JP2003129179A - ボイラー用電縫鋼管およびその製造方法 - Google Patents
ボイラー用電縫鋼管およびその製造方法Info
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Abstract
し、残部がFeおよび不純物からなり、不純物としてのC
a:0.0010%以下であり、Mn/Siが3〜15の範囲内にあ
り、且つ、CaO-Al2O3系の介在物に含まれるCaO成分の
含有量が平均で30質量%以下であるボイラー用電縫鋼
管。 メニスカス以下の垂直部の長さが2m以上であるスラ
ブ連鋳機を使用し、その鋳造速度を0.6〜1.5m/分、タン
ディッシュ内における平均溶鋼滞留時間を3分以上、浸
漬ノズル内に吹き込むArガス流量を10リットル/分以下と
し、さらに、モールドパウダー中に含まれるS含有量を
1.0質量%以下として連続鋳造した鋳片を熱間圧延し、
得られた鋼板を電縫溶接するボイラー用電縫鋼管の製造
方法。
Description
管およびその製造方法に係り、特に清浄性に優れるボイ
ラー用電縫鋼管およびその製造方法に関する。
業中の安全性の観点から、高い清浄性が要求されてお
り、この要求に応えるべく、種々の技術が開示されてい
る。
定したボイラー用電縫鋼管および鋼中の溶解酸素濃度が
30ppm以下まで低減した後にTiを添加するボイラー用電
縫鋼管の製造方法が開示されている。また、特開平8-73
996号公報には、化学成分と酸化物の大きさおよび個数
を規定したボイラー用電縫鋼管および鋼中の溶解酸素濃
度が100ppm以下まで低減した後にTiを添加するボイラー
用電縫鋼管の製造方法が開示されている。しかし、これ
らの発明はいずれも、製鋼段階において粗大な酸化物が
生成するのを防止して、母材の清浄性を向上させること
を目的としてなされたものであり、電縫溶接部における
清浄性の向上を考慮したものではない。従って、鋼中に
含まれる化学成分や製造条件によっては、電縫溶接部に
ペネトレータが生成したり、溶接時の加熱、アプセット
により、母材中のCaO-Al2O3系介在物が板状に変形し
て、電縫溶接部の清浄性が悪化する。
78号公報には、Caを0.001〜0.004質量%含む化学組成を
有し、造管後焼準により電縫溶接部と母材が均一組織に
なっていることを特徴とするボイラー用電縫鋼管が開示
されている。しかし、これらの発明のように、Caを積極
的に添加し、その含有量を0.001質量%以上とした鋼板
から、電縫溶接によってボイラー用鋼管を得る場合に
は、母材に含まれるCaO-Al2O3系介在物が溶接時の加
熱、アプセットにより変形され、板状介在物となるた
め、清浄性が悪化する。
れ性の観点からCa処理を前提として、化学組成および[C
a]/[O]を1.5〜2.0の範囲とすることを特徴とする耐食
性電縫鋼管用鋼およびその製造方法が開示されている。
しかし、介在物は偏在するので、Caを添加すると、[Ca]
/[O]の値は、同一ヒート内でも位置によってバラツキ
が発生する。これは、[Ca]がCaO、CaS等の介在物濃度
から算出される値であり、[O]がAl2O3、CaO等の介在
物濃度から算出される値であることによるものである。
従って、同一ヒート内であっても、その全体の[Ca]/
[O]を1.5〜2.0の範囲内に制御することは困難である。
の介在物の大きさやその個数を規定しても、鋼中に含ま
れる化学成分や製造条件によっては、溶接時の加熱やア
プセットにより、電縫溶接部およびその近傍にペネトレ
ータが生成する。このペネトレータは、主として、母材
中に存在するMnおよびSiが溶接時に酸化されてできるMn
O系およびSiO2系の介在物であり、これらのMnO系およ
びSiO2系の介在物を主体とするペネトレータを低減し
なければ、電縫溶接部に優れた清浄性を持たせることが
できない。
材の清浄性を向上させることなどを目的として、製鋼段
階においてCa処理が施されるが、このようなCa処理が施
されると、鋼材中に低融点組成のCaO-Al2O3系介在物
が残存する。これは、Ca処理を施さなくても、例えば、
Caを含むスクラップ等を溶製して鋼板を得る際にも発生
する現象である。
