JP2005265589A - 液位検出装置 - Google Patents

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賢男 川北
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Abstract

【課題】 簡易な装置構成で、液位検出と異常検知との判断が可能なフェイルセーフ型の液位検出装置を提供する。
【解決手段】 変換器20から送出した試験信号(±12V,1kHz)は、信号線SLを伝搬して測定電極11に入力される。測定電極11は、この試験信号に対する応答信号をリターン線RLを介して変換器20に帰還する。積分回路23から出力される応答信号のDC電圧は、比較回路24において、液位検知の基準電圧(1V)と異常検知の基準電圧(10V)とそれぞれ比較される。水位検知のときには、インピーダンスZによって応答信号のDC電圧が減少して液位検知の基準電圧よりも低くなるため、水位警報出力が出力される。断線異常のときには、試験信号は帰還抵抗素子FRを通って帰還される。応答信号のDC電圧は帰還抵抗素子分減少し、異常検知の基準電圧よりも低くなるため、異常警報出力が出力される。
【選択図】 図1

Description

この発明は、液位検出装置に関し、より特定的には、液位検出機能と装置内部に生じた断線等の異常を知らせる異常警報機能を備えた液位検出装置に関する。
液位検出装置は、鉄鋼、食品、化学などの諸工業や農業水、浄水場、汚水処理などの液面制御に幅広く用いられている。電気的な液位検出方式の1つである導電率式を採用した液位検出装置は、あらゆる導電性液体を測定対象液とした液位検出装置として、現在最も汎用されている(たとえば特許文献1、2および非特許文献1参照)。
図4は、従来の導電率式の液位検出装置の動作原理を説明するための概略回路図である。
図4を参照して、液位検出装置は、互いに長さの異なる1対の電極BL,BSからなる電極部100と、電極BL,BSを保持する電極保持部200と、リレー駆動用回路300とを備える。
電極部100は、測定対象液の入った液槽内に設置される。測定時において、電極部100の電極BLと電極BSとの間には、電源から交流電圧が印加される。
ここで、電極BSが液面に触れていないときには、電極BLと電極BSとの間は開いた状態(遮断状態)となって電流が流れない。したがって、リレー駆動用回路300は動作せず、リレーの接点306は変化しない。
一方、電極BSが液面に触れているときには、電極BLと電極BSとの間は閉じた状態(導通状態)となり、電流が流れる。この電流に応答して、増幅回路304に信号が送られる。この信号がリレー用駆動回路300を作動させ、リレー接点306を変化させる。なお、リレー接点306は、図示しないポンプに接続され、接点出力の変化に応じてポンプを駆動/停止する。
以上のように、導電率式の液位検出装置は、電極に液体が接触すると、液体を通して閉回路ができ、そこに流れる電流によってレベル検知する。検出には、液体の電極間抵抗を直接検出し、設定した抵抗値よりも大きいか小さいかによって液面の有無を判断する構成となっている。
特許第3039349号公報 特許第3112427号公報 社団法人日本計量機器工業連合会著、「レベル計−液面・界面・粉粒面センサ−」、第125頁−第129頁
従来の液位検出装置において、電極保持部200とリレー駆動用回路300との間には、電線が配線される。この電線に劣化や衝撃等によって断線が生じた場合には、リレー駆動用回路300が正常な動作を行なわなくなる。詳細には、断線が生じると、電極BSが液体に接触しているにも関わらず、電極間には電流が流れないため、リレー接点は変化せずに液面の位置を誤って検出してしまうことになる。
たとえば船舶においては、鉱石などを積載する船体内部の貨物倉に生じた浸水を検知するための手段として、上記のような液位検出装置が搭載される。ここで、液位検出装置に断線が生じると、貨物倉における浸水を正確に検知することができず、船体および乗務員を危険にさらすことになる。したがって、船舶関連の検出装置内部には、通常、自己監視手段として、断線警報システムを備えることが義務付けられている。
