JP2003130960A - 放射線検出装置 - Google Patents

放射線検出装置

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JP2003130960A
JP2003130960A JP2001330923A JP2001330923A JP2003130960A JP 2003130960 A JP2003130960 A JP 2003130960A JP 2001330923 A JP2001330923 A JP 2001330923A JP 2001330923 A JP2001330923 A JP 2001330923A JP 2003130960 A JP2003130960 A JP 2003130960A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位置情報とともに微弱な放射線を検出するこ
とが可能であり、また検査精度を向上させることが可能
な、X線検出装置の提供を目的とする。 【解決手段】 X線検出部15と、X線を透過させる直
交変調パターンに対応した、複数の穴列22を有する第
1マスク20と、前記第1マスク20に形成した前記複
数の穴列22のうち、1つの穴列を開口する第1スリッ
ト32を有する第1スリット板30と、X線を透過させ
る直交変調パターンの変調モードに対応した、複数の穴
列42を有する第2マスク40と、前記第2マスク40
に形成した前記複数の穴列42のうち、1つの穴列を開
口する第2スリット52を有する第2スリット板50
と、を有する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放射線検出装置に関
するものであり、特に内部検査を行うため検査対象物に
照射したX線の後方散乱を検出する装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】X線はその物質透過能力の高さから、医
療分野ではレントゲン装置などに、また産業分野では非
破壊検査装置などに、広く利用されている。一般的なX
線の利用方法は、検査対象物にX線を照射し、透過した
X線を検査対象物の反対側で検出するものである。な
お、透過したX線をフィルムやCCDに写すことによ
り、検査対象物の内部の映像化を可能としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したX線の利用方
法では、X線の照射装置と検出装置との間に、検査対象
物を配置する必要がある。そのため、検査対象物の厚さ
が厚い場合には、X線が減衰して検査対象物を透過でき
ないという問題がある。また、検査対象物が巨大構造物
などの場合には、照射装置と検出装置との位置合わせが
困難であるという問題がある。さらに、検査対象物が密
閉構造物などの場合には、そもそも照射装置または検出
装置の一方を、検査対象物の反対側に配置することがで
きないという問題がある。そして、いずれの場合もX線
を検出することができないことから、検査対象物の検査
が不可能となる。
【0004】そこで、X線の後方散乱を検出する方法が
検討されている。図10に後方散乱X線の検出方法の説
明図を示す。X線照射装置205により照射されたX線
208の光子は、検査対象物202の原子に衝突し、そ
の一部は後方に向かって散乱する。そして、検査対象物
202の内部が一様でない場合には、一様でない後方散
乱X線209を生じる。そこで、検査対象物202に対
して、X線照射装置205と同じ側にX線検出装置21
0を配置し、この後方散乱X線209を検出することに
より、検査対象物202の内部を検査しようとするもの
である。
【0005】ところで、検査対象物202の内部を検査
するには、位置情報とともにX線209の強度を知る必
要がある。そこで、ピンホール222を設けた板220
をX線検出装置210の前方に配置し、これを矢印20
4のように順次移動させつつ、X線209の強度を測定
する。しかし、X線208は物質透過能力が高いため、
後方散乱するX線209はごく微弱なものにすぎない。
従って、ピンホール222の開口面積が小さい場合に
