JP2003129067A - ガソリンの製造装置及びガソリンの製造方法 - Google Patents

ガソリンの製造装置及びガソリンの製造方法

Info

Publication number
JP2003129067A
JP2003129067A JP2001326610A JP2001326610A JP2003129067A JP 2003129067 A JP2003129067 A JP 2003129067A JP 2001326610 A JP2001326610 A JP 2001326610A JP 2001326610 A JP2001326610 A JP 2001326610A JP 2003129067 A JP2003129067 A JP 2003129067A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gasoline
naphtha
base material
vapor pressure
catalytic reforming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001326610A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3639243B2 (ja
Inventor
Toshio Hamada
寿雄 浜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JGC Corp
Original Assignee
JGC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JGC Corp filed Critical JGC Corp
Priority to JP2001326610A priority Critical patent/JP3639243B2/ja
Publication of JP2003129067A publication Critical patent/JP2003129067A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3639243B2 publication Critical patent/JP3639243B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に設備構成を簡略化して装置の設置面積を
縮小化を可能にした、ガソリンの製造装置を提供する。 【解決手段】 重質ナフサを接触改質処理して改質ガソ
リンを生成する改質反応器28aと改質ガソリンからL
PG留分を分離するスタビライザ28bとを有する接触
改質装置28と、改質ガソリン基材に他のガソリン基材
を混合して製品ガソリンを得る混合手段(スタチックミ
キサー11)と、製品ガソリンのオクタン価とリード蒸
気圧を計測する計測手段(オクタン価計測器12と、リ
ード蒸気圧計測器13)とを備え、計測手段で得られた
計測価に基づいて接触改質装置28の運転条件を制御装
置24により制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガソリンの製造現
場における設備構成を簡略し得る、ガソリンの製造装置
及びガソリンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガソリンの製造現場としては、例
えば図4に示す設備構成を備えたものが知られている。
図4において符号1は常圧蒸留装置、2はガソリンの製
造装置である。常圧蒸留装置1は、供給された原油を常
圧蒸留し、LPGとそれより軽質な留分とナフサ留分と
図示しないそれ以外(例えば灯油、軽油、残油)に分離
するものである。なお、ガソリンの製造現場において
は、特にLPGとナフサ留分とを原料として用いてお
り、これら原料はガソリンの製造装置2に送られてガソ
リンに製造されるようになっている。
【0003】常圧蒸留装置1で得られたLPGとそれよ
り軽質な留分は、ガソリンの製造装置2を構成するLP
G回収装置3に送られ、LPG留分とそれより軽質な留
分に分離される。常圧蒸留装置1で得られたナフサ留分
は、ガソリンの製造装置2を構成するナフサ水素化精製
装置4に送られる。ナフサ水素化精製装置4は、水素と
触媒の存在下に送られてきたナフサ留分を水素化脱硫す
ることにより、接触改質装置の原料に適した精製ナフサ
留分とLPGとそれより軽質な留分とを得る。精製ナフ
サ留分は、ナフサスプリッター5に送られ、軽質ナフサ
と後述する改質ガソリン基材の原料となる重質ナフサと
に分留される。
【0004】ナフサ水素化精製装置4で得られたLPG
とそれより軽質な留分は、前記の常圧蒸留装置1で得ら
れたLPGとそれより軽質な留分とともにLPG回収装
置3に送られる。LPG回収装置3において、LPGよ
り軽質な留分は、アミン処理等により硫黄化合物が除去
され、水素、メタン等の精製ガス成分として回収され、
一方LPG成分はLPG製品タンク6aあるいは中間タ
ンク6bに送られるようになっている。LPG製品タン
ク6aは、主にLPG回収装置3から送られてきたLP
Gを受け入れるためのタンクであり、またLPG中間タ
ンク6bは、LPG回収装置3から送られてきたLPG
を一時貯留して均質化し、ガソリン基材としてガソリン
調製手段に供給するためのタンクである。
【0005】ナフサスプリッター5で得られた軽質ナフ
サは、軽質ナフサ中間タンク7aあるいは7bに送られ
るようになっている。軽質ナフサタンク7aは、主にナ
フサスプリッター5から送られてきた軽質ナフサを受け
入れるためのタンクであり、また軽質ナフサタンク7b
は、ナフサスプリッター5から送られてきた軽質ナフサ
を一時貯留して均質化しガソリン基材としてガソリン調
製手段に供給するためのタンクである。
【0006】ナフサスプリッター5で得られた重質ナフ
サは、接触改質装置8に送られ、ここで接触改質処理さ
れて改質ガソリン基材とされるようになっている。接触
改質装置8は、水素気流中で高温、加圧下で触媒と接触