このように、液位検出装置の信頼性および安全性を高めるためには、装置内部に生じた断線等の異常を速やかに検出し、作業者に警告するといったフェイルセーフ機能を備えることが求められる。
そこで、最近では、たとえば特許文献1および2に記載されるように、異常検出回路を備えた液位検出装置が種々提案されている。
図5は、特許文献1に記載される液位検出装置に搭載される異常検出回路の構成を示す回路図である。なお、本図の異常検出回路は、図4の電極部の電極BL,BSの各々に対して設けられる。以下においては、当該回路を電極BLに設ける場合を例として説明する。
図5を参照して、図示しない電極BLは検出端子Lに接続され、図示しない液槽は接地端子Eと同電位に接地される。抵抗素子R20,R21は互いに直列に接続される分圧用の抵抗で、交流電源(端子A,接地端子E間)に接続される。
パルス発生回路Pは、抵抗素子R21に並列接続される整流用ダイオードD20と、これに並列に接続され、ダイオードD20の整流方向と逆方向の所定の電圧以上が印加されたときに導通する単方向フォトトランジスタF1と、フォトトランジスタF1のコレクタに直列に接続される抵抗素子R23と、フォトトランジスタF1の出力端子に接続される抵抗素子R24およびインバータ素子IV1からなるパルス成形回路とを含む。
このような構成において、検出端子Lが液体有りを検出していると、端子L,E間の抵抗は0に近く、検出端子Lの電位が低いため、端子Aに印加される交流電圧の半サイクルごとにフォトトランジスタF1とダイオードD20とが交互に導通する。フォトトランジスタF1の出力波形は、抵抗素子R24とインバータ素子IV1とによって成形され、方形状のパルス出力が出力端子Oから出力される。
一方、検出端子Lが液体無しを検出していると、端子L,E間の抵抗は無限大となり検出端子Lの電位が高いため、フォトトランジスタF1は導通しない。これにより、フォトトランジスタF1の出力波形は直流電圧波形となり、パルス発生回路Pからはパルスが出力されないため、出力端子Oからは0Vが出力される。なお、本装置の液位制御において、液体有りは安全な状態を意味し、液体無しは不安全な状態を意味する。
この構成において、回路(たとえば抵抗素子R20)が断線したとすると、抵抗素子R20の両端には電圧が発生しないため、パルス発生回路Pからはパルスが出力されず、出力端子Oからは、液体無しのときと同じ出力である0Vが出力される。このように、異常発生時には、検出端子Lの検出状態とは無関係に液体無しを出力することから、液体無し(不安全)にも関わらず液体有り(安全)を出力することがないため、フェイルセーフが担保される。
以上のように、従来の液位検出装置において、装置内部の異常検出は、新たに端子を設け、この端子から供給される交流電源と電極との間に抵抗素子を配して、その抵抗素子に駆動される電流を計測する方法により行なわれる。
この方法によれば、液体無しを検知できるとともに、断線を検知することが可能となる一方、電極ごとに図5のような検出回路の装着が必要となり、部品点数が増加し、回路規模の増大と装置コストの増加とを招いてしまう。
また、本方法では、液体無しと断線との警報は、いずれも液体無し出力によって指示されることから、作業者はいずれの状態を示す警報であるかを判別できないといった問題が生じていた。
それゆえ、この発明の目的は、簡易な装置構成で、液位検出と異常検知との判断が可能なフェイルセーフ型の液位検出装置を提供することにある。
この発明のある局面によれば、測定対象液の液面との接触の有無によって液位を検出する測定電極と、測定電極に試験信号を送信して、試験信号に対する応答信号を受信する変換器と、変換器からの試験信号を測定電極に伝搬する第1の信号線と、測定電極の出力する応答信号を変換器に伝搬する第2の信号線と、第1の信号線と第2の信号線との間に結合される帰還抵抗素子とを備え、変換器は、試験信号を生成する試験信号生成手段と、応答信号に基づいて、測定電極が液位を検出したことを指示する液位検出信号を出力する液位検出手段と、応答信号に基づいて、第1および第2の信号線の導通状態の異常を検出したことを指示する異常検出信号を出力する異常検出手段とを含み、液位検出手段は、応答信号の電圧と第1の基準電圧とを比較する第1の比較回路と、第1の比較回路の比較結果信号に応答して、液位検出信号を出力する液位検出信号出力回路とを含み、異常検出手段は、応答信号の電圧と第2の基準電圧とを比較する第2の比較回路と、第2の比較回路の比較結果信号に応答して、異常検出信号を出力する異常検出信号出力回路とを含む。
