JP2003124413A - 冷却装置および冷却装置を有する電子機器 - Google Patents

冷却装置および冷却装置を有する電子機器

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JP2003124413A
JP2003124413A JP2001317140A JP2001317140A JP2003124413A JP 2003124413 A JP2003124413 A JP 2003124413A JP 2001317140 A JP2001317140 A JP 2001317140A JP 2001317140 A JP2001317140 A JP 2001317140A JP 2003124413 A JP2003124413 A JP 2003124413A
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heat pipe
fin
cooling device
radiating
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子素子の発生する熱を効率よく放熱して電
子素子を冷却することができる冷却装置および冷却装置
を有する電子機器を提供すること。 【解決手段】 電子素子15から発生する熱を放熱する
ための冷却装置10であり、断面偏平型のヒートパイプ
30と、ヒートパイプ30の一方の部分である入熱部3
0Cに取り付けられて、電子素子15の熱を受ける受熱
ブロック32と、ヒートパイプ30の他方の部分である
放熱部30Dに取り付けられて、受熱ブロック32とヒ
ートパイプ30を通じて伝達されてきた電子素子15の
熱を放熱する放熱フィンと、ヒートパイプ30をはさん
で放熱フィンとは反対側に位置し、放熱フィンをヒート
パイプ30の放熱部30Dに対して高熱伝導材を介して
直接固定するための熱拡散用のプレート部材を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子素子から発熱
する熱を効率よく放熱するための冷却装置および冷却装
置を有する電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ノートブックPC(パーソナルコ
ンピュータ)等の電子機器に用いられているCPU(中
央処理装置)等の電子素子は、動作の高速化が図られて
おり、この高速化により発熱量が多くなっている。発熱
量の増加に伴って、電子素子の温度上昇により電子素子
は誤動作等を発生する。その誤動作等を回避するために
電子素子の熱を効率よく放熱して電子素子を冷却するこ
とが求められている。
【0003】図15は従来の冷却装置の構造を示してい
る。ヒートパイプ1001は軸方向全体の断面が円形を
なすラウンドパイプで形成されている。空気を抜き真空
としたヒートパイプ1001の内部には動作液が封入さ
れ、ヒートパイプ1001の片端部が入熱部であり、他
端部を放熱部としている。ヒートパイプ1001は複数
本並べて設けられ、各ヒートパイプ1001の入熱部に
アルミニウム製の受熱ブロック1002が共通に設けら
れている。この受熱ブロック1002に半導体等の電子
素子1003が接触して設けられる。各ヒートパイプ1
001の放熱部には、複数の放熱フィン1004が共通
に設けられている。放熱フィン1004はアルミニウム
等の板材からなり、ヒートパイプ1001より小さい直
径で周囲をバーリングを施された孔部1004aが複数
並べられて構成されている。各放熱フィン1004の孔
部1004aには各ヒートパイプ1001が圧入され、
放熱フィン1004が各ヒートパイプ1001に固定さ
れている。
【0004】ブロック押え1005は、受熱ブロック1
002にカシメ等により取りつけられ、ブロック押え1
005はノートブックPCなどのCPUが実装された基
板1006に対してネジ1007等を用いて共締めされ
て固定する。この冷却装置では、電子素子1003で発
生した熱が受熱ブロック1002に熱伝達され、さらに
受熱ブロック1002からヒートパイプ1001の入熱
部に熱伝達される。これによってヒートパイプ1001
に封入されている入熱部にある動作液が加熱されて蒸発
する。この気化により得られた蒸気は、ヒートパイプ1
001の入熱部から放熱部に移動し、放熱部で熱放出し
て凝縮して再度動作液になる。蒸気から放出された熱は
ヒートパイプ1001の放熱部の壁に伝達され、さらに
放熱フィン1004に伝達されて空気中に放出される。
動作液はヒートパイプ1001の放熱部から入熱部に循
環する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の冷
却装置では、近年の傾向であるノートブックPC(パー
ソナルコンピュータ)の薄型化や軽量化が進み、電子素
子の発熱量を考慮した、大熱輸送量のヒートパイプを使
用する場合にヒートパイプの円形断面の直径を大きくし
なければならない。このため、ヒートシンクの厚さ方向
に対して、ヒートパイプの直径の占める比率が大きくな
り、ファンモータからの空気流を妨げるため圧力損失が
