JP2003127847A - ブレーキペダル装置 - Google Patents

ブレーキペダル装置

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JP2003127847A
JP2003127847A JP2001323501A JP2001323501A JP2003127847A JP 2003127847 A JP2003127847 A JP 2003127847A JP 2001323501 A JP2001323501 A JP 2001323501A JP 2001323501 A JP2001323501 A JP 2001323501A JP 2003127847 A JP2003127847 A JP 2003127847A
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brake pedal
input rod
brake
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cam
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Toshio Takayama
利男 高山
Yasuo Karasutani
康夫 烏谷
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自動車のブレーキペダル装置において、前面衝
突等によって作用する過大な外力に対して、ブレーキペ
ダルの車室側への突出量を小さく抑える。 【解決手段】 ダッシュパネル4のエンジンルーム2側に
気圧式倍力装置5およびマスタシリンダ10を取付け、車
室3側にペダルブラケット13を取付けてブレーキペダル1
6を回動可能に支持する。ブレーキペダル16の軸17に一
体回転するように取付けた扇形歯車18と入力ロッド12に
形成したラック20とを噛合わせる。ブレーキペダル16を
踏込むと、扇形歯車18が回動して、入力ロッド12を押圧
し、気圧式倍力装置5およびマスタシリンダ10を作動さ
せて、ブレーキ液圧を発生させる。前面衝突等によって
前方からの過大な外力が作用して、入力ロッド12が原位
置まで後退すると、扇形歯車18とラック20との噛合いが
解除されるので、ブレーキペダル16の回動を防止して、
車室3側への突出量を小さく抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車両におい
て、ブレーキ装置を操作するためのブレーキペダル装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、自動車の液圧式ブレーキ装置
においては、車室とエンジンルームとを区画するダッシ
ュパネルのエンジンルーム側に、マスタシリンダおよび
気圧式倍力装置が一体的に取付けられ、車室側にブレー
キペダルがブラケットによって回動可能に支持されてお
り、気圧式倍力装置の入力ロッドがダッシュパネルを通
して車室側へ延ばされ、その先端部がクレビスによって
ブレーキペダルに連結されている。そして、ブレーキペ
ダルを操作して、気圧式倍力装置の入力ロッドを押圧す
ることにより、気圧室倍力装置およびマスタシリンダを
作動させて、ブレーキ液圧を発生させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前面衝突等
によって、過大な外力が車両前方から作用して、車体パ
ネルが変形し、マスタシリンダおよび気圧式倍力装置が
車室側に変位した場合、ブレーキペダルが入力ロッドに
押圧されて車室側へ突出することがある。この場合、車
両前方から作用する過大な外力によるブレーキペダルの
突出量は、できるだけ小さく抑えることが望ましい。
【0004】そこで、従来、例えば、特開2000-219126
号公報には、車両前方からの過大な外力に対して、気圧
式倍力装置のシェルの一部が破断して変形することによ
り、ブレーキペダルに伝達される荷重を吸収して、ブレ
ーキペダルの変位量を小さくする技術が開示されてい
る。また、特開平9−290716号公報には、ブレーキペダ
ルブラケットの上部をV字状のステーによって支持する
ことにより、車両前方からの過大な外力に対して、V字
状のステーが変形することによって、ブレーキペダルブ
ラケットを移動させて、ブレーキペダルを前方へ変位さ
せるようにした技術が開示されている。
【0005】本発明は、上記の点にかんがみてなされた
ものであり、車両前方から作用する過大な外力に対し
て、ブレーキペダルの車室側への突出量を小さくするこ
