JP2003124298A - プラズマ支援ウェハー処理反応容器の二重静電チャックウェハーステージ - Google Patents

プラズマ支援ウェハー処理反応容器の二重静電チャックウェハーステージ

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JP2003124298A
JP2003124298A JP2001319257A JP2001319257A JP2003124298A JP 2003124298 A JP2003124298 A JP 2003124298A JP 2001319257 A JP2001319257 A JP 2001319257A JP 2001319257 A JP2001319257 A JP 2001319257A JP 2003124298 A JP2003124298 A JP 2003124298A
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wafer
esc
plasma
dual
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Wikuramanayaka Snil
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ウェーハ下面上のパーティクル汚染の問題を除
去し、反応容器におけるウェットクリーニング間の時間
を長くし、ウェーハ表面の温度の均一性とプロセスの化
学反応を改善する。 【解決手段】 二重静電チャック(ESC)ウェハース
テージは、金属スラブ4の上に組み込まれた第1ESC
1、誘電体プレートに組み込まれたユニポーラ構造を有
しかつ第1ESCの上に配置される第2ESC2、複数
の凸部21からなり、第2ESCの上面上のガスリザー
バ、第2ESCの上面上のガスリザーバにガスを供給す
るガス導入部23、第2ESC内の電極につながる電気
的接続部、第1ESC内の電極につながる少なくとも1
つの電気的接続部を備える。第1および第2のESCと
金属スラブは誘電体部材の上に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の応用の分野】本発明は、ウェハーの下面のパ
ーティクル汚染を除去し、反応容器内のウェットクリー
ニングの間の時間を長くすることができるウェハー処理
反応容器の二重静電チャックウェハーステージに関す
る。
【0002】
【従来の技術】単一の静電チャック(ESC)を有する
従来のウェハーステージに関連する2つの主要な問題を
説明する。第1の問題は、これらのウェハーステージは
プラズマ処理反応容器のウェットクリーニング間の平均
時間(MTBC)を短くさせるということである。それ
は特にドライエッチングプロセスにおけるようなプラズ
マの化学反応がポリマーの堆積を伴うときに顕著であ
る。第2の問題は、これらのウェハーステージは、同様
にまた縁部除外問題と呼ばれている、ウェハーの縁部で
使用できる表面領域の拡張を制限するということであ
る。上記の2つの問題は、以下において個々に詳細に述
べられる。
【0003】従来のウェハーステージの断面模式図が図
12に示される。このウェハーステージは、誘電体部材
101、金属電極102、金属スラブ(金属厚板部材)
103、誘電体または半導体の部材から作られる外部リ
ング104、外部ケース105、底プレート106から
構成されるESC100を備えて成る。ESC100の
誘電体部材101内の金属電極102は、それがユニポ
ーラESC(二極ESC)であるかまたはバイポーラE
SC(単極ESC)であるかということに依存して単一
電極または二重電極になり得る。図11の構造はユニポ
ーラESCを示す。直流電力供給源113は金属電極1
02に対してrfカットオフフィルタ112を通して直
流電圧を供給する。加えて、金属電極102はrf電力
発生器111から整合回路110を経由してrf電力が
与えられるか、または与えられなくてもよい。ESC1
00において外部リング104は誘電体部材101すな
わちESCの周りに配置される。外部リング104の内
径はESC100(誘電体部材101)の直径よりも少
し大きい。
【0004】通常、ESC100の誘電体部材101
は、化学的に、誘電体部材101と金属スラブ103と
の間で熱を効率的に伝達させるため、金属スラブ103
と結合されている。金属スラブ103の温度は、その中
に作られた流路107に温度制御流体を流すことによっ
て一定の温度に維持されることが可能である。流路10
7は流体導入ポート114と流体排出ポート115を有
している。金属スラブ103は、反応容器の残りの部分
からそれを電気的に絶縁するため、誘電体部材108の
上側でその中に埋め込まれている。加えて、参照番号1
09はガス導入部である。
【0005】
【発明が解決しようとする問題】前述した構成に関連す
る第1の問題が以下に説明される。図12においてAと
して符号が付された円形部分の拡大図が図13に示され
る。外部リング104の内径はESC100の直径また
は誘電体部材101の直径よりも少し大きいので、ES
C100と外部リング104との間には円形の空洞(cav
ity)またはリング形状の深いギャップ117が存在す
る。通常、SiO2エッチングのごときいくつかのウェ
ハー処理の化学的反応はプラズマのガス種が接触する表
面上にポリマーの堆積を含む。これらの場合において、
ポリマーの堆積はESC100と外部リング104との
間の空洞117内に生じる。もしSiO2エッチングが
考えられるとすると、そのエッチングプロセスは低いE
SC温度において行われる。ESCの側壁が外部リング
104の側壁に比較して低い温度にあるので、この温度
条件は、空洞117の側壁上、特にESCの側壁上での
