JP2003126014A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JP2003126014A JP2001323936A JP2001323936A JP2003126014A JP 2003126014 A JP2003126014 A JP 2003126014A JP 2001323936 A JP2001323936 A JP 2001323936A JP 2001323936 A JP2001323936 A JP 2001323936A JP 2003126014 A JP2003126014 A JP 2003126014A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で十分に正常組織と病変組織とを
識別し易いような画像を得ることができる内視鏡装置を
提供する。 【解決手段】 光源装置3Aには、ランプ12の前に通
常観察用のRGBフィルタと蛍光観察用フィルタとを光
路上に切換可能とした切替フィルタ部14が配置され、
蛍光画像モードが選択された場合には電子内視鏡2Aに
は青色の波長帯域の一部の波長帯域の励起光が供給さ
れ、被写体側で反射されたこの励起光はCCD28の前
の励起光カットフィルタ27で遮光され、蛍光画像を得
られるようにすると共に、この蛍光画像の信号と特定の
波長帯に設定された2つの反射光画像の信号をR,G,
Bチャンネルの色信号に適切に割り付けるマトリックス
回路を設けた画像処理回路38を通すことにより、モニ
タ5には正常組織と病変組織とを識別し易い色相で擬似
カラー表示できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は反射光画像と蛍光画
像を得る内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡は医療用分野及び工業用分
野で広く用いられるようになった。特に医療用分野にお
いては、通常の白色光による通常画像を得る内視鏡装置
の他に、正常組織と病変組織とを識別し易いような画像
が得られるような技術の提案も行われている。
【0003】例えば、第1の従来例としての特開200
1−137174号公報では、主として蛍光の相対強度
を色に、輝度に参照光の強度を反映させて表示信号を生
成する装置を開示している。また、第2の従来例として
の特開2000−270265号公報では、蛍光画像と
背景画像とを重ね合わせる装置を開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】第1の先行技術では正
常組織から発せられる蛍光の強度は患者毎に異なるた
め、患者毎に正常組織の色調が異なって、病変組織と正
常組織との識別が困難になる可能性がある。また、第2
の従来例では、反射光が広帯域のため、十分に正常組織
と病変組織とを識別し易いような画像を得る機能が低下
する欠点がある。
【0005】(発明の目的)本発明は、上述した点に鑑
みてなされたもので、簡単な構成で十分に正常組織と病
変組織とを識別し易いような画像を得ることができる内
視鏡装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】2つの異なる波長帯域の
照明光と蛍光を励起するための励起光を照明する光源
と、生体組織に前記照明光が照射され、反射された反射
光による各々2つの反射光画像と、前記励起光により励
起された蛍光による蛍光画像を撮像する撮像手段と、
前記2つの反射光画像と蛍光画像とを処理して処理画像
を構築する画像処理手段と、前記処理画像を表示する表
示手段よりなる内視鏡装置において、生体組織からの2
つの異なる反射光と蛍光の強度を3軸とした空間座標軸
上に分布させた際、正常組織と病変組織が3軸空間座標
軸上で分離するように前記反射光と蛍光の波長が選択さ
れ、前記画像処理手段は、前記蛍光画像と前記2つの反
射光画像の3つの信号を入力する手段を持ち、輝度かつ
/または色相が正常組織と病変組織で異なり、病変組織
が特定の範囲の色相に入るように、前記信号を演算処理
し、3つの色成分からなる信号に変換する軸変換手段を
設けることにより、正常組織と病変組織との識別が容易
となる画像を得られるようにしている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図13は本発明の第1
の実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態の内視鏡
装置の全体構成を示し、図2は通常観察用フィルタと蛍
光観察用フィルタが設けられた切替フィルタの構成を示
し、図3は通常観察用フィルタ、蛍光観察用フィルタ及
び励起光カットフィルタの波長に対する透過特性を示
し、図4は画像処理回路の構成を示し、図5は生体組織
に対する蛍光画像の波長より得られる強度分布の特性例
と、生体組織に対する反射光の波長より得られる強度分
布の特性例とを示し、図6は蛍光強度と2つの反射光強
度を3軸とした軸空間座標上で正常の部分と病変の部分
とを分布させた様子を示し、図7は第1の反射光の波長
をパラメータとした場合における第2の反射光の中心波
長に対する分離度の変化の様子を示し、図8は第1の反
射光の波長幅をパラメータとした場合における第2の反
射光の中心波長に対する分離能の変化の様子を示し、図
9から図12まではマトリックスを変更した場合におけ
るる正常部分と病変部分の分布を示す色度図を示し、図
13は画像処理回路による演算範囲を示す。
【0008】図1に示す本発明の第1の実施の形態の通
常観察モードと蛍光観察モードとを備えた内視鏡装置1
Aは、体腔内に挿入して観察するための電子内視鏡2A
と、通常観察用の光及び励起用光を発する光源装置3A
と、通常観察画像と蛍光画像を構築するための信号処理
を行うプロセッサ4Aと、通常光による画像と蛍光によ
る画像を表示するモニタ5とにより構成される。
【0009】電子内視鏡2Aは体腔内に挿入される細長
の挿入部7を有し、この挿入部7の先端部8に照明手段
と撮像手段を内蔵している。挿入部7内には通常観察の
ための照明光及び励起光を伝送(導光)するライトガイ
ドファイバ9が挿通され、このライトガイドファイバ9
の手元側の入射端に設けた光源用コネクタ10は光源装
置3Aに着脱自在に接続される。
【0010】光源装置3Aは、ランプ駆動回路11によ
り発光するように駆動され、赤外波長帯域から可視光帯
域を含む光を放射するランプ12と、このランプ12に
よる照明光路上に設けられ、ランプ12からの光量を制
限する光源絞り13と、照明光路上に設けられた切替フ
ィルタ部14と、この切替フィルタ部14を通った光を
集光するコンデンサレンズ15とを備えている。
【0011】この切替フィルタ部14は回転用モータ1
6により回転されると共に、移動用モータ20により光
路上に配置されるフィルタが切り替えられる切替フィル
タ17と、回転用モータ16に取り付けたラック18に
螺合するピニオン19を回転駆動することにより、回転
用モータ16と共に切替フィルタ17を光軸に垂直な方
向に移動する移動用モータ20とを備えている。
【0012】切替フィルタ17には図2に示すように内
周側と外周側とに同心状に通常観察用のRGBフィルタ
21と蛍光観察用フィルタ22とが設けてあり、前記移
動用モータ20を駆動することにより光路上に通常照明
用フィルタ21を設定して通常画像モード(通常モード
ともいう)での動作状態に設定したり、通常照明用フィ
ルタ21から蛍光照明用フィルタ22に切り換えて蛍光
画像モード(蛍光モードともいう)に設定した動作状態
に切り替えができるようにしている。
【0013】上記RGBフィルタ21は、周方向にR
(赤)、G(緑)、B(青)の各波長帯域の光をそれぞ
れ透過するR、G、Bフィルタ21a、21b、21c
が3等分するように設けてあり、回転モータ16で回転
駆動されることによりそれぞれが光路中に順次、略連続
的に介挿される。
【0014】また、R、G、Bフィルタ21a、21
b、21cの透過特性は図3(A)に示すように、60
0−700nm、500−600nm、400−500
nmの各波長帯の光をそれぞれ透過するフィルタ特性を
有する。図3等では符号21a、21b、21cの代わ
りに、そのフィルタ透過特性に対応する符号R、G、B
を用いて示している(後述する蛍光観察用フィルタ22
においても、同様である)。
【0015】また、蛍光観察用フィルタ22は、周方向
に狭帯域の赤(R1)、狭帯域の緑(G1)、狭帯域の
励起光(E1)をそれぞれ透過するR1、G1、E1フ
ィルタ22a、22b、22cが3等分するように設け
てあり、回転用モータ16で回転駆動されることにより
それぞれが光路中に順次介挿される。また、R1、G
1、E1フィルタ22a、22b、22cの透過特性は
図3(B)に示すように590−610nm、540−
560nm、390−445nmを各波長帯域の光をそ
れぞれ透過するフィルタ特性を有する。
【0016】光源装置3Aからの照明光はライトガイド
ファイバ9により、電子内視鏡2Aの挿入部7の先端側
に伝送(導光)される。このライトガイドファイバ9は
蛍光観察のための光と通常観察のための光を少ない伝送
