JP2003125775A - 花粉症関連遺伝子、373 - Google Patents
花粉症関連遺伝子、373Info
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12Q—MEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スギ花粉特異的IgE値と相関を示す新規な遺
伝子およびその利用を提供することを課題とする。 【解決手段】 スギ花粉特異的IgE値が異なる複数の被
験者から花粉飛散時期前後にT細胞を調製し、ディファ
レンシャルディスプレイ法により遺伝子を検索した結
果、スギ花粉特異的IgE値が高値を示す被験者で有意に
発現が低い新規遺伝子を単離することに成功した。本発
明者らは、この遺伝子をアレルギー疾患の検査およびア
レルギー疾患治療薬候補化合物のスクリーニングに使用
できることを見出した。
伝子およびその利用を提供することを課題とする。 【解決手段】 スギ花粉特異的IgE値が異なる複数の被
験者から花粉飛散時期前後にT細胞を調製し、ディファ
レンシャルディスプレイ法により遺伝子を検索した結
果、スギ花粉特異的IgE値が高値を示す被験者で有意に
発現が低い新規遺伝子を単離することに成功した。本発
明者らは、この遺伝子をアレルギー疾患の検査およびア
レルギー疾患治療薬候補化合物のスクリーニングに使用
できることを見出した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アレルギー疾患、
特に花粉症に関連する遺伝子、並びに該遺伝子の発現を
指標としたアレルギー疾患の検査方法およびアレルギー
疾患治療薬候補化合物のスクリーニング方法に関する。
特に花粉症に関連する遺伝子、並びに該遺伝子の発現を
指標としたアレルギー疾患の検査方法およびアレルギー
疾患治療薬候補化合物のスクリーニング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】花粉症を含むアレルギー疾患は多因子性
の病気(multifactorial diseases)と考えられている。
これらの病気は多くの異なる遺伝子の発現の相互作用に
よって起こり、これらの個々の遺伝子の発現は、複数の
環境要因によって影響を受ける。このため、特定の病気
を起こす特定の遺伝子を解明することは、非常に困難で
ある。
の病気(multifactorial diseases)と考えられている。
これらの病気は多くの異なる遺伝子の発現の相互作用に
よって起こり、これらの個々の遺伝子の発現は、複数の
環境要因によって影響を受ける。このため、特定の病気
を起こす特定の遺伝子を解明することは、非常に困難で
ある。
【0003】またアレルギー疾患は、変異や欠陥を有す
る遺伝子の発現や、特定の遺伝子の過剰発現や発現量の
減少が関わっていると考えられている。病気に関して遺
伝子発現が果たしている役割を解明するためには、遺伝
子が発症にどのように関わり、薬剤などの外的な刺激が
遺伝子発現をどのように変化させるのかを理解する必要
がある。
る遺伝子の発現や、特定の遺伝子の過剰発現や発現量の
減少が関わっていると考えられている。病気に関して遺
伝子発現が果たしている役割を解明するためには、遺伝
子が発症にどのように関わり、薬剤などの外的な刺激が
遺伝子発現をどのように変化させるのかを理解する必要
がある。
【0004】近年の遺伝子発現の解析技術の発達によ
り、多くの臨床試料で、遺伝子の発現を解析・比較する
ことが可能となった。このような方法としては、ディフ
ァレンシャルディスプレイ(DD)法が有用である。ディフ
ァレンシャルディスプレイ法は、ライアンおよびパディ
ー(Liang and Pardee)によって1992年に最初に開発され
た(Science,1992,257:967-971)。この方法を用いること
によって、1回に数十種類以上のサンプルをスクリーニ
ングすることができ、それらのサンプル中で発現が変化
した遺伝子を検出することが可能である。このような方
法を用いて、変異が生じた遺伝子や、時間や環境ととも
に発現が変わるような遺伝子を調べることによって、病
因遺伝子の解明のために重要な情報がもたらされること
が期待される。これらの遺伝子には、環境要因によって
発現に影響を受けるような遺伝子も含まれる。
り、多くの臨床試料で、遺伝子の発現を解析・比較する
ことが可能となった。このような方法としては、ディフ
ァレンシャルディスプレイ(DD)法が有用である。ディフ
ァレンシャルディスプレイ法は、ライアンおよびパディ
ー(Liang and Pardee)によって1992年に最初に開発され
た(Science,1992,257:967-971)。この方法を用いること
によって、1回に数十種類以上のサンプルをスクリーニ
ングすることができ、それらのサンプル中で発現が変化
した遺伝子を検出することが可能である。このような方
法を用いて、変異が生じた遺伝子や、時間や環境ととも
に発現が変わるような遺伝子を調べることによって、病
因遺伝子の解明のために重要な情報がもたらされること
が期待される。これらの遺伝子には、環境要因によって
発現に影響を受けるような遺伝子も含まれる。
【0005】アレルギー疾患の中でも花粉症は、近年多
くの人に見られる疾患の一つである。花粉症の病因に
は、環境要因の一つである花粉によって発現が影響を受
ける複数の遺伝子が関わっていると考えられる。このよ
うな事情から、花粉症に関連する遺伝子を単離すること
が望まれていた。
くの人に見られる疾患の一つである。花粉症の病因に
は、環境要因の一つである花粉によって発現が影響を受
ける複数の遺伝子が関わっていると考えられる。このよ
うな事情から、花粉症に関連する遺伝子を単離すること
が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、アレルギー
疾患、特に花粉症に関連する遺伝子を提供することを課
題とする。さらに、本発明は該遺伝子の発現を指標とし
た、アレルギー疾患の検査方法およびアレルギー疾患治
療薬候補化合物のスクリーニング方法を提供することを
課題とする。
疾患、特に花粉症に関連する遺伝子を提供することを課
題とする。さらに、本発明は該遺伝子の発現を指標とし
た、アレルギー疾患の検査方法およびアレルギー疾患治
療薬候補化合物のスクリーニング方法を提供することを
課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、既に確立
された「蛍光DD(Fluorescent DD)法」(T.Itoら, 1994,
FEBS Lett. 351: 231-236)の手順に基づき、複数のヒ
トの血液から調製したT細胞RNAサンプルを解析できるD
Dシステムを新たに開発した。このシステムを用いて、
本発明者らは花粉症患者を含む複数の被験者について、
花粉飛散の前後の血液からT細胞を採取し、スギ花粉特
異的 IgE値の異なる被験者間や花粉飛散前後で発現量が
変化する遺伝子のスクリーニングを行い、新規遺伝子
(「373」遺伝子)を単離した。
された「蛍光DD(Fluorescent DD)法」(T.Itoら, 1994,
FEBS Lett. 351: 231-236)の手順に基づき、複数のヒ
トの血液から調製したT細胞RNAサンプルを解析できるD
Dシステムを新たに開発した。このシステムを用いて、
本発明者らは花粉症患者を含む複数の被験者について、
花粉飛散の前後の血液からT細胞を採取し、スギ花粉特
異的 IgE値の異なる被験者間や花粉飛散前後で発現量が
変化する遺伝子のスクリーニングを行い、新規遺伝子
(「373」遺伝子)を単離した。
【0008】本発明者らは、被験者をスギ花粉に対する
IgE値の高い群(スギ花粉症素因群)とそれ以外の群
(健常者)に分け、単離した「373」遺伝子の発現量を
両群において比較解析した結果、該遺伝子が健常者と比
較してスギ花粉症素因群において有意に低値を示すこと
を見出した。このため、本発明者らは、該遺伝子の発現
量を指標として、アレルギー疾患の検査およびアレルギ
ー疾患治療薬候補化合物のスクリーニングを行うことが
可能であることを見出した。
IgE値の高い群(スギ花粉症素因群)とそれ以外の群
(健常者)に分け、単離した「373」遺伝子の発現量を
両群において比較解析した結果、該遺伝子が健常者と比
較してスギ花粉症素因群において有意に低値を示すこと
を見出した。このため、本発明者らは、該遺伝子の発現
量を指標として、アレルギー疾患の検査およびアレルギ
ー疾患治療薬候補化合物のスクリーニングを行うことが
可能であることを見出した。
【0009】すなわち、本発明は、アレルギー素因を有
する者に高い発現を示す遺伝子、および該遺伝子の発現
を指標としたアレルギー疾患の検査方法およびアレルギ
ー疾患治療薬候補化合物のスクリーニング方法に関す
る。より具体的には、〔1〕配列番号:2に記載のアミ
ノ酸配列を含むタンパク質をコードする核酸分子、
〔2〕配列番号:1に記載の塩基配列のコード領域を含
む核酸分子、〔3〕〔1〕または〔2〕に記載の核酸分
子に特異的にハイブリダイズし、少なくとも15ヌクレオ
チドの鎖長を有するDNA、〔4〕〔3〕に記載のDNAを用
いることを特徴とする、〔1〕に記載の核酸分子の検出
方法、〔5〕アレルギー疾患の検査方法であって、
(a)被験者からT細胞を調製する工程、(b)該T細胞
からRNA試料を調製する工程、(c)該RNA試料に対し
て、標識した〔3〕に記載のDNAをプローブとして、ハ
イブリダイゼーションを行う工程、(d)標識した
〔3〕に記載のDNAにハイブリダイズする被験者由来のR
NA量を測定し、対照(健常者の場合)と比較する工程、
を含む方法、〔6〕アレルギー疾患の検査方法であっ
て、(a)被験者からT細胞を調製する工程、(b)該T
細胞からRNA試料を調製する工程、(c)該RNA試料に対
して逆転写反応を行いcDNAを合成する工程、(d)該cD
NAを鋳型に、〔3〕に記載のDNAをプライマーとして、
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を行う工程、(e)ポリ
メラーゼ連鎖反応により増幅されたDNA量を、対照(健
常者の場合)と比較する工程、を含む方法、〔7〕ポリ
メラーゼ連鎖反応をPCR増幅モニター法により行う、
〔6〕に記載の方法、〔8〕T細胞が被験者の末梢血か
ら調製される、〔5〕から〔7〕のいずれかに記載の方
法、
する者に高い発現を示す遺伝子、および該遺伝子の発現
を指標としたアレルギー疾患の検査方法およびアレルギ
ー疾患治療薬候補化合物のスクリーニング方法に関す
る。より具体的には、〔1〕配列番号:2に記載のアミ
ノ酸配列を含むタンパク質をコードする核酸分子、
〔2〕配列番号:1に記載の塩基配列のコード領域を含
む核酸分子、〔3〕〔1〕または〔2〕に記載の核酸分
子に特異的にハイブリダイズし、少なくとも15ヌクレオ
チドの鎖長を有するDNA、〔4〕〔3〕に記載のDNAを用
いることを特徴とする、〔1〕に記載の核酸分子の検出
方法、〔5〕アレルギー疾患の検査方法であって、
(a)被験者からT細胞を調製する工程、(b)該T細胞
からRNA試料を調製する工程、(c)該RNA試料に対し
て、標識した〔3〕に記載のDNAをプローブとして、ハ
イブリダイゼーションを行う工程、(d)標識した
〔3〕に記載のDNAにハイブリダイズする被験者由来のR
NA量を測定し、対照(健常者の場合)と比較する工程、
を含む方法、〔6〕アレルギー疾患の検査方法であっ
て、(a)被験者からT細胞を調製する工程、(b)該T
細胞からRNA試料を調製する工程、(c)該RNA試料に対
して逆転写反応を行いcDNAを合成する工程、(d)該cD
NAを鋳型に、〔3〕に記載のDNAをプライマーとして、
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を行う工程、(e)ポリ
メラーゼ連鎖反応により増幅されたDNA量を、対照(健
常者の場合)と比較する工程、を含む方法、〔7〕ポリ
メラーゼ連鎖反応をPCR増幅モニター法により行う、
〔6〕に記載の方法、〔8〕T細胞が被験者の末梢血か
ら調製される、〔5〕から〔7〕のいずれかに記載の方
法、
〔9〕アレルギー疾患がスギ花粉症である、〔5〕
から〔8〕のいずれかに記載の方法、〔10〕アレルギ
ー疾患の治療薬候補化合物をスクリーニングする方法で
あって、(a)花粉症のモデル動物に被検化合物の投与
および花粉抗原による刺激を行う工程、(b)該モデル
動物からT細胞を調製する工程、(c)該T細胞からRNA
試料を調製する工程、(d)該RNA試料に対して、標識
した〔3〕に記載のDNAをプローブとして、ハイブリダ
イゼーションを行う工程、(e)標識した〔3〕に記載
のDNAにハイブリダイズする該T細胞由来のRNA量を測定
する工程、(f)対照(被検化合物非投与の場合)と比
較して、工程(e)において測定されるRNA量を増大さ
せる化合物を選択する工程、を含む方法、〔11〕アレ
ルギー疾患の治療薬候補化合物をスクリーニングする方
法であって、(a)花粉症のモデル動物に被検化合物の
投与および花粉抗原による刺激を行う工程、(b)該モ
デル動物からT細胞を調製する工程、(c)該T細胞から
RNA試料を調製する工程、(d)該RNA試料に対して逆転
写反応を行いcDNAを合成する工程、(e)該cDNAを鋳型
に、〔3〕に記載のDNAをプライマーとして、ポリメラ
ーゼ連鎖反応(PCR)を行う工程、(f)対照(被検化
合物非投与の場合)と比較して、工程(e)において増
幅されるDNA量を増大させる化合物を選択する工程、を
含む方法、〔12〕アレルギー疾患の治療薬候補化合物
をスクリーニングする方法であって、(a)被検化合物
を花粉症のモデル動物に投与する工程、(b)該モデル
動物からリンパ球を調製する工程、(c)該リンパ球を
花粉抗原で刺激する工程、(d)該抗原刺激を受けたリ
ンパ球からT細胞を分離する工程、(e)該T細胞からRN
A試料を調製する工程、(f)該RNA試料に対して、標識
した〔3〕に記載のDNAをプローブとして、ハイブリダ
イゼーションを行う工程、(g)標識した〔3〕に記載
のDNAにハイブリダイズする該T細胞由来のRNA量を測定
する工程、(h)対照(被検化合物非投与の場合)と比
較して、工程(g)において測定されるRNA量を増大さ
せる化合物を選択する工程、を含む方法、〔13〕アレ
ルギー疾患の治療薬候補化合物をスクリーニングする方
法であって、(a)被検化合物を花粉症のモデル動物に
投与する工程、(b)該モデル動物からリンパ球を調製
する工程、(c)該リンパ球を花粉抗原で刺激する工
程、(d)該抗原刺激を受けたリンパ球からT細胞を分
離する工程、(e)該T細胞からRNA試料を調製する工
程、(f)該RNA試料に対して逆転写反応を行いcDNAを
合成する工程、(g)該cDNAを鋳型に、〔3〕に記載の
DNAをプライマーとして、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)
を行う工程、(h)対照(被検化合物非投与の場合)と
比較して、工程(g)において増幅されるDNA量を増大
させる化合物を選択する工程、を含む方法、〔14〕ア
レルギー疾患の治療薬候補化合物をスクリーニングする
方法であって、(a)花粉症のモデル動物または花粉症
を有するヒトからリンパ球を調製する工程、(b)被検
化合物の存在下、該リンパ球を花粉抗原で刺激する工
程、(c)該抗原刺激を受けたリンパ球からT細胞を分
離する工程、(d)該T細胞からRNA試料を調製する工
程、(e)該RNA試料に対して、標識した〔3〕に記載
のDNAをプローブとして、ハイブリダイゼーションを行
う工程、(f)標識した〔3〕に記載のDNAにハイブリ
ダイズする該T細胞由来のRNA量を測定する工程、(g)
対照(被検化合物非投与の場合)と比較して、工程
(f)において測定されるRNA量を増大させる化合物を
選択する工程、を含む方法、〔15〕アレルギー疾患の
治療薬候補化合物をスクリーニングする方法であって、
(a)花粉症のモデル動物または花粉症を有するヒトか
らリンパ球を調製する工程、(b)被検化合物の存在
下、該リンパ球を花粉抗原で刺激する工程、(c)該抗
原刺激を受けたリンパ球からT細胞を分離する工程、
(d)該T細胞からRNA試料を調製する工程、(e)該RN
A試料に対して逆転写反応を行いcDNAを合成する工程、
(f)該cDNAを鋳型に、〔3〕に記載のDNAをプライマ
ーとして、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を行う工程、
(g)対照(被検化合物非投与の場合)と比較して、工
程(f)において増幅されるDNA量を増大させる化合物
を選択する工程、を含む方法、〔16〕アレルギー疾患
の治療薬候補化合物をスクリーニングする方法であっ
て、(a)被検化合物の存在下、株化T細胞をリンパ球
刺激物質で刺激する工程、(b)該刺激を受けた株化T
細胞からRNA試料を調製する工程、(c)該RNA試料に対
して、標識した〔3〕に記載のDNAをプローブとして、
ハイブリダイゼーションを行う工程、(d)標識した
〔3〕に記載のDNAにハイブリダイズする該株化T細胞由
来のRNA量を測定する工程、(e)対照(被検化合物非
投与の場合)と比較して、工程(d)において測定され
るRNA量を増大させる化合物を選択する工程、を含む方
法、〔17〕アレルギー疾患の治療薬候補化合物をスク
リーニングする方法であって、(a)被検化合物の存在
下、株化T細胞をリンパ球刺激物質で刺激する工程、
(b)該刺激を受けた株化T細胞からRNA試料を調製する
工程、(c)該RNA試料に対して逆転写反応を行いcDNA
を合成する工程、(d)該cDNAを鋳型に、〔3〕に記載
のDNAをプライマーとして、ポリメラーゼ連鎖反応(PC
R)を行う工程、(e)対照(被検化合物非投与の場
合)と比較して、工程(d)において増幅されるDNA量
を増大させる化合物を選択する工程、を含む方法、〔1
8〕T細胞が、花粉症のモデル動物の末梢血から調製さ
れる、〔10〕または〔11〕に記載の方法、〔19〕
リンパ球が末梢血から調製される、〔12〕から〔1
5〕のいずれかに記載の方法、〔20〕アレルギー疾患
がスギ花粉症である、〔10〕から〔19〕のいずれか
に記載の方法、〔21〕配列番号:2に記載のアミノ酸
配列を含むタンパク質、そして〔22〕〔21〕に記載
のタンパク質に結合する抗体、に関する。
から〔8〕のいずれかに記載の方法、〔10〕アレルギ
ー疾患の治療薬候補化合物をスクリーニングする方法で
あって、(a)花粉症のモデル動物に被検化合物の投与
および花粉抗原による刺激を行う工程、(b)該モデル
動物からT細胞を調製する工程、(c)該T細胞からRNA
試料を調製する工程、(d)該RNA試料に対して、標識
した〔3〕に記載のDNAをプローブとして、ハイブリダ
イゼーションを行う工程、(e)標識した〔3〕に記載
のDNAにハイブリダイズする該T細胞由来のRNA量を測定
する工程、(f)対照(被検化合物非投与の場合)と比
較して、工程(e)において測定されるRNA量を増大さ
せる化合物を選択する工程、を含む方法、〔11〕アレ
ルギー疾患の治療薬候補化合物をスクリーニングする方
法であって、(a)花粉症のモデル動物に被検化合物の
投与および花粉抗原による刺激を行う工程、(b)該モ
デル動物からT細胞を調製する工程、(c)該T細胞から
RNA試料を調製する工程、(d)該RNA試料に対して逆転
