JP2003129266A - ガス発生装置 - Google Patents
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Abstract
水素ガス及び酸素ガスを、特別な機器を用いることなく
効果的に水電解スタックの外部へ送出することができ、
正極側及び負極側の差圧の発生を抑制する。 【解決手段】水を電気分解して水素と酸素を製造する水
電解部1と、水電解部1を水平面に対して傾きを有した
状態で保持する保持部102とを具備し、水電解部1
が、固体高分子電解質膜6を用いたセル3と、セル3を
挟むように積層されるセパレータとを具備し、前記セパ
レータは、一方の面に、前記水素と固体高分子電解質膜
6を透過した前記水が通過する第1通路4を有し、水電
解部1は、概ね前記第1通路4が走る方向に前記傾きを
有するガス発生装置。
Description
いたガス発生装置に関する。
す)により、水素ガスと酸素ガスとを製造するガス発生
装置は、高効率かつ無公害で水素ガス及び酸素ガスを製
造することが可能である。特に、太陽光や風力などの自
然エネルギーを用いれば、環境汚染物質を排出せずにガ
スの製造を行なうことが可能であり、環境に優しいガス
発生装置とすることが出来る。
固体高分子電解質膜のような電解質膜と、その両面(表
面及び裏面)に設けられた触媒層を有する負極及び正極
からなるセルを単位とする。そして、ガス発生装置は、
セルをセパレータにより挟んで水電解セルとし、それを
積層した構造である水電解スタックを有する。
共に純水を正極側に供給する。電気化学反応により、水
が酸素イオンと水素イオンとに分解する。酸素イオン
は、正極にて他の酸素イオンと結合し、酸素分子を生成
する。そして、未反応の純水と共に水電解セルから送出
される。また、水素イオンは、電解質中を移動し、負極
にて同様に移動してきた水素イオンと結合し、水素分子
を生成する。そして、電解質中を移動してきた純水と共
に水電解セルから送出される。
て、水平面に対して垂直に電解質膜を設置する場合と、
水平面に対して平行に電解質膜を設置する場合とがあ
る。垂直に設置する場合には、水電解スタックの全ての
水電解セルにかかる荷重が同じであり、生成したガスが
上方に抜け易い。しかし、純水が、各水電解セルの下半
分に溜まり易くセル全面で一様に水電解を行なわせるの
は容易ではない。一方、水平に設置する場合には、純水
は、各水電解セルの全面に行き渡り、セル全面で一様に
水電解を行なわせるのが容易である。しかし、水電解ス
タックの水電解セルにかかる荷重が下部ほど高く、ま
た、生成したガスが電極近傍に残り易く、ガスの抜けが
悪い。
て、水平面に対して平行に電解質膜を設置する場合を考
えると、水電解スタックの水電解セルにかかる荷重が下
部ほど高いのは、セルの面積を大きくしスタックする水
電解セルの数を減らすことや、セパレータの重量を低減
することにより解決可能である。しかし、生成した負極
側の水素ガスが電極近傍に残り易く、ガスの抜けが進ま
ない点を解決する必要がある。
は、水電解により発生する水素ガス及び酸素ガスを、特
別な機器を用いることなく効果的に水電解スタックの外
部へ送出することが可能なガス発生装置を提供すること
である。
発生する水素ガス及び酸素ガスを、低コストで水電解ス
タックの外部へ送出することが可能なガス発生装置を提
供することである。
より発生する水素ガス及び酸素ガスを、正極側及び負極
側の差圧の発生を抑制しつつ、水電解スタックの外部へ
送出することが可能なガス発生装置を提供することであ
る。
効率を向上させることが可能なガス発生装置を提供する
ことである。
形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決す
るための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特
許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]との対応
関係を明らかにするために付加されたものである。ただ
し、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載
されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならな
い。
のガス発生装置は、水を電気分解して水素と酸素を製造
する水電解部(1)と、前記水電解部(1)を水平面に
対して傾きを有した状態で保持する保持部(102)と
を具備する。
解部(1)が、固体高分子電解質膜(6)を用いたセル
(3)と、前記セル(3)を挟むように積層されるセパ
レータ(22)とを具備し、前記セパレータ(22)