は、ノイズの影響が大きくなり、後方散乱するX線20
9を検出することが困難であるという問題がある。ま
た、検出可能な場合でも、測定に長時間を要するという
問題がある。一方、検査結果を映像化する場合に、ピン
ホール222の開口面積が画素の大きさとなるので、開
口面積の大きいピンホール板220を使用すると、解像
度が悪化して検査精度が低下するという問題がある。
【0006】本発明は上記問題点に着目し、位置情報と
ともに微弱な放射線の検出が可能であり、また検査精度
の向上が可能な、放射線検出装置の提供を目的とする。
また、測定時間の短縮が可能な、放射線検出装置の提供
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る放射線検出装置は、放射線が入射する
放射線検出部と、この放射線検出部の前方に配置され、
放射線を透過させる直交変調パターンに対応した、複数
の穴列を有する第1マスクと、この第1マスクと相対移
動可能に設けられ、前記放射線を遮蔽可能であるととも
に、前記第1マスクに形成した前記複数の穴列のうち、
1つの穴列を開口する第1スリットを、前記放射線検出
部の前方に形成した第1スリット板と、前記第1マスク
および前記第1スリット板の前方に配置され、放射線を
透過させる直交変調パターンに対応した、複数の穴列を
有する第2マスクと、この第2マスクと相対移動可能に
設けられ、前記放射線を遮蔽可能であるとともに、前記
第2マスクに形成した前記複数の穴列のうち、1つの穴
列を開口する第2スリットを、前記第1スリットの前方
に形成した第2スリット板と、を有する構成とした。
【0008】この場合、1つの穴列は複数の穴を有する
ので、ピンホール板に比べて開口面積が大きくなる。す
ると、ノイズの影響が小さくなり、高いSN比の確保が
可能となる。従って、微弱な放射線を検出することがで
きる。またこれにより、単位時間当たりに検出するX線
光子の数が多くなり、測定時間を短縮することができ
る。一方、測定値数列に対して直交変調パターンの復調
を行えば、検査対象領域における位置情報とともに放射
線の強度を知ることができる。そして、高次の直交変調
パターンに対応した穴列を形成すれば、検査対象領域が
細分化され、検査結果の映像化において解像度を向上さ
せることが可能となる。従って、検査精度を向上させる
ことができる。以上により、位置情報とともに微弱な放
射線を検出することが可能となり、また検査精度を向上
させることが可能となる。
【0009】また、放射線が入射する複数の放射線検出
部と、この放射線検出部の前方に配置され、放射線を透
過させる直交変調パターンに対応した、複数の穴列を有
する第1マスクと、この第1マスクと相対移動可能に設
けられ、前記放射線を遮蔽可能であるとともに、前記第
1マスクに形成した前記複数の穴列のうち、全部または
複数の穴列を同時に開口する第1スリット群を、前記複
数の放射線検出部の前方に形成した第1スリット板と、
前記第1マスクおよび前記第1スリット板の前方に配置
され、放射線を透過させる直交変調パターンに対応し
た、複数の穴列を有する第2マスクと、この第2マスク
と相対移動可能に設けられ、前記放射線を遮蔽可能であ
るとともに、前記第2マスクに形成した前記複数の穴列
のうち、全部または複数の穴列を同時に開口する第2ス
リット群を、前記第1スリット群の前方に形成した第2
スリット板と、を有する構成とした。
【0010】これにより、検査対象領域における複数の
直線部分について、位置情報とともに放射線の強度を知
ることができる。従って、放射線検出装置または検査対
象物をトラバースさせる必要がなく、測定時間を短縮す
ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係るX線検出装置の好ま
しい実施の形態を、添付図面にしたがって詳細に説明す
る。なお以下に記載するのは本発明の実施形態の一態様
にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0012】最初に、第1実施形態について説明する。
図1に第1実施形態に係るX線検出装置の斜視図を示
す。第1実施形態に係るX線検出装置10は、X線が入