させ、高オクタン価のガソリン基材を得るための装置で
あり、得られる生成油のオクタン価を調整するための接
触改質反応器8aと、この接触改質反応器8aでオクタ
ン価が調整された生成油のリード蒸気圧を左右するLP
G留分を分離するためのスタビライザ8bとを備えて構
成される。従来のスタビライザ8bでは、リード蒸気圧
を後段のスタチックミキサーによる混合過程で調整して
おり、接触改質工程ではLPG留分の実質的全量を分離
して改質ガソリン基材を得るようになっている。分離さ
れたLPGは前記LPGタンクに送られる。
【0007】接触改質装置8で接触改質処理された改質
ガソリン基材は、改質ガソリンタンク9aあるいは9b
に送られる。改質ガソリンタンク9aは、主に接触改質
装置8から送られてきた改質ガソリン基材を受け入れる
ためのタンクであり、改質ガソリンタンク9bは、接触
改質装置8から送られてきた改質ガソリン基材を一時貯
留して均質化しガソリン基材としてガソリン調製手段に
供給するためのタンクである。
【0008】これら各タンク、すなわちLPGタンク6
a、6b、軽質ナフサタンク7a、7b、改質ガソリン
タンク9a、9bに貯留された各ガソリン基材は、対応
するポンプ10a、10b、10cによってスタチック
ミキサー11に送られ、ここで要求される規格を満足す
る、すなわち要求されるオクタン価とリード蒸気圧とを
有する製品としてのガソリンに製造される。このような
各基材、すなわちLPG、軽質ナフサ、改質ガソリン基
材からの製品ガソリンへの調製は、得られた製品ガソリ
ンのオクタン価とリード蒸気圧とをオクタン価計測器1
2とリード蒸気圧計測器13とによってリアルタイムに
計測され、得られた結果に基づいて製品ガソリンが規格
を満たすように各基材のスタチックミキサー11への供
給量(流量)を制御装置14によって制御し、これら基
材のブレンド比を変えることによって行っている。
【0009】なお、ポンプ10a、10b、10cとス
タチックミキサー11とを結ぶ配管中には、それぞれ流
量計15a、15b、15c、流量制御弁16a、16
b、16c等が設けられ、各流量制御弁には弁の開閉度
を制御する制御器17a、17b、17cが設けられて
いる。前記オクタン価計測器12とリード蒸気圧計測器
13の各計測値に応じて制御装置14によりそれぞれの
流量制御弁16a、16b、16cの開閉度を制御する
ことにより各基材が所望する量、スタチックミキサー1
1に送られ、常時完全混合の条件を確保するようになっ
ている。スタチックミキサー11の出口側には背圧制御
弁19が設けられており、さらにその下流側には製品ガ
ソリンタンク(図示略)が設けられている。そして、ス
タチックミキサー11でブレンドされて得られた製品と
してのガソリンは、製品ガソリンタンクで貯留された
後、タンカーやローリーによって出荷されるようになっ
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におい
ては、ガソリンの製造現場においても敷地の有効利用が
望まれるようになっており、例えば新規にガソリンの製
造装置を建設する場合や、既存の製造装置を改修する場
合に、より設備構成を簡略した製造装置とし、敷地の有
効利用(改修の場合には敷地の転用)、装置の製造(改
修)コスト低減、さらにはメンテナンスの容易化などが
要求されるようになってきている。
【0011】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、前記の要求に応えるべ
く、特に設備構成を簡略化して装置設置面積の縮小化を
可能にした、ガソリンの製造装置及びガソリンの製造方
法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、既存の装置
において、特に大きな占有面積を有する各基材のタンク
を低減することが前記課題の解決に有効であるとの考え
に至り、これを達成するべく鋭意検討を重ねた結果、本
発明を完成した。
【0013】すなわち、本発明のガソリンの製造装置で
は、ナフサ留分を接触改質処理して改質ガソリン基材を
得る接触改質手段と、改質ガソリン基材に他のガソリン
基材を混合して製品ガソリンを得る混合手段と、製品ガ
ソリンのオクタン価とリード蒸気圧を計測する計測手段
とを備え、計測手段の計測値に基づき、前記接触改質手
段の運転条件を制御する制御手段を設けたことにより前
記課題を解決した。
【0014】他の本発明のガソリンの製造装置では、原
料油から少なくともLPG留分とナフサ留分とを分離す
る第1分離手段と、ナフサ留分を水素化精製処理して精
製ナフサを得る水素化精製手段と、精製ナフサを軽質ナ
フサと重質ナフサとに分離する第2分離手段と、重質ナ
フサを接触改質処理して改質ガソリンを得る接触改質反
応器と改質ガソリンから軽質留分を分離して改質ガソリ
ン基材を得るスタビライザとを備えた接触改質手段と、
改質ガソリン基材に他のガソリン基材として前記軽質ナ
フサとLPG留分とを混合して製品ガソリンを得る混合
手段と、製品ガソリンのオクタン価を計測するオクタン
価計測器とリード蒸気圧を計測するリード蒸気圧計測器
とを有する計測手段とを備え、計測手段のオクタン価計
測器の計測値に基づき接触改質反応器の運転条件を制御
する制御手段と、リード蒸気圧計測器の計測値に基づき
スタビライザの運転条件を制御する制御手段を備えたこ
とにより前記課題を解決した。
【0015】また、本発明のガソリンの製造方法では、
重質ナフサ留分を接触改質処理して改質ガソリン基材を
得る接触改質工程と、改質ガソリン基材に他のガソリン
基材を混合して製品ガソリンを得る混合工程と、製品ガ
ソリンのオクタン価とリード蒸気圧を計測する計測工程
とを有し、計測工程の計測値に基づき、前記接触改質工
程の運転条件を制御することにより前記課題を解決とし
た。
【0016】他の本発明のガソリンの製造方法では、原
料油から少なくともLPG留分とナフサ留分とを分離す
る第1の分離工程と、ナフサ留分を水素化精製処理して
精製ナフサを得る水添脱硫工程と、精製ナフサを軽質ナ
フサと重質ナフサとに分離する第2分離工程と、重質ナ
