JP2003128459A - 圧電セラミックス、圧電素子、および積層型圧電素子 - Google Patents

圧電セラミックス、圧電素子、および積層型圧電素子

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JP2003128459A
JP2003128459A JP2001324938A JP2001324938A JP2003128459A JP 2003128459 A JP2003128459 A JP 2003128459A JP 2001324938 A JP2001324938 A JP 2001324938A JP 2001324938 A JP2001324938 A JP 2001324938A JP 2003128459 A JP2003128459 A JP 2003128459A
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piezoelectric
curie
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piezoelectric ceramics
ceramic
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Koji Ogiso
晃司 小木曽
Koichi Hayashi
宏一 林
Akira Ando
陽 安藤
Yukio Sakabe
行雄 坂部
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉛を含有せず、相転移点付近で歪み量の温度
依存性が小さい圧電セラミックスを提供する。 【解決手段】 BaTiO3系セラミックス組成物を主
成分とし、キュリーワイスの法則:ε=C/(T−
0)を満たさない圧電セラミックスである。(ただ
し、εは比誘電率、Cはキュリー定数、Tは常誘電相に
おける任意の温度、T0はキュリーワイス温度であ
る。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電セラミック
ス、圧電素子、および積層型圧電素子に関し、詳しく
は、インクジェットプリンタ等に用いられる圧電アクチ
ュエータとして最適な圧電セラミックス、圧電素子、お
よび積層型圧電素子に関する。
【0002】
【従来の技術】圧電アクチュエータは、電圧を印加して
発生する歪みおよび力を機械的駆動源とするものであ
り、精密工作機械における位置決め、超音波モータ、あ
るいはインクジェットプリンタ等に応用されている。こ
のような圧電アクチュエータにおいては、単位印加電圧
あたりの変位量を大きくするため、積層型の圧電アクチ
ュエータがよく用いられる。
【0003】従来、圧電アクチュエータに用いる圧電材
料としてはチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)が主流であ
ったが、近年、鉛が環境に与える影響を考慮して、PZ
Tに代わる鉛を含まない圧電材料が望まれている。
【0004】鉛を含有しない圧電材料としては、BaT
iO3系セラミックス組成物がよく知られている。Ba
TiO3は、120℃付近に正方晶(強誘電相)と立方
晶(常誘電相)との相転移点(キュリー点)、10℃付
近に斜方晶(強誘電相)と立方晶(強誘電相)との相転
移点、および−70℃付近に菱面体晶 (強誘電相)と
斜方晶(強誘電相)との相転移点を有し、これらの相転
移点付近で大きな歪み量を示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】BaTiO3において
は、相転移点付近で歪み量のピークが現れ、大きな歪み
量が得られる。しかし、歪み量のピークが鋭いため、相
転移点付近での周囲の温度変化に対して歪み量が急変し
てしまい、安定して大きな歪み量を得られないという問
題があった。
【0006】本発明は、上記の問題点を解決し、鉛を含
有せず、相転移点付近で歪み量の温度依存性が小さい圧
電セラミックスを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る圧電セラミ
ックスは、BaTiO3系セラミックス組成物を主成分
とし、キュリーワイスの法則:ε=C/(T−T0)を
満たさないことを特徴とする。(ただし、εは比誘電
率、Cはキュリー定数、Tは常誘電相における任意の温
度、T0はキュリーワイス温度である。) このとき、主成分が一般式Bay(Ti1-xSnx)O
