JP2003129816A - エンジン用つり合い装置 - Google Patents

エンジン用つり合い装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の大型化や油路構成の複雑化を招かずに
リリーフ弁を一体的に組み込むことのできるエンジン用
つり合い装置を提供する。 【解決手段】 バランサシャフト(13L・13R)を
回転自在に受容したハウジング(14U・14L)に、
オイルストレーナ(25)とオイルポンプ(42)との
間を連結する吸入通路を設けてなるエンジン用つり合い
装置(4)において、オイルポンプの吐出圧を調整する
リリーフバルブ(45)の受容部(弁室53)をハウジ
ングに一体に設けると共に、吸入通路(管状通路26)
の延長線上を避けた位置にリリーフバルブを配設するも
のとする。これにより、ストレーナから延出された通路
とリリーフバルブとが干渉しないので、リリーフバルブ
の取付性を損なわずに油路構成を簡略化することがで
き、しかも装置全体のコンパクト化に寄与し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バランサシャフト
を回転自在に受容したハウジングを備えたエンジン用つ
り合い装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オイルパン内におけるクランクシャフト
の下方にバランサシャフトを配置し、チェーン/スプロ
ケット機構やギヤ機構などを介してクランクシャフトの
回転をバランサシャフトに伝達するようにしたつり合い
装置が、例えば特開2001−74105号公報などで
公知となっている。
【0003】上記公報に開示のものは、ピストンが発生
する起振力を打ち消すためのバランサシャフトを回転自
在に受容したハウジングに、オイルストレーナ、オイル
ポンプ、及びオイルストレーナとオイルポンプとの間を
連結する吸入通路が一体的に設けられている。
【0004】他方、オイルの供給通路には、オイルポン
プの吐出圧を一定の範囲に保つためのリリーフバルブを
設ける必要があるが、このリリーフバルブは、オイルポ
ンプのハウジングに一体的に設けられることが一般的で
ある(特開2000−199413号公報など参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記つり合い装置にリ
リーフバルブを一体的に組み込むに当たっては、装置の
大型化や油路構成の複雑化はできるだけ回避したい。ま
た、バランサシャフトとポンプシャフトとの間はカプリ
ングで接続されるが、両シャフトの軸受けの剛性を確保
した上で重量の増大はできるだけ抑えたい。
【0006】本発明は、このような要望を満たすべく案
出されたものであり、その第1の目的は、装置の大型化
や油路構成の複雑化を招かずにリリーフ弁を一体的に組
み込むことのできるエンジン用つり合い装置を提供する
ことにある。
【0007】また本発明の第2の目的は、重量の増大を
招くことなくバランサシャフトとポンプシャフトとの軸
受け剛性を高めることのできるエンジン用つり合い装置
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1の発明は、バランサシャフト(13
L・13R)を回転自在に受容したハウジング(14U
・14L)に、オイルストレーナ(25)とオイルポン
プ(42)との間を連結する吸入通路(管状通路26)
を設けてなるエンジン用つり合い装置(4)において、
オイルポンプの吐出圧を調整するリリーフバルブの受容
部(弁室53)をハウジングに一体に設けると共に、吸
入通路の延長線上を避けた位置にリリーフバルブ(4
5)を配設したことを特徴とするものとした。
【0009】このようにすれば、吸入通路とリリーフバ
ルブとが干渉しないので、リリーフバルブの取付性を損
なわずに油路構成を簡略化することができ、しかも装置
全体のコンパクト化に寄与し得る。
【0010】また請求項2の発明は、前記ハウジング内
には、2本のバランサシャフトが平行に設けられてお
り、ハウジングにおける一方のバランサシャフト(右バ
ランサシャフト13R)側にリリーフバルブの受容部お
よびオイルポンプの受容部(ポンプ室43)を設けるも
のとした。
【0011】このようにすれば、リリーフバルブの受容
