JP2003130752A - ガス漏れ検知装置 - Google Patents

ガス漏れ検知装置

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JP2003130752A
JP2003130752A JP2001328161A JP2001328161A JP2003130752A JP 2003130752 A JP2003130752 A JP 2003130752A JP 2001328161 A JP2001328161 A JP 2001328161A JP 2001328161 A JP2001328161 A JP 2001328161A JP 2003130752 A JP2003130752 A JP 2003130752A
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infrared
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infrared camera
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Kimimasa Tanimoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンバインドプラントのように複数のガスを扱
う設備に好適な、複数種類のガスのガス漏れを検知でき
るガス漏れ検知装置を提供する。 【解決手段】監視対象領域に赤外線を照射する赤外線射
出部11、12と、赤外線射出部で赤外線が照射された
監視対象領域を撮影する赤外線カメラ10と、赤外線カ
メラで撮影することにより得られた画像中に赤外線射出
部で照射された赤外線の像が存在するかどうかに基づき
低温ガスのガス漏れを検知し且つ監視対象領域から発生
される赤外線による像が存在するかどうかに基づき高温
ガスのガス漏れを検知する制御部21、とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス漏れ検知装置
に関し、特に複数の種類のガスの漏れの有無を検知する
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガス漏れを事前に検知して事故を
防止するためのガス漏れ検知装置が知られている。この
ガス漏れ検知装置は、検知の対象である検知対象ガスに
反応して警報を発生するように構成されており、ガス漏
れが発生する可能性のある箇所に設置される。
【0003】しかしながら、このような従来のガス漏れ
検知装置をプラントのように大規模な設備に採用する場
合、ガス漏れ検知装置の数が少ないと、ある程度ガスが
充満しなければガス漏れを検知できない。従って、早期
にガス漏れを検知するためには多数の箇所にガス漏れ検
知装置を設置する必要があり、ガス漏れ検知装置自体の
コストや保守のためのコストが増大する。特に、検知対
象ガスの種類が増加すれば、その種類に対応した複数種
類のガス漏れ検知装置を配置する必要があるのでコスト
の増大は著しい。また、このようなガス漏れ検知装置
は、空気の流れが速い場所では検知感度が低下するとい
った問題もある。
【0004】上記問題の幾つかを解消するためのガス漏
れ検知装置として、例えば、特開平5−99778号公
報は「ガス漏れ監視装置」を開示している。このガス漏
れ監視装置は、ガス漏れ監視対象領域に向けて被検出ガ
スに吸収される波長の赤外線を照射する赤外線照射手段
と、ガス漏れ監視対象領域の背景から放射又は反射され
た赤外線を検出する赤外線検出手段と、この赤外線検出
手段の検出結果に基づき被検出ガスに吸収される波長の
赤外線の強度からガス漏れの有無を判別するガス漏れ判
別手段と、このガス漏れ判別手段によりガス漏れである
ことが判別された場合に、赤外線照射手段を作動させる
赤外線照射制御手段とを備えている。この構成により、
赤外線照射手段を作動させる必要がないので、低消費電
力で、且つ、長寿命のガス漏れ監視装置を提供できる。
【0005】また、特開平9−33354号公報は、設
備の温度異常をオンラインで検知する「温度異常検知装
