JP2003132417A - 自動販売機の商品払出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一の駆動手段にて二つの隣接商品コラム内
の商品を選択的に払い出すことができるばかりでなく、
標準的商品の払出用に構成されている払出ユニットを用
いて大型商品を販売する場合でも、最下端に位置する大
型商品を確実、スムースに払い出すことができるように
する。 【解決手段】 隣接する少なくとも二つの商品収納通路
Ｓを一つの統合商品収納通路Ｓ２，Ｓ３として選択使用
できるように、少なくとも払出ユニットＤの隣接間に位
置する仕切板７を脱着自在に構成するとともに、統合商
品収納通路Ｓ２，Ｓ３として使用されるとき、その統合
商品収納通路Ｓ２，Ｓ３内に位置する払出ユニットＤの
複数個の払出機構部Ｆのうち、少なくとも一つを払い出
し作動させる制御手段Ｇが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、並設された複数の
商品コラムの底部に、商品コラム内に積層状態で収納さ
れた商品のうち、最下端に位置する商品を前方に向って
払い出すための押出し部材を備えた払出機構部の二個
と、正逆回転可能な単一の駆動手段と、この駆動手段の
正回転に連動して一方の払出機構部を払い出し作動さ
せ、かつ、駆動手段の逆回転に連動して他方の払出機構
部を払い出し作動させる駆動伝達手段とを装備してある
払出ユニットを並設するとともに、前記各商品コラムの
商品収納通路の隣接間を区画形成する仕切板を設けてあ
る自動販売機の商品払出装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の自動販売機の商品払出装置では、
並設された払出ユニットのうち、一つの払出ユニットの
駆動手段を正逆回転制御して、その払出ユニットに装備
された一方の払出機構部だけを払い出し作動させるよう
に構成するとともに、前記各商品コラムの商品収納通路
の隣接間を区画形成する仕切板を常設していた（例え
ば、特開２０００―１４９１２７号公報、特開平８―８
７６７０号公報参照）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の自動販売機の商
品払出装置では、払出ユニットに装備された単一の駆動
手段を販売指令信号に基づいて正逆回転制御することに
より、その払出ユニットに装備された二個の払出機構部
のうち、販売指令対象の商品が積層収納されている一方
の商品コラム側の払出機構部を払い出し作動させ、この
払出機構部の押出し部材を商品払出経路側に沿って移動
させることにより、販売指令対象の最下端商品を払い出
すことができるから、各商品コラム毎の払出機構部に駆
動モータを設ける必要がなく、製作能率の向上と製造コ
ストの低廉化、払出装置の軽量小型化とを図ることがで
きる。

【０００４】しかしながら、従来の商品払出装置におい
ては、各商品コラムの商品収納通路の隣接間を区画形成
する仕切板が常設され、かつ、常に一つの払出ユニット
の駆動手段を正逆回転制御して、その払出ユニットに装
備された何れか一方の払出機構部だけを払い出し作動さ
せる関係上、販売できる商品が標準的な左右幅の商品コ
ラムに適した商品に止まっており、３ケパック商品や５
ケパック商品等の大型商品の販売については考慮されて
いないのが現状である。

【０００５】本発明は、上述の実状に鑑みて為されたも
のであって、その主たる課題は、従来装置と同様に、単
一の駆動手段にて二つの隣接商品コラム内の商品を選択
的に払い出すことができるばかりでなく、標準的商品の
払出用に構成されている払出ユニットを用いて大型商品
を販売する場合でも、最下端に位置する大型商品を確
実、スムースに払い出すことのできる自動販売機の商品
払出装置を提供する点にある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１による
特徴構成は、並設された複数の商品コラムの底部に、商
品コラム内に積層状態で収納された商品のうち、最下端
に位置する商品を前方に向って払い出すための押出し部
材を備えた払出機構部の二個と、正逆回転可能な単一の
駆動手段と、この駆動手段の正回転に連動して一方の払
出機構部を払い出し作動させ、かつ、駆動手段の逆回転
に連動して他方の払出機構部を払い出し作動させる駆動
伝達手段とを装備してある払出ユニットを並設するとと
もに、前記各商品コラムの商品収納通路の隣接間を区画
形成する仕切板を設けてある自動販売機の商品払出装置
であって、隣接する少なくとも二つの商品収納通路を一
つの統合商品収納通路として選択使用できるように、少
なくとも払出ユニットの隣接間に位置する仕切板を脱着
自在に構成するとともに、前記統合商品収納通路として
使用されるとき、その統合商品収納通路内に位置する払
出ユニットの複数個の払出機構部のうち、少なくとも一
つを払い出し作動させる制御手段が設けられている点に
ある。

【０００７】上記特徴構成によれば、標準的な大きさの
商品を販売する場合には、払出ユニットの隣接間、及
び、各払出ユニットの両払出機構部の隣接間に夫々仕切
板を配設して、仕切板で区画形成された各商品コラムの
商品収納通路内に標準的な大きさの商品を収納する。こ
の状態での販売指令信号に基づいて、販売指令対象の払
出ユニットに装備された単一の駆動手段が正逆回転制御
されると、その払出ユニットに装備された二個の払出機
構部のうち、販売指令対象の商品が積層収納されている
一方の商品コラム側の払出機構部が払い出し作動され、
この払出機構部の押出し部材が商品払出経路側に沿って
移動し、販売指令対象の最下端商品を払い出すことがで
きる。

【０００８】また、３ケパック商品や５ケパック商品等
の大型商品を販売する場合には、少なくとも払出ユニッ
トの隣接間に位置する仕切板を取外して、隣接する少な
くとも二つの商品収納通路を一つの統合商品収納通路に
形成し、この統合商品収納通路内に大型商品を収納す
る。この状態で大型商品の販売指令信号が入ると、制御
手段によって統合商品収納通路内に位置する払出ユニッ
トの複数個の払出機構部のうち、少なくとも一つが払い
出し作動されるため、それの押出し部材が商品払出経路
側に沿って移動し、最下端に位置する大型商品を確実、
スムースに払い出すことができる。

【０００９】従って、単一の駆動手段にて二つの隣接商
品コラム内の商品を選択的に払い出すことができるばか
りでなく、標準的商品の払出用に構成されている払出ユ
ニットを用いて３ケパック商品や５ケパック商品等の大
型商品を販売する場合でも、仕切板の取外し位置と払出
機構部の制御対象とを上述の如く工夫するだけで、最下
端に位置する大型商品を確実、スムースに払い出すこと
ができる。

【００１０】本発明の請求項２による自動販売機の商品
払出装置の特徴構成は、前記制御手段が、統合商品収納
通路内に位置する払出ユニットの複数個の払出機構部の
うち、複数個の払出機構部を同時に払い出し作動させる
ように構成されている点にある。

【００１１】上記特徴構成によれば、３ケパック商品や
５ケパック商品等の大型商品を販売する場合、少なくと
も払出ユニットの隣接間に位置する仕切板を取外して、
隣接する少なくとも二つの商品収納通路を一つの統合商
品収納通路に形成し、この統合商品収納通路内に大型商
品を収納する。この状態で大型商品の販売指令信号が入
ると、制御手段によって統合商品収納通路内に位置する
払出ユニットの複数個の払出機構部のうち、複数個の払
出機構部が同時に払い出し作動されるため、それの各押
出し部材が商品払出経路側に沿って同時に移動し、最下
端に位置する大型商品を無理なく確実、スムースに払い
出すことができる。