大きくなり、冷却性に劣る不都合があった。また、放熱
フィンとヒートパイプの接合を半田付けで行っている場
合が多いが、ヒートパイプが破裂する温度より低い温度
の融点を有する半田合金は、Su−Pb系半田材とな
り、今日の無鉛半田使用の流れに反するものである。そ
こで本発明は上記課題を解消し、電子素子の発生する熱
を効率よく放熱して電子素子を冷却することができる冷
却装置および冷却装置を有する電子機器を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電子
素子から発生する熱を放熱するための冷却装置であり、
断面偏平型のヒートパイプと、前記ヒートパイプの一方
の部分である入熱部に取り付けられて、前記電子素子の
熱を受ける受熱ブロックと、前記ヒートパイプの他方の
部分である放熱部に取り付けられて、前記受熱ブロック
と前記ヒートパイプを通じて伝達されてきた前記電子素
子の熱を放熱する放熱フィンと、前記ヒートパイプをは
さんで前記放熱フィンとは反対側に位置し、前記放熱フ
ィンを前記ヒートパイプの前記放熱部に対して高熱伝導
材を介して直接固定するための熱拡散用のプレート部材
と、を備えることを特徴とする冷却装置である。
【0007】請求項1では、断面偏平型のヒートパイプ
を用いている。受熱ブロックは、ヒートパイプの一方の
部分である入熱部に取り付けられており、電子素子の熱
を受けるようになっている。放熱フィンは、ヒートパイ
プの他方の部分である放熱部に取り付けられており、放
熱フィンは、受熱ブロックとヒートパイプを通じて伝達
されてきた電子素子の熱を放熱する。プレート部材は、
放熱フィンをヒートパイプの放熱部に対して高熱伝導材
を介して直接固定する。これにより、断面偏平型のヒー
トパイプを用いていることから、電子素子の発生する熱
量に応じてヒートパイプの厚み方向は維持し、ヒートパ
イプの幅方向を広げることで熱の伝達能力を高めること
ができ、ヒートパイプの厚み方向の寸法を大きくする必
要がないので、冷却装置の小型化が図れる。プレート部
材が、放熱フィンをヒートパイプの放熱部に対して高熱
伝導材を介して直接固定する構造であるので、ヒートパ
イプの放熱部から放熱フィンに対して高熱伝導材を介し
て効率よく熱を伝達することができる。以上のことか
ら、電子素子が発生する熱は従来に比べて効率よく放熱
フィンまで伝達し、放熱フィンはこの熱を放出すること
ができる。熱拡散用のプレート部材は、ヒートパイプの
放熱部に伝達されてくる熱を拡散する機能を有してい
る。しかも、この熱拡散用のプレート部材は、ヒートパ
イプを挟んで放熱フィンとは反対側に位置しているの
で、このプレート部材はたとえばファンモータからの空
気流の漏れを規制し、乱流の発生を促すのでより良い冷
却効果を得ることができる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1に記載の冷却
装置において、前記プレート部材は、前記放熱フィンを
前記ヒートパイプの前記放熱部に対して前記高熱伝導材
を介してカシメにより直接固定するための爪状部材を有
している。請求項2では、プレート部材の爪状部材を用
いて、放熱フィンをヒートパイプの放熱部に対して高熱
伝導材を介してカシメにより直接固定することができ、
プレート部材は放熱フィンをヒートパイプの放熱部に対
してヒートパイプを挟み込むようにして確実にかつ強固
に固定でき、放熱フィンとヒートパイプの密着度を上げ
ることができる。このため、従来必要であったヒートパ
イプと放熱フィンの半田付けによる接合が不要になる。
【0009】請求項3の発明は、請求項2に記載の冷却
装置において、前記プレート部材の前記爪状部材を挿入
するために、前記放熱フィンには前記爪状部材を挿入す
る挿入穴が形成されており、前記挿入穴に挿入された前
記爪状部材は、カシメることにより前記放熱フィンを前
記ヒートパイプの前記放熱部に対して前記高熱伝導材を
介して直接固定する。請求項3では、プレート部材の爪
状部材は放熱フィン側の挿入穴に挿入してカシメること
により、放熱フィンをヒートパイプの放熱部に対して高
熱伝導材を介して簡単に直接固定することができる。
【0010】請求項4の発明は、請求項1に記載の冷却
装置において、複数本の前記ヒートパイプを有し、隣り
合う前記ヒートパイプの前記放熱部の間隔が、前記隣り
合う前記ヒートパイプの前記入熱部の間隔に比べて大き
く設定されている。請求項4では、複数本のヒートパイ
プのうちの隣り合うヒートパイプの放熱部の間隔が、隣
り合うヒートパイプの入熱部の間隔に比べて大きく設定
されている。これによって、放熱部においてたとえばフ
ァンモータから送られてくる空気流の流れを良くし、そ
の空気流が各放熱部に直接接触するので、放熱部の冷却
性を向上することができる。
【0011】請求項5の発明は、請求項4に記載の冷却
装置において、前記プレート部材は、前記プレート部材
から立てて設けられた追加のフィンを有し、前記フィン
は前記隣り合う前記ヒートパイプの前記放熱部の間隔に
対応した位置に設けられている。請求項5では、プレー
ト部材の追加のフィンが、隣り合うヒートパイプの放熱
部の間隔に対応した位置に設けられることにより、たと
えばファンモータから送られてくる空気がこの追加のフ
