JP2003130219A - ダイヤフラムの製造方法 - Google Patents
ダイヤフラムの製造方法Info
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Abstract
の断面が露出していないダイヤフラムの製造方法を提供
すること。 【解決手段】 ゴムからなる表面層および裏面層と、基
布からなる中間層とを備え、1または2以上の貫通孔が
形成されている成形体よりなるダイヤフラムを製造する
方法であって、(1)未加硫のゴムからなる表面層およ
び裏面層と、基布からなる中間層とを備えた積層シート
を作製する工程、(2)当該積層シートを裁断して、少
なくとも1の貫通孔が形成された成形材料を得る工程、
(3)当該貫通孔に、これに対応して金型に設けたピン
を挿通した状態で、当該成形材料をプレス加硫する工程
を含み、前記成形材料の貫通孔の径をDとし、当該貫通
孔に挿通する前記ピンの外径をdとするとき、(D/
d)の値が1.1以上であり、当該成形材料の貫通孔の
内周面と、前記金型に設けたピンの外周面との間隙に、
未加硫のゴムを充填した後、プレス加硫する。
Description
ムの内部に備えたダイヤフラムを製造する方法に関す
る。
用されているダイヤフラムを示す平面図、図1〔B〕
は、同図〔A〕のX−X断面を示す断面図、図1〔C〕
は、同図〔B〕の部分拡大図(Y部詳細図)である。図
1〔A〕に示すように、このダイヤフラム1には、圧力
調製弁の構成要素に装着する際のボルト孔となる貫通孔
2が6箇所に形成されているとともに、圧力調製弁にお
ける高圧流体の流路となる貫通孔3が4箇所に形成され
ている。また、図1〔C〕に示すように、このダイヤフ
ラム1は、ゴムからなる表面層41と、補強用の基布か
らなる中間層51と、ゴムからなる中間層42と、補強
用の基布からなる中間層52と、ゴムからなる裏面層4
3とが積層されて構成されている。ここに、ゴム(加硫
ゴム)からなる表面層41および裏面層43により気密
性が確保され、基布からなる中間層51および中間層5
2によってダイヤフラムとしての強度が確保される。
する積層シートを打ち抜き加工(貫通孔の形成を含む)
することにより製造される。しかして、打ち抜き加工に
よって形成された貫通孔の内周面には、中間層51およ
び中間層52を構成する基布の断面が露出する。なお、
図1〔C〕においては、貫通孔3の内周面3Sにあらわ
れる基布の断面の図示を省略している。
たダイヤフラム1において、貫通孔3の周囲を示す部分
拡大図である。構成要素61と構成要素62とにより挟
持されているダイヤフラム1は、その貫通孔2(図2に
おいて図示省略)に挿通されたボルトを締めることによ
って、当該構成要素61,62により圧縮され、これに
より、圧力の調整が行われる。図2において、63およ
び64は、高圧流体(圧縮空気)の流路を区画する配管
部であり、この配管部63と配管部64とは、ダイヤフ
ラム1の貫通孔3を介して連通している。
ようなダイヤフラム1においては、高圧流体である圧縮
空気の流路(貫通孔3)の気密性を十分に確保すること
ができず、圧縮空気が外部に漏れてしまうという問題が
ある。すなわち、既述したように、圧縮空気の流路とな
る貫通孔3の内周面3Sには、中間層51および中間層
52を構成する基布の断面が露出しているため、図2の
矢印に示すように、当該流路内の圧縮空気が、中間層5
1および中間層52を通って外部に漏れてしまう。
すように、貫通孔3の内周面にシリコーン系のシール材
を塗布し、当該シール材による被膜7を形成することも
考えられる。しかしながら、貫通孔の内周面にシール材
を塗布することによって均一な被膜を形成することは困
難であり、形成される被膜において膜厚の過小な部分や
ピンホールが1箇所でもあると、所期のシール効果(気
密性)を発揮することができない。また、形成される被
膜の膜厚の過大であると、流路内における圧縮空気の流
動性が損なわれることがある。また、貫通孔の内周面
(ゴムおよび基布)に対する被膜(シリコーン)の密着
性が十分ではないため、ダイヤフラムの使用(圧縮・復
元)を繰り返すうちに、当該被膜が剥離してしまうこと
