JP2003130714A - 液位測定装置 - Google Patents

液位測定装置

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JP2003130714A
JP2003130714A JP2001330412A JP2001330412A JP2003130714A JP 2003130714 A JP2003130714 A JP 2003130714A JP 2001330412 A JP2001330412 A JP 2001330412A JP 2001330412 A JP2001330412 A JP 2001330412A JP 2003130714 A JP2003130714 A JP 2003130714A
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electrode
liquid level
internal electrode
external electrode
measuring device
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JP2001330412A
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English (en)
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Sadahiro Abe
貞宏 安部
Toshio Hattori
敏夫 服部
Seiji Goto
征司 後藤
Koichi Aoki
浩一 青木
Sueshige Nakamura
末茂 中村
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Filling Of Jars Or Cans And Processes For Cleaning And Sealing Jars (AREA)
  • Basic Packing Technique (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充填された液位を正確に測定する液位測定装
置を提供することを目的とする。 【解決手段】 棒状の内部電極5と、該内部電極5の外
側にあり、先端部の内径が先端部以外の内径より大きい
外部電極3と、該内部電極5と該外部電極3との間の電
気抵抗にもとづいて液面の高さを計算する、該内部電極
5につながった演算処理部(図に示さず)と、前記外部
電極3に設けられた通気孔9と、前記外部電極3の該通
気孔9の上部に設けられ、該通気孔を覆い隠す幅をもつ
傘状部7とを含む液位測定装置を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液位測定装置に関
するものである。さらに詳細には、本発明は、飲料充填
機械の液位測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ビール、コーラ、ジュースなどの
飲料は、工場において瓶やペットボトルなどの容器に充
填され、市場に出荷される。充填するとき、所定の容量
を充填する必要がある。充填する飲料を一定にするため
に、飲料充填機械の液位測定装置には、円筒電極センサ
が用いられている。従来の円筒電極センサの電極部10
2を図9に示す。従来の電極部102には、一定な内径
および一定な外径を有する外部電極103と、外部電極
103に絶縁材106によって固定された内部電極10
5とを含む。また、外部電極103の壁面には、液面上
昇する際に外部電極103内の空気を外部に出すための
通気孔上109と通気孔下110を設けている。また、
外部電極103の上部には、スプレッダ108を突設し
ており、上から流れてくる液が容器の内壁を伝って下れ
るように仕向けている。
【0003】液位が上昇すると、固定して設置されてい
る内部電極105と外部電極103の間の通電断面積が
増大するので、この円筒電極センサの電気抵抗は減少す
る。この抵抗を測定することにより、液位を決定する。
所定の液位に近づいたら、飲料の充填速度を調節して、
所定の液位で充填を止めるようにしている。このような
液位測定装置において、液弁(図に示さず)が開いたば
かりの充填初期には、液の流量が十分でないため、スプ
レッダ108があるにもかかわらず、ベントチューブ
(外部電極103)の外壁を伝わる飲料の流れが発生す
る場合がある。このとき、通気孔上109から飲料が外
部電極103内に流入し、内部電極105を濡らしてし
まう。そうすると、内部電極105と外部電極103と
の間の電気抵抗に変化が生じてしまい、正確な液位が測
