JP2003123481A - 半導体記憶装置及び電子機器 - Google Patents

半導体記憶装置及び電子機器

Info

Publication number
JP2003123481A
JP2003123481A JP2001316821A JP2001316821A JP2003123481A JP 2003123481 A JP2003123481 A JP 2003123481A JP 2001316821 A JP2001316821 A JP 2001316821A JP 2001316821 A JP2001316821 A JP 2001316821A JP 2003123481 A JP2003123481 A JP 2003123481A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sub
selection signal
potential
semiconductor memory
memory device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001316821A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Miyashita
幸司 宮下
Tadatoshi Nakajima
忠俊 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2001316821A priority Critical patent/JP2003123481A/ja
Publication of JP2003123481A publication Critical patent/JP2003123481A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Read Only Memory (AREA)
  • Static Random-Access Memory (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高集積でかつ高速動作可能な半導体記憶装置
を提供すること。 【解決手段】 この半導体記憶装置は、メモリブロック
80を横断して延びる複数のメインワード線MWLと、
メモリブロックの各々に配置されて複数のメインワード
線MWLにそれぞれ従属する4本のサブブワード線SW
L1〜4とを有する。サブローデコーダ90は、メモリ
ブロック80に対応して設けられ、それぞれX方向に沿
って延びる4本のサブワード選択信号線PDCXZ1〜
4を有して、4本のサブワード線PDCXZ1〜4の1
本を選択する。Y方向の一端には、サブローデコーダ9
0に配置された4本のサブワード選択信号線にサブワー
ド選択信号をそれぞれ供給する信号供給部60が設けら
れる。Y方向の他端には、サブローデコーダ90に配置
された4本のサブワード選択信号線の電位を自己増幅す
る自己増幅回路120が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、SRAMなどの半
導体記憶装置及びそれを用いた電子機器に関し、特に高
集積化と高速化とを共に満足させることができる半導体
記憶装置及びそれを用いた電子機器に関する。さらに詳
しくは、本発明はサブワード線を高速に駆動するための
改良に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】この種の
半導体記憶装置では、高集積化と高速化とを共に満足さ
せる課題がある。高集積化が達成されると、縦方向及び
横方向のメモリセル数が多くなる。横方向のメモリセル
数が多いと、1本のワード線に直接接続されるメモリセ
ル数が多くなり、1本のワード線の負荷抵抗及び負荷容
量が大きくなり、ワード線を高速で選択駆動できなくな
る。
【0003】そこで、メモリセルアレイを横方向でブロ
ック分割し、複数のメモリブロックを横断させて複数の
メインワード線を配置する。さらに、複数のメモリブロ
ックの各々にて、複数のメインワード線の各々に従属す
る複数のサブワード線を配置する。こうして、1本のメ
インワード線の負荷容量を低減している。
【0004】一方、縦方向のメモリセル数が多くなる
と、サブワード線の高速選択駆動が困難になる。ここ
で、各メモリブロック内にて複数のサブワード線の1本
を選択するための複数本のサブワード選択信号線が縦方
向に沿って配置される。縦方向のメモリセル数が多い
と、複数本のサブワード選択信号線の縦方向長さが長く
なり、負荷抵抗、負荷容量が大きくなる。このため、複
数本のサブワード選択信号線に供給されるサブワード選
択信号の波形がなまり、サブワード線の高速選択駆動が
困難になる。
【0005】そこで、本発明の目的は、高集積化と高速
化とを共に満足させることができる半導体記憶装置及び
それを用いた電子機器を提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、サブワード選択信号
線に供給されたサブワード選択信号の波形なまりを低減
し、サブワード線の高速選択駆動を可能とした半導体記
憶装置及びそれを用いた電子機器を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の一態様に係る半
導体記憶装置は、メモリセルアレイと、前記メモリセル
アレイ内にて第1の方向に沿って延びる複数のメインワ
ード線と、前記複数のメインワード線の1本を選択する
ローデコーダと、前記メモリセルアレイを前記第1の方
向にて分割した複数のメモリブロックと、前記複数のメ
モリブロックの各々に配置され、前記複数のメインワー
ド線にそれぞれ従属する複数のサブワード線と、前記複
数のメモリブロックに対応して設けられ、それぞれ前記
第2の方向に沿って延びる複数のサブワード選択信号線
を有して前記複数のサブワード線の1本を選択する複数
のサブローデコーダと、前記第2の方向の一端に設けら
れ、前記複数のサブローデコーダの各々に配置された前
記複数のサブワード選択信号線に複数のサブワード選択
信号をそれぞれ供給する信号供給部と、前記第2の方向
の他端に設けられ、前記複数のサブローデコーダの各々
に配置された前記複数のサブワード選択信号線の電位を
自己増幅する複数の自己増幅回路と、を有し、前記複数
の自己増幅回路の各々は、前記複数のサブワード選択信
号の一つがアクティブ電位に設定される時に、それと対
応する1本の前記サブワード選択信号線の電位変化に基
づいて、該1本の前記サブワード選択信号線を前記アク
ティブ電位に設定することを特徴とする。
【0008】本発明の一態様によれば、1本のサブワー
ド選択信号線の一端より、信号供給部を介してアクティ
ブ電位のサブワード選択信号が供給される。これによ
り、その1本のサブワード選択信号線の電位が変化する
が、そのサブワード選択信号線の負荷容量、負荷抵抗に
より、特にサブワード選択信号線の他端側の充電または
放電が遅延する。
【0009】そこで、サブワード選択信号線の他端に設
けられた自己増幅回路は、そのサブワード選択信号線の
電位変化に基づいて、そのサブワード選択信号線をアク
ティブ電位に設定するように自己増幅させる。ここで、
