JP2003130563A - 蓄熱カプセル - Google Patents

蓄熱カプセル

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JP2003130563A
JP2003130563A JP2001327784A JP2001327784A JP2003130563A JP 2003130563 A JP2003130563 A JP 2003130563A JP 2001327784 A JP2001327784 A JP 2001327784A JP 2001327784 A JP2001327784 A JP 2001327784A JP 2003130563 A JP2003130563 A JP 2003130563A
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JP2001327784A
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Naotatsu Yano
直達 矢野
Yuji Tsubota
祐二 坪田
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Kubota Corp
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Kubota Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage

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  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 上下寸法の長い縦型の蓄熱カプセルを、熱効
率を落とすことなく、かつ、強度条件も満たせるものと
して実現させる。 【解決手段】 左右一対の壁部1,2と、これらの間に
形成される蓄熱材充填用空間と、両壁部1,2の外周縁
どうしを融着して成る外周シール部5とを備えた蓄熱カ
プセルの正面視形状を、上下が左右より長い縦長矩形形
状に設定し、充填用空間が上下3カ所の部分空間に分割
されるように、両壁部1,2どうしの上下中間部を融着
して成る2箇所の中間シール部6,6を形成するととも
に、中間シール部6とその上下の第1壁部1又は第2壁
部2とによって成る凹入溝12に、この凹入溝12の断
面積を縮小させる規制部材13を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に熱媒体が貯
留されて蓄熱及び放熱が自在な蓄熱カプセルに係り、詳
しくは、蓄熱効率が悪化すること無く、蓄熱カプセルの
上下長さを大型化できるようにする技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の蓄熱カプセルは、特開2000−
18864号公報に示されたもののように、合成樹脂製
で正面視形状が横長の矩形のものが知られている。即
ち、対向配置される一対の壁面には、洗濯板のように長
手方向に直行する凹凸を連続的に形成して放熱並びに受
熱面積を増大させてあり、カプセル表面から効率良く熱
交換が行われるようにしてあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術による蓄
熱カプセルは、前述の公報にて示されたように、横倒し
状態で配置されるものであって、蓄熱槽としての上下高
さが短いものであり、例えば天井裏等の比較的上下高さ
に制約を受ける箇所への配置に好適なものである。そこ
で、店舗や大型住宅向け等にも適用できるよう、上下高
さを高くして蓄熱量の大容量化を行うことが考えられ
た。
【0004】すなわち、前述の蓄熱カプセルを上下に長
い縦型に構成して前後左右に配列することにより、蓄熱
槽の上下高さを高くして容積を増やすのである。しかし
ながら、熱効率向上の点からカプセルを形成する合成樹
脂材の肉厚は限界近くまで薄くされているため、単純に
蓄熱カプセルの上下寸法を長くすると、内装されている
蓄熱材の重みによる内圧により、カプセル下部の壁面が
膨らんで変形し、極端な場合には破裂のおそれがある
等、強度的に難点があって実現が困難である。
【0005】そこで、上下に長い縦型の蓄熱カプセル
を、その上下中間の複数箇所において左右の壁部どうし
をスポット的に連結させ、壁部の膨張変形を抑制させる
ことが試されたが、内部空間としては一続きである以
上、カプセル下部には高い圧力が作用し、やはり前述の
不都合の生じるおそれがあるので、更なる改善の余地が