定できなくなるおそれがある。正確な液位が測定できな
いので、誤動作ひいては飲料充填不良という問題が生じ
るおそれがある。
【0004】また、液位測定は内部電極105と外部電
極103との間の通電断面積の間の電気抵抗の値にもと
づいて行われているため、内部電極105と外部電極1
03の間の距離が短いと、この電気抵抗の値も小さくな
る。すると、抵抗値が何らかの理由で変動した場合に、
計算の結果得られる液位の値は大きく変動する。したが
って、内部電極105と外部電極103の間の距離は大
きい方が望ましいが、びんやボトルなどの容器の口の直
径は決められており、十分な速度で液を充填できるよう
にしようとすると、外部電極103の外径をあまり大き
くすることは困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題を
鑑みてなされたのものであり、充填された液位を正確に
測定できる液位測定装置を提供することを目的とする。
ひいては、この液位測定装置を用いて、正確な液量の飲
料を飲料容器に充填できるようにする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の液位測定装置は、棒状の内部電極と、該内
部電極の外側にあって通気孔を有する外部電極と、該内
部電極と該外部電極との間の電気抵抗にもとづいて液面
の高さを計算する、該内部電極および/または該外部電
極に接続している演算処理部と、前記外部電極の該通気
孔の上部に設けられ、該通気孔を上から覆う傘状部とを
含む。ここで、傘状部はその下端は開放されており、上
から流れてくる液は通気孔に流入しないようにするが、
通気孔から外に出たり、通気孔に流入しようとする空気
の流れは妨げられることがないようになっている。ま
た、本発明の液位測定装置は、棒状の内部電極と、該内
部電極の外側にあり、先端部の内径が先端部以外の内径
より大きい外部電極と、該内部電極と該外部電極との間
の電気抵抗にもとづいて液面の高さを計算する、該内部
電極および/または該外部電極に接続している演算処理
部とを含むものでもよい。さらに、本発明の液位測定装
置は、棒状の内部電極と、該内部電極の外側にあり、先
端部の内径が先端部以外の内径より大きく、通気孔を有
する外部電極と、該内部電極と該外部電極との間の電気
抵抗にもとづいて液面の高さを計算する、該内部電極お
よび/または該外部電極に接続している演算処理部と、
前記外部電極の該通気孔の上部に設けられ、該通気孔を
上から覆う傘状部とを含むものが好ましい。
【0007】前記傘状部はほぼ円すい状であることが好
適である。また、液位を検出する部位において、前記内
部電極の先端部の外径と、前記外部電極の先端部の内径
との比が、1:3以上であること(外部電極の内径を内
部電極の外径によって除した(割った)値が3以上であ
ること)が好適である。
【0008】本発明の液位測定装置は、前記外部電極を
支持する外部電極支持体と、該外部電極支持体に接続し
ている前記内部電極と接触する内部電極支持体と、該内
部電極支持体を下方に押し下げる働きをする弾性体とを
さらに含み、前記内部電極の上端部が凸面を有し、該内
部電極支持体の下端部が凹面を有し、前記外部電極が前
記内部電極とともに該外部電極支持体に挿入されたとき
に、該凸面と該凹面が接触して固定されるようになって
いることが好ましい。または、本発明の液位測定装置
は、前記外部電極を支持する外部電極支持体と、該外部
電極支持体に接続している、前記内部電極と接触する内
部電極支持体と、該内部電極支持体を下方に押し下げる
働きをする弾性体とをさらに含み、前記内部電極の上端
部が凹面を有し、該内部電極支持体の下端部が凸面を有
し、前記外部電極が前記内部電極とともに該外部電極支
持体に挿入されたときに、該凹面と該凸面が接触して固
定されるようになっていることが好適である。前記凹面
と前記凸面は、円すい面であることを特徴とする。
【0009】本発明の液位測定装置は、前記外部電極を
筒状に形成し、前記内部電極を線上に形成し、前記外部
電極内に前記内部電極を同軸状の配設したことを特徴と
する。本発明の液位測定装置は、前記演算処理部が、前
記内部電極につながった交流直流変換部と、該交流直流
変換部につながり、前記電気抵抗にもとづき液面の高さ
を計算するCPUとを含むことが好ましい。
【0010】以上に述べた本発明の液位測定装置によっ
て、充填された液位を正確に測定できるようになる。し
たがって、正確な液量の飲料を飲料容器に充填できるよ
うになる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、図面にもとづいて、本発明
にかかる液位測定装置の好適な実施の形態を説明する。
本実施の形態にかかる液位測定装置は、主に、内部電極