【００１２】従って、３ケパック商品や５ケパック商品
等の大型商品を販売する場合でも、各払出ユニットの駆
動手段に過負荷を掛けることなく、最下端に位置する大
型商品を確実、スムースに払い出すことができるから、
大型商品を販売するための改造を製作能率面及び製造コ
スト面で有利に実施することができる。

【００１３】本発明の請求項３による自動販売機の商品
払出装置の特徴構成は、前記払出機構部が、駆動プーリ
ーと従動プーリーとに亘って、押出し部材を備えた無端
回動体を巻回することにより構成されているとともに、
前記駆動伝達手段が、駆動手段の正回転又は逆回転に連
動して、一方の無端回動体を正回転又は逆回転駆動さ
せ、かつ、他方の無端回動体を逆回転又は正回転駆動さ
せるように構成され、更に、逆回転駆動される無端回動
体の押出し部材が、最下端商品の下側を通過可能な倒伏
姿勢に変更可能に構成されている点にある。

【００１４】上記特徴構成によれば、販売指令信号に基
づく単一の駆動手段の正逆回転制御により、隣接する二
つの商品コラム内の無端回動体のうち、販売指令対象の
商品が積層収納されている一方の商品コラム側の無端回
動体を正回転駆動させ、待機位置に停止していた押出し
部材を、無端回動体の商品払出経路側に沿って前方に移
動させることにより、販売指令対象の最下端の商品を払
い出すことができる。

【００１５】このとき、販売指令対象外の他方の商品コ
ラム側の無端回動体は逆回転駆動され、待機位置に停止
していた押出し部材が、無端回動体の非商品払出経路側
に沿って逆転移動する。このとき、無端回動体が一回転
した時点で駆動停止するように構成されている機種、或
いは、正回転駆動された一方の無端回動体の押出し部材
が商品払出終了位置又はそれよりも前方側の特定位置に
到達したとき、駆動手段が逆転駆動され、押出し部材が
元の待機位置に復帰した時点で駆動手段が停止するよう
に構成されている機種の何れにおいても、逆回転駆動さ
れる無端回動体の押出し部材を、最下端商品の下側を通
過可能な倒伏姿勢に変更することができるから、通過移
動する押出し部材によって最下端商品が変形したり、或
いは、後方に送り出されることはない。

【００１６】従って、従来装置と同様に、単一の駆動手
段にて二つの隣接商品コラム内の商品を選択的に払い出
すことができるようにしながらも、同一商品コラムでの
連続販売時に、販売指令対象外の最下端商品が逆転移動
される押出し部材によって損傷されることを抑制するこ
とができる。

【００１７】本発明の請求項４による自動販売機の商品
払出装置の特徴構成は、前記駆動伝達手段のうち、駆動
手段側の出力伝達系から両払出機構部側の入力伝達系へ
の伝動分岐箇所に、出力伝達系の出力ギヤの正逆回転に
噛合連動して出力ギヤの回転軸芯周りの一定範囲内で往
復移動することにより、一方の入力伝達系の入力ギヤと
他方の入力伝達系の入力ギヤとに択一的に噛合する可動
ギヤが設けられている点にある。

【００１８】上記特徴構成によれば、販売指令信号に基
づいて単一の駆動手段が正回転制御されると、出力伝達
系の出力ギヤの正回転に噛合連動して、可動ギヤが出力
ギヤの回転軸芯周りの一定範囲内で往行移動し、一方の
入力伝達系の入力ギヤと噛合する。その結果、隣接する
二つの商品コラム内の払出機構部のうち、販売指令対象
の商品が積層収納されている一方の商品コラム側の払出
機構部を払い出し作動させ、この払出機構部の押出し部
材を商品払出経路側に沿って移動させることにより、販
売指令対象の最下端商品を払い出すことができる。この
とき、可動ギヤの往行移動に連れて他方の入力伝達系の
入力ギヤとの噛合が解除されているため、他方の払出機
構部は停止状態に維持されている。

【００１９】また、販売指令信号に基づいて単一の駆動
手段が逆回転制御されると、出力伝達系の出力ギヤの逆
回転に噛合連動して、可動ギヤが出力ギヤの回転軸芯周
りの一定範囲内で復行移動し、他方の入力伝達系の入力
ギヤと噛合する。その結果、隣接する二つの商品コラム
内の払出機構部のうち、販売指令対象の商品が積層収納
されている他方の商品コラム側の払出機構部を払い出し
作動させ、この払出機構部の押出し部材を商品払出経路
側に沿って移動させることにより、販売指令対象の最下
端商品を払い出すことができる。このとき、可動ギヤの
復行移動に連れて一方の入力伝達系の入力ギヤとの噛合
が解除されているため、一方の払出機構部は停止状態に
維持される。

【００２０】従って、単一の駆動手段にて二つの隣接商
品コラム内の商品を選択的に払い出すことができるよう
にしながらも、駆動伝達手段の伝動分岐箇所に、出力ギ
ヤの正逆回転に噛合連動して両入力ギヤに択一的に噛合
する一つの可動ギヤを設けるだけで済むから、駆動伝達
系の簡素化と組付け工程数の削減により、製作能率の向
上と製造コストの低廉化を図ることができる。

【００２１】

【発明の実施の形態】〔第１実施形態〕図１、図２は、
自動販売機のキャビネットＡの庫内で、かつ、庫内を上
下方向で複数に区画する各棚板１の上部に、たばこ等の
箱形の商品Ｔを上下方向に積層状態で収納する商品収納
部としての商品コラムＢを、キャビネットＡの左右方向
に複数列で配設して、販売指令信号（商品払出指令信
号）に基づいて販売指令対象の商品コラムＢ内に位置す
る最下端の商品Ｔを前方に払い出すように構成してある
自動販売機の商品払出装置を示し、隣接配置される二つ
を一単位とする両商品コラムＢの底部、つまり、両商品
コラムＢに対応する棚板１のコラム形成箇所の各々に
は、商品コラムＢの商品収納通路Ｓ内に積層状態で収納
された商品Ｔのうち、最下端に位置する商品Ｔを前方に
向って払い出すための一つの押出し部材２を備えた払出
機構Ｆの二個と、正逆回転可能な単一の駆動手段である
駆動モータ４と、この駆動モータ４の正回転に連動して
一方の払出機構部Ｆを払い出し作動させ、かつ、駆動モ
ータ４の逆回転に連動して他方の払出機構部Ｆを払い出
し作動させる駆動伝達手段、換言すれば、駆動モータ４
の正回転又は逆回転に連動して、一方の払出機構部Ｆの
構成部材である無端ベルト（無端回動体）３を正回転又
は逆回転駆動させ、かつ、他方の払出機構部Ｆの構成部
材である無端ベルト３を逆回転又は正回転駆動させる駆
動伝達手段Ｃとを組付けてある払出ユニットＤが配設さ
れている。

【００２２】隣接する少なくとも二つの商品収納通路
Ｓ、最大でも四つの商品収納通路Ｓを一つの統合商品収
納通路Ｓ２〜Ｓ４として選択使用できるように、少なく
とも払出ユニットＤの隣接間に位置する仕切板７と、そ
れの左右方向に隣接する一つ又は複数の仕切板７とが脱
着自在に、当該実施形態では総ての仕切板７が脱着自在
に構成されているとともに、二つ又は三つ若しくは四つ
の商品収納通路Ｓが一つの統合商品収納通路Ｓ２〜Ｓ４
として使用されるとき、その統合商品収納通路Ｓ２〜Ｓ
４内に位置する払出ユニットＤの複数個の払出機構部Ｆ
のうち、複数個の払出機構部Ｆを同時に払い出し作動さ
せる制御手段（制御装置）Ｇが設けられている。