がある。さらに、図3に示すように、シール材による被
膜7は、貫通孔3の内周面とともに、貫通孔3の開口の
周囲(表面および裏面)にも形成されるため、当該周囲
に形成された被膜7によって、気密性が損なわれること
もある。
たものであって、本発明の目的は、ゴムからなる表面層
および裏面層と、基布からなる中間層とを備え、1また
は2以上の貫通孔が形成されている成形体よりなり、少
なくとも1の貫通孔の内周面がゴムにより被覆され、前
記中間層を構成する基布の断面が当該内周面に露出して
いないダイヤフラムを容易に製造することができるダイ
ヤフラムの製造方法を提供することにある。本発明の他
の目的は、少なくとも1の貫通孔に高圧流体を流通させ
たときに、当該貫通孔からの高圧流体の漏れを確実に防
止することのできるダイヤフラムを容易に製造すること
ができるダイヤフラムの製造方法を提供することにあ
る。
製造方法は、ゴムからなる表面層および裏面層と、基布
からなる中間層とを備え、1または2以上の貫通孔が形
成されている成形体よりなるダイヤフラムを製造する方
法であって、(1)未加硫のゴムからなる表面層および
裏面層と、基布からなる中間層とを備えた積層シートを
作製する工程、(2)当該積層シートを裁断することに
より、少なくとも1の貫通孔が形成された成形材料を得
る工程、(3)当該成形材料の貫通孔に、これに対応し
て金型に設けたピンを挿通した状態で、当該成形材料を
当該金型内でプレス加硫する工程を含み、前記成形材料
の貫通孔の径をDとし、当該貫通孔に挿通する前記ピン
の外径をdとするとき、(D/d)の値が1.1以上で
あり、当該成形材料の貫通孔の内周面と、前記金型に設
けたピンの外周面との間隙に、未加硫のゴムを充填した
後、プレス加硫することを特徴とする。ここに「これに
対応して金型に設けたピン」とは、成形材料を金型に仕
込んだときに、当該成形材料の貫通孔に挿通され、その
中心(軸)が当該貫通孔の中心(軸)と実質的に一致す
るよう配置されたピンをいう。
の表面および/または裏面における貫通孔の開口周囲に
未加硫のゴム層を積層して、プレス加硫することが好ま
しい。
れに対応して金型に設けた外径がdのピンを挿通する
と、当該貫通孔の内周面と、当該ピンの外周面との間
に、間隙〔両者の離間距離=(D−d)/2〕が形成さ
れる。そこで、この間隙に、未加硫のゴムを充填するこ
とにより、成形材料の貫通孔(直径=D)に露出してい
た基布の断面は、膜厚が(D−d)/2の未加硫のゴム
層により被覆される。この状態で、当該成形材料のプレ
ス加硫を行うことにより、得られる成形体(ダイヤフラ
ム)には、中間層を構成する基布の断面が露出していな
い貫通孔(直径=d)が形成される。このようにして得
られるダイヤフラムは、少なくとも1の貫通孔(成形材
料の貫通孔に由来する成形体の貫通孔)の内周面がゴム
により被覆されて、中間層を構成する基布の断面が露出
していないので、当該貫通孔内に高圧流体を流通させて
も、当該高圧流体が、基布からなる中間層を通って外部
に漏れるようなことはない。
硫のゴムからなる表面層および裏面層と、基布からなる
中間層とを備えた積層シートを作製する工程、(2)当
該積層シートを裁断することにより、少なくとも1の貫
通孔が形成された成形材料を得る工程、(3)当該成形
材料の貫通孔に、これに対応して金型に設けたピンを挿
通するとともに、当該貫通孔の内周面と、当該ピンの外
周面との間隙に、未加硫のゴムを充填した後、当該成形
材料を当該金型内でプレス加硫する工程を含む。
れ、圧縮機の圧力調製弁に使用されるダイヤフラムの一
例を示す平面図、図4〔B〕は、同図〔A〕のX−X断
面を示す断面図、図4〔C〕は、同図〔B〕の部分拡大
図(Y部詳細図)である。図4〔A〕に示すように、こ
のダイヤフラム10には、圧力調製弁の構成要素に装着
する際のボルト孔となる貫通孔11が6箇所に形成され
ているとともに、圧力調製弁における高圧流体(圧縮空
気)の流路となる貫通孔12が4箇所に形成されてい
る。
ヤフラム10は、ゴムからなる表面層141と、補強用
の基布からなる中間層151と、ゴムからなる中間層1
42と、補強用の基布からなる中間層152と、ゴムか