フサを接触改質処理して改質ガソリン基材を得る接触改
質工程とを有し、改質ガソリン基材に他のガソリン基材
を混合して製品ガソリンを製造するガソリン製造方法で
あって、前記製品ガソリンのオクタン価とリード蒸気圧
とを計測し、その計測値に基づき接触改質工程の運転条
件を制御することにより前記課題を解決した。
【0017】前記従来のガソリンの製造装置では、得ら
れた製品ガソリンのオクタン価とリード蒸気圧とを計測
し、得られた結果に基づいて各基材、すなわちLPG、
軽質ナフサ、改質ガソリンの各基材のブレンド比を変え
るようにしているため、当然これら各基材については、
予め設定された範囲の性状(製品としてのガソリンの規
格、すなわちオクタン価およびリード蒸気圧に関係する
性状)のものが、製造しようとするガソリンの量に対し
て不足しないように十分な量がなければならず、したが
って予め性状の均質化を確保するべくブレンド用のタン
ク6b、7b、9bが必要となり、さらには貯留などの
ため受け入れ用のタンク6a、7a、9aも必要となっ
ている。
【0018】一方、本発明のガソリンの製造装置及びガ
ソリンの製造方法によれば、ブレンドして得られたガソ
リンのオクタン価とリード蒸気圧の計測結果に基づき、
接触改質装置の運転条件を制御するようにし、これによ
りここで得られる改質ガソリン基材のオクタン価とリー
ド蒸気圧とを調整するようにしたので、各基材の流量比
(ブレンド比)に関係なく得られる製品ガソリンの規格
を満足させるように調製することができ、したがって従
来必要であった各基材毎にブレンド用タンクと受け入れ
用(貯留用)タンクとを備える必要がなくなる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1は本発明のガソリンの製造装置の一実施形態例を示
す図であり、図1において符号1は原油常圧蒸留装置、
20はガソリンの製造装置である。図1に示したガソリ
ンの製造装置20が図4に示したガソリンの製造装置2
と異なるところは、主にスタチックミキサーで混合調製
された製品としてのガソリンのオクタン価およびリード
蒸気圧の計測値に基づき、各基材のブレンド比を調整す
るのに代えて、接触改質装置8の運転条件を制御するよ
うにした点である。
【0020】図1に示したガソリンの製造装置20は、
図1に示したガソリンの製造装置2と同様にLPG回収
装置3とナフサ水素化精製装置4とナフサスプリッター
5とを備え、従来とは異なる外部から運転条件が制御可
能な接触改質装置28とを備えてなるものである。LP
G回収装置3は、原油常圧蒸留装置1から送られてきた
LPGとそれより軽質な留分と、ナフサ水素化精製装置
4から送られてきたLPGとそれより軽質な留分とか
ら、従来と同様に、LPGとそれより軽質なガス成分と
を回収する装置である。
【0021】LPG回収装置3で回収されたLPGは、
LPG製品タンク6に接続する配管と後述するガソリン
を調製するスタチックミキサー11に接続する配管に分
岐し、後者の配管には流量計21と流量制御弁22とが
設けられ、流量制御弁22にはその弁開閉度を制御する
制御器23が設けられている。ナフサ水素化精製装置4
は、送られてきたナフサ留分を水素化し脱硫することに
より精製ナフサを得る装置であり、精製ナフサはナフサ
スプリッター5に送られ、軽質ナフサと重質ナフサとに
分留される。
【0022】接触改質装置28は、ナフサスプリッター
5から送られてきた重質ナフサを接触改質処理して改質
ガソリン基材を得るもので、それぞれ運転条件が制御可
能な改質反応器28aとスタビライザ28bとを備え、
改質反応器28aの水素気流中で高温、加圧下で触媒と
接触させ、高オクタン価の改質ガソリンを得るととも
に、スタビライザ28bにおいて改質ガソリンからLP
G留分を除去して改質ガソリン基材を得るための装置で
ある。
【0023】接触改質反応器28aは、その運転過酷
度、具体的には温度などを上げる(過酷度を上げる)こ
とにより、得られる生成油(改質ガソリン)のオクタン
価を上げることができ、逆に下げる(過酷度を下げる)
ことにより、得られる生成油(改質ガソリン)のオクタ
ン価を下げることができるようになっている。図2は、
接触改質反応器28aの平均入口温度と、接触改質反応
装置28出口の改質ガソリン基材のオクタン価との関係
の一例を示すグラフである。図2より、平均入口温度を
上げる、すなわち運転過酷度を上げることにより、得ら
れる改質ガソリン基材のオクタン価が上がることが分か
る。
【0024】スタビライザ28bは、接触改質反応器2
8aから送られてきた生成油に対し、リード蒸気圧の支
配因子であるLPG留分を分離除去する装置であり、そ
のLPG留分の除去度合を制御可能になっている。すな
わち、脱ブタン運転や脱プロパン運転などを選択的に行
うもので、脱ブタンあるいは脱プロパンの量を制御する
ことにより、得られる改質ガソリン基材のリード蒸気圧
を調整できるようになっている。なお、脱ブタン運転で
は当然脱プロパンもなされるようになっており、したが
って脱ブタン運転の方が脱プロパン運転よりリード蒸気
圧の低減に高い効果を示すようになっている。
【0025】このような構成のもとに、得られる改質ガ
ソリン基材のリード蒸気圧が低すぎる場合には、改質ガ
ソリン基材のリード蒸気圧を上げるようにスタビライザ
28bの運転モードを脱プロパンとし、あるいはプロパ
ンの一部を残して改質ガソリン基材中に混入させ、得ら
れる改質ガソリン基材のリード蒸気圧を相対的に上げる
ことができるようになっている。一方、得られる改質ガ
ソリン基材のリード蒸気圧が高すぎる場合には、改質ガ
ソリン基材のリード蒸気圧を下げるようにスタビライザ
28bの運転モードを脱ブタンとし、プロパンはもちろ
んブタンを除去する運転とすることにより、得られる改
質ガソリン基材のリード蒸気圧を相対的に下げることが
できるようになっている。
【0026】図3は、接触改質反応器28aの平均入口
温度と、製品ガソリンのリード蒸気圧との関係を示す図
であり、接触改質装置28で得られた改質ガソリン基材
に軽質ナフサのみを混合し、LPGを加えていない製品
ガソリンのリード蒸気圧がスタビライザ28bの運転モ