ポリマーの堆積を促進する。しばらくして、ポリマーの
層の厚みは十分に厚くなり、その結果すべての円形の空
洞117はポリマーで満たされ、ウェハーの下面がポリ
マーのパーティクルに接触するようになる。このことは
ウェハーの下面に汚染をもたらし、ESCの動作が正常
に働かないようにさせる。それ故に、ポリマーの膜が当
該レベルまで成長するとき、反応容器を開放させなけれ
ばならず、ウェハーステージはウェットクリーニングの
プロセスによって洗浄されなければならない。通常、円
形の空洞117は、空洞117の内部にプラズマを生じ
ないように、できる限り薄く作られている。もしそれが
広いものであるとすると、プラズマは空洞117の中に
入る。このことは、ウェハーの縁におけるプラズマ密度
と化学的反応を変化させ、その結果、より大きな縁部除
外という結果をもたらす。従って、この円形の空洞11
7は前述のMTBCを減少させることになる。
【0006】次に第2の問題が説明される。もし例えば
SiO2エッチングにおける低温度のプロセスを仮定す
ると、金属スラブ103の温度は室内温度よりもより低
い温度に維持される。ESC100の誘電体部材101
は金属スラブ103に例えば拡散結合によって化学的に
結合されているので、ESC100の温度はほとんど金
属スラブ103の温度と同じである。しかしながら、外
部リング104と金属スラブ103との間にはいかなる
適当な物理的接触もないので、外部リング104の温度
は金属スラブ103の温度とは異なる。何故ならば、外
部リング104はちょうど金属スラブ103の拡張され
た部分または誘電体部材108の外円の上に配置される
からである。従って外部リング104の温度は、それが
プラズマに晒されるとき、増加するような影響を受けや
すい。さらに外部リング104の温度はウェハーのラン
ニング(runing:連続処理)の開始時期には安定していな
い。ウェハーのランニングが開始されるとき、外部リン
グ104の温度は増加し始め、しばらくして例えば20
枚のウェハーの後に、その温度は飽和するようになる。
この温度の変動、そしてウェハー温度よりもより高い温
度は以下に説明されるようにウェハーの縁部においてガ
ス反応の変化をもたらす。
【0007】ここでウェハー表面の上における中心近傍
の点を仮定する。ウェハー表面上の温度は均一であり一
定であるので、この点の周りのガス反応は同じである。
それ故に、この点の周囲のガスの構成は同様にまた同じ
である。ウェハー表面上のガスの構成はウェハー表面上
のプロセスの化学反応に大きく影響を与え、またその反
対も成り立つ。
【0008】今さらに、ウェハーの縁部の近傍における
1つの点を仮定する。先に指摘されたように、ウェハー
116と外部リング104の温度は異なっている。例え
ば、SiO2エッチングの場合において、ウェハーの温
度は外部リング104の温度よりもより低い。それ故
に、外部リング104上のガスの化学反応はウェハー表
面上のそれからまったく異なっている。このことは、ウ
ェハー116の中央領域におけるそれと比較して、外部
リング104の上、そしてその周囲において異なるガス
構成という結果をもたらす。それ故に、ウェハー116
の中央領域に比較してウェハー縁部の近傍における異な
るガスの化学的反応という結果がもたらされる。このこ
とは、デバイスの製造に関して、ウェハーの外縁部の利
用性を制限する。
【0009】ウェハーの外側の縁部の利用を制限する他
の理由が同様にまた図12を用いて説明される。ここで
プロセスがSiO2ドライエッチングの応用であると仮
定する。このエッチングに関してESC電極102は直
流バイアス電圧に加えてrf電力が供給される。このr
f電力はSiウェハー116を経由してプラズマに結合
されている。ESC電極102の外径はESC電極10
2が埋め込まれた誘電体部材101の直径よりも少し小
さくなっている。それ故に、プラズマへのrf電力の結
合は、ESC電極の表面面積に正確に等しい表面面積を
通してのみ起きる。
【0010】プラズマが一旦生成されると、自己バイア
ス直流電圧がウェハーの表面上で発生される。もしウェ
ハー116の表面が絶縁体(例えばSiO2層)である
ならば、直流バイアス電圧はESC電極102の面積に
等しい表面面積の上にのみ現れる。すなわち、Si(シ
リコン)ウェハー116の外側の最も縁部のところには
直流バイアス電圧はまったく存在しない。この自己バイ
アス直流電圧はウェハー表面上に電界を生じる。ウェハ
ー表面の上の直流電界118のパターンは図12に示さ
れる。ウェハー116の中央領域上の電界は均一であり
ウェハー116の表面に直角である。ウェハーの縁部の
近傍において電界118の方向と強さは変動している。
それ故にウェハーの縁部近傍におけるイオンのフラック
ス(束)とイオンエネルギは、中央領域におけるそれら
から異なっており、それが異なるプロセスの化学反応を
もたらす。このことは、ウェハーの縁部の利用性を制限
する。
【0011】上記の問題を解消するために、ESC電極
102と誘電体部材101の直径をSiウェハーの直径
よりも大きくすることが提案される。しかしながら、こ
れは問題を有する。この場合において、通常、アルミナ
(Al23)、ポリテトラフルオロエチレン(polytetr
afluoroethylene:PTFE)、ポリイミド、または尿
素合成樹脂で通常作られ、誘電体部材101はプラズマ
に晒される。プラズマが生成されるとき、自己バイアス
直流電圧は誘電体部材101の露出した部分に発生す
る。このことは誘電体部材のエッチングの原因となり、
これはプラズマに対し望ましくない化学的要素を放つこ
とになって、ウェハー表面上の化学的反応を変化させ
る。さらに誘電体部材101のエッチングはその厚みを
徐々に減少させる。誘電体部材101の表面が多く削ら