らなる裏面層143とが積層されて構成されている。こ
こに、ゴム(加硫ゴム)からなる表面層141および裏
面層143によって気密性が確保され、基布からなる中
間層151および中間層152によってダイヤフラムと
しての強度が確保される。ゴム(加硫ゴム)からなる中
間層142は、中間層151と中間層152との接着ゴ
ム層として機能する。
気の流路となる貫通孔12(同図〔C〕に示した貫通孔
12および他の3箇所に形成された貫通孔12)の内周
面の各々が、ゴム層144(表面層141、表面層14
2および表面層143のそれぞれに連続する加硫ゴム)
により被覆されている。このように、貫通孔12の内周
面がゴム層144により被覆されて、当該内周面に基布
の断面が露出していないことにより、当該貫通孔12内
に圧縮空気を流通させても、当該圧縮空気が、基布から
なる中間層151,152を通って外部に漏れるような
ことはない。
3およびゴム層144を構成する原料ゴムとしては、ダ
イヤフラムに使用される公知のゴム材料を使用すること
ができ、耐油性などの観点からニトリルゴムが好まし
い。また、中間層151および中間層152を構成する
基布としては、平織布など、ダイヤフラムに使用される
公知の織布を使用することができる。なお、基布からな
る中間層は2層(2プライ)に限定されるものではな
く、1層であっても、3層以上であってもよいことは勿
論である。
製造する方法について、各工程ごとに説明する。 (1)積層シートの作製工程:この工程においては、図
5に示すように、未加硫ゴムからなる表面層141A
と、基布からなる中間層151と、未加硫ゴムからなる
中間層(接着ゴム層)142Aと、基布からなる中間層
152と、未加硫ゴムからなる裏面層143Aとを積層
してなる5層構成の積層シートを作製する。積層シート
の作製方法(積層方法)としては、カレンダーによるト
ッピング法などを採用することができる。
製)工程:この工程においては、上記の工程により得ら
れた5層構成の積層シートを裁断して、図6に示したよ
うな円盤状の成形材料10Aを作製する。図6に示す成
形材料10Aには、貫通孔12(圧縮空気の流路を構成
する貫通孔)となる貫通孔12A(直径=Dの貫通孔)
が4箇所に形成されている。成形材料10Aを得るため
の裁断方法としては、打抜型による打ち抜き加工法を採
用することができ、打ち抜き加工法により形成された貫
通孔12Aの内周面には、中間層151,152を構成
する基布の断面が露出する。
は、上記の工程により得られた成形材料10Aを、その
貫通孔12Aに対応して設けたピン(成形体の貫通孔を
形成するためのピン)を備えた金型に仕込み、当該成形
材料10Aの貫通孔12Aの各々に当該ピンを挿通し、
当該貫通孔12Aの内周面と、当該ピンの外周面との間
隙に、未加硫のゴムを充填した後、当該成形材料10A
をプレス加硫する。図7〔A〕は、成形材料を金型(下
型)に仕込んだ状態を示す平面図であり、同図〔B〕
は、同図〔A〕のX−X断面を示す断面図である。図7
〔A〕〜〔B〕に示すように、成形材料10Aの貫通孔
12Aの各々には、ピン22が挿入され、貫通孔12A
の中心(軸)と、ピン22の中心(軸)とは実質的に一
致している。
成形材料において、貫通孔の周囲を示す断面図であり、
同図〔A〕は、成形材料を金型(下型)に仕込んだ状態
(図7〔B〕のY部の詳細)を示し、図8〔B〕は、貫
通孔の内周面と、ピンの外周面との間隙に、未加硫のゴ
ムを充填した状態を示し、同図〔C〕は、金型(下型お
よび上型)を閉じた状態を示している。
に形成された貫通孔12Aの直径(D)は、下型20に
設けられたピン22の外径(d)よりも大きく、これに
より、貫通孔12Aの内周面と、ピン22の外周面との
間に、円筒状の間隙G〔両面の離間距離=(D−d)/
2〕が形成される。
成形材料10Aの貫通孔(D)の比(D/d)の値は
1.1以上とされ、好ましくは1.2以上、更に好まし
くは1.3〜1.7とされる。この値が1.1未満であ
ると、貫通孔の内周面と、ピンの外周面との間に十分な
間隙が形成されず、得られるダイヤフラムの貫通孔の内
周面を被覆するゴムの厚み〔(D−d)/2〕が小さく