【００２３】更に、逆回転駆動される無端ベルト3 の押
出し部材２が、最下端商品の下側を通過可能な倒伏姿勢
に変更可能に構成されているとともに、前記無端ベルト
3 の少なくとも商品払出経路側において、押出し部材２
を倒伏姿勢のまま最下端商品Ｔの下面の受止め位置より
も下方に没入させた状態で移動案内する没入ガイド手段
Ｅが設けられている。

【００２４】前記制御手段Ｇは、図１０に示すように、
複数の商品選択ボタン３４、各払出ユニットＤの駆動モ
ータ４、貨幣処理装置３３、各売切れセンサ３５の検出
スイッチ３７、各払出停止センサ３８の検出スイッチ３
９等を統括管理するものであり、その制御機能の一つと
して、押出し部材２が無端ベルト3 の非商品払出経路側
の前後方向中央位置に設定された待機位置から一回転し
たことを検出する払出停止センサ３８の検出スイッチ３
９の検出信号に基づいて、駆動モータ４を駆動停止する
ように構成されている。

【００２５】更に、前記制御手段Ｇには、図１０、図１
１に示すように、隣接する二つの商品収納通路Ｓが一つ
の統合商品収納通路Ｓ２に変更されたこと、又は、隣接
する三つの商品収納通路Ｓが一つの統合商品収納通路Ｓ
３に変更されたこと、若しくは、隣接する四つの商品収
納通路Ｓが一つの統合商品収納通路Ｓ４に変更されたこ
とのコラム幅変更情報を入力するリモコンキーボード等
のコラム幅入力手段Ｈが接続されていて、そのコラム幅
入力手段Ｈから入力されたコラム幅変更情報に基づい
て、隣接する二つの商品収納通路Ｓが一つの統合商品収
納通路Ｓ２として使用される第１拡大商品コラムＢ２内
の二個の払出機構部Ｆ、又は、隣接する三つの商品収納
通路Ｓが一つの統合商品収納通路Ｓ３として使用される
第２拡大商品コラムＢ３内の三個の払出機構部Ｆのう
ち、左右両側に位置する二個の払出機構部Ｆ、若しく
は、隣接する四つの商品収納通路Ｓが一つの統合商品収
納通路Ｓ４として使用される第３拡大商品コラムＢ４内
の四個の払出機構部Ｆのうち、左右両側に位置する二個
の払出機構部Ｆを同時に払い出し作動させるように構成
されている。

【００２６】前記商品コラムＢについて詳述すると、図
１、図２に示すように、キャビネットＡの後側板１０の
内面に、各商品収納通路Ｓ内に積層収納される商品Ｔの
背面に接当する背面板６が取付けられ、この背面板６の
左右方向中間部には、背面板６の左右両端部に連設され
た一対の側板（図示せず）間を商品収納通路Ｓの標準左
右幅で複数に区画形成するための複数の仕切板７が脱着
自在に取付けられているとともに、前記払出ユニットＤ
の払出ケース８の上面が、商品収納通路Ｓ内の最下端に
位置する商品Ｔを受止める載置面８ｃに構成されてい
る。

【００２７】また、前記一対の側板に亘って、払出ケー
ス８の載置面８ｃの前端との間に商品Ｔを前方に払い出
し可能な払出開口９を形成する状態で横枠材１１が架設
され、この横枠材１１には、振動等に起因する最下端商
品Ｔの脱落を接当阻止するための脱落防止板１２が、そ
れの上部の横軸芯周りで揺動開閉自在で、かつ、無端ベ
ルト３の押出し部材２で前方に強制的に払い出される最
下端商品Ｔとの接当に連れて前方外方に開き揺動自在に
取付けられているとともに、キャビネットＡの天板１５
の内面に設けた補強枠材１３と横枠材１１との間には、
各商品収納通路Ｓの前面開口からの収納商品Ｔの脱落を
阻止するスプリング利用の脱落防止用弾性杆１４が取付
けられている。

【００２８】前記各仕切板７の後端縁の上下複数箇所に
は、背面板６に形成された係止孔に対して脱着自在に係
合する係合爪７ａが形成されているとともに、前記払出
ケース８を構成する中央ケース部８Ａの上面の左右中央
位置には、仕切板７の下端部が上方から着脱自在に嵌合
する嵌合溝部８ｄが形成され、更に、前記払出ケース８
の隣接間には、仕切板７の下端部が上方から着脱自在に
嵌合する嵌合溝１７が形成されている。

【００２９】前記払出ユニットＤの払出ケース８は、図
３〜図５に示すように、駆動モータ４及び駆動伝達手段
Ｃを内装する合成樹脂製の中央ケース部８Ａと、この中
央ケース部８Ａの左右両側に脱着自在に係合固定される
合成樹脂製の一対の外側ケース部８Ｂとから構成されて
いるとともに、中央ケース部８Ａの下面及び両外側ケー
ス部８Ｂの下面には、棚板１のコラム形成箇所に係合固
定するための係止爪８ａ，８ｂが一体形成されている。

【００３０】また、前記中央ケース部８Ａの上側部と両
外側ケース部８Ｂの上側部との左右方向で相対向する部
位には、払出機構Ｆの無端ベルト３の外れ止めガイド８
ｅが一体的に突出形成されているとともに、両外側ケー
ス部８Ｂには、図１に示すように、商品コラムＢ内の最
下端に位置する商品Ｔとの当接に伴って下方に揺動変位
する感知アーム３６と、この感知アーム３６の下方への
揺動変位を検出する検出スイッチ３７とからなる売切れ
センサ３５が設けられている。

【００３１】前記払出機構Ｆについて詳述すると、図３
〜図５に示すように、中央ケース部８Ａの前端部と両外
側ケース部８Ｂの前端部との左右方向で相対向する部位
に形成された軸受け部１９Ａ，１９Ｂには、合成樹脂製
の大径の駆動プーリー２０を外嵌固定してある駆動軸２
１が、左右方向に沿う水平軸芯周りで回転自在に支承さ
れているとともに、中央ケース部８Ａの後端部と両外側
ケース部８Ｂの後端部との左右方向で相対向する部位に
形成された軸受け部２２Ａ，２２Ｂには、合成樹脂製の
小径の従動プーリー２３に一体成形された軸部２３ａ
が、左右方向に沿う水平軸芯周りで回転自在に支承さ
れ、更に、駆動プーリー２０と従動プーリー２３とに亘
って、タイミングベルト利用の無端ベルト３が巻回され
ている。

【００３２】前記押出し部材２は、図６、図７に示すよ
うに、無端ベルト３の回動方向視において略Ｔの字状に
形成されていて、その前面の先端側中央部には、商品コ
ラムＢ内の最下端に位置する商品Ｔの背面を押圧するた
めの押圧部２ａが隆起形成されているとともに、押出し
部材２の二股状の基端部２ｂは、無端ベルト３の外周面
の周方向（回動方向）一ケ所に一体形成された取付けブ
ラケット３Ａに対して、駆動プーリー２０の回転軸芯と
平行な枢支軸３１の軸芯周りで揺動自在に枢着されてい
る。

【００３３】また、押出し部材２の基端部２ｂと取付け
ブラケット３Ａとの相対向する部位には、それら両者の
相対揺動角度範囲θを略９０度の角度範囲に規制する規
制溝２ｃと規制突起３ａとが形成されていて、前記押出
し部材２が、無端ベルト３の外周面と略平行となる状態
にまで前方側（商品払出方向側）に倒伏させた非押出し
姿勢（倒伏姿勢）と、無端ベルト３の外周面に対して直
交又は略直交する押出し姿勢とに変更自在に構成されて
いるとともに、前記押出し部材２を押出し姿勢に弾性付
勢する捻りコイルバネ３２が設けられている。

