JP2003128031A - 底部に吊り具を有するプラスチックボトル - Google Patents

底部に吊り具を有するプラスチックボトル

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JP2003128031A
JP2003128031A JP2001325472A JP2001325472A JP2003128031A JP 2003128031 A JP2003128031 A JP 2003128031A JP 2001325472 A JP2001325472 A JP 2001325472A JP 2001325472 A JP2001325472 A JP 2001325472A JP 2003128031 A JP2003128031 A JP 2003128031A
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JP
Japan
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preform
bottle
connecting piece
hanging tool
hanging
Prior art date
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JP2001325472A
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English (en)
Inventor
Yutaka Nakamura
豊 中村
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Aoki Technical Laboratory Inc
Original Assignee
Aoki Technical Laboratory Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吊り具の接続片或いは吊り環の接続側を円弧
状に弯曲して形成するすることでプリフォーム底部に一
体成形した吊り具の引張及び曲げ強度の向上を図る。 【解決手段】 結晶性樹脂によるプリフォームと、その
外底面に突設した環状の吊り具とを射出成形により一体
成形する。そのプリフォームをブロー成形して製造した
薄肉のボトルである。該ボトルはボトル底面の中央に突
設した接続片と、その接続片の自由端の吊り環とからな
り、その接続片を片側に円弧状に弯曲して凹面側に折曲
可能となし、吊り具に引張及び曲げ強度を付与してな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プリフォームを
延伸ブロー成形して製造した薄肉のボトルの底部に吊り
具を一体に有するプラスチックボトルに関するものであ
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】輸液ボトル等の底部に
吊り具を設け、この吊り具より輸液ボトルを逆さに吊し
て点滴容器として使用できるようにしたボトルには、吊
り具を一体成形したものと後付けしたものとがある。後
付けによるものはボトルのブロー成形が容易に行え、吊
り具のデザインにも自由度がある点などで好ましいが、
吊り具の成形や取付けの工程が必要となることからコス
ト高となり、また吊り具の付け忘れや使用中の脱落など
の虞れがある。
【0003】吊り具を一体成形したものでは、ボトルの
プリフォームを射出成形するときに、その外底面にフッ
ク状や環状の吊り具を一体に射出成形し、その吊り具を
付けたままプリフォームをボトルに延伸ブロー成形する
だけで済むので、コストの節減を図ることができ、また
吊り具の付け忘れや使用中の脱落は皆無となるなどのこ
とから、一体成形によるものが強く望まれている。
【0004】環状の吊り掛け部と外底面に突設した連結
部とによる吊り具を、ボトル底部に一体成形によるもの
としては、プリフォームの射出成形時に吊り具も一体成
形することが知られている。この場合の課題は、吊り具
が射出成形されたままなので固くて折り曲げ難く使い勝
手が悪いということである。
【0005】これを解決する手段として、連結部を圧縮
加工により偏平に薄肉化して可撓性を付与したり、プラ
スチックによっては連結部の一部をV状に圧縮して、ヒ
ンジに加工して折り曲げ易くしている。しかし連結部の
長さには制限があるので、その狭い部位に圧縮治具を当
てがって加工を施すには特別な装置と技術とが必要とな
る。
【0006】この発明は、上記一体成形における連結部
の課題を解決するために考えられたものであって、その
目的は、接続片を片側に円弧状に弯曲して凹面側に折曲
可能とした吊り具とすることにより、耐久性に優れた新
たな構造の底部に吊り具を有するプラスチックボトルを
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的によるこの発明
は、ボトル底面の中央に突設した接続片と、その接続片
の自由端の吊り環とからなり、その接続片を片側に円弧
状に弯曲して凹面側に折曲可能とした吊り具を、プリフ
ォームの射出成形時に底面に一体形成してなる、という
ものである。
【0008】また、ボトル底面の中央に接続子を介して
突設した吊り環からなり、その吊り環の接続側を円弧状
に弯曲して薄肉の狭窄部に形成し、その狭窄部により吊
り環を凹面側に折曲可能となすとともに、樹脂の流動配
向により強化した吊り具をプリフォームの射出成形時に
底面に一体形成してなる、というものである。
【0009】上記結晶性樹脂としては、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)が好
ましく、またボトル成形は、射出成形したプリフォーム
を射出コアから抜き出して後ブロー金型に移行し、ブロ
ー金型内でプリフォームを延伸ブローし、胴部が薄肉の
ボトルに成形するのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】図中1はポリプロピレン又はポリ
