JP2003127464A - 画像記録方法および画像記録装置 - Google Patents

画像記録方法および画像記録装置

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JP2003127464A JP2001325940A JP2001325940A JP2003127464A JP 2003127464 A JP2003127464 A JP 2003127464A JP 2001325940 A JP2001325940 A JP 2001325940A JP 2001325940 A JP2001325940 A JP 2001325940A JP 2003127464 A JP2003127464 A JP 2003127464A
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Daisuke Nakatani
大輔 中谷
Katsuto Sumi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光源とDMDの組み合わせ等の二次元配列光源
を用いる画像記録において、任意の解像度の画像を記録
できる画像記録方法および装置を提供することにある。 【解決手段】二次元配列された光源群を有する二次元配
列光源により形成される画像を記録媒体に記録するに際
し、記録中に、光源群による記録媒体上における画像記
録位置を、光源群の二次元的な配列方向の少なくとも一
方の成分を含む方向に移動させると共に、この移動に対
応して、光源群の各画素を記録画像に応じて変調して、
記録媒体に画像を記録することにより、前記課題を解決
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二次元空間変調素
子と光源との組み合わせなどの二次元配列光源を用いた
画像記録の技術分野に属し、詳しくは、二次元配列光源
を用いた画像記録において、ズームレンズや複数の結像
光学系を用いることなく、解像度を変更することが可能
な画像記録方法および画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各種のプリンタ等で利用されているデジ
タルの画像露光においては、レーザビームを主走査方向
に偏向すると共に、記録媒体と光学系とを主走査方向と
直交する副走査方向に相対的に移動することにより、記
録画像に応じて変調したレーザビームで記録媒体を二次
元的に露光する、いわゆるレーザビーム走査露光(ラス
タスキャン)が主流である。
【0003】これに対し、近年、ディスプレイやモニタ
等における表示手段として利用されている液晶ディスプ
レイ(以下、LCDとする)やデジタルマイクロミラー
デバイス(以下、DMDとする)等の二次元的な画素配
列を持つ空間(光)変調素子を用いるデジタルの画像記
録装置が各種提案されている。この画像記録装置におい
ては、基本的に、空間変調素子で形成した画像を、記録
媒体に投影/結像することにより、記録媒体を露光し、
画像を記録する。
【0004】図19に、DMDを用いる画像記録の一例
として、米国特許第5049901号明細書や欧州特許
第0992350A1号公報等に開示される画像記録の
概略を示す。周知のように、DMD100は、多数枚の
ミラー102を配列して構成されるものであり、図示し
ない光源から出射され、on(画像記録状態)のミラー
102で反射された光を結像光学系104によって記録
媒体Ptに結像することで、画像記録を行う。
【0005】図19に示される例において、記録媒体P
tは、DMD100の1つの画素配列方向(図中ミラー
102a〜102cの配列方向)と一致する走査方向
(図中矢印方向)に搬送されている。図19(A)にお
いては、DMD100のミラー102aがonで、他の
ミラー102はoffとなっており、ミラー102aで
反射された光のみが記録媒体Ptに結像し、この位置
(黒塗りの位置)に画像が記録される。
【0006】記録媒体Ptが搬送され、ミラー102a
によって画像が記録された位置が移動すると、これに応
じて、図19(B)に示されるように、ミラー102a
がoffになりミラ−102bのみがonになって、記
録媒体Pt上の同位置に画像が記録され、さらに記録媒
体Ptが搬送されると、図19(C)に示されるよう
に,ミラー102bがoffになりミラ−102cのみ
がonになって同位置に画像が記録される。すなわち、
この画像記録方法においては、記録媒体Ptの搬送に応
じてDMD100による画像表示を切り換えて、DMD
100における表示画像を走査方向に移動(シフト)す
ることにより、搬送される記録媒体Pt上に画像を追随
/静止させて、複数のミラー102による多重露光によ
って、2次元的な画像記録を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
光源と空間変調素子とからなる光学系や、2次元的に配
列された光源(以下、これらを二次元配列光源とする)
で画像を形成して、この画像を記録媒体に投影/結像す
る画像記録装置では、二次元配列光源が有する解像度
(画素ピッチ)と、結像光学系の倍率とによって、記録
する画像の解像度が決定されてしまう。そのため、複数
種の解像度、例えば、2540dpi、2438dpi
および2400dpiのように、互いに倍数の関係にな
い複数の解像度に対応して画像記録を行うためには、ズ
ームレンズや、記録する解像度に応じた数だけ結像レン
ズを用意する必要があり、装置構成が複雑となり、ま
た、コストやスペースの点でも不利である。
【0008】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決することにあり、光源とDMD等の二次元空間変調
素子とを組み合わせた光学系、二次元的に配列された点
状の光源によって画像を形成する光学系などの、二次元
配列光源を用いる画像記録において、二次元配列光源の
解像度や結像光学系の倍率によらず、任意の解像度に対
応して画像を記録することができ、しかも、光学系が有
する収差誤差等に起因する画質劣化も大幅に低減できる
画像記録方法、および、この画像記録方法を利用する画
像記録装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の画像記録方法は、二次元的に配列された光
源群により形成される画像を、記録媒体に記録するに際
し、記録中に、前記光源群による記録媒体上における画
像記録位置を、前記光源群の二次元的な配列方向の少な
くとも一方の成分を含む方向に移動させると共に、この
移動に対応して、前記光源群の各画素を記録画像に応じ
て変調して、前記記録媒体に画像を記録することを特徴
とする画像記録方法を提供する。
【0010】また、本発明の画像記録装置は、二次元的
に配列された記録画素を有する二次元配列光源と、記録
中に、前記二次元配列光源による記録媒体上における画
像記録位置を、前記二次元配列光源の記録画素配列方向
の少なくとも一方の成分を含む方向に移動する移動手段
と、前記移動手段による画像記録位置の移動に対応し
て、前記二次元配列光源の各記録画素を記録画像に応じ
て変調する変調手段とを有することを特徴とする画像記
録装置を提供する。
【0011】このような本発明において、前記移動手段
は、前記画像記録位置を二次元配列光源の記録画素配列
方向の両成分を含む方向に移動するのが好ましく、ま
た、前記二次元配列光源の記録画素配列の1方向をA方
向、他方向をB方向とし、前記A方向の記録画素ピッチ
をAp、前記B方向の記録画素ピッチをBp、前記移動
手段による画像記録位置のA方向への移動量をAs、前
記移動手段による画像記録位置のB方向への移動量をB
sとし、さらに、As/Ap=m、Bs/Bp=nとし
た際に、mおよびnが1以上の整数であるのが好まし
