JP2003132720A - 面光源装置 - Google Patents

面光源装置

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JP2003132720A
JP2003132720A JP2001325204A JP2001325204A JP2003132720A JP 2003132720 A JP2003132720 A JP 2003132720A JP 2001325204 A JP2001325204 A JP 2001325204A JP 2001325204 A JP2001325204 A JP 2001325204A JP 2003132720 A JP2003132720 A JP 2003132720A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少数の点状一次光源の使用に伴う輝度均斉度
の不均一を出射光の進行方向分布を劣化させることなく
解消し、高品位の面光源装置を提供する。 【解決手段】 LED2と、光入射端面41及び光出射
面43を有する板状の導光体4と、その光出射面に隣接
配置されている光偏向素子6とを有する。光偏向素子6
は第1及び第2の光偏向シート6A,6Bを含んでお
り、導光体の近くに位置する第1の光偏向シート6Aの
入光面6A1には導光体光入射端面41と略平行な方向
に延びた複数の第1のレンズ列が形成されており、この
レンズ列は頂角が50〜80°の略三角形の断面形状を
なす。第2の光偏向シート6Bの入光面6B1には導光
体光入射端面41と略直交する方向に延びた複数の第2
のレンズ列が形成されており、このレンズ列の形成され
た面の平均傾斜角は5〜40°である。導光体4の裏面
に対向して光反射素子8が配置されている

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エッジライト方式
の面光源装置に関するものであり、特に、小型化及び消
費電力低減を企図した面光源装置に関するものである。
本発明の面光源装置は、例えば携帯電話機などの携帯型
電子機器のディスプレイパネルや各種機器のインジケー
タとして使用される点状の一次光源を用いた比較的小型
の液晶表示装置のバックライトに好適に適用される。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
液晶表示装置は、携帯用ノートパソコン等のモニターと
して、あるいは液晶テレビやビデオ一体型液晶テレビ等
の表示部として、更にはその他の種々の分野で広く使用
されてきている。液晶表示装置は、基本的にバックライ
ト部と液晶表示素子部とから構成されている。バックラ
イト部としては、液晶表示装置のコンパクト化の観点か
らエッジライト方式のものが多用されている。従来、バ
ックライトとしては、矩形板状の導光体の少なくとも1
つの端面を光入射端面として用いて、該光入射端面に沿
って直管型蛍光ランプなどの線状または棒状の一次光源
を配置し、該一次光源から発せられた光を導光体の光入
射端面から導光体内部へと導入し、該導光体の2つの主
面のうちの一方である光出射面から出射させるものが広
く利用されている。
【0003】ところで、近年、携帯電話機や携帯用ゲー
ム機などの携帯用電子機器あるいは各種電気機器また電
子機器のインジケータなどの比較的小さな画面寸法の液
晶表示装置について、小型化とともに消費電力の低減が
要望されている。そこで、消費電力低減のために、バッ
クライトの一次光源として、点状光源である発光ダイオ
ード(LED)が使用されている。LEDを一次光源と
して用いたバックライトとしては、例えば特開平7−2
70624号公報に記載されているように、線状の一次
光源を用いるものと同様な機能を発揮させるために、複
数のLEDを導光体の光入射端面に沿って一次元に配列
している。このように複数のLEDの一次元配列による
一次光源を用いることにより、所要の光量と画面全体に
わたる輝度分布の均一性とを得ることができる。
【0004】しかるに、小型の液晶表示装置の場合に
は、更に一層の消費電力の低減が要求されており、これ
に応えるためには使用するLEDの数を少なくすること
が必要である。しかしながら、LEDの数を少なくする
と発光点間の距離が長くなるので、隣接発光点の間の領
域に近接する導光体の領域が拡大し、この導光体領域か
ら所要の方向へと出射する光の強度が低下する。これ
は、面光源装置発光面における観察方向の輝度分布の不
均一化(すなわち、輝度均斉度の不均一)をもたらす。
【0005】導光体の光出射面上にプリズムシートを配
置し、該プリズムシートの入光面側(すなわち導光体の
光出射面と対向する側)の面にプリズム列を形成するこ
とで、面光源装置からの出射光を進行方向の分布におい
て所定の方向範囲に集中させて、低消費電力で輝度の向
上を図ることが知られている。しかしながら、このよう
な従来のプリズムシシートを用いた面光源装置では、輝
度分布の不均一が視認されやすいという難点がある。
【0006】これら輝度分布の不均一性の原因は、導光
体の光入射端面に配置した個々のLEDから発せられる
光が指向性を持っており、さらに導光体に入射する際の
屈折作用により導光体に入射した光は広がりが比較的狭
くなるためであり、図14に示したように、複数のLE
Dの配列における両端のLEDより外側に対応する導光
体領域に暗い部分が発生し、液晶表示装置の表示画面に
対応する有効発光領域の隅部が暗くなる。特に、消費電
力の低減を図るために、使用するLEDの個数を少なく
したり、LEDを導光体に近接して設置する場合には、
暗い部分の発生が顕著になる。このように、一次光源と
して点状光源を用いる従来のバックライトでは、消費電
力の低減と輝度分布の均一性維持とを両立させることは
困難であった。
【0007】本発明の目的は、以上のような面光源装置
