JP2003128322A - シート排出装置および画像形成装置 - Google Patents

シート排出装置および画像形成装置

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JP2003128322A
JP2003128322A JP2001327411A JP2001327411A JP2003128322A JP 2003128322 A JP2003128322 A JP 2003128322A JP 2001327411 A JP2001327411 A JP 2001327411A JP 2001327411 A JP2001327411 A JP 2001327411A JP 2003128322 A JP2003128322 A JP 2003128322A
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sheet
tray
discharge tray
discharge
arm
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Seiji Saito
聖治 斎藤
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排紙トレイに排出されたシートが排紙トレイ
から取り出された後、取り出されたシートの一部が排紙
トレイに戻された際に、戻されたシートによって腰付け
部材の動きが規制されてしまうのを防止して後続のシー
トの排出不良が発生しないようにできる構成を備えたシ
ート排出装置を得る。 【解決手段】 筐体内部にシートの積載面60Aを有す
る排紙トレイ60に向けて排出されるシート42の曲げ
剛性を強化するために設けられている腰付け部材62
に、一旦排紙トレイ60から取り出されたシート42が
排紙トレイ60内に戻されるのを阻止する構成62Bが
設けられていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート排出装置お
よび画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やプリンタあるいはファクシミリ
装置や印刷機などの画像形成装置においては、潜像担持
体である感光体上に形成された画像が記録シートに転写
されると画像が定着された後、転写紙などのシートが排
紙トレイなどに排出される。排紙トレイに関する構成と
しては、画像形成装置の側方に張り出す排紙トレイを設
置する場合が多い。この場合には、排出されるシートン
の積載量を多くする目的で排出されたシートの端部上面
を押圧してシート間に存在する空気を排出してシート同
士の間の隙間を解消するような構成(例えば、特開20
00−219409号公報、特開2001−13081
7号公報)あるいは、積載量に応じて排紙トレイの位置
を変更する構成(例えば、特開2000−272808
号公報)が提案されている。
【0003】しかし、排紙トレイを画像形成装置の測方
に張り出させると、排紙トレイを含めた画像形成装置の
設置に要する占有スペースが大きくなるという不具合が
ある。そこで、排紙トレイの機能を画像形成装置内の一
部に備えさせる構成が提案されている(例えば、特開平
8−337347号公報)。
【0004】一般に、画像形成装置の高さは操作性を考
慮して原稿載置台の高さを上限にするようになっている
ので、装置内部に設けられている排紙トレイでの高さ方
向のスペースは限られてしまう。そこで、排紙トレイ内
の高さを高くすることも考えられるが、このような構成
とした場合には装置全体の高さも高くなり、操作性を損
ねる結果となる。
【0005】図11乃至図13は、装置内部に排紙トレ
イを設けた構成、いわゆる、胴内排紙が可能な構成を対
象とした場合の不具合について説明するための図であ
る。図11において、排紙トレイA上に多くの転写紙等
のシートを排出しようとした場合には、排紙トレイAに
許容されるスペース内で排紙ローラBから下方に配置さ
れているシート受け面A1を可能な限り下方に位置させ
(図11中、符号H1で示す位置)、排出されるシート
の積載厚さを確保することが考えられる。さらに、排紙
ローラBから排出されるシートの先端が排紙トレイのシ
ート受け面A1に円滑に着地して積載されるには、排出
されるシートの先端が排紙ローラBの高さに近い高さで