く、また、mおよびnの一方が1で他方が2以上の整数
である、もしくは、mおよびnが互いに素の1以上の整
数であるのが好ましく、また、前記変調手段は、前記移
動手段による画像記録位置の移動の際に、mおよびnの
大きい方の二乗回の変調を、均等に時分割して行うのが
好ましく、また、ApとBpとが互いに異なり、かつ、
m>nの際に「Bp/m=q、Ap/q=t」、m<n
の際に「Ap/n=q、Bp/q=t」として、整数の
tが得られた場合に、前記変調手段は、前記移動手段に
よる画像記録位置の移動の際に、m>nの際にはm*t
回の変調を、m<nの際にはn*t回の変調を、均等に
時分割して行うのが好ましい。
【0012】また、このような本発明において、前記二
次元配列光源と記録媒体とを一方向に相対的に移動する
主走査を行う手段と、前記主走査方向と直交する副走査
方向に、前記二次元配列光源と記録媒体とを相対的に移
動する副走査を行う手段と、前記二次元配列光源による
画像記録位置を、前記主走査および副走査に略追随させ
る追随手段とを有し、前記二次元配列光源による画像を
前記主走査方向および副走査方向に配列して画像を記録
すると共に、前記追随手段による略追随と、前記主走査
および副走査の少なくとも一方との間の相対的な速度差
により、前記画像記録位置の移動を行うのが好ましく、
さらに、前記主走査方向および副走査方向と、前記A方
向およびB方向とが一致するのが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像記録方法およ
び画像記録装置について、添付の図面に示される好適実
施例を基に、詳細に説明する。
【0014】図1に、本発明の画像記録方法を実施す
る、本発明の画像記録装置の一例の概略斜視図を示す。
図1に示される画像記録装置10(以下、記録装置10
とする)は、二次元的に配列された記録画素(光源群)
を有する二次元配列光源として、二次元空間光変調素子
と、この二次元空間光変調素子を照明する光源とを組み
合わせた二次元配列光源を用い、この二次元配列光源
と、いわゆるエクスターナルドラム(アウタードラム)
とを用いて、DMD12からの投影光を記録媒体Ptに
配列することにより、記録媒体Ptを2次元的に露光し
て画像を記録する装置である。
【0015】このような記録装置10は、基本的に、照
明光を出射する光源(図示省略)と、二次元空間光変調
素子であるデジタルマイクロミラーデバイス12(以
下、DMD12とする)と、コリメータレンズ14と、
光偏向器16と、フォーカシングレンズ18と、副走査
駆動系20と、エクスターナルドラム22(以下、ドラ
ム22とする)と、これらの制御手段(図示省略)とを
有して構成される。また、ドラム22の外面には記録媒
体Ptが巻き付けられて、公知の手段で保持/固定され
ている。
【0016】光源としては、充分な光量の光(照明光)
を射出できるものであれば、対象となる記録媒体Ptの
分光感度特性に応じた光を出射する各種の光源が利用可
能である。例えば、記録媒体Ptが紫外線による露光が
可能な通常のPS版(コンベンショナルPS版)であれ
ば、超高圧水銀灯やメタルハライドランプ等を用いれば
よい。また、記録媒体Ptが赤外光(熱)に感度を持つ
ヒートモードの記録媒体である場合には、赤外のブロー
ドエリアLD(Broad area Laser Diode)等を用いれば
よい。これら以外にも、記録媒体Ptに応じて、ハロゲ
ンランプ、キセノンランプ等も利用可能である。
【0017】周知のように、DMD12は、所定の回転
軸を中心に所定角度回転(揺動)可能な矩形のマイクロ
ミラーを、二次元的に配列してなる二次元空間光変調素
子で、静電的にマイクロミラーを回転することにより、
各マイクロミラー(=画素)毎に光を変調して、露光を
on/offする。図示例の記録装置10においては、
一例として、画素間隔が17μmで、1024画素×1
280画素のDMD12を用いている。また、後述する
ドラム22の回転方向(図中矢印R方向)とDMD12
の1つの画素列方向とが光学的に一致し、かつ、ドラム
22の軸線と他方の画素列方向とが光学的に一致するよ
うに、各部材が配置される。以下、ドラム22の回転と
逆方向のDMD12の画素列方向(図中矢印Y方向)を
主走査方向、ドラムの軸線方向の図中右方向(図中矢印
X方向)を副走査方向とする。
【0018】前述のように、図示例においては、DMD
12と光源とを組み合わせることにより、二次元配列光
源を構成している。ここで、本発明においては、二次元
配列光源を構成する二次元空間光変調素子は、DMD1
2以外にも、例えば、液晶シャッタを二次元的に配列し
てなる液晶シャッタアレイ、PLZTタイプ、EOタイ
プ、AOタイプ、GLVタイプ等も利用可能である。ま
た、本発明において、二次元配列光源は、このような光
源と空間光変調素子とを組み合わせたものに限定はされ
ない。例えば、LEDなどの点状の光源を二次元的に配
列してなるアレイ状光源、CRTやバックライト型LC
D(液晶ディスプレイ)などの自己発光型のディスプレ
イ等を、二次元配列光源として用いてもよい。しかしな
がら、二次元配列光源としては、変調速度や光の利用効
率等の点で、DMD12と光源とを組み合わせたもの
が、最も好ましい。
【0019】コリメータレンズ14は、DMD12によ
って反射された画像を担持する光を平行光として、光偏
向器16に入射させるものである。
【0020】光偏向器16は、コリメータレンズ14を
介して入射された光を、ドラム22の回転方向に偏向す
ることにより、図1に模式的に示されるように、DMD
12による投影光の記録媒体Ptへの入射位置(画像記
録位置)を、主走査される記録媒体PtにDMD12か
らの投影光を追随させる、追随手段である。すなわち、
光偏向器16は、基本的に、ドラム22の回転に同期し
て、画像を担持するDMD12からの投影光をドラム回
転方向に偏向することにより、この投影光を回転される
記録媒体Ptに追随させ、所定の記録時間(露光時間)
だけ記録媒体Pt上の一定位置に静止(後述するコマF
のシフトを考慮すれば、略静止)させる。以下の説明に
おいては、記録媒体Pt上におけるDMD12の投影光
をコマF、光偏向器16の偏向によって記録媒体Pt上
に静止されたコマFによる1回の画像記録を1コマの記
録とする。従って、1コマは、DMD12による記録媒
体Pt上の1画面(DMD12が一度に露光可能な範
囲)のサイズとなる。
【0021】ここで、本発明においては、画像記録中
(露光中)に、記録媒体Pt上における画像記録位置を
二次元配列光源の画素配列方向の少なくとも一方を含む
方向に移動させる。記録装置10においては、DMD1
2の画素配列方向と、主走査方向および副走査方向とが
光学的に一致するように、光学系が構成されており、好
ましい態様として、記録媒体Pt上に静止させて行う1
コマの画像記録中に、主走査方向および副走査方向の両
成分(以下、主副両成分とする)を含む方向にコマF
(DMD12からの投影光の入射位置)を移動する。以
下、この1コマの記録中におけるコマFの移動を「コマ
Fをシフト」という。
【0022】図示例の記録装置10においては、より好
ましい態様として、追随手段である光偏向器16が、コ
マFをシフトする移動手段を兼ねる。そのため、光偏向
器16の偏向方向は、回転方向(主走査方向)に対し
て、若干の角度を有している。このような光偏向器16
の作用については、後に詳述する。
【0023】光偏向器16は、ガルバノメータミラー、
ポリゴンミラー、ピエゾシステム、レンズをドラム22
の回転方向にシフトする光偏向器等、各種のものが利用
可能である。図示例の記録装置10においては、好適な
一例として、ガルバノメータミラー(以下、ガルバノミ
ラーとする)を用いている。
【0024】フォーカシングレンズ18は、光偏向器1
6によって偏向されたDMD12の投影光を、ドラム2
