JP2003128387A - 索状体の巻き取り装置 - Google Patents
索状体の巻き取り装置Info
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Abstract
ワイヤー巻き取り装置を、低価格で且つコンパクトなも
のにして提供する。 【解決手段】 索状体(ワイヤーなど)1を一定速度で
巻き取るための索状体の巻き取り装置2であって、索状
体1の巻き上げプーリー28と巻き上げられた索状体1
の巻き取りドラム29とをベース22に架設し、かつ、
プーリー軸25に、このプーリー軸25を定速回転させ
る駆動回転機構32を連結する一方、ドラム軸26に定
トルククラッチ38を備えて、この定トルククラッチ3
8とプーリー軸25とを、プーリー28のワイヤー巻き
上げ周速よりもドラム29のワイヤー巻き取り周速を大
にする増速機構39によって連動連結して成る。
Description
などの索状体を一定速度で巻き取るための索状体(以
下、ワイヤーという。)の巻き取り装置に関するもので
ある。
の供給管を備えて、この供給管に、土壌内に向かって突
出する多数の熱湯導入部材をレーキ状に設け、かつ、こ
の流体導入部材を通して高温の熱湯を土壌に導入させる
ようにした土壌の加熱消毒装置では、走行フレームの走
行速度を一定にして牽引して、熱湯を万遍なく効率的に
土壌に導入させることが要求される。
一定にして牽引することが要求されるものには、例えば
クレーンによる巻き上げ対象物など各種のものがある。
り装置として、例えばギヤドモーターなどの減速駆動装
置に、ワイヤーの巻き取りドラムを連結して、このドラ
ムにワイヤーを巻き取るようにしたものでは、ドラムへ
のワイヤーの巻き取りに伴って、それが二重や三重など
の巻き取りになると、実質的に順次、ドラムの直径が大
きくなることから、牽引速度が変化する点で問題があ
る。
長いドラム61と、このドラム61の軸長方向に移動可
能なガイド機構62とをベース63に備えて、ワイヤー
64をドラム61に一重で綺麗に巻き取るようにしたワ
イヤー巻き取り装置が提案されるに至っている。
で、例えばギヤドモーターなどの減速駆動装置からな
る。一方、ガイド機構62は、ギヤドモーターなどの減
速駆動装置66と、この減速駆動装置66の出力軸に連
設のネジ軸67と、このネジ軸67の回転に伴ってネジ
軸67の軸線に移動する送りネジ駒68と、この送りネ
ジ駒68に設けられたワイヤーガイド69とからなる。
構成による巻き取り装置では、巻き取りワイヤー64の
長さが長くなればなるほど、軸長の長いドラム61を要
することから、装置が大型化し、更には、ガイド機構6
2を要することから、装置のコストが高く付く点で問題
があった。
のであって、その目的は、ワイヤーを一定速度で巻き取
ることが可能なワイヤー巻き取り装置を、低価格で且つ
コンパクトなものにして提供する点にある。
めに、本発明は、ワイヤーを一定速度で巻き取るための
ワイヤー巻き取り装置として、ワイヤーの巻き上げプー
リーと巻き上げられたワイヤーの巻き取りドラムとをベ
ースに架設し、かつ、プーリー軸に、このプーリー軸を
定速回転させる駆動回転機構を連結する一方、ドラム軸
に定トルククラッチを備えて、この定トルククラッチと
プーリー軸とを、ドラムによるワイヤー巻き取り周速を
プーリーによるワイヤー巻き上げ周速よりも大にする増
速機構によって連動連結して成る点に特徴がある(請求
項1)。
おいて、ワイヤーの一端をドラムに連結固定し、このワ
イヤーを、プーリーに適宜、一巻きや二巻きなどして、
このワイヤーの他端を被牽引物に連結した状態で、プー
リー軸をワイヤー巻き上げ方向に定速回転させると、こ
のプーリー軸の回転に連動して、かつ、定トルククラッ
チの作用によって、周速を大に設定したワイヤー巻き取
りドラムが滑り回転しつつ、ワイヤーを巻き取ることに
なる。
巻きなどの状態を保持したままで回転することから、こ
のプーリーの直径は常に変化することがないのであっ
て、従って、プーリーによるワイヤーの巻き上げ速度が
