JP2003132003A - 情報仲介システム、その方法及びそのプログラム - Google Patents

情報仲介システム、その方法及びそのプログラム

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JP2003132003A
JP2003132003A JP2001329193A JP2001329193A JP2003132003A JP 2003132003 A JP2003132003 A JP 2003132003A JP 2001329193 A JP2001329193 A JP 2001329193A JP 2001329193 A JP2001329193 A JP 2001329193A JP 2003132003 A JP2003132003 A JP 2003132003A
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JP2001329193A
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Shinya Arao
慎也 荒生
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NEC Corp
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NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インスタントメッセージ(IM)を利用し
て、移動通信事業者でのみ保持される信頼性の高い加入
者情報を利用して情報仲介を行うことでサービス利用率
を向上する情報仲介システム、その方法及びそのプログ
ラムを提供する。 【解決手段】 本発明の実施形態である情報仲介システ
ムは、サービス利用者が所有するIM利用可能な携帯電
話1と、移動通信事業者により管理され、携帯電話1と
クライアント端末3とを仲介するブローカー機能を担う
IMサーバ2a、アプリケーションサーバ2b、加入者
情報データベース2cと、Webサービス対応可能なク
ライアント端末3と、クライアント端末3に接続される
クライアントデータベース4と、を有して構成される。
本発明によれば、移動通信事業者しか持ち得ない信頼性
の高い加入者情報とIMを利用してサービス展開するこ
とにより、他のサービスプロバイダとの差別化を図り、
サービス利用率を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報仲介システ
ム、その方法及びそのプログラムに関し、特にインスタ
ントメッセージ(IM)を利用した情報仲介システム、
その方法及びそのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】昨今の携帯電話の機能としては、Web
ブラウザによるWeb閲覧、ショートメッセージでの短
文のやりとり、ショートメッセージとWebとを組み合
わせて比較的大きなサイズのE−mailのやりとりな
どが行えるようになってきている。
【0003】固定網におけるのインターネットサービス
としては、インスタントメッセージ(IM)サービスも
定着しつつあるが、ユーザから見た場合、ショートメッ
セージと比較してバディーリストや対話形式のユーザイ
ンタフェースをとるという点で視覚的な相違がある。最
近では、移動体通信としての携帯電話でもインスタント
メッセージサービスが提供されはじめており、今後は、
ショートメッセージに置き換えられていくことが想定さ
れるため、インスタントメッセージを利用した色々な付
加サービスの登場が期待されている。
【0004】また、Webサービスと呼ばれる分散コン
ピューティング技術の普及が見られるようになってきて
いる。このWebサービスは、SOAP(Simple Object
Access Protocol)、WSDL(Web Services Descript
ion Language) 、UDDI(Universal Decription, Dis
covery, and Integration)技術で実現されており、既存
のWebインフラストラクチャー上で実現されている。
XML(eXtensible Markup Language)で通信プロトコル
やデータ構造が規定され、汎用ソフトウェア開発ツール
で容易に対応でき、インターネットサービスのソフトウ
ェア開発スピードも向上する。
【0005】Webサービスは、基本的にクライアント
/サーバ型通信であり、CORBAやJavaRMIと
同類と言える。従って、Webサービス技術をベースと
して移動通信事業者が他の企業などへサービスを提供す
ることも考えられる。この場合、UDDIと呼ばれるデ
ィレクトリへ登録することで、どの事業者がどのような
サービスを提供可能かを外部へ公開したり、宣伝したり
することができる。
【0006】例えば、インスタントメッセージを用いた
メッセージングシステムの従来例としては、特開200
1−109696号公報、特開2001−211200
号公報、特開2001−265977号公報などがある
が、いずれもメッセージ伝送に主眼が置かれているもの
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
システムにおいては、以下のような問題点があった。第
1に、携帯電話のWebブラウザ機能を使って、Web
ページ上の複数の入力欄(即ちフォーム)に文字を入力
する際に、端末のディスプレイサイズの制約や文字入力
方式による制約(即ち親指シフトや小型キーボード)な
どから入力作業が困難であるという問題点があった。
【0008】この点に関し、携帯電話でのショートメッ
セージやインスタントメッセージの送受信においては、
相手と対話するため、画面が文字の入力に最適化された
構成とすることにより、比較的容易に長めの文章を入力
することが可能となる。これは、ショートメッセージや
インスタントメッセージの利用が進んでいることからも
実証されていることである。このような制約がある端末
では、サービス提供者が対話形式のユーザインタフェー
スを提供することで、携帯電話を利用した場合でも、サ
ービス利用者に比較的長めの文章を入力してもらえるこ
とが期待できる。
【0009】第2に、対話形式のユーザインタフェース
でサービス提供を行う場合、サービス提供者の情報に関
してユーザ側から見られる情報に制約があるため、サー
ビス提供者の信用性を判断する材料となる情報量が少な
