JP2003122169A - 画像形成方法および画像形成装置 - Google Patents
画像形成方法および画像形成装置Info
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- JP2003122169A JP2003122169A JP2001319363A JP2001319363A JP2003122169A JP 2003122169 A JP2003122169 A JP 2003122169A JP 2001319363 A JP2001319363 A JP 2001319363A JP 2001319363 A JP2001319363 A JP 2001319363A JP 2003122169 A JP2003122169 A JP 2003122169A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 被記録材先端部から中央部での温度低下や定
着不良を無くすることのできるシンプルで安価な方法で
行える画像形成方法を提供する。 【解決手段】 シリンダ上に被記録材を装着する被記録
材装着工程と、シリンダ上に装着された被記録材上に画
像を付加する画像付与工程と、画像を付加された被記録
材をシリンダ上に装着された状態で加熱定着を行う加熱
定着工程とを有してなる画像形成方法において、加熱定
着工程が、画像の付与された記録材を非接触で加熱する
非接触加熱部材を有する第一定着工程と、記録材に加熱
と同時に圧力を加える加熱加圧部材を有する第二定着工
程の2つの工程よりなり、且つ第二定着工程により定着
を行う前に加熱加圧部材を被接触部材に接触させる予備
接触工程と、更に加熱部材の表面に塵埃除去手段を押し
当てることにより加熱部材表面の塵埃等を除去する塵埃
除去工程を有する。
着不良を無くすることのできるシンプルで安価な方法で
行える画像形成方法を提供する。 【解決手段】 シリンダ上に被記録材を装着する被記録
材装着工程と、シリンダ上に装着された被記録材上に画
像を付加する画像付与工程と、画像を付加された被記録
材をシリンダ上に装着された状態で加熱定着を行う加熱
定着工程とを有してなる画像形成方法において、加熱定
着工程が、画像の付与された記録材を非接触で加熱する
非接触加熱部材を有する第一定着工程と、記録材に加熱
と同時に圧力を加える加熱加圧部材を有する第二定着工
程の2つの工程よりなり、且つ第二定着工程により定着
を行う前に加熱加圧部材を被接触部材に接触させる予備
接触工程と、更に加熱部材の表面に塵埃除去手段を押し
当てることにより加熱部材表面の塵埃等を除去する塵埃
除去工程を有する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真、インクジ
ェット等の画像形成装置において、紙、樹脂等でできた
記録シートもしくは刷版等の被記録材上に形成された画
像を被記録材の種類及びサイズに係わらず均一に定着さ
せるための定着装置に関する。
ェット等の画像形成装置において、紙、樹脂等でできた
記録シートもしくは刷版等の被記録材上に形成された画
像を被記録材の種類及びサイズに係わらず均一に定着さ
せるための定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】加熱定着技術は、被記録材料に画像を外
部から付加する電子写真、イオノグラフィー、インクジ
ェット等の技術を用いたプリンタ、ファクシミリ、製版
機等に広く用いられている。例えば、電子写真式の複写
機では、ドラム状の感光体を帯電・露光して静電潜像を
つくり、この静電潜像を乾式あるいは湿式のトナーによ
り現像し、記録紙に転写した後、加熱定着を行うことに
より、画像が形成される。
部から付加する電子写真、イオノグラフィー、インクジ
ェット等の技術を用いたプリンタ、ファクシミリ、製版
機等に広く用いられている。例えば、電子写真式の複写
機では、ドラム状の感光体を帯電・露光して静電潜像を
つくり、この静電潜像を乾式あるいは湿式のトナーによ
り現像し、記録紙に転写した後、加熱定着を行うことに
より、画像が形成される。
【0003】また、イオノグラフィーでは電荷保持能を
有する被記録媒体上に、イオン放射ヘッドを用いて画像
様に静電潜像を形成し、この静電潜像を乾式あるいは湿
式のトナーにより現像した後、加熱定着を行うことによ
り、画像が形成される。一方、インクジェット式プリン
タでは、記録ヘッドから記録紙にインクを噴射させ、こ
れを自然乾燥させて画像を形成し、定着は行わないこと
が普通であった。しかし、ワックスインクを用いるイン
クジェットでは被記録媒体へインクがしみ込み難いた
め、被記録媒体への画像密着性を確保するため加熱定着
を行っている。また近年では、インクジェット技術の印
刷速度の向上により、インク乾燥の促進が必要となり、
UVインキで描画後にUV光照射を行う、あるいは加熱
装置等によりインク溶媒の乾燥を促進する等の対策が行
われるようになった。一方、耐光性あるいは色相の要求
を満足するためインク中の色剤微粒子を樹脂等で被覆す
ることも行われ、その場合には、電子写真式複写機と同
様の画像定着が必要となり、加熱定着が好適に使用され
る。さらに、上記の様にプリンタ・ファクシミリ等の被
記録媒体として記録シートに直接印刷を行う場合以外
に、印刷に使用する刷版を作るシステムにおいても、耐
刷性を向上させる目的で、加熱定着技術は用いられてい
る。
有する被記録媒体上に、イオン放射ヘッドを用いて画像
様に静電潜像を形成し、この静電潜像を乾式あるいは湿
式のトナーにより現像した後、加熱定着を行うことによ
り、画像が形成される。一方、インクジェット式プリン
タでは、記録ヘッドから記録紙にインクを噴射させ、こ
れを自然乾燥させて画像を形成し、定着は行わないこと
が普通であった。しかし、ワックスインクを用いるイン
クジェットでは被記録媒体へインクがしみ込み難いた
め、被記録媒体への画像密着性を確保するため加熱定着
を行っている。また近年では、インクジェット技術の印
刷速度の向上により、インク乾燥の促進が必要となり、
UVインキで描画後にUV光照射を行う、あるいは加熱
装置等によりインク溶媒の乾燥を促進する等の対策が行
われるようになった。一方、耐光性あるいは色相の要求
を満足するためインク中の色剤微粒子を樹脂等で被覆す
ることも行われ、その場合には、電子写真式複写機と同
様の画像定着が必要となり、加熱定着が好適に使用され
る。さらに、上記の様にプリンタ・ファクシミリ等の被
記録媒体として記録シートに直接印刷を行う場合以外
に、印刷に使用する刷版を作るシステムにおいても、耐
刷性を向上させる目的で、加熱定着技術は用いられてい
る。
【0004】上記加熱定着装置には、通常、熱源を有す
るヒートローラが単独で用いられ、外部から付加された
被記録材上の画像の定着を行っていた。しかし、ヒート
ローラが記録媒体をニップしている短い時間で充分な定
着性を得るために、ヒートローラを高温に保持し、定着
を行う必要があった。このため、ヒートローラの劣化が
著しく、その寿命は短かった。また、近年、画像形成の
高速化の要求から、加熱定着装置においても、さらに短
時間で定着を行なうことが必要となってきており、その
場合にはヒートローラに対する上記要求は更に厳しいも
のになる。これら問題に対して、ヒートローラで定着を
行う前に、事前に記録媒体の温度を上げておくことによ
り、ヒートローラの定着温度を低下させて寿命を延ばす
と共に、短時間定着を行う方法が知られている。事前に
記録媒体の温度を上げる手段としては、ランプヒータな
どが使用される。
るヒートローラが単独で用いられ、外部から付加された
被記録材上の画像の定着を行っていた。しかし、ヒート
ローラが記録媒体をニップしている短い時間で充分な定
着性を得るために、ヒートローラを高温に保持し、定着
を行う必要があった。このため、ヒートローラの劣化が
著しく、その寿命は短かった。また、近年、画像形成の
高速化の要求から、加熱定着装置においても、さらに短
時間で定着を行なうことが必要となってきており、その
場合にはヒートローラに対する上記要求は更に厳しいも
のになる。これら問題に対して、ヒートローラで定着を
行う前に、事前に記録媒体の温度を上げておくことによ
り、ヒートローラの定着温度を低下させて寿命を延ばす
と共に、短時間定着を行う方法が知られている。事前に
記録媒体の温度を上げる手段としては、ランプヒータな
どが使用される。
【0005】また、画像形成装置の小型化・省スペース
化等の要請から、シリンダ上に被記録材をのせた状態で
定着を行うケースが増えてきている。この場合にもラン
プヒータ等の加熱手段によりヒートローラの負担を軽減
することが可能だが、ヒートローラの熱をシリンダに奪
われることにより画像の定着が不安定になるという問題
があり、長さ方向(定着する方向)では温度の均一性が
著しく損なわれ、画像定着に支障をきたしてしまう。以
上の問題に対処するための手段として、ランプヒータあ
るいはヒートローラの発熱を制御する手段もあるが、制
御が複雑になってしまう。
化等の要請から、シリンダ上に被記録材をのせた状態で
定着を行うケースが増えてきている。この場合にもラン
プヒータ等の加熱手段によりヒートローラの負担を軽減
することが可能だが、ヒートローラの熱をシリンダに奪
われることにより画像の定着が不安定になるという問題
があり、長さ方向(定着する方向)では温度の均一性が
著しく損なわれ、画像定着に支障をきたしてしまう。以
上の問題に対処するための手段として、ランプヒータあ
るいはヒートローラの発熱を制御する手段もあるが、制
御が複雑になってしまう。
【0006】本発明は短時間で安定に定着ができ且つ寿
命の長いコンパクトな定着方法及び装置に関する。以下
に、ランプヒータと熱源を有するヒートローラの組合せ
において、ヒートローラにクリーニングパッドを併用し
た場合を例として説明する。被記録材上に外部から画像
が付加されると、被記録材は定着部へと搬送される。そ
して、被記録材がランプヒータで加熱されると共にヒー
トローラによって加圧しながら加熱され、画像が定着さ
れる。ところが、ランプヒータでは、電圧を印加してか
ら発熱体からの安定な出力供給が得られるまでに時間を
要し、出力が安定化するまで時間がかかる。この影響
は、主として被記録材先端部に現れ、先端部では定着の
際、定着温度の低下により定着不良となり、得られた画
像品質は劣化する。出力が安定化されない理由として
は、ランプヒータの立ち上がりに時間を要する他、ラン
プヒータ周囲の環境を加熱する必要があること等種々の
理由が挙げられる。
命の長いコンパクトな定着方法及び装置に関する。以下
に、ランプヒータと熱源を有するヒートローラの組合せ
において、ヒートローラにクリーニングパッドを併用し
た場合を例として説明する。被記録材上に外部から画像
が付加されると、被記録材は定着部へと搬送される。そ
して、被記録材がランプヒータで加熱されると共にヒー
トローラによって加圧しながら加熱され、画像が定着さ
れる。ところが、ランプヒータでは、電圧を印加してか
ら発熱体からの安定な出力供給が得られるまでに時間を
要し、出力が安定化するまで時間がかかる。この影響
は、主として被記録材先端部に現れ、先端部では定着の
際、定着温度の低下により定着不良となり、得られた画
像品質は劣化する。出力が安定化されない理由として
は、ランプヒータの立ち上がりに時間を要する他、ラン
プヒータ周囲の環境を加熱する必要があること等種々の
理由が挙げられる。
【0007】他方、ヒートローラは、ローラの表面温度
を常に一定に制御機構を有しており、表面温度が規定温
度より下がった場合はヒートローラの発熱体の出力を大
きくし、逆に表面温度が規定温度より上がった場合には
発熱体の出力を小さくする。ところが、定着が始まり、
ヒートローラが被記録材と接触するとローラの表面温度
は低下する。この時、ヒートローラでは表面の温度を一
定にする機構が作用し、発熱体に供給される電力が上げ
られるが、ローラの温度が設定値に復帰するまでには時
間を要し、その間ヒートローラによる定着温度は低くな
ってしまう。これを防ぐために、ランプヒータあるいは
ヒートローラの出力を最初大きくする方法があるが、出
力を単に大きくすると、表面温度の下がった箇所では、
定着温度が上昇し定着性は良好となるが、定着温度の下
がらなかった箇所では、定着が過多となり、画像再現不
良となる。
を常に一定に制御機構を有しており、表面温度が規定温
度より下がった場合はヒートローラの発熱体の出力を大
きくし、逆に表面温度が規定温度より上がった場合には
発熱体の出力を小さくする。ところが、定着が始まり、
ヒートローラが被記録材と接触するとローラの表面温度
は低下する。この時、ヒートローラでは表面の温度を一
定にする機構が作用し、発熱体に供給される電力が上げ
られるが、ローラの温度が設定値に復帰するまでには時
間を要し、その間ヒートローラによる定着温度は低くな
ってしまう。これを防ぐために、ランプヒータあるいは
ヒートローラの出力を最初大きくする方法があるが、出
力を単に大きくすると、表面温度の下がった箇所では、
定着温度が上昇し定着性は良好となるが、定着温度の下
がらなかった箇所では、定着が過多となり、画像再現不
良となる。
【0008】電子写真複写機、インクジェットプリンタ
等の印刷を行った場合には、特に加熱温度の低い被記録
材上では定着不良により、文字の欠け・ハイライトのト
ビ等の画像欠陥が発生する。一方、定着過多になった場
合には、画像欠陥、記録材の変形がみられる他、装置が
故障しやすくなる。この他、電子写真、インクジェット
等の技術を用いた製版機に本定着技術を用いた場合に
も、加熱温度の低い箇所では定着不良が発生し、印刷物
において文字の欠け・ハイライトのトビ等の画像欠陥、
耐刷性の低下等の問題が生じる。
等の印刷を行った場合には、特に加熱温度の低い被記録
材上では定着不良により、文字の欠け・ハイライトのト
ビ等の画像欠陥が発生する。一方、定着過多になった場