とができるブレーキペダル装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に係る発明は、車体に回動可能に支持さ
れたブレーキペダルに、ブレーキ作動装置の入力ロッド
を連結し、前記ブレーキペダルを原位置から作動方向へ
回動させることによって前記入力ロッドを押圧して前記
ブレーキ作動装置を作動させるブレーキペダル装置にお
いて、前記ブレーキペダルと前記入力ロッドとの間に、
歯車要素を介在させ、該歯車要素は、前記入力ロッドが
原位置を超えて後退したとき、前記入力ロッドの移動を
前記ブレーキペダルに伝達しないことを特徴とする。こ
のように構成したことにより、ブレーキペダルを操作す
ると、歯車要素を介して入力ロッドが移動される。ま
た、過大な外力が作用して、入力ロッドが原位置を超え
て後退したとき、歯車要素によってブレーキペダルの後
退が抑制される。また、請求項2に係る発明は、車体に
回動可能に支持されたブレーキペダルに、ブレーキ作動
装置の入力ロッドを連結し、前記ブレーキペダルを原位
置から作動方向へ回動させることによって前記入力ロッ
ドを押圧して前記ブレーキ作動装置を作動させるブレー
キペダル装置において、前記ブレーキペダルと前記入力
ロッドとの間に、カム要素を介在させ、該カム要素は、
前記入力ロッドが原位置を超えて後退したとき、前記入
力ロッドの移動に対する前記ブレーキペダルの回動を抑
制することを特徴とする。このように構成したことによ
り、ブレーキペダルを操作すると、カム要素を介して入
力ロッドが移動される。また、過大な外力が作用して、
入力ロッドが原位置を超えて後退したとき、カム要素に
よってブレーキペダルの回動が抑制される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。本発明の第1実施形態につ
いて図1を参照して説明する。図1に示すように、本実施
形態に係るブレーキペダル装置1においては、自動車の
車体前部のエンジンルーム2と、その後方の車室3とを区
画するダッシュパネル4のエンジンルーム2側に気圧式倍
力装置5(ブレーキ作動装置)が取付けられている。気圧
式倍力装置5は、そのシェル6の一端側から突出されたバ
ルブボディ7をダッシュパネル4の開口8から車室3側へ挿
入して、ボルト9によって固定されている。また、シェ
ル6の他端側には、マスタシリンダ10(ブレーキ作動装
置)がボルト11によって取付けられている。
【0008】気圧式倍力装置5は、ここでは図示を省略
するが、シェル6内がパワーピストンによって負圧室と
変圧室とに画成され、負圧室には、エンジンの吸気負圧
を導入し、変圧室には、入力ロッド12への入力(ブレー
キ操作力)に対してバルブボディ7のバルブ機構を作動さ
せて大気を導入し、負圧室と変圧室との間の差圧によっ
てパワーピストンに推力(サーボ力)を発生させる。この
サーボ力をブレーキ操作力に付与して、マスタシリンダ
10を作動させ、ブレーキ液圧を発生させる。このとき、
マスタシリンダ10側からの反力の一部をリアクションデ
ィスクを介して入力ロッド12にフィードバックすること
により、ブレーキ操作力に応じたサーボ力を発生させる
ことができる。
【0009】ダッシュパネル4の車室3側には、下側が開
口された箱状のペダルブラケット13が取付けられ、ペダ
ルブラケット13内に気圧式倍力装置5のバルブボディ7お
よび入力ロッド12が挿入されている。ペダルブラケット
13は、ボルト9によって、気圧式倍力装置5と共締めさ
れ、また、その上部壁が車体側のパネル14にボルト15に
よって取付けられて固定されている。ペダルブラケット
13には、下側開口からブレーキペダル16が挿入されて軸
17によって回動可能に支持されている。
【0010】軸16には、扇形歯車18(歯車要素)がブレー
キペダル16と共に回動するように取付けられている。入
力ロッド12は、ペダルブラケット13に取付けられたロッ
ドガイド19に挿通されて摺動可能に案内されている。入
力ロッド12の先端部付近には、ラック20(歯車要素)が形
成されており、ラック20と扇形歯車18とが噛合わされて
いる。ブレーキペダル16は、通常は、戻しばね(図示せ
ず)の付勢力によって、ペダルブラケットに取付けられ
たストッパ21に当接して、図1に示す原位置にあり、運
転者がブレーキペダル16を踏込むと、ブレーキペダル16
と共に扇形歯車18が回動し、扇形歯車18と噛合わされた
ラック20によって入力ロッド12が図中左方へ移動して、
気圧式倍力装置5のバルブ機構を作動させる。
【0011】扇形歯車18の歯およびラック20は、所定の
範囲に設けられており、入力ロッド12およびブレーキペ
ダル16が図1に示す原位置から作動方向側(図において左
側)において移動する場合にのみ相互に噛合い、これら