は、一方の面に、前記水素と前記固体高分子電解質膜
(6)を透過した前記水が通過する第1通路(4)を有
し、前記水電解部(1)は、概ね前記第1通路(4)が
走る方向に前記傾きを有する。
解部(1)は、前記水電解部(1)の前記水素を送出す
る水素出口(10)を更に具備し、前記水素出口(1
0)は、前記傾きを有する前記水電解部(1)の高所側
にある。
レータ(22)は、前記第1通路(4)を有する面の裏
面に、前記酸素と前記水が通過する第2通路(5)を更
に有し、前記第1通路(4)と前記第2通路(5)とが
概ね平行である。
解部(1)は、前記水電解部(1)の前記酸素を送出す
る酸素出口(11)を更に具備し、前記酸素出口(1
1)は、前記傾きを有する前記水電解部(1)の高所側
にある。
の水平面からの角度θは、0°<θ<45°である。
の形態について、添付の図面を用いて説明する。本実施
例において、水電解により製造した水素ガス及び酸素ガ
スを同時に同圧で貯蔵する装置を例に示して説明する
が、他の電解質膜を用いる電気化学セルにおいても適用
可能である。
ついて説明する。本発明であるガス発生装置の実施の形
態における構成について、図1〜図4を参照して説明す
る。図1は、ガス発生装置の実施の形態に関わる水電解
部1の構成を示す図である。図1(a)は平面図、図1
(b)は側面図である。ガス発生装置の水電解部1は、
水電解スタック2、セル3、水入口9、水素/水出口1
0、酸素/水出口11、水供給部A16、水供給部B1
7、水素/水送出部A18、水素/水送出部B19、酸
素/水送出部20、酸素/水送出部21、支持部A10
0、支持部B101、保持部102を具備する。また、
図1(b)のHで示すラインは、水平面を示す。角度θ
は、水平面と水電解部1(の支持部A100、セル3な
ど)とが成す角である。
1に具備されるセルは、水平面に対して、ある角度θを
成すように傾けて設置される。その傾きにより、セルに
おいて発生するガスが傾きに沿って上方へ移動し易くな
る。それにより、θ=0とする従来の場合に起きてい
た、電極近傍のガスの滞留しガスが抜け難い、という事
態を解消できる。そして、膜表面において水電解の妨げ
となるガス滞留が無くなり、セルの電解質膜全体が水電
解に使用され、水電解の効率を向上することが可能とな
る。
水電解部1は、電力と純水の供給を受けて、水電解(電
気化学反応)により水素ガスと酸素ガスを2:1の割合
で製造する。固体高分子電解質を用い、負極側で水素ガ
ス、正極側で酸素ガスを発生する。水素ガス及び酸素ガ
ス発生時は、固体高分子電解質及び触媒層での抵抗損等
により、発熱する。水平面に対して、角度θだけ傾いて
いる。詳細は後述する。
積層した構造を有する。支持体A100と支持体B10
1とに強く挟まれて、保持されている。ここで、水電解
セルは、固体高分子電解質膜6(後述)を用いたセル3
(後述)と、セル3を両側から挟むようにしてセル3と
共に積層されるセパレータ22(後述)とを具備する。
膜6を用い、その一方の面に負極触媒層14(後述)を
含む負極12(後述)を有し、反対の面に正極触媒層1
5(後述)を含む正極13(後述)を有する。正極−負
極間に電力を投入され、且つ正極側に純水の供給を受け
て、電気化学反応により正極側に酸素ガスを、負極側に
水素ガスを発生させる。
ための供給口である。水入口9は、傾き(角度θ)を有
する水電解部1の低所側にある。水素出口としての水素
/水出口10は、水電解セル内で製造された水素ガス
と、電気化学反応の際、正極側から負極側へ電解質を浸
透した純水とを水電解スタック2から送出するための送
出口である。水素/水出口10は、傾き(角度θ)を有
する水電解部1の高所側にある。酸素出口としての酸素
/水出口11は、製造された酸素ガスと、電気化学反応
の際、反応に使用されなかった残余の純水とを水電解ス
タック2から送出するための送出口である。酸素/水出
口11は、傾き(角度θ)を有する水電解部1の高所側
にある。
B19は、セル3で製造された水素ガスと、電気化学反
応の際、正極側から負極側へ電解質を浸透した純水とを
集め、水素/水出口10へ送るための管を形成するセパ
レータ22(後述)中の孔である。隣接するセル3から
の水素ガスと純水も併せて送る。酸素/水送出部20及
び酸素/水送出部21は、セル3で製造された酸素ガス
と、電気化学反応の際、反応に使用されなかった残余の
純水とを集め、酸素/水出口11へ送るための管を形成
するセパレータ22(後述)中の孔である。隣接するセ
ル3からの酸素ガスと純水も併せて送る。水供給部A1
6及び水供給部B17は、水入口9から供給された純水
を水電解スタック2中の各セル3へ分配、供給するため
の管を形成するセパレータ22(後述)中の孔である。
