JP2003131610A - 表示装置及び表示装置の駆動方法並びに電子機器 - Google Patents

表示装置及び表示装置の駆動方法並びに電子機器

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JP2003131610A
JP2003131610A JP2001327329A JP2001327329A JP2003131610A JP 2003131610 A JP2003131610 A JP 2003131610A JP 2001327329 A JP2001327329 A JP 2001327329A JP 2001327329 A JP2001327329 A JP 2001327329A JP 2003131610 A JP2003131610 A JP 2003131610A
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Tokuo Iriyama
徳夫 入山
Hiroshi Koyama
弘 小山
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、CPUの入出力ポートの数が不足
するような場合でも、入出力ポート増設用の専用の回路
を設ける必要がなく、端子数の少ない安価なマイコンを
用いた回路を構成可能な表示装置及び表示装置の駆動方
法並びに電子機器を提供する。 【解決手段】 表示装置は、点灯点滅表示される一方の
制御対象である表示手段と、操作入力を行う他方の制御
対象である操作手段と、表示手段を表示制御すると同時
に操作入力に基づいて操作手段を操作制御する制御手段
とを備える。制御手段は、点灯点滅を表示制御する第1
の制御信号と、前記第1の制御信号と異なる周期からな
り操作入力の反応を検知する第2の制御信号とを、少な
くとも一つ制御端子から各制御対象に対してほぼ同時に
出力し、独立して制御されるべき各制御対象を同時に駆
動するように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置及び表示
装置の駆動方法並びに電子機器に関し、特に、電子機器
などの操作パネルとして好適に用いることのできる表示
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子機器例えば複写機やFAX等
には、装置使用者が当該電子機器を利用するための操作
パネルを有することが一般的である。
【0003】このような操作パネルは、バックライトを
伴うLCDやLEDのように発光する表示部と、テンキ
ー等の押し釦による操作入力部とを備えている。
【0004】ここに、例えば、複写機の操作パネルの場
合には、テンキーや、複数のLEDなどを有しているた
めに、これら各部の制御を行うコントローラにおいて
は、当該各部(テンキー、LED等)を制御対象として
制御する必要があり、このような操作パネルの制御は、
マイクロコンピュータ例えばワンチップマイコン等を用
いて行われることが通例である。
【0005】より詳細には、LEDなどの表示部を備え
た操作パネル等の駆動回路において制御用に用いられる
安価なワンチップマイコンにおいては、図8に示すよう
に、1つのCPU210における限られた数のI/Oポ
ート(図の例では9個使用)によって、数十個のキーS
W群212の読み取りと、複数個のLED群214の駆
動をも制御することが通例である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のよう
な回路構成においては、操作パネルには、多数のキーS
WやLEDなどが設けられているために、安価なワンチ
ッップマイコンを使用して制御を行おうとすると、制御
対象が多い場合には、CPUのI/Oポート(入出力ポ
ート)の数に限度があるために、制御対象の数に応じ
て、入出力ポートの不足を補うための入出力ポート増設
用の専用のI/O増設回路(セレクタ、シリアルドライ
バ、マルチプレクサ、I/Oエクステンダー等)を別途
設けたり、出力先を切り換る為の仕組みなどを設ける必
要があった。このため、CPUの入出力端子数の不足を
補うことが可能であるが、何らかの駆動用ICの増設を
伴ってしまう。
【0007】特に、入出力ポートを全て使用してしまう
と、後から操作部分などのデザインの都合によりLED
等を追加するような事態が生じた場合に対応できなかっ
た。
【0008】一方、増設用の回路(多段の入出力拡張用
のIC)等を搭載しないとすると、入出力端子数のより
多い高価なワンチップマイコンを使用する必要があるた
め、コストアップを招いていた。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、CPUの入出力ポー
トの数が不足するような場合でも、入出力ポート増設用
の専用の回路を設ける必要がなく、端子数の少ない安価
なマイコンを用いた回路を構成可能な表示装置及び表示
装置の駆動方法並びに電子機器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、点灯点滅表示される一方
の制御対象である表示手段と、他方の一又は複数の制御
対象と、前記表示手段を表示制御すると共に、前記他方
の制御対象を制御する制御手段と、を備えた表示装置で
あって、前記制御手段は、前記点灯点滅を表示制御する
第1の制御信号と、前記第1の制御信号と異なる周期か
らなり前記他方の制御対象を制御する第2の制御信号と
を、少なくとも一つ制御端子から前記一方及び他方の各
制御対象に対してほぼ同時に出力し、独立して制御され
るべき前記一方及び他方の各制御対象をほぼ同時に駆動
するように制御することを特徴としている。
【0011】また、請求項2に記載の発明は、前記制御
手段は、前記表示手段を消灯させる第1の期間中に第1
の電位とし、前記表示手段を点灯させる第2の期間中に
前記第1の電位と異なる第2の電位とする前記第1の制
御信号を生成する第1の信号生成手段と、前記第1の期
間及び前記第2の期間に各々含まれる一又は複数の第3
の期間中に前記制御対象に対する制御を行い、前記第1
の期間中に前記第3の期間を形成する場合には前記第3
の期間中に、前記制御対象を駆動する前記第2の電位、
前記制御対象を駆動しない前記第1の電位として制御
し、前記第2の期間中に前記第3の期間を構成する場合
には、前記制御対象を前記第3の期間に至ると前記第1
の電位として、前記第3の期間中に、前記制御対象を駆
動する前記第2の電位、前記制御対象を駆動しない前記
第1の電位として制御する、前記第2の制御信号を第2
の信号生成手段と、前記第1の制御信号と前記第2の制
御信号とを組み合わせて、前記第1の期間及び前記第2
の期間中に前記第3の期間を形成する制御信号を、一の
制御端子から出力するように制御する出力制御手段と、
を含むことを特徴としている。
【0012】また、請求項3に記載の発明は、前記制御
手段は、前記第3の期間を、装置使用者に視認されない
極短期間となるように制御することを特徴としている。
【0013】また、請求項4に記載の発明は、前記制御
手段は、前記第3の期間を、略数msec以下となるよ
うに制御することを特徴としている。
【0014】また、請求項5に記載の発明は、前記制御
手段は、前記第1の期間中における前記第2の電位の割
合である駆動デューティーを略3パーセント以下となる
ように、前記第1の期間に含まれる前記第3の期間の総
和の期間を形成するように制御することを特徴としてい
る。
【0015】また、請求項6に記載の発明は、前記制御
手段は、前記第2の期間中における前記第2の電位の割
合である駆動デューティーを略50パーセント以上とな
るように、前記第2の期間に含まれる前記第3の期間の
総和の期間を形成するように制御することを特徴として
いる。
【0016】また、請求項7に記載の発明は、前記他方
の制御対象は、操作入力を行う操作手段を含み、前記制
御手段の前記第2の信号生成手段は、操作入力が行われ
ているか否かの反応を検知し、前記第1の期間及び前記
第2の期間中に、操作入力検知に必要とされる前記第3
の期間を所定の第4の期間の間隔毎に生成する第2の制
御信号を生成することを特徴としている。
【0017】また、請求項8に記載の発明は、前記制御
手段の前記第2の信号生成手段は、前記第3の期間を略
数百μsecとして、1秒間に前記第3の期間が数十回
となる周期にて生成されることを特徴としている。
【0018】また、請求項9に記載の発明は、前記表示
手段は、表示画面上にて操作入力が可能な表示操作部を
含むことを特徴としている。
【0019】また、請求項10に記載の発明は、キー操
作入力を行うm行n列のキー群を備えたキーマトリック
スと、点灯点滅表示されるm個の発光素子を備えた表示