好ましくは、第1の信号線に挿入され、測定対象液の導電率に応じて抵抗値を変化させて検出感度を調整する可変抵抗素子をさらに備える。
好ましくは、液位検出信号出力回路は、異常検出信号と液位検出信号とのいずれもが活性化したことに応じて、液位検出信号を出力する。
好ましくは、変換器は、応答信号を直流電圧に変換する積分回路をさらに含み、第1の比較回路は、直流電圧と第1の基準電圧とを比較し、第2の比較回路は、直流電圧と第2の基準電圧とを比較する。
好ましくは、変換器は、応答信号から所定の周波数成分を抽出するフィルタ回路をさらに含む。
この発明のある局面によれば、測定電極に2本の信号線を接続した簡易な構成によって、装置規模の増大を伴なうことなく、液位検知とともに、装置本体に発生した異常を検知することができる。
また、検知判断の基準となる電圧レベルが、検知する内容によって異なることから、液位検出と異常検知とを個別に判断することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
図1は、この発明の実施の形態に従う液位検出装置の構成を示す回路ブロック図である。なお、以下においては、本発明に係る液位検出装置の使用例として、船体内の貨物倉に設置され、当該貨物倉に生じた浸水を検知する場合について説明する。したがって、貨物倉の液位制御としては、液位が未検知の状態が安全な状態に対応し、液位検知の状態が不安全な状態に対応する。
図1を参照して、液位検出装置は、測定対象液(海水に相当)の液位を検出するセンサ部10と、センサ部10に試験信号を伝送し、その応答信号から液位を検知する変換器20と、変換器20から出力される試験信号を伝搬する信号線SLと、センサ部10から帰還される応答信号を伝搬するリターン線RLとを備える。
センサ部10は、測定電極11と、測定電極11を被覆する絶縁物12とを含む。
測定電極11は、信号線SLとリターン線RLとが接続され、これら2線を介して後述する変換器20と結合される。
変換器20は、所定の周波数の試験信号を送信する部位として、試験信号を発生する発振回路21と、測定対象液の導電率に応じて検出感度を調整するための感度調整用抵抗素子SRと、試験信号から直流成分を除去するDCカットコンデンサDC1とを備える。試験信号は、たとえば交流電圧±12Vおよび周波数1kHzの交流信号とする。変換器20から出力された試験信号は、信号線SLを伝搬してセンサ部の測定電極11に与えられる。
変換器20は、測定電極11からの試験信号に対する応答信号を受信する部位として、DCカットコンデンサDC2と、フィルタ回路22と、応答信号を積分する積分回路23と、積分して得られた直流電圧を所定の基準電圧と比較する比較回路24と、比較結果に応じて水位警報出力を発生する水位警報出力回路25と、装置本体の異常を知らせる異常警報出力を発生する異常警報出力回路26とをさらに備える。
以上の構成において、センサ部10では、与えられた試験信号に対する測定電極11の電圧レベルがその検知状態に応じて変化する。詳細には、測定電極11と貨物倉40(接地電位に相当)との間には、図1に示すように、インピーダンスZが介在すると考えることができる。たとえば、測定電極11が空気中にあって液位を検知していない場合には、このインピーダンスZは、空気のインピーダンスに相当し、非常に大きい値となる。一方、測定電極11が導電性の液体に接触している場合には、インピーダンスZは液体の導電率に依存した小さい値となる。測定電極11には、インピーダンスZによって試験信号が分圧されて現われることとなり、その電圧レベルは、インピーダンスZの大きさに応じて変化する。
この測定電極11の電圧レベルは、応答信号として、リターン線RLを介して変換器20に入力される。変換器20は、応答信号から測定電極11の電圧レベルを計測することにより、検知状態を知ることができる。
また、感度調整用抵抗素子SRの抵抗値を変更することにより、測定電極11が液体に接触しているときに、液体の導電率によって異なるインピーダンスZに対応することができ、検出感度の調整を行なうことができる。
