JP2003127852A - ブレーキ操作系故障検出装置 - Google Patents

ブレーキ操作系故障検出装置

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JP2003127852A
JP2003127852A JP2001321121A JP2001321121A JP2003127852A JP 2003127852 A JP2003127852 A JP 2003127852A JP 2001321121 A JP2001321121 A JP 2001321121A JP 2001321121 A JP2001321121 A JP 2001321121A JP 2003127852 A JP2003127852 A JP 2003127852A
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brake
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Yoshiharu Miyai
芳晴 宮井
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキスイッチの故障検出の誤判断を防止
することができる。 【解決手段】 ブレーキ液圧の異常上昇を検出する異常
上昇推定部8bを備えるとともに、故障判定部8aは、
ブレーキ液圧が第1の閾値以上の場合、ブレーキスイッ
チ7が故障していると判定し、異常上昇推定部8bによ
り異常上昇が検出された場合には、第1の閾値よりも大
きい値である第2の閾値を用いて、ブレーキ液圧が第2
の閾値以上である場合をブレーキスイッチ7が故障して
いると判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキ操作検出
装置の故障を検出するブレーキ操作系故障検出装置に関
し、特に、車輪の制動力を制御するための流体圧力を参
照してブレーキスイッチの故障判定をするブレーキ操作
系故障検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両のブレーキスイッチ故障
検出装置として、ブレーキ装置のマスタシリンダ等から
ブレーキ液圧を圧力センサにより検出して、その検出結
果に基づいてブレーキスイッチの故障を検出する装置が
ある。具体的には、このブレーキスイッチ故障検出装置
は、ブレーキスイッチのオフ検出時に前記圧力センサが
検出した液圧が、所定値以上である場合に、ブレーキス
イッチが故障していると判定していた。図4は、その故
障判定のための処理のフローチャートの一例を示す。
【0003】先ず、ステップS101では、ブレーキス
イッチからのブレーキスイッチ信号が1秒以上継続して
オフか否かを判定することで、ブレーキペダルが操作さ
れているか否かを判定する。ここで、ブレーキスイッチ
信号が1秒以上継続してオフの場合、すなわち、ブレー
キペダルが操作されている場合、ステップS102に進
み、そうでない場合、ステップS103に進みリターン
して、前記ステップS101からの処理を再び開始す
る。
【0004】ステップS102では、液圧に応じて変化
する圧力センサの信号値からブレーキ液圧が1秒以上継
続して10bar(1MPa)以上の状態か否かを判定
して、ここで、圧力センサ信号値が1秒以上継続して1
0bar以上の状態であることを示す場合、ステップS
104に進み、そうでない場合、前記ステップS103
に進む。ここで、10barは、故障判定に用いる前記
所定値である。ステップS104では、ブレーキが故障
していると判定し、それに対応する処理を行い、続くス
テップS105において、ワーニングランプを点灯させ
て、当該判定処理を終了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、車両停止状態
などで、運転者が長時間ブレーキペダルを踏んでいる
と、ブレーキストロークを一定に保っているのに、徐々
にブレーキ液圧が上昇する場合がある。そして、その状
態から運転者が徐々にブレーキペダルを開放側に緩める
と、ペダルストロークはブレーキスイッチの不感帯すな
わちブレーキスイッチのオフの位置まで戻るが、ブレー
キ液圧が所定値以上として検出される場合がある。これ
を図5を用いて説明する。図5は、横軸にブレーキペダ
ルの踏み込みのストロークをとり、縦軸に圧力センサ信
号値をとっている。
【0006】先ず、図中矢示のように、ブレーキペダ
ルを踏み込むと、ブレーキペダルのストロークが上昇し