【００３４】前記駆動モータ４は、それの出力軸４Ａが
前方に向って突出する前後方向姿勢で中央ケース部８Ａ
内の後半部に取付けられているとともに、この駆動モー
タ４の出力軸４Ａから両駆動プーリー２０への駆動伝達
手段Ｃが、中央ケース部８Ａ内の前半部に配設されてい
る。

【００３５】前記駆動伝達手段Ｃについて詳述すると、
図３に示すように、中央ケース部８Ａの前半部に、駆動
軸２１と平行な姿勢で第１中間伝動軸２５と第２中間伝
動軸２６とが架設され、そのうち、第１中間伝動軸２５
には、駆動モータ４の出力軸４Ａに外嵌固定された第１
傘歯車２７と噛合する左右一対の第２傘歯車２８が回転
自在に外嵌保時されているとともに、第２中間伝動軸２
６には、両第２傘歯車２８に一体形成された小径歯車部
２８Ａにそれぞれ噛合する左右一対の大径の第１中間歯
車２９が回転自在に外嵌保時され、更に、両駆動軸２１
には、第１中間歯車２９に一体形成された小径歯車部２
９Ａにそれぞれ噛合する左右一対の大径の第２中間歯車
３０が外嵌固定されている。

【００３６】そして、前記駆動モータ４の出力軸４Ａ
が、例えば、制御部からの販売指令信号等に基づいて図
４の矢印イ方向に正回転制御されると、駆動伝達手段Ｃ
の左側駆動伝達系においては、駆動モータ４の出力軸４
Ａから第１傘歯車２７、第２傘歯車２８、第１中間歯車
２９、第２中間歯車３０、駆動軸２１、駆動プーリー２
０に動力が伝達され、左側の無端ベルト３が図５の矢印
イ方向に正回転駆動され、押出し部材２が無端ベルト３
の商品払出経路側に沿って前方に突出移動することによ
り、左側の商品コラムＢ内の最下端に位置する商品Ｔが
前方に払い出される。

【００３７】駆動伝達手段Ｃの右側駆動伝達系において
は、駆動モータ４の出力軸４Ａから第１傘歯車２７、第
２傘歯車２８、第１中間歯車２９、第２中間歯車３０、
駆動軸２１、駆動プーリー２０に動力が伝達され、右側
の無端ベルト３が図５の矢印ロ方向に逆回転駆動され、
押出し部材２が無端ベルト３の非商品払出経路側に沿っ
て前方に移動されるため、右側の商品コラムＢ内の最下
端に位置する商品Ｔは払い出されない。

【００３８】また、前記駆動モータ４の出力軸４Ａが、
例えば、制御部からの販売指令信号等に基づいて図４の
矢印方向ロに逆回転制御されると、駆動伝達手段Ｃの左
側駆動伝達系においては、左側の無端ベルト３が図５の
矢印ロ方向に逆回転駆動され、押出し部材２が無端ベル
ト３の非商品払出経路側に沿って前方に移動されるた
め、左側の商品コラムＢ内の最下端に位置する商品Ｔは
払い出されない。

【００３９】駆動伝達手段Ｃの右側駆動伝達系において
は、右側の無端ベルト３が図５の矢印イ方向に正回転駆
動され、押出し部材２が無端ベルト３の商品払出経路側
に沿って前方に突出移動することにより、右側の商品コ
ラムＢ内の最下端に位置する商品Ｔが前方に払い出され
る。

【００４０】前記没入ガイド手段Ｅについて詳述する
と、図４、図５に示すように、中央ケース部８Ａの外周
面と両外側ケース部８Ｂの外周面とに亘る部位には、押
出し姿勢にある押出し部材２の非押出し姿勢への倒伏揺
動を許容する凹部１６が形成され、この凹部１６の開口
周縁には、矢印ロ方向に逆転移動される押出し部材２に
設けられたガイドピン４０と接当して、駆動プーリー２
０の下側部から商品払出経路を通して従動プーリー２３
の下側部にまで及ぶ領域において、最下端商品Ｔの下面
の受止め位置よりも下方に没入させた非押出し姿勢で押
出し部材２を移動案内するガイドレール４１が一体形成
されている。

【００４１】前記ガイドレール４１の内方側には、矢印
ロ方向に非押出し姿勢で逆転移動される押出し部材２の
ガイドピン４０が移動する倒伏移動案内経路４２が形成
されているとともに、ガイドレール４１の外方側には、
矢印イ方向に押出し姿勢で正転移動される押出し部材２
のガイドピン４０が移動する起立移動案内経路４３が形
成されている。

【００４２】また、前記倒伏移動案内経路４２の入口部
及び起立移動案内経路４３の出口部に対応するガイドレ
ール４１の端部には、駆動プーリー２０の回転軸芯と平
行な軸芯周りで上下揺動自在な経路切替部材４４が枢着
されているとともに、この経路切替部材４４は、倒伏移
動案内経路４２の入口部側が大きく開放され、かつ、起
立移動案内経路４３の出口部側が略閉止される倒伏ガイ
ド姿勢に自重又はバネ力で付勢されている。

【００４３】前記経路切替部材４４には、倒伏ガイド姿
勢にあるとき、押出し部材２のガイドピン４０との接当
により、押出し部材２を徐々に倒伏させながらガイドピ
ン４０を倒伏移動案内経路４２に移入案内するＶ字状の
カム面４４ａと、ガイドピン４０が起立移動案内経路４
３に位置する状態で正転移動される押出し部材２との当
接に連れて、起立移動案内経路４３の出口部を開放する
状態まで経路切替部材４４を上方に揺動させるためのカ
ム板４４ｂとが形成されている。

【００４４】前記検出スイッチ３９は、経路切替部材４
４が上方に揺動したこときに検出作動して、押出し部材
２が待機位置から一回転したことを検知するように構成
されたものであり、経路切替部材４４が停止検知手段の
停止感知レバーに兼用構成されている。

【００４５】次に、上述の上記の如く構成された自動販
売機の商品払出装置の払出動作について説明する。図８
（イ）に示すように、例えば、制御手段Ｇからの販売指
令信号に基づいて、左側の商品コラムＢ内の最下端に位
置する商品Ｔを払い出す場合では、駆動モータ４の出力
軸４Ａが正回転制御されると、左側の無端ベルト３は矢
印イ方向に正回転駆動され、右側の無端ベルト３が矢印
ロ方向に逆回転駆動される。

【００４６】図８（ロ）に示すように、左側の無端ベル
ト３が正回転駆動されると、無端ベルト3 の非商品払出
経路側における前後方向中央の待機位置に停止していた
押出し部材２が、無端ベルト３の商品払出経路側の始端
位置に向って商品払出し姿勢で移動する。他方、右側の
無端ベルト３が逆回転駆動されると、非商品払出経路側
における前後方向中央の待機位置に停止していた押出し
部材２が、無端ベルト３の商品払出経路側の終端位置に
向って移動し、その移動途中で、押出し部材２のガイド
ピン４０が経路切替部材４４のカム面４４ａに当接して
倒伏移動案内経路４２内に移入し、押出し部材２が非押
出し姿勢に倒伏案内される。