射するX線検出部15と、このX線検出部15の前方に
配置され、X線を透過させる直交変調パターンに対応し
た、複数の穴列22を有する第1マスク20と、この第
1マスク20と相対移動可能に設けられ、前記X線を遮
蔽可能であるとともに、前記第1マスク20に形成した
前記複数の穴列22のうち、1つの穴列を開口する第1
スリット32を、前記X線検出部15の前方に形成した
第1スリット板30と、前記第1マスク20および前記
第1スリット板30の前方に配置され、X線を透過させ
る直交変調パターンの変調モードに対応した、複数の穴
列42を有する第2マスク40と、この第2マスク40
と相対移動可能に設けられ、前記X線を遮蔽可能である
とともに、前記第2マスク40に形成した前記複数の穴
列42のうち、1つの穴列を開口する第2スリット52
を、前記第1スリット32の前方に形成した第2スリッ
ト板50と、を有するものである。
【0013】第1実施形態に係るX線検出装置10の内
部には、X線検出部15を設ける。図2にX線検出部の
説明図を示す。X線検出部は、シンチレータ16と光電
子増倍管18とで構成する。シンチレータ16の内部に
は、NaI等の結晶とTl等の不純物との混合物を封入
する。一方、光電子増倍管18の入り口部分には光電面
17を形成するとともに、光電子増倍管18の内部には
陽極18bおよび複数のダイノード18aを配置する。
X線が入射すると、シンチレータ16はそのエネルギー
を光に変換し、さらに光電子増倍管18はその光を光電
子に変換し、増幅した上で出力する。これによってX線
が検出可能となる。なお、シンチレータ16の長さは、
次述する第1マスクにおける穴列22の長さより長く形
成するとともに、シンチレータ16は穴列22の下方に
配置する。
【0014】一方、図1に示すように、X線検出部15
のシンチレータ上に近接して、第1マスク20を配置す
る。第1マスク20は、CuまたはNi等の金属材料に
より、例えば厚さ0.1mm程度の円盤状に形成する。
なお、複数枚の金属円盤を積層して第1マスク20とし
てもよい。
【0015】第1マスク20には、直交変調パターンに
対応した穴列22を、半径方向に沿って形成する。図5
に穴列の形成方法の説明図を示す。本実施形態では、直
交変調パターンとして、アダマール系列符号化変調パタ
ーンを使用する。アダマール行列は、1または−1のみ
を行列要素とする直交行列であり、以下の漸化式で定義
される。
【数1】 ただし、数式1においてkは次数を示し、H(k)はN×
N個(N=2k)の要素を持つ行列となる。なおアダマ
ール行列では、第1行の行列要素はすべて1であるが、
他の行の行列要素には、1と−1とがN/2個ずつ含ま
れる。
【0016】ところで、あるデータ数列X(k)をアダマ
ール変換した場合の測定値数列Y(k)は、以下の式で表
される。
【数2】 ただし、X(k)およびY(k)は、N個の要素を持つ列ベク
トルである。ここで、H (k)は直交行列であるから、H
(k)の逆行列は、規格化因子を除けばH(k)自信に等し
い。すなわち次式が成り立つ。
【数3】 従って、測定値数列をアダマール逆変換してデータ数列
(k)を求めるには、以下の式に従えばよい。
【数4】
【0017】なお、図3(1)にk=3の場合のアダマ
ール行列を示し、以下には例として、このアダマール行
列に従った穴列の形成方法を説明する。まずアダマール
行列を各行に切り分け、行列要素の1をオープンとし−
1をクローズとして、図3(1)右側に示すような複数
の変調パターン22aを作成する。そして、変調パター
ン22aに従って、図3(2)に示す穴列22を、第1
マスク20の半径方向に沿って形成する。同様にして、
複数の変調パターン2に従って形成した複数の穴列を、
第1マスク20の周方向に所定間隔をおいて配置する。
なお、各穴はメタルエッチングにより形成する。
【0018】なお、穴列22の長さを長くすれば、検査
対象物の内部検査可能領域を長くすることができる。ま
た、高次のアダマール行列を使用して、穴列22の数お
よび穴列22に含まれる穴の数を共に増加させれば、検
査結果を映像化した場合の解像度が向上し、検査精度を
向上させることができる。