て、それに伴い圧力センサ信号値も上昇する。しかし、
運転者が長時間ブレーキペダルを踏んでいた場合、図中
矢示のように、ブレーキストロークを一定に保ってい
るのもかかわらず、ブレーキ液圧が上昇してしまう。こ
のような状態から、図中矢示のように、運転者がブレ
ーキペダルを開放側に緩めても、ペダルストロークはブ
レーキスイッチのオフ位置まで戻るが、その際、ブレー
キ液圧が所定値(例えば、10bar)以上の値を通過
する場合がある。
【0007】このような場合、ブレーキスイッチではブ
レーキペダルが操作されていないと検出されるのにもか
かわらず、ブレーキ液圧が所定値以上をとることで、ブ
レーキスイッチが故障していると判定されてしまうの
で、ブレーキスイッチが正常にもかかわらず、故障して
いると誤判断されてしまうという問題があった。そこ
で、本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであり、
ブレーキスイッチの故障の誤判断を防止することができ
るブレーキ操作系故障検出装置の提供を目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目標を達成するため
に、請求項1記載のブレーキ操作系故障検出装置は、ブ
レーキ操作に応じて流体圧力を増減させて、車輪の制動
力を制御する制動装置と、該制動装置の前記流体圧力を
検出する流体圧力検出手段と、前記ブレーキ操作がなさ
れているか否かを検出するブレーキ操作検出手段と、前
記ブレーキ操作検出手段の検出結果がブレーキ操作をし
ていないと示した場合に、前記流体圧力検出手段の検出
結果に基づいて前記ブレーキ操作検出手段が正常動作す
るか否かの判定をする正常動作判定手段と、を備えてい
るブレーキ操作系故障検出装置において、前記流体圧力
の異常上昇を検出する流体圧力異常上昇推定手段を備え
るとともに、前記正常動作判定手段が、前記流体圧力が
第1の閾値以上の場合、前記ブレーキ操作検出手段が故
障していると判定し、前記流体圧力異常上昇推定手段に
より前記異常上昇が検出された場合には、別の処理に切
り替えることを特徴としている。
【0009】また、請求項2記載のブレーキ操作系故障
検出装置は、請求項1記載のブレーキ操作系故障検出装
置において、前記正常動作判定手段が、前記流体圧力異
常上昇推定手段により前記異常上昇が検出された場合に
は、前記別の処理として、前記第1の閾値よりも大きい
値である第2の閾値を用いて、前記流体圧力が前記第2
の閾値以上である場合を前記ブレーキ操作検出手段が故
障していると判定することを特徴としている。
【0010】ここで、前記別の処理としては、請求項2
記載のブレーキ操作系故障検出装置がするような第1の
閾値を使用しない処理の他に、例えば、前記第1の閾値
に所定の値を乗算して、この乗算して得た値に基づいて
ブレーキ操作検出手段の故障を判定する等、何らかの形
で第1の閾値に基づいて判定を行う処理も含まれる。ま
た、請求項3記載のブレーキ操作系故障検出装置は、請
求項1又は2に記載のブレーキ操作系故障検出装置にお
いて、前記流体圧力異常上昇推定手段が、前記ブレーキ
操作に基づいて前記流体圧力の異常上昇を推定すること
を特徴としている。
【0011】また、請求項4記載のブレーキ操作系故障
検出装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載のブレー
キ操作系故障検出装置において、前記流体圧力異常上昇
推定手段が、前記ブレーキ操作検出手段が検出したブレ
ーキ操作の連続操作時間が所定時間以上である場合に
は、前記流体圧力が異常上昇していると推定することを
特徴としている。また、請求項5記載のブレーキ操作系
故障検出装置は、請求項4記載のブレーキ操作系故障検
出装置において、前記連続操作時間が、前記流体圧力が
第1の閾値以上である場合の時間であることを特徴とし
ている。
【0012】また、請求項6記載のブレーキ操作系故障
検出装置は、請求項1乃至5のいずれかに記載のブレー
キ操作系故障検出装置において、前記流体圧力異常上昇
検出手段が、車輌の主電源がオンされてから一定時間内
に限って前記検出を実施することを特徴としている。
【0013】
【発明の効果】請求項1記載のブレーキ操作系故障検出
装置によれば、前記流体圧力の異常上昇が検出された場
合には、第1の閾値を使用した判定から別の処理に切り
替えることにより、ブレーキ操作検出手段が故障してい
ると誤判断してしまうことを防止することができる。ま