置」を開示している。この温度異常検知装置は、検査対
象物を撮影する赤外線カメラと、この赤外線カメラから
出力されるの赤外線画像を取り込み保持する画像取込回
路と、この画像取込回路から出力される画像の位置を補
正をすると共に、この画像に基づき異常を検知する画像
処理手段と、この画像処理手段からの出力に基づき異常
状態を表示する表示回路とを備えている。この温度異常
検知装置によれば、検査対象物体の振動による影響を除
去できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術では以下のような不具合が存在する。即
ち、特開平5−99778号公報に開示されたガス漏れ
監視装置は、特定種類のガスのガス漏れを検知するのみ
であるので、コンバインドプラントのように複数種類の
ガスを取り扱う設備には適用できない。
【0007】また、特開平9−33354号公報に開示
された温度異常検知装置は、高温部分から発生される赤
外線による像を赤外線カメラで撮影し、得られた像を分
析することによりガス漏れを検知しているので、高温ガ
スのガス漏れは検知できるが、赤外線を発生しない常温
ガスや低温ガスのガス漏れは検知できない。
【0008】本発明は、上記のような従来の問題を解消
するためになされたもので、その目的は、コンバインド
プラントのように複数のガスを扱う設備に好適な、複数
種類のガスの漏れを検知できるガス漏れ検知装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るガス漏れ検知装置は、監視対象領域に
向けて赤外線を射出する赤外線射出部と、前記赤外線射
出部から射出された赤外線が照射された監視対象領域を
撮影する赤外線カメラと、前記赤外線カメラで撮影され
た画像中に前記赤外線射出部から射出された赤外線によ
る像及び前記監視対象領域から発生された赤外線による
像の少なくとも1つが存在するかどうかに基づきガス漏
れの有無を検知する制御部、とを備えている。
【0010】このガス漏れ検知装置によれば、監視対象
領域に照射された赤外線は被照射物により吸収されて赤
外線カメラで撮影された画像には写らないという赤外線
の性質を利用してガス漏れの有無を検知すると共に、高
温ガスはそれ自体が赤外線を発生するので赤外線カメラ
で撮影された像に、赤外線による像が存在するかどうか
を判断して高温ガスのガス漏れを検知する。従って、コ
ンバインドプランのように複数のガスを取り扱う設備に
おいても、1台のガス漏れ検知装置で複数種類のガスの
ガス漏れを検知できる。
【0011】このガス漏れ検知装置は、ガスの温度を検
出する温度検出部、を更に備え、前記制御部は、前記温
度検出部で検出された温度に基づいて、前記赤外線カメ
ラで撮影された画像中に存在する前記監視対象領域から
発生された赤外線による像が、何れの種類のガスに基づ
く像であるかを判断するように構成できる。
【0012】この構成によれば、赤外線カメラで撮影す
ることにより得られた画像中に存在する監視対象領域の
像から求められた温度と、温度検出部で検出された温度
とを照合することにより漏れ出したガスの種類を特定で
きるので、ガス漏れ検知の精度を向上させることができ
る。なお、コンバインドプラントのような設備で使用さ
れるガスの種類及びその温度は予め決められているの
で、赤外線カメラで撮影することにより得られた画像中
に存在する監視対象領域の像から求められた温度を予め
定められた温度と照合することにより漏れ出したガスの
種類と特性するように構成することもできる。
【0013】また、このガス漏れ検知装置における前記
赤外線カメラは、コンバインドプラントの全ての監視対
象領域を見渡せる位置に設置されるように構成できる。
この構成によれば、赤外線カメラを例えば、コンバイン
ドプラントの建屋の高所や天井といったコンバインドプ
ラントの全体を見渡せる配置しているので、1台のガス
漏れ検知装置で広いコンバインドプラントの全域をカバ
ーできる。なお、コンバインドプラントの形状等によっ
て赤外線カメラで撮影困難な領域が生じる場合は、複数
の赤外線カメラを設置したり、或いは赤外線カメラを移
動可能に構成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0015】本発明の実施の形態に係るガス漏れ検知装