写反応を行いcDNAを合成する工程、(e)該cDNAを鋳型
に、〔3〕に記載のDNAをプライマーとして、ポリメラ
ーゼ連鎖反応(PCR)を行う工程、(f)対照(被検化
合物非投与の場合)と比較して、工程(e)において増
幅されるDNA量を増大させる化合物を選択する工程、を
含む方法、〔12〕アレルギー疾患の治療薬候補化合物
をスクリーニングする方法であって、(a)被検化合物
を花粉症のモデル動物に投与する工程、(b)該モデル
動物からリンパ球を調製する工程、(c)該リンパ球を
花粉抗原で刺激する工程、(d)該抗原刺激を受けたリ
ンパ球からT細胞を分離する工程、(e)該T細胞からRN
A試料を調製する工程、(f)該RNA試料に対して、標識
した〔3〕に記載のDNAをプローブとして、ハイブリダ
イゼーションを行う工程、(g)標識した〔3〕に記載
のDNAにハイブリダイズする該T細胞由来のRNA量を測定
する工程、(h)対照(被検化合物非投与の場合)と比
較して、工程(g)において測定されるRNA量を増大さ
せる化合物を選択する工程、を含む方法、〔13〕アレ
ルギー疾患の治療薬候補化合物をスクリーニングする方
法であって、(a)被検化合物を花粉症のモデル動物に
投与する工程、(b)該モデル動物からリンパ球を調製
する工程、(c)該リンパ球を花粉抗原で刺激する工
程、(d)該抗原刺激を受けたリンパ球からT細胞を分
離する工程、(e)該T細胞からRNA試料を調製する工
程、(f)該RNA試料に対して逆転写反応を行いcDNAを
合成する工程、(g)該cDNAを鋳型に、〔3〕に記載の
DNAをプライマーとして、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)
を行う工程、(h)対照(被検化合物非投与の場合)と
比較して、工程(g)において増幅されるDNA量を増大
させる化合物を選択する工程、を含む方法、〔14〕ア
レルギー疾患の治療薬候補化合物をスクリーニングする
方法であって、(a)花粉症のモデル動物または花粉症
を有するヒトからリンパ球を調製する工程、(b)被検
化合物の存在下、該リンパ球を花粉抗原で刺激する工
程、(c)該抗原刺激を受けたリンパ球からT細胞を分
離する工程、(d)該T細胞からRNA試料を調製する工
程、(e)該RNA試料に対して、標識した〔3〕に記載
のDNAをプローブとして、ハイブリダイゼーションを行
う工程、(f)標識した〔3〕に記載のDNAにハイブリ
ダイズする該T細胞由来のRNA量を測定する工程、(g)
対照(被検化合物非投与の場合)と比較して、工程
(f)において測定されるRNA量を増大させる化合物を
選択する工程、を含む方法、〔15〕アレルギー疾患の
治療薬候補化合物をスクリーニングする方法であって、
(a)花粉症のモデル動物または花粉症を有するヒトか
らリンパ球を調製する工程、(b)被検化合物の存在
下、該リンパ球を花粉抗原で刺激する工程、(c)該抗
原刺激を受けたリンパ球からT細胞を分離する工程、
(d)該T細胞からRNA試料を調製する工程、(e)該RN
A試料に対して逆転写反応を行いcDNAを合成する工程、
(f)該cDNAを鋳型に、〔3〕に記載のDNAをプライマ
ーとして、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を行う工程、
(g)対照(被検化合物非投与の場合)と比較して、工
程(f)において増幅されるDNA量を増大させる化合物
を選択する工程、を含む方法、〔16〕アレルギー疾患
の治療薬候補化合物をスクリーニングする方法であっ
て、(a)被検化合物の存在下、株化T細胞をリンパ球
刺激物質で刺激する工程、(b)該刺激を受けた株化T
細胞からRNA試料を調製する工程、(c)該RNA試料に対
して、標識した〔3〕に記載のDNAをプローブとして、
ハイブリダイゼーションを行う工程、(d)標識した
〔3〕に記載のDNAにハイブリダイズする該株化T細胞由
来のRNA量を測定する工程、(e)対照(被検化合物非
投与の場合)と比較して、工程(d)において測定され
るRNA量を増大させる化合物を選択する工程、を含む方
法、〔17〕アレルギー疾患の治療薬候補化合物をスク
リーニングする方法であって、(a)被検化合物の存在
下、株化T細胞をリンパ球刺激物質で刺激する工程、
(b)該刺激を受けた株化T細胞からRNA試料を調製する
工程、(c)該RNA試料に対して逆転写反応を行いcDNA
を合成する工程、(d)該cDNAを鋳型に、〔3〕に記載
のDNAをプライマーとして、ポリメラーゼ連鎖反応(PC
R)を行う工程、(e)対照(被検化合物非投与の場
合)と比較して、工程(d)において増幅されるDNA量
を増大させる化合物を選択する工程、を含む方法、〔1
8〕T細胞が、花粉症のモデル動物の末梢血から調製さ
れる、〔10〕または〔11〕に記載の方法、〔19〕
リンパ球が末梢血から調製される、〔12〕から〔1
5〕のいずれかに記載の方法、〔20〕アレルギー疾患
がスギ花粉症である、〔10〕から〔19〕のいずれか
に記載の方法、〔21〕配列番号:2に記載のアミノ酸
配列を含むタンパク質、そして〔22〕〔21〕に記載
のタンパク質に結合する抗体、に関する。
【0010】本発明において、アレルギー疾患(allergi
c desease)とはアレルギー反応の関与する疾患の総称で
ある。より具体的には、アレルゲンが同定され、アレル
ゲンへの曝露と病変の発症に深い結びつきが証明され、
その病変に免疫学的な機序が証明されることと定義する
ことができる。ここで、免疫学的な機序とは、アレルゲ
ンの刺激によってT細胞が免疫応答を示すことを意味す
る。代表的なアレルギー疾患には、気管支喘息、アレル
ギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、花粉症、あるいは昆虫
アレルギー等を示すことができる。アレルギー素因(all
ergic diathesis)とは、アレルギー疾患を持つ親から子
に伝えられる遺伝的な因子である。家族性に発症するア
レルギー疾患はアトピー性疾患とも呼ばれ、その原因と
なる遺伝的に伝えられる因子がアトピー素因である。
c desease)とはアレルギー反応の関与する疾患の総称で
ある。より具体的には、アレルゲンが同定され、アレル
ゲンへの曝露と病変の発症に深い結びつきが証明され、
その病変に免疫学的な機序が証明されることと定義する
ことができる。ここで、免疫学的な機序とは、アレルゲ
ンの刺激によってT細胞が免疫応答を示すことを意味す
る。代表的なアレルギー疾患には、気管支喘息、アレル
ギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、花粉症、あるいは昆虫
アレルギー等を示すことができる。アレルギー素因(all
ergic diathesis)とは、アレルギー疾患を持つ親から子
に伝えられる遺伝的な因子である。家族性に発症するア
レルギー疾患はアトピー性疾患とも呼ばれ、その原因と
なる遺伝的に伝えられる因子がアトピー素因である。
【0011】なお、本発明における「核酸分子」には、
DNAおよびRNAが含まれる。また、本発明における「アレ
ルギー疾患の検査」には、アレルギー疾患を発症してい
る患者に対する検査だけでなく、アレルギー疾患を発症
していない被験者に対してアレルギー素因を有するか否
かを判定するための検査も含まれる。
DNAおよびRNAが含まれる。また、本発明における「アレ
ルギー疾患の検査」には、アレルギー疾患を発症してい
る患者に対する検査だけでなく、アレルギー疾患を発症
していない被験者に対してアレルギー素因を有するか否
かを判定するための検査も含まれる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、個体のスギ花粉に対す
るIgE産生反応に相関する新規な遺伝子「373」に関す
る。本発明者らにより見出された「373」cDNAの塩基配
列を配列番号:1に、そして「373」によりコードされ
るタンパク質のアミノ酸配列を配列番号:2に示す。
るIgE産生反応に相関する新規な遺伝子「373」に関す
る。本発明者らにより見出された「373」cDNAの塩基配
列を配列番号:1に、そして「373」によりコードされ
るタンパク質のアミノ酸配列を配列番号:2に示す。
【0013】本発明者らにより単離された「373」cDNA
の塩基配列は、「373」cDNAの部分配列であるが、当業
者においては、配列番号:1に記載の「373」cDNAの配
列情報を基に、「373」の全長cDNAを単離することは、
通常行いうる。即ち、「373」由来の配列をプローブと
してT細胞cDNAライブラリーなどをハイブリダイゼーシ
ョンによってスクリーニングする方法や、「373」由来
の配列をプライマーとして用い、T細胞cDNAライブラリ
ーなどのDNAを鋳型として、プライマーに特異的なサイ
ズの増幅産物が得られることを指標としてライブラリー
をスクリーニングしてcDNAの全長を取得する方法があ
る。また、「373」由来の配列をプライマーとして用
い、T細胞などのmRNAを一本鎖cDNAに変換し、末端にオ
リゴマーを付加してからPCRを行うRACE法(Frohman, M.
A. et al.: Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 85: 8992,
1988)によって「373」の配列を延長する方法がある。
本発明において「配列番号:2に記載のアミノ酸配列を
含むタンパク質をコードする核酸分子」には、このよう
にして単離された全長「373」cDNAが含まれる。さら
に、全長「373」cDNAが単離されれば、これを適当な発
現ベクターに挿入して適当な宿主細胞に導入し、該細胞
を培養し、該細胞から発現させたタンパク質を回収する
ことにより、該cDNAがコードする組換えタンパク質を調
製することができる。本発明において「配列番号:2に
記載のアミノ酸配列を含むタンパク質」には、このよう
にして調製された全長「373」タンパク質が含まれる。
の塩基配列は、「373」cDNAの部分配列であるが、当業
者においては、配列番号:1に記載の「373」cDNAの配
列情報を基に、「373」の全長cDNAを単離することは、
通常行いうる。即ち、「373」由来の配列をプローブと
してT細胞cDNAライブラリーなどをハイブリダイゼーシ
ョンによってスクリーニングする方法や、「373」由来
の配列をプライマーとして用い、T細胞cDNAライブラリ
ーなどのDNAを鋳型として、プライマーに特異的なサイ
ズの増幅産物が得られることを指標としてライブラリー
をスクリーニングしてcDNAの全長を取得する方法があ
る。また、「373」由来の配列をプライマーとして用
い、T細胞などのmRNAを一本鎖cDNAに変換し、末端にオ
リゴマーを付加してからPCRを行うRACE法(Frohman, M.
A. et al.: Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 85: 8992,
1988)によって「373」の配列を延長する方法がある。
本発明において「配列番号:2に記載のアミノ酸配列を
含むタンパク質をコードする核酸分子」には、このよう
にして単離された全長「373」cDNAが含まれる。さら
に、全長「373」cDNAが単離されれば、これを適当な発
現ベクターに挿入して適当な宿主細胞に導入し、該細胞
を培養し、該細胞から発現させたタンパク質を回収する
ことにより、該cDNAがコードする組換えタンパク質を調
製することができる。本発明において「配列番号:2に
記載のアミノ酸配列を含むタンパク質」には、このよう
にして調製された全長「373」タンパク質が含まれる。
【0014】「373」は、アトピー素因群(スギ花粉に
対する IgE値が 3.5 AU/ml以上)の方がアトピー非素因
群よりも有意に低い発現を示した。従って、「373」の
遺伝子の発現(mRNAへの転写およびタンパク質への翻訳
を含む)を指標に、アレルギー疾患の検査およびアレル
ギー疾患治療薬候補化合物のスクリーニングを行うこと
が可能であると考えられる。
対する IgE値が 3.5 AU/ml以上)の方がアトピー非素因
群よりも有意に低い発現を示した。従って、「373」の
遺伝子の発現(mRNAへの転写およびタンパク質への翻訳
を含む)を指標に、アレルギー疾患の検査およびアレル
ギー疾患治療薬候補化合物のスクリーニングを行うこと
が可能であると考えられる。
【0015】本発明において検査・治療の対照となるア
レルギー疾患としては、特にスギ花粉症が好ましい。
レルギー疾患としては、特にスギ花粉症が好ましい。
【0016】本発明におけるアレルギー疾患の検査にお
ける「373」の遺伝子の発現の検出は、「373」遺伝子に
ハイブリダイズする核酸をプローブとしたハイブリダイ
ゼーション技術、または本発明の遺伝子にハイブリダイ
ズするDNAをプライマーとした遺伝子増幅技術を利用し
て行うことが可能である。
ける「373」の遺伝子の発現の検出は、「373」遺伝子に
ハイブリダイズする核酸をプローブとしたハイブリダイ
ゼーション技術、または本発明の遺伝子にハイブリダイ
ズするDNAをプライマーとした遺伝子増幅技術を利用し
て行うことが可能である。
【0017】本発明の検査に用いられるプローブまたは
プライマーとしては、「373」遺伝子に特異的にハイブ
リダイズし、少なくとも15ヌクレオチドの鎖長を有する
核酸分子が用いられる。ここで「特異的にハイブリダイ
ズする」とは、通常のハイブリダイゼーション条件下、
好ましくはストリンジェントなハイブリダイゼーション
条件下で、他の遺伝子をコードするDNAおよび/またはR
NAとクロスハイブリダイゼーションが有意に生じないこ
とを指す。たとえば、Express HybridizationSolution
(CLONTECH社製)中でプローブと転写膜を68℃でハイブ
リダイゼーションし、最終的に0.1X SSC, 0.05% SDS
溶液にて、50℃で洗浄することにより、ストリンジェン
トな条件とすることができる。
プライマーとしては、「373」遺伝子に特異的にハイブ
リダイズし、少なくとも15ヌクレオチドの鎖長を有する
核酸分子が用いられる。ここで「特異的にハイブリダイ
ズする」とは、通常のハイブリダイゼーション条件下、
好ましくはストリンジェントなハイブリダイゼーション
条件下で、他の遺伝子をコードするDNAおよび/またはR
NAとクロスハイブリダイゼーションが有意に生じないこ
とを指す。たとえば、Express HybridizationSolution
(CLONTECH社製)中でプローブと転写膜を68℃でハイブ
リダイゼーションし、最終的に0.1X SSC, 0.05% SDS
溶液にて、50℃で洗浄することにより、ストリンジェン
トな条件とすることができる。
【0018】これら核酸分子は合成されたものでも天然
のものでもよい。また、ハイブリダイゼーションに用い
るプローブDNAは、通常、標識したものが用いられる。
標識としては、例えば、DNAポリメラーゼ1を用いるニ
ックトランスレーションによる標識、ポリヌクレオチド
キナーゼを用いる末端標識、クレノーフラグメントによ
るフィルイン末端標識(Berger SL, Kimmel AR. (1987)
Guide to MolecularCloning Techniques, Method in E
nzymology, Academic Press; Hames BD, Higgins SJ (1
985) Genes Probes: A Practical Approach. IRL Pres
s; Sambrook J,Fritsch EF, Maniatis T. (1989) Molec
ular Cloning: a Laboratory Manual,2nd Edn. Cold Sp
ring Harbor Laboratory Press)、RNAポリメラーゼを
用いる転写による標識(Melton DA, Krieg,PA, Rebagki
ati MR, Maniatis T, Zinn K,Green MR. (1984) Nuclei
c Acid Res., 12,7035-7056)、放射性同位体を用いな
い修飾ヌクレオチドをDNAに取り込ませる方法(Kricka
LJ. (1992) NonisotopicDNA Probing Techniques. Acad
emic Press)等が挙げられる。
のものでもよい。また、ハイブリダイゼーションに用い
るプローブDNAは、通常、標識したものが用いられる。
標識としては、例えば、DNAポリメラーゼ1を用いるニ
ックトランスレーションによる標識、ポリヌクレオチド
キナーゼを用いる末端標識、クレノーフラグメントによ
るフィルイン末端標識(Berger SL, Kimmel AR. (1987)
Guide to MolecularCloning Techniques, Method in E
nzymology, Academic Press; Hames BD, Higgins SJ (1
985) Genes Probes: A Practical Approach. IRL Pres
s; Sambrook J,Fritsch EF, Maniatis T. (1989) Molec
ular Cloning: a Laboratory Manual,2nd Edn. Cold Sp
ring Harbor Laboratory Press)、RNAポリメラーゼを
用いる転写による標識(Melton DA, Krieg,PA, Rebagki
ati MR, Maniatis T, Zinn K,Green MR. (1984) Nuclei
c Acid Res., 12,7035-7056)、放射性同位体を用いな
い修飾ヌクレオチドをDNAに取り込ませる方法(Kricka
LJ. (1992) NonisotopicDNA Probing Techniques. Acad
emic Press)等が挙げられる。
【0019】ハイブリダイゼーション技術を利用したア
レルギー疾患の検査は、例えば、ノーザンハイブリダイ
ゼーション法、ドットブロット法、DNAマイクロアレイ
を用いた方法などを使用して行うことができる。
レルギー疾患の検査は、例えば、ノーザンハイブリダイ
ゼーション法、ドットブロット法、DNAマイクロアレイ
を用いた方法などを使用して行うことができる。
【0020】一方、遺伝子増幅技術を利用した方法とし
ては、例えば、RT-PCR法を用いることができる。RT-PCR
法においては、遺伝子の増幅過程において実施例8に示
すようにPCR増幅モニター法を用いれば、「373」遺伝子
の発現のより正確な定量を行うことができる。
ては、例えば、RT-PCR法を用いることができる。RT-PCR
法においては、遺伝子の増幅過程において実施例8に示
すようにPCR増幅モニター法を用いれば、「373」遺伝子
の発現のより正確な定量を行うことができる。
【0021】PCR遺伝子増幅モニター法においては、両
端に互いの蛍光を打ち消し合う異なった蛍光色素で標識
したプローブを用い、検出対象(DNAもしくはRNAの逆転
写産物)にハイブリダイズさせる。PCR反応が進んでTaq
ポリメラーゼの 5'-3' エクソヌクレアーゼ(exonuclea
se)活性により同プローブが分解されると二つの蛍光色
素が離れ、蛍光が検出されるようになる。この蛍光の検
出をリアルタイムに行う。検出対象についてコピー数の
