JP2003124170A - ウェーハ研磨装置 - Google Patents

ウェーハ研磨装置

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JP2003124170A
JP2003124170A JP2001319723A JP2001319723A JP2003124170A JP 2003124170 A JP2003124170 A JP 2003124170A JP 2001319723 A JP2001319723 A JP 2001319723A JP 2001319723 A JP2001319723 A JP 2001319723A JP 2003124170 A JP2003124170 A JP 2003124170A
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JP
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wafer
air
carrier
groove
protective sheet
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Minoru Numamoto
実 沼本
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Tokyo Seimitsu Co Ltd
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半径方向に緩やかに変化する膜厚・膜質分布や
研磨形状分布を補正することができるウェーハ研磨装置
を提供する。 【解決手段】保護シート34に対向するキャリア24の
表面には、外周部近傍に形成されたエア供給経路36
と、エア供給経路に対してそれよりも内周側に形成され
た複数のエア排出経路38とが設けられ、かつ、エア供
給経路及びエア排出経路は供給されるエア量及び排出さ
れるエア量を制御するエア制御手段に連結される。エア
供給経路とエア排出経路とは、キャリア24の表面に設
けられた円周方向の溝と連通しており、エア制御手段に
より、保護シートをウェーハに向けて押し付ける押圧力
がウェーハの外周部から中央部に向けて変化するように
構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学的機械研磨法
(CMP:Chemical Mechanical Polishing )によるウ
ェーハ研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のCMPでは、ウェーハ全面を研磨
パッドに均一な圧力で押圧すれば、ウェーハ全面を均一
に研磨できると考えられていた。
【0003】しかしながら、近年、Cuダマシンプロセ
スに用いられるCMPでは、CMP前工程であるメッキ
工程などで生じる膜厚ばらつき及びメッキ工程後のアニ
ール処理により生じる膜厚ばらつきなどにより、研磨初
期状態が必ずしも均一でないウェーハがCMPに供給さ
れ、CMPでこのばらつきを修正するような研磨が要求
されている。
【0004】このような膜厚ばらつきは、図6に示すよ
うに大抵の場合、円対称に分布を持つ。すなわち、ウェ
ーハWの周方向には一様であるが、半径方向にCu膜の
膜厚分布があるということである。図6は、ウェーハW
の中央部から外周部に向けて膜厚が厚くなっている例が
示されている。このような半径方向の膜厚・膜質分布
は、緩やかな放物線形状であることが多い。
【0005】膜厚ばらつきの補正用研磨装置として、米
国特許第5762539号公報、及び米国特許第596
4653号公報には、ウェーハをエアバッグで押さえ付
けて研磨する研磨装置が開示されている。この研磨装置
は、エアバッグをウェーハの中心部から外周部にかけて
三つの領域に分割し、これらのエアバッグでウェーハを
押すとともに三つの領域の押圧分布を変化させることに
より、ウェーハを平坦に研磨しようとしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、米国特
許第5762539号公報、及び米国特許第59646
53号公報に記載された研磨装置は、三つの領域にウェ
ーハを押す領域を分けているために押圧する領域が限ら
れるという欠点があった。特に、領域の境目部分は節の
部分になり、押圧調整ができない。また、緩やかな研磨
形状補正に対し、三つの領域の圧力分布で調整するた
め、ウェーハに与える圧力分布形態が段階的になり、圧
力分布を放物形状に連続的に緩やかに変化させて研磨形