部およびオイルポンプの受容部を、一方のバランサシャ
フト側に集約配置し得るので、油路構成をより一層簡略
化することができ、しかも装置全体のコンパクト化に寄
与し得る。
【0012】また請求項3の発明は、リリーフバルブの
受容部を、バランサシャフトを支持する軸受壁(23
b)から延出された部分に設けるものとした。これによ
り、軸受壁の補強部材としてリリーフバルブの受容部を
利用することができる。
【0013】さらに請求項4の発明は、上記に加えて、
リリーフバルブの受容部を、バランサシャフトの軸受壁
とオイルポンプの軸受壁(前端壁43w)との間に設
け、リリーフバルブの受容部でこれら両軸受壁を連結す
るものとした。これにより、バランサシャフトの軸受壁
とオイルポンプの軸受壁との間のスペースを利用してリ
リーフバルブをコンパクトに配設できると共に、リリー
フバルブの受容部を利用してバランサシャフトの軸受壁
とオイルポンプの軸受壁との剛性を増強し得る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面を参照して本発
明について詳細に説明する。
【0015】図1及び図2は、本発明が適用された往復
ピストンエンジンにおけるつり合い装置の取付部を示し
ている。このエンジンEは、クランクシャフト1を水平
方向に延在させた直列4気筒エンジンであり、シリンダ
ブロック2、ロワブロック3、つり合い装置4、及びオ
イルパン5を備えており、クランクシャフト1の軸線に
直交する方向についてシリンダ軸線を傾斜させて車体に
搭載される。
【0016】つり合い装置4は、ピストンの往復運動に
起因して発生するエンジンEの二次振動を低減するため
のものであり、その左右両側端部に下方から挿通される
通しボルトB1により、オイルパン5に内包された状態
でロワブロック3の下面(クランクシャフト1の下方)
に締結される。このつり合い装置4は、クランクシャフ
ト1の前端部(以下、クランクプーリ側を前側とする)
のクランクプーリ6の背面側に固定された大スプロケッ
ト7と、左側(以下、左右方向はクランクプーリに向か
ってのこととする)のバランサシャフト(後に詳述す
る)の前端に固定された小スプロケット8と、大・小両
スプロケット6・7間に掛け渡されたリンクチェーン9
とを介して伝達されるクランクシャフト1の回転力によ
り、回転駆動されるようになっている。
【0017】つり合い装置4は、実質的に同一形状をな
す左右一対のバランサシャフト13L・13Rと、これ
ら2本のバランサシャフト13L・13Rを互いに平行
に支持し且つ収容すべく、両バランサシャフト13L・
13Rの中心を通る平面に沿って上下に2分割されたア
ッパハウジング14U及びロワハウジング14Lとを備
えている。
【0018】両バランサシャフト13L・13Rは、各
バランサシャフト13L・13Rに一体結合されたヘリ
カルギヤ15(一方のみを図示する)によって互いに連
動連結されている。ここで左バランサシャフト13Lに
は、上記の通り、大スプロケット7、小スプロケット
8、及びリンクチェーン9を介してクランクシャフト1
の駆動力が伝達され、これにより、クランクシャフト1
の2倍の回転速度でクランクシャフト1と同一方向へ左
バランサシャフト13Lが回転駆動される。そしてヘリ
カルギヤ15同士の噛合により、右バランサシャフト1
3Rがそれとは逆向きに回転駆動される。
【0019】両バランサシャフト13L・13Rには、
比較的小径の第1、第2ジャーナル部16a・16bが
ヘリカルギヤ15の前方に、その後方に比較的大径の第
3、第4ジャーナル部16c・16dが、それぞれ一体
形成されている。また、各バランサシャフト13L・1
3Rの後側部分には、回転中心から径方向外側に重心位
置を偏倚させ、且つ第3ジャーナル部16cを挟んで前
後に2分割されたカウンタウェート部17が一体形成さ
れている。
【0020】前後カウンタウェート部17の第3ジャー
ナル部16cを挟む対向端部には、拡径されたフランジ
部18がそれぞれ形成されている。これらフランジ部1
8の互いの対向端面には、スラスト受面19が形成され
ている。
【0021】カウンタウェート部17をできるだけ小さ
くした上で所期の等価回転質量を得るために、カウンタ
ウェート部17の軸部20は比較的細径とされている。
そして径を細くしたことによる剛性低下を補うために、