手段と、m個の前記発光素子を各々オンオフ駆動制御す
るm個の各第1の制御信号を各々供給するためのm本の
第1の制御線と、前記m行n列のキーマトリックスのど
のキーが押下されたのかの操作入力の反応を検知するm
個の各第2の制御信号を各々供給するためのm本の第2
の制御線と、前記m個の第1、第2の制御信号を同時に
出力するm個の出力制御端子を備え、少なくとも前記出
力制御端子と前記発光素子とが前記第1の制御線を介し
て接続されると共に、前記出力制御端子と一行のキー群
とが前記第2の制御線を介して接続され、前記表示手段
を表示制御するとともに前記キーマトリックスの操作入
力検知の制御を行う制御手段と、を有し、前記制御手段
は、前記発光素子を消灯させる第1の期間中に第1の電
位とし、前記発光素子を点灯させる第2の期間中に前記
第1の電位と異なる第2の電位とする第1の制御信号
を、m個の前記発光素子に応じて各々生成する第1の信
号生成手段と、前記第1の期間及び前記第2の期間に各
々含まれる複数の第3の期間中に所定の第4の期間の間
隔毎に前記キーマトリックスに対する操作入力検知を行
い、前記第1の期間中に前記第3の期間を形成する場合
には前記第3の期間中に、前記キーマトリックスの操作
入力検知を行う第5の期間を前記第2の電位として制御
し、前記第2の期間中に前記第3の期間を構成する場合
には、前記第3の期間に至ると前記第1の電位として、
前記第5の期間中に前記第2の電位とするように制御す
る前記第2の制御信号を、m行に係るキー群に応じて各
々生成する第2の信号生成手段と、m個の前記第1の制
御信号とm個の前記第2の制御信号と各々を組み合わせ
て、前記第1の期間及び前記第2の期間中に前記第3の
期間を形成するm個の制御信号を、m個の前記出力制御
端子から各々出力して、前記m本の第1の制御線を介し
て前記m個の発光素子に各々供給すると同時に、前記m
本の第2の制御線を介して前記キーマトリックスに供給
するように制御する出力制御手段と、を有し、前記第2
の信号生成手段は、特定の一つの前記第3の期間中にお
ける前記第5の期間を、m個の各前記第2の制御信号に
応じて異なるタイミングとするように、m個の各第2の
制御信号を生成することを特徴としている。
【0020】また、請求項11に記載の発明は、m個の
前記第2の制御信号が前記キーマトリックスを経由する
ことで得られるn個の応答信号を、前記制御手段に設け
られたn個の入力制御端子に供給するためのn個の第3
の制御線を有し、前記制御手段は、n個の前記第3の制
御線からn個の前記入力制御端子を経由して得られるn
個の応答信号に基づいて、前記キーマトリックスのある
一行に係るn列のキー群のうちどのキーが操作入力して
いるのかを検出し、この検出をm回繰り返すことでキー
マトリックスに対する操作入力検知を行う検知手段を含
むことを特徴としている。
【0021】また、請求項12に記載の発明は、前記第
1、第2の制御線の一部は、1本の制御線の経路を含む
ことを特徴としている。
【0022】また、請求項13に記載の発明は、複数の
異なる周期の各制御信号に基づいて制御される複数の各
制御対象と、各々の各前記制御対象を制御する制御手段
を備えた表示装置であって、前記制御手段は、各前記制
御対象に対して複数の各制御信号をほぼ同時に出力し、
独立して制御されるべき各制御対象を同時に駆動するよ
うに制御することを特徴としている。
【0023】また、請求項14に記載の発明は、視覚的
に認知される表示装置の駆動を、視覚的に認知困難な時
間内に他の制御対象の駆動と同時に駆動することを特徴
としている。
【0024】また、請求項15に記載の発明は、点灯点
滅表示される一方の制御対象である表示手段と、他方の
一又は複数の制御対象と、を有し、少なくとも一つの制
御端子から制御信号を出力することで前記表示手段を表
示制御すると同時に前記他方の制御対象を駆動制御する
表示装置の駆動方法であって、前記表示手段の点灯点滅
の表示状態を示す情報を保持するステップと、前記他方
の制御対象を駆動制御するステップと、保持された前記
表示状態を示す情報に基づいて、前記他方の制御対象に
より変化した表示状態を、保持された元の表示状態に戻
すことで前記表示手段の表示制御を行うステップと、を
含むことを特徴としている。
【0025】また、請求項16では、上述のいずれかに
記載の表示装置と、前記表示装置にて表示された表示態
様に基づいて動作する各機構とを含む電子機器を定義し
ている。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
の一例について、図面を参照して具体的に説明する。
【0027】[第1の実施の形態] (表示装置の外観構成)先ず、本発明の特徴的な構成で
ある表示装置の制御系の説明に先立って、表示装置の外
観の構成について、図1を参照して説明する。図1は、
本実施形態の表示装置の外観の概略を示す説明図であ
る。
【0028】本実施形態の表示装置1は、例えば画像形
成装置などの操作パネルとして使用されるものであり、
一般的には、使用者が複写等の開始時における種々の動
作環境の設定(画像形成条件)等を装置使用者に表示伝
達するためのものであり、図1に示すように、設定され
た原稿サイズを表示するLED等からなる表示部10
と、「1」〜「9」のテンキー等からなる画像形成枚数
等の入力用の操作釦等からなる操作部20と、を有して
いる。
【0029】表示部10は、複数例えば3個の発光ダイ
オードLEDを有し、操作部20は、複数例えば9個の
入力キー(操作釦)を有している。
【0030】(表示装置の制御系の回路構成)次に、上
述の表示装置の制御系の具体的構成について、図2を参
照しつつ説明する。なお、ここでは、簡単のため、発光
ダイオードがm=3個、キースイッチがm行n列=(3
×3=)9個の場合の簡略化した例を示す。
【0031】表示装置1は、図2に示すように、表示部
10、操作部20、これら各表示部10、操作部20を
制御するための制御手段である制御部30と、を有す
る。
【0032】表示部10は、点灯消灯する複数例えば3
個の発光ダイオードLED1〜LED3からなる発光素
子12と、各発光ダイオードLED1〜LED3を各々
保護するために各発光ダイオードLED1〜LED2に
直列接続された抵抗R1〜R3からなる保護抵抗部14
と、を有する。なお、これら抵抗R1〜R3の一端は、
直流電源Vccに接続されている。
【0033】操作部20は、複数例えば3行3列のマト
リックス状に配列されたキースイッチSW1〜SW9群
からなるキーマトリックス22と、このキースイッチS
W1〜SW9群の回路を保護するための電流制限用の抵
抗R4〜R6からなる電流制限部24と、を有してい
る。なお、抵抗R4〜R6の一端は、直流電源Vccに
接続されている。
【0034】キーマトリックス22のキースイッチSW
1〜SW9のそれぞれには、逆流防止用のダイオードD
1〜D9が各々が配設されている。
【0035】制御部30は、例えばCPU(中央演算処
理装置)などのマイクロコンピュータにて形成され、キ
ースイッチSW1〜SW3群のいずれかのキー入力検知
を行うキースキャン信号KEYSCAN1を出力すると
ともに発光ダイオードLED1をオン(点灯)オフ(消
灯)させる制御信号(第1の制御信号)を出力する出力
ポート(制御端子ないしは出力制御端子)A1と、キー
スイッチSW4〜SW6群のいずれかのキー入力検知を
行うキースキャン信号KEYSCAN2を出力するとと
もに発光ダイオードLED2をオン(点灯)オフ(消
灯)させる制御信号(第1の制御信号)を出力する出力
ポート(制御端子ないしは出力制御端子)A2と、キー
スイッチSW7〜SW8群のいずれかのキー入力検知を
行うキースキャン信号KEYSCAN3を出力するとと
もに発光ダイオードLED3をオン(点灯)オフ(消
灯)させる制御信号(第1の制御信号)を出力する出力
ポート(制御端子ないしは出力制御端子)A3と、キー
スイッチSW1、SW4、SW7のいずれかからのキー
入力に基づく電位変動を検出する応答信号(センス信号
ないしはキースキャン信号に基づく戻りの信号)SEN
SE1を入力させる入力ポート(入力制御端子)B1
と、キースイッチSW2、SW5、SW8のいずれかか
らの応答信号SENSE2を入力させる入力ポート(入
力制御端子)B2と、キースイッチSW3、SW6、S
W9のいずれかからの応答信号SENSE3を入力させ
る入力ポート(入力制御端子)B3と、を有している。
【0036】また、制御部30の出力ポートA1と操作
部20のキースイッチSW1〜SW3群の各一端との間
は出力制御線LK1にて接続され、制御部30の出力ポ
ートA2と操作部20のキースイッチSW4〜SW6群
の各一端との間は出力制御線LK2にて接続され、制御