排紙トレイA上に移動することが望ましい。このような
条件に従うと、排紙トレイAにおけるシート受け面A1
の形状は、図11に示すように、排紙ローラBが位置す
る側から遠ざかるに従いシート受け面A1の高さを高く
することが望ましい。また、規定の積載枚数を確保する
にはシートの排出方向先端においても排紙ローラB側で
の積載高さ(H1)に対応する高さ(H2;H2=H
1)を維持する必要がある。
【0006】しかし、このような排紙トレイAの形状で
は、排紙ローラBを基準として排紙トレイAのシート受
け面A1が下方に位置し、そして排紙ローラBから遠ざ
かる側のシート受け面A1が上方に位置することになる
ので、シートを積載するためのスペースは最小限、H1
とH2とを加算した高さが必要となり、結果として、装
置の高さが高くなる虞がある。
【0007】これに対して、所定の積載枚数を確保する
ことを意図して装置の高さが高くならないようにするに
は、図12に示すように、排紙ローラBから排出される
シートの先端が着地する位置の高さを犠牲にして積載ス
ペースの高さH2を確保するようにし、装置の高さ方向
でH1,H2とがオーバーラップする関係とすることに
より、装置の高さが高くなるのを抑えることが考えられ
る。しかし、この構成においては、シートが排出された
場合にその先端が着地する位置までの距離が長くなって
しまう。このため、排出されたシート、特にカールが大
きく発生しているようなシートの場合、図13に示すよ
うに着地した先端が排出力によって押されることにより
鈍角(図13中、符号θ1で示す)で着地すると先端が
丸まってしまい、積載不良が発生しやすくなる。
【0008】上記積載不良を解消する構成として、図1
2に示した先端着位置までの距離を最適化するために回
動可能なシート受け面を有する可動排紙トレイを設け、
積載量に応じてシート先端の着位置が変化するようにシ
ート受け面を昇降させる構成(例えば、特開2000−
118841号公報)や、サイズ毎のシート先端を整合
するための構成(例えば、特開2000−97632号
公報)が冷暗されている。しかし、上記公報における構
成においては、積載不良を防止するために複雑な構造と
なり、コスト上昇を招く虞がある。
【0009】積載不良の原因の一つに、図12に示した
ように、排紙ローラBと、これから排出されたシートの
先端が着地する位置との間の距離が長くなる場合、図1
3に示すように、シート先端がカールを生じやすくなる
ことがある。そこで、シートの曲げ剛性を高めながら排
出して、いわゆる、腰付けを行って排出する構成も考え
られる。
【0010】図14は、シートも曲げ剛性を強化する構
成の一例を示しており、同図において、排紙トレイAの
入り口側には、シートの幅方向で排出ローラBの間で幅
方向中央に位置させて揺動可能にあるいはシートの先端
が所望の着地位置に達する角度に傾斜させて設けられた
腰付け部材Cが備えられている。腰付け部材Cは、排出
ローラBによって挟持されている部分とは別にシートを
下方に向けて湾曲させるための部材である。これによ
り、シートの幅方向において排出ローラBによって挟持
されている箇所が腰付け部材Cによって形成される湾曲
箇所との間で引っ張られることになり、この形態により
シートが幅方向に波打つような状態とされることによっ
て排出方向での曲げ剛性が強化され、排出方向先端が垂
れ下がるのを防がれる。
【0011】図15は、腰付け部材Cが排出されたシー
トの積載高さに応じて揺動できるようにして、図14に
示した構成と違って、積載高さによらず排出を妨げない
ようにした構成を示している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図14に示
した腰付け部材Cを用いた場合を含めて排紙トレイAに
排出されたシートは、画像形成装置に複合機能が備わっ
ている場合、機能毎に排出される場合がある。例えば、
複写物として排出されたシートとファクシミリ装置での
出力物として排出されたシートとが混載される場合があ
る。
【0013】混載されたシートの全てを一旦排紙トレイ
から取り出した後、必要とする機能により得られたシー
トではないシートを再度、排紙トレイAに戻す場合があ
る。このため、シートを戻す形態によっては後続して排
出されるシートの排出を阻害して紙詰まりなどの排出不
良を発生させることがある。