の低消費電力化のための少ない数の点状一次光源の使用
等に伴う輝度均斉度の不均一を出射光の進行方向分布を
劣化させることなしに解消して、高品位の面光源装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、以上の
如き目的を達成するものとして、点状の一次光源と、該
一次光源に隣接して配置され該一次光源から発せられる
光を導光し且つ前記一次光源から発せられる光が入射す
る光入射端面及び導光される光が出射する光出射面を有
する板状の導光体と、該導光体の光出射面に隣接して配
置されている光偏向素子とを有する面光源装置であっ
て、前記光偏向素子は少なくとも1つの光偏向シートを
含んでおり、該光偏向シートは前記導光体の光出射面か
らの出射光に基づく光が入射する入光面とその反対側の
出光面とを有しており、前記光偏向シートのうちの前記
導光体の最も近くに位置する第1の光偏向シートの入光
面には前記光入射端面と略平行な方向に延びた複数のレ
ンズ列が形成されており、該レンズ列は頂角が50〜8
0°の略三角形の断面形状をなしており、前記第1の光
偏向シートの出光面又はその他の光偏向シートの入光面
若しくは出光面には前記光入射端面と略直交する方向に
延びた複数の線状凹凸が形成されており、該線状凹凸形
成面の平均傾斜角は5〜40°であることを特徴とする
面光源装置、が提供される。
【0009】本発明の一態様においては、前記線状凹凸
がレンズ列からなる。本発明の一態様においては、前記
線状凹凸が高さ0.1〜200μmのヘアライン処理に
より形成されたものである。
【0010】本発明の一態様においては、前記光偏向素
子は前記第1の光偏向シートとその他の第2の光偏向シ
ートとを含んでおり、該第2の光偏向シートの入光面に
前記線状凹凸が形成されている。本発明の一態様におい
ては、前記光偏向素子は前記第1の光偏向シートとその
他の第2の光偏向シートとを含んでおり、該第2の光偏
向シートの出光面に前記線状凹凸が形成されている。本
発明の一態様においては、前記第1の光偏向シートと前
記第2の光偏向シートとの密着を防止する手段を備えて
いる。本発明の一態様においては、前記密着を防止する
手段は前記第1の光偏向シートと前記第2の光偏向シー
トとの間に空隙を介在させるスペーサである。本発明の
一態様においては、前記密着を防止する手段は前記第1
の光偏向シートと前記第2の光偏向シートとの間に配置
された光拡散シートである。
【0011】本発明の一態様においては、前記光偏向素
子は前記第1の光偏向シートからなり、前記第1の光偏
向シートの出光面に前記線状凹凸が形成されている。
【0012】本発明の一態様においては、前記光偏向シ
ートのうちの少なくとも1つに光拡散剤が混入されてい
る。本発明の一態様においては、前記光偏向シートのう
ちの少なくとも1つの入光面又は出光面が粗面化されて
いる。
【0013】本発明の一態様においては、前記導光体の
前記光出射面と反対側の裏面に対向して光反射素子が配
置されている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態を説明する。
【0015】図1は、本発明による面光源装置の一つの
実施形態を示す分解斜視図である。図1に示されている
ように、本実施形態の面光源装置は、点状の一次光源と
してのLED2と、該LEDから発せられる光を光入射
端面から入射させ導光して光出射面から出射させるXY
面内の矩形板状の導光体4と、該導光体に隣接配置され
る光偏向素子6及び光反射素子8とを備えている。導光
体4は上下2つの主面と該主面の外周縁どうしを連ねる
4つの端縁とを有している。
【0016】LED2は導光体4の互いに略平行な1対
の端縁のうちの一方(図1の左側の端縁:入射端縁)に
隣接し且つそのX方向に関する中央に配置されている。
本発明においては、一次光源であるLED等の点状光源
は、低消費電力化の観点から出来るだけ数が少ない方が
好ましいが、導光体4の大きさ等によって複数個を等間
隔あるいは近接して配置することもできる。
【0017】導光体4の入射端縁には、LED2が配置
される位置に相当する光入射端面41が形成されてい
る。導光体4に形成される光入射端面41は、凹筒面状
等となるように入射端縁を凹状に切欠くことによって形
成されていてもよい。LED発光面と光入射端面とは、
凹凸逆の互いに嵌り合う形状(双方が平面である場合を
含む)であることが好ましい。
【0018】導光体4は、一方の主面(図では上面)が
光出射面43とされている。この光出射面43には、導
光体4内にて導光される光を当該光出射面43に対して
傾斜した方向(即ちXY面に対して傾斜した方向)に光
を出射させる指向性光出射機構を備えている。該指向性
光出射機構は、例えば粗面(マット面)からなる。該指
向性光出射機構は、光出射面43の法線方向(Z方向)
及び入射端縁と直交するY方向との双方を含むYZ面内
の分布において指向性のある光を出射させる。この出射
光分布のピークの方向が光出射面43となす角度は、例
えば10〜40°であり、出射光分布の半値幅は例えば
10〜40°である。
【0019】図2に、LED2から発せられた光のXY
面内での指向性を示す。LED2の発光部から発せられ
た光は、XY面内において指向性を持って(強度に角度
分布を持って)導光体4の光入射端面41に入射する。
図2に示した場合では、LED2の発光の指向性がY方
向と略一致しているため、導光体4へ入射する際の屈折
作用を殆ど受けず、LED2の発光部から発せられた光
のうちの最大強度光L 0 の方向は、導光体4内において
も略Y方向である。
【0020】図1に示されているように、光偏向素子6
は、導光体4の光出射面43上に配置されている。光偏
向素子6は、2つの光偏向シート6A,6Bを重畳させ
たものからなる。光偏向シート6Aは導光体4の最も近
くに位置する第1の光偏向シートとして機能し、光偏向