部30の出力ポートA3と操作部20のキースイッチS
W7〜SW9群の各一端との間は出力制御線LK3にて
接続されている。
【0037】さらに、制御部30の出力ポートA1に接
続される出力制御線LK1と、表示部10の発光ダイオ
ードLED1の一端との間は、出力制御線LL1にて接
続されている。同様に、制御部30の出力ポートA2に
接続される出力制御線LK2と、表示部10の発光ダイ
オードLED2の一端との間は、出力制御線LL2にて
接続されており、制御部30の出力ポートA3に接続さ
れる出力制御線LK3と表示部10の発光ダイオードL
ED3の一端との間は出力制御線LL3にて接続されて
いる。
【0038】また、制御部30の入力ポートB1と、操
作部20のキースイッチSW1、SW4、SW7の各他
端は、入力線LS1にて接続されている。同様に、制御
部30の入力ポートB2と操作部20のキースイッチS
W2、SW5、SW8の各他端は、入力線LS2にて接
続されている。同様に、制御部30の入力ポートB3と
操作部20のキースイッチSW3、SW6、SW9の各
他端は、入力線LS3にて接続される。
【0039】なお、本実施形態における表示部は、本発
明にいう「表示手段」ないしは「一方の制御対象」に該
当し、本実施形態における操作部は、本発明にいう「操
作手段」ないしは「他方の制御対象」に該当し、本実施
形態における制御部は、本発明にいう「制御手段」に該
当する。さらに、本実施形態における発光ダイオード
は、本発明にいう「発光素子」に該当する。また、本実
施の形態の出力制御線LKの一部と出力制御線LLと
で、本発明にいう「第1の制御線」を構成し、出力制御
線LKで本発明にいう「第2の制御線」を構成し、入力
線LSで本発明にいう「第3の制御線」を構成してい
る。
【0040】ここで、図2の例では、3x3=9個のキ
ースイッチSW1〜SW9群からなるキーマトリックス
22に、出力制御用の3本の出力制御線LK1、LK
2、LK3と、戻りの3本の入力線LS1、LS2、L
S3とが接続されることで、キー入力検知を行う構成と
している。
【0041】1回のキー入力検知を行う場合には、図2
の、LK1、LK2、LK3の各出力制御線を1度に1
本だけ「L」レベルとするキースキャン信号KEYSC
AN1、KEYSCAN2、KEYSCAN3を各々出
力し、その都度、LS1、LS2、LS3の3本の入力
線の電圧を読みとることを、各パターン(KEYSCA
N1のみLとする場合、KEYSCAN2のみLとする
場合、KEYSCAN3のみLとする場合)について順
次行う。
【0042】例えば、一行のキースイッチSW1〜SW
3のうち、押されたキースイッチSW1〜SW3があれ
ば、対応する入力ポートB1〜B3のSENSE入力
(SENSE1〜SENSE3)のいずれかに「L」レ
ベルが読み出される。そして、各行(3行)につき、3
回×3ビットの読取結果より、9個のキースイッチSW
のいずれかが押されたかを、認知することができる。
【0043】一方、出力ポートA1〜A3から出力され
る各第1の制御信号に基づいて、各発光ダイオードLE
D1〜LED3のオンオフが制御される。
【0044】上記のような構成を有する表示装置1にお
いて、概略以下のように作用する。例えば出力制御線L
K1、LL1を介して、発光ダイオードLED1を駆動
するための第1の制御信号を出力ポートA1から出力し
つつ、出力制御線LK1を介してキーマトリックス群2
0のうちのSW1、SW2、SW3についてのキースキ
ャンを行うためのキースキャン信号KEYSCAN1
(第2の制御信号)を前記同様の出力ポートA1から出
力されることとなる。
【0045】ここで、キースキャン信号KEYSCAN
1をLレベルとする期間は、きわめて短期間であり、全
てのキーについてのキー入力検知に必要とされる期間
も、装置使用者が視認できないほどの極短期間であるた
め、発光ダイオードLED1がオン状態(出力制御線L
K1がHレベルである状態)の時に、極短期間、出力制
御線LK1がキー入力検知のために何回かLレベルとな
ったとしても、装置使用者にとっては、発光ダイオード
LED1が常時オン状態であるように視認される。
【0046】一方、発光ダイオードLED1がオフ状態
(出力制御線LK1がLレベルである状態)の時に、極
短期間、出力制御線LK1がキー入力検知のために何回
かL、Hを繰り返したとしても、装置使用者にとって
は、発光ダイオードLED2が常時オフ状態であるよう
に視認される。
【0047】従って、表示装置1である操作パネルを操
作する装置使用者からみた場合には、発光ダイオードL
ED1が点灯もしくは消灯状態のいずれかの状態である
ことしか認知できないこととなる。
【0048】というのも、以下の説明にて詳述するよう
に、仮に発光ダイオードLED1が消灯又は点灯状態に
あった場合に、あるタイミングでキースキャンが行われ
て、瞬間的に発光ダイオードLED1が消灯状態になっ
たとしても、当該消灯状態の期間が、装置使用者に視覚
的に認知できないほどの期間であれば、装置使用者は常
にLED1が点灯状態にあると認識するからである。
【0049】つまり、LED1のオンオフを駆動制御す
るための第1の制御信号に対して、キースキャンを行う
ための第2の制御信号の制御タイミングは、極めて短い
間隔にて制御されることとなる。同様にして、発光ダイ
オードLED2、LED3についても上記同様のことが
言える。
【0050】(制御部のソフトウエア構成)ここで、本
実施の形態において特徴的なことは、発光素子を駆動す
るための第1の制御信号とキースキャンを行うための第
2の制御信号とを一つの出力ポートから出力できるよう
に構成した点にある。以下、この機能を達成するための
制御系の構成を概念的に説明する。
【0051】制御部30は、図3に示すように、前記第
1の制御信号を生成するための第1の信号生成手段3
2、キースキャン信号等の第2の制御信号を生成するた
めの第2の信号生成手段34、これらの各第1、第2の
制御信号を合成しつつ一つの出力ポートA1から出力す
るように制御する出力制御手段である信号合成手段3
6、入力ポートB1からのSENSE入力を検知する検
知手段38、などを形成することが好ましい。
【0052】第1の信号生成手段32は、前記第1の制
御信号を生成するクロック発生器を有し、第2の信号生
成手段34は、第2の制御信号を生成するクロック発生
器を有する。
【0053】信号合成手段36は、各クロック発生器か
らの各制御信号の出力に基づいて、合成された(組み合
わされた)制御信号を出力ポートから出力する。この際
に、ワンチップマイコンの中のいずれか一つの出力ポー
トから出力し、ONOFFをさせる制御信号となる命令
が所定の内蔵ROM等の記憶領域に介在している。
【0054】出力ポートA1には、第1、第2の制御信
号が入力することで、表示部10、操作部20を同時に
駆動することを可能としている。
【0055】また、キースキャンを行う際には、第2の
制御信号によって、操作部20内のいずれのキーが押下
されたかを検出し、入力ポートB1に入力される操作部
20からの戻り信号を検知手段28が検知することで、
キー入力検知を行うことができる。
【0056】キースキャン信号KEYSCAN1、2、
3は、キー入力を読みに行くために、自ら電圧をLレベ
ルにして、キースイッチSW1〜SW9がオンかオフか
を読み取ると、元のHレベルに戻し次を読みにいく。例
えば、複数個のキーマトリックス22に対して、出力制
御線LK1、LK2、LK3のある一本にて一方からキ
ースキャンの信号を入力することで、当該行に係るキー
スイッチ群の一方から他方までスキャンしていく。これ
により、キーが押下されていると、キースキャン信号
は、当該キーに対応する期間がLとなることで、どのキ
ーが押下されているのかを読みとることができる。
【0057】そして、本実施の形態では、1つの出力制
御線に対して、LEDの制御信号である第1の制御信号
と、キースキャンの制御信号である第2の制御信号とを
同時に供給する。つまり、異なる制御対象を制御する各
制御信号をほぼ同時に出力させる出力ポートを有してい
る。
【0058】この際、一方のLEDを常時点滅させてい
る場合では、スキャンするタイミングの以外の時は、キ
ースキャン信号は、通常、Hレベルにしておく。
【0059】(表示装置の制御系の回路の動作)次に、
上述のような制御系にかかる動作を図4に示すタイミン
グチャートを参照しつつ説明する。
【0060】先ず、出力ポートA1においては、発光ダ
イオードLED1の点灯消灯を制御する第1の制御信号
と、キースイッチSW1〜SW3のいずれかのキースキ
ャン(キー入力検知)を行うキースキャン信号(第2の
制御信号)とが合成出力されることとなる。