【0014】図16および図17は、この不具合を説明
するための図であり、再度排紙トレイA内に戻されるシ
ートSは、排紙トレイAから全てのシートが取り出され
たことによりシート受け面A1に自由端が当接している
腰付け部材Cでのシートが載置可能な面、つまり、上面
に戻されることになる。このため、戻されたシートSの
量が少ない場合には腰付け部材Cの揺動に支障が及ばな
いこともあるが、シートSの量が多いとその重量が作用
することにより、図17に示すように、後続のシート
S’に押し動かされる腰付け部材Cの揺動が阻害されて
しまい、結果として、後続のシートが腰付け部材Cの下
方でつっかえてしまい、紙詰まり(図17中、波状の線
で示す状態)となって排出不良が発生する。
【0015】本発明の目的は、積載不良防止のための腰
付け部材を備えたシート排出装置における問題に鑑み、
排紙トレイに排出されたシートが排紙トレイから取り出
された後、取り出されたシートの一部が排紙トレイに戻
された際に、戻されたシートによって腰付け部材の動き
が規制されてしまうのを防止して後続のシートの排出不
良が発生するのを回避することが可能な構成を備えたシ
ート排出装置および画像形成装置を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
筐体内部にシートの積載面を有する排紙トレイを有し、
該排紙トレイの入り口にはシートを排出可能な方向に回
転する排出ローラを設け、上記排出ローラにより排出さ
れるシートの曲げ剛性を強化する構成を上記排紙トレイ
入り口側に備えたシート排出装置において、上記曲げ剛
性を強化する構成には、基端を上記排紙トレイ入り口側
に配置されて排出されるシートの積載方向に揺動可能な
アームが用いられ、該アームの揺動端側には、シートを
載置できる面に上記排紙トレイから取り出されたシート
が再度排紙トレイ内に導入されるのを阻止する構成が設
けられていることを特徴としている。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明に加えて、上記シート導入阻止構成が、上記アームの
揺動端におけるシート載置面で起立する態位を初期習性
として付与されている揺動部を備えていることを特徴と
している。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明に加えて、上記シート導入阻止機構が、上記アームの
揺動端におけるシート載置面に設けられたシート検知手
段を備え、該シート検知手段は、シート載置面にシート
が載置されたことを検知した場合に、上記排紙トレイに
向けた新たなシートの排出を禁止する構成を備えている
ことを特徴としている。
【0019】請求項4記載の発明は、筐体内部にシート
の積載面を有する排紙トレイを有し、該排紙トレイの入
り口にはシートを排出可能な方向に回転する排出ローラ
を設け、上記排出ローラにより排出されるシートの曲げ
剛性を強化する構成を上記排紙トレイ入り口側に備えた
シート排出装置において、上記排紙トレイを構成する空
間内の上部には、上記上記空間内に張り出す初期付勢を
有する揺動可能な導入規制アームが設けられ、該導入規
制アームは上記排紙トレイから取り出されたシートが再
度排紙トレイ内に導入されるのを阻止することを特徴と
している。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
うちの一つに記載のシート排出装置を画像形成装置に用
いることを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図示実施例により本発明の
実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施形態に係
る排紙装置が用いられる画像形成装置の一例を示す模式
図であり、同図に示された画像形成装置は、複写機とプ
リンタとしての機能を併せ持つ複合機であるが、本発明
にいう画像形成装置は、これに限らず、ファクシミリ装
置あるいは複合機能だけでなく単一機能のものも含んで
いる。
【0022】図1において画像形成装置は、原稿の画像
を読み取る画像読み取り部3が上部に配置され、この画
像読み取り部3の下方に空間部S(図1参照)を隔てて
画像形成部1が略装置の中央に配置されている。画像形
成部1の下方には、転写紙などのシートを供給可能な給
紙部2が配置されている。