残されていた。
【0006】本発明の目的は、上下寸法の長い縦型の蓄
熱カプセルを、熱効率を落とすことなく、かつ、強度条
件も満たせるものとして実現させる点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の構成は、図
3,図4に例示する如く、対向配置される第1壁部1と
第2壁部2と、これら両壁部1,2の間に形成される蓄
熱材充填用の内部空間3と、両壁部1,2の外周縁どう
しが気密状に互いに相対連結された状態の外周シール部
5とを備えて成る蓄熱カプセルにおいて、内部空間3が
上下複数の部分空間4に分割されるように、両壁部1,
2どうしがそれらの上下中間部において気密状に連結さ
れた中間シール部6を形成するとともに、中間シール部
6とその上下の第1壁部1又は第2壁部2とによって形
成される凹入溝12に、この凹入溝12の断面積を縮小
させる規制部材13を配置してあることを特徴とする。
【0008】請求項1の構成によれば、蓄熱カプセルを
構成するにあたり、左右両壁部どうしを連結して成る中
間シール部を形成して、完全独立状態の部分空間を上下
に複数配列したので、カプセルの底部には部分空間に存
在する分割された蓄熱材の重みによる圧力が作用するの
みであり、従来のように蓄熱材全部の重みによる圧力は
作用しない。つまり、複数の部分空間の底部には、その
部分空間毎の重みが作用するだけになり、薄い肉厚の板
材を用いて縦型のカプセルを形成しながら、板材が膨張
変形するとか破裂するといった不具合が生じないように
なる。
【0009】ところで、多数の蓄熱カプセルを備えた蓄
熱槽内では、送風することで熱交換するものであるが、
上下複数の部分空間を備えた縦型の蓄熱カプセルでは、
中間シール部とその上下の第1又は第2壁部とによって
凹入溝が形成されることになるので、空間部が広く抵抗
の少ないその凹入溝部分に風が集中して通過し、第1及
び第2壁の表面付近を通過する風量が減ってしまう不都
合の生じることが予測される。そこで、凹入溝の断面積
を縮小させる規制部材を配置することにより、凹入溝部
分の通過風量を絞って、送風すべき第1及び第2壁の表
面付近を通る風量を確保できるようになるのである。
【0010】請求項2の構成は、図3、図4に例示する
如く、請求項1の構成において、両壁部1,2の夫々
が、内部空間3を形成するべく外側に膨出した凸面部7
が複数形成された平板状の合成樹脂材によって構成さ
れ、外周シール部5及び中間シール部6は、両壁部1,
2夫々の凸面部7以外の部分どうしを融着又は貼着にて
一体化することで構成されていることを特徴とするもの
である。
【0011】請求項2の構成によれば、凸側となる凸面
部と、凹側となるシール部とによる凹凸面を有した合成
樹脂製板材の2枚を融着(又は貼着)によって貼り合わ
せるという、構造簡単で製作も容易な構成の蓄熱カプセ
ルとして、請求項1の構成による前記作用を得ることが
できるようになった。
【0012】請求項3の構成は、図3、図4に例示する
如く、請求項1又は2の構成において、複数の部分空間
4に、互いに固化温度の異なる蓄熱材11を充填してあ
ることを特徴とするものである。
【0013】請求項3の構成によれば、蓄熱カプセル
は、互いに独立した複数の部分空間を有しており、種類
や性質、性能等の異なる蓄熱材を収容することが自在で
ある。故に、複数の部分空間に、互いに固化温度の異な
る蓄熱材を充填することにより、より幅広い温度域を有
する蓄熱システムに好適な蓄熱カプセルとなり、使用適
応範囲を広げることが可能になる。
【0014】尚、上述のように、図面との対照を便利に
するために符号を記したが、該記入により本発明は添付
図面の構成に限定されるものではない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に蓄熱空調システムの概略図
が、図2に蓄熱槽部分が夫々示されている。この蓄熱空
調システムAは、エアコン(空調装置)16を用いた個
人住宅用のものであり、エアコン16及び蓄熱槽14が
1階の床下に配置されている。即ち、蓄熱槽14の一端
がエアコン16の吹き出し側に、他端及び室内からの戻
りダクト17とがエアコン16の吸い込み側に夫々連結
し、1階及び2階の各天井裏に装備された複数の空調フ
ァン18と蓄熱槽14の出口側とを連通するための主ダ
クト19を、床下23から立ち上がる縦型のものとして
設けてある。
【0016】図1,図2に示すように、エアコン16の
送風は接続ダクト25を介して全て蓄熱槽14に供給さ
れるようにしてあり、蓄熱槽14の出口側ダクト20、
室内からの戻り風を取り込む所であるエアリターン口2