く、悪質なサービス提供者へユーザのプライバシー情報
が漏洩してしまう可能性があるという問題点があった。
【0010】この点に関し、移動通信事業者がブローカ
ーとして機能し、サービス提供者とサービス利用者の仲
介を行うことにより、サービス利用者にとっては、利用
可能な第3者提供サービスのそれぞれに信用が持てるよ
うになり、自分が許諾したプライバシー情報しかサービ
ス提供者へ流出しないという確信が持てる。また、サー
ビス提供者にとっては、サービス利用者が公開許諾した
プライベート情報が移動通信事業者の加入者情報により
裏付けされているという確信を持つことができる。
【0011】第3に、これまで、業務支援、マーケティ
ング、人材募集などの処理を行うシステムとして、人に
働きかけるためにE−mailやショートメッセージを
利用してきたが、要求の対象となる人に対し、リアルタ
イムで即答される必要がある場合は、E−mailでは
適切ではなく、代わりにショートメッセージを使うとし
ても、その要求を送る時点で対象となる人が携帯電話を
常時携帯しているという保証はないという問題点があっ
た。
【0012】この点に関し、インスタントメッセージシ
ステムを利用することにより、E−mailに比べてリ
アルタイム性が向上し、上記処理を行っているシステム
が送信相手先のプレゼンス情報を参照することで、要求
を送る時点での最適な相手の端末やそれに対する通信手
段を選択することができる。プレゼンス情報には、ユー
ザのログイン状況に加え、位置情報や他の通信手段のリ
ストを保持させることも可能である。
【0013】本発明は、何れも上記問題点に鑑みて成さ
れたものであり、インスタントメッセージ(IM)を利
用して、移動通信事業者でのみ保持される信頼性の高い
加入者情報(加入者プロファイル)を効率良く利用して
情報仲介を行うことにより、他のサービスプロバイダと
の差別化を図る情報仲介システム、その方法及びそのプ
ログラムを提供することを目的とする。
【0014】また、本発明は、インスタントメッセージ
(IM)を利用することで、よりリアルタイム性を重視
した情報交換を実現する情報仲介システム、その方法及
びそのプログラムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、複数の加入者端末とクライ
アント端末との情報交換を仲介する情報仲介システムで
あって、複数の加入者端末の夫々の加入者情報を保持す
る加入者情報データベースと、加入者端末とIM(イン
スタントメッセージ)プロトコルで通信を行うIMサー
バと、クライアント端末と通信を行うと共にIMサーバ
を介して加入者端末と対話形式で通信を行うアプリケー
ションサーバと、を有し、IMサーバ及びアプリケーシ
ョンサーバは、加入者情報データベースに保持される加
入者情報を参照しながら、複数の加入者端末とクライア
ント端末との情報交換を仲介することを特徴とする。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、アプリケーションサーバは、加入者端末と
対話形式で通信するための対話用ソフトウェアを搭載し
ていることを特徴とする。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、アプリケーションサーバは、加入
者端末と対話形式で通信する際に、予めクライアント端
末により設定されたサービスシナリオおよび/またはX
MLデータに基づいて通信処理を行うことを特徴とす
る。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項1から3の
いずれか1項に記載の発明において、アプリケーション
サーバとクライアント端末は、WSDL(Web Services
Description Language) /SOAP(Simple Object Acc
ess Protocol)を用いて通信を行うことを特徴とする。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項1から4の
いずれか1項に記載の発明において、アプリケーション
サーバとIMサーバとは、IM(インスタントメッセー
ジ)プロトコルで通信を行うことを特徴とする。
【0020】請求項6記載の発明は、請求項2から5の
いずれか1項に記載の発明において、アプリケーション
サーバは、加入者端末と対話形式で通信する際に、加入
者端末からのバディーリスト追加設定に基づいて対話用
ソフトウェアを起動することにより、インスタントメッ
セージにおける仮想的なバディーの一員として加入者端
末のバディーリストに追加されることを特徴とする。
【0021】請求項7記載の発明は、請求項1から6の
いずれか1項に記載の発明において、加入者端末は、移
動通信端末であることを特徴とする。
【0022】請求項8記載の発明は、複数の加入者端末
とクライアント端末との情報交換を仲介する情報仲介方
法であって、クライアント端末からサービスシナリオお
よび/またはXMLデータをアプリケーションサーバに
て受け付ける受付ステップと、受付ステップにより受け
付けたサービスシナリオおよび/またはXMLデータに
基づいて、インスタントメッセージ(IM)サーバを介
して接続される複数の加入者端末に、対話形式のインタ
フェースでサービスを仲介する仲介ステップと、を有
し、仲介ステップによりサービスシナリオおよび/また
はXMLデータに基づくサービスを仲介する際に、予め
複数の加入者端末から送信された夫々の加入者情報が格
納される加入者情報データベースを参照して、サービス
を仲介することを特徴とする。
【0023】請求項9記載の発明は、請求項8記載の発
明において、アプリケーションサーバは、加入者端末と
対話形式で通信するための対話用ソフトウェアを搭載
し、加入者端末と対話形式で通信する際に、加入者端末
からのバディーリスト追加設定に基づいて対話用ソフト
ウェアを起動することにより、インスタントメッセージ
における仮想的なバディーの一員として加入者端末のバ
ディーリストに追加されることを特徴とする。
【0024】請求項10記載の発明は、請求項8または
9記載の発明において、受付ステップは、クライアント
端末からWSDL(Web Services Description Languag
e) /SOAP(Simple Object Access Protocol)を用
いてサービスシナリオおよび/またはXMLデータを受
け付けることを特徴とする。
【0025】請求項11記載の発明は、複数の加入者端
末とクライアント端末との情報交換を仲介する情報仲介