置は、図示は省略するが、例えばガスタービン及び蒸気
タービンを備えた発電プラントといったコンバインドプ
ラントに適用される。このコンバインドプラントで取り
扱われるガスには、低温の燃料ガス、並びに高温の燃料
ガス、排気ガス及び蒸気が含まれる。
【0016】低温の燃料ガスは、常温(計画値は25゜
C)で外部から当該コンバインドプラントに供給される
ガスである。高温の燃料ガスは、ガスタービンに供給さ
れる前に低温の燃料ガスをヒータで加熱したガスであ
る。この高温の燃料ガスの温度は計画値で200゜C以
上である。なお、ヒータの出口温度は、センサによって
常時計測されている。
【0017】排気ガスはガスタービンから排出されるガ
スであり、最高温度は約600゜Cである。この排気ガ
スの温度は、タービンの出口に設けられたセンサによっ
て常時計測されている。蒸気は、蒸気タービンを駆動す
るガスである。なお、この蒸気はガスタービンを冷却す
るためにも使用される。この蒸気の温度は、蒸気タービ
ンに設けられたセンサによって常時計測されている。
【0018】本発明の実施の形態に係るガス漏れ検知装
置は、これら4種類のガスの全てに対応できるように構
成されている。特に、ガスタービン本体の近傍では、高
温の燃料ガス、排気ガス及び蒸気が流れており、これら
のガス漏れの有無と漏れたガスの種類を特定することが
重要である。
【0019】図1は、本発明の実施の形態1に係るガス
漏れ検知装置の構成を示すブロック図である。このガス
漏れ検知装置は、赤外線カメラ10、レーザ発振器1
1、このレーザ発振器11の出力側に取り付けられたフ
ィルタ12、上側パンチルト台13、下側パンチルト台
14、カメラコントローラ20、画像処理装置21及び
プラント制御装置22から構成されている。
【0020】なお、このガス漏れ検知装置の監視対象領
域には、ガスが流れる配管30、この配管30中を流れ
るガスを止めるためのバルブ31及び配管30中を流れ
るガスの温度を計測するセンサ32が配置されているも
のとする。なお、センサ32からの信号は画像処理装置
21に供給されるように構成されている。
【0021】赤外線カメラ10は、高所又は建屋の天井
といったコンバインドプラントの全体を見渡すことがで
きる位置に設置されており、監視対象領域を撮影する。
この赤外線カメラ10で撮影することにより得られた画
像は、カメラコントローラ20に送られる。この赤外線
カメラ10は、上側パンチルト台14に固定されてい
る。
【0022】上側パンチルト台13は、カメラコントロ
ーラ20からの制御信号に応答して、仰角方向に回動す
るアクチュエータである。従って、この上側パンチルト
台13に固定された赤外線カメラ10は、カメラコント
ローラ20からの制御信号によって、仰角方向に回動可
能になっている。
【0023】レーザ発振器11及びフィルタ12は、本
発明の赤外線射出部に対応する。レーザ発振器11は、
カメラコントローラ20からの制御信号に応答して、赤
外線を発生する。このレーザ発振器11で発生された赤
外線はフィルタ12を介して監視対象領域に照射され
る。
【0024】フィルタ12は、燃料ガスにより吸収され
る波長以外の波長成分をカットする。従って、レーザ発
振器11で発生されてフィルタ12を通過した赤外線I
rは、赤外線カメラ10で撮影された場合に、通常の状
態、つまりガスが存在しない状態では1本の直線の像と
して得られるが、ガスが存在すると、そのガスが存在す
る部分の線が消滅した像として得られる(詳細は後述す
る)。このレーザ発振器11は、下側パンチルト台14
に固定されている。
【0025】下側パンチルト台14は、カメラコントロ
ーラ20からの制御信号に応答して、方位方向に回動す
るアクチュエータである。従って、この下側パンチルト
台14に固定されたレーザ発振器11は、カメラコント
ローラ20からの制御信号によって、上側パンチルト台
13及び赤外線カメラ10と一緒に、方位方向に回動可
能である。
【0026】カメラコントローラ20は、上側パンチル
ト台13、レーザ発振器11及び下側パンチルト台14
に制御信号を送ることにより、赤外線カメラ10を監視
