JP2003128035A - プラスチック成形容器及びそれを用いた包装体 - Google Patents

プラスチック成形容器及びそれを用いた包装体

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JP2003128035A
JP2003128035A JP2001319120A JP2001319120A JP2003128035A JP 2003128035 A JP2003128035 A JP 2003128035A JP 2001319120 A JP2001319120 A JP 2001319120A JP 2001319120 A JP2001319120 A JP 2001319120A JP 2003128035 A JP2003128035 A JP 2003128035A
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JP
Japan
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container
plastic
plastic molded
molded container
gas barrier
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JP2001319120A
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English (en)
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Takeshi Aoki
剛 青木
Tadasuke Kojima
忠祐 小嶋
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ピンホールやシール不良がある容器や容器包装
体を、蓋材変位センサーを用いて簡便に検出可能な構造
を有するプラスチック容器とそれを用いたプラスチック
容器包装体を提供すること。 【解決手段】底部(11)の周縁に側部(12)が立設
され、この側部の先端に外方に向けてフランジ(13)
が延設されたガスバリア性を有するプラスチック成形容
器(10)であって、容器の底部(11)又は側部(1
2)の一部の肉厚が残りの部分より薄肉(14)に成形
されている。薄肉(14)部分がインモールドラベル
(15)で覆われていても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガスバリア性に優れ
たプラスチック容器と、それを用いたプラスチック容器
包装体に関し、特には、蓋材変位センサー等の検知器を
用いて簡便にピンホールやシール不良が検知可能な構造
のプラスチック容器とそれを用いたプラスチック容器包
装体に関する。
【0002】
【従来の技術】バリア性を有するプラスチック容器包装
体は、シール後一定時間経過すると、減圧現象により容
器が凹んでくる。これをバキューム現象と称している。
ところが、使用するプラスチック容器や蓋材にピンホー
ルがあったり、シールが不完全であったりすると、バキ
ューム現象は発生せず、逆に時間の経過とともにプラス
チック容器包装体は膨らんでくる。
【0003】この容器包装体の不良品を検出する検査器
には、エアーリークテスターによる方法、高電圧印加式
検査器による方法、臭気検知式検査器による方法、蓋材
変位センサーによる方法などが知られている。
【0004】エアーリークテスターによる方法は、真空
チャンバーに試料を入れ、試料からピンホールを通って
出てくるエアによるチャンバー内部の圧力変化を検知す
る方法で、ヘッドスペースがないと検知できない、検査
時間が一試料あたり約10秒かかり機械スペースやコス
トが増大する。また、内容物が付着してピンホールが埋
まっていると検出できない。検出精度も良くない。
【0005】高電圧印加式検査器による方法は、ピンホ
ール部に高電圧を印加させ、絶縁破壊されたときの電流
値を測定する方法で、対象試料が絶縁体でないと使用で
きず、アルミニウム箔を使用している容器包装体には使
えない、またピンホール部に電導性の内容物が付着して
いなければならず、液カミ等によるシール不良には検知
しない。
【0006】臭気検知式検査器による方法は、対象試料
の内側から出てくる臭気(炭酸ガス等)を検知する方法
で、内容物成分に依存するところが大きい。炭酸ガス置
換されたガスの検知を行う。エアーリークテスターによ
る方法と同様にヘッドスペースがないと検知できない
し、検査時間が長く、検出精度も良くない。
【0007】蓋材変位センサーによる方法は、ピンホー
ルがあることにより外界から包装体内部にエアーや雑菌