ィンに接触することにより、プレート部材は熱拡散効果
だけではなく放熱効果を持たせることもできる。
【0012】請求項6の発明は、電子素子から発生する
熱を放熱するための冷却装置を有する電子機器であり、
前記冷却装置は、断面偏平型のヒートパイプと、前記ヒ
ートパイプの一方の部分である入熱部に取り付けられ
て、前記電子素子の熱を受ける受熱ブロックと、前記ヒ
ートパイプの他方の部分である放熱部に取り付けられ
て、前記受熱ブロックと前記ヒートパイプを通じて伝達
されてきた前記電子素子の熱を放熱する放熱フィンと、
前記ヒートパイプをはさんで前記放熱フィンとは反対側
に位置し、前記放熱フィンを前記ヒートパイプの前記放
熱部に対して高熱伝導材を介して直接固定するための熱
拡散用のプレート部材と、を備えることを特徴とする冷
却装置を有する電子機器である。
【0013】請求項6では、断面偏平型のヒートパイプ
を用いている。受熱ブロックは、ヒートパイプの一方の
部分である入熱部に取り付けられており、電子素子の熱
を受けるようになっている。放熱フィンは、ヒートパイ
プの他方の部分である放熱部に取り付けられており、放
熱フィンは、受熱ブロックとヒートパイプを通じて伝達
されてきた電子素子の熱を放熱する。プレート部材は、
放熱フィンをヒートパイプの放熱部に対して高熱伝導材
を介して直接固定する。これにより、断面偏平型のヒー
トパイプを用いていることから、電子素子の発生する熱
量に応じてヒートパイプの厚み方向は維持し、ヒートパ
イプの幅方向を広げることで熱の伝達能力を高めること
ができ、ヒートパイプの厚み方向の寸法を大きくする必
要がないので、冷却装置の小型化が図れる。プレート部
材が、放熱フィンをヒートパイプの放熱部に対して高熱
伝導材を介して直接固定する構造であるので、ヒートパ
イプの放熱部から放熱フィンに対して高熱伝導材を介し
て効率よく熱を伝達することができる。以上のことか
ら、電子素子が発生する熱は従来に比べて効率よく放熱
フィンまで伝達し、放熱フィンはこの熱を放出すること
ができる。熱拡散用のプレート部材は、ヒートパイプの
放熱部に伝達されてくる熱を拡散する機能を有してい
る。しかも、この熱拡散用のプレート部材は、ヒートパ
イプを挟んで放熱フィンとは反対側に位置しているの
で、このプレート部材はたとえばファンモータからの空
気流の漏れを規制し、乱流の発生を促すのでより良い冷
却効果を得ることができる。
【0014】請求項7の発明は、請求項6に記載の冷却
装置を有する電子機器において、前記プレート部材は、
前記放熱フィンを前記ヒートパイプの前記放熱部に対し
て前記高熱伝導材を介してカシメにより直接固定するた
めの爪状部材を有している。請求項7では、プレート部
材の爪状部材を用いて、放熱フィンをヒートパイプの放
熱部に対して高熱伝導材を介してカシメにより直接固定
することができ、プレート部材は放熱フィンをヒートパ
イプの放熱部に対してヒートパイプを挟み込むようにし
て確実にかつ強固に固定でき、放熱フィンとヒートパイ
プの密着度を上げることができる。このため、従来必要
であったヒートパイプと放熱フィンの半田付けによる接
合が不要になる。
【0015】請求項8の発明は、請求項7に記載の冷却
装置を有する電子機器において、前記プレート部材の前
記爪状部材を挿入するために、前記放熱フィンには前記
爪状部材を挿入する挿入穴が形成されており、前記挿入
穴に挿入された前記爪状部材は、カシメることにより前
記放熱フィンを前記ヒートパイプの前記放熱部に対して
前記高熱伝導材を介して直接固定する。請求項8では、
プレート部材の爪状部材は放熱フィン側の挿入穴に挿入
してカシメることにより、放熱フィンをヒートパイプの
放熱部に対して高熱伝導材を介して簡単に直接固定する
ことができる。
【0016】請求項9の発明は、請求項6に記載の冷却
装置を有する電子機器において、複数本の前記ヒートパ
イプを有し、隣り合う前記ヒートパイプの前記放熱部の
間隔が、前記隣り合う前記ヒートパイプの前記入熱部の
間隔に比べて大きく設定されている。請求項9では、複
数本のヒートパイプのうちの隣り合うヒートパイプの放
熱部の間隔が、隣り合うヒートパイプの入熱部の間隔に
比べて大きく設定されている。これによって、放熱部に
おいてたとえばファンモータから送られてくる空気流の
流れを良くし、その空気流が各放熱部に直接接触するの
で、放熱部の冷却性を向上することができる。
【0017】請求項10の発明は、請求項9に記載の冷
却装置を有する電子機器において、前記プレート部材
は、前記プレート部材から立てて設けられた追加のフィ
ンを有し、前記フィンは前記隣り合う前記ヒートパイプ
の前記放熱部の間隔に対応した位置に設けられている。
請求項10では、プレート部材の追加のフィンが、隣り
合うヒートパイプの放熱部の間隔に対応した位置に設け
られることにより、たとえばファンモータから送られて
くる空気がこの追加のフィンに接触することにより、プ
レート部材は熱拡散効果だけではなく放熱効果を持たせ
ることもできる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0019】図1は、本発明の冷却装置の好ましい実施