【００４７】図８（ハ）、図９（ニ）、（ホ）に示すよ
うに、左側の押出し部材２が、無端ベルト３の商品払出
経路側に沿って商品払出し姿勢で前方に突出移動し、販
売指令対象の最下端商品Ｔを前方に払い出す。右側の押
出し部材２は、押出し部材２のガイドピン４０が倒伏移
動案内経路４２内に移入しているため、最下端商品Ｔの
下面の受止め位置よりも下方に没入させた非押出し姿勢
で押出し部材２が移動する。それ故に、逆転移動される
押出し部材２が販売指令対象外の最下端商品Ｔの下面に
摺接することが無く、商品Ｔの損傷を回避することがで
きる。

【００４８】図９（へ）に示すように、矢印イ方向に正
転移動される押出し部材２が経路切替部材４４を上方に
揺動させて通過すると、検出スイッチ３９が検知作動
し、この検出スイッチ３９の検知信号に基づいて、両無
端ベルト３の押出し部材２が共に待機位置に到達したこ
とを検知し、駆動モータ４を駆動停止する。

【００４９】次に、図１０に示すように、並設された標
準的な左右幅の商品コラムＢの一部を使用して、３ケパ
ック商品や５ケパック商品等の大型商品を販売する場合
には、払出ユニットＤの隣接間に位置する仕切板７を取
外して、隣接する二つの商品収納通路Ｓが一つの統合商
品収納通路Ｓ２として使用される第１拡大商品コラムＢ
２を形成し、更に、他の払出ユニットＤの隣接間に位置
する仕切板７と、それの左右一側方に隣接する仕切板７
とを取外して、隣接する三つの商品収納通路Ｓが一つの
統合商品収納通路Ｓ３として使用される第２拡大商品コ
ラムＢ３を形成し、各拡大商品コラムＢ２，Ｂ３内に大
型商品Ｔを充填するとともに、このコラム幅変更情報を
コラム幅入力手段Ｈで入力する。

【００５０】そして、第１拡大商品コラムＢ２内に収納
された大型商品Ｔを払い出す場合には、制御手段Ｇから
の販売指令信号に基づいて、統合商品収納通路Ｓ２に臨
む二個の払出ユニットＤの駆動モータ４のうち、左側に
位置する払出ユニットＤの駆動モータ４は図１０の矢印
ロ方向に逆回転制御すると同時に、右側に位置する払出
ユニットＤの駆動モータ４は図１０の矢印イ方向に正回
転制御して、統合商品収納通路Ｓ２内に位置する両払出
機構部Ｆの無端ベルト３を同時に正回転駆動させること
により、両無端ベルト３の商品払出経路側に沿って前方
に突出移動する両押出し部材２によって、第１拡大商品
コラムＢ２内の最下端に位置する大型商品Ｔを無理なく
確実、スムースに前方に払い出すことができる。

【００５１】また、第２拡大商品コラムＢ３内に収納さ
れた大型商品Ｔを払い出す場合には、制御手段Ｇからの
販売指令信号に基づいて、統合商品収納通路Ｓ３に臨む
二個の払出ユニットＤの駆動モータ４のうち、左側に位
置する払出ユニットＤの駆動モータ４は図１０の矢印ロ
方向に逆回転制御すると同時に、右側に位置する払出ユ
ニットＤの駆動モータ４も図１０の矢印ロ方向に逆回転
制御して、統合商品収納通路Ｓ３内に位置する三個の払
出機構部Ｆのうち、左右両側に位置する二個の払出機構
部Ｆの無端ベルト３を同時に正回転駆動させることによ
り、両無端ベルト３の商品払出経路側に沿って前方に突
出移動する両押出し部材２によって、第２拡大商品コラ
ムＢ３内の最下端に位置する大型商品Ｔを無理なく確
実、スムースに前方に払い出すことができる。

【００５２】また、図１１に示すように、並設された標
準的な左右幅の商品コラムＢの一部を使用して、１０ケ
パック商品等の大型商品を販売する場合には、隣接する
三個の払出ユニットＤの各隣接間に位置する二つの仕切
板７と、それらの中間に位置する仕切板７とを取外し
て、隣接する四つの商品収納通路Ｓが一つの統合商品収
納通路Ｓ４として使用される第３拡大商品コラムＢ３４
を形成し、この拡大商品コラムＢ４内に大型商品Ｔを充
填するとともに、このコラム幅変更情報をコラム幅入力
手段Ｈで入力する。

【００５３】そして、第３拡大商品コラムＢ４内に収納
された大型商品Ｔを払い出す場合には、制御手段Ｇから
の販売指令信号に基づいて、統合商品収納通路Ｓ４に臨
む三個の払出ユニットＤの駆動モータ４のうち、左側に
位置する払出ユニットＤの駆動モータ４は図１１の矢印
ロ方向に逆回転制御すると同時に、右側に位置する払出
ユニットＤの駆動モータ４は図１１の矢印イ方向に正回
転制御して、統合商品収納通路Ｓ３内に位置する四個の
払出機構部Ｆのうち、左右両側に位置する二個の払出機
構部Ｆの無端ベルト３を同時に正回転駆動させることに
より、両無端ベルト３の商品払出経路側に沿って前方に
突出移動する両押出し部材２によって、第３拡大商品コ
ラムＢ４内の最下端に位置する大型商品Ｔを無理なく確
実、スムースに前方に払い出すことができる。

【００５４】上述の第１実施形態では、第１〜第３拡大
商品コラムＢ２〜Ｂ４内に収納された大型商品Ｔを払い
出す場合、二個の払出機構部Ｆを同時に払い出し作動さ
せるべく構成したが、大型商品Ｔを確実、スムースに前
方に払い出すことができる場合には、一個の払出機構部
Ｆのみを払い出し作動させるように構成しても良く、更
に、第２拡大商品コラムＢ３又は第３拡大商品コラムＢ
４の場合には、三個以上の払出機構部Ｆを同時に払い出
し作動させるべく構成しても良い。

【００５５】〔第２実施形態〕図１２〜図１６は、前記
駆動伝達手段Ｃのうち、駆動モータ４側の出力伝達系か
ら両払出機構部Ｆ側の入力伝達系Ｃ１，Ｃ２への伝動分
岐箇所に、出力伝達系の出力ギヤ５６の正逆回転に噛合
連動して該出力ギヤ５６の回転軸芯周りの一定範囲内で
往復移動することにより、一方の入力伝達系Ｃ１の入力
ギヤ５９と他方の入力伝達系の入力ギヤ６６とに択一的
に噛合する可動ギヤ５７が設けられている自動販売機の
商品払出装置を示す。

【００５６】前記払出ユニットＤは、一方の払出機構部
Ｆと駆動伝達手段Ｃの一方の入力伝達系Ｃ１と駆動モー
タ４及び可動ギヤ５７とを備えた駆動側払出ユニットＤ
１と、他方の払出機構部Ｆと駆動伝達手段Ｃの他方の入
力伝達系Ｃ２とを備えた従動側払出ユニットＤ２とに分
割構成されているとともに、駆動側払出ユニットＤ１の
合成樹脂製の払出ケース５０と従動側払出ユニットＤ２
の合成樹脂製の払出ケース５１とを左右方向から脱着自
在に嵌合連結する連結手段Ｊが設けられ、更に、前記両
払出ケース５０，５１の脱着操作により、従動側払出ユ
ニットＤ２の入力ギヤ６６が、駆動側払出ユニットＤ１
の第２蓋体５０Ｄに貫通形成された接続口７８を通し
て、可動ギヤ５７と噛合可能な受動位置に対して抜き差
し自在に構成されている。