2に連通する戻りダクト17、及び各空調ファン18に
連通する主ダクト19を結ぶとともに、エアコン16の
吸込み側ダクトとなる連結ダクト21を設けてある。連
結ダクト21内には、軸心P周りに回動して戻りダクト
17を開閉自在で、連結ダクト21の遮断及び解放も可
能な開閉弁24を設けてある。そして、運転モードとし
ては、蓄熱空調モード、放熱モード、蓄熱モードとがあ
る。
【0017】蓄熱空調モードは、図6(イ)に示すよう
に、連結ダクト21が遮断され、かつ、戻りダクト17
が開かれる位置に開閉弁24を回動操作し、エアコン1
6を空調作動させ、いずれかの空調ファン18を回転作
動させる運転モードであり、エアコン16から出る冷風
(又は温風)によって蓄熱槽14の蓄熱と、冷風(又は
温風)による室内空調との双方が行えるとか、エアコン
16と蓄熱槽14の放熱との双方によって室内空調が行
えるといった状態が得られる。
【0018】例えば、蓄熱槽14の温度が希望冷房温度
よりも低いときには、エアコン16と蓄熱槽14との双
方によって室内を素早く冷房でき、蓄熱槽14の温度が
希望冷房温度以上であるときには、エアコン16の冷風
によって蓄熱槽14の冷熱蓄熱と室内の冷房との双方が
行われるようになる。
【0019】放熱モードは、図6(ロ)に示すように、
連結ダクト21及び戻りダクト17が共に開かれる位置
に開閉弁24を回動操作し、エアコン16を送風作動
(単なる送風ファンとして用いる空作動)させ、いずれ
かの空調ファン18を回転作動させる運転モードであ
り、エアコン16から出る常温風によって蓄熱槽14で
熱交換させて、蓄熱槽14に貯められた熱エネルギーの
みによって空調されたエアを室内に供給する状態が得ら
れる。
【0020】例えば、蓄熱槽14の温度が希望冷房温度
よりも十分に低いときに、蓄熱槽14に貯められた熱エ
ネルギーのみによって希望冷房温度まで室内冷房させる
とか、蓄熱槽14の温度が希望冷房温度より高いときに
は、取り敢えず蓄熱槽14の温度までは蓄熱槽14に貯
められた熱エネルギーのみによって室内冷房させるとい
った状態が得られる。この運転モードでは、エアコン1
6のコンプレッサー又はコンデンサが作動しない(即ち
エアコン16が空調作動しない)分、蓄熱空調モードに
比べて電力が少なくて済み、廉価に空調を行うことがで
きる。
【0021】尚、戻りダクト17と主ダクト19とが連
結ダクト21部位では互いに離れているとともに、戻り
ダクト17の風下方向の近傍にエアコン16が位置し、
かつ、出口側ダクト20の風下方向近傍に主ダクト19
の吸込み口が位置する構造上、連結ダクト21部位にお
いて給排風が混ざることが実質的に生じないので、開閉
弁24を前述の位置(戻りダクト17内面に沿う位置)
にすることが可能であるが、連結ダクト21を遮断する
位置[ 図6(イ)に示された位置] に開閉弁24を回動
操作しても良い。
【0022】蓄熱モードは、図6(ハ)に示すように、
戻りダクト17を閉じ、かつ、連結ダクト21は解放す
る位置に開閉弁24を回動操作し、エアコン16を空調
作動させ、全ての空調ファン18を停止させる運転モー
ドであり、エアコン16と蓄熱槽14とによる閉鎖ルー
プ状態で運転させるものである。この場合、すべての空
調ファン18が停止していて主ダクト19は負圧にも正
圧にもならないので、主ダクト19には風が流れないの
である。
【0023】この運転モードは、電力料金が安くなる深
夜等において用いるモードであり、例えば、エアコン1
6を冷房運転して夏場の夜中に蓄熱槽14に冷熱を蓄え
させたり、エアコン16を暖房運転して冬場の日中に蓄
熱槽14に温熱を蓄えたりする。そして、蓄熱槽14に
蓄えた冷熱により、夏場の日中に放熱モードで室内冷房
するとか、蓄熱槽14に蓄えた温熱により、冬場の夜に
放熱モードで室内暖房を行うことにより、電気代を節約
しながら良好な空調が行えるのである。
【0024】そして、図示しないが、開閉弁24を図6
(ロ)に示された位置に回動操作し、エアコン16を停
止し、空調ファン18を回転作動させる送風モードも可
能であり、これによれば単に室内に循環送風するだけの
状態が得られる。次に、蓄熱槽14に多数装備される蓄
熱カプセルCについて説明する。
【0025】図3、図4に示すように、蓄熱カプセルC
は、対向配置される第1壁部1と第2壁部2と、これら
両壁部1,2の間に形成される蓄熱材充填用の内部空間
3と、両壁部1,2の外周縁どうしが気密状に互いに相
対連結された状態の外周シール部5とを備えて構成され
ている。両壁部1,2の正面視形状は、上下高さが左右
長さよりも長い縦長の矩形形状に設定され、内部空間3
が上下3箇所の部分空間4に分割されるように、両壁部