状を補正することができない。そのため、三つの領域で
押圧割合を変化させたとしても、連続的な緩やかな研磨
形状を完全に補正することはできない。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、半径方向に緩やかに変化する膜厚・膜質分布や
研磨形状分布を補正することができるウェーハ研磨装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、ウェーハを保持ヘッドで保持し、該保持
ヘッドを介してウェーハを研磨パッドに押し付けて研磨
するウェーハ研磨装置において、前記保持ヘッドは、ウ
ェーハを前記研磨パッドに押し付ける保護シートと、該
保護シートの周囲を保持するリテーナと、ウェーハ領域
に該当する部分の保護シートをウェーハに向けて押し付
けるキャリアとから構成され、保護シートに対向するキ
ャリアの表面には、外周部近傍に形成されたエア供給経
路と、前記エア供給経路に対してそれよりも内周側に形
成された複数のエア排出経路とが設けられ、かつ、 前記
エア供給経路及びエア排出経路は供給されるエア量及び
排出されるエア量を制御するエア制御手段に連結されて
おり、前記エア供給経路とエア排出経路とは、それぞ
れ、保護シートに対向するキャリアの表面に設けられた
円周方向の溝と連通しており、前記エア制御手段で供給
されるエア量及び排出されるエア量が制御されることに
より、保護シートをウェーハに向けて押し付ける押圧力
がウェーハの外周部から中央部に向けて変化するように
構成されていることを特徴とするウェーハ研磨装置を提
供する。
【0009】請求項1に記載の発明は、従来のキャリア
では困難であった緩やかな研磨形状補正を可能とする。
すなわち、ウェーハに与える圧力分布に関して、キャリ
アと保護シートとの間にエア動圧分布を形成することに
より、ウェーハ外周部に与える圧力分布とウェーハ中央
部に与える圧力分布とを連続的に緩やかに変化させるこ
とができる。よって、緩やかに半径方向に変化するウェ
ーハの凹凸形状を精度よく平坦に補正することができ
る。
【0010】請求項2に記載の発明のように、ウェーハ
の中央部が外周部よりも研磨レートが低い場合、すなわ
ちウェーハの研磨形状が凹形状の場合には、ウェーハの
外周部から中央部に向けて圧力が低くなるエア動圧分布
に設定する。これによって、緩やかに半径方向に変化す
るウェーハの凹凸形状を精度よく平坦に補正できる。
【0011】先に示した従来技術においては、ウェーハ
押圧調整機構に関し、静圧状態でウェーハを押すため、
区切られた押圧領域内は均等な圧力分布になる。この均
等な圧力分布状態が三領域に分けられるため、ウェーハ
に与える圧力分布は不連続になる。
【0012】これに対し、本発明では研磨中に常時エア
供給経路からエアを供給している。この供給されたエア
が抜ける経路は、キャリアとリテーナとの間の隙間から
とエア排出経路からと二つある。エア排出経路は、エア
の抜け道にもなるが、場合によっては強制的にエアを供
給することも可能である。
【0013】研磨中常時エアが流れているためにエアフ
ロート状態を形成しており、キャリアと保護シートとの
間の隙間は静圧状態ではなく、動圧状態に保たれてい
る。これにより、エア動圧分布が形成される。
【0014】一方で静圧状態下では、この保護シートと
キャリアとの間の空間は同じ圧力に保たれていることに
なるが、動圧状態下にすることにより、エア供給経路の
供給圧力とエア排出経路の圧力(負圧すなわち吸引圧力
又は正圧)とを調整することにより、ウェーハの外周部
と内周部との間で緩やかな圧力分布勾配をつけることが
できる。なお、エア排出経路の圧力を負圧にする代わり
に、大気開放する場合も同様である。
【0015】先に示した従来技術のように、エア供給領
域を隔離した場合では、圧力が段階的に変化するが、本
願発明のようにエア供給領域を同一領域にした場合に
は、自然に圧力勾配が緩やかになるため、先の従来技術
のような不連続な圧力分布状態にはならない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
係るウェーハ研磨装置の好ましい実施の形態について詳
説する。
【0017】図1は、ウェーハ研磨装置10の全体構成
を示す斜視図である。同図に示すウェーハ研磨装置10
は、主として研磨定盤12とウェーハ保持ヘッド14と
で構成される。
【0018】研磨定盤12は円盤状に形成され、その下
面中央には回転軸16が連結される。研磨定盤12は、
回転軸16に連結されたモータ18を駆動することによ
り回転する。また、研磨定盤12の上面には、研磨パッ
ド20が貼付され、研磨パッド20上に図示しないノズ