合には、画像欠陥、記録材の変形がみられる他、装置が
故障しやすくなる。この他、電子写真、インクジェット
等の技術を用いた製版機に本定着技術を用いた場合に
も、加熱温度の低い箇所では定着不良が発生し、印刷物
において文字の欠け・ハイライトのトビ等の画像欠陥、
耐刷性の低下等の問題が生じる。
【0009】また、ヒートローラは被記録材の定着時の
他は、非接触状態となっている。ところが、ヒートロー
ラの円周方向では、機械構造により空間的な異方性が生
じ、熱拡散の状況が異なってくる場合がある。従って、
非接触状態では、ヒートローラの円周方向で温度が不均
一となり、定着を行ったときに定着温度が不均一とな
る。その結果、上述した画像再現不良が生じてしまう。
更にヒートローラには塵埃、紙粉、繊維屑あるいは被記
録材表面からの微粉末等が蓄積しやすく、被記録材画像
への転写して画質の低下を招いたり、蓄積物が多くなる
と更に定着不良、被記録材表面層の凹み、破壊を起こす
ことがあった。
他は、非接触状態となっている。ところが、ヒートロー
ラの円周方向では、機械構造により空間的な異方性が生
じ、熱拡散の状況が異なってくる場合がある。従って、
非接触状態では、ヒートローラの円周方向で温度が不均
一となり、定着を行ったときに定着温度が不均一とな
る。その結果、上述した画像再現不良が生じてしまう。
更にヒートローラには塵埃、紙粉、繊維屑あるいは被記
録材表面からの微粉末等が蓄積しやすく、被記録材画像
への転写して画質の低下を招いたり、蓄積物が多くなる
と更に定着不良、被記録材表面層の凹み、破壊を起こす
ことがあった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した課題
を解決するもので、シリンダ上で高速に定着を行う際に
記録材の定着温度の均一化を可能とし、高画質な画像形
成を、シンプル且つ安価に更に長期間にわたり行うこと
を目的とする。
を解決するもので、シリンダ上で高速に定着を行う際に
記録材の定着温度の均一化を可能とし、高画質な画像形
成を、シンプル且つ安価に更に長期間にわたり行うこと
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の画像形成方法の発明は、シリンダ上
に被記録材を装着する被記録材装着工程と、該シリンダ
上に装着された該被記録材上に画像を付加する画像付与
工程と、画像を付加された該被記録材を該シリンダ上に
装着された状態で加熱定着を行う加熱定着工程とを有
し、該被記録材上に画像を形成する画像形成方法におい
て、前記加熱定着工程が、画像を付与された該記録材を
非接触で加熱する非接触加熱部材を有する第一定着工程
と、該記録材に加熱と同時に圧力を加える加熱加圧部材
を有する第二定着工程の2つの工程よりなり、且つ該第
二定着工程により定着を行う前に該加熱加圧部材を被接
触部材に接触させる予備接触工程と、更に該加熱部材の
表面に塵埃除去手段を押し当てることにより該加熱部材
表面の塵埃等を通過阻止及び若しくは蓄積する塵埃除去
工程を有することを特徴とする。請求項2記載の画像形
成装置の発明は、シリンダと、該シリンダ上に被記録材
を装着する被記録材装着手段と、該被記録材装着手段に
よりシリンダ上に装着された被記録材上に画像を付加す
る画像付与手段と、該画像付与手段により画像が付与さ
れた被記録材を該シリンダ上に装着された状態で加熱定
着を行う加熱定着手段とを有する画像形成装置におい
て、該加熱定着手段が画像を付与された該記録材を非接
触で加熱する第一定着手段と、該第一定着手段により加
熱された被記録材に更に加熱と同時に圧力を加える第二
定着手段を有し、該第二定着手段により定着を行う前に
第二定着手段を被接触部材に接触させる予備接触手段を
有し、更に該第二定着手段の表面にクリーニングパッド
を押し当てて、該表面の塵埃等を該クリーニングパッド
により通過阻止及び若しくは蓄積する塵埃除去手段を有
することを特徴とする。請求項3記載の発明は、請求項
2記載の画像形成装置において、前記クリーニングパッ
ドを連続空気層を含む材料層より構成することを特徴と
する。請求項4記載の発明は、請求項3記載の画像形成
装置において、前記材料層がフェルト状、不織布状、多
孔質状、スポンジ状の単体、混合体及び若しくは重層体
であることを特徴とする。請求項5記載の発明は、請求
項4記載の画像形成装置において、前記材料層がポリテ
トラフルオロエチレン(PTFE)、パーフルオロアル
コキシ(PFA)、フッ化エチレンプロピレン(FE
P)、ポリジメチルシロキサン樹脂のうちの少なくとも
1種を含むことことを特徴とする。請求項6記載の発明
は、請求項5記載の画像形成装置において、前記クリー
ニングパッドが前記材料層と基体より成り、該基体が前
記材料層と同材質若しくはその一部を含む材質の各スポ
ンジ又はフィルター、又は、ナイロンのフェルト、シリ
コンのゴム若しくはスポンジ、ウレタンのゴム若しくは
スポンジ、から選ばれる材料の単層、多層、又は混合層
であることを特徴とする。
に、請求項1記載の画像形成方法の発明は、シリンダ上
に被記録材を装着する被記録材装着工程と、該シリンダ
上に装着された該被記録材上に画像を付加する画像付与
工程と、画像を付加された該被記録材を該シリンダ上に
装着された状態で加熱定着を行う加熱定着工程とを有
し、該被記録材上に画像を形成する画像形成方法におい
て、前記加熱定着工程が、画像を付与された該記録材を
非接触で加熱する非接触加熱部材を有する第一定着工程
と、該記録材に加熱と同時に圧力を加える加熱加圧部材
を有する第二定着工程の2つの工程よりなり、且つ該第
二定着工程により定着を行う前に該加熱加圧部材を被接
触部材に接触させる予備接触工程と、更に該加熱部材の
表面に塵埃除去手段を押し当てることにより該加熱部材
表面の塵埃等を通過阻止及び若しくは蓄積する塵埃除去
工程を有することを特徴とする。請求項2記載の画像形
成装置の発明は、シリンダと、該シリンダ上に被記録材
を装着する被記録材装着手段と、該被記録材装着手段に
よりシリンダ上に装着された被記録材上に画像を付加す
る画像付与手段と、該画像付与手段により画像が付与さ
れた被記録材を該シリンダ上に装着された状態で加熱定
着を行う加熱定着手段とを有する画像形成装置におい
て、該加熱定着手段が画像を付与された該記録材を非接
触で加熱する第一定着手段と、該第一定着手段により加
熱された被記録材に更に加熱と同時に圧力を加える第二
定着手段を有し、該第二定着手段により定着を行う前に
第二定着手段を被接触部材に接触させる予備接触手段を
有し、更に該第二定着手段の表面にクリーニングパッド
を押し当てて、該表面の塵埃等を該クリーニングパッド
により通過阻止及び若しくは蓄積する塵埃除去手段を有
することを特徴とする。請求項3記載の発明は、請求項
2記載の画像形成装置において、前記クリーニングパッ
ドを連続空気層を含む材料層より構成することを特徴と
する。請求項4記載の発明は、請求項3記載の画像形成
装置において、前記材料層がフェルト状、不織布状、多
孔質状、スポンジ状の単体、混合体及び若しくは重層体
であることを特徴とする。請求項5記載の発明は、請求
項4記載の画像形成装置において、前記材料層がポリテ
トラフルオロエチレン(PTFE)、パーフルオロアル
コキシ(PFA)、フッ化エチレンプロピレン(FE
P)、ポリジメチルシロキサン樹脂のうちの少なくとも
1種を含むことことを特徴とする。請求項6記載の発明
は、請求項5記載の画像形成装置において、前記クリー
ニングパッドが前記材料層と基体より成り、該基体が前
記材料層と同材質若しくはその一部を含む材質の各スポ
ンジ又はフィルター、又は、ナイロンのフェルト、シリ
コンのゴム若しくはスポンジ、ウレタンのゴム若しくは
スポンジ、から選ばれる材料の単層、多層、又は混合層
であることを特徴とする。
【0012】本発明はまた、さらに次のような構成を採
ることができる。 (1)上記の画像形成装置において、前記クリーニング
パッドが連続空気層を含む材料層と基体の間に接着剤層
を有すること。 (2) 上記画像形成装置において、前記接着剤層が耐
熱性を有すること。 (3) 上記画像形成装置において、前記ヒートローラ
表面層が連続空気層を含む材料層と同材質及び若しくは
その一部を含む材質であること。 (4) 上記画像形成装置において、前記ヒートローラ
の表面が、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、
パーフルオロアルコキシ(PFA)、フッ化エチレンプ
ロピレン(FEP)、ポリジメチルシロキサン樹脂のう
ちの少なくとも1種を含み、その厚みが1μm〜2m
m、より好ましくは20μm〜1mmの薄膜で被覆され
たこと。 (5) 上記画像形成装置において、前記ヒートローラ
がゴム弾性を有すること。 (6) 上記画像形成装置において、前記クリーニング
パッドがヒートローラ表面と離接可能な機構を有するこ
と。 (7) 上記画像形成装置において、前記第一定着手段
がランプヒータであり、前記第二定着手段がヒートロー
ラであること。 (8) 上記画像形成装置において、前記ランプヒータ
を予め発熱させた後、定着を行うこと。 (9) 上記画像形成装置において、前記被接触部材
が、前記シリンダあるいはシリンダ上に装着された前記
被記録材であること。 (10)上記画像形成装置において、前記ヒートローラ
が前記被記録材に対し非接触状態にあるとき、前記ヒー
トローラを空回転させること。 (11)上記画像形成装置において、前記被接触部材
が、シリンダあるいはシリンダ上に装着された被記録材
であること。
ることができる。 (1)上記の画像形成装置において、前記クリーニング
パッドが連続空気層を含む材料層と基体の間に接着剤層
を有すること。 (2) 上記画像形成装置において、前記接着剤層が耐
熱性を有すること。 (3) 上記画像形成装置において、前記ヒートローラ
表面層が連続空気層を含む材料層と同材質及び若しくは
その一部を含む材質であること。 (4) 上記画像形成装置において、前記ヒートローラ
の表面が、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、
パーフルオロアルコキシ(PFA)、フッ化エチレンプ
ロピレン(FEP)、ポリジメチルシロキサン樹脂のう
ちの少なくとも1種を含み、その厚みが1μm〜2m
m、より好ましくは20μm〜1mmの薄膜で被覆され
たこと。 (5) 上記画像形成装置において、前記ヒートローラ
がゴム弾性を有すること。 (6) 上記画像形成装置において、前記クリーニング
パッドがヒートローラ表面と離接可能な機構を有するこ
と。 (7) 上記画像形成装置において、前記第一定着手段
がランプヒータであり、前記第二定着手段がヒートロー
ラであること。 (8) 上記画像形成装置において、前記ランプヒータ
を予め発熱させた後、定着を行うこと。 (9) 上記画像形成装置において、前記被接触部材
が、前記シリンダあるいはシリンダ上に装着された前記
被記録材であること。 (10)上記画像形成装置において、前記ヒートローラ
が前記被記録材に対し非接触状態にあるとき、前記ヒー
トローラを空回転させること。 (11)上記画像形成装置において、前記被接触部材
が、シリンダあるいはシリンダ上に装着された被記録材
であること。
【0013】以上のように、本発明は少なくともシリン
ダ上に装着された被記録材に画像を付加しかつ加熱定着
を行う画像形成装置において、非接触で加熱する第一定
着手段と、加熱と同時に圧力を加える第二定着手段と、
第二定着手段により定着を行う前に第二定着手段の表面
をクリーニングしかつ温度を低下させるための予備接触
をさせるもので、本発明にかかる画像形成方法として
は、電子写真、イオノグラフィー、インクジェット等の
被記録材料に画像を外部から付加する画像形成方法であ
れば方式を問わず使用でき、以上の方式を応用したり、
組み合わせた方式にも好適に使用することができる。こ
のように、本発明によれば、安価で簡便な手段により、
鮮明で高画質な画像を得ることが可能となる。
ダ上に装着された被記録材に画像を付加しかつ加熱定着
を行う画像形成装置において、非接触で加熱する第一定
着手段と、加熱と同時に圧力を加える第二定着手段と、
第二定着手段により定着を行う前に第二定着手段の表面
をクリーニングしかつ温度を低下させるための予備接触
をさせるもので、本発明にかかる画像形成方法として
は、電子写真、イオノグラフィー、インクジェット等の
被記録材料に画像を外部から付加する画像形成方法であ
れば方式を問わず使用でき、以上の方式を応用したり、
組み合わせた方式にも好適に使用することができる。こ
のように、本発明によれば、安価で簡便な手段により、
鮮明で高画質な画像を得ることが可能となる。
【0014】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施の形態について
詳細に説明する。まず、本発明の画像形成方法を実施す
るのに用いられる画像形成装置の構成例を示す。図1は
本発明を電子写真複写機に応用した例で、電子写真複写
機の断面図を表す。図1に示す電子写真複写機の画像形
成装置1は、一般の電子写真複写機の場合と同様に、装
置本体2の上にプラテン4を配置している。前記プラテ
ン4にセットした原稿の画像を走査装置3によって読み
取り、原稿画像に応じた画像パターンを感光体ドラム5
に露光パターンとして付与する機構となっている。感光
体ドラム5の周囲には、一般の電子写真方式を用いた画
像形成機構が配置されている。すなわち、まず、帯電コ
ロトロン6により感光体ドラムの表面を一様に帯電さ
せ、原稿を読みとったパターンを走査露光して静電潜像
を形成する。次に現像装置7からトナーを供給して、静
電潜像にトナーを付着させ、静電潜像に応じたトナー画
像を形成する。ここでは、乾式現像を行なう場合につい
て記述するが、現像の方法は勿論これに限らず、湿式現
像でも構わない。この感光体ドラム上に形成されたトナ
ー画像は、図示しない電源によって感光体ドラム5とシ