ロスで伝送する。このライトガイドファイバ9として
は、例えば多成分系ガラスファイバ、石英ファイバ等で
構成される。
【0017】ライトガイドファイバ9の先端面に伝送さ
れた光は、その先端面に対向する照明窓に取り付けた照
明レンズ24を経て、拡開して体腔内の観察対象部位側
に照射される。
【0018】先端部8にはこの照明窓に隣接して観察窓
が設けてあり、この観察窓には光学像を結ぶための対物
レンズ系25と、遠点から近点までフォーカスを合わせ
るため空間的に入射光量を制限する絞り26と、励起光
をカットする励起光カットフィルタ27と、蛍光および
反射光の各画像を撮像する撮像素子として例えばモノク
ロ撮像(或いは白黒撮像)を行う電荷結合素子(CCD
と略記)28とが配置されている。蛍光および反射画像
を撮像する撮像素子としては、CCD28の代わりにC
MD (Charged Modulation Device) 撮像素子、C−M
OS撮像素子、AMI(Amplified MOS Imager)、BCC
D(Back Illuminated CCD)でも良い。
【0019】励起光カットフィルタ27は蛍光観察時
に、蛍光を発生させるために励起される励起光を遮光す
るフィルタである。この励起光カットフィルタ27の特
性を図3(C)に示す。この図3(C)に示すように4
70−700nmの波長帯域を透過する、つまり、青色
帯域の一部の波長(400−470nm)を除いた可視
光を透過する特性を有する。
【0020】なお、この電子内視鏡2Aには蛍光画像モ
ードと通常画像モードとを選択する指示操作や、フリー
ズ、レリーズの指示操作を行うためのスコープスイッチ
29が設けてあり、その操作信号は制御回路37に入力
され、制御回路37はその操作信号に対応した制御動作
を行う。
【0021】例えばスコープスイッチ29におけるモー
ド切換スイッチの通常モードスイッチを操作すると、光
源装置3Aはライトガイドファイバ9に通常モードの照
明光、つまりR、G、Bの光を順次供給する状態とな
り、またプロセッサ4Aも通常モードに対応した信号処
理を行う状態になる。
【0022】また、モード切換スイッチの蛍光モードス
イッチを操作すると、光源装置3Aはライトガイドファ
イバ9に蛍光モードの照明光、つまりR1、G1、E1
の光を順次供給する状態となり、またプロセッサ4Aも
蛍光モードに対応した信号処理を行う状態になる。
【0023】CCD28はプロセッサ4A内に設けたC
CD駆動回路31からのCCD駆動信号により駆動さ
れ、CCD28に結像された光学像を光電変換して画像
信号を出力する。
【0024】この画像信号はプロセッサ4A内に設けた
プリアンプ32で増幅され、さらにオートゲインコント
ロール(AGC)回路33で所定レベルまで増幅された
後、A/D変換回路34によりアナログ信号からデジタ
ル信号(画像データ)に変換され、各画像データは切換
を行うマルチプレクサ35を経て、第1フレームメモリ
36a、第2フレームメモリ36b及び第3フレームメ
モリ36cに一時格納(記憶)される。
【0025】なお、CCD駆動回路31は制御回路37
により制御される。具体的には、後述するように通常モ
ードにおいては、Bフィルタ21cで照明を行った場
合、CCD28で受光される光量が他のR、Gフィルタ
21a、21bで照明を行った場合よりも低下するの
で、電子シャッタ機能を動作させる。
【0026】また、蛍光モードにおいても、E1フィル
タ22cにより励起光を照射して蛍光画像を得る期間に
おけるCCD28で受光される光量がR1、G1フィル
タ22a、22bで照明を行った場合の反射光の場合よ
りもはるかに低下するので、電子シャッタ機能を動作さ
せる。
【0027】また、制御回路37は選択されたモードに
応じて移動用モータ20を制御する。また、回転用モー
タ16は制御回路37により制御されると共に、この回
転用モータ16の回転軸等に取り付けた図示しないエン
コーダの出力は制御回路37に入力され、制御回路37
はこのエンコーダの出力に同期してCCD駆動回路31
やマルチプレクサ35の切換等を制御する。
【0028】また、制御回路37は、マルチプレクサ3
5の切換を制御し、通常モードではR、G、Bフィルタ
21a、21b、21cの照明のもとで撮像した各画像
データをそれぞれ第1フレームメモリ36a、第2フレ
ームメモリ36b、第3フレームメモリ36cに順次記
憶させるように制御する。
【0029】また、蛍光モードにおいても、制御回路3
7は、マルチプレクサ35の切換を制御し、R1、G
1、E1フィルタ22a、22b、22cの照明のもと
で撮像した各信号をそれぞれ第1フレームメモリ36
a、第2フレームメモリ36b、第3フレームメモリ3
6cに順次記憶させるように制御する。上記フレームメ
モリ36a〜36cに格納された画像データは画像処理
回路38に入力され、図4で後述するように入力信号に
対してマトリックス回路45で変換して正常組織部分と
病変組織部分とを識別し易い色相の出力信号に変換する
画像処理が施された後、D/A変換回路39によりアナ
ログのRGB信号に変換されてモニタ5に出力される。
【0030】本実施の形態の特徴の1つとなる画像処理
回路38では、これに入力される3つの信号、つまり、
狭帯域の2つの照明光G1、R1による生体組織での反
射光を撮像した反射光撮像信号と励起光E1により生体
組織より発生した蛍光を撮像した蛍光画像信号を画像処
理回路38でマトリックス変換処理してカラー表示する
RGBの3つのチャンネルに割り当てるようにしてい
る。
【0031】また、このプロセッサ4Aにはプリアンプ
32を通した信号に基づいて光源装置3A内の光源絞り
13の開口量を自動的に制御する調光回路40が設けて
ある。また、この調光回路40は制御回路37により、
制御される。また、この制御回路37は、ランプ駆動回
路11のランプ12を発光駆動するランプ電流を制御す
る。また、この制御回路37はスコープスイッチ29の
操作に応じた制御動作を行う。
【0032】また、電子内視鏡2Aにはその電子内視鏡
2Aの少なくともその機種を含む固有のID情報を発生
するスコープID発生部41を有し、電子内視鏡2Aを
プロセッサ4Aに接続すると、プロセッサ4A側に設け
た機種検知回路42により、接続された電子内視鏡2A
の機種情報を検知し、その機種情報を制御回路37に送
る。
【0033】制御回路37は接続された電子内視鏡2A
の機種の特性に応じて、画像処理回路38のマトリック
ス回路のパラメータを適切なものに設定する制御信号を
送る。また、画像処理回路38には、マトリックス回路
のパラメータを選択設定ができる設定スイッチ43も接
続されている。
【0034】図4を参照して画像処理回路38の具体的
な構成を示す。図4に示すように第1〜第3フレームメ
モリ36a〜36cから画像処理回路38の3つの入力
端Ta、Tb、Tcには通常画像モードではR、G、B
の信号が入力され、蛍光画像モードではR1、G1、E
Xの信号が入力される。ここでは、簡単化のため、R
1、G1の信号は、R1、G1の照明光の下で、生体組
織で反射信号を撮像した撮像信号を示し、EXの信号は
励起光E1の下で撮像した蛍光画像の信号を示してい
る。
【0035】入力端Ta、Tb、Tcに入力されたR、
G、Bの信号或いはR1、G1、EXの信号はマトリッ
クス回路45により、信号R′、G′、B′に変換され
て出力される。実際には、通常画像モードでは入力信号
R、G、Bをそのまま出力する。一方、蛍光画像モード
では、入力信号R1、G1、EXは信号R′、G′、
B′に変換されて出力される。
【0036】つまり、マトリックス回路45の3行3列
のマトリックスエレメント(パラメータとも言う)をa
ijとした場合、
【0037】
【式1】 と表される。
【0038】なお、式1は蛍光画像モードの場合で示
す。一方、式1′はより一般的に入力信号として入力
1、2、3(通常モードでは入力1、2、3は信号R、
G、Bとなり、蛍光モードではR1、G1、EXとな
る)に対してマトリックス回路45により信号R′、
G′、B′に変換して出力する場合を示している。
【0039】マトリックス回路45の出力信号R′、
G′、B′はさらに3つのレンジ補正テーブル46a、
46b、46cを通して所定範囲外のものが補正され、
この画像処理回路38の出力信号R′、G′、B′とな
り、出力端Ta′、Tb′、Tc′から(モニタ5の
R、G、Bチャンネルに接続されている)D/A変換回
路39に出力される。
【0040】なお、レンジ補正テーブル46a、46
b、46cは、このレンジ補正テーブル46a、46
b、46cに入力される信号における異常値を補正する
ためのもので、通常の信号レベルのものはそのまま出力
するので、簡単化のためレンジ補正テーブル46a、4
6b、46cの出力信号もR′、G′、B′で示す。
【0041】また、このマトリックス回路45はそのパ
ラメータaijを決定するパラメータ決定部47と接続
され、このパラメータ決定部47は制御回路37とRO
M48とが接続されている。また、このROM48に
は、設定スイッチ43が接続されている。
【0042】ROM48にはパラメータaijを変えた
複数のマトリックスエレメントが格納されており、制御