シート6Bはその他の第2の光偏向シートとして機能す
る。これらの光偏向シートは、いずれもXY面と平行に
位置する。光偏向シート6Aの2つの主面のうちの一方
(導光体の光出射面43側に位置する主面即ち下面)は
入光面6A1とされており、他方(即ち上面)が出光面
6A2とされている。同様に、光偏向シート6Bの2つ
の主面のうちの一方(導光体の光出射面43側に位置す
る主面即ち下面)は入光面6B1とされており、他方
(即ち上面)が出光面6B2とされている。即ち、導光
体4の光出射面43から出射した光は、入光面6A1か
ら第1の光偏向シート6Aに入射して出光面6A2から
出射せしめられ、その出射光は入光面6B1から第2の
光偏向シート6Bに入射して出光面6B2から出射せし
められる。
【0021】第1の光偏向シート6Aの入光面6A1
は、導光体光入射端面41と略平行な方向に延び且つ互
いに平行に配列された複数の第1のレンズ列6xが形成
されたレンズ列形成面とされている。該第1のレンズ列
6xは、頂角が50〜80°好ましくは50〜70°の
略三角形の断面形状をなしている。第1のレンズ列6x
は、導光体4に入射したLED2からの光の指向性の方
向と略直交する方向に延びており、本実施形態ではX方
向に延びている。第1のレンズ列6xの配列ピッチは、
10〜100μmの範囲とすることが好ましく、より好
ましくは10〜80μm、さらに好ましくは20〜70
μmの範囲である。また、第1の光偏向シート6Aの出
光面6A2は、導光体4の光出射面43と平行な平坦面
とされている。
【0022】第2の光偏向シート6Bの入光面6B1
は、導光体光入射端面41と略直交する方向に延び且つ
互いに平行に配列された複数の線状凹凸が形成されてい
る。本実施形態においては、線状凹凸はレンズ列からな
るものとされており、入光面6B1は第2のレンズ列6
yが形成されたレンズ列形成面とされている。該第2の
レンズ列6yは、当該レンズ列の形成されている面(レ
ンズ列形成面)の平均傾斜角(第2のレンズ列6yの方
向と直交する方向に測定したもの)が5〜40°好まし
くは12〜30°更に好ましくは15〜28°となるよ
うな形状に形成されている。第2のレンズ列6yは、導
光体4に入射したLED2からの光の指向性の方向に延
びており、本実施形態ではY方向に延びている。また、
第2の光偏向シート6Bの出光面6B2は、導光体4の
光出射面43と平行な平坦面とされている。
【0023】本実施形態では、第1の光偏向シート6A
の平坦な出光面6A2上に、第2の光偏向シート6Bの
第2のレンズ列6yを有する入光面6B1を対向させて
配置しているので、これら2つの光偏向シート6A,6
Bどうしの密着(スティッキング)が発生することはな
く、好ましい。
【0024】図3及び図4に、光偏向素子6による光偏
向の様子を示す。これらの図は、YZ面内及びXZ面内
での導光体4からのピーク出射光(出射光分布のピーク
に対応する光)の進行方向を示すものである。図3に示
されているように、YZ面内では、導光体4の光出射面
43から斜めに出射される光は、第1のレンズ列6xの
第1面へ入射し第2面により全反射されてほぼ出光面6
A2の法線の方向に出射する。また、図4に示されてい
るように、XZ面内では、第1の光偏向シート6Aの出
光面6A2から上方へと出射される光は、第2のレンズ
列6yにより屈折せしめられ出光面6B2から斜めに出
射する。
【0025】実際の導光体出射光は、図3及び図4に示
されるようなピーク出射光のみではなく或る分布を有す
るので、光偏向素子6からの出射光は図3及び図4のピ
ーク出射光に基づく光の出射方向を含む或る分布をな
す。これにより、YZ面内では第1のレンズ列6xの作
用により出光面6B2の法線の方向の輝度の十分な向上
を図ることができる。この作用は、第1のレンズ列6x
の頂角を50〜80°とすることにより良好に得ること
ができる。頂角が50°未満または80°を越える場合
には、この作用が低下する。
【0026】また、XZ面内では第2のレンズ列6yの
作用により出光面6B2の法線方向を中心として適度の
角度範囲に分布を広げることができる。図5に、LED
2の発光部から発せられ導光体4に入射した光のXY面
内での分布をMで示す。ここでは、Y方向を角度0とし
ている。このようなXY面内分布を有する光が、光偏向
素子6を経ることにより、特に第2の光偏向シート6B
の第2のレンズ列6yの作用で、XY面内での分布を図
5にてNで示すように、Mより広い分布とすることがで
きる。これにより、図6に示されているように、暗い部
分が生ずる領域の大きさを低減して、広い有効発光領域
へと所要の強度の光を導くことができ、輝度の均斉度を
向上させることができる。
【0027】以上のように、第2のレンズ列6yの作用
により、輝度均斉度を向上させ、X方向と平行な面にお
いて適度の角度範囲の分布を有する出射光を出射させ
て、面光源装置として所要の視野範囲内の方向に集中し
て光出射させて輝度を向上させることができ、この作用
は第2のレンズ列6yのXZ面内での平均傾斜角を5〜
40°好ましくは12〜30°更に好ましくは15〜2
8°とすることにより良好に得ることができる。平均傾
斜角が5°未満または40°を越える場合には、この作
用が低下する。
【0028】図7に、上記第2のレンズ列6yのXZ断
面形状の具体例を示す。尚、図7において、第2のレン
ズ列6yのXZ断面形状は上記図1〜4とは上下逆に示
されている。(a)は、上記図1〜4に示されているも
のに相当し、二等辺三角形状なしている。(b)は、頂
部が外方に凸の曲線とされた略二等辺三角形状をなして
いる。(c)は、頂部が直線とされた略二等辺三角形状
をなしている。(d)は、2つの辺がいずれも外方に凹
の曲線とされた略二等辺三角形状をなしている。(e)
は、2つの辺がいずれも外方に凸の曲線とされた略二等
辺三角形状をなしている。第2のレンズ列6yの断面形