変換器20は、さらに信号線SLとリターン線RLとの間に結合される帰還抵抗素子FRを備える。この帰還抵抗素子FRを配したことによって、後述するように、液位検知と異常検知との識別が可能となっている。
図2は、図1における変換器20の詳細な構成を示す回路図である。
図2を参照して、測定電極11に送信する試験信号を生成する発振回路21は、たとえばOPアンプOP5の正相入力端子および逆相入力端子にそれぞれ抵抗素子R12〜R14によって正帰還および負帰還をかけたウィーンブリッジ発振器で構成される。発振回路21の出力電圧は、さらに、直列接続されたnpn型トランジスタ素子Tr3とpnp型トランジスタ素子Tr4とからなる出力バッファで増幅され、試験信号として出力される。
生成された試験信号は、DCカットコンデンサDC1によって直流成分が除かれた後、感度調整用抵抗素子SRを介して信号線SLを伝搬し、測定電極11に入力される。
さらに、試験信号に応答して測定電極11から出力された応答信号は、リターン線RLを伝搬し、DCカットコンデンサDC2によって直流成分が除かれた後にフィルタ回路22に与えられる。
フィルタ回路22は、帯域通過型フィルタ(BPF:Band Pass Filter)であり、交流の応答信号から所望の周波数成分のみを抽出する。フィルタ回路22は、たとえば図2に示すように、OPアンプOP1に抵抗素子R3とコンデンサC1,C2による帰還をかけたアクティブフィルタで構成される。
先述のように、センサ部の測定電極11と貨物倉40との間にはインピーダンスZが存在することから、リターン線RLを伝搬する測定電極11からの応答信号には、何らかのノイズ成分が含まれる可能性がある。応答信号の電圧レベルがこのノイズ成分の影響を受けて変動すれば、変換器20が誤った検知出力を発するおそれがある。したがって、フィルタ回路22は、信号処理に必要な周波数1kHzの信号成分のみを抽出することによって、このようなノイズ成分による誤動作の発生を防止している。
積分回路23は、フィルタ回路22から入力される応答信号をある時間ごとに積分して平滑化する。積分回路23は、一般的な回路構成であって、OPアンプOP2と、OPアンプOP2の逆相入力端子に接続された抵抗素子R4と、逆相入力端子と出力端子との間に接続されたコンデンサC3とを備える。積分回路23に入力される応答信号は、周波数1kHz、電圧±12Vの交流信号であるため、この交流信号を直流信号に変換することによって、後の信号処理を簡単なものとしている。
比較回路24は、積分回路23の出力に対して並列に接続された2つの比較器OP3,OP4を備える。積分回路23から出力された直流信号は、比較器OP3,OP4において、それぞれに設定された基準電圧と比較される。
比較器OP3は、電源電圧を抵抗素子R5,R6,R7で分圧して生成した基準電圧と直流信号との電圧レベルを比較して、比較結果信号を出力する。比較器OP3の基準電圧は、10Vに設定されている。比較器OP3は、逆相増幅器であり、直流信号の電圧レベルが10Vよりも高ければ「L」(論理ロー)レベルの比較結果信号を出力する。一方、直流信号の電圧レベルが10Vよりも低ければ「H」(論理ハイ)レベルの比較結果信号を出力する。比較結果信号は、異常警報出力回路26のnpn型トランジスタ素子Tr1のゲートに入力される。
比較器OP4は、電源電圧を抵抗素子R8,R9,R10で分圧して生成した基準電圧と直流信号との電圧レベルを比較して、比較結果信号を出力する。比較器OP4の基準電圧は1Vに設定されている。比較器OP4は、直流信号の電圧レベルが1Vよりも高ければ「L」レベルの比較結果信号を出力する。一方、直流信号の電圧レベルが1Vよりも低ければ「H」レベルの比較結果信号を出力する。比較結果信号は、水位警報出力回路25のnpn型トランジスタ素子Tr2のゲートに入力される。
異常警報出力回路26は、電源電圧と接地電圧との間に直列に接続されるリレー回路Ry1と、npn型トランジスタ素子Tr1とを備える。