回路37による制御信号によってパラメータ決定部47
により決定(選択)されるパラメータがマトリックス回
路45に送られ、式1′のパラメータaijが決定され
る。
【0043】具体的には、制御回路37により、プロセ
ッサ4Aに接続された電子内視鏡2Aの機種に応じてそ
の機種の場合に適したパラメータに設定する制御信号が
パラメータ決定部47に送られ、パラメータ決定部47
は制御信号に対応したパラメータに決定する。
【0044】また、ユーザが設定スイッチ43を操作し
て、ROM48に格納されたパラメータを選択設定した
場合には、パラメータ決定部47はその選択設定された
パラメータとなるようにマトリックス回路45のパラメ
ータを設定する。
【0045】本実施の形態では内視鏡装置1Aでは、光
源装置3Aの切替フィルタ17のRGBフィルタ21、
蛍光観察用フィルタ22及び、電子内視鏡2Aの撮像光
路中に設けた励起光カットフィルタ27のフィルタ特性
を図3(A)〜図3(C)に示すように設定して、正常
組織と病変組織の部分との分離度を大きくできるように
したことが特徴となっている。
【0046】また、画像処理回路38により、特に入力
信号R1,G1,EXに対してマトリックス変換を行っ
て正常組織と病変組織とを識別し易いように色相が異な
り、病変組織が特定の色相に入るように表示できるよう
に設定したことも特徴となっている。
【0047】まず分離能を大きくしたことを図5等を参
照して以下に説明する。図5(A)は生体組織により得
られる蛍光画像の波長に対する強度分布の特性例を示
し、図5(B)は生体組織により得られる反射光の波長
に対する強度分布の特性例とを示す。
【0048】図5(A)から分かるように520nm付
近でピークとなる分布特性を示し、本実施の形態では励
起光カットフィルタ27による透過特性をこの520n
m付近の波長帯域を含むように設定している。
【0049】また、図5(B)の反射光の強度特性で
は、550nm付近でヘモグロビンによる吸収が大き
く、この波長付近で反射強度が低下する谷となってい
る。なお、600nm付近はヘモグロビンによる非吸収
帯となる。そして、2つのフィルタ22a、22b(図
ではG1、R1)の中心波長は550nmと600nm
に設定されている。
【0050】つまり、本実施の形態では、R1フィルタ
22aの帯域を酸化ヘモグロビンの吸光度が低い部分に
設定し、かつG1フィルタ22bの帯域を酸化ヘモグロ
ビンの吸光度が高い部分に設定している。
【0051】なお、蛍光モードで照明し、その反射光で
撮像する第1及び第2の照明光(反射光)となるG1、
R1の光は、その波長幅を例えば20nmに設定してい
る(後述するように20nm以下に設定しても良い)。
なお、E1フィルタ22cにより遮光された青色領域
(の長波長領域)と、励起光カットフィルタ27で遮光
させた青色領域(の短波長領域)の光の透過率はOD4
(1/10000)以下に設定されている。
【0052】上述のように蛍光モードでの2つの反射光
の画像を得る場合におけるその波長(中心波長)を55
0nmと600nmに設定した理由を図6等により説明
する。なお、蛍光画像の波長帯域は反射光による画像の
強度に比べて小さいので、その輝度レベルが反射光によ
る画像に比べて相対的に低くなり、色相による識別もし
にくくなるので、その輝度レベルを大きくして色相によ
る識別をし易くするために少なくとも蛍光スペクトルに
おけるピークの波長(520nm付近)を含む広い帯域
に設定している。
【0053】図6は2つの反射光強度と蛍光強度とを3
軸とした軸空間座標上で正常の部分と病変の部分とを分
布させた様子を示す。図6において、梨地模様で示す部
分が生体組織における正常組織、斜線で示す部分が生体
組織における病変組織となることを示す。
【0054】そして、正常組織と病変組織とが重なった
部分が小さい程、正常組織と病変組織との識別が容易と
なるので、本実施の形態では、この重なり部分が最小と
なるように、2つの反射光の帯域を統計的手法(具体的
にはフィッシャーの判別関数)を用いて算出する。つま
り、正常組織と病変組織の分布の重なりにより分離能S
を以下の式で求める。
【0055】分離能S=1−(正常組織と病変組織の分
布が重なった部分)/(分布全体) そして、第1の反射光と第2の反射光との中心波長を変
化させて、得られる分離能Sを算出する。
【0056】図7は第1の反射光をパラメータとして変
化させた場合における第2の反射光の中心波長に対して
得られる分離能Sを示す。ここでは、第1の反射光の中
心波長をパラメータとして510nm、550nm、6
00nmと変化させた場合を示している。
【0057】そして、第1の反射光の中心波長が550
nmで、第2の反射光の中心波長が600nmの場合に
最も大きな分離能Sが得られることが分かる。なお、第
1の反射光と第2の反射光の中心波長を入れ換えた場
合、つまり第1の反射光の中心波長が600nmで、第
2の反射光の中心波長が550nmの場合に最も大きな
分離能Sが得られる。
【0058】また、図8は第1の反射光の中心波長を5
50nmとし、その波長幅をパラメータとして変化させ
た場合に得られる分離能Sを示す。図8では波長幅を8
0nm、20nm、10nmにした場合を示す。
【0059】図8から第1の反射光の中心波長を550
nmは略20nmかこれより小さい場合に大きな分離能
Sが得られることが分かる。図8からは20nmより1
0nmの場合の方が大きな分離能Sが得られるが、波長
幅を小さくすると、強度が低下してS/Nが低下する。
このため、本実施の形態では、20nmの波長幅に設定
している。プロセッサ4Aの信号処理系等のS/Nに応
じて、波長幅を20nm以下の例えば10nm等にして
も良い。
【0060】図7及び図8から、本実施の形態では、図
3に示したように第1及び第2の反射光(照明光)の波
長をそれぞれ、550nmと600nmとに設定すると
共に、その波長幅を20nmに設定して、大きな分離能
Sにできるように、つまり正常組織と病変組織とを出来
るだけ分離した状態に分布させることができるようにし
ている。
【0061】上述したように、本実施の形態では蛍光画
像の強度は反射光の場合に比べてはるかに弱いので、図
5(A)に示すようにその強度がピークとなる520n
m付近の波長帯域を含む蛍光画像を得る特性の励起光カ
ットフィルタ27を採用している。これにより、S/N
の良い蛍光画像を得られるようにしている。
【0062】また、本実施の形態では、画像処理回路3
8によるマトリックス変換のパラメータを適切な値に設
定して、正常組織と病変組織とを表示画像上で、識別し
易い色相(輝度も含む)となるようにしている。そし
て、図9から図12に示す色度図上に正常組織と病変組
織が識別し易い状態で分布するような輝度及び色相の状
態で、擬似カラー表示できるようにしている。
【0063】なお、図13はモニタ5の表示面を示す。
モニタ5には図13における正方形部分49がCCD2
8により撮像した撮像エリアであり、モニタ5にはその
4隅の暗くなる部分をカットした八角形部分が内視鏡画
像の表示エリア50となり、本実施の形態ではこの表示
エリア50の範囲に相当する映像信号期間のみ画像処理
回路38を動作させることにより、画像処理回路38で
マトリックス変換等を行う処理量を減らし、高速処理が
できるようにしている。このような構成による本実施の
形態の作用を以下に説明する。図1に示すように電子内
視鏡2Aの光源用コネクタ10を光源装置3Aに接続
し、また電子内視鏡2Aの図示しない信号用コネクタを
プロセッサ4Aに接続する。そして、図1に示すような
接続状態に設定して、各装置の電源を投入し、動作状態
に設定する。すると、制御回路37は初期設定の動作を
行い、この初期設定の状態では例えば通常モードで動作
するように設定する制御を行う。
【0064】この通常モードでは、制御回路37は光源
装置3Aの移動用モータ20を制御して、切替フィルタ
17をその内周側のRGBフィルタ21が照明光路中に
位置するように設定する。そして、回転モータ16を回
転させる。ランプ12の白色光は切替フィルタ17の
R、G、Bフィルタ21a、21b、21cが順次照明
光路中に配置されるようになり、観察対象側へR、G、
Bの照明光が出射される。
【0065】この通常モードでは切替フィルタによる
(観察対象側への)照明光はR、G、Bフィルタ21
a、21b、21cが順次照明光路中に配置される。
R、G、Bの光で順次照明され、CCD28で撮像され
た信号は、増幅、A/D変換された後、マルチプレクサ
35が制御回路37で順次切り換えられることにより、
第1フレームメモリ36a、第2フレームメモリ36
b、第3フレームメモリ36cに順次格納される。
【0066】これらフレームメモリ36a〜36cに格
納されたR、G、Bの色成分の画像データは所定のフレ
ーム期間(例えば33ms、つまり1/30秒)で同時
に読み出され、画像処理回路38に入力される。
【0067】この画像処理回路38は通常モードでは、
入力信号をそのまま出力する。例えばマトリックス回路
45とレンジ補正テーブル46a〜46cをスルーして
D/A変換回路39に出力するようにしても良いし、通
常モードに設定したマトリックス回路45を通すように