O-Al2O3系介在物の変形の過程を示す模式図である。
(a)は、一般的な電縫鋼管製造装置の概略図、(b)は、電
縫鋼管の溶接点付近の拡大図、(c)は、未溶接部、微小
アプセット部および溶接完了部における低融点組成のCa
O-Al2O3系介在物の形態を模式的に表した図である。
成のCaO-Al2O3系介在物は、溶接時の加熱やアプセッ
トにより、板状に変形するので、電縫溶接部の靱性が劣
化するなど、健全性(安全性)を劣化させる。このよう
な現象は、CaO-Al2O3系介在物の中でも、低融点組成
のものでのみ発生する。従って、仮に、低融点組成以外
の介在物が溶接部に存在しても、この介在物は、溶接時
にも球状のままで残存し、板状に変形することはないの
で、電縫溶接部の健全性を劣化させることはない。
電縫溶接時に生成するペネトレータおよび(3)母材中の
低融点組成のCaO-Al2O3系介在物から溶接時の加熱、
アプセットにより変形し、電縫溶接部およびその近傍に
残存する板状介在物の全てを低減させることによって、
清浄性に優れたボイラー用電縫鋼管およびその製造方法
を提供することを目的とする。
に示すボイラー用電縫鋼管および下記のに示すボイラ
ー用電縫鋼管の製造方法を要旨とする。
〜0.40%、Mn:0.30〜1.40%、Al:0.003〜0.015%およ
びN:0.0020〜0.0150%を含有し、残部がFeおよび不純
物からなり、不純物として鋼中に存在するPが0.015%
以下、Sが:0.003%以下およびCaが0.0010%以下であ
り、Mn/Siが3〜15の範囲内にあり、且つ、CaO-Al2O3
系の介在物に含まれるCaO成分の含有量が平均で30質量
%以下であることを特徴とするボイラー用電縫鋼管。
r:3.00%以下を含むことを特徴とする上記のに記載
のボイラー用電縫鋼管。
下、Cu:0.50%以下、Ni:0.50%以下およびV:0.10%
以下から選択される一種以上を含むことを特徴とする上
記のまたはに記載のボイラー用電縫鋼管。
成を有する鋼を製造するにあたり、メニスカス以下の垂
直部の長さが2m以上であるスラブ連鋳機を使用し、そ
の鋳造速度を0.6〜1.5m/分、タンディッシュ内における
平均溶鋼滞留時間を3分以上、浸漬ノズル内に吹き込むA
rガス流量を10リットル/分以下とし、さらに、モールドパ
ウダー中に含まれるS含有量を1.0質量%以下として連
続鋳造した鋳片を熱間圧延し、得られた鋼板を電縫溶接
することを特徴とする上記の〜のいずれかに記載の
ボイラー用電縫鋼管の製造方法。
管の化学組成および介在物組成の限定理由について述べ
る。なお、以下の説明において、各成分の%は、質量%
を意味する。
クリープ強度を向上させるのに有効な元素である。この
性能を確保するためには、その含有量を0.05%以上とす
る必要がある。しかし、その含有量が0.25%を超える
と、溶接性が劣化しやすくなる。従って、Cの含有量を
0.05〜0.25%とした。
元素であり、且つ、強度を向上させるのに有効な元素で
もある。本発明においては、Alの含有量を低減する必要
があり、Alによる脱酸効果を大きく期待できないため、
Siを0.05%以上含有させる必要がある。しかし、その含
有量が0.40%を超える場合には、溶接性の劣化や溶接欠
陥であるSiO2系ペネトレータが発生しやすくなる。従
って、Siの含有量を0.05〜0.40%とした。
この効果を得るためには、その含有量を0.30%以上とす
る必要がある。しかし、その含有量が1.40%を超える場
合には、溶接性の劣化や溶接欠陥であるMnO系ペネトレ
ータが発生しやすくなる。従って、Mnの含有量を0.30〜
1.40%とした。
3生成量が少なすぎるため、後述するCaO-Al2O3系の
介在物に含まれるCaO成分の含有量を平均で30質量%以
下とすることができず、電縫溶接部の清浄性を劣化させ
る。一方、その含有量が0.015%を超える場合には、AlN
の生成が過多となり、Nを固溶状態に維持することがで
きず、ボイラー用鋼管として十分なクリープ強度を確保
することができない。従って、Alの含有量を0.003〜0.0
15%とした。
である。この効果を得るためには、その含有量を0.0020
%以上とする必要がある。しかし、その含有量が0.0150