の形態を有する電子機器の一例を示している。この電子
機器は、携帯型のいわゆるノート型のコンピュータであ
る。コンピュータ1は、表示部2と本体3を有してお
り、表示部2は本体3に対して連結部4により開閉可能
に支持されている。本体3は、キーボード5、筐体1
2、冷却装置10等を有している。
【0020】図2(A)は図1のC−Cにおける断面構
造例を示し、図2(B)は図1のC1−C1における断
面構造例を示している。図2において、筐体12の内部
空間には、回路基板20、冷却装置10、電子素子15
等が収容されている。回路基板20は筐体12の中に固
定されており、回路基板20は電子素子15を搭載して
いる。電子素子15は、たとえばドライバIC(集積回
路)やCPU(中央処理装置)等である。これらの電子
素子15は、動作時に熱を発生する。
【0021】筐体12の下部には穴12Aが形成されて
いる。この穴12Aに対応して、筐体12の中にはファ
ンモータ16が配置されている。ファンモータ16は、
冷却装置10に対面した位置にある。ファンモータ16
が作動すると、ファンモータ16のファン18が、筐体
12の外部の空気をD1方向に下側の穴12Aを通じて
吸い込み、その空気流は冷却装置10の放熱フィン34
やヒートパイプ30の放熱部30Dやプレート部材36
に直接触れた後に、筐体12の側方の別の穴12Bから
D2の方向に沿って外部に放出する構造になっている。
次に、この冷却装置10の構造について説明する。
【0022】図3と図4は図2に示す冷却装置10の構
造を示している。この冷却装置10は放熱装置とも呼ん
でおり、冷却装置10は概略的には複数本のヒートパイ
プ30、受熱ブロック32、放熱フィン34、熱拡散用
のプレート部材36等を有している。このプレート部材
36はカバープレートとも呼んでいる。まずヒートパイ
プ30について説明する。ヒートパイプ30は図3と図
4の例では3本備えており、ヒートパイプ30は図5に
示すような形状を有している。3本のヒートパイプ30
のうちの中間のヒートパイプ30は、中心線CLに沿っ
た直線状のヒートパイプである。この中央のヒートパイ
プ30の両側に位置している左右のヒートパイプ30,
30は、中心軸CLを中心として左右対称形状に作られ
ており、左右のヒートパイプ30の中間部30Aにおい
て曲げて形成されている。
【0023】各ヒートパイプ30は、入熱部30C、中
間部30Aおよび放熱部30Dを有している。ヒートパ
イプ30の入熱部30Cは、ヒートパイプ30の一方の
部分であり、放熱部30Dはヒートパイプ30の他方の
部分である。両側に位置するヒートパイプ30は、中間
部30Aを境にして、入熱部30Cと放熱部30Dの位
置が中心軸CLと平行にならないように曲げて形成され
ている。この結果、3本のヒートパイプ30の各入熱部
30Cの間隔Lに比べて、3本のヒートパイプ30の放
熱部30Dの間隔L1が大きく設定されている。
【0024】このように各放熱部30Dの間隔L1を大
きく設定することにより、図2のファンモータ16から
くる空気流の通過の妨げにならず、空気流を各放熱部3
0Dに直接確実に接触させることができることから、フ
ァンモータ16の空気流の圧力損失の低下に貢献するこ
とができる。つまり各放熱部30Dを中央に寄せて配置
するのではなく、各放熱部30Dの間隔L1をより大き
く設定することにより、ファンモータ16から送られて
くる空気流をスムーズに通すことができ、空気流の圧力
損失の低下を図ることができるのである。また、放熱フ
ィンに対して放熱部30Dの間隔L1を大きく設定する
ことにより、放熱フィンの先端までの距離が小さくな
り、フィン効率がアップするので、冷却効果が上昇す
る。
【0025】図5に示す各ヒートパイプ30は、熱伝導
に優れた金属、たとえば銅により作られているパイプで
あり、その内部には水等の動作液が封入されていて、ヒ
ートパイプ30の両端部は塞がれている。このヒートパ
イプ30の特徴としては、その断面が図6に示すように
全長に亘って偏平形状もしくは長円形状を有しているこ
とである。このようにヒートパイプ30が断面偏平型で
あるので、電子素子の発熱量が多い場合であっても、冷
却装置を設計する際にヒートパイプ30の厚み方向の長
さWをそのままにして、ヒートパイプ30の幅方向の長
さVを変えることにより、電子素子の熱量が多い場合で
もその大熱量に対応した熱量をヒートパイプ30が伝達
していくことができる。このように幅方向の長さVをよ
り大きくすることができるのは、図5に示すように放熱
部30Dの間隔L1が積極的に大きく取ってあるととも
に、入熱部30Cの間隔Lも十分に取ってあり、入熱部
30Cの間に空間が存在しているからである。また図5
に示すように放熱部30Dの間隔L1を大きく広げてい
ることから、各ヒートパイプ30が図3と図4に示す放
熱フィン34に対して熱を伝達する効率をよくすること
ができる。両側に位置するヒートパイプ30のこのよう
な曲げ形状は、曲げ加工を施すことにより簡単に得るこ
とができる。
【0026】次に図3に戻ると、受熱ブロック32は、
放熱性に優れた金属、たとえばアルミニウムにより作ら
れているブロックである。受熱ブロック32には、図5