隣接するセル3へ供給する純水も併せて送る。
数の水電解セルを有する水電解スタック2を一方の面と
それと対向する他方の面とで挟み、水電解スタック2を
強く締め付けている治具である。図示しない締め付け治
具を使用し、セル3の全面に出来るだけ等しい圧力がか
かるようにする。全面に出来るだけ等しい圧力をかける
ことにより、膜全体に均一に電流が流れ、膜全体が等し
く水電解に寄与することが可能となる。
部B101で挟まれた水電解スタック2を一定の傾き
(角度θ)で保持する楔形形状の治具である。ただし、
このような形状の治具に限られるものではなく、水電解
スタック2を一定の傾きに保持することが可能な機能を
有しているものであれば良い。例えば、保持部102が
無く、支持体A100が傾きを有していてもよい。
生装置に関わる水電解部1は、水平面Hと角度θを成し
て設置されている。一方、水電解部1は、セル3の固体
高分子電解質膜6の面と、支持体A100の表面とが平
行である。従って、セル3は、水平面Hに対して角度θ
だけ傾いている。純水は、図1(b)で水電解スタック
2の左方から供給される。そして、セル3で発生する水
素ガス及び酸素ガスは、水電解スタック2の右方へ移動
する。その際、負極及び正極では純水と各ガスが存在す
るが、この傾きと液体の純水との比重差により、右方
(水素/水送出部A18及び水素/水送出部B19、あ
るいは、酸素/水送出部20及び酸素/水送出部21)
へ、移動し易くなる。すなわち、セル3のガス抜けが容
易となる。
になる。セル3が、水平面Hから少しでも傾ければ、そ
の効果が現れることから、下限は0度より大きい値であ
れば良い。その一方で、傾けすぎると、原料である純水
が、各水電解セルの下部に溜まり易くなり、セル3全面
で一様に水電解を行うことが困難になる。従って、上限
は45度となる。すなわち、0°<θ<45°である。
より好ましくは、5°<θ<30°である。
する。図2は、本発明のガス発生装置の実施の形態に関
わる水電解セルの構成を示す図である。水電解セルは、
負極触媒層14及び負極12と固体高分子電解質膜6と
正極触媒層15及び正極13とを有するセル3、負極溝
4及び正極溝5を有するセパレータ22の溝部7及び溝
部8を具備する。
極側への純水の供給により生じる水電解の反応に電解質
として寄与する固体高分子の膜である。例えば、フッ素
系イオン交換膜であるパーフルオロスルホン酸膜(pe
rfluorosulfonic acid memb
rane)である。本実施例では、ナフィオン膜(登録
商標:Du Pont社)を用いる。正極側では、純水
が分解して水素イオンと酸素イオンを生成する。水素イ
オンは、固体高分子電解質膜6の中をH++nH2Oの
形で負極へ移動する。そして、負極側において、他の水
素イオンと結合し、水素ガスとなる。正極では、酸素イ
オンが他の酸素イオンと結合し、酸素ガスとなる。
エネルギーを利用して酸素イオンと水素イオンとに分解
するとともに、酸素イオン同士を結合させ酸素ガスを生
成する。固体高分子電解質膜6と正極13とを電気的に
接続する機能も有する。正極13は、セパレータ22の
溝部8(後述)と正極触媒層15(及び固体高分子電解
質膜6)とを電気的に接続する導体である。負極触媒層
14は、固体高分子電解質膜6を浸透してくる水素イオ
ン同士を結合させ水素ガスを生成する。固体高分子電解
質膜6と負極12とを電気的に接続する機能も有する。
負極12は、セパレータ22の溝部7(後述)と負極触
媒層14(及び固体高分子電解質膜6)とを電気的に接
続する導体である。また、溝部7を介して供給される純
水を負極触媒層14へ均一に分布を少なくして供給する
機能を有する。
レータ22における、純水や水素ガス、酸素ガスを通過
させる機能とセル3同士を電気的に接合する機能とを有
する部分である。一つのセパレータ22は、一組の第1
通路としての負極溝4(一方の面)及び第2通路として
の正極溝5(その裏面)を有する。負極溝4と正極溝5
の溝の走る方向は、概ね同一の方向(平行)である。す
なわち、両面のガスは平行流である。各溝(凹部)を形
成する凸部は、隣接するセル3同士を電気的に接続して
いる。図2における溝部7の負極側は、生成された水素
ガスと浸透した純水を、負極溝4に通す。セパレータ2
2の溝部8も、溝部7と同様である。図2では、セル3
に対して正極側のセパレータ22の溝部を溝部8とし、
負極側の溝部を溝部7としている。図2における溝部8
の正極側は、正極溝5に純水を通し、生成した酸素ガス
と残余の純水を通す。溝部7及び溝部8は、一つのセル
3を挟むように、それぞれ正極側及び負極側に存在す
る。
溝4(一方の面)及び正極溝5(その裏面)のどちらも
同じ方向である。そして、本発明では、水電解スタック
