JP2003127410A - インクカートリッジにおけるカバーフィルムの形成方法 - Google Patents

インクカートリッジにおけるカバーフィルムの形成方法

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JP2003127410A
JP2003127410A JP2001320733A JP2001320733A JP2003127410A JP 2003127410 A JP2003127410 A JP 2003127410A JP 2001320733 A JP2001320733 A JP 2001320733A JP 2001320733 A JP2001320733 A JP 2001320733A JP 2003127410 A JP2003127410 A JP 2003127410A
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film
forming
ink
cover film
ink cartridge
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Michiya Tsukahara
道也 塚原
Koji Suda
幸治 須田
Hisashi Koike
尚志 小池
Mutsuhiko Ota
睦彦 太田
Satoshi Shinada
聡 品田
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 品質上の信頼性およびカバーフィルムの生産
性を高める。 【解決手段】 平面ほぼコ字状のインクカートリッジに
設けられたインク・空気流通部形成用の凹部の開放面を
カバーフィルムで封止することによってインク流通部お
よび空気流通部を形成するインクカートリッジにおける
カバーフィルムの形成方法において、カバーフィルムを
形成するためのフィルム形成用素材700に貫通孔70
0aを多数個形成する工程と、貫通孔700aのフィル
ム切断側縁部に沿ってフィルム形成用素材700を切断
することによりフィルム部材57Aを形成する工程と、
凹部の開放面を封止するため容器本体にフィルム部材5
7Aを固着することによりカバーフィルムを形成する工
程とを含む方法とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録装置用のヘッ
ドにインクを供給するためのインクカートリッジにおけ
るカバーフィルムの形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置は、一般にキ
ャリッジ上に搭載されて記録用紙の幅方向に移動する記
録ヘッドと、この記録ヘッドの移動方向と直交する方向
に記録用紙を相対的に移動させる紙送り手段とを備えて
いる。このようなインクジェット式記録装置において、
記録用紙に対する印刷は、印刷データに基づいて記録ヘ
ッドからインク滴を吐出させることにより行われる。そ
して、キャリッジ上に例えばブラック,イエロー,シア
ンおよびマゼンタの各インクが貯留されたインクカート
リッジを搭載し、記録ヘッドからの各インクの吐出割合
を変えることにより、フルカラー印刷を可能としてい
る。
【0003】このようなインクカートリッジにおいて
は、図7に示すように、インク流路・空気流路形成用の
凹部801a等を有するヘッド接続用のカートリッジ本
体801と、このカートリッジ本体801の凹部801
a等を封止してインク流路および空気流路(共に図示せ
ず)を形成するためのカバーフィルム802とを備えた
ものが提案されている。このうちカートリッジ本体80
1は平面ほぼコ字状の容器によって形成され、一方カバ
ーフィルム802はカートリッジ本体801の平面形状
に対応する平面ほぼコ字状の遮気性フィルムによって形
成されている。
【0004】従来、この種のインクカートリッジにおけ
るカバーフィルムの形成は、図8に示すように、フィル
ム形成用素材803の一部を切断してフィルム部材80
2Aを形成し、このフィルム部材802Aをカートリッ
ジ本体801に取り付けた後、フィルム部材801に切
り欠き802aを形成(切断)していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のカバー
