JP2003130564A - 熱回収システム - Google Patents
熱回収システムInfo
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- JP2003130564A JP2003130564A JP2001323646A JP2001323646A JP2003130564A JP 2003130564 A JP2003130564 A JP 2003130564A JP 2001323646 A JP2001323646 A JP 2001323646A JP 2001323646 A JP2001323646 A JP 2001323646A JP 2003130564 A JP2003130564 A JP 2003130564A
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Abstract
の冷熱エネルギーとこの液化ガスを燃焼して発生する熱
エネルギーを有効利用し得る熱回収システムを提供す
る。 【解決手段】 水分吸着剤を充填し得る吸着剤充填容器
1と、この吸着剤充填容器1に連通した水分凝固装置2
とを備えてなる熱回収システムであって、更に、前記吸
着剤充填容器1には高温の流体が流れることによって前
記水分吸着剤を加熱し得る吸着剤加熱手段5が備えられ
るとともに、前記水分凝固装置2には低温の液化ガスが
流れることによって前記吸着剤充填容器1から移動して
くる水分を凝結し得る凝結手段11が備えられている。
Description
NG)や液化石油ガス(LPG)などの液化ガスを燃料
とした火力発電所などから発生する未利用のエネルギー
を有効利用する熱回収システム関するものである。
は、約−162℃で液化されたLNGを、気化器におい
て海水で気化して天然ガス(NG)を得、このNGを燃
焼して発電に使用している。そして、その発電の際に発
生する発電設備からの排熱はこれまでにも有効利用が図
られてきた。
を気化するために使用した海水はそのまま海に戻されて
いる。一方、気化後のNGを燃焼した排ガスは蒸気発生
に利用され、高温高圧の蒸気を得てタービンなどに利用
されるが、200℃程度の低温の排ガスや蒸気は利用さ
れずに廃棄されている。そして、これまでにも前記未利
用のエネルギーの有効利用方法が、省エネの観点から研
究されている。
なしたものであって、その目的は、液化ガスを用いた発
電所で発生する液化ガスの冷熱エネルギーとこの液化ガ
スを燃焼して発生する熱エネルギーを有効利用し得る熱
回収システムを提供するものである。
めに、本発明(請求項1)に係る熱回収システムは、水
分吸着剤を充填し得る吸着剤充填容器と、この吸着剤充
填容器に連通した水分凝固装置とを備えてなる熱回収シ
ステムであって、更に、前記吸着剤充填容器には高温の
流体が流れることによって前記水分吸着剤を加熱し得る
吸着剤加熱手段が備えられるとともに、前記水分凝固装
置には低温の液化ガスが流れることによって前記吸着剤
充填容器から移動してくる水分を凝結し得る凝結手段が
備えられているものである。
用され水分を吸着した水分吸着剤が充填、密閉される。
その後、吸着剤充填容器に連通している水分凝固装置の
凝結手段に液化ガスを流すことによって水分凝固装置内
の水分が凝結し、この凝結によって水分凝固装置内の圧
力が低下するため、吸着剤充填容器内の水分が水分凝固
装置内に流入するようになり、水分吸着剤の水分が除去
でき再生される。またこの時、同時に吸着剤充填容器内
の吸着剤加熱手段に、液化ガスを気化させその気化ガス
を燃焼させた比較的高温の排ガス、又は前記気化ガスを
燃焼させた排ガスを熱源として発生させた余剰の蒸気、
もしくは工場ボイラで発生させた余剰の蒸気を流すこと
で、水分吸着剤が加熱され水分の蒸発が促進され水分の
除去が効率よくでき、液化ガスを用いた発電所で発生す
る未利用のエネルギーの有効利用を図ることができる。
また、再生された吸着剤は、乾燥状態で保存することが
でき、必要に応じて使用できる。
剤充填容器は、容器外部において水分凝縮装置及び吸着
剤加熱手段の加熱源と分離され取り外し可能に構成する
ことができる(請求項2)。このように構成すること
で、吸着剤充填容器を可搬式にでき、多数の可搬式吸着
剤充填容器を準備することで、液化ガス発電所での再生
利用に限らず、病院、美術館、博物館、その他大型ビル
などに取付けられている空調設備用の蓄熱槽自体として
適用できる。
ステムは、水分吸着剤を充填し得るとともに、高温の流
体が流れることによって前記水分吸着剤を加熱し得る吸
着剤加熱手段を内部に備える吸着剤充填容器と、前記吸
着剤加熱手段を通過して吸着剤充填容器外に排出される
高温の流体と液化ガスを熱交換する熱交換器と、前記液
化ガスが前記熱交換器により気化した気化ガスを動力と
するタービンと、このタービンの回転により前記吸着剤
充填容器を減圧する減圧手段と、を備えてなるものであ
る。
構成と同様に、吸着剤充填容器内に充填、密閉した、使
用され水分を吸着した水分吸着剤の水分を除去して再生
でき、液化ガスを用いた発電所で発生する未利用のエネ