%を超えると、母材の靱性が劣化する。従って、Nの含
有量を0.0020〜0.0150%とした。
に存在するMnおよびSiが溶接時に酸化されてできるMnO
系およびSiO2系の介在物である。これらの介在物は、
通常、電縫溶接時のアプセットによりビード屑として排
出されるため無害である。しかし、これらの介在物のう
ち融点が高いものは排出されにくく、電縫溶接部に残存
すると欠陥となり、清浄性を劣化させる。
示す。同図に示すとおり、共晶反応により、SiO2の含
有比率が26%未満の範囲においては、その比率が低くな
るにしたがい融点が高くなり、また、43%を超える範囲
においては、その比率が高くなるにしたがい融点は高く
なる。よって、共晶組成近傍、即ち、SiO2の含有比率
が26〜43%の範囲内であれば、酸化物の融点を1,350℃
以下の低融点に維持することができ、電縫溶接時に発生
するペネトレータを低減することができる。そこで、Mn
O系およびSiO2系の酸化物の低融点化を図るべく研究を
重ねた結果、Mn/Siの値を3〜15とすれば、上記の酸化
物中のSiO2の含有比率を26〜43%の範囲内に保持でき
ることを発見した。
学組成を有し、残部は、Feおよび不純物からなるが、不
純物として鋼中に存在するPは0.015%以下、Sは0.003
%以下、Caは0.0010%以下にそれぞれ制限しなければな
らない。
するが、その含有量が多いと、母材の靱性が劣化し、パ
イプ成形時に介在物を起点とした割れが進展しやすくな
る。従って、Pの含有量を0.015%以下とした。望まし
くは、0.010%以下である。また、Sの含有量を0.003%
以下とした。望ましくは、0.002%以下である。
の生成を防止する観点から、本発明においては添加しな
い。従って、その含有量は0%であるのが望ましい。し
かし、Caは、不純物として鋼中に残存する場合があるの
で、その含有量の許容上限を0.0010%とした。特に、0.
0005%未満であるのが望ましい。
強度の向上などを目的として、上記の化学組成の外に、
更に、Mo:1.50%以下および/またはCr:3.00%以下を
含有してもよい。
ならし時の強度低下を防ぐ効果を有する元素であるの
で、本発明の鋼管に含有させるのが望ましい。しかし、
その含有量が1.50%を超えると、溶接性を劣化させるこ
とがある。従って、Moを含有させる場合の含有量を1.50
%以下とした。なお、上記の効果はその含有量が不純物
レベルであっても得られるため、下限値を特に定めない
が、より大きな効果を期待する場合には、0.05%以上含
有させるのが望ましい。
に、クリープ強度を向上させる効果を有する元素である
ので、本発明の鋼管に含有させるのが望ましい。しか
し、その含有量を3.00%を超えると、上記の効果は飽和
する。従って、Crを含有させる場合の含有量を3.00%以
下とした。なお、上記の効果は、その含有量が不純物レ
ベルであっても得られるため、下限値を特に定めない
が、より大きな効果を期待する場合には、0.05%以上含
有させるのが望ましい。
記の化学組成に加え、強度を向上させる目的で、Nb、T
i、Cu、NiおよびVから選択される一種以上を含有して
も良い。しかし、これらの元素を過剰に含有させても、
その効果は飽和する。従って、Nbを含有させる場合の含
有量を0.10%以下、Tiを含有させる場合の含有量を0.03
0%以下、Cuを含有させる場合の含有量を0.50%以下、N
iを含有させる場合の含有量を0.50%以下、Vを含有さ
せる場合の含有量を0.10%以下とした。なお、これらの
効果を顕著に発揮させるためには、Nbは0.005%以上、T
iは0.005%以上、Cuは0.05%以上、Niは0.05%以上、V
は0.01%以上含有させるのが望ましい。
の含有量:平均で30%以下 図3は、CaO-Al2O3系の擬二元系状態図を示す図であ
る。同図に示すとおり、CaO-Al2O3系の介在物は、そ
のCaO成分の含有量が50%前後で共晶反応により、1,380
℃程度の低融点組成となる。このような低融点のCaO-Al
2O3系介在物は、電縫溶接時の加熱、アプセットによ
り、表面積が大きい板状に変形する。このように板状に
変形した介在物のうち加熱により溶融する部分に存在す