フィルムの形成方法は、前記したように、カートリッジ
本体801にフィルム部材802Aを取り付けた後、こ
のフィルム部材802Aに切り欠き802aを形成する
ことにより実施されるため、次に示すような課題を抱え
ている。すなわち、カートリッジ本体801にフィルム
部材802Aを取り付けた後、フィルム部材802Aに
切り欠き802aを形成すると、カバーフィルム802
の平面形状がカートリッジ本体801の平面形状に適合
し難いばかりか、切り欠き802aの縁部がカートリッ
ジ本体801から剥離し、品質上の信頼性が低下する。
【0006】そこで、フィルム形成用素材803の一部
を切断してフィルム部材802Aを形成した後、更にフ
ィルム部材802Aに切り欠き802aを形成し、これ
をカートリッジ本体801に取り付けることによりカバ
ーフィルム802を形成する方法が考えられる。しか
し、フィルム形成用素材803の切断工程後に切り欠き
802aを形成する場合、その位置合わせが困難なもの
となり、カバーフィルム802の生産性が低下する。
【0007】本発明は、このような技術的課題を解決す
るためになされたもので、品質上の信頼性およびカバー
フィルムの生産性を高めることができるインクカートリ
ッジにおけるカバーフィルムの形成方法を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ためになされた本発明に係るインクカートリッジにおけ
るカバーフィルムの形成方法は、平面ほぼコ字状のイン
クカートリッジに設けられたインク・空気流通部形成用
の凹部の開放面をカバーフィルムで封止することによっ
てインク流通部および空気流通部を形成するインクカー
トリッジのカバーフィルム形成方法において、前記カバ
ーフィルムを形成するためのフィルム形成用素材に貫通
孔を多数個形成する工程と、前記貫通孔のフィルム切断
側縁部に沿って前記フィルム形成用素材を切断すること
によりフィルム部材を形成する工程と、前記凹部の開放
面を封止するため、前記カートリッジ本体に前記フィル
ム部材を固着することにより前記カバーフィルムを形成
する工程とを含むことを特徴とする。
【0009】このような方法によると、カバーフィルム
の形成前にカートリッジ本体の平面ほぼコ字状に適合す
る平面ほぼコ字状のフィルム部材が形成される。したが
って、カバーフィルムの平面形状をカートリッジ本体の
平面形状に適合させることができるとともに、カバーフ
ィルムの剥離発生を防止することができ、品質上の信頼
性を高めることができる。また、フィルム形成用素材の
切断時に切り欠きを形成することができるため、フィル
ム部材の形成時に従来必要とした切り欠きの位置合わせ
が不要となり、カバーフィルムの生産性を高めることも
できる。
【0010】ここで、前記フィルム形成用素材が、前記
貫通孔を長手方向に配列する帯状部材によって形成され
ていることが望ましい。このような方法によると、フィ
ルム形成用素材を長手方向に移動させて切断することが
でき、フィルム形成における生産性を一層高めることが
できる。また、前記フィルム形成用素材が切断前におい
てリールに巻回されることが望ましい。このような方法
によると、フィルム形成用素材をリールに巻回して保管
することができ、フィルム形成用素材の保管スペースを
縮小することができる。
【0011】さらに、前記フィルム部材を前記カートリ
ッジ本体に接着,溶着,貼着のいずれかによって固着す
ることが望ましい。このような方法によると、カバーフ
ィルムの形成が、接着,溶着,貼着のいずれかの固着手
段を選択することにより行われる。そして、前記フィル
ム部材を、前記フィルム形成用素材を切断する毎に、前
記カートリッジ本体に固着することが望ましい。このよ
うな方法によると、カバーフィルムの形成時にフィルム
部材の重なり合いを防止して、フィルム部材を一枚ずつ
カートリッジ本体に確実に固着することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係るイ
ンクカートリッジにおけるカバーフィルムの形成方法に
つき、図に示す実施の形態に基づいて説明する。本形成
方法を説明するに先立ち、インクカートリッジにつき、
図1〜図4を用いて説明する。図1(a)および(b)
は、本発明が適用されたインクカートリッジの外観を示
す斜視図である。図2は、本発明が適用されたインクカ
ートリッジの内部構造を斜め上方から見た斜視図であ