しても良い。
【0068】この場合には、例えば制御回路37は通常
モードである制御信号をパラメータ決定部47に送り、
パラメータ決定部47は、マトリックス回路45のパラ
メータaijとしてa11、a22、a33の対角要素
のみを1、その他を0にして、入力信号R、G、Bを出
力信号としてそのまま出力する。この場合、レンジ補正
テーブル46a〜46cは例えばスルーして信号を通
す。
【0069】このようにして、D/A変換回路39を経
てアナログの標準的な映像信号、ここではRGB信号に
されてR、G、Bチャンネルからモニタ5に出力され、
モニタ5の表示面には(白色光を照射した場合に、直接
被写体を観察した場合のカラー色調を反映した)通常観
察画像がカラー表示される。
【0070】上述したように、Bフィルタ21cを通し
て照明を行った場合における被写体側での反射光量は励
起光カットフィルタ27によりその短波長側がカットさ
れてCCD28で受光されるため、そのBの色成分画像
の受光量が他のR、Gの色成分画像の受光量より少なく
なり、そのままではホワイトバランスが崩れることにな
る。
【0071】これを防止するために、制御回路37はC
CD駆動回路31を介してBフィルタ21cでの照明期
間で撮像した場合のCCD28の増幅率を例えば2倍に
増大させる。また、制御回路37はランプ駆動回路11
を制御し、Bフィルタ21cでの照明期間におけるラン
プ12を駆動するランプ電流を、例えば通常のランプ電
流の値増大させて、Bの照明光量を増大させる。
【0072】また、制御回路37はCCD駆動回路31
を制御し、CCD28の電子シャッタの機能を動作させ
る。つまり、R、Gの照明期間においては、その照明期
間の一部の期間でのみ撮像を行うようにして、短い撮像
期間となるようにCCD28を駆動し、これに対してB
の照明期間においては、その照明期間の全部を撮像に用
いるようにして、長い撮像期間となるようにする。
【0073】このようにして、モニタ5にはホワイトバ
ランスがとれた通常画像を表示する。なお、電子シャッ
タによる撮像期間の設定は予め白い被写体を撮像した場
合に、モニタ5でその被写体が白く表示されるように、
制御回路37内の図示しないメモリ等に、具体的な撮像
期間の値が格納されている(或いは、電源投入の後の初
期設定の際に、白い被写体を撮像して、電子シャッタに
よる撮像期間を具体的に設定するようにしても良い)。
この時、電子シャッタの撮像期間ではなく、CCD増幅
率の値、ランプ電流の値を記憶して、これらを単独或い
は組み合わせても良い。
【0074】このようにして通常モードで被写体を観察
でき、例えば注目する患部部位等の被写体に対して蛍光
観察を行いたい場合には、スコープスイッチ29のモー
ド切換スイッチの蛍光モードスイッチを操作する。
【0075】すると、この操作信号を受けて、制御回路
37は光源装置3Aは移動用モータ20を駆動して、切
替フィルタ17を移動させ、蛍光観察用フィルタ22が
照明光路上に配置される状態に設定し、蛍光モードに切
り換える。蛍光モードに設定されると、電子内視鏡2A
のライトガイドファイバ9には蛍光モードの照明光、つ
まり図3(B)に示すR1、G1、E1の光が順次供給
される状態となる。
【0076】そして、被写体にはR1、G1、E1の光
が順次照射される。R1、G1の照明の場合には、通常
モードでのR、Gの光が順次照射された場合と同様の動
作となる。つまり、この場合にはR1、G1の被写体で
の反射光をCCD28で受光する。この場合、励起光カ
ットフィルタ27による影響を受けないで、CCD28
は撮像することになる。
【0077】これに対し、励起光E1を照射した場合に
は、その励起光E1の反射光は励起光カットフィルタ2
7で殆ど完全に遮光され、かつこの励起光カットフィル
タ27の透過帯域内の被写体側からの蛍光を受光する。
【0078】この蛍光の強度は、R1、G1の被写体で
の反射光の強度に比べてはるかに小さいので、上述した
通常モードでのR、Gの照明、Bの照明及びそれらの場
合の信号処理と類似した動作を行うようにして、(R
1、G1の被写体での反射光の画像と対比し易い)明る
い蛍光画像が表示されるようにする。
【0079】具体的には、R1、G1の被写体での反射
光を撮像する場合には、電子シャッタにより、照明期間
の一部の期間でのみCCD28で撮像した画像データを
第1フレームメモリ36a、第2フレームメモリ36b
に格納するようにする。
【0080】これに対し、E1の励起光を照射した場合
で、その蛍光画像を撮像する場合には、CCD28の増
幅率を例えば10倍から100倍程度に増大し、かつラ
ンプ電流も増大し、励起光の照明光量も増大させる。そ
して、この場合に撮像した蛍光画像データを第3フレー
ムメモリ36cに格納する。そして、1フレーム周期で
第1フレームメモリ36a〜第3フレームメモリ36c
の画像データを同時に読み出し、画像処理回路38に入
力される。
【0081】画像処理回路38は図4に示した構成であ
り、入力信号R1、G1、EXはマトリックス回路45
で変換されて出力信号R′、G′、B′となる。この場
合、実際に使用される電子内視鏡2Aの機種により、同
じ光源装置3Aを採用した場合にも、ライトガイド9の
光の(特に波長に対する)伝送特性や、内蔵されたCC
D28の(特に波長に対する)感度特性等の影響を受け
る。また、観察する被写体により、光の吸収特性等が異
なるため、入力信号R1、G1、EXの相対的な大きさ
が変化するので、予め使用されている機種や被写体によ
る影響を調べ、機種や被写体による依存性を解消するよ
うに制御回路37は制御信号をパラメータ決定部47に
送る。
【0082】従って、マトリックス回路45からは機種
や被写体による特性を補償した出力信号R′、G′、
B′が得られるようになる。例えば、図1の電子内視鏡
2Aとは、ライトガイド9の伝送特性が異なる機種の電
子内視鏡(分かり易くするために2Cとする)を採用し
た場合、電子内視鏡2Aと同じ状態で生体組織を撮像し
た場合、画像処理回路38に入力される信号R1、G
1、EXの値は電子内視鏡2Aの場合と異なるが、マト
リックス回路45を通した出力信号R′、G′、B′の
相対的な値は同じとなるようにマトリックス回路45の
パラメータが(電子内視鏡2Aの機種の場合とは異なる
値に)設定される。
【0083】このように(導光して照明する照明手段と
撮像手段を含む電子内視鏡の機種を検知した検知信号に
よりマトリックス回路45のパラメータは適切な値に自
動的に設定されてこのマトリックス回路45から機種や
被写体に依存しない出力信号R′、G′、B′が得られ
る。
【0084】これらの出力信号R′、G′、B′はレン
ジ補正テーブル46a〜46cにより、例えばマトリッ
クス変換により適正な範囲から外れた場合、具体的には
大きくなり過ぎた及び小さくなり過ぎた場合には、上限
値及び下限値でカットして適正な範囲の信号レベルに補
正する(具体的には輝度レベルが0未満255以上にな
らないように補正する)。
【0085】レンジ補正テーブル46a〜46cを通っ
た信号は、D/A変換回路39によりアナログのRGB
信号に変換され、モニタ5で擬似的にカラー表示され
る。本実施の形態では蛍光モードに設定した場合、標準
の機種の電子内視鏡2Aの場合には、マトリックス回路
45のマトリックスは以下の式2或いは式3に示す値の
マトリックスに設定される。また、さらに選択の操作を
行うことにより式4或いは式5のマトリックスに設定す
ることができる。式2〜式4はそれぞれ図9〜図12の
色度図に対応する。
【0086】
【式2】 蛍光モードに設定した場合には、マトリックス回路45
のマトリックスは式2或いは式3に設定され、その場合
には図9或いは図10に示すように色度図(に相当する
状態)で正常組織部分と病変組織部分とが異なり、特に
病変組織部分が略単一の色相に入るようにしてモニタ5
には擬似カラーで表示される。
【0087】例えば、式2の場合には、蛍光波長帯域か
らなる画像信号EXをGチャンネルに、2つの異なる中
心波長と波長幅を持った反射光波長帯域のうちの1つを
Rチャンネル、もう1つの反射光波長帯域をBチャンネ
ルに配置したものとなっている。式2に対応する図9の
場合には病変組織部分はピンクの色相付近に限定される
ようになる。
【0088】また、式3の場合には、式2の場合と同様
に蛍光波長帯域からなる画像信号EXをGチャンネル
に、残りの2つの反射光波長帯域の信号を式2と逆に入
れ換えている。
【0089】式3に対応する図10の場合には病変組織
部分は紫の色相付近に限定されるようになる。なお、図
9或いは図10に対応する表示モードは蛍光モードにお
ける切換モードを操作することにより相互に切り換える
ことができる。そして、ユーザは好みの方で表示させる
ことができる。
【0090】従って、術者は図9の場合にはピンクの色
相付近で表示される部分を注目することにより、病変組
織である可能性が高いと判断できる。また、術者は図1
0の場合には、紫の色相付近で表示される部分を注目す
ることにより、病変組織である可能性が高いと判断でき
る。
【0091】また、図9或いは図10のような色度図に
対応する状態の擬似カラーによる表示状態で、病変組織