状は、要求される光出射特性によっては、左右非対称な
形状であってもよい。但し、第2のレンズ列の形成され
ている面(レンズ列形成面)の平均傾斜角は5〜40°
の範囲内である。本発明においては、第2の光偏向シー
ト6Bに形成される線状凹凸としては、図7に示した形
状に限定されるものではなく、線状凹凸形状形成面の平
均傾斜角が5〜40°の範囲内であれば、例えば、導光
体4の光入射端面41と略直交する方向に延びるヘアラ
イン状の凹凸形状を有しているものでもよく、この場
合、凹凸の高さは0.1〜200μmであることが好ま
しく、更に好ましくは、0.1〜100μm、より好ま
しくは10〜100μmの範囲である。凹凸の高さをこ
の範囲とすることによって、輝度均斉度を向上させ、X
方向と平行な面において適度の角度範囲の分布を有する
出射光を出射させて、面光源装置として所要の視野範囲
内の方向に集中して光出射させて輝度を向上させること
ができる。この凹凸高さが高すぎると、凹凸が視認され
やすくなる傾向にある。
【0029】第2のレンズ列は、以上のような連続的形
状で規則的配列のものであってもよいが、不連続的(離
散的)形状及び/又は不規則的配列のものであってもよ
い。例えば、図8に示されているように、第2の光偏向
シート6Bの入光面6B1に、不連続的なY方向のレン
ズ列6yを形成し、更に不連続的なX方向のレンズ列6
y’を形成することができる。図8において、レンズ列
6y,6y’を示す楕円形状は、その方向性を示すもの
であり、各楕円形状において長軸方向がレンズ列の方向
性を示している。このような不規則的配列の第2のレン
ズ列6yを用いることにより、光偏向素子6上に液晶表
示素子を配置して液晶表示装置を構成した場合における
液晶表示素子や導光体4(特にその表面にプリズム列な
どのレンズ列を形成したもの)との干渉によりモアレが
生ずるのを抑止することができる。
【0030】なお、本発明においては、レンズ列6yの
方向は、光を広げる効果を大きく損なわない範囲であれ
ば、光入射端面41と直交する方向あるいは導光体2に
入射した光の指向性の方向からずれていてもよい。この
ずれは、20°以内の範囲とすることが好ましく、より
好ましくは10°以内の範囲である。
【0031】図1において、光反射素子8としては、例
えば表面に金属蒸着反射層を有するプラスチックシート
を用いることができる。本発明においては、光反射素子
8として反射シートに代えて、導光体4の光出射面の反
対側の主面44に金属蒸着等により形成された光反射層
等を用いることも可能である。尚、導光体4の4つの側
端面(光入射端面41を除く)にも反射部材を付するこ
とが好ましい。
【0032】本発明の導光体4及び光偏向素子6(光偏
向シート)は、光透過率の高い合成樹脂から構成するこ
とができる。このような合成樹脂としては、メタクリル
樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、環状ポリオレフィン
樹脂が例示できる。特に、メタクリル樹脂が、光透過率
の高さ、耐熱性、力学的特性、成形加工性に優れてお
り、最適である。このようなメタクリル樹脂としては、
メタクリル酸メチルを主成分とする樹脂であり、メタク
リル酸メチルが80重量%以上であるものが好ましい。
導光体4及び光偏光素子6の粗面の表面構造やプリズム
列等の表面構造を形成するに際しては、透明合成樹脂板
を所望の表面構造を有する型部材を用いて熱プレスする
ことで形成してもよいし、スクリーン印刷、押出成形や
射出成形等によって成形と同時に形状付与してもよい。
また、熱あるいは光硬化性樹脂等を用いて構造面を形成
することもできる。更に、ポリエステル系樹脂、アクリ
ル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、塩化ビニル系樹
脂、ポリメタクリルイミド系樹脂等からなる透明フィル
ムあるいはシート等の透明基材上に、活性エネルギー線
硬化型樹脂からなる粗面構造またレンズ列配列構造を表
面に形成してもよいし、このようなシートを接着、融着
等の方法によって別個の透明基材上に接合一体化させて
もよい。活性エネルギー線硬化型樹脂としては、多官能
(メタ)アクリル化合物、ビニル化合物、(メタ)アク
リル酸エステル類、アリル化合物、(メタ)アクリル酸
の金属塩等を使用することができる。
【0033】図9及び図10は、それぞれ本発明による
面光源装置の別の実施形態を示す分解斜視図である。こ
れらの図において、図1〜図8におけると同様の機能を
有する部材または部分には同一の符号が付されている。
【0034】図9の実施形態では、第2の光偏向シート
6Bの出光面6B2に第2のレンズ列6yが形成されて
いる。第2の光偏向シート6Bの入光面6B1は導光体
4の光出射面43と平行な平坦面とされている。本実施
形態では、第1の光偏向シートの出光面6A2と第2の
光偏向シートの入光面6B1とがいずれも平坦面とされ
ているので、これら2つの光偏向シート6A,6Bどう
しの密着を防止する手段を設けるのが好ましい。このよ
うな密着防止手段としては、第1及び第2の光偏向シー
ト6A,6Bの間に空隙を介在させ該光偏向シート6
A,6Bを離隔させるように配置されるスペーサ9を用
いることができる。
【0035】密着防止手段としては、その他、第1の光
偏向シートの出光面6A2と第2の光偏向シートの入光
面6B1との間に配置される光拡散シートを用いること
ができる。更には、第1の光偏向シートの出光面6A2
及び第2の光偏向シートの入光面6B1のうちの少なく
とも一方を粗面化することにより、密着防止手段として
もよい。
【0036】これらの光拡散シートや粗面化された出光
面6A2及び/又は入光面6B1は、上記図5を参照し
て説明したXY面内での光の広がりにも寄与して輝度む
らを更に低減する効果を発揮する。尚、粗面化による輝