れると、例えば、ESCの電極まで削られると、ウェハ
ーステージの全体は新しいものに置き換えられなければ
ならない。何故ならば、誘電体部材101のみは、それ
が下部電極に化学的に結合されているので、置き換えら
れないからである。制限された数のウェハーをランニン
グさせた後の前ウェハーステージの交換はウェハーステ
ージがあまりにコストがかかるので実用的な解決策では
ない。たとえ誘電体部材101が新しいものに取り替え
られることができるとしても、当該プロセスは、(1)
全ウェハーステージを除去し、それをディセンブル(di
ssemble)すること、(2)誘電体部材を除去するこ
と、(3)新しい誘電体部材を結合すること、そして
(4)反応容器内にウェハーステージを組み立てること
になるであろう。このすべてのプロセスは、例えば数日
間の相当な時間と金額を要すこととなる。それ故に、当
該方法は、上で述べた2つの問題を解消するための実際
的な解決策ではない。
【0012】本発明の目的は、ウェハーの下面上のパー
ティクル汚染の問題を除去し、反応容器におけるウェッ
トクリーニング間の時間を長くし、ウェハー表面の温度
の均一性とプロセスの化学的反応を改善できるプラズマ
支援ウェハー処理反応容器の二重静電チャックウェハー
ステージを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係るプラズマ支
援ウェハー処理反応容器の二重静電チャックウェハース
テージは、前述した問題を解決するため、次のように構
成される。
【0014】本発明の二重静電チャック(ESC)ウェ
ハーステージは、金属スラブ(金属製厚板部材)の上に
組み込まれた第1ESC(主ESC)、誘電体プレート
に組み込まれたユニポーラ(単一電極)構造を有し、第
1ESCの上に構成される第2ESC、複数の凸部(hu
mps:こぶ)からなる、第2ESCの表面上のガスリザー
バー、第2ESCの上面上の当該ガスリザーバーにガス
を供給するガス導入部、第2ESC内の電極につながる
電気的接続部、第1ESC内の電極につながる少なくと
も1つの電気的接続部、そして第1および第2のESC
と金属スラブとが配置される誘電体部材を有する。
【0015】さらに、第1と第2のESCの間にて複数
の凸部からなるガスリザーバー、第1と第2のESCの
間の当該ガスリザーバーにガスを供給するガス導入部を
含む二重ESCウェハーステージ。
【0016】上記の二重ESCウェハーステージにおい
て、第1ESCの直径はウェハーの直径よりもより大き
い。
【0017】上記の二重ESCウェハーステージにおい
て、第2のESCの直径はウェハーの直径と等しいか、
またはより大きい。
【0018】二重ESCウェハーステージにおいて、第
2ESC内に存在する金属電極の直径はウェハーの直径
に等しいか、またはより大きい。
【0019】上記の二重ESCウェハーステージにおい
て、第2ESC内の電極は直流電力供給源または直流と
rfの電力の供給源に接続されている。
【0020】上記の二重ESCウェハーステージにおい
て、上記第2ESCはディスポーザブル(disposable:
除去可能、使い捨て)である。
【0021】上記の二重ESCウェハーステージにおい
て、第2ESCは誘電体または半導体の部材で作られ、
そして、その下面に薄い金属膜を、同じまたは異なる誘
電体部材で作られたカバーの膜を有するかまたは有しな
い状態で、備えている。
【0022】上記の二重ESCウェハーステージにおい
て、第2ESCの下部電極の下の誘電体部材は変形可能
な誘電体部材で作られ、一方、第1ESCの上面はガス
リザーバーを有しない。
【0023】上記の二重ESCウェハーステージにおい
て、第1ESCの上面はガスリザーバーがない状態で変
形可能な誘電体部材で作られている。
【0024】上記の誘電体ESCウェハーステージにお
いて、第2ESCはその上面の近くの同じ平面上に2つ
の異なる電極を含み、これら2つの電極は2つの異なる
直流電圧供給器に接続されている。
【0025】上記の二重ESCウェハーステージにおい
て、第1のESCはバイポーラ構造またはユニポーラ構
造である。
【0026】上記の二重ESCウェハーステージにおい
て、金属スラブはその表面上の温度を一定温度に維持す
るために温度制御機構を備えている。
【0027】二重ESCウェハーステージによれば、第
1と第2のESCがあり、処理されるべきウェハーは第
2のESCの上に配置される。第1のESCは固定さ
れ、そして第2のESCはディスポーザブルである。第
2のESCの直径はウェハーの直径よりも大きい。この
ことはポリマーの堆積個所から自由な平坦表面をもたら
し、ウェハー表面上に均一な電界をもたらし、そしてウ
ェハー表面上に均一なガス構成そして化学的反応をもた
らす。
【0028】
【発明の実施形態】以下に、添付した図面に従って好適
な実施形態が説明される。実施形態の説明を通して本発
明の詳細が明らかにされる。
【0029】本発明の第1実施形態は図1〜3に従って
説明される。図1は第1実施形態によるウェハーステー
ジの断面図を示す。このウェハーステージは第1(主
要)ESC1、第2ESC2、外部リング3、金属スラ
ブ4、そして誘電体部材5から構成されている。誘電体
部材5は、ESC1,2と金属スラブ4を、金属で作ら
れた外部ケース6と底プレート7から絶縁するために用
いられる。第2ESC2は第1ESC1の上に配置され
ている。処理されるべきウェハー35は第2ESC2の
上に搭載されている。
【0030】第1ESC1の拡大された断面図が図2に
示されている。金属スラブ4上の項目は、第1電極1に
関連する部分を除いて、図2において示されていない。
第1ESC1は実質的に従来のバイポーラESCと同じ
ものである。
【0031】従来のバイポーラESCは、例えば、D.R.