の可能性が高いと判断できた場合には、スコープスイッ
チ29の蛍光モードにおいてさらに用意した病変組織用
モードのスイッチを操作した場合には、制御回路37に
よりパラメータ決定部47はマトリックス回路45のパ
ラメータをさらに変更して、式4或いは式5に設定す
る。
【0092】式4或いは式5は図11或いは図12に示
すような色度図に相当する状態で、蛍光モードでの画
像、つまり2つの反射光画像と蛍光画像を擬似カラー表
示する。
【0093】式4及び式5では蛍光画像の信号EXをB
チャンネルに、2つの反射光画像の信号G1、R1を
G、Rチャンネル及び入れ換えたR、Gチャンネルにし
たものである。
【0094】図11或いは図12では病変組織が複数の
色相に分布するように表示されるので、最初から正常組
織と病変組織との診断を行う場合には適切ではないかも
しれないが、図9或いは図10で病変組織の可能性が高
いと診断したような場合には、さらに図11或いは図1
2に示すような表示モードにすると、その色相の違いに
より、病変組織の状態をより詳しく診断することがし易
い。例えば、色相の変化により、病変の進行の程度等を
判断し易くなる。
【0095】このように本実施の形態によれば、2つの
反射光による画像と蛍光画像とで擬似カラーで表示する
場合に、正常組織と病変組織との重なりを小さくして分
離能Sを大きくなるように反射光による画像の波長を適
切な値に設定し、また蛍光画像の波長もそのS/Nが大
きく識別し易いようにし、病変組織を正常組織とは異な
り、識別し易い略単一の色相に入るように擬似カラー表
示するようにしているので、病変組織の部分か否かを診
断する場合、術者は病変組織を容易に診断することがで
きる。つまり、診断し易い環境を提供できる。
【0096】また、電子内視鏡2Aの撮像素子の前に配
置した励起光カットフィルタ27は、青色の波長帯域の
一部を含む励起光をカットすると共に、前記励起カット
フィルタ27は、通常観察を行うための可視領域の青色
光の一部以外の光を透過する(青色光の一部と、緑、赤
の波長帯の全域を透過する)ようにしているので、1つ
の撮像素子を挿入部7の先端部8に配置することによ
り、通常画像の撮像と蛍光画像の撮像及び信号処理によ
り通常画像と蛍光画像の表示ができる。
【0097】従って、(複数の撮像素子を内蔵した場合
に比較して)電子内視鏡2Aの挿入部7を細径にでき、
挿入使用できる適用範囲を広げることができると共に、
挿入の際に患者に与える苦痛を軽減できる。また、術者
も体腔内に挿入する作業が容易となる。また、1つの撮
像素子で済むので低コスト化が可能となる。
【0098】また、励起光として可視光の波長帯域(領
域)内の青色を採用しているので、光源装置3Aのラン
プ12として、通常照明(白色照明)に使用できるハロ
ゲンランプ、キセノンランプ等を使用できる。また、紫
外線等を励起光とした場合に比較して、ライトガイドフ
ァイバ9による伝送ロスを小さくできたり、通常照明用
のものをそのまま使用できる等のメリットがある。特
に、簡単な構成で正常組織と病変組織を識別し易いよう
に(蛍光画像と反射光画像とによる)画像画像を擬似カ
ラー表示すことができるる内視鏡装置1Aを実現でき
る。
【0099】次に第1の実施の形態の変形例を説明す
る。図14は第1変形例の画像処理回路38Bの構成を
示す。第1変形例の画像処理回路38Bは図4におい
て、マトリックス回路45とレベル補正テーブル46a
〜46cの代わりにルックアップテーブル(図ではLU
Tと略記))51を採用している。
【0100】このルックアップテーブル51はパラメー
タ決定部52を介してROM53と接続され、このパラ
メータ決定部47は制御回路37と設定スイッチ43に
接続されている。ROM53には予め複数通りの出力値
が格納されており、パラメータ決定部52を介して制御
回路37の制御信号及び設定スイッチ43の設定により
決定されたものがルックアップテーブル51にセットさ
れる。
【0101】そして、入力端Ta〜Tcから入力される
3つの信号に対してルックアップテーブル51により対
応する出力値が読み出され、出力端Ta′、Tb′、T
c′からR、G、Bチャンネルに出力される。
【0102】なお、通常モードの場合には、ルックアッ
プテーブル51は入力信号をそのまま出力する特性のも
のにセットされる。本変形例は第1の実施の形態とほぼ
同様の作用効果を有する。
【0103】図15は第2変形例の画像処理回路38C
を示す。この画像処理回路38Cは、図14において、
ルックアップテーブル51の代わりに色調変換部55に
している。
【0104】色調変換部55はCPUや演算回路等で構
成され、式1′のマトリックス変換(及びレンジ補正テ
ーブル処理)の演算処理を行う。なお、通常モードの場
合には、色調変換部54は入力信号を(演算処理しない
で)そのまま出力する。本変形例は第1の実施の形態と
ほぼ同様の作用効果を有する。
【0105】(第2の実施の形態)図16は本発明の第
2の実施の形態における画像処理回路38Dを示す。こ
の画像処理回路38Dは、図4において、さらに強調変
換テーブル56、コンパレータ57、ROM58を設け
た構成となっている。
【0106】本実施の形態では図4の入力端Tcとマト
リックス回路45との間には強調変換テーブル56が配
置され、蛍光画像の信号EXはこの強調変換テーブル5
6によって強調処理されてマトリックス回路45に入力
される。
【0107】また、入力端Ta、Tbはマトリックス回
路45と接続されると共に、コンパレータ57と接続さ
れ、このコンパレータ57により入力端Ta、Tbから
入力される信号R1、G1は所定の範囲から逸脱する信
号が検出され、その検出信号はマトリックス回路45と
レンジ補正テーブル46a〜46cとの間に配置された
ROM58に入力される。
【0108】ROM58は入力端Ta、Tbから入力さ
れる信号の輝度レベルと上限値とを比較し、上限値を越
える場合には、マトリックス回路45による変換処理後
の3つの信号の輝度レベルを例えば全て同じ上限値に設
定する(この場合には白で表示されることになる)。
【0109】また、強調変換テーブル56は、図17に
示すような入出力特性Kに設定されており、特に入力レ
ベルの小さい病変組織側の信号に対する出力レベルを大
きくなるように伸張し、入力レベルの範囲が大きい方に
偏った正常組織側の信号に対する出力レベルの範囲を狭
くなるように圧縮する。
【0110】このようにすることにより、マトリックス
回路45に入力される3つの信号のレベルが偏ったもの
となっているのを補正し、より望ましいレベルで入力で
きるように変換処理する。なお、強調変換テーブル56
は通常モードでは機能しないで、入力信号をそのまま出
力する。その他は第1の実施の形態と同様の構成であ
る。
【0111】本実施の形態によれば、第1の実施の形態
と同様の作用効果を有すると共に、さらに蛍光画像の信
号レベルを伸張し、擬似カラー表示した場合の輝度レベ
ルを大きくして色相の識別や色調の変化の具合等をより
識別し易くできる(輝度レベルが低いとその色相等の識
別も困難になる)。また、入力信号のレベルが大きくな
り過ぎるような場合にも、適正なレベルの色調で表示す
るようにできる。
【0112】(第3の実施の形態)次に本発明の第3の
実施の形態を図18ないし図21を参照して説明する。
図18は、第3の実施の形態の内視鏡装置を示す。図1
8に示す内視鏡装置1Cは電子内視鏡(ここでは、スコ
ープと略記)2Bと、照明光を供給する光源装置3A
と、信号処理を行うプロセッサ4Cと、画像を表示する
モニタ5と、プロセッサ4Cの出力端に接続される画像
処理装置38Eと、この画像処理装置38Eの出力端に
接続されたモニタ61と、画像処理装置38Eに接続さ
れたキーボード62とから構成される。
【0113】この内視鏡装置1Cでは、例えば図1のス
コープ2Aの代わりに2つの撮像素子を内蔵した機種等
が異なるスコープ2Bを採用できるようにしている。こ
のスコープ2Bは蛍光観察用CCD(蛍光用CCD)2
8aと通常観察用CCD(通常用CCD)28bとを挿
入部7の先端部8に設けている。
【0114】先端部8の観察窓には光学像を結ぶための
対物レンズ系25aと、空間的に光量を制限する第1絞
り26aと、励起光カットフィルタ27と、蛍光像を撮
像する撮像素子としての蛍光観察用CCD28aとによ
る蛍光観察用撮像部と、光学像を結ぶための対物レンズ
系25bと、第2絞り26bと、通常像を撮像する撮像
素子としての通常観察用CCD28bとによる通常観察
用撮像部とが配置されている。なお、第1絞り26aの
fNo.は第2絞り26bのfNo.より小さい値とな
る。つまり、蛍光用CCD28aにより多くの光量が入
るようになっている。
【0115】2つのCCD28a、28bは切替スイッ
チ64を介してCCD駆動回路31とプリアンプ32と
に接続されている。この切替スイッチ64は制御回路3
7により切替が制御される。つまり、スコープスイッチ
29により蛍光モードが選択されると、蛍光用CCD2
8aが選択使用され、通常モードが選択されると、通常
用CCD28bが選択使用される。
【0116】また、本実施の形態においてもスコープ2
Bの機種が異なるものを接続して使用できるようにスコ