ードでどのように変化するかを図示している。図3よ
り、脱ブタン運転の方が脱プロパン運転より製品ガソリ
ンのリード蒸気圧の低減に高い効果を示すことが分か
る。
【0027】これらLPG回収装置3、ナフサ水素化精
製装置4、ナフサスプリッター5、接触改質装置28で
得られた各基材、すなわちLPG、軽質ナフサ、改質ガ
ソリンは、それぞれその出口側に接続された配管を通
り、特に本例においては接触改質装置28の出口側(下
流側)に接続された配管に合流されるようになってい
る。なお、各装置3、4、5、28に接続した各配管に
はそれぞれ逆止弁(図示せず)が設けられており、逆止
弁を流れ出た基材が逆流しないようになっている。
【0028】接触改質装置28の出口側(下流側)の配
管中には、ここで合流された各基材を回分式でなく連続
的にブレンドするためのスタチックミキサー11が配設
されている。このスタチックミキサー11は、図4に示
したスタチックミキサー11と同様のもので、配管によ
って送られてきて各基材の混合物を攪拌混合し、均質に
ブレンドするためのものである。
【0029】スタチックミキサー11の出口側(下流
側)に接続された配管には、計測手段を有する。すなわ
ち、ブレンドして得られた製品ガソリンのオクタン価を
連続的に計測するオクタン価計測器12とリード蒸気圧
を連続的に計測するリード蒸気圧計測器13とが設けら
れている。これらオクタン価計測器12およびリード蒸
気圧計測器13は、スタチックミキサー11から流れ出
た製品としてのガソリンを、その流れを止めることなく
オクタン価あるいはリード蒸気圧を計測するものであ
る。なお、本発明においてこれら計測器12、13がオ
クタン価あるいはリード蒸気圧を「連続的に計測する」
との意は、「ガソリンの流れを止めることなくこの流れ
を連続させた状態のままで計測する」との意であり、計
測そのものについては連続的でなく断続的に行うもので
あってもよい。
【0030】このような計測をなすオクタン価計測器1
2としては、オンストリームオクタンエンジンが好適に
用いられ、またリード蒸気圧計測器13としては、RV
P(リード蒸気圧)アナライザが好適に用いられる。な
お、これらに代えて、例えばNIR(Near Infrared Sp
ectroscopic Analyzer);近赤外スペクトル分析計)や
NMR(Nuclear Magnetic Resonance Analyzer )核磁
気共鳴分析計を用いることも可能である。
【0031】これらオクタン価計測器12およびリード
蒸気圧計測器13には、得られた計測値に基づいて接触
改質装置28の処理条件を制御する制御装置24が接続
されている。この制御装置24には、製品ガソリンに要
求されるオクタン価とリード蒸気圧の基準値(所定の範
囲をそれぞれ有する)が予め設定されており、オクタン
価計測器12で計測されたガソリンのオクタン価と基準
値とを比較しその比較に基づいて、接触改質装置28中
の接触改質反応器28aの運転条件を変化させ、一方、
リード蒸気圧計測器13で計測されたガソリンのリード
蒸気圧とその基準値とを比較しその比較に基づいて、接
触改質装置28中のスタビライザ28bの運転条件を変
化させるよう構成されたものである。
【0032】すなわち、この制御装置24は、例えばオ
クタン価計測器12で計測された製品ガソリンのオクタ
ン価が所望する基準値の下限より低い場合には、接触改
質反応器28aの運転過酷度、具体的にはその温度(入
り口温度)を上げる(過酷度を上げる)ことにより、得
られる生成油(改質ガソリン)のオクタン価を上げて目
標範囲の下限値以上となるようにし、逆に上限値より高
い場合には、温度(入り口温度)を下げる(過酷度を下
げる)ことにより得られる生成油(改質ガソリン)のオ
クタン価を下げて目標範囲の上限値以下となるようにす
る。
【0033】また、リード蒸気圧計測器13で計測され
た製品ガソリンのリード蒸気圧が所望する基準値の下限
より低い場合には、スタビライザ28bの運転モードを
脱プロパンとし、あるいはプロパンの一部を残して改質
ガソリン中に混入させる運転とすることにより、得られ
る改質ガソリン基材のリード蒸気圧を相対的に上げて目
標範囲の下限値以上となるようにし、逆に上限値より高
い場合には、スタビライザ28bの運転モードを脱ブタ
ンとし、プロパンはもちろんブタンの量を低減する運転
とすることにより得られる改質ガソリン基材のリード蒸
気圧を相対的に下げて目標範囲の上限値以下となるよう
にする。このようにスタビライザ28bで改質ガソリン
基材中のLPG留分の濃度を制御することにより、従来
スタビライザで完全に分離していたLPGを、本発明に
おいては一定以上の濃度で含有させることができ、スタ
ビライザの運転エネルギーを節約できる効果がある。ま
た、改質ガソリン基材にLPGを添加しなくてもリード
蒸気圧を満足する場合には、スタビライザ28bの運転
条件だけで制御することも可能になる。
【0034】ここで、このような制御装置24による制
御は、図2あるいは図3に示したようなデータ、および
これらデータからの計算値に基づき、計測値が所望範囲
から外れた際に直ちに所望範囲に復帰するようにして行
われる。スタチックミキサー11の出口側には背圧制御
弁19が設けられており、さらにその下流側には製品ガ
ソリンタンク(図示略)が設けられている。そして、ス
タチックミキサー11ブレンドされて得られた製品とし
てのガソリンは、図4に示した従来の場合と同様に、製
品ガソリンタンクで貯留された後、タンカーやローリー
によって出荷されるようになっている。
【0035】次に、このようなガソリンの製造装置20
によるガソリンの製造方法に基づき、本発明のガソリン
の製造方法の一例を説明する。まず、従来と同様に原油
を原油常圧蒸留装置1に供給し、この原油常圧蒸留装置
1で原油を常圧蒸留することにより、LPGとそれより
軽質な留分とナフサ留分とそれ以外(例えば灯油、軽
油、重質軽油)に分離する。
【0036】続いて、LPGとそれより軽質な留分につ
いてはLPG回収装置3に、またナフサ留分については
ナフサ水素化精製装置4にそれぞれ供給される。ナフサ