3(ただし、0.05≦x≦0.10、0.96≦y≦
1.04)で表されることが好ましい。さらに、1<y
≦1.04であることが好ましく、上記圧電セラミック
スの平均粒径が3μm〜100μmであることが好まし
い。
【0008】また、本発明に係る圧電素子は、上記圧電
セラミックスからなる素体の主面に電極を形成してなる
ことを特徴とする。
【0009】また、本発明に係る積層型圧電素子は、上
記圧電セラミックスからなるセラミック層を積層した積
層体と、積層体内においてセラミック層を介して対向
し、かつ積層体の第1、第2の各端面に交互に引き出さ
れた第1、第2の内部電極と、積層体の第1、第2の各
端面に形成され、第1、第2の内部電極と電気的に接続
される第1、第2の外部電極と、を備えることを特徴と
する。
【0010】また、上記積層型圧電素子においては、第
1、第2の内部電極がNiからなることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る圧電セラミックス
は、BaTiO3系セラミックス組成物を主成分とし、
キュリーワイスの法則:ε=C/(T−T0)を満たさ
ない。ここで、εは比誘電率、Cはキュリー定数、Tは
常誘電相における任意の温度、T0はキュリーワイス温
度を表している。
【0012】ε=C/(T−T0)という関係式は、一
般的にキュリーワイスの法則として知られている。T0
はキュリー温度とほぼ同じであるため、この関係式を満
たすということは、キュリー点以上で誘電率の逆数が温
度に対して直線的に変化することを意味する。そして、
この直線の傾きが大きいほどキュリー点付近における誘
電率のピークが鋭くなる。また、逐次相転移するBaT
iO3では、他の相転移点付近における誘電率のピーク
も同様に鋭くなる。そして、このような誘電率の変化を
反映して、相転移点付近における歪み量のピークも鋭く
なる。
【0013】ところが、本発明者は、BaTiO3系セ
ラミックス組成物を主成分とした圧電セラミックスにお
いてキュリーワイスの法則に従わない場合、キュリー点
付近における歪み量の変化が小さくなると同時に、他の
相転移点付近における歪み量のピークも平坦化すること
を見出した。例えば、誘電率の逆数が温度に対して2次
曲線的に変化する場合、ピーク頂点において誘電率の逆
数の傾きは小さくなり、誘電率のピークが平坦化してい
ることを意味する。このとき、相転移点付近の歪み量の
ピークも平坦化していると説明できる。
【0014】また、主成分が一般式Bay(Ti1-xSn
x)O3(ただし、0.05≦x≦0.10、0.96≦
y≦1.04)で表される圧電セラミックスは、上記の
キュリーワイスの法則ε=C/(T−T0)を満たさな
いため、歪み量のピークが平坦化する。
【0015】さらに、上記一般式で表される圧電セラミ
ックスのように、BaTiO3のTiをSnで一部置換
すると、キュリー点を低温側に移動させ、斜方晶と立方
晶との相転移点、および菱面体晶と斜方晶との相転移点
を高温側に移動させて、これらの相転移点を近づけるこ
とができる。(この作用をピンチングと呼ぶ。)これに
より、歪み量のピークが平坦化するとともに、大きな歪
み量を示す温度領域が広くなる。
【0016】したがって、一般式Bay(Ti1-x
x)O3(ただし、0.05≦x≦0.10、0.96
≦y≦1.04)で表される圧電セラミックスにおいて
は、温度変化に対して相転移点付近の歪み量の変化が小
さくなると同時に、広い温度領域に渡って大きな歪み量
が得られる。
【0017】ここで、Sn置換量xの値が0.05より
小さい場合は、相転移点のピンチング効果が十分に得ら
れず、相転移点付近の歪み量の変化が緩やかにならな
い。一方、xの値が0.10より大きい場合は、キュリ
ー点が低温側に大きく移動するため、圧電特性を発現す
る温度領域が狭くなる。したがって、0.05≦x≦
0.10であることが望ましい。
【0018】また、Aサイト(Ba1-xCax)とBサイ
ト(Ti)の比(A/B)であるyの値が0.96より
小さい場合は、焼成時に還元反応が起こりやすいため圧
電特性が劣化する。一方、yの値が1.04より大きい
場合は、焼結性が悪くなるため圧電特性が劣化する。し
たがって、0.96≦y≦1.04であることが望まし
い。
【0019】さらに、本発明に係る圧電セラミックス
は、1<y≦1.04の範囲において、焼成時に特に優
れた耐還元性を示す。
【0020】また、本発明に係る圧電セラミックスにお