【0023】画像形成装置には、図1に示すように、手
差し給紙を行うための手差し給紙台47が開閉自在に画
像形成装置の右側面に設けられている。手差し給紙台4
7は、通常、画像形成装置内に収納されており、必要に
応じて支点47Jを中心に回動させて倒した状態にして
使用するようになっている。手差し給紙台47の先端側
からは、手差し給紙台47内に収納された補助台47a
が引出せるようになっている。
【0024】画像形成部1では、像担持体として用いら
れるドラム状の感光体5の周囲に、感光体5の表面に帯
電処理を行う帯電装置6、画像情報を感光体5の表面に
レーザ光で照射する露光装置7、感光体5の表面に露光
されて形成された静電潜像を可視像化する現像装置8、
感光体5上で現像されたトナー像をシート42に転写す
る転写装置9、転写後の感光体5の表面に残留するトナ
ーを除去回収するクリーニング装置10等がそれぞれ配
置されている。
【0025】給紙部2は、主に未使用の転写紙等のシー
ト42を積載収納するための給紙カセット21を備えて
いる。給紙カセット21には、裏紙などをセットしても
良い。給紙カセット21は、装置正面側から画像形成装
置に対して着脱可能であり、シート補給時の操作性や作
業性を良くしている。給紙カセット21内で回動可能に
支持された底板22はシート42が積載され、その最上
位のシート42を給紙ローラ23に押し付けるようにバ
ネ24で加圧されている。なお、図1中、符号23Aは
シート分離を行うための摩擦パッドを示している。
【0026】給紙部2では、画像形成指令があると、最
上位のシート42が給紙ローラ23の回転および摩擦パ
ッド23Aの分離作用により給紙カセット21から送り
出され、転写部(転写装置9の位置)の手前に設けたレ
ジストローラ14へと搬送される。搬送されたシート4
2は、レジストローラ14によってその搬送を一時止め
られ、感光体5上のトナー像とシート42の先端との位
置関係が所定の位置になるようにタイミングを設定され
たうえで給送され、転写部を通過する際にトナー像を複
写される。
【0027】画像読み取り部3では、コンタクトガラス
32上に載置される図示しない原稿の画像の読み取り走
査を行うために、原稿照明用光源43と複数のミラー4
4Mよりなる読み取り走行体31が往復移動する。この
読み取り走行体31により走査された画像情報は、レン
ズ31aの後方に設置されているCCD等の光電変換素
子44で画像信号として読み込まれる。この読み込まれ
た画像信号は、デジタル化されて画像処理される。画像
読み取り部3では、画像処理された信号に基づいて露光
装置7の図示しないレーザダイオードの発光により感光
体5の表面に静電潜像を形成する。すなわち、レーザダ
イオードからの光は、公知のポリゴンミラーやレンズを
介して感光体5に至り、感光体5の表面に静電潜像を形
成する。静電潜像は感光体5の回転とともに移動し、現
像装置8から供給されるトナーで可視像化され、さらに
移動して転写装置9に向う。図示していないが、画像読
み取り部3の上方には、原稿を自動的にコンタクトガラ
ス上に搬送する自動原稿搬送装置が取り付けられるよう
になっている。自動原稿搬送装置は、任意に着脱できる
ようになっていて、画像形成装置に必ずしも装備されて
いなくても良い。
【0028】空間部S0には、定着後に定着装置11か
ら排出されるシート42を収容するトレイ(以下、便宜
上、排紙トレイという)60が配置されている。なお、
図1中、符号11Aは定着装置11に装備されている定
着ローラを示し、そして符号11Bは加圧ローラを示し
ている。
【0029】図2は、本発明の実施形態における第1実
施例を示す模式図である。図2において、排紙トレイ6
0内にシートが排出され始める側に相当する排紙トレイ
の入り口側には、排出されるシートを挟持搬送可能な一
対のローラで構成された排出ローラ61が設けられてい
る。排出ローラ61は、図において右側から左側に向か
う方向とされているシートの排出方向と直角な方向に相
当するシートの幅方向で複数箇所に配置されており、シ
ートを接線方向に排出することができる回転方向が設定
されている。
【0030】排紙トレイ60における入り口近傍には、
排出されるシートの先端が排出ローラ61を通過した後
の位置にシートの曲げ剛性を強化するための構成部材と
して、揺動可能なアームを用いる腰付け部材62が設け
られている。腰付け部材62は、排紙ローラ61の挟持