ープ2Bにはその種類(機種)を含む固有の識別情報を
発生するスコープID発生部41(図では簡単化のため
単にスコープIDと略記)が設けてあり、プロセッサ4
Cに設けた機種検知回路42はそのスコープIDにより
機種を検知する。
【0117】なお、スコープID発生部41は、スコー
プ2Bの機種を含む情報が書き込まれたメモリ素子で構
成されるが、これに限定されるものでなく、例えば複数
のスイッチからなるディップスイッチ等で構成すること
もできる。
【0118】そして、プロセッサ4Cの機種検知回路4
2により検知された機種情報は制御回路37に送られ、
制御回路37は検出された機種に応じてその機種のスコ
ープに適した蛍光モード及び通常モードで観察できるよ
うに光源装置3C等を制御する。また、本実施の形態に
おける光源装置3Aは図1の光源装置3Aと同様の構成
である。また、CCD28aの前に配置した励起光カッ
トフィルタ27は図3(C)に示すような透過特性に設
定されている。
【0119】また、プロセッサ4Cは図1のプロセッサ
4Aにおいて、画像処理回路38の代わりにガンマ補正
等の映像信号生成の処理を行う映像処理回路65が採用
されている。そして、このプロセッサ4Cの映像出力端
のR、G、Bチャンネルから出力される信号はモニタ5
に出力されると共に、画像処理装置38Eにも出力され
る。
【0120】図19はこの画像処理装置38Eの構成を
示す。この画像処理装置38Eは、プロセッサ4Cの
R、G、Bチャンネルから出力されるアナログの映像信
号に対してA/D変換回路71a〜71cによりA/D
変換する。A/D変換されたデジタル信号はルックアッ
プテーブル72a〜72cに入力され、逆ガンマ補正が
行われる。
【0121】逆ガンマ補正が行われた信号はマトリック
ス回路45に入力され、第1の実施の形態と同様にマト
リックス変換処理が行われ、また、その出力信号に対し
てレンジ補正テーブル46a〜46cによりレンジ補正
処理が行われる。レンジ補正テーブル46a〜46cの
出力信号はさらにルックアップテーブル72a〜72c
に入力され、ガンマ補正が行われた後、D/A変換回路
74a〜74cによりアナログ信号に変換されてモニタ
61に出力される。
【0122】また、マトリックス回路45には、パラメ
ータ決定部47が接続され、このパラメータ決定部47
にはROM48と外部のキーボード62とが接続されて
いる。
【0123】ROM48には第1の実施の形態と同様に
複数通りのマトリックスエレメントを発生するパラメー
タが格納されており、キーボード62による選択操作に
よりパラメータ決定部47を介してマトリックス回路4
5のマトリックスが決定される。
【0124】本実施の形態では、プロセッサ4Cではほ
ぼ通常の映像処理を行い、その外部に設けた映像処理装
置38Eにより、蛍光モードでは正常組織と病変組織と
を識別し易い画像にする処理を行うようにしている。
【0125】また、蛍光観察用CCD28a、通常観察
用CCD28bとを備えたスコープ2Bを採用すること
により、それぞれの機能を兼用した場合よりも、それぞ
れのモードで画質の良い画像を得ることができるように
している。
【0126】次に本実施の形態の作用を説明する。スコ
ープ2Bがプロセッサ4Bに接続されると、そのスコー
プID回路41からのID情報を機種検知回路42で検
知し、この機種検知回路42の検知信号により制御回路
37は、接続されたスコープの機種を判断する。そし
て、判断した機種に応じた制御動作を行う。
【0127】スコープ2Bが接続された状態の場合で、
通常モードが選択されると、制御回路37は切替スイッ
チ64を通常観察用CCD28bが選択されるように切
り替える。また、この通常モードでは切替フィルタ部1
4の内周側のRGBフィルタ21が光路上に配置され
る。
【0128】本実施の形態ではCCD28bの前には励
起光カットフィルタ27が配置されていないので、通常
のCCDでの撮像と同様にR、G、Bの面順次撮像を行
うことができる。
【0129】このため、このモードでは第1の実施の形
態におけるBの照明期間に、ランプ電流の増大等を必要
としないで、ホワイトバランスのとれた撮像及び表示を
行うことができる。
【0130】また、蛍光モードが選択されると、制御回
路37は蛍光観察用CCD28aが選択されるように切
替スイッチ46を切り替える。また、制御回路37は移
動用モータ20を制御して、蛍光観察用フィルタ51が
照明光路上に配置されるように切替フィルタ17を移動
する。
【0131】この場合には、第1の実施の形態における
スコープ2Aで撮像を行う状態と同じとなる。なお、蛍
光モードではCCD28aの増幅率、ランプ電流等が増
大される。この場合のプロセッサ4Cにより映像信号生
成の処理が行われ、R、G、Bチャンネルから出力され
る映像信号はモニタ5に入力されると共に、画像処理装
置38Eに入力される。
【0132】この場合、モニタ5には第1の実施の形態
におけるマトリックス変換処理等が行われないで擬似カ
ラー表示されることになる。一方、画像処理装置38E
により、第1の実施の形態のプロセッサ4A内の画像処
理回路38で行っていたのと類似の処理を行う。
【0133】画像処理装置38Eでは、プロセッサ4C
の外部に出力されるアナログの映像信号が入力されるの
で、図19に示すようにA/D変換回路71a〜71c
によりA/D変換し、さらにルックアップテーブル72
a〜72cにより逆ガンマ補正を行ってガンマ補正され
ていないデジタルの信号にする。
【0134】そして、マトリックス回路45でマトリッ
クス変換処理し、その後レンジ補正テーブル46a〜4
6cでレンジ補正を行う。その後は、ルックアップテー
ブル72a〜72cによりガンマ補正を行って、D/A
変換回路74a〜74cを通して、R、G、Bチャンネ
ルからモニタ61に出力し、モニタ61の表示面には第
1の実施の形態で説明したものと同様の画像を表示す
る。
【0135】本実施の形態によれば、通常モードでは青
色の波長帯域の一部が励起光カットフィルタで遮光され
るような事なく撮像でき、S/Nの良い通常画像を得る
ことができる。
【0136】また、蛍光モードにおいては、外部の画像
処理装置38Eを通すことにより、第1の実施の形態で
説明したのと同様に正常組織と病変組織を識別し易い状
態で擬似カラー表示することができる。
【0137】図20は画像処理装置38Eに接続された
モニタ61に表示される画像例を示す。このモニタ61
の表示面における画像表示部80には画像処理装置38
Eにより出力される画像が擬似カラーで表示される。
【0138】この画像表示部80の横のボックス81に
入力した患者ID毎に画像を保存するディレクトリが作
成される。ボタン82により選択したモードにより予め
決めてあるマトリックスのパラメータを選択することが
できる。その他、画像表示の開始のボタン、停止のボタ
ン、保存のボタン83、設定画面を呼び出すボタン84
等が設けてある。
【0139】また、図21はボタン84を操作して呼び
出された設定画面を示す。この場合には図20の画像表
示部80の上にマトリックスのパラメータの入力するボ
ックス86とR、G、Bチャンネルに対するゲインの設
定ボックス87とが表示され、ユーザは所望とする値に
設定することができるようになっている。
【0140】図22は第1変形例の画像処理装置38F
を示す。この画像処理装置38Fは図19において、例
えばルックアップテーブル72a〜72c、マトリック
ス回路45、レンジ補正テーブル46a〜46c、ルッ
クアップテーブル73a〜73cの機能をまとめてルッ
クアップテーブル76にしている。本変形例によれば、
低コスト化することができる。
【0141】図23は第2変形例の画像処理装置38G
を示す。この画像処理装置38Gは図19において、マ
トリックス回路45の代わりに色調変換部55に変更し
たものである。本変形例は第3の実施の形態とほぼ同様
の作用効果を有する。
【0142】図24は第3変形例の画像処理装置38H
を示す。この画像処理装置38Hは図16に相当するも
のである。つまり、図16の画像処理回路38Dにおい
て、その入力側に図19と同様にA/D変換回路71a
〜71cとルックアップテーブル72a〜72cを設
け、またその出力側にルックアップテーブル73a〜7
3cとD/A変換回路74a〜74cとを設けた構成に
すると共に、パラメータ決定部46にはキーボード62
が接続された構成にしている。
【0143】本変形例は第2の実施の形態とほぼ同様の
作用効果を有する。なお、上述した各実施の形態等を部
分的等で組み合わせて構成される実施の形態等も本発明
に属する。
【0144】[付記] 1.2つの異なる波長帯域の照明光と蛍光を励起するた
めの励起光を照明する光源と、生体組織に前記照明光が
照射され、反射された反射光による各々2つの反射光画
像と、前記励起光により励起された蛍光による蛍光画像
を撮像する撮像手段と、前記2つの反射光画像と蛍光画
像とを処理して処理画像を構築する画像処理手段と、前
記処理画像を表示する表示手段よりなる内視鏡装置にお
いて、生体組織からの2つの異なる反射光と蛍光の強度
を3軸とした空間座標軸上に分布させた際、正常組織と
病変組織が3軸空間座標軸上で分離するように前記反射