のヒートパイプ30の各入熱部30Cをはめ込むための
取り付け孔部32aが形成されている。これらの取り付
け孔部32aの中に各入熱部30Cがはめ込んで固定さ
れている。図3に示す受熱ブロック32は、熱伝導シー
ト40を介して電子素子15の上面に対して密着するよ
うに接触して取り付けられている。受熱ブロック32に
は、放熱面積を稼ぐために放熱フィン42を有してい
る。
【0027】図3と図4に示すブロック押え44は、受
熱ブロック32に対してカシメ等により取り付けられて
いる。ブロック押え44は回路基板20に対してネジ5
0を用いて共締めすることで固定されている。これによ
りブロック押え44は、受熱ブロック32を熱伝導シー
ト40を介して電子素子15に対して加圧しており、こ
の熱伝導シート40を介して均等加圧することにより、
電子素子15が発生する熱を受熱ブロック32側に効率
よく熱伝達することができる。
【0028】次に、図3と図4に示す放熱フィン34に
ついて説明する。放熱フィン34は、ヒートパイプ30
の放熱部30Dに対応した位置に熱伝導グリース(高熱
伝導材の一種)を介して、放熱部30Dの一方の面48
側に固定されている。この放熱フィン34は、コルゲー
ト形状を有しており、放熱性に優れた金属、たとえばア
ルミニウムや銅、あるいはアルミニウムに銅メッキを施
したもの等で作られている。放熱フィン34は、複数の
山形の板状フィン部56を有している。この板状フィン
部56は、板材を連続するようにして折り返して形成し
たものである。
【0029】図7と図8は、放熱フィン34とヒートパ
イプの放熱部30Dおよびプレート部材36の固定構造
例を示している。板状フィン部56は、折り返し部58
を有しており、折り返し部58は、ヒートパイプ30の
放熱部30Dの一方の面48に対して接しており、この
折り返し部58が放熱フィン34のヒートパイプ30に
対する当接部に相当する。折り返し部58とヒートパイ
プ30の放熱部30Dは、高熱伝導グリース(高熱伝導
材に相当する)60を介して接合されている。この接合
に用いられる高熱伝導グリース60は、たとえばシリコ
ンオイルを基油にして金属酸化物を配合したオイルコン
パウンドである。この高熱伝導グリース60を用いるこ
とにより、放熱フィン34とヒートパイプの放熱部30
Dを高い密着性で高い熱伝導性を持たせて接合できる。
【0030】図3と図4に示すプレート部材36は、カ
バープレートとも呼んでおり、図7と図8に示すように
プレート部材36とヒートパイプの放熱部30Dの他方
の面62に対して高熱伝導グリース64を介して接合さ
れている。この高熱伝導グリース64は高熱伝導グリー
ス60と同じものである。
【0031】図3および図7に示すように、放熱フィン
34は放熱部30Dの一方の面48側に位置しており、
プレート部材36は、放熱部30Dの他方の面62に位
置している。すなわち放熱フィン34とプレート部材3
6は、放熱部30Dを介して反対側に配置されている。
このようにプレート部材36と放熱フィン34がヒート
パイプの放熱部30Dを挟んだ状態で、プレート部材3
6は放熱フィン34に対して次のような要領で機械的に
固定されている。
【0032】プレート部材36は複数の爪状部材66を
有している。この爪状部材66は、放熱フィン34の挿
入穴68に挿入された後に、図8に示すようにほぼL字
型にカシメて曲げることにより、プレート部材36と放
熱フィン34は放熱部30Dを挟んだ状態で固定するこ
とができる。このように固定すると、プレート部材36
は、放熱フィン34とヒートパイプの放熱部30Dおよ
びプレート部材36の接触圧を上げて、しかも高熱伝導
グリース60,64を用いて密着度を上げて締め付ける
ようにして強固にしかも確実に固定することができるの
である。これによって、放熱部30Dとプレート部材3
6および放熱フィン34の間における熱の伝導性を上げ
ることができる。しかも従来必要であったヒートパイプ
と放熱フィンの半田付けによる接合が不要になる。
【0033】プレート部材36は、放熱部30Dにおけ
る熱拡散用のプレートの機能を果たしている。すなわち
このプレート部材36は、ヒートパイプの放熱部30D
の熱をそのプレート部材36の面積を用いて熱拡散する
効果を持っており、図2に示すファンモータ16からの
空気流が放熱フィン34に接触した際に空気流の漏れを
生じさせずに、図9に示すように放熱部30Dと放熱フ
ィン34の間の空間SPにおいて乱流を発生させること
ができこの乱流により冷却効果を高めることができる。
【0034】この様子は図9に示している。図9におい
て、ファンモータのファン18からの空気流70は、放
熱フィン34とヒートパイプの放熱部30Dおよびプレ
ート部材36に向けて送られてくる。この空気流70
は、放熱フィン34の板状フィン部56に沿ってS1の
方向に移動するとともに、S2の方向に沿って、隣接す
る放熱部30Dの間に入り込む。このように入り込んだ
空気流は空間SPにおいて乱流を発生して、各放熱部3
0Dの冷却を促進した後に、S1の方向とS2の方向の
空気流はS3に沿って流れていく。このように、プレー
ト部材36は、空気流70が放熱フィン34に達した時
にこの空気流70の漏れを生じさせずに、乱流を発生さ