npn型トランジスタ素子Tr1は、比較結果信号に応答してオン/オフし、リレー回路Ry1を励磁または非励磁状態とする。比較結果信号が「L」のとき、すなわち直流信号の電圧が10V以上のときには、npn型トランジスタ素子Tr1がオフしてリレー回路Ry1を非励磁状態とする。このとき、リレー回路Ry1のリレー接点はオフ状態となる。
一方、比較結果信号が「H」のとき、すなわち直流信号の電圧が10V以下のときには、npn型トランジスタTr1がオンしてリレー回路Ry1を励磁状態とする。これにより、リレー回路Ry1のリレー接点がオン状態となる。リレー接点がオンされたことに応じて、異常検知を知らせる異常警報出力が出力される。
水位警報出力回路25は、電源電圧と接地電圧との間に直列に接続されるリレー回路Ry2と、npn型トランジスタ素子Tr2とを備える。
npn型トランジスタ素子Tr2は、比較結果信号に応答してオン/オフし、リレー回路Ry2を励磁または非励磁状態とする。詳細には、比較結果信号が「L」のとき、すなわち直流信号の電圧が1V以上のときには、npn型トランジスタ素子Tr2がオフしてリレー回路Ry2を非励磁状態とする。このとき、リレー回路Ry2のリレー接点はオフ状態となる。
一方、比較結果信号が「H」のとき、すなわち直流信号の電圧が1V以下のときには、npn型トランジスタTr2がオンしてリレー回路Ry2を励磁状態とする。これにより、リレー回路Ry2のリレー接点がオン状態となる。
ここで、リレー回路Ry2のリレー接点は、図2に示すように、リレー回路Ry1のリレー接点と直列に結合される。このような構成としたのは以下の理由による。リレー回路Ry1,Ry2を独立して設けた場合、直流信号の電圧が1V以下のときには、異常警報出力回路26と水位警報出力回路25とのいずれのリレー接点がオンとなり、異常警報出力と水位警報出力とがそれぞれ発生することとなってしまう。そこで、2つのリレー回路Ry1,Ry2を水位警報出力に対してAND回路の構成にすれば、両リレー接点が閉じたときにはじめて水位警報出力が出力されることとなり、警報出力を識別することができる。
なお、このようなリレー回路を用いたAND回路は、リレー回路自体が高価かつ大型なものであることから、PLC(Programmable Logic Controller)等を用いたシーケンス制御を行なうことによって、より簡易かつ安価に構成することも可能である。
次に、図1および図2に示した液位検出装置における水位検出動作および異常検知動作について説明する。
再び図1を参照して、変換器20から送出された試験信号(±12V,1kHz)は、信号線SLを伝搬して測定電極11に入力される。測定電極11は、この試験信号に対する応答信号をリターン線RLを介して変換器20に帰還する。
最初に、測定電極11が水位を検知していない場合を考える。この場合は、測定電極11と貨物倉40との間のインピーダンスZが大きいことから、信号線SL上の試験信号はそのまま応答信号としてリターン線RLを伝搬する。このときの測定電極11の電圧は変化しないことから、応答信号は、試験信号とほぼ同じ電圧レベルとなり、変換器20内の積分回路23から出力される直流信号において、約11VのDC電圧が得られる。
この電圧11Vの直流信号は、比較回路24に与えられると、比較器OP3,OP4において、それぞれ基準電圧(10V,1V)と比較される。いずれの比較器においても、直流信号の電圧レベルが基準電圧よりも高いことから、対応するリレー回路Ry1,Ry2はともにオンされず、水位警報出力および異常警報出力は出力されない。
次に、測定電極11が水位を検知した場合を考える。この場合は、測定電極11と貨物倉40との間のインピーダンスZは、海水の導電率を受けて小さくなる。このため、測定電極11の電圧レベルは減少し、応答信号として変換器20に伝搬される。この応答信号が積分回路23に与えられると、約1V以下のDC電圧の直流信号に変換される。
電圧1V以下の直流信号は、比較回路24の比較器OP3,OP4において、それぞれ電圧レベルが比較される。このとき、いずれの比較器においても、直流信号の電圧が基準電圧よりも低いことから、リレー回路Ry1,Ry2はともに励磁状態となる。これにより、直流接続されたリレー接点がともにオンされ、水位警報出力回路25から水位警報出力が出力される。
最後に、装置内部に断線による異常が発生した場合を考える。この場合は、信号線SLとリターン線RLとは接続が絶たれた状態となり、両線間の抵抗値は無限大となる。