が原位置を超えて作動方向とは反対側に移動したとき、
噛合いが解除されるように配置されている。
【0012】入力ロッド12の先端部は、ブレーキペダル
16と交差して後方へ延ばされており、入力ロッド12が図
1に示す原位置を超えて車室3側へ移動したとき、ペダル
ブラケット13の後部壁に当接して、車室3側への突出が
防止されるようになっている。ブレーキペダル16には、
扇形歯車18に噛合わされた入力ロッド12を支持するロッ
ドサポート22が設けられている。
【0013】以上のように構成した本実施形態の作用に
ついて次に説明する。ブレーキペダル16は、通常は、戻
しばねの付勢力によって図1に示す原位置にあり、運転
者が踏込むことにより、図中、左方へ回動して、扇形歯
車18を回動させ、これに噛合わされたラック20を左方へ
移動させ、入力ロッド12を押圧して気圧式倍力装置5お
よびマスタシリンダ10を作動させてブレーキ液圧を発生
させる。踏込みを解除すると、戻しばねの付勢力によっ
てブレーキペダル16が原位置に戻り、扇形歯車18および
入力ロッド12も原位置に戻されて、気圧式倍力装置5お
よびマスタシリンダ10の作動が解除されて、ブレーキ液
圧が解除される。
【0014】車両の前面衝突等によって、車体前方から
過大な外力が作用し、車体パネルが変形してマスタシリ
ンダ10および気圧式倍力装置5が車室3側に変位した場
合、入力ロッド12が後退して、ラック18が扇形歯車17を
回動させる。これにより、ブレーキペダル16は、図1に
示す原位置まで後退するが、入力ロッド12が原位置を超
えて後退すると、ラック20と扇形歯車18との噛合いが解
除されるので、ブレーキペダル16は、原位置から右方へ
回動することがなく、ブレーキペダル16の車室3側への
突出量を小さく抑えることができる。なお、入力ロッド
12は、原位置から更に後退すると、ペダルブラケット13
の後部壁に当接して、車室3への突出が防止される。
【0015】次に、本発明の第2実施形態について、図2
を参照して説明する。なお、以下の説明において、上記
第1実施形態のものと同様の部分には同一の符号を付し
て異なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0016】図2に示すように、第2実施形態に係るブレ
ーキ装置23においては、ペダルブラケット13には、円板
の外周部の一部に歯24Aが形成された歯車24がピン25に
よって回動可能に支持されており、気圧式倍力装置5の
入力ロッド12の先端部がクレビス26によって歯車24の外
周部付近に回動可能に連結されている。ピン27Aによっ
てペダルブラケット13に回動可能に支持されたブレーキ
ペダル16の一端部は、支点であるピン27Aから上方へ延
ばされ、その先端部に、入力ロッド12と略平行に延びる
操作ロッド27がピン28によって回動可能に連結されてい
る。操作ロッド27には、ラック29が形成され、ラック29
が歯車24の歯24Aと噛合わされており、操作ロッド27
は、ペダルブラケット13に取付けられたガイドピン30に
よって支持されて、入力ロッド12と略平行に進退動可能
に案内されている。
【0017】歯車24の歯24Aおよびラック29は、所定の
範囲に設けられており、ブレーキペダル16が図2に示す
原位置から作動方向側(図において時計回り側)で回動す
る場合にのみ相互に噛合い、ブレーキペダル16および入
力ロッド12が図2に示す原位置を超えて作動方向とは反
対側に移動したとき、噛合いが解除されるように配置さ
れている。また、操作ロッド27は、ブレーキペダル16が
原位置にある状態で、その一端部がペダルブラケット13
の前部壁付近まで延ばされており、ブレーキペダル16が
原位置を超えて作動方向とは反対側に移動する際にペダ
ルブラケット13の前部壁に当接して、ブレーキペダル16
の回動を防止するようになっている。
【0018】以上のように構成した本実施形態の作用に
ついて次に説明する。ブレーキペダル16は、通常は、戻
しばねの付勢力によって図2に示す原位置にあり、運転
者が踏込むことにより、図中、時計回りに回動して、操
作ロッド27を右方へ移動させ、操作ロッド27がラック29
に噛合わされた歯車24を時計回りに回動させ、入力ロッ
ド12を押圧して気圧式倍力装置5およびマスタシリンダ1
0を作動させてブレーキ液圧を発生させる。踏込みを解
除すると、戻しばねの付勢力によってブレーキペダル16
が原位置に戻り、操作ロッド27、歯車24および入力ロッ
ド12も原位置に戻されて、気圧式倍力装置5およびマス
タシリンダ10の作動が解除されて、ブレーキ液圧が解除
される。
【0019】車両の前面衝突等によって、車体前方から