システムのプログラムであって、情報仲介システムは、
複数の加入者端末の夫々の加入者情報を保持する加入者
情報データベースと、加入者端末とIM(インスタント
メッセージ)プロトコルで通信を行うIMサーバと、ク
ライアント端末と通信を行うと共にIMサーバを介して
加入者端末と対話形式で通信を行うアプリケーションサ
ーバと、を有し、アプリケーションサーバに、クライア
ント端末からサービスシナリオおよび/またはXMLデ
ータを受け付ける受付処理と、受付処理により受け付け
たサービスシナリオおよび/またはXMLデータに基づ
いて、IMサーバを介して接続される複数の加入者端末
に、対話形式のインタフェースでサービスを仲介する仲
介処理と、を実行させ、仲介処理を実行する際に、予め
複数の加入者端末から送信された夫々の加入者情報が格
納される加入者情報データベースを参照して、サービス
を仲介することを特徴とする。
【0026】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の発明において、アプリケーションサーバは、加入者端
末と対話形式で通信するための対話用ソフトウェアを搭
載し、加入者端末と対話形式で通信する際に、加入者端
末からのバディーリスト追加設定に基づいて対話用ソフ
トウェアを起動することにより、インスタントメッセー
ジにおける仮想的なバディーの一員として加入者端末の
バディーリストに追加されることを特徴とする。
【0027】請求項13記載の発明は、請求項11また
は12記載の発明において、受付処理は、クライアント
端末からWSDL(Web Services Description Languag
e) /SOAP(Simple Object Access Protocol)を用
いてサービスシナリオおよび/またはXMLデータを受
け付けることを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照しながら本
発明の実施形態である情報仲介システム、その方法及び
そのプログラムを詳細に説明する。図1から図8に、本
発明に係る情報仲介システム、その方法及びそのプログ
ラムの実施の形態を示す。
【0029】図1は、本発明の実施形態である情報仲介
システム、その方法及びそのプログラムの基本概念を示
す概略構成図である。まず、本発明は、加入者A及び加
入者Bと、ブローカー(エージェント)Cと、ブローカ
ーCにより保持される加入者情報データベースと、依頼
人(企業など)Dと、により構成されている。
【0030】加入者A及び加入者Bは、情報仲介サービ
スを提供する移動通信事業者に加入している携帯電話を
所有するサービス利用者である。
【0031】ブローカーCは、この移動通信事業者が提
供する情報仲介サービスを実現するための仲介機能を担
うものである。ブローカーCは、インスタントメッセー
ジ(IM)サービスにおけるバディーリストの1人とし
て、IMを使って加入者Aや加入者Bと依頼人Dとの間
での情報交換を仲介する際に、加入者情報データベース
を参照しながら行う。このブローカーCは、加入者A、
Bと依頼人Dの両者に対してアプリケーションサービス
プロバイダ(ASP)としての役割を行っている。この
ことにより、上記ASPを管理運営する移動通信事業者
は、収益を得ることができる。
【0032】依頼人Dは、この移動通信事業者に対し、
ある条件を満たすIMユーザ(サービス利用者)を探す
ように依頼したり、ある有料コンテンツやアプリケーシ
ョンサービスをブローカーCを介してIMサービス経由
で加入者へ利用させるように依頼する。
【0033】ブローカーCは、加入者A,Bと依頼人D
の両方に対し、アプリケーションサービスプロバイダー
(ASP)としての役割を担っている。これにより、移
動通信事業者がサービス利用料などの収益を得ることが
できる。
【0034】加入者情報データベースは、端末認証のた
めのデータ、加入オプションサービス、ユーザIDとパ
スワード、加入者プロファイル、プレゼンス情報、付加
データ、位置情報などの信用性(信頼性)の高い、移動
通信事業者しか持ち得ない加入者のプライバシー情報を
持っており、これをサービス提供時に利用することで、
有利なASP事業展開を行うことが可能となる。
【0035】例えば、IMは、第3者企業でも提供可能
なサービスではあるが、サービスの中心に位置する加入
者情報データベースの信用性(信頼性)がないため、ニ
ックネーム(ハンドルネーム)を使っての娯楽系サービ
ス(例えば、出会い系サービスなど)に利用が限定され
てしまう。この点、移動通信事業者によって管理されて
いる加入者情報データベースは、信頼性があると共に正
確であり、娯楽系サービスに留まらず、もっと実用的な
サービスやビジネス向けのサービス提供が可能となる。
【0036】図2は、加入者情報データベースにて保持
されるデータのうち、加入者プロファイル、プレゼンス
情報、付加サービスの具体的なパラメータ項目を示す図
である。加入者プロファイルとしては、「年齢と性
別」、「学校や会社名」、「資格や特技」があり、具体
的には、「19歳、○×大学、音楽/絵画」といった情
報が格納されている。プレゼンス情報としては、「IM
のユーザID」、「地理的位置情報」、「端末状態」、
「ユーザ状態」があり、「”shinya”、東京都港区田
町、オン、チャットOK」といった情報が格納されてい
る。付加データとしては、付加サービスに付随するデー
タが格納されている。
【0037】例えば、「地理的位置情報」として現在位
置情報を管理するためには、GPS機能を内蔵する携帯
電話の場合、サービス利用時に自己位置をGPS機能に
より検出してIMプロトコルによりIMサーバ2aを介
して加入者情報データベース2cへ送信するようにする
とよい。また、PHS端末の場合には、当該PHS端末
の位置情報を定期的に検出する位置情報検出サーバを設
け、検出された位置情報に基づいて加入者情報データベ
ース2cを更新するようにしてもよい。
【0038】このような加入者情報データベースにおい
て、加入者のプライバシー上の問題から、任意の第3者
へプライバシー情報を公開するのはある程度の危険性を
伴うものである。しかしながら、現在、特定の個人を対
照としてWeb上で展開されているサービスは、ある程
度のプライバシー情報を第3者(サービス提供者)へ公
開しない限り成立し得ない。
【0039】また、サービスを提供するためには、サー
ビス毎にアカウントが必要となる場合が多く、その都
度、新アカウント取得とユーザプロファイル設定を行う
のは非常に面倒であるとと共に、携帯電話のような小さ