【0019】また、図1に示すように、第1マスク20
の表面上には、第1スリット板30を配置する。第1ス
リット板30は、第1マスク20と同様に金属材料によ
り形成する。なお図1では、2枚の金属板を積層して第
1スリット板30としている。
【0020】第1スリット板30には、上記第1マスク
における複数の穴列22のうち、いずれか1つの穴列を
開口する第1スリット32を形成する。第1スリット3
2の長さは、穴列22の長さより長く形成する。また、
第1スリット32は前記X線検出部の上方に配置する。
なお、第1スリット32はメタルエッチングにより形成
する。
【0021】また、上記第1マスク20に形成した複数
の穴列22を、第1スリット32により順次開口すべ
く、第1マスク20を回転駆動する回転駆動手段を設け
る。回転駆動手段として、例えばステッピングモータ2
4(図5参照)を設ける。
【0022】一方、第1スリット板30から所定間隔を
おいて、第1マスク20と同軸上に、第2マスク40を
配置する。この第2マスク40は、第1マスクと同形状
に形成する。すなわち、第2マスク40にも直交変調パ
ターンに従った穴列42を形成する。
【0023】また、第2マスク40の表面上には、第2
スリット板50を配置する。第2スリット板50には、
第2マスク40における複数の穴列42のうち、いずれ
か1つの穴列を開口する第2スリット52を形成する。
なお第2スリット52は、第1スリット板30における
第1スリット32と同位相となる位置に形成する。
【0024】さらに、上記第2マスク40に形成した複
数の穴列42を、第2スリット52により順次開口すべ
く、第2マスク40を回転駆動する回転駆動手段を設け
る。回転駆動手段として、例えばステッピングモータ4
4(図5参照)を設ける。
【0025】そして、上述したX線検出装置10を構成
する各部材は、円筒状のカバー部材60の内部に配置す
る。なお、前記第1スリット板30および前記第2スリ
ット板50は、このカバー部材60に固定する。そして
前記第1マスク20は、前記第1スリット板30に対し
て相対移動可能とする。また前記第2マスク40は、前
記第2スリット板50に対して相対移動可能とする。な
お、カバー部材60はX線を遮蔽可能な材料で形成す
る。一方、各マスクまたは各スリット板も、X線を遮蔽
可能な材料で形成するか、またはX線を遮蔽可能な薬品
を表面に塗布する。これにより、穴列以外からのX線の
入射がなくなり、検査精度を向上させることができる。
【0026】本実施形態に係るX線検出装置を使用し
た、検査対象物の内部検査装置の構成は、以下のとおり
である。図4に内部検査装置の構成図を示し、図5に内
部検査装置のブロック図を示す。この検査装置1は、検
査対象物2にX線8を照射して、X線のコンプトン散乱
を検出するものである。コンプトン散乱とは、X線の光
子が検査対象物の原子における軌道電子と衝突し、エネ
ルギーを失うとともに、入射方向に対して角度φの方向
に進路を変更する現象である。なお、角度φは0〜18
0°となりうるので、光子は後方にも散乱する。
【0027】コンプトン散乱は、比較的低エネルギーの
X線でも発生しうるので、本実施形態では低エネルギー
のX線照射装置5を使用することができる。なお、X線
照射装置5はX線制御回路6に接続する。一方、検査対
象物2に対してX線照射装置5と同じ側に、上述したX
線検出装置10を配置して、X線の後方散乱9を検出す
る。なお、X線検出装置10を構成するステッピングモ
ータ24,44は、モータ制御部12に接続する。モー
タ制御部12は、コンピュータ13からの命令に基づい
て、ステッピングモータ24,44の動作を制御する。
また、X線検出装置10を構成するX線検出部15は、
IVコンバータ11aおよびアンプ11bを介してコン
ピュータ13に接続し、X線測定データの処理を可能と
する。
【0028】上述した検査装置におけるX線検出装置の
使用方法について、図4および図5を用いて説明する。
また、図6に内部検査方法のフローチャートを示す。ま
ず、X線照射装置5から検査対象物2に向けて、X線を
照射する(S70)次に、第1マスク20を初期位置に
設定する(S72)。すなわち、第1マスク20におけ