ここで、図1に示すように、信号線SLとリターン線RLとの間には、変換器20内において帰還抵抗素子FRが結合されている。この帰還抵抗素子FRは、信号線SLとリターン線RLとの間の抵抗(無限大に相当)に対して十分小さい値に設定されていることから、発振回路21から出力された試験信号は、帰還抵抗素子FRを通って受信側のフィルタ回路22に伝搬される。この信号は、積分回路23を通過した段階において、DC電圧が約10V以下の直流信号となる。
この直流信号は、比較回路24に与えられると、比較器OP3,OP4においてそれぞれ基準電圧と比較される。このとき、直流信号は、比較器OP3においてのみ基準電圧よりも低いことから、異常警報出力回路26のリレー回路Ry1が励磁状態となり、リレー接点をオンする。この結果、液位検出装置からは異常警報出力が出力される。
なお、装置内部において電源がオフとなる異常が発生した場合においても、リターン線RLの電圧レベルは低下し、直流信号においては、正常動作時の約11VDC電圧よりも低い電圧となる。このような場合であっても、断線時と同様に異常警報出力が出力されることから、電源オフによる異常をも検知することができる。
ここで、感度調整用抵抗素子SRについて、さらに説明する。感度調整用抵抗素子SRは、信号線SLとリターン線RLとの間に接続されていることから、リターン線RLを伝搬する応答信号の電圧は、測定電極11と貨物倉40と間のインピーダンスZと、感度調整用抵抗素子SRとの分圧電圧に相当することになる。このとき、感度調整用抵抗素子SRの抵抗値を大きく設定すれば、導電率の低い液体(インピーダンスZが大きいことに相当)の検出が可能となり、感度調整用抵抗素子SRの抵抗値を小さく設定すれば、導電率の高い液体(インピーダンスZが小さいことに相当)の検出が可能となる。このように、感度調整用抵抗素子SRの抵抗値を測定対象液の導電率に応じて変化させることにより、検出可能な液体の範囲が広がり、本装置の汎用性を高めることができる。
図3は、以上に説明した検出動作を説明するためのフロー図である。
図1に示す液位検出装置は、電源投入に応じて作動状態となると(ステップS01)、変換器20から試験信号を送信し、受信した応答信号の電圧レベルを計測する。
応答信号の電圧レベルは、先述のように、液位検知の有無、または断線などの異常の有無によって変動する。比較回路24は、この電圧レベルを所定の基準電圧と比較して、液位検知と異常検知とを判断する。
このとき、比較回路24は、電圧レベルの異なる2種類の基準電圧を有しており、一方は断線検知のための基準電圧(たとえば10V)であり、他方は、液位検知のための基準電圧(たとえば1V)である。
比較回路24は、ステップS02に示すように、応答信号の電圧レベルを断線検知のための基準電圧と比較し、基準電圧を下回ると、異常警報出力回路26から異常警報出力を発生する(ステップS03)。
比較回路24は、さらに応答信号の電圧レベルを液位検知のための基準電圧と比較する(ステップS04)。応答信号の電圧レベルが基準電圧以下となると、リレー回路Ry1,Ry2のいずれもがオンとなり、水位警報出力回路25から水位警報出力が出力される(ステップS05)。
なお、以上の実施の形態では、測定対象液が海水である場合を例として説明したが、本発明に係る液位検出装置は、海水に限定されず、あらゆる導電性の液体に対して適用可能であることは明らかである。この場合は、測定対象液の導電率に応じて、比較回路の基準電圧を設定することで対応することができる。この点について、電極間に流れる電流値から液位を検出する従来の液位検出装置では、測定対象液の導電率によっては電流が微小となるため、基準となる電流レベルの設定感度が求められる。これに対して、本発明に係る液位検出装置は、比較回路内部の分圧比によって基準電圧を設定するため、設定が容易であるという利点を有する。
また、本実施の形態では、貨物倉に生じた浸水を検知するために、液位を検知して液位検出警報を発する構成としたが、たとえば高架水槽に設置し、液位が検知されないときに警報を発する構成とすることも可能である。