ヘリカルギヤ15の取付部と第3ジャーナル部16cの
前側に設けられたフランジ部18との間、並びに第3ジ
ャーナル部16cの後側に設けられたフランジ部18と
第4ジャーナル部16dとの間を軸線方向について接続
するリブ21が、両軸部20の反ウェート側の全長に渡
る部分に設けられている。これらのリブ21は、リブ2
1を設けたことによる重量増大を最小限に抑え、かつ応
力分布を最適化するために、各カウンタウェート部17
の軸線方向中央へ行くに従って高さ寸法が小さくなるテ
ーパ形状とされている。
【0022】他方、両バランサシャフト13L・13R
の各ジャーナル部16a〜16dは、アッパ、ロワ両ハ
ウジング14U・14Lを互いに接合させることによっ
て形成される2つ割の第1〜第4軸受孔22a〜22d
に支持される。
【0023】各軸受孔22a〜22dにおけるロワハウ
ジング14L側の半割部分に両バランサシャフト13L
・13Rの各ジャーナル部16a〜16dをそれぞれ載
置し、更にこの状態で各軸受孔22a〜22dにおける
アッパハウジング14U側の半割部分を両バランサシャ
フト13L・13Rの各ジャーナル部16a〜16dに
整合させた上でアッパ、ロワ両ハウジング14U・14
Lを互いに接合させることにより、両バランサシャフト
13L・13Rが両ハウジング14U・14L内に回転
自在に収容されることとなる。そして前記したスラスト
受面19は、第3軸受孔22cを形成した軸受壁23c
の前後両端面に当接してスラスト力を受け止めるように
なっている。
【0024】図3に併せて示すように、アッパ、ロワ両
ハウジング14U・14Lは、適宜な位置に上方から挿
通された複数のボルトB2と、第3、第4軸受孔22c
・22dが設けられた各軸受壁23c・23dを貫通し
て下方から挿通された各3本のボルトB3とで締結され
ており、特にカウンタウェート部17の回転による径方
向の加速度が作用する軸受壁23c・23dの部分に緩
みが生じ難くなるように配慮されている。
【0025】ロワハウジング14Lの前端面には、エン
ジン各部へオイルを圧送するためのトロコイド式のオイ
ルポンプ(後に詳述する)を内設するためのポンプカバ
ー24がボルト止めされている。このオイルポンプは、
右バランサシャフト13Rの軸端に設けられており、右
バランサシャフト13Rが回転すると、ロワハウジング
14Lの底壁に取り付けられたオイルストレーナ25か
らロワハウジング14Lの一側壁に内設された吸入通路
の上流側としての管状通路26を経てオイルパン5内の
オイルを吸引し、エンジン各部へと圧送するようになっ
ている。
【0026】オイルストレーナ25を保持するストレー
ナカバー27の取付ボス28は、ロワハウジング14L
における2つのバランサシャフトのうちの低い側、つま
り左バランサシャフト13Lの下方位置に一体形成され
ている。この取付ボス28は、概ね円筒状をなし、アッ
パハウジング14Uとロワハウジング14Lとを相互に
締結するためのボルトB3のうちの2つのバランサシャ
フト13L・13R同士間に設けられたボルトと低い側
の左バランサシャフト13Lの外側方に設けられたボル
トとの間にその中心を配すると共に、ロワハウジング1
4Lの前後方向中間部における第3軸受孔22cの半割
部が設けられた軸受壁23cにその外周部が連結されて
いる。これにより、アッパハウジング14Uとロワハウ
ジング14Lとを締結する軸受壁23cの剛性の増強を
図っている。また、ロワハウジング14Lの一側壁に一
体形成された管状通路26は、ポンププレート24の接
合面へとその終端が至っている。
【0027】管状通路26の終端部の側方に隣接する位
置には、ロワブロック3に対する締結ボルトB1を挿通
する締結ボス30が設けられており、ロワブロック3に
対するつり合い装置4の締結剛性を高めるのに寄与して
いる。
【0028】上記の如く、オイルストレーナ25は、ロ
ワハウジング14Lの底壁における2つのバランサシャ
フトのうちの低い側の左バランサシャフト13Lの下方
に直接取り付けられており、クランクシャフト1の中心
を通る垂直面に近接する位置、即ちエンジンEの重心位
置の概ね直下にその中心部を配している。このようにし
て、ストレーナ取付ボス28を下方へ大きく延出せず
に、オイルパン5の最下底部における最も油面変動が少
ない位置にストレーナカバー27の吸入口29を位置さ