【００５７】前記駆動側払出ユニットＤ１の払出ケース
５０は、駆動モータ４が貫通状態で装着される筒状部５
０ａを備えた左右方向の一側方に開口する第１中央ケー
ス部５０Ａと、これの筒状部５０ａとでモータ装着空間
を形成するための有底筒状部５０ｂを備えた左右方向の
他側方に開口する第２中央ケース部５０Ｂと、第１中央
ケース部５０Ａの開口を閉止する第１蓋体５０Ｃと、第
２中央ケース部５０Ｂの開口を閉止する第２蓋体５０Ｄ
とから構成されている。

【００５８】前記第１中央ケース部５０Ａの複数箇所に
は、第２中央ケース部５０Ｂに形成された第１係止孔５
０ｄに左右方向から差込み係合される第１係合連結爪５
０ｅが係止解除操作可能に一体形成されているととも
に、第１蓋体５０Ｃの複数箇所及び第２蓋体５０Ｄの複
数箇所には、第１中央ケース部５０Ａ及び第２中央ケー
ス部５０Ｂに形成された第２係止孔５０ｆに左右方向か
ら差込み係合される第２係合連結爪５０ｇが係止解除操
作可能に一体形成され、更に、第１中央ケース部５０Ａ
の下面及び第２中央ケース部５０Ｂの下面には、棚板１
のコラム形成箇所に係合固定するための係止爪５０ｈが
一体形成されている。

【００５９】前記従動側払出ユニットＤ２の払出ケース
５１は、上述の駆動側払出ユニットＤ１の払出ケース５
０と同様に、筒状部５１ａを備えた左右方向の一側方に
開口する第１中央ケース部５１Ａと、これの筒状部５１
ａとで一連の伝動用空間５１Ｅを形成するための有底筒
状部５１ｂを備えた左右方向の他側方に開口する第２中
央ケース部５１Ｂと、第１中央ケース部５１Ａの開口を
閉止する第１蓋体５１Ｃと、第２中央ケース部５１Ｂの
開口を閉止する第２蓋体５１Ｄとから構成されている。

【００６０】前記第１中央ケース部５１Ａの複数箇所に
は、第２中央ケース部５１Ｂに形成された第１係止孔５
１ｄに左右方向から差込み係合される第１係合連結爪５
１ｅが係止解除操作可能に一体形成されているととも
に、第１蓋体５１Ｃの複数箇所及び第２蓋体５１Ｄの複
数箇所には、第１中央ケース部５１Ａ及び第２中央ケー
ス部５１Ｂに形成された第２係止孔５１ｆに左右方向か
ら差込み係合される第２係合連結爪５１ｇが係止解除操
作可能に一体形成され、更に、第１中央ケース部５１Ａ
の下面及び第２中央ケース部５１Ｂの下面には、棚板１
のコラム形成箇所に係合固定するための係止爪５１ｈが
一体形成されている。

【００６１】前記駆動側払出ユニットＤ１に装備される
払出機構部Ｆについて詳述すると、第１中央ケース部５
０Ａの前端部と第２中央ケース部５０Ｂの前端部との左
右方向で相対向する部位に形成された軸受け部５０ｋに
は、合成樹脂製の大径の駆動プーリー５２を外嵌固定し
てある駆動軸５３が、左右方向に沿う水平軸芯周りで回
転自在に支承されているとともに、第１中央ケース部５
０Ａの後端部と第２中央ケース部５０Ｂの後端部との左
右方向で相対向する部位に形成された軸受け部５０ｊに
は、合成樹脂製の小径の従動プーリー５４に一体成形さ
れた軸部５４ａが、左右方向に沿う水平軸芯周りで回転
自在に支承され、更に、駆動プーリー５２と従動プーリ
ー５４とに亘って、タイミングベルト利用の無端ベルト
３が巻回されている。

【００６２】前記従動側払出ユニットＤ２に装備される
払出機構部Ｆについて詳述すると、上述と同様に、第１
中央ケース部５１Ａの前端部と第２中央ケース部５１Ｂ
の前端部との左右方向で相対向する部位に形成された軸
受け部５１ｋには、合成樹脂製の大径の駆動プーリー５
２を外嵌固定してある駆動軸５３が、左右方向に沿う水
平軸芯周りで回転自在に支承されているとともに、第１
中央ケース部５１Ａの後端部と第２中央ケース部５１Ｂ
の後端部との左右方向で相対向する部位に形成された軸
受け部５１ｊには、合成樹脂製の小径の従動プーリー５
４に一体成形された軸部５４ａが、左右方向に沿う水平
軸芯周りで回転自在に支承され、更に、駆動プーリー５
２と従動プーリー５４とに亘って、タイミングベルト利
用の無端ベルト３が巻回されている。

【００６３】前記駆動側払出ユニットＤ１の入力伝達系
Ｃ１について詳述すると、第２中央ケース部５０Ｂと第
２蓋体５０Ｄとの左右方向で相対向する部位に形成され
た軸受け部に、駆動モータ４の出力軸４Ａに外嵌固定さ
れた出力ギヤ５６に噛合する可動ギヤ５７を外嵌固定し
てある中間伝動軸５８と、可動ギヤ５７に噛合可能な入
力ギヤ５９を外嵌固定してある入力軸６０と、入力ギヤ
５９に一体形成された小径ギヤ部５９ａに噛合する大径
の第１伝動ギヤ６１を外嵌固定してある第１伝動軸６２
と、第１伝動ギヤ６１に一体形成された小径ギヤ部６１
ａに噛合する大径の第２伝動ギヤ６３を外嵌固定してあ
る第２伝動軸６４とが架設されているとともに、前記駆
動プーリー５２の駆動軸５３には、第２伝動ギヤ６３に
一体形成された小径ギヤ部６３ａに噛合する大径の第３
伝動ギヤ６５が外嵌固定されている。

【００６４】前記従動側払出ユニットＤ２の入力伝達系
Ｃ２について詳述すると、可動ギヤ５７に噛合可能な入
力ギヤ６６を外嵌固定してある入力軸６７が、伝動用空
間５１Ｅを左右方向に横切る状態で、第１蓋体５１Ｃに
形成された軸受け部５１ｍと第２中央ケース部５１Ｂに
形成された軸受け部５１ｎ及び第２蓋体５１Ｄに形成さ
れた軸受け部５１ｐとに亘って架設されている。

【００６５】また、第２中央ケース部５１Ｂと第２蓋体
５１Ｄとの左右方向で相対向する部位に形成された軸受
け部には、入力軸６７の他端部に外嵌固定された第４伝
動ギヤ６８に噛合する第５伝動ギヤ６９を外嵌固定して
ある第５伝動軸７０と、第５伝動ギヤ６９に一体形成さ
れた中径ギヤ部６９ａに噛合する大径の第６伝動ギヤ７
１を外嵌固定してある第６伝動軸７２と、第６伝動ギヤ
７１に一体形成された小径ギヤ部７１ａに噛合する大径
の第７伝動ギヤ７３を外嵌固定してある第７伝動軸７４
とを架設するとともに、前記駆動プーリー５２の駆動軸
５３には、第７伝動ギヤ７３に一体形成された小径ギヤ
部７３ａに噛合する大径の第８伝動ギヤ７５が外嵌固定
されている。