自己増幅とは、サブワード選択信号線自体のアクティブ
電位方向への電位変化に基づいて、そのサブワード選択
信号線がアクティブ電位になるように充電または放電さ
せることを意味する。
【0010】このため、サブワード選択信号線がアクテ
ィブ電位に到達する時期が早められる。結果として、高
集積化された半導体記憶装置であっても、そのサブワー
ド線を高速に選択駆動することができ、高速なデータ書
き込みまたはデータ読み出しが可能となる。
【0011】本発明の一態様では、前記複数の自己増幅
回路の各々は、前記複数のサブワード選択信号線の各々
を前記アクティブ電位に設定する第1の電位設定部と、
前記第1の電位設定部と前記複数のサブワード選択信号
線の各1本との間にそれぞれ設けられた複数の第1のス
イッチング素子と、前記複数のサブワード選択信号線の
各々の電位変化に基づいて、前記複数の第1のスイッチ
ング素子をそれぞれオン−オフする複数の第1のスイッ
チ制御部とを有することができる。こうすると、複数の
第1のスイッチ制御部の一つが、対応する第1のスイッ
チング素子をオンさせることで、第1の電位設定部から
対応する1本のサブワード選択信号線にアクティブ電位
を供給できる。
【0012】本発明の一態様では、前記複数の自己増幅
回路の各々は、前記複数のサブワード選択信号線の各々
をノンアクティブ電位に設定する第2の電位設定部と、
前記第2の電位設定部と前記複数のサブワード選択信号
線の各1本との間にそれぞれ設けられた複数の第2のス
イッチング素子とを有することができる。この場合、少
なくとも前記複数の第1のスイッチング素子のいずれか
一つがオンされる前の所定期間に、前記複数の第2のス
イッチング素子の全てがオンされる。
【0013】このように、複数の第2のスイッチング素
子を一括してオンすることで、自己増幅前に、複数のサ
ブワード選択信号線をノンアクティブ電位にリセットす
ることができる。こうして、複数のサブワード選択信号
線のいずれかに残留した電荷により、自己増幅回路が誤
動作することを防止できる。
【0014】本発明の一態様では、前記複数の自己増幅
回路の各々は、前記複数の第1のスイッチング素子の各
一つと、それと対応する前記サブワード選択信号線との
間にそれぞれ設けられた複数の第3のスイッチング素子
をさらに有することができる。この場合、前記複数の第
3のスイッチング素子は、前記複数の第2のスイッチン
グ素子がオンされる期間にオフしている。
【0015】こうすると、第1,第2のスイッチング素
子を介して、第1の電位設定部と第2の電位設定部との
間に貫通電流が流れることを防止できる。
【0016】本発明の一態様では、前記複数の自己増幅
回路の各々に設けられた前記複数の第2のスイッチング
素子を、前記メモリセルアレイ中のメモリセルを選択す
るアドレスが遷移される度に所定期間アクティブとなる
アドレス遷移信号に基づいて、一括してオンすることが
できる。
【0017】こうすると、全てのメモリブロックにおい
て、複数のサブワード選択信号線をノンアクティブ電位
にリセットすることができる。
【0018】本発明の一態様では、前記複数のサブロー
デコーダの各々にて、対応する前記メモリブロックが選
択される時にアクティブ電位となるブロック選択信号線
を、前記第2の方向に沿って設けることができる。
【0019】このブロック選択信号線は、センスアン
プ、ビット線駆動部(ライトドライバ)等の駆動に供さ
れる。
【0020】本発明の一態様では、前記複数の第3のス
イッチング素子の全てを、前記ブロック選択信号線がア
クティブ電位となる期間に亘ってオンすることができ
る。
【0021】ブロック選択信号線がアクティブであると
きには、複数のサブワード選択信号線の1本が必ずアク
ティブ電位に設定される。従って、第1の電位設定部と
複数のサブワード選択信号線の各々との間にそれぞれ存
在する第3のスイッチング素子を、自己増幅動作時に確
実にオンさせることができる。しかも、ブロック選択信
号線はサブローデコーダ内に元々配線されるものである
ので、それを自己増幅回路に接続すれば足りる。
【0022】本発明の一態様では、前記信号供給部は、
前記複数のサブワード線の1本を選択する複数のプリデ
コード信号線と前記ブロック選択信号線との論理に基づ
いて、前記複数のサブローデコーダのいずれかに設けら
れた前記複数のサブワード選択信号線の1本をアクティ
ブに設定することができる。さらに本発明の一態様で
は、前記複数の第3のスイッチング素子の各々を、対応
する前記プリデコード信号線の電位に基づいてオン−オ
フすることができる。
【0023】こうすると、複数のプリデコーダ信号線の
いずれかがアクティブであるときには、それに対応する
1本のサブワード選択信号線が必ずアクティブ電位に設
定される。
【0024】従って、第1の電位設定部と複数のサブワ
ード選択信号線の各々との間にそれぞれ存在する第3の
スイッチング素子のうち、アクティブ電位に設定される
1本のサブワード選択信号線に接続された第3のスイッ
チング素子のみを、自己増幅動作時に確実にオンさせる
ことができる。
【0025】本発明の一態様では、前記複数の第1のス
イッチ制御部の各々は、対応する前記サブワード選択信
号線の電位を論理反転する第1のインバータを含み、前
記複数の第1のスイッチング素子の各々は、前記第1の
インバータの出力がゲートに供給される第1のトランジ
スタを含むことができる。
【0026】こうすると、複数のサブワード選択信号線
のいずれかがアクティブ電位に変化する過程で、第1の
インバータの出力が変位し、それに基づいて第1のトラ
ンジスタがオンして自己増幅動作を達成することができ
る。本発明の一態様では、前記第1のトランジスタの電
流駆動能力を、前記第1のインバータを構成するトラン
ジスタの電流駆動能力よりも高くすることができる。こ
うすると、サブワード選択信号線がアクティブ電位に到
達するまでの自己増幅時間を短縮できる。
【0027】本発明の一態様では、前記複数のサブワー
ド選択信号線の各々の電位変化に基づいて、前記複数の
第2のスイッチング素子をそれぞれオン−オフする複数
の第2のスイッチ制御部をさらに有することができる。
【0028】こうすると、他の信号線に頼らずに、複数
のサブワード選択信号線の各々の電位変化に基づいて動
作する第2のスイッチ制御部によって、複数のサブワー
ド選択信号線をノンアクティブ電位にリセットすること
ができる。
【0029】本発明の一態様では、前記複数の第2のス
イッチ制御部の各々は、対応する前記サブワード選択信
号線の電位を論理反転する第2のインバータを含み、前
記複数の第2のスイッチング素子の各々は、前記第2の
インバータの出力がゲートに供給される第2のトランジ
スタを含むことができる。
【0030】こうすると、複数のサブワード選択信号線
のいずれかがノンアクティブ電位に変化する過程で、第
2のインバータの出力が変位し、それに基づいて第2の
トランジスタがオンして、そのサブワード選択信号線を
ノンアクティブ電位にリセットすることができる。
【0031】本発明の一態様では、前記第2のトランジ
スタの電流駆動能力を、前記第2のインバータを構成す
るトランジスタの電流駆動能力よりも高くすることがで