水素化精製装置4では、送られてきたナフサ留分を水素
化脱硫してLPGとそれより軽質な留分と精製ナフサと
に分離し、得られたLPGとそれより軽質な留分につい
てはLPG回収装置3に送り、精製ナフサについてはナ
フサスプリッター5に送られそこで軽質ナフサと重質ナ
フサに分留され、重質ナフサついては接触改質装置28
に送られる。また、軽質ナフサについては、接触改質装
置28の出口側(下流側)に接続された配管に直接流入
せしめる。なお、それぞれの装置おいて、LPGより軽
質な留分すなわち、水素、メタンを主成分としたガス成
分に関しては分離手段、分離工程、さらには水素化精製
工程に供給、回収される水素ガスラインは図面に省略し
ているが、公知の手段で、供給、分離、回収されるもの
とする。
【0037】LPG回収装置3で回収されたLPGにつ
いては、LPG製品タンク6に送られる配管とスタチッ
クミキサー11に接続する配管とに分岐し、後者の配管
に設けられる流量制御弁22によりスタチックミキサー
に供給されるLPG留分の流量が制御される。
【0038】接触改質装置28に送られてきた重質ナフ
サについては、前述したようにオクタン価計測器12お
よびリード蒸気圧計測器13で得られた計測値に基づい
て制御をなす制御装置24により、接触改質装置28の
処理条件、すなわち接触改質反応器28aの運転条件と
スタビライザ28bの運転条件とを制御しつつ処理を行
い、改質ガソリン基材を製造する。そして、得られた改
質ガソリン基材を、接触改質装置28の出口側(下流
側)に接続された配管に流出せしめる。
【0039】このようにして配管に各基材、すなわちL
PG、軽質ナフサ、改質ガソリンを流すと、これらは合
流した状態でスタチックミキサー11に流入し、ここで
均質にブレンドされて製品としてのガソリンとされる。
そして、この製品ガソリンはスタチックミキサー11を
出ると、そのオクタン価、リード蒸気圧がオクタン価計
測器12、リード蒸気圧計測器13で計測され、得られ
た計測値が前述したように制御装置24にフィードバッ
クされることにより、接触改質装置28の運転の適正化
がなされる。したがって、スタチックミキサー11を出
たガソリンはそのオクタン化またはリード蒸気圧が仮に
一時的に所望範囲を外れたとしても、これを検知して直
ちに接触改質装置28の運転の適正化がなされることか
ら、すぐに所望範囲に復帰し、結果として製品ガソリン
はそのオクタン価およびリード蒸気圧が所望範囲内にあ
るものとなる。
【0040】このようなガソリンの製造装置20および
これによるガソリンの製造方法にあっては、ブレンドし
て得られたガソリンのオクタン価とリード蒸気圧の計測
結果に基づき、接触改質装置28の運転条件を制御する
ようにし、これによりここで得られる改質ガソリンのオ
クタン価とリード蒸気圧とを調整するようにしたので、
各基材の流量比(ブレンド比)を変えることなく得られ
る製品ガソリンの規格を満足させるように調製すること
ができ、したがって従来のごとく各基材毎にブレンド用
タンクと受け入れ用タンクとを備える必要がなくなり、
よって例えば図4に示した従来のガソリンの製造装置2
におけるタンク6b、7a、7b、9a、9bやこれに
付随するポンプ10a、10b、10cなどをなくすこ
とができ、装置の設置に必要とされる敷地の縮小化等を
図ることができる。
【0041】なお、本発明は前記実施形態例に限定され
ることなく、本発明の要旨を逸脱しない限り適宜設計的
な変更が可能である。例えば、図1に示したように、L
PG回収装置3の出口側(下流側)の配管に、ナフサ水
素化精製装置(分離装置)以外から軽質分としてLPG
等の添加材を供給するべく、外部からのLPG等供給用
としての供給配管を接続し、LPG回収装置3から送ら
れてくるLPGに加えて、外部からのLPG等をスタチ
ックミキサーに送るようにしてもよい。さらには、LP
G回収装置3からのLPGの供給配管を省略して、外部
からのアルキルガソリン等の添加剤の供給配管を接続す
ることも可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明のガソリンの
製造装置及びガソリンの製造方法は、ブレンドして得ら
れたガソリンのオクタン価とリード蒸気圧の計測結果に
基づき、接触改質装置の処理条件を制御するようにし、
これにより得られる改質ガソリンのオクタン価とリード
蒸気圧とを調整するようにしたものであるから、各基材
の流量比(ブレンド比)を変えることなく得られる製品
ガソリンの規格を満足させるように調製することがで
き、したがって従来のごとく各基材毎にブレンド用タン
クと受け入れ用タンクとを備える必要がなくなり、よっ
て従来のガソリンの製造装置のごとく各基材に対応する
タンクやこれに付随するポンプなどをなくすことができ
る。
【0043】したがって、装置の設置に必要とされる敷
地の縮小化等を図ることができ、これにより新規にガソ
リンの製造装置を製造する場合や、既存の製造装置を改
修する場合に、敷地の有効利用や装置の製造(改修)コ
スト低減、さらにはメンテナンスの容易化などを可能に
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のガソリンの製造装置の一実施形態例
の概略構成を示すフロー図である。
【図2】 接触改質反応器の平均入り口温度と、得られ
る生成油(改質ガソリン基材)のオクタン価との関係の
一例を示すグラフである。
【図3】 接触改質反応器の入り口温度と、改質ガソリ
ン基材に軽質ナフサのみを混合した製品ガソリンのリー
ド蒸気圧との関係において、スタビライザの脱プロパン
運転と脱ブタン運転とを比較したグラフである。
【図4】 従来のガソリンの製造装置の一例の概略構成
を示すフロー図である。
【符号の説明】
20:ガソリン製造装置、3:LPG回収装置、4:ナ
フサ水素化精製装置、28:接触改質装置、28a:接
触改質反応器(接触改質器)、28b:スタビライザ、
11:スタチックミキサー、12:オクタン価計測器、