るものは、その後にビード屑として排出するために問題
とならない。しかし、溶融しない部分、即ち、熱影響部
に存在するものは、ビード屑として排出することができ
ず、残存するため、鋼管の電縫溶接部における靱性を低
下させる。従って、CaO-Al2O3系の介在物に含まれるC
aO成分の含有量を50%前後の範囲とならないようにする
必要がある。
-Al2O3系の介在物の融点を高めることができるが、こ
の場合、クラスター状の粗大な介在物の存在比率が増加
する。従って、本発明においては、CaO成分の含有量を
低減する手段を採用した。
分の含有量が約40%以下の範囲であれば、CaO-Al2O3
系の介在物を1,500℃を超える高融点組成にすることが
できる。しかし、40%を超えると急激に融点が低下する
ので、本発明においては、CaO-Al2O3系介在物の融点
を安定的に高いレベルに維持するために、そのCaO成分
の含有量を平均で30%以下に制限することとした。
下」とは、下記の方法(詳しくは、「日本鉄鋼業におけ
る分析技術」〔165頁、日本鉄鋼協会発行(1982)〕ま
たは「鉄と鋼vol.82No.12」〔蔵保ほか、日本鉄鋼協会
発行(1996)〕を参照)によって求めたCaO成分の含有
量の平均値が30%以下であることをいう。
臭素メタノールを用いて鋼と反応させ、鋼マトリックス
や炭化物、硫化物等を分解し、ハロゲンによりほとんど
分解されない酸化物系介在物はそのまま残す(この方法
は、一般にハロゲン有機溶媒法と呼ばれる)。このよう
にして得られたCaO-Al2O3系介在物を残渣として濾過
分離、抽出する。抽出した残渣のCa含有量およびAl含有
量を分析し、これをCaO成分およびAl2O3成分の含有量
に換算して、CaO-Al2O3系介在物中に含まれるCaO成分
の含有量を求める。この作業を1試験片につき10個の介
在物について繰り返し、それぞれ求められたCaO成分の
含有量を平均する。
るCaO成分の比率が高くなるにつれて、メタノール中や
大気中の水分と反応して酸化物が分解する懸念があるた
め、メタノールには、無水のものを使用し、残渣の濾
過、抽出の操作は、大気を遮断したArガス雰囲気のグロ
ーブボックス中で行うこととする。
方法の限定理由について述べる。
ば、鋳型内および鋳型下方における介在物の浮上除去が
不十分となるため、このような鋳片から得られる鋼板の
清浄性は劣化する。従って、メニスカス以下の垂直部の
長さを2m以上とした。なお、メニスカス以下の垂直部
長さの上限は、特に定めないが、連続鋳造機の設備設計
上許される範囲であればよい。
る溶鋼温度が低下し、メニスカスにおいて等軸晶核が生
成し、介在物を伴って鋳片内に沈降する頻度が増加する
ため、このような鋳片から得られる鋼板の清浄性は劣化
する。一方、鋳造速度が1.5m/分を超える場合には、浸
漬ノズルからの吐出流によって鋳片深くに持ち込まれて
浮上除去されない介在物が増加するため、このような鋳
片から得られる鋼板の清浄性は劣化する。従って、鋳造
速度を0.6〜1.5m/分とした。
間:3分以上 タンディッシュ内における平均溶鋼滞留時間が短いと、
タンデュッシュ内における介在物の浮上除去が十分に行
われないため、このような鋳片から得られる鋼板の清浄
性は劣化する。従って、タンディッシュ内における平均
溶鋼滞留時間を3分以上とした。なお、タンディッシュ
内における平均溶鋼滞留時間の上限は、特に定めない
が、時間が長くなると溶鋼温度が下がり、鋳造が困難と
なるので15分程度とするのがよい。
トル/分以下 浸漬ノズル内に吹き込むArガス流量が多いと、鋳片内に
多くのAr気泡が流入する。この気泡は、鋳片内を移動し
た後、凝固シェルに取り込まれてピンホールとなる間
に、溶鋼中の介在物を捕捉するため、このような鋳片か
ら得られる鋼板の清浄性は劣化する。従って、吹き込む
Arガス流量を10リットル/分以下とした。浸漬ノズル内に吹
き込むArガス流量は、溶鋼の化学組成等の条件によって
は、0リットル/分であっても良い場合もあるが、ガス流量
が少なすぎると、ノズルに介在物が付着して鋳造が困難
となるので、1リットル/分以上とするのが望ましい。
き込むArガス流量とは、ノズル、ストッパーおよびスラ