対象領域に向けると共に、レーザ発振器11による赤外
線Irの射出を制御する。また、このカメラコントロー
ラ20は、赤外線カメラ10からの映像信号を受け取
り、画像信号として画像処理装置21に送る。
【0027】画像処理装置21は、本発明の制御部に対
応する。この画像処理装置21は、例えばパーソナルコ
ンピュータ、ワークスステーションといった情報処理装
置から構成できる。この画像処理装置21は、カメラコ
ントローラ20から送られてくる画像信号及びセンサ3
2から送られてくる信号に基づいて所定の処理を実行す
ることにより、ガス漏れの有無を検知する。この画像処
理装置21による処理の内容は、後に詳述する。この画
像処理装置21は、ガス漏れを検知した場合は、その旨
を表す警報信号を生成してプラント制御装置22に送
る。
【0028】プラント制御装置22は、画像処理装置2
1から受け取った警報信号に基づいて、コンバインドプ
ラントを制御するための制御信号、例えば図1に示すよ
うな配管30に設けられたバルブ31を閉じるための信
号を生成し、該バルブ31に送る。
【0029】次に、本発明の原理を説明する。先ず、低
温の燃料ガスの漏れを検知する場合の原理を説明する。
物質に吸収される赤外線の波長は、その物質に固有であ
る。そこで、検知対象ガスが吸収する波長の赤外線を監
視対象領域に照射し、この赤外線が照射された監視対象
領域を赤外線カメラ10で撮影する。この場合、ガス漏
れが発生していなければ、赤外線カメラ10では、照射
された赤外線が連続した1本の線の画像が得られる。
【0030】一方、ガス漏れが発生していれば、漏れ出
したガスに照射された赤外線は、其のガスによって吸収
されるので、赤外線カメラ10では、照射された赤外線
が、ガスが存在する付近で途切れた線の像が得られる。
従って、これら両画像の相違を監視することにより、ガ
ス漏れの有無を検知できる。また、赤外線カメラ10で
撮像する監視対象領域は赤外線カメラ10を制御する側
で既知であるので、ガス漏れが発生している場所を特定
できる。なお、この方法は、低温の燃料ガスに限らず、
全ての温度のガスに適用できる。
【0031】次に、高温の燃料ガス、排気ガス及び蒸気
といった高温ガスの漏れを検知する場合の原理を説明す
る。監視対象領域を赤外線カメラ10で撮影して得られ
た画像(熱画像)では、高温部分は明るく写り、低温部
分は暗く写る。高温ガスが漏れると、その周辺の熱分布
が変化し、熱画像に変化が発生する。従って、その熱画
像を画像処理して熱画像の変化を検出することにより、
高温ガスの漏れの有無を検知できる。また、撮影された
画像中の像の明暗により漏れたガスの温度を判断でき
る。
【0032】次に、上述したように構成される本発明の
実施の形態に係るガス漏れ検知装置の動作を図面を参照
しながら説明する。
【0033】先ず、カメラコントローラ20は、レーザ
発振器11に制御信号を送ることにより、レーザ発振器
11からフィルタ12を介して赤外線Irを発生させ
る。また、カメラコントローラ20は、上側パンチルト
台13及び下側パンチルト台14に制御信号を送ること
により、コンバインドプラントの監視対象領域に照準を
合わせる。この際、カメラコントローラ20は、方位方
向に照準を合わせるときは赤外線カメラ10を左右に先
回させ、遠方の監視対象領域に照準を合わせるときは赤
外線カメラ10を上に向け、近傍の監視対象領域に照準
を合わせるときは赤外線カメラ10を下に向けるように
制御する。
【0034】上述したようにして目的の監視対象領域に
照準が合うと、赤外線カメラ10による撮影が行われ
る。この赤外線カメラ10による撮影によって得られた
画像の例を図2に示す。
【0035】ガス漏れが発生していない場合、図2
(A)に示すように、レーザ発振器11から射出された
赤外線は1本の連続した直線の像として得られる。一
方、ガス漏れが発生している場合は、図2(B)に示す
ように、ガス漏れが発生している付近ではガスにより赤
外線が吸収されるので、1本の連続した直線が消滅する
部分が存在し、一部で途切れた直線の像が得られる。
【0036】また、高温ガスの漏れがある場合は、図2
(B)に示すように、その高温ガスに対応する部分が明