きる。こうすると、サブワード選択信号線がノンアクテ
ィブ電位に到達するまでのリセット時間を短縮できる。
【0032】本発明の一態様では、前記第1のインバー
タの論理レベルを、前記第2のインバータの論理レベル
より低く設定することができる。
【0033】こうすると、第1及び第2のスイッチ制御
部は、共に同一のサブワード選択信号線の電位変化に基
づいて第1,第3のスイッチング素子をそれぞれスイッ
チング制御しながらも、その制御時期を異ならせること
ができる。また、第1のスイッチ制御部は、サブワード
選択信号線の電位がアクティブ電位に移行する初期の段
階で第1のトランジスタをオンさせることができる。一
方第2のスイッチ制御部は、サブワード選択信号線の電
位がノンアクティブ電位に移行する初期の段階で第2の
トランジスタをオンさせることができる。
【0034】本発明の一態様は、以下の構成を有する半
導体記憶装置にて好適に実施できる。すなわち、前記複
数のサブワード選択信号線の各々は、前記信号供給部と
前記複数のサブローデコーダとの間での単位長さ当たり
の抵抗値が、他の領域での単位長さ当たりの抵抗値より
も高く設定されている場合である。この場合、サブワー
ド選択信号線の負荷抵抗が増大して波形のなまりが顕著
になるが、本発明の自己増幅によってその波形なまりを
低減でき、高速動作が可能となる。
【0035】サブワード選択信号線の一部が高抵抗とな
る一例として、下記の場合がある。すなわち、前記信号
供給部と前記複数のサブローデコーダとの間には、不良
メモリセルを冗長メモリセルに切り替えるための複数の
ヒューズ素子が配置される場合である。この場合、前記
複数のサブワード選択信号線の各々は、前記複数のヒュ
ーズ素子の下方を迂回して配線される高抵抗層を有する
ことになる。
【0036】本発明の他の態様では、上述した半導体記
憶装置を含んで構成される電子機器を定義している。高
集積でかつ高速動作可能な半導体記憶装置を搭載するこ
とで、電子機器のパフォーマンスが向上する。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して具体的に説明する。
【0038】(半導体記憶装置の平面レイアウト)図1
は、本発明の実施形態に係る半導体記憶装置の平面レイ
アウト図の一例を示している。なお、この半導体記憶装
置は例えばSRAM(Static Random Access Memory)
である。図1において、この半導体記憶装置10は例え
ば4つのメモリセルアレイ20A,20B,20C,2
0Dを有している。各メモリセルアレイ20A〜20D
の記憶容量は例えば4Mビットであり、トータル記憶容
量は4M×4=16Mビットとなっている。なお、本発
明は一つのメモリセルアレイを有するものにも適用でき
る。
【0039】この半導体記憶装置10は例えば同時に1
6ビット(2バイト)のデータ書き込みまたはデータ読
み出しが可能である。図1の上側の2つのメモリセルア
レイ20A,20Bに対して、例えば上位8ビット(上
位バイト)のデータが、半導体記憶装置10の上辺12
に沿って配置された入出力端子群30を介して読み書き
される。図1の下側の2つのメモリセルアレイ20C,
20Dに対して、例えば下位8ビット(下位バイト)の
データが、半導体記憶装置10の下辺14に沿って配置
された入出力端子群32を介して読み書きされる。
【0040】同時に16ビットデータの書き込みまたは
読み出しを実施する例えば20ビットのアドレス信号
(X,Y.Z)は、半導体記憶装置10の上辺12及び
下辺14に沿ってそれぞれ配置されたアドレス端子群3
4より入力される。アドレス端子群34より入力された
X,Y,Zのアドレス信号は、半導体記憶装置10の中
央領域に配置されたXプリデコーダ40,42、Yプリ
デコーダ44及びZプリデコーダ46にてプリデコード
される。
【0041】また、半導体記憶装置10の例えば左側に
配置された2つのメモリセルアレイ20A,20Cは、
電源端子36より給電される第1の電源線50に接続さ
れている。同様に、半導体記憶装置10の例えば右側に
配置された2つのメモリセルアレイ20B,20Dは、
電源端子38より給電される第2の電源線52に接続さ
れている。本実施形態では、上位及び下位の各8ビット
データを同時に書き込みまたは読み出しするために、同
じ電源線に接続された2つのメモリセルアレイが同時に
選択されることない。従って、メモリセルアレイ20
A,20Dが同時に選択され、あるいはメモリセルアレ
イ20B,20Cが同時に選択される。
【0042】なお、半導体記憶装置10の上辺12及び
下辺14に沿って配置される端子群の中には、上述した
端子群30〜38の他にコマンド端子などが含まれてい
る。
【0043】また、メモリセルアレイ20A〜20Dの
各々には、プリデコーダ40〜46に近い一辺に信号供
給部60及び第1のヒューズ領域62が、上辺12また
は下辺14に近い他の一辺に入出力駆動回路66がそれ
ぞれ配置されている。さらに、メモリセルアレイ20A
〜20Dの各々には、電源線50,52に近いさらに他
の一辺に第2のヒューズ領域64が配置されている。
【0044】ここで、第1のヒューズ領域62には、不
良メモリセルを冗長メモリセルに切り替えるための複数
のヒューズ素子が配列されている。第2のヒューズ領域
64には、不良メモリセルへの電源供給を遮断するため
の複数のヒューズ素子が配列されている。
【0045】(メモリセルアレイの詳細)図2は、メモ
リセルアレイ20A〜20Dが共通に有する構成を示す
概略説明図である。図2において、例えばメモリセルア
レイ20CはY方向(第1の方向)のセンターにローデ
コーダ70を有する。ローデコーダ70の両側はそれぞ
れ16分割され、計32個(M1〜M32)のメモリブ
ロック80に分割されている。
【0046】一つのメモリブロック80の記憶容量は、
64ビット(Y方向)×2048ビット(X方向)=1
28kビットであり、計32個のメモリブロック80の
トータル記憶容量が4Mビットとなる。2つのメモリブ
ロック80,80の間には、両メモリブロック80,8
0に共用されるサブローデコーダ90が配置されてい
る。従って、計16個のサブローデコーダ90が設けら
れている。なお、各一つのメモリブロック80に対して
各一つのサブローデコーダ90を配置しても良い。
【0047】メモリセルアレイ20Cには、Y方向のほ
ぼ全幅に亘って、Y方向に沿って例えば512本のメイ
ンワード線MWL1,MWL2,…が設けられている。
この他、冗長メインワード線を2本備えている。
【0048】32個のメモリブロック80の各々には、
512本のメインワード線MWLのそれぞれに従属する
例えば4本のサブワード線SWL1〜SWL4が設けら
れ、計2048本のサブワード線SWLが存在する。3
2個のメモリブロック80の各々はさらに、2本の冗長
メインワード線に従属する計8本の冗長サブワード線を
有する。
【0049】ここで、上述したX,Y,Zのアドレス信
号のうち、X,Yアドレス信号は図1及び図2に示す
X,Y方向のアドレスを指定するものであり、Zアドレ
ス信号は例えば32個のメモリブロック80の中から一
つを選択するものである。
【0050】ローデコーダ70は、Xプリデコード信号