イディングゲートを介して吹き込まれるArガス流量の合
計量をいうものとする。
1.0質量%以下 モールドパウダー中に含まれるS含有量が多いと、鋳型
内においてSがパウダー溶解層とメニスカスとの界面に
移行し、界面張力を下げるので、パウダーが溶鋼に巻き
込みやすくなり、鋼板の清浄性を劣化させる。また、パ
ウダーからSが鋼中に移行すると、鋼中のS含有量が増
加して、鋼板の靱性を低下させる。これを防止するため
には、精錬段階において、このようなS含有量の増加を
見越した脱Sを実施する必要があるため望ましくない。
従って、モールドパウダー中に含まれるS含有量は、で
きるだけ少ない方がよく、その許容上限を1.0質量%と
した。
おいては、上記の条件を満足する条件で連続鋳造した鋳
片を熱間圧延し、得られた鋼板を電縫溶接することで、
清浄性に優れるボイラー用電縫鋼管を得ることができ
る。
す条件で連続鋳造し、得られた鋳片から通常の条件で熱
延コイルを作製し、更に、この熱延コイルを通常の条件
で電縫溶接して外径38.1mm、肉厚3.2mm、長さ1000mmの
試験用鋼管を作製した。それぞれの試験用鋼管の電縫溶
接部を含む部分について、JIS G 0582に記載される方法
に従い、探傷感度区分UAで超音波探傷検査を行った。
この検査結果と欠陥の起点となった主たる介在物の種類
を表2に併記した。
るCaO成分の含有量の平均値は、前記のハロゲン有機溶
媒法を用いて、各試験用鋼管からCaO-Al2O3系介在物
を残渣として、Arガス雰囲気のグローブボックス中で濾
過分離、抽出し、残渣のCa含有量およびAl含有量を分析
し、これをCaO成分およびAl2O3成分の含有量に換算し
て、CaO-Al2O3系介在物中に含まれるCaO成分の含有量
を求め、この作業を1試験用鋼管につき10個の介在物に
ついて繰り返し、それぞれ求められたCaO成分の含有量
を平均することによって求めた。
件毎に1000本以上の試験用鋼管について、超音波深傷検
査を行い、JIS G 0582に規定される判定方法によって不
合格となった鋼管の本数から不良率を算出し、不良率が
0.1%以下であった条件を「◎」、不良率が0.1%を超え
0.2%以下であった条件を「○」、不良率が0.2%を超え
0.3%以下であった条件を「△」、不良率が0.3%を超え
た条件を「×」として評価した。
一部に本発明で規定される連続鋳造条件を満たさない例
もあるが、いずれも不良率が0.3%以下であり、ボイラ
ー用電縫鋼管として良好な清浄性を有する。ここで、本
発明例13および14では、連続鋳造条件が本発明で規定さ
れる範囲を外れるが、Pが0.010%以下、且つSが0.002
%以下であるため、不良率を0.2%以下に低減できた。
また、本発明例1〜12では、本発明で規定される化学組
成の条件、介在物条件および連続鋳造条件の全てを満た
しており、不良率が0.2%以下であった。特に、本発明
例1〜4では、Pが0.010%以下、且つSが0.002%以下
であり、不良率が0.1%以下に低減できた。
れる範囲を外れるため、電縫溶接時にAl2O3系介在物
を起点として割れが進展し、不良率が上昇した。比較例
20は、Siの含有量が本発明で規定される範囲を外れるた
め、溶接部のSiO2系ペネトレータを主体に清浄性が悪
化した。比較例21は、Sの含有量が本発明で規定される
範囲を外れるため、電縫溶接時にAl2O3系介在物を起
点として割れが進展し、不良率が上昇した。比較例22お
よび27は、Caの含有量が本発明で規定される範囲を外
れ、また、CaO-Al2O3系の介在物に含まれるCaO成分の
含有量も本発明で規定される範囲を外れるため、CaO-Al
2O3系の介在物を主体に清浄性が悪化した。
れる範囲を上回るため、電縫溶接部のMnO系ペネトレー
タを主体に清浄性が悪化した。比較例24および25は、Si
およびMnのそれぞれの含有量は本発明で規定される範囲
内にあるが、比較例24では、Mn/Siの値が本発明で規定
される範囲を上回るため、MnO系ペネトレータを主体に
清浄性が悪化し、比較例25では、Mn/Siの値が本発明で
規定される範囲を下回るため、SiO2系ペネトレータを
主体に清浄性が悪化した。比較例26は、Caの含有量は本