2に巻き付けられた記録媒体Pt上の所定位置に結像さ
せるものである。
【0025】ドラム22は、その外側面に記録媒体Pt
を巻き付けた状態で、公知の方法で保持/固定すると共
に、軸を中心として、主走査方向と逆の図中矢印R方向
に回転する円筒である。これにより、DMD12(二次
元配列光源)と記録媒体Ptとが、主走査方向に相対的
に移動する(すなわち、主走査を行う)。なお、本発明
において、対象となる記録媒体Ptには特に限定はな
く、感光材料でも感熱材料でもよく、また、フィルム状
でもプレート状でもよい。
【0026】光源からDMD12、コリメータレンズ1
4、光偏向器16、およびフォーカシングレンズ18に
至る光学系は、一体的にユニット化されており、副走査
駆動系20により、副走査方向(図中矢印X方向)に一
定速度で移動する。これにより、DMD12と記録媒体
Ptとが、副走査方向に相対的に移動する(すなわち副
走査を行う)。副走査駆動系20は、いわゆるドラムス
キャナ等に利用される公知のものであり、例えば、図示
しない駆動源と、ユニット化された光学系を積載する移
動台20aと、この移動台20aがその上を移動する、
副走査方向に延在する移動軸20bとからなっている。
【0027】なお、本発明において、記録媒体Ptを保
持して、主走査や副走査を行う手段は、図示例のような
(エクスターナル)ドラム22に限定はされず、フラッ
トベッドでも、記録媒体Ptを内面で保持するインター
ナルドラムでもよい。
【0028】図2に、記録装置10の記録タイミング制
御のブロック図を示す。図2に示すように、光源24、
DMD12、光偏向器16(図2では、コリメータレン
ズ14、フォーカシングレンズ18は省略)等の光学系
は一体化して構成され、少なくとも画像記録の際には、
副走査駆動系20によって副走査方向Xに一定速度で連
続的に移動するようになっている。
【0029】前述のように、画像記録中は、記録媒体P
tを保持するドラム22が回転すると共に、光偏向器1
6は、コマF(DMD12による投影光)を、ドラム2
2の回転に同期して略主走査方向に偏向することによ
り、コマFを所定の記録時間だけ記録媒体Pt上に静止
させて、1コマの記録を行う。また、画像記録中は、光
学系のユニットは、副走査駆動系20によって副走査方
向に搬送される。そのタイミングを制御するために、主
走査位置検出器26がドラム22に設けられると共に、
副走査駆動系20には、副走査位置を検出する副走査位
置検出器28が設けられている。主走査位置検出器26
としては、例えば、ドラム22の回転位置を検出するロ
ータリーエンコーダを用いることができる。
【0030】DMD12には、1コマ分の画像データ
(各マイクロミラーのon/off)を供給する変調信
号発生器30が接続される。変調信号発生器30には、
画像信号が入力され、主走査位置検出器26および副走
査位置検出器28からの検出信号に基づいて、DMD1
2に送る画像信号が切り換えられる。また、光偏向器1
6には、光偏向器ドライバ32が接続される。光偏向器
ドライバ32は、主走査位置検出器26および副走査位
置検出器28の検出信号に基づいて、光偏向器16を駆
動し、DMD12による投影光を、記録媒体Ptの相対
移動に合わせて偏向させる。
【0031】このような記録装置10においては、前述
のようにして光偏向器16によって追随させて記録媒体
Pt上に静止して記録した1コマの画像を、記録媒体P
tの画像記録領域に配列するようにして、画像を記録す
る。
【0032】ここで、画像記録は、副走査を停止した状
態でドラム22を一周して、DMD12による1コマの
画像を主走査方向(Y方向)に1列形成した後に、副走
査駆動系20によって1コマの副走査方向(X方向)の
サイズ分だけ副走査方向にDMD12(光学系)を移動
して、再度、主走査方向への1列の画像記録を行うこと
を繰り返すことにより、記録媒体Ptの全面にコマFを
配列して画像を記録してもよい(この際には、副走査速
度は0)。しかしながら、図示例においては、1画像の
記録時間の短縮や、副走査駆動系20にかかる負担を低
減するために、好ましい態様として、前述のように、連
続的に副走査を行いつつ画像記録を行って、ドラム22
に巻回した記録媒体PtにコマFをスパイラル状に配列
して、全面に画像記録を行う。
【0033】すなわち、図示例の記録装置10において
は、ドラム22の回転速度(主走査速度)に応じて、ド
ラム22が一周した時点で、記録すべきコマFが先に記
録したコマFと副走査方向に隣り合わせるように、副走
査駆動系20による副走査速度を設定する。これによ
り、ドラム22に巻回された記録媒体Ptにスパイラル
状に画像記録を行い、記録媒体Ptを展開した図3の概
念図に示されるように、コマFを主走査方向に階段状に
配列して、記録媒体Ptの全面に画像記録を行う。な
お、図3においては、下方がドラム22の1回転目にお
ける記録を、上方が同2回転目における記録をそれぞれ
示すものであり、また、Ldrは、ドラム22の一周の
長さを示す。この記録方法は、本出願人による特願20
00−316622号の明細書に詳述されている。
【0034】ここで、図示例の記録装置10において
は、前述のように、ドラム22の回転に同期して、光偏
向器16によってDMD12の投影光を主走査方向に偏
向することにより、記録媒体Pt上にコマFを静止して
1コマの記録を行う。ところが、副走査を連続的に行い
ながら画像記録を行うと、主走査方向には光偏向器16
による偏向でコマFを停止できても、記録媒体Pt上に
おけるコマFの位置が副走査方向に動いてしまい、画像
がボケてしまう。そのため、記録装置10においては、
副走査によるコマFの位置ズレに応じて、主走査方向に
対して偏向方向を副走査方向に向けて傾け、1コマの記
録中に、より好適に、コマFを記録媒体Ptに静止させ
るのが好ましい。
【0035】ここで、この主走査方向(矢印Y方向)に
対する偏向方向の角度は、1コマを記録した後、次に記
録するコマFが、副走査方向の画素ピッチ(記録媒体P
t上における画素ピッチ)の整数倍だけ副走査方向に移
動するように設定するのが好ましい。中でも特に、前記
画素ピッチの整数倍をNx、1コマの主走査方向の画素
数をNimg-y 、1コマの主走査方向の画素ピッチをPim
g-y 、1コマの副走査方向の画素ピッチをPimg-x とし
た際に、主走査方向に対する偏向方向の角度ψが下記式
を満たすようにするのが好ましい。 tanψ=(Nx*Pimg-x )/(Nimg-y *Pimg-y
) この画像記録方法については、本出願人による特願20
01−116470号の明細書に詳述されている。
【0036】以上のように、記録装置10においては、
コマF(DMD12の投影光)を記録媒体Ptの移動に
追随させ、基本的に、所定の記録(露光)時間だけ記録
媒体Pt上に静止させた状態で、1コマの画像記録を行
う。ここで、図示例の記録装置10は、本発明にかかる
ものであり、図4に概念的に示すように、1コマの記録
中に、記録媒体Pt上における画像記録位置すなわちコ
マFの位置を、主副両成分を含む方向(矢印V方向)に
シフト(移動)すると共に、1コマで記録する画像に応
じて、記録媒体Pt上において、画像を記録すべき位置
にDMD12の画素(ミラー)が位置した際に、この画
素をonするように、DMD12による表示画像を変調
する。言い換えれば、図示例においては、光学系と記録
媒体Ptとの主走査および副走査と、静止のためのコマ
Fの移動(記録媒体Ptへの追随)との間に、相対的な
速度差を持たせ、かつ、これに伴ってDMD12の各画
素を記録する画像に応じて変調する。本発明において
は、このような構成を有することにより、二次元配列光
源を用いた画像記録において、解像度の変更等を可能に
している。
【0037】以下、図5〜図7を参照して、記録装置1
0(本発明)における画像記録の一例を説明する。図5