た、請求項2記載のブレーキ操作系故障検出装置によれ
ば、前記流体圧力の異常上昇が検出された場合には、別
の処理として、第1の閾値よりも大きい値である第2の
閾値を用いて、流体圧力が第2の閾値以上である場合を
故障していると判定するので、禁止することなく継続し
て故障判定を実施することができ、さらに第2の閾値を
最適値に設定することで故障判定による誤判断を確実に
防止することができる。
【0014】また、請求項3記載のブレーキ操作系故障
検出装置によれば、ブレーキ操作に基づいて流体圧力の
異常上昇を推定するので、ブレーキ操作に起因して発生
する流体圧力の異常上昇に基づいて、故障判定の中止や
閾値を換えた故障判定をすることができる。例えば、ブ
レーキ操作に関しての各種検出を行う既存のセンサを利
用して、液圧の異常上昇を検出することができるように
なる。また、請求項4記載のブレーキ操作系故障検出装
置は、ブレーキ操作検出手段が検出したブレーキ操作の
連続操作時間が所定時間以上である場合には、流体圧力
が異常上昇していると推定している。
【0015】長時間のブレーキング状態の後に、それま
でブレーキペダルを踏んでいたことで発生していた流体
圧力がブレーキ経路(作動流体流路)に残存してしまう
場合がある。請求項4記載のブレーキ操作系故障検出装
置によれば、このように残存しているであろう流体圧力
による異常上昇を検出することができる。また、請求項
5記載のブレーキ操作系故障検出装置によれば、連続操
作時間を、流体圧力が第1の閾値以上である場合の時間
とすることで、第1の閾値以上の流体圧力でなされてい
る長時間のブレーキング状態のみを検出することがで
き、故障していると誤判断してしまうような流体圧力の
異常上昇を的確に推定することができるようになる。
【0016】また、請求項6記載のブレーキ操作系故障
検出装置は、前記流体圧力異常上昇検出手段が、車輌の
主電源がオンされてから一定時間内に限って前記検出を
実施している。例えば、長時間放置されていた車輌が、
その主電源(イグニッション)を最初にオンされた後に
おいて、長時間のブレーキング状態にあったときなど
に、前述した流体圧力の異常上昇が発生する。請求項6
記載のブレーキ操作系故障検出装置によれば、車輌の主
電源がオンされてから一定時間内に限って流体圧力異常
上昇検出手段による流体圧力の異常上昇の検出を実施す
ることで、流体圧力の異常上昇による誤判断を確実に防
止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。 (1)第1の実施の形態 図1は、本発明が適用されたブレーキスイッチ故障検出
装置を備えている第1の実施の形態のブレーキ装置の構
成を示す。このブレーキ装置において、ブレーキペダル
2が踏み込まれると、その踏み込み力が油圧ブースタ3
によって増幅されて、マスタシリンダ4に伝達される。
マスタシリンダ4は、油圧ブースタ3によって増幅され
た力に基づいて発生されたマスタシリンダ圧により、ア
クチュエータ5を介して制動用シリンダ6を制御する。
【0018】一方、ブレーキペダル2の操作は、その操
作に連動して動作するブレーキスイッチ7により検出さ
れる。ブレーキスイッチ7は、その操作の検出に応じて
ブレーキスイッチ信号をコントローラ8に出力する。ま
た、マスタシリンダ4には、圧力センサ9が取り付けら
れており、圧力センサ9は、マスタシリンダ4内のブレ
ーキ液圧に応じて信号をコントローラ8に出力する。こ
こで、圧力センサの信号値は、ブレーキ液圧に比例して
増加するような値である。
【0019】コントローラ8は、車輌の各部を制御する
ように構成されている。このコントローラ8は、故障判
定部8a及びブレーキストップランプスイッチ(ブレー
キストップランプSW)8cを備えている。故障判定部
8aには、前記ブレーキスイッチ信号及び圧力センサ信
号が入力されており、これら信号に基づいてブレーキス
イッチ7が故障しているか否かを判定する。この故障判
定部8aは、異常上昇検出部8bを有しており、異常上
昇検出部8bがブレーキスイッチ信号及び圧力センサ信
号に基づいてマスタシリンダ4内の圧力が異常に上昇し
ているか否かを推定して、この推定結果に基づいて、ブ
レーキスイッチ7が故障しているか否かを判定する。こ
の故障判定部8aによる故障判定については後で詳述す
る。そして、故障判定部8aは、故障していると判定し
た場合には、ワーニングランプ(W/L)10を点灯等
させて運転者への警告をする。
【0020】ブレーキストップランプスイッチ8cは、
ブレーキスイッチ信号が入力されており、この信号に基