を、その溝の方向に傾ける。すなわち、図1において水
入口9(水供給部A16及び水供給部B17)のある側
(溝の一端側)を相対的に低い位置にし、水素/水出口
10及び酸素/水出口11(水素/水送出部A18、水
素/水送出部B19、酸素/水送出部20及び酸素/水
送出部21)のある側(溝の他端側)を相対的に高い位
置にする。それにより、導入された水が電気分解して発
生するガスは、傾きを有する溝に沿って相対的に高い方
向へ移動することになる。溝中に存在する流体は、ガス
の他はほぼ純水であるので、ガスと純水との比重差か
ら、ガスは容易に水平な溝中を水素/水出口10及び酸
素/水出口11へ向けて移動することが出来る。
(その裏面)の方向は、必ずしも全く同じ方向である必
要は無い。それぞれの溝の方向が互いに成す角φの許容
範囲は、0°≦φ≦45°である。より好ましくは、0
°≦φ≦10°である。また、上記φが概ね0°の場合
でも、水電解スタックを両溝の方向(基準方向と記す)
に傾ける際、左右にぶれても、その効果を得ることが出
来る。その範囲は、基準方向を中心として±45°であ
る。
ついて説明する。図3は、本発明のガス発生装置の実施
の形態に関わるセパレータの構成を示す図である。セパ
レータ22は、負極溝4を有する溝部7、正極溝5を有
する溝部8、水供給部A16、水供給部B17、水素/
水送出部A18、水素/水送出部B19、酸素/水送出
部20、酸素/水送出部21、水供給ヘッダA26、水
供給ヘッダB27、酸素/水ヘッダA28、酸素/水ヘ
ッダB29、水素/水ヘッダA30、水素/水ヘッダB
31を具備する。
相互にガスが流通し無いようにする。そして、隣り合う
セル3同士を電気的に接続する。一つのセル3を挟むよ
うに、それぞれ正極側及び負極側に存在する。水供給ヘ
ッダA26及び水供給ヘッダB27は、それぞれ水供給
部A16及び水供給部B17から供給される純水の一部
をセル3に供給するために、純水を正極溝4へ導入する
溝型の通路である。酸素/水ヘッダA28及び酸素/水
ヘッダB29は、セル3の正極側で生成された酸素ガス
及び残余の純水を、それぞれ酸素/水送出部20及び酸
素/水送出部21へ送出する溝型の通路である。水素/
水ヘッダA30及び水素/水ヘッダB31は、セル3の
負極側で生成された水素ガス及び電解質を浸透した純水
を、それぞれ水素/水送出部A18及び水素/水送出部
B19へ送出する溝型の通路である。
給ヘッダA26及び水供給ヘッダB27の高さ(鉛直方
向の位置)は、酸素/水ヘッダA28、酸素/水ヘッダ
B29、水素/水ヘッダA30及び水素/水ヘッダB3
1の高さ(鉛直方向の位置)に比較して、低い位置にあ
る。従って、製造された水素ガス及び酸素ガスは、純水
中において、その比重の違いから、相対的に高い位置に
ある酸素/水ヘッダB29、水素/水ヘッダA30及び
水素/水ヘッダB31へ容易に移動することが出来る。
5を有する溝部8は、図2の説明の通りなので、その説
明を省略する。また、水供給部A16及び水供給部B1
7、水素/水送出部A18及び水素/水送出部B19、
酸素/水送出部20及び酸素/水送出部21は、図1で
の説明の通りなので、その説明を省略する。
て説明する。図4は、本発明であるガス発生装置の実施
の形態における構成を示している。ガス発生装置は、保
持部102を有する水電解部1、水素貯蔵タンク41、
酸素貯蔵タンク42、純水製造部43、純水ポンプA4
4、純水供給弁45、循環水ポンプ46、第1給水弁4
7、第2給水弁48、純水給水弁49、純水ポンプB5
0、第1排水弁A51、第2排水弁A52、第1排水弁
B53、第2排水弁B54、酸素生成ラインA55−
1、酸素生成ラインB55−2、酸素生成ラインC55
−3、水素生成ライン56、第1排水ラインA57−
1、第1排水ラインB57−2、第1排水ラインC57
−3、第2排水ラインA58−1、第2排水ラインB5
8−2、第2排水ラインC58−3、給水ラインA59
−1、給水ラインB59−2、給水ラインC59−3、
給水ラインD59−4、給水ラインE59−5、給水ラ
インF59−6、純水供給ラインA60−1、純水供給
ラインB60−2、純水供給ラインC60−3、第1液
面計61、第2液面計62、水素圧力計63、酸素圧力
計64、純水導入ライン65、制御部66を具備する。
制御部66は、水素圧力計63からの出力である水素圧
力測定値と、酸素圧力計64からの出力である前記酸素
圧力測定値とを継続的に監視する。そして、水素圧力測
定値と酸素圧力測定値との間に差が発生した場合、その
差を無くすように、第1排水弁51、第2排水弁52、
第1給水弁47及び第2給水弁48の開閉を制御する。
例えば、水素圧力測定値>酸素圧力測定値の場合には、