と、内部電極と相対的に固定されている外部電極と、こ
れらの電極間に流れる電流の信号を演算処理する演算処
理部を設ける。
【0012】図1は、本実施の形態にかかる液位測定装
置1に使用する電極部2の構成を例示した断面図であ
る。この電極部2は、筒状の外部電極3と、該外部電極
3内に同軸状に設けた線状または棒状の内部電極5とを
備える。外部電極3と内部電極5は、測定する液面と垂
直となるように配設される。内部電極5は、絶縁材6を
介して外部電極3に支持されている。なお、内部電極5
の下端は外部電極3の下端よりも若干上方に位置されて
いる。また内部電極5の素材は、チタン、SUS316
が好ましいが、耐食性のある導電性金属材料であれば限
定されるものではない。外部電極3は主に耐食性のある
SUSを材料として形成されている。外部電極3の下端
部は液が流入流出するための液流通孔10が形成され、
この液流通孔10の下方に樹脂などで作られたプラグ4
が設けられており、外部電極3の平端を閉じるととも
に、内部電極5を固定している。この外部電極3の下端
部は単に開放しておくこともできる。外部電極3の下端
部は上端部に比べ、径が広がっている。また、この外部
電極3の下端部(液位を検出する部位)の径の広がりに
より、内部電極5と外部電極3の隙間が、下端部(液位
を検出する部位)において上端部より大きくなってい
る。図2の(A)〜(D)に示すように、内部電極5と
外部電極3とプラグ4と液流通孔10の形状は様々なも
のが考えられる。なお、図2の(A)〜(D)において
示す内部電極5と外部電極3とプラグ4と液流通孔10
の寸法はmm単位で表示してある。図2の(A)〜(D)
は一例を示したものにすぎず、形状、寸法は限定される
ものではない。そして、外部電極3の表面には、スプレ
ッダ8が突設し、その下に通気孔9が設けられている。
また、外部電極3の上部には、外部電極3を伝わって落
ちてくる液が通気孔9に入らないようにするための傘状
部7が設置してある。傘状部7の上部は円すい状であ
り、その下は直線的な側面であることが好ましいが、通
気孔9に液が入らないようにできるものならば、形状は
限定されない。この傘状部7により、特に液の注入を開
始した際の弱い流れが外部電極3の外壁から通気孔9を
通って外部電極3の中に入るのを防ぐことができる。ま
た、スプレッダ8と傘状部7を代用させることができる
ので、傘状部7をスプレッダ8と同様な形状にして、ス
プレッダ8を設けないこととすることができる。
【0013】液位が上昇すると固定して設置されている
内部電極5と外部電極3との間の通電断面積が増大する
ので、両電極間の電気抵抗は減少する。この抵抗を測定
することにより、液位を決定する。所定の液位に近づい
たら、飲料の充填速度を調節して、所定の液位で充填を
止めるようにしている。
【0014】飲料などの液が容器33に充填されはじめ
るとき、外部電極3の外壁を伝わって落ちてくる。この
とき、傘状部7によって、通気孔9を介して外部電極3
中に液が入らなくてすむ。もし、液が外部電極3中に通
気孔9を介して入り、内部電極5に浸ると、内部電極5
と外部電極3との間の抵抗の測定が不正確になるが、こ
のようなことが生じるのを予防している。外部電極3の
下端部の径が上端部の径より広がっているのは、内部電
極5と外部電極3との隙間を大きくすることで、液の電
気抵抗変化が大きくなり、感度を向上させるからであ
る。また、液が充填される容器33が、びんなどのよう
に口が小さい場合は、ベントチューブの機能ももつ外部
電極3の外径を大きくしておくと、液通路の断面積が小
さくなり、注入できる液量の低下につながってしまうた
め、これを予防するために外部電極3の下端部のみを太
くしている。
【0015】図3に示したのは、本発明にかかる液位測
定装置1の演算処理部20である。この演算処理部20
が、内部電極5につながった交流直流変換部21と、こ
の交流直流変換部21にアナログデジタル変換部22を
介してつながり、電気抵抗にもとづき液面の高さを計算
するCPU24とを含む。演算処理部20により、CP
U24につながり、計算された液面の高さにもとづいた
液の充填バルブの開閉に関する命令を出力する出力回路
25とをさらに設けてもよい。また、CPU24につな
がった通信インターフェース23によって液位設定を行
う。また、内部電極5と交流直流変換部21との間には
抵抗部26を設けてもよい。また、この抵抗部26に交
流電圧27をつなげ、また、交流電圧27にアース28
をつなげる。なお、内部電極5をアースにして外部電極
3をこの演算処理部20に接続することも、両電極3、
5を演算処理部20に接続することもできる。
【0016】図4は、本発明にかかる液位測定装置1を
利用した液体充填装置30の要部断面図である。図5