Wright とL.ChenとP.FederlinとK.Forbesによって記載
された”J.Vac. Sci. Technol.B13,1910(1995)”や、J.
F.DavietとL.PeccoudとF.Mondonとによって記載され
た”J.Electrochem.Soc. 140,3245,(1993)に記述されて
いる。
【0032】従来のバイポーラESCは、同じ物質また
は異なる物質によって作られた2つの誘電体層8,28
と2つの金属電極9A,9Bとから構成されている。2
つの電極9A,9Bは誘電体部材8,28の間に挟まれ
ている。誘電体部材8,28としてアルミナ(Al
23)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポ
リイミド、または尿素合成樹脂(urea resins)が用い
られる。誘電体部材8の厚みは、図2における(Y)に
よって示されるように、重要な事項ではなく、0.5m
mから4mmの範囲に存在する。誘電体部材28の厚み
は、(x)によって示され、通常では可能な限り薄くさ
れ、例えば0.5mmよりも小さくなるようにされる。
【0033】誘電体部材8,28の直径は同じであり、
ウェハー35の直径よりもより大きくなるようにされ
る。例えば、もしウェハーの直径が200mmであるな
らば、誘電体部材の直径は300mmと同じ大きさにさ
れる。
【0034】二重電極を作る電極9A,9Bは、図3の
(A),(B),(C)に示されるごとく、円形領域の
中に配置される。図3の(A)は、2つの電極9A,9
Bが或るギャップを伴って配置される半円形部材である
ことを示している。図3の(B)は、2つの電極9A,
9Bが同心円的な円形部材であることを示している。電
極9Aは内側円形電極であり、電極9Bは或るギャップ
を伴って電極9Aの周りに配置される外側リング形状電
極である。図3の(C)は、2つの電極9A,9Bの各
々が櫛の歯のような形状を有し、それらは互いに円形領
域で或るギャップをもって係わり合うように配置されて
いる。
【0035】通常、金属電極9A,9Bの直径は誘電体
部材8,28の直径よりも少し小さい。金属電極9A,
9Bの厚みは、通常、およそ数十cmのあたりにある。
これらの金属電極9A,9Bは同じ平面の上にあり、お
互いに分離されている。これらの金属電極の構成は大き
く変えることができる。図3は、例えば3つの可能な構
成を示すものである。これらの金属電極9A,9Bは、
それぞれ、個別にrfカットオフフィルタ12,13を
経由して直流電圧供給器10,11に接続されている。
誘電体部材8は例えば金属接合のような適当な接合技術
を用いて金属スラブ4に永久的に固定されている。この
ことは誘電体部材8と金属スラブ4との間のよりよい熱
伝達工程を有するためには非常に重要である。
【0036】誘電体部材28の上面は複数の凸部からな
るガスリザーバを持ってもよいし、持たなくてもよい。
もし誘電体部材28の上面がガスリザーバを持つとする
ならば、ガスは狭いガス導入部16を通して上面に供給
される。ガスリザーバと複数の凸部は図2では示されて
いない。
【0037】第2ESC2の断面図が図4に示される。
第1ESC1と金属スラブ4に関連する前述した特徴
は、簡単化のため、図4において示されていない。
【0038】第2ESC2は、2つの平行電極17,1
8、および3つの誘電体部材15,19,20から構成
される。これらの3つの誘電体部材の物質は、同じもの
にすることができるし、または異なるものにすることが
できる。上部電極17は誘電体部材15と誘電体部材1
9の間に挟まれる。誘電体部材の物質は、関連するウェ
ハー処理の化学的反応に適するように選択される。例え
ば、誘電体部材15として高抵抗のSi、SiO2、或
いはSiCが使われる。上部電極17の直径はプラズマ
処理を受けるSi(シリコン)ウェハー35の直径より
も5mmから20mm大きくなるようにとられる。しか
しながら、大きな直径の上部電極17の利用は本質的な
ことではない。それ故に、上部電極17の直径はSiウ
ェハー35の直径と等しくするか、または少し小さくす
るように選択することもできる。この場合、この発明の
期待される結果のいくつかを達成することができない。
【0039】下部電極18の直径は、通常、第1ESC
1における電極9a,9bを含む円形領域の外径に等し
い。どちらの電極17,18の厚みも、通常、1mmよ
りも小さい状態にある。図4で(p)として符号が付さ
れた誘電体部材15の厚みは可能な限りより薄いものと
してとられ、例えば0.5mmよりも小さい。上部電極
17と下部電極18の間の(q)によって示される間隔
は重要な事項ではなく、通常、1mmより大きい。下部
電極18の下方に存在する誘電体部材20の厚み(r)
は同様に可能な限り薄いのものであり、通常、1mmよ
りも小さい。
【0040】上部電極17は整合回路24を経由してr
f電力供給源25に供給されている。再び、上部電極1
7は、同様にまた、rfカットオフフィルタ27を経由
して直流電圧供給器26に接続されている。図4に示さ
れるごとく誘電体部材20は下部電極18を覆ってい
る。しかしながら、この誘電体部材を用いなくてもよ
い。この場合、下部電極18は直接的に第1ESC1の
上に配置する。
【0041】以下に述べるように、第2ESC2の上面
