JP2003128520A - エアゾール組成物 - Google Patents

エアゾール組成物

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JP2003128520A
JP2003128520A JP2001325935A JP2001325935A JP2003128520A JP 2003128520 A JP2003128520 A JP 2003128520A JP 2001325935 A JP2001325935 A JP 2001325935A JP 2001325935 A JP2001325935 A JP 2001325935A JP 2003128520 A JP2003128520 A JP 2003128520A
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JP
Japan
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aerosol
weight
powder
feather
aerosol composition
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JP2001325935A
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English (en)
Inventor
Seigo Sato
征吾 佐藤
Shigehiro Konno
茂弘 金野
Manabu Susuda
学 煤田
Hiroshi Yokota
博志 横田
Kazushige Yoshioka
一茂 吉岡
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Koike Chemical Co Ltd
Kami Shoji Co Ltd
Original Assignee
Koike Chemical Co Ltd
Kami Shoji Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エアゾールの原液に含まれる成分に対し撥水性
や断熱性を付与し、且つ噴射に伴って原液を大量に搬送
する。 【解決手段】エアゾール組成物は、羽毛の粉体を含む原
液と噴射剤とを含有することを特徴とする。羽毛の粉体
は、鳥の羽根を粉砕して得る。この羽毛は優れた撥水性
を有し、且つ芯に微細な空隙が形成され、該空隙によっ
て液体成分を保持する機能、断熱機能を発揮する。更
に、調湿性も有し、湿度が上昇したとき空気中の水蒸気
を吸収し、湿度が低下したとき吸収した水蒸気を放出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、羽毛の粉体を含有
したエアゾール組成物に関し、羽毛の粉体が有する撥水
性,断熱性,調湿性や搬送体としての機能を有効に発揮
させたエアゾール組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エアゾールは、目的の効能を発揮し得る
成分を含有した原液と噴射剤とを容器に充填し、バルブ
の操作に伴って原液を噴射させるものである。このた
め、目的の機能に対応させて多数種類のエアゾールが市
場に提供され、夫々好ましく使用されている。
【0003】例えば、エアゾール式の制汗剤は、制汗機
能を有する成分や清涼感を発揮し得る成分及び他の成分
に肌のすべすべ感を改善し得るタルクを含有させて原液
とし、この原液と噴射剤を容器に充填して構成されてい
る。この制汗剤では、肌に原液をスプレーすることによ
って制汗作用を発揮させると共に清涼感を発揮させ、且
つ肌に付着した原液が乾燥したとき、タルクが残留して
すべすべ感を持続させることが可能であり、汗を押さえ
て使用者にさわやかな感覚を与えることが出来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のエアゾールで
は、予め設定された機能を発揮し得る成分や、含有成分
の安定化をはかるための成分が処方されると共に夫々混
合されて容器に充填されている。このようなエアゾール
では、有効成分を包含して搬送する搬送体を用いること
がある。この搬送体は、噴射対象に応じて(例えば人体
或いは人体以外の物等)適宜選択されるが、搬送体の開
発は継続的に行なわれるべきである。
【0005】また例えば上記従来の制汗剤では、容器に
充填されているタルクが沈殿してしまうため、使用する
都度、充分な攪拌を行なうことが必要となり、多少とは
いえ使用者の使い勝手が悪いという問題が生じてくる。
【0006】本発明の目的は、目的の機能を発揮する成
分に撥水性や断熱性を付与し、且つ原液を有効に搬送す
ることが出来るエアゾール組成物を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係るエアゾール組成物は、羽毛の粉体を含む
原液と噴射剤とを含有することを特徴とするものであ