による癖付けとは別にシート42の幅方向中央を湾曲さ
せて癖付けすることによりシート42の曲げ剛性を強化
するための部材であり、排紙トレイ60における入り口
側に基端を有し、排紙トレイ60の空間内に揺動端が位
置させて設けられている。
【0031】本実施例では、腰付け部材62の基端から
自由端に至る途中に、揺動角度に関係なく排出ローラ6
1から排出されたシート42に接触することができる位
置に折曲部62Aが設けられており、折曲部62Aを境
にして水平方向とした場合に腰付け部材62における自
由端の位置が基端よりも高くなる形状とされている。こ
のような構成とすることにより、排紙トレイ60に向け
て排出されるシート42は、折曲部62Aによって腰付
けされて曲げ剛性を強化されて進行すると、腰付け部材
62の自由端に干渉することなくシートの先端が移動で
きるので、シート先端が途中で垂れ下がるようなことが
ない状態でシート受け面60Aに着地することができ
る。
【0032】腰付け部材62の自由端には、シートの導
入阻止が可能な構成が設けられており、その構成として
は、図3に示すように、腰付け部材62の自由端に基端
を支持されて図示しない付勢手段により起立する態位を
初期習性として付与されている揺動可能な揺動アーム6
2Bが用いられる。揺動アーム62Bは、図2に示すよ
うに、排紙トレイ60の内部空間上面に対して垂直方向
よりも腰付け部材62の自由端側に傾いた状態で起立し
ており、この起立状態(図3において符号SPで示す向
き)が、図示しない規制部材、例えばストッパなどによ
って維持されるようになっている。揺動アーム62B
は、排紙トレイ60の上面に衝合すると、上記習性に抗
して腰付け部材62の自由端側に倒伏できるようになっ
ている。
【0033】本実施例は以上のような構成であるから、
排紙トレイ60内にシートが排出されない場合には、図
2に示すように、腰付け部材62の自由端が排紙トレイ
60のシート受け面60Aに当接している。このとき、
腰付け部材62の自由端において揺動アーム62Bは、
排紙トレイ60をなす空間の上面側に向けて起立してお
り、一旦排紙トレイ60から取り出されたシート42が
排紙トレイ60内に戻されようとした場合、戻される方
向に導入されるシート42の先端を突き当てさせること
ができる。これにより、排紙トレイ60に戻されようと
するシート42は、図2において二点鎖線で示すよう
に、揺動アーム62Bに干渉することで排紙トレイ60
内への導入が阻止されることになるので、腰付け部材6
2におけるシートの載置が可能な面への載り上げが防止
される。
【0034】戻されようとしたシート42が揺動アーム
62Bにおけるシート載置が可能な面に載り上げること
がないことから、新たに排出されるシート42は、腰付
け部材62を押し動かすことができ、これにより、腰付
け部材62による曲げ剛性を強化されながら排紙トレイ
60内へ移動してシート受け面60Aに積載される。図
4に示すように、排出されるシートの積載高さに応じて
腰付け部材62が揺動すると、腰付け部材62の自由端
に位置する揺動アーム62Bは、排紙トレイ60の上面
に突き当たることにより腰付け部材62の自由端側に向
けて倒伏することができるので、腰付け部材62の揺動
量を規制しないようにしてシート42の排出を阻害しな
いようにすることができる。
【0035】本実施例によれば、揺動アーム62Bが起
倒可能に設けられていることにより、起立時には排紙ト
レイ60に戻されようとするシート42の導入を阻止
し、さらに新たなシートが排出される際に倒伏できるこ
とによりシートの排出抵抗を生じないようにでき、新た
なシートの排出を円滑化することができる。
【0036】次に本発明の実施例に係る別実施例につい
て説明する。図5乃至図9に示す実施例は、腰付け部材
62におけるシートの載置が可能な面に対してシートが
戻された場合、これを検知して後続の新たなシートの排
出を禁止することを特徴としている。なお、図5乃至図
9において図2乃至図4に示した部材と同じものは同符
号により示してある。図5において、腰付け部材62の
自由端でシートの載置が可能な面には、シート検知手段
63が設けられている。
【0037】シート検知手段63は、図6に示すよう
に、腰付け部材62の自由端側でシート載置が可能な面
に露呈する透過型あるいは反射型の光学センサ63Aが