【００６６】前記可動ギヤ５７の中間伝動軸５８を一定
範囲内で往復移動自在に支承するべく、第２中央ケース
部５０Ｂと第２蓋体５０Ｄとの左右方向で相対向する部
位に設けられる軸受け部の軸受け孔７７は、駆動モータ
４の出力軸４Ａに外嵌固定された出力ギヤ５６の回転軸
芯を半径中心とする部分円弧状に形成されていて、駆動
モータ４の出力軸４Ａが、販売指令信号に基づいて図１
４（イ）に示す矢印イ方向に正回転制御されると、出力
ギヤ５６と噛合連動している可動ギヤ５７を介して中間
伝動軸５８が軸受け孔７７に沿って左側に往行移動し、
この中間伝動軸５８の可動ギヤ５７が駆動側払出ユニッ
トＤ１の入力伝達系Ｃ１に属する入力ギヤ５９に噛合
し、第１伝動ギヤ６１、第２伝動ギヤ６３、第３伝動ギ
ヤ６５を介して左側に位置する一方の払出機構部Ｆの駆
動プーリー５２に動力が伝達される。

【００６７】そして、左側の無端ベルト３が正回転駆動
され、押出し部材２が無端ベルト３の商品払出経路側に
沿って前方に突出移動することにより、左側の商品コラ
ムＢ内の最下端に位置する商品Ｔが前方に払い出され
る。

【００６８】このとき、可動ギヤ５７の往行移動によっ
て従動側払出ユニットＤ２の入力伝達系の入力ギヤ６６
との噛合が解除されているため、従動側払出ユニットＤ
２側の払出機構部Ｆは停止状態に維持されている。

【００６９】また、駆動モータ４の出力軸４Ａが、販売
指令信号に基づいて図１４（ロ）に示す矢印ロ方向に逆
回転制御されると、出力ギヤ５６と噛合連動している可
動ギヤ５７を介して中間伝動軸５８が軸受け孔７７に沿
って右側に復行移動し、この中間伝動軸５８の可動ギヤ
５７が従動側払出ユニットＤ２の入力伝達系Ｃ２に属す
る入力ギヤ６６に噛合し、入力軸６７、第４伝動ギヤ６
８、第５伝動ギヤ６９、第６伝動ギヤ７１、第７伝動ギ
ヤ７３、第８伝動ギヤ７５を介して右側に位置する他方
の払出機構部Ｆの駆動プーリー５２に動力が伝達され
る。

【００７０】そして、右側の無端ベルト３が正回転駆動
され、押出し部材２が無端ベルト３の商品払出経路側に
沿って前方に突出移動することにより、右側の商品コラ
ムＢ内の最下端に位置する商品Ｔが前方に払い出され
る。

【００７１】このとき、可動ギヤ５７と駆動側払出ユニ
ットＤ１の入力ギヤ５９との噛合が解除されているた
め、駆動側払出ユニットＤ１側の払出機構部Ｆは停止状
態に維持されている。

【００７２】従って、単一の駆動モータ４にて二つの隣
接商品コラムＢ内の商品Ｔを選択的に払い出すことがで
きるようにしながらも、駆動モータ４側の出力伝達系か
ら両払出機構部Ｆ側の入力伝達系Ｃ１，Ｃ２への伝動分
岐箇所に、出力ギヤ５６の正逆回転に噛合連動して両入
力ギヤ５９，６６に択一的に噛合する一つの可動ギヤ５
７を設けるだけで済むから、駆動伝達系の簡素化と組付
け工程数の削減により、製作能率の向上と製造コストの
低廉化を促進することができる。

【００７３】しかも、払出ユニットＤが、上述の如く駆
動側払出ユニットＤ１と従動側払出ユニットＤ２とに分
割構成されているから、商品コラムＢの並設数が奇数と
なる自動販売機の場合でも、駆動モータ４を備えた駆動
側払出ユニットＤ１を単独で使用することができる。そ
れ故に、商品コラムＢの並設数が偶数又は奇数となる何
れの自動販売機に対しても、駆動側払出ユニットＤ１と
従動側払出ユニットＤ２との二種類で対応することがで
き、製作能率の向上と製造コストの低廉化を図ることが
できる。

【００７４】また、前記駆動側払出ユニットＤ１の第２
中央ケース部５０Ｂには、第２蓋体５０Ｄの接続口７８
を通して挿入された入力軸６７の先端部を回転自在に支
持する軸受け部７９が設けられている。

【００７５】前記連結手段Ｆについて詳述すると、駆動
側払出ユニットＤ１の第２蓋体５０Ｄと従動側払出ユニ
ットＤ２の第１蓋体５１Ｃとの相対向する前後二箇所に
は、両払出ケース５０，５１の隣接間隔を標準取付け間
隔に規制した状態で左右方向から脱着自在に嵌合連結す
る嵌合凹部８１と嵌合凸部８２とが形成されているとと
もに、前記第１蓋体５１Ｃの軸受け部５１ｍが、両払出
ケース５０，５１の隣接間隔を標準取付け間隔に規制し
た状態で、第２蓋体５０Ｄの接続口７８に対して左右方
向から脱着自在に嵌合連結する嵌合凸部に兼用構成され
ている。前記嵌合凹部８１と嵌合凸部８２、及び、第１
蓋体５１Ｃの軸受け部５１ｍと第２蓋体５０Ｄの接続口
７８とは夫々、容易に外れないように密着又は圧入状態
で嵌合するように構成されている。

【００７６】また、図１６に示すように、前記両払出ケ
ース５０，５１の非商品払出経路側には、押出し部材２
との当接に伴って揺動変位する感知アーム８６と、この
感知アーム８６の揺動変位を検出する検出スイッチ８７
とからなる払出停止センサ３８が設けられ、この払出停
止センサ３８の検出スイッチ８７の検出信号に基づい
て、押出し部材２が非商品払出経路の前後方向中央部の
待機位置に到達したことを検知したとき、駆動モータ４
を駆動停止制御するように構成されている。尚、その他
の構成は、第１実施形態で説明した構成と同一であるか
ら、同一の構成箇所には、第１実施形態と同一の番号を
付記してそれの説明は省略する。

【００７７】〔その他の実施形態〕 （１）上述の第１実施形態では、前記駆動伝達手段Ｃを
傘歯車と平歯車との組み合わせから構成したが、傘歯車
を用いた伝動方式に限定されるものではなく、例えば、
ウオームとウォームホイールとを用いた伝動方式、或い
は、伝動モータ４を横向きに配設して、平歯車のみを用
いた伝動方式を採用することができる。

【００７８】（２）前記駆動伝達手段Ｃを構成するにあ
たって、駆動モータ４側の駆動伝達系から一方の受動伝
達系への伝動中に、駆動モータ４が正回転したときに入
り状態となる一方向回転クラッチを設け、駆動モータ４
側の駆動伝達系から他方の受動伝達系への伝動中に、駆
動モータ４が逆回転したときに入り状態となる一方向回
転クラッチを設けて実施しても良い。

【００７９】（３）上述の第１実施形態では、前記無端
回動体３として、タイミングベルトからなる無端ベルト
を用いたが、無端チェーンや無端索状体などを用いて実
施しても良い。また、前記払出機構部３としては、無端
ベルト５等の無端回動体に限定されるものではなく、往
復移動式のものを用いて実施しても良い。

【００８０】（４）前記駆動手段４を停止制御するに当
って、停止センサの検出信号に基づいて駆動手段４を直
ちに停止制御しても良いが、停止センサの検出信号に基
づいて、所定時間経過後に駆動手段４を停止制御するよ
うに構成しても良い。

【００８１】（５）前記没入ガイド手段Ｅとしては、逆
回転駆動される無端ベルト３の押出し部材２を、少なく
とも無端ベルト３の商品払出経路側において、倒伏姿勢
のまま最下端商品Ｔの下面の受止め位置よりも下方に没
入させた状態で移動案内することのできるものであれ
ば、如何なる構造のものを用いても良い。