は、ガスリザーバと、当該ガスリザーバ内の複数の凸部
とを有し、金属スラブ4と第1ESC1を通して第2E
SC2の上面につながる狭いガス供給流路が設けられ
る。
【0042】第2ESC2の上面の構成は図5を参照し
て説明される。先に説明されたように、第2ESC2の
上面にはガスリザーバ32がある。通常、このガスリザ
ーバーは、ウェハー35の直径よりも少し小さい直径を
有する円形形状である。例えば、ガスリザーバ32の直
径は、200mmの直径を有するウェハーに関して19
5mmになり得る。ガスリザーバ32の深さは、従来、
およそ10〜50 mとしてとられる。このガスリザー
バ32内に複数の凸部21が作りられる。凸部21の高
さはガスリザーバ32の深さに等しい。前述したガスリ
ザーバ32と複数の凸部21を除いて、特に第2ESC
2の上面でウェハーを少しばかり埋めるため、第2ES
C2の上面にはいかなる他の溝もない。そのため、ウェ
ハー35は、第2ESC2の上面と複数の凸部21の上
面によって形成された完全に平坦な表面の上に存在す
る。
【0043】加えて、図5に示されるように、誘電体部
材28の上面も同様にまた複数の凸部14からなるガス
リザーバ31を備える。誘電体部材28の上面はガスリ
ザーバ31を有するので、ガスは狭いガス導入部16を
通して上面のガスリザーバに供給される。
【0044】しかしながら、上で説明された第2ESC
2の構成は重要なことではなく、同じ意図された属性を
得るため、この構成を少し変えることができる。例え
ば、図6は第2ESC2について他の可能な構成を示
す。図の明確化のため、図6において電気的な接続部、
そしてガス接続部は示されていない。さらに、第2EP
C2の上面におけるガスリザーバも、同様にまた、図を
簡易化するため示されていない。
【0045】図6の(A)において、上部電極17は高
抵抗のSiプレート22(またはいかなる他の適当な物
質)と誘電体部材19との間で挟まれている。図6の
(B)において誘電体部材20は除かれている。図6の
(C)において上部電極17の上方の中央領域29と外
側領域30とは異なる誘電体物質で作られている。例え
ば、中央領域29はアルミナで作られ、外側領域30は
高抵抗Siまたはいかなる他の誘電体部材で作られてい
る。これらの中央と外側の誘電体部材29,30は、中
央誘電体部材の外縁と外側誘電体部材の内縁との間にい
かなる空間も生じないように、配置されていることに注
意すべきである。さらに、これらの両方の誘電体部材2
9,30は効率的な熱伝達機構を有する目的で下側の誘
電体部材19に化学的に結合されている。この構成の利
点は、硬い誘電体部材が、ウェハーが配置される中央領
域に用いられるということである。このことはウェハー
背面のパーティクル汚染とプラズマのパーティクル汚染
を減じることを支援する。それ故に、この構成では、中
央誘電体部材の直径はウェハーの直径よりもわずかに小
さくされる。
【0046】図1において示された二重ESCの他の部
分が説明される。金属スラブ4は、通常、アルミニウム
で作られている。金属スラブ4は温度調整機構を有して
いる。例えば金属スラブ4の中に、その中に温度制御流
体を流す目的で、円形の流路36が作られている。金属
スラブ4は誘電体部材5を埋め込むことによって側壁6
と底プレート7から電気的に絶縁されている。外側の壁
6と底プレート7は電気的に接地されている。このES
Cシステムの上面上には外部リング3が存在する。この
外部リング3は、通常、誘電体部材で作られている。外
部リング3の幅と厚み、或いは物質は、重要なことでは
ない。さらに第2ESC2において誘電体部材15,1
9,20を側壁6の外側縁まで延ばすことによって、こ
の外部リング3を省略することもできる。
【0047】上記ESCはクーロンの電荷吸引の原理の
下で作動する。誘電体部材が2つの平行な電極を分離す
るとき、これらには反対となるように電荷が与えられ、
この電荷は2つの電極の間において吸引力を作る。1つ
の電極上の電荷量がQであり、2つの電極の間の電界が
Eであるとき、チャック力FはF=QEである。計測可
能でかつよく知られたパラメータによって
【0048】
【数1】
【0049】上記において、Aは相互の表面面積、ε0
は真空の誘電率、εrは誘電体部材の相対的誘電率、V
は電圧降下、tは誘電体部材の厚みである。
【0050】前述した第1および第2のESC1,2に
おいて、2つの電極の間の誘電体部材に加えてガスリザ
ーバが存在する。それ故に、もしこの空気のギャップが
方程式(1)に含まれるならば、Fは次の式となる。
【0051】
【数2】
【0052】ここでtdielectricとtairは、それぞ
れ、誘電体層と空気層の厚みである。
【0053】第1ESC1はバイポーラESCである。
それ故に、第1のESC1における電極9A,9Bは、
反対の電圧であることを除いて、等しい電圧となるよう
に与えられ、例えば500Vと−500Vである。これ
らの電圧は第2ESC2の下部電極18上に反対極性を
与えるように極を生成する。第2ESC2のバイポーラ
の電極9A,9Bと下部電極18は誘電体部材8,20
と空気ギャップとによって分離されるので、これらの電
極の間には静電的力が生成される。これらの力の強さは
方程式(2)によって与えられる。これらの力は第1E
SC1の上に載せられた第2ESC2を固定させる。こ