発明で規定される範囲内にあるが、Alの含有量が本発明
で規定される範囲を下回り、また、CaO-Al2O3系の介
在物に含まれるCaO成分の含有量も本発明で規定される
範囲を外れるため、CaO-Al2O3系の介在物を主体に清
浄性が悪化した。
在物、(2)電縫溶接時に生成するペネトレータおよび(3)
母材中の低融点組成のCaO-Al2O3系介在物から溶接時
の加熱、アプセットにより変形し、電縫溶接部およびそ
の近傍に残存する板状介在物の全てを低減できるので、
清浄性に優れたボイラー用電縫鋼管を得ることができ
る。
系介在物の変形の過程を示す模式図である。(a)は一般
的な電縫鋼管製造装置の概略図、(b)は電縫鋼管の溶接
点付近の拡大図、(c)は未溶接部、微小アプセット部お
よび溶接完了部における低融点組成のCaO-Al2O3系介
在物の形態を模式的に表した図である。
4.スクイズロール
Claims (8)
- 【請求項1】質量%で、C:0.05〜0.25%、Si:0.05〜
0.40%、Mn:0.30〜1.40%、Al:0.003〜0.015%および
N:0.0020〜0.0150%を含有し、残部がFeおよび不純物
からなり、不純物として鋼中に存在するPが0.015%以
下、Sが:0.003%以下およびCaが0.0010%以下であ
り、Mn/Siが3〜15の範囲内にあり、且つ、CaO-Al2O3
系の介在物に含まれるCaO成分の含有量が平均で30質量
%以下であることを特徴とするボイラー用電縫鋼管。 - 【請求項2】質量%で、C:0.05〜0.25%、Si:0.05〜
0.40%、Mn:0.30〜1.40%、Al:0.003〜0.015%および
N:0.0020〜0.0150%を含有し、更に、Mo:1.50%以下
および/またはCr:3.00%以下を含み、残部がFeおよび
不純物からなり、不純物として鋼中に存在するPが0.01
5%以下、Sが:0.003%以下およびCaが0.0010%以下で
あり、Mn/Siが3〜15の範囲内にあり、且つ、CaO-Al2O
3系の介在物に含まれるCaO成分の含有量が平均で30質
量%以下であることを特徴とするボイラー用電縫鋼管。 - 【請求項3】質量%で、C:0.05〜0.25%、Si:0.05〜
0.40%、Mn:0.30〜1.40%、Al:0.003〜0.015%および
N:0.0020〜0.0150%を含有し、更に、Nb:0.10%以
下、Ti:0.030%以下、Cu:0.50%以下、Ni:0.50%以
下およびV:0.10%以下から選択される一種以上を含
み、残部がFeおよび不純物からなり、不純物として鋼中
に存在するPが0.015%以下、Sが:0.003%以下および
Caが0.0010%以下であり、Mn/Siが3〜15の範囲内にあ
り、且つ、CaO-Al2O3系の介在物に含まれるCaO成分の
含有量が平均で30質量%以下であることを特徴とするボ
イラー用電縫鋼管。 - 【請求項4】質量%で、C:0.05〜0.25%、Si:0.05〜
0.40%、Mn:0.30〜1.40%、Al:0.003〜0.015%および
N:0.0020〜0.0150%を含有し、Mo:1.50%以下および
/またはCr:3.00%以下を含み、更に、Nb:0.10%以
下、Ti:0.030%以下、Cu:0.50%以下、Ni:0.50%以
下およびV:0.10%以下から選択される一種以上を含
み、残部がFeおよび不純物からなり、不純物として鋼中
に存在するPが0.015%以下、Sが:0.003%以下および
Caが0.0010%以下であり、Mn/Siが3〜15の範囲内にあ
り、且つ、CaO-Al2O3系の介在物に含まれるCaO成分の
含有量が平均で30質量%以下であることを特徴とするボ
イラー用電縫鋼管。 - 【請求項5】質量%で、C:0.05〜0.25%、Si:0.05〜
0.40%、Mn:0.30〜1.40%、Al:0.003〜0.015%および
N:0.0020〜0.0150%を含有し、残部がFeおよび不純物
からなり、不純物として鋼中に存在するPが0.015%以
下、Sが:0.003%以下およびCaが0.0010%以下であ
り、且つ、Mn/Siが3〜15の範囲内にある鋼を製造する
にあたり、メニスカス以下の垂直部の長さが2m以上で