明らかな標準試料について同時に測定することにより、
PCR増幅の直線性のあるサイクル数で目的試料中の検出
対象のコピー数を決定する(Holland, P.M. et al., 19
91, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 88:7276-7280; Liva
k, K. J. et al., 1995, PCR Methods and Application
s 4(6):357-362; Heid, C. A. et al., Genome Researc
h 6:986-994; Gibson, E. M. U.et al., 1996, Genome
Research 6:995-1001)。PCR増幅モニター法において
は、例えば、ABI PRISM7700(パーキンエルマー社)を
用いることができる。
端に互いの蛍光を打ち消し合う異なった蛍光色素で標識
したプローブを用い、検出対象(DNAもしくはRNAの逆転
写産物)にハイブリダイズさせる。PCR反応が進んでTaq
ポリメラーゼの 5'-3' エクソヌクレアーゼ(exonuclea
se)活性により同プローブが分解されると二つの蛍光色
素が離れ、蛍光が検出されるようになる。この蛍光の検
出をリアルタイムに行う。検出対象についてコピー数の
明らかな標準試料について同時に測定することにより、
PCR増幅の直線性のあるサイクル数で目的試料中の検出
対象のコピー数を決定する(Holland, P.M. et al., 19
91, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 88:7276-7280; Liva
k, K. J. et al., 1995, PCR Methods and Application
s 4(6):357-362; Heid, C. A. et al., Genome Researc
h 6:986-994; Gibson, E. M. U.et al., 1996, Genome
Research 6:995-1001)。PCR増幅モニター法において
は、例えば、ABI PRISM7700(パーキンエルマー社)を
用いることができる。
【0022】また、本発明のアレルギー疾患の検査は、
「373」によりコードされるタンパク質を検出すること
により行うことも考えられる。このような検査方法とし
ては、例えば、「373」によりコードされるタンパク質
に結合する抗体を利用したウェスタンブロッティング
法、免疫沈降法、ELISA法などを利用することができ
る。
「373」によりコードされるタンパク質を検出すること
により行うことも考えられる。このような検査方法とし
ては、例えば、「373」によりコードされるタンパク質
に結合する抗体を利用したウェスタンブロッティング
法、免疫沈降法、ELISA法などを利用することができ
る。
【0023】本発明の「373」によりコードされるタン
パク質の抗体は、当業者に周知の技法を用いて、ポリク
ローナル抗体またはモノクローナル抗体として得ること
ができる(Milstein C, et al.,1983, Nature 305(593
4): 537-40)。抗原に用いるタンパク質もしくはその部
分ペプチドは、例えば「373」遺伝子もしくはその一部
を発現ベクターに組込み、これを適当な宿主細胞に導入
して、形質転換体を作成し、該形質転換体を培養して組
み換えタンパク質を発現させ、発現させた組み換えタン
パク質を培養体または培養上清から精製することにより
得ることができる。
パク質の抗体は、当業者に周知の技法を用いて、ポリク
ローナル抗体またはモノクローナル抗体として得ること
ができる(Milstein C, et al.,1983, Nature 305(593
4): 537-40)。抗原に用いるタンパク質もしくはその部
分ペプチドは、例えば「373」遺伝子もしくはその一部
を発現ベクターに組込み、これを適当な宿主細胞に導入
して、形質転換体を作成し、該形質転換体を培養して組
み換えタンパク質を発現させ、発現させた組み換えタン
パク質を培養体または培養上清から精製することにより
得ることができる。
【0024】本発明によるアレルギー疾患の検査の結
果、本発明の遺伝子の発現が有意に低ければ、被験者は
例えばスギ花粉抗原のようなアレルゲンに対するIgE値
が高く、アレルギー素因を有すると判定することができ
る。アレルゲン特異的抗体価や、症状などと併せて、本
発明の遺伝子の発現レベルの測定を、アレルギー疾患の
検査に用いることが可能である。
果、本発明の遺伝子の発現が有意に低ければ、被験者は
例えばスギ花粉抗原のようなアレルゲンに対するIgE値
が高く、アレルギー素因を有すると判定することができ
る。アレルゲン特異的抗体価や、症状などと併せて、本
発明の遺伝子の発現レベルの測定を、アレルギー疾患の
検査に用いることが可能である。
【0025】T細胞に発現する「373」遺伝子は花粉抗
原に対する特異的IgEの高い、花粉症患者群において発
現が低下している。スギ花粉以外の抗原に対する応答性
を示すアレルギー患者においても、当該抗原に対するT
細胞の応答性の亢進している状態で「373」遺伝子の発
現が低下する可能性がある。このようなケースでは「37
3」遺伝子の発現低下がT細胞の応答性の亢進に対応し
ており、従って「373」遺伝子の発現をモニターするこ
とによってアレルギー疾患治療薬のスクリーニングを行
うことができる。本発明のアレルギー疾患治療候補化合
物のスクリーニング方法は、in vivo で行なうことも i
n vitro で行なうこともできる。in vivo でのスクリー
ニングにおいては、例えば、マウス等のモデル動物に、
候補薬剤の投与および花粉抗原での刺激を行った後、末
梢血よりT細胞を分離し、「373」の転写産物を測定す
る。あるいは、マウス等のモデル動物に候補薬剤を投与
した後、末梢血よりリンパ球を分離し、該リンパ球をス
ギ花粉抗原等で in vitro で刺激する。該刺激後のリン
パ球からT細胞を分離し、その「373」遺伝子の転写産物
を測定する。これら測定の結果、「373」遺伝子の転写
量を増大させる化合物を選択する。ここで花粉抗原によ
る刺激は、T細胞において抗原特異的なアレルギー反応
を惹起し、それに対する候補化合物の治療効果を判定す
ることを目的として行うものである。
原に対する特異的IgEの高い、花粉症患者群において発
現が低下している。スギ花粉以外の抗原に対する応答性
を示すアレルギー患者においても、当該抗原に対するT
細胞の応答性の亢進している状態で「373」遺伝子の発
現が低下する可能性がある。このようなケースでは「37
3」遺伝子の発現低下がT細胞の応答性の亢進に対応し
ており、従って「373」遺伝子の発現をモニターするこ
とによってアレルギー疾患治療薬のスクリーニングを行
うことができる。本発明のアレルギー疾患治療候補化合
物のスクリーニング方法は、in vivo で行なうことも i
n vitro で行なうこともできる。in vivo でのスクリー
ニングにおいては、例えば、マウス等のモデル動物に、
候補薬剤の投与および花粉抗原での刺激を行った後、末
梢血よりT細胞を分離し、「373」の転写産物を測定す
る。あるいは、マウス等のモデル動物に候補薬剤を投与
した後、末梢血よりリンパ球を分離し、該リンパ球をス
ギ花粉抗原等で in vitro で刺激する。該刺激後のリン
パ球からT細胞を分離し、その「373」遺伝子の転写産物
を測定する。これら測定の結果、「373」遺伝子の転写
量を増大させる化合物を選択する。ここで花粉抗原によ
る刺激は、T細胞において抗原特異的なアレルギー反応
を惹起し、それに対する候補化合物の治療効果を判定す
ることを目的として行うものである。
【0026】また、in vitroでのスクリーニングにおい
ては、例えば、花粉症のヒトまたはマウス等から末梢血
リンパ球を採取し、スギ花粉抗原で、該末梢血リンパ球
をinvitro で刺激する。in vitro 刺激の際に候補化合
物を添加する。その後、刺激された末梢血リンパ球から
T細胞を分離し、「373」の転写産物を測定する。この測
定の結果、「373」遺伝子の転写量を増大させる化合物
を選択する。
ては、例えば、花粉症のヒトまたはマウス等から末梢血
リンパ球を採取し、スギ花粉抗原で、該末梢血リンパ球
をinvitro で刺激する。in vitro 刺激の際に候補化合
物を添加する。その後、刺激された末梢血リンパ球から
T細胞を分離し、「373」の転写産物を測定する。この測
定の結果、「373」遺伝子の転写量を増大させる化合物
を選択する。
【0027】また、本発明のアレルギー疾患治療候補化
合物のスクリーニングは、株化T細胞を用いて行なうこ
ともできる。例えば、Molt4細胞、Jurkat細胞などの株
化T細胞をリンパ球刺激物質で in vitro で刺激する。
リンパ球刺激物質としては、例えば、カルシウムイオノ
フォア(A23187)、PMA、フィトヘマグルチニン(PHA)
などが挙げられる。in vitro 刺激の際に候補薬剤を添
加する。その後、該株化T細胞における「373」遺伝子の
転写量を測定する。この測定の結果、「373」遺伝子の
転写を増大させる化合物を選択する。
合物のスクリーニングは、株化T細胞を用いて行なうこ
ともできる。例えば、Molt4細胞、Jurkat細胞などの株
化T細胞をリンパ球刺激物質で in vitro で刺激する。
リンパ球刺激物質としては、例えば、カルシウムイオノ
フォア(A23187)、PMA、フィトヘマグルチニン(PHA)
などが挙げられる。in vitro 刺激の際に候補薬剤を添
加する。その後、該株化T細胞における「373」遺伝子の
転写量を測定する。この測定の結果、「373」遺伝子の
転写を増大させる化合物を選択する。
【0028】アレルギー疾患治療候補化合物のスクリー
ニングにおける「373」の遺伝子の発現の検出は、本発
明のアレルギー疾患の検査と同様、「373」遺伝子にハ
イブリダイズする核酸をプローブとしたハイブリダイゼ
ーション技術、または本発明の遺伝子にハイブリダイズ
するDNAをプライマーとした遺伝子増幅技術を利用して
行うことが可能である。
ニングにおける「373」の遺伝子の発現の検出は、本発
明のアレルギー疾患の検査と同様、「373」遺伝子にハ
イブリダイズする核酸をプローブとしたハイブリダイゼ
ーション技術、または本発明の遺伝子にハイブリダイズ
するDNAをプライマーとした遺伝子増幅技術を利用して
行うことが可能である。
【0029】ハイブリダイゼーション技術を利用した方
法としては、例えば、ノーザンハイブリダイゼーション
法、ドットブロット法、DNAマイクロアレイを用いた方
法などを使用して行うことができる。一方、遺伝子増幅
技術を利用した方法としては、RT-PCR法を用いることが
できる。RT-PCR法においては、遺伝子の増幅過程におい
て実施例8に示すようなPCR増幅モニター法を用いれ
ば、「373」遺伝子の発現のより正確な定量を行うこと
ができる。
法としては、例えば、ノーザンハイブリダイゼーション
法、ドットブロット法、DNAマイクロアレイを用いた方
法などを使用して行うことができる。一方、遺伝子増幅
技術を利用した方法としては、RT-PCR法を用いることが
できる。RT-PCR法においては、遺伝子の増幅過程におい
て実施例8に示すようなPCR増幅モニター法を用いれ
ば、「373」遺伝子の発現のより正確な定量を行うこと
ができる。
【0030】これらスクリーニングに用いる被検化合物
としては、ステロイド誘導体等既存の化学的方法により
合成された化合物標品、コンビナトリアルケミストリー
により合成された化合物標品のほか、動・植物組織の抽
出物もしくは微生物培養物等の複数の化合物を含む混合
物、またそれらから精製された標品などが挙げられる。
としては、ステロイド誘導体等既存の化学的方法により
合成された化合物標品、コンビナトリアルケミストリー
により合成された化合物標品のほか、動・植物組織の抽
出物もしくは微生物培養物等の複数の化合物を含む混合
物、またそれらから精製された標品などが挙げられる。
【0031】本発明のアレルギー疾患治療薬候補化合物
のスクリーニング方法により単離される化合物は、花粉
抗原等のアレルゲンに対するアレルギー素因を改善する
薬剤の候補になる。
のスクリーニング方法により単離される化合物は、花粉
抗原等のアレルゲンに対するアレルギー素因を改善する
薬剤の候補になる。
【0032】本発明のスクリーニング方法により単離さ
れる化合物を、医薬品として用いる場合には、公知の製
剤学的製造法により製剤化して用いることが可能であ
る。例えば、薬理学上許容される担体または媒体(生理
食塩水、植物油、懸濁剤、界面活性剤、安定剤など)と
ともに患者に投与される。投与は、化合物の性質に応じ
て、経皮的、鼻腔内的、経気管支的、筋内的、静脈内、
または経口的に行われる。投与量は、患者の年齢、体
重、症状、投与方法などにより変動するが、当業者であ
れば適宜適当な投与量を選択することが可能である。
れる化合物を、医薬品として用いる場合には、公知の製
剤学的製造法により製剤化して用いることが可能であ
る。例えば、薬理学上許容される担体または媒体(生理
食塩水、植物油、懸濁剤、界面活性剤、安定剤など)と
ともに患者に投与される。投与は、化合物の性質に応じ
て、経皮的、鼻腔内的、経気管支的、筋内的、静脈内、
または経口的に行われる。投与量は、患者の年齢、体
重、症状、投与方法などにより変動するが、当業者であ
れば適宜適当な投与量を選択することが可能である。
【0033】なお、本発明のスクリーニングは、「37
3」の遺伝子の発現を検出することにより実施する以外
に、「373」タンパク質の発現を検出することによって
も実施することが考えられる。すなわち、前述の「37
3」遺伝子を指標とするスクリーニング方法における「3
73」遺伝子に代えて、「373」タンパク質を指標とすれ
ば良いのである。この場合、「373」タンパク質の発現
の検出は、一般に「373」タンパク質に結合する抗体を
利用して行なう。このスクリーニングは、たとえば、
(a)被験者からT細胞を調製する工程、(b)該T細胞
からタンパク質試料を調製する工程、(c)該タンパク
質試料中の「373」タンパク質を、該タンパク質に結合
する抗体を用いて検出する工程、(d)対照(被検化合
物非投与の場合)と比較して、該タンパク質の検出量を
増大させる化合物を選択する工程、を含む方法により実
施することもできる。また、(a)花粉症のモデル動物
に被検化合物の投与および花粉抗原による刺激を行う工
程、(b)該モデル動物からT細胞を調製する工程、
(c)該T細胞からタンパク質試料を調製する工程、
(d)該タンパク質試料中の「373」タンパク質を、該
タンパク質に結合する抗体を用いて検出する工程、
(e)対照(被検化合物非投与の場合)と比較して、該
タンパク質の検出量を増大させる化合物を選択する工
程、を含む方法により実施することができる。このスク
リーニングに用いる「373」タンパク質に結合する抗体
は、公知の方法により調製することができる。例えば、
本発明のタンパク質に対するポリクローナル抗体は、抗
原を感作した哺乳動物の血液を取り出し、この血液から
公知の方法により血清を分離する。ポリクローナル抗体
としては、ポリクローナル抗体を含む血清を使用しても
よいし、必要に応じこの血清からポリクローナル抗体を
含む画分をさらに単離して、これを使用してもよい。ま
た、モノクローナル抗体を得るには、上記抗原を感作し
た哺乳動物から免疫細胞を取り出し、細胞融合に付し
て、ハイブリドーマを調製し、該ハイブリドーマに生産
させた抗体を調製すればよい。「373」タンパク質の検
出の際には、この抗体を適宜標識して用いればよい。ま
た、この抗体を標識せずに、該抗体に特異的に結合する
物質、例えば、プロテインAやプロテインGを標識して
検出してもよい。具体的な検出方法としては、例えば、
ELISA法を用いることができる。以下、本発明を実施例
により具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に制
限されるものではない。
3」の遺伝子の発現を検出することにより実施する以外
に、「373」タンパク質の発現を検出することによって
も実施することが考えられる。すなわち、前述の「37
3」遺伝子を指標とするスクリーニング方法における「3
73」遺伝子に代えて、「373」タンパク質を指標とすれ
ば良いのである。この場合、「373」タンパク質の発現
の検出は、一般に「373」タンパク質に結合する抗体を
利用して行なう。このスクリーニングは、たとえば、
(a)被験者からT細胞を調製する工程、(b)該T細胞
からタンパク質試料を調製する工程、(c)該タンパク
質試料中の「373」タンパク質を、該タンパク質に結合
する抗体を用いて検出する工程、(d)対照(被検化合
物非投与の場合)と比較して、該タンパク質の検出量を
増大させる化合物を選択する工程、を含む方法により実
施することもできる。また、(a)花粉症のモデル動物
に被検化合物の投与および花粉抗原による刺激を行う工
程、(b)該モデル動物からT細胞を調製する工程、
(c)該T細胞からタンパク質試料を調製する工程、
(d)該タンパク質試料中の「373」タンパク質を、該
タンパク質に結合する抗体を用いて検出する工程、
(e)対照(被検化合物非投与の場合)と比較して、該
タンパク質の検出量を増大させる化合物を選択する工
程、を含む方法により実施することができる。このスク
リーニングに用いる「373」タンパク質に結合する抗体
は、公知の方法により調製することができる。例えば、
本発明のタンパク質に対するポリクローナル抗体は、抗
原を感作した哺乳動物の血液を取り出し、この血液から
公知の方法により血清を分離する。ポリクローナル抗体
としては、ポリクローナル抗体を含む血清を使用しても
よいし、必要に応じこの血清からポリクローナル抗体を
含む画分をさらに単離して、これを使用してもよい。ま
た、モノクローナル抗体を得るには、上記抗原を感作し
た哺乳動物から免疫細胞を取り出し、細胞融合に付し
て、ハイブリドーマを調製し、該ハイブリドーマに生産
させた抗体を調製すればよい。「373」タンパク質の検
出の際には、この抗体を適宜標識して用いればよい。ま
た、この抗体を標識せずに、該抗体に特異的に結合する
物質、例えば、プロテインAやプロテインGを標識して
検出してもよい。具体的な検出方法としては、例えば、
ELISA法を用いることができる。以下、本発明を実施例
により具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に制
限されるものではない。
【0034】
【実施例】[実施例1] 10人の成人ボランティアからの
血液採取 花粉飛散前後のT細胞を採取するため、成人ボランティ
ア10名(A〜J)から10 mlの血液サンプルを、花粉飛散前
および花粉飛散後に採取した。最初の血液サンプルは、
日本のスギ花粉飛散の季節の前(1997年1月および2月)に
採取し、2回目は日本のスギ花粉飛散後(1997年3、4お
よび5月)に採取した。ボランティアのうち8人について
は、2つの時期のサンプルを得た。残る2名のボランティ
アに関しては、花粉飛散後のサンプルのみ入手できた。
これらの血液サンプルの一部を用いて、スギ花粉特異的
IgEの量を測定した。特異的IgEの測定はペーパーディス
クを固相とするRAST法(radio allergo sorbent test,