1,2どうしがそれらの上下中間部において気密状に連
結された中間シール部6を2箇所に形成してある。つま
り、蓄熱カプセルCは、部分空間4を備えた部分カプセ
ル8の3組が上下に連結一体化されたような構造を採る
ものである。
【0026】第1及び第2壁部1,2の夫々は、内部空
間3を形成するべく外側に膨出した凸面部7が3箇所形
成された平板状の合成樹脂材によって構成されており、
凸面部7以外の部分が外周シール部5及び中間シール部
6である。蓄熱カプセルCは、両壁部1,2を、夫々の
外周シール部5及び中間シール部6どうしの融着による
一体化によって構成されている。部分カプセル8として
見た場合、その上部の両端部に形成された一対の丸孔9
と、上1カ所、下2カ所の計3カ所に形成された溝孔1
0の夫々において、第1壁部1と第2壁2とがスポット
的に融着されている。各部分空間4には、固化温度が1
8℃である蓄熱材11が充填されている。
【0027】凸面部7は、横方向に伸びる比較的小規模
な凹部7a及び凸部7bが繰り返し形成された凹凸状に
構成されている。即ち、凹部7aは内部空間3の側に窪
んだ形状であり、凸部7bは内部空間3とは反対側に膨
らんだ形状をなしている。そして、第1壁部1に形成し
た凹部7aと第2壁部2に形成した凸部7bとが、及
び、第1壁部1に形成された凸部7bと第2壁部2に形
成された凹部7aとが、第1壁部1或いは第2壁部2の
法線方向において一致するように形成してある。つま
り、第1壁部1に凸部7bが形成してある位置に対して
は、その裏側に位置する第2壁部2には凹部7aが形成
されている構造である。
【0028】中間シール部5,5とその上下の第1及び
第2壁部1,2とによって形成される凹入溝12に、凹
入溝12としての断面積を縮小させる規制部材13を配
置してある。図4に示すように、蓄熱槽14内では、第
1及び第2壁部1,2が接近する状態で隣合う蓄熱カプ
セルC、Cが配列されており、これら蓄熱カプセルC、
C間の空間部を熱交換のための風が流れることになる。
【0029】この場合、凹入溝12を開放したままで
は、隣合う凹入溝12,12が重なって比較的大きな空
間部となって風が集中して流れ込み、風を多く流すべき
隣合う第1及び第2壁部1,2の間の狭い空間部にはあ
まり流れなくなることになる。そこで、それを防止する
べくスポンジパッド等の比重の軽い材料で成る規制部材
13を凹入溝12に入れ込んで接着してあり、側面視で
ほぼ凹入溝12が規制部材13で埋まるような状態とし
てある。規制部材13としては、ウレタン、PP、P
E、アルミ合金、ゴム等、種々の材料によるものが可能
である。
【0030】図5に示すように、上及び下の部分カプセ
ル8,8における一対の丸孔9,9に通したインシュバ
ンド15によって、6個の蓄熱カプセルCが一体化され
ており、この一体化された6個一組の蓄熱カプセルC群
の多数を蓄熱槽14内に配列してある。互いに隣合う蓄
熱カプセルC,C間に介装された規制部材13がスペー
サーとして機能し、隣合う第1壁部1と第2壁部2との
間には送風スペースが確保されている。尚、中間の部分
カプセル8においても、丸孔9,9を用いてインシュバ
ンド15を通しても良い。
【0031】〔別実施形態〕図7に示すように、横幅が
拡大された幅広型(横長型でも良い)の蓄熱カプセルD
でも良い。この場合は、幅広形状の部分カプセル8の1
組当たりにおいて、溝孔10が下側3カ所で上側2カ所
の計5カ所に形成されている。又、蓄熱カプセルC、D
における3カ所の内部空間4に充填する蓄熱材11の固
化温度を、上から順に(又は下から順に)0℃、18
℃、48℃のものとするといった具合に、互いに異なる
固化温度を有したものに設定しても良い。
【0032】図3に仮想線で示すように、蓄熱カプセル
Cの上端及び下端の外周シール部5と、その上下の第1
壁部1又は第2壁部2とによって形成される凹み部に、
この凹み部の断面積を縮小させて風の素通りを規制又は
阻止する端部規制部材26を装備しても良い。前述した
規制部材13と同様の機能を発揮する端部規制部材26
は、外周シール部5が所定長さ(2〜3mm)突出する
寸法に設定されており、その僅かな外周シール部5の突
出により、蓄熱カプセルCを所定間隔毎に配列させるた
めに蓄熱槽14内に装備される鋸歯状の櫛状部材(図示
省略)に、位置ズレ無く載置できるようにしてある。
【0033】又、前述した規制部材13や端部規制部材
26に代えて、凹入溝12や前記凹み部の断面積を縮小
させるべく、第1壁部1や第2壁部2に一体形成される
邪魔板部(図示省略)を設けるようにしても良い。尚、
この外周シール部5の上下端に端部規制部材26を設け