なディスプレイや限られた入力機構しか持ち得ない場
合、入力操作の困難性はさらに増す。
【0040】本発明では、こういったプライバシー情報
の流通に関し、一般的に移動通信事業者は信頼できるも
のと想定し、このような移動通信事業者をブローカー
(仲介者)として機能させることにより、複数の第3者
提供サービスに対して加入者プロファイルを間接的に共
有させると同時に、仲介業務を司ることによってプライ
バシー情報の保護を実現する。
【0041】図3は、本発明の実施形態である情報仲介
システムの概略構成を示すブロック図である。図3にお
いて、本発明の実施形態である情報仲介システムは、サ
ービス利用者により所有されるインスタントメッセージ
利用可能な携帯電話1と、移動通信事業者により管理さ
れ、携帯電話1とクライアント端末3とを仲介するブロ
ーカー機能を担うIMサーバ2a、アプリケーションサ
ーバ2b、加入者情報データベース2cと、Webサー
ビス対応可能なクライアント端末3と、当該クライアン
ト端末3に接続されるクライアントデータベース4と、
を有して構成される。
【0042】携帯電話1は、ブラウザ機能搭載あるいは
Javaをサポートしていることにより、IMサービス
の利用が可能である。この携帯電話1は、IMプロトコ
ルを使って加入者(IMユーザ)のプレゼンス情報をI
Mサーバ2aへ送信するが、バックアップ目的や外部か
らの参照などの目的のため、加入者情報データベースに
も格納される。なお、プレゼンス情報以外の加入者情報
に関しても同様である。
【0043】IMサーバ2aは、携帯電話1及びアプリ
ケーションサーバ2bとIMプロトコルで通信を行うと
共に、加入者情報データベース2cへのアクセス権を有
する。このIMサーバ2aは、携帯電話1とクライアン
ト端末3との仲介時に、加入者情報データベース2cを
参照しながらアプリケーションサーバ2bと共に、両者
の情報交換を仲介する。
【0044】アプリケーションサーバ2bは、IMサー
バ2aとIMプロトコルで通信し、クライアント端末3
とWebサービスの枠組みによるWSDL/SOAPを
使って通信を行うと共に、加入者情報データベースへの
アクセス権を有する。このアプリケーションサーバ2b
は、携帯電話1とクライアント端末3との仲介時に、加
入者情報データベース2cを参照しながらIMサーバ2
aと共に、両者の情報交換を仲介する。なお、負荷軽減
上の理由等から他の内部的な通信プロトコルを用いてI
Mサーバ2aと通信することも可能である。また、アプ
リケーションサーバ2bは、携帯電話1の所有者(IM
ユーザ)と対話形式で応答可能なソフトウェアを搭載し
ている。本発明において、アプリケーションサーバ2b
は、ブローカーとして機能するための中枢を担うもので
ある。
【0045】加入者情報データベース2cは、図1及び
図2に示した内容を保持するデータベースであり、デー
タやパラメータ種類に応じて、複数のデータベースに分
離されているのが普通である。
【0046】クライアント端末3は、Webサービスを
提供する依頼人により管理されるWebサービス対応可
能な端末装置である。例えば、Webサービスを提供す
る依頼人自らが管理する端末装置として構築することも
可能であるが、情報提供会社などにより管理するように
してもよい。
【0047】クライアントデータベース4は、Webサ
ービスを提供する依頼人により管理されるデータベース
である。このクライアントデータベース4に対しては、
移動通信事業者(アプリケーションサーバ2b)から直
接アクセスさせることはせず、Webサービスの枠組み
(即ち、WSDL/SOAP)で、もっと抽象化したイ
ンタフェースにして公開する。
【0048】本発明は、図3に示すように、依頼人によ
り提供されるインターネット上でのWebサービスが、
ブローカーを介した加入者には、あたかもIMのバディ
ーと対話しているかのようなサービスを実現するもので
ある。このように機械があたかも人が話しているかのよ
うにIMのバディーを演じるもの(対話ソフトウェア)
としては、”Yahoo Messenger ”や”Yahoo Helper”な
どが知られているが、本発明では、ブローカーとして依
頼人サイドの要望(好み)に基づいて機能するエージェ
ントである点で異なるものである。
【0049】このブローカーとして機能するアプリケー
ションサーバ2bには、あらかじめ決められたサービス
シナリオやそれぞれのサービスシナリオに対するIMユ
ーザからの応答に対し、次にどういったメッセージを送
るかなどが、クライアント端末3からWSDL/SOA
Pを使ってアップロードされている。また、アプリケー
ションサーバ2bは、必要があれば、クライアントデー
タベース4をクライアント端末3を介して参照すること
もできる。
【0050】アプリケーションサーバ2bとクライアン
ト端末3との間における通信プロトコルの選択は、現在
の市場の動向が、遠隔処理に関してはWebサービス技
術を採用していることからWSDL/SOAPを採用し
ている。よって、アプリケーションサーバ2bとクライ
アント端末3とは、WSDLでサービス定義を行い、お
互いにアクセスできるようにする
【0051】IMプロトコルは、一般的には、クライア
ント−サーバ型で、IMユーザがTCPコネクションを
IMサーバに貼り付けてぶら下がっているようになる。
このTCPコネクションは、通常は貼りっぱなしにす
る。ただし、IMプロトコルによっては、一部の処理に
UDP(User Datagram Protocol)を使うものもある。例
えば、IETF(Internet Engineering Task Force:イ
ンターネット特別技術調査委員会)で標準化しているS
IMPLEがそれである。IMプロトコルは、メッセー
ジ送受信系とプレゼンス情報更新系とバディーリスト管
理系との3つから構成される。このうち、バディーリス
トとゼレゼンス情報は、IMサーバにおかれたり、ある
いは、加入者報データベースにおかれたりする。
【0052】本発明の実施例として、アルバイト紹介業
者が移動通信事業者により提供されるIMサービスのユ
ーザに対して、アルバイト紹介をしてもらうように依頼
する場合を想定して以下に説明する。ここでは、アルバ
イト紹介業者がサービス提供者である依頼人D、サービ
ス利用者である加入者Aの名前を“しんや”とする。実
際には、移動通信事業者が提供するASPサービスであ
るブローカー機能を、アルバイト紹介業者がWSDL/
SOAPを介して利用しているものである。
【0053】アルバイト紹介業者のクライアント端末3