13:リード蒸気圧計測器、24:制御装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10L 1/06 C10L 1/06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナフサ留分を接触改質処理して改質ガソ
    リン基材を得る接触改質手段と、改質ガソリン基材に他
    のガソリン基材を混合して製品ガソリンを得る混合手段
    と、製品ガソリンのオクタン価とリード蒸気圧を計測す
    る計測手段とを備え、 計測手段の計測値に基づき、前記接触改質手段の運転条
    件を制御する制御手段を設けたガソリンの製造装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、製品ガソリンのオクタ
    ン価の計測値に応じて接触改質手段の改質反応条件を制
    御する請求項1記載のガソリンの製造装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、製品ガソリンのリード
    蒸気圧の計測値に応じて接触改質手段のスタビライザの
    運転条件を制御する請求項1又は2記載のガソリンの製
    造装置。
  4. 【請求項4】 原料油から少なくともLPG留分とナフ
    サ留分とを分離する第1分離手段と、ナフサ留分を水素
    化精製処理して精製ナフサを得る水素化精製手段と、精
    製ナフサを軽質ナフサと重質ナフサとに分離する第2分
    離手段と、重質ナフサを接触改質処理して改質ガソリン
    を得る接触改質反応器と改質ガソリンから軽質留分を分
    離して改質ガソリン基材を得るスタビライザとを備えた
    接触改質手段と、改質ガソリン基材に他のガソリン基材
    として前記軽質ナフサとLPG留分とを混合して製品ガ
    ソリンを得る混合手段と、製品ガソリンのオクタン価を
    計測するオクタン価計測器とリード蒸気圧を計測するリ
    ード蒸気圧計測器とを有する計測手段とを備え、 計測手段のオクタン価計測器の計測値に基づき接触改質
    反応器の運転条件を制御する制御手段と、リード蒸気圧
    計測器の計測値に基づきスタビライザの運転条件を制御
    する制御手段を備えたガソリンの製造装置。
  5. 【請求項5】 ナフサ留分を接触改質するとともにオク
    タン価とリード蒸気圧を調整してガソリンを製造するガ
    ソリン製造装置であって、 重質ナフサ留分を接触改質処理して改質ガソリンを得る
    改質反応器と改質ガソリンから軽質留分を分離するスタ
    ビライザとを有する接触改質手段と、 改質ガソリン基材に他のガソリン基材を混合して製品ガ
    ソリンを得る混合手段と、 製品ガソリンのオクタン価を計測するオクタン価計測器
    と製品ガソリンのリード蒸気圧を計測するリード蒸気圧
    計測器とを有する計測手段と、 オクタン価計測器の計測値に基づき改質反応器の運転条
    件を制御する制御手段とリード蒸気圧計測器の計測値に
    基づきスタビライザの運転条件を制御する制御手段と、
    を備えたガソリンの製造装置。
  6. 【請求項6】 重質ナフサ留分を接触改質処理して改質
    ガソリン基材を得る接触改質工程と、改質ガソリン基材
    に他のガソリン基材を混合して製品ガソリンを得る混合
    工程と、製品ガソリンのオクタン価とリード蒸気圧を計
    測する計測工程とを有し、 計測工程の計測値に基づき、前記接触改質工程の運転条
    件を制御するガソリンの製造方法。
  7. 【請求項7】 原料油から少なくともLPG留分とナフ
    サ留分とを分離する第1の分離工程と、ナフサ留分を水
    素化精製処理して精製ナフサを得る水添脱硫工程と、精
    製ナフサを軽質ナフサと重質ナフサとに分離する第2分
    離工程と、重質ナフサを接触改質処理して改質ガソリン
    基材を得る接触改質工程とを有し、改質ガソリン基材に
    他のガソリン基材を混合して製品ガソリンを製造するガ
    ソリン製造方法であって、 前記製品ガソリンのオクタン価とリード蒸気圧とを計測
    し、その計測値に基づき接触改質工程の運転条件を制御
    するガソリンの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記接触改質工程の運転条件の制御が、
    製品ガソリンのオクタン価の計測値に応じ、基準値より
    低い場合は改質反応器の反応温度を上げ、基準値より高
    い場合は反応温度を下げる運転条件で実施する請求項6
    又は7記載のガソリンの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記接触改質工程の運転条件の制御が、
    製品ガソリンのリード蒸気圧の計測値に応じ、基準値よ
    り低い場合はスタビライザの軽質留分の除去率を下げ、
    基準値より高い場合は軽質留分の除去率を上げる運転条
    件で実施する請求項6〜8のいずれかに記載のガソリン
    の製造方法。
JP2001326610A 2001-10-24 2001-10-24 ガソリンの製造装置及びガソリンの製造方法 Expired - Fee Related JP3639243B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001326610A JP3639243B2 (ja) 2001-10-24 2001-10-24 ガソリンの製造装置及びガソリンの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001326610A JP3639243B2 (ja) 2001-10-24 2001-10-24 ガソリンの製造装置及びガソリンの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003129067A true JP2003129067A (ja) 2003-05-08
JP3639243B2 JP3639243B2 (ja) 2005-04-20