Wide, L. et, al.: Lancet2: 1105-1107, 1967)を改良
したCAP RAST法(Pharmacia社)により行った。Pharmac
ia社製の標準の抗体価を含む血清を用いて、それを基準
にしてそれぞれの検体のIgE抗体価(単位はPharmacia R
AST Unit, PRU、あるいはAU(arbitrary unit)とも表
示する)を決定した。
血液採取 花粉飛散前後のT細胞を採取するため、成人ボランティ
ア10名(A〜J)から10 mlの血液サンプルを、花粉飛散前
および花粉飛散後に採取した。最初の血液サンプルは、
日本のスギ花粉飛散の季節の前(1997年1月および2月)に
採取し、2回目は日本のスギ花粉飛散後(1997年3、4お
よび5月)に採取した。ボランティアのうち8人について
は、2つの時期のサンプルを得た。残る2名のボランティ
アに関しては、花粉飛散後のサンプルのみ入手できた。
これらの血液サンプルの一部を用いて、スギ花粉特異的
IgEの量を測定した。特異的IgEの測定はペーパーディス
クを固相とするRAST法(radio allergo sorbent test,
Wide, L. et, al.: Lancet2: 1105-1107, 1967)を改良
したCAP RAST法(Pharmacia社)により行った。Pharmac
ia社製の標準の抗体価を含む血清を用いて、それを基準
にしてそれぞれの検体のIgE抗体価(単位はPharmacia R
AST Unit, PRU、あるいはAU(arbitrary unit)とも表
示する)を決定した。
【0035】測定された各被験者における花粉飛散前後
でのスギ花粉特異的IgE値を図1に示す。図に示される
ように、10人の被験者の大半で、花粉被曝後にスギ花粉
特異的IgEの血清中の濃度が増加した。アトピー素因を
有するかどうかは、スギ花粉特異的IgEのCAP RAST試験
の値が2より大きいかどうかで判断した。すなわち、被
験者A〜GおよびIの8人の被験者をアトピー素因群(以後
「患者」とも記す)、被験者H、Jの2人を健常者(以後
「正常群」とも記す)とした。8人のアトピー素因を有
する被験者のうち7人が、花粉飛散後にアレルギー性鼻
炎の症状を示した。
でのスギ花粉特異的IgE値を図1に示す。図に示される
ように、10人の被験者の大半で、花粉被曝後にスギ花粉
特異的IgEの血清中の濃度が増加した。アトピー素因を
有するかどうかは、スギ花粉特異的IgEのCAP RAST試験
の値が2より大きいかどうかで判断した。すなわち、被
験者A〜GおよびIの8人の被験者をアトピー素因群(以後
「患者」とも記す)、被験者H、Jの2人を健常者(以後
「正常群」とも記す)とした。8人のアトピー素因を有
する被験者のうち7人が、花粉飛散後にアレルギー性鼻
炎の症状を示した。
【0036】[実施例2] 血液試料からのリンパ球画分
の調製 血液10 mlからT細胞を調製する場合は、以下のように
した。まずノボ社製等のヘパリン1 mlで注射筒壁を万遍
なく処理し、最終濃度50 unit/mlのヘパリンを含む10 m
l注射筒に採血した。このとき一人の採血に22G針を2本
準備した。注射針をはずし、50 mlの遠心チューブ(ポ
リプロピレン製)に移した。1500 rpm、室温で5分間遠
心し、できるだけ表面近くから1.1 mlを採取し、15000
rpmで5分間、4℃で遠心して上清1 mlを血漿(plasma)と
して回収した。血漿を回収した残りに 3%のデキストラ
ン(ナカライ社製)を含む0.9% NaClを等量(9 ml)加
え、静かに数回転倒させて混和した。その後30分間室温
で静置した。PRP( Platelet rich plasma,血小板に富む
血漿)を別の15 ml遠心チューブに移し、1200 rpm(トミ
ー社製の遠心機で150×gに相当する)で5分間、室温で
遠心した。遠心後、血小板は上清にあった。沈殿した細
胞をギブコ社等から入手したCa、Mg不含のHBSS 5 mlに
懸濁した。これを、パスツールピペットを用いてFicol
Paque(ファルマシア社製)が5 mlが入ったチューブ(フ
ァルコンチューブ: 2006または2059;ポリプロピレン
製)1本に上層した。1200 rpmで5分間遠心後、1500 rp
m(Tomy社製の遠心機で400×gに相当する)で30分間室
温で遠心した。その結果、顆粒細胞(granulocyte)、赤
血球(erythrocyte)が沈殿し、フィコール層を挟んで中
間層にリンパ球(lymphocyte)、単球(monocyte)、血小板
(platelet)が含まれた。
の調製 血液10 mlからT細胞を調製する場合は、以下のように
した。まずノボ社製等のヘパリン1 mlで注射筒壁を万遍
なく処理し、最終濃度50 unit/mlのヘパリンを含む10 m
l注射筒に採血した。このとき一人の採血に22G針を2本
準備した。注射針をはずし、50 mlの遠心チューブ(ポ
リプロピレン製)に移した。1500 rpm、室温で5分間遠
心し、できるだけ表面近くから1.1 mlを採取し、15000
rpmで5分間、4℃で遠心して上清1 mlを血漿(plasma)と
して回収した。血漿を回収した残りに 3%のデキストラ
ン(ナカライ社製)を含む0.9% NaClを等量(9 ml)加
え、静かに数回転倒させて混和した。その後30分間室温
で静置した。PRP( Platelet rich plasma,血小板に富む
血漿)を別の15 ml遠心チューブに移し、1200 rpm(トミ
ー社製の遠心機で150×gに相当する)で5分間、室温で
遠心した。遠心後、血小板は上清にあった。沈殿した細
胞をギブコ社等から入手したCa、Mg不含のHBSS 5 mlに
懸濁した。これを、パスツールピペットを用いてFicol
Paque(ファルマシア社製)が5 mlが入ったチューブ(フ
ァルコンチューブ: 2006または2059;ポリプロピレン
製)1本に上層した。1200 rpmで5分間遠心後、1500 rp
m(Tomy社製の遠心機で400×gに相当する)で30分間室
温で遠心した。その結果、顆粒細胞(granulocyte)、赤
血球(erythrocyte)が沈殿し、フィコール層を挟んで中
間層にリンパ球(lymphocyte)、単球(monocyte)、血小板
(platelet)が含まれた。
【0037】パスツールピペットで中間層を回収し、2
〜3倍の容量のBSA/PBS(0.5% BSA, 2mM EDTA in PBS, pH
7.2;使用直前に脱気した)を添加し、1200 rpm、4℃で5
分間遠心した。沈殿を回収し、BSA/PBSで2回洗浄した。
2回目の洗浄後、細胞を5 mlに懸濁し、その一部をトリ
パンブルーで2倍に希釈して細胞数を測定した。全細胞
数は約1×107であった。これをリンパ球画分とした。
〜3倍の容量のBSA/PBS(0.5% BSA, 2mM EDTA in PBS, pH
7.2;使用直前に脱気した)を添加し、1200 rpm、4℃で5
分間遠心した。沈殿を回収し、BSA/PBSで2回洗浄した。
2回目の洗浄後、細胞を5 mlに懸濁し、その一部をトリ
パンブルーで2倍に希釈して細胞数を測定した。全細胞
数は約1×107であった。これをリンパ球画分とした。
【0038】[実施例3] リンパ球画分からのT細胞の
分離 実施例2で得たリンパ球画分を1200 rpmで4℃、5分間遠
心し、100μlあたり10 8になるようにBSA/PBSに懸濁し
た。容量は約20μlになった。これをエッペンドルフチ
ューブ(1.5 ml)に移し、CD3マイクロビーズ液を添加
した。その後、30分間4〜10℃に放置した(このとき氷
上には置かなかった)。この試料をマグネチックセルソ
ーター(MACS)(Miltenyi Biotech Inc.製)で以下のよ
うに処理した。
分離 実施例2で得たリンパ球画分を1200 rpmで4℃、5分間遠
心し、100μlあたり10 8になるようにBSA/PBSに懸濁し
た。容量は約20μlになった。これをエッペンドルフチ
ューブ(1.5 ml)に移し、CD3マイクロビーズ液を添加
した。その後、30分間4〜10℃に放置した(このとき氷
上には置かなかった)。この試料をマグネチックセルソ
ーター(MACS)(Miltenyi Biotech Inc.製)で以下のよ
うに処理した。
【0039】MS+/RS+カラムをMini MACSまたはVario MA
CSセパレーションユニットに装着した(針は付けなかっ
た)。500μlのBSA/PBSをカラムに静かにアプライし、
バッファーは流し出した。次にCD3マイクロビーズ標識
した細胞をカラムにアプライした。カラムを500μlで3
回洗浄した(B細胞画分)。カラムをセパレーションユ
ニットからはずし、溶出液を集めるチューブ上に置い
た。1 mlのBSA/PBSをカラムにアプライし、カラム添付
のプランジャーを用いポジティブ細胞を急速に流し出し
た。これをT細胞画分とした。
CSセパレーションユニットに装着した(針は付けなかっ
た)。500μlのBSA/PBSをカラムに静かにアプライし、
バッファーは流し出した。次にCD3マイクロビーズ標識
した細胞をカラムにアプライした。カラムを500μlで3
回洗浄した(B細胞画分)。カラムをセパレーションユ
ニットからはずし、溶出液を集めるチューブ上に置い
た。1 mlのBSA/PBSをカラムにアプライし、カラム添付
のプランジャーを用いポジティブ細胞を急速に流し出し
た。これをT細胞画分とした。
【0040】得られたT細胞画分について、1200 rpm、
5分間4℃で遠心した。沈殿をBSA/PBSで2回洗浄した。2
回目の洗浄後、細胞を1 mlに懸濁し、その一部をトリパ
ンブルーで2倍に希釈して細胞数を測定した。全細胞数
は約 4×106であった。
5分間4℃で遠心した。沈殿をBSA/PBSで2回洗浄した。2
回目の洗浄後、細胞を1 mlに懸濁し、その一部をトリパ
ンブルーで2倍に希釈して細胞数を測定した。全細胞数
は約 4×106であった。
【0041】[実施例4] T細胞からの全RNAの調製
T細胞からの全RNAの調製は RNeasy Mini(Qiagen製)
を用い、原則として添付のマニュアルに従い行った。操
作はすべて手袋を着用して、室温で行った。またウォッ
シュバッファーRPEに4倍量のエタノールを加えた。リシ
スバッファーRLTには10μl/mlの2-メルカプトエタノー
ルを加えた。細胞浮遊液を1000〜1200 rpmで5分間遠心
し、上清をアスピレーションで除いた。沈殿に350μlの
リシスバッファーRLT(2-メルカプトエタノールを含む)
溶液を加えた。この段階で、RLTバッファー中の細胞の
ライセートは、-70℃で保存可能であった。細胞のライ
セートを冷凍保存していた場合は、37℃で10〜15分間イ
ンキュベートして、不溶物が見えるようなら最大速度で
3分間遠心し、上清のみを回収した。このライセートを2
0Gのカテラン針を付けた注射筒でホモゲナイズ後、キア
シュレッダー(QIAshredder)で処理した。(即ち、通常3
50μlの細胞のライセートをキアシュレッダーユニット
にピペットマンを用いてアプライした。これを1500 rpm
で2分間遠心し、流出液を回収した。)350μlの70%エ
タノールを加え、ピペッティングしてよく混ぜた。RNea
syスピンカラムを添付の2 mlチューブに装着し、細胞の
ライセート混合物をアプライし、8000×g(11500 rpm)で
1分間遠心し、流出液は捨てた。ウォッシュバッファーR
W1 700μlをカラムにアプライし、5分間フタをした形で
立てた。11500 rpmで15秒間遠心し、流出液は捨てた。
カラムを新しい2 mlチューブに装着し、ウォッシュバッ
ファーRPE(エタノールを含む)500μlをカラムにアプ
ライした後、11500 rpmで15秒間遠心し、流出液は捨て
た。ウォッシュバッファーRPE 500μlをカラムにアプラ
イし、最大速度で2分間遠心した。カラムを新しい1.5 m
lチューブに装着し、DEPC処理した水30μlをアプライ
し、フタをして10分間立てた。11500 rpmで10分間遠心
し、全RNAを得た。濃度を測定し、量が少ないような
ら、再度カラムを新しい1.5 mlチューブに装着し、DEPC
処理した水30μlをアプライし、フタをして10分間立
て、11500 rpmで10分間遠心した。
を用い、原則として添付のマニュアルに従い行った。操
作はすべて手袋を着用して、室温で行った。またウォッ
シュバッファーRPEに4倍量のエタノールを加えた。リシ
スバッファーRLTには10μl/mlの2-メルカプトエタノー
ルを加えた。細胞浮遊液を1000〜1200 rpmで5分間遠心
し、上清をアスピレーションで除いた。沈殿に350μlの
リシスバッファーRLT(2-メルカプトエタノールを含む)
溶液を加えた。この段階で、RLTバッファー中の細胞の
ライセートは、-70℃で保存可能であった。細胞のライ
セートを冷凍保存していた場合は、37℃で10〜15分間イ
ンキュベートして、不溶物が見えるようなら最大速度で
3分間遠心し、上清のみを回収した。このライセートを2
0Gのカテラン針を付けた注射筒でホモゲナイズ後、キア
シュレッダー(QIAshredder)で処理した。(即ち、通常3
50μlの細胞のライセートをキアシュレッダーユニット
にピペットマンを用いてアプライした。これを1500 rpm
で2分間遠心し、流出液を回収した。)350μlの70%エ
タノールを加え、ピペッティングしてよく混ぜた。RNea
syスピンカラムを添付の2 mlチューブに装着し、細胞の
ライセート混合物をアプライし、8000×g(11500 rpm)で
1分間遠心し、流出液は捨てた。ウォッシュバッファーR
W1 700μlをカラムにアプライし、5分間フタをした形で
立てた。11500 rpmで15秒間遠心し、流出液は捨てた。
カラムを新しい2 mlチューブに装着し、ウォッシュバッ
ファーRPE(エタノールを含む)500μlをカラムにアプ
ライした後、11500 rpmで15秒間遠心し、流出液は捨て
た。ウォッシュバッファーRPE 500μlをカラムにアプラ
イし、最大速度で2分間遠心した。カラムを新しい1.5 m
lチューブに装着し、DEPC処理した水30μlをアプライ
し、フタをして10分間立てた。11500 rpmで10分間遠心
し、全RNAを得た。濃度を測定し、量が少ないような
ら、再度カラムを新しい1.5 mlチューブに装着し、DEPC
処理した水30μlをアプライし、フタをして10分間立
て、11500 rpmで10分間遠心した。
【0042】[実施例5] 全RNAのDNase処理
T細胞から調製した全RNAからDNAを除くため、DNase処
理を行った。反応は2ユニットのDNase(ニッポンジーン
社)および50ユニットのRNaseインヒビター(ファルマ
シア社)を含む100μlの1×DNaseバッファー(ニッポン
ジーン社)中で行った。これを37℃15分間インキュベー
トした後、等量のPCI(フェノール:クロロホルム:イソ
アミルアルコール=25:24:1)を加え、ボルテックスし
た。12000 rpmで室温、10分間遠心し、上層(水層)を
新しい1.5 mlチューブに移した。1/10量の3M 酢酸ナト
リウム(pH 5.2)を加え、2.5倍量の100%エタノールおよ
びエタ沈メイト1μlを加えて、転倒混和させた。-20℃
で15分間静置させた後、12000 rpmで4℃、15分間遠心
し、上清を除去し、70%エタノールを加えた。沈殿がは
がれる程度にタッピングした後、上清をきれいに除去し
た。3分間乾燥させ、10〜20μlのDDW(DNaseおよびRNase
不含)に溶解させた。濃度を測定し、使用まで-80℃に
保存した。
理を行った。反応は2ユニットのDNase(ニッポンジーン
社)および50ユニットのRNaseインヒビター(ファルマ
シア社)を含む100μlの1×DNaseバッファー(ニッポン
ジーン社)中で行った。これを37℃15分間インキュベー
トした後、等量のPCI(フェノール:クロロホルム:イソ
アミルアルコール=25:24:1)を加え、ボルテックスし
た。12000 rpmで室温、10分間遠心し、上層(水層)を
新しい1.5 mlチューブに移した。1/10量の3M 酢酸ナト
リウム(pH 5.2)を加え、2.5倍量の100%エタノールおよ
びエタ沈メイト1μlを加えて、転倒混和させた。-20℃
で15分間静置させた後、12000 rpmで4℃、15分間遠心
し、上清を除去し、70%エタノールを加えた。沈殿がは
がれる程度にタッピングした後、上清をきれいに除去し
た。3分間乾燥させ、10〜20μlのDDW(DNaseおよびRNase
不含)に溶解させた。濃度を測定し、使用まで-80℃に
保存した。
【0043】[実施例6] T細胞から調製した全RNAを
用いたディファレンシャルディスプレイ(DD)解析 T細胞から調製した全RNAを用いた蛍光ディファレンシ
ャルディスプレイ(Fluorescent Differential Displa
y,「DD」と略記する)解析は文献(T.Itoら, 1994, FEB
S Lett. 351: 231-236)に記載の方法に準じて行った。
T細胞から調製した全RNAを逆転写し、cDNAを得た。第
一次DD-PCR反応用には3種のアンカープライマーの各々
について全RNAの各0.2μgを用いてcDNAを調製した。第
二次DD-PCR反応用には、3種のアンカープライマーの各
々についてRNA 0.4μgを用いてcDNAを調製した。いずれ
のcDNAも、0.4ng/μl RNA相当の最終濃度に希釈し、実
験に用いた。1反応あたり1 ng RNA相当のcDNAを用いてD
D-PCR反応を行った。反応液の組成は表1の通りであ
る。
用いたディファレンシャルディスプレイ(DD)解析 T細胞から調製した全RNAを用いた蛍光ディファレンシ
ャルディスプレイ(Fluorescent Differential Displa
y,「DD」と略記する)解析は文献(T.Itoら, 1994, FEB
S Lett. 351: 231-236)に記載の方法に準じて行った。
T細胞から調製した全RNAを逆転写し、cDNAを得た。第
一次DD-PCR反応用には3種のアンカープライマーの各々
について全RNAの各0.2μgを用いてcDNAを調製した。第
二次DD-PCR反応用には、3種のアンカープライマーの各
々についてRNA 0.4μgを用いてcDNAを調製した。いずれ
のcDNAも、0.4ng/μl RNA相当の最終濃度に希釈し、実
験に用いた。1反応あたり1 ng RNA相当のcDNAを用いてD
D-PCR反応を行った。反応液の組成は表1の通りであ
る。
【0044】
【表1】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
cDNA(0.4ng/μl RNA相当) 2.5μl
任意プライマー(2μM) 2.5μl
10×AmpliTaq PCRバッファー 1.0μl
2.5mM dNTP 0.8μl
50μM アンカープライマー 0.1μl
(GT15A, GT15C, GT15G)
Gene Taq (5U/μl) 0.05μl
AmpliTaq (5U/μl) 0.05μl
dH2O 3.0μl
──────────────────────────
総量 10.0μl
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0045】PCRの反応条件は、「95℃3分、40℃5分、7