るい明部を有する像が得られる。カメラコントローラ2
0は、このような画像を表す映像信号を赤外線カメラ1
0から受け取り、画像信号として画像処理装置21に送
る。
【0037】画像処理装置21は、カメラコントローラ
20からの画像信号及びセンサ32からの信号を受け取
り、画像処理を実行する。以下、画像処理の詳細を説明
する。
【0038】先ず、ガス漏れが発生しているときの画像
処理を、図3を参照しながら説明する。画像処理装置2
1は、ガス漏れが発生していないときに赤外線を照射し
て得られた監視対象領域の画像を原画像として記憶して
いる。この原画像は、図3(B)に示すような、1本の
連続した直線から成る画像である。画像処理装置21
は、赤外線カメラ10からカメラコントローラ20を介
して得られた画像(以下、「測定画像」という)と原画
像との差分処理を実行する。
【0039】今、赤外線カメラ10からカメラコントロ
ーラ20を介して、図3(A)に示すような、一部で途
切れた直線及び明部を有する測定画像が得られたと仮定
する。差分処理では、図3(A)に示す測定画像から図
3(B)に示す原画像を減算する処理が行われる。これ
により、図3(C)に示すように、測定画像で線が消滅
している部分及び測定画像の明部に対応する部分に像が
残る。画像処理装置21は、後述するように、これら残
った像の有無によりガス漏れの有無を判定し、その形状
により発生箇所を判定する。
【0040】なお、赤外線カメラ10からカメラコント
ローラ20を介して、図4(A)に示すような、1本の
線から成る測定画像が得られた場合は、差分処理では、
図4(A)に示す測定画像から図4(B)に示す原画像
を減算する処理が行われるので、図4(C)に示すよう
な、像が存在しない空白の画像が得られる。画像処理装
置21は、この空白の画像が得られたことによりガス漏
れは発生していないと判断する。この場合、画像処理装
置21は、プラント制御装置22に警報信号を送らな
い。
【0041】一方、ガス漏れが発生している場合、カメ
ラコントローラ20は、レーザ発振器11に制御信号を
送ることにより、赤外線の射出を止める。その後、ガス
漏れが発生したと判断された箇所を再度赤外線カメラ1
0で撮影する。そして、この撮影により得られた画像の
明るさ(温度が高いほど明るい)に基づいてガス漏れが
発生した付近の温度を推定する。
【0042】コンバインドプラント内の各部におけるガ
スの温度は、その設計時に計算されている。また、加熱
された燃料ガス等の重要な箇所の温度は配管30に設置
したセンサ32で計測されている。従って、上記推定さ
れた温度を予め計算された温度又はセンサ32で計測さ
れた温度と比較することにより、ガスの種類が特定され
る。
【0043】このようにして漏れているガスの種類が特
定されたら、画像処理装置21は、その旨を表す警報信
号をプラント制御装置22に送る。プラント制御装置2
2は、警報信号の内容に応じて、コンバインドプラント
の全体を停止したり、ガス漏れが発生している箇所のバ
ルブ31に制御信号を送ることにより、その部分へのガ
スの供給停止等を行うと共に、警報を出力する。以上の
構成により、コンバインドプラントを良好な状態で運転
できる。
【0044】以上説明したように、この実施の形態に係
るガス漏れ検知装置によれば、監視対象領域に照射され
た赤外線は被照射物により吸収されて赤外線カメラで撮
影された画像には写らないという赤外線の性質を利用し
てガス漏れの有無を検知すると共に、高温ガスはそれ自
体が赤外線を発生するので赤外線カメラで撮影された像
に、赤外線による像が存在するかどうかを判断して高温
ガスの漏れを検知するようにしたので、コンバインドプ
ランのように低温の燃料ガス及び高温ガス(加熱された
燃料ガス、排気ガス及び水蒸気等)といった複数のガス
を取り扱う設備においても、1台のガス漏れ検知装置で
複数種類のガスのガス漏れを検知できる。
【0045】なお、上述した実施の形態では、赤外線カ
メラ10を定点に固定し、上側及び下側パンチルト台1
3及び14で上下左右に移動させながら監視対象領域を
撮影するように構成したが、地上や天井にレールを敷設
し、このレールの上を走らせながら監視対象領域を撮影
するように構成することもできる。この構成によれば、