せることにより、放熱部30Dと放熱フィン34の冷却
効果を上げることができる。
【0035】図10は、図9の本発明の実施の形態と比
較するための比較例を示している。この比較例では、各
ヒートパイプの放熱部30Dは斜線で示すベースプレー
ト200により相互に固定されており、隣接の放熱部3
0Dの間は充填されていることから、空気流70の乱流
は生じない。このようにベースプレート200がある場
合には、ファンモータからの空気流70の抵抗となり圧
力損失の増大の原因となる。
【0036】次に、上述した冷却装置10の使用例につ
いて説明する。図2に示すファンモータ16が作動する
と、ファン18が図9に示すように空気流70を冷却フ
ィン34、ヒートパイプの放熱部30Dに向けて送る。
図2に示す電子素子15が作動すると熱が発生するが、
この電子素子15の熱は受熱ブロック32に対して熱伝
導シート40を介して伝達される。受熱ブロック32に
伝達された熱は、各ヒートパイプ30の入熱部30Cに
熱伝達される。これによってヒートパイプ30に封入さ
れている入熱部30Cにある動作液が加熱されて蒸発す
る。この動作液の気化により得られた蒸気は、ヒートパ
イプ30の入熱部30Cからヒートパイプ30の放熱部
30Dに移動する。放熱部30Dでは、蒸気から熱放出
が行われて、蒸気は凝縮して再度動作液になる。
【0037】蒸気から放出された熱は、ヒートパイプ3
0の放熱部30Dの壁に伝達されて、さらに放熱フィン
34に伝達されて効率よく空気中に放出される。そして
図9に示すようにファン18からの空気流が、放熱フィ
ン34の冷却効果を高めるとともに、ヒートパイプ30
の放熱部30Dの冷却効果も高めることができるのであ
る。動作液はヒートパイプ30の放熱部30Dからヒー
トパイプ30の入熱部30Cに循環する。
【0038】図11と図12は本発明の別の実施の形態
を示している。図11と図12に示す実施の形態が図3
と図4に示す実施の形態と異なるのは、プレート部材3
6の構造である。図11と図12の実施の形態のその他
の構成要素については、図3と図4の対応する構成要素
と同じであるので同じ符号を記してその説明を用いるこ
とにする。
【0039】図11と図12におけるプレート部材36
は、切り起して立てて設けた放熱フィン220を有して
いる。このフィン220は、プレート部材36とヒート
パイプの放熱部30Dと接合していない開放部分に立て
て設けられている。すなわちフィン220はヒートパイ
プ30の放熱部30Dの間の隙間に対応した位置に、放
熱フィン34に向けて立てて設けられている。これによ
り、プレート部材36は、放熱部30Dの間の隙間にお
いてさらに放熱面積を稼ぐことができ、冷却効果を向上
させることができる。
【0040】図13と図14は、本発明のさらに別の実
施の形態を示している。図13と図14の実施の形態で
は、プレート部材36とヒートパイプ30の放熱部30
Dおよび放熱フィン34との接合構造が異なる。図13
と図14の実施の形態において図3と図4の実施の形態
と同じ部分には同じ符号を記してその説明を用いること
にする。
【0041】図13と図14において、プレート部材3
6の爪状部材230は、放熱フィン34に設けた取り付
け用孔部240に対してヒートパイプの放熱部30Dに
対して圧力を加えるようにして単に引っ掛ける構造にな
っている。これにより図3と図4の実施の形態で必要で
あった爪状部材66のカシメ工程が不要になり、プレー
ト部材36、放熱部30Dおよび放熱フィン34の連結
構造作業が簡単になる。
【0042】ここで、本発明の実施の形態における各要
素の寸法例等を説明しておく。ヒートパイプは銅で形成
し、ヒートパイプの全長は94mm、幅は6.7mm、
厚さは2mmである。受熱ブロックは、アルミニウム合
金からなり材料DMSI(菱化マックス株式会社の高熱
伝導合金の商品名)を使用したダイカスト成形からな
る。受熱ブロックの長さは39.15mm、幅は41m
m、厚さは3mmである。電子素子はCPUである。放
熱フィンはアルミニウム合金を材料とする厚さ0.3m
mの板材に電気メッキ方式による直接銅メッキ10μm
を施している。放熱フィンはこの材料を折り曲げて形成
した。放熱フィンのフィン部はフィン方向(縦)が4
6.5mm、横が46.5mm、高さが7.3mm、フ
ィン間隔が1.6mmで折り曲げて形成されている。カ
バープレート(プレート部材)はアルミニウム合金から
なり、縦が46.5mm、横が40mm、板厚が0.6
mmで形成されており、3本のヒートパイプを放熱フィ
ンを抱えることができるように、等間隔に爪状部材が設
けられている。ヒートパイプの3本中の両側2本は放熱
フィンへの熱伝達が効率良くなるようにヒートパイプに
曲げ加工を施し、間隔(たとえば14.8mm)を広げ
て配置されている。本発明は前述した実施の形態に限定
されることなく、種種に変形して実施することができ
る。
【0043】本発明の実施の形態では、電子素子から発
生する熱を、放熱面積を稼ぐために設けられたフィンを
立設した金属の受熱ブロックに伝達するとともに、偏平
型ヒートパイプの片端部には、この受熱ブロックが取り
付けられている。受熱ブロックが取り付けられている反