は、本発明にかかる液位測定装置1を適用した液体充填
弁40の要部断面図である。図6は、本発明にかかる液
位測定装置1要部断面図である。液体充填弁40は、貯
蔵容器31に貯留された液(例えば、コーラ、ビール等
の飲料)を容器33に充填するものであり、貯蔵容器3
1とともに周知の回転式液体充填機械の一部を構成す
る。貯蔵容器31は中空の環状体からなり、その軸線を
中心として回転しうるように支持されている。また、液
体充填弁40は、貯蔵容器31の底部に液体供給管44
を介して連結され、貯蔵容器31の周方向に所定の間隔
で多数個配列している。
【0017】液体充填弁40は、中空構造のハウジング
35と、このハウジング35の中空部32を貫通する態
様でこのハウジング35に上下動可能に支持されたステ
ム39とを備えている。ステム39は、下端部に弁体3
6を形成するとともに、内部にその軸線に沿ったガス通
路37を形成してある。そして、その上部に駆動シリン
ダ41を連結するとともに、下端部に電極部2を取り付
けてある。また、貯蔵容器31と液体充填弁40とを結
ぶカウンタライン42が取り付けてある。なお、カウン
タライン42には図示しないが制御弁が設けられてお
り、液の充填を制御するようになっている。
【0018】図5に拡大して示すように、容器33は、
センタリングカップ53により中央に固定される。電極
部2は、ベントチューブとしての機能も併せ持つ筒状の
外部電極3と、この外部電極3の軸線上に位置する内部
電極5とを備えている。外部電極3には、その上端に絶
縁材55が装着されている。内部電極5は外部電極3の
中央に位置するように支持されている。そして、その外
部電極3の外周面に通気孔9に液34が侵入するのを予
防するための傘状部7を設けてある。そして外部電極3
はここでは開放されている。図2の(A)〜(D)のよ
うに、この開放端をプラグ状の部材で封止して、内部電
極5の先端を外部電極3に対して固定することもできる
が、その場合にはプラグ状部材4のすぐ上方に液流通孔
10を設けてある。
【0019】外部電極3の上端部は、弁体36の下端部
にねじ57により螺着され、また内部電極5の上端部
は、上記ステム39の絶縁材55により設置された支持
ロッド50の下端部に円すい面(凹面)56において固
定されている。この支持ロッド50は、内部電極5を接
触して支持するための支持体である。内部電極5は上端
部の円すい面(凸面)56と、外部電極3のねじ57の
部分に対応する部位において、外部電極3に固定されて
いる。外部電極3をねじ57を弁体36にねじこむと、
内部電極5の上端部の円すい面(凸面)56が支持ロッ
ド50の下端部の円すい面(凹面)に接触し、固定され
る。また、支持ロッド50は上端部から図6のようにば
ねなどの弾性体51によって、上部から押さえつけられ
るようにして支持されてもよい。この円すい面56の凹
凸は、支持ロッド50側に凹面、内部電極5側に凸面を
形成することが望ましい。しかし、逆に、この凹凸は、
支持ロッド50側に凸面、内部電極5側に凹面を形成す
ることでもよい。このような円すい面56を用いること
により、接触面積が増大し、接触抵抗が軽減し、正確な
液位測定が可能となる。また、円すい面56において、
内部電極5と支持ロッド50との間の着脱が容易にな
り、メンテナンスが簡便になる。
【0020】駆動シリンダ41が伸長動作すると、ステ
ム39が下方に移動する。これにともない弁体36の下
面側に設けられたパッキン52がハウジング35に設け
られた弁座54に当接して、この液体充填弁40が閉止
状態になる。このような作用をもつ液体充填弁40に開
閉の指示の出力を、図3の演算処理部20は電極部2で
得られた抵抗にもとづいて計算された液面の高さにもと
づいて行う。
【0021】
【実施例】[外部電極の内径の変化の電気抵抗に対する
影響その1]図7は、飲料として導電率1190μS/
cmのコーラを容器に充填したときの、外部電極3の内
径と内部電極5の外径の比率(外部電極3の内径を内部
電極5の外径によって除した値)を9種類(1.25、
1.5、2.0、3.0、4.0、5.0、6.0、
8.0、10.0)に変化させ、外部電極3と内部電極
5の間の電気抵抗(Ω)(縦軸)と、内部電極5におい
てコーラが浸漬した深さ(mm)(横軸)との関係を測
定したものである。図7において、外部電極3の内径と
内部電極5の外径との比率(外部電極3の内径を内部電
極5の外径によって除した値)は、図7の上方より、順
に、10.0、8.0、6.0、5.0、4.0、3.
0、2.0、1.5、1.25である。
【0022】図7から分かるように、外部電極3の内径
と内部電極5の外径の比率(外部電極3の内径を内部電
極5の外径によって除した値)が、1.25から10.