せている。従って、走行中の前後加速度や遠心力で油面
が変動しても、オイルの吸い込みが悪化せずに済む。
【0029】ロワハウジング14Lの前端面における前
記したポンプカバー24との接合面には、図4、5に示
すように、オイルストレーナ25からの出口部分である
管状通路26の下流端が開口した吸入通路41と、オイ
ルポンプ42を受容するポンプ室43と、ロワブロック
3に内設された給油通路(図示せず)に接続する吐出通
路44と、吐出通路44から分岐してリリーフバルブ4
5へと至るリリーフ通路46と、リリーフバルブ45か
らの余剰圧を吸入通路41へ還流させるリターン通路4
7とが形成されている。
【0030】オイルポンプ42は、ポンプ室43に回転
自在に受容されたアウタロータ48と、右バランサシャ
フト13Rの前端にカプリング49を介して連結された
インナロータ50とからなる公知のトロコイドポンプで
あり、インナロータ50のシャフト51が、ポンプ室4
3の壁43wに設けられたポンプ軸受孔52に支持され
ている。
【0031】ロワハウジング14Lの前端部の底部に
は、図6に示すように、リリーフバルブ45を受容する
円筒孔からなる弁室53が設けられている。リリーフバ
ルブ45は、公知のプランジャバルブからなり、ドリル
にて穿孔された弁室53に摺動自在に嵌入され、コイル
ばね54によって常時閉弁方向へ弾発付勢されている。
そしてその右端にオイルポンプ42の吐出圧が導入され
るようになっている。
【0032】上記のようにして、ロワハウジングにおけ
る2本のバランサシャフトのうちの右バランサシャフト
13R側に、吸入通路41の下流側部分およびリリーフ
バルブ45の受容部である弁室53を設けると共に、右
バランサシャフト13Rの軸線上にオイルポンプの受容
部であるポンプ室43を設けるものとしたので、これら
が一方のバランサシャフト側に集約配置されることとな
り、油路構成の簡略化並びに装置全体のコンパクト化に
寄与し得る。
【0033】右バランサシャフト16Rと共にオイルポ
ンプ42が回転すると、オイルストレーナ25及び管状
通路26を経て吸入通路41に流入したオイルは、オイ
ルポンプ42で圧力を与えられて吐出通路44へ吐出さ
れる。そしてポンプカバー24の上面に開口した吐出口
55からロワブロック3内の給油路へと圧送され、エン
ジン各部へと供給される。
【0034】この時、吐出通路44から分岐してリリー
フ通路46に流入したオイルは、リリーフバルブ45の
右端に油圧を作用させる。この油圧がリリーフバルブ4
5を閉弁付勢しているコイルばね54の押圧力を上回る
と、リリーフバルブ45が開弁方向へ移動し、弁室53
の適宜な位置に連結された(図7参照)リターン通路4
7から吸入通路41へとオイルが還流し、吐出圧を一定
の範囲に保つ。
【0035】リリーフバルブ45を受容した弁室53
は、図3、4に示すように、オイルストレーナ25から
延出された管状通路26の軸線と直交し、かつ下方へオ
フセットした軸線上、つまり吸入通路におけるオイルス
トレーナ25からの出口部分の延長線上を避けた位置に
設けられており、管状通路26と干渉しないようにされ
ている。これにより、リリーフバルブ45の取付性を損
なわずに油路構成を簡化することができ、しかも装置全
体のコンパクト化に寄与している。
【0036】リリーフバルブ45を受容した弁室53
は、ポンプ室43およびポンプシャフト51の軸受孔3
2が形成されたロワハウジング14Lの前端壁43w
と、右バランサシャフト13Rの前端のジャーナル部1
6bを支持した第2軸受壁23bとの間で、これら前端
壁43wと第2軸受壁23bとの両方に接続されてい
る。これにより、前端壁43wと第2軸受壁23bとの
間のスペースを利用してリリーフバルブ45をコンパク
トに配設し得ると共に、弁室53を、第2軸受壁23b
の補強部材として、またポンプ室43及びポンプシャフ
ト51の軸受孔32の補強部材として利用することがで
きる。
【0037】なお、ポンプ室43、リリーフ通路46、
リリーフバルブ45の受容部としての弁室53で囲まれ
た位置に、例えばポンプカバーに取り付けられたチェー
ンテンショナなどへの給油路56を設けるものとすれ
ば、デッドスペースを有効活用してハウジングの大型化
を招くことなく他部材への給油路を形成することができ
る。