【0061】この際、第1の制御信号は、期間T4(本
発明にいう「第1の期間」)の間でHレベル(本発明に
いう「第1の電位」)のとき消灯状態であり、期間T5
(本発明にいう「第2の期間」)の間でLレベル(本発
明にいう「第2の電位」)のとき点灯状態となるLアク
ティブの信号で定義されている。
【0062】一方、キースキャン信号(第2の制御信
号)は、常時は、Hレベルとなっており、スキャンが行
われる期間T3(本発明にいう「第5の期間」)の間に
Lレベルとなる、Lアクティブの信号で定義されてい
る。そして、1回のキースキャンに必要な期間T1を構
成し、この期間T1(本発明にいう「第3の期間」)
が、期間T2(本発明にいう「第4の期間」)の間隔を
おいて定期的に行われるような制御信号を形成してい
る。
【0063】従って、これら第1の制御信号、キースキ
ャン信号(第2の制御信号)KEYSCAN1が同時に
出力する結果、図4に示すような制御信号LEDS1が
出力されることとなる。
【0064】ここに、発光ダイオードLED1がHレベ
ルで消灯状態にある時には、所定の間隔T2毎にキース
キャンが行われ、この際、キースキャンが行われる期間
T1中のさらにある期間T3にLレベルとなる。すなわ
ち、キースキャンは期間T1の間に行われる。そして、
この期間T1のある期間T3に、さらにキースキャン信
号KEYSCAN1はLレベルとなり、このタイミング
でSENSE1、SENSE2、SENSE3のいずれ
かの応答信号がLとなった場合に、対応するスイッチS
W1、SW2、SW3のいずれかが押下されているもの
とみなされる。
【0065】そして、キー入力検知を行う場合には、最
初のT1期間でキースキャンを行い読み取った後、例え
ば期間T2の間隔をおいて(例えば10msec経過後
に)再度T1期間でキースキャンを行い読み取りを行
う。そして、先の読み取り結果と次の読み取り結果とを
比較して、同じ結果であると判断された場合には、キー
スイッチSWが押下されているものと判断される。
【0066】なお、キー入力検知は、例えば装置使用者
がキースイッチ群SW1〜SW9を押下してから、装置
側がそれを認知して、例えば表示を切替えとか、音を出
すとか、何らかの応答を返すまでの期間が、例えば0.
1〜0.2sec程度要しても、実用上差し支えないこ
とから、スキャン周期、すなわちキースキャンの期間T
1を1秒間に何回程度行うかは、例えば10〜30回程
度とするのが好ましい。この際、期間T2は、例えば1
0msec〜100msec程度とするのが好ましい。
【0067】さらに、1つのキースキャン信号を「L」
レベルに切り替え、応答信号(センス信号)を1回読み
出す期間T3は、マイクロコンピュータで数μsecも
要しないので、全てのキーのキー入力検知を行う期間T
1全体としては十数μsecで事足りる。そして、キー
スイッチSWの数が、仮に数十個あり数十回のスキャン
を要したとしても、期間T1は数百μsec程度の期間
で全てのキーのキー入力検知ができる。この期間T1の
キー入力検知を、1秒間に数十回程度の期間T2の間隔
にて定期的に行っても、全体(期間T1の総和)で数m
secで事足りる。このように、キースキャン信号は、
1個のパルス幅T3が10μsec程度のオーダーのパ
ルスを用いて、順次キースキャンを行うために、各パル
スの総計T1は、トータルでは数百μsのオーダーとな
ることから、μsecの応答に対して全体でmsecの
オーダーとなる。この期間T1において、発光ダイオー
ドLED表示が、それまで点灯、消灯どちらの表示状態
にあっても、一時的には逆電位に駆動されてしまうタイ
ミングが発生する。
【0068】ここで、発光ダイオードLEDを例えば電
流量100mAで駆動しているものとすると、発光ダイ
オードLEDをオンオフ駆動するための第1の制御信号
の駆動デューティー0〜3%程度までは、発光ダイオー
ドLEDがオフ状態で一部にHレベルの部分を含む場合
にも、光量不足により、肉眼では点灯しているとは識別
されない。
【0069】この際、特に、キースキャンKEYSCA
Nの総合計(期間T1の総和)が1秒中の数msecな
らば、駆動デューティーは、0.数%であり、この期間
だけ発光ダイオードLEDが点灯したとしても、消灯状
態にあるとしか肉眼では認識されない。
【0070】逆に、LED表示が点灯状態にある場合
は、駆動デューティーが100%から99%に変動した
としても、その変化を肉眼では識別困難であり、また、
駆動テューティー50%でも、まだ点灯状態に見える。
【0071】このように、発光ダイオードLED1がH
レベルとなる消灯表示される期間中に、期間T1の間キ
ースキャンを行って、電圧をLレベルにしたとしても、
このLレベルとなっている期間は極めて短期間であるた
め、装置使用者によって視覚的に発光ダイオードLED
1が点灯している状態は視認されない。
【0072】しかも、このような短期間のスキャンは、
間隔T2毎に行ったとしても、点灯消灯が繰り返されて
いることすら装置使用者にとって視認させずに済み、肉
眼では、発光ダイオードLEDのちらつき等をなんら認
知することはできない。
【0073】これにより、LEDが消灯されているにも
かかわらず、装置使用者に気づかれずに、他の制御を行
うことが可能である。
【0074】一方、発光ダイオードLED1がLレベル
となり点灯状態にある場合にも、上記同様、間隔T2毎
にキースキャンを行うこととなる。この場合にも、キー
スキャンを行うT1期間中は一旦Hレベルとなり、キー
スキャンのタイミングでLレベルとなる。このLレベル
になった際には、上記同様、このタイミングでSENS
E1、SENSE2、SENSE3のいずれかの戻り信
号がLとなった場合に、対応するスイッチSW1、SW
2、SW3のいずれかが押下されたものと判断される。
【0075】このように、Lレベルで点灯状態にある場
合に、期間T1の間Hレベルとなったとしても、発光ダ
イオードLED1が消灯される期間は極めて短期間であ
るので、装置使用者に消灯が視認されることはない。
【0076】さらに、この視認ができないことにより、
所定の間隔T2でHレベルが繰り返され、点灯消灯が繰
り返される制御が行われたとしても、装置使用者はその
ことを視認できず、装置使用者は常に点灯状態にある発
光ダイオードLED1を見ていることとなる。したがっ
て、図4に示すように、キースキャンの期間T1以外
は、発光ダイオードLEDの点灯用にその出力レベルを
定めることによって、LEDとキースキャンの制御端子
ないしは出力制御線を、兼用させることができる。以上
が、両者の制御線を直結して一本で済ませることが可能
な理由である。
【0077】なお、眼の疲労度を測る方法としてフリッ
カーテストがあり、これで人が認知できる最短の点滅周
期は、数十msec程度だが、これは、点滅周期が半々
の場合であり、図4の例では、たとえ(T1+T2)
が、この周期に入るとしてもT1がT2に対して、高々
10分の1以下となり十分小さいことから、肉眼では視
認できない。
【0078】以上発光ダイオードLED1について説明
したが、他の発光ダイオードLED2や発光ダイオード
LED3に関しても全く同様である。
【0079】例えば、発光ダイオードLED2がHレベ
ルで消灯状態にある時、あるいはLレベルで点灯状態に
ある時に、間隔T2毎に期間T1中にスキャンを行うこ
ととなる。
【0080】この期間T1中においては、Hレベルとな
っており、この期間T1中のある期間にキースキャン信
号をLレベルとする。そして、このタイミングでSEN
SE1、SENSE2、SENSE3のいずれかの信号
がLとなった場合に、対応するスイッチSW4、SW
5、SW6のいずれかが押下されたものと判断される。
【0081】また、発光ダイオードLED3についても
同様で、例えば、発光ダイオードLED3がLレベルで
点灯状態にある時、あるいはHレベルで消灯状態にある
時に、間隔T2毎に期間T1中にスキャンを行うことと
なる。
【0082】この期間T1中においては、Hレベルとな
っており、この期間T1中のある期間にキースキャン信
号をLレベルとする。そして、このタイミングでSEN
SE1、SENSE2、SENSE3のいずれかの信号
がLとなった場合に、対応するキースイッチSW7、S
W8、SW9のいずれかが押下されたものと判断され
る。
【0083】そして、このように期間T1の間にキース
キャン信号KEYSCAN1がLとなるタイミングで、
キーマトリックス群22において、出力制御線LK1か
ら一列(図の例ではSW1、SW2、SW3)だけスキ
ャンを行い、出力制御線LS1、LS2、LS3を介し
て、当該スキャンの結果(SW1、SW2、SW3の各
々がオンもしくはオフ状態のいずれの状態にあるのか)
に関する情報の読取が行われる。