ルギーの有効利用を図ることができる。また、再生され
た吸着剤は、乾燥状態で保存することができ、必要に応
じて使用できる。
を吸着し得る吸着剤であってシリカゲル、ゼオライト、
活性炭、活性アルミナなど粉粒体や成形体が使用でき
る。
基づいて説明する。図1は、本発明に係る熱回収システ
ムの概要を示す模式図であって、1は吸着剤充填容器、
2は水分凝固装置である。
閉可能な筒状容器であって、その内部には、使用して水
分を吸着した水分吸着剤を収容し得る空間4を備えると
ともに、その空間4内に水分吸着剤を加熱し得る吸着剤
加熱手段となる熱交換管路5が装備されている。また、
吸着剤充填容器1の外部には、上記空間4に連通させて
連結管6が、また上記熱交換管路5に通じる導入管7と
導出管8がそれぞれ設けられている。
せ、そのNGを燃焼させた排ガスで加熱した高温の流体
(蒸気)を、発電機のタービン(図示せず)などの動力
として使用した後の管路9に連結されている。また、導
出管8は熱交換後の流体の温度にもよるが、低ければ大
気に放出してもよいし、高ければ更に他の機器へ流して
熱利用した後に大気へ放出してもよい。
にLNGが流通するLNG熱交換管路(水分の凝結手
段)11が装備され、その外部には、容器10内に連通
すると共に上記吸着剤充填容器1の連結管6に連結され
る連結管12と、LNG熱交換管路11に通じるLNG
導入管13とNG導出管14がそれぞれ設けられてい
る。
タンク(図示せず)からのLNG供給管路15に連結さ
れている。また、NG導出管14は、熱交換後のNGの
温度にもよるが、低ければ更に他の冷熱利用機器等へ流
して冷熱利用してもよいし、高ければ従来のように海水
等で熱交換して燃焼用ガス温度に昇温してもよい。
着剤充填容器1内には、使用され水分を吸着した水分吸
着剤が充填、密閉される。その後、連結管6と12を図
に符号を省略して示す弁を開けて連通させる。同時に、
吸着剤充填容器1に連通している水分凝固装置2のLN
G熱交換管路11にLNGタンクからのLNGをLNG
供給管路15を介して流すとともに、吸着剤充填容器1
内の熱交換管路5に、発電機のタービンなどの動力とし
て使用した後の高温の流体(蒸気)を管路9を介して流
すことで、水分凝固装置2内では水分が凝結し、この凝
結によって水分凝固装置2内の圧力が低下し、このため
吸着剤充填容器1内の水分が水分凝固装置2内に流入す
るようになり、吸着剤充填容器1内では、水分吸着剤が
熱交換管路5を介して加熱され水分の蒸発が促進される
ことになる。このようにして、水分吸着剤の水分が効率
よく除去でき水分吸着剤の再生ができるとともに、液化
ガスを用いた発電所で発生する未利用のエネルギーの有
効利用を図ることができる。
の実施形態の概要を示す模式図であって、21は吸着剤
充填容器、22はLPG熱交換器、23はタービンを示
す。なお、吸着剤充填容器21は上記図1に示す実施形
態の吸着剤充填容器1と基本的に同構成のものである。
し、密閉可能な筒状容器であって、その内部には、使用
して水分を吸着した水分吸着剤を収容し得る空間25を
備えるとともに、その空間25内に水分吸着剤を加熱し
得る吸着剤加熱手段となる熱交換管路26が装備されて
いる。また、吸着剤充填容器21の外部には、上記空間
25に連通させて連結管27が、また上記熱交換管路2
6に通じる導入管28と導出管29がそれぞれ設けられ
ている。
せ、そのNGを燃焼させた排ガスで加熱した高温の流体
(蒸気)を、発電機のタービン(図示せず)などの動力
として使用した後の管路30に連結されている。また、
導出管29はLPG熱交換器22の後記する熱交換管路
32に連結されている。
LNG熱交換管路31と上記吸着剤充填容器21からの
高温の流体(蒸気)を流通する熱交換管路32を備えて
構成され、高温の流体でLNGの昇温を行なう。
ン33、34を備え、一方の膨張タービン33には、上
記LNG熱交換器22のLNG熱交換管路31の排気管
路35を連結し、他方の膨張タービン34には、上記吸
着剤充填容器21の空間25に連通する連結管27に連
結する管路36が連結されている。これにより、LNG
熱交換器22で気化したNGを動力としてタービン33
が駆動され、このタービン33の回転により前記膨張タ
ービン34が回転して真空ポンプとして機能すること
で、空間25内を減圧する。なお、図の符号37は熱交
換器であって、本例では更にこの熱交換器37を通すこ
とにより、膨張タービン34で引出した空間25内の蒸
気を、膨張タービン33を駆動したNGの余剰冷熱を用
いて降温の後、凝結させ減圧する。この方法により前記
膨張タービン34の真空ポンプとしての動力負荷を低減
できる。
ステムにおいても図1に示す形態と同様の作用効果が得
られる。すなはち、吸着剤充填容器21内には、使用さ
れ水分を吸着した水分吸着剤が充填、密閉される。その
後、連結管27が連結している膨張タービン34に連結
する管路36の図示省略する弁を開けて連通させる。同
時に、LNG熱交換器22にLNGタンクからのLNG
をLNG供給管路38を介して流し膨張タービン33を
駆動するとともに、吸着剤充填容器21内の熱交換管路
26に、発電機のタービンなどの動力として使用した後