に基づいて、512本のメインワード線MWLの中から
1本を選択する。サブローデコーダ90は、一つのメモ
リブック80内にて、選択された1本のメインワード線
MWLに従属する4本のサブワード線SWL1〜4の中
から1本を選択する。この4本のサブワード線SWL1
〜4の選択には、Zプリデコード信号(ブロック選択信
号ZSB)と、Xプリデコード信号の下位4ビットが用
いられる。
【0051】このように、1本のサブワード線SWLが
選択され、さらにY及びZプリデコード信号に基づき入
出力駆動回路66が8ビット分のビット線対を選択する
ことで、一つのメモリブロック80に対して8ビットデ
ータの書き込みまたは読み出しが可能となっている。本
実施形態では、4つのメモリセルアレイ20A〜20B
の中から同時に2つが選択され、2つのメモリセルアレ
イ中の各一つのメモリブロック80にて同時に8ビット
データ(計16ビットデータ)の書き込みまたは読み出
しが可能となっている。
【0052】(サブローデコーダの詳細)図3は、(n
−1)番目及びn番目のメモリブロック領域80に共用
されるサブローデコーダ90の詳細を示している。以
下、(n−1)番目及びn番目のメモリブロック80内
のサブワード線SWL1〜4を選択するための共通な構
成について説明する。
【0053】このサブローデコーダ90には、4本のサ
ブワード選択信号線(X&Zプリデコード信号線)PD
CXZ1〜4が、X方向(第2の方向)に沿って延びて
いる。この4本のサブワード選択信号線PDCXZ1〜
4には、ハイアクティブであるサブワード選択信号がそ
れぞれ供給される。この各サブワード選択信号は、図3
に示すように、Zアドレス信号をZプリデコーダ46に
てプリデコードしたブロック選択信号ZSB(ローアク
ティブ)と、Xアドレス信号をXプリデコーダ40,4
2にてプリデコードした下位4ビットのXプリデコード
信号PDCX1〜4(ローアクティブ)とに基づいて生
成される。また、サブローデコーダ90には、上述のブ
ロック選択信号線ZSBがX方向に沿って延びており、
入出力駆動回路66まで到達している。このブロック選
択信号線ZSBは、入出力駆動回路66内のセンスアン
プの駆動あるいはYドライバ(ビット線駆動ドライバ)
の駆動などに供される。
【0054】512本のメインワード線MWL1〜51
2と、4本のサブワード選択信号線PDCXZ1〜4と
から、1本のサブワード線SWLを選択するために、5
12個のスイッチ群100が設けられている。
【0055】この各スイッチ群100は、図4に示すよ
うに、4つのトランスファーゲート102,104,1
06,108を有する。トランスファーゲート102〜
108の各々は、メインワード線MWLと反転メインワ
ード線/MWLとの論理に基づいて、4本のサブワード
選択信号線PDCXZの1本と、それと対応する1本の
サブワード線SWLとの接続/非接続を切り換える。な
お、本実施形態では、メインワード線MWLにはローア
クティブのメインワード選択信号が供給される。
【0056】例えば、メインワード線MWL1の電位が
LOW、サブワード選択信号線PDCXZ1の電位がH
IGH、他のサブワード選択信号線PDCXZ2〜4の
電位がLOWであると、メインワード線MWL1に従属
するサブワード線SWL1の電位がHIGHとなる。こ
の結果、そのサブワード線SWL1に接続されたメモリ
セル110に対するデータ書き込みまたはデータ読み出
しが可能となる。
【0057】(サブワード線の高速駆動の必要性)メモ
リの高集積化に伴い、図3のX方向のメモリセル数が多
くなる。このため、図3に示す4本のサブワード選択信
号線PDCXZ1〜4のX方向長さが長くなり、負荷抵
抗、負荷容量が大きくなる。従って、サブワード選択信
号線PDCXZに供給されるサブワード選択信号の波形
がなまり、サブワード線SWLの高速選択駆動が困難に
なる。これが第1の理由である。
【0058】第2の理由は、図1及び図3に示す第1の
ヒューズ領域62が、信号供給部60とサブローデコー
ダ90との間に存在することである。
【0059】本実施形態では、サブワード選択信号線P
DCXZ1〜4は、例えば金属第2層(アルミニウム
層)にて形成している。しかし、第1のヒューズ領域6
2のヒューズ素子が金属第2層と同層に形成されるた
め、この領域では、第1のヒューズ領域62の下方を迂
回する層、例えばポリシリコン層にてサブワード選択信
号線PDCXZ1〜4を形成している。この迂回によ
り、長さが延びることに加えて、迂回層の材質自体が金
属第2層よりも高抵抗であるため、図3図に示すよう
に、サブワード選択信号線PDCXZ1〜4は第1のヒ
ューズ領域62を迂回することで、高抵抗Rを有するこ
とになる。このために、サブワード選択信号線PDCX
Z1〜4の負荷抵抗がさらに増大している。
【0060】(自己増幅回路の例1)そこで、図3に示
すように、サブワード選択信号線PDCXZ1〜4の一
端に信号供給部60を接続すると共に、その他端に自己
増幅回路120を接続している。
【0061】この自己増幅回路120は、サブワード選
択信号PDCXZ1〜4の1本がアクティブ電位に設定
される時に、それと対応する1本のサブワード選択信号
線の自らの電位変化に基づいて、該1本のサブワード選
択信号線にアクティブ電位を供給するものである。
【0062】図5は、自己増幅回路120の一例を示す
回路図である。この自己増幅回路120は、サブワード
選択信号線PDCXZのアクティブ電位(例えばVd
d)を供給する第1の電位設定部122と、その第1の
電位設定部122とサブワード選択信号線PDCXZ1
〜4の各1本との間にそれぞれ設けられた4つの第1の
スイッチング素子(例えば第1のPMOS)124と、
サブワード選択信号線PDCXZの各々の電位変化に基
づいて、4つの第1のスイッチング素子124をそれぞ
れオン−オフする複数の第1のスイッチ制御部(例えば
第1のインバータ)126とを有する。
【0063】ここで、サブワード選択信号線PDCXZ
1〜4の全てがノンアクティブ電位例えばLOW電位
(例えば0V)であると、4つの第1のインバータ12
6の出力はHIGHとなり、4つの第1のPMOS12
4がオフ状態となる。よって、サブワード選択信号線P
DCXZ1〜4にアクティブ電位であるVdd電位は供
給されずに、ノンアクティブ電位(0V)に維持され
る。
【0064】次に、例えばサブワード選択信号線PDC
XZ1にのみ、図6に示すように、時刻t0にてノンア
クティブ電位(L)からアクティブ電位(H)に変化す
るサブワード選択信号が供給されたとする。
【0065】このとき、サブワード選択信号線PDCX
Z1のX方向の各位置X1,X2,X3での電位変化
を、自己増幅の有り無しの場合のそれぞれについて図6
に示す。ただし、信号供給部60から近い方から順に各
位置X1,X2,X3を示している。図6に示すよう
に、自己増幅無しの場合には、X方向の位置に依存し
て、信号供給部60からの距離が遠くなるほど、HIG
H電位に立ち上がるまでの時間が、t1,t2,t3
(t1<t2<t3)と長くなっている。
【0066】一方、自己増幅有りの場合には、サブワー
ド選択信号線PDCXZ1の末端側(自己増幅回路側)
の電位が、第1のインバータ126のロジックレベルの