第1排水弁51を開き、水素貯蔵タンク41内の純水を
適量排出して水素貯蔵タンク41内を減圧する、あるい
は、第2給水弁48を開き、酸素貯蔵タンク42内に外
部から純水を適量供給して酸素貯蔵タンク42内を昇圧
することにより、両貯蔵タンク間の圧力の差を無くす。
また、第1液面計61からの出力である第1水位と、第
2液面計62からの出力である第2水位とを継続的に監
視する。そして、第1水位が、予め設定された第1水位
の許容範囲である第1許容水位範囲にあるように、ま
た、第2水位が、予め設定された第2水位の許容範囲で
ある第2許容水位範囲にあるように、上述の圧力差を無
くす制御を行なう。
の通りなので、その説明を省略する。
製造された水素ガスを貯蔵する。水電解の際、一部の原
料水が固体高分子電解質を負極側へ浸透するため、その
純水(第1純水)もまた、水素ガスと共に水素貯蔵タン
ク41に貯蔵される。水電解で発生するガスの体積比
が、水素ガス:酸素ガス=2:1であることから、概
ね、水素貯蔵タンク41の容積:酸素貯蔵タンク42の
容積=2:1とする。第1液面計61は、水素貯蔵タン
ク41内に設置され、水素貯蔵タンク41内の純水の水
位を計測する。そして、計測結果である第1水位を、制
御部66へ出力する。水素圧力計63は、水素貯蔵タン
ク41に設置され、水素貯蔵タンク41内の気体の圧力
を測定する。そして、測定結果である水素圧力測定値
を、制御部66へ出力する。
製造された酸素ガスを貯蔵する。また、純水製造部4で
製造された純水を、水電解の原料として貯蔵する。そし
て、水電解部1へ供給された原料水の内、水電解されな
かった残余の純水(第2純水)もまた還流され、製造さ
れた酸素ガスと共に酸素貯蔵タンク3に貯蔵される。第
2液面計62は、酸素貯蔵タンク42内に設置され、酸
素貯蔵タンク42内の純水の水位を計測する。そして、
計測した計測結果である第2水位を、制御部66へ出力
する。酸素圧力計64は、酸素貯蔵タンク42に設置さ
れ、酸素貯蔵タンク42内の気体の圧力を測定する。そ
して、測定した測定結果である酸素圧力測定値を、制御
部66へ出力する。循環水ポンプ46は、酸素貯蔵タン
ク42の純水を水電解部1へ送出する。
は、水素貯蔵タンク41内の圧力を低下させるために蓄
積した純水を排出するための配管に設けられた弁であ
る。制御部66(後述)により、その開閉及び開度を制
御される。第2排水弁A52及び第2排水弁B54は、
酸素貯蔵タンク42内の圧力を低下させるために蓄積し
た水を排出するための配管にもうけられた弁である。制
御部66(後述)により、その開閉及び開度を制御され
る。
給により、水電解の原料や、水素貯蔵タンク41及び酸
素貯蔵タンク42の圧力調整等に使用される純水を製造
する。また、圧力調整等のために水素貯蔵タンク41及
び酸素貯蔵タンク42から送出される純水を受け入れ
る。給水タンクの機能も有する。純水ポンプA44は、
純水製造部43の純水を酸素貯蔵タンク42へ供給す
る。常圧の純水を酸素貯蔵タンク42の圧力に昇圧可能
である。純水供給弁45は、純水ポンプA44により酸
素貯蔵タンク42へ純水を供給する配管に設けられた弁
である。第1給水弁47は、水素貯蔵タンク41内の圧
力を上昇させるために、水素貯蔵タンク41へ純水を供
給する配管(給水ライン59)に設けられた弁である。
制御部66により、その開閉及び開度を制御される。第
2給水弁48は、酸素貯蔵タンク42内の圧力を上昇さ
せるために、酸素貯蔵タンク42へ純水を供給する配管
(給水ライン59)に設けられた弁である。制御部66
により、その開閉及び開度を制御される。純水給水弁4
9は、水素貯蔵タンク41及び酸素貯蔵タンク42へ純
水を供給する配管(給水ライン59)に設けられた弁で
ある。制御部66により、その開閉及び開度を制御され
る。純水ポンプB50は、水素貯蔵タンク41及び酸素
貯蔵タンク42の圧力調整のため、純水製造部43の純
水を水素貯蔵タンク41及び酸素貯蔵タンク42へ送出
する。
説明する。純水導入ライン65は、外部の市水等の供給
部から市水等を純水製造部43へ供給する配管である。
純水供給ラインA60−1〜純水供給ラインC60−3
は、純水製造部43で製造された純水を酸素貯蔵タンク
42へ供給するための配管である。純水供給ラインA6
0−1は、一端部を純水製造部43に、他端部を純水ポ
ンプA44に接続している。純水供給ラインB60−2
は、一端部を純水ポンプA44に、他端部を純水供給弁
45に接続している。純水供給ラインC60−3は、一
端部を純水供給弁45に、他端部を酸素貯蔵タンク42
に接続している。
ンC55−3は、水電解に必要な純水を酸素貯蔵タンク
42から水電解部1へ供給し、生成した酸素ガスと残余