リンダ8の間に電圧を印加することによって、シリンダ
8上に装着された記録材上に転写される。ここで、シリ
ンダ8には、給紙部15から被記録材Pが枚葉されて供
給されるが、供給の方法はこれに限らず、例えば、給紙
ロールを設けて行っても良い。トナー画像の転写後、感
光体ドラム上表面に残存したトナー等はクリーニング装
置9により除去され 以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。まず、本発明の画像形成方法を実施
するのに用いられる画像形成装置の構成例を示す。図1
は本発明を電子写真複写機に応用した例で、電子写真複
写機の断面図を表す。図1に示す電子写真複写機の画像
形成装置1は、一般の電子写真複写機の場合と同様に、
装置本体2の上にプラテン4を配置している。前記プラ
テン4にセットした原稿の画像を走査装置3によって読
み取り、原稿画像に応じた画像パターンを感光体ドラム
5に露光パターンとして付与する機構となっている。感
光体ドラム5の周囲には、一般の電子写真方式を用いた
画像形成機構が配置されている。すなわち、まず、帯電
コロトロン6により感光体ドラムの表面を一様に帯電さ
せ、原稿を読みとったパターンを走査露光して静電潜像
を形成する。次に現像装置7からトナーを供給して、静
電潜像にトナーを付着させ、静電潜像に応じたトナー画
像を形成する。ここでは、乾式現像を行なう場合につい
て記述するが、現像の方法は勿論これに限らず、湿式現
像でも構わない。この感光体ドラム上に形成されたトナ
ー画像は、図示しない電源によって感光体ドラム5とシ
リンダ8の間に電圧を印加することによって、シリンダ
8上に装着された記録材上に転写される。ここで、シリ
ンダ8には、給紙部15から被記録材Pが枚葉されて供
給されるが、供給の方法はこれに限らず、例えば、給紙
ロールを設けて行っても良い。トナー画像の転写後、感
光体ドラム上表面に残存したトナー等はクリーニング装
置9により除去される。る。
詳細に説明する。まず、本発明の画像形成方法を実施す
るのに用いられる画像形成装置の構成例を示す。図1は
本発明を電子写真複写機に応用した例で、電子写真複写
機の断面図を表す。図1に示す電子写真複写機の画像形
成装置1は、一般の電子写真複写機の場合と同様に、装
置本体2の上にプラテン4を配置している。前記プラテ
ン4にセットした原稿の画像を走査装置3によって読み
取り、原稿画像に応じた画像パターンを感光体ドラム5
に露光パターンとして付与する機構となっている。感光
体ドラム5の周囲には、一般の電子写真方式を用いた画
像形成機構が配置されている。すなわち、まず、帯電コ
ロトロン6により感光体ドラムの表面を一様に帯電さ
せ、原稿を読みとったパターンを走査露光して静電潜像
を形成する。次に現像装置7からトナーを供給して、静
電潜像にトナーを付着させ、静電潜像に応じたトナー画
像を形成する。ここでは、乾式現像を行なう場合につい
て記述するが、現像の方法は勿論これに限らず、湿式現
像でも構わない。この感光体ドラム上に形成されたトナ
ー画像は、図示しない電源によって感光体ドラム5とシ
リンダ8の間に電圧を印加することによって、シリンダ
8上に装着された記録材上に転写される。ここで、シリ
ンダ8には、給紙部15から被記録材Pが枚葉されて供
給されるが、供給の方法はこれに限らず、例えば、給紙
ロールを設けて行っても良い。トナー画像の転写後、感
光体ドラム上表面に残存したトナー等はクリーニング装
置9により除去され 以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。まず、本発明の画像形成方法を実施
するのに用いられる画像形成装置の構成例を示す。図1
は本発明を電子写真複写機に応用した例で、電子写真複
写機の断面図を表す。図1に示す電子写真複写機の画像
形成装置1は、一般の電子写真複写機の場合と同様に、
装置本体2の上にプラテン4を配置している。前記プラ
テン4にセットした原稿の画像を走査装置3によって読
み取り、原稿画像に応じた画像パターンを感光体ドラム
5に露光パターンとして付与する機構となっている。感
光体ドラム5の周囲には、一般の電子写真方式を用いた
画像形成機構が配置されている。すなわち、まず、帯電
コロトロン6により感光体ドラムの表面を一様に帯電さ
せ、原稿を読みとったパターンを走査露光して静電潜像
を形成する。次に現像装置7からトナーを供給して、静
電潜像にトナーを付着させ、静電潜像に応じたトナー画
像を形成する。ここでは、乾式現像を行なう場合につい
て記述するが、現像の方法は勿論これに限らず、湿式現
像でも構わない。この感光体ドラム上に形成されたトナ
ー画像は、図示しない電源によって感光体ドラム5とシ
リンダ8の間に電圧を印加することによって、シリンダ
8上に装着された記録材上に転写される。ここで、シリ
ンダ8には、給紙部15から被記録材Pが枚葉されて供
給されるが、供給の方法はこれに限らず、例えば、給紙
ロールを設けて行っても良い。トナー画像の転写後、感
光体ドラム上表面に残存したトナー等はクリーニング装
置9により除去される。る。
【0015】画像転写部の直前部では、用紙搬送路12
の端部に用紙を合わせるための整合装置13を具備して
いる。すなわち、給紙トレイから供給される用紙の整合
動作を行い、感光体ドラム上に形成されるトナー画像に
合わせて、所定のタイミングで、用紙を画像転写部に向
けて送り出すようにしている。
の端部に用紙を合わせるための整合装置13を具備して
いる。すなわち、給紙トレイから供給される用紙の整合
動作を行い、感光体ドラム上に形成されるトナー画像に
合わせて、所定のタイミングで、用紙を画像転写部に向
けて送り出すようにしている。
【0016】トナー画像が転写された用紙は、定着装置
11へ搬送され、定着部にはいる。定着部には、近赤外
線ランプヒータ20とコピー用紙を加圧かつ加熱するヒ
ートローラ21が具備されている。また、ヒートローラ
21のためのクリーニングパッド21aがヒートローラ
21に設けられている。定着部には、ヒートローラ21
の上流側で用紙を予め所定の表面温度まで加熱するラン
プヒータ20が設けられているが、ヒートローラ21に
よる定着の前に予め用紙を所望温度まで加熱しておくこ
とで、ヒートローラ21のみで被記録材を加熱する必要
が無くなるため、ヒートローラ21の設定温度を下げる
ことができる。ランプヒータ20には、ヒートローラ2
1の材質にもよるが、ヒートローラ21の設定温度を上
げると、ヒートローラ21を構成するゴム材質が加速度
的に劣化し、ゴム材質であるモノマー成分や添加剤が溶
出するいわゆる’泣き出し’が生じることがある。これ
に対し、ランプヒータ20を併用することによりヒート
ローラ21を高温に設定する必要がなくなり、ヒートロ
ーラ21の耐久性が向上し、’泣き出し’の問題が無く
なる。この他、ヒートローラ21が高温時にはローラの
軸受けが劣化することがあるが、ランプヒータ20と併
用することで設定を下げ、軸受けの劣化を防ぐことがで
きる。尚、ヒートローラ21の温度としては定着性を持
たせるために30℃〜250℃であることが好ましく、
より好ましくは60℃〜200℃である。更に、ヒート
ローラ21による定着の前に、予め被記録材を加熱して
おくことで、定着時間を短縮することができる。また、
ランプヒータ20からヒートローラ21による定着まで
の時間は、ランプヒータ20による加熱の影響がヒート
ローラ定着時にも残っている様に規定することが望まし
く、ランプヒータ加熱とヒートローラ加熱による時間差
は7秒以内である。ここでは、第1定着工程としてラン
プヒータ20、第2定着工程としてヒートローラを用い
たが、第1定着工程では記録材を被接触で加熱するもの
であれば、何でも適用することができる。例えば、上述
した近赤外線ランプヒータや遠赤外線ランプヒータ等の
各種ランプヒータ、セラミックヒータ等の放射及び輻射
ヒータを適用することができる。第2定着工程では、ヒ
ートローラを用いたが、加熱と同時に圧力を加えられる
ものであればこれ以外のものでも適用することができ
る。例えば、ベルト定着装置等も好適に使用することが
できる。更に、第1定着手段、第2定着手段以外にも、
加熱や圧力を加えられる定着手段を適宜設けることも可
能である。例えば、加熱手段を増やし、ヒートローラ2
1、ランプヒータ20を2本以上を用いても良い。
11へ搬送され、定着部にはいる。定着部には、近赤外
線ランプヒータ20とコピー用紙を加圧かつ加熱するヒ
ートローラ21が具備されている。また、ヒートローラ
21のためのクリーニングパッド21aがヒートローラ
21に設けられている。定着部には、ヒートローラ21
の上流側で用紙を予め所定の表面温度まで加熱するラン
プヒータ20が設けられているが、ヒートローラ21に
よる定着の前に予め用紙を所望温度まで加熱しておくこ
とで、ヒートローラ21のみで被記録材を加熱する必要
が無くなるため、ヒートローラ21の設定温度を下げる
ことができる。ランプヒータ20には、ヒートローラ2
1の材質にもよるが、ヒートローラ21の設定温度を上
げると、ヒートローラ21を構成するゴム材質が加速度
的に劣化し、ゴム材質であるモノマー成分や添加剤が溶
出するいわゆる’泣き出し’が生じることがある。これ
に対し、ランプヒータ20を併用することによりヒート
ローラ21を高温に設定する必要がなくなり、ヒートロ
ーラ21の耐久性が向上し、’泣き出し’の問題が無く
なる。この他、ヒートローラ21が高温時にはローラの
軸受けが劣化することがあるが、ランプヒータ20と併
用することで設定を下げ、軸受けの劣化を防ぐことがで
きる。尚、ヒートローラ21の温度としては定着性を持
たせるために30℃〜250℃であることが好ましく、
より好ましくは60℃〜200℃である。更に、ヒート
ローラ21による定着の前に、予め被記録材を加熱して
おくことで、定着時間を短縮することができる。また、
ランプヒータ20からヒートローラ21による定着まで
の時間は、ランプヒータ20による加熱の影響がヒート
ローラ定着時にも残っている様に規定することが望まし
く、ランプヒータ加熱とヒートローラ加熱による時間差
は7秒以内である。ここでは、第1定着工程としてラン
プヒータ20、第2定着工程としてヒートローラを用い
たが、第1定着工程では記録材を被接触で加熱するもの
であれば、何でも適用することができる。例えば、上述
した近赤外線ランプヒータや遠赤外線ランプヒータ等の
各種ランプヒータ、セラミックヒータ等の放射及び輻射
ヒータを適用することができる。第2定着工程では、ヒ
ートローラを用いたが、加熱と同時に圧力を加えられる
ものであればこれ以外のものでも適用することができ
る。例えば、ベルト定着装置等も好適に使用することが
できる。更に、第1定着手段、第2定着手段以外にも、
加熱や圧力を加えられる定着手段を適宜設けることも可
能である。例えば、加熱手段を増やし、ヒートローラ2
1、ランプヒータ20を2本以上を用いても良い。
【0017】トナー画像が転写された用紙は定着部に挿
入された後、ランプヒータ20によって加熱され昇温す
る。この後、ヒートローラ21で加熱しながら加圧を行
うことにより、用紙上のトナーを軟化又は溶融させた状
態で用紙に押し込んで浸透させ、定着性を促進させる。
ここでは、ランプヒータ20で加熱した後にヒートロー
ラ21で加熱・加圧定着を行う場合について記述した
が、ヒートローラ21で処理した後に、ランプヒータ2
0を用いても、効果は小さくなるが、ヒートローラ単独
の場合よりも良好な定着性を持たせることができる。
入された後、ランプヒータ20によって加熱され昇温す
る。この後、ヒートローラ21で加熱しながら加圧を行
うことにより、用紙上のトナーを軟化又は溶融させた状
態で用紙に押し込んで浸透させ、定着性を促進させる。
ここでは、ランプヒータ20で加熱した後にヒートロー
ラ21で加熱・加圧定着を行う場合について記述した
が、ヒートローラ21で処理した後に、ランプヒータ2
0を用いても、効果は小さくなるが、ヒートローラ単独
の場合よりも良好な定着性を持たせることができる。
【0018】ヒートローラ21の中心材質は耐熱性の面
から通常Siシリコン系ゴムが多用されるが、フッ素
系、NBR系ゴムのゴムローラを用いても良く、その他
の材質のものを用いても構わない。またヒートローラ表
面の保護や非記録体からの画像形成物質のオフセット防
止などの観点から、ヒートローラ表面にポリテトラフル
オロエチレン(PTFE)、パーフルオロアルコキシ
(PFA)、フッ化エチレンプロピレン(FEP)、ポ
リジメチルシロキサン樹脂を含む1μm〜2mm(より
好ましくは20μm〜1mm)の厚みを有する薄膜で被
覆することが好ましい。
から通常Siシリコン系ゴムが多用されるが、フッ素
系、NBR系ゴムのゴムローラを用いても良く、その他
の材質のものを用いても構わない。またヒートローラ表
面の保護や非記録体からの画像形成物質のオフセット防
止などの観点から、ヒートローラ表面にポリテトラフル
オロエチレン(PTFE)、パーフルオロアルコキシ
(PFA)、フッ化エチレンプロピレン(FEP)、ポ
リジメチルシロキサン樹脂を含む1μm〜2mm(より
好ましくは20μm〜1mm)の厚みを有する薄膜で被
覆することが好ましい。
【0019】ところが、ヒートローラ21には塵埃、紙
粉、繊維屑あるいは被記録材表面からの微粉末等が例え
ば静電気力や接触により蓄積しやすく、被記録材画像へ
の転写して画質の低下を招いたり、蓄積物が多くなると
更に定着不良、被記録材表面層の凹み、破壊を起こすこ
とがあった。即ち被記録材上に外部から画像が付加され
ると、被記録材がヒートローラ21で加圧・加熱され、
定着される。一般に周囲に浮遊している、もしくは被記
録材に付着している塵埃、紙粉、繊維屑あるいは被記録
材表面からの微粉末等がヒートローラ21に蓄積しやす
い。そこでこの問題を解決するために少なくとも被記録
材上に画像を付加する工程と加熱定着を行う工程を有す
る画像形成装置において、ヒートローラ21を具備し加