電位VLを超えた時刻t4から自己増幅が開始される。
すなわち、時刻t4にて第1のインバータ126の出力
がHIGHからLOWに転ずるので、第1のPMOS1
26がオンし、サブワード選択信号線PDCXZの末端
側からもVdd電位が供給される。このため、サブワー
ド選択信号線PDCXZ1は両側から駆動されたことと
同じ結果となり、Vddに急速に充電されることにな
る。しかも、両側駆動とは異なり、信号供給部60をサ
ブワード選択信号線の両端に接続する必要もないため、
回路面積の増大は最小限となる。
【0067】この結果、最も充電が遅れるのは、サブワ
ード選択信号線PDCXZ1の中間点X2の位置とな
り、図6の通り時刻t5にてVdd電位に達する。しか
しこの時刻t5は、両側駆動と同等の効果によって自己
増幅無しの場合の充電完了時刻t2よりも早められる。
【0068】なお、第1のスイッチ制御部126を構成
するインバータは、CMOSトランジスタにて通常構成
される。このCMOSインバータ126には1つのPM
OSが用いられる。この場合、Vdd給電経路途中の第
1のPMOS124の電流駆動能力を、CMOSインバ
ータ126中のPMOSよりも高めておくことが好まし
い。サブワード選択信号線PDCXZ1〜4を電位Vd
dまで自己増幅させる時間を短縮できるからである。
【0069】(自己増幅回路の例2)図7は、図5とは
異なる自己増幅回路130を示している。図6に示す自
己増幅回路130は、図5に示す自己増幅回路120の
Vdd供給経路と並列に、接地経路を設けたものであ
る。
【0070】この接地経路には、サブワード選択信号線
PDCXZ1〜4の各々をノンアクティブ電位(例えば
0V)に設定する第2の電位設定部(グランド)132
と、そのグランド132とサブワード選択信号線PDC
XZ1〜4の各1本との間にそれぞれ設けられた4つの
第2のスイッチング素子(例えばNMOS)134とが
設けられる。
【0071】ここで、4つの第1のスイッチング素子
(PMOS)124のいずれか一つがオンされる前の所
定期間に、4つの第2のスイッチング素子(NMOS)
134の全てがオンされる。さらに好ましくは、4つの
PMOS124がオンされるか否かに拘わらず、あるタ
イミングで4つのNMOS134を全てオンさせて、全
てのサブワード選択信号線PDCXZをある期間にノン
アクティブ電位(0V)にリセットさせておくことが好
ましい。このために、本実施例では、4つのNMOS1
34のゲートに、Xアドレス遷移信号(ATD)を供給
している。
【0072】図8は、図7に示す自己増幅回路130の
動作を説明するためのタイミングチャートである。図8
に示すように、XアドレスADDが遷移すると、LOW
であったアドレス遷移信号ATDが一定期間HIGHと
なる。
【0073】このため、図7に示す4つのNMOS13
4が全てオンとなり、サブワード選択信号線PDCXZ
1〜4は全てLOW(0V)となる。例えば、前回にて
サブワード選択信号線PDCXZ2がアクティブ電位
(HIGH)であったとしても、他のサブワード選択信
号線PDCXZ1,3,4と同じくLOWにリセットさ
れる。
【0074】この後、例えばサブワード選択信号線PD
CXZ1に入力される信号が図8の通りアクティブ電位
(HIGH)に変化すると、上述した図5に示す自己増
幅回路120と同様に、自己増幅回路130中の一つの
インバータ126の出力がHIGHからLOWに転じ
て、PMOS124を介してサブワード選択信号線PD
CXZ1が電位Vddに自己増幅される。
【0075】このように、一旦4本のサブワード選択信
号線PDCXZ1〜4をLOWにリセットしておくと、
サブワード選択信号線PDCXZ1〜4のいずれかに残
存した電荷によって、自己増幅回路130が誤動作する
ことを確実に防止できる。
【0076】なお、この場合においても、接地経路途中
のNMOS134の電流駆動能力を、CMOSインバー
タ126中のNMOSよりも高めておくことが好まし
い。サブワード選択信号線PDCXZ1〜4を接地電位
まで放電させるのに必要な時間を短縮できるからであ
る。
【0077】(自己増幅回路の例3)図9は、図7とは
異なる自己増幅回路140を示している。図9に示す自
己増幅回路140は、図7に示す自己増幅回路130の
Vdd供給経路に、第3のスイッチング素子(例えば第
2のPMOS)142を設けたものである。
【0078】この第2のPMOS142は、NMOS1
34がオンされる期間にオフされ、Vdd電源122か
らグランド132に貫通電流が流れることを防止してい
る。
【0079】このために、本実施の形態では、4つのP
MOS142のゲートに、ブロック選択信号線ZSBを
接続している。このブロック選択信号線ZSBには、図
10に示すように、サブローデコーダ90によって駆動
されるメモリブロック80が選択されたときにLOWと
なり、非選択のときにHIGHとなるローアクティブの
信号が供給される。しかも、ブロック選択信号線ZSB
に供給される信号の選択時には、図10に示すように、
アドレス遷移信号ADDの立下りに基づいてアクティブ
電位(LOW)に変化する。よって、アドレス遷移信号
ADDによってNMOS134をオンさせてサブワード
選択信号線PDCXZ1〜4をLOWにリセットさせる
時には、ブロック選択信号線ZSBのHIGH電位によ
って第2のPMOS142を必ずオフさせているので、
第1のPMOS124のスイッチング状況に拘わらず、
上述した貫通電流を防止できる。
【0080】なお、ブロック選択信号線ZSBはサブロ
ーデコーダ80の内部をX方向に延びているので、それ
を自己増幅回路140に接続すれば、図9に示す自己増
幅回路140を構成することができる。
【0081】(自己増幅回路の例4)図11は、図9と
は異なる自己増幅回路150を示している。図11に示
す自己増幅回路150では、図9に示す自己増幅回路1
40において4つの第2のPMOSのゲートにブロック
選択信号線ZSBを共通接続していたのに代えて、Xア
ドレスの最下位のプリデコード信号PDCX1〜PDC
X4を接続している。
【0082】図12は、図11に示す自己増幅回路15
0の動作を示すタイミングチャートである。アドレス遷
移信号ATDの立ち上がりに基づいてNMOS134が
オンされて、4本のサブワード選択信号線PDCXZ1
〜4が一括してLOW電位にリセットされるまでの動作
は、図7及び図9の自己増幅回路130,140と同一
である。また、NMOS134がオンしている間は、第
2のPMOS142がオフしているので、貫通電流が流
れない点は、図9の自己増幅回路140と同一である。
【0083】この後、アドレス遷移信号ATDの立下り
に同期して、例えばサブワード選択信号線PDCXZ1
へのサブワード選択信号がLOWからHIGHに変化し
て、サブワード線SWL1が選択されるものとする。ア
ドレス遷移信号ATDの立下りによって4つのNMOS
134はオフされている。
【0084】ここで、図9の自己増幅回路140では、
ブロック選択信号線ZSBを4つの第2のPMOS14
2に共通接続していたので、ブロック選択信号線ZSB
がLOW電位(アクティブ)となると、4つの第2のP
MOS142全てが一斉にオンすることになる。