る。
【0008】羽毛の粉体は、例えば水鳥に代表される鳥
の羽根を粉砕して得たものであり、羽根をアルコール系
溶剤に浸漬して石臼式回転磨砕或いはボールミル粉砕を
施して得た粉体である。羽毛は極めて優れた撥水性を有
し、且つ芯に微細な空隙が形成されているため、該空隙
によって液体成分を保持することが可能である。また羽
毛は優れた調湿性をも有し、湿度が上昇したとき空気中
の水蒸気を吸収し、湿度が低下したとき吸収した水蒸気
を放出する機能を有する。更に、羽毛は、構造上空気層
を有することが出来るため、優れた断熱機能が発揮され
る。
【0009】従って、羽毛の粉体をエアゾールの原液に
含有させることで、該原液に撥水性や断熱性を付与する
ことが可能であり、且つ芯に形成された空隙に原液を保
有して搬送することが可能である。
【0010】例えばエアゾールの原液が塗料の如きもの
である場合、羽毛の粉体が塗料を芯に形成された空隙に
保持し、噴射に伴って飛散した羽毛が被塗装物に付着す
ることによって、該被塗装物に撥水性を持った塗装を施
すことが出来る。
【0011】また羽毛を塗料によって染色した後、該羽
毛を破砕して粉体とし、この粉体を含有させた原液によ
って、エアゾールの毛染め剤として機能させることが出
来る。
【0012】また制汗剤に含有させたタルクに代えて羽
毛の粉体を含有させることによって、制汗作用を持った
成分を搬送すると共に、肌に付着した後はさらさら感を
発揮することが出来る。特に、容器に充填された状態で
あっても、羽毛の粉体が沈殿することがなく、使用の都
度、容器を振って攪拌する必要がない。
【0013】上記エアゾール組成物に用いる羽毛の粉体
は原液が含む有効成分によって異なるものの、粒径が2
00μm以下の粉体であることが好ましい。羽毛を破砕
する場合、最小寸法が2μm程度であり、この寸法の粉
体であっても、対象となる成分によっては充分な機能を
発揮することが出来る。また粉体の寸法が200μmを
超えた場合、原液を噴射する際にバルブに悪影響を及ぼ
す虞がある。
【0014】例えば、原液が制汗剤や虫忌避剤のように
人体に吹き付けて肌に付着させるようなものである場
合、肌に対する刺激の大きさや、噴射時の肌触りの良否
が問題となり、刺激が強すぎるとエアゾールとして使用
し得なくなる虞がある。このため、前記の如き人体に使
用するエアゾールでは、羽毛の粉体の寸法は20μm〜
100μmの範囲であることが肌触りや刺激等の点から
好ましい。
【0015】また原液が断熱被覆塗料であるような場
合、噴射に伴って原液をムラなく大量に搬送し得ること
が好ましい。この場合、羽毛の粉体の寸法は50μm〜
150μmの範囲であることが好ましい。
【0016】また上記エアゾール組成物に於いて、原液
に於ける羽毛の粉体の含有量は原液の機能に応じて異な
るものの、0.05重量%〜20.0重量%の範囲に設
定されることが好ましい。
【0017】また上記エアゾール組成物を噴射する噴射
剤としては、圧縮空気,窒素ガス,炭酸ガス,液化石油
ガス,ジメチルエーテルの中から選択された少なくとも
一種類のガスを含むことが好ましい。このように、噴射
剤としては、エアゾールの分野で通常用いられる噴射剤
を用いることが出来、特に、ジメチルエーテルは水や有
機溶媒との相溶性が良いので、原液の粘度を低下させて
噴射特性を改善すると共に噴射後は速やかに揮散し、原
液の良好な付着性を発揮することが出来る。更に、噴射
剤としての圧縮空気,窒素ガス,炭酸ガス,液化石油ガ
ス,ジメチルエーテルは、単独で、或いはこれらを組み
合わせて用いることが出来る。
【0018】特に、噴射剤が炭酸ガスや窒素ガス等の圧
縮ガスである場合、製品の内圧,原液の性状や水素イオ
ン濃度指数(pH)に影響を与えることがあるため、混
合充填比率は5重量%以下であることが望ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、羽毛の粉体を含有したエア
ゾール組成物の処方例について説明する。
【0020】 第1処方例(制汗剤) 粉部 無水ケイ酸 ;67.0重量% クロルヒドロキシアルミニウム ;25.0重量% 羽毛粉末 ; 8.0重量% 液部 ミリスチン酸イソプロピル ;59.8重量% 架橋型シリコーン樹脂+低粘度シリコーン油 ;28.0重量% ソルビタン脂肪酸エステル ;11.0重量% トリクロサン(有効成分) ; 0.2重量% 香料 ; 1.0重量% エアゾール L-0.25 65/35 イソペンタン ;95.5重量% 粉部 ; 1.0重量% 液部 ; 3.5重量% この制汗剤では、粉部に羽毛粉末を用いることによっ
て、肌に付着して汗を吸収することが可能であり、効果
的に肌の乾燥感,すべすべ感を与えることが可能であ
る。また保湿効果を発揮し、更に、汗に含まれる油を吸
収して臭いの発生を防止することが可能である。