の高温の流体(蒸気)を管路30を介して流し、更にL
PG熱交換器22の熱交換管路32に流すことで、膨張
タービン34により吸着剤充填容器21内の水分が吸
引、排出されるようになり、また吸着剤充填容器21内
では、水分吸着剤が熱交換管路26を介して加熱され水
分の蒸発が促進されることになる。このようにして、水
分吸着剤の水分が効率よく除去でき水分吸着剤の再生が
できるとともに、液化ガスを用いた発電所で発生する未
利用のエネルギーの有効利用を図ることができる。
1は、共に連結管6、27、導入管7、28、及び導出
管8、29をそれぞれ介して外部のLNGタンクやLN
G熱交換器等の機器からの管路に連結した例を説明した
が、このように連結構造とすることで、吸着剤充填容器
1、21が外部のLNGタンクやLNG熱交換器等の機
器から分離及び連結ができる。従って、前記吸着剤充填
容器1、21を可搬式に構成し、この多数を準備するこ
とで、液化ガス発電所での再生利用に限らず、病院、美
術館、博物館、その他大型ビルなどに取付けられている
空調設備用の蓄熱槽自体として適用できる。
1の熱交換管路5、26に、発電機のタービンなどの動
力として使用した後の蒸気を流す例を説明したが、本発
明はこの例に限定されるものではなく、NGを燃焼させ
た比較的高温の排ガス、又は工場ボイラで発生する余剰
の蒸気などであってもよい。
収システムによれば、液化ガスを用いた発電所で発生す
る液化ガスの冷熱エネルギーとこの液化ガスを燃焼して
発生する熱エネルギーを有効利用することができる。
図である。
概要を示す模式図である。
3:開閉蓋 4:空間 5:熱交換管路
6:連結管 7:導入管 8:導出管
9:管路 10:容器 11:LNG熱交換管路 1
2:連結管 13:LNG導入管 14:NG導出管 1
5:LNG供給管路 21:吸着剤充填容器 22:LPG熱交換器 2
3:タービン 24:開閉蓋 25空間 2
6:熱交換管路 27:連結管 28:導入管 2
9:導出管 30:管路 31:LNG熱交換管路 3
2:熱交換管路 33、34:膨張タービン 3
5:排気管路 36:管路 37:熱交換器 3
8:LNG供給管路
Claims (3)
- 【請求項1】 水分吸着剤を充填し得る吸着剤充填容器
と、この吸着剤充填容器に連通した水分凝固装置とを備
えてなる熱回収システムであって、更に、前記吸着剤充
填容器には高温の流体が流れることによって前記水分吸
着剤を加熱し得る吸着剤加熱手段が備えられるととも
に、前記水分凝固装置には低温の液化ガスが流れること
によって前記吸着剤充填容器から移動してくる水分を凝
結し得る凝結手段が備えられていることを特徴とする熱
回収システム。 - 【請求項2】 吸着剤充填容器が、容器外部において水
分凝固装置及び吸着剤加熱手段の加熱源と分離され取り
外し可能に構成されてなる請求項1記載の熱回収システ
ム。 - 【請求項3】 水分吸着剤を充填し得るとともに、高温
の流体が流れることによって前記水分吸着剤を加熱し得
る吸着剤加熱手段を内部に備える吸着剤充填容器と、前
記吸着剤加熱手段を通過して吸着剤充填容器外に排出さ
れる高温の流体と液化ガスを熱交換する熱交換器と、前
記液化ガスが前記熱交換器により気化した気化ガスを動
力とするタービンと、このタービンの回転により前記吸
着剤充填容器を減圧する減圧手段と、を備えてなること
を特徴とする熱回収システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001323646A JP2003130564A (ja) | 2001-10-22 | 2001-10-22 | 熱回収システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001323646A JP2003130564A (ja) | 2001-10-22 | 2001-10-22 | 熱回収システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003130564A true JP2003130564A (ja) | 2003-05-08 |
Family
ID=19140507
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001323646A Pending JP2003130564A (ja) | 2001-10-22 | 2001-10-22 | 熱回収システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003130564A (ja) |
-
2001
- 2001-10-22 JP JP2001323646A patent/JP2003130564A/ja active Pending
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A977 | Report on retrieval |
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