(A)に、記録媒体Pt上におけるDMD12によるコ
マFの一部を、図5(B)に、記録媒体Ptに記録する
画像の解像度の一例を、それぞれ概念的に示す。共に、
1マスが1画素であり、すなわち記録媒体Ptにおける
コマFの1画素(DMD12の分解能)と、目的とする
画像の1画素(記録の解像度)とは異なり、コマFの方
が小さく、記録媒体Pt上におけるコマFの各画素と記
録画像とは、図5(C)に示される関係となる。
【0038】本例においては、記録画像に中心が含まれ
るDMD12の画素(ミラー)をonして、画像を記録
する。すなわち、例えば、記録する画像が図5(B)お
よび(C)に太枠で示す画像であれば、黒点で示す中心
が画像記録領域に含まれる、クロスハッチで示されるD
MD12の画素をonにする。ここで、前述の1コマの
記録中における主副両成分を含む方向へのコマFのシフ
トによって、画像記録領域に中心が含まれる画素が変わ
る。本発明においては、それに応じて、DMD12によ
る表示画像を切り換える、すなわち変調することによ
り、画像を記録する。
【0039】以下、図5(A)に示されるDMD12に
よるコマF(DMD12の投影光)の一部による、図5
(B)に太枠で示される画像の記録について、図6〜図
8を参照して、その一例を説明する。本例においては、
一例として、図4に示されるように、1コマの記録中
に、主走査方向(矢印Y方向)に対して3画素分、副走
査方向(矢印X方向)に対して1画素分、コマFをシフ
トする。すなわち、主走査方向:副走査方向=3:1で
コマFをシフトして、画像記録を行う。なお、本例にお
いては、一例として、実際のコマFの移動方向は主走査
方向および副走査方向とは逆方向であるが、本発明はこ
れに限定はされない。また、1コマの記録において、記
録時間(露光時間)を均等に時分割して、DMD12の
表示画像を9回変更すなわち9回の変調を行う。
【0040】一例として、図6(A)に示される状態か
ら1コマの記録を開始する。この状態では、太枠で示す
記録画像の領域には、DMD12の画素a−3,b−3
およびc−1〜3の中心が含まれているので、クロスハ
ッチで示すように、この画素をonして画像を記録す
る。
【0041】前述のように、ドラム22に保持される記
録媒体Ptは主走査方向と逆方向に回転されている。ま
た、コマFは、光偏向器16によって同方向に偏向され
ることにより、基本的に記録媒体Ptに追随/静止され
つつ、前記3:1の割合で主副両成分を含む方向にシフ
トしている。1コマの記録時間の1/9が経過、すなわ
ち、主走査方向(矢印Y方向)に対して3/9画素分、
副走査方向(矢印X方向)に対して1/9画素分、コマ
Fがシフトすると(以下、単に「コマFが所定量シフ
ト」とする)、図6(B)に示されるように、DMD1
2が変調されて、画像(投影像)が切り替わる。すなわ
ち、記録開始状態では含まれていた画素a−3の中心が
記録画像領域から外れるので、図6(A)に示される状
態から、この画素のみがoffされる。
【0042】さらにコマFが所定量シフトすると、図6
(C)に示されるようにDMD12が変調されて、記録
画像領域から中心が外れた画素c−1がoffされ、新
たに中心が記録画像領域に入った画素d−2および3が
onされる。さらにコマFが所定量シフトすると、図7
(D)に示されるようにDMD12が変調されて、記録
画像領域から中心がはずれた画素c−2がoffされ
る。
【0043】以下、同様にして、図7(E)〜図8
(I)に示されるように、コマFが所定量シフトする毎
に、DMD12が変調され、中心が記録画像領域を外れ
た画素がoff、中心が記録画像領域に入った画素をo
nして、画像を記録する。最後に、図8(I)に示され
る状態からコマFが所定量シフトして、図9に示される
状態となると、主走査方向に3画素、副走査方向に1画
素、コマFがシフトして、すなわち1コマの記録が終了
し、全画素がoffされて、記録媒体Ptの移動(ドラ
ム22の回転)および光偏向器16の状態に応じて、主
走査方向に隣り合わせるようにして、次の1コマの画像
記録が開始される。
【0044】すなわち、図6(A)〜図9の1コマの記
録では、図6(A)〜図8(I)において、クロスハッ
チで示した領域を重ねたように記録が行われ、すなわ
ち、図10に概念的に示されるように、画像の記録が行
われる。なお、図10に示されるように、本発明の画像
記録方法では、目的とする記録画像の理想的な解像度を
若干超える領域まで画像記録が行われるが、記録は、目
的とする画像記録領域に集中しており、はみ出した部分
の記録(露光)量は、若干であるので、画質的に問題に
はならない。
【0045】従来の二次元配列光源を用いた画像記録で
は、二次元配列光源の1画素(図示例においては、DM
D12の投影光の1画素)の整数倍の解像度しか表現す
ることができず、これ以外の解像度を表現するために
は、ズームレンズや異なる倍率の複数の結像光学系を準
備する必要があった。
【0046】これに対し、以上の説明より明らかなよう
に、本発明によれば、DMD12等を利用する二次元配
列光源を用いた画像記録において、コマF(二次元配列
光源の投影光)を主副量成分を含む方向にシフト(移
動)すると共に、記録する画像に応じて二次元配列光源
を変調することにより、いわゆる走査露光と同様の画像
記録を行うことができる。
【0047】そのため、本発明によれば、二次元配列光
源の解像度によらず、目的とする解像度および画像に応
じて、二次元配列光源の各画素を変調することで、ズー
ムレンズや複数種の結像系を用いなくても、二次元配列
光源の倍数以外の任意の多数種の解像度、例えば、前述
のような2540dpi、2438dpiおよび240
0dpiの3種の解像度に対応して、画像記録を行うこ
とができる。また、解像度を調整可能であるので、結像
光学系や二次元配列光源に誤差があった場合でも、好適
に補正して所定解像度の画像を記録可能であり、また、
温度変化による記録媒体Ptのサイズ変化等にも容易に
対応できる。しかも、このような走査露光を行う本発明
によれば、結像光学系が有する歪曲収差による投影光の
歪みの悪影響も大きく低減することができ、この歪みに
起因する画質劣化の無い、高画質な画像を記録できる。
【0048】以下、このようなコマFをシフトしながら
の画像記録におけるDMD12(二次元配列光源)の変
調方法について、図11を参照して、その一例を説明す
る。また、図12に、この変調方法を実行する制御ブロ
ック図の一例を示す。
【0049】図11の左上段に示されるように、DMD
12における画素配列方向において、一方向にi番目
で、他方向にj番目の画素を、画素(i,j)とする。
なお、図示例においては、iは副走査方向(X方向)
に、jは主走査方向(Y方向)に対応する。また、この
DMD12の主走査方向の画素ピッチをΔy、副走査方
向の画素ピッチをΔxとする。従って、(i*Δx,j
*Δy)によって、この画素(i,j)の中心位置(x
i ,yj )を得ることができる。
【0050】副走査方向のシフト量を示す関数をFx、
同主走査方向のシフト量を示す関数をFyとする。これ
に応じて、1コマの記録中の時間tにおける、DMD1
2の前記画素(i,j)の中心位置(xi ,yj )の投
影像上の位置は、(Fx(x i ,yj ,t),Fy(x
i ,yj ,t))で示すことができる。以下、この位置
を、(画素)像中心位置(Xi ,Yj )とする。図12
に示すブロック図においては、この関数FxおよびFy
に対応するシフト量決定LUT(ルックアップテーブ
ル)を用いて、像中心位置(Xi ,Yj )を得ている。
なお、この関数FxおよびFy(決定LUT)は、シフ
ト量のみならず、フォーカシングレンズ18の歪曲収差
等を考慮して設定してもよく、これにより、二次元配列
光源を利用する画像記録において、コマのシフトによっ
て解像度変換と共にレンズの収差補正も行うことができ