ルからスラリが供給される。
【0019】ウェーハ保持ヘッド14は、 図2に示すよ
うに、主としてヘッド本体22、キャリア24、キャリ
ア駆動機構26、キャリア押圧機構28、リテーナーリ
ング(リテーナに相当)30、 リテーナーリング押圧機
構32、 及び保護シート34等から構成される。
【0020】ヘッド本体22は円盤状に形成され、その
上面中央に回転軸22Aが連結される。ヘッド本体22
は、この回転軸22Aに連結された図示しないモータの
駆動で回転する。
【0021】キャリア24は円盤状に形成され、ヘッド
本体22の下部中央に配置される。図3、図4に示され
るように、このキャリア24の保護シート34と対向す
る下面には、その外周部近傍に複数のエア供給経路すな
わちエア供給孔(図3では2本のエア供給孔のみ図示)
36、36…が同心円上に所定の間隔で形成される。ま
た、エア供給孔36の内側には、キャリア24の中心軸
を中心として同心円上かつ複数の半径位置にエア排出経
路すなわちエア排出孔38、38…が所定の間隔で形成
されている。
【0022】エア供給孔36は、ヘッド本体22に取り
付けられた不図示のロータリージョイントを介して、図
3に示すレギュレータ40及びエア供給手段42に連結
されている。エア供給手段42は、レギュレータ40に
圧縮エアを供給するエアポンプを含む。エアポンプから
レギュレータ40に供給された圧縮エアがレギュレータ
40で流量が制御された後、エア供給孔36、36…を
介して保護シート34の外周部(ウェーハWの外周部の
領域)に噴射される。噴射されたエアは、キャリア24
とリテーナーリング30との間に形成された隙間25及
びエア排出孔38からヘッド本体22の外部に排気され
る。
【0023】エア排出孔38も同様に、不図示のロータ
リージョイントを介してレギュレータ44及びエア排出
手段46に連結されている。このエア排出手段46の先
端部は大気に開放されている。
【0024】上記のエア供給手段42、レギュレータ4
0及び、 エア供給孔36に到るまでの経路(以上、エア
供給側)、及び、 エア排出手段46、レギュレータ44
及びエア排出孔38に到るまでの経路(以上、エア排出
側)の全てでエア制御手段が構成される。
【0025】なお、図3のエア排出手段46は、単に先
端部が大気に開放されている配管であるが、エア排出手
段46により微妙なコントロールが要求される場合に
は、以下の構成も採り得る。すなわち、エア排出手段4
6には、図示しない三方弁の一方弁を介して正圧ライン
が接続され、また、三方弁の他方弁及びレギュレータを
介して負圧ラインと大気開放ラインとが分岐されて接続
される。正圧ラインはエア排出手段に圧縮エアを供給す
るエアポンプを含む。正圧ラインを使用した場合には、
エアポンプからレギュレータ44に供給された圧縮エア
がレギュレータ44で流量が制御された後、エア排出孔
38、38…を介して保護シート34の中央部(ウェー
ハWの中央部の領域)に噴射される。
【0026】図4に示されるように、キャリア24の表
面に設けられた円周方向の溝80、80…は、エア供給
経路(エア供給孔)36、36…及びエア排出経路(エ
ア排出孔)38、38…と連通している。
【0027】このように、キャリア24の表面に円周方
向の溝80、80…が設けられていれば、キャリア24
と保護シート34との間において、エア供給孔36、3
6…から供給されるエア、および、エア排出孔38、3
8…へ排出されるエアの流れが、溝80、80…が設け
られていない場合と比較してより円滑となる。
【0028】図4に示される構成では、エア供給孔3
6、36…と連通する溝80、80…は、外周部近傍に
形成された第一の溝80Aと、第一の溝の内周側に形成
された第二の溝80Bと、第一の溝と第二の溝とを連通
させる径方向の連通溝80Cとより構成されている。こ
の溝の構成は円周方向に9分割されて設けられている。
【0029】この溝の構成を使用する目的は、 ウェーハ
Wの外周から所定領域までは同じ押圧力を与え、それよ
り内周側は中央部に向けて圧力が低くなるように押圧力
を与えるためである。この溝の構成を使用するか、また
は、単なる1条の溝(第一の溝のみ)とするかは、ウェ
ーハの凹凸形状により選択すればよい。
【0030】この溝の構成の内側には、エア排出孔3
8、38…と連通する溝80、80…が同心円状に設け
られている。図4に示される構成では、溝80、80…
は同一間隔で設けられているが、 たとえば、ウェーハの
凹凸形状によりそれぞれの間隔を変えて設けてもよい。
また、溝80、80…は円周上に切れ目なく設けられて
いるが、所定の個数に分割してもよい。
【0031】保護シート34の変形形状に対応する、キ