なって、圧縮空気の漏れ防止効果を十分に発揮すること
ができない。なお、ピン22の外径(d)としては、例
えば5〜25mmとされる。
することにより、図8〔B〕に示すように、貫通孔12
Aの内周面に露出していた基布(中間層151および中
間層152を構成する基布)の断面を、厚さが(D−
d)/2である未加硫のゴム層144Aにより被覆す
る。
(下型20および上型30)を閉じて成形材料10Aの
プレス加硫(熱プレス)を行うことにより、表面層14
1A、中間層142Aおよび裏面層143Aを構成する
未加硫ゴム、並びに間隙G内に充填したゴム層144A
を構成する未加硫ゴムを加硫(架橋)させる。ここに、
加硫条件としては、例えば、140〜180℃で5〜1
5分間とされる。なお、金型を閉じる際に、未加硫ゴム
の一部(余剰の未加硫ゴム)は、図示しないオーバーブ
ロー溝を通って、金型の外にバリとして排出される。以
上のようなプレス加硫により、図4〔C〕に示したよう
な層構成(加硫ゴムからなる表面層141,基布からな
る中間層151,加硫ゴムからなる中間層142,基布
からなる中間層152,加硫ゴムからなる裏面層14
3)を有し、加硫ゴムからなるゴム層144によって内
周面が被覆された貫通孔12が形成されてなる成形体が
得られる。
開いたときに、下型に付着している成形体(上記の5層
構成の積層体)を示す平面図、図9〔B〕は、同図
〔A〕のX−X断面を示す断面図、図9〔C〕は、下型
から取り出した後の成形体を示す平面図である。図9
〔C〕に示すように、この成形体10Bには、ピン22
の外径(d)と同一の直径の貫通孔12が4箇所に形成
されている。
の工程においては、図10に示すように、上記の工程に
より得られた成形体10B(貫通孔12が形成されてい
る5層構成の積層体)に、ボルト孔となる貫通孔11を
6箇所に形成するとともに、当該成形体10Bの外周部
を除去することにより最終製品(図4に示したダイヤフ
ラム10)とする。貫通孔11の形成および外周部を除
去方法としては、打抜型による打ち抜き加工法を採用す
ることができる。なお、打ち抜き加工法により形成され
る貫通孔11(ボルト孔)の内周面には、中間層151
および中間層152を構成する基布の断面が露出する
が、このことは、貫通孔11の内周面には圧縮空気が接
触しないために問題とならない。
が、本発明の製造方法はこれに限定されるものではな
く、下記に示すように種々の変更が可能である。 (1)金型に設けられた複数のピンの外径(最終的に得
られるダイヤフラムの貫通孔の直径)は、全て同一であ
る必要はなく、それぞれの外径が異なるものであっても
よい。 (2)貫通孔の内周面と、ピンの外周面との間隙の全て
に未加硫のゴムを充填する必要はなく、空隙の一部のみ
に充填してもよい。この場合において、当該空隙の残部
には、金型(下型および上型)を閉じる際に、成形材料
(表面層・裏面層・中間層)を構成する未加硫ゴムの一
部が流入して充填される。 (3)成形材料の表面および/または裏面における貫通
孔の開口周囲に未加硫のゴム層を積層して、当該成形材
料をプレス加硫してもよい。例えば、図11に示す成形
材料10Aには、その表面における貫通孔12Aの開口
周囲に、円環状の未加硫のゴム層145Aが積層されて
いる。このような状態で、成形材料10Aをプレス加硫
することにより、貫通孔12Aの内周面と、ピン22の
外周面との間隙へのゴムの充填密度を高めることができ
る。
mmの平織布の両面にニトリルゴムをトッピングしてな
る第1のシート(141A,151,142A)と、厚
さ0.85mmの平織布の一面にニトリルゴムをトッピ
ングしてなる第2のシート(152,143A)とを、
カレンダーを使用して貼り合わせることにより、図5に
示したような層構成(141A,151,142A,1
52,143A)を有する、厚さが2.7mmの積層シ
ートを作製した。
製)工程:上記の工程により得られた積層シートを打抜
型(直径=138mm)を使用して裁断することによ
り、図6に示したような形状を有する成形材料(10
A)を作製した。この成形材料(10A)において4箇
所に形成された貫通孔(12A)の直径(D)は11.