用いられ、光学センサ63Aは、図7に示す制御部64
に接続されている。光学センサ63Aは、腰付け部材6
2の自由端でシートが載置可能な面にシートが載り上げ
た際にシートの存在を検知することができ、シート検知
信号を制御部64に出力する。
【0038】制御部64は、入力側にシート検知手段6
3の光学センサ63A(図7では、符号63Aにシート
検知手段の符号63を付して示してある)が接続され、
出力側には警報部65および排出ローラ61の駆動部6
6が接続されている。制御部64では、シート検知手段
63の光学センサ63Aからのシート検知信号が入力さ
れると警報部65において新たなシートの排出を禁止す
る警報を行うと共に、排出ローラ61の動作を停止させ
る。なお、排出ローラ61を停止させるだけでなく、例
えば、定着装置11内にシートが止まらないようにした
状態でシートの搬送系を一時的に停止させるようにして
も良い。また、警報のみとすることも可能である。
【0039】図8および図9は、シート検知手段63の
変形例を示す図であり、図8および図9に示されたシー
ト検知手段(便宜上、符号63’で示す)は、光学的な
検知構造ではなく、シートの重量により作動するリミッ
トスイッチが用いられる。つまり、腰付け部材62の自
由端でシートの載置が可能な面には、図8において符号
P1で示すように、その面から上方に突出する習性を有
し、1枚のシートの重量により突出した状態を解消され
る揺動可能なアクチュエータ63A’が設けられてい
る。
【0040】アクチュエータ63A’の基端にはセンサ
63Bが対向配置されている。この場合のセンサとして
は、アクチュエータ63A’の端部に形成されたセクタ
を挟んで対向する発光部および受光部を備えた光学セン
サあるいはアクチュエータ63A’の端部に連動可能な
マイクロスイッチなどが用いられる。この構成では、図
8に示すように、腰付け部材62の自由端でシートの載
置が可能な面にシートが戻されていない場合にはアクチ
ュエータ63A’の揺動は生じることがなく、図9に示
すようにシート42が載り上げることにより元の位置
(図8において符号P1で示す位置)から揺動して突出
した状態を解除されることによりセンサ63Bを作動さ
せる。
【0041】本実施例は以上のような構成であるから、
腰付け部材62の自由端でシートの載置が可能な面、つ
まり、図5乃至図9において腰付け部材63の上面に向
けて排紙トレイ60内に戻されるシート42が対向した
場合には、シート検知手段63,あるいは63’によっ
てシートの存在が検知される。これにより、制御部64
を介して後続する新たなシートの排出を禁止する警報が
行われ、ユーザに後続のシートが排出されると紙詰まり
などの不具合が発生することを注意として喚起すること
ができる。
【0042】本実施例によれば、腰付け部材62の一部
にシートの存在を検知する構成を備えるだけの簡単な構
成により後続の新たなシートが排出される際の排出不良
を防止することができる。
【0043】次に本発明の実施形態に係る他の実施例に
ついて説明する。図10に示す実施例は、腰付け部材6
2以外の箇所に排紙トレイ60に向けて戻されようとす
るシートの導入を阻止する構成を設けたことを特徴とし
ている。
【0044】図10において、排紙トレイ60の内部空
間上面には、腰付け部材62の自由端よりも先方の位置
で揺動可能、かつ着脱可能なアームで構成された導入阻
止アーム67が設けられている。
【0045】導入阻止アーム67は、図示しない付勢部
材によって排紙トレイ60の空間内に張り出す習性が付
与されており、通常態位として、図10において符号P
2で示すように、腰付け部材62のシート載置が可能な
面に向けたシートの導入を止しできる姿勢で垂下してい
る。特に、この状態での導入阻止アーム67の長さは、
腰付け部材62の自由端でシートの載置が可能な面と排
紙トレイ60におけるシート取り出し側開口(シートの
排出方向先端側)との間の高さ方向空間を遮蔽できる長
さに相当させてあり、これにより、排紙トレイ60にお
けるシート取り出し側開口から腰付け部材62における
シートが載置可能な面に向けたシートの導入ができない
ようになっている。
【0046】本実施例は、以上のような構成であるか
ら、排紙トレイ60の内部に向けてシートを戻すような
場合には、通常態位に設定されている導入阻止アーム6
7に戻されたシートの先端が衝合することによりシート