は、WSDL/SOAPを使ってアルバイト募集のため
に、IMサービス上でアプリケーションサーバ2bによ
る携帯電話1のIMユーザと対話する際のサービスシナ
リオやIMユーザからの応答メッセージに対して、次に
どういったアクションを起こすかなどをXMLで記述し
たデータをアプリケーションサーバ2へWSDL/SO
APを介してアップロードする。
【0054】このアップロードされたXMLデータに
は、あるチュエーションにおいて、アプリケーションサ
ーバ2bからクライアント端末3を介してアルバイト紹
介業者のデータベース(クライアントデータベース4)
にアクセスし、データを取得するといった指示を記述す
ることも可能である。
【0055】このようなデータのやりとりは、依頼人で
あるアルバイト紹介業者がXMLで記述したスクリプト
(モバイルエージェント)を移動通信事業者のアプリケ
ーションサーバ2bへアップロードしておき、このアッ
プロードされた内容に基づいてアプリケーションサーバ
2bが依頼人のためのブローカー(仲介業務)として機
能するものである。
【0056】ただし、ここで記述可能なサービスシナリ
オとアクションは、移動通信事業者により管理される加
入者情報データベースのプライバシー情報が依頼人へ漏
れないように限定されたものとなり、このデータの更新
時は、移動通信事業者によって毎回チェックされるもの
とする。
【0057】図4は、本発明の実施形態である情報仲介
システムを利用したIMユーザにより所有される携帯電
話の表示画面例を示す平面図である。図4に示すよう
に、携帯電話のディスプレイ上に表示されたバディーリ
スト41において、既に、「かおり」、「たろう」、
「まきこ」の3人のバディーが登録されているものとす
る。この中で、「かおり」、「たろう」はオンライン状
態であり、IMでのチャットが可能な状態を示す笑い顔
マーク42が表示され、「まきこ」はオフライン状態を
示す眠り顔マーク43が表示されている。
【0058】「しんや」は、この移動通信事業者がIM
上で提供しているアルバイト紹介サービスをIM上で提
供していることを知り、「バイトくん」44というバデ
ィーをバディーリストへ追加することにより、アルバイ
ト紹介サービスを利用することができる。通常、IMで
は、他のバディーを自己のバディーリストへ追加する場
合、任意のバディーのIDが分かれば、そのIDを指定
(設定)することで自己のバディーリストへ追加するこ
とが可能である。
【0059】「しんや」は、アルバイトをしたいと考え
ており、アルバイト先を探すため「バイトくん」44を
自分のバディーリストへ追加する。この「バイトくん」
は、実在する人物ではなく、ブローカーとして機能する
ため、アプリケーションサーバに格納されている人と対
話形式で応答可能なソフトウェアである。このソフトウ
ェアを用いて、IMサーバと携帯電話(IMユーザ)と
の対話形式でのサービス提供を実現する。なお、このよ
うなソフトウェアとしては、既存の対話ソフトウェアを
用いることが可能である。従って、「バイトくん」は、
IMユーザから見ると通常のバディーと同じように見え
るが、移動通信事業者にとっては、アプリケーションサ
ービスを実現するためのブローカーとして機能してい
る。
【0060】図5に、本発明の第1の実施例として、ア
ルバイト希望者により所有される携帯電話の表示例をを
示す。まず、IMユーザであるアルバイト希望者は、携
帯電話のディスプレイ上に表示されているバディーリス
ト51の中から「バイトくん」52を選択し、チャット
ボタン53を押す。このことにより、「バイトくん」5
2とのチャットセッションが開始される。
【0061】「バイトくん」52とのチャットセッショ
ンが開始されると、ディスプレイ上には、チャット画面
54が表示される。「バイトくん」52は、すぐに「ど
んな職種?」と希望職種を問いかけ、[1] コンビニ、
[2] ファーストフード、[3] アミューズメント、[4] キ
ーワードでサーチ、といった選択肢を示す。ここでは、
アルバイト希望者である「しんや」が「[2] ファースト
フード」を希望している。
【0062】次に、「バイトくん」52は、アルバイト
先の場所の好みを問いかけ、[1] 家の近く、[2] 学校の
近く、[3] 通学経路、[4] 今いる場所の近く、といった
選択肢を示す。ここでは、「しんや」が「[4] 今いる場
所の近く」を希望している。
【0063】さらに、「バイトくん」52は、希望する
時間帯を問いかけ、これに対し「しんや」は、「18時
〜21時」といった時間帯を希望している。これらは、
全てチャットログとしてディスプレイ上にスクロール表
示される。
【0064】アプリケーションサーバは、「しんや」が
希望しているアルバイト条件(職種、勤務場所、時間帯
など)に基づいて、クライアントデータベース内に格納
されているアルバイト情報を検索し、上記条件に合うも
のを検索する。
【0065】ここで、「しんや」が希望しているアルバ
イト条件に合うアルバイト情報がない場合には、「今は
適当なものが見つからないけど、登録しておく(Y/
N)」といったメッセージを送り、「しんや」に対して
次にとるべきアクションを問い合わせる。これに対し、
「しんや」は登録希望を伝えるため「Y」を選択し、送
信ボタン56を押す。
【0066】ここまでの流れを信号シーケンスを図6に
基づいて説明する。なお、アルバイト希望者によるバデ
ィーリストへの「バイトくん」の追加は、既に完了して
いるものとする。
【0067】図6において、まず、アプリケーションサ
ーバ2bからIMサーバ2aに「どんな職種?」と希望
職種を問い合わせるIMメッセージを送信する(ステッ
プS1)。IMサーバ2aは、このIMメッセージを携
帯電話1にIMプロトコルを用いて送信する(ステップ
S2)。
【0068】携帯電話1は、IMサーバ2aから送信さ
れた希望職種の問い合わせに対して、ディスプレイ上に
表示された選択肢「[1] コンビニ、[2] ファーストフー
ド、[3] アミューズメント、[4] キーワードでサーチ」
の中から、IMユーザにより選択された希望する職種の
番号をIMサーバ2aに送信する(ステップS3)。
【0069】IMサーバ2aは、携帯電話1から希望職
種の番号を受信すると、この番号をアプリケーションサ
ーバ2bへ送信する(ステップS4)。
【0070】これらのステップS1〜S4の処理は、ア
プリケーションサーバ2bで保持するサービスシナリオ
に基づいて、問い合わせ事項(勤務希望地、希望時間帯
などのアルバイト条件)の数だけ繰り返される。
【0071】ここで、IMユーザにより「今いる場所の