【0084】乃ち、キースキャン信号は、3本のうちあ
る1本の出力制御線をLにしておくと、3カ所のいずれ
のキーが押下されている場合には、対応する3つのSE
NSE入力のいずれかがHからLとなり、キー入力が行
われているか否かを検出することができる。そして、同
様にして、期間T1中にKEYSCAN1、2、3と順
次電位をLレベルにしてみることで、全てのキースイッ
チSWについてのキー入力検知を行 うことができ、当
該結果が読み出せる。
【0085】なお、キースキャンにおける図4のタイミ
ングチャートに関して、厳密には、図5に示すように、
各制御信号LEDS1、LEDS2、LEDS3は、期
間T1中のLレベルとなる期間T3が、各行のキー群に
各々入力されるキースキャン信号KEYSCAN1〜3
に応じて異なるタイミングとなるように形成される。つ
まり、制御信号LEDS1の期間T3、制御信号LED
S2の期間T3、制御信号LEDS3の期間T3は期間
T1中に各々異なるタイミングである。
【0086】そして、制御信号LEDS1の期間T3で
は、1行目の3つのキースイッチ群SW1〜SW3のキ
ースキャンを行い、制御信号LEDS2の期間T3で
は、2行目の3つのキースイッチ群SW4〜SW6のキ
ースキャンを行い、制御信号LEDS1の期間T3で
は、3行目の3つのキースイッチ群SW7〜SW9のキ
ースキャンを行うのは前述した通りである。
【0087】これら操作は、例えばマイクロコンピュー
タによるプログラムにおいて、ある一つの出力ポート
(制御端子)をオンオフさせることにより、信号の出力
を行うという制御なので、数μsecの期間で行うこと
ができる。
【0088】従って、コンマ数秒に消灯、点灯が100
回程度繰り返されていたとしても、装置使用者には視覚
的に認知され得ない。また、仮にキースイッチが一の出
力制御線に対して数十個並設されていたとしても、1m
secに比して十分小さいので、操作者によって視覚的
に認知されることはない。
【0089】ここで、例えば制御線が多少長く延在形成
されている、あるいは、多少ノイズ除けのコンデンサ等
が介在されている場合には、(このコンデンサの容量+
浮遊容量(数十〜数百pF))×(配線抵抗+プルアッ
プ抵抗(R4〜R6:数百〜1KΩ程度))のCR積か
ら、約1μs位の、キースキャン信号をLにした瞬間等
に形成される遅延時間が予想されるが、この遅延時間で
あれば、視認される期間や読取可能期間に影響はない。
この程度の遅延時間は、例えばNOP命令を複数個並べ
ることで実現できる。
【0090】なおまた、キースキャンによる読取を行う
に際しても、前記遅延時間を鑑み、キースキャン信号K
EYSCAN1、KEYSCAN2、KEYSCAN3
の出力電圧を逐次Lレベルとした後、所定時間経過後に
SENSE1、SENSE2、SENSE3を読み取れ
ばよい。
【0091】(キースキャン処理における制御部の処理
手順について)次に、上述のような構成の表示装置の制
御手段における処理で、特に、キースキャンの周期毎に
行われる処理について、図6を参照しつつ説明する。
【0092】本処理は、図4における期間T1の間に行
われる「キー入力検知」における処理をより詳細に説明
したものである。
【0093】先ず、図6に示すように、各発光ダイオー
ドLED1、LED2、LED3の各表示状態(点灯状
態であるのか消灯状態であるのか)を、不図示の内蔵R
AM等の所定の記憶領域に控えておく(ステップ、以下
「S」101)。
【0094】例えば、発光ダイオードLED1が消灯表
示(Hレベル)、発光ダイオードLED2が消灯表示
(Hレベル)、発光ダイオードLED3が点灯表示(L
レベル)である場合には、そのH、H、Lの各状態を一
時格納しておく。このように、表示状態を示す情報を保
持しておく。
【0095】次いで、キースキャン信号KEYSCAN
1をLレベル、キースキャン信号KEYSCAN2をH
レベル、キースキャン信号KEYSCAN3をHレベル
とする(S102)。そして、センス入力である戻り信
号SENSE1、SENSE2、SENSE3を各々入
力する(S103)。
【0096】これにより、キースイッチSW1、SW
2、SW3のいずれかが押下されている場合には、SE
NSE1、SENSE2、SENSE3のいずれかがL
レベルとなるので、これら各SENSE1、SENSE
2、SENSE3を検出することで、キースイッチSW
1、SW2、SW3の各々が押下されているのか否かを
検知することができる。
【0097】続いて、キースキャン信号KEYSCAN
1をHレベル、キースキャン信号KEYSCAN2をL
レベル、キースキャン信号KEYSCAN3をHレベル
とする(S104)。そして、センス入力である戻り信
号SENSE1、SENSE2、SENSE3を各々入
力する(S105)。
【0098】これにより、キースイッチSW4、SW
5、SW6のいずれかが押下されている場合には、SE
NSE1、SENSE2、SENSE3のいずれかがL
レベルとなるので、これら各SENSE1、SENSE
2、SENSE3を検出することで、キースイッチSW
4、SW5、SW6の各々が押下されているのか否かを
検知することができる。
【0099】次に、キースキャン信号KEYSCAN1
をHレベル、キースキャン信号KEYSCAN2をHレ
ベル、キースキャン信号KEYSCAN3をLレベルと
する(S106)。そして、センス入力である戻り信号
SENSE1、SENSE2、SENSE3を各々入力
する(S107)。
【0100】これにより、キースイッチSW7、SW
8、SW9のいずれかが押下されている場合には、SE
NSE1、SENSE2、SENSE3のいずれかがL
レベルとなるので、これら各SENSE1、SENSE
2、SENSE3を検出することで、キースイッチSW
7、SW8、SW9の各々が押下されているのか否かを
検知することができる。
【0101】このようなS102〜S107によって、
全てのキーに対するキー入力検知を行い、キーマトリッ
クスに対する駆動制御を行うことができる。この際、前
記S102〜S107を図4の期間T1の間に行うこと
となる。
【0102】そして、前記キー入力検知に関する処理が
終了した後、キースキャン信号KEYSCAN1、キー
スキャン信号KEYSCAN2、キースキャン信号KE
YSCAN3を、前記S101にて控えておいた前記記
憶領域の元の各発光ダイオードLED1、LED2、L
ED3の表示状態に戻す処理を行う(S108)。
【0103】すなわち、前記S101での格納された
H、H、Lの各表示状態の情報に基づいて、発光ダイオ
ードLED1、LED2、LED3の各表示状態をH、
H、Lに戻して、発光ダイオードの表示制御を行う。つ
まり、前記S102〜S107において、キー入力検知
の制御による影響のために一時的に、発光ダイオードL
ED1、LED2、LED3の電位は変化するが、キー
入力検知終了後に、キー入力開始前の表示状態と同様の
表示状態に戻すことができる。そして、キー入力検知の
期間T1は、極短期間であるために、装置使用者に視認
されることはない。
【0104】このように、ソフトウエア上制御する際に
は、キー入力検知の読取の期間中(期間T1)以外は、
各々の発光ダイオードLEDは各々独立に自由に消灯点
灯ができる。ただし、キースキャンを行う最中(期間T
1)では、当該発光ダイオードLEDの状態(点灯か消
灯か)に関する情報を一時所定の記憶領域に保持し、こ
の内容を一旦控えておいて、ある1本をLにしてキー入
力の内容を読込む手順を本数分(3回)繰り返して、キ
ースキャン終了後に、前述の控えておいた当該情報に基
づき、発光ダイオードLEDの状態をキースキャンが行
われる前の状態となるような制御を行う。
【0105】従って、キースキャン毎に、直前の発光ダ
イオードLEDの表示状態を制御部内の内蔵RAM等の
記憶領域に一時控えておき、キースキャン操作が全線に
ついて終了した後に、元の発光ダイオードLEDの表示
状態に戻せばよい。
【0106】本実施の形態においては、一方の線で駆動
制御すべき発光ダイオードLEDの点灯消灯制御用の第
1の制御信号と、他方の線で駆動すべきキー入力検知用
のキースキャン信号(第2の制御信号)とを一つの出力
ポートから出力し、両方のタイミングが重ならないよう
にし、しかも、このタイミングが入った時の前の状態が
済んだら元に戻してやる。
【0107】つまり、常時はLED表示用の第1の制御
信号として機能するが、キー入力検知のための特定期間
は用途を切り換えて第2の制御信号として機能し、該特
定期間が経過すると再びLED表示用の第1の制御信号
として機能することとなる。
【0108】この際、他方の制御対象に、極短期間制御
が切り替えられ、例えばLEDで明るさが少し変化した
としても、すぐには認識できない。