過大な外力が作用し、車体パネルが変形してマスタシリ
ンダ10および気圧式倍力装置5が車室3側に変位した場
合、入力ロッド12が後退して、歯車24が反時計回りに回
動して、操作ロッド27を左方へ移動させる。これによ
り、ブレーキペダル16は、図2に示す原位置まで後退す
るが、入力ロッド12が図2に示す原位置を超えて後退す
ると、歯車24の歯24Aと操作ロッド27のラック29との噛
合いが解除されるので、ブレーキペダル16は、原位置か
ら反時計回りに回動することがなく、ブレーキペダル16
の車室3側への突出量を小さく抑えることができる。さ
らに、ブレーキペダル16は、ストッパ21への当接および
操作ロッド27のペダルブラケット13の前部壁への当接に
よって車室3側への突出が防止される。
【0020】次に、本発明の第3実施形態について、図3
および図4を参照して説明する。なお、以下の説明にお
いて、上記第2実施形態のものと同様の部分には同一の
符号を付して異なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0021】図3に示すように、第3実施形態に係るブレ
ーキペダル装置31では、ブレーキペダル16には、ピン27
Aの周囲にカム32が一体的に形成されている。カム32と
入力ロッド12の先端部との間に、カムフォロワ33が設け
られてピン34によってペダルブラケット13に回動可能に
支持されている。カムフォロワ33は、ブレーキペダル16
のカム32と係合し、また、入力ロッド12の先端部がクレ
ビス26によって連結されている。カムフォロワ33は、マ
スタシリンダ10および気圧式倍力装置5の戻しばね(図示
せず)のばね力が作用する入力ロッド12によってカム32
に押圧されている。
【0022】ブレーキペダル16は、通常は、戻しばね
(図示せず)の付勢力によってペダルブラケット13に取付
けられたストッパ21に当接して図3に示す原位置にあ
り、運転者がブレーキペダル16を踏込んでカム32を図中
左方へ回動させると、カムフォロワ33がカム32に沿って
回動し、入力ロッド12が押圧されて気圧式倍力装置5の
バルブ機構が作動する。
【0023】次に、カム32の輪郭について説明する。図
3に示す原位置において、カム32のカムフォロワ33との
当接部から下方の領域Aは、運転者によってブレーキペ
ダル16が踏込まれて原位置から左方へ回動したとき、ブ
レーキペダル16の変位と入力ロッド12の変位とがほぼ直
線的に比例する形状となっている(図2の領域A参照)。ま
た、カム32のカムフォロワ33との当接部から上方の領域
Bは、ブレーキペダル16が原位置から右方へ回動したと
仮定した場合(実際には、ブレーキペダル16は、ストッ
パ21に当接するので、原位置から右方へ回動することは
ない)、入力ロッド12が変位しない形状となっている(図
2の領域Bの実線参照)。
【0024】以上のように構成した本実施形態の作用に
ついて、次に説明する。ブレーキペダル16は、通常は、
戻しばねの付勢力によって図1に示す原位置にあり、運
転者が踏み込むことにより、図中、左方へ回動して、カ
ム32が領域Aに沿ってカムフォロワ33を回動させ、入力
ロッド12を押圧して気圧式倍力装置5およびマスタシリ
ンダ10を作動させてブレーキ液圧を発生させる。踏込み
を解除すると、戻しばねの付勢力によってブレーキペダ
ル16が原位置に戻り、マスタシリンダ10および気圧式倍
力装置5の戻しばねによって、カムフォロワ33がカム32
の領域Aに沿って回動して、入力ロッド12が原位置に戻
り、ブレーキ液圧が解除される。このとき、カム32の領
域Aの輪郭によって、ブレーキペダル16の変位と入力ロ
ッド12の変位とは、ほぼ直線的に比例する。
【0025】車両の前面衝突等によって、車体前方から
過大な外力が作用し、車体パネルが変形してマスタシリ
ンダ10および気圧式倍力装置5が車室3側に変位した場
合、入力ロッド12が車室3へ側後退して、カムフォロワ3
3がブレーキペダル16のカム32を押圧する。ブレーキペ
ダル16は、カムフォロワ33によってカム32の領域Aが押
圧されることにより、原位置まで後退する。その後、カ
ムフォロワ32によって領域Bの部分が押圧されても、領
域Bはブレーキペダル16をストロークさせない形状であ
るから、ブレーキペダル16は、原位置から右方へ回動す
ることがない。さらに、入力ロッド12が後退して、ブレ
ーキペダル16の支点であるピン27Aを破壊した場合で
も、ブレーキペダル16は、原位置から右方へ回動しない
ので、ブレーキペダル16の車室3側への突出量を小さく
抑えることができる。
【0026】なお、上記実施形態では、カム32は、ブレ
ーキペダル16と一体に形成されているが、本発明は、こ