近く」といった勤務希望地の情報が入力されている場
合、アプリケーションサーバ2bは、IMユーザの現在
の位置情報を加入者情報データベース2cに要求する
(ステップS5)。この場合、IMユーザの現在位置の
情報だけでなく、自宅住所や学校所在地などのように、
IMユーザがサービス利用契約(プロバイダ契約など)
時に加入者情報データベース2cに登録し、Web上で
の公開を許諾した情報を利用することができる。
【0072】加入者情報データベース2cは、アプリケ
ーションサーバ2bからの位置情報の要求に対し、上記
IMユーザの現在位置をデータベース内から検索し、そ
の検索結果を位置情報結果としてアプリケーションサー
バ2bへ送信する(ステップS6)。
【0073】アプリケーションサーバ2bは、加入者情
報データベース2cからの位置情報結果を受信すると、
IMユーザにより指定されたアルバイト条件に基づく情
報の検索要求をWSDL/SOAPを用いてクライアン
ト端末3に送信する(ステップS7)。
【0074】クライアント端末3は、アプリケーション
サーバ2bからの検索要求に基づいて、クライアントデ
ータベース4に格納されているアルバイト情報の中から
希望するアルバイト条件に一致する情報を検索する(ス
テップS8)。
【0075】クライアントデータベース4は、上記アル
バイト条件に一致する情報が存在する場合には当該情報
を、存在しない場合には存在しない旨を、検索結果とし
てクライアント端末3に送信する(ステップS9)。
【0076】クライアント端末3は、クライアントデー
タベース4の検索結果をアプリケーションサーバ2bへ
WSDL/SOAPを用いて送信する(ステップS1
0)。
【0077】アプリケーションサーバ2bは、クライア
ント端末3から送信された検索結果に基づいて、IMサ
ーバ2aを介して携帯電話1と情報交換を行うため、I
Mメッセージによる通信を実行する(ステップS11〜
S14)。
【0078】仮に、検索結果として希望するアルバイト
条件に合致するアルバイト情報が存在しない場合には、
「今は適当なものが見つからないけど、登録しておく
(Y/N)」といったメッセージを送信する(ステップ
S11、S12)。IMユーザは、このメッセージを確
認後、登録を希望する旨を送信すると(ステップS1
3、S14)、アプリケーションサーバ2bにより処理
待ちユーザとして加入者データベースに登録される(ス
テップS15)。
【0079】図7に、本発明の第2の実施例として、フ
ァーストフード店長により所有される携帯電話の表示例
を示す。まず、アプリケーションサーバは、IMユーザ
であるファーストフード店長により所有される携帯電話
がオンライン状態であるか否かを確認する。オンライン
状態(チャット可能状態)であることを確認すると、対
話ソフトウェア「バイトくん」を起動後、IMサーバを
介して「希望者がいます。○×大学の学生です。面接に
対応できますか?」というメッセージをファーストフー
ド店長の携帯電話に送信する。
【0080】ファーストフード店長は、面接時間として
「19時」という返答を入力して送信ボタンを押すと、
IMサーバ2aを介してアプリケーションサーバ2bに
面接時間情報が送信され、「今すぐ聞いてみますか?
(Y/N)」というメッセージが画面上に表示される。
ここで「Y」と入力して送信ボタンを押すと、アルバイ
ト希望者の携帯電話がオンライン状態であれば、リアル
タイムで問い合わせることができる。
【0081】アプリケーションサーバ2bは、ファース
トフード店長の携帯電話から送信された面接時間「19
時」に面接が可能であるか否かを確認するメッセージ
を、アルバイト希望者の携帯電話に送信する。例えば、
アルバイト希望者の携帯電話には、「バイトくん」によ
り「希望の職種が見つかったよ!!!ハンバーガー△□
店で希望通りの○○駅近く!!!今日、19時に履歴書
を持参して応募面接に来れるかな?」といったメッセー
ジが表示される。
【0082】これに対して、アルイバイト希望者は、O
Kである旨を示す「Y」を入力すると、アプリケーショ
ンサーバ2bからIMサーバを介してファーストフード
店長の携帯電話に、「18時25分にYesとの応答が
ありました。宜しくお願いします。」といったメッセー
ジが送信される。
【0083】ここまでの流れを信号シーケンスを図8に
基づいて説明する。なお、ファーストフード店長による
バディーリストへの「バイトくん」の追加は、既に完了
しているものとする。
【0084】図8において、まず、アプリケーションサ
ーバ2bは、加入者情報データベース2cに登録されて
いる処理待ちユーザを検索する(ステップS21)。
【0085】加入者情報データベース2cは、処理待ち
ユーザとして登録されているIMユーザのリストを検索
結果としてアプリケーションサーバ2bへ送信する(ス
テップS22)。この際、各IMユーザの希望するアル
バイト条件も同時に送信する。
【0086】アプリケーションサーバ2bは、送信され
た検索結果から各IMユーザのアルバイト条件を検索キ
ーとして、クライアント端末3を介してクライアントデ
ータベース4に、該当するアルバイト情報の検索を要求
する(ステップS23、S24)。このとき、プライバ
シー上の問題から、検索キーの中には加入者情報は含ま
れず、アルバイト希望者(IMユーザ)は匿名として検
索される。
【0087】クライアントデータベース4は、上記検索
キーに該当するアルバイト情報が存在する場合には当該
情報を、存在しない場合には存在しない旨を、検索結果
としてクライアント端末3を介して、アプリケーション
サーバ2bへWSDL/SOAPを用いて送信する(ス
テップS25、S26)。
【0088】ここで、アプリケーションサーバ2bは、
上記検索キーに該当するアルバイト情報が存在する場
合、当該アルバイト情報の依頼人であるファーストフー
ド店長の携帯電話に対して、希望者がいる旨を示すメッ
セージをIMサーバ2aを介して送信する(ステップS
27、S28)。
【0089】ファーストフード店長は、希望者がいる旨
を示すメッセージ画面を確認後、希望面接場所や希望面
接時間などの情報を携帯電話から入力し、IMサーバ2
aを介してアプリケーションサーバ2bへ送信する(ス
テップS29、S30)。
【0090】アプリケーションサーバ2bは、アルバイ
ト希望者の携帯電話がオンライン状態であることを確認
後、IMサーバ2bを介して希望の職種が見つかった旨
と面接日時などのメッセージを送信する(ステップS3
1、S32)。
【0091】アルバイト希望者は、携帯電話に表示され
た希望の職種が見つかった旨と面接日時などのメッセー