づいてブレーキペダル2が操作されている場合には、ブ
レーキストップランプ11を点灯させる。なお、このよ
うな構成において、前記油圧ブースタ3、マスタシリン
ダ4、アクチュエータ5及び制動用シリンダ6は、ブレ
ーキ操作に応じて流体圧力を増減させて、車輪の制動力
を制御する制動装置をなし、圧力センサ9は、そのよう
な制動装置の流体圧力を検出する流体圧力検出手段をな
し、ブレーキスイッチ7は、ブレーキ操作がなされてい
るか否かを検出するブレーキ操作検出手段をなし、故障
判定部8aは、ブレーキスイッチ7の検出結果がブレー
キ操作をしていないと示した場合に、圧力センサ9の検
出結果に基づいてブレーキスイッチ7が正常動作するか
否かの判定をする正常動作判定手段をなし、異常上昇検
出部8bは、流体圧力の異常上昇を検出する流体圧力異
常上昇推定手段をなしている。そして、故障判定部8a
は、流体圧力が第1の閾値以上の場合、ブレーキスイッ
チ7が故障していると判定し、異常上昇検出部8bによ
り流体圧力の異常上昇が検出された場合には、第1の閾
値を使用した判定を行わないようにしている。
【0021】次に、故障判定部8aが行うブレーキスイ
ッチ7の故障判定のための処理を説明する。図2は、そ
の判定処理のフローチャートを示す。先ず、ステップS
1において、FLG(フラグ)が1であるか否かを判定
する。初期値ではFLGは0である。このステップS1
において、FLGが1でない場合、ステップS2に進
み、FLGが1の場合、ステップS11に進む。ステッ
プS2では、異常上昇推定部8bにより、ブレーキスイ
ッチ信号が10分以上継続してオンか否かを判定し、こ
こで、ブレーキスイッチ信号が10分以上継続してオン
になっている場合、ステップS3に進み、そうでない場
合、ステップS5に進む。
【0022】ステップS3では、圧力センサ信号値から
ブレーキ液圧が10分以上継続して10bar以上の状
態か否かを判定し、ここで、圧力センサ信号値が10分
以上継続して10bar以上の状態であることを示す場
合には、ステップS4に進み、そうでない場合、ステッ
プS5に進む。なお、ここで、10barの液体圧力
は、故障判定のための第1の閾値をなしている。ステッ
プS4では、FLGに1を代入して、続くステップS6
でリターンして、前記ステップS1からの処理を再び開
始する。
【0023】前記ステップS5では、ブレーキスイッチ
信号が1秒以上継続してオフか否かを判定して、ここ
で、ブレーキスイッチ信号が1秒以上継続してオフの場
合、ステップS7に進み、そうでない場合、ステップS
9に進みリターンして、前記ステップS1からの処理を
再び開始する。ステップS7では、圧力センサ信号値か
らブレーキ液圧が1秒以上継続して10bar以上の状
態か否かを判定して、ここで、圧力センサ信号値が1秒
以上継続して10bar以上の状態を示している場合、
ステップS8に進み、そうでない場合、前記ステップS
9に進む。
【0024】ステップS8では、ブレーキが故障してい
ると判定し、それに対応する処理を行い、続くステップ
S10において、ワーニングランプ10を点灯させて、
当該判定処理を終了する。一方、前記ステップS1にお
いて、FLGが1である場合に進むステップS11で
は、ブレーキスイッチ信号が5秒以上継続してオフか否
かを判定して、ここで、ブレーキスイッチ信号が5秒以
上継続してオフの場合、ステップS12に進み、そうで
ない場合、ステップS13に進みリターンして、前記ス
テップS1からの処理を再び開始する。
【0025】ステップS12では、圧力センサ信号値か
らブレーキ液圧が1秒以上継続して20bar(2MP
a)以上の状態であるか否かを判定し、ここで、圧力セ
ンサ信号値が1秒以上継続して20bar以上の状態で
あることを示す場合、前記ステップS8に進み、前述の
ブレーキが故障していると判定して、それに対応する処
理を行い、そうでない場合、ステップS14に進み、F
LGに0を代入して、前記ステップS13に進む。な
お、ここで、20barの液体圧力は、故障判定のため
の第2の閾値をなし、この値は、長時間のブレーキング
状態により発生する異常上昇が考慮された値に選定され
ている。
【0026】以上のような手順により、故障判定部8a
による故障判定のための処理が行われている。このよう
な判定処理により次のように動作される。ブレーキスイ
ッチ信号が10分以上継続してオンか否かを判定し(前
記ステップS2)、また、圧力センサ信号値からブレー
キ液圧が10分以上継続して10bar以上の状態か否
かを判定し(前記ステップS3)、これにより、長時間