る。
【0051】一方、記録する画像の出力解像度におけ
る、主走査方向の画素ピッチをΔY、同副走査方向の画
素ピッチをΔXとする。前述のように、DMD12の画
素(i,j)の中心位置(xi ,yj )は、投影像上で
は像中心位置(Xi ,Yj ) となる。従って、像中心位
置を画素ピッチで除すことにより、その像中心位置が記
録画像のビットマップ上の何処の画素に位置するかを知
る事ができ、(round[(Xi /ΔX)+0.5] ,roun
d[(Yj/ΔY)+0.5]) が、記録する画像の画像
ビットマップ上におけるon画素(mon,non)に対応
する場合に、画素(i,j)をonするようにDMD1
2を変調すれば、図6〜図9で例示したような画像記録
を行うことができる。なお、上記式において、「round
」は四捨五入を示す。また、本例では、一例として、
画像ビットマップでは、mが副走査方向に、nが主走査
方向に対応する。
【0052】ここで、記録装置10のような二次元配列
光源を用いた画像記録においては、各画素の投影像サイ
ズのバラツキ、光強度のバラツキ、位置誤差等に起因し
て、シェーディングが発生する。シェーディングは、例
えば、印刷物であれば、再現された網%のバラツキ(面
積率の位置によるローカリティ)となり、画像品質上問
題であり、補正が必要である。通常、シェーディングの
補正は、各画素の光強度補正によって行われるが、コマ
Fをシフトして記録を行う本発明の記録方法によれば、
強度補正ではなく、面積率の直接的な補正によって、シ
ェーディングを補正できる。
【0053】前述の像中心位置を画素ピッチで除した位
置((Xi /ΔX,Yj /ΔY) 以下、これをDMD像
とする)と、画像ビットマップ上におけるon画素(m
on,non)とにおいては、対応する方向の差分の絶対値
は、すなわち、DMD像とon画素との中心位置のズレ
を示している。従って、この絶対値と、主副のそれぞれ
に対応して適宜設定された閾値Thr(正の数)とを比
較し、主副両方向の絶対値が閾値Thr以下である場合
に、DMD12の画素(i,j)をonするように変調
を制御することにより、記録画像の面積率を制御するこ
とができる。 すなわち、|(Xi /ΔX)−mon|≦Thrm |(Yj /ΔY)−non|≦Thrn を共に満たす場合に、DMD12の画素(i,j)をo
nするように変調を制御することにより、記録画像の面
積率を制御することができる。
【0054】閾値は、光学系の有するシェーディングに
応じて、適宜決定すればよい。例えば、Thrm =Th
n =0.5とすれば、先に示した補正を行わない標準
的な画像記録となり、すなわち、DMD像(Xi /Δ
X,Yj /ΔY) が、画像ビットマップのon画素(m
on,non)の中に存在した場合に、DMD12の画素
(i,j)をonする例となる。他方、Thrm =Th
n =0.6とすれば、DMD像が、画像ビットマップ
のon画素から0.1画素分外れても、その画素がon
になるので、面積率を大きくできる。逆に、Thrm
Thrn =0.4とした場合には、DMD像が画像ビッ
トマップのon画素に対して0.1画素分小さい領域に
存在しないと、その画素がonにならないので、面積率
が小さくなる。さらに、Thrm とThrn とを異なる
値にした場合には、主走査方向と副走査方向(画像の縦
横)とで、面積率を制御することができる。
【0055】本発明において、このような、1コマの記
録におけるコマFのシフトにおいて、シフトの方向およ
び量には、特に限定はない。また、記録装置10におい
ては、このコマFのシフトの方向および量は、可変であ
っても、適宜設定可能であってもよい。ここで、DMD
12(二次元配列光源)の画素配列の1方向をA方向、
他方向をB方向、A方向の記録画素ピッチをAp、B方
向の記録画素ピッチをBp、A方向へのシフト量をA
s、B方向へのシフト量をBsとし、さらに、As/A
p=m、Bs/Bp=nとした際に、mおよびnが共に
1以上の整数となるように、コマFのシフトを行うのが
好ましい。すなわち、コマFのシフトは、DMD12の
画素(画素ピッチ)を単位として行うのが好ましく、ま
た、A方向およびB方向の何れの方向にも、1画素以
上、移動するのが好ましい。特に、mおよびnの一方が
1で、他方が2以上の整数であることを満たすように、
コマFのシフトを行うのが好ましい。もしくは、mおよ
びnが、共に1以上の整数で、互いに素であることを満
たすように、コマFのシフトを行うのが好ましい。
【0056】なお、図示例の記録装置10においては、
A方向およびB方向は、主走査方向および副走査方向と
一致するが、A方向およびB方向の、何れが主走査方向
であっても副走査方向であってもよい。
【0057】さらに、上記条件を満たした上で、1コマ
の記録におけるDMD12の変調数(表示画像の切り換
え数すなわち時分割数)を、mおよびnの大きい方の二
乗回とし、均等に時分割して変調を行うのが好ましい。
【0058】図13(A)に、前述の図5〜図9に示さ
れる例における、記録媒体Pt上におけるDMD12の
各画素(ミラー)の動きを概念的に示す。なお、以下の
説明では、便宜的に、図中横方向をA方向、同縦方向を
B方向とし、シフト開始時(各コマFの記録開始時)に
1回目の変調が行われる。
【0059】前述のように、この例では、1コマの記録
において、A方向:B方向=1画素:3画素=m:nで
コマFをシフトして、大きい方のnすなわち32 の9回
の変調を均等に時分割して行なっているので、DMD1
2の各画素は矢印に示されるように移動し、点の位置で
変調が行われる。ここで、矢印で示す1画素の画素位置
Pixに注目すると、この画素位置Pixでは、1コマ
の画像記録において、3つの画素(DMD12のミラ
ー)がB方向の端部からA方向に均等の間隔で進入して
逆側の端部まで進行し、それぞれが、均等の間隔すなわ
ち位相を揃えて3回変調される。すなわち、この例で
は、1コマの記録開始時における画素位置において、1
画素につき、A方向×B方向で均等な3×3の9画素の
画像を記録したことになり、従って、DMD12の解像
度の3倍相当の解像度の画像記録を、両方向に略均一に
行うことができる。
【0060】図13(B)に、A方向:B方向=1画
素:4画素でコマFをシフトした場合における、DMD
12の各画素の動きを概念的に示す。本例では、m:n
=1:4であるので、DMD12の各画素は矢印に示さ
れるように移動し、また、1コマの記録で均等に時分割
した16回の変調を行う。矢印で示す画素位置Pixに
注目すると、同様に、均等の間隔で4つの画素がB方向
の端部から逆端まで進行し、位相を揃えて4回変調され
る。すなわち、この例では、記録開始時における画素位
置において、1画素につき、A方向×B方向で均等な4
×4の16画素の画像を記録したことになり、DMD1
2の解像度の4倍相当の解像度の画像記録を、両方向に
略均一に行うことができる。
【0061】図14(A)に、A方向:B方向=2画
素:3画素でコマFをシフトした場合における、DMD
12の各画素の動きを概念的に示す。本例では、m:n
=2:3であるので、DMD12の各画素は矢印に示さ
れるように移動し、また、1コマの記録で均等に時分割
した9回の変調を行う。同様に、矢印で示す画素位置P
ixに注目すると、B方向の端部からA方向に均等の間
隔で3つの画素が進入する。ここで、mおよびnがいず
れも1ではない本例においては、2つの画素は、この画
素位置PixをB方向に端部から端部まで進行して3回
変調されるが、残りの1画素は、途中で、画素位置Pi
xから退出する。しかしながら、この退出と同時に、シ
フト量の少ないA方向の逆端部からA方向に同間隔かつ
B方向に同位置で別の画素が進入し、他の画素と同タイ
ミングで1回変調される。従って、この画素位置Pix
における変調回数は、9回となる。また、各画素の変調