る最初の穴列を、第1スリット下に位置させて開口す
る。同様に、第2マスク40を初期位置に設定する(S
73)。すなわち、第2マスク40における最初の穴列
を、第2スリット下に位置させて開口する。
【0029】ステップ70で照射されたX線8は、検査
対象物2において後方散乱する。そして後方散乱したX
線9は、第2スリット板50における第2スリットおよ
び第2マスク40における穴列を通って、X線検出装置
10に入射する。さらに入射したX線は、第1スリット
板30における第1スリット32および第1マスク20
における穴列を通って、X線検出部15に到達する。こ
こで、X線検出部15により到達したX線を測定する
(S74)。測定したX線は、コンピュータ13に送信
して保存する。
【0030】次に、第2マスク40に形成された全ての
穴列を使用して、X線の測定を行ったか判断する(S7
6)。そして、未使用の穴列が残っている場合には、穴
列を変更する(S78)。具体的には、第2ステッピン
グモータにより第2マスク40を回転駆動して、未使用
の穴列を第2スリット52下に位置させる。そして、上
記と同様にX線を測定する(S74)。なお通常は、図
3(2)の矢印28の方向に第2マスクを回転させ、各
穴列を順次第2スリット下に位置させて、X線を測定す
ればよい。
【0031】一方、ステップ76において、第2マスク
40に形成された全ての穴列を使用して、X線の測定が
終了したと判断した場合には、第1マスク20に形成さ
れた全ての穴列を使用して、X線の測定を行ったか判断
する(S82)。そして、未使用の穴列が残っている場
合には、穴列を変更する(S84)。具体的には、第1
ステッピングモータにより第1マスク20を回転駆動し
て、未使用の穴列を第1スリット32下に位置させる。
そして、上記と同様にX線を測定する。なお通常は、図
3(2)の矢印28の方向に第1マスクを回転させ、各
穴列を順次第1スリット下に位置させて、X線を測定す
ればよい。X線の測定は、第2マスク40に形成した全
ての穴列との組み合わせについて行う。なお、以上には
第1マスクの各穴列ごとに第2マスクを1回転させて測
定を行う場合について述べたが、逆に第2マスクの各穴
列ごとに第1マスクを1回転させて測定を行うこともで
きる。
【0032】そして、ステップ82において、第1マス
ク20に形成した全ての穴列を使用して、X線の測定が
終了したと判断した場合には、コンピュータ13によ
り、測定値に対してアダマール逆変換の演算を行う(S
86)。
【0033】さらに、X線の入射角度を算出する。図8
にX線入射角度の算出方法の説明図を示す。図8に示す
ように、第2マスクのi番目の穴と第1マスクのj番目
の穴を通ってX線が入射した場合の、X線の入射角度θ
は次式から求めることができる。
【数5】 ただし、dは第1マスクと第2マスクとの距離、△xは
穴間のピッチである。この全ての組み合わせについて、
信号強度に応じた重み付けをして、映像領域に投影す
る。これによって得られるデータは、X線検出装置を通
してみた検査対象物の断面データに相当する。そこから
任意の距離を切り出すことにより、検査対象物の所望の
深さにおける断面データを得ることができる。
【0034】次に、検査対象領域全体の検査が終了した
か判断し(S88)、未検査の領域が残っている場合に
は、X線検出装置をトラバースさせる(S90)。図7
にX線検出装置のトラバースの説明図を示す。図7にお
ける直線2bは、スリット52を検査対象物2に投影し
た直線である。そして、上記で求めたデータ数列は、直
線2b上における位置情報とともにX線の強度を示すデ
ータとなる。ここで、検査対象領域が平面2aの場合に
は、X線検出装置10または検査対象物2を矢印4の方
向にトラバースして、平面2a内の他の直線部分につい
てもデータ数列を求める。
【0035】一方、ステップ88において、検査対象領
域全体の検査が終了したと判断した場合には、各データ
数列の映像化を行う(S92)。具体的には、コンピュ
ータ13の映像表示手段において、検査対象領域に対応
する領域を設定し、X線が強い部分を濃い色で表示する
とともに、弱い部分を薄い色で表示する。これにより、