圧・加熱をおこなう加熱定着部を有し、そのローラ表面
にクリーニングパッドを押し当てて、ローラ表面の塵埃
等を連続空気層を含む材料層により通過阻止及び又は蓄
積することにより、上記障害を防止できることが解っ
た。
粉、繊維屑あるいは被記録材表面からの微粉末等が例え
ば静電気力や接触により蓄積しやすく、被記録材画像へ
の転写して画質の低下を招いたり、蓄積物が多くなると
更に定着不良、被記録材表面層の凹み、破壊を起こすこ
とがあった。即ち被記録材上に外部から画像が付加され
ると、被記録材がヒートローラ21で加圧・加熱され、
定着される。一般に周囲に浮遊している、もしくは被記
録材に付着している塵埃、紙粉、繊維屑あるいは被記録
材表面からの微粉末等がヒートローラ21に蓄積しやす
い。そこでこの問題を解決するために少なくとも被記録
材上に画像を付加する工程と加熱定着を行う工程を有す
る画像形成装置において、ヒートローラ21を具備し加
圧・加熱をおこなう加熱定着部を有し、そのローラ表面
にクリーニングパッドを押し当てて、ローラ表面の塵埃
等を連続空気層を含む材料層により通過阻止及び又は蓄
積することにより、上記障害を防止できることが解っ
た。
【0020】本発明によるクリーニングパッドの詳細図
を図7に示す。図7(a)はクリーニングパッドの斜視
図、図7(b)はその縦断面図である。クリーニングパ
ッド71は連続空気層を含む材料層71b、耐熱性接着
剤71b、基体71cよりなり接着材72面とベークラ
イトのような支持具73に接着されている。クリーニン
グパッド21aは設置位置を図1〜図6に示した。
を図7に示す。図7(a)はクリーニングパッドの斜視
図、図7(b)はその縦断面図である。クリーニングパ
ッド71は連続空気層を含む材料層71b、耐熱性接着
剤71b、基体71cよりなり接着材72面とベークラ
イトのような支持具73に接着されている。クリーニン
グパッド21aは設置位置を図1〜図6に示した。
【0021】クリーニングパッドの連続空気層を含む材
料層はフェルト、不織布、多孔質、スポンジ状であるこ
とが特に好ましい。基体の材質及び形状はナイロンのフ
ェルト、PTFE、PFA、FEPの各スポンジ及び又
はフィルター、シリコンのゴム及び又はスポンジ、ウレ
タンのゴム及びまたはスポンジの単層及び又は多層とす
ることもできる。クリーニングパッドは全体を支持具に
装着されヒートローラ表面と離接可能な機構とすること
もできる。また被記録材にヒートローラ21が接触して
いない時には、ヒートローラ21は適当な手段で空回転
させておくのが、ローラの表面温度を一定に保つ意味か
らも好ましい。更にクリーニングパッドの表面材質を、
ヒートローラ21のそれと同一もしくは同等とすること
により、パッド表面に連続空気層を設けることによる塵
埃、紙粉、繊維屑あるいは被記録材表面からの微粉末等
がこの中へ蓄積していく作用に加えて、ヒ−トローラ表
面がより傷付きにくくなり、ヒートローラ寿命の延長
や、画像に対する画質劣化、定着不良も防ぐことが可能
となる。パッド表面材料層の体積空隙率はフェルトや不
織布、スポンジ、フィルターといった形態により異なる
が,20%〜95%、より好ましくは30%〜90%で
ある。厚みは状況により、即ち使用時間、予想される塵
埃等の量などに応じて決定されるが、0.1mm〜20
mm、より好ましくは1mm〜10mmである。材料と
しては摩擦係数がきわめて小さく、耐熱性の高いPTF
Eが好ましいが、比較的高価であるため厚みに関しては
このことも考慮すべきで、基体との併用が好ましいので
ある。
料層はフェルト、不織布、多孔質、スポンジ状であるこ
とが特に好ましい。基体の材質及び形状はナイロンのフ
ェルト、PTFE、PFA、FEPの各スポンジ及び又
はフィルター、シリコンのゴム及び又はスポンジ、ウレ
タンのゴム及びまたはスポンジの単層及び又は多層とす
ることもできる。クリーニングパッドは全体を支持具に
装着されヒートローラ表面と離接可能な機構とすること
もできる。また被記録材にヒートローラ21が接触して
いない時には、ヒートローラ21は適当な手段で空回転
させておくのが、ローラの表面温度を一定に保つ意味か
らも好ましい。更にクリーニングパッドの表面材質を、
ヒートローラ21のそれと同一もしくは同等とすること
により、パッド表面に連続空気層を設けることによる塵
埃、紙粉、繊維屑あるいは被記録材表面からの微粉末等
がこの中へ蓄積していく作用に加えて、ヒ−トローラ表
面がより傷付きにくくなり、ヒートローラ寿命の延長
や、画像に対する画質劣化、定着不良も防ぐことが可能
となる。パッド表面材料層の体積空隙率はフェルトや不
織布、スポンジ、フィルターといった形態により異なる
が,20%〜95%、より好ましくは30%〜90%で
ある。厚みは状況により、即ち使用時間、予想される塵
埃等の量などに応じて決定されるが、0.1mm〜20
mm、より好ましくは1mm〜10mmである。材料と
しては摩擦係数がきわめて小さく、耐熱性の高いPTF
Eが好ましいが、比較的高価であるため厚みに関しては
このことも考慮すべきで、基体との併用が好ましいので
ある。
【0022】パッド表面材料は接着剤により基体に接着
するのが好ましい。ローラー表面温度は通常100℃を
超える場合が多いため、接着剤は耐熱性を有することが
好ましく更にローラー表面の曲率に沿うだけの可撓性が
必要である。ポリイミドフィルム、ポリアラミド不織
布、ガラスクロス等の耐熱性の高い支持体に少なくとも
片面にパッド表面材料に適した耐熱性粘着層を設けるの
が好ましい。基体は耐熱性と柔軟性が必要であり、厚み
は0.5mm〜30mmより好ましくは2mm〜20m
mである。材質、形態としては特にシリコンゴムスポン
ジ、ナイロンフェルト等が好ましい。無論パッド表面材
質と同じか類似であってもかまわない。また、クリーニ
ングパッドを支持するための支持具は耐熱性ナイロン、
ベークライト等を適宜加工して用いられる。ローラに対
してクリーニングパッドを押し当てる際の圧力は0.0
01MPa〜100MPa、より好ましくは0.005
MPa〜10MPaである。ここで、被記録体に対する
ヒートローラ21のニップ圧としては充分な定着性を得
るため、0.05MPa〜250MPa、より好ましく
は、0.1MPa〜20MPaである。
するのが好ましい。ローラー表面温度は通常100℃を
超える場合が多いため、接着剤は耐熱性を有することが
好ましく更にローラー表面の曲率に沿うだけの可撓性が
必要である。ポリイミドフィルム、ポリアラミド不織
布、ガラスクロス等の耐熱性の高い支持体に少なくとも
片面にパッド表面材料に適した耐熱性粘着層を設けるの
が好ましい。基体は耐熱性と柔軟性が必要であり、厚み
は0.5mm〜30mmより好ましくは2mm〜20m
mである。材質、形態としては特にシリコンゴムスポン
ジ、ナイロンフェルト等が好ましい。無論パッド表面材
質と同じか類似であってもかまわない。また、クリーニ
ングパッドを支持するための支持具は耐熱性ナイロン、
ベークライト等を適宜加工して用いられる。ローラに対
してクリーニングパッドを押し当てる際の圧力は0.0
01MPa〜100MPa、より好ましくは0.005
MPa〜10MPaである。ここで、被記録体に対する
ヒートローラ21のニップ圧としては充分な定着性を得
るため、0.05MPa〜250MPa、より好ましく
は、0.1MPa〜20MPaである。
【0023】画像の定着に先立って、ランプヒータ20
では予備加熱、ヒートローラ21では予備接触が行われ
る。ランプヒータ20は電圧を印加してから発熱体から
の安定な出力供給が得られるまでに時間を要してしま
う。そこで、定着を行う前に予めランプヒータ20を一
定時間発熱させる予備加熱をおこない、出力を安定化さ
せてから定着を行うことにしている。ランプヒータ20
を予備加熱することによって、ランプヒータ20の出力
は安定化し、被記録材先端部の温度変動を防止すること
ができた。ランプヒータ20での予備加熱は2秒間以上
であることが好ましく、より好ましくは3秒間以上であ
る。更に予備加熱終了後早いタイミングで、画像定着を
行うことが望まれる。予備加熱終了から定着開始まで時
間は10秒以内であれば効果があるが、より好ましくは
6秒以内である。ランプヒータ20の出力は図示されな
い制御機構によって出力制御を行なっても良い。即ち、
予備加熱時の出力及び/または定着時の出力を変化させ
ることも可能である。予備加熱時のランプヒータ20の
出力は、定着開始時の出力(ここでは印加電圧)の50
%〜200%であることが好ましく、より好ましくは7
0%〜150%の出力である。ランプヒータ20の調整
については、通常印加する電圧の大きさを変化させる
が、方法はこれに限られず、例えば電圧を印加する時間
を変化させても良いし、ランプヒータ20を複数設け、
点灯させる本数を変化させても良いし、更に、これらを
組み合わせてもよい。ここでは、ランプヒータ20は制
御機構を持つ場合について記述したが、制御機構が無
く、予備加熱時にも常に一定の出力で使用しても構わな
い。また、ランプヒータ20の出力調整は出力調整機構
を使って、適用するトナー、記録材等の材料によって適
宜行なわれるが、同じ材料を使い続ける場合には、出力
の調整は必ずしも行なう必要は無く、調整機構さえ持た
なくとも良い。
では予備加熱、ヒートローラ21では予備接触が行われ
る。ランプヒータ20は電圧を印加してから発熱体から
の安定な出力供給が得られるまでに時間を要してしま
う。そこで、定着を行う前に予めランプヒータ20を一
定時間発熱させる予備加熱をおこない、出力を安定化さ
せてから定着を行うことにしている。ランプヒータ20
を予備加熱することによって、ランプヒータ20の出力
は安定化し、被記録材先端部の温度変動を防止すること
ができた。ランプヒータ20での予備加熱は2秒間以上
であることが好ましく、より好ましくは3秒間以上であ
る。更に予備加熱終了後早いタイミングで、画像定着を
行うことが望まれる。予備加熱終了から定着開始まで時
間は10秒以内であれば効果があるが、より好ましくは
6秒以内である。ランプヒータ20の出力は図示されな
い制御機構によって出力制御を行なっても良い。即ち、
予備加熱時の出力及び/または定着時の出力を変化させ
ることも可能である。予備加熱時のランプヒータ20の
出力は、定着開始時の出力(ここでは印加電圧)の50
%〜200%であることが好ましく、より好ましくは7
0%〜150%の出力である。ランプヒータ20の調整
については、通常印加する電圧の大きさを変化させる
が、方法はこれに限られず、例えば電圧を印加する時間
を変化させても良いし、ランプヒータ20を複数設け、
点灯させる本数を変化させても良いし、更に、これらを
組み合わせてもよい。ここでは、ランプヒータ20は制
御機構を持つ場合について記述したが、制御機構が無
く、予備加熱時にも常に一定の出力で使用しても構わな
い。また、ランプヒータ20の出力調整は出力調整機構
を使って、適用するトナー、記録材等の材料によって適
宜行なわれるが、同じ材料を使い続ける場合には、出力
の調整は必ずしも行なう必要は無く、調整機構さえ持た
なくとも良い。
【0024】ヒートローラ21は表面温度が一定になる
構成になっており、図示しない表面温度を検知する手段
によって得た表面温度によって、出力を制御して表面温
度を一定に保っている。出力の制御は電圧を印加する時
間により行っているが、制御の方法はこれに限られたこ
とではなく、例えば発熱体に印加する電圧を変調させる
手段もあるし、これらを組み合わせても良い。また、こ
こでは表面温度を検知して、温度制御を行うように記述
したが、予め必要な電圧の供給量を算出した上で、温度
検出なしで供給量を調整して温度制御を行ってもよい。
ヒートローラ21が被記録材と接触するとローラの表面
温度は低下し、温度が回復するまでの間ヒートローラ2
1による定着温度は低くなってしまう。このため、定着
を行なう前に、予備接触の機構を設けている。
構成になっており、図示しない表面温度を検知する手段
によって得た表面温度によって、出力を制御して表面温
度を一定に保っている。出力の制御は電圧を印加する時
間により行っているが、制御の方法はこれに限られたこ
とではなく、例えば発熱体に印加する電圧を変調させる
手段もあるし、これらを組み合わせても良い。また、こ
こでは表面温度を検知して、温度制御を行うように記述
したが、予め必要な電圧の供給量を算出した上で、温度
検出なしで供給量を調整して温度制御を行ってもよい。
ヒートローラ21が被記録材と接触するとローラの表面
温度は低下し、温度が回復するまでの間ヒートローラ2
1による定着温度は低くなってしまう。このため、定着
を行なう前に、予備接触の機構を設けている。
【0025】予備接触の方法は、図2に示すように2通
り考えられる。1つは図2(A)に示すように転写ロー
ラを接触部材として用いる方法である。図において、8
は記録材を装着する転写ローラ、20は近赤外線ランプ
ヒータ、21はヒートローラ、21aはクリーニングパ
ッドである。図のように、定着前にヒートローラ21を
転写ローラ8と接触させるようにするもので、例えば、
転写ローラ8の1周目を予備加熱、予備接触とし、2周
目以降に定着を行うようにするものである。
り考えられる。1つは図2(A)に示すように転写ロー
ラを接触部材として用いる方法である。図において、8
は記録材を装着する転写ローラ、20は近赤外線ランプ
ヒータ、21はヒートローラ、21aはクリーニングパ
ッドである。図のように、定着前にヒートローラ21を
転写ローラ8と接触させるようにするもので、例えば、
転写ローラ8の1周目を予備加熱、予備接触とし、2周
目以降に定着を行うようにするものである。
【0026】もう1つは、図2(B)に示すように別途
設けた接触部材を用いる方法である。図において、8は
記録材を装着する転写ローラ、20は近赤外線ランプヒ
ータ、21はヒートローラ、23は接触部材、21aは
クリーニングパッドである。このように接触部材23を
別途ヒートローラ21の近傍に設け、定着前にヒートロ