2℃5分」を1サイクル、続いて、「94℃15秒、40℃2分、
72℃1分」を30サイクルの後、72℃5分、その後連続的に
4℃にした。
2℃5分」を1サイクル、続いて、「94℃15秒、40℃2分、
72℃1分」を30サイクルの後、72℃5分、その後連続的に
4℃にした。
【0046】使用したプライマー対はアンカープライマ
ーであるGT15A(配列番号:3)、GT15C(配列番号:
4)、およびGT15G(配列番号:5)に対して任意プラ
イマーをそれぞれAG 1〜110、AG 111〜199、およびAG 2
00〜287を組み合わせ、計287組の反応をおこなった。な
お、任意プライマーとしてはGC含量50%の10ヌクレオチ
ドからなるオリゴマーを設計し、合成して用いた。
ーであるGT15A(配列番号:3)、GT15C(配列番号:
4)、およびGT15G(配列番号:5)に対して任意プラ
イマーをそれぞれAG 1〜110、AG 111〜199、およびAG 2
00〜287を組み合わせ、計287組の反応をおこなった。な
お、任意プライマーとしてはGC含量50%の10ヌクレオチ
ドからなるオリゴマーを設計し、合成して用いた。
【0047】ゲル電気泳動は、6%変性ポリアクリルア
ミドゲルを作製し、2.5μlの試料をアプライし、40Wで2
10分間泳動した。その後、日立製蛍光イメージアナライ
ザーFMBIO IIを用いてゲル板をスキャンし、蛍光検出に
よって泳動画像を得た。
ミドゲルを作製し、2.5μlの試料をアプライし、40Wで2
10分間泳動した。その後、日立製蛍光イメージアナライ
ザーFMBIO IIを用いてゲル板をスキャンし、蛍光検出に
よって泳動画像を得た。
【0048】[実施例7] DD解析で切り出したバン
ドの増幅と配列決定 多数の任意プライマーを用いて2回のDD解析を行っ
た。花粉飛散前後または患者と健常者のグループの間で
差のあるバンドを選択し、2回の実験で再現性のあるバ
ンドをゲルから切り出した。
ドの増幅と配列決定 多数の任意プライマーを用いて2回のDD解析を行っ
た。花粉飛散前後または患者と健常者のグループの間で
差のあるバンドを選択し、2回の実験で再現性のあるバ
ンドをゲルから切り出した。
【0049】切り出したバンドの1つ(「373」と称す
る)についてさらに解析を進めた。「373」のバンドは
アンカープライマーとしてGT15A(配列番号:3)を、
任意プライマーとしてAG18(AAGCTCTCGA/配列番号:
6)を用いたDD解析によって見出された。
る)についてさらに解析を進めた。「373」のバンドは
アンカープライマーとしてGT15A(配列番号:3)を、
任意プライマーとしてAG18(AAGCTCTCGA/配列番号:
6)を用いたDD解析によって見出された。
【0050】「373」の塩基配列を決定するために、「3
73」のバンドを含むゲルを切り出し、TE溶液に保存し60
℃、10分加温してDNAをゲルから溶出させた。このTE溶
液を鋳型としてDD-PCRと同条件でPCRを行い、約190bpの
DNA断片を増幅した。アンカープライマーとして、GT15A
を、任意プライマーとしてAG18を用いた。増幅したDNA
断片をプラスミドベクターpCR2.1(Invitrogen社)にてク
ローニングし、約190bpのDNA断片を保持するプラスミド
p373-18を得た。プラスミドDNAを用いて常法に従いDNA
断片の塩基配列を決定した。
73」のバンドを含むゲルを切り出し、TE溶液に保存し60
℃、10分加温してDNAをゲルから溶出させた。このTE溶
液を鋳型としてDD-PCRと同条件でPCRを行い、約190bpの
DNA断片を増幅した。アンカープライマーとして、GT15A
を、任意プライマーとしてAG18を用いた。増幅したDNA
断片をプラスミドベクターpCR2.1(Invitrogen社)にてク
ローニングし、約190bpのDNA断片を保持するプラスミド
p373-18を得た。プラスミドDNAを用いて常法に従いDNA
断片の塩基配列を決定した。
【0051】[実施例8] ABI-7700による定量ABI-PR
ISM7700を用いたTaqMan法により、「373」の発現量の定
量を行った。この方法はPCR増幅されたDNA鎖を蛍光色素
を用いてリアルタイムに定量検出するシステムである。
ISM7700を用いたTaqMan法により、「373」の発現量の定
量を行った。この方法はPCR増幅されたDNA鎖を蛍光色素
を用いてリアルタイムに定量検出するシステムである。
【0052】定量のために新たに1998年春にスギ花粉飛
散前・後の血液試料を22名のボランティアから採取し、
T細胞を調製して全RNAを抽出した。計44種の全RNA試料
を用いて目的の遺伝子の発現量を定量した。
散前・後の血液試料を22名のボランティアから採取し、
T細胞を調製して全RNAを抽出した。計44種の全RNA試料
を用いて目的の遺伝子の発現量を定量した。
【0053】実施例1と同様にしてスギ花粉、ヒノキ花
粉、ヤケヒョウダニ、およびコナヒョウダニの特異的Ig
E値、並びに総IgE値を測定した(表2)。
粉、ヤケヒョウダニ、およびコナヒョウダニの特異的Ig
E値、並びに総IgE値を測定した(表2)。
【表2】
【0054】実施例7において決定したDDバンドの塩基
配列を基にしてプライマーP373f(GGAAAGATCGTCAGGAAAC
TGG/配列番号:7)、P373r(TCCCTTCAACAAGTCTGCCC/
配列番号:8)、およびTaqManプローブ P373(CAGCATC
ATCATCAAACATGGCTTCCTTG/配列番号:9)を設計、合成
し定量反応に用いた。TaqManプローブ P373は5’端をF
AM (6-carboxyfluorescein)で、3’端をTAMRA (6-carb
oxy-tetramethyl-rhodamine)で蛍光標識して用いた。鋳
型には44種の全RNAからポリT(12〜18マー)をプライマー
として逆転写したcDNAを用いた。コピー数を算出する標
準曲線のために実施例7で得たプラスミドp373-18の段
階希釈液を鋳型として反応を行った。PCR増幅のモニタ
リングのための反応液の組成は表3に示した。また、試
料中のcDNA濃度の差を補正するため、β-アクチン(β-
actin)遺伝子について同様の定量解析を行い、それら
遺伝子のコピー数を基に補正して、目的遺伝子(373)
のコピー数を算出した。
配列を基にしてプライマーP373f(GGAAAGATCGTCAGGAAAC
TGG/配列番号:7)、P373r(TCCCTTCAACAAGTCTGCCC/
配列番号:8)、およびTaqManプローブ P373(CAGCATC
ATCATCAAACATGGCTTCCTTG/配列番号:9)を設計、合成
し定量反応に用いた。TaqManプローブ P373は5’端をF
AM (6-carboxyfluorescein)で、3’端をTAMRA (6-carb
oxy-tetramethyl-rhodamine)で蛍光標識して用いた。鋳
型には44種の全RNAからポリT(12〜18マー)をプライマー
として逆転写したcDNAを用いた。コピー数を算出する標
準曲線のために実施例7で得たプラスミドp373-18の段
階希釈液を鋳型として反応を行った。PCR増幅のモニタ
リングのための反応液の組成は表3に示した。また、試
料中のcDNA濃度の差を補正するため、β-アクチン(β-
actin)遺伝子について同様の定量解析を行い、それら
遺伝子のコピー数を基に補正して、目的遺伝子(373)
のコピー数を算出した。
【0055】
【表3】
ABI-PRISM 7700の反応組成(1ウェルあたりの反応量)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
滅菌蒸留水 25.66 (μL)
10x TaqMan バッファーA 5
25mM MgCl2 7
dATP(10mM) 1.2
dCTP(10mM) 1.2
dGTP(10mM) 1.2
dUTP(10mM) 1.2
Forward Primer (100μM) 0.15
Reverse Primer (100μM) 0.15
373 TaqMan プローブ(6.7μM) 1.49
AmpliTaq Gold (5U/μL) 0.25
AmpErase UNG (1U/μL) 0.5
テンプレート溶液 5
────────────────────────
総量 50
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0056】β-アクチンのコピー数で補正した各試料
中の「373」の存在数(コピー数)を表4に示す。補正
は全試料におけるβ-アクチンの平均コピーを求め、そ
れを1としたときの各試料中のβ-アクチンの相対値で
各試料中の「373」のコピー数を除した。
中の「373」の存在数(コピー数)を表4に示す。補正
は全試料におけるβ-アクチンの平均コピーを求め、そ
れを1としたときの各試料中のβ-アクチンの相対値で
各試料中の「373」のコピー数を除した。
【0057】
【表4】
【0058】この値を用いて二元配置分散分析を行っ
た。群分けは、スギ花粉飛散前と後、または血清中の各
特異的IgEについて2回の測定のうち1回でも3.5 AU/ml
以上を示した群(高IgEグループ)とそれ以外(正常IgE
グループ)の2つの要因にわけて検定した。各グループ
の人数は、たとえばスギ花粉の場合、高IgEグループ1
0人:正常IgEグループ12人であった。また、総IgEに
ついて200 AU/mlを示した群とそれ以外の群に分けて検
定した。二元配置分散分析の検定はStatViewソフトウエ
ア(Abacuus Concepts, Inc.)を用いて行った。
た。群分けは、スギ花粉飛散前と後、または血清中の各
特異的IgEについて2回の測定のうち1回でも3.5 AU/ml
以上を示した群(高IgEグループ)とそれ以外(正常IgE
グループ)の2つの要因にわけて検定した。各グループ
の人数は、たとえばスギ花粉の場合、高IgEグループ1
0人:正常IgEグループ12人であった。また、総IgEに
ついて200 AU/mlを示した群とそれ以外の群に分けて検
定した。二元配置分散分析の検定はStatViewソフトウエ
ア(Abacuus Concepts, Inc.)を用いて行った。
【0059】その結果、スギ花粉に対するIgE値で群分
けすると、「373」の発現は高IgEグループにおいて正常
IgEグループよりも有意に低いことが示された(表5、
図2)。飛散前後のデータを合わせた場合の高IgEグル
ープおよび正常IgEグループにおける373の発現量はそれ
ぞれ 362.2±137.8 および 605.3±410.5 コピー/ngRN
A(平均±標準偏差)であった。
けすると、「373」の発現は高IgEグループにおいて正常
IgEグループよりも有意に低いことが示された(表5、
図2)。飛散前後のデータを合わせた場合の高IgEグル
ープおよび正常IgEグループにおける373の発現量はそれ
ぞれ 362.2±137.8 および 605.3±410.5 コピー/ngRN
A(平均±標準偏差)であった。
【0060】また、二元配置分散分析により、花粉飛散
前の発現が、飛散後に比べ有意に高いことが判明した
(表5、図3)。花粉飛散前および飛散後で群分けした
場合の373の発現量は、それぞれ 609.6±410.6 および
378.0±190.3 コピー/ng RNA(平均±標準偏差)であ
った。さらに、花粉飛散前後の差のt検定を行ったとこ
ろ、やはり有意差が認められた(表5)。
前の発現が、飛散後に比べ有意に高いことが判明した
(表5、図3)。花粉飛散前および飛散後で群分けした
場合の373の発現量は、それぞれ 609.6±410.6 および
378.0±190.3 コピー/ng RNA(平均±標準偏差)であ
った。さらに、花粉飛散前後の差のt検定を行ったとこ
ろ、やはり有意差が認められた(表5)。
【0061】
【表5】
【0062】[実施例9] 「373」のノーザン解析
373配列内に約1.5kbとなるように特異的なプライマーを
作成し、ヒト末梢血cDNAライブラリーを鋳型としてPCR
を行い373の配列を増幅した。2種類のPCR産物を混合
後、QIA quick(QIAGEN)を用いて精製した。プライマー
の塩基配列は以下のとおりである。 373特異的プライマー配列 373-U5:TGCCAGTGTTATGATTGTAT (配列番号:10) 373-L6:TCAAGTAATGTTATGTACAGT(配列番号:11)
作成し、ヒト末梢血cDNAライブラリーを鋳型としてPCR
を行い373の配列を増幅した。2種類のPCR産物を混合
後、QIA quick(QIAGEN)を用いて精製した。プライマー
の塩基配列は以下のとおりである。 373特異的プライマー配列 373-U5:TGCCAGTGTTATGATTGTAT (配列番号:10) 373-L6:TCAAGTAATGTTATGTACAGT(配列番号:11)
【0063】CLONTECH社のHuman Immune System MTN Bl
ot IIおよびHuman Cancer Cell Line MTN Blot(いずれ
も既にmRNAを転写した膜)を用いた。Random Primer La
beling Kit (TAKARA)を用いて32PによりプローブDNAを
標識した。Express Hybridization Solution(CLONTEC
H)を用いて添付使用書通りにノーザンハイブリダイゼ
ーションおよび膜洗浄を行った。
ot IIおよびHuman Cancer Cell Line MTN Blot(いずれ
も既にmRNAを転写した膜)を用いた。Random Primer La
beling Kit (TAKARA)を用いて32PによりプローブDNAを
標識した。Express Hybridization Solution(CLONTEC
H)を用いて添付使用書通りにノーザンハイブリダイゼ
ーションおよび膜洗浄を行った。
【0064】洗浄はガイガーカウンターで膜の放射能を
測定しながら、2xSSC-0.1%SDSを用いて室温で3回洗っ
た。膜に密着させた条件でカウント数が1000以上数万以
下になったところで一晩イメージングプレートに暴露し
画像を取得した。画像はMolecular Imager System (BIO
-RAD)によって取得した。「373」のノーザン解析の結
果、7.5kbの主バンドと、6.7kbの副バンドが検出され、
本発明の「373」が約7.5kbのmRNAとして発現しているこ
とが推測された(図4)。
測定しながら、2xSSC-0.1%SDSを用いて室温で3回洗っ
た。膜に密着させた条件でカウント数が1000以上数万以
下になったところで一晩イメージングプレートに暴露し
画像を取得した。画像はMolecular Imager System (BIO
-RAD)によって取得した。「373」のノーザン解析の結
果、7.5kbの主バンドと、6.7kbの副バンドが検出され、
本発明の「373」が約7.5kbのmRNAとして発現しているこ
とが推測された(図4)。
【0065】[実施例10] 「373」のクローニングと
塩基配列の解析 「373」の塩基配列をデータベース検索したところ、相
同性を有する複数のESTが存在していた。そこで、「37
3」と相同性を有するESTの配列をdbESTから抽出後、ABI
AutoAssembler を用いて個々の配列をアセンブルし、
5.6kbの配列を得た。この配列中には1324アミノ酸から
なるオープンリーディングフレーム(ORF)が予測された
が、5'非コード領域がないこと、およびノーザンハイブ
リダイゼーションの結果、予測されるmRNAのサイズが
7.5kb であったことから、次に5'-RACEを行い、さらに
上流の配列を決定した。
塩基配列の解析 「373」の塩基配列をデータベース検索したところ、相
同性を有する複数のESTが存在していた。そこで、「37
3」と相同性を有するESTの配列をdbESTから抽出後、ABI
AutoAssembler を用いて個々の配列をアセンブルし、
5.6kbの配列を得た。この配列中には1324アミノ酸から
なるオープンリーディングフレーム(ORF)が予測された
が、5'非コード領域がないこと、およびノーザンハイブ
リダイゼーションの結果、予測されるmRNAのサイズが
7.5kb であったことから、次に5'-RACEを行い、さらに
上流の配列を決定した。
【0066】RACEには、Marathon cDNA Amplification
Kit(CLONTECH社)を用い、鋳型としてHuman Leukocyte
Marathon-Ready cDNA(CLONTECH社)を使用した。373
特異的プライマーには、373-3'(5'-AAGTGCTCCATCCAACA
ATCGTAA-3'/配列番号:12)を用いた。その結果、約
700bpの新規の上流配列が得られた。決定された約6.2kb
の373の塩基配列を配列番号:1に、373によりコードさ
れるタンパク質のアミノ酸配列を配列番号:2に示す。
配列番号:2に示すアミノ酸配列のSwissProtに対する
ホモロジー検索により、ヒトでは類似する配列が知られ
ていないことが確認された。ヒト以外の種ではC.elegan
sでホモロジーの高い配列が確認されているが、その機
能は未知で、hypothetical proteinとしてORFから推定
された構造である。
Kit(CLONTECH社)を用い、鋳型としてHuman Leukocyte
Marathon-Ready cDNA(CLONTECH社)を使用した。373
特異的プライマーには、373-3'(5'-AAGTGCTCCATCCAACA
ATCGTAA-3'/配列番号:12)を用いた。その結果、約
700bpの新規の上流配列が得られた。決定された約6.2kb
の373の塩基配列を配列番号:1に、373によりコードさ
れるタンパク質のアミノ酸配列を配列番号:2に示す。
配列番号:2に示すアミノ酸配列のSwissProtに対する
ホモロジー検索により、ヒトでは類似する配列が知られ
ていないことが確認された。ヒト以外の種ではC.elegan
sでホモロジーの高い配列が確認されているが、その機
能は未知で、hypothetical proteinとしてORFから推定
された構造である。
【0067】一方、373と相同性のあるEST(計71 EST
s)の配列のうち18個はSTSマーカー(gb:G19803,G23193)
を持っており、その情報から本遺伝子が第3染色体上の
p21-14にマップされることが推測された。
s)の配列のうち18個はSTSマーカー(gb:G19803,G23193)
を持っており、その情報から本遺伝子が第3染色体上の
p21-14にマップされることが推測された。
【0068】
【発明の効果】本発明により、スギ花粉特異的IgE値と
相関を示す新規遺伝子が提供された。本発明の遺伝子の
発現を指標に、アレルギー素因を有するか否かの検査、
およびアレルギー疾患治療薬候補化合物のスクリーニン
グを行うことが可能となった。
相関を示す新規遺伝子が提供された。本発明の遺伝子の
発現を指標に、アレルギー素因を有するか否かの検査、
およびアレルギー疾患治療薬候補化合物のスクリーニン
グを行うことが可能となった。
【0069】
【配列表】
SEQUENCE LISTING
<110> Genox Research, Inc.