ジを確認後、応募面接に行く旨をIMサーバ2aを介し
てアプリケーションサーバ2aに送信する(ステップS
33、S34)。
【0092】アプリケーションサーバ2bは、アルバイ
ト希望者からの応募面接に行く旨を確認後、IMサーバ
2aを介してファーストフード店長の携帯電話に面接が
決定したメッセージを送信する(ステップS35)。
【0093】これにより、この移動通信事業者のIMユ
ーザであるアルバイト希望者は、サービスを利用して希
望に合うアルバイトを簡単に探し当て、応募面接までこ
ぎつけることができる。また、アルバイト募集者である
ファーストフード店長も、空いている時間を利用して応
募面接を行うことを即時に決定することができる。
【0094】仮に、互いの携帯電話(アルバイト希望
者、ファーストフード店長)がオフラインの状態である
場合には、オンライン状態であることを確認した時点で
情報やメッセージなどを送信するようにしてもよい。
【0095】なお、ブローカーとして機能するIMサー
バ、アプリケーションサーバは、いずれも処理を実行す
るためのCPUを備え、予め記録媒体(ROMなど)に
記録されている制御プログラムに基づいて処理を実行す
るものである。
【0096】本発明の実施形態として、アルバイト情報
の検索を例に説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、例えば、ネットオークションなどのように
リアルタイム性を重要視されるシステムとして用いられ
るのが好ましく、その汎用性は多種多様である。
【0097】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、以下のような効果を得ることができる。
【0098】移動通信事業者は音声系に加えデータ系の
サービスも提供しているが、今後、パケット通信による
IPでの通信が普及するものと見られている。直接、ア
プリケーションがIPパケットを移動網で送れるように
なると、移動通信事業者は、データ系のサービスを他の
ISPやASPへ奪われてしまう危険性が発生する。特
に、ポータルとそれに付随するホームページ、E−ma
il、IMのようなサービスはのういった危険性にさら
される。本発明によれば、移動通信事業者しか持ち得な
いデータ(信頼できる加入者情報と現在の位置情報)を
利用してサービス展開することにより、他のサービスプ
ロバイダーとの差別化を図ることができる。
【0099】また、移動通信事業者は一般的に言って非
常に信頼されている存在であり、その加入者は、プライ
ベートな情報でも安心して提供してくれる比率が高い。
従って、同じインターネットサービスを提供するにして
も、移動通信事業者が行うのと、他のISPやASPが
行うのとでは、移動通信事業者により提供されるサービ
スの利用率が高くなり、収益の増加を見込める。
【0100】また、本発明によれば、依頼人側にとって
も、サービス利用者に関する情報の正確性が移動通信事
業者によって裏付けされているため、より確実なサービ
ス提供を行うことができる。例えば、サービスを提供す
るために自前でWebページを立ち上げた場合、それを
利用しようとするユーザにより入力されたユーザ情報の
信頼性は全くない。何故なら、ユーザはいつでも偽った
ユーザ情報を入力できる可能性があるからである。この
ことから、サービス提供者に偽った情報を提供し、業務
妨害を行う危険性もはらんでいる。一方、移動通信事業
者によるブローカー事業では、加入者情報データベース
における端末認証から、悪質ユーザの追跡を行うことが
できるので、上述したような妨害行為を回避することが
できる。
【0101】また、これまで移動通信事業者が行ってき
たブローカー事業としては、i−mode(登録商標)
のWebサービスと携帯電話のブラウザを利用したもの
が多かったが、本発明によれば、ユーザ自体が携帯電話
からネットワークへ情報を送る場合が多いことを想定
し、携帯電話でも、より容易に入力操作やサービス進行
が行えるようにインスタントメッセージを利用してい
る。従って、入力操作を容易とすることにより、サービ
ス利用率を向上することができる。
【0102】さらに、本発明によれば、サービス利用者
サイドから、特に若い世代の女性達から見た場合、何ら
かの特異性(かわいい、面白いなど)を携帯電話に求め
ている。インスタントメッセージは、絵文字等への対応
が優れており、いろいろな仕掛けを行うこともできる。
例えば、その日の天気や季節に応じて、子犬や花などの
小さな絵や画像をメッセージの後ろに添付するなどとい
った操作が容易である。この点、そういった世代の女性
達へも受け入れられやすく、幅広い年齢層においてのサ
ービス利用率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である情報仲介システム、そ
の方法及びそのプログラムの基本概念図である。
【図2】加入者情報データベースに格納されるデータ例
を示す図である。
【図3】本発明の実施形態である情報仲介システムの概
略構成を示すブロック図である。
【図4】携帯電話に表示されるバディーリスト例を示す
平面図である。
【図5】本発明の第1の実施例としての携帯電話の表示
例を示す平面図である。
【図6】本発明の第1の実施例を示すシーケンスチャー
トである。
【図7】本発明の第2の実施例としての携帯電話の表示
例を示す平面図である。
【図8】本発明の第2の実施例を示すシーケンスチャー
トである。
【符号の説明】
1 携帯電話 2a IMサーバ 2b アプリケーションサーバ 2c 加入者情報データベース 3 クライアント端末 4 クライアントデータベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 ZEC G06F 17/60 ZEC

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の加入者端末とクライアント端末と
    の情報交換を仲介する情報仲介システムであって、 前記複数の加入者端末の夫々の加入者情報を保持する加
    入者情報データベースと、 前記加入者端末とIM(インスタントメッセージ)プロ
    トコルで通信を行うIMサーバと、 前記クライアント端末と通信を行うと共に前記IMサー
    バを介して前記加入者端末と対話形式で通信を行うアプ
    リケーションサーバと、を有し、 前記IMサーバ及び前記アプリケーションサーバは、 前記加入者情報データベースに保持される加入者情報を
    参照しながら、前記複数の加入者端末と前記クライアン