は、B方向の位相が揃っている。すなわち、本例におい
ても、記録開始時における画素位置において、1画素に
つき、A方向×B方向で均等に3×3の9画素の画像を
記録したことになり、従って、DMD12の解像度の3
倍相当の解像度の画像記録を、両方向に略均一に行うこ
とができる。
【0062】さらに、図14(B)に、A方向:B方向
=3画素:5画素でコマFをシフトした場合における、
DMDの各画素の動きを概念的に示す。本例では、m:
n=3:5であるので、DMD12の各画素は矢印に示
されるように移動し、また、1コマの記録で均等に時分
割した25回の変調を行う。同様に、矢印で示す画素位
置Pixに注目すると、B方向の端部からA方向に均等
の間隔で5つの画素が進入し、3画素はB方向の逆端ま
で進行するが、2画素は、途中で退出する。しかしなが
ら、先の例と同様に、この退出と同タイミングで、A方
向に同間隔かつB方向に同位置に、他の画素が画素位置
Pixに進入し、位相を合わせて変調される。これによ
り、画素位置Pixにおける変調回数は25回となり、
且つ、各変調はB方向の位相が揃っている。すなわち、
本例においても、記録開始時における画素位置におい
て、1画素につき、A方向×B方向で均一に5×5の2
5画素の画像を記録したことになり、従って、DMD1
2の解像度の5倍相当の解像度の画像記録を、両方向に
略均一に行うことができる。
【0063】以上の説明から明らかなように、本発明の
画像記録においては、記録開始時における1画素の画素
位置においては、B方向(シフト画素数の大きい方向)
の端部には、B方向のシフト画素数(画素ピッチ数)と
同数の画素が、A方向(シフト量の少ない方向)に同間
隔で進入する。従って、進入する画素の進行経路が重な
らなければ、この画素位置は、A方向に、B方向のシフ
ト画素数に分割(解像度を増加)されたような状態とな
る。また、1画素について、A方向に、B方向のシフト
画素数に分割されるのであれば、1コマの記録におい
て、B方向のシフト画素数の二乗回、均等に時分割して
変調を行えば、1画素の画素位置における各画素の変調
数は、A方向の分割数に等しくなり、しかも、各画素の
変調の位相は、B方向に揃う。すなわち、A方向とB方
向の分割数を等しくできる。これにより、両方向に均等
に分割を行って、それぞれで変調を行い、両方向の解像
度を等しくして、DMD12の解像度を向上できる。
【0064】すなわち、DMD12(二次元配列光源)
を用いた画像記録において、mおよびnの一方が1で他
方が2以上の整数であることを満たすように、もしく
は、mおよびnが、共に1以上の整数で互いに素である
ことを満たすように、画素を単位としてコマFのシフト
を行い、かつ、変調回数をmおよびnの大きい方の二乗
回として、均等に時分割して変調を行うことにより、良
好な効率でDMD12の解像度の向上を行うことができ
ると共に、コマFのシフトによる解像度の向上をA方向
およびB方向に均一にでき、すなわち、DMD12の二
次元方向の解像度を均一に向上して、前述の図5〜図1
0に示されるような解像度変換を行った画像記録を、高
画質に行うことができる。
【0065】ところで、図14に示される例において
は、画素位置Pixに進入した画素の1回の変調が、こ
の画素位置Pix内で終了せず、隣の画素位置に至って
しまう場合がある。例えば、図14(A)の画素位置P
ixを拡大した図15(A)に示されるように、画素位
置Pixを通過する矢印aの画素において、デューティ
ーが100%の場合には、点bで始まった変調の終了位
置は×の位置であり、すなわち、この記録は隣の画素位
置に進入してしまう。
【0066】このような不都合を回避するために、本発
明においては、mとnの大きい方に、両者の最小公倍数
を乗算した数を変調回数としても良い。これにより、各
画素位置で開始された変調が、隣の画素位置まで進入す
ることを防止できる。すなわち、この例であれば、m:
n=2:3であるので、図15(B)に示されるよう
に、1コマの記録において、3×6=18回の変調を行
えばよい。
【0067】以上の例は、いずれも、DMD12の画素
(画素ピッチ)が等方、すなわち、Ap=Bpで説明し
たが、本発明は、画素が異方(Ap≠Bp)の場合で
も、同様にして、好適な解像度の変更を行うことができ
る。さらに、画素が異方の場合には、この方法を利用し
て、m>nの際に「Bp/m=q、Ap/q=t」、m
<nの際に「Ap/n=q、Bp/q=t」として、整
数のtが得られた場合には、m>nの際にはm*t回の
変調を、m<nの際にはn*t回の変調を、共に、均等
に時分割して行うのが好ましい。
【0068】図16(A)に、その一例を示す。この例
は、画素(画素ピッチ)がAp:Bp=2:3のDMD
12を用いて、A方向:B方向=1画素:2画素でコマ
Fをシフトした際における、DMD12の各画素の動き
を概念的に示す図である。1画素の画素位置Pixに注
目して、本例においては、Ap:Bp=2:3であるの
で、1画素をA方向に2分割、B方向に3分割の6分割
して、それぞれで変調を行えば、両方向に均等な解像度
にできる。図16(A)に示される例においては、m:
n=1:2でm<nであるので、Ap/n=2/2=1
=qである。また、Bp/q=3/1=3=tで、tが
整数解となる。従って、1コマの記録において、n*t
=2×3=6回の変調を、均等に時分割して行えばよ
い。これにより、画素位置Pixに示されるように、A
方向に2分割、B方向に3分割の6分割で変調を行うこ
とができる。
【0069】図16(B)に、別の例を示す。この例
は、画素(画素ピッチ)がAp:Bp=3:4のDMD
12を用いて、A方向:B方向=2画素:3画素でコマ
Fをシフトした際における、DMD12の各画素の動き
を概念的に示す図である。1画素の画素位置Pixに注
目して、本例においては、Ap:Bp=3:4であるの
で、1画素をA方向に3分割、B方向に4分割の12分
割して、それぞれで変調を行えば、両方向に均等な解像
度にできる。図16(B)に示される例においては、
m:n=2:3でm<nであるので、Ap/n=3/3
=1=qである。また、Bp/q=4/1=4=tで、
tが整数解となる。従って、1コマの記録において、n
*t=3×4=12回の変調を、均等に時分割して行え
ばよい。これにより、画素位置Pixに示されるよう
に、A方向に3分割、B方向に4分割の12分割で変調
を行うことができる。
【0070】前述のように、図16(A)に示される例
においては、Ap:Bp=2:3であるので、1画素を
A方向に2分割、B方向に3分割の6分割して(あるい
は、その整数倍に分割してもよい)、それぞれで変調を
行えば、両方向に均等な解像度にできる。ここで、前述
のように、本発明においては、B方向(シフト量の大き
い方向)から見ると、シフト画素数と同数の画素が進入
する。すなわち、図示例では、B方向のシフト画素数が
2であれば、1画素をA方向に2分割できる。一方、B
方向を3分割するためには、B方向のシフト画素数が2
であるので、1コマの記録において6回の変調を行えば
よい。ここで、A方向は2分割であるので、Apを2
(すなわちn)で割って得られた数qによって、Bpを
除した際に(すなわちBp/q)、整数解が得られなけ
れば、A方向およびB方向に均等な分割を行うことはで
きない。
【0071】従って、画素が不等方の場合において、上
記条件、すなわち、シフト画素数の小さい方の画素(画
素ピッチ)を、大きいシフト画素数で除した数(q)を
算出し、このqによって、シフト画素数の大きい方の画
素を除した数(t)が整数解となる場合には、変調数を
大きいシフト画素数とtとを乗算した数とし、均等に時
分割して変調を行うことにより、A方向およびB方向の
解像度を均一にして、解像度の変更を行うことが可能に
なる。
【0072】本発明は、このように1コマの記録中に、