の場合において、帯電(過渡的)電流は第2ESC2の
下部電極18を経由して横方向に流れる。それ故に、第
1ESC2において2つの電極9A,9Bに与えられた
バイアス電圧は第2ESC2の下部電極18の上のいか
なる物質に対しても何も影響を与えない。
【0054】ここまでにおいて、第1と第2のESC
1,2の間にガスリザーバ31(または空気リザーバ)
があるということを考えてきた。しかしながら、ガスリ
ザーバ31を用いることなくこの二重ESCシステムを
作ることができる。この場合において、第1ESC1の
上面におけるガスリザーバ31は除去される。加えて、
Siゴムまたはポリイミドのごとき変形可能な誘電体部
材が、第2ESC2の下部電極18または第1ESC1
の2つの電極9A,9Bを覆うために用いられる。従っ
て、適当な電圧が第1ESC1に加えられるとき、第2
ESC2は空気ギャップまたはガスギャップなしで第1
ESC1の上に固定される。この状態において、2つの
ESC1,2の間の力は方程式(1)によって説明され
る。
【0055】この空気ギャップなしの構成は、ESC
1,2の間に、よりよい熱伝達を得ることにおいてより
適切になる。何故ならば、変形可能な誘電体部材を用い
るということは2つのESCの間に効果的な接触面積を
増大するからである。
【0056】第2のESC2はユニポーラのESCであ
る。それ故に、第2ESC2における上部電極17は正
または負の電圧のいずれかが与えられる。この場合にお
いて、ウェハーと上部電極17との間に吸引力を生成す
るためウェハーの表面にネット電荷(a net charge)が生
成されなければならない。このために、ウェハーは接地
に接続されていなければならない。ウェハー処理におい
て、ウェハーに対してプラズマは実質的な接地として作
用できる。それ故に、ウェハーの固定するためには、プ
ラズマは点火され、維持されなければならない。
【0057】これまでの説明に関して、上記の第2ES
C2はユニポーラESCであることが考えられてきた。
しかしながら、ユニポーラESCを使用することは本質
的なことではなく、こうして第2ESC2にとってバイ
ポーラのESCを組み込むことができる。それは、必然
的に、少し複雑な電気的接続を伴うということだけを意
味する。
【0058】ESCのガスリザーバにガスを導入する構
造と方法がここで説明される。図7と図8はガスリザー
バ31,32へガスを導入することのために用いられる
構造を示す。図7は上記の二重ESCシステムの拡大さ
れた断面図である。第2ESCが第1ESC1に固定さ
れるとき、ガスはガス導入部33を経由してESC1,
2の間のガスリザーバ31に導入される。凸部34はそ
の中央部で円形の空洞23を備えた円形の形状を有して
いる。円形領域Bによって指示された凸部34の上面図
が図8に示されている。第2ESC2の底表面が適切に
第1ESC1の上面に固定されるとき、静電力によって
ガス導入部23は第2ESC2の上面まで広げられる。
それ故に、ガスはガスリザーバ31へ漏れることなく第
2ESC2の上面に流れる。従って、これらの2つのガ
スリザーバ31,32における2つの異なるガス圧が維
持され得る。例えば、20Torrの圧力がウェハー35と
第2ESC2の間のガスリザーバ32において維持さ
れ、一方30Torrの圧力が2つのESC1,2の間のガ
スリザーバ31において維持される。通常、ガスとして
ヘリウム(He)またはアルゴン(Ar)がこの目的の
ために用いられる。
【0059】もし第2ESC2の下部誘電体部材20が
変形可能な誘電体部材によって作られ、かつ2つのES
C1,2の間のガスリザーバ31が除かれるならば、2
つのESC1,2の固定動作は図9に示される。この場
合においてガス導入部33は除去され、こうして構成は
簡素になる。この構成は2つのESCの間の接触表面面
積を増大させ、それによってESCの間の温度導電性を
増加させる。第2のESC2の下部誘電体部材20とし
て変形可能性を有する誘電体部材を使用する代わりに、
第1ESC1の上部電極に変形可能性を有する誘電体部
材を配置することによって同じ結果を得ることができ
る。
【0060】ウェハーを処理する間、ウェハー35が処
理されているか否かに拘らず、第2ESC2は第1ES
C1に絶えず固定されている。このことは第2ESC2
において一定の温度を維持するために重要である。
【0061】二重ESCシステムにおいて、第2ESC
2を有しない全体構成がベースユニットとして考えられ
る。当該第2ESC2はディスポーザブル(除去可能ま
たは使い捨て)であり、かつ置き換えることが可能な部
分である。それ故に、ウェハーの全表面に渡り、プロセ
スの均一性を測定しかつ最適化するために、異なる寸法
の上部電極、異なる誘電体部材、そして異なる厚みを有
した各誘電体部材を用いて、第2ESC2を作ることが
できる。例えば、上部電極の直径はウェハー35の直径
に対し少し小さくすること、大きくすること、或いは等
しくすることが可能である。
【0062】第2ESC2の上部電極17の直径は、通
常、ウェハーの直径よりも少し大きくなっている。それ
故に、rf電力はウェハー35を通してかつ誘電体部材
19を通してプラズマに結合される。このことは、ウェ
ハー表面の上に、そしてウェハーの周囲の誘電体部材の
上に、均一な自己バイアス直流電圧を発生させる結果と
なる。これはウェハーの縁部において不均一なプロセス