いて、平均粒径が3μmより小さい場合は、粒子の表面
エネルギーが高くなり、歪みが抑制される。一方、平均
粒径が100μmより大きい場合は、セラミックス内部
にポアやクラックが発生して絶縁破壊を招くおそれがあ
る。したがって、平均粒径は3μm〜100μmである
ことが好ましい。
【0021】また、本発明に係る積層型圧電素子におい
て、内部電極にNiを用いると以下のような効果が得ら
れる。すなわち、上記のように耐還元性を有する圧電セ
ラミックスとNiなどの卑金属からなる内部電極とを還
元雰囲気で同時焼成すると、圧電セラミックスと金属と
の界面に酸化皮膜が形成され、両者の結合が強固にな
る。したがって、圧電素子の歪みによるセラミックスと
内部電極との剥離が生じにくくなる。
【0022】次に、本発明に係る圧電セラミックスを用
いた圧電素子の実施形態を説明する。なお、以下に示す
実施形態1〜4においては、外部電極としてAg、C
u、Pt、Pdなど、内部電極としてNi、Pt、A
g、Ptなどを用いることができる。
【0023】(実施形態1)図1は、本発明に係る圧電
セラミックスを用いた単板型の圧電素子を示す断面図で
ある。圧電素子11は、素体12の両主面に電極13が
形成されたものであり、素体12は矢印で示すように一
定方向に分極処理が施されている。
【0024】(実施形態2)図2は、本発明に係る圧電
セラミックスを用いたユニモルフ型の圧電素子を示す断
面図である。圧電素子21は、両主面に電極23、24
が形成された素体22と、金属製のシム板25とからな
る。シム板25は、接着剤等により素体22の電極24
と接合されている。素体22は矢印で示すように一定方
向に分極処理が施されている。
【0025】(実施形態3)図3は、本発明に係る圧電
セラミックスを用いたバイモルフ型の圧電素子を示す断
面図である。圧電素子31は、両主面に電極33a、3
4aが形成された素体32aと、両主面に電極33b、
34bが形成された素体32bと、素体32a、32b
に挟まれた金属製のシム板35とからなる。シム板35
は、接着剤等により素体32aの電極34a、および素
体32bの電極34bと接合されている。図3では、素
体32a、32bはそれぞれ矢印に示すように互いに逆
方向に分極処理が施されているが、互いに順方向に分極
処理が施されていてもよい。
【0026】(実施形態4)図4は、本発明に係る圧電
セラミックスを用いた積層型の圧電素子を示す断面図で
ある。圧電素子41は、セラミック層45を積層した積
層体42の第1、第2の端面42a、42bにそれぞれ
第1、第2の外部電極43a、43bが形成され、積層
体42内において第1、第2の内部電極44a、44b
がセラミック層を介して対向し、積層体42の第1、第
2の端面42a、42bに引き出されたものである。セ
ラミック層45は、矢印で示すように互いに逆方向に分
極処理が施されている。
【0027】
【実施例】本実施例は、図4に示す積層型圧電素子を作
製し、その特性を評価したものである。以下に、この積
層型圧電素子の作製方法について説明する。
【0028】まず、出発原料としてBaCO3、Ti
2、SnO2の各粉末を準備し、所定量を秤量して、ボ
ールミル中で湿式混合を16時間行う。このとき、出発
原料粉末の混合比を調整することにより、Bay(Ti
1-xSnx)O3で表される圧電セラミックスにおける
x、yの値を調整することができる。また、焼結助剤と
して、SiO2やMnCO3などの酸化物粉末、炭酸物粉
末を添加してもよい。
【0029】次に、得られた混合物をステンレスバット
上で乾燥させ、整粒した後、アルミナのさやに入れて8
00〜1200℃で仮焼を行う。次に、得られた仮焼粉
末にバインダーおよび分散剤を加え、ボールミル中で湿
式混合を1〜200時間行ってセラミックスラリーを得
る。このとき、仮焼粉末の湿式混合の時間を調整するこ
とにより、圧電セラミックスの平均粒径を調整すること
ができる。
【0030】次に、セラミックスラリーをドクターブレ
ード法にて厚み数μm〜数十μmのシート状に成形して
セラミックグリーンシートを得る。次に、このセラミッ
クグリーンシート上に内部電極ペーストを印刷して電極
パターンを形成する。次に、グリーンシートを電極パタ
ーンの一端が端面に露出するように所定の大きさにカッ
トし、数十枚程度を積層、圧着して積層体を得る。
【0031】次に、この積層体を、大気中にて100〜
500℃で脱脂した後、窒素雰囲気中にて1250〜1
400℃で焼成する。このとき、焼成温度を調整するこ