0のように大きくなるにつれて、内部電極5にコーラが
浸漬した深さ(mm)に対して、外部電極3と内部電極
5間の電気抵抗の勾配は大きくなる傾向がある。つま
り、外部電極3と内部電極5間の間隔が広がるほど、浸
漬した深さによる電気抵抗変化の勾配は大きくなり、感
度が良好になる。このように、液位の検出部位におい
て、内部電極5の外径と外部電極3の内径との比が、
1:3以上であること(外部電極3の内径を内部電極5
の外径によって除した(割った)値が3以上であるこ
と)が好適である。なお、導電率をkとし、内部電極5
の外径をaとし、外部電極3の内径をbとし、両電極間
の液の深さをlとしたとき、全抵抗RはR=1×(2π
kl)-1log(b/a)で与えられることが分かって
いる(「大学課程 電磁気学演習」若桑光雄著、昭晃
堂、第35版、昭和56年3月30日、第203頁)。
したがって、この内径bと外径aの比は測定精度に影響
する。
【0023】[外部電極の内径の変化の電気抵抗に対す
る影響その2]図8(A)は、従来の外部電極103を
有する電極部102によって測定したびん口からの距離
(びん口からの入味高さ)(mm)(横軸)と、電気抵
抗(Ω)(縦軸)との関係を示したものである。また、
図8(B)は、本発明の実施の形態の外部電極3を有す
る電極部2によって測定した液面のびん口からの距離
(びん口からの入味高さ)(mm)(横軸)と、電気抵
抗(Ω)(縦軸)との関係を示したものである。図8
(A)と図8(B)は、導電率の変動が、ビールaにつ
いては900±100μS/cmであり、ビールbの1
500±300μS/cmであると仮定して、このよう
な導電率の変動によって、液位の測定がどのような影響
を受けるかを示すものである。
【0024】従来の液位測定は内部電極5と外部電極3
間の通電断面積の間の抵抗にもとづいて行われているた
め、図8(A)に示したように同じ液位でも、微妙な条
件の変化によって抵抗値が変動してしまうという問題が
生じる。ここで、図8(A)は、容器33はビール大び
ん、内部電極5の外径は1.0mm、外部電極3の内径
は5.0mmの条件下で、ビールaとビールbの2種類
の液面のビールのびん口からの距離(横軸)と電極セン
サの測定抵抗(縦軸)との関係を測定した。
【0025】しかし、図8(B)の本実施の形態の外部
電極3の内径は7.0mmと太くし、他の条件は図8
(A)と同じ条件で電気抵抗の測定を行った。従来の液
位測定装置の図8(A)と比較すると、特に所望のびん
口からの入味高さが70mmのとき、本実施の形態の液
位測定装置1の図8(B)は、ビールa、ビールbに対
しても液面の高さの測定結果の変動が相対的に少なくな
っているのが読み取れる。つまり、外部電極3の内径を
大きくしたほうが、導電率がある一定の範囲で変動する
としても、測定される液位の誤差が少なくなる傾向にあ
る。したがって、液を容器33に充填する際の液面の高
さの制御がより正確になる。
【0026】
【発明の効果】上記したところから明らかなように、本
発明によれば、充填された液位を正確に測定する液位測
定装置を提供できる。ひいては、本発明の液位測定装置
を用いて、正確な液量の飲料を飲料容器に充填できるよ
うになる。また、本発明の液位測定装置は着脱が容易で
あるため、メンテナンスが簡便になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる液位測定装置の一実施の形態の
電極部の構成を示す縦断面図である。
【図2】(A)〜(D)は、本発明にかかる液位測定装
置の一実施の形態の電極部を示す縦断面図である。
【図3】本発明にかかる液位測定装置の一実施の形態の
回路図である。
【図4】本発明にかかる液位測定装置の一実施の形態の
液体充填装置の要部断面図である。
【図5】本実施にかかる液位測定装置の一実施の形態の
液体充填装置の要部断面図である。
【図6】本発明にかかる液位測定装置の一実施の形態の
電極部の要部断面図である。
【図7】本発明にかかる液位測定装置の一実施の形態の
電極部の浸漬深さと電気抵抗との関係を示したグラフで
ある。
【図8】(A)従来の液位測定装置の電極部を利用し、
容器のびん口からの距離と電気抵抗との関係を示したグ
ラフである。 (B)本発明にかかる液位測定装置の一実施の形態の電
極部を利用し、容器のびん口からの距離と電気抵抗との
関係を示したグラフである。