【0085】しかし、4つの第2のPMOS142の全
てをオンさせる必要はない。その後にアクティブとなる
いずれか1本のサブワード選択信号線に接続された第2
のPMOS142をオンさせるだけで充分である。
【0086】そこで、図11に示す自己増幅回路150
では、4つの第2のPMOS142のゲートに、対応す
るX方向の最下位のプリデコード信号線PDCX1〜4
を接続している。このプリデコード信号線PDCX1〜
4はローアクティブであり、図3に示すように、サブワ
ード選択信号線PDCXZ1〜4の元になる信号で、い
ずれか1本のみがアクティブとなる。
【0087】例えば、図12に示すように、後にサブワ
ード選択信号線PDCXZ1がアクティブ(HIGH)
とされる場合には、必ず、それに対応するプリデコード
信号線PDCX1がアクティブ(LOW)となる。よっ
て、この場合には、アクティブとなるプリデコード信号
線PDCX1のLOW電位によって第2のPMOS14
2のみをオンさせている。他のプリデコード信号線PD
CX2〜4はノンアクティブ(HIGH)のままである
ので、それらと対応する第2のPMOS142はオフの
ままである。
【0088】このように構成した利点は下記の通りであ
る。上述の通り例えばサブワード選択信号線PDCXZ
1にアクティブ(HIGH)の信号が供給されると、負
荷容量、負荷抵抗によって定まる時定数に従って、その
サブワード選択信号線PDCXZ1の電位が徐々に上昇
する。この選択されたサブワード選択信号線PDCXZ
1の電位変動に対して、他のサブワード選択信号線PD
CXZ2〜4が容量結合により電位変動することがあ
る。この傾向は、図9のように4つのPMOS142の
全てをオンさせることで助長される虞がある。しかし、
図11の自己増幅回路150では、選択されたサブワー
ド選択信号線PDCXZ1に対応する第2のPMOSの
みをオンさせているので、そのような事態の発生を低減
できる。この結果、多重選択を防止できる。
【0089】(自己増幅回路の例5)図13は、図11
とは異なる自己増幅回路160を示している。図11に
示す自己増幅回路150では、NMOS134のゲート
にアドレス遷移信号線ATDを接続していた。これに対
して、図13に示す自己増幅回路160では、サブワー
ド選択信号線PDCXZ1〜4の各一つの電位を反転さ
せる第2のスイッチ制御部(例えば第2のインバータ)
162の出力線を、NMOS134のゲートに接続して
いる。なお、この付加構成は、図7、図9にも適用する
ことができる。
【0090】ここで、第1のPMOS124は、例えば
図14に示すように、サブワード選択信号線PDCXZ
1の電位が、第1の論理レベルVL1以上になった時に対
応する第1のインバータ126より出力されたHIGH
電位により、オフからオンに転じ、自己増幅が開始され
る。一方、NMOS134は、例えば図14に示すよう
に、サブワード選択信号線PDCXZ2の電位が、第2
の論理レベルVL2以下になった時に対応する第2のイン
バータ162より出力されるLOW電位により、オフか
らオンに転じ、サブワード選択信号線PDCXZ2をL
OWにリセットさせる。
【0091】このとき、第1の論理レベルVL1を第2の
論理レベルVL2よりも低くしておけば、円滑な自己増幅
動作を実現できる。すなわち、第1のインバータ126
は、サブワード選択信号線の電位がアクティブ電位に移
行する初期の段階で第1のPMOS124をオンさせる
ことができる。一方第2のインバータ162は、サブワ
ード選択信号線の電位がノンアクティブ電位に移行する
初期の段階でNMOS134をオンさせることができ
る。なお、NMOS134の電流駆動能力を、第2のイ
ンバータ162を構成するNMOSトランジスタの電流
駆動能力よりも高くしておくと、サブワード選択信号線
PDCXZをLOWに引き込む時間を短縮できる。
【0092】(電子機器の説明)この半導体記憶装置1
0は、例えば、携帯機器のような電子機器に使用するこ
とができる。図15は、携帯電話機のシステムの一部の
ブロック図である。SRAMが上述した半導体記憶装置
10である。CPU200、SRAM10、フラッシュ
メモリ(flash memory)210は、バスラインにより相
互に接続されている。また、CPU200、SRAM1
0、フラッシュメモリは210、アドレス信号A0〜A
19、データ信号I/O0〜I/O15及びコマンドを伝送
するバスラインにより、相互に接続されている。さら
に、CPU200は、バスラインにより、キーボード2
20およびLCDドライバ230と接続されている。L
CDドライバ230は、バスラインにより、液晶表示部
240と接続されている。CPU200、SRAM10
およびフラッシュメモリ210でメモリシステムを構成
している。
【0093】図16は、図15に示す携帯電話機のシス
テムを備える携帯電話300の斜視図である。携帯電話
機300は、上述したキーボード220及び液晶表示部
240の他、受話部310およびアンテナ部320を含
む本体部330と、送話部340を含む蓋部350と、
を備える。
【0094】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形
実施が可能である。例えば、本発明はSRAMにのみ適
用するものに限らず、メインワード線及びサブワード線
を用いてメモリセルを選択する他の全ての半導体記憶装
置に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る半導体記憶装置の平
面レイアウト図である。
【図2】図1中の一つのメモリセルアレイの詳細を示す
概略説明図である。
【図3】図2中のサブローデコーダの詳細を示す回路図
である。
【図4】図3中のスイッチ群、メインワード線、サブワ
ード線及びサブワード選択信号線の関係を示す回路図で
ある。
【図5】図3に示す自己増幅回路の例1を示す回路図で
ある。
【図6】図5に示す自己増幅回路での自己増幅がない場
合及びある場合のそれぞれについて、サブワード選択信
号線のX方向の各位置での電位変化を示す波形図であ
る。
【図7】図3に示す自己増幅回路の例2を示す回路図で
ある。
【図8】図7に示す自己増幅回路の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【図9】図3に示す自己増幅回路の例3を示す回路図で
ある。
【図10】図9に示す自己増幅回路の動作を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図11】図3に示す自己増幅回路の例4を示す回路図
である。
【図12】図11に示す自己増幅回路の動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図13】図3に示す自己増幅回路の例5を示す回路図
である。
【図14】図13に示す自己増幅回路の動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図15】図1に示す半導体記憶装置を使用した携帯電
話機のシステムの一部のブロック図である。
【図16】図15に示すシステムを用いた携帯電話機の
外観斜視図である。