の純水を酸素貯蔵タンク42へ還流するための配管であ
る。酸素生成ラインA55−1は、一端部を酸素貯蔵タ
ンク42に、他端部を循環水ポンプ46に接続してい
る。酸素生成ラインB55−2は、一端部を循環水ポン
プ46に、他端部を水電解部1に接続している。酸素生
成ラインC55−3は、一端部を水電解部1に、他端部
を酸素貯蔵タンク42に接続している。水素生成ライン
56は、水電解で製造された水素ガス及び電解質を浸透
した純水を水素貯蔵タンク41へ供給するための配管で
ある。一端部を水電解部1に、他端部を水素貯蔵タンク
41に接続している。
ンC57−3は、水素貯蔵タンク41の純水を外部へ排
出するための配管である。第1排水ラインA57−1
は、一端部を水素貯蔵タンク41に、他端部を第1排水
弁A51に接続している。第1排水ラインB57−2
は、一端部を第1排水弁51に、他端部を第1排水弁B
53に接続している。第1排水ラインC57−3は、一
端部を第1排水弁B53に、他端部を純水製造部43に
接続している。第2排水ラインA58−1〜第2排水ラ
インC58−3は、酸素貯蔵タンク42の純水を外部へ
排出するための配管である。第2排水ラインA58−1
は、一端部を酸素貯蔵タンク42に、他端部を第2排水
弁A52に接続している。第2排水ラインB58−2
は、一端部を第2排水弁A52に、他端部を第2排水弁
B54に接続している。第2排水ラインC58−3は、
一端部を第2排水弁B54に、他端部を純水製造部43
に接続している。
−6は、純水製造部43の純水を、水素貯蔵タンク41
又は酸素貯蔵タンク42へ供給するための配管である。
給水ラインA59−1は、一端部を水素貯蔵タンク41
に、他端部を第1給水弁47に接続している。給水ライ
ンB59−2は、一端部を第1給水弁47に、他端部を
純水ポンプB50に接続している。給水ラインC59−
3は、一端部を酸素貯蔵タンク42に、他端部を第2給
水弁48に接続している。給水ラインD59−4は、一
端部を第2給水弁48に、他端部を給水ラインB59−
2の途中に接続している。給水ラインE59−5は、一
端部を純水ポンプB50に、他端部を純水給水弁49に
接続している。給水ラインF59−6は、一端部を純水
給水弁49に、他端部を純水製造部43に接続してい
る。
における動作について、図面を参照して説明する。図4
において、ガス発生装置の運転中、すなわち水電解中に
おいて、水電解部1は、酸素貯蔵タンク42より純水を
供給されている。そして、水電解部1は、電源により電
力を投入され、水電解により負極側に水素ガス、正極側
に酸素ガスを製造する。負極側では、製造された水素ガ
スと電解質を浸透して来た純水とは、水電解部1から送
出され、水素貯蔵タンク41に貯蔵される。また、正極
側では、製造された酸素ガスと水電解されなかった純水
とが水電解部1から送出され、酸素貯蔵タンク42に貯
蔵される。
水は、水入口9を経由して水電解スタック2に入る。そ
して、各セパレータ22で構成された水供給部A16及
び水供給部B17−各セパレータ22の水供給ヘッダA
26及び水供給ヘッダB27を経由で、各セル3へ供給
される。各セル3上において水電解が行なわれ水素ガス
及び酸素ガスが製造される。負極側の水素ガス及び負極
側に浸透した純水は、傾斜した負極溝4をその溝に沿っ
て斜め上方へ進み、水素/水ヘッダA30及び水素/水
ヘッダB31−水素/水送出部A18及び水素/水送出
部B19経由で、水素/水出口10から送出される。正
極側の酸素ガス及び水電解されなかった残余の純水は、
傾斜した正極溝5をその溝に沿って斜め上方へ進み、酸
素/水ヘッダA28及び酸素/水ヘッダB29−酸素/
水送出部20及び酸素/水送出部21経由で、酸素/水
出口11から送出される。
ある角度θだけ傾斜して設置されているので、製造され
た酸素ガス及び水素ガスは、各セル3の各電極周辺に滞
留することが無く、速やかに各溝を、その溝に沿って斜
め上方へ進むことになる。従って、各ガスが水電解の妨
げになることが無くなり、各セルの固体高分子電解質膜
6の全体で均質に水電解が可能となる。電解質が無駄に
ならず、効率の改善を図ることも可能となる。
解部1の外へ送出されるので、圧力の変化が急激になら
ず、連続的になる。従って、圧力変化に対応した制御を
行なう場合、制御が容易になり信頼性を向上させること
が出来る。
が一定しないなどの理由により、水素貯蔵タンク41の
圧力(水電解部1の負極側と同圧)と、酸素貯蔵タンク
42の圧力(水電解部1の正極側と同圧)とは、同じ値
になるとは限らない。それをそのまま放置すると、負極
側と正極側との圧力差が大きくなり、水電解部1の固体
高分子電解質膜が破損することになる。
下の制御を行なう。ただし、第1許容水位範囲は、水素