【0109】以上のように本実施の形態によれば、発光
ダイオードLEDの点灯、消灯を行いながら、発光ダイ
オードLEDのちらつきが認知困難な極短期間に、キー
スイッチSWのキー入力検知(キースキャン)を行わせ
ることで駆動制御のための制御線の本数削減に寄与し、
より少ない回路規模で操作パネルを構成できることによ
り、回路規模の簡素化、小型化ならびに、コストダウン
が図れることになる。
【0110】また、表示部と、操作部との同時駆動を
(肉眼で支障がない範囲で)同一の制御端子で行う、乃
ち、同一出力ポートから各制御信号を出力可能な構成と
したことによって、回路規模の簡素化を図ることができ
る。
【0111】例えば、9個のキースイッチSWと3個の
発光ダイオードLEDの駆動についてみると、従来で
は、両者を制御するために、9本の入出力端子(6個の
出力ポートと3個の入力ポート)が必要であった。これ
に対して本実施の形態では、発光ダイードLEDの制御
信号とキースイッチSWのキー入力検知の制御信号を一
つの入出力端子(出力ポートないしは(出力)制御端
子)から出力するように制御する構成とするために、出
力ポート、出力制御線が兼用しており、操作部と表示部
の両者の駆動は連動して、同時に行われ、異なる制御対
象を同一の出力ポートで同時に駆動しても問題なく、こ
れによって、出力ポートを6本のみで足りる。
【0112】また、従来は、LED等を増設する場合に
は、専用の出力ポートを増設するための種々の回路を増
設する必要があったが、本実施の形態では、LED等を
新たに増設するような場合であっても、既存のキースキ
ャンのための出力ポートに出力制御線を接続するのみで
済み、従来のようなポート増設のための専用の回路、出
力先を切り換るための回路、IC等を増設することを要
しない。このため、より少ない本数のI/O端子からな
る安価なCPU(ワンチップマイコン)を選択する余地
が生まれたり、I/O拡張の為の付属回路が省けること
から、表示装置のコストダウンが図れる。
【0113】この際、独立に制御されるべき対象を同時
に駆動し、一時的に一方の駆動が他方の駆動の巻き添え
となって、一方の駆動では意図しない駆動がなされてし
まうことを容認するが、一時的であるので当該一方の駆
動に支障が生じない。
【0114】このように、LEDとキースキャンの駆動
を同時に行ったとしても、人の認知上、何も支障もなく
制御を行うことが可能である。
【0115】特に、多機能な表示装置においては、例え
ばFAX等の操作部のキースイッチ群はその機能上、多
数例えば50個程度設けられる場合もあり、このような
場合には、CPUのポートが不足してしまうが、本実施
の形態のような構成を採用することにより、既存のポー
トを利用して配線のみでLED等の増設などを行うこと
ができる。
【0116】また、制御端子を増加させることなく、複
数の各制御対象を一つの制御手段にて制御することがで
きるので、回路拡張用の専用の装置を用意する手間が省
け、コストダウンを図ることができ、また、各制御信号
をソフトウエア的に生成することにより、設計変更にも
対応できる。
【0117】さらに、回路規模も簡素化されるので、拡
張回路を備えた場合に比して制御手段に対する負荷も低
く、処理速度の高速化も望める。
【0118】[第2の実施の形態]次に、本発明にかか
る第2の実施の形態について、図7に基づいて説明す
る。なお、以下には、前記第1の実施の形態の実質的に
同様の構成に関しては説明を省略し、異なる部分につい
てのみ述べる。図7は、本実施の形態の表示装置の制御
系の概略構成を示す回路図である。
【0119】本実施の形態では、上述の第1の実施の形
態におけるキーマトリックスの構成を、各キースイッチ
毎にダイオードを設けるのではなく、行方向の3つのキ
ースイッチSWで一つのダイオードを設けた場合を示し
ている。
【0120】具体的には、本実施の形態の表示装置10
0は、図7に示すように、上記第1の実施の形態と同様
の構成の表示部10、制御部30に加え、操作部に含ま
れるキーマトリックス122を有している。そして、キ
ーマトリックス122においては、キースイッチSW1
〜SW3に対してはダイオードD11が、キースイッチ
SW4〜SW6に対してはダイオードD12が、キース
イッチSW7〜SW9に対してはダイオードD13が各
々形成されている。
【0121】このような実施の形態によれば、上記第1
の実施の形態と同様の作用効果を奏しながらも、部品点
数を低減でき、さらなる回路の簡素化、コストダウンを
図ることができる。
【0122】[第3の実施の形態]なお、本発明にかか
る装置と方法(処理手順)は、そのいくつかの特定の実
施の形態に従って説明してきたが、本発明の主旨および
範囲から逸脱することなく本発明の本文に記述した実施
の形態に対して種々の変形が可能である。
【0123】例えば、上述の実施の形態では、制御対象
の一方を、点灯点滅表示される表示部であるLEDと
し、制御対象の他方を操作部たるキーマトリックスとす
る場合を例に説明したが、制御対象の例としてこれに限
らず、一方の制御対象の表示部としてはLED以外に
も、液晶表示装置(LCDパネル)等を採用することが
できる。
【0124】さらには、表示部として、操作の受付けを
行うタッチパネルとパターンや文字の表示を行うLCD
とが重ねて配置されてなり、LCDに表示されている位
置でタッチパネルを押して操作するようにされている表
示操作部を構成してもよい。なお、タッチパネルとLC
Dとは電気的には分かれているが、機械的には重ねて配
置されパネルを構成する。
【0125】これによって、表示装置1は、表示操作部
に画面が表示された場合に、所望の設定ができることと
なる。この際、例えば、LCDのバックライトで明るさ
が少し変化したとしても(デューティー比が1%程度ぶ
れても光量変化は認知困難)装置使用者には視認できな
いので問題はない。
【0126】また、他方の制御対象としても、操作部、
キーマトリックスの例に限らず、間欠駆動で動く制御対
象であってもよい。
【0127】その他、表示部と、何らかの極短時間しか
コントロールされない制御対象(間欠的に短期間でセン
スするセンサーの駆動制御等)とを組み合わせることも
できる。
【0128】さらに、上述の実施の形態では、光量の微
小変動が知覚困難であることを理由に、自ら発光する表
示装置を例に挙げたが、自ら発光しない表示装置であっ
ても、その表示変化が、極短期間であれば知覚困難な表
示装置であれば、同様に他の間欠駆動対象と組み合わせ
ることができることは言うまでもない(例えば、液晶
は、コントラスト変化に数msec程度要する物があ
る。この期間内に、意図する表示内容と異なる表示を行
わせたとしても、判別不能である)。
【0129】また、上述の実施の形態では、制御対象を
表示部と操作部の2つの場合を例示したが、これに限ら
ず、一つの出力ポートから複数種(2種類以上)の各制
御信号を出力し、複数の各々の各制御対象を各々同時に
駆動するような場合であってもよい。この各制御対象の
うち、少なくとも2つの各制御信号は極短期間で間欠駆
動されるような各制御対象を制御するものであることが
好ましい。
【0130】[第4の実施の形態]さらに、上記各実施
の形態では、発光素子である発光ダイオードLEDを3
個、キーマトリックスを9個形成する場合について説明
したが、当然のことながら、発光素子をm個備えた表示
手段を構成し、キーマトリックスをm行n列のキー群か
らなるように形成する場合であってもよい。この場合に
は、出力制御線LL(第1の制御線)は、m個の発光素
子を各々オンオフ駆動制御するm個の各第1の制御信号
を各々供給するためにm本形成される。また、出力制御
線(第2の制御線)LKは、前記m行n列のキーマトリ
ックスのどのキーが押下されたのかの操作入力の反応を
検知するm個の各第2の制御信号を各々供給するために
m本形成される。
【0131】そして、制御部は、前記m個の第1、第2
の制御信号を同時に出力するm個の出力制御端子を備
え、少なくとも前記出力制御端子と前記発光素子とが前
記第1の制御線を介して接続されると共に、前記出力制
御端子と一行のキー群とが前記第2の制御線を介して接
続され、前記表示手段を表示制御するとともに前記キー
マトリックスの操作入力検知の制御を行う。
【0132】前記制御部内の第1の信号生成手段は、発
光素子を消灯させる第1の期間(T4)中に第1の電位
(H)とし、前記発光素子を点灯させる第2の期間(T
5)中に前記第1の電位と異なる第2の電位(L)とす
る第1の制御信号(LED)を、m個の前記発光素子に
応じて各々生成する。また、第2の信号生成手段は、前
記第1の期間及び前記第2の期間に各々含まれる複数の
第3の期間(T3)中に所定の第4の期間(T2)の間