<120> "373", A NOVEL GENE RELATED TO POLLEN ALLERGY
<130> G1-101
<140>
<141>
<160> 12
<170> PatentIn Ver. 2.0
<210> 1
<211> 6245
<212> DNA
<213> Homo sapiens
<220>
<221> CDS
<222> (2)..(4579)
<400> 1
g gag ccc cgc agc atg gag tac ttc tgc gcc cag gtg cag cag aag gac 49
Glu Pro Arg Ser Met Glu Tyr Phe Cys Ala Gln Val Gln Gln Lys Asp
1 5 10 15
gtc ggc ggc cgg ctg cag gtc ggc cag gag ctc ctg ctc tac ctt ggc 97
Val Gly Gly Arg Leu Gln Val Gly Gln Glu Leu Leu Leu Tyr Leu Gly
20 25 30
gcc ccc ggc gcc atc tcg gac ctg gag gag gac ctg ggc cgc cta ggc 145
Ala Pro Gly Ala Ile Ser Asp Leu Glu Glu Asp Leu Gly Arg Leu Gly
35 40 45
aag aca gtc gac gcg ctc acc ggc tgg gtg ggt tcg agc aac tac cgg 193
Lys Thr Val Asp Ala Leu Thr Gly Trp Val Gly Ser Ser Asn Tyr Arg
50 55 60
gta tca tta atg gga ttg gaa att tta agt gcc ttt gtg gac aga tta 241
Val Ser Leu Met Gly Leu Glu Ile Leu Ser Ala Phe Val Asp Arg Leu
65 70 75 80
tca aca cgc ttt aaa tcc tat gta gca atg gtt att gta gct tta ata 289
Ser Thr Arg Phe Lys Ser Tyr Val Ala Met Val Ile Val Ala Leu Ile
85 90 95
gac aga atg gga gat gcc aaa gac aag gtt cga gat gaa gct cag act 337
Asp Arg Met Gly Asp Ala Lys Asp Lys Val Arg Asp Glu Ala Gln Thr
100 105 110
ctg ata ttg aag tta atg gat caa gta gca cca cct atg tac att tgg 385
Leu Ile Leu Lys Leu Met Asp Gln Val Ala Pro Pro Met Tyr Ile Trp
115 120 125
gag cag ttg gct tct ggt ttt aaa cac aag aat ttt cga tct cga gaa 433
Glu Gln Leu Ala Ser Gly Phe Lys His Lys Asn Phe Arg Ser Arg Glu
130 135 140
ggc gtg tgt ctg tgt ctt att gaa acc tta aac att ttt ggg gct cag 481
Gly Val Cys Leu Cys Leu Ile Glu Thr Leu Asn Ile Phe Gly Ala Gln
145 150 155 160
cca cta gtc atc agc aaa ttg ata cca cat ttg tgt atc ctg ttt gga 529
Pro Leu Val Ile Ser Lys Leu Ile Pro His Leu Cys Ile Leu Phe Gly
165 170 175
gac tcc aac agt cag gtg aga gat gct gca ata ttg gct ata gtg gag 577
Asp Ser Asn Ser Gln Val Arg Asp Ala Ala Ile Leu Ala Ile Val Glu
180 185 190
att tat aga cat gtg gga gaa aaa gtg agg atg gat ctt tat aag aga 625
Ile Tyr Arg His Val Gly Glu Lys Val Arg Met Asp Leu Tyr Lys Arg
195 200 205
gga att ccc cct gct aga tta gaa atg ata ttt gcc aaa ttt gat gaa 673
Gly Ile Pro Pro Ala Arg Leu Glu Met Ile Phe Ala Lys Phe Asp Glu
210 215 220
gtg caa agt tca ggc ggt atg att ttg agt gtc tgc aaa gat aaa agc 721
Val Gln Ser Ser Gly Gly Met Ile Leu Ser Val Cys Lys Asp Lys Ser
225 230 235 240
ttc gat gat gaa gaa tca gtg gat gga aat agg cca tca tca gct gca 769
Phe Asp Asp Glu Glu Ser Val Asp Gly Asn Arg Pro Ser Ser Ala Ala
245 250 255
tca gcc ttc aag gtt cct gca cct aaa aca tcc gga aat cct gcc aac 817
Ser Ala Phe Lys Val Pro Ala Pro Lys Thr Ser Gly Asn Pro Ala Asn
260 265 270
agt gca agg aag cct ggt tca gca ggt ggc cct aag gtt gga ggt gct 865
Ser Ala Arg Lys Pro Gly Ser Ala Gly Gly Pro Lys Val Gly Gly Ala
275 280 285
tct aag gaa gga ggt gct gga gca gtt gat gaa gat gat ttt ata aaa 913
Ser Lys Glu Gly Gly Ala Gly Ala Val Asp Glu Asp Asp Phe Ile Lys
290 295 300
gct ttt aca gat gtc cct tct att cag att tat tct agt cga gaa ctc 961
Ala Phe Thr Asp Val Pro Ser Ile Gln Ile Tyr Ser Ser Arg Glu Leu
305 310 315 320
gaa gaa aca tta aat aaa atc agg gaa att ttg tca gat gat aaa cat 1009
Glu Glu Thr Leu Asn Lys Ile Arg Glu Ile Leu Ser Asp Asp Lys His
325 330 335
gac tgg gat cag cgt gcc aat gca ctg aag aaa att cga tca ctg ctt 1057
Asp Trp Asp Gln Arg Ala Asn Ala Leu Lys Lys Ile Arg Ser Leu Leu
340 345 350
gtt gct gga gct gca cag tat gat tgc ttt ttt caa cat tta cga ttg 1105
Val Ala Gly Ala Ala Gln Tyr Asp Cys Phe Phe Gln His Leu Arg Leu
355 360 365
ttg gat gga gca ctt aaa ctt tca gct aag gat ctt aga tcc cag gtg 1153
Leu Asp Gly Ala Leu Lys Leu Ser Ala Lys Asp Leu Arg Ser Gln Val
370 375 380
gtt aga gaa gct tgt att act gta gcc cac ctt tca aca gtt ttg gga 1201
Val Arg Glu Ala Cys Ile Thr Val Ala His Leu Ser Thr Val Leu Gly
385 390 395 400
aac aag ttt gat cat ggc gct gaa gcc att gta cct aca ctt ttt aat 1249
Asn Lys Phe Asp His Gly Ala Glu Ala Ile Val Pro Thr Leu Phe Asn
405 410 415
ctc gtc ccc aat agt gca aaa gtc atg gca act tct gga tgt gca gca 1297
Leu Val Pro Asn Ser Ala Lys Val Met Ala Thr Ser Gly Cys Ala Ala
420 425 430
atc aga ttt atc att cgg cat act cat gta ccc aga ctt ata cct tta 1345
Ile Arg Phe Ile Ile Arg His Thr His Val Pro Arg Leu Ile Pro Leu
435 440 445
ata aca agc aat tgc aca tca aaa tca gtt ccc gtg agg aga cgt tca 1393
Ile Thr Ser Asn Cys Thr Ser Lys Ser Val Pro Val Arg Arg Arg Ser
450 455 460
ttt gaa ttt tta gat tta ttg ttg caa gag tgg cag act cat tca ttg 1441
Phe Glu Phe Leu Asp Leu Leu Leu Gln Glu Trp Gln Thr His Ser Leu
465 470 475 480
gaa aga cat gca gcc gtc ttg gtt gaa act att aaa aag gga att cat 1489
Glu Arg His Ala Ala Val Leu Val Glu Thr Ile Lys Lys Gly Ile His
485 490 495
gat gct gac gct gag gcc aga gtg gag gca aga aag aca tac atg ggt 1537
Asp Ala Asp Ala Glu Ala Arg Val Glu Ala Arg Lys Thr Tyr Met Gly
500 505 510
ctt aga aac cac ttt cct ggt gaa gct gaa aca tta tat aat tcc ctt 1585
Leu Arg Asn His Phe Pro Gly Glu Ala Glu Thr Leu Tyr Asn Ser Leu
515 520 525
gag cca tct tat cag aag agt ctt caa act tac tta aag agt tct ggc 1633
Glu Pro Ser Tyr Gln Lys Ser Leu Gln Thr Tyr Leu Lys Ser Ser Gly
530 535 540
agt gta gca tct ctt cca caa tca gac agg tcc tca tcc agc tca cag 1681
Ser Val Ala Ser Leu Pro Gln Ser Asp Arg Ser Ser Ser Ser Ser Gln
545 550 555 560
gaa agt ctc aat cgc cct ttt tct tcc aaa tgg tct aca gca aat cca 1729
Glu Ser Leu Asn Arg Pro Phe Ser Ser Lys Trp Ser Thr Ala Asn Pro
565 570 575
tca act gtg gct gga aga gta tca gca ggc agc agc aaa gcc agt tcc 1777
Ser Thr Val Ala Gly Arg Val Ser Ala Gly Ser Ser Lys Ala Ser Ser
580 585 590
ctt cca gga agc ctg cag cgt tca cga agt gac att gat gtg aat gct 1825
Leu Pro Gly Ser Leu Gln Arg Ser Arg Ser Asp Ile Asp Val Asn Ala
595 600 605
gct gca ggt gcc aag gca cat cat gct gct gga cag tct gtg cga agc 1873
Ala Ala Gly Ala Lys Ala His His Ala Ala Gly Gln Ser Val Arg Ser
610 615 620
ggg cgc tta ggt gca ggt gcc ctg aat gca ggt tcc tat gcg tca cta 1921
Gly Arg Leu Gly Ala Gly Ala Leu Asn Ala Gly Ser Tyr Ala Ser Leu
625 630 635 640
gag gat act tct gac aag ctg gat gga aca gca tct gaa gat ggc cgg 1969
Glu Asp Thr Ser Asp Lys Leu Asp Gly Thr Ala Ser Glu Asp Gly Arg
645 650 655
gtg aga gca aaa ctt tca gca cca ctt gct ggc atg gga aat gcc aag 2017
Val Arg Ala Lys Leu Ser Ala Pro Leu Ala Gly Met Gly Asn Ala Lys
660 665 670
gca gat tct aga gga aga agt cga aca aaa atg gtg tct caa tca cag 2065
Ala Asp Ser Arg Gly Arg Ser Arg Thr Lys Met Val Ser Gln Ser Gln
675 680 685
cct ggt agc cgg tct ggg tct cca gga aga gtt ctg acc aca aca gcc 2113
Pro Gly Ser Arg Ser Gly Ser Pro Gly Arg Val Leu Thr Thr Thr Ala
690 695 700
ctg tcc act gtg agc tct ggt gtt caa aga gtc ctg gtc aat tca gcc 2161
Leu Ser Thr Val Ser Ser Gly Val Gln Arg Val Leu Val Asn Ser Ala
705 710 715 720
tca gca caa aaa aaa agc aag ata cca cgg agc cag ggc tgt agc aga 2209
Ser Ala Gln Lys Lys Ser Lys Ile Pro Arg Ser Gln Gly Cys Ser Arg
725 730 735
gag gct agt cca tct agg ctt tca gtg gcc cga agc agt cgt att cct 2257
Glu Ala Ser Pro Ser Arg Leu Ser Val Ala Arg Ser Ser Arg Ile Pro
740 745 750
cga cca agt gtg agt caa gga tgc agc cgg gaa gct agt cgg gag agc 2305
Arg Pro Ser Val Ser Gln Gly Cys Ser Arg Glu Ala Ser Arg Glu Ser
755 760 765
agc aga gac aca agt cct gtt cgc tct ttt cag ccc ctc gcc tcc aga 2353
Ser Arg Asp Thr Ser Pro Val Arg Ser Phe Gln Pro Leu Ala Ser Arg
770 775 780
cac cat tcc aga tca act ggt gcc ctc tac gcc ccc gaa gtg tat ggg 2401
His His Ser Arg Ser Thr Gly Ala Leu Tyr Ala Pro Glu Val Tyr Gly
785 790 795 800
gcc tca ggt cca ggt tat ggg atc agc caa tca agt cga ctg tcg tct 2449
Ala Ser Gly Pro Gly Tyr Gly Ile Ser Gln Ser Ser Arg Leu Ser Ser
805 810 815
tct gtt agt gcc atg cga gtc ctg aac aca ggt tct gat gtg gag gag 2497
Ser Val Ser Ala Met Arg Val Leu Asn Thr Gly Ser Asp Val Glu Glu
820 825 830
gcg gtg gca gat gcc ttg aaa aaa cca gct cga aga aga tat gaa tca 2545
Ala Val Ala Asp Ala Leu Lys Lys Pro Ala Arg Arg Arg Tyr Glu Ser
835 840 845
tat gga atg cat tca gat gat gac gcc aac agc gat gca tct agt gct 2593
Tyr Gly Met His Ser Asp Asp Asp Ala Asn Ser Asp Ala Ser Ser Ala
850 855 860
tgt tca gaa cgc tcc tat agt tct cga aat ggt agt att cct aca tat 2641
Cys Ser Glu Arg Ser Tyr Ser Ser Arg Asn Gly Ser Ile Pro Thr Tyr
865 870 875 880
atg agg cag acg gaa gat gtg gca gaa gtc ctc aat aga tgt gct agt 2689
Met Arg Gln Thr Glu Asp Val Ala Glu Val Leu Asn Arg Cys Ala Ser
885 890 895
tcc aat tgg tca gaa agg aaa gaa ggc ctc cta ggt ctg cag aac tta 2737
Ser Asn Trp Ser Glu Arg Lys Glu Gly Leu Leu Gly Leu Gln Asn Leu
900 905 910
tta aaa aat cag aga aca cta agt cga gtt gaa ctg aaa aga tta tgt 2785
Leu Lys Asn Gln Arg Thr Leu Ser Arg Val Glu Leu Lys Arg Leu Cys
915 920 925
gaa att ttc aca aga atg ttt gct gac cct cat ggc aag aga gta ttc 2833
Glu Ile Phe Thr Arg Met Phe Ala Asp Pro His Gly Lys Arg Val Phe
930 935 940
agc atg ttt ttg gag act cta gtg gat ttc ata caa gtc cac aaa gat 2881
Ser Met Phe Leu Glu Thr Leu Val Asp Phe Ile Gln Val His Lys Asp
945 950 955 960
gat ctt caa gat tgg ttg ttt gta ctg ctg aca caa cta cta aaa aaa 2929
Asp Leu Gln Asp Trp Leu Phe Val Leu Leu Thr Gln Leu Leu Lys Lys
965 970 975
atg ggt gct gat ttg ctt gga tct gtt cag gca aaa gtt cag aaa gcc 2977
Met Gly Ala Asp Leu Leu Gly Ser Val Gln Ala Lys Val Gln Lys Ala
980 985 990
ctt gat gtt aca aga gag tct ttt cca aat gat ctt cag ttc aat att 3025
Leu Asp Val Thr Arg Glu Ser Phe Pro Asn Asp Leu Gln Phe Asn Ile
995 1000 1005
cta atg aga ttt aca gtt gat cag acc cag aca cca agc tta aag gtg 3073
Leu Met Arg Phe Thr Val Asp Gln Thr Gln Thr Pro Ser Leu Lys Val
1010 1015 1020
aag gtt gct atc ctt aaa tac ata gaa act ctg gcc aaa cag atg gat 3121
Lys Val Ala Ile Leu Lys Tyr Ile Glu Thr Leu Ala Lys Gln Met Asp
1025 1030 1035 1040
cca gga gat ttt ata aat tcc agt gaa act cgc cta gca gtg tct cgg 3169
Pro Gly Asp Phe Ile Asn Ser Ser Glu Thr Arg Leu Ala Val Ser Arg
1045 1050 1055
gtc atc act tgg aca aca gaa ccc aaa agt tct gat gtt cgg aag gca 3217
Val Ile Thr Trp Thr Thr Glu Pro Lys Ser Ser Asp Val Arg Lys Ala
1060 1065 1070
gca cag tca gtg ctg att tca tta ttt gaa ctc aat acc cca gag ttt 3265
Ala Gln Ser Val Leu Ile Ser Leu Phe Glu Leu Asn Thr Pro Glu Phe
1075 1080 1085
aca atg tta tta gga gct tta cca aaa act ttt cag gat ggt gct acc 3313
Thr Met Leu Leu Gly Ala Leu Pro Lys Thr Phe Gln Asp Gly Ala Thr
1090 1095 1100
aag ctt ctt cat aat cac ctt cga aac act ggc aat gga acc cag agt 3361
Lys Leu Leu His Asn His Leu Arg Asn Thr Gly Asn Gly Thr Gln Ser
1105 1110 1115 1120