    ト端末との情報交換を仲介することを特徴とする情報仲
    介システム。
  2. 【請求項2】 前記アプリケーションサーバは、 前記加入者端末と対話形式で通信するための対話用ソフ
    トウェアを搭載していることを特徴とする請求項1記載
    の情報仲介システム。
  3. 【請求項3】 前記アプリケーションサーバは、 前記加入者端末と対話形式で通信する際に、予め前記ク
    ライアント端末により設定されたサービスシナリオおよ
    び/またはXMLデータに基づいて通信処理を行うこと
    を特徴とする請求項1または2記載の情報仲介システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記アプリケーションサーバと前記クラ
    イアント端末は、 WSDL(Web Services Description Language) /SO
    AP(Simple Object Access Protocol)を用いて通信を
    行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に
    記載の情報仲介システム。
  5. 【請求項5】 前記アプリケーションサーバと前記IM
    サーバとは、 IM(インスタントメッセージ)プロトコルで通信を行
    うことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記
    載の情報仲介システム。
  6. 【請求項6】 前記アプリケーションサーバは、 前記加入者端末と対話形式で通信する際に、該加入者端
    末からのバディーリスト追加設定に基づいて前記対話用
    ソフトウェアを起動することにより、インスタントメッ
    セージにおける仮想的なバディーの一員として前記加入
    者端末のバディーリストに追加されることを特徴とする
    請求項2から5のいずれか1項に記載の情報仲介システ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記加入者端末は、 移動通信端末であることを特徴とする請求項1から6の
    いずれか1項に記載の情報仲介システム。
  8. 【請求項8】 複数の加入者端末とクライアント端末と
    の情報交換を仲介する情報仲介方法であって、 前記クライアント端末からサービスシナリオおよび/ま
    たはXMLデータをアプリケーションサーバにて受け付
    ける受付ステップと、 前記受付ステップにより受け付けた前記サービスシナリ
    オおよび/またはXMLデータに基づいて、インスタン
    トメッセージ(IM)サーバを介して接続される前記複
    数の加入者端末に、対話形式のインタフェースでサービ
    スを仲介する仲介ステップと、を有し、 前記仲介ステップにより前記サービスシナリオおよび/
    またはXMLデータに基づくサービスを仲介する際に、
    予め前記複数の加入者端末から送信された夫々の加入者
    情報が格納される加入者情報データベースを参照して、
    前記サービスを仲介することを特徴とする情報仲介方
    法。
  9. 【請求項9】 前記アプリケーションサーバは、 前記加入者端末と対話形式で通信するための対話用ソフ
    トウェアを搭載し、 前記加入者端末と対話形式で通信する際に、該加入者端
    末からのバディーリスト追加設定に基づいて前記対話用
    ソフトウェアを起動することにより、インスタントメッ
    セージにおける仮想的なバディーの一員として前記加入
    者端末のバディーリストに追加されることを特徴とする
    請求項8記載の情報仲介方法。
  10. 【請求項10】 前記受付ステップは、 前記クライアント端末からWSDL(Web Services Desc
    ription Language) /SOAP(Simple Object Access
    Protocol)を用いて前記サービスシナリオおよび/また
    はXMLデータを受け付けることを特徴とする請求項8
    または9記載の情報仲介方法。
  11. 【請求項11】 複数の加入者端末とクライアント端末
    との情報交換を仲介する情報仲介システムのプログラム
    であって、 前記情報仲介システムは、 前記複数の加入者端末の夫々の加入者情報を保持する加
    入者情報データベースと、 前記加入者端末とIM(インスタントメッセージ)プロ
    トコルで通信を行うIMサーバと、 前記クライアント端末と通信を行うと共に前記IMサー
    バを介して前記加入者端末と対話形式で通信を行うアプ
    リケーションサーバと、を有し、 前記アプリケーションサーバに、 前記クライアント端末からサービスシナリオおよび/ま
    たはXMLデータを受け付ける受付処理と、 前記受付処理により受け付けた前記サービスシナリオお
    よび/またはXMLデータに基づいて、前記IMサーバ
    を介して接続される前記複数の加入者端末に、対話形式
    のインタフェースでサービスを仲介する仲介処理と、を
    実行させ、 前記仲介処理を実行する際に、予め前記複数の加入者端
    末から送信された夫々の加入者情報が格納される加入者
    情報データベースを参照して、前記サービスを仲介する
    ことを特徴とする情報仲介システムのプログラム。
  12. 【請求項12】 前記アプリケーションサーバは、 前記加入者端末と対話形式で通信するための対話用ソフ
    トウェアを搭載し、 前記加入者端末と対話形式で通信する際に、該加入者端
    末からのバディーリスト追加設定に基づいて前記対話用
    ソフトウェアを起動することにより、インスタントメッ
    セージにおける仮想的なバディーの一員として前記加入
    者端末のバディーリストに追加されることを特徴とする
    請求項11記載の情報仲介システムのプログラム。
  13. 【請求項13】 前記受付処理は、 前記クライアント端末からWSDL(Web Services Desc
    ription Language) /SOAP(Simple Object Access
    Protocol)を用いて前記サービスシナリオおよび/また
    はXMLデータを受け付けることを特徴とする請求項1
    1または12記載の情報仲介システムのプログラム。
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