貯蔵タンク41内に存在が許容される純水の上限量と下
限量とから求められる水位の範囲である。純水量が多過
ぎると水素ガスの貯蔵量が少なくなり過ぎ、純水量が少
なすぎると水素ガスの圧力調整が困難になる(出来るだ
け純水の排水により圧力調整を行なうことが望ましい)
ために設定される。制御部66の図示しない記憶部に保
持される。第2許容水位範囲は、酸素貯蔵タンク42内
に存在が許容される純水の上限量と下限量とから求めら
れる水位の範囲である。制御部66の図示しない記憶部
に保持される。趣旨は第1許容水位範囲と同様である。
また、許容し得る水素圧力測定値と酸素圧力測定値との
差を示す予め設定された基準値Dは、使用する固体高分
子電解質の膜の強度に基づいて決定する。すなわち、基
準値Dで示される圧力差が膜に生じても、膜が損傷しな
い最大の圧力である。ただし、安全率を考慮し、それ以
下の値に設定する場合もある。例えば、膜が損傷しない
最大の圧力差の1/2に基準値Dを設定する。
蔵タンク42との差圧を無くす制御を説明する。 (1)ステップ1:制御部66は、水素圧力計からの出
力である水素圧力測定値(A)と、酸素圧力計からの出
力である酸素圧力測定値(B)とを継続的に取得する。 (2)ステップ2:制御部66は、水素圧力測定値
(A)と酸素圧力測定値(B)との差(C=A−B)を
計算する。そして、予め設定された基準値D(例えば、
D=0.01気圧)に対して、C>Dの場合、ステップ
3へ進む。C<−Dの場合、ステップ8へ進む。|C|
≦Dの場合、ステップ13へ進む。 (3)ステップ3:制御部66は、水素圧力測定値
(A)が大き過ぎることから、(a)第1排水弁51を
開き水素貯蔵タンク41の純水を抜く、(b)第2給水
弁48を開き酸素貯蔵タンク42へ純水を供給する、
(e)水素ガスを排出する(供給量を増やす)のいずれ
かを行う。ただし、(e)(水素ガスを排出する方法)
は、水素の使用量や貯蔵機器(例えばバッファタンク)
の有無に依存するため、通常、(a)(純水を抜く方
法)を優先させる。そのために、第1水位が第1許容水
位範囲にあるかどうかを確認する。第1許容水位範囲内
であればステップ4へ進む。第1許容水位範囲内でなけ
ればステップ5へ進む。 (4)ステップ4:制御部66は、水素圧力測定値
(A)が大き過ぎることから、上記(a)(純水を抜く
方法)を行なうことにより、その圧力を低下させる。そ
して、ステップ1へ戻る。 (5)ステップ5:制御部66は、第1排水弁51の閉
止を確認する。開いている場合には、閉止する。ステッ
プ6へ進む。 (6)ステップ6:制御部66は、第1水位が第1許容
水位範囲に無いので、(b)(純水を供給する方法)を
行なうために、まず、第2水位が第2許容水位範囲にあ
るかどうかを確認する。第2許容水位範囲内であればス
テップ7へ進む。第2許容水位範囲内でなければステッ
プ15へ進む。 (7)ステップ7:制御部66は、水素圧力測定値
(A)が大き過ぎることから、(b)(純水を供給する
方法)を行なうことにより、その圧力P2を上昇させ
る。そして、ステップ1へ戻る。 (8)ステップ8:制御部66は、酸素圧力測定値
(B)が大き過ぎることから、(c)第2排水弁52を
開き酸素貯蔵タンク42の純水を抜く、(d)第1給水
弁47を開き水素貯蔵タンク41へ純水を供給する、
(f)酸素ガスを排出する(排出量を増やすのいずれか
を行う。但し、(f)(酸素ガスを排出する方法)は、
酸素の使用量や貯蔵機器(例えばバッファタンク)の有
無に依存するため、通常、(c)(純水を抜く方法)を
優先させる。そのために、第2水位が第2許容水位範囲
にあるかどうかを確認する。第2許容水位範囲内であれ
ばステップ9へ進む。第2許容水位範囲内でなければス
テップ10へ進む。 (9)ステップ9:制御部66は、酸素圧力測定値
(B)が大きいことから、(c)(純水を抜く方法)を
行うことにより、その圧力を低下させる。そして、ステ
ップ1へ戻る。 (10)ステップ10:制御部66は、第2排水弁52
の閉止を確認する。開いている場合には、閉止する。ス
テップ11へ進む。 (11)ステップ11:制御部は、第2水位が第2許容
水位範囲に無いので、(d)(純水を供給する方法)を
行なうために、まず、第1水位が第1許容水位範囲にあ
るかどうかを確認する。第1許容水位範囲内であればス
テップ12へ進む。第1許容水位範囲内でなければステ
ップ15へ進む。 (12)ステップ12:制御部66は、酸素圧力測定値
(B)が大き過ぎることから、(d)(純水を供給する
方法)を行なうことにより、その圧力P1を上昇させ
る。そして、ステップ1へ戻る。 (13)ステップ13:制御部66は、水素圧力測定値
(A)と酸素圧力測定値(B)との間の圧力差の絶対値