度むら低減効果は、図9の実施形態の場合に限定される
ことはなく、光偏向素子6を構成する少なくとも1つの
光偏向シートの入光面及び出光面のうちの少なくとも一
方を粗面化することで同様に得られる。また、輝度むら
低減効果は、光偏向シートのうちの少なくとも1つに光
拡散剤を混入することによっても得られる。
【0037】図10の実施形態では、光偏向素子6は第
1の光偏向シートのみからなり、その入光面に第1のレ
ンズ列6xが形成されており且つ出光面に第2のレンズ
列6yが形成されている。これによれば、部品点数が削
減され、装置の薄型化が可能となり、更に光偏向素子6
への異物混入の機会が低減される。
【0038】図11は、一次光源の配置の変形例を示す
模式図である。
【0039】図11(a)の例では、点状の一次光源と
して、導光体2の1つの端縁に隣接配置された3つのL
ED2a,2b,2cを用いている。LED2a,2
b,2cは、適宜の間隔をもって配置されており、それ
らからそれぞれ発せられる最大強度光L0 の進行方向は
いずれも略Y方向であり互いに平行とされている。第2
のレンズ列6yは、Y方向に延在している。
【0040】図11(b)の例では、点状の一次光源と
して、導光体4の1つの隅部の切欠部に形成された光入
射端面に隣接配置されたLED2を用いている。LED
2から発せられる最大強度光L0 の進行方向は、導光体
4の光入射端面に隣接する2つの端縁に対して同等の角
度をなす方向である。第2のレンズ列6yも、この方向
に延在している。導光体4の光入射端面は最大強度光L
0 の方向と略直交している。
【0041】図11(c)の例では、点状の一次光源と
して、導光体4の1つの隅部の切欠部に形成された光入
射端面に隣接し且つ互いに近接して配置された2つのL
ED2d,2eを用いている。LED2d,2eからそ
れぞれ発せられる最大強度光L0 の進行方向は、導光体
4の光入射端面に隣接する2つの端縁に対して同等の角
度をなす方向であり互いに平行とされている。第2のレ
ンズ列6yも、この方向に延在している。導光体4の光
入射端面は最大強度光L0 の方向と略直交している。
【0042】本発明では、導光体4の光出射機構として
は、上記の粗面の他に、プリズム列、レンチキュラーレ
ンズ列またはV字状溝等の多数のレンズ列を、導光体4
に入射したLED2からの光の指向性の方向と略直交す
る方向(X方向)に延び、互いに平行に形成したものを
用いることができる。なお、この場合のレンズ列は直線
状に限定されず、LED2を囲むような湾曲状のもので
あってもよい。この目的で使用されるプリズム列は、配
列ピッチが好ましくは10〜100μm、より好ましく
は10〜80μm、さらに好ましくは20〜70μmの
範囲であり、頂角が好ましくは130〜179°、より
好ましくは140〜179°の範囲である。
【0043】光出射機構としての粗面やレンズ列形成面
は、ISO4287/1−1984による平均傾斜角θ
aが0.5〜25°の範囲のものとすることが、光出射
面43内での輝度の均斉度を図る点から好ましい。平均
傾斜角θaは、さらに好ましくは0.5〜20°の範囲
である。この平均傾斜角θaは、導光体4の厚さ(t)
と入射光が伝搬する方向の長さ(L)との比(L/t)
によって最適範囲が設定されることが好ましい。すなわ
ち、導光体4としてL/tが100〜200程度のもの
を使用する場合は、平均傾斜角θaを0.5〜8°とす
ることが好ましく、さらに好ましくは0.5〜6°の範
囲であり、より好ましくは0.5〜4°の範囲である。
また、導光体4としてL/tが50〜100程度のもの
を使用する場合は、平均傾斜角θaを0.8〜15°と
することが好ましく、さらに好ましくは0.5〜10°
の範囲であり、より好ましくは1〜6°の範囲である。
さらに、導光体4としてL/tが50以下程度のものを
使用する場合は、平均傾斜角θaを1.5〜25°とす
ることが好ましく、さらに好ましくは2〜20°の範囲
である。
【0044】この光出射機構は、導光体4の光出射面4
3内で出射率が不均一分布となるように設けることもで
きる。例えば、光出射機構として粗面を使用する場合に
は、その表面粗さの光出射面43内での分布が不均一と
なるように粗面化処理を施すことによって出射率の不均
一分布を形成することができる。
【0045】本発明においては、導光体4の光出射機構
の形成された光出射面43と反対側の主面(図では下
面:裏面)を、図12に示されているように、レンズ列
形成面44とすることができる。該レンズ列形成面44
は、Y方向に延び且つ互いに平行に配列された多数のレ
ンズ列44aを有する(図12では各レンズ列44aの
稜線が示されている)。このようなレンズ列は、上記図
5を参照して説明したXY面内での光の広がりにも寄与
して輝度むらを更に低減する効果を発揮する。
【0046】レンズ列44aは、平均傾斜角が8〜60
°であることが好ましい。これは、平均傾斜角をこの範
囲とすることによって導光体4内に入射した光の分布を
広げることができ、導光体4からの出射光の輝度分布の
均一性の向上を図ることができるためである。この平均
傾斜角は、12〜5゜の範囲とすることがより好まし
く、さらに好ましくは15〜35゜の範囲である。
【0047】レンズ列44aの配列ピッチP1は、10
〜100μmの範囲とすることが好ましく、より好まし
くは10〜80μm、さらに好ましくは20〜70μm
の範囲である。なお、レンズ列44aのピッチは、上記
範囲内であれば全てのレンズ列44aで同一でもよい
し、部分的に異なるものでもよいし、徐々に変化してい
てもよい。
【0048】図13に、上記レンズ列44aのXZ断面
形状の具体例を示す。(a)は、二等辺三角形状なして
いる。(b)は、頂部が外方に凸の曲線とされた略二等
辺三角形状をなしている。(c)は、頂部が直線とされ
た略二等辺三角形状をなしている。(d)は、2つの辺