対側の偏平型ヒートパイプ端部には、波形状に構成され
たコルゲート状の放熱フィンが取り付けられている。放
熱フィンは、偏平型ヒートパイプに直接高熱伝導グリー
ス等を介して取り付けられ、それを固定するために爪状
のピンが配置されたカバープレートが高熱伝導グリース
等を介して、偏平型ヒートパイプに取り付けられてい
る。放熱フィンには、カバープレートのピンが挿入され
る穴があいている。すなわち偏平型ヒートパイプを、高
熱伝導グリースを介してコルゲートフィンとカバープレ
ートによって挟み、確実にかつ強固にコルゲートフィン
と偏平型ヒートパイプの密着度を上げるために締め付け
ている。
【0044】偏平型ヒートパイプを用いることにより、
電子素子の熱量が多くなった場合でも、厚み方向を維持
したまま、幅方向を広げることで対応が可能である。こ
れにより、冷却装置と電子機器の厚みの増加を防げる。
ヒートパイプを中央に集中しては配置せず、しかもベー
スプレート使用しヒートパイプを取り付けるタイプのヒ
ートシンクではないので、ファンモータからの空気流の
妨げにならず圧力損失の低下に貢献できる。コルゲート
形の放熱フィンを直接ヒートパイプに取り付けること
で、放熱フィンに接触していないヒートパイプ面にファ
ンモータの空気流が直接接触するので、冷却性が向上す
る。
【0045】ヒートパイプに取り付けられた放熱フィン
と反対側に配置されたカバープレートは、ヒートパイプ
を挟み放熱フィンに取り付けられているのでファンモー
タからの空気流の漏れを規制し、且つ、乱流の発生を促
すので、良い冷却効果を得られる。つまり、ヒートパイ
プの放熱フィンとは反対側にカバープレートを設けるこ
とにより、放熱フィンへあてられていたファンモータか
らの空気流が、カバープレートにより漏れずさらにヒー
トパイプ間で乱流が発生し直接ヒートパイプに空気流が
接触するので、冷却効果が向上できる。カバープレート
は、ヒートパイプに高熱伝導グリース等を介して取り付
けられているので、熱拡散(ヒートスプレッダー)的な
効果をもたせることができる。カバープレートには、熱
拡散効果だけではなく、フィン等を立設することで、放
熱効果をもたせることも可能である。上記のような結
果、電子素子の過熱が防止される。
【0046】ヒートパイプの放熱部の断面を偏平にして
平面形成し、放熱フィンの当接面と接することにより高
熱伝導グリースを用いた接合が可能としている。またヒ
ートパイプと放熱フィンの接合に半田を用いることがな
いので、別途半田溶融用のリフロー炉等の設備を用意す
る必要がない。地球環境に対してやさしくないSu−P
b系低融点半田(融点がヒートパイプが破裂しない温
度)を使用する必要がない。半田を用いるためには、放
熱フィンの材料を銅合金や銅メッキを施したものを使用
することが必要であるが、高熱伝導グリースを用いるこ
とでアルミニウム合金等で使用することが可能。アルミ
ニウム合金でろうつけ(半田付け)をするには、アルミ
ニウムの融点に近いろう材を使用する場合が多く、温度
管理が難しいが、高熱伝導グリースを用いることで解決
できる。
【0047】電子素子の発熱量により丸状ヒートパイプ
径を大きくして空気流の圧力損失が大きくなっていた
が、ヒートパイプの断面が偏平状でありヒートシンクに
対して片側に寄っており、発熱量に対してヒートパイプ
厚を変更せずに幅のみを広くすることで対応ができるの
で、圧力損失に影響が少ない。カバープレートにヒート
パイプを挟んだ状態で放熱フィンとカシメるための爪状
部材を設けている。これによって効果的に放熱フィンと
ヒートパイプ、カバープレートの接触圧を向上して、外
部振動により放熱フィンとヒートパイプ、カバープレー
トの緩み無く接合固定することができる。
【0048】ところで本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではない。上述した実施の形態では、本発明の
冷却装置を有する電子機器として、携帯型のコンピュー
タを例に挙げているが、これに限らず他の種類の電子機
器であっても勿論構わない。放熱フィンの形状は他の形
状のものを採用することも勿論可能である。ヒートパイ
プの本数は3本に限らず1本あるいは2本あるいは4本
以上であっても勿論構わない。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電子素子の発生する熱を効率よく放熱して電子素子を冷
却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷却装置の好ましい実施の形態を有す
る電子機器の一例を示す斜視図。
【図2】図1の電子機器のC−Cにおける断面構造例を
示す図。
【図3】冷却装置の構造を示す側面図。
【図4】冷却装置の平面図。
【図5】冷却装置のヒートパイプの形状例を示す平面
図。
【図6】ヒートパイプの断面構造例を示す図。
【図7】プレート部材、ヒートパイプの放熱部および放
熱フィンの連結構造例を示す図。
【図8】図7の連結構造例のF−Fにおける断面図。
【図9】本発明の実施の形態における空気流の流れの例
を示す図。
【図10】図9の本発明の実施の形態の空気流の流れに
比較するための比較例を示す図。