を戻すことができないことを認知することができる。こ
れにより、戻されたシートが腰付け部材62のシートが
載置可能な面に載り上げられるようなことがなくなり、
シートの重量により腰付け部材62の揺動が規制されて
しまうのを回避できる。この結果、後続して排出される
新たなシート42は、揺動可能な状態を維持されている
腰付け部材62によるガイドと曲げ剛性の強化が行われ
ながら排出されることになる。
【0047】本実施例では、導入阻止アーム67を必要
に応じて取り外すことも可能であり、例えば、排紙トレ
イ60内にシートを戻すことを禁止する表示などが排紙
トレイ60におけるシート取り出し側開口に設けられて
いるような場合には、導入阻止アーム67を用いる必要
がないこともあるので、その場合には導入阻止アーム6
7を取り外しておくことができる。
【0048】上記実施例によれば、排紙トレイ60の空
間内で高さ方向空間を遮蔽できる長さを持つ導入阻止ア
ーム67が垂下した状態にその姿勢を設定されているの
で、シートを排紙トレイ60内に戻そうとした場合に、
確実にシート先端が導入阻止アーム67に突き当たるこ
とになるので、不用意にシートを排紙トレイ60に戻す
ようなことが確実に防止されることになる。
【0049】
【発明の効果】請求項1および2記載の発明によれば、
排出されるシートの曲げ剛性を強化するために用いられ
るアームの揺動端でシート載置面側に設けられた揺動部
が起立態位を初期態位として設定されることができるの
で、排紙トレイから取り出されたシートの一部が排紙ト
レイに戻される際には、そのシート先端が揺動部に突き
当たることでアームのシート載置面にシートが載置され
てしまうのを防止することができる。これにより、排紙
トレイに戻されるシートがアームのシート載置面に載置
された場合に発生する重力によりアームの揺動が規制さ
れてしまうことをなくすことができ、後続して排出され
るシートの進行を妨げないようにして後続シーとの排出
不良を防止することが可能となる。
【0050】請求項3記載の発明によれば、シートの曲
げ剛性を強化するための用いられるアームの揺動端側シ
ート載置面に設けられているシート検知手段により、排
紙トレイに戻されたシートがアームのシート載置面に導
入されたことを検知することができ、検知した場合には
排紙トレイに向けた新たなシートの排出を禁止すること
ができる。これにより、戻されたシートがアームのシー
ト載置面に載った場合に生じる重力によりアームの揺動
が規制されている状態で新たなシートが排出された場合
に発生する新たなシート先端のつっかえを未然に防止す
ることができ、新たなシートの排出不良が発生するのを
確実に防止することが可能となる。
【0051】請求項4記載の発明によれば、排紙トレイ
の空間内上部でその空間内に張り出す初期付勢を有した
揺動可能な導入規制アームが設けられているので、一旦
取り出されたシートが排紙トレイ内に戻されようとした
場合には、そのシート先端がアームと干渉して導入を阻
止される。これにより、排紙トレイ内に戻されようとす
るシートが剛性を強化するための構成部材に載り上げた
際に発生する重力により上記構成部材による新たに排出
されるシートのガイドおよび曲げ剛性強化が規制されて
しまうのを防止して新たに排出されるシートの排出を阻
害しないようにすることが可能となる。
【0052】請求項5記載の発明によれば、排紙トレイ
に排出されたシートの一部が排紙トレイに戻される場合
に、そのシートの導入を阻止あるいは新たなシートの排
出を禁止することができるので、排紙トレイ上に新たに
排出されるシートがこれの曲げ剛性を強化するために揺
動するアームにつっかえてしまうのを防止して新たなシ
ートの排出不良が発生するのを防止することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るシート排出装置を備え
た画像形成装置の一例を示す模式図である。
【図2】図1に示したシート排出装置の要部構成を示す
模式図である。
【図3】図2に示した要部構成に用いられる腰付け部材
の構成を示す斜視図である。
【図4】図2に示したシート排出装置の一態様を示す模
式図である。
【図5】本発明の実施形態に係る別実施例によるシート
排出装置の要部構成を示す模式図である。
【図6】図5に示した要部構成に用いられる腰付け部材
でのシート検知構造を示す斜視図である。
【図7】図6に示したシート検知構造を用いる排出制御