tcc atg ggg agt cct ttg aca aga cca aca cca cga tca cca gct aac 3409
Ser Met Gly Ser Pro Leu Thr Arg Pro Thr Pro Arg Ser Pro Ala Asn
1125 1130 1135
tgg tcc agt cct ctt act tct cct acc aat aca tca cag aat act tta 3457
Trp Ser Ser Pro Leu Thr Ser Pro Thr Asn Thr Ser Gln Asn Thr Leu
1140 1145 1150
tct cca agt gca ttt gat tat gac aca gaa aat atg aac tct gaa gat 3505
Ser Pro Ser Ala Phe Asp Tyr Asp Thr Glu Asn Met Asn Ser Glu Asp
1155 1160 1165
att tat agc tct ctt aga ggt gtc act gaa gca atc cag aat ttc agc 3553
Ile Tyr Ser Ser Leu Arg Gly Val Thr Glu Ala Ile Gln Asn Phe Ser
1170 1175 1180
ttc cgt agc caa gaa gat atg aat gag cca ttg aaa agg gat tct aaa 3601
Phe Arg Ser Gln Glu Asp Met Asn Glu Pro Leu Lys Arg Asp Ser Lys
1185 1190 1195 1200
aaa gat gat ggc gat tca atg tgt ggt ggt cct ggg atg tct gac cca 3649
Lys Asp Asp Gly Asp Ser Met Cys Gly Gly Pro Gly Met Ser Asp Pro
1205 1210 1215
aga gca gga ggt gat gct act gac tca agt caa aca gct ctt gat aat 3697
Arg Ala Gly Gly Asp Ala Thr Asp Ser Ser Gln Thr Ala Leu Asp Asn
1220 1225 1230
aaa gct tca ttg ctc cat tca atg cct act cac tcc tct cca cgc tct 3745
Lys Ala Ser Leu Leu His Ser Met Pro Thr His Ser Ser Pro Arg Ser
1235 1240 1245
cga gac tat aat cca tat aac tat tca gat agc atc agt ccc ttc aac 3793
Arg Asp Tyr Asn Pro Tyr Asn Tyr Ser Asp Ser Ile Ser Pro Phe Asn
1250 1255 1260
aag tct gcc ctc aag gaa gcc atg ttt gat gat gat gct gac cag ttt 3841
Lys Ser Ala Leu Lys Glu Ala Met Phe Asp Asp Asp Ala Asp Gln Phe
1265 1270 1275 1280
cct gac gat ctt tcc cta gat cat tct gac cta gtt gca gag ttg ttg 3889
Pro Asp Asp Leu Ser Leu Asp His Ser Asp Leu Val Ala Glu Leu Leu
1285 1290 1295
aag gag ctg tct aac cat aat gag cgt gta gaa gaa aga aaa att gcc 3937
Lys Glu Leu Ser Asn His Asn Glu Arg Val Glu Glu Arg Lys Ile Ala
1300 1305 1310
ctc tat gaa ctt atg aaa ctg aca cag gaa gaa tct ttt agt gtt tgg 3985
Leu Tyr Glu Leu Met Lys Leu Thr Gln Glu Glu Ser Phe Ser Val Trp
1315 1320 1325
gat gaa cac ttc aaa aca ata ttg ctt tta ttg ctt gaa acg ctt gga 4033
Asp Glu His Phe Lys Thr Ile Leu Leu Leu Leu Leu Glu Thr Leu Gly
1330 1335 1340
gat aaa gag cct aca atc agg gct ttg gca tta aag gtt tta aga gaa 4081
Asp Lys Glu Pro Thr Ile Arg Ala Leu Ala Leu Lys Val Leu Arg Glu
1345 1350 1355 1360
atc cta agg cat caa cca gca aga ttt aaa aac tat gca gaa ttg act 4129
Ile Leu Arg His Gln Pro Ala Arg Phe Lys Asn Tyr Ala Glu Leu Thr
1365 1370 1375
gtc atg aaa aca ttg gaa gca cat aaa gat cct cat aag gag gtg gtg 4177
Val Met Lys Thr Leu Glu Ala His Lys Asp Pro His Lys Glu Val Val
1380 1385 1390
aga tct gct gag gaa gcg gca tca gtg ttg gcc act tca att agt cca 4225
Arg Ser Ala Glu Glu Ala Ala Ser Val Leu Ala Thr Ser Ile Ser Pro
1395 1400 1405
gag cag tgc atc aaa gtg ctt tgt cct atc att caa act gca gac tac 4273
Glu Gln Cys Ile Lys Val Leu Cys Pro Ile Ile Gln Thr Ala Asp Tyr
1410 1415 1420
cca att aat ctg gct gca atc aaa atg caa aca aaa gtg ata gag aga 4321
Pro Ile Asn Leu Ala Ala Ile Lys Met Gln Thr Lys Val Ile Glu Arg
1425 1430 1435 1440
gtg tcc aag gaa acc cta aac ctg ctt ttg cca gag att atg cca ggt 4369
Val Ser Lys Glu Thr Leu Asn Leu Leu Leu Pro Glu Ile Met Pro Gly
1445 1450 1455
cta ata cag ggt tat gat aat tca gag agc agt gtt cgg aaa gct tgt 4417
Leu Ile Gln Gly Tyr Asp Asn Ser Glu Ser Ser Val Arg Lys Ala Cys
1460 1465 1470
gtc ttc tgc ctg gtg gct gtt cat gcg gta att ggt gat gaa cta aaa 4465
Val Phe Cys Leu Val Ala Val His Ala Val Ile Gly Asp Glu Leu Lys
1475 1480 1485
cca cat ctc agt caa ctt act ggc agt aaa atg aag cta ctg aat ctt 4513
Pro His Leu Ser Gln Leu Thr Gly Ser Lys Met Lys Leu Leu Asn Leu
1490 1495 1500
tac atc aaa cgt gca caa aca ggt tct gga gga gct gat ccc act act 4561
Tyr Ile Lys Arg Ala Gln Thr Gly Ser Gly Gly Ala Asp Pro Thr Thr
1505 1510 1515 1520
gat gtt tct gga caa agt tagtgaagct catcacagcg aaccaggtct 4609
Asp Val Ser Gly Gln Ser
1525
ctcaaaagaa aggacagata gaccaccctc atcaatgaaa ggaagttctc aaacacatcc 4669
tttggaactt actattgttt cccagtttta gttttttgtt tcgtttcgtt ttgtattttc 4729
tgtaacagag gactatcctc agtctgcatg taacttttat gatagttatt ccaaattcaa 4789
gaagaagcag tattaacatc aaytgatcga cacaaagtaa tttttaattt aattcatcat 4849
ttcacatgtt tgtactttgt cttcccatta acctttgcca gtgttatgat tgtataaatt 4909
tttttaaatg ctggttaaac aggaatgctt aaagctttaa aagtttaaca gtctaaaaca 4969
tttttgcttt tattcaactg cagaataata tttttattgc tactttgagt tttgtttcgt 5029
atcatgtcct atgctagaaa tatttaaatg atgtgaaaca aagcaggact aatttgaact 5089
acagctggac tccgtttgtg tgatggtgat acatgtcatt agttgcaact tctttggggt 5149
gatctatagt ttgaaaacta aaacctcaaa gacagatgtt acagaatcag ccagttctgt 5209
aaaactgata ttgtctattg gttattgatc ttgccatctt tatttaaaac catgtccctt 5269
ctatgatccc ttaagaaagc tgcaccaaat catctgcctg ttttttcttg atacttactg 5329
aaatagaagg ttttattgca gggtttattt tggtttgttt atatctttgt tgtgaatgat 5389
gcttttttgt atttattaat atcaaattca cttatgaata aacttgataa tggaaacgga 5449
caaaaaaaat caagtgcgtg tgtgtccttg accgtcttct gtttctcacg taataaacaa 5509
attatcgaga catgggagtg accagcacct tttctttaaa tggtggaacc tggtttcctt 5569
ttaccatgaa attgtcttac ttgaaaatat tgatcctgat gagagagaag atggtgccaa 5629
ggctgtcttt gtataatggg ctcaaattct ctacctcttc agggctaata cttttaactg 5689
agctgctgcc tatagtgtct tttggaaaac tacttaaagg ggtgattttc tgttactttt 5749
tagcaaattt ttttaatcac ctcttgctac acccattctt ttcatgtgca gccgactcaa 5809
aaattaccag ttttggtgaa aggctaaatt agataatttg gaaccaggat actaatgatt 5869
tctcatcttt actttttttt aatcctaata taaagtgaat ttgattgaaa aggcaaatag 5929
ctattaggga agcagtttgc cattgttgca gagttatctg tactttgttt aactgaaaaa 5989
aatgtagaaa tatatgtaaa gaatttaaga caagagtact gaatggatga tttgtcatag 6049
gctttcccct ttctttctgt tctagcagca ggaaaagttt ctctatatcc tctccctcta 6109
cctgtaacaa ttttgttttc tactgttaat tacattgtgt atttatagtt ctatgcttac 6169
tgttgtgcat atactggcaa taaaactgta cataacatta cttgaaaaag ttaaaaaaaa 6229
aaaaaaaaaa aaaaaa 6245
<210> 2
<211> 1526
<212> PRT
<213> Homo sapiens
<400> 2
Glu Pro Arg Ser Met Glu Tyr Phe Cys Ala Gln Val Gln Gln Lys Asp
1 5 10 15
Val Gly Gly Arg Leu Gln Val Gly Gln Glu Leu Leu Leu Tyr Leu Gly
20 25 30
Ala Pro Gly Ala Ile Ser Asp Leu Glu Glu Asp Leu Gly Arg Leu Gly
35 40 45
Lys Thr Val Asp Ala Leu Thr Gly Trp Val Gly Ser Ser Asn Tyr Arg
50 55 60
Val Ser Leu Met Gly Leu Glu Ile Leu Ser Ala Phe Val Asp Arg Leu
65 70 75 80
Ser Thr Arg Phe Lys Ser Tyr Val Ala Met Val Ile Val Ala Leu Ile
85 90 95
Asp Arg Met Gly Asp Ala Lys Asp Lys Val Arg Asp Glu Ala Gln Thr
100 105 110
Leu Ile Leu Lys Leu Met Asp Gln Val Ala Pro Pro Met Tyr Ile Trp
115 120 125
Glu Gln Leu Ala Ser Gly Phe Lys His Lys Asn Phe Arg Ser Arg Glu
130 135 140
Gly Val Cys Leu Cys Leu Ile Glu Thr Leu Asn Ile Phe Gly Ala Gln
145 150 155 160
Pro Leu Val Ile Ser Lys Leu Ile Pro His Leu Cys Ile Leu Phe Gly
165 170 175
Asp Ser Asn Ser Gln Val Arg Asp Ala Ala Ile Leu Ala Ile Val Glu
180 185 190
Ile Tyr Arg His Val Gly Glu Lys Val Arg Met Asp Leu Tyr Lys Arg
195 200 205
Gly Ile Pro Pro Ala Arg Leu Glu Met Ile Phe Ala Lys Phe Asp Glu
210 215 220
Val Gln Ser Ser Gly Gly Met Ile Leu Ser Val Cys Lys Asp Lys Ser
225 230 235 240
Phe Asp Asp Glu Glu Ser Val Asp Gly Asn Arg Pro Ser Ser Ala Ala
245 250 255
Ser Ala Phe Lys Val Pro Ala Pro Lys Thr Ser Gly Asn Pro Ala Asn
260 265 270
Ser Ala Arg Lys Pro Gly Ser Ala Gly Gly Pro Lys Val Gly Gly Ala
275 280 285
Ser Lys Glu Gly Gly Ala Gly Ala Val Asp Glu Asp Asp Phe Ile Lys
290 295 300
Ala Phe Thr Asp Val Pro Ser Ile Gln Ile Tyr Ser Ser Arg Glu Leu
305 310 315 320
Glu Glu Thr Leu Asn Lys Ile Arg Glu Ile Leu Ser Asp Asp Lys His
325 330 335
Asp Trp Asp Gln Arg Ala Asn Ala Leu Lys Lys Ile Arg Ser Leu Leu
340 345 350
Val Ala Gly Ala Ala Gln Tyr Asp Cys Phe Phe Gln His Leu Arg Leu
355 360 365
Leu Asp Gly Ala Leu Lys Leu Ser Ala Lys Asp Leu Arg Ser Gln Val
370 375 380
Val Arg Glu Ala Cys Ile Thr Val Ala His Leu Ser Thr Val Leu Gly
385 390 395 400
Asn Lys Phe Asp His Gly Ala Glu Ala Ile Val Pro Thr Leu Phe Asn
405 410 415
Leu Val Pro Asn Ser Ala Lys Val Met Ala Thr Ser Gly Cys Ala Ala
420 425 430
Ile Arg Phe Ile Ile Arg His Thr His Val Pro Arg Leu Ile Pro Leu
435 440 445
Ile Thr Ser Asn Cys Thr Ser Lys Ser Val Pro Val Arg Arg Arg Ser
450 455 460
Phe Glu Phe Leu Asp Leu Leu Leu Gln Glu Trp Gln Thr His Ser Leu
465 470 475 480
Glu Arg His Ala Ala Val Leu Val Glu Thr Ile Lys Lys Gly Ile His
485 490 495
Asp Ala Asp Ala Glu Ala Arg Val Glu Ala Arg Lys Thr Tyr Met Gly
500 505 510
Leu Arg Asn His Phe Pro Gly Glu Ala Glu Thr Leu Tyr Asn Ser Leu
515 520 525
Glu Pro Ser Tyr Gln Lys Ser Leu Gln Thr Tyr Leu Lys Ser Ser Gly
530 535 540
Ser Val Ala Ser Leu Pro Gln Ser Asp Arg Ser Ser Ser Ser Ser Gln
545 550 555 560
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565 570 575
Ser Thr Val Ala Gly Arg Val Ser Ala Gly Ser Ser Lys Ala Ser Ser
580 585 590
Leu Pro Gly Ser Leu Gln Arg Ser Arg Ser Asp Ile Asp Val Asn Ala
595 600 605
Ala Ala Gly Ala Lys Ala His His Ala Ala Gly Gln Ser Val Arg Ser
610 615 620
Gly Arg Leu Gly Ala Gly Ala Leu Asn Ala Gly Ser Tyr Ala Ser Leu
625 630 635 640
Glu Asp Thr Ser Asp Lys Leu Asp Gly Thr Ala Ser Glu Asp Gly Arg
645 650 655
Val Arg Ala Lys Leu Ser Ala Pro Leu Ala Gly Met Gly Asn Ala Lys
660 665 670
Ala Asp Ser Arg Gly Arg Ser Arg Thr Lys Met Val Ser Gln Ser Gln
675 680 685
Pro Gly Ser Arg Ser Gly Ser Pro Gly Arg Val Leu Thr Thr Thr Ala
690 695 700
Leu Ser Thr Val Ser Ser Gly Val Gln Arg Val Leu Val Asn Ser Ala
705 710 715 720
Ser Ala Gln Lys Lys Ser Lys Ile Pro Arg Ser Gln Gly Cys Ser Arg
725 730 735
Glu Ala Ser Pro Ser Arg Leu Ser Val Ala Arg Ser Ser Arg Ile Pro
740 745 750
Arg Pro Ser Val Ser Gln Gly Cys Ser Arg Glu Ala Ser Arg Glu Ser
755 760 765
Ser Arg Asp Thr Ser Pro Val Arg Ser Phe Gln Pro Leu Ala Ser Arg
770 775 780
His His Ser Arg Ser Thr Gly Ala Leu Tyr Ala Pro Glu Val Tyr Gly
785 790 795 800
Ala Ser Gly Pro Gly Tyr Gly Ile Ser Gln Ser Ser Arg Leu Ser Ser
805 810 815
Ser Val Ser Ala Met Arg Val Leu Asn Thr Gly Ser Asp Val Glu Glu
820 825 830
Ala Val Ala Asp Ala Leu Lys Lys Pro Ala Arg Arg Arg Tyr Glu Ser
835 840 845
Tyr Gly Met His Ser Asp Asp Asp Ala Asn Ser Asp Ala Ser Ser Ala
850 855 860
Cys Ser Glu Arg Ser Tyr Ser Ser Arg Asn Gly Ser Ile Pro Thr Tyr
865 870 875 880
Met Arg Gln Thr Glu Asp Val Ala Glu Val Leu Asn Arg Cys Ala Ser
885 890 895
Ser Asn Trp Ser Glu Arg Lys Glu Gly Leu Leu Gly Leu Gln Asn Leu
900 905 910
Leu Lys Asn Gln Arg Thr Leu Ser Arg Val Glu Leu Lys Arg Leu Cys
915 920 925
Glu Ile Phe Thr Arg Met Phe Ala Asp Pro His Gly Lys Arg Val Phe
930 935 940
Ser Met Phe Leu Glu Thr Leu Val Asp Phe Ile Gln Val His Lys Asp
945 950 955 960
Asp Leu Gln Asp Trp Leu Phe Val Leu Leu Thr Gln Leu Leu Lys Lys