がいずれも外方に凹の曲線とされた略二等辺三角形状を
なしている。(e)は、2つの辺がいずれも外方に凸の
曲線とされた略二等辺三角形状をなしている。レンズ列
44aの断面形状は、要求される光出射特性によって
は、左右非対称な形状であってもよい。但し、平均傾斜
角は8〜60°の範囲内である。
【0049】レンズ列44aは、そのXZ断面形状にお
いて各点での接線と当該レンズ列形成面[レンズ列形状
を無視した仮想平面]とのなす角度の絶対値を
「(a)」とし、平均傾斜角を「(b)」として、これ
らの差の絶対値|(a)−(b)|の最大値が5〜30
°の範囲内となるようにすることが好ましい。|(a)
−(b)|の最大値は、より好ましくは7〜25°の範
囲内であり、更に好ましくは10〜20°の範囲内であ
る。この範囲内とすることで、輝度むら低減効果を一層
高めることができる。
【0050】なお、本発明においては、レンズ列44a
の方向は、光を広げる効果を大きく損なわない範囲であ
れば、導光体2に入射した光の指向性の方向あるいは光
入射端面と直交する方向からずれていてもよい。このず
れは、20°以内の範囲とすることが好ましく、より好
ましくは10°以内の範囲である。
【0051】導光体4の光出射機構としての粗面あるい
はレンズ列やその反対側の面に形成されるレンズ列の平
均傾斜角θaは、ISO4287/1−1984に従っ
て、触針式表面粗さ計を用いて粗面形状を測定し、測定
方向の座標をxとして、得られた傾斜関数f(x)から
次の(1)式および(2)式を用いて求めることができ
る。なお、レンズ列の面に形成される粗面の場合は、レ
ンズ列の延在方向と平行な方向の平均傾斜角を測定す
る。ここで、Lは測定長さであり、Δaは平均傾斜角θ
aの正接である。
【0052】 Δa=(1/L)∫0 L|(d/dx)f(x)|dx ・・・ (1) θa=tan-1(Δa) ・・・ (2) さらに、導光体4としては、その光出射率が0.5〜5
%の範囲にあるものが好ましく、より好ましくは1〜3
%の範囲である。これは、光出射率が0.5%より小さ
くなると導光体4から出射する光量が少なくなり十分な
輝度が得られなくなる傾向にあり、光出射率が5%より
大きくなると光源2近傍で多量の光が出射して、光出射
面43内でのY方向における光の減衰が著しくなり、光
出射面43での輝度の均斉度が低下する傾向にあるため
である。このように導光体4の光出射率を0.5〜5%
とすることにより、光出射面から出射するピーク光の角
度が光出射面の法線に対し50〜80°の範囲にあり、
Y方向を含み光出射面43に垂直な面における出射光分
布の半値幅が10〜40°であるような指向性の高い出
射特性の光を導光体4から出射させることができ、その
出射方向を光偏向素子6で効率的に偏向させることがで
き、高い輝度を有する面光源装置を提供することができ
る。
【0053】本発明において、導光体4からの光出射率
は次のように定義される。光出射面43の光入射端面4
1側での出射光の光強度(I0 )と該端面から距離Lの
位置での出射光強度(I)との関係は、導光体4の厚さ
(Z方向寸法)をtとすると、次の(3)式のような関
係を満足する。
【0054】 I=I0 ・α(1−α)L/t ・・・ (3) ここで、定数αが光出射率であり、光出射面43におけ
るY方向での単位長さ(導光体厚さtに相当する長さ)
当たりの導光体4から光が出射する割合(%)である。
この光出射率αは、縦軸に光出射面43からの出射光の
光強度の対数と横軸に(L/t)をプロットすること
で、その勾配から求めることができる。
【0055】以上のようなLED2、導光体4、光偏向
素子6および光反射素子8からなる面光源装置の発光面
(光偏光素子6の出光面62)上に、液晶表示素子を配
置することにより液晶表示装置が構成される。液晶表示
装置は、図1における上方から液晶表示素子を通して観
察者により観察される。また、本発明においては、十分
にコリメートされた狭い分布の光を面光源装置から液晶
表示素子に入射させることができるため、液晶表示素子
での階調反転等がなく明るさ、色相の均一性の良好な画
像表示が得られるとともに、所望の方向に集中した光照
射が得られ、この方向の照明に対する一次光源の発光光
量の利用効率を高めることができる。
【0056】
【実施例】以下、本発明の実施例及び比較例を示す。
尚、実施例及び比較例において、平均傾斜角の測定、輝
度の測定及び輝度分布の均一性の評価のための輝度むら
の測定は次のようにして行った。
【0057】平均傾斜角の測定 触針式表面粗さ計(東京精器社製サーフコム570A
型)にて、触針として1μmR、55゜円錐ダイヤモン
ド針(010−2528)を用いて、駆動速度0.03
mm/秒で測定した。測定長は2mmとした。抽出曲線
の平均線から、傾斜の補正を行った後、前記(1)式お
よび(2)式に従ってその曲線を微分した曲線の中心線
平均値を求めた。
【0058】輝度の測定 面光源装置の光出射面における有効発光領域を縦横各3
等分することで9等分して得られた各領域の中心の輝度
を測定し、その最高値から最低値まで順に配列した時の
中央の値を輝度とした。
【0059】輝度むらの測定 面光源装置の光出射面における光入射端面側の端縁から
4mm〜4.5mmの幅0.5mmの領域にてその長さ
方向に沿って1mmの間隔の位置ごとに輝度測定を行
い、測定した輝度値の最小値と最大値との比(最小値/
最大値)を求めた。また、目視でも測定した。
【0060】[実施例1]鏡面仕上げをした有効面積3
4mm×48mm、厚さ3mmのステンレススチール板
の表面を、粒径53μm以下のガラスビーズ(不二製作
所社製FGB−400)を用いて、ステンレススチール
板から吹付けノズルまでの距離を40cmとして、吹付
け圧力3.0kgf/cm2 で全面にブラスト処理を行
って、粗面化した。これにより、粗面の形状転写面を有
する第1の金型を得た。