常に一定になることから、ワイヤーの巻き取りドラムと
して、ワイヤーの巻き取りに伴って直径が大きくなる軸
長の短いものを用いたとしても、被牽引物を常に一定速
度で牽引することが可能となる。
イヤー巻き取り装置に比較して、ワイヤー巻き取り装置
を、低価格で且つコンパクトなものにして提供すること
ができる。
可能なワイヤーの巻き取りドラムを、ドラム軸に対して
挿抜可能に片持ち保持させ、かつ、ドラム軸にスプリン
グ受け座を備えて、この受け座とドラムとの間に、ドラ
ムを抜き出し方向に付勢するスプリングを設ける一方、
ドラム軸からのドラムの抜け出しを阻止するためのスト
ッパーを、ドラム軸に対して挿抜可能に備えることであ
る(請求項2)。
物にワイヤーの他端を連結する際には、プーリーに巻き
掛けたワイヤーをプーリーから外して、このワイヤーの
他端を引っ張りつつ、駆動回転機構によってドラムを逆
転駆動させることで達成される。
転駆動させた際に、ドラムに巻き取られたワイヤーが緩
んで、所謂パーマネント現象を生じることがあることか
ら、ワイヤーの他端を常に引っ張っておく必要がある。
ラム軸からワイヤー巻き取りドラムを取り外して、これ
を被牽引物のある場所にまで運び、そして、ワイヤーの
他端を被牽引物に連結する一方、ドラムを例えばパイプ
等によって回転可能に保持して、このドラムを元の場所
に戻し、かつ、ドラム軸にセットすることで、上記の不
具合は生じなくなるのである。
に基づいて説明する。図1及び図2はワイヤー1の巻き
取り装置2を示し、図3及び図4はワイヤー巻き取り装
置2による牽引対象の一例としての土壌の加熱消毒装置
3を示している。
イプによる走行フレーム4に、複数対のブラケット5,
5を備えて、各対のブラケット5,5に、圃場面を転が
り回転するバルーンタイプの車輪6を設ける一方、走行
フレーム4のループに構成されたパイプを熱湯の供給管
7として、この内の牽引方向で後方側の熱湯供給管7
に、圃場の土壌内に突入して熱湯を土壌内部に導く熱湯
導入部材8を設け、かつ、この熱湯導入部材8に向けて
熱湯を供給するための熱湯供給口aを、熱湯供給管7に
形成すると共に、更に、熱湯供給ホース9を接続するた
めの熱湯導入管10を熱湯供給管7に設けてなる。
材8を金属製の丸棒にして、この熱湯導入部材8を、熱
湯供給管7に対して後方斜め下方に傾斜させて、かつ、
供給管7の長手方向に所定の間隔を隔ててレーキ状に配
置して、熱湯供給口aから吐出された熱湯を熱湯導入部
材8に伝わせて、この熱湯を土壌内部に導かせるように
している。
ばワイヤー巻き取り装置2の設置部付近に熱湯供給手段
11を配置して、これに接続の熱湯供給ホース9を熱湯
導入管10に接続し、かつ、走行フレーム4に備えた牽
引アーム12に、ワイヤー巻き取り装置2のワイヤー1
を連結して、ワイヤー巻き取り装置2によって加熱消毒
装置3を牽引しつつ、例えば約90℃の熱湯を、供給管
7の熱湯供給口aから熱湯導入部材8に向けて供給する
のであり、これによって熱湯が、熱湯導入部材8を伝っ
て土壌内部に浸透することで、土壌が加熱消毒されるの
である。
明する。このワイヤー巻き取り装置2を示す図1及び図
2において、図中の21はベース22に立設された架台
で、この架台21の横一側には、ワイヤー1の振れ止め
ガイド23とガイドプーリー24とが備えられている。
て、それぞれ一対の軸受27,27を介して、かつ、そ
れぞれ軸線を互いに平行にして、架台21に架設されて
おり、プーリー軸25の一端側には、ガイドプーリー2
4と同位相にして、ワイヤー1の巻き上げプーリー28
が片持ち保持の状態で固着されている。
片持ち保持されたワイヤー巻き取りドラムで、ドラム軸
26の軸受27側にスプリング受け座30を備えて、こ
の受け座30とドラム29との間に、ドラム29を抜き
出し方向に付勢するスプリング31を設ける一方、スプ
リング31を圧縮させた状態で、ドラム軸26からのド
ラム29の抜け出しを阻止するためのストッパー32
を、ドラム軸26に対して挿抜可能に備えて、ワイヤー