る。図3は、本発明が適用されたインクカートリッジの
内部構造を示す背面図である。図4は、本発明が適用さ
れたインクカートリッジのカートリッジホルダに対する
接続状態を示す正面図である。
【0013】図1(a)および(b)に示すインクカー
トリッジ1は、一方側に開口する平面ほぼコ字状のカー
トリッジ本体としての容器本体(下ケース)2と、この
容器本体2の開口部を封止する蓋体(上ケース)3とを
有し、その内部がインク流路系および空気流路系(共に
後述)から大略構成されている。
【0014】前記容器本体2の下方部には、記録ヘッド
112のインク供給針72(共に図4に図示)に接続可
能なインク供給口4およびこのインク供給口4の側方に
並列する第一開口部(開放孔)85,第二開口部86
(共に図3に図示)が設けられている。前記第一開口部
85はインク収容室(インクタンク室)11に連通さ
れ、また前記第二開口部86は前記インク収容室11お
よび後述するインクエンド室(バッファ室,差圧弁収容
室)に連通されている。
【0015】前記容器本体2の上方側部にはカートリッ
ジホルダに着脱可能な係止部材5,6が一体に設けられ
ている。そして、図1(a)に示すように一方の係止部
材5の下方部には回路基板(IC基板)7が配設され、
他方の係止部材6の下方部には同図(a)および(b)
に示すようにバルブ収容室8が配設されている。なお、
前記回路基板7は、インクに関する情報データ、例えば
色種,顔料/染料系インクの種別,インク残量,シリア
ル番号,有効期限および対象機種等のデータを書き込み
可能に保存した記憶素子を有している。
【0016】次に、前記した容器本体2内の「インク流
路系」と「空気流路系」につき、図1〜図4を用いて説
明する。 「インク流路系」前記インクカートリッジ1には、前記
容器本体2の正面側に内フィルム(遮気性フィルム)を
介して前記蓋体3を接合することにより、また前記容器
本体2の背面側にカバーフィルムとしての外フィルム
(遮気性フィルム)57を介して保護ラベル(図示せ
ず)を接合することにより内部空間が形成されている。
この内部空間は、図2に示すように、前記記録ヘッド1
12(図4に図示)に対するインク供給口側が若干下方
となるように延在する仕切壁10によって上下に分割形
成されている。この内部空間の下部領域は、前記記録ヘ
ッド112の接続状態において大気中に開放するインク
収容室11とされている。
【0017】前記インク収容室11には、各高さ位置が
互いに異なる二つの中間壁300,301が配設されて
いる。一方の中間壁300は、前記インク収容室11の
片側側面部と所定の間隔をもって配置されている。他方
の中間壁301は、前記インク収容室11の底面部に対
向し、前記中間壁300のインク供給口側に配置されて
いる。この中間壁301は、インク注入方向(上下)に
並列する二つの空間部11a,11bに前記インクタン
ク室11を隔成している。また、この中間壁301に
は、前記第一開口部85の軸線と同一の軸線をもつ貫通
孔301aが設けられている。
【0018】前記内部空間の上部領域は、前記仕切壁1
0を底面部とする枠部14によって区画されている。前
記枠部14の内部空間は、前記記録ヘッド112に接続
するインクエンド室(一部)を構成し、このインクエン
ド室の正面側が連通口15aを有する垂直壁15によっ
て左右に分割形成されている。この分割形成された内部
空間の一方側領域はバッファ室(インク収容室)16と
され、また他方側領域は負圧発生手段収容室(インク収
容室)17とされている。
【0019】前記バッファ室16には、前記インク収容
室11に連通する連通流路18が接続されている。この
連通流路18は、上下位置に連通口18a,18b(下
方の連通口のみ図示)を有している。そして、この連通
流路18は、前記容器本体2の背面に開口して上下方向
に延在する凹部18c(図3に図示)およびこの凹部1
8cの開口を閉塞して封止する遮気性フィルム(外フィ
ルム57)によって形成されている。また、この連通流
路18の上流側には、前記インク収容室11内に連通す
る上下二つの連通口19a,19bを有する隔壁19が
設けられている。一方の連通口19aは、前記インク収
容室11内の下方領域にに開口する位置に配置されてい
る。他方の連通口19bは、前記インク収容室11内の
上方領域に開口する位置に配置されている。