ーラ21を接触部材23と予備接触させることにより、
転写ローラ上の被記録材Pに与える熱および圧力の印加
回数を減らすようにしても良い。
設けた接触部材を用いる方法である。図において、8は
記録材を装着する転写ローラ、20は近赤外線ランプヒ
ータ、21はヒートローラ、23は接触部材、21aは
クリーニングパッドである。このように接触部材23を
別途ヒートローラ21の近傍に設け、定着前にヒートロ
ーラ21を接触部材23と予備接触させることにより、
転写ローラ上の被記録材Pに与える熱および圧力の印加
回数を減らすようにしても良い。
【0027】ここで使用する、シリンダは断熱材を装着
して用いている。シリンダに使用できる材質としては、
例えば、鉄、ステンレス、銅、アルミニウム等の金属及
びこれらの組み合わせが主として用いられる。金属シリ
ンダ単独でも使用できるが、断熱材を用いることによっ
て、定着に要するエネルギーを抑制している。ここで使
用する断熱材としては、断熱効果のあるものであれば良
いが、具体的にはグラスウール・ロックウール等の無機
系繊維、ポリスチレン・ポリカーボネート・ポリエステ
ル・ポリエチレン・テフロン(登録商標)・ポリビニル
アルコール・ポリアセタール・ニトロセルロース・ナイ
ロン・エチルセルロース・エポキシ樹脂・アルキド樹脂
・メラミン樹脂・尿素樹脂・ABS樹脂・アクリル樹
脂、ポリウレタン・ネオプレン・セルロースアセテート
・ブナS・ブナN・天然ゴム・フェノール樹脂・ケイ素
樹脂・エポキシ樹脂、シリコンゴム・ポリカーボネート
・ポリプロピレン・ネオプレン・塩化ビニル樹脂、ブチ
ルゴム等の材料及びこれらを用いた発泡材料、または、
これらを複数組み合わせて使用される。また、接触部材
23は同様に金属製のローラから構成されているが、予
備接触として効果があればよく、上述した断熱層を特に
用いる必要はないが、表層はシリンダと同じ熱伝導率を
持つ方が望ましい。
して用いている。シリンダに使用できる材質としては、
例えば、鉄、ステンレス、銅、アルミニウム等の金属及
びこれらの組み合わせが主として用いられる。金属シリ
ンダ単独でも使用できるが、断熱材を用いることによっ
て、定着に要するエネルギーを抑制している。ここで使
用する断熱材としては、断熱効果のあるものであれば良
いが、具体的にはグラスウール・ロックウール等の無機
系繊維、ポリスチレン・ポリカーボネート・ポリエステ
ル・ポリエチレン・テフロン(登録商標)・ポリビニル
アルコール・ポリアセタール・ニトロセルロース・ナイ
ロン・エチルセルロース・エポキシ樹脂・アルキド樹脂
・メラミン樹脂・尿素樹脂・ABS樹脂・アクリル樹
脂、ポリウレタン・ネオプレン・セルロースアセテート
・ブナS・ブナN・天然ゴム・フェノール樹脂・ケイ素
樹脂・エポキシ樹脂、シリコンゴム・ポリカーボネート
・ポリプロピレン・ネオプレン・塩化ビニル樹脂、ブチ
ルゴム等の材料及びこれらを用いた発泡材料、または、
これらを複数組み合わせて使用される。また、接触部材
23は同様に金属製のローラから構成されているが、予
備接触として効果があればよく、上述した断熱層を特に
用いる必要はないが、表層はシリンダと同じ熱伝導率を
持つ方が望ましい。
【0028】また、ヒートローラ21は、予備接触・定
着を行う以外は、他の部材と非接触の状態になってお
り、その際空回転をし、ローラの円周方向での温度の均
一化を図っている。円周方向では、装置構造により環境
に異方性が生じ、熱伝導、空気の流れ等が均一でなくな
る。従って、ヒートローラ21を非接触時に空回転させ
なければ、円周方向で表面温度が変化し、均一な定着が
できなくなる恐れがある。
着を行う以外は、他の部材と非接触の状態になってお
り、その際空回転をし、ローラの円周方向での温度の均
一化を図っている。円周方向では、装置構造により環境
に異方性が生じ、熱伝導、空気の流れ等が均一でなくな
る。従って、ヒートローラ21を非接触時に空回転させ
なければ、円周方向で表面温度が変化し、均一な定着が
できなくなる恐れがある。
【0029】予備接触終了後、早いタイミングで、定着
を行うことが望まれ、予備接触終了から定着開始まで時
間は10秒以内であり、より好ましくは6秒以内であ
る。予備接触は勿論ヒートローラ21を予備接触部材に
接触させた状態で回転させ、ローラ全面を接触させる。
その後、定着処理が行われたコピー用紙は、分離爪17
でシリンダから取り外され、排出トレイ14に排出され
る。前記画像形成装置1の本体2の画像転写部に向けて
用紙を供給するために、装置本体2の下部に給紙部15
を配置し、搬送ローラ装置16を用いて、用紙を送り出
すようにしている。尚、本装置に適用する用紙のサイズ
は、A3、A4、A5、B4、B5サイズであるが、本
定着技術は、用紙サイズを問わず有効であり、A1、A
2、B1、B2などの大サイズのほか、A3wサイズ、
ハガキ、封筒印刷にも有効である。
を行うことが望まれ、予備接触終了から定着開始まで時
間は10秒以内であり、より好ましくは6秒以内であ
る。予備接触は勿論ヒートローラ21を予備接触部材に
接触させた状態で回転させ、ローラ全面を接触させる。
その後、定着処理が行われたコピー用紙は、分離爪17
でシリンダから取り外され、排出トレイ14に排出され
る。前記画像形成装置1の本体2の画像転写部に向けて
用紙を供給するために、装置本体2の下部に給紙部15
を配置し、搬送ローラ装置16を用いて、用紙を送り出
すようにしている。尚、本装置に適用する用紙のサイズ
は、A3、A4、A5、B4、B5サイズであるが、本
定着技術は、用紙サイズを問わず有効であり、A1、A
2、B1、B2などの大サイズのほか、A3wサイズ、
ハガキ、封筒印刷にも有効である。
【0030】以上の画像形成方法は乾式トナー現像、湿
式トナー現像の双方に適用できるが、湿式現像に適用し
た場合は、機内で蒸発した溶剤を取り除くために機内の
密閉性を上げ、溶媒を除去する機構を設ける。溶媒回収
の方法は、例えば、溶媒を含んだ機内の空気を吸引し、
これを冷却することによって液化させる機構が設けられ
ているが、溶媒回収方法は、これに限らず、溶媒吸着材
を用いて溶媒を吸着する方法など、溶媒を分離できる方
法であれば何れも適用できる。
式トナー現像の双方に適用できるが、湿式現像に適用し
た場合は、機内で蒸発した溶剤を取り除くために機内の
密閉性を上げ、溶媒を除去する機構を設ける。溶媒回収
の方法は、例えば、溶媒を含んだ機内の空気を吸引し、
これを冷却することによって液化させる機構が設けられ
ているが、溶媒回収方法は、これに限らず、溶媒吸着材
を用いて溶媒を吸着する方法など、溶媒を分離できる方
法であれば何れも適用できる。
【0031】上述した実施態様では、本発明の定着方法
を電子写真を画像付与手段として適用した場合について
記述したが、電子写真方式以外にも、イオノグラフィ
ー、インクジェット等の技術を用いたプリンタ、ファク
シミリ、製版機等に適用することが可能である。特に、
インクジェット技術では、インクの吐出方法、インキの
種類を問わず使用可能であり、例えば、吐出の方法が、
熱、ピエゾ、静電式等、何れにも使用可能であり、これ
らを適宜組み合わせた方法についても使用可能である。
を電子写真を画像付与手段として適用した場合について
記述したが、電子写真方式以外にも、イオノグラフィ
ー、インクジェット等の技術を用いたプリンタ、ファク
シミリ、製版機等に適用することが可能である。特に、
インクジェット技術では、インクの吐出方法、インキの
種類を問わず使用可能であり、例えば、吐出の方法が、
熱、ピエゾ、静電式等、何れにも使用可能であり、これ
らを適宜組み合わせた方法についても使用可能である。
【0032】<実施例1>次に、上述した複写機に本発
明を適用し、加熱定着を行った。 ヒートローラの材質
はアルミニウム芯金の上にシリコンゴム層を3mmの厚
みで形成した。更にゴムローラ表面を60μmの厚みの
PFA樹脂チューブで覆うようにして用いた。クリーニ
ングパッド21aとしては表面層材料として3mmの厚
みの空隙率70%のテフロンフェルト用い、不織布基材
タイプのDIC製耐熱型両面粘着テープ(特注品)を用
いて7mmの厚みのシリコンゴムスポンジ基体に張合わ
せた。これを耐熱ナイロン製支持具に吉岡製作所製アラ
ミド不織布両面粘着テープ(特注品)を用いて張合わせ
た。ヒートローラ21に対する押し当て圧は0.01M
Pとした。ヒートローラ定着に先立ち、近赤外ランプヒ
ータ20により被記録材として普通紙を使用し、その表
面温度を110℃まで加熱昇温した。定着条件はヒート
ローラ表面温度180℃、記録材の搬送速度9mm/s
ec、ヒートローラの被記録材への印加圧力(ニップ
圧)0.8MPaであった。
明を適用し、加熱定着を行った。 ヒートローラの材質
はアルミニウム芯金の上にシリコンゴム層を3mmの厚
みで形成した。更にゴムローラ表面を60μmの厚みの
PFA樹脂チューブで覆うようにして用いた。クリーニ
ングパッド21aとしては表面層材料として3mmの厚
みの空隙率70%のテフロンフェルト用い、不織布基材
タイプのDIC製耐熱型両面粘着テープ(特注品)を用
いて7mmの厚みのシリコンゴムスポンジ基体に張合わ
せた。これを耐熱ナイロン製支持具に吉岡製作所製アラ
ミド不織布両面粘着テープ(特注品)を用いて張合わせ
た。ヒートローラ21に対する押し当て圧は0.01M
Pとした。ヒートローラ定着に先立ち、近赤外ランプヒ
ータ20により被記録材として普通紙を使用し、その表
面温度を110℃まで加熱昇温した。定着条件はヒート
ローラ表面温度180℃、記録材の搬送速度9mm/s
ec、ヒートローラの被記録材への印加圧力(ニップ
圧)0.8MPaであった。
【0033】以下表1に基づいて、被記録材端部から近
赤外線ランプヒータ20の予備加熱、ヒートローラ21
の予備接触と被記録材の表面温度と画像再現性を検証す
る。
赤外線ランプヒータ20の予備加熱、ヒートローラ21
の予備接触と被記録材の表面温度と画像再現性を検証す
る。
【0034】
【表1】
【0035】被記録材上温度が幅方向中央部でおよそ1
35℃になるように、ランプヒータ20、ヒートローラ
21の出力調整を行った。予備加熱時間が2秒以上、予
備接触があれば、定着後の画像再現性は良好であるが、
この条件を満たさない場合、定着後の画像再現性は劣化
する。被記録材上の温度変化を見ると、ランプヒータ2
0の予備加熱時間を省くと、先頭部の温度が安定せず、
定着性が劣化する。更に、ヒートローラ21の予備接触
を省いた場合、定着性が乏しくなる。
35℃になるように、ランプヒータ20、ヒートローラ
21の出力調整を行った。予備加熱時間が2秒以上、予
備接触があれば、定着後の画像再現性は良好であるが、
この条件を満たさない場合、定着後の画像再現性は劣化
する。被記録材上の温度変化を見ると、ランプヒータ2
0の予備加熱時間を省くと、先頭部の温度が安定せず、
定着性が劣化する。更に、ヒートローラ21の予備接触
を省いた場合、定着性が乏しくなる。
【0036】このように、近赤外線ランプヒータ20を
適切な時間予備加熱、ヒートローラ21についても予備
接触させることで、定着温度を均一化することができ
る。更にヒートローラ21については、定着・予備接触
を除く非接触状態での空回転によって、定着温度を均一
化することができる。この時、用紙の定着画像の再現性
は良好で、定着不足のため文字が欠けたり、ハイライト
がとんだりすることはなかった。一方、予備加熱、予備
接触、空回転が不十分であれば、用紙上において、文字
の欠け、ハイライトのトビ等の画像欠陥が見られた。こ
の条件で10万枚の記録を行ったが、当初から最後まで
描画画質は高いまま維持された。ヒートローラ21表面
には極めて浅く細い溝が観察されたが、上述の如く画像
への影響はまったく無かった。一方クリーニングパッド
を用いずに実施例1の条件でテストを行ったところ、1
万枚で定着不良が発生し、ヒートローラ表面は深い傷が
多数見られ、紙の繊維が主体と思われる塵埃が多数ロー
ラ表面に付着していた。
適切な時間予備加熱、ヒートローラ21についても予備
接触させることで、定着温度を均一化することができ
る。更にヒートローラ21については、定着・予備接触
を除く非接触状態での空回転によって、定着温度を均一
化することができる。この時、用紙の定着画像の再現性
は良好で、定着不足のため文字が欠けたり、ハイライト
がとんだりすることはなかった。一方、予備加熱、予備
接触、空回転が不十分であれば、用紙上において、文字
の欠け、ハイライトのトビ等の画像欠陥が見られた。こ
の条件で10万枚の記録を行ったが、当初から最後まで
描画画質は高いまま維持された。ヒートローラ21表面
には極めて浅く細い溝が観察されたが、上述の如く画像
への影響はまったく無かった。一方クリーニングパッド
を用いずに実施例1の条件でテストを行ったところ、1
万枚で定着不良が発生し、ヒートローラ表面は深い傷が
多数見られ、紙の繊維が主体と思われる塵埃が多数ロー
ラ表面に付着していた。
【0037】また、クリーニングパッド21aとして、
連続空気層を含有しないポリエチレン等のプラスチック
を用いた場合には、粉塵は除去されるものの、プラスチ
ック−被記録材界面に粉塵が集まり、被記録材を傷つけ
たり、被記録材の円滑な搬送を妨げることが起きた。
連続空気層を含有しないポリエチレン等のプラスチック
を用いた場合には、粉塵は除去されるものの、プラスチ
ック−被記録材界面に粉塵が集まり、被記録材を傷つけ
たり、被記録材の円滑な搬送を妨げることが起きた。
【0038】<実施例2>次にインクジェットプリンタ
に応用した例を図3に示す。図3は、インクジェット記
録装置を有する画像記録装置の断面を示している。イン
クジェット記録装置の底部には記録紙、樹脂製のシート
である被記録材Pが入ったカセット41が装填されてい
る。被記録材搬送方向の下流側には搬送ローラ対43
と、記録ヘッド451を搭載したキャリッジ45とが配
置されている。記録ヘッド451としては、シェアモー
ドの500チャンネルピエゾインクジェット装置(Xa