Family

ID=19142965

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001326610A Expired - Fee Related JP3639243B2 (ja) 2001-10-24 2001-10-24 ガソリンの製造装置及びガソリンの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3639243B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11702600B2 (en) 2021-02-25 2023-07-18 Marathon Petroleum Company Lp Assemblies and methods for enhancing fluid catalytic cracking (FCC) processes during the FCC process using spectroscopic analyzers
US11802257B2 (en) 2022-01-31 2023-10-31 Marathon Petroleum Company Lp Systems and methods for reducing rendered fats pour point
US11835450B2 (en) 2021-02-25 2023-12-05 Marathon Petroleum Company Lp Methods and assemblies for determining and using standardized spectral responses for calibration of spectroscopic analyzers
US11891581B2 (en) 2017-09-29 2024-02-06 Marathon Petroleum Company Lp Tower bottoms coke catching device
US11898109B2 (en) 2021-02-25 2024-02-13 Marathon Petroleum Company Lp Assemblies and methods for enhancing control of hydrotreating and fluid catalytic cracking (FCC) processes using spectroscopic analyzers
US11905479B2 (en) 2020-02-19 2024-02-20 Marathon Petroleum Company Lp Low sulfur fuel oil blends for stability enhancement and associated methods
US11905468B2 (en) 2021-02-25 2024-02-20 Marathon Petroleum Company Lp Assemblies and methods for enhancing control of fluid catalytic cracking (FCC) processes using spectroscopic analyzers
US11970664B2 (en) 2021-10-10 2024-04-30 Marathon Petroleum Company Lp Methods and systems for enhancing processing of hydrocarbons in a fluid catalytic cracking unit using a renewable additive
US11975316B2 (en) 2019-05-09 2024-05-07 Marathon Petroleum Company Lp Methods and reforming systems for re-dispersing platinum on reforming catalyst
US12000720B2 (en) 2019-09-06 2024-06-04 Marathon Petroleum Company Lp Product inventory monitoring

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9109169B2 (en) 2012-05-02 2015-08-18 Saudi Arabian Oil Company Maximizing aromatics production from hydrocracked naphtha
US10093873B2 (en) 2016-09-06 2018-10-09 Saudi Arabian Oil Company Process to recover gasoline and diesel from aromatic complex bottoms
US11066344B2 (en) 2017-02-16 2021-07-20 Saudi Arabian Oil Company Methods and systems of upgrading heavy aromatics stream to petrochemical feedstock

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5316707A (en) * 1976-07-30 1978-02-16 Uop Inc Method of controlling ratio of hydrogen and hydrocarbon and control system
JPH01113637A (ja) * 1987-08-18 1989-05-02 Bp Oil Internatl Ltd 炭化水素生成物の物理的特性の直接測定方法
JPH03163193A (ja) * 1989-08-25 1991-07-15 Conoco Inc 分留塔制御方法及び装置
JPH0812981A (ja) * 1994-06-29 1996-01-16 Mitsubishi Oil Co Ltd 無鉛レース用ガソリン組成物
JPH08239672A (ja) * 1996-02-09 1996-09-17 Idemitsu Kosan Co Ltd 高性能燃料油
JPH1180754A (ja) * 1997-09-11 1999-03-26 Jgc Corp 石油の処理方法および石油の処理装置
JP2000235420A (ja) * 1998-12-18 2000-08-29 Idemitsu Kosan Co Ltd 石油製品製造プロセスの制御装置及び方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5316707A (en) * 1976-07-30 1978-02-16 Uop Inc Method of controlling ratio of hydrogen and hydrocarbon and control system
JPH01113637A (ja) * 1987-08-18 1989-05-02 Bp Oil Internatl Ltd 炭化水素生成物の物理的特性の直接測定方法
JPH03163193A (ja) * 1989-08-25 1991-07-15 Conoco Inc 分留塔制御方法及び装置
JPH0812981A (ja) * 1994-06-29 1996-01-16 Mitsubishi Oil Co Ltd 無鉛レース用ガソリン組成物
JPH08239672A (ja) * 1996-02-09 1996-09-17 Idemitsu Kosan Co Ltd 高性能燃料油
JPH1180754A (ja) * 1997-09-11 1999-03-26 Jgc Corp 石油の処理方法および石油の処理装置
JP2000235420A (ja) * 1998-12-18 2000-08-29 Idemitsu Kosan Co Ltd 石油製品製造プロセスの制御装置及び方法