【0020】一方、前記負圧発生手段収容室17には、
横長の仕切壁22および環状の仕切壁24によって、差
圧弁(図示せず)を収容する差圧弁収容室33(図3に
図示)と、フィルタ(図示せず)を収容するフィルタ室
34(図2に図示)とが形成されている。このフィルタ
室34と前記差圧弁室33を隔成する仕切壁25には、
前記フィルタを通過したインクを前記フィルタ室34か
ら前記差圧弁収容室33に導く貫通孔25aが設けられ
ている。
【0021】前記仕切壁24の下部には前記仕切壁10
との間に連通口26aを有する仕切壁26が、またその
側方には前記枠部14との間に連通口27aを有する仕
切壁27が設けられている。そして、前記仕切壁27と
前記枠部14との間には、前記連通口27aに連通し、
かつ上下方向に延在する連通路28が設けられている。
この連通路28の上方部には、前記フィルタ室34に領
域31を介して連通する貫通孔29が連設されている。
【0022】前記貫通孔29は、前記仕切壁27に連続
する仕切壁(環状壁)30によって形成されている。前
記領域31は、前記仕切壁22,24,30および仕切
壁30a(図3に図示)によって形成されている。この
領域31は、前記容器本体2の一方端部(前記貫通孔2
9に連通する部分)が深く、他方端部(前記フィルタ室
34に連通する部分)が浅く形成されている。
【0023】「空気流路系」前記容器本体2の背面部に
は、図3に示すように、流路抵抗を高くする蛇行溝36
および大気中に開口する幅広な凹溝37(斜線部)が、
さらには前記インク収容室11(図2に図示)に至る平
面ほぼ矩形状の凹部38(空間部)が設けられている。
前記凹部38内には枠部39およびリブ40が設けら
れ、これらに通気性フィルム(図示せず)を張設して大
気通気室が形成されている。また、前記凹部38の底面
部(壁部)には貫通孔41が設けられ、前記バッファ室
16の仕切壁42(図2に図示)によって区画された細
長い領域43に連通されている。この領域43は貫通孔
44を有し、仕切壁603によって区画された連通溝4
5およびこの連通溝45に開口する貫通孔46を介して
大気開放室501(図2に図示)に連通されている。こ
の大気開放室501の開口部は、前記内フィルム(図示
せず)によって封止されている。
【0024】次に、前記したインクカートリッジにおけ
るカバーフィルム(外フィルム)およびその形成方法に
つき、図5および図6(a),(b)を用いて説明す
る。図5は、本発明が適用されたインクカートリッジの
カートリッジ本体に対するカバーフィルムの取付状態を
示す分解斜視図である。図6(a)および(b)は、本
発明が適用されたインクカートリッジにおけるカバーフ
ィルムのフィルム形成用素材をリールに巻回した状態を
示す平面図と正面図である。
【0025】先ず、カバーフィルムについて説明する。
図5において、符号57で示すカバーフィルムは、前記
容器本体2の背面縁部を含み、前記差圧弁収容室33お
よび前記凹部18c,35,38と前記蛇行溝36との
各開口縁部に熱溶着によって取り付けられている。そし
て、その下方端縁に前記容器本体2の切り欠き2aに対
応する平面ほぼ矩形状の切り欠き57aを有し、前記容
器本体2の平面(背面)形状に適合するような平面ほぼ
コ字状の遮気性プラスチックフィルムによって形成され
ている。
【0026】これにより、前記凹部18c,35および
前記差圧弁収容室33等を封止してインク流通部の一部
を形成するとともに、前記蛇行溝36および前記凹部3
8等を封止して空気流通部の一部を形成するように構成
されている。なお、カバーフィルム57は、図6(a)
および(b)に示す帯状のフィルム形成用素材700を
同図(a)に示す二点鎖線に沿って切断することにより
形成されたフィルム部材57Aを前記容器本体2の背面
縁部等に熱溶着することにより形成される。
【0027】前記フィルム形成用素材700は、図6
(a)および(b)に示すように、保管時にリール70
1に巻回され、長手方向に並列する多数個の貫通孔70
0aを有している。これにより、前記フィルム部材57
Aの切断がフィルム形成用素材700を長手方向に引き
出し移動させて行われる。
【0028】次に、本実施形態に係るインクカートリッ
ジにおけるカバーフィルムの形成方法について説明す
る。本実施形態におけるカバーフィルムの形成方法は、