【００８２】（６）また、上述の第１実施形態では、無
端ベルト３が一回転した時点で駆動停止するように構成
されている機種に、最下端商品Ｔの下面の受止め位置よ
りも下方に没入させた状態で押出し部材２を移動案内す
る没入ガイド手段Ｅを設けたが、この没入ガイド手段Ｅ
は、正回転駆動された一方の無端ベルト３の押出し部材
２が商品払出終了位置又はそれよりも前方側の特定位置
に到達したとき、駆動モータ４が逆転駆動され、押出し
部材２が元の待機位置に復帰した時点で駆動モータ４が
停止するように構成されている機種においても適用する
ことができる。

【００８３】（７）上述の第１実施形態では、前記制御
手段Ｇに対して、コラム幅変更情報をコラム幅入力手段
Ｈで入力するように構成したが、各仕切板７の有無を検
出するセンサの検出信号をコラム幅変更情報として制御
手段Ｇに入力して、どの商品コラムＢの組合せで第１〜
第３拡大商品コラムＢ２〜Ｂ４の何れが構成されている
かを自動的に判別するように構成しても良い。

【００８４】（８）上述の第１実施形態では、逆回転駆
動される無端ベルト３の押出し部材２を、最下端商品Ｔ
の下側を通過可能な倒伏姿勢に変更するに当って、無端
ベルト３の少なくとも商品払出経路側において、押出し
部材２を倒伏姿勢のまま最下端商品Ｔの下面の受止め位
置よりも下方に没入させた状態で移動案内する没入ガイ
ド手段Ｅを設けたが、前記押出し部材２を、無端ベルト
３の逆回転駆動時における最下端商品Ｔの下面との当接
に連れて倒伏姿勢（非押出し姿勢）に変更させるように
構成しても良い。

【００８５】（９）隣接する少なくとも二つの商品収納
通路Ｓを一つの統合商品収納通路Ｓ２〜Ｓ４として選択
使用する際、取外された仕切板７を自動販売機内の庫内
以外の空きスペース又は機外の特定保管場所に保管して
も良いが、仕切板７を脱着自在に取付けるための取付け
部の取付け幅、例えば、払出ケース８の上面に形成され
る嵌合溝部８ｄや払出ケース８の隣接間に形成される嵌
合溝１７等の取付け幅を、仕切板７の二枚分以上の取付
け幅に形成して、取外された仕切板７を残存する他の仕
切板７と重ね合せ状態で格納保管するように構成しても
良い。尚、上述のように複数枚の仕切板７を重ね合せて
も、仕切板７自体は比較的薄く構成されているため、商
品収納通路Ｓ又は統合商品収納通路Ｓ２〜Ｓ４に与える
影響は少ない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願発明の第１実施形態を示す自動販売機の商
品払出装置の断面側面図

【図２】商品払出装置の断面正面図

【図３】払出ユニットの断面平面図

【図４】払出ユニットの断面正面図

【図５】払出ユニットの断面側面図

【図６】押出し部材の取付け部の拡大一部切欠き側面図

【図７】押出し部材の取付け部の拡大正面図

【図８】（イ）〜（ハ）は商品払出工程の前半を示す払
出ユニットの断面側面図

【図９】（ニ）〜（ヘ）は商品払出工程の後半を示す払
出ユニットの断面側面図

【図１０】拡大商品コラムＢ２，Ｂ３に変更したときの
要部の正面図

【図１１】拡大商品コラムＢ４に変更したときの要部の
正面図

【図１２】本願発明の第２実施形態を示し、駆動側払出
ユニットと従動側払出ユニットとを連結したときの断面
平面図

【図１３】駆動側払出ユニットと従動側払出ユニットと
に分離したときの断面平面図

【図１４】（イ）は駆動モータの正回転時における駆動
側払出ユニットの駆動伝達系を示す側面図 （ロ）は駆動モータの逆回転時における駆動側払出ユニ
ットの駆動伝達系を示す側面図

【図１５】従動側払出ユニットの駆動伝達系を示す側面
図

【図１６】図１３のＸＶＩ−ＸＶＩ線断面図

【符号の説明】

Ｂ 商品コラム Ｃ 駆動伝達手段 Ｃ１ 入力伝達系 Ｃ２ 入力伝達系 Ｄ 払出ユニット Ｅ 没入ガイド手段 Ｆ 払出機構部 Ｇ 制御手段 Ｓ 商品収納通路 Ｓ２ 統合商品収納通路 Ｓ３ 統合商品収納通路 Ｓ４ 統合商品収納通路 Ｔ 商品 ２ 押出し部材 ３ 無端回動体（無端ベルト） ４ 駆動手段（駆動モータ） ７ 仕切板 ２０ 駆動プーリー ２３ 従動プーリー ５６ 出力ギヤ ５７ 可動ギヤ ５９ 入力ギヤ ６６ 入力ギヤ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 並設された複数の商品コラムの底部に、
   商品コラム内に積層状態で収納された商品のうち、最下
   端に位置する商品を前方に向って払い出すための押出し
   部材を備えた払出機構部の二個と、正逆回転可能な単一
   の駆動手段と、この駆動手段の正回転に連動して一方の
   払出機構部を払い出し作動させ、かつ、駆動手段の逆回
   転に連動して他方の払出機構部を払い出し作動させる駆
   動伝達手段とを装備してある払出ユニットを並設すると
   ともに、前記各商品コラムの商品収納通路の隣接間を区
   画形成する仕切板を設けてある自動販売機の商品払出装
   置であって、 隣接する少なくとも二つの商品収納通路を一つの統合商
   品収納通路として選択使用できるように、少なくとも払
   出ユニットの隣接間に位置する仕切板を脱着自在に構成
   するとともに、前記統合商品収納通路として使用される
   とき、その統合商品収納通路内に位置する払出ユニット
   の複数個の払出機構部のうち、少なくとも一つを払い出
   し作動させる制御手段が設けられている自動販売機の商
   品払出装置。
2. 【請求項２】 前記制御手段が、統合商品収納通路内に
   位置する払出ユニットの複数個の払出機構部のうち、複
   数個の払出機構部を同時に払い出し作動させるように構
   成されている請求項１記載の自動販売機の商品払出装
   置。
3. 【請求項３】 前記払出機構部が、駆動プーリーと従動
   プーリーとに亘って、押出し部材を備えた無端回動体を
   巻回することにより構成されているとともに、前記駆動
   伝達手段が、駆動手段の正回転又は逆回転に連動して、
   一方の無端回動体を正回転又は逆回転駆動させ、かつ、
   他方の無端回動体を逆回転又は正回転駆動させるように
   構成され、更に、逆回転駆動される無端回動体の押出し
   部材が、最下端商品の下側を通過可能な倒伏姿勢に変更
   可能に構成されている請求項１又は請求項２記載の自動
   販売機の商品払出装置。
4. 【請求項４】 前記駆動伝達手段のうち、駆動手段側の
   出力伝達系から両払出機構部側の入力伝達系への伝動分
   岐箇所に、出力伝達系の出力ギヤの正逆回転に噛合連動
   して出力ギヤの回転軸芯周りの一定範囲内で往復移動す
   ることにより、一方の入力伝達系の入力ギヤと他方の入
   力伝達系の入力ギヤとに択一的に噛合する可動ギヤが設
   けられている請求項１又は請求項２記載の自動販売機の
   商品払出装置。