が、基準値D以下であることから、圧力を調整する必要
無しと判断する。第1排水弁51、第2排水弁52、第
1給水弁47及び第2給水弁48の内、開いている弁が
あれば閉止する。ステップ14へ進む。 (14)ステップ14:制御部66は、水電解部1にお
いて、水電解が継続中かどうかを確認する。水電解が継
続中の場合には、ステップ1へ戻る。水電解が終了して
いる場合には、圧力制御を終了する。 (15)ステップ15:制御部は、第1水位が第1許容
水位範囲に無く、且つ第2水位が第2許容水位範囲に無
いため、水量の増減では圧力の制御を行なうことが不可
能であると判断し、(e)もしくは(f)のガスを排出
する方法が適用できない場合は全ての弁(第1排水弁5
1、第2排水弁52、第1給水弁4748及び第2給水
弁)を閉止する。ステップ16へ進む。(e)もしくは
(f)のガスを排出する方法が適用できる場合は、ガス
の排出にて圧力を基準値に戻す。 (16)ステップ16:警報を出力し、運転者あるいは
管理者等へ知らせる。また、必要に応じて、水電解の運
転を停止する。
を小さくし、圧力測定値の値の変化を確認しながら排水
する。両貯蔵タンク内の圧力は常圧以上であり、排水弁
が開くと自然に排水される。また、給水の場合、制御部
66は、給水弁の開度を小さくし、圧力測定値の値の変
化を確認しながら純水ポンプB50により給水する。両
貯蔵タンク内の圧力は常圧以上であり、その圧力以上に
純水を昇圧して給水を行なう。そして、水素圧力測定値
と酸素圧力測定値との間の圧力差の絶対値が基準値D以
下になった時点で、排水弁又は給水弁を閉止する。これ
により、圧力計、液面計、排水弁及び給水弁で圧力差の
制御を行うことが出来る。
傾けた状態で運転するので、製造したガスの移動がスム
ーズとなる。従って、ガスが水電解の邪魔にならず、水
電解部1のガス製造能力を最大限発揮させることが可能
となる。
力制御だけではなく、給水による圧力制御を行なうこと
も可能なので、純水不足による圧力制御不能の事態が発
生する危険性がほとんど無い。従って、長期間安定的に
純水だけによる圧力制御を行なうことが可能となる。
を変化させることにより、固体高分子電解質の膜の強度
に併せた制御が可能となる。強い膜を使用するのであれ
ば基準値Dを大きくすることにより圧力制御がより容易
となる。基準値Dは、図示しない制御部66内の記憶部
に保持される。
貯蔵タンク41及び酸素貯蔵タンク42の純水(液相)
のレベルを制御することにより、水素側と酸素側との圧
力差を制御することが可能となる。従って、製造した水
素ガス及び酸素ガスを無駄にせず、有効に使用すること
が出来る。
素ガス及び酸素ガスを、特別な機器を用いることなく効
果的に水電解スタックの外部へ送出することができ、正
極側及び負極側の差圧の発生を抑制することが可能とな
る。
わる水電界部の構成を示す平面である。 (b)本発明のガス発生装置の実施の形態に関わる水電
界部の構成を示す側面図である。
わる水電解セルの構成を示す斜投射図である。 (b)本発明のガス発生装置の実施の形態に関わる水電
解セルの構成を示す断面図である。
電界セルのセパレータの構成を示す図である。
示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】水を電気分解して水素と酸素を製造する水
電解部と、 前記水電解部を水平面に対して傾きを有した状態で保持
する保持部と、 を具備する、 ガス発生装置。 - 【請求項2】前記水電解部は、 固体高分子電解質膜を用いたセルと、 前記セルを挟むように積層されるセパレータとを具備
し、 前記セパレータは、一方の面に、前記水素と前記固体高
分子電解質膜を透過した前記水が通過する第1通路を有
し、 前記水電解部は、概ね前記第1通路が走る方向に前記傾
きを有する、 請求項1に記載のガス発生装置。 - 【請求項3】前記水電解部は、前記水電解部の前記水素
を送出する水素出口を更に具備し、 前記水素出口は、前記傾きを有する前記水電解部の高所
側にある、 請求項2に記載のガス発生装置。 - 【請求項4】前記セパレータは、前記第1通路を有する
面の裏面に、前記酸素と前記水が通過する第2通路を更
に有し、前記第1通路と前記第2通路とが概ね平行であ
る、 請求項2又は3に記載のガス発生装置。 - 【請求項5】前記水電解部は、前記水電解部の前記酸素
を送出する酸素出口を更に具備し、 前記酸素出口は、前記傾きを有する前記水電解部の高所
側にある、 請求項2乃至4のいずれか一項に記載のガス発生装置。 - 【請求項6】前記傾きの水平面からの角度θは、0°<
θ<45°である、 請求項1乃至5に記載のガス発生装置。
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