ar社製XaarJet500S)を使用し、油性イン
ク(同社製)を用いた。描画解像力は720dpiと
し、ドットは8段階で大きさを変えて、階調を制御し
た。被記録材は搬送ローラ43により、描画ドラム46
に装着されるが、これに先立ち粉塵の除去が行われる。
粉塵除去の方法は、粘着ローラ44によって表面の粉塵
を吸着する方法をとっているが、方法はこれに限らず、
例えば空気流などで除去しても良い。被記録材は次に記
録ヘッドの下へ搬送され、描画が行われる。描画が終了
すると、ランプヒータ20が点灯、ヒートローラ21が
描画ドラム46または描画ドラム46上の記録材に接触
した状態で1回転する。通常このときの描画ドラムの回
転速度は定着時の速度よりも速くして、予備加熱・予備
接触では、十分に昇温せず定着はしない。次いで、定着
動作に入り、定着が行われる。その後、描画ドラム上の
被記録材は、図示しない分離爪により、描画ドラム46
から離され、搬送ローラ47によって排出トレイ48に
排出される。
に応用した例を図3に示す。図3は、インクジェット記
録装置を有する画像記録装置の断面を示している。イン
クジェット記録装置の底部には記録紙、樹脂製のシート
である被記録材Pが入ったカセット41が装填されてい
る。被記録材搬送方向の下流側には搬送ローラ対43
と、記録ヘッド451を搭載したキャリッジ45とが配
置されている。記録ヘッド451としては、シェアモー
ドの500チャンネルピエゾインクジェット装置(Xa
ar社製XaarJet500S)を使用し、油性イン
ク(同社製)を用いた。描画解像力は720dpiと
し、ドットは8段階で大きさを変えて、階調を制御し
た。被記録材は搬送ローラ43により、描画ドラム46
に装着されるが、これに先立ち粉塵の除去が行われる。
粉塵除去の方法は、粘着ローラ44によって表面の粉塵
を吸着する方法をとっているが、方法はこれに限らず、
例えば空気流などで除去しても良い。被記録材は次に記
録ヘッドの下へ搬送され、描画が行われる。描画が終了
すると、ランプヒータ20が点灯、ヒートローラ21が
描画ドラム46または描画ドラム46上の記録材に接触
した状態で1回転する。通常このときの描画ドラムの回
転速度は定着時の速度よりも速くして、予備加熱・予備
接触では、十分に昇温せず定着はしない。次いで、定着
動作に入り、定着が行われる。その後、描画ドラム上の
被記録材は、図示しない分離爪により、描画ドラム46
から離され、搬送ローラ47によって排出トレイ48に
排出される。
【0039】描画及び定着動作によりインク中の溶媒が
気化し、機内に充満する。そこで破線内で囲った箇所で
は、密閉性をあげ、溶媒回収機構を設けて機内の気化し
た溶媒を回収している。回収方法は、機内の空気を溶媒
回収機構49に送り、これを冷媒で冷やすことによっ
て、溶媒を分離して、分離後の空気を機内に送り返して
いる。記録ヘッド451はキャリッジ45により紙面に
対して垂直方向に移動しながら、インクを吐出し、画像
信号に応じた画像を描画する。この時、被記録材上では
一定幅の画像描画が行われる。すなわち、被記録材上で
は一行の描画が終了するごとに搬送ローラ対により、被
記録材は一行分搬送され、次の行の描画を行う。このよ
うな動作を繰り返し行う。ここでは、副走査方向描画の
際にはキャリッジ(記録ヘッド)を移動させたが、キャ
リッジを固定して、被記録材を紙面垂直方向に搬送して
も構わない。
気化し、機内に充満する。そこで破線内で囲った箇所で
は、密閉性をあげ、溶媒回収機構を設けて機内の気化し
た溶媒を回収している。回収方法は、機内の空気を溶媒
回収機構49に送り、これを冷媒で冷やすことによっ
て、溶媒を分離して、分離後の空気を機内に送り返して
いる。記録ヘッド451はキャリッジ45により紙面に
対して垂直方向に移動しながら、インクを吐出し、画像
信号に応じた画像を描画する。この時、被記録材上では
一定幅の画像描画が行われる。すなわち、被記録材上で
は一行の描画が終了するごとに搬送ローラ対により、被
記録材は一行分搬送され、次の行の描画を行う。このよ
うな動作を繰り返し行う。ここでは、副走査方向描画の
際にはキャリッジ(記録ヘッド)を移動させたが、キャ
リッジを固定して、被記録材を紙面垂直方向に搬送して
も構わない。
【0040】以上では、被記録材に直接描画を行い定着
する方式について説明したが、画像形成の方法はこれに
限らず、図4に示すように転写ドラムを用いて、描画ド
ラム上にできた画像を被記録材に転写しても良い。ま
た、被記録材の供給はカセット以外でもよく、例えばロ
ールで供給しても良い。図4は、転写ドラムを備えた画
像記録装置の断面を示している。56は画像担持体とし
ての描画ドラムで、金属、プラスチック、硝子、セラミ
ック等で形成され、被記録材Pとの密着性を向上させる
ために、弾性層を備えてもよい。キャリッジ55の記録
ヘッド551はインクジェット記録装置を有し、これに
よって描画ドラム56の表面層に画像を形成する。この
とき、描画ドラム56の表面層に画像を形成する際は転
写ドラム52は描画ドラム56と接触しないように退避
させておく。描画ドラム56に画像を形成した後、転写
ドラム52を描画ドラム56に近づけて所定圧力で接触
する。そして、被記録材Pをカセット51から取り出
し、描画ドラム56と転写ドラム52との間に挟持させ
ることにより、被記録材Pを描画ドラム56に接触させ
て転写が行われる(図4はこの状態を示している。)。
描画ドラム56の表面に画像を形成する際に、描画ドラ
ム56の表面温度が30℃〜40℃の範囲で加熱されて
いるため、描画ドラム56と被記録材Pとを接触させた
場合、熱が印加された状態で描画ドラム56の表面の画
像が被記録材Pに転写され、また、描画ドラム56と被
記録材Pとの接触圧力と相まって被記録材Pに転写され
た画像は確実に保持される。転写が終了すると、ランプ
ヒータ20が点灯、ヒートローラ21が記録材または描
画ドラムに接触した状態で1回転する。通常このときの
描画ドラムの回転速度は、定着時の速度よりも速くして
おき、予備加熱・予備接触では十分に昇温せず定着はし
ない。その後、定着動作に入り、定着が行われる。この
ような本発明による定着工程で、被記録材Pに転写され
た画像を定着することにより、被記録材Pの画像の保持
力はより一層高まる。その後、描画ドラム上の被記録材
は、図示しない分離爪により、転写ドラム52から離さ
れ、搬送ローラ57によって排出側に排出される。
する方式について説明したが、画像形成の方法はこれに
限らず、図4に示すように転写ドラムを用いて、描画ド
ラム上にできた画像を被記録材に転写しても良い。ま
た、被記録材の供給はカセット以外でもよく、例えばロ
ールで供給しても良い。図4は、転写ドラムを備えた画
像記録装置の断面を示している。56は画像担持体とし
ての描画ドラムで、金属、プラスチック、硝子、セラミ
ック等で形成され、被記録材Pとの密着性を向上させる
ために、弾性層を備えてもよい。キャリッジ55の記録
ヘッド551はインクジェット記録装置を有し、これに
よって描画ドラム56の表面層に画像を形成する。この
とき、描画ドラム56の表面層に画像を形成する際は転
写ドラム52は描画ドラム56と接触しないように退避
させておく。描画ドラム56に画像を形成した後、転写
ドラム52を描画ドラム56に近づけて所定圧力で接触
する。そして、被記録材Pをカセット51から取り出
し、描画ドラム56と転写ドラム52との間に挟持させ
ることにより、被記録材Pを描画ドラム56に接触させ
て転写が行われる(図4はこの状態を示している。)。
描画ドラム56の表面に画像を形成する際に、描画ドラ
ム56の表面温度が30℃〜40℃の範囲で加熱されて
いるため、描画ドラム56と被記録材Pとを接触させた
場合、熱が印加された状態で描画ドラム56の表面の画
像が被記録材Pに転写され、また、描画ドラム56と被
記録材Pとの接触圧力と相まって被記録材Pに転写され
た画像は確実に保持される。転写が終了すると、ランプ
ヒータ20が点灯、ヒートローラ21が記録材または描
画ドラムに接触した状態で1回転する。通常このときの
描画ドラムの回転速度は、定着時の速度よりも速くして
おき、予備加熱・予備接触では十分に昇温せず定着はし
ない。その後、定着動作に入り、定着が行われる。この
ような本発明による定着工程で、被記録材Pに転写され
た画像を定着することにより、被記録材Pの画像の保持
力はより一層高まる。その後、描画ドラム上の被記録材
は、図示しない分離爪により、転写ドラム52から離さ
れ、搬送ローラ57によって排出側に排出される。
【0041】記録部から出てきた被記録材の加熱定着
は、具体的に、日立金属(株)製ヒートローラを用いて
加熱により定着して画像を強固にしたが、このヒートロ
ーラ定着に先立ち、近赤外ランプヒータ20により被記
録材の温度を60℃まで加熱した。定着条件はヒートロ
ーラ温度150℃、記録材の搬送速度12mm/se
c、ヒートローラの被記録材への印加圧力(ニップ圧)
0.3MPaであった。
は、具体的に、日立金属(株)製ヒートローラを用いて
加熱により定着して画像を強固にしたが、このヒートロ
ーラ定着に先立ち、近赤外ランプヒータ20により被記
録材の温度を60℃まで加熱した。定着条件はヒートロ
ーラ温度150℃、記録材の搬送速度12mm/se
c、ヒートローラの被記録材への印加圧力(ニップ圧)
0.3MPaであった。
【0042】以下表2に基づいて、近赤外線ランプヒー
タ20の予備加熱、ヒートローラ21の予備接触条件と
画像再現性の関係を検証する。
タ20の予備加熱、ヒートローラ21の予備接触条件と
画像再現性の関係を検証する。
【0043】
【表2】
【0044】被記録材上温度が幅方向中央部でおよそ8
0℃になるように、ランプヒータ20、ヒートローラ2
1の出力調整を行った。予備加熱時間、予備接触時間が
2秒以上であれば、定着後の画像再現性は良好である
が、2秒に満たない場合、定着後の画像再現性は劣化す
る。更に、ヒートローラ21の予備接触を省いた場合、
先頭部以降の温度が低下し、定着性が乏しくなる。
0℃になるように、ランプヒータ20、ヒートローラ2
1の出力調整を行った。予備加熱時間、予備接触時間が
2秒以上であれば、定着後の画像再現性は良好である
が、2秒に満たない場合、定着後の画像再現性は劣化す
る。更に、ヒートローラ21の予備接触を省いた場合、
先頭部以降の温度が低下し、定着性が乏しくなる。
【0045】このように、近赤外線ランプヒータ20を
適切な時間予備加熱、ヒートローラ21についても予備
接触させることで、定着温度を長さ方向(定着方向)で
均一化することができる。更にヒートローラ21につい
ては、定着・予備接触を除く非接触状態での空回転によ
って、定着温度を均一化することができる。この時、定
着画像の再現性は良好で、得られた印刷物は光沢があ
り、印刷後に定着不足のため文字が欠けたりすることは
なかった。一方、ランプヒータ20の予備加熱、ヒート
ローラ21の予備接触、空回転が不十分であれば、定着
画像に文字や網点の欠けがみられる他、光沢がなく、画
像再現性に劣った。この条件で10万枚の記録を行った
が、当初から最後まで描画画質は高いまま維持された。
ヒートローラ表面には極めて浅く細い溝が観察された
が、上述の如く画像への影響はまったく無かった。
適切な時間予備加熱、ヒートローラ21についても予備
接触させることで、定着温度を長さ方向(定着方向)で
均一化することができる。更にヒートローラ21につい
ては、定着・予備接触を除く非接触状態での空回転によ
って、定着温度を均一化することができる。この時、定
着画像の再現性は良好で、得られた印刷物は光沢があ
り、印刷後に定着不足のため文字が欠けたりすることは
なかった。一方、ランプヒータ20の予備加熱、ヒート
ローラ21の予備接触、空回転が不十分であれば、定着
画像に文字や網点の欠けがみられる他、光沢がなく、画
像再現性に劣った。この条件で10万枚の記録を行った
が、当初から最後まで描画画質は高いまま維持された。
ヒートローラ表面には極めて浅く細い溝が観察された
が、上述の如く画像への影響はまったく無かった。
【0046】一方、クリーニングパッドを用いずに実施
例1の条件でテストを行ったところ、2万枚で定着不良
が発生し、ヒートローラ表面は深い傷が多数見られ、紙
の繊維が主体と思われる塵埃が多数ローラ表面に付着し
ていた。
例1の条件でテストを行ったところ、2万枚で定着不良
が発生し、ヒートローラ表面は深い傷が多数見られ、紙
の繊維が主体と思われる塵埃が多数ローラ表面に付着し
ていた。
【0047】また、クリーニングパッドとして、連続空
気層を含有しないポリエチレン等のプラスチックを用い
た場合には、粉塵は除去されるものの、プラスチック−
被記録材界面に粉塵が集まり、被記録材を傷つけたり、
被記録材の円滑な搬送を妨げることが起きた。
気層を含有しないポリエチレン等のプラスチックを用い
た場合には、粉塵は除去されるものの、プラスチック−
被記録材界面に粉塵が集まり、被記録材を傷つけたり、
被記録材の円滑な搬送を妨げることが起きた。
【0048】<実施例3>次に、ピエゾ式インクジェッ
ト装置(Epson社製カラリオPM750C)、Xa
ar社製油性インクを用い、版材に、描画をおこなっ
た。尚、版材には以下に示す親水性の画像受理層を設け
た紙版材を用いた。
ト装置(Epson社製カラリオPM750C)、Xa
ar社製油性インクを用い、版材に、描画をおこなっ
た。尚、版材には以下に示す親水性の画像受理層を設け
た紙版材を用いた。
【0049】紙版材には上質紙(100g/m2)の両
面にポリビニルアルコール、SBRラテックス、カオリ
ン、メラミン樹脂主成分とする耐水性層を設けた。更
に、この支持体上に以下のように作成した分散液を乾燥
後塗布量として5g/m2となるように画像受理層を設
けて紙版材とした。
面にポリビニルアルコール、SBRラテックス、カオリ
ン、メラミン樹脂主成分とする耐水性層を設けた。更
に、この支持体上に以下のように作成した分散液を乾燥