フィルム形成用素材700に貫通孔700aを多数個形
成する工程と、貫通孔700aのフィルム切断側縁部に
沿ってフィルム形成用素材700を切断することにより
フィルム部材57Aを形成する工程と、フィルム部材5
7Aを容器本体2に固着する工程とを備えた点に特徴が
ある。
【0029】先ず、フィルム形成用素材700に連続的
に貫通孔700aを穿設し、それをリール状に巻き取
る。この工程の後に、図6(a)および(b)に示すよ
うに、リール701に巻回されているフィルム形成用素
材700の一部を取り出す。次に、同図(a)に示す二
点鎖線に沿ってフィルム形成用素材700を貫通孔70
0aのフィルム切断側縁部に沿って切断することによ
り、容器本体2の平面ほぼコ字状に適合するような平面
ほぼコ字状のフィルム部材57Aを、すなわち切り欠き
57aを有するフィルム部材57Aを形成する。
【0030】そして、吸着装置(図示せず)によってフ
ィルム部材57Aを吸着し、容器本体2における背面部
の溶着位置まで移送する。この後、容器本体2の凹部3
5等の開放面を封止するため、容器本体2の切り欠き2
aに切り欠き57aを対応させ、容器本体2の背面縁部
を含み、差圧弁収容室33および凹部18c,35,3
8と蛇行溝36との各開口縁部にフイルム部材57Aを
熱溶着する。この場合、フィルム部材57Aを容器本体
2に熱溶着すると、前記凹部18c,35および前記差
圧弁収容室33等を封止してインク流通部の一部が形成
されるとともに、前記蛇行溝36および前記凹部38等
を封止して空気流通部の一部が形成される。
【0031】このように、本実施形態に示すカバーフィ
ルムの形成方法においては、カバーフィルム57の形成
前に容器本体2の平面ほぼコ字状に適合する平面ほぼコ
字状のフィルム部材57Aが形成される。したがって、
本実施形態においては、カバーフィルム57の平面形状
を容器本体2の平面形状に適合させることができるとと
もに、カバーフィルム57の剥離発生を防止することが
でき、品質上の信頼性を高めることができる。また、本
実施形態においては、フィルム形成用素材700の切断
時に切り欠き57aを形成することができるため、従来
必要とした切り欠き57aの位置合わせが不要になり、
カバーフィルム57の生産性を高めることもできる。
【0032】この他、本実施形態において、フィルム形
成用素材700が貫通孔700a,700a,…をその
長手方向に配列する帯状部材によって形成されること
は、フィルム形成用素材700を長手方向に移動させて
切断することができ、カバーフィルム57の生産性を一
層高めることができる。また、本実施形態において、フ
ィルム形成用素材700が帯状部材であることは、フィ
ルム形成用素材700をリール701に巻回して保管す
ることができ、フィルム形成用素材700の保管スペー
スを縮小することができる。
【0033】さらに、本実施形態においては、カバーフ
ィルム57の中間部材としてのフィルム部材57Aを、
フィルム形成用素材700を切断する毎に容器本体2に
固着するため、カバーフィルム57の形成時にフィルム
部材57Aの重なり合いを防止して、フィルム部材57
Aを一枚ずつ容器本体2に確実に固着することができ
る。
【0034】なお、本実施形態においては、フィルム形
成用素材700(フィルム部材57A)を容器本体2に
熱溶着によって固着する場合について説明したが、本発
明はこれに限定されず、接着あるいは貼着によって固着
することができる。また、本実施形態においては、フィ
ルム形成用素材300を帯状部材によって形成する場合
について説明したが、本発明はこれに限定されず、縦横
に並列する切り欠き形成用の貫通孔を有するシート部材
によって形成してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係るインクカートリッジにおけるカバーフィルムの形成
方法によると、品質上の信頼性を高めることができると
ともに、カバーフィルムの生産性を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)は、本発明の実施形態に係
るインクカートリッジの外観を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係るインクカートリッジの