巻き取りドラム29をドラム軸26と一体に回転可能に
構成している。
の駆動回転機構であって、モータMとこれにクラッチ接
続される減速装置34とをベース22に搭載すると共
に、この減速装置34の出力軸35とプーリー軸25と
にスプロケットホイール36,36を設け、かつ、両ホ
イール36,36にわたってエンドレスのチエーン37
を巻き掛けてなる。
定トルククラッチ、39はクラッチ38の入力側部材4
0とプーリー軸25とにわたって備えられた増速機構
で、この増速機構39は、クラッチ38の入力側部材4
0とプーリー軸25のそれぞれにスプロケットホイール
41,41を設けると共に、両ホイール41,41にわ
たってエンドレスのチエーン42を巻き掛けてなり、か
つ、ドラム29によるワイヤー1の巻き取り周速を、プ
ーリー28によるワイヤー巻き上げ周速よりも大にする
ように、プーリー28のワイヤー巻き上げ直径と、ドラ
ム29のワイヤー巻き掛け直径、及び、ホイール41,
41のピッチ径を設定している。
によれば、ワイヤー1の一端をドラム29に連結固定
し、このワイヤー1を、プーリー28に適宜、一巻きや
二巻きなどして、ガイドプーリー24に巻き掛け、更
に、このワイヤー1を振れ止めガイド23に挿通させ
て、ワイヤー1の他端を加熱消毒装置3に連結した状態
で、プーリー軸25をワイヤー巻き上げ方向に定速回転
させると、周速を大に設定したワイヤー巻き取りドラム
29が、プーリー軸25の回転に連動して、かつ、定ト
ルククラッチ38の作用によって滑り回転しつつ、ワイ
ヤー1を巻き取るようになる。
きや二巻きなどの状態を保持したままで回転して、常に
一定の速度でワイヤー1を巻き上げることから、ワイヤ
ー1の巻き取りに伴ってドラム29の直径が順次大きく
なるにも拘らず、加熱消毒装置3は常に一定速度で牽引
されるようになり、従って、かゝる構成のワイヤー巻き
取り装置2によって加熱消毒装置3を牽引すれば、熱湯
が熱湯導入部材8を伝って土壌内部に万遍なく浸透する
ことで、土壌を効率的に加熱消毒することができる。
えたならば、ワイヤー巻き取り装置2のストッパー32
を外して、ワイヤー巻き取りドラム29をドラム軸26
から取り出し、かつ、加熱消毒装置3の復路の端部側に
ワイヤー巻き取り装置2を移動させて設置する一方、ド
ラム29を例えばパイプ等によって回転可能に保持し
て、ワイヤー1を巻き戻しつつ、このドラム29をワイ
ヤー巻き取り装置2の設置部に運び、これをドラム軸2
6にセットして、スプリング31を圧縮させた状態で、
ドラム軸26にストッパー32を装着するのであって、
爾後は、上記のサイクルを繰り返すことで、熱湯による
圃場の加熱消毒を完了するのである。
イヤー巻き取り装置2を移動させることが面倒であれ
ば、ワイヤー巻き取り装置2の2台を用意して、加熱消
毒装置3が往復路の端部に移動した際に、ワイヤー巻き
取り装置2を、次の往復路の端部に少しだけ移動させる
形態をとればよいのである。
対象は、加熱消毒装置3に限られるものではない。
従来の構成によるワイヤー巻き取り装置に、ワイヤーの
巻き上げプーリーを備えて、プーリー軸を定速回転させ
る一方、ドラム軸に定トルククラッチを備えて、このク
ラッチを介してワイヤー巻き取りドラムを滑り回転させ
るように構成したことで、ワイヤーを一定速度で巻き取
ることができるようになったのであり、これによって、
ワイヤーの巻き取りドラムとして、ワイヤーの巻き取り
に伴って直径が大きくなる軸長の短いものを用いたとし
ても、被牽引物を常に一定速度で牽引することができる
のであって、従って、本発明によれば、ワイヤーを一定
速度で巻き取ることが可能なワイヤー巻き取り装置を、
低価格で且つコンパクトなものにして提供することがで
きる。
ある。
…ドラム軸、28…ワイヤー巻き上げプーリー、29…
ワイヤー巻き取りドラム、30…スプリング受け座、3
1…スプリング、32…ストッパー、33…駆動回転機
構、38…定トルククラッチ。
Claims (2)
- 【請求項1】 索状体を一定速度で巻き取るための索状