【0061】一方、鏡面仕上げをした有効面積34mm
×48mm、厚さ3mmの真鍮板の表面に、平均傾斜角
25°の断面形状を有するピッチ50μmのレンチキュ
ラーレンズ列を長さ48mmの辺に平行に連設したレン
ズパターンを切削加工により形成した。これにより、レ
ンズパターンの形状転写面を有する第2の金型を得た。
【0062】以上の第1の金型及び第2の金型を用いて
射出成形を行い、短辺34mm、長辺48mmの長方形
で、厚さが長辺に沿って1mm〜0.6mmと変化する
くさび形状であり、一方の面が粗面からなり、他方の面
がレンズ列形成面からなる透明アクリル樹脂板を作製
し、これを導光体とした。得られた導光体の粗面側の平
均傾斜角は3.5°であり、レンズ列形成面側の平均傾
斜角は25°であり、レンズ列の断面形状における各点
での接線とレンズ列形成面とのなす角度の絶対値(a)
と、平均傾斜角(b)との差の絶対値|(a)−(b)
|の最大値は16°であった。
【0063】導光体の厚さ1mmの短辺側端面に対向す
るようにして、3個のLED(日亜化学工業社製NSC
W215biR)を9.5mmの間隔で配置した。この
導光体のレンズ列形成面側には銀反射フィルムを配置
し、粗面側には第1の光偏向シートと第2の光偏向シー
トとからなる光偏向素子を配置した。第1の光偏向シー
トの入光面に形成された第1のレンズ列は、頂角65°
で三角断面形状をなしており、ピッチ50μmで並列に
形成した。また、第2の光偏向シートの入光面に頂角1
30°で三角断面形状をなす第2のレンズ列をピッチ3
0μmで並列に形成した。第2のレンズ列形成面の平均
傾斜角は25°であった。なお、得られた面光源装置の
有効発光領域は、30.6mm×40.8mmであっ
た。
【0064】得られた面光源装置の輝度を測定したとこ
ろ、1610cd/m2 であった。また、面光源装置の
有効発光領域の光入射端面に近い方の0.5mm幅の領
域での輝度むらを測定したところ、輝度の最小値と最大
値との比(最小値/最大値)は0.85であり、目視に
おいても有効発光領域での輝度むらは観察されなかっ
た。
【0065】[実施例2]光偏向素子として第2の光偏
向シートの出光面に不連続で不規則配列の第2のレンズ
列を形成し該第2の光偏向シートと第1の光偏向シート
との間にスペーサにより50μmの間隔の空隙を形成し
たものを用いたこと以外は、実施例1と同様にして面光
源装置を得た。第2のレンズ列形成面の平均傾斜角は2
5°であった。
【0066】得られた面光源装置の輝度を測定したとこ
ろ、1570cd/m2 であった。また、面光源装置の
有効発光領域の光入射端面に近い方の0.5mm幅の領
域での輝度むらを測定したところ、輝度の最小値と最大
値との比(最小値/最大値)は0.82であり、目視に
おいても有効発光領域での輝度むらは観察されなかっ
た。
【0067】[実施例3]光偏向素子として第1の光偏
向シートのみからなりその出光面に頂角130°で三角
断面形状をなす第2のレンズ列をピッチ30μmで並列
に形成したこと以外は、実施例1と同様にして面光源装
置を得た。
【0068】得られた面光源装置の輝度を測定したとこ
ろ、1620cd/m2 であった。また、面光源装置の
有効発光領域の光入射端面に近い方の0.5mm幅の領
域での輝度むらを測定したところ、輝度の最小値と最大
値との比(最小値/最大値)は0.80であり、目視に
おいても有効発光領域での輝度むらは観察されなかっ
た。
【0069】[比較例1]光偏向素子として第2の光偏
向シートを除去し第1の光偏向シートのみからなるもの
を用いたこと以外は、実施例1と同様にして面光源装置
を得た。
【0070】得られた面光源装置の輝度を測定したとこ
ろ、1950cd/m2 であった。また、面光源装置の
有効発光領域の光入射端面に近い方の0.5mm幅の領
域での輝度むらを測定したところ、輝度の最小値と最大
値との比(最小値/最大値)は0.2であり、目視にお
いても有効発光領域で暗い部分が観察された。
【0071】[比較例2]光偏向素子として第2の光偏
向シートの第2のレンズ列の頂角が172°であるもの
を用いたこと以外は、実施例1と同様にして面光源装置
を得た。
【0072】得られた面光源装置の輝度を測定したとこ
ろ、1750cd/m2 であった。また、面光源装置の
有効発光領域の光入射端面に近い方の0.5mm幅の領
域での輝度むらを測定したところ、輝度の最小値と最大
値との比(最小値/最大値)は0.5であり、目視にお
いても有効発光領域で暗い部分が観察された。
【0073】[比較例3]光偏向素子として第2の光偏
向シートの第2のレンズ列の頂角が95°であるものを
用いたこと以外は、実施例1と同様にして面光源装置を
得た。
【0074】得られた面光源装置の輝度を測定したとこ
ろ、1400cd/m2 と低かった。また、面光源装置
の有効発光領域の光入射端面に近い方の0.5mm幅の
領域での輝度むらを測定したところ、輝度の最小値と最
大値との比(最小値/最大値)は0.85であり、目視
においても有効発光領域での輝度むらは観察されなかっ
た。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光偏向素子として最も導光体に近い面に第1のレンズ列
を有し且つそれ以外の面に第2のレンズ列を有するもの
を用いたことで、面光源装置の低消費電力化のための少
ない数の点状一次光源の使用に伴う輝度均斉度の不均一
を、出射光の進行方向分布を劣化させることなしに解消
して、高品位の面光源装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による面光源装置を示す分解斜視図であ
る。
【図2】本発明による面光源装置の導光体を一次光源と
ともに示す平面図である。
【図3】光偏向素子による光偏向の様子を示す図であ
る。
【図4】光偏向素子による光偏向の様子を示す図であ
る。