を除去する。
【0063】ウェハー35が二重ESCシステムの上に
配置されるとき、それは第2ESC2上の中央ガスリザ
ーバ32を覆う。ウェハー35の周囲では図5に示され
るごとくちょうど平板状の表面である。従って、この構
成で、ポリマーの堆積のための空洞がまったくなくな
る。もしウェハーの処理がエッチング処理であるなら
ば、ウェハー35の周りの第2ESCの上面は同様にま
た上部電極がウェハーの直径に渡って拡大されているこ
とになるので、エッチングを受けることになる。このこ
とは、ウェハーの周りのポリマーの堆積を完全に除去
し、その結果、MTBCを増大させるという結果をもた
らす。同様にまた、この構成は、ウェハーの表面積より
もより大きな領域の上にポリマーの堆積がまったく生じ
ないので、ウェハー35の裏面へのポリマー汚染の可能
性を除去する。
【0064】二重ESCウェハーホルダでのウェハー処
理のランニングは、ポリマーの堆積のためまたは他の理
由のため、反応容器の他の部分がクリーニングを必要と
するときのみ、または第2ESC2の上面があまりに多
く削られそれ故に交換されることが必要なときに、停止
されなければならない。もし後者がウェハーのランニン
グの停止の理由であるならば、第2ESC2は数分以内
に置き換えられ、ウェハーのランニングは開始される。
それ故に、十分完全なウェットクリーニングは反応容器
の他の部分がウェットクリーニングを必要とするときに
み要求される。反応容器の他の部分の上におけるポリマ
ーの堆積はさまざまな技術によって抑制することができ
るので、MTBCは相当に長くすることができ、例えば
200時間を越えて長くすることができる。
【0065】第1実施形態の前述した二重ESCシステ
ムはウェットクリーニング間のウェハー処理ランニング
時間を増大させ、ウェハー表面上の処理速度の均一性を
増加させ、ウェハーの裏面のポリマー汚染の減少または
除去を可能にさせる。加えて、この構成はウェハー処理
に関するESCの様々な構成の影響を研究するための低
コストな技術を提供する。
【0066】次に本発明の第2実施形態が図10と図1
1を参照して説明される。図10は二重ESCシステム
の断面図を示し、他方、図11は第2実施形態での第1
および第2のESC1,2の拡大された図を示す。第1
ESC1はユニポーラESCである。これは金属スラブ
4の上面の上に誘電体部材39を固定することによって
簡単に作られる。誘電体部材39の厚みはできるだけ薄
くなるようにされる。変形可能な誘電体部材を使用する
ことは、この構成にとってより適切である。しかしなが
ら、その表面上にガスリザーバを有するかまたは有しな
い状態で他の誘電体部材を用いることができる。
【0067】第2ESC2は、第1実施形態のそれとほ
とんど類似している。第2ESC2は2つの平行な電極
17,18からなっている。下部電極18は、通常、誘
電体部材によって覆われていない。第2ESC2の直径
は第1ESC1の直径よりも少しばかり大きくなってい
る。このことは下部電極18から接地への電気的結合を
作るためである。第2ESC2が第1ESC1の上に配
置されるとき下部電極18に接触するように絶縁された
ケーブル40が誘電体部材5と底プレート7の中に作ら
れる。この絶縁されたケーブル40はrfカットオフフ
ィルタ41を経由して接地されている。
【0068】作動の間、直流電圧が金属スラブに供給さ
れる。第2ESC2における上部電極17は接地へ直流
電流を流すことを容易にするので、金属スラブへの直流
電圧の応用は第1ESC1に対して第2ESC2を固定
させるという結果をもたらす。金属スラブに適用された
直流電圧はウェハーが処理されるかまたはされないかに
拘らず一定に維持される。このことは第2ESC2の上
における一定温度を維持するためには重要である。
【0069】第2ESC2は第1実施形態で説明された
ように作動する。この構成の利点は第2ESC2の上部
電極の代わりに金属スラブにrf電力を与えることがで
きるということである。このことは電気的な接続を容易
にする。この場合において、rf電力は第2ESC2の
下部および上部の電極17,18を通してプラズマに容
量的に結合する。
【0070】
【発明の効果】本発明による二重静電チャックウェハー
ステージは容易にウェハーの下面へのパーティクル汚染
問題を除去しかつプラズマ支援ウェハー処理反応容器に
おけるウェットクリーニング間の時間を長くすることが
できる。加えて、この発明はウェハー表面上での温度の
均一性とプロセスの化学反応を改善する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この図は第1実施形態による二重ESCシステ
ムによる断面図である。
【図2】この図は第1ESCの断面図である。
【図3】この図は第1ESCにおけるバイポーラーの電
極の3つの可能な配列を示す。
【図4】この図は第2ESCとその周辺装置の断面図で
ある。
【図5】この図は第1および第2のESCの拡大された
図である。
【図6】この図は第2ESCの3つの可能な構成を示
す。
【図7】この図はガス供給機構を示すため第1および第
2のESCの拡大された図である。
【図8】この図は図7における円形領域の部分的な平面
図である。
【図9】この図は他のガス供給機構を示すための第1お
よび第2のESCの拡大された図である。
