JP2003123436A - ビデオカセットテープ並びにビデオ記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビデオカセットテープの磁気テープを再生す
ることなく、その記録内容を簡単に確認可能にする。 【解決手段】 磁気テープ３０２とは別に半導体メモリ
３２を内蔵するビデオカセットテープ３０を使用して映
像信号を記録する時、任意のタイミングで１フレーム分
の映像信号をフレームバッファ１６に取り込み、この映
像信号をサイズ変更／圧縮・伸長回路１８によりサイズ
縮小した後圧縮処理し、磁気テープの記録内容を表す履
歴用の静止画像として半導体メモリ３２に記録する。半
導体メモリ３２に記録された静止画像はサイズ変更／圧
縮・伸長回路１８により伸長処理された後サイズ拡大さ
れてフレームバッファ１６からテレビ信号処理回路２０
に出力され、テレビ信号処理回路２０でテレビ信号に変
換されて表示部３４に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープを再生
することなく、該磁気テープに記録されている記録内容
の履歴を確認できるようにしたビデオ記録再生装置、並
びにこのビデオ記録再生装置に使用されるビデオカセッ
トテープに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】例えば、ビデオカメラを使用して長年に
わたり種々の映像を撮り続けると記録済みのビデオカセ
ットテープの数が増えてくる。このため、個々のビデオ
テープセットに記録されている内容を使用者が確認しよ
うとすると、従来においては、ビデオカセットテープを
記録再生装置により最初から最後まで再生するか、また
は、高速再生（早送り再生）するなど、一度はビデオカ
セットテープを再生する必要がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このように従
来の確認方法は、記録されている映像信号を全て再生す
るため、ビデオカセットテープの記録内容を正確に確認
することができるが、記録時間の長いビデオカセットテ
ープになると、その再生にも長い時間がかかる。その結
果、使用者が記録済みビデオカセットテープの内容を確
認した上で、別の映像をそのビデオテープに上書き記録
しようとする場合、その可否を判断するには、ビデオテ
ープの再生が終わるまで待つ必要があり、多くの時間が
かかるという問題がある。したがって、ビデオカセット
テープの整理をしたいと思っていても、記録内容確認作
業の煩雑さのために、ほとんど整理されないまま放置状
態に置かれているが現状である。

【０００４】本発明は、上述のような問題を解決するた
めになされたもので、ビデオカセットテープに記録内容
の履歴を記録できる機能を付加することにより、ビデオ
カセットテープの磁気テープを再生することなく、その
記録内容を簡単に確認できるようにしたビデオ記録再生
装置、並びにこのビデオ記録再生装置に使用されるビデ
オカセットテープを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、筐体と、前記筐体内に収容され映像信号の
記録再生用の磁気テープとを有するビデオカセットテー
プであって、前記筐体に前記磁気テープとは別の記録媒
体が設けられていることを特徴とする。

【０００６】また、本発明は、磁気テープとこの磁気テ
ープとは別の記録媒体を備えるビデオカセット用のビデ
オ記録再生装置であって、映像信号の前記磁気テープへ
の記録時に任意のタイミングで１フレーム分の映像信号
を取り込んで前記磁気テープの記録内容を表す履歴用の
静止画像として処理し、該静止画像を前記記録媒体に順
次記録する画像処理手段を備えることを特徴とする。

【０００７】本発明のビデオカセットテープにおいて
は、磁気テープとは別に記録媒体が設けられているた
め、この記録媒体に磁気テープに記録された映像の履歴
情報を記録することができ、この記録履歴から磁気テー
プの記録内容を容易に判断することが可能になる。

【０００８】また、本発明のビデオ記録再生装置におい
ては、磁気テープとは別に記録媒体を内蔵するビデオカ
セットテープを使用して映像信号を記録する時、任意の
タイミングで１フレーム分の映像信号を取り込み、磁気
テープの記録内容を表す履歴用静止画像として処理し、
この静止画像を記録媒体に順次記録する構成にしたの
で、記録媒体の履歴用静止画像を再生するだけで、磁気
テープの記録内容を簡単に確認することができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図１は本発明の実施
の形態におけるビデオ記録再生装置及びこれに使用され
るビデオカセットテープの一例を示す全体の構成図、図
２は本発明の実施の形態における磁気テープ及び半導体
メモリへの画像の記録状態を示す説明図である。