体の巻き取り装置であって、索状体の巻き上げプーリー
と巻き上げられた索状体の巻き取りドラムとをベースに
架設し、かつ、プーリー軸に、このプーリー軸を定速回
転させる駆動回転機構を連結する一方、ドラム軸に定ト
ルククラッチを備えて、この定トルククラッチとプーリ
ー軸とを、ドラムによる索状体の巻き取り周速をプーリ
ーによる索状体の巻き上げ周速よりも大にする増速機構
によって連動連結して成ることを特徴とする索状体の巻
き取り装置。 - 【請求項2】 ドラム軸と一体に回転可能な索状体の巻
き取りドラムを、ドラム軸に対して挿抜可能に片持ち保
持させ、かつ、ドラム軸にスプリング受け座を備えて、
この受け座とドラムとの間に、ドラムを抜き出し方向に
付勢するスプリングを設ける一方、ドラム軸からのドラ
ムの抜け出しを阻止するためのストッパーを、ドラム軸
に対して挿抜可能に備えてなる請求項1に記載された索
状体の巻き取り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001329065A JP3580422B2 (ja) | 2001-10-26 | 2001-10-26 | 索状体の巻き取り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2001329065A JP3580422B2 (ja) | 2001-10-26 | 2001-10-26 | 索状体の巻き取り装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003128387A true JP2003128387A (ja) | 2003-05-08 |
JP3580422B2 JP3580422B2 (ja) | 2004-10-20 |
Family
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001329065A Expired - Fee Related JP3580422B2 (ja) | 2001-10-26 | 2001-10-26 | 索状体の巻き取り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3580422B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2010117160A2 (ko) * | 2009-04-06 | 2010-10-14 | 삼성중공업 주식회사 | 윈치 및 이를 포함하는 자율이동장치 |
KR101175470B1 (ko) | 2010-07-29 | 2012-08-20 | 현대제철 주식회사 | 레들 이송 장치 |
-
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- 2001-10-26 JP JP2001329065A patent/JP3580422B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2010117160A3 (ko) * | 2009-04-06 | 2010-12-23 | 삼성중공업 주식회사 | 윈치 및 이를 포함하는 자율이동장치 |
KR101086384B1 (ko) * | 2009-04-06 | 2011-11-23 | 삼성중공업 주식회사 | 윈치 및 이를 포함하는 자율이동장치 |
US8616529B2 (en) | 2009-04-06 | 2013-12-31 | Samsung Heavy Ind. Co., Ltd. | Winch and autonomous mobile apparatus including the same |
KR101175470B1 (ko) | 2010-07-29 | 2012-08-20 | 현대제철 주식회사 | 레들 이송 장치 |
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