検査対象物の内部構造が色の濃淡で表示される。
【0036】上記のように、本実施形態に係るX線検出
装置を使用すれば、微弱なX線を測定することができ
る。この点、検査対象物に対してX線照射装置と同じ側
に検出装置を配置し、後方散乱するX線を測定して、内
部検査を行う方法が検討されている。ところが、後方散
乱するX線はごく微弱であるため、ピンホール板の開口
面積が小さい場合には、ノイズの影響が大きくなり、X
線の測定が困難であるという問題がある。また、検出可
能な場合でも測定に長時間を要する。一方、検査結果を
映像化する場合に、ピンホールの開口面積が画素の大き
さとなるので、開口面積の大きいピンホール板を使用す
ると、解像度が悪化して検査精度が低下するという問題
がある。
【0037】しかし、第1実施形態に係るX線検出装置
は、アダマール行列に対応する穴列を形成し、この穴列
を通過するX線を測定する構成とした。この場合、1つ
の穴列は複数の穴を有するので、ピンホール板に比べて
開口面積が大きくなる。すると、ノイズの影響が小さく
なり、高いSN比の確保が可能となる。例えば、ピンホ
ール板を使用する場合に対して、SN比はN2/4倍と
なる。従って、微弱なX線を検出することができる。ま
たこれにより、単位時間当たりに検出するX線光子の数
が多くなり、測定時間を短縮することができる。例え
ば、ピンホール板を使用する場合に対して、測定時間は
4/N2となる。
【0038】一方、測定値数列に対してアダマール逆変
換を行えば、検査対象領域における位置情報とともにX
線の強度を知ることができる。そして、高次のアダマー
ル行列に対応した穴列を形成すれば、検査対象領域が細
分化され、検査結果の映像化において解像度を向上させ
ることが可能となる。従って、検査精度を向上させるこ
とができる。以上により、位置情報とともに微弱な放射
線を検出することが可能となり、また検査精度を向上さ
せることが可能となる。
【0039】これにより、検査対象物に対してX線照射
装置と同じ側に検出装置を配置し、後方散乱するX線を
測定して、内部検査を行うことができる。このような内
部検査方法は、例えば航空機の翼(ハニカム構造内のは
がれ、割れなど)、石油コンビナートの球形タンク、原
子炉の炉壁、または船のボディなど、大型構造物の表面
付近を精細に検査する用途に適している。
【0040】また、直交変調パターンにアダマール系列
符号化変調パターンを使用することにより、測定値数列
をデータ数列に逆変換するための逆行列を求める必要が
ない。従って、簡単にデータ数列を求めることができ
る。
【0041】次に、第2実施形態について説明する。図
9に第2実施形態に係るX線検出装置の斜視図を示す。
第2実施形態に係るX線検出装置110は、X線が入射
する複数のX線検出部115と、このX線検出部115
の前方に配置され、X線を透過させる直交変調パターン
に対応した、複数の穴列122を有する第1マスク12
0と、この第1マスク120と相対移動可能に設けら
れ、前記X線を遮蔽可能であるとともに、前記第1マス
ク120に形成した前記複数の穴列122のうち、全部
または複数の穴列を同時に開口する第1スリット群13
2を、前記複数のX線検出部115の前方に形成した第
1スリット板130と、前記第1マスク120および前
記第1スリット板130の前方に配置され、X線を透過
させる直交変調パターンに対応した、複数の穴列142
を有する第2マスク140と、この第2マスク140と
相対移動可能に設けられ、前記X線を遮蔽可能であると
ともに、前記第2マスク140に形成した前記複数の穴
列142のうち、全部または複数の穴列を同時に開口す
る第2スリット群152を、前記第1スリット群132
の前方に形成した第2スリット板150と、を有するも
のである。なお、第1実施形態と同様の構成となる部分
については、その説明を省略する。
【0042】X線検出装置110の内部には、複数のX
線検出部115を設ける。図9では、8個のX線検出部
115を周方向等間隔に配置した例を示している。な
お、各X線検出部115の構造は第1実施形態と同様で
ある。
【0043】その複数のX線検出部115の上に近接し
て、第1実施形態と同様の第1マスク120を配置す