コマF(投影光)をA方向およびB方向の両成分を含む
方向にシフト(移動)することにより、二次元配列光源
を用いる画像記録において、従来は不可能であった任意
の解像度の画像記録を実現している。記録媒体Pt上に
おけるコマFのシフトの方法には、特に限定はなく、各
種の方法が利用可能である。例えば、光偏向器12を利
用する方法、主走査速度(ドラム22の周速度)とコマ
Fの静止とに速度差を付ける方法、副走査速度と光偏向
器による副走査方向への追随速度とに差をつける方法、
記録媒体Pt(図示例ではドラム22)を移動する方
法、光学系を移動する方法、これらを組み合わせる方
法、等が例示される。
【0073】前述のように、図示例の記録装置10は、
追随走査によってコマFを記録媒体Pt上に静止して1
コマの露光を行うものであり、主走査方向および副走査
方向が、DMD12の画素配列方向すなわち前述のA方
向およびB方向に一致している。この記録装置10にお
いては、好ましい態様として、1コマの記録におけるコ
マFの追随手段である光偏向器16が、コマFのシフト
(移動)手段も兼ねている。そのため、光偏向器16の
偏向方向は、偏向方向は主走査方向に対して、若干、副
走査方向に傾いている。これにより、主走査および副走
査に対して、記録媒体Ptに対するコマFの追随速度に
相対速度差を持たせ、1コマの記録中にコマFを主副
(すなわちA方向およびB方向)両成分を含む方向にシ
フトさせている。
【0074】ここで、この光偏向器16による偏向方向
等は、一例として、目的とするシフト量および方向、あ
るいはさらに、前述の角度ψに応じて、以下のように決
定すればよい。
【0075】ドラム22の周速度すなわち主走査速度を
Vyとすれば、1コマの記録において、記録媒体Pt上
の或る一点の或る時間tにおける主走査方向(矢印Y方
向)の位置Y(t)は、図17(A)に示されるよう
に、「Y(t)=−Vy*t」となる。一方、記録媒体
Pt上における光偏向器16(図示例では、ガルバノミ
ラー)による偏向速度をVy’とすると、1コマの記録
において、記録媒体Pt上の或る画素(DMD12の画
素)の或る時間tにおける主走査方向の位置Y’(t)
は、同図に示すように、「Y’(t)=−Vy’*t」
となる。なお、図示例においては、光偏向器16がガル
バノミラーであるので、記録時間Tを過ぎた時点で逆方
向に揺動し、位置は一点鎖線で示されるようになる。
【0076】ここで、1コマの記録時間をTとすると、
前述の1コマの記録における主走査方向のシフト量は両
者の差分ΔYで示すことができる。 すなわち、 ΔY=Y’(T)−Y(T) ΔY=−Vy’*T−(−Vy*T) Vy’=Vy−(ΔY/T)
【0077】他方、1コマの記録において、記録媒体P
t上の或る一点の或る時間tにおける副走査方向(矢印
X方向)の位置は移動しない。一方、副走査駆動系20
による副走査速度をVxとすると、これに起因する或る
時間tにおける或る画素の副走査方向の位置X(t)
は、図17(B)に示すように、「X(t)=Vx*
t」となる。他方、或る画素の光偏向器16による副走
査方向への移動速度をVx’とすると、これに起因する
或る時間tにおける或る画素の副走査方向の位置X’
(t)は、同図に示すように「X’(t)=Vx’*
t」となる。
【0078】同様に、1コマの記録時間をTとすると、
前述の1コマの記録における副走査方向のシフト量は両
者の差分ΔXで示すことができる。 すなわち、 ΔX=X’(T)−X(T) ΔX=Vx*t−Vx’*t Vx’=Vx−(ΔX/T)
【0079】光学系(DMD12)から見た場合には、
記録媒体Pt上における或る一点は、副走査速度Vxと
ドラム22の周速度Vyによって決まる。従って、図1
7(C)に示されるように、記録時間がTである1コマ
の記録においては、主走査速度および副走査速度による
Vx*TおよびVy*Tで決まる地点から、目的とする
シフト量に応じたΔXおよびΔYだけズレた位置に向か
って偏向を行うように、光偏向器16を設定すればよ
い。
【0080】ここで、主走査方向と光偏向器16の偏向
方向とが成す角度をθ、光偏向器16の偏向速度をVg
とすると、 「Vx’=Vg*sinθ」および「Vy’=Vg*c
osθ」 従って、 tanθ=(Vx’/Vy’) =[Vx−(ΔX/T)]/[Vy−(ΔY/T)] =(Vx*T−ΔX)/([Vy*T−ΔY) となる。すなわち、これを満たすように、光偏向器16
の角度、主走査速度(ドラム22の回転速度)、副走査
速度等を設定すれば、1コマの記録において、目的とす
る主副(A方向およびB方向)の両方向を含むコマFの
シフトを行うことができる。
【0081】このような追随走査によって、コマFを記
録媒体Pt上に静止させて1コマの露光を行う画像記録
において、光偏向器16によって偏向されるコマFをシ
フトする方法は、このような光偏向器16を傾ける方法
に限定はされず、各種の方法が利用可能である。
【0082】例えば、ダブプリズム等の像回転素子を用
い、光偏向器16によって偏向された投影光を像回転素
子に入射すると共に、像回転素子の回転角度を調整する
ことにより、投影光の偏向方向を変更(回転)して、コ
マFをシフトしてもよい。図18に、ダブプリズム、イ
メージローテータプリズム、ペチャンプリズムの回転角
(0°、90°、180°、および270°)と、入射
光の光路変更すなわちコマFのシフトの状態との関係
を、まとめて示す。なお、3枚のミラーを組み合わせて
も、イメージローテータプリズムと同様に投影光のシフ
ト(回転)を行うことができる。
【0083】また、フォーカシングレンズ18の光軸と
光学的に一致する回転軸を有するゴニオステージ(あお
りステージ)に光偏向器16を装着し、ゴニオステージ
の角度調整によって光偏向器16を回転させて、投影光
の偏向方向を調整してコマFをシフトしてもよい。さら
に、このゴニオステージに変えて、ゴニオステージの回
転中心に相当する位置にピン等の規制部材を設けて、光
偏向器16の回転を規制し、規制部材から離れた位置で
光偏向器16を押し引きすることにより、光偏向器16
の回転調整を行ってコマFをシフトしてもよい。
【0084】以上、本発明の画像記録方法および画像記
録装置について詳細に説明したが、本発明は、以上の例
には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て、各種の改良や変更を行ってもよいのはもちろんであ
る。
【0085】例えば、以上の例は、何れも、B方向の方
がシフト画素数が大きいが、本発明はこれに限定はされ
ず、各図を横方向から観察すれば明らかなように、A方
向の方がシフト量が大きくても、全く同様の効果を得る
ことができる。なお、図示例のような主走査および副走
査を行う場合には、主副いずれの方向とA方向もしくは
B方向が一致してもよいのは、前述の通りである。ま
た、以上の例では、いずれも図中左下方に向かってシフ
トを行っているが、本発明はこれに限定はされず、各図
を回転して観察し、もしくは裏面方向から観察すれば明
らかなように、シフトの方向は右方向でも上方向でも、
全く同様の効果を得ることができる。
【0086】また、以上の例は、二次元配列光源の投影
光を偏向することにより、記録媒体上に投影光(コマ)
を静止して1コマの画像を記録する追随走査を行う画像
記録装置であるが、本発明はこれに限定はされず、例え
ば、前述の図18に示されるような、二次元配列光源に
おいて画像を移動(シフト)することにより、記録材料
上に二次元配列光源の投影光を静止して多重露光を行う
画像記録にも、好適に利用可能である。この際において
は、一例として、二次元配列光源の主走査方向の最上流
の画素列から最下流の画素列までの同一画像のシフトを
前述の例の1コマと見なして、同様に、1コマの画像記
録中にコマを主副両方向の成分を含む方向に移動すれば
よい。
【0087】また、本発明は、上述の例のような主走査