る構造は、上下方向に単一の部分カプセル8が存在する
蓄熱カプセル、即ち、凹入溝12の無い蓄熱カプセルに
適用自在である。
【0034】
【発明の効果】請求項1に記載の蓄熱カプセルでは、蓄
熱材を充填する内部空間を上下複数に独立状態で区分す
るとともに、その区分することで形成される凹入溝を埋
める規制部材を設けるという構造工夫により、カプセル
壁面の膨張や破裂おそれが生じないようにしながら、蓄
熱槽の容量増大に貢献する縦型構造のものとして提供す
ることができた。
【0035】請求項2に記載の蓄熱カプセルでは、凹凸
を有した合成樹脂製の板材の2枚を融着一体化する生産
性に優れ、かつ、軽量となる合理的なものとしながら、
請求項1の構成による前記効果を奏することができた。
【0036】請求項3に記載の蓄熱カプセルでは、広い
温度域における蓄熱が可能であり、より汎用性に優れる
ものとしながら、請求項1又は2に記載の前記構成によ
るいずれかの効果を奏することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】蓄熱空調システムの概略構造を示す斜視図
【図2】蓄熱槽部分を示す一部切欠きの平面図
【図3】(イ)は蓄熱カプセルの正面図、(ロ)は蓄熱
カプセルの側面図
【図4】規制部材を示す蓄熱カプセルの部分拡大断面図
【図5】6枚の蓄熱カプセルによる束状態を示す斜視図
【図6】蓄熱空調システムの各種運転モードを示す作用
【図7】別形状の蓄熱カプセルを示す正面図
【符号の説明】
1 第1壁部 2 第2壁部 3 内部空間 4 部分空間 5 外周シール部 6 中間シール部 7 凸面部 11 蓄熱材 12 凹入溝 13 規制部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坪田 祐二 神奈川県横浜市鶴見区江ヶ崎町4番1号 東京電力株式会社電力技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向配置される第1壁部と第2壁部と、
    これら両壁部の間に形成される蓄熱材充填用の内部空間
    と、前記両壁部の外周縁どうしが気密状に互いに相対連
    結された状態の外周シール部とを備えて成る蓄熱カプセ
    ルであって、前記内部空間が上下複数の部分空間に分割
    されるように、前記両壁部どうしがそれらの上下中間部
    において気密状に連結された中間シール部を形成すると
    ともに、前記中間シール部とその上下の前記第1又は第
    2壁部とによって形成される凹入溝に、該凹入溝の断面
    積を縮小させる規制部材を配置してある蓄熱カプセル。
  2. 【請求項2】 前記両壁部の夫々が、前記内部空間を形
    成するべく外側に膨出した凸面部が複数形成された平板
    状の合成樹脂材によって構成され、前記外周シール部及
    び中間シール部は、前記両壁部夫々の凸面部以外の部分
    どうしを融着又は貼着にて一体化することで構成されて
    いる請求項1に記載の蓄熱カプセル。
  3. 【請求項3】 複数の前記部分空間に、互いに固化温度
    の異なる蓄熱材を充填してある請求項1又は2に記載の
    蓄熱カプセル。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005345081A (ja) * 2004-05-31 2005-12-15 Yano Giken:Kk 蓄熱カプセル
JP2007147165A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Yano Giken:Kk 蓄熱カプセル
JP2007147166A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Yano Giken:Kk 蓄熱カプセル

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005345081A (ja) * 2004-05-31 2005-12-15 Yano Giken:Kk 蓄熱カプセル
JP2007147165A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Yano Giken:Kk 蓄熱カプセル
JP2007147166A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Yano Giken:Kk 蓄熱カプセル

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