【図9】従来の液位測定装置に適用する電極部の構成を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 液位測定装置 2 電極部 3 外部電極 4 プラグ 5 内部電極 6 絶縁材 7 傘状部 8 スプレッダ 9 通気孔 10 液流通孔 20 演算処理部 21 交流直流変換器 22 アナログデジタル変換器 23 通信インターフェース 24 CPU 25 出力回路 26 抵抗部 27 交流電圧 28 アース 29 アース 30 液体充填装置 31 貯蔵容器 32 中空部 33 容器 34 液 35 ハウジング 36 弁体 37 ガス通路 38 支持ロッド 39 ステム 40 液体充填弁 41 シリンダ 42 カウンタライン 43 液 44 液体供給管 50 支持ロッド 51 ばね(弾性体) 52 パッキン 53 センタリングカップ 54 弁座 55 絶縁材 56 円すい面 57 ねじ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 征司 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 青木 浩一 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社産業機器事業部内 (72)発明者 中村 末茂 愛知県名古屋市中村区岩塚町字九反所60番 地の1 中菱エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2F014 AB02 DA02 3E079 AB01 CD15 3E118 AA02 AB14 DA02 DA06 EA03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状の内部電極と、 該内部電極の外側にあって通気孔を有する外部電極と、 該内部電極と該外部電極との間の電気抵抗にもとづいて
    液面の高さを計算する、該内部電極および/または該外
    部電極に接続している演算処理部と、 前記外部電極の該通気孔の上部に設けられ、該通気孔を
    上から覆う傘状部とを含む液位測定装置。
  2. 【請求項2】 棒状の内部電極と、 該内部電極の外側にあり、先端部の内径が先端部以外の
    内径より大きい外部電極と、 該内部電極と該外部電極との間の電気抵抗にもとづいて
    液面の高さを計算する、該内部電極および/または該外
    部電極に接続している演算処理部とを含む液位測定装
    置。
  3. 【請求項3】 棒状の内部電極と、 該内部電極の外側にあり、先端部の内径が先端部以外の
    内径より大きく、通気孔を有する外部電極と、 該内部電極と該外部電極との間の電気抵抗にもとづいて
    液面の高さを計算する、該内部電極および/または該外
    部電極に接続している演算処理部と、 前記外部電極の該通気孔の上部に設けられ、該通気孔を
    上から覆う傘状部とを含む液位測定装置。
  4. 【請求項4】 前記傘状部はほぼ円すい状である請求項
    1または3に記載の液位測定装置。
  5. 【請求項5】 液位を検出する部位において、前記内部
    電極の先端部の外径と、前記外部電極の先端部の内径と
    の比が、1:3以上であること特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載の液位測定装置。
  6. 【請求項6】 前記外部電極を支持する外部電極支持体
    と、該外部電極支持体に接続している前記内部電極と接
    触する内部電極支持体と、該内部電極支持体を下方に押
    し下げる働きをする弾性体とをさらに含み、前記内部電
    極の上端部が凸面を有し、該内部電極支持体の下端部が
    凹面を有し、前記外部電極が前記内部電極とともに該外
    部電極支持体に挿入されたときに、該凸面と該凹面が接
    触して固定されるようになっていることを特徴とする請
    求項1〜5のいずれかに記載の液位測定装置。
  7. 【請求項7】 前記外部電極を支持する外部電極支持体
    と、該外部電極支持体に接続している、前記内部電極と
    接触する内部電極支持体と、該内部電極支持体を下方に
    押し下げる働きをする弾性体とをさらに含み、前記内部
    電極の上端部が凹面を有し、該内部電極支持体の下端部
    が凸面を有し、前記外部電極が前記内部電極とともに該
    外部電極支持体に挿入されたときに、該凹面と該凸面が
    接触して固定されるようになっていることを特徴とする
    請求項1〜6のいずれかに記載の液位測定装置。
  8. 【請求項8】 前記凹面と前記凸面は、円すい面である
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の液位測定装
    置。
  9. 【請求項9】 前記外部電極を筒状に形成し、前記内部
    電極を線上に形成し、前記外部電極内に前記内部電極を
    同軸状の配設したことを特徴とする請求項1〜8のいず
    れかに記載の液位測定装置。
  10. 【請求項10】 前記演算処理部が、 前記内部電極につながった交流直流変換部と、 該交流直流変換部につながり、前記電気抵抗にもとづき
    液面の高さを計算するCPUとを含む請求項1〜9のう
    ちに記載の液位測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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