および副走査を行って、1コマの画像を二次元的に配列
することにより、1つの画像を記録するものにも限定は
されず、例えば、1コマの画像記録で1つの画像を記録
してもよい。
【0088】さらに、図示例においては、二次元配列光
源の画素配列方向の両成分を含む方向に二次元配列光源
の投影光をシフトしているが、本発明はこれに限定はさ
れず、画素配列方向の一方のみに投影光をシフトして、
この方向のみ任意に解像度をしてもよい。
【0089】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、光源とDMDなどの空間変調素子との組み合わ
せ、LEDなどの点光源を二次元的に配列した光源等、
二次元的に配列された光学的な記録素子を有する二次元
配列光源を用いた画像記録において、複数の任意の解像
度の画像記録を行うことができ、また、光学系が有する
歪曲収差等による悪影響も排除した、高画質な画像記録
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像記録装置の一例の概略斜視図で
ある。
【図2】 図1に示される画像記録装置の画像記録タイ
ミング制御を示すブロック図である。
【図3】 図1に示される画像記録装置による画像記録
を説明するための概念図である。
【図4】 本発明による画像記録を説明するための概念
図である。
【図5】 (A)はDMDによる投影光を、(B)は記
録画像を、Cは本発明による画像記録を、それぞれ説明
するための概念図である。
【図6】 (A)〜(C)は、本発明による画像記録を
説明するための概念図である。
【図7】 (D)〜(F)は、本発明による画像記録を
説明するための概念図である。
【図8】 (G)〜(I)は、本発明による画像記録を
説明するための概念図である。
【図9】 本発明による画像記録を説明するための概念
図である。
【図10】 図6〜図9で行われた画像記録による画像
を概念的に示す図である。
【図11】 本発明による画像記録の一例を説明するた
めの概念図である。
【図12】 図11に示される画像記録方法を実施する
ための制御ブロック図の一例である。
【図13】 (A)および(B)は、本発明における画
像記録の一例を説明するための概念図である。
【図14】 (A)および(B)は、本発明における画
像記録の別の例を説明するための概念図である。
【図15】 (A)は図13(C)の部分拡大図、
(B)は本発明における画像記録の別の例を説明するた
めの概念図である。
【図16】 (A)および(B)は、本発明における画
像記録の別の例を説明するための概念図である。
【図17】 (A)〜(C)は、図1に示される画像記
録装置における画像記録を説明するための概念図であ
る。
【図18】 本発明の画像記録における投影光の移動方
法の例示である。
【図19】 (A)〜(C)は、従来の二次元配列光源
を用いた画像記録を説明するための概念図である。
【符号の説明】
10 (画像)記録装置 12 DMD 14 コリメータレンズ 16 光偏向器 18 フォーカシングレンズ 20 副走査駆動系 22 (エクスターナル)ドラム 24 感光材料 26 主走査位置検出器 28 副走査位置検出器 30 変調信号発生器 32 光偏向器ドライバ Pt 記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角 克人 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内 (72)発明者 砂川 寛 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2C162 AE28 AE37 AF53 FA09 2H106 AA71 BA84 5C051 AA02 CA06 DB22 DB24 DB28 DC04 DC07 DE05 DE09 5C072 AA03 BA16 HA01 HA04 HA11 HB06 HB08 HB15 JA02 MB04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二次元的に配列された光源群により形成さ
    れる画像を、記録媒体に記録するに際し、 記録中に、前記光源群による記録媒体上における画像記
    録位置を、前記光源群の二次元的な配列方向の少なくと
    も一方の成分を含む方向に移動させると共に、この移動
    に対応して、前記光源群の各画素を記録画像に応じて変
    調して、前記記録媒体に画像を記録することを特徴とす
    る画像記録方法。
  2. 【請求項2】二次元的に配列された記録画素を有する二
    次元配列光源と、 記録中に、前記二次元配列光源による記録媒体上におけ
    る画像記録位置を、前記二次元配列光源の記録画素配列
    方向の少なくとも一方の成分を含む方向に移動する移動
    手段と、 前記移動手段による画像記録位置の移動に対応して、前
    記二次元配列光源の各記録画素を記録画像に応じて変調
    する変調手段とを有することを特徴とする画像記録装
    置。
  3. 【請求項3】前記移動手段は、前記画像記録位置を二次
    元配列光源の記録画素配列方向の両成分を含む方向に移
    動する請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】前記二次元配列光源の記録画素配列の1方
    向をA方向、他方向をB方向とし、前記A方向の記録画
    素ピッチをAp、前記B方向の記録画素ピッチをBp、
    前記移動手段による画像記録位置のA方向への移動量を
    As、前記移動手段による画像記録位置のB方向への移
    動量をBsとし、さらに、As/Ap=m、Bs/Bp
    =nとした際に、mおよびnが1以上の整数である請求
    項2または3に記載の画像記録装置。
  5. 【請求項5】mおよびnの一方が1で他方が2以上の整
    数である、もしくは、mおよびnが互いに素の1以上の
    整数である、請求項4に記載の画像記録装置。
  6. 【請求項6】前記変調手段は、前記移動手段による画像
    記録位置の移動の際に、mおよびnの大きい方の二乗回
    の変調を、均等に時分割して行う請求項4または5に記
    載の画像記録装置。
  7. 【請求項7】ApとBpとが互いに異なり、かつ、m>
    nの際に「Bp/m=q、Ap/q=t」、m<nの際
    に「Ap/n=q、Bp/q=t」として、整数のtが
    得られた場合に、 前記変調手段は、前記移動手段による画像記録位置の移
    動の際に、m>nの際にはm*t回の変調を、m<nの
    際にはn*t回の変調を、均等に時分割して行う請求項
    4または5に記載の画像記録装置。
  8. 【請求項8】前記二次元配列光源と記録媒体とを一方向
    に相対的に移動する主走査を行う手段と、前記主走査方
    向と直交する副走査方向に、前記二次元配列光源と記録
    媒体とを相対的に移動する副走査を行う手段と、前記二
    次元配列光源による画像記録位置を、前記主走査および
    副走査に略追随させる追随手段とを有し、 前記二次元配列光源による画像を前記主走査方向および
    副走査方向に配列して画像を記録すると共に、前記追随
    手段による略追随と、前記主走査および副走査の少なく
    とも一方との間の相対的な速度差により、前記画像記録
    位置の移動を行う請求項2〜7のいずれかに記載の画像
    記録装置。
  9. 【請求項9】前記主走査方向および副走査方向と、前記
    A方向およびB方向とが一致する請求項8に記載の画像
    記録装置。
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