965 970 975
Met Gly Ala Asp Leu Leu Gly Ser Val Gln Ala Lys Val Gln Lys Ala
980 985 990
Leu Asp Val Thr Arg Glu Ser Phe Pro Asn Asp Leu Gln Phe Asn Ile
995 1000 1005
Leu Met Arg Phe Thr Val Asp Gln Thr Gln Thr Pro Ser Leu Lys Val
1010 1015 1020
Lys Val Ala Ile Leu Lys Tyr Ile Glu Thr Leu Ala Lys Gln Met Asp
1025 1030 1035 1040
Pro Gly Asp Phe Ile Asn Ser Ser Glu Thr Arg Leu Ala Val Ser Arg
1045 1050 1055
Val Ile Thr Trp Thr Thr Glu Pro Lys Ser Ser Asp Val Arg Lys Ala
1060 1065 1070
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1075 1080 1085
Thr Met Leu Leu Gly Ala Leu Pro Lys Thr Phe Gln Asp Gly Ala Thr
1090 1095 1100
Lys Leu Leu His Asn His Leu Arg Asn Thr Gly Asn Gly Thr Gln Ser
1105 1110 1115 1120
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Lys Asp Asp Gly Asp Ser Met Cys Gly Gly Pro Gly Met Ser Asp Pro
1205 1210 1215
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1220 1225 1230
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1250 1255 1260
Lys Ser Ala Leu Lys Glu Ala Met Phe Asp Asp Asp Ala Asp Gln Phe
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1395 1400 1405
Glu Gln Cys Ile Lys Val Leu Cys Pro Ile Ile Gln Thr Ala Asp Tyr
1410 1415 1420
Pro Ile Asn Leu Ala Ala Ile Lys Met Gln Thr Lys Val Ile Glu Arg
1425 1430 1435 1440
Val Ser Lys Glu Thr Leu Asn Leu Leu Leu Pro Glu Ile Met Pro Gly
1445 1450 1455
Leu Ile Gln Gly Tyr Asp Asn Ser Glu Ser Ser Val Arg Lys Ala Cys
1460 1465 1470
Val Phe Cys Leu Val Ala Val His Ala Val Ile Gly Asp Glu Leu Lys
1475 1480 1485
Pro His Leu Ser Gln Leu Thr Gly Ser Lys Met Lys Leu Leu Asn Leu
1490 1495 1500
Tyr Ile Lys Arg Ala Gln Thr Gly Ser Gly Gly Ala Asp Pro Thr Thr
1505 1510 1515 1520
Asp Val Ser Gly Gln Ser
1525
<210> 3
<211> 17
<212> DNA
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence:Artificially
Synthesized Primer Sequence
<400> 3
gttttttttt tttttta 17
<210> 4
<211> 17
<212> DNA
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence:Artificially
Synthesized Primer Sequence
<400> 4
gttttttttt ttttttc 17
<210> 5
<211> 17
<212> DNA
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence:Artificially
Synthesized Primer Sequence
<400> 5
gttttttttt ttttttg 17
<210> 6
<211> 10
<212> DNA
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence:Artificially
Synthesized Primer Sequence
<400> 6
aagctctcga 10
<210> 7
<211> 22
<212> DNA
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence:Artificially
Synthesized Primer Sequence
<400> 7
ggaaagatcg tcaggaaact gg 22
<210> 8
<211> 20
<212> DNA
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence:Artificially
Synthesized Primer Sequence
<400> 8
tcccttcaac aagtctgccc 20
<210> 9
<211> 29
<212> DNA
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence:Artificially
Syntyesized Probe Sequence
<400> 9
cagcatcatc atcaaacatg gcttccttg 29
<210> 10
<211> 20
<212> DNA
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence:Artificially
Synthesized Primer Sequence
<400> 10
tgccagtgtt atgattgtat 20
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<212> DNA
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence:Artificially
Synthesized Primer Sequence
<400> 11
tcaagtaatg ttatgtacag t 21
<210> 12
<211> 24
<212> DNA
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence:Artificially
Synthesized Primer Sequence
<400> 12
aagtgctcca tccaacaatc gtaa 24
【図1】血液を採取した被験者10人、計18の血液試料に
おけるスギ花粉特異的IgE抗体の抗体価を表す図であ
る。被験者A〜J(試料番号1〜18)の各血液試料のスギ
花粉特異的IgE抗体の値を AU/ml で表した。花粉飛散前
を左(白いカラム)、飛散後を右(黒いカラム)に対で
表した。被験者AおよびBは、花粉飛散後の血液のみ採取
した。
おけるスギ花粉特異的IgE抗体の抗体価を表す図であ
る。被験者A〜J(試料番号1〜18)の各血液試料のスギ
花粉特異的IgE抗体の値を AU/ml で表した。花粉飛散前
を左(白いカラム)、飛散後を右(黒いカラム)に対で
表した。被験者AおよびBは、花粉飛散後の血液のみ採取
した。
【図2】スギ花粉特異的IgE値によって群分けした場合
の高IgE群および正常IgE群における「373」の発現変化
を示す図である。エラーバーは標準偏差を表す。
の高IgE群および正常IgE群における「373」の発現変化
を示す図である。エラーバーは標準偏差を表す。
【図3】スギ花粉飛散時期前後によって群分けした場合
の飛散前群および飛散後群における「373」の発現変化
を示す図である。エラーバーは標準偏差を表す。
の飛散前群および飛散後群における「373」の発現変化
を示す図である。エラーバーは標準偏差を表す。
【図4】各種癌細胞株から調製したmRNAを用いて「37
3」のノーザンハイブリダイゼーションを行った結果を
示す図である。
3」のノーザンハイブリダイゼーションを行った結果を
示す図である。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
C12P 21/08 G01N 33/15 Z 4H045
C12Q 1/68 33/53 Q
G01N 33/15 33/566
33/53 A61K 31/00 637E
33/566 45/00
// A61P 37/08 C12N 5/00 B
A61K 45/00 15/00 C
(72)発明者 杉田 雄二
東京都世田谷区太子堂3−35−31 国立小
児病院・小児医療研究センター内 株式会
社ジェノックス創薬研究所
(72)発明者 柏原 智子
東京都世田谷区太子堂3−35−31 国立小
児病院・小児医療研究センター内 株式会
社ジェノックス創薬研究所
(72)発明者 押田 忠弘
神奈川県川崎市宮前区野川907 帝京大学
生物工学研究センター内 株式会社ジェノ
ックス創薬研究所
(72)発明者 大林 正也
神奈川県川崎市宮前区野川907 帝京大学
生物工学研究センター内 株式会社ジェノ
ックス創薬研究所
(72)発明者 郡司 誉道
神奈川県川崎市宮前区野川907 帝京大学
生物工学研究センター内 株式会社ジェノ
ックス創薬研究所
(72)発明者 大林 泉
神奈川県川崎市宮前区野川907 帝京大学
生物工学研究センター内 株式会社ジェノ
ックス創薬研究所
(72)発明者 今井 雪穂
神奈川県川崎市宮前区野川907 帝京大学
生物工学研究センター内 株式会社ジェノ
ックス創薬研究所
(72)発明者 魯 寧
神奈川県川崎市宮前区野川907 帝京大学
生物工学研究センター内 株式会社ジェノ
ックス創薬研究所
(72)発明者 小川 薫
東京都世田谷区太子堂3−35−31 国立小
児病院・小児医療研究センター内 株式会
社ジェノックス創薬研究所
(72)発明者 松井 慶子
神奈川県川崎市宮前区野川907 帝京大学
生物工学研究センター内 株式会社ジェノ
ックス創薬研究所
Fターム(参考) 4B024 AA11 BA46 BA47 BA80 CA09
CA11 GA27 HA12
4B063 QA01 QA05 QA19 QA20 QQ03
QQ46 QQ96 QR32 QR40 QR55
QS25 QS32
4B064 AG01 AG26 CA10 CA11 CC24
CE13 CE14 DA13 DA20
4B065 AA88Y AA94Y CA24 CA25
CA46
4C084 AA17 ZB132
4H045 AA10 AA11 AA30 BA10 CA30
CA42 DA75 EA50 FA72
Claims (22)
- 【請求項1】 配列番号:2に記載のアミノ酸配列を含
むタンパク質をコードする核酸分子。 - 【請求項2】 配列番号:1に記載の塩基配列のコード
領域を含む核酸分子。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の核酸分子に特
異的にハイブリダイズし、少なくとも15ヌクレオチドの
鎖長を有するDNA。 - 【請求項4】 請求項3に記載のDNAを用いることを特
徴とする、請求項1に記載の核酸分子の検出方法。 - 【請求項5】 アレルギー疾患の検査方法であって、
(a) 被験者からT細胞を調製する工程、(b) 該T
細胞からRNA試料を調製する工程、(c) 該RNA試料に
対して、標識した請求項3に記載のDNAをプローブとし
て、ハイブリダイゼーションを行う工程、(d) 標識
した請求項3に記載のDNAにハイブリダイズする被験者
由来のRNA量を測定し、対照(健常者の場合)と比較す
る工程、を含む方法。 - 【請求項6】 アレルギー疾患の検査方法であって、
(a) 被験者からT細胞を調製する工程、(b) 該T
細胞からRNA試料を調製する工程、(c) 該RNA試料に
対して逆転写反応を行いcDNAを合成する工程、(d)
該cDNAを鋳型に、請求項3に記載のDNAをプライマーと
して、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を行う工程、
(e) ポリメラーゼ連鎖反応により増幅されたDNA量
を、対照(健常者の場合)と比較する工程、を含む方
法。 - 【請求項7】 ポリメラーゼ連鎖反応をPCR増幅モニタ
ー法により行う、請求項6に記載の方法。 - 【請求項8】 T細胞が被験者の末梢血から調製され
る、請求項5から7のいずれかに記載の方法。 - 【請求項9】 アレルギー疾患がスギ花粉症である、請
求項5から8のいずれかに記載の方法。 - 【請求項10】 アレルギー疾患の治療薬候補化合物を
スクリーニングする方法であって、(a) 花粉症のモ
デル動物に被検化合物の投与および花粉抗原による刺激
を行う工程、(b) 該モデル動物からT細胞を調製す
る工程、(c) 該T細胞からRNA試料を調製する工程、
(d) 該RNA試料に対して、標識した請求項3に記載
のDNAをプローブとして、ハイブリダイゼーションを行
う工程、(e) 標識した請求項3に記載のDNAにハイ
ブリダイズする該T細胞由来のRNA量を測定する工程、
(f) 対照(被検化合物非投与の場合)と比較して、
工程(e)において測定されるRNA量を増大させる化合
物を選択する工程、を含む方法。 - 【請求項11】 アレルギー疾患の治療薬候補化合物を
スクリーニングする方法であって、(a) 花粉症のモ
デル動物に被検化合物の投与および花粉抗原による刺激
を行う工程、(b) 該モデル動物からT細胞を調製す
る工程、(c) 該T細胞からRNA試料を調製する工程、
(d) 該RNA試料に対して逆転写反応を行いcDNAを合
成する工程、(e) 該cDNAを鋳型に、請求項3に記載
のDNAをプライマーとして、ポリメラーゼ連鎖反応(PC
R)を行う工程、(f) 対照(被検化合物非投与の場
合)と比較して、工程(e)において増幅されるDNA量
を増大させる化合物を選択する工程、を含む方法。 - 【請求項12】 アレルギー疾患の治療薬候補化合物を
スクリーニングする方法であって、(a) 被検化合物
を花粉症のモデル動物に投与する工程、(b) 該モデ
ル動物からリンパ球を調製する工程、(c) 該リンパ
球を花粉抗原で刺激する工程、(d) 該抗原刺激を受
けたリンパ球からT細胞を分離する工程、(e) 該T細
胞からRNA試料を調製する工程、(f) 該RNA試料に対
して、標識した請求項3に記載のDNAをプローブとし
て、ハイブリダイゼーションを行う工程、(g) 標識
した請求項3に記載のDNAにハイブリダイズする該T細胞
由来のRNA量を測定する工程、(h) 対照(被検化合
物非投与の場合)と比較して、工程(g)において測定
されるRNA量を増大させる化合物を選択する工程、を含
む方法。 - 【請求項13】 アレルギー疾患の治療薬候補化合物を
スクリーニングする方法であって、(a) 被検化合物
を花粉症のモデル動物に投与する工程、(b) 該モデ
ル動物からリンパ球を調製する工程、(c) 該リンパ
球を花粉抗原で刺激する工程、(d) 該抗原刺激を受
けたリンパ球からT細胞を分離する工程、(e) 該T細
胞からRNA試料を調製する工程、(f) 該RNA試料に対
して逆転写反応を行いcDNAを合成する工程、(g) 該
cDNAを鋳型に、請求項3に記載のDNAをプライマーとし
て、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を行う工程、(h)
対照(被検化合物非投与の場合)と比較して、工程
(g)において増幅されるDNA量を増大させる化合物を
選択する工程、を含む方法。 - 【請求項14】 アレルギー疾患の治療薬候補化合物を
スクリーニングする方法であって、(a) 花粉症のモ
デル動物または花粉症を有するヒトからリンパ球を調製
する工程、(b) 被検化合物の存在下、該リンパ球を
花粉抗原で刺激する工程、(c) 該抗原刺激を受けた
リンパ球からT細胞を分離する工程、(d) 該T細胞か
らRNA試料を調製する工程、(e) 該RNA試料に対し
て、標識した請求項3に記載のDNAをプローブとして、
ハイブリダイゼーションを行う工程、(f) 標識した
請求項3に記載のDNAにハイブリダイズする該T細胞由来
のRNA量を測定する工程、(g) 対照(被検化合物非
投与の場合)と比較して、工程(f)において測定され
るRNA量を増大させる化合物を選択する工程、を含む方
法。 - 【請求項15】 アレルギー疾患の治療薬候補化合物を
スクリーニングする方法であって、(a) 花粉症のモ
デル動物または花粉症を有するヒトからリンパ球を調製
する工程、(b) 被検化合物の存在下、該リンパ球を
花粉抗原で刺激する工程、(c) 該抗原刺激を受けた
リンパ球からT細胞を分離する工程、(d) 該T細胞か
らRNA試料を調製する工程、(e) 該RNA試料に対して
逆転写反応を行いcDNAを合成する工程、(f) 該cDNA
を鋳型に、請求項3に記載のDNAをプライマーとして、
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を行う工程、(g) 対
照(被検化合物非投与の場合)と比較して、工程(f)
において増幅されるDNA量を増大させる化合物を選択す
る工程、を含む方法。 - 【請求項16】 アレルギー疾患の治療薬候補化合物を
スクリーニングする方法であって、(a) 被検化合物
の存在下、株化T細胞をリンパ球刺激物質で刺激する工
程、(b) 該刺激を受けた株化T細胞からRNA試料を調
製する工程、(c) 該RNA試料に対して、標識した請
求項3に記載のDNAをプローブとして、ハイブリダイゼ
ーションを行う工程、(d) 標識した請求項3に記載
のDNAにハイブリダイズする該株化T細胞由来のRNA量を
測定する工程、(e) 対照(被検化合物非投与の場
合)と比較して、工程(d)において測定されるRNA量
を増大させる化合物を選択する工程、を含む方法。 - 【請求項17】 アレルギー疾患の治療薬候補化合物を
スクリーニングする方法であって、(a) 被検化合物
の存在下、株化T細胞をリンパ球刺激物質で刺激する工
程、(b) 該刺激を受けた株化T細胞からRNA試料を調
製する工程、(c) 該RNA試料に対して逆転写反応を
行いcDNAを合成する工程、(d) 該cDNAを鋳型に、請
求項3に記載のDNAをプライマーとして、ポリメラーゼ
連鎖反応(PCR)を行う工程、(e) 対照(被検化合
物非投与の場合)と比較して、工程(d)において増幅
されるDNA量を増大させる化合物を選択する工程、を含
む方法。 - 【請求項18】 T細胞が、花粉症のモデル動物の末梢
血から調製される、請求項10または11に記載の方
法。 - 【請求項19】 リンパ球が末梢血から調製される、請
求項12から15のいずれかに記載の方法。 - 【請求項20】 アレルギー疾患がスギ花粉症である、
請求項10から19のいずれかに記載の方法。 - 【請求項21】 配列番号:2に記載のアミノ酸配列を
含むタンパク質。 - 【請求項22】 請求項21に記載のタンパク質に結合
する抗体。
Priority Applications (2)
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---|---|---|---|
JP12048999A JP2003125775A (ja) | 1999-04-27 | 1999-04-27 | 花粉症関連遺伝子、373 |
PCT/JP2000/002730 WO2000065046A1 (en) | 1999-04-27 | 2000-04-26 | Pollinosis-associated gene 373 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12048999A JP2003125775A (ja) | 1999-04-27 | 1999-04-27 | 花粉症関連遺伝子、373 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003125775A true JP2003125775A (ja) | 2003-05-07 |
Family
ID=14787463
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12048999A Pending JP2003125775A (ja) | 1999-04-27 | 1999-04-27 | 花粉症関連遺伝子、373 |
Country Status (2)
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WO (1) | WO2000065046A1 (ja) |
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WO2002024903A1 (fr) * | 2000-09-25 | 2002-03-28 | Genox Research, Inc. | Methode d'examen applicable en cas de maladie allergique |
EP1284289A4 (en) * | 2000-12-21 | 2004-03-31 | Genox Research Inc | METHOD OF STUDYING ALLERGIC DISEASES |
JPWO2017146011A1 (ja) * | 2016-02-22 | 2019-01-17 | 国立大学法人千葉大学 | アレルギー性鼻炎の診断用バイオマーカー |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11332567A (ja) * | 1998-05-22 | 1999-12-07 | Dai Ichi Seiyaku Co Ltd | アトピー体質の判定方法 |
-
1999
- 1999-04-27 JP JP12048999A patent/JP2003125775A/ja active Pending
-
2000
- 2000-04-26 WO PCT/JP2000/002730 patent/WO2000065046A1/ja active Application Filing
Also Published As
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WO2000065046A1 (en) | 2000-11-02 |
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