5mmであり、当該貫通孔(12A)の内周面には、平
織布(151,152)の断面が露出していた。
得られた成形材料(10A)を、外径(d)が8.0m
mのピン(22)を備えた金型(下型)に仕込み、成形
材料(10A)に形成された貫通孔(12A)のそれぞ
れに、当該ピン(22)を挿通した後、当該貫通孔(1
2A)の内周面と、ピン(22)の外周面との間隙
(G)に、未加硫ゴムからなる筒状体(外径=約11m
m,内径=約8mm,高さ=約2mm)を挿入すること
により、当該間隙(G)を未加硫ゴムにより充填した。
次いで、この成形材料(10A)上に、平板状の上型を
載置して、金型(下型および上型)を閉じ、160±5
℃で10分間にわたるプレス加硫を行った。これによ
り、図9〔C〕に示したような平面形状を有する、厚さ
が2.3mmの成形体(10B)を作製した。この成形
体(10B)に形成された貫通孔(12)の直径は、
8.0mmであり、当該貫通孔(12)の内周面はゴム
により被覆され、平織布(151,152)の断面は露
出していなかった。
記の工程により得られた成形体(10B)に、ボルト孔
となる貫通孔(11)を形成するとともに、当該成形体
(10B)の外周部を除去することにより、図4〔A〕
に示したような平面形状、および同図〔C〕に示したよ
うな断面形状を有する、直径が120mmのダイヤフラ
ム(10)を得た。得られたダイヤフラム(10)の貫
通孔(12)内を、圧縮空気により加圧(0.7MP
a)したところ、圧縮空気の漏れは全く認められなかっ
た。
る表面層および裏面層と、基布からなる中間層とを備
え、1または2以上の貫通孔が形成されている成形体よ
りなり、少なくとも1の貫通孔の内周面がゴムにより被
覆され、中間層を構成する基布の断面が当該内周面に露
出していないダイヤフラムを容易に製造することができ
る。
〔B〕は、〔A〕のX−X断面図、〔C〕は、〔B〕の
部分拡大図である。
ヤフラムにおいて、貫通孔の周囲を示す部分拡大図であ
る。
材による被膜を形成した状態を示す断面図である。
イヤフラムの一例を示す平面図、〔B〕は、〔A〕のX
−X断面図、〔C〕は、〔B〕の部分拡大図である。
成を示す断面図である。
図である。
状態を示す平面図であり、〔B〕は、同図〔A〕のX−
X断面を示す断面図である。
囲を示す断面図である。
いる成形体を示す平面図、〔B〕は、同図〔A〕のX−
X断面図、〔C〕は、下型から取り出した後の成形体を
示す平面図である。
とともに、当該成形体の外周部を除去する工程を示す説
明図である。
に、円環状の未加硫のゴム層を積層している状態を示す
説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ゴムからなる表面層および裏面層と、基
布からなる中間層とを備え、1または2以上の貫通孔が
形成されている成形体よりなるダイヤフラムを製造する
方法であって、 (1)未加硫のゴムからなる表面層および裏面層と、基
布からなる中間層とを備えた積層シートを作製する工
程、 (2)当該積層シートを裁断することにより、少なくと
も1の貫通孔が形成された成形材料を得る工程、 (3)当該成形材料の貫通孔に、これに対応して金型に
設けたピンを挿通した状態で、当該成形材料を当該金型
内でプレス加硫する工程を含み、 前記成形材料の貫通孔の径をDとし、当該貫通孔に挿通
する前記ピンの外径をdとするとき、(D/d)の値が
1.1以上であり、当該成形材料の貫通孔の内周面と、
前記金型に設けたピンの外周面との間隙に、未加硫のゴ
ムを充填した後、プレス加硫することを特徴とするダイ
ヤフラムの製造方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載のダイヤフラムの製造方
法において、前記成形材料の表面および/または裏面に
おける貫通孔の開口周囲に未加硫のゴム層を積層して、
プレス加硫することを特徴とするダイヤフラムの製造方
法。
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