のブレーキング状態にあるか否かを判定している。
【0027】そして、ブレーキスイッチ信号が10分以
上継続してオンになっていない場合、又はブレーキスイ
ッチ信号が10分以上継続してオンになっているが、圧
力センサ信号値が10分以上継続して10bar以上の
状態であることを示していない場合を、長時間のブレー
キング状態でないとして、ブレーキスイッチ信号が1秒
以上継続してオフか否かを判定し(ステップS5)、ま
た、圧力センサ信号値からブレーキ液圧が1秒以上継続
して10bar以上の状態か否かを判定する(ステップ
S7)。
【0028】そして、ブレーキスイッチ信号が1秒以上
継続してオフの場合において、圧力センサ信号値が1秒
以上継続して10bar以上の状態であることを示すと
き、すなわち、ブレーキペダル2が操作されていないに
もかかわらず、マスタシリンダ4内に10barの圧力
がかかっているとき、ブレーキスイッチ7が故障してい
ると判定し、ワーニングランプ10を点灯して、ブレー
キスイッチ7が故障しているとの警告をする(ステップ
S8、ステップS10)。ここでの故障判定は、第1の
閾値を用いた処理によるものになる。
【0029】一方、ブレーキスイッチ信号が10分以上
継続してオンであり、且つ圧力センサ信号値が10分以
上継続して10bar以上の状態であることを示す場合
を、長時間のブレーキング状態にあったとして、ブレー
キスイッチ信号が5秒以上継続してオフか否かを判定し
(ステップS11)、また、圧力センサ信号値からブレ
ーキ液圧が1秒以上継続して20bar以上の状態か否
かを判定する(ステップS12)。
【0030】そして、ブレーキスイッチ信号が5秒以上
継続してオフの場合において、圧力センサ信号値が1秒
以上継続して20bar以上の状態であることを示すと
き、すなわち、ブレーキペダル2が操作されていないに
もかかわらず、マスタシリンダ4内に20barの圧力
がかかっているとき、ブレーキスイッチ7が故障してい
ると判定し、ワーニングランプ10を点灯して、ブレー
キスイッチ7が故障しているとの警告をする(ステップ
S8、ステップS10)。ここでの故障判定は、第2の
閾値を用いた処理によるものになる。
【0031】このように、長時間のブレーキング状態に
あった場合には、ブレーキ液圧が異常上昇の可能性があ
るとして、マスタシリンダ4内の液圧による故障判定の
ための閾値を第1の閾値から第1の閾値よりも大きい値
の第2の閾値に切り替え、この第2の閾値を用いた故障
判定ロジックによる故障判定を実行している。これによ
り、長時間のブレーキング状態にあったことにより発生
するブレーキ液圧の異常上昇が発生しても、そのような
ブレーキ液圧の異常上昇が考慮された第2の閾値を用い
た故障判定を行うことで、ブレーキスイッチ7が故障し
ていると誤判断してしまうことを防止している。
【0032】(2)第2の実施の形態 前述の第1の実施の形態では、長時間のブレーキング状
態を検出した場合、閾値を切り替えて故障判定を行って
いる。この第2の実施の形態では、長時間のブレーキン
グ状態を検出した場合、故障判定を実施しないようにし
たことを特徴としている。図3は、第2の実施の形態に
おける故障判定部8aの判定処理のフローチャートを示
す。
【0033】先ず、ステップS21では、異常上昇推定
部8bにより、ブレーキスイッチ信号が10分以上継続
してオンか否かを判定し、ここで、ブレーキスイッチ信
号が10分以上継続してオンになっている場合、ステッ
プS22に進み、そうでない場合、ステップS23に進
む。ステップS22では、異常上昇推定部8bにより、
圧力センサ信号値からブレーキ液圧が10分以上継続し
て10bar以上の状態か否かを判定し、ここで、圧力
センサ信号値が10分以上継続して10bar以上の状
態であることを示す場合には、当該判定処理を終了し、
そうでない場合、前記ステップS23に進む。
【0034】ステップS23では、ブレーキスイッチ信
号が1秒以上継続してオフか否かを判定して、ここで、
ブレーキスイッチ信号が1秒以上継続してオフの場合、
ステップS24に進み、そうでない場合、ステップS2
5に進みリターンして、前記ステップS21からの処理
を再び開始する。ステップS24では、圧力センサ信号
値からブレーキ液圧が1秒以上継続して10bar以上
の状態か否かを判定して、ここで、圧力センサ信号値が
1秒以上継続して10bar以上の状態であることを示
す場合、ステップS26に進み、そうでない場合、前記
ステップS25に進む。
【0035】ステップS26では、ブレーキが故障して