ャリアと保護シートとの間に生じるエア動圧分布は、エ
ア供給孔36、36…から噴射されるエア圧力(流量)
を適宜制御することにより変更することができる。よっ
て、図5に示されるのように保護シート34の中央部を
上に凸の形状に変形させるようなエア動圧分布を形成す
ることにより、図6に示される中央部が凹形状の膜厚ば
らつきを有するウェーハWを精度よく平坦に研磨するこ
とができる。
【0032】すなわち、エア供給孔36、36…から噴
射されるエアは、外周側のエア排出孔38、38…から
排出されていき、内周側に行くに従ってエア排出孔3
8、38…から排出されるエア量は減少していく。これ
により、押圧力はウェーハの外周部から中央部に向けて
圧力が低くなるように構成される。
【0033】なお、保護シート34としては、PETシ
ートのほか、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシー
ト、ポリイミドシート、ウレタンシート、PFA、PT
FE等のフッ化エチレン系シート、クロロプレンゴムや
ニトリルゴム等のゴムシート、極薄(100μm以下)
のSUSシートを適用できる。
【0034】すなわち、エア供給孔36、エア排出孔3
8によるエア層で形成されたエア動圧分布をウェーハW
に伝達するのに十分な可撓性があり、かつ、ウェーハW
を汚染しない材料であれば適用できる。一例として、樹
脂系材料、ゴム材料又は樹脂をコーティングした金属材
料を挙げることができる。
【0035】レギュレータ40、44の開閉は、CPU
(制御手段に相当)58によって制御されている。CP
U58は、予め基準条件で研磨して得られた研磨形状に
基づき、この研磨形状を補正するようにレギュレータ4
0、44を制御する。
【0036】キャリア駆動機構26は、図2に示すよう
に、ドライブシャフト60、ドライブプレート62、ド
ライブピン64で構成される。ドライブシャフト60は
円柱状に形成され、その上端部がヘッド本体22の下面
中央に連結される。ドライブプレート62は、このドラ
イブシャフト60の下端部に連結される。ドライブプレ
ート62は円盤状に形成され、キャリア24の上面中央
部に形成された円形状の凹部66に嵌合される。この凹
部66内に、ドライブピン64が嵌合され、ドライブピ
ン64はドライブプレート62に形成された図示しない
ピン孔に嵌合される。
【0037】以上のように構成されたキャリア駆動機構
26は、ヘッド本体22を回転させると、その回転がド
ライブシャフト60を介してドライブプレート62へと
伝達され、そのドライブプレート62の回転がドライブ
ピン64を介してキャリア24に伝達される。
【0038】キャリア押圧機構28は、 キャリア用エア
バッグ68とキャリア用押圧部材70とで構成される。
キャリア用エアバッグ68はドーナツ状に形成され、ヘ
ッド本体22の下面外周部に配置される。このキャリア
用エアバッグ68はゴムシートで形成され、図示しない
エア供給手段から供給されるエアの吸排気で膨張、収縮
する。キャリア用押圧部材70は、ほぼ円筒状に形成さ
れ、その下端部がキャリア24の上面外周部に固定され
る。
【0039】以上のように構成されたキャリア押圧機構
28は、キャリア用エアバッグ68を膨張させると、キ
ャリア用押圧部材70がキャリア用エアバッグ68によ
って下方に押圧される。これにより、キャリア24が下
方に押圧される。
【0040】リテーナーリング30は、キャリア24の
外周に配置される。このリテーナーリング30は、リテ
ーナーリング本体30Aとリテーナーリングホルダ30
Bとで構成され、リテーナーリング本体30Aとリテー
ナーリングホルダ30Bとによって保護シート34の外
周部が挟持されるとともに張設されている。リテーナー
リングホルダ30Bは円筒状に形成され、その下部にリ
テーナーリング本体30Aが取り付けられる。リテーナ
ーリング本体30Aは、接着により又はボルトで複数箇
所をねじ止めされることにより、リテーナーリングホル
ダ30Bに固定される。
【0041】リテーナーリング押圧機構32は、リテー
ナーリング用エアバッグ72とリテーナーリング用押圧
部材74とで構成される。リテーナーリング用エアバッ
グ72は、ほぼドーナツ状に形成され、ヘッド本体22
の下面中央部周縁に配置される。このリテーナーリング
用エアバッグ72はゴムシートで形成され、図示しない
エア供給手段から供給されるエアの吸排気で膨張、収縮
する。リテーナーリング用押圧部材74は筒状に形成さ
れ、その下端部が部材84を介してリテーナーリング3
0に連結されている。
【0042】以上のように構成されたリテーナーリング