る。その第1マスク120の表面上には、第1マスク1
20における複数の穴列122のうち、全部または複数
の穴列を同時に開口する第1スリット群132を形成し
た、第1スリット板130を配置する。なお、第1スリ
ット群を構成する各スリットは、前記複数のX線検出部
115の上方にそれぞれ形成する。なお、第1マスク1
20の回転駆動手段は第1実施形態と同様である。
【0044】一方、第1スリット板130から所定間隔
をおいて、第1実施形態と同様の第2マスク140を配
置する。その第2マスク140の表面上には、第2マス
ク140における複数の穴列142のうち、全部または
複数の穴列を同時に開口する第2スリット群152を形
成した、第2スリット板150を配置する。なお、第2
スリット群152を構成する各スリットは、第1スリッ
ト群132を構成する各スリットと同位相となる位置
に、それぞれ形成する。なお、第2マスク140の回転
駆動手段は第1実施形態と同様である。
【0045】上記のX線検出装置を使用した、検査対象
物の内部検査方法について、図6を用いて説明する。な
お、第1実施形態と同様の構成となる部分については、
その説明を省略する。
【0046】第2実施形態では、図6におけるステップ
70のX線照射から、ステップ86のアダマール逆変換
までを行うことにより、第2スリット群を構成する各ス
リットを、検査対象領域に投影した直線部分について、
それぞれデータ数列が求められる。そのため、ステップ
90のトラバースを行うことなく、ステップ92の映像
化を行うことができる。なお、第2スリット群を構成す
る各スリットの間隔が広く、十分な解像度が得られない
場合には、X線検出装置を周方向にトラバースさせるこ
とにより、検査対象領域の他の直線部分についてのデー
タ数列を求めてもよい。
【0047】上記のように、第2実施形態に係るX線検
出装置は、複数のX線検出部と、各X線検出部の上方に
形成したスリット群とを有する構成とした。これによ
り、検査対象領域の複数の直線部分について、データ数
列を求めることができる。従って、X線検出装置または
検査対象物をトラバースさせる必要がなく、測定時間を
短縮することができる。
【0048】
【発明の効果】上記目的を達成するため、本発明に係る
放射線検出装置は、放射線が入射する放射線検出部と、
この放射線検出部の前方に配置され、放射線を透過させ
る直交変調パターンに対応した、複数の穴列を有する第
1マスクと、この第1マスクと相対移動可能に設けら
れ、前記放射線を遮蔽可能であるとともに、前記第1マ
スクに形成した前記複数の穴列のうち、1つの穴列を開
口する第1スリットを、前記放射線検出部の前方に形成
した第1スリット板と、前記第1マスクおよび前記第1
スリット板の前方に配置され、放射線を透過させる直交
変調パターンに対応した、複数の穴列を有する第2マス
クと、この第2マスクと相対移動可能に設けられ、前記
放射線を遮蔽可能であるとともに、前記第2マスクに形
成した前記複数の穴列のうち、1つの穴列を開口する第
2スリットを、前記第1スリットの前方に形成した第2
スリット板と、を有する構成としたので、位置情報とと
もに微弱な放射線を検出することが可能となり、また検
査精度を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態に係るX線検出装置の斜視図で
ある。
【図2】 X線検出部の説明図である。
【図3】 穴列の形成方法の説明図である。
【図4】 内部検査装置の構成図である。
【図5】 内部検査装置のブロック図である。
【図6】 内部検査方法のフローチャートである。
【図7】 X線検出装置のトラバースの説明図である。
【図8】 X線入射角度の算出方法の説明図である。
【図9】 第2実施形態に係るX線検出装置の斜視図で
ある。
【図10】 後方散乱X線の検出方法の説明図である。
【符号の説明】
1………内部検査装置、2………検査対象物、2a……
…平面、2b………直線、3………欠陥、4………矢
印、5………X線照射装置、6………X線制御回路、8
………照射X線、9………後方散乱X線、10………X
線検出装置、12………モータ制御部、13………コン