より精密な撮影ができるので、ガス漏れ検知の精度が向
上する。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、コ
ンバインドプラントのように複数のガスを扱う設備に好
適な、複数種類のガスのガス漏れを検知できるガス漏れ
検知装置を提供できる。
【0047】具体的には、本発明に係るガス漏れ検知装
置は、監視対象領域に赤外線を照射し、この赤外線が照
射された監視対象領域を赤外線カメラで撮影し、この撮
影により得られた画像中に、照射された赤外線の像が存
在するかどうかに基づき低温ガスのガス漏れを検知し且
つ監視対象領域から発生される赤外線による像が存在す
るかどうかに基づき高温ガスのガス漏れを検知するよう
に構成したので、コンバインドプランのように複数のガ
スを取り扱う設備においても、1台のガス漏れ検知装置
で複数種類のガスのガス漏れを検知できる。
【0048】また、本発明に係るガス漏れ検知装置は、
高温ガスの温度を検出し、赤外線カメラで撮影すること
により得られた画像中に存在する監視対象領域の像が上
記検出された温度に対応する像である場合に、撮影によ
り得られた画像中に存在する監視対象領域の像から求め
られた温度と、検出された温度とを照合することにより
漏れ出したガスの種類を特定するので、ガス漏れ検知の
精度を向上させることができる。
【0049】また、本発明に係るガス漏れ検知装置にお
ける赤外線カメラは、コンバインドプラントの全ての監
視対象領域を見渡せる位置に設置されるように構成され
ているので、1台のガス漏れ検知装置で広いコンバイン
ドプラントの全域をカバーできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るガス漏れ検知装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るガス漏れ検知装置に
おいて赤外線カメラで撮影されたガスの例を示す図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態に係るガス漏れ検知装置に
おいて、ガス漏れが発生している場合のガス処理装置の
処理を説明するための図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るガス漏れ検知装置に
おいて、ガス漏れが発生していない場合のガス処理装置
の処理を説明するための図である。
【符号の説明】 10 赤外線カメラ 11 レーザ発振器 12 フィルタ 13 上側パンチルト台 14 下側パンチルト台 20 カメラコントローラ 21 画像処理装置 22 プラント制御装置 30 配管 31 バルブ 32 センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視対象領域に向けて赤外線を射出する
    赤外線射出部と、 前記赤外線射出部から射出された赤外線が照射された監
    視対象領域を撮影する赤外線カメラと、 前記赤外線カメラで撮影された画像中に前記赤外線射出
    部から射出された赤外線による像及び前記監視対象領域
    から発生された赤外線による像の少なくとも1つが存在
    するかどうかに基づきガス漏れの有無を検知する制御
    部、とを備えたガス漏れ検知装置。
  2. 【請求項2】 ガスの温度を検出する温度検出部、を更
    に備え、 前記制御部は、前記温度検出部で検出された温度に基づ
    いて、前記赤外線カメラで撮影された画像中に存在する
    前記監視対象領域から発生された赤外線による像が、何
    れの種類のガスに基づく像であるかを判断する、請求項
    1に記載のガス漏れ検知装置。
  3. 【請求項3】 前記赤外線カメラは、コンバインドプラ
    ントの全ての監視対象領域を見渡せる位置に設置され
    る、請求項1又は2に記載のガス漏れ検知装置。
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Cited By (12)

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