いると判定して、それに対応する処理を行い、続くステ
ップS27において、ワーニングランプを点灯させて、
当該判定処理を終了する。以上のような手順により、故
障判定部8aによる判定処理が行われている。このよう
な判定処理により次のような動作になる。ブレーキスイ
ッチ信号が10分以上継続してオンか否かを判定し(前
記ステップS21)、また、圧力センサ信号値からブレ
ーキ液圧が10分以上継続して10bar以上の状態か
否かを判定し(前記ステップS22)、これにより、長
時間のブレーキング状態にあるか否かを判定している。
【0036】そして、ブレーキスイッチ信号が10分以
上継続してオンになっていない場合、又はブレーキスイ
ッチ信号が10分以上継続してオンになっているが、圧
力センサ信号値が10分以上継続して10bar以上の
状態であることを示していない場合を、長時間のブレー
キング状態でないとして、ブレーキスイッチ信号が1秒
以上継続してオフか否かを判定し(ステップS23)、
また、圧力センサ信号値からブレーキ液圧が1秒以上継
続して10bar以上の状態か否かを判定する(ステッ
プS24)。
【0037】そして、ブレーキスイッチ信号が1秒以上
継続してオフの場合において、圧力センサ信号値が1秒
以上継続して10bar以上の状態であることを示すと
き、すなわち、ブレーキペダル2が操作されていないに
もかかわらず、マスタシリンダ4内に10barの圧力
がかかっているとき、ブレーキスイッチ7が故障してい
ると判定し、ワーニングランプ10を点灯して、ブレー
キスイッチ7が故障しているとの警告をする(ステップ
S26、ステップS27)。
【0038】一方、ブレーキスイッチ信号が10分以上
継続してオンであり、且つ圧力センサ信号値が10分以
上継続して10bar以上の状態であることを示す場合
を、長時間のブレーキング状態にあったとして、当該判
定処理を終了する。このように、長時間のブレーキング
状態にあった場合に、故障判定を実施しないようにする
ことで、閾値を用いた判定処理に移行することを中止
し、ブレーキスイッチ7が故障していると誤判断してし
まうことを防止している。
【0039】なお、前述の第2の実施の形態の処理は、
換言すれば、第2の閾値といった別の閾値を用いること
で、この第2の実施の形態のように故障判定の処理を中
止することなく、該判定処理を継続して実施することを
実現したものといえる。そして、第2の閾値を設けたこ
とにより、誤判断を防止しつつも、確実な故障判定処理
を実行することを実現している。(3)他の実施の形態 前述の実施の形態に本発明が適用されることに限定され
ないことはいうまでもない。
【0040】すなわち、車輌の主電源(イグニッショ
ン)がオンされてから一定時間内に限って液圧の異常上
昇の検出を実施するようにしてもよい。例えば、長時間
放置されていた車輌が、その主電源(イグニッション)
を最初にオンされた後において、長時間ブレーキングし
たときなどに、前述した流体圧力の異常上昇が発生する
ので、車輌の主電源がオンされてから一定時間内に限っ
て液圧の異常上昇の検出を実施することで、液体圧力の
異常上昇による誤判断を確実に防止することができるよ
うになる。
【0041】また、上述の実施の形態では、別の処理と
して、第1の閾値を使用した判定を行わないようにした
り、第2の閾値を使用して判定を行うようにしている場
合について説明したが、これに限定されるものではな
い。すなわち、別の処理としては、例えば、第1の閾値
に所定の値を乗算して、この乗算して得た値に基づいて
判定を行うようにしてもよい。また、前述の実施の形態
では、第1の閾値及び第2の閾値として具体的な値を挙
げて説明しているが、この値に限定されるものではな
い。また、第1の閾値(10bar)に対して、第2の
閾値(20bar)が2倍の値になっているが、第1の
閾値と第2の閾値とがこのような関係とされることに限
定されるものではない。すなわち、第2の閾値は、液圧
の異常上昇を考慮して選定し、例えば、実験値として決
定する。
【0042】また、前述の実施の形態では、長時間のブ
レーキング状態を判定するために使用する液体圧力を、
故障判定に使用する第1の閾値を用いて行っているが、
これに限定されるものではなく、他の値を用いてもよ
い。また、前述の実施の形態では、ブレーキ操作に基づ
いて液圧の異常上昇を推定する具体例として、長時間の
ブレーキング状態を検出して、これに基づいて液圧の異
常上昇を推定しているが、これに限定されるものではな
い。例えば、液圧を異常上昇させるブレーキ操作に関す