【図11】本発明の別の実施の形態を示す側面図。
【図12】図11の実施の形態の平面図。
【図13】本発明のさらに別の実施の形態を示す断面
図。
【図14】図13の実施の形態の平面図。
【図15】従来の冷却装置を示す図。
【符号の説明】
1・・・コンピュータ(電子機器)、10・・・冷却装
置、15・・・電子素子、20・・・回路基板、30・
・・ヒートパイプ、30C・・・ヒートパイプの入熱
部、30D・・・ヒートパイプの放熱部、32・・・受
熱ブロック、66・・・爪状部材、68・・・挿入穴、
L・・・ヒートパイプの入熱部の間隔、L1・・・ヒー
トパイプの放熱部の間隔
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 7/20 H01L 23/46 B G06F 1/00 360A 360C

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子素子から発生する熱を放熱するため
    の冷却装置であり、断面偏平型のヒートパイプと、 前記ヒートパイプの一方の部分である入熱部に取り付け
    られて、前記電子素子の熱を受ける受熱ブロックと、 前記ヒートパイプの他方の部分である放熱部に取り付け
    られて、前記受熱ブロックと前記ヒートパイプを通じて
    伝達されてきた前記電子素子の熱を放熱するための放熱
    フィンと、 前記ヒートパイプをはさんで前記放熱フィンとは反対側
    に位置し、前記放熱フィンを前記ヒートパイプの前記放
    熱部に対して高熱伝導材を介して直接固定するための熱
    拡散用のプレート部材と、を備えることを特徴とする冷
    却装置。
  2. 【請求項2】 前記プレート部材は、前記放熱フィンを
    前記ヒートパイプの前記放熱部に対して前記高熱伝導材
    を介してカシメにより直接固定するための爪状部材を有
    している請求項1に記載の冷却装置。
  3. 【請求項3】 前記プレート部材の前記爪状部材を挿入
    するために、前記放熱フィンには前記爪状部材を挿入す
    る挿入穴が形成されており、前記挿入穴に挿入された前
    記爪状部材は、カシメることにより前記放熱フィンを前
    記ヒートパイプの前記放熱部に対して前記高熱伝導材を
    介して直接固定する請求項2に記載の冷却装置。
  4. 【請求項4】 複数本の前記ヒートパイプを有し、隣り
    合う前記ヒートパイプの前記放熱部の間隔が、前記隣り
    合う前記ヒートパイプの前記入熱部の間隔に比べて大き
    く設定されている請求項1に記載の冷却装置。
  5. 【請求項5】 前記プレート部材は、前記プレート部材
    から立てて設けられた追加のフィンを有し、前記フィン
    は前記隣り合う前記ヒートパイプの前記放熱部の間隔に
    対応した位置に設けられている請求項4に記載の冷却装
    置。
  6. 【請求項6】 電子素子から発生する熱を放熱するため
    の冷却装置を有する電子機器であり、 前記冷却装置は、 断面偏平型のヒートパイプと、 前記ヒートパイプの一方の部分である入熱部に取り付け
    られて、前記電子素子の熱を受ける受熱ブロックと、 前記ヒートパイプの他方の部分である放熱部に取り付け
    られて、前記受熱ブロックと前記ヒートパイプを通じて
    伝達されてきた前記電子素子の熱を放熱するための放熱
    フィンと、 前記ヒートパイプをはさんで前記放熱フィンとは反対側
    に位置し、前記放熱フィンを前記ヒートパイプの前記放
    熱部に対して高熱伝導材を介して直接固定するための熱
    拡散用のプレート部材と、を備えることを特徴とする冷
    却装置を有する電子機器。
  7. 【請求項7】 前記プレート部材は、前記放熱フィンを
    前記ヒートパイプの前記放熱部に対して前記高熱伝導材
    を介してカシメにより直接固定するための爪状部材を有
    している請求項6に記載の冷却装置を有する電子機器。
  8. 【請求項8】 前記プレート部材の前記爪状部材を挿入
    するために、前記放熱フィンには前記爪状部材を挿入す
    る挿入穴が形成されており、前記挿入穴に挿入された前
    記爪状部材は、カシメることにより前記放熱フィンを前
    記ヒートパイプの前記放熱部に対して前記高熱伝導材を
    介して直接固定する請求項7に記載の冷却装置を有する
    電子機器。
  9. 【請求項9】 複数本の前記ヒートパイプを有し、隣り
    合う前記ヒートパイプの前記放熱部の間隔が、前記隣り
    合う前記ヒートパイプの前記入熱部の間隔に比べて大き
    く設定されている請求項6に記載の冷却装置を有する電
    子機器。
  10. 【請求項10】 前記プレート部材は、前記プレート部
    材から立てて設けられた追加のフィンを有し、前記フィ
    ンは前記隣り合う前記ヒートパイプの前記放熱部の間隔
    に対応した位置に設けられている請求項9に記載の冷却
    装置を有する電子機器。
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