エチレンテレフタレートによるボトルで、射出成形され
たままの首部2を除き胴部3及び底部4を延伸ブロー成
形により薄肉に形成したものからなり、その底部4の下
側に吊り具5が一体形成してある。この吊り具5は、底
面の中央に突設した接続片51と、その接続片の自由端
の環状の吊り環52とからなり、その接続片51を片側
に円弧状に弯曲して凹面側に折曲可能とする弯曲部を形
成してある。
【0011】上記吊り環52は面内に指先が収まる程度
の挿入穴52aを形成した肉厚1.0〜2.0mmほどの
もので、その吊り環52とボトル底面4との間に、上記
底部に連続して、ゲート9と接続した吊り具キャビティ
8を備え、この吊り具キャビティ8の上記接続片51を
成形する部位8aが形成してある。
【0012】このような吊り具キャビティ8を備えた射
出金型6に、ゲート9にノズルタッチした射出装置のノ
ズル10から溶融樹脂を射出充填すると、樹脂は吊り具
キャビティ8を通ってプリフォームキャビティ7に充填
され、その後に吊り具キャビティ8を満たして、接続片
51を有する吊り具5がプリフォーム底部と一体に成形
される。
【0013】弯曲部では、片面が凹面51aで反対側が
凸面51bとなるので凹面51a側への曲げによる引張
力は凸面51b側全長にわたり作用して延伸するように
なる。反対に凹面51a側は圧縮されて応力が集中する
部分に折れ線が生ずる。この延伸された凸面51b側は
原に曲げ戻したときに圧縮され、その一部が図5に示す
ように、凹面51a側に形成された折れ線の下側に押し
込まれて括れとなる。この括れは凹面側への曲げの繰返
しにより顕著になるが、そこに生ずる曲げ及び圧縮延伸
等による配向により、部分的に薄肉化してもボトル重量
に十分に耐え、100回以上の曲げに対しても破断する
ことなく、引張力にも充分に耐える吊り具の折り曲げ点
として機能するようになる。
【0014】弯曲部を薄肉の狭窄部に形成した場合に
は、図では省略するが、射出成形時に樹脂が吊り具キャ
ビティの狭窄部を流動する際に機械的せん断をうけて流
れ方向に配向する。これにより狭窄部から先の部分を形
成する樹脂に可撓性が生ずるようになる。
【0015】成形を完了した後のプリフォーム11は、
図6に示すように、ブロー金型20のキャビティ21に
収容されたのち、図では省略したが延伸ロッドによる軸
方向の延伸と、エアブローとによって胴部3及び底部4
が薄肉で底部に上記吊り具5を有するボトル1に成形さ
れる。また底型22には吊り具5の収容スリット23が
形成してあり、これにより吊り具5が延伸ブロー成形の
障害とならないようにしてある。
【0016】この発明によれば吊り具5の接続片或いは
吊り環の接続側を円弧状に弯曲して形成することで吊り
具5に曲げ強度を付与することができ、また弯曲部51
の可撓化により吊り具5の折り曲げも容易となるので使
用し易いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る底部に吊り具を有するプラス
チックボトルを一部切り欠いて示した正面図である。
【図2】 プリフォームと吊り具とを一体成形する射出
金型のキャビティ断面図である。
【図3】 吊り具の形態を示すプリフォーム底部の正面
図(A)と側面図(B)である。
【図4】 同じく吊り具の別の形態を示すプリフォーム
の正面図(A)(B)と側断面図(C)である。
【図5】 吊り具の折曲状態の概略して示す側面図であ
る。
【図6】 この発明に係る底部に吊り具を有するプラス
チックボトルのプリフォームの成形状態を示すブロー金
型のキャビティ断面図である。
【符号の説明】
1 ボトル 4 底部 5 吊り具 51 接続片 52 吊り環 6 プリフォームの射出金型 7 プリフォームキャビティ 8 吊り具キャビティ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボトル底面の中央に突設した接続片と、
    その接続片の自由端の吊り環とからなり、その接続片を
    片側に円弧状に弯曲して凹面側に折曲可能とした吊り具
    を、プリフォームの射出成形時に底面に一体形成してな
    ることを特徴とする底部に吊り具を有するプラスチック
    ボトル。
  2. 【請求項2】 ボトル底面の中央に接続子を介して突設
    した吊り環からなり、その吊り環の接続側を円弧状に弯
    曲して薄肉の狭窄部に形成し、その狭窄部により吊り環
    を凹面側に折曲可能となすとともに、樹脂の流動配向に
    より強化した吊り具をプリフォームの射出成形時に底面
    に一体形成してなることを特徴とする底部に吊り具を有
    するプラスチックボトル。
JP2001325472A 2001-10-23 2001-10-23 底部に吊り具を有するプラスチックボトル Pending JP2003128031A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100262114A1 (en) * 2007-11-22 2010-10-14 Fresenius Kabi Deutschland Gmbh Parison and method for the production of a receptacle used for holding liquids for medical applications

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20100262114A1 (en) * 2007-11-22 2010-10-14 Fresenius Kabi Deutschland Gmbh Parison and method for the production of a receptacle used for holding liquids for medical applications

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