る他の要因を参照してもよい。このようにすることで、
ブレーキ操作に関しての各種の検出を行う既存のセンサ
を利用して、液圧の異常上昇を検出することができるよ
うになる。
【0043】また、前述の実施の形態では、流体圧力異
常上昇推定手段をなす異常上昇推定部8bを、正常動作
判定手段をなす故障判定部8aが備えている場合につい
て説明したが、流体圧力異常上昇推定手段と正常動作判
定手段とを別個独立の関係として備えてもよい。また、
前述の実施の形態では、ブレーキペダル2の踏み込み力
を油圧ブースタ3によって増幅させるブレーキシステム
の場合について説明したが、気圧式ブースタによって増
幅されるブレーキシステムやブースタがないブレーキシ
ステムであっても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のブレーキ装置の構成を示
すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態のブレーキ装置の故障判定部
の判定処理を示すフローチャートである。
【図3】第2の実施の形態のブレーキ装置の故障判定部
の判定処理を示すフローチャートである。
【図4】従来の故障判定のための処理を示すフローチャ
ートである。
【図5】長時間のブレーキングにより液圧が上昇してし
まうことの説明に使用した図である。
【符号の説明】
2 ブレーキペダル 3 油圧ブースタ 4 マスタシリンダ 5 アクチュエータ 6 制動用シリンダ 7 ブレーキスイッチ 8 コントローラ 8a 故障判定部 8b 異常上昇推定部 8c ブレーキストップランプスイッチ 9 圧力センサ 10 ワーニングランプ 11 ブレーキストップランプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ操作に応じて流体圧力を増減さ
    せて、車輪の制動力を制御する制動装置と、該制動装置
    の前記流体圧力を検出する流体圧力検出手段と、前記ブ
    レーキ操作がなされているか否かを検出するブレーキ操
    作検出手段と、前記ブレーキ操作検出手段の検出結果が
    ブレーキ操作をしていないと示した場合に、前記流体圧
    力検出手段の検出結果に基づいて前記ブレーキ操作検出
    手段が正常動作するか否かの判定をする正常動作判定手
    段と、を備えているブレーキ操作系故障検出装置におい
    て、 前記流体圧力の異常上昇を検出する流体圧力異常上昇推
    定手段を備えるとともに、前記正常動作判定手段は、前
    記流体圧力が第1の閾値以上の場合、前記ブレーキ操作
    検出手段が故障していると判定し、前記流体圧力異常上
    昇推定手段により前記異常上昇が検出された場合には、
    別の処理に切り替えることを特徴とするブレーキ操作系
    故障検出装置。
  2. 【請求項2】 前記正常動作判定手段は、前記流体圧力
    異常上昇推定手段により前記異常上昇が検出された場合
    には、前記別の処理として、前記第1の閾値よりも大き
    い値である第2の閾値を用いて、前記流体圧力が前記第
    2の閾値以上である場合を前記ブレーキ操作検出手段が
    故障していると判定することを特徴とする請求項1記載
    のブレーキ操作系故障検出装置。
  3. 【請求項3】 前記流体圧力異常上昇推定手段は、前記
    ブレーキ操作に基づいて前記流体圧力の異常上昇を推定
    することを特徴とする請求項1又は2に記載のブレーキ
    操作系故障検出装置。
  4. 【請求項4】 前記流体圧力異常上昇推定手段は、前記
    ブレーキ操作検出手段が検出したブレーキ操作の連続操
    作時間が所定時間以上である場合には、前記流体圧力が
    異常上昇していると推定することを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれかに記載のブレーキ操作系故障検出装
    置。
  5. 【請求項5】 前記連続操作時間は、前記流体圧力が第
    1の閾値以上である場合の時間であることを特徴とする
    請求項4記載のブレーキ操作系故障検出装置。
  6. 【請求項6】 前記流体圧力異常上昇推定手段は、車輌
    の主電源がオンされてから一定時間内に限って異常上昇
    の検出を実施することを特徴とする請求項1乃至5のい
    ずれかに記載のブレーキ操作系故障検出装置。
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