内部構造を斜め上方から見た斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係るインクカートリッジの
内部構造を示す背面図である。
【図4】本発明の実施形態に係るインクカートリッジの
カートリッジホルダに対する接続状態を示す正面図であ
る。
【図5】本発明が適用されたインクカートリッジのカー
トリッジ本体に対するカバーフィルムの取付状態を示す
分解斜視図である。
【図6】(a)および(b)は、本発明が適用されたイ
ンクカートリッジにおけるカバーフィルムのフィルム形
成用素材をリールに巻回した状態を示す平面図と正面図
である。
【図7】従来の方法によって形成されたカバーフィルム
を有するインクカートリッジを説明するために示す斜視
図である。
【図8】従来におけるカバーフィルムの形成方法を説明
するために示す平面図である。
【符号の説明】
1 インクカートリッ
ジ 2 容器本体 3 蓋体 4 インク供給口 8 バルブ収容室 11 インク収容室 15 垂直壁 15a 連通口 16 バッファ室 17 負圧発生手段収容
室 18 連通流路 18a 連通口 18c 凹部 19 隔壁 19a,19b 連通口 25 仕切壁 25a 貫通孔 26 仕切壁 26a 連通口 28 連通路 29 貫通孔 31 領域 33 差圧弁収容室 34 フィルタ室 35,38 凹部 57 外フィルム(カバ
ーフィルム) 57a 切り欠き 57A フィルム部材 85 第一開口部 86 第二開口部 700 フィルム形成用素
材 700a 貫通孔 701 リール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小池 尚志 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 太田 睦彦 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 品田 聡 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 KC09 KC13 KC16 KC22 KC27 KC30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面ほぼコ字状のインクカートリッジに
    設けられたインク・空気流通部形成用の凹部の開放面
    を、カバーフィルムで封止することによってインク流通
    部および空気流通部を形成するインクカートリッジのカ
    バーフィルム形成方法において、 前記カバーフィルムを形成するためのフィルム形成用素
    材に、貫通孔を多数個形成する工程と、 前記貫通孔のフィルム切断側縁部に沿って、前記フィル
    ム形成用素材を切断することによりフィルム部材を形成
    する工程と、 前記凹部の開放面を封止するため、前記カートリッジ本
    体に前記フィルム部材を固着することにより前記カバー
    フィルムを形成する工程とを含むことを特徴とするイン
    クカートリッジにおけるカバーフィルムの形成方法。
  2. 【請求項2】 前記フィルム形成用素材が、前記貫通孔
    を長手方向に配列する帯状部材によって形成されること
    を特徴とする請求項1に記載されたインクカートリッジ
    におけるカバーフィルムの形成方法。
  3. 【請求項3】 前記フィルム形成用素材が切断前におい
    てリールに巻回されることを特徴とする請求項2に記載
    されたインクカートリッジにおけるカバーフィルムの形
    成方法。
  4. 【請求項4】 前記フィルム部材を前記カートリッジ本
    体に接着,溶着,貼着のいずかによって固着することを
    特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載され
    たインクカートリッジにおけるカバーフィルムの形成方
    法。
  5. 【請求項5】 前記フィルム部材を、前記フィルム形成
    用素材を切断する毎に、前記カートリッジ本体に固着す
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに
    記載されたインクカートリッジにおけるカバーフィルム
    の形成方法。
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