とにより、圧電セラミックスの平均粒径を調整すること
ができる。次に、得られた焼結体をダイシングソーでカ
ットし、内部電極が露出した焼結体の端面に外部電極を
塗布して焼き付ける。
【0032】次に、得られたセラミック素子を80℃の
シリコンオイルに投入し、外部電極間に3.0kV/m
mの直流電界を印加して分極処理を施し、積層型圧電素
子を得る。
【0033】そして、上記の作製方法により作製された
積層型圧電素子の試料について圧電特性を評価した。こ
こで、圧電特性は、1kV/mmの電界を印加したとき
の素子の歪み率から計算した圧電定数d31(単位:pC
/N)を指標とした。
【0034】まず、Bay(Ti1-xSnx)O3において
x=0、0.05、0.075、0.10、0.125
を満たす各試料(それぞれy=1に固定)について、誘
電率の逆数1/εと温度との関係を調べた。その結果を
図5に示す。
【0035】図5からわかるように、x=0の試料で
は、キュリー点(約120℃)以上において直線を描い
ており、キュリーワイスの法則に従っている。一方、x
=0.05の試料では、キュリー点(約90℃)よりも
少し高温の部分では緩やかな曲線を描いており、キュリ
ーワイスの法則に従っていない。また、x=0.07
5、0.10、0.125の試料も、同様にキュリーワ
イスの法則に従っていない。これらのキュリーワイスの
法則に従わない試料においては、常誘電相からキュリー
点に近づくにつれて誘電率の変化が緩やかになるため、
歪み量のピークが平坦化される。
【0036】次に、Bay(Ti1-xSnx)O3において
x=0、0.05、0.075、0.10、0.125
を満たす各試料(それぞれy=1に固定)について歪み
温度特性を調べた。その結果を図6に示す。
【0037】図6からわかるように、x=0の試料で
は、室温付近において歪み量のピークが鋭くなっている
が、他の試料では、歪み量のピークが平坦化されてい
る。また、x=0.05およびx=0.075の試料に
おいては、広い温度範囲に渡って大きな歪み量が得られ
ている。
【0038】次に、Bay(Ti1-xSnx)O3において
y=1に固定し、xの値を変化させたときの圧電定数の
変化を調べた。その結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】表1からわかるように、x=0.075を
境にして圧電定数は低下する傾向にあり、xの値が0.
10より大きい範囲では圧電定数が急激に低下してい
る。x≧0.15では、圧電定数が50より小さくなっ
てしまうため実用的ではない。
【0041】次に、Bay(Ti1-xSnx)O3において
x=0.075に固定し、yの値を変化させたときの圧
電定数の変化を調べた。その結果を表2に示す。
【0042】
【表2】
【0043】表2からわかるように、yの値が0.96
より小さい範囲、およびyの値が1.04より大きい範
囲では、圧電定数が極端に低下している。
【0044】次に、Bay(Ti1-xSnx)O3において
x=0.075、y=1に固定し、圧電セラミックスの
平均粒径を変化させたときの圧電定数の変化を調べた。
その結果を表3に示す。
【0045】
【表3】
【0046】表3からわかるように、平均粒径が3μm
より小さい範囲では、圧電定数が極端に低下している。
【0047】また、上記の各試験は、1kV/mmの電
界を印加したときの素子の歪み率から計算した圧電定数
31(単位:pC/N)を圧電特性の指標としている
が、ここでx=0.075、y=1に固定し、印加電界
を変化させたところ、この積層型圧電素子は図7に示す
ような特性を示した。
【0048】図7からわかるように、0.5kV/mm
以下の駆動電界にて500pC/Nという非常に大きな
圧電定数を示している。
【0049】
【発明の効果】本発明に係る圧電セラミックスにおいて
は、キュリーワイスの法則:ε=C/(T−T0)を満
たさないため、相転移点付近における歪み量のピークが
平坦化され、相転移点付近の歪み量の変化が小さくな
る。
【0050】また、本発明に係る圧電セラミックスにお
いては、BaTiO3のTiをSnで一部置換すること
により、相転移点のピンチングが起こり、歪み量のピー
クが平坦化するとともに、大きな歪み量を示す温度領域
が広くなる。
【0051】また、本発明に係る圧電セラミックスにお
いては、小さな駆動電界でも大きな歪み量を得ることが
できる。
【0052】また、Bay(Ti1-xSnx)O3で表され
る本発明の圧電セラミックスは、1.005≦y≦1.