以上のように、この発明の実施の形態によれば、測定電極に2本の信号線を接続した簡易な構成によって、装置規模の増大を伴なうことなく、液位検知とともに、装置に発生した異常を検知することができる。
また、比較回路において、検知判断の基準となる電圧レベルが検知する内容によって異なることから、液位検出と異常検知とを容易に判別することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態に従う液位検出装置の構成を示す回路ブロック図である。 図1における変換器20の受信側の詳細な構成を示す回路図である。 図1および図2に示す液位検出装置における検出動作を説明するためのフロー図である。 従来の導電率式の液位検出装置の動作原理を説明するための概略回路図である。 特許文献1に記載される液位検出装置に搭載される異常検出回路の構成を示す回路図である。
符号の説明
10 センサ部、11 測定電極、12 絶縁物、20 変換器、21 発振回路、22 フィルタ回路、23 積分回路、24 比較回路、25 水位警報出力回路、26 異常警報出力回路、40 貨物倉、100 電極部、200 電極保持部、300 リレー駆動回路、303 定電圧回路、304 増幅回路、305 npn型トランジスタ、306 リレー接点、SL 信号線、RL リターン線、DC1,DC2 DCカットコンデンサ、FR 帰還抵抗素子、SR 感度調整用抵抗素子、Ry1,Ry2 リレー回路、Tr1〜Tr3 npn型トランジスタ素子、Tr4 pnp型トランジスタ素子、C1,C2,C3,C4,C20 コンデンサ、R1〜R15,R20〜R24 抵抗素子、D1,D2,D20 ダイオード、OP1,OP2 オペアンプ、OP3,OP4 比較器、T1,T2 トランス、CR1,CR2 整流器、BL,BS 電極、A 端子、L 検出端子、E 接地端子,IV1 インバータ素子、P パルス発生回路、F1 フォトトランジスタ、CP 判別回路。

Claims (5)

  1. 測定対象液の液面との接触の有無によって液位を検出する測定電極と、
    前記測定電極に試験信号を送信して、前記試験信号に対する応答信号を受信する変換器と、
    前記変換器からの前記試験信号を前記測定電極に伝搬する第1の信号線と、
    前記測定電極の出力する前記応答信号を前記変換器に伝搬する第2の信号線と、
    前記第1の信号線と前記第2の信号線との間に結合される帰還抵抗素子とを備え、
    前記変換器は、
    前記試験信号を生成する試験信号生成手段と、
    前記応答信号に基づいて、前記測定電極が液位を検出したことを指示する液位検出信号を出力する液位検出手段と、
    前記応答信号に基づいて、前記第1および第2の信号線の導通状態の異常を検出したことを指示する異常検出信号を出力する異常検出手段とを含み、
    前記液位検出手段は、
    前記応答信号の電圧と第1の基準電圧とを比較する第1の比較回路と、
    前記第1の比較回路の比較結果信号に応答して、前記液位検出信号を出力する液位検出信号出力回路とを含み、
    前記異常検出手段は、
    前記応答信号の電圧と第2の基準電圧とを比較する第2の比較回路と、
    前記第2の比較回路の比較結果信号に応答して、前記異常検出信号を出力する異常検出信号出力回路とを含む、液位検出装置。
  2. 前記第1の信号線に挿入され、前記測定対象液の導電率に応じて抵抗値を変化させて検出感度を調整する可変抵抗素子をさらに備える、請求項1に記載の液位検出装置。
  3. 前記液位検出信号出力回路は、
    前記異常検出信号と前記液位検出信号とのいずれもが活性化したことに応じて、前記液位検出信号を出力する、請求項1または2に記載の液位検出装置。
  4. 前記変換器は、
    前記応答信号を直流電圧に変換する積分回路をさらに含み、
    前記第1の比較回路は、前記直流電圧と前記第1の基準電圧とを比較し、前記第2の比較回路は、前記直流電圧と前記第2の基準電圧とを比較する、請求項3に記載の液位検出装置。
  5. 前記変換器は、
    前記応答信号から所定の周波数成分を抽出するフィルタ回路をさらに含む、請求項4に記載の液位検出装置。
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