押圧機構32は、リテーナーリング用エアバック72を
膨張させると、リテーナーリング用押圧部材74がリテ
ーナーリング用エアバッグ72によって下方に押圧され
る。これにより、リテーナーリング30が下方に押圧さ
れて、研磨パッド20に押し付けられる。
【0043】なお、実施の形態では、エア経路をエア供
給手段42とエア排出手段46とに二分割したが、これ
に限定されるものではなく、エア供給孔の本数に対応し
た本数だけエア経路を形成し、一本のエア経路毎にエア
圧力、流量を制御すれば、更に緩やかなエア動圧分布を
形成することができる。
【0044】また、様々なスラリーや研磨パッドの組み
合わせに対しても、研磨圧力分布状態を調整することに
より、均一な研磨形状を得ることができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るウェ
ーハ研磨装置によれば、キャリアと保護シートとの間に
連続して変化したエア動圧分布を形成し、エア動圧分布
を保護シートを介してウェーハに与えてウェーハを研磨
するので、初期形態が均一でなく、緩やかに半径方向に
変化する凹凸形状を有するウェーハについても、平坦に
精度よく研磨することができ、研磨後の膜厚分布を均一
にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のウェーハ研磨装置の全体斜視図
【図2】図1に示したウェーハ研磨装置の保持ヘッドの
断面図
【図3】保持ヘッドの構造を示す模式図
【図4】キャリア表面に設けられた溝の配置を示す説明
【図5】中央部が凹形状のウェーハを研磨する場合のエ
ア動圧分布を示す説明図
【図6】ウェーハの膜厚ばらつきを説明したウェーハの
模式図
【符号の説明】
10…ウェーハ研磨装置、12…研磨定盤、14…ウェ
ーハ保持ヘッド(保持ヘッド)、20…研磨パッド、2
2…ヘッド本体、24…キャリア、30…リテーナーリ
ング、34…保護シート、36…エア供給孔、38…エ
ア排出孔、42…エア供給手段、46…エア排出手段、
80…溝、80A…第一の溝、80B…第二の溝、80
C…連通溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェーハを保持ヘッドで保持し、該保持
    ヘッドを介してウェーハを研磨パッドに押し付けて研磨
    するウェーハ研磨装置において、 前記保持ヘッドは、ウェーハを前記研磨パッドに押し付
    ける保護シートと、該保護シートの周囲を保持するリテ
    ーナと、ウェーハ領域に該当する部分の保護シートをウ
    ェーハに向けて押し付けるキャリアとから構成され、 保護シートに対向するキャリアの表面には、外周部近傍
    に形成されたエア供給経路と、前記エア供給経路に対し
    てそれよりも内周側に形成された複数のエア排出経路と
    が設けられ、かつ、 前記エア供給経路及びエア排出経路
    は供給されるエア量及び排出されるエア量を制御するエ
    ア制御手段に連結されており、 前記エア供給経路とエア排出経路とは、それぞれ、保護
    シートに対向するキャリアの表面に設けられた円周方向
    の溝と連通しており、 前記エア制御手段で供給されるエア量及び排出されるエ
    ア量が制御されることにより、保護シートをウェーハに
    向けて押し付ける押圧力がウェーハの外周部から中央部
    に向けて変化するように構成されていることを特徴とす
    るウェーハ研磨装置。
  2. 【請求項2】 前記押圧力がウェーハの外周部から中央
    部に向けて圧力が低くなるように構成されている請求項
    1に記載のウェーハ研磨装置。
  3. 【請求項3】 前記エア供給経路と連通する溝は、外周
    部近傍に形成された第一の溝と、第一の溝の内周側に形
    成された第二の溝と、第一の溝と第二の溝とを連通させ
    る径方向の連通溝とよりなり、ウェーハの外周から所定
    領域までは同じ押圧力でウェーハを研磨できる請求項1
    又は2に記載のウェーハ研磨装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010042497A (ja) * 2008-08-18 2010-02-25 Tokyo Seimitsu Co Ltd 研磨ヘッドにおけるウェーハ回転安定化構造
JP2012506319A (ja) * 2008-10-21 2012-03-15 エルジー・シルトロン・インコーポレーテッド 鏡面研磨装置、その加圧ヘッド及び鏡面研磨方法

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