【符号の説明】
10 半導体記憶装置(SRAM) 20A〜20D メモリセルアレイ 30,32 入出力端子群 34 アドレス端子群 36,38 電源端子 40,42 Xプリデコーダ 44 Yプリデコーダ 46 Zプリデコーダ 50,52 電源線 60 信号供給部 62 第1のヒューズ領域 64 第2のヒューズ領域 66 入出力駆動回路 70 ローデコーダ 80 メモリブロック 90 サブローデコーダ 100 スイッチ群 102〜108 トランスファーゲート 110 メモリセル 120 自己増幅回路 122 第1の電位設定部(Vdd) 124 第1のスイッチング素子(第1のPMOS) 126 第1のスイッチ制御部(第1のインバータ) 130 自己増幅回路 132 第2の電位設定部(グランド) 134 第2のスイッチング素子(NMOS) 140 自己増幅回路 142 第3のスイッチング素子(第2のPMOS) 150 自己増幅回路 160 自己増幅回路 162 第2のスイッチ制御部(第2のインバータ) PDCXZ1〜4 サブワード選択信号線 ATD アドレス遷移信号線 ZSB ブロック選択信号線 PDCX1〜4 X下位アドレスのプリデコード信号線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B015 HH01 HH03 JJ21 JJ31 KA24 KA27 KA28 KB45 NN09 PP01 5B025 AD02 AD03 AE05

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリセルアレイと、前記メモリセルア
    レイ内にて第1の方向に沿って延びる複数のメインワー
    ド線と、 前記複数のメインワード線の1本を選択するローデコー
    ダと、 前記メモリセルアレイを前記第1の方向にて分割した複
    数のメモリブロックと、 前記複数のメモリブロックの各々に配置され、前記複数
    のメインワード線にそれぞれ従属する複数のサブワード
    線と、 前記複数のメモリブロックに対応して設けられ、それぞ
    れ前記第2の方向に沿って延びる複数のサブワード選択
    信号線を有して前記複数のサブワード線の1本を選択す
    る複数のサブローデコーダと、 前記第2の方向の一端に設けられ、前記複数のサブロー
    デコーダの各々に配置された前記複数のサブワード選択
    信号線に複数のサブワード選択信号をそれぞれ供給する
    信号供給部と、 前記第2の方向の他端に設けられ、前記複数のサブロー
    デコーダの各々に配置された前記複数のサブワード選択
    信号線の電位を自己増幅する複数の自己増幅回路と、 を有し、 前記複数の自己増幅回路の各々は、前記複数のサブワー
    ド選択信号の一つがアクティブ電位に設定される時に、
    それと対応する1本の前記サブワード選択信号線の電位
    変化に基づいて、該1本の前記サブワード選択信号線を
    前記アクティブ電位に設定することを特徴とする半導体
    記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記複数の自己増幅回路の各々は、前記複数のサブワー
    ド選択信号線の各々を前記アクティブ電位に設定する第
    1の電位設定部と、 前記第1の電位設定部と前記複数のサブワード選択信号
    線の各1本との間にそれぞれ設けられた複数の第1のス
    イッチング素子と、 前記複数のサブワード選択信号線の各々の電位変化に基
    づいて、前記複数の第1のスイッチング素子をそれぞれ
    オン−オフする複数の第1のスイッチ制御部と、 を有することを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記複数の自己増幅
    回路の各々は、前記複数のサブワード選択信号線の各々
    をノンアクティブ電位に設定する第2の電位設定部と、 前記第2の電位設定部と前記複数のサブワード選択信号
    線の各1本との間にそれぞれ設けられた複数の第2のス
    イッチング素子と、 を有し、 少なくとも前記複数の第1のスイッチング素子のいずれ
    か一つがオンされる前の所定期間に、前記複数の第2の
    スイッチング素子の全てがオンされることを特徴とする
    半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記複数の自己増幅回路の各々は、 前記複数の第1のスイッチング素子の各一つと、それと
    対応する前記サブワード選択信号線との間にそれぞれ設
    けられた複数の第3のスイッチング素子をさらに有し、
    前記複数の第3のスイッチング素子は、前記複数の第
    2のスイッチング素子がオンされる期間にオフしている
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4において、 前記複数の自己増幅回路の各々に設けられた前記複数の
    第2のスイッチング素子は、前記メモリセルアレイ中の
    メモリセルを選択するアドレスが遷移される度に所定期
    間アクティブとなるアドレス遷移信号に基づいて、一括
    してオンされることを特徴とする半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記複数のサブローデコーダの各々には、対応する前記
    メモリブロックが選択される時にアクティブ電位となる
    ブロック選択信号線が、前記第2の方向に沿って延びて
    いることを特徴とする半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記複数の第3のスイッチング素子の全ては、前記ブロ
    ック選択信号線がアクティブ電位となる期間に亘ってオ
    ンされることを特徴とする半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 請求項6において、 前記信号供給部は、前記複数のサブワード線の1本を選
    択する複数のプリデコード信号線と前記ブロック選択信
    号線との論理に基づいて、前記複数のサブローデコーダ
    のいずれかに設けられた前記複数のサブワード選択信号
    線の1本をアクティブに設定することを特徴とする半導
    体記憶装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 前記複数の第3のスイッチング素子の各々は、対応する
    前記プリデコード信号線の電位に基づいてオン−オフさ
    れることを特徴とする半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 請求項3乃至9のいずれかにおいて、 前記複数の第1のスイッチ制御部の各々は、対応する前
    記サブワード選択信号線の電位を論理反転する第1のイ
    ンバータを含み、 前記複数の第1のスイッチング素子の各々は、前記第1
    のインバータの出力がゲートに供給される第1のトラン