04の範囲において、特に優れた耐還元性を示す。
【0053】また、本発明に係る圧電セラミックスにお
いては、平均粒径3μm〜100μmの範囲において、
実用的な歪み量が得られる。
【0054】また、本発明に係る積層型圧電素子におい
ては、内部電極にNiを用いることにより、圧電素子の
歪みによるセラミックスと内部電極との剥離が生じにく
くなる。
【0055】以上から、本発明に係る圧電セラミックス
を用いれば、温度変化に対して相転移点付近の歪み量の
変化が少なく、安定して大きな歪み量が得られるため、
アクチュエータなどの用途に好適な圧電素子を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1における単板型の圧電素子を示す断
面図。
【図2】実施形態2におけるユニモルフ型の圧電素子を
示す断面図。
【図3】実施形態3におけるバイモルフ型の圧電素子を
示す断面図。
【図4】実施形態4における積層型の圧電素子を示す断
面図。
【図5】実施例における誘電率の逆数と温度の関係を示
すグラフ。
【図6】実施例における歪み温度特性を示すグラフ。
【図7】実施例における歪み電界特性を示すグラフ。
【符号の説明】
11、21、31、41 圧電素子 12、22、32 素体 42 積層体 13、23、33 電極 24、34 電極 25、35 シム板 43 外部電極 44 内部電極 45 セラミック層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 41/08 C M (72)発明者 坂部 行雄 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 4G031 AA06 AA11 AA31 AA39 BA10 CA03 CA04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 BaTiO3系セラミックス組成物を主
    成分とし、キュリーワイスの法則:ε=C/(T−
    0)を満たさないことを特徴とする圧電セラミック
    ス。(ただし、εは比誘電率、Cはキュリー定数、Tは
    常誘電相における任意の温度、T0はキュリーワイス温
    度である。)
  2. 【請求項2】 前記主成分が一般式Bay(Ti1-xSn
    x)O3(ただし、0.05≦x≦0.10、0.96≦
    y≦1.04)で表されることを特徴とする、請求項1
    に記載の圧電セラミックス。
  3. 【請求項3】 前記一般式において、1<y≦1.04
    であることを特徴とする請求項2に記載の圧電セラミッ
    クス。
  4. 【請求項4】 平均粒径が3μm〜100μmであるこ
    とを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の圧電セラミックス。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の圧電セラミックスからなる素体の主面に電極を形成し
    てなることを特徴とする圧電素子。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の圧電セラミックスからなるセラミック層を積層した積
    層体と、 前記積層体内において前記セラミック層を介して対向
    し、かつ前記積層体の第1、第2の各端面に交互に引き
    出された第1、第2の内部電極と、 前記積層体の第1、第2の各端面に形成され、前記第
    1、第2の内部電極と電気的に接続される第1、第2の
    外部電極と、 を備えることを特徴とする積層型圧電素子。
  7. 【請求項7】 前記第1、第2の内部電極は、Niから
    なることを特徴とする請求項6に記載の積層型圧電素
    子。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012199337A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Ricoh Co Ltd 非鉛薄膜アクチュエータ
JP2013241326A (ja) * 2012-04-24 2013-12-05 Canon Inc 圧電セラミックス、圧電素子、超音波モータおよび塵埃除去装置
JP2014129215A (ja) * 2012-11-30 2014-07-10 Kyocera Corp 圧電磁器およびそれを用いた圧電素子

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