れに限らず、カム32を別体としてブレーキペダル16に取
付けることもでき、例えば、カム32を軸を介してブレー
キペダル本体と一体的に回動するように取付けてもよ
い。
【0027】カム32の領域Aの形状は、上述のようにブ
レーキペダル16の変位と入力ロッドの変位とを直線的に
比例させるもののほか、所望の特性が得られるように任
意の形状にチューニングすることができる。カム32の領
域Bの形状は、上述のようにブレーキペダル16の変位に
対して、入力ロッド12を変位させないもののほか、例え
ば、ブレーキペダル16の後退方向の変位(図中、右方へ
の回動)に対して、入力ロッド12を作動方向(図中、左
方)に僅かに変位させるもの(図2の領域Bにおける破線
参照)、あるいは、ブレーキペダル16の後退方向の変位
(図中、右方への回動)に対して、入力ロッド12を後退方
向(図中、右方)に僅かに変位させるもの(図2の領域Bに
おける一点鎖線参照)とすることができ、入力ロッド
12が原位置を超えて後退したとき、ブレーキペダル16の
右方への回動を抑制できる形状であればよい。
【0028】次に、本発明の第4実施形態について、図5
および図6を参照して説明する。なお、以下の説明にお
いて、上記第2実施形態のものと同様の部分には同一の
符号を付して異なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0029】図5に示すように、第4実施形態に係るブレ
ーキペダル装置35では、ブレーキペダル16と入力ロッド
12との間に、カム部材36が設けられてピン37によってペ
ダルブラケット13に回動可能に支持されている。カム部
材36は、ブレーキペダル16に形成された当接面38に当接
し、また、カム部材36には、入力ロッド12の先端部がク
レビス26によって連結されている。カム部材36は、マス
タシリンダ10および気圧式倍力装置5の戻しばね(図示せ
ず)のばね力が作用する入力ロッド12によってブレーキ
ペダル16の当接面38に押圧されている。
【0030】ブレーキペダル16は、通常は、戻しばね
(図示せず)の付勢力によってペダルブラケット13に取付
けられたストッパ21に当接して図5に示す原位置にあ
り、運転者がブレーキペダル16を踏込んで図中、左方へ
回動させると、ブレーキペダル16が当接面38でカム部材
36を押圧して回動させ、カム部材36が入力ロッド12を押
圧して気圧式倍力装置5のバルブ機構を作動させる。
【0031】次に、ブレーキペダル16の当接面38に当接
するカム部材36のカム面の特性について、図6を参照し
て説明する。運転者がブレーキペダル16を踏込んで、図
5に示す原位置(図6における原点)から左方へ回動させた
とき、ブレーキペダル16の変位と入力ロッド12の変位
は、ほぼ直線的に比例する(図6の領域A参照)。また、ブ
レーキペダル16が原位置から右方へ回動したと仮定した
とき(実際には、ブレーキペダル16は、ストッパ21に当
接するので、原位置から右方へ回動することはない)、
原位置に近い領域では、ブレーキペダル16の変位と入力
ロッド12の変位は、ほぼ直線的に比例し(図6の領域C参
照)、その後は、ブレーキペダル16が変位しても入力ロ
ッド12は変位しない(図6の領域B参照)。
【0032】以上のように構成した本実施形態の作用に
ついて、次に説明する。ブレーキペダル16は、通常は、
戻しばねの付勢力によって図5に示す原位置にあり、運
転者が踏み込むことにより、図中、左方へ回動して、カ
ム部材36を回動させ、カム部材36が入力ロッド12を押圧
して気圧式倍力装置5およびマスタシリンダ10を作動さ
せてブレーキ液圧を発生させる。踏込みを解除すると、
戻しばねの付勢力によってブレーキペダル16が原位置に
戻り、マスタシリンダ10および気圧式倍力装置5の戻し
ばねによって、入力ロッド12およびカム部材36が原位置
に戻り、ブレーキ液圧が解除される。このとき、カム部
材36のカム部の特性(図6の領域A参照)によって、ブレー
キペダル16の変位と入力ロッド12の変位とがほぼ直線的
に比例する。また、カム部材36は、ブレーキペダル16が
ストッパ21に当接した原位置にある状態でも、図6の領
域Cに示す特性によって、ブレーキペダル16の当接部38
を常時押圧するので、入力ロッド12、カム部材36および
ブレーキペダル16の間のバックラッシュを除去すること
ができる。
【0033】車両の前面衝突等によって、車体前方から
過大な外力が作用し、車体パネルが変形してマスタシリ
ンダ10および気圧式倍力装置5が車室3側に変位した場
合、入力ロッド12が車室3側へ後退して、カム部材36が
ブレーキペダル16の当接面38を押圧する。ブレーキペダ