光と蛍光の波長が選択され、前記画像処理手段は、前記
蛍光画像と前記2つの反射光画像の3つの信号を入力す
る手段を持ち、輝度かつ/または色相が正常組織と病変
組織で異なり、病変組織が特定の範囲の色相に入るよう
に、前記信号を演算処理し、3つの色成分からなる信号
に変換する軸変換手段をもつことを特徴とする内視鏡装
置。
【0145】1′.2つの異なる波長帯域の照明光と蛍
光を励起するための励起光を発生する光源と、前記照明
光及び励起光を導光する導光手段、前記導光手段で導光
され、生体組織に前記照明光が照射され、反射された反
射光による各々2つの反射光画像と、前記励起光により
励起された蛍光による蛍光画像を撮像する撮像手段、を
有する内視鏡と、前記2つの反射光画像と蛍光画像とを
処理して処理画像を構築して、表示手段に出力するする
画像処理手段と、を有する内視鏡装置において、生体組
織からの2つの異なる反射光と蛍光の強度を3軸とした
空間座標軸上に分布させた際、正常組織と病変組織が3
軸空間座標軸上で分離するように前記反射光と蛍光の波
長が選択され、前記画像処理手段は、前記蛍光画像と前
記2つの反射光画像の3つの信号を入力する手段を持
ち、輝度かつ/または色相が正常組織と病変組織で異な
り、病変組織が特定の範囲の色相に入るように、前記信
号を演算処理し、3つの色成分からなる信号に変換する
軸変換手段をもつことを特徴とする内視鏡装置。
【0146】2.蛍光情報を含む蛍光画像モードとし
て、2つの異なる波長帯域の照明光と蛍光を励起するた
めの励起光を照明する手段と、白色光による通常画像モ
ードとして、赤、緑、青色の光を順次照明する手段をも
つ光源と、生体組織に前記光源から出力された光によ
り、前記照明光による反射光画像と、前記励起光により
励起された蛍光による蛍光画像、および赤、緑、青色の
光による通常光画像を撮像する少なくとも1つの撮像手
段と、前記2つの反射光画像と蛍光画像、または、前記
赤、緑、青色の光による通常光画像を処理して処理画像
を構築する前記画像処理手段と、前記画像処理手段によ
り処理された画像を表示する表示手段よりなる内視鏡装
置において、生体組織からの2つの異なる反射光と蛍光
の強度を3軸とした空間座標軸上に分布させた際、正常
組織と病変組織が3軸空間座標軸上で分離するように前
記反射光と蛍光の波長が選択され、前記画像処理手段
は、前記2つの反射光画像と蛍光画像、または、前記
赤、緑、青色の光による通常光画像の3つの信号を入力
する入力手段があり、蛍光画像モード時に、輝度かつ/
または色相が正常組織と病変組織で異なり、病変組織が
特定の範囲の色相に入るように、前記蛍光画像と前記2
つの反射光画像の信号を演算処理し、3つの色成分信号
に変換するとともに、通常画像モード時に、前記赤、
緑、青色の光による通常光画像の信号をそのまま3つの
色成分信号として出力する軸変換手段をもつことを特徴
とする内視鏡装置。
【0147】2′.蛍光情報を含む蛍光画像モードとし
て、2つの異なる波長帯域の照明光と蛍光を励起するた
めの励起光を照明する手段と、白色光による通常画像モ
ードとして、赤、緑、青色の光を順次照明する手段をも
つ光源と、生体組織に前記光源から出力された光によ
り、前記照明光による反射光画像と、前記励起光により
励起された蛍光による蛍光画像、および赤、緑、青色の
光による通常光画像を撮像する少なくとも1つの撮像手
段と、前記2つの反射光画像と蛍光画像、または、前記
赤、緑、青色の光による通常光画像を処理して処理画像
を構築し、表示手段に出力する画像処理手段と、を有す
る内視鏡装置において、生体組織からの2つの異なる反
射光と蛍光の強度を3軸とした空間座標軸上に分布させ
た際、正常組織と病変組織が3軸空間座標軸上で分離す
るように前記反射光と蛍光の波長が選択され、前記画像
処理手段は、前記2つの反射光画像と蛍光画像、また
は、前記赤、緑、青色の光による通常光画像の3つの信
号を入力する入力手段があり、蛍光画像モード時に、輝
度かつ/または色相が正常組織と病変組織で異なり、病
変組織が特定の範囲の色相に入るように、前記蛍光画像
と前記2つの反射光画像の信号を演算処理し、3つの色
成分信号に変換するとともに、通常画像モード時に、前
記赤、緑、青色の光による通常光画像の信号をそのまま
3つの色成分信号として出力する軸変換手段をもつこと
を特徴とする内視鏡装置。
【0148】3.付記1、2において、選択された2つ
の反射光波長帯域は、1つは、ヘモグロビンの光の吸収
帯を含む波長帯域であり、もう1つは、ヘモグロビンの
光の非吸収体を含む波長帯域であることを特徴とする。 4.付記1、2において、選択された1つの蛍光波長帯
域は、520nmを含む波長帯域であり、2つの反射光
波長帯域は、それぞれ、550nm、600nmを含む
波長帯域であることを特徴とする。 5.付記4において、選択された1つの蛍光波長帯域
は、520nmを含むとともに、620nm以上の帯域
を除くことを特徴とする。
【0149】6.付記4において、選択された2つの反
射光波長帯域の波長幅は、当該20nmないし20nm
以下であることを特徴とする。 7.付記1、2において、3つの色成分信号とはRGB
信号である。 8.付記1、2において、軸変換手段は、マトリックス
回路、またはルックアップテーブル(以下、LUTと略
す)、またはCPUを備えた演算器であることを特徴と
する。
【0150】9.付記1において、観察する部位に合わ
せて軸変換手段の複数のパラメータを変更する手段をも
つことを特徴とする。 10.付記2において、観察する部位や観察モードに合
わせて前記パラメータを変更する切り替え手段をもつこ
とを特徴とする。 11.付記9、10において、切り替え手段とは、内視
鏡、または画像処理手段に設けられたスイッチである。
【0151】12.付記9、10において、使用する内
視鏡の機種を識別し、検査目的に合った前記パラメータ
を自動的に設定する識別手段を持つことを特徴とする。 13.付記9、10において、前記パラメータを入力す
る入力手段を持つことを特徴とする。 14.付記12において、前記入力手段は前記内視鏡装
置に接続するキーボードである。
【0152】15.付記1、2において、前記画像処理
手段は、蛍光画像信号の輝度レベルのレンジを伸張する
レンジ伸張(強調)手段を持つことことを特徴とする。 16.付記1、2の前記画像処理手段において、少なく
とも1つの反射光画像の特定部位の明るさが特定の値以
上である場合、特定部位の3つの色成分信号の値をすべ
て同じ値にすることを特徴とする。 17.付記16において、反射光画像の特定部位の明る
さが特定の値以上であることを確認する手段はコンパレ
ータである。
【0153】18.蛍光情報を含む蛍光画像モードとし
て、少なくとも蛍光を励起するための励起光を照明する
手段と、白色光による通常画像モードとして、赤、緑、
青色の光を順次照明する手段を持つ光源と、生体組織に
前記励起光により励起された蛍光による蛍光画像、およ
び赤、緑、青色の光による通常光画像を撮像する少なく
とも1つの撮像手段と、前記蛍光画像、または、前記
赤、緑、青色の光による通常光画像を処理して画像を構
築する画像生成手段と、前記画像生成手段により処理さ
れた画像を表示する表示手段よりなる内視鏡装置におけ
る前記画像生成手段と表示手段の間に接続可能であり、
前記蛍光画像モード時、少なくとも蛍光画像信号を入力
し、少なくとも蛍光画像信号を演算処理し、3つの色成
分からなる信号に軸変換する手段を持つことを特徴とす
る画像処理装置。
【0154】18′.蛍光情報を含む蛍光画像モードと
して、少なくとも蛍光を励起するための励起光を照明す
る手段と、白色光による通常画像モードとして、赤、
緑、青色の光を順次照明する手段を持つ光源と、生体組
織に前記励起光により励起された蛍光による蛍光画像、
および赤、緑、青色の光による通常光画像を撮像する少
なくとも1つの撮像手段と、前記蛍光画像、または、前
記赤、緑、青色の光による通常光画像を処理して画像を
構築し、表示手段に出力する画像生成手段と、を有する
内視鏡装置における前記画像生成手段と前記表示手段の
間に接続可能であり、前記蛍光画像モード時、少なくと
も蛍光画像信号を入力し、少なくとも蛍光画像信号を演
算処理し、3つの色成分からなる信号に軸変換する手段
を持つことを特徴とする画像処理装置。
【0155】19.付記18において、3つの色成分信
号とはRGB信号である。 20.付記18において、軸変換手段は、マトリックス
回路、またはLUT、またはCPUを備えた演算器であ
ることを特徴とする。 21.付記18において、観察する部位や観察モードに
合わせて軸変換手段の複数のパラメータを変更する手段
を持つことを特徴とする。
【0156】22.付記18において、前記パラメータ
を入力する入力手段を持つことを特徴とする。 23.付記22において、前記入力手段は前記画像処理
装置に接続するキーボードである。 24.付記21において、前記パラメータの情報をモニ
タに表示する手段を持つことを特徴とする。
【0157】25.付記1において、前記画像処理手段
により前記3つの信号に対する演算処理を行う演算範囲
を特定する手段を有する。 26.付記18において、前記3つの色成分からなる信