【0021】 第2処方例(虫忌避剤) 原液 ジエチルトルアミド(有効成分) ; 8.70重量% ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 ; 0.12重量% トリオレイン酸ソルビタン ; 0.25重量% 羽毛粉末 ; 0.25重量% 変成アルコール ;90.68重量% エアゾール 脱臭ブタン ;50.00容量% 原液 ;50.00容量% この虫忌避剤では、肌に付着したとき有効成分をより長
時間保持することが可能であり、且つ汗に含まれる油を
吸収して臭いの発生を防止することが可能である。
【0022】 第3処方例(グリップスプレー) 粉部 炭酸マグネシウム ;96.25重量% 羽毛粉末 ; 3.75重量% 液部 変成アルコール ;64.50重量% ロジン ;30.00重量% ミリスチン酸イソプロピル ; 1.50重量% ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸ソルビタン(20E.O.) ; 1.50重量% 香料 ; 2.50重量% エアゾール L-0.25 65/35 イソペンタン ;84.00重量% 粉部 ; 7.50重量% 液部 ; 8.50重量% このグリップスプレーでは、手のひらにある汗を吸収し
てバットやラケットのグリップを充分に握ることが可能
である。
【0023】 第4処方例(育毛,増毛剤) 原液 未変成アルコール ;60.00重量% アクリル樹脂アルカノールアミン液 ;36.00重量% ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 ; 1.00重量% 羽毛粉末(黒染) ; 3.00重量% エアゾール ジメチルエーテル 60/40 脱臭ブタン ;60.00容量% 原液 ;40.00容量% この育毛,増毛剤では、羽毛粉末が搬送体としての機能
を発揮することが可能であり、且つ頭皮に付着したと
き、該頭皮にある脂を吸収して育毛環境の改善をはかる
ことが可能である。
【0024】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
エアゾール組成物では、原液に羽毛の粉体を含有させた
ので、原液の成分がもつ固有の性質に加えて、羽毛の持
つ撥水性や断熱性を発揮させることが出来る。特に、羽
毛の粉体の芯に空隙が形成されるため、この空隙がカプ
セル状の機能を発揮し、原液を搬送する搬送材として機
能することが出来る。このため、噴射に伴って、原液を
大量に効率良く搬送することが出来、物体に塗料層を形
成する塗装用エアゾールとしたとき有効である。
【0025】また原液と共に容器に充填されたとき、該
容器内で沈殿するが、使用の都度、容器を振って容易に
再分散する。このため、使い勝手の良いエアゾールを構
成することが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 3/30 C09K 3/30 D F R (72)発明者 金野 茂弘 埼玉県北足立郡吹上町大字袋字窪882 小 池化学株式会社内 (72)発明者 煤田 学 埼玉県北足立郡吹上町大字袋字窪882 小 池化学株式会社内 (72)発明者 横田 博志 愛媛県伊予三島市村松町370番地 愛媛製 紙株式会社内 (72)発明者 吉岡 一茂 愛媛県伊予三島市宮川1丁目2番27号 カ ミ商事株式会社内 Fターム(参考) 4C083 AA071 AA072 AB172 AB222 AB332 AC102 AC352 AC442 AC642 AD092 AD152 AD162 CC17 CC20 CC37 DD08 EE07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 羽毛の粉体を含む原液と噴射剤とを含有
    することを特徴とするエアゾール組成物。
  2. 【請求項2】 前記羽毛の粉体が原液に含まれる有効成
    分に応じて200μm以下に微粉砕されたものであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載したエアゾール組成物。
  3. 【請求項3】 原液に於ける前記羽毛の粉体の含有量が
    0.05重量%乃至40.0重量%の範囲に設定される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載したエアゾール
    組成物。
  4. 【請求項4】 前記噴射剤が、圧縮空気,窒素ガス,炭
    酸ガス,液化石油ガス,ジメチルエーテルの中から選択
    された少なくとも一種類のガスを含むことを特徴とする
    請求項1乃至3の何れかに記載したエアゾール組成物。
JP2001325935A 2001-10-24 2001-10-24 エアゾール組成物 Pending JP2003128520A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009527599A (ja) * 2006-02-22 2009-07-30 フィドゥス インターナショナル インコーポレイティッド 粘着付与剤溶液

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