後塗布量として5g/m2となるように画像受理層を設
けて紙版材とした。
【0050】
・分散液A
ゼラチン(和光純薬一級品) 2g
コロイダルシリカ(日産化学製;スノーテックスC、20%水溶液)13g
シリカゲル(富士シリシア化学製:サイリシア#310) 5g
硬膜剤 0.3g
蒸留水 67g
作成方法 ガラスビーズを添加しペイントシェーカーでl0分間分散
【0051】図5は上述したピエゾ式インクジェット装
置ヘッドと定着部を片面単色印刷機に搭載した図の断面
図である。図5において、60が機上描画片面単色印刷
機で、この機上描画片面単色印刷機60は、版胴61、
ブランケット胴62及び圧胴63を一つずつ有し、平版
印刷を行う際には版胴61に対して転写用のブランケッ
ト胴62が圧接するように配置され、ブランケット胴6
2にはこれに転写された印刷インク画像を被記録材Pに
転移させるための圧胴63が圧接するように配置されて
いる。吐出ヘッド64は画像データに対応して版胴61
上に装着された版材69上に専用油性インク65を吐出
し画線部を形成する。機上描画片面単色印刷機60に
は、さらに、版材69上の親水部(非画像部)に湿し水
を供給する湿し水供給装置66、印刷インク供給装置6
7、及び版材69上に描画された油性インク画像を強固
にするための定着装置11を備えている。 そこで、ま
ず、版胴61に版材69を装着し、版胴61の回転によ
り主走査を行ない、版胴61一回転毎に吐出ヘッド64
を版胴の軸方向に移動して油性インクを版胴61に装着
した版材69に吐出ヘッド64から吐出する。これによ
り、版材69には印刷原稿の濃淡に応じた網点画像が油
性インクで描画される。この動作は、版材69上に印刷
原稿一色分の油性インク画像が形成され刷版ができあが
るまで続く。形成された油性インク画像は、本発明によ
る定着装置11で加熱等により強化される。刷版形成後
の印刷工程は公知の平版印刷方法と同様で、油性インク
画像が描画された版材69に、印刷インク及び湿し水を
与え印刷画像を形成し、この印刷インク画像を版胴61
と共に回転しているブランケット胴62上に転写し、次
いでブランケット胴62と圧胴63との間を通過する被
記録材P上にブランケット胴62上の印刷インク画像を
転移させることで一色分の印刷が行われる。印刷終了後
の版材69は版胴61から取り除かれ、ブランケット胴
62上のブランケットはブランケット洗浄装置68によ
り洗浄され、次の印刷可能な状態となる。このような機
上描画片面単色印刷機60のギャップを1.5mmに調
整し、画像データを演算制御部に伝送し、32チャンネ
ルを使用して、版胴61を回転させ、吐出ヘッド64を
移動し、版胴61上に装填された紙版69にインクを吐
出描画させた。(描画解像力720dpi)
置ヘッドと定着部を片面単色印刷機に搭載した図の断面
図である。図5において、60が機上描画片面単色印刷
機で、この機上描画片面単色印刷機60は、版胴61、
ブランケット胴62及び圧胴63を一つずつ有し、平版
印刷を行う際には版胴61に対して転写用のブランケッ
ト胴62が圧接するように配置され、ブランケット胴6
2にはこれに転写された印刷インク画像を被記録材Pに
転移させるための圧胴63が圧接するように配置されて
いる。吐出ヘッド64は画像データに対応して版胴61
上に装着された版材69上に専用油性インク65を吐出
し画線部を形成する。機上描画片面単色印刷機60に
は、さらに、版材69上の親水部(非画像部)に湿し水
を供給する湿し水供給装置66、印刷インク供給装置6
7、及び版材69上に描画された油性インク画像を強固
にするための定着装置11を備えている。 そこで、ま
ず、版胴61に版材69を装着し、版胴61の回転によ
り主走査を行ない、版胴61一回転毎に吐出ヘッド64
を版胴の軸方向に移動して油性インクを版胴61に装着
した版材69に吐出ヘッド64から吐出する。これによ
り、版材69には印刷原稿の濃淡に応じた網点画像が油
性インクで描画される。この動作は、版材69上に印刷
原稿一色分の油性インク画像が形成され刷版ができあが
るまで続く。形成された油性インク画像は、本発明によ
る定着装置11で加熱等により強化される。刷版形成後
の印刷工程は公知の平版印刷方法と同様で、油性インク
画像が描画された版材69に、印刷インク及び湿し水を
与え印刷画像を形成し、この印刷インク画像を版胴61
と共に回転しているブランケット胴62上に転写し、次
いでブランケット胴62と圧胴63との間を通過する被
記録材P上にブランケット胴62上の印刷インク画像を
転移させることで一色分の印刷が行われる。印刷終了後
の版材69は版胴61から取り除かれ、ブランケット胴
62上のブランケットはブランケット洗浄装置68によ
り洗浄され、次の印刷可能な状態となる。このような機
上描画片面単色印刷機60のギャップを1.5mmに調
整し、画像データを演算制御部に伝送し、32チャンネ
ルを使用して、版胴61を回転させ、吐出ヘッド64を
移動し、版胴61上に装填された紙版69にインクを吐
出描画させた。(描画解像力720dpi)
【0052】さらに、本発明によりヒートローラ(日立
金属(株)製)定着による加熱により画像を強固にし、
刷版を作成した。尚、ヒートローラ定着に先立ち、近赤
外ランプヒータ20により被記録材の温度を60℃まで
加熱した。定着条件はヒートローラ温度140℃、記録
材の搬送速度8.5mm/sec、ヒートローラ21の
被記録材への印加圧力(ニップ圧)0.65MPaであ
る。そして、インクジェットヘッドを保護のため、イン
クジェット記録装置を副走査手段と共に、版胴の近接エ
リアから70mm退け、その後、印刷インキおよび湿し
水を与え、印刷インキ画像を版胴と共に回転しているブ
ランケット胴上に転写し、ブランケット胴と圧胴との間
を通過する印刷用コート紙上にブランケット胴上の印刷
インキ画像を転移させ、印刷を行った。
金属(株)製)定着による加熱により画像を強固にし、
刷版を作成した。尚、ヒートローラ定着に先立ち、近赤
外ランプヒータ20により被記録材の温度を60℃まで
加熱した。定着条件はヒートローラ温度140℃、記録
材の搬送速度8.5mm/sec、ヒートローラ21の
被記録材への印加圧力(ニップ圧)0.65MPaであ
る。そして、インクジェットヘッドを保護のため、イン
クジェット記録装置を副走査手段と共に、版胴の近接エ
リアから70mm退け、その後、印刷インキおよび湿し
水を与え、印刷インキ画像を版胴と共に回転しているブ
ランケット胴上に転写し、ブランケット胴と圧胴との間
を通過する印刷用コート紙上にブランケット胴上の印刷
インキ画像を転移させ、印刷を行った。
【0053】以下表3に基づいて、被記録材端部から近
赤外線ランプヒータ20の予備加熱、ヒートローラ21
の予備接触と被記録材上の画像再現性を検証する。
赤外線ランプヒータ20の予備加熱、ヒートローラ21
の予備接触と被記録材上の画像再現性を検証する。
【0054】
【表3】
【0055】ランプヒータ20の予備加熱時間とヒート
ローラ21の予備接触時間、非接触時の空回転の及ぼす
影響をみた。版面温度が幅方向中央部でおよそ70℃に
なるように通過させた結果、予備加熱時間が2秒以上予
備接触があれば、定着後の画像再現性は良好であるが、
この条件を満足しない場合、印刷物の画像再現性は劣化
する。また、ヒートローラ21の空回転を無くすと、印
刷物の画像再現性は、劣化する。
ローラ21の予備接触時間、非接触時の空回転の及ぼす
影響をみた。版面温度が幅方向中央部でおよそ70℃に
なるように通過させた結果、予備加熱時間が2秒以上予
備接触があれば、定着後の画像再現性は良好であるが、
この条件を満足しない場合、印刷物の画像再現性は劣化
する。また、ヒートローラ21の空回転を無くすと、印
刷物の画像再現性は、劣化する。
【0056】このように、、近赤外線ランプヒータ20
を適切な時間予備加熱、ヒートローラ21についても予
備接触させることで、定着温度を長さ方向(定着方向)
で均一化することができる。更にヒートローラ21につ
いては、定着・予備接触を除く非接触状態での空回転に
よって、定着温度を均一化することができる。この時、
刷版上の定着画像の再現性は良好で、この刷版を用いて
得られた印刷物は、通し枚数一万枚後でも、定着不足の
ため文字が欠けたり、ハイライトがとんだりすることは
なかった。一方、予備加熱、予備接触、空回転が不十分
であれば、印刷物上において、文字の欠け、ハイライト
のトビ等の画像欠陥が見られた。この条件で10万枚の
記録を行ったが、当初から最後まで描画画質は高いまま
維持された。ヒートローラ表面には極めて浅く細い溝が
観察されたが、上述の如く画像への影響はまったく無か
った。
を適切な時間予備加熱、ヒートローラ21についても予
備接触させることで、定着温度を長さ方向(定着方向)
で均一化することができる。更にヒートローラ21につ
いては、定着・予備接触を除く非接触状態での空回転に
よって、定着温度を均一化することができる。この時、
刷版上の定着画像の再現性は良好で、この刷版を用いて
得られた印刷物は、通し枚数一万枚後でも、定着不足の
ため文字が欠けたり、ハイライトがとんだりすることは
なかった。一方、予備加熱、予備接触、空回転が不十分
であれば、印刷物上において、文字の欠け、ハイライト
のトビ等の画像欠陥が見られた。この条件で10万枚の
記録を行ったが、当初から最後まで描画画質は高いまま
維持された。ヒートローラ表面には極めて浅く細い溝が
観察されたが、上述の如く画像への影響はまったく無か
った。
【0057】一方、クリーニングパッドを用いずに実施
例1の条件でテストを行ったところ、2万枚で定着不良
が発生し、ヒートローラ表面は深い傷が多数見られ、紙
の繊維が主体と思われる塵埃が多数ローラ表面に付着し
ていた。
例1の条件でテストを行ったところ、2万枚で定着不良
が発生し、ヒートローラ表面は深い傷が多数見られ、紙
の繊維が主体と思われる塵埃が多数ローラ表面に付着し
ていた。
【0058】また、クリーニングパッドとして、連続空
気層を含有しないポリエチレン等のプラスチックを用い
た場合には、粉塵は除去されるものの、プラスチック−
被記録材界面に粉塵が集まり、被記録材を傷つけたり、
被記録材の円滑な搬送を妨げることが起きた。
気層を含有しないポリエチレン等のプラスチックを用い
た場合には、粉塵は除去されるものの、プラスチック−
被記録材界面に粉塵が集まり、被記録材を傷つけたり、
被記録材の円滑な搬送を妨げることが起きた。
【0059】<実施例4>図6は本発明による定着装置
を備えたトナージェット記録装置を示している。図6に
おいて、トナージェット記録装置は、記録部51と、本
発明に係る熱定着部11とから構成される。このトナー
ジェット記録装置には、記録される用紙Pを装填するた
めの給紙カセット31と、記録された用紙Pを取り出す
ための排紙トレイ38とが設けられている。記録部51
においては、給紙カセット31から挿入され、一対の搬
送ローラ32により搬送された用紙Pに画像が記録され
る。そして、描画ドラム59に用紙Pが装着された状態
で熱定着部11において、この用紙Pに記録された画像
が定着される。更に、用紙Pは、搬送ローラ対37を経
由して、取り出し口38へと送られる。
を備えたトナージェット記録装置を示している。図6に
おいて、トナージェット記録装置は、記録部51と、本
発明に係る熱定着部11とから構成される。このトナー
ジェット記録装置には、記録される用紙Pを装填するた
めの給紙カセット31と、記録された用紙Pを取り出す
ための排紙トレイ38とが設けられている。記録部51
においては、給紙カセット31から挿入され、一対の搬
送ローラ32により搬送された用紙Pに画像が記録され
る。そして、描画ドラム59に用紙Pが装着された状態
で熱定着部11において、この用紙Pに記録された画像
が定着される。更に、用紙Pは、搬送ローラ対37を経
由して、取り出し口38へと送られる。
【0060】記録部51は、トナーTを帯電させるため
のブラシを備え回転可能なブラシローラ52と、アパー
チャ電極53と、アパーチャ電極53と所定の間隔をお
いて対向して設けられた対向電極の機能を持った描画ド
ラム59とから構成される。この描画ドラム59は電源
E2(マイナス)に接続される。熱定着部11は、熱源
を有するランプヒータ20とヒートローラ21から構成
される。用紙Pは描画ドラムに装着され、描画が終わる
と、ランプヒータ20、ヒートローラ21の下を通過
し、定着できるように配置されている。
のブラシを備え回転可能なブラシローラ52と、アパー
チャ電極53と、アパーチャ電極53と所定の間隔をお
いて対向して設けられた対向電極の機能を持った描画ド
ラム59とから構成される。この描画ドラム59は電源
E2(マイナス)に接続される。熱定着部11は、熱源
を有するランプヒータ20とヒートローラ21から構成
される。用紙Pは描画ドラムに装着され、描画が終わる
と、ランプヒータ20、ヒートローラ21の下を通過
し、定着できるように配置されている。
【0061】ブラシローラ52の周囲には、ブラシロー
ラ52の回転方向に従って回転可能でありトナーTをブ
ラシローラ52へ供給するための供給ローラ54と、ブ
ラシローラ52のブラシに付着したトナーTをはじくた
めの掻き部材55とがそれぞれブラシローラ52に接触
して設けられる。また、供給ローラ54には、トナーT
を均一な厚さで供給ローラ54へ供給するための供給ブ
レード56が接触して設けられる。この供給ブレード5
6の上にはトナーTが貯蔵されている。供給ローラ54
及び供給ブレード56は、ケースKによって覆われてい
る。前記アパーチャ電極53は前記ブラシローラ52の
上方に設けられている。
ラ52の回転方向に従って回転可能でありトナーTをブ
ラシローラ52へ供給するための供給ローラ54と、ブ
ラシローラ52のブラシに付着したトナーTをはじくた
めの掻き部材55とがそれぞれブラシローラ52に接触
して設けられる。また、供給ローラ54には、トナーT
を均一な厚さで供給ローラ54へ供給するための供給ブ