ピュータ、15………X線検出部、16………シンチレ
ータ、17………光電面、18………光電子増倍管、1
8a………ダイノード、18b………陽極、20………
第1マスク、22………穴列、22a………変調モー
ド、24………ステッピングモータ、28………矢印、
30………第1スリット板、32………第1スリット、
40………第2マスク、42………穴列、44………ス
テッピングモータ、50………第2スリット板、52…
……第2スリット、60………カバー部材、115……
…X線検出部、120………第1マスク、122………
穴列、130………第1スリット板、132………第1
スリット群、140………第2マスク、142………穴
列、150………第2スリット板、152………第2ス
リット群、202………検査対象物、204………矢
印、205………X線照射装置、208………照射X
線、209………後方散乱X線、210………X線検出
装置、220………ピンホール板、222………ピンホ
ール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G001 AA01 BA15 CA01 DA01 DA02 DA03 DA08 FA21 FA23 GA01 GA04 GA06 HA09 HA13 KA01 2G088 EE29 FF02 GG18 JJ12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線が入射する放射線検出部と、 この放射線検出部の前方に配置され、放射線を透過させ
    る直交変調パターンに対応した、複数の穴列を有する第
    1マスクと、 この第1マスクと相対移動可能に設けられ、前記放射線
    を遮蔽可能であるとともに、前記第1マスクに形成した
    前記複数の穴列のうち、1つの穴列を開口する第1スリ
    ットを、前記放射線検出部の前方に形成した第1スリッ
    ト板と、 前記第1マスクおよび前記第1スリット板の前方に配置
    され、放射線を透過させる直交変調パターンに対応し
    た、複数の穴列を有する第2マスクと、 この第2マスクと相対移動可能に設けられ、前記放射線
    を遮蔽可能であるとともに、前記第2マスクに形成した
    前記複数の穴列のうち、1つの穴列を開口する第2スリ
    ットを、前記第1スリットの前方に形成した第2スリッ
    ト板と、 を有することを特徴とする放射線検出装置。
  2. 【請求項2】 放射線が入射する複数の放射線検出部
    と、 この放射線検出部の前方に配置され、放射線を透過させ
    る直交変調パターンに対応した、複数の穴列を有する第
    1マスクと、 この第1マスクと相対移動可能に設けられ、前記放射線
    を遮蔽可能であるとともに、前記第1マスクに形成した
    前記複数の穴列のうち、全部または複数の穴列を同時に
    開口する第1スリット群を、前記複数の放射線検出部の
    前方に形成した第1スリット板と、 前記第1マスクおよび前記第1スリット板の前方に配置
    され、放射線を透過させる直交変調パターンに対応し
    た、複数の穴列を有する第2マスクと、 この第2マスクと相対移動可能に設けられ、前記放射線
    を遮蔽可能であるとともに、前記第2マスクに形成した
    前記複数の穴列のうち、全部または複数の穴列を同時に
    開口する第2スリット群を、前記第1スリット群の前方
    に形成した第2スリット板と、 を有することを特徴とする放射線検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2010507811A (ja) * 2006-10-24 2010-03-11 サーモ ニトン アナライザーズ リミテッド ライアビリティ カンパニー 符号化ビームを使用して物体を検査するための装置
WO2019198073A1 (en) * 2018-04-10 2019-10-17 Lensfree Ltd. Computerized tomography system

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