構造を説明するためのブロック図である。
【図8】図6に示したシート検知構造の変形例を示す模
式図である。
【図9】図8に示した変形例での一態様を示す模式図で
ある。
【図10】本発明の実施形態に係る他の実施例によるシ
ート排出装置の要部構成を示す模式図である。
【図11】シート排出形態の一例を示す模式図である。
【図12】図11に示した排出形態とは異なる排出形態
を示す模式図である。
【図13】図11および図12に示した排出形態で生じ
る不具合を説明するための模式図である。
【図14】図11乃至図13に示した排出形態での不具
合を解消するための構成の一つを示す模式図である。
【図15】図11乃至図13に示した排出形態での不具
合を解消するための構成の他の一つを示す模式図であ
る。
【図16】図15に示した構成でのシートの取り扱いの
一例を示す模式図である。
【図17】図16に示したシートの取り扱いにより生じ
る不具合を説明するための模式図である。
【符号の説明】
42 転写紙などのシート 60 排紙トレイ 60A シート受け面 61 排出ローラ 62 腰付け部材 62B シート導入阻止構成に用いられる揺動アーム 63,63 シート検知手段 63A 光学センサ 63A’ アクチュエータ 63B センサ 64 制御部 65 警報部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筐体内部にシートの積載面を有する排紙ト
    レイを有し、該排紙トレイの入り口にはシートを排出可
    能な方向に回転する排出ローラを設け、上記排出ローラ
    により排出されるシートの曲げ剛性を強化する構成を上
    記排紙トレイ入り口側に備えたシート排出装置におい
    て、 上記曲げ剛性を強化する構成には、基端を上記排紙トレ
    イ入り口側に配置されて排出されるシートの積載方向に
    揺動可能なアームが用いられ、該アームの揺動端側に
    は、シートを載置できる面に上記排紙トレイから取り出
    されたシートが再度排紙トレイ内に導入されるのを阻止
    する構成が設けられていることを特徴とするシート排出
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のシート排出装置において、 上記シート導入阻止構成は、上記アームの揺動端におけ
    るシート載置面で起立する態位を初期習性として付与さ
    れている揺動部を備えていることを特徴とするシート排
    出装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のシート排出装置において、 上記シート導入阻止機構は、上記アームの揺動端におけ
    るシート載置面に設けられたシート検知手段を備え、該
    シート検知手段は、シート載置面にシートが載置された
    ことを検知した場合に、上記排紙トレイに向けた新たな
    シートの排出を禁止する構成を備えていることを特徴と
    するシート排出装置。
  4. 【請求項4】筐体内部にシートの積載面を有する排紙ト
    レイを有し、該排紙トレイの入り口にはシートを排出可
    能な方向に回転する排出ローラを設け、上記排出ローラ
    により排出されるシートの曲げ剛性を強化する構成を上
    記排紙トレイ入り口側に備えたシート排出装置におい
    て、 上記排紙トレイを構成する空間内の上部には、上記上記
    空間内に張り出す初期付勢を有する揺動可能な導入規制
    アームが設けられ、該導入規制アームは上記排紙トレイ
    から取り出されたシートが再度排紙トレイ内に導入され
    るのを阻止することを特徴とするシート排出装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のうちの一つに記載のシー
    ト排出装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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JP4699892B2 (ja) * 2005-12-19 2011-06-15 京セラミタ株式会社 画像形成装置

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