あるスラブ連鋳機を使用し、その鋳造速度を0.6〜1.5m/
分、タンディッシュ内における平均溶鋼滞留時間を3分
以上、浸漬ノズル内に吹き込むArガス流量を10リットル/分
以下とし、さらに、モールドパウダー中に含まれるS含
有量を1.0質量%以下として連続鋳造した鋳片を熱間圧
延し、得られた鋼板を電縫溶接することを特徴とする請
求項1に記載のボイラー用電縫鋼管の製造方法。 - 【請求項6】質量%で、C:0.05〜0.25%、Si:0.05〜
0.40%、Mn:0.30〜1.40%、Al:0.003〜0.015%および
N:0.0020〜0.0150%を含有し、更に、Mo:1.50%以下
および/またはCr:3.00%以下を含み、残部がFeおよび
不純物からなり、不純物として鋼中に存在するPが0.01
5%以下、Sが:0.003%以下およびCaが0.0010%以下で
あり、且つ、Mn/Siが3〜15の範囲内にある鋼を製造す
るにあたり、メニスカス以下の垂直部の長さが2m以上
であるスラブ連鋳機を使用し、その鋳造速度を0.6〜1.5
m/分、タンディッシュ内における平均溶鋼滞留時間を3
分以上、浸漬ノズル内に吹き込むArガス流量を10リットル/
分以下とし、さらに、モールドパウダー中に含まれるS
含有量を1.0質量%以下として連続鋳造した鋳片を熱間
圧延し、得られた鋼板を電縫溶接することを特徴とする
請求項2に記載のボイラー用電縫鋼管の製造方法。 - 【請求項7】質量%で、C:0.05〜0.25%、Si:0.05〜
0.40%、Mn:0.30〜1.40%、Al:0.003〜0.015%および
N:0.0020〜0.0150%を含有し、更に、Nb:0.10%以
下、Ti:0.030%以下、Cu:0.50%以下、Ni:0.50%以
下およびV:0.10%以下から選択される一種以上を含
み、残部がFeおよび不純物からなり、不純物として鋼中
に存在するPが0.015%以下、Sが:0.003%以下および
Caが0.0010%以下であり、且つ、Mn/Siが3〜15の範囲
内にある鋼を製造するにあたり、メニスカス以下の垂直
部の長さが2m以上であるスラブ連鋳機を使用し、その
鋳造速度を0.6〜1.5m/分、タンディッシュ内における平
均溶鋼滞留時間を3分以上、浸漬ノズル内に吹き込むAr
ガス流量を10リットル/分以下とし、さらに、モールドパウ
ダー中に含まれるS含有量を1.0質量%以下として連続
鋳造した鋳片を熱間圧延し、得られた鋼板を電縫溶接す
ることを特徴とする請求項3に記載のボイラー用電縫鋼
管の製造方法。 - 【請求項8】質量%で、C:0.05〜0.25%、Si:0.05〜
0.40%、Mn:0.30〜1.40%、Al:0.003〜0.015%および
N:0.0020〜0.0150%を含有し、Mo:1.50%以下および
/またはCr:3.00%以下を含み、更に、Nb:0.10%以
下、Ti:0.030%以下、Cu:0.50%以下、Ni:0.50%以
下およびV:0.10%以下から選択される一種以上を含
み、残部がFeおよび不純物からなり、不純物として鋼中
に存在するPが0.015%以下、Sが:0.003%以下および
Caが0.0010%以下であり、且つ、Mn/Siが3〜15の範囲
内にある鋼を製造するにあたり、メニスカス以下の垂直
部の長さが2m以上であるスラブ連鋳機を使用し、その
鋳造速度を0.6〜1.5m/分、タンディッシュ内における平
均溶鋼滞留時間を3分以上、浸漬ノズル内に吹き込むAr
ガス流量を10リットル/分以下とし、さらに、モールドパウ
ダー中に含まれるS含有量を1.0質量%以下として連続
鋳造した鋳片を熱間圧延し、得られた鋼板を電縫溶接す
ることを特徴とする請求項4に記載のボイラー用電縫鋼
管の製造方法。
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AU2005264481B2 (en) * | 2004-07-20 | 2008-09-25 | Nippon Steel Corporation | Steel for steel pipe |
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