    ジスタを含んでいることを特徴とする半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 前記第1のトランジスタの電流駆動能力を、前記第1の
    インバータを構成するトランジスタの電流駆動能力より
    も高くしたことを特徴とする半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 請求項10または11において、 前記複数のサブワード選択信号線の各々の電位変化に基
    づいて、前記複数の第2のスイッチング素子をそれぞれ
    オン−オフする複数の第2のスイッチ制御部をさらに有
    することを特徴とする半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 請求項12において、 前記複数の第2のスイッチ制御部の各々は、対応する前
    記サブワード選択信号線の電位を論理反転する第2のイ
    ンバータを含み、 前記複数の第2のスイッチング素子の各々は、前記第2
    のインバータの出力がゲートに供給される第2のトラン
    ジスタを含んでいることを特徴とする半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】 請求項13において 前記第2のトランジスタの電流駆動能力を、前記第2の
    インバータを構成するトランジスタの電流駆動能力より
    も高くしたことを特徴とする半導体記憶装置。
  15. 【請求項15】 請求項13または14において、 前記第1のインバータの論理レベルを、前記第2のイン
    バータの論理レベルより低く設定したことを特徴とする
    半導体記憶装置。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至13のいずれかにおい
    て、 前記複数のサブワード選択信号線の各々は、前記信号供
    給部と前記複数のサブローデコーダとの間での単位長さ
    当たりの抵抗値が、他の領域での単位長さ当たりの抵抗
    値よりも高く設定されていることを特徴とする半導体記
    憶装置。
  17. 【請求項17】 請求項16において、 前記信号供給部と前記複数のサブローデコーダとの間に
    は、不良メモリセルを冗長メモリセルに切り替えるため
    の複数のヒューズ素子が配置され、前記複数のサブワー
    ド選択信号線の各々は、前記複数のヒューズ素子の下方
    を迂回して配線される高抵抗層を有することを特徴とす
    る半導体記憶装置。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至17のいずれかに記載の
    半導体記憶装置を有する電子機器。
JP2001316821A 2001-10-15 2001-10-15 半導体記憶装置及び電子機器 Withdrawn JP2003123481A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001316821A JP2003123481A (ja) 2001-10-15 2001-10-15 半導体記憶装置及び電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001316821A JP2003123481A (ja) 2001-10-15 2001-10-15 半導体記憶装置及び電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003123481A true JP2003123481A (ja) 2003-04-25

Family

ID=19134775

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001316821A Withdrawn JP2003123481A (ja) 2001-10-15 2001-10-15 半導体記憶装置及び電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003123481A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5461526B2 (ja) 電気的メモリ動作におけるダイナミック電力セービングのためのシステム及び方法
JP3024687B2 (ja) 半導体記憶装置
JP2501993B2 (ja) 半導体記憶装置
JPH0652685A (ja) パワーオンリセット制御型ラッチ型行ラインリピータを有する半導体メモリ
US6791897B2 (en) Word line driving circuit
JPH05266669A (ja) シーケンス型ラッチ型行ラインリピータを有する半導体メモリ
US20040047404A1 (en) Semiconductor memory device having repeaters located at the global input/output line
JP3754593B2 (ja) データビットを記憶するメモリーセルを有する集積回路および集積回路において書き込みデータビットをメモリーセルに書き込む方法
JPH05334876A (ja) メモリ行ライン選択用ラッチ型リピータを持った半導体メモリ
JPWO2003071553A1 (ja) 半導体集積回路
US7212464B2 (en) Semiconductor memory device having a plurality of latch circuits coupled to each read amplifier
US6765842B2 (en) Hole driver in semiconductor memory device
KR19980080620A (ko) 다이나믹형 ram
US6765845B2 (en) Hierarchical word line scheme with decoded block selecting signals and layout method of the same
JPH081754B2 (ja) メモリ回路
KR970000880B1 (ko) 반도체 메모리 장치
JPH10173153A (ja) 半導体記憶装置
US6765843B2 (en) Semiconductor memory device with efficient buffer control for data buses
JP2003123481A (ja) 半導体記憶装置及び電子機器
JP2001338490A (ja) 半導体記憶装置
JP3846277B2 (ja) 半導体記憶装置及び電子機器
US7064985B2 (en) Source line driver
JP2003281893A (ja) 半導体記憶装置及び電子機器
JP2003196985A (ja) 半導体メモリ及び半導体メモリのビットライト又はバイトライト方法
US10891992B1 (en) Bit-line repeater insertion architecture

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050104