隔毎に前記キーマトリックスに対する操作入力検知を行
い、前記第1の期間中に前記第3の期間を形成する場合
には前記第3の期間中に、前記キーマトリックスの操作
入力検知を行う第5の期間(T3)を前記第2の電位と
して制御し、前記第2の期間中に前記第3の期間を構成
する場合には、前記第3の期間に至ると前記第1の電位
として、前記第5の期間中に前記第2の電位とするよう
に制御する前記第2の制御信号(KEYSCAN)を、
m行に係るキー群に応じて各々生成する。
【0133】出力制御手段(信号合成手段)は、m個の
前記第1の制御信号とm個の前記第2の制御信号と各々
を組み合わせて、前記第1の期間及び前記第2の期間中
に前記第3の期間を形成するm個の制御信号(LED
S)を、m個の前記出力制御端子(Am)から各々出力
して、前記m本の第1の制御線を介して前記m個の発光
素子に各々供給すると同時に、前記m本の第2の制御線
を介して前記キーマトリックスに供給するように制御す
る。この際、特定の一つの前記第3の期間(T1)中に
おける前記第5の期間(T3)を、m個の各前記第2の
制御信号に応じて異なるタイミングとするように、m個
の各第2の制御信号を生成する。
【0134】また、入力線(第3の制御線)LSは、m
個の前記第2の制御信号が前記キーマトリックスを経由
することで得られるn個の応答信号(SENSE)を、
前記制御部に設けられたn個の入力制御端子Bnに供給
するためにn個形成される。
【0135】この際、前記制御部の検知手段は、n個の
前記第3の制御線からn個の前記入力制御端子を経由し
て得られるn個の応答信号に基づいて、前記キーマトリ
ックスのある一行に係るn列のキー群のうちどのキーが
操作入力しているのかを検出し、この検出をm回繰り返
すことでキーマトリックスに対する操作入力検知を行
う。
【0136】加えて、上述の実施の形態においては、各
制御対象を同時に駆動するために、各制御信号をほぼ同
時に出力する前記出力ポート(出力端子)を構成する例
を開示したが、これに限らず、入力ポートを兼用する構
成としてもよいし、一方の制御信号に対しては、出力ポ
ートとして機能し、他方の制御信号に対しては入力ポー
トとして機能するように構成してよい。このように出力
ポートと入力ポートを兼用させる場合には、例えば、キ
ースキャンの時以外は、別のブザー等のセンサーの入力
に使うこともできる。
【0137】また、上述の各実施の形態における表示装
置を備えた電子機器にも適用可能である。この電子機器
としては、例えばコピー機、FAX(ファクシミリ装
置)、プリンタなどの画像形成装置(コピー機能、ファ
クシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能を備えたい
わゆる複合機を含む)、パーソナルコンピュータ、携帯
電話、電子炊飯器、PDA、テレビ、ラジオ、ビデオテ
ープレコーダ、カーナビゲーション装置、電子手帳、電
子卓上計算機、時計、ワードプロセッサ、エンジニアリ
ング・ワークステーション(EWS)、テレビ電話、P
OS端末、タッチパネルを備えた機器、各種携帯型情報
端末等の情報処理装置、などが挙げられる。これら電子
機器に上述の表示装置を適用することにより、電子機器
の小型化、低コスト化に寄与できる。
【0138】特に、電子機器が画像形成装置である場合
には、表示装置にて表示された表示態様に基づいて動作
する各機構を備えることが好ましい。
【0139】さらに、上記実施形態には種々の段階が含
まれており、開示される複数の構成要件における適宜な
組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。つまり、
上述の各実施の形態同士、あるいはそれらのいずれかと
各変形例のいずれかとの組み合わせによる例をも含むこ
とは言うまでもない。また、実施形態に示される全構成
要件から幾つかの構成要件が削除された構成であっても
よい。
【0140】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、制
御端子を増加させることなく、複数の各制御対象を一つ
の制御手段にて制御することができる。つまり、一つの
制御端子から第1、第2の各制御信号をほぼ同時に出力
して、独立して制御されるべき各制御対象を同時に駆動
することができるので、制御端子を増設するための回路
拡張用の専用の装置を用意する手間が省け、コストダウ
ンを図ることができる。
【0141】また、制御端子数を増加させずに済むこと
から、制御端子数の少ない安価なCPUを用いた回路構
成を採用することもできる。特に、表示手段と他の制御
対象との制御を同時に行う場合に、他の制御対象に対す
る制御を、装置使用者に視認され得ない極短期間とする
ことで、認知上視認されることなく表示手段と他の制御
対象との駆動を同時に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示装置の外観の一例を示す説明図で
ある。
【図2】本発明の一実施の形態における表示装置の回路
構成の一例を示した回路図である。
【図3】本発明の表示装置の制御系の機能を概略的に説
明するための機能ブロック図である。
【図4】本発明の表示装置における各制御信号のタイミ
ングの一例を示したタイミングチャートである。
【図5】図4のタイミングチャートの一部を厳密に示し
た説明図である。
【図6】本発明の表示装置においてキー入力検知を行う
場合の処理手順の一例を示したフローチャートである。
【図7】本発明の表示装置の他の実施の形態の回路構成
の一例を示した回路図である。
【図8】従来の表示装置の回路構成を示した回路図であ
る。
【符号の説明】
1 表示装置 10 表示部(表示手段) 20 操作部 22 キーマトリックス 30 制御部(制御手段) 32 第1の信号生成手段 34 第2の信号生成手段 36 信号合成手段(出力制御手段) 38 検知手段 LED1〜LED3 発光ダイオード SW1〜SW9 キースイッチ R1〜R6 抵抗 D1〜D9 ダイオード LK1〜LK3、LL1〜LL3 出力制御線 KEYSCAN1〜KEYSCAN3 キースキャン信
号(第2の制御信号) LEDS1〜LEDS3 制御信号 A1〜A3 出力ポート(出力制御端子) SENSE1〜SENSE3 応答信号 B1〜B3 入力ポート(入力制御端子) LS1〜LS3 入力線(第3の制御線) Vcc 直流電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C061 AP03 AP04 CQ05 CQ22 CQ28 5C080 AA07 BB01 CC01 DD23 DD27 EE25 JJ02 JJ04 JJ07

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点灯点滅表示される一方の制御対象であ
    る表示手段と、 他方の一又は複数の制御対象と、 前記表示手段を表示制御すると共に、前記他方の制御対
    象を制御する制御手段と、を備えた表示装置であって、 前記制御手段は、前記点灯点滅を表示制御する第1の制
    御信号と、前記第1の制御信号と異なる周期からなり前
    記他方の制御対象を制御する第2の制御信号とを、少な
    くとも一つ制御端子から前記一方及び他方の各制御対象
    に対してほぼ同時に出力し、独立して制御されるべき前
    記一方及び他方の各制御対象をほぼ同時に駆動するよう
    に制御することを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、 前記表示手段を消灯させる第1の期間中に第1の電位と
    し、前記表示手段を点灯させる第2の期間中に前記第1
    の電位と異なる第2の電位とする前記第1の制御信号を
    生成する第1の信号生成手段と、 前記第1の期間及び前記第2の期間に各々含まれる一又
    は複数の第3の期間中に前記制御対象に対する制御を行
    い、前記第1の期間中に前記第3の期間を形成する場合
    には前記第3の期間中に、前記制御対象を駆動する前記
    第2の電位、前記制御対象を駆動しない前記第1の電位
    として制御し、前記第2の期間中に前記第3の期間を構
    成する場合には、前記制御対象を前記第3の期間に至る
    と前記第1の電位として、前記第3の期間中に、前記制
    御対象を駆動する前記第2の電位、前記制御対象を駆動
    しない前記第1の電位として制御する、前記第2の制御
    信号を第2の信号生成手段と、 前記第1の制御信号と前記第2の制御信号とを組み合わ
    せて、前記第1の期間及び前記第2の期間中に前記第3
    の期間を形成する制御信号を、一の制御端子から出力す