類が侵入し、蓋材が膨らむのを変位センサーで検知する
検査方法である。
【0008】ところがこの検査方法は、蓋材が変位する
までに時間を要する、蓋材のシワ等により検出精度をあ
げることが困難である、蓋材が均一に凹む必要がある、
などの問題があり、また、シール直後には結果が出ない
し、検査器を操作するのも大変であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、バリア性に
優れたプラスチック容器及びその容器を用いたプラスチ
ック容器包装体のピンホールやシール不良の検出が簡単
に行うことが出来ないという問題に着目してなされたも
ので、ピンホールやシール不良がある容器や容器包装体
を蓋材変位センサーを用いて簡便に検出可能な構造を有
するプラスチック容器とそれを用いたプラスチック容器
包装体を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の発明
は、底部の周縁に側部が立設され、この側部の先端に外
方に向けてフランジが延設されたガスバリア性を有する
プラスチック成形容器であって、前記容器の底部又は側
部の一部の肉厚が残りの部分より薄肉に成形されている
ことを特徴とするプラスチック成形容器である。
【0011】このように請求項1の発明によれば、容器
の底部又は側部の一部の肉厚が残りの部分より薄肉に成
形されているので、容器の減圧などによる変形は薄肉部
分に集中して、この薄肉部分の変位を測定することによ
り、ピンホールのあるプラスチック成形容器を容易に選
別することができる。
【0012】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
において、前記プラスチック容器の薄肉部分が底部に形
成されていることを特徴とするプラスチック成形容器で
ある。
【0013】このように請求項2の発明によれば、薄肉
部分が容器の底部に形成されているので、底部にセンサ
ーをあてることによりピンホールのあるプラスチック成
形容器は容易に選別することができる。
【0014】また、請求項3の発明は、請求項1又は2
の発明において、前記容器の薄肉部分がインモールドラ
ベルで覆われていることを特徴とするプラスチック成形
容器である。なお、インモールドラベルとは、プラスチ
ック成形用の金型中に、印刷加工と感熱性のシーラント
加工が施されたラベルを装着し、成形と同時に成形品表
面にラベルを貼り付ける加工方法をいう。
【0015】また、請求項4の発明は、請求項1、2又
は3の発明において、前記容器の薄肉部分がインモール
ドラベルのみであることを特徴とするプラスチック成形
容器である。
【0016】このように、薄肉部分がインモールドラベ
ルで覆われているので、薄肉部分のガスバリア性の低下
は少ない。
【0017】また、請求項5の発明は、請求項1乃至4
のいずれか1項に記載のプラスチック成形容器に内容物
を充填後、ガスバリア性に優れたプラスチックフィルム
又はプラスチックシートを主体とする複合シートからな
る蓋材を密封シールしたことを特徴とするプラスチック
容器包装体である。
【0018】請求項5の発明によれば、プラスチック容
器の一部(例えば底部)の肉厚がほかの部分より薄肉に
成形してあるので、プラスチック容器包装体の変位は薄
肉部分に集中し、この薄肉部分の変位を測定することに
よりシール不良やピンホールのあるプラスチック容器包
装体を容易に選別することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明のプラスチック成形容器
を、一実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。本発
明のプラスチック成形容器は、例えば、図1に示すよう
に、底部(11)の周縁に側部(12)が立設され、こ
の側部の先端に外方に向けてフランジ(13)が延設さ
れたガスバリア性を有するプラスチック成形容器(1
0)であり、容器の底部又は側部の一部の肉厚が残りの
部分より薄肉(14)に成形されていることを特徴とし
ている。
【0020】このプラスチック成形容器(10)は、ポ
リプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂等の熱可塑性樹脂
を用いて、一般的には、射出成形法により作製すること
ができる。
【0021】薄肉部分(14)は、例えば、直径が6〜
8cm、深さが3cm程度の方形ないしは円形の容器の
場合、直径5mm程度の円形の薄肉部を容器の底部に4
ヵ所程度設けると効果的である。その時の厚みは、容器
の肉厚が、例えば、0.65mmに対して、0.45m
m程度にすることが好ましい。
【0022】あるいは、容器の底部の一部の肉厚を残り
の部分より薄肉(14)になるようにしたプラスチック