【図10】この図は第2実施形態による二重ESCシス
テムの断面図を示す。
【図11】この図は第2実施形態における第1および第
2のESCの拡大された図を示す。
【図12】この図は単一のESCを備えた従来のウェハ
ーステージの断面図である。
【図13】この図は図12に示された従来のウェハース
テージにおけるウェハーエッジでの拡大された図であ
る。
【参照符号の説明】
1 第1ESC(電極) 2 第2ESC(電極) 3 外部リング 4 金属スラブ 5 誘電体部材 8 誘電体部材 9a,9b 第1ESCにおける金属電極 14 第1ESC上の複数の凸部 17 第2ESCの上部電極 18 第2ESCの下部電極 19 誘電体部材 20 誘電体部材 21 第2ESC上の複数の凸部(こぶ) 22 高抵抗Si

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理ウェハーを配置するために用いられ
    る、プラズマ支援ウェハー処理反応容器の二重静電チャ
    ックウェハーステージであって、 金属スラブの上に組み込まれた第1静電チャックと、 誘電体プレートに組み込まれた単一極構造を有しかつ前
    記第1静電チャックの上に配置される第2静電チャック
    と、 前記第2静電チャックの上面上の複数の凸部からなるガ
    スリザーバーと、 前記第2静電チャックの上面の前記ガスリザーバーにガ
    スを供給するガス導入口と、 前記第2静電チャック内の電極への電気的接続部と、 前記第1静電チャック内の電極への少なくとも1つの電
    気的接続部と、そして前記第2静電チャックと前記金属
    スラブが配置される誘電体部材と、 からなるプラズマ支援ウェハー処理反応容器の二重静電
    チャックウェハーステージ。
  2. 【請求項2】 さらに、前記第1と第2の静電チャック
    の間で複数の凸部からなるガスリザーバーと、前記第1
    と第2の静電チャックの間の前記ガスリザーバーへガス
    を導入するガス導入口を備えた請求項1記載のプラズマ
    支援ウェハー処理反応容器の二重静電チャックウェハー
    ステージ。
  3. 【請求項3】 前記第1静電チャックの直径はウェハー
    の直径よりも大きい請求項1記載のプラズマ支援ウェハ
    ー処理反応容器の二重静電チャックウェハーステージ。
  4. 【請求項4】 前記第2の静電チャックの直径はウェハ
    ーの直径に等しいかまたはより大きい請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載のプラズマ支援ウェハー処理反応容器
    の二重静電チャックウェハーステージ。
  5. 【請求項5】 前記第2静電チャックの内部に存在する
    金属電極の直径はウェハーの直径に等しいかまたはより
    大きい請求項1〜4のいずれか1項に記載のプラズマ支
    援ウェハー処理反応容器の二重静電チャックウェハース
    テージ。
  6. 【請求項6】 前記第2静電チャックの内部の電極は直
    流電力供給源または直流とrfの電力供給源に接続され
    る請求項1〜5のいずれか1項に記載のプラズマ支援ウ
    ェハー処理反応容器の二重静電チャックウェハーステー
    ジ。
  7. 【請求項7】 前記第2静電チャックは除去可能である
    請求項1記載のプラズマ支援ウェハー処理反応容器の二
    重静電チャックウェハーステージ。
  8. 【請求項8】 前記第2静電チャックは誘電体部材また
    は半導体部材で作られ、その下面に薄い金属フィルム
    を、同じまたは異なる誘電体部材で作られたカバーフィ
    ルムを備える状態または備えない状態で有する請求項1
    記載のプラズマ支援ウェハー処理反応容器の二重静電チ
    ャックウェハーステージ。
  9. 【請求項9】 前記第2静電チャックの下部電極の下側
    の前記誘電体部材は変形可能な誘電体部材で作られ、他
    方、前記第1静電チャックの上面はガスリザーバーを有
    しない請求項8記載のプラズマ支援ウェハー処理反応容
    器の二重静電チャックウェハーステージ。
  10. 【請求項10】 前記第1静電チャックの上面はガスリ
    ザーバーを有しない変形可能な誘電体部材で作られる請
    求項1記載のプラズマ支援ウェハー処理反応容器の二重
    静電チャックウェハーステージ。
  11. 【請求項11】 前記第2静電チャックはその上側表面
    に近い同じ平面の上で2つの分かれた電極からなり、そ
    れらは2つの異なる直流電圧供給器に接続される請求項
    1〜10のいずれか1項に記載のプラズマ支援ウェハー
    処理反応容器の二重静電チャックウェハーステージ。
  12. 【請求項12】 前記第1の静電チャックはバイポーラ
    構造またはユニポーラ構造である請求項1記載のプラズ
    マ支援ウェハー処理反応容器の二重静電チャックウェハ
    ーステージ。
  13. 【請求項13】 前記金属スラブはその表面の上を一定
    の温度に維持するために温度制御機構を備える請求項1
    記載のプラズマ支援ウェハー処理反応容器の二重静電チ
    ャックウェハーステージ。
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