【図5】LEDの出射光強度分布及び面光源装置の出射
面の強度分布を示す図である。
【図6】本発明による面光源装置の導光体を一次光源と
ともに示す平面図である。
【図7】本発明による面光源装置の光偏向素子の第2の
レンズ列の断面形状を示す図である。
【図8】本発明による面光源装置の光偏向素子の第2の
レンズ列を示す平面図である。
【図9】本発明による面光源装置を示す分解斜視図であ
る。
【図10】本発明による面光源装置を示す分解斜視図で
ある。
【図11】本発明による面光源装置の光偏向素子を一次
光源とともに示す模式図である。
【図12】本発明による面光源装置の導光体を一次光源
とともに示す底面図である。
【図13】本発明による導光体のレンズ列の断面形状を
示す図である。
【図14】面光源装置における輝度分布不均一の発生を
説明するための模式図である。
【符号の説明】
2,2a〜2e LED 4 導光体 41 光入射端面 43 光出射面 44 レンズ列形成面 44a レンズ列 6 光偏向素子 6A 第1の光偏向シート 6A1 入光面 6A2 出光面 6B 第2の光偏向シート 6B1 入光面 6B2 出光面 6x 第1のレンズ列 6y 第2のレンズ列 8 光反射素子 9 スペーサ L0 最大強度光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 泰子 神奈川県川崎市多摩区登戸3816番地 三菱 レイヨン株式会社東京技術・情報センター 内 Fターム(参考) 2H088 EA22 HA10 HA18 HA21 HA28 HA30 MA01 MA04 2H091 FA08Z FA16Z FA21Z FA29Z FA32Z FA45Z LA11 LA16 LA18 MA10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点状の一次光源と、該一次光源に隣接し
    て配置され該一次光源から発せられる光を導光し且つ前
    記一次光源から発せられる光が入射する光入射端面及び
    導光される光が出射する光出射面を有する板状の導光体
    と、該導光体の光出射面に隣接して配置されている光偏
    向素子とを有する面光源装置であって、 前記光偏向素子は少なくとも1つの光偏向シートを含ん
    でおり、該光偏向シートは前記導光体の光出射面からの
    出射光に基づく光が入射する入光面とその反対側の出光
    面とを有しており、前記光偏向シートのうちの前記導光
    体の最も近くに位置する第1の光偏向シートの入光面に
    は前記光入射端面と略平行な方向に延びた複数のレンズ
    列が形成されており、該レンズ列は頂角が50〜80°
    の略三角形の断面形状をなしており、前記第1の光偏向
    シートの出光面又はその他の光偏向シートの入光面若し
    くは出光面には前記光入射端面と略直交する方向に延び
    た複数の線状凹凸が形成されており、該線状凹凸形成面
    の平均傾斜角は5〜40°であることを特徴とする面光
    源装置。
  2. 【請求項2】 前記線状凹凸がレンズ列からなることを
    特徴とする、請求項1に記載の面光源装置。
  3. 【請求項3】 前記線状凹凸が高さ0.1〜200μm
    のヘアライン処理により形成されたものであることを特
    徴とする、請求項1に記載の面光源装置。
  4. 【請求項4】 前記光偏向素子は前記第1の光偏向シー
    トとその他の第2の光偏向シートとを含んでおり、該第
    2の光偏向シートの入光面に前記線状凹凸が形成されて
    いることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載
    の面光源装置。
  5. 【請求項5】 前記光偏向素子は前記第1の光偏向シー
    トとその他の第2の光偏向シートとを含んでおり、該第
    2の光偏向シートの出光面に前記線状凹凸が形成されて
    いることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載
    の面光源装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の光偏向シートと前記第2の光
    偏向シートとの密着を防止する手段を備えていることを
    特徴とする、請求項5に記載の面光源装置。
  7. 【請求項7】 前記密着を防止する手段は前記第1の光
    偏向シートと前記第2の光偏向シートとの間に空隙を介
    在させるスペーサであることを特徴とする、請求項6に
    記載の面光源装置。
  8. 【請求項8】 前記密着を防止する手段は前記第1の光
    偏向シートと前記第2の光偏向シートとの間に配置され
    た光拡散シートであることを特徴とする、請求項6に記
    載の面光源装置。
  9. 【請求項9】 前記光偏向素子は前記第1の光偏向シー
    トからなり、前記第1の光偏向シートの出光面に前記線
    状凹凸が形成されていることを特徴とする、請求項1〜
    3のいずれかに記載の面光源装置。
  10. 【請求項10】 前記光偏向シートのうちの少なくとも
    1つに光拡散剤が混入されていることを特徴とする、請
    求項1〜9のいずれかに記載の面光源装置。
  11. 【請求項11】 前記光偏向シートのうちの少なくとも
    1つの入光面又は出光面が粗面化されていることを特徴
    とする、請求項1〜10のいずれかに記載の面光源装
    置。
  12. 【請求項12】 前記導光体の前記光出射面と反対側の
    裏面に対向して光反射素子が配置されていることを特徴
    とする、請求項1〜11のいずれかに記載の面光源装
    置。
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