【００１０】図１において、１０はビデオカメラ、３０
はビデオカセットテープであり、前記ビデオカメラ１０
は、カメラブロック１２、映像信号処理回路１４、フレ
ームバッファ１６、サイズ変更／圧縮・伸長回路１８、
テレビ信号処理回路２０を備えている。また、前記ビデ
オカセットテープ３０は、矩形状の筐体３０１と、この
筐体３０１内に収容された、映像信号を記録し再生でき
る磁気テープ３０２とを有し、さらに、筐体３０１の内
側には、磁気テープ３０２に記録された映像信号の履歴
情報を記録する記録媒体、例えば１Ｍバイト程度の半導
体メモリ３２が設けられている。

【００１１】なお、半導体メモリ３２を筐体３０１の内
側に設けた場合、半導体メモリ３２の汚損及び破損を防
止できる。また、半導体メモリ３２は筐体３０１の外側
に設けられるようにしてもよい。

【００１２】前記カメラブロック１２は、連続して撮影
される画像を光電変換することにより得られる映像信号
を輝度、色差を含むベースバンド信号に変換するもので
ある。前記映像信号処理回路１４は、カメラブロック１
２からのベースバンド信号を変調して磁気テープへの記
録が可能な信号に変換するものである。また、前記フレ
ームバッファ１６は、カメラブロック１２からのベース
バンド信号の１フレーム分の映像信号を任意のタイミン
グで取り込んで一時記憶するものである。前記サイズ変
更／圧縮・伸長回路１８は、フレームバッファ１６に記
憶した映像信号をサイズ縮小した後、ＪＰＥＧフォーマ
ット等に圧縮処理し、履歴用の静止画像としてリード／
ライト部２２により半導体メモリ３２に記録し、かつ半
導体メモリ３２に記録された静止画像をＪＰＥＧフォー
マット等に伸長処理した後サイズ拡大してフレームバッ
ファ１６に出力するものである。前記テレビ信号処理回
路２０は、フレームバッファ１６に取り込まれた伸長後
の静止画像信号をテレビ信号に変換してテレビ受像機等
の表示部３４に出力するように構成されている。

【００１３】なお、フレームバッファ１６及びサイズ変
更／圧縮・伸長回路１８は、請求項に記載した画像処理
手段を構成する。

【００１４】次に、上記のように構成された本実施の形
態におけるビデオ信号記録再生装置の動作について説明
する。図１において、カメラブロック１２で撮影された
画像は光電変換された後、輝度、色差を含むベースバン
ド信号に変換され、映像信号処理回路１４に出力され
る。この映像信号処理回路１４では、ベースバンド信号
を変調して磁気テープへの記録が可能な映像信号に変換
し、この映像信号は図示省略の記録手段によりビデオカ
セットテープ３０の磁気テープ３０２に記録される。

【００１５】図２（Ａ）は、この時の磁気テープ３０２
への映像信号の記録例を示すもので、磁気テープ３０２
の領域Ａ１〜Ａ４は、それぞれ１回の撮影で連続記録さ
れる領域を示している。また、図２（Ｂ）は、半導体メ
モリ３２への履歴用静止画像の記録例を示すもので、半
導体メモリ３２上の領域Ｂ１〜Ｂ４は、上記領域Ａ１〜
Ａ４の撮影時に磁気テープ３０２に記録される映像信号
の任意の１フレームをＪＰＥＧ圧縮し静止画像として記
録した場合を示している。

【００１６】磁気テープ３０２に記録される映像信号の
記録履歴を半導体メモリ３２に記録する場合は、ビデオ
カメラ１０で撮影され、かつ光電変換された映像信号を
磁気テープに記録する時の１回の連続撮影中における任
意のタイミングで１フレーム分の映像信号をフレームバ
ッファ１６に取り込む。この映像信号はサイズ変更／圧
縮・伸長回路１８で、例えば３２０×２４０画素の画像
サイズに縮小され、さらに、ＪＰＥＧフォーマット等に
圧縮処理された後、履歴用の静止画像としてリード／ラ
イト部２２によりビデオカセットテープ３０の設けた半
導体メモリ３２に記録される。この時、半導体メモリ３
２には、履歴用の静止画像と共に記録時の時間データと
トラックデータも同時に記録される。

【００１７】なお、サイズ変更／圧縮・伸長回路１８で
縮小される映像信号の画像サイズは、使用できる半導体
メモリ３２の容量と、履歴用として記録される静止画像
の枚数から最適なものを選択すればよく、３２０×２４
０画素サイズのものに限定されず、他のサイズのもので
もよい。

【００１８】また、半導体メモリ３２の容量不足によ
り、例えば磁気テープ３０２の領域Ａ４への撮影画像の
記録時に取り込んだ履歴用静止画像の記録ができないよ
うな場合は、図２（Ｂ）に示すように、最も古い履歴用
静止画像が記録されている領域Ｂ１の静止画像データを
消去し、これに代えて磁気テープ３０２の領域Ａ４への
撮影画像の記録時に取り込んだ履歴用静止画像を図２
（Ｃ）に示すように記憶する。以下同様にして、メモリ
容量がなくなったならば、古い履歴用静止画像から順に
消去していく。

【００１９】また、ビデオカセットテープ３０の磁気テ
ープ３０２に記録した映像の内容を確認する場合は、半
導体メモリ３２に記録されている履歴用の静止画像をリ
ード／ライト部２２により読み出してサイズ変更／圧縮
・伸長回路１８に取り込み、伸長処理した後サイズ拡大
してフレームバッファ１６に出力し一時記憶させる。そ
して、フレームバッファ１６から読み出された静止画像
データはテレビ信号処理回路２０によりテレビ信号に変
換されて表示部３４に出力され表示される。この時、半
導体メモリ３２からの履歴用静止画像データの読み出し
は非常に高速であるため、履歴用静止画像の表示部３４
への表示は瞬時に行われる。また、表示部３４に履歴用
の静止画像を表示する方法としては、１画像１画面方式
または複数画像１画面方式などで行われる。また、半導
体メモリ３２から履歴用の静止画像データを読み出す時
に静止画像データと共に時間データ及びトラックデータ
も読み出される。したがって、ユーザが磁気テープ上の
記録画像を再生したい場合は、この時間データとトラッ
クデータの位置まで磁気テープを高速で早送りして再生
することができる。

【００２０】このような本実施の形態におけるビデオカ
セットテープ３０によれば、磁気テープ３０２とは別に
半導体メモリ３２が設けられているため、この半導体メ
モリ３２に磁気テープ３０２に記録された映像の履歴情
報を記録することができ、この記録履歴から磁気テープ
３０２の記録内容を容易に判断することができる。

【００２１】また、本実施の形態におけるビデオ信号記
録再生装置によれば、磁気テープ３０２とは別に半導体
メモリ３２を内蔵するビデオカセットテープ３０を使用
して映像信号を記録する時、任意のタイミングで１フレ
ーム分の映像信号を取り込むことにより、磁気テープの
記録内容を表す履歴用静止画像として処理し、この静止
画像を半導体メモリ３２に順次記録する構成にしたの
で、半導体メモリ３２の履歴用静止画像を再生するだけ
で、磁気テープの記録内容を簡単に確認することがで
き、これにより、ビデオカセットテープ管理の利便性を
飛躍的に向上できる。

【００２２】なお、上記実施の形態では、履歴用静止画
像の記録に半導体メモリ３２を用いた場合について説明
したが、本発明はこれに限定されず、半導体メモリ以外
の記録媒体であってもよい。

【００２３】

【発明の効果】以上のように、本発明のビデオカセット
テープによれば、磁気テープとは別に記録媒体が設けら
れているため、この記録媒体に磁気テープに記録された
映像の履歴情報を記録することができ、この記録履歴か
ら磁気テープの記録内容を容易に判断することができ
る。

【００２４】また、本発明のビデオ信号記録再生装置に
よれば、磁気テープとは別に記録媒体を内蔵するビデオ
カセットテープを使用して映像信号を記録する時、任意
のタイミングで１フレーム分の映像信号を取り込み、磁
気テープの記録内容を表す履歴用静止画像として処理
し、この静止画像を記録媒体に順次記録する構成にした
ので、記録媒体の履歴用静止画像を再生するだけで、磁
気テープの記録内容を簡単に確認することができ、ビデ
オカセットテープ管理の利便性を飛躍的に向上できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態におけるビデオ記録再生装
置及びこれに使用されるビデオカセットテープの一例を
示す全体の構成図である。

【図２】本発明の実施の形態における磁気テープ及び半
導体メモリへの画像の記録状態を示す説明図である。本
発明かかる撮像素子の平面図である。

【符号の説明】

１０……ビデオカメラ、１２……カメラブロック、１４
……映像信号処理回路、１６……フレームバッファ、１
８……サイズ変更／圧縮・伸長回路、２０……テレビ信
号処理回路、２２……リード／ライト部、３０……ビデ
オカセットテープ、３０１……筐体、３０２……磁気テ
ープ、３２……半導体メモリ、３４……表示部。

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 筐体と、前記筐体内に収容され映像信号
   の記録再生用の磁気テープとを有するビデオカセットテ
   ープであって、 前記筐体に前記磁気テープとは別の記録媒体が設けられ
   ている、ことを特徴とするビデオカセットテープ。
2. 【請求項２】 前記記録媒体は半導体メモリであること
   を特徴とする請求項１記載のビデオカセットテープ。
3. 【請求項３】 前記記録媒体は前記筐体の内部に設けら
   れていることを特徴とする請求項１記載のビデオカセッ
   トテープ。
4. 【請求項４】 前記記録媒体は、前記磁気テープに記録
   された映像信号の履歴情報を記録することを特徴とする
   請求項１記載ビデオカセットテープ。
5. 【請求項５】 磁気テープとこの磁気テープとは別の記
   録媒体を備えるビデオカセット用のビデオ記録再生装置
   であって、 映像信号の前記磁気テープへの記録時に任意のタイミン
   グで１フレーム分の映像信号を取り込んで前記磁気テー
   プの記録内容を表す履歴用の静止画像として処理し、該
   静止画像を前記記録媒体に順次記録する画像処理手段を
   備える、 ことを特徴とするビデオ記録再生装置。
6. 【請求項６】 前記画像処理手段は、前記記録媒体に記
   録された静止画像を再生処理する機能を備えることを特
   徴とする請求項５記載のビデオ記録再生装置。
7. 【請求項７】 前記画像処理手段は、前記１フレーム分
   の映像信号を一時記憶するフレームバッファと、前記フ
   レームバッファに記憶された映像信号をサイズ縮小した
   後圧縮処理して履歴用の静止画像として前記記録媒体に
   記録し、かつ前記記録媒体に記録された静止画像を伸長
   処理した後サイズ拡大して前記フレームバッファに出力
   するサイズ変更／圧縮・伸長回路とを備えることを特徴
   とする請求項５記載のビデオ記録再生装置。
8. 【請求項８】 前記フレームバッファに取り込まれた伸
   長後の静止画像信号をテレビ信号に変換するテレビ信号
   処理手段を備えることを特徴とする請求項７記載のビデ
   オ記録再生装置。
9. 【請求項９】 前記記録媒体は半導体メモリであること
   を特徴とする請求項５記載のビデオ記録再生装置。
10. 【請求項１０】 前記半導体メモリは、該半導体メモリ
    に記録された静止画像量が半導体メモリの容量以上にな
    った時は記録の古い静止画像から消去されるように構成
    されていることを特徴とする請求項５記載のビデオ記録
    再生装置。
11. 【請求項１１】 前記記録媒体には前記履歴用の静止画
    像と共に記録時の時間データとトラックデータも同時に
    記録されることを特徴とする請求項５記載のビデオ記録
    再生装置。