【0038】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、オイルポンプの吐出圧を調整するリリーフバルブ
の受容部をハウジングに一体に設けると共に、吸入通路
におけるオイルストレーナからの出口部分の延長線上を
避けた位置にリリーフバルブを配設するものとしたの
で、吸入通路とリリーフバルブとが干渉せず、リリーフ
バルブの取付性を損なわずに油路構成を簡略化すること
ができ、しかも装置全体のコンパクト化を推進する上に
大きな効果を奏することができる。
【0039】また請求項2の発明によれば、ハウジング
における一方のバランサシャフト側にリリーフバルブの
受容部およびオイルポンプの受容部を設けるものとした
ので、これらの部分が一方のバランサシャフト側に集約
配置されることとなり、油路構成を簡略化し、しかも装
置全体をコンパクト化する上に大きな効果が得られる。
【0040】また請求項3の発明によれば、バランサシ
ャフトを支持する軸受壁から延出された部分にリリーフ
バルブの受容部を設けるものとしたので、リリーフバル
ブの受容部を軸受壁の補強部材として利用することがで
きることとなり、バランサシャフトの支持剛性を高める
上に効果的である。
【0041】さらに請求項4の発明によれば、上記に加
えて、リリーフバルブの受容部を、バランサシャフトの
軸受壁とオイルポンプの軸受壁との間に設け、リリーフ
バルブの受容部でこれら両軸受壁を連結するものとした
ので、バランサシャフトの軸受壁とオイルポンプの軸受
壁との間のスペースを利用してリリーフバルブをコンパ
クトの配設できると共に、リリーフバルブの受容部を利
用してバランサシャフトの軸受壁とオイルポンプの軸受
壁との剛性を増強し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたエンジンの要部を一部切除
して表した正断面図
【図2】図1中のII−II線に沿う部分的な側断面図
【図3】つり合い装置のロワハウジングの底面図
【図4】つり合い装置のロワハウジングの前面図
【図5】図4中のV−V線に沿う部分的な断面図
【図6】図4中のVI−VI線に沿う部分的な断面図
【図7】図6中のVII−VII線に沿う部分的な断面図
【符号の説明】
4 つり合い装置 13L・13R バランサシャフト 14U アッパハウジング 14L ロワハウジング 23b 軸受壁 25 オイルストレーナ 26 管状通路 42 オイルポンプ 43 ポンプ室 43w 前端壁 45 リリーフバルブ 53 弁室

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バランサシャフトを回転自在に受容した
    ハウジングに、オイルストレーナとオイルポンプとの間
    を連結する吸入通路を設けてなるエンジン用つり合い装
    置であって、 オイルポンプの吐出圧を調整するリリーフバルブの受容
    部を前記ハウジングに一体に設けると共に、 前記吸入通路の延長線上を避けた位置に前記リリーフバ
    ルブを配設したことを特徴とするエンジン用つり合い装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ハウジング内には、2本のバランサ
    シャフトが平行に設けられており、 前記ハウジングにおける一方のバランサシャフト側に前
    記リリーフバルブの受容部及び前記オイルポンプの受容
    部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のエンジン
    用つり合い装置。
  3. 【請求項3】 前記リリーフバルブの受容部を、前記バ
    ランサシャフトを支持する軸受壁から延出された部分に
    設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジ
    ン用つり合い装置。
  4. 【請求項4】 前記リリーフバルブの受容部を、前記バ
    ランサシャフトの軸受壁とオイルポンプの軸受壁との間
    に設け、前記リリーフバルブの受容部でこれら両軸受壁
    を連結したことを特徴とする請求項3に記載のエンジン
    用つり合い装置。
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