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11891581B2 (en) 2017-09-29 2024-02-06 Marathon Petroleum Company Lp Tower bottoms coke catching device
US11975316B2 (en) 2019-05-09 2024-05-07 Marathon Petroleum Company Lp Methods and reforming systems for re-dispersing platinum on reforming catalyst
US12000720B2 (en) 2019-09-06 2024-06-04 Marathon Petroleum Company Lp Product inventory monitoring
US11920096B2 (en) 2020-02-19 2024-03-05 Marathon Petroleum Company Lp Low sulfur fuel oil blends for paraffinic resid stability and associated methods
US11905479B2 (en) 2020-02-19 2024-02-20 Marathon Petroleum Company Lp Low sulfur fuel oil blends for stability enhancement and associated methods
US11898109B2 (en) 2021-02-25 2024-02-13 Marathon Petroleum Company Lp Assemblies and methods for enhancing control of hydrotreating and fluid catalytic cracking (FCC) processes using spectroscopic analyzers
US11702600B2 (en) 2021-02-25 2023-07-18 Marathon Petroleum Company Lp Assemblies and methods for enhancing fluid catalytic cracking (FCC) processes during the FCC process using spectroscopic analyzers
US11885739B2 (en) 2021-02-25 2024-01-30 Marathon Petroleum Company Lp Methods and assemblies for determining and using standardized spectral responses for calibration of spectroscopic analyzers
US11905468B2 (en) 2021-02-25 2024-02-20 Marathon Petroleum Company Lp Assemblies and methods for enhancing control of fluid catalytic cracking (FCC) processes using spectroscopic analyzers
US11906423B2 (en) 2021-02-25 2024-02-20 Marathon Petroleum Company Lp Methods, assemblies, and controllers for determining and using standardized spectral responses for calibration of spectroscopic analyzers
US11860069B2 (en) 2021-02-25 2024-01-02 Marathon Petroleum Company Lp Methods and assemblies for determining and using standardized spectral responses for calibration of spectroscopic analyzers
US11921035B2 (en) 2021-02-25 2024-03-05 Marathon Petroleum Company Lp Methods and assemblies for determining and using standardized spectral responses for calibration of spectroscopic analyzers
US11835450B2 (en) 2021-02-25 2023-12-05 Marathon Petroleum Company Lp Methods and assemblies for determining and using standardized spectral responses for calibration of spectroscopic analyzers
US11970664B2 (en) 2021-10-10 2024-04-30 Marathon Petroleum Company Lp Methods and systems for enhancing processing of hydrocarbons in a fluid catalytic cracking unit using a renewable additive
US11802257B2 (en) 2022-01-31 2023-10-31 Marathon Petroleum Company Lp Systems and methods for reducing rendered fats pour point

Also Published As

Publication number Publication date
JP3639243B2 (ja) 2005-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101970611B (zh) 通过热加压水和超声波发生预混器将重油改质的方法
US7790020B2 (en) Hydrocarbon conversion process to improve cetane number
JP2003129067A (ja) ガソリンの製造装置及びガソリンの製造方法
TWI617661B (zh) 使用分離步驟來處理石油原料以生產具有低的硫含量的燃油之製程
CN105050944B (zh) 生产烃的方法
CA2353213C (en) Process scheme for sequentially treating diesel and vacuum gas oil
US20080011643A1 (en) Use Of Field Gas For Pre-Refining Conventional Crude Oil Into A Pre-Refined Asphaltenes-Free Oil Refinery Feedstock Pa And A Liquid Residual Oil Refinery FeedStock Pb
CN108203601B (zh) 具有共用的分馏段的联合加氢处理和加氢转化的装置和方法
EP0787787A2 (en) Two-stage hydroprocessing reaction scheme with series recycle gas flow
KR20180128052A (ko) 경질 타이트 오일 및 고 황 연료 오일로부터의 연료 조성물
CN110396425A (zh) 微界面强化液相循环加氢的装置及方法
EP4114791A1 (en) Method for producing fuel using renewable methane
JP2023510273A (ja) 留出油のコールドフロー特性を改善するための、修飾された超安定y(usy)型ゼオライト触媒
US20110207978A1 (en) Method for starting-up naphtha fraction hydrotreating reactor
US6863802B2 (en) Upgrading fischer-Tropsch and petroleum-derived naphthas and distillates
CN111518588A (zh) 生产低硫船用燃料的新工艺方案
US9434657B2 (en) Hydrocarbon synthesis reaction apparatus, start-up process thereof, and hydrocarbon synthesis reaction system
US7238274B2 (en) Combined hydrotreating and process
US20030141220A1 (en) Upgrading fischer-tropsch and petroleum-derived naphthas and distillates
CN102115679B (zh) 一种生产低硫柴油的方法及装置
US7033552B2 (en) Upgrading Fischer-Tropsch and petroleum-derived naphthas and distillates
CN106590744B (zh) 一种劣质原料油的处理方法
US10655077B2 (en) Forming asphalt fractions from three-product deasphalting
Bingham et al. Revamping HDS units to meet high quality diesel specifications
US20230383198A1 (en) Method and system for introducing catalyst precursor into heavy oil using parallel mixer lines and bypass line

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050113

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090121

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090121

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100121

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110121

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110121

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120121

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120121

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130121

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130121

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees