JP2003122814A - フリープラン対応型住宅の建設情報流通支援システム - Google Patents
フリープラン対応型住宅の建設情報流通支援システムInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 壁枠組工法のスチールハウスなどのフリープ
ラン対応型住宅の建設情報をネットワークにより流通さ
せる建設情報流通支援システムを提供する。 【解決手段】 フリープラン対応型住宅のデジタル化さ
れた建設情報を流通させるための管理者サーバーと参加
者端末とからなる建設情報流通支援システムであって、
前記管理者サーバーは前記建設情報の送受信手段を有
し、かつ前記管理者サーバー内には前記建設情報を格納
した建設情報流通サイトが構築されており、前記参加者
端末は、前記建設情報流通サイトへのアクセス手段およ
び前記建設情報の送受信手段と、受信した前記建設情報
の編集手段とを有しており、前記建設情報は参加者端末
においてカスタマイズが可能であることを特徴とするフ
リープラン対応型住宅の建設情報流通支援システム。
ラン対応型住宅の建設情報をネットワークにより流通さ
せる建設情報流通支援システムを提供する。 【解決手段】 フリープラン対応型住宅のデジタル化さ
れた建設情報を流通させるための管理者サーバーと参加
者端末とからなる建設情報流通支援システムであって、
前記管理者サーバーは前記建設情報の送受信手段を有
し、かつ前記管理者サーバー内には前記建設情報を格納
した建設情報流通サイトが構築されており、前記参加者
端末は、前記建設情報流通サイトへのアクセス手段およ
び前記建設情報の送受信手段と、受信した前記建設情報
の編集手段とを有しており、前記建設情報は参加者端末
においてカスタマイズが可能であることを特徴とするフ
リープラン対応型住宅の建設情報流通支援システム。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、フリープラン対応
型住宅（その一例として、スチールハウス（板厚１ｍｍ
前後の薄板軽量形鋼による枠材と構造用面材による鉄鋼
系パネル構造））のデジタル化された建設情報を、ＷＡ
Ｎ（Wide Area Network）などのネットワークを利用し
て流通させる建設情報流通支援システムを提供する。な
お、本明細書中の「建設情報」には、住宅施工業者がフ
リープラン対応型住宅を建設する際に必要となる一般図
（意匠図、構造図、設備図等）、構造設計書、施工図、
製造データ等の情報が該当する。 【０００２】 【従来の技術】通常の一戸建て住宅は、一般的に個々の
依頼主の好みなどを反映した一品生産が基本である。そ
のため、一戸建て住宅の建築時に作成された設計図、施
工図、材料発注書などの建設情報は、一度使用された後
は一定期間経過後に処分されることが多い。近年では建
築のプレファブ化が普及し始めたことで建設情報が再利
用されることもあるが、それはあくまで同一企業内にお
いて建築業務の効率化を図るものでしかない。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】すなわち従来では、建
設情報は同一企業内で設計の簡略化を行う等のごく限ら
れた範囲でしか再利用されておらず、他企業が施工した
住宅の建設情報を流用して住宅の建築をすることは通常
ありえないことであった。 【０００４】ここで、他企業が施工した住宅の建設情報
を流用することが困難な理由としては、以下の事項が考
えられる。 （１）住宅を構成する部材の規格が企業相互間ですべて
共通していないため、建設情報の流用自体が前提として
そもそも困難である。 （２）建設情報を流用する場合、建設情報をまったくそ
のまま使用するケースは稀であり、ある程度の修正が必
要となるのが通常である。しかし、建設情報の保存様式
は企業毎に異なっており、特に紙媒体による場合には容
易に修正できないため再利用に非常に手間がかかる。 （３）さらに、従来では建設情報を提供する企業と、そ
れを利用する企業との双方のメリットが比較的に少ない
ため、あえて他企業に建設情報の提供を申し出る必要性
自体が乏しかった。 【０００５】一方、近年ではフリープラン対応型住宅の
一例として、板厚１ｍｍ前後の薄板軽量形鋼による枠材
と構造用面材による鉄鋼系パネル構造のスチールハウス
が注目を集めている。このスチールハウスでは、枠材の
材料（薄鋼板製）および工法の規格が共通化されている
ため、建設情報の流用も比較的容易である。しかしなが
ら、このようなスチールハウスの建設情報についても、
複数の企業間で建設情報を流通させる手段がないため、
他企業が施工した住宅の建設情報を有効に活用して住宅
の建築をすることは、従来の常識からすればやはり困難
である。 【０００６】本発明は、上記従来技術の欠点に鑑みてさ
れたものであり、フリープラン対応型住宅（スチールハ
ウスなど）の建設情報をネットワークにより流通させる
建設情報流通支援システムを提供することを目的とす
る。 【０００７】 【課題を解決するための手段】本発明は、材料および工
法の規格が共通化されており、自由に設計変更が可能な
フリープラン対応型住宅のデジタル化された建設情報を
流通させるための管理者サーバーと参加者端末とからな
る建設情報流通支援システムであって、前記管理者サー
バーは前記建設情報の送受信手段を有し、かつ前記管理
者サーバー内には前記建設情報を格納した建設情報流通
サイトが構築されており、前記参加者端末は、前記建設
情報流通サイトへのアクセス手段および前記建設情報の
送受信手段と、受信した前記建設情報の編集手段とを有
しており、前記建設情報は参加者端末において設計変更
が可能であることを特徴とする。 【０００８】 【実施の形態】以下、本発明の実施形態の一例として、
スチールハウスの場合における本発明の実施形態につい
て、図１を参照しつつ説明する。本発明の建設情報流通
支援システムは、スチールハウスの部材供給元を兼ねる
システム管理者側の管理者サーバーと、スチールハウス
工法による住宅施工業者（フレーマー）が使用する参加
者端末とから構成される。管理者サーバーと、参加者端
末とは、通信回線で接続されてネットワーク（ＷＡＮ）
を構成している。この場合において、通信回線は、有線
または無線およびこれらの組み合わせによる公知の通信
手段（例えば、専用回線、一般電話回線、ＩＳＤＮ、携
帯電話回線、ＦＷＡ（加入者系無線アクセスシステム:F
ixed Wireless Access）、無線ＬＡＮシステム、ＣＡＴ
Ｖ（ケーブルテレビ）、ｘＤＳＬ（Digital Subscriber
Line）等）で構成される。 【０００９】また本実施形態では、材料および工法の規
格が共通化されているスチールハウスの建設情報（本実
施形態では、構造設計書、枠組パネル施工図、枠組パネ
ル配置図、形鋼発注書・製造データ等）が流通の対象と
なる。なお、フレーマーが作成した建設情報に限らず、
管理者が作成したスチールハウスの建設情報を流通させ
る場合もある。 【００１０】流通対象の建設情報には管理のために物件
毎に物件番号が付されている。また建設情報はネットワ
ーク間での送受信および任意の設計変更が可能なように
デジタル化されており、建設情報の種類ごとにファイル
形式が統一されていることが要求される。各建設情報の
ファイル形式は一般に普及しているソフトウエアのもの
であってよい。例えば、構造設計書および形鋼発注書・
製造データはｘｌｓファイル（Microsoft Excel（商
標）のファイル形式）、枠組パネル施工図および枠組パ
ネル配置図はｄｗｇファイル（AutoCAD（商標）のファ
イル形式）が好ましい。 【００１１】管理者サーバーは、建設情報流通サイト内
の情報を格納する記憶手段と、各部の制御、データ転
送、演算、データの一時格納などを行なう制御手段とを
備えている。この管理者サーバーには、参加者端末から
ネットワークによりアクセス可能な建設情報流通サイト
が設けられている。なお、本発明では、管理者サーバー
側でアプリケーションを管理するＡＳＰ（Application
Service Provider:アプリケーションサービスプロパイ
ダ）とするのが好ましい。これは、パスワード認証によ
って、建設情報流通支援システムへの参加者を一定基準
を満たした住宅施工業者（フレーマー）に限定し、建設
されるスチールハウスの品質を確保するためである。ま
た、ＡＳＰを採用することで、参加者端末側の負担とシ
ステム運営のコスト軽減をも図ることができる。 【００１２】建設情報サイトの内部構成は、図１に示す
ように、（Ａ）実例集、（Ｂ）発注業務、（Ｃ）新規受
付、の項目などからなる。 【００１３】（Ａ）「実例集」では、建設情報に基づい
て施工されたスチールハウスの実例（住宅の完成写真、
間取り図、面積や工数等の情報など）が展示されてい
る。実例集は、例えば「実例ａ」「実例ｂ」・・・「実
例ｎ」のように、フォルダ流通対象の建設情報毎にまと
められており、該当する実例を住宅の工期・住宅の坪数
・物件番号等の条件によって検索可能なように構成され
ている。 【００１４】（Ｂ）「発注業務」は、管理者の取り扱っ
ている建設情報をフレーマーが発注する場合に用いる
「設計発注」と、施工時に必要なスチールハウス用の形
鋼材などをフレーマーが発注する場合に用いる「部材発
注」とから構成されている。 【００１５】（Ｂ１）「設計発注」は、フレーマーが管
理者に建設情報注文データを受け渡すための「建設情報
注文」フォルダと、管理者がフレーマーに建設情報を引
き渡すための「建設情報引渡」フォルダとから構成され
ている。なお、「建設情報注文」フォルダおよび「建設
情報引渡」フォルダはフレーマー毎に作成されており、
「建設情報注文」フォルダおよび「建設情報引渡」の各
フォルダは管理者によるＡＳＰの設定によって、管理者
と特定のフレーマーのみがアクセス可能なようになって
いる。 【００１６】（Ｂ２）「部材発注」の項目は、フレーマ
ーが管理者に部材注文書データおよびスチールハウスの
形鋼部材等の発注書（ｘｌｓファイル形式の形鋼発注
書）を受け渡すための「部材注文」フォルダから構成さ
れている。なお、「部材注文」フォルダは、フレーマー
毎に作成されており、「部材注文」の各フォルダは管理
者によるＡＳＰの設定によって、管理者と特定のフレー
マーのみがアクセス可能なようになっている。 【００１７】（Ｃ）「新規受付」の項目は、フレーマー
が作成した住宅の建設情報を管理者へ売却する場合に使
用されるものであり、「新規受付」内には、フレーマー
から管理者に対してスチールハウスの建設情報等を受け
渡すためのフォルダが設けられている。 【００１８】フレーマーが使用する参加者端末は、建設
情報を格納する記憶手段と、各部の制御、データ転送、
演算、データの一時格納などを行なう制御手段と、入出
力手段（ディスプレイ、キーボード、ポインティングデ
バイス等）を備えている。 【００１９】また、参加者端末には建設情報の編集手段
として、建設情報のファイル（ｘｌｓファイルやｄｗｇ
ファイル）を編集可能なソフトウエア（例えば、Micros
oftExcel（商標）、AutoCAD（商標）など）がインスト
ールされている。 【００２０】本発明の建設情報流通支援システムは上記
のように構成されており、以下その運用について説明す
る。まず、建設情報流通サイト内の建設情報の流用を検
討するフレーマーは、参加者端末から管理者サーバー内
の建設情報流通サイトにパスワードによる認証を受けて
アクセスし、「物件集」で流用対象となる物件を検索す
る。 【００２１】例えば、フレーマーがスチールハウスの住
宅Ａのプランを利用しようとする場合、フレーマーは、
「発注業務」の「設計発注」で住宅Ａの建設情報を入手
手続を行う。 【００２２】具体的には、フレーマーは所定の情報（建
設情報の物件番号やフレーマーの特定事項など）からな
る建設情報注文データを「建設情報注文」フォルダに格
納する。手続の有効性を認証する必要から、フレーマー
が建設情報注文データを公開鍵で暗号化して、管理者が
復号鍵で復号する電子認証を行うことが望ましい。この
手続きにより、住宅Ａの建設情報の売買契約が成立した
ものとされ、管理者サーバーにより、注文主のフレーマ
ーの「建設情報引渡」フォルダに住宅Ａの建設情報が格
納される。そして、注文主のフレーマーは参加者端末に
住宅Ａの建設情報をダウンロードして入手することがで
きる。 【００２３】また、住宅Ａの建設情報を参加者端末にダ
ウンロードしたフレーマーは、必要に応じて住宅Ａの建
設情報を参加者端末で編集して、別のスチールハウスの
住宅Ｂの設計をすることもできる。本発明において建設
情報は、任意の設計変更が可能なファイル形式に統一さ
れているため、かかる編集作業も非常に容易である。 【００２４】さらに、スチールハウスの形鋼部材等の発
注は、管理者サイトの「発注業務」の「部材発注」で行
うことができる。具体的には、フレーマーは所定の情報
（フレーマーの特定事項など）からなる部材注文データ
に、形鋼発注書を添付した上で、この部材注文データを
「部材注文」フォルダに格納することで注文を行う。手
続の有効性を認証する必要から、フレーマーが部材注文
データ等を公開鍵で暗号化して、管理者が復号鍵で復号
する電子認証を行うことが望ましい。上記の手続による
発注の場合では、参加者端末内の建設情報（ｘｌｓファ
イル形式の形鋼発注書）をそのまま添付できるので非常
に容易である。 【００２５】また、フレーマーは、施工したスチールハ
ウスの建設情報を所定のフォーマットでデジタル化する
ことにより、建設情報流通サイトの「新規受付」で売却
することもできる。この場合には、フレーマーは所定の
情報（フレーマーの特定事項など）からなる建設情報売
却データに建設情報のファイルを添付した上で、「新規
受付」内のフォルダに格納することで売却手続が行われ
る。手続の有効性を認証する必要から、フレーマーが建
設情報売却データ等を公開鍵で暗号化して、管理者が復
号鍵で復号する電子認証を行うことが望ましい。これに
よりフレーマーは、従来再利用されることなく処分され
ていた建設情報から収益を得ることが可能になる。 【００２６】 【発明の効果】本発明では、建設情報を提供（売却）す
るフレーマーには、従来再利用されることなく処分され
ていた建設情報から収益を得ることができ、また建設情
報を利用（購入）するフレーマーは設計業務の簡略化を
図ることができる点で優れた効果を奏する。特に本発明
で流通する建設情報は編集が容易なデジタルデータであ
り、購入側のフレーマーがカスタマイズ可能なため、購
入者側のプランに完全に一致する必要はなく、選択の幅
が非常に広いものである。 【００２７】また、管理者にとっては建設情報の流通の
場を用意することで、フリープラン対応型住宅（その一
例としてスチールハウス）の普及促進を図ることができ
る。特に管理者が部材供給元である場合、部品の発注を
建設情報流通サイトで行うようにすると、管理者および
フレーマーの業務効率化を図ることができて好適であ
る。また管理者が建設情報を提供する場合には、建設情
報の購入費用がかからずに収益を得ることができるとい
う利点がある。
型住宅（その一例として、スチールハウス（板厚１ｍｍ
前後の薄板軽量形鋼による枠材と構造用面材による鉄鋼
系パネル構造））のデジタル化された建設情報を、ＷＡ
Ｎ（Wide Area Network）などのネットワークを利用し
て流通させる建設情報流通支援システムを提供する。な
お、本明細書中の「建設情報」には、住宅施工業者がフ
リープラン対応型住宅を建設する際に必要となる一般図
（意匠図、構造図、設備図等）、構造設計書、施工図、
製造データ等の情報が該当する。 【０００２】 【従来の技術】通常の一戸建て住宅は、一般的に個々の
依頼主の好みなどを反映した一品生産が基本である。そ
のため、一戸建て住宅の建築時に作成された設計図、施
工図、材料発注書などの建設情報は、一度使用された後
は一定期間経過後に処分されることが多い。近年では建
築のプレファブ化が普及し始めたことで建設情報が再利
用されることもあるが、それはあくまで同一企業内にお
いて建築業務の効率化を図るものでしかない。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】すなわち従来では、建
設情報は同一企業内で設計の簡略化を行う等のごく限ら
れた範囲でしか再利用されておらず、他企業が施工した
住宅の建設情報を流用して住宅の建築をすることは通常
ありえないことであった。 【０００４】ここで、他企業が施工した住宅の建設情報
を流用することが困難な理由としては、以下の事項が考
えられる。 （１）住宅を構成する部材の規格が企業相互間ですべて
共通していないため、建設情報の流用自体が前提として
そもそも困難である。 （２）建設情報を流用する場合、建設情報をまったくそ
のまま使用するケースは稀であり、ある程度の修正が必
要となるのが通常である。しかし、建設情報の保存様式
は企業毎に異なっており、特に紙媒体による場合には容
易に修正できないため再利用に非常に手間がかかる。 （３）さらに、従来では建設情報を提供する企業と、そ
れを利用する企業との双方のメリットが比較的に少ない
ため、あえて他企業に建設情報の提供を申し出る必要性
自体が乏しかった。 【０００５】一方、近年ではフリープラン対応型住宅の
一例として、板厚１ｍｍ前後の薄板軽量形鋼による枠材
と構造用面材による鉄鋼系パネル構造のスチールハウス
が注目を集めている。このスチールハウスでは、枠材の
材料（薄鋼板製）および工法の規格が共通化されている
ため、建設情報の流用も比較的容易である。しかしなが
ら、このようなスチールハウスの建設情報についても、
複数の企業間で建設情報を流通させる手段がないため、
他企業が施工した住宅の建設情報を有効に活用して住宅
の建築をすることは、従来の常識からすればやはり困難
である。 【０００６】本発明は、上記従来技術の欠点に鑑みてさ
れたものであり、フリープラン対応型住宅（スチールハ
ウスなど）の建設情報をネットワークにより流通させる
建設情報流通支援システムを提供することを目的とす
る。 【０００７】 【課題を解決するための手段】本発明は、材料および工
法の規格が共通化されており、自由に設計変更が可能な
フリープラン対応型住宅のデジタル化された建設情報を
流通させるための管理者サーバーと参加者端末とからな
る建設情報流通支援システムであって、前記管理者サー
バーは前記建設情報の送受信手段を有し、かつ前記管理
者サーバー内には前記建設情報を格納した建設情報流通
サイトが構築されており、前記参加者端末は、前記建設
情報流通サイトへのアクセス手段および前記建設情報の
送受信手段と、受信した前記建設情報の編集手段とを有
しており、前記建設情報は参加者端末において設計変更
が可能であることを特徴とする。 【０００８】 【実施の形態】以下、本発明の実施形態の一例として、
スチールハウスの場合における本発明の実施形態につい
て、図１を参照しつつ説明する。本発明の建設情報流通
支援システムは、スチールハウスの部材供給元を兼ねる
システム管理者側の管理者サーバーと、スチールハウス
工法による住宅施工業者（フレーマー）が使用する参加
者端末とから構成される。管理者サーバーと、参加者端
末とは、通信回線で接続されてネットワーク（ＷＡＮ）
を構成している。この場合において、通信回線は、有線
または無線およびこれらの組み合わせによる公知の通信
手段（例えば、専用回線、一般電話回線、ＩＳＤＮ、携
帯電話回線、ＦＷＡ（加入者系無線アクセスシステム:F
ixed Wireless Access）、無線ＬＡＮシステム、ＣＡＴ
Ｖ（ケーブルテレビ）、ｘＤＳＬ（Digital Subscriber
Line）等）で構成される。 【０００９】また本実施形態では、材料および工法の規
格が共通化されているスチールハウスの建設情報（本実
施形態では、構造設計書、枠組パネル施工図、枠組パネ
ル配置図、形鋼発注書・製造データ等）が流通の対象と
なる。なお、フレーマーが作成した建設情報に限らず、
管理者が作成したスチールハウスの建設情報を流通させ
る場合もある。 【００１０】流通対象の建設情報には管理のために物件
毎に物件番号が付されている。また建設情報はネットワ
ーク間での送受信および任意の設計変更が可能なように
デジタル化されており、建設情報の種類ごとにファイル
形式が統一されていることが要求される。各建設情報の
ファイル形式は一般に普及しているソフトウエアのもの
であってよい。例えば、構造設計書および形鋼発注書・
製造データはｘｌｓファイル（Microsoft Excel（商
標）のファイル形式）、枠組パネル施工図および枠組パ
ネル配置図はｄｗｇファイル（AutoCAD（商標）のファ
イル形式）が好ましい。 【００１１】管理者サーバーは、建設情報流通サイト内
の情報を格納する記憶手段と、各部の制御、データ転
送、演算、データの一時格納などを行なう制御手段とを
備えている。この管理者サーバーには、参加者端末から
ネットワークによりアクセス可能な建設情報流通サイト
が設けられている。なお、本発明では、管理者サーバー
側でアプリケーションを管理するＡＳＰ（Application
Service Provider:アプリケーションサービスプロパイ
ダ）とするのが好ましい。これは、パスワード認証によ
って、建設情報流通支援システムへの参加者を一定基準
を満たした住宅施工業者（フレーマー）に限定し、建設
されるスチールハウスの品質を確保するためである。ま
た、ＡＳＰを採用することで、参加者端末側の負担とシ
ステム運営のコスト軽減をも図ることができる。 【００１２】建設情報サイトの内部構成は、図１に示す
ように、（Ａ）実例集、（Ｂ）発注業務、（Ｃ）新規受
付、の項目などからなる。 【００１３】（Ａ）「実例集」では、建設情報に基づい
て施工されたスチールハウスの実例（住宅の完成写真、
間取り図、面積や工数等の情報など）が展示されてい
る。実例集は、例えば「実例ａ」「実例ｂ」・・・「実
例ｎ」のように、フォルダ流通対象の建設情報毎にまと
められており、該当する実例を住宅の工期・住宅の坪数
・物件番号等の条件によって検索可能なように構成され
ている。 【００１４】（Ｂ）「発注業務」は、管理者の取り扱っ
ている建設情報をフレーマーが発注する場合に用いる
「設計発注」と、施工時に必要なスチールハウス用の形
鋼材などをフレーマーが発注する場合に用いる「部材発
注」とから構成されている。 【００１５】（Ｂ１）「設計発注」は、フレーマーが管
理者に建設情報注文データを受け渡すための「建設情報
注文」フォルダと、管理者がフレーマーに建設情報を引
き渡すための「建設情報引渡」フォルダとから構成され
ている。なお、「建設情報注文」フォルダおよび「建設
情報引渡」フォルダはフレーマー毎に作成されており、
「建設情報注文」フォルダおよび「建設情報引渡」の各
フォルダは管理者によるＡＳＰの設定によって、管理者
と特定のフレーマーのみがアクセス可能なようになって
いる。 【００１６】（Ｂ２）「部材発注」の項目は、フレーマ
ーが管理者に部材注文書データおよびスチールハウスの
形鋼部材等の発注書（ｘｌｓファイル形式の形鋼発注
書）を受け渡すための「部材注文」フォルダから構成さ
れている。なお、「部材注文」フォルダは、フレーマー
毎に作成されており、「部材注文」の各フォルダは管理
者によるＡＳＰの設定によって、管理者と特定のフレー
マーのみがアクセス可能なようになっている。 【００１７】（Ｃ）「新規受付」の項目は、フレーマー
が作成した住宅の建設情報を管理者へ売却する場合に使
用されるものであり、「新規受付」内には、フレーマー
から管理者に対してスチールハウスの建設情報等を受け
渡すためのフォルダが設けられている。 【００１８】フレーマーが使用する参加者端末は、建設
情報を格納する記憶手段と、各部の制御、データ転送、
演算、データの一時格納などを行なう制御手段と、入出
力手段（ディスプレイ、キーボード、ポインティングデ
バイス等）を備えている。 【００１９】また、参加者端末には建設情報の編集手段
として、建設情報のファイル（ｘｌｓファイルやｄｗｇ
ファイル）を編集可能なソフトウエア（例えば、Micros
oftExcel（商標）、AutoCAD（商標）など）がインスト
ールされている。 【００２０】本発明の建設情報流通支援システムは上記
のように構成されており、以下その運用について説明す
る。まず、建設情報流通サイト内の建設情報の流用を検
討するフレーマーは、参加者端末から管理者サーバー内
の建設情報流通サイトにパスワードによる認証を受けて
アクセスし、「物件集」で流用対象となる物件を検索す
る。 【００２１】例えば、フレーマーがスチールハウスの住
宅Ａのプランを利用しようとする場合、フレーマーは、
「発注業務」の「設計発注」で住宅Ａの建設情報を入手
手続を行う。 【００２２】具体的には、フレーマーは所定の情報（建
設情報の物件番号やフレーマーの特定事項など）からな
る建設情報注文データを「建設情報注文」フォルダに格
納する。手続の有効性を認証する必要から、フレーマー
が建設情報注文データを公開鍵で暗号化して、管理者が
復号鍵で復号する電子認証を行うことが望ましい。この
手続きにより、住宅Ａの建設情報の売買契約が成立した
ものとされ、管理者サーバーにより、注文主のフレーマ
ーの「建設情報引渡」フォルダに住宅Ａの建設情報が格
納される。そして、注文主のフレーマーは参加者端末に
住宅Ａの建設情報をダウンロードして入手することがで
きる。 【００２３】また、住宅Ａの建設情報を参加者端末にダ
ウンロードしたフレーマーは、必要に応じて住宅Ａの建
設情報を参加者端末で編集して、別のスチールハウスの
住宅Ｂの設計をすることもできる。本発明において建設
情報は、任意の設計変更が可能なファイル形式に統一さ
れているため、かかる編集作業も非常に容易である。 【００２４】さらに、スチールハウスの形鋼部材等の発
注は、管理者サイトの「発注業務」の「部材発注」で行
うことができる。具体的には、フレーマーは所定の情報
（フレーマーの特定事項など）からなる部材注文データ
に、形鋼発注書を添付した上で、この部材注文データを
「部材注文」フォルダに格納することで注文を行う。手
続の有効性を認証する必要から、フレーマーが部材注文
データ等を公開鍵で暗号化して、管理者が復号鍵で復号
する電子認証を行うことが望ましい。上記の手続による
発注の場合では、参加者端末内の建設情報（ｘｌｓファ
イル形式の形鋼発注書）をそのまま添付できるので非常
に容易である。 【００２５】また、フレーマーは、施工したスチールハ
ウスの建設情報を所定のフォーマットでデジタル化する
ことにより、建設情報流通サイトの「新規受付」で売却
することもできる。この場合には、フレーマーは所定の
情報（フレーマーの特定事項など）からなる建設情報売
却データに建設情報のファイルを添付した上で、「新規
受付」内のフォルダに格納することで売却手続が行われ
る。手続の有効性を認証する必要から、フレーマーが建
設情報売却データ等を公開鍵で暗号化して、管理者が復
号鍵で復号する電子認証を行うことが望ましい。これに
よりフレーマーは、従来再利用されることなく処分され
ていた建設情報から収益を得ることが可能になる。 【００２６】 【発明の効果】本発明では、建設情報を提供（売却）す
るフレーマーには、従来再利用されることなく処分され
ていた建設情報から収益を得ることができ、また建設情
報を利用（購入）するフレーマーは設計業務の簡略化を
図ることができる点で優れた効果を奏する。特に本発明
で流通する建設情報は編集が容易なデジタルデータであ
り、購入側のフレーマーがカスタマイズ可能なため、購
入者側のプランに完全に一致する必要はなく、選択の幅
が非常に広いものである。 【００２７】また、管理者にとっては建設情報の流通の
場を用意することで、フリープラン対応型住宅（その一
例としてスチールハウス）の普及促進を図ることができ
る。特に管理者が部材供給元である場合、部品の発注を
建設情報流通サイトで行うようにすると、管理者および
フレーマーの業務効率化を図ることができて好適であ
る。また管理者が建設情報を提供する場合には、建設情
報の購入費用がかからずに収益を得ることができるとい
う利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の建設情報流通支援システムの概念図で
ある。
ある。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 材料および工法の規格が共通化されてお
り、自由な設計が可能なフリープラン対応型住宅のデジ
タル化された建設情報を流通させるための管理者サーバ
ーと参加者端末とからなる建設情報流通支援システムで
あって、前記管理者サーバーは前記建設情報の送受信手
段を有し、かつ前記管理者サーバー内には前記建設情報
を格納した建設情報流通サイトが構築されており、前記
参加者端末は、前記建設情報流通サイトへのアクセス手
段および前記建設情報の送受信手段と、受信した前記建
設情報の編集手段とを有しており、前記建設情報は参加
者端末において設計変更が可能であることを特徴とする
フリープラン対応型住宅の建設情報流通支援システム。
Priority Applications (12)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001314230A JP2003122814A (ja) | 2001-10-11 | 2001-10-11 | フリープラン対応型住宅の建設情報流通支援システム |
| CNB028148843A CN100392538C (zh) | 2001-07-27 | 2002-05-20 | 用于建筑材料制造的信息处理系统及建筑材料制造方法 |
| TW91110701A TW583561B (en) | 2001-07-27 | 2002-05-20 | Information processing system for producing building material, building material producing method and production equipment and building information distribution system |
| KR1020057018280A KR100770473B1 (ko) | 2001-07-27 | 2002-05-20 | 건축 재료 제조용 정보 처리 시스템, 건축 재료 제조 방법및 제조 설비 그리고 건축 정보 유통 시스템 |
| PCT/JP2002/004857 WO2003012562A1 (fr) | 2001-07-27 | 2002-05-20 | Systeme de traitement d'informations pour la fabrication de materiaux de construction, procede et installation de fabrication de materiaux de construction et systeme de circulation relatives aux informations de construction |
| KR10-2004-7001110A KR20040017353A (ko) | 2001-07-27 | 2002-05-20 | 건축 재료 제조용 정보 처리 시스템, 건축 재료 제조 방법및 제조 설비 그리고 건축 정보 유통 시스템 |
| US10/485,324 US20050044133A1 (en) | 2001-07-27 | 2002-05-20 | Information processing system for manufacturing building material, building material manufacturing method and facility, and building information circulating system |
| KR1020077014220A KR20070072634A (ko) | 2001-07-27 | 2002-05-20 | 건축 재료 제조용 정보 처리 시스템, 건축 재료 제조 방법및 제조 설비 그리고 건축 정보 유통 시스템 |
| KR1020057018281A KR20050099561A (ko) | 2001-07-27 | 2002-05-20 | 건축 재료 제조용 정보 처리 시스템, 건축 재료 제조 방법및 제조 설비 그리고 건축 정보 유통 시스템 |
| US11/933,622 US7797813B2 (en) | 2001-07-27 | 2007-11-01 | Information processing system for producing building material, building material production method and production equipment, and building information distribution system |
| US11/933,639 US20080065252A1 (en) | 2001-07-27 | 2007-11-01 | Information Processing System for Producing Building Material, Building Material Production Method and Production Equipment, and Building Information Distribution System |
| US12/839,827 US7866016B2 (en) | 2001-07-27 | 2010-07-20 | Equipment for producing light gauge shape sheet steel |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001314230A JP2003122814A (ja) | 2001-10-11 | 2001-10-11 | フリープラン対応型住宅の建設情報流通支援システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003122814A true JP2003122814A (ja) | 2003-04-25 |
Family
ID=19132580
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001314230A Pending JP2003122814A (ja) | 2001-07-27 | 2001-10-11 | フリープラン対応型住宅の建設情報流通支援システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003122814A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104806018A (zh) * | 2015-05-08 | 2015-07-29 | 南通华新建工集团有限公司 | 钢框木模组合模板施工工艺 |
-
2001
- 2001-10-11 JP JP2001314230A patent/JP2003122814A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104806018A (zh) * | 2015-05-08 | 2015-07-29 | 南通华新建工集团有限公司 | 钢框木模组合模板施工工艺 |
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