成形容器の金型の中に、例えば、合成紙の片面にプラス
チック成形容器と同種類の熱可塑性樹脂を積層した複合
シート(15)を挿入し、射出成形と同時にできたプラ
スチック成形容器の底部全面に複合シート(インモール
ドラベル)を溶着するという方法もある(図2参照)。
【0023】さらに、プラスチック成形容器の底部に設
ける薄肉部分は貫通状態(16)にしておき、底部全面
に、例えば、合成紙の片面にプラスチック成形容器と同
種類の熱可塑性樹脂を積層した複合シート(15)を挿
入し、射出成形と同時にできたプラスチック成形容器の
底部全面に複合シート(インモールドラベル)を貼り付
け、薄肉部分(14)とする方法もある(図3参照)。
【0024】このような方法で作製されたプラスチック
成形容器は、容器の底部あるいは側部の一部分がほかの
部分より薄肉に成形された成形容器である。
【0025】このプラスチック成形容器(10)に、例
えば、ベビーフードのような内容物を充填し、最後に、
一般的に公知のガスバリア性を優れたプラスチックフィ
ルムである蓋材(20)でプラスチック成形容器(1
0)の開口部を覆い、これを口縁部(13)で密封シー
ルしてプラスチック容器包装体(1)とする(図4参
照)。
【0026】このプラスチック容器包装体の底部は成形
されているためシワ等の発生がなく、容器底部の下側に
CCD式変位センサー等を挿入するのみで、精度良く良
品、不良品の判別が可能となる。
【0027】
【発明の効果】上記のように、本発明のプラスチック成
形容器を用いた容器包装体は、蓋材変位センサーを用い
て精度良く容器のピンホールや、シール不良を検出でき
る。蓋材での変位の測定に比較してシワ等の影響を受け
難い。正立状態で生産されてくる容器包装体を下側から
変位センサーで連続的に測定が可能で、天地反転する必
要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラスチック成形容器の一実施例を示
す、断面説明図である。
【図2】本発明のプラスチック成形容器の別の実施例を
示す、断面説明図である。
【図3】本発明のプラスチック成形容器のさらに別の実
施例を示す、断面説明図である。
【図4】本発明のプラスチック成形容器に内容物を充填
し蓋材で密封シールしたプラスチック容器包装体の一実
施例を示す、断面説明図である。
【符号の説明】
1‥‥プラスチック容器包装体 10‥‥プラスチック成形容器 11‥‥底部 12‥‥側部 13‥‥フランジ 14‥‥薄肉、薄肉部 15‥‥複合シート、インモールドラベル 16‥‥貫通状態 20‥‥蓋材 30‥‥内容物

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底部の周縁に側部が立設され、この側部の
    先端に外方に向けてフランジが延設されたガスバリア性
    を有するプラスチック成形容器であって、前記容器の底
    部又は側部の一部の肉厚が残りの部分より薄肉に成形さ
    れていることを特徴とするプラスチック成形容器。
  2. 【請求項2】前記容器の薄肉部分が底部に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のプラスチック成形容
    器。
  3. 【請求項3】前記容器の薄肉部分がインモールドラベル
    で覆われていることを特徴とする請求項1又は2記載の
    プラスチック成形容器。
  4. 【請求項4】前記容器の薄肉部分がインモールドラベル
    のみであることを特徴とする請求項1、2又は3記載の
    プラスチック成形容器。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか1項に記載のプ
    ラスチック成形容器に内容物を充填後、ガスバリア性に
    優れたプラスチックフィルム又はガスバリア性に優れた
    プラスチックシートを主体とする複合シートからなる蓋
    材を密封シールしたことを特徴とするプラスチック容器
    包装体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012232756A (ja) * 2011-04-28 2012-11-29 Yoshino Kogyosho Co Ltd 広口減圧吸収容器
JP2012236648A (ja) * 2011-04-28 2012-12-06 Yoshino Kogyosho Co Ltd 広口チューブ体容器と凹凸壁部成形方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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