ル16は、カム部材36に押圧されて、図6の領域Aおよび領
域Cに示す特性によって原位置を僅かに超える位置まで
後退するが、更に入力ロッド12が後退しても、カム部材
36の図6の領域Bに示す特性によって、更に右方へ回動す
ることがないので、ブレーキペダル16の車室3側への突
出量を小さく抑えることができる。
【0034】また、上記第2ないし第4実施形態によれ
ば、既存の気圧式倍力装置をそのまま利用することがで
きるので、当該ブレーキペダル装置の製造コストを低減
することができ、ひいては、自動車等の車両の製造コス
トの上昇を抑えることができる。
【0035】なお、上記第4実施形態において、カム部
材36のカム部の形状は、上記第3実施形態のカムの形状
と同様、適宜変更することができる。
【0036】上記第1ないし第4実施形態では、ブレーキ
作動装置として、マスタシリンダおよび気圧式倍力装置
を使用した場合について説明しているが、本発明は、こ
れに限らず、油圧ブースタまたは電気信号を介してブレ
ーキを作動させるいわゆるブレーキバイワイヤのペダル
操作量検出装置等の他のブレーキ作動装置を使用するも
のにも同様に適用することができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
係るブレーキペダル装置によれば、車両の前面衝突等に
よって、車体前方から過大な外力が作用して、ブレーキ
装置の入力ロッドが原位置を超えて後退したとき、歯車
要素によってブレーキペダルの後退が抑制されるので、
ブレーキペダルの車室側への突出を小さく抑えることが
できる。また、請求項2の発明に係るブレーキペダル装
置によれば、車両の前面衝突等によって、車体前方から
過大な外力が作用して、ブレーキ装置の入力ロッドが原
位置を超えて後退したとき、カム要素によってブレーキ
ペダルの回動が抑制されるので、ブレーキペダルの車室
側への突出を小さく抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るブレーキペダル装
置の概略構成を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係るブレーキペダル装
置の概略構成を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第3実施形態に係るブレーキペダル装
置の概略構成を示す縦断面図である。
【図4】図3のブレーキペダル装置の特性を示すグラフ
図である。
【図5】本発明の第4実施形態に係るブレーキペダル装
置の概略構成を示す縦断面図である。
【図6】図3のブレーキペダル装置の特性を示すグラフ
図である。
【符号の説明】
1,23,31,35 ブレーキペダル装置 5 気圧式倍力装置(ブレーキ作動装置) 10 マスタシリンダ(ブレーキ作動装置) 12 入力ロッド 16 ブレーキペダル 18 扇形歯車(歯車要素) 19 カムフォロワ 20,29 ラック(歯車要素) 24 歯車(歯車要素) 32 カム(カム要素) 33 カムフォロワ(カム要素) 36 カム部材(カム要素) 38 当接部(カム要素)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に回動可能に支持されたブレーキペ
    ダルに、ブレーキ作動装置の入力ロッドを連結し、前記
    ブレーキペダルを原位置から作動方向へ回動させること
    によって前記入力ロッドを押圧して前記ブレーキ作動装
    置を作動させるブレーキペダル装置において、前記ブレ
    ーキペダルと前記入力ロッドとの間に、歯車要素を介在
    させ、該歯車要素は、前記入力ロッドが原位置を超えて
    後退したとき、前記入力ロッドの移動を前記ブレーキペ
    ダルに伝達しないことを特徴とするブレーキペダル装
    置。
  2. 【請求項2】 車体に回動可能に支持されたブレーキペ
    ダルに、ブレーキ作動装置の入力ロッドを連結し、前記
    ブレーキペダルを原位置から作動方向へ回動させること
    によって前記入力ロッドを押圧して前記ブレーキ作動装
    置を作動させるブレーキペダル装置において、前記ブレ
    ーキペダルと前記入力ロッドとの間に、カム要素を介在
    させ、該カム要素は、前記入力ロッドが原位置を超えて
    後退したとき、前記入力ロッドの移動に対する前記ブレ
    ーキペダルの回動を抑制することを特徴とするブレーキ
    ペダル装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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