号に軸変換する手段は前記3つの色成分からなる信号に
対する演算処理を行う演算範囲を特定する手段を有す
る。
【0158】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、2
つの異なる波長帯域の照明光と蛍光を励起するための励
起光を照明する光源と、生体組織に前記照明光が照射さ
れ、反射された反射光による各々2つの反射画像と、前
記励起光により励起された蛍光による蛍光画像を撮像す
る撮像手段と、前記2つの反射光画像と蛍光画像とを処
理して処理画像を構築する画像処理手段と、前記処理画
像を表示する表示手段よりなる内視鏡装置において、生
体組織からの2つの異なる反射光と蛍光の強度を3軸と
した空間座標軸上に分布させた際、生体組織と病変組織
が3軸空間座標軸上で分離するように前記反射光と蛍光
の波長が選択され、前記画像処理手段は、前記蛍光画像
と前記2つの反射光画像の3つの信号を入力する手段を
持ち、輝度かつ/または色相が正常組織と病変組織で異
なり、病変組織が特定の範囲の色相に入るように、前記
信号を演算処理し、3つの色成分からなる信号に変換す
る軸変換手段を設けているので、正常組織と病変組織と
の識別が容易となる画像を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の内視鏡装置の全体
構成を示すブロック図。
【図2】通常観察用フィルタと蛍光観察用フィルタが設
けられた切替フィルタの構成を示す図。
【図3】通常観察用フィルタ、蛍光観察用フィルタ及び
励起光カットフィルタの波長に対する透過特性を示す
図。
【図4】画像処理回路の構成を示すブロック図。
【図5】生体組織に対する蛍光画像及び反射光画像の波
長に対する強度分布の特性例を示す図。
【図6】蛍光強度と2つの反射光強度を3軸とした軸空
間座標上で正常の部分と病変の部分とをプロットして分
布させた様子を示す図。
【図7】第1の反射光の波長をパラメータとした場合に
おける第2の反射光の中心波長に対する分離能の変化の
様子を示す図。
【図8】第1の反射光の波長幅をパラメータとした場合
における第2の反射光の中心波長に対する分離能の変化
の様子を示す図。
【図9】マトリックスエレメントを式2のように設定し
た場合におけるる正常部分と病変部分の分布を示す色度
図。
【図10】マトリックスエレメントを式3のように設定
した場合におけるる正常部分と病変部分の分布を示す色
度図。
【図11】マトリックスエレメントを式4のように設定
した場合におけるる正常部分と病変部分の分布を示す色
度図。
【図12】マトリックスエレメントを式5のように設定
した場合におけるる正常部分と病変部分の分布を示す色
度図。
【図13】画像処理回路による演算範囲を示す説明図。
【図14】第1変形例における画像処理回路の構成を示
すブロック図。
【図15】第2変形例における画像処理回路の構成を示
すブロック図。
【図16】第3変形例における画像処理回路の構成を示
すブロック図。
【図17】第3変形例における強調変換テーブルの入出
力特性を示す図。
【図18】本発明の第2の実施の形態の内視鏡装置の全
体構成を示すブロック図。
【図19】画像処理装置の構成を示すブロック図。
【図20】モニタでの蛍光画像の表示例を示す図。
【図21】マトリックス回路のパラメータを入力設定す
る画面を示す図。
【図22】第1変形例における画像処理装置の構成を示
すブロック図。
【図23】第2変形例における画像処理装置の構成を示
すブロック図。
【図24】第3変形例における画像処理装置の構成を示
すブロック図。
【符号の説明】
1A…内視鏡装置 2A…電子内視鏡 3A…光源装置 4A…プロセッサ 5…モニタ 7…挿入部 8…先端部 9…ライトガイドファイバ 10…コネクタ 11…ランプ駆動回路 12…ランプ 13…光源絞り 14…切替フィルタ部 16…回転用モータ 17…切替フィルタ 18…ラック 20…移動用モータ 21…RGBフィルタ 22…蛍光観察用フィルタ 25…対物レンズ系 27…励起光カットフィルタ 28…CCD 29…スコープスイッチ 31…CCD駆動回路 34…A/D変換回路 36a〜36c…フレームメモリ 37…制御回路 38…画像処理回路 43…設定スイッチ 45…マトリックス回路 46a〜46c…レンジ補正テーブル 47…パラメータ決定部 48…ROM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今泉 克一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 金子 守 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 後野 和弘 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2G043 AA03 BA16 CA05 EA01 FA01 GA06 GA08 GB01 GB18 GB19 HA01 HA05 JA03 LA03 NA06 4C061 BB08 HH54 LL02 MM03 QQ04 WW17 5C022 AA09 AB17 AC55 AC69 AC74 5C054 CC07 FE09 GA04 GB01 HA12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの異なる波長帯域の照明光と蛍光を
    励起するための励起光を照明する光源と、 生体組織に前記照明光が照射され、反射された反射光に
    よる各々2つの反射光画像と、前記励起光により励起さ
    れた蛍光による蛍光画像を撮像する撮像手段と、 前記2つの反射光画像と蛍光画像とを処理して処理画像
    を構築する画像処理手段と、 前記処理画像を表示する表示手段よりなる内視鏡装置に
    おいて、 生体組織からの2つの異なる反射光と蛍光の強度を3軸
    とした空間座標軸上に分布させた際、正常組織と病変組
    織が3軸空間座標軸上で分離するように前記反射光と蛍
    光の波長が選択され、 前記画像処理手段は、前記蛍光画像と前記2つの反射光
    画像の3つの信号を入力する手段を持ち、輝度かつ/ま
    たは色相が正常組織と病変組織で異なり、病変組織が特
    定の範囲の色相に入るように、前記信号を演算処理し、
    3つの色成分からなる信号に変換する軸変換手段をもつ
    ことを特徴とする内視鏡装置。
  2. 【請求項2】 蛍光情報を含む蛍光画像モードとして、
    2つの異なる波長帯域の照明光と蛍光を励起するための
    励起光を照明する手段と、 白色光による通常画像モードとして、赤、緑、青色の光
    を順次照明する手段をもつ光源と、 生体組織に前記光源から出力された光により、前記照明
    光による反射光画像と、前記励起光により励起された蛍
    光による蛍光画像、および赤、緑、青色の光による通常
    光画像を撮像する少なくとも1つの撮像手段と、 前記2つの反射光画像と蛍光画像、または、前記赤、
    緑、青色の光による通常光画像を処理して処理画像を構
    築する前記画像処理手段と、 前記画像処理手段により処理された画像を表示する表示
    手段よりなる内視鏡装置において、 生体組織からの2つの異なる反射光と蛍光の強度を3軸
    とした空間座標軸上に分布させた際、正常組織と病変組
    織が3軸空間座標軸上で分離するように前記反射光と蛍
    光の波長が選択され、 前記画像処理手段は、前記2つの反射光画像と蛍光画
    像、または、前記赤、緑、青色の光による通常光画像の
    3つの信号を入力する入力手段があり、蛍光画像モード
    時に、輝度かつ/または色相が正常組織と病変組織で異
    なり、病変組織が特定の範囲の色相に入るように、前記
    蛍光画像と前記2つの反射光画像の信号を演算処理し、
    3つの色成分信号に変換するとともに、通常画像モード
    時に、前記赤、緑、青色の光による通常光画像の信号を
    そのまま3つの色成分信号として出力する軸変換手段を
    もつことを特徴とする内視鏡装置。
  3. 【請求項3】 蛍光情報を含む蛍光画像モードとして、
    少なくとも蛍光を励起するための励起光を照明する手段
    と、白色光による通常画像モードとして、赤、緑、青色
    の光を順次照明する手段を持つ光源と、 生体組織に前記励起光により励起された蛍光による蛍光
    画像、および赤、緑、青色の光による通常光画像を撮像
    する少なくとも1つの撮像手段と、 前記蛍光画像、または、前記赤、緑、青色の光による通
    常光画像を処理して画像を構築する画像生成手段と、 前記画像生成手段により処理された画像を表示する表示
    手段よりなる内視鏡装置における前記画像生成手段と表
    示手段の間に接続可能であり、 前記蛍光画像モード時、少なくとも蛍光画像信号を入力
    し、少なくとも蛍光画像信号を演算処理し、3つの色成
    分からなる信号に軸変換する手段を持つことを特徴とす
    る画像処理装置。
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