    るように制御する出力制御手段と、 を含むことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記第3の期間を、装
    置使用者に視認されない極短期間となるように制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記第3の期間を、略
    数msec以下となるように制御することを特徴とする
    請求項3に記載の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記第1の期間中にお
    ける前記第2の電位の割合である駆動デューティーを略
    3パーセント以下となるように、前記第1の期間に含ま
    れる前記第3の期間の総和の期間を形成するように制御
    することを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記第2の期間中にお
    ける前記第2の電位の割合である駆動デューティーを略
    50パーセント以上となるように、前記第2の期間に含
    まれる前記第3の期間の総和の期間を形成するように制
    御することを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  7. 【請求項7】 前記他方の制御対象は、操作入力を行う
    操作手段を含み、 前記制御手段の前記第2の信号生成手段は、操作入力が
    行われているか否かの反応を検知し、前記第1の期間及
    び前記第2の期間中に、操作入力検知に必要とされる前
    記第3の期間を所定の第4の期間の間隔毎に生成する第
    2の制御信号を生成することを特徴とする請求項2に記
    載の表示装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段の前記第2の信号生成手段
    は、前記第3の期間を略数百μsecとして、1秒間に
    前記第3の期間が数十回となる周期にて生成されること
    を特徴とする請求項7に記載の表示装置。
  9. 【請求項9】 前記表示手段は、表示画面上にて操作入
    力が可能な表示操作部を含むことを特徴とする請求項1
    乃至請求項8のうちいずれか一項に記載の表示装置。
  10. 【請求項10】 キー操作入力を行うm行n列のキー群
    を備えたキーマトリックスと、 点灯点滅表示されるm個の発光素子を備えた表示手段
    と、 m個の前記発光素子を各々オンオフ駆動制御するm個の
    各第1の制御信号を各々供給するためのm本の第1の制
    御線と、 前記m行n列のキーマトリックスのどのキーが押下され
    たのかの操作入力の反応を検知するm個の各第2の制御
    信号を各々供給するためのm本の第2の制御線と、 前記m個の第1、第2の制御信号を同時に出力するm個
    の出力制御端子を備え、少なくとも前記出力制御端子と
    前記発光素子とが前記第1の制御線を介して接続される
    と共に、前記出力制御端子と一行のキー群とが前記第2
    の制御線を介して接続され、前記表示手段を表示制御す
    るとともに前記キーマトリックスの操作入力検知の制御
    を行う制御手段と、 を有し、 前記制御手段は、 前記発光素子を消灯させる第1の期間中に第1の電位と
    し、前記発光素子を点灯させる第2の期間中に前記第1
    の電位と異なる第2の電位とする第1の制御信号を、m
    個の前記発光素子に応じて各々生成する第1の信号生成
    手段と、 前記第1の期間及び前記第2の期間に各々含まれる複数
    の第3の期間中に所定の第4の期間の間隔毎に前記キー
    マトリックスに対する操作入力検知を行い、前記第1の
    期間中に前記第3の期間を形成する場合には前記第3の
    期間中に、前記キーマトリックスの操作入力検知を行う
    第5の期間を前記第2の電位として制御し、前記第2の
    期間中に前記第3の期間を構成する場合には、前記第3
    の期間に至ると前記第1の電位として、前記第5の期間
    中に前記第2の電位とするように制御する前記第2の制
    御信号を、m行に係るキー群に応じて各々生成する第2
    の信号生成手段と、 m個の前記第1の制御信号とm個の前記第2の制御信号
    と各々を組み合わせて、前記第1の期間及び前記第2の
    期間中に前記第3の期間を形成するm個の制御信号を、
    m個の前記出力制御端子から各々出力して、前記m本の
    第1の制御線を介して前記m個の発光素子に各々供給す
    ると同時に、前記m本の第2の制御線を介して前記キー
    マトリックスに供給するように制御する出力制御手段
    と、 を有し、 前記第2の信号生成手段は、特定の一つの前記第3の期
    間中における前記第5の期間を、m個の各前記第2の制
    御信号に応じて異なるタイミングとするように、m個の
    各第2の制御信号を生成することを特徴とする表示装
    置。
  11. 【請求項11】 m個の前記第2の制御信号が前記キー
    マトリックスを経由することで得られるn個の応答信号
    を、前記制御手段に設けられたn個の入力制御端子に供
    給するためのn個の第3の制御線を有し、 前記制御手段は、n個の前記第3の制御線からn個の前
    記入力制御端子を経由して得られるn個の応答信号に基
    づいて、前記キーマトリックスのある一行に係るn列の
    キー群のうちどのキーが操作入力しているのかを検出
    し、この検出をm回繰り返すことでキーマトリックスに
    対する操作入力検知を行う検知手段を含むことを特徴と
    する請求項10に記載の表示装置。
  12. 【請求項12】 前記第1、第2の制御線の一部は、1
    本の制御線の経路を含むことを特徴とする請求項10に
    記載の表示装置。
  13. 【請求項13】 複数の異なる周期の各制御信号に基づ
    いて制御される複数の各制御対象と、各々の各前記制御
    対象を制御する制御手段を備えた表示装置であって、 前記制御手段は、各前記制御対象に対して複数の各制御
    信号をほぼ同時に出力し、独立して制御されるべき各制
    御対象を同時に駆動するように制御することを特徴とす
    る表示装置。
  14. 【請求項14】 視覚的に認知される表示装置の駆動
    を、視覚的に認知困難な時間内に他の制御対象の駆動と
    同時に駆動することを特徴とする表示装置の駆動方法。
  15. 【請求項15】 点灯点滅表示される一方の制御対象で
    ある表示手段と、他方の一又は複数の制御対象と、を有
    し、少なくとも一つの制御端子から制御信号を出力する
    ことで前記表示手段を表示制御すると同時に前記他方の
    制御対象を駆動制御する表示装置の駆動方法であって、 前記表示手段の点灯点滅の表示状態を示す情報を保持す
    るステップと、 前記他方の制御対象を駆動制御するステップと、 保持された前記表示状態を示す情報に基づいて、前記他
    方の制御対象により変化した表示状態を、保持された元
    の表示状態に戻すことで前記表示手段の表示制御を行う
    ステップと、 を含むことを特徴とする表示装置の駆動方法。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至請求項13のうちいずれ
    か一項に記載の表示装置と、 前記表示装置にて表示された表示態様に基づいて動作す
    る各機構と、 を備えた電子機器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006279348A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Matsushita Electric Works Ltd 信号処理装置
JP2007003553A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Seiko Instruments Inc エリアフォトセンサ付きマトリクス表示装置
JP2014029483A (ja) * 2012-06-29 2014-02-13 Canon Inc 電子機器及びその電子機器を用いた記録装置
JP2016504685A (ja) * 2012-12-21 2016-02-12 アップル インコーポレイテッド キー毎に個別ledを備えるコンピュータキーボードキースキャン共有マトリックス

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