レード56が接触して設けられる。この供給ブレード5
6の上にはトナーTが貯蔵されている。供給ローラ54
及び供給ブレード56は、ケースKによって覆われてい
る。前記アパーチャ電極53は前記ブラシローラ52の
上方に設けられている。
【0062】図示しない外部機器から周知の画像形成信
号及び画像データが入力されると、挿入カセット31か
ら挿入された用紙Pは送りローラ32により記録部51
へ搬送される。記録部51においては、供給ブレード5
6によりトナーTが供給ローラ54に押しつけられ、供
給ローラ54の表面に担持せしめられる。供給ローラ5
4の回転により、トナーTがブラシローラ52に供給さ
れる。このとき、トナーTは供給ローラ54及びブラシ
ローラ52と接触しつつ、ブラシとの摩擦により、例え
ばプラス(+)に帯電する。プラス(+)に帯電したト
ナーTは、ブラシローラ52に担持される。
号及び画像データが入力されると、挿入カセット31か
ら挿入された用紙Pは送りローラ32により記録部51
へ搬送される。記録部51においては、供給ブレード5
6によりトナーTが供給ローラ54に押しつけられ、供
給ローラ54の表面に担持せしめられる。供給ローラ5
4の回転により、トナーTがブラシローラ52に供給さ
れる。このとき、トナーTは供給ローラ54及びブラシ
ローラ52と接触しつつ、ブラシとの摩擦により、例え
ばプラス(+)に帯電する。プラス(+)に帯電したト
ナーTは、ブラシローラ52に担持される。
【0063】アパーチャ電極53付近においては、ブラ
シローラ52の回転に伴って、掻き部材55がブラシロ
ーラ52のブラシを掻く。すると、弾性によってブラシ
が元に戻るときに、ブラシに適量に担持されたトナーT
が跳ね上がり、クラウド状となってアパーチャ電極53
に供給される。このとき、入力された画像信号に応じて
信号ソースSからアパーチャ電極53の各制御電極層に
印加される電圧が制御され、トナーTの流れが変調され
る。変調されプラス(+)帯電したトナーTは、対向電
極に接続されたマイナス(−)電源E2に誘引され、対
向電極の方向へ飛翔する。そして、このトナーTは、描
画ドラム59上に装着された用紙Pに吸引される。その
後、トナーTが付着した用紙Pは描画ドラム59上に装
着されたまま熱定着部11へと搬送される。本発明によ
りヒートローラ定着による加熱により画像を定着した。
尚、ヒートローラ定着に先立ち、近赤外ランプヒータ2
0により被記録材の温度を100℃まで加熱した。定着
条件はヒートローラ温度170°C、記録材の搬送速度
12.0mm/sec、ヒートローラ21の被記録材へ
の印加圧力(ニップ圧)0.4MPaである。そして、
定着の完了した用紙Pは搬送ローラ37を経由して排紙
トレイ38へと搬送され、排出される。
シローラ52の回転に伴って、掻き部材55がブラシロ
ーラ52のブラシを掻く。すると、弾性によってブラシ
が元に戻るときに、ブラシに適量に担持されたトナーT
が跳ね上がり、クラウド状となってアパーチャ電極53
に供給される。このとき、入力された画像信号に応じて
信号ソースSからアパーチャ電極53の各制御電極層に
印加される電圧が制御され、トナーTの流れが変調され
る。変調されプラス(+)帯電したトナーTは、対向電
極に接続されたマイナス(−)電源E2に誘引され、対
向電極の方向へ飛翔する。そして、このトナーTは、描
画ドラム59上に装着された用紙Pに吸引される。その
後、トナーTが付着した用紙Pは描画ドラム59上に装
着されたまま熱定着部11へと搬送される。本発明によ
りヒートローラ定着による加熱により画像を定着した。
尚、ヒートローラ定着に先立ち、近赤外ランプヒータ2
0により被記録材の温度を100℃まで加熱した。定着
条件はヒートローラ温度170°C、記録材の搬送速度
12.0mm/sec、ヒートローラ21の被記録材へ
の印加圧力(ニップ圧)0.4MPaである。そして、
定着の完了した用紙Pは搬送ローラ37を経由して排紙
トレイ38へと搬送され、排出される。
【0064】以下表4に基づいて、被記録材端部から近
赤外線ランプヒータ20の予備加熱、ヒートローラ21
の予備接触と被記録材の画像再現性を検証する。
赤外線ランプヒータ20の予備加熱、ヒートローラ21
の予備接触と被記録材の画像再現性を検証する。
【0065】
【表4】
【0066】ランプヒータ20の予備加熱時間とヒート
ローラ21の予備接触時間、非接触時の空回転の及ぼす
影響をみた。版面温度が幅方向中央部でおよそ120℃
になるように通過させた結果、予備加熱時間が2秒以
上、予備接触がなされていれば、定着後の画像再現性は
良好であるが、この条件が満足されない場合、定着後の
画像再現性は劣化する。上述した実施例では、被記録材
を描画ドラムに装着し、画像の描画された被記録材を排
出させたが、装置の構成はこれに限らず、図5に示すよ
うに転写ドラムを設け、描画ドラムに描画を行なった
後、画像を転写ドラム上の用紙に転写し、これを転写ド
ラム上で定着して排出しても良い。また、被記録材の供
給はカセットに限らず、例えばロールで供給しても良
い。
ローラ21の予備接触時間、非接触時の空回転の及ぼす
影響をみた。版面温度が幅方向中央部でおよそ120℃
になるように通過させた結果、予備加熱時間が2秒以
上、予備接触がなされていれば、定着後の画像再現性は
良好であるが、この条件が満足されない場合、定着後の
画像再現性は劣化する。上述した実施例では、被記録材
を描画ドラムに装着し、画像の描画された被記録材を排
出させたが、装置の構成はこれに限らず、図5に示すよ
うに転写ドラムを設け、描画ドラムに描画を行なった
後、画像を転写ドラム上の用紙に転写し、これを転写ド
ラム上で定着して排出しても良い。また、被記録材の供
給はカセットに限らず、例えばロールで供給しても良
い。
【0067】このように、近赤外線ランプヒータ20を
適切な時間予備加熱、ヒートローラ21についても予備
接触させることで、定着温度を長さ方向(定着方向)で
均一化することができる。更にヒートローラ21につい
ては、定着・予備接触を除く非接触状態での空回転によ
って、定着温度を均一化することができる。この時、用
紙の定着画像の再現性は良好で、定着不足のため文字が
欠けたり、ハイライトがとんだりすることはなかった。
一方、予備加熱、予備接触、空回転が不十分であれば、
用紙上において、文字の欠け、ハイライトのトビ等の画
像欠陥が見られた。この条件で10万枚の記録を行った
が、当初から最後まで描画画質は高いまま維持された。
ヒートローラ表面には極めて浅く細い溝が観察された
が、上述の如く画像への影響はまったく無かった。
適切な時間予備加熱、ヒートローラ21についても予備
接触させることで、定着温度を長さ方向(定着方向)で
均一化することができる。更にヒートローラ21につい
ては、定着・予備接触を除く非接触状態での空回転によ
って、定着温度を均一化することができる。この時、用
紙の定着画像の再現性は良好で、定着不足のため文字が
欠けたり、ハイライトがとんだりすることはなかった。
一方、予備加熱、予備接触、空回転が不十分であれば、
用紙上において、文字の欠け、ハイライトのトビ等の画
像欠陥が見られた。この条件で10万枚の記録を行った
が、当初から最後まで描画画質は高いまま維持された。
ヒートローラ表面には極めて浅く細い溝が観察された
が、上述の如く画像への影響はまったく無かった。
【0068】一方、クリーニングパッドを用いずに実施
例1の条件でテストを行ったところ、1万枚で定着不良
が発生し、ヒートローラ表面は深い傷が多数見られ、紙
の繊維が主体と思われる塵埃が多数ローラ表面に付着し
ていた。
例1の条件でテストを行ったところ、1万枚で定着不良
が発生し、ヒートローラ表面は深い傷が多数見られ、紙
の繊維が主体と思われる塵埃が多数ローラ表面に付着し
ていた。
【0069】また、クリーニングパッドとして、連続空
気層を含有しないポリエチレン等のプラスチックを用い
た場合には、粉塵は除去されるものの、プラスチック−
被記録材界面に粉塵が集まり、被記録材を傷つけたり、
被記録材の円滑な搬送を妨げることが起きた。以上はク
リーニングパッドの例としてプラスチックで説明した
が、プラスチックに限らず連続空気層を含有しない材料
であれば除去された粉塵が何れもプラスチック−被記録
材界面に集まり、前述した問題を引き起こしていた。し
かしながらクリーニングパッドとして、連続空気層を含
有するものを用いた場合には、粉塵が除去されるととも
に除去された粉塵が連続空気層に入り込むので、被記録
材を傷つけたり、被記録材の円滑な搬送を妨げることが
なくなった。
気層を含有しないポリエチレン等のプラスチックを用い
た場合には、粉塵は除去されるものの、プラスチック−
被記録材界面に粉塵が集まり、被記録材を傷つけたり、
被記録材の円滑な搬送を妨げることが起きた。以上はク
リーニングパッドの例としてプラスチックで説明した
が、プラスチックに限らず連続空気層を含有しない材料
であれば除去された粉塵が何れもプラスチック−被記録
材界面に集まり、前述した問題を引き起こしていた。し
かしながらクリーニングパッドとして、連続空気層を含
有するものを用いた場合には、粉塵が除去されるととも
に除去された粉塵が連続空気層に入り込むので、被記録
材を傷つけたり、被記録材の円滑な搬送を妨げることが
なくなった。
【0070】
【発明の効果】上記のような画像形成方法において、前
記加熱定着工程が、画像付与記録材を非接触で加熱する
非接触加熱部材を有する第一定着工程と、該記録材に加
熱と同時に圧力を加える加熱加圧部材を有する第二定着
工程の2つの工程よりなり、且つ該第二定着工程により
定着を行う前に該加熱加圧部材を被接触部材に接触させ
る予備接触工程と、更に該加熱部材の表面に塵埃除去手
段を押し当てることにより該加熱部材表面の塵埃等を通
過阻止及び若しくは蓄積する塵埃除去工程を有すること
によって、定着温度を均一化することができ、用紙の定
着画像の再現性が良好で、定着不足のため文字が欠けた
り、ハイライトがとんだり、ヒートローラ表面の塵埃、
紙粉、繊維屑等がクリーニングされるので、被記録材画
像への転写画質の低下や、定着不良、被記録材表面層の
凹み、破壊を起こすことがなくなった。
記加熱定着工程が、画像付与記録材を非接触で加熱する
非接触加熱部材を有する第一定着工程と、該記録材に加
熱と同時に圧力を加える加熱加圧部材を有する第二定着
工程の2つの工程よりなり、且つ該第二定着工程により
定着を行う前に該加熱加圧部材を被接触部材に接触させ
る予備接触工程と、更に該加熱部材の表面に塵埃除去手
段を押し当てることにより該加熱部材表面の塵埃等を通
過阻止及び若しくは蓄積する塵埃除去工程を有すること
によって、定着温度を均一化することができ、用紙の定
着画像の再現性が良好で、定着不足のため文字が欠けた
り、ハイライトがとんだり、ヒートローラ表面の塵埃、
紙粉、繊維屑等がクリーニングされるので、被記録材画
像への転写画質の低下や、定着不良、被記録材表面層の
凹み、破壊を起こすことがなくなった。
【図1】本発明による定着装置を備えた電子写真複写機
の断面図である。
の断面図である。
【図2】予備接触の具体的方法を2通り示す図である。
【図3】本発明による定着装置を備えたインクジェット
記録装置を有する画像記録装置の断面図である。
記録装置を有する画像記録装置の断面図である。
【図4】本発明による定着装置を備えた転写ドラム型の
画像記録装置の断面図である。
画像記録装置の断面図である。
【図5】本発明による定着装置を備えた片面単色印刷機
の断面図である。
の断面図である。
【図6】本発明による定着装置を備えたトナージェット
記録装置を示している。
記録装置を示している。
【図7】クリーニングパッドの詳細図で、図7(a)は
クリーニングパッドの斜視図、図7(b)はその縦断面
図である。
クリーニングパッドの斜視図、図7(b)はその縦断面
図である。
1 電子写真複写機の画像形成装置
2 画像形成装置本体
3 走査装置
4 プラテン
5 感光体ドラム
6 帯電コロトロン
7 現像装置
8 転写ローラ
9 クリーニング装置
11 定着装置
12 用紙搬送路
13 整合装置
14 排出トレイ
15 給紙部
16 搬送ローラ装置
17 分離爪
20 ランプヒータ
21 ヒートローラ
21a クリーニングパッド
23 接触部材
40 被記録材
41 カセット
43 搬送ローラ対
451 記録ヘッド
45 キャリッジ
46 描画ドラム
44 粘着ローラ
47 搬送ローラ
48 排出トレイ
50 被記録材
55 キャリッジ
551 記録ヘッド
56 描画ドラム
57 搬送ローラ
60 機上描画片面単色印刷機
61 版胴
62 ブランケット胴
63 圧胴
64 吐出ヘッド
65 専用油性インク
66 湿し水供給装置
67 印刷インク供給装置
68 ブランケット洗浄装置
69 版材
711 クリーニングパッド
71a 材料層
71b 耐熱性接着剤
71c 基体
72 接着材
73 支持具
P 被記録材
Claims (6)
- 【請求項1】 シリンダ上に被記録材を装着する被記録
材装着工程と、該シリンダ上に装着された該被記録材上
に画像を付加する画像付与工程と、画像を付加された該
被記録材を該シリンダ上に装着された状態で加熱定着を
行う加熱定着工程とを有し、該被記録材上に画像を形成
する画像形成方法において、 前記加熱定着工程が、画像を付与された該記録材を非接
触で加熱する非接触加熱部材を有する第一定着工程と、
該記録材に加熱と同時に圧力を加える加熱加圧部材を有
する第二定着工程の2つの工程よりなり、且つ該第二定
着工程により定着を行う前に該加熱加圧部材を被接触部
材に接触させる予備接触工程と、更に該加熱部材の表面
に塵埃除去手段を押し当てることにより該加熱部材表面
の塵埃等を通過阻止及び若しくは蓄積する塵埃除去工程
を有することを特徴とする画像形成方法。 - 【請求項2】 シリンダと、該シリンダ上に被記録材を
装着する被記録材装着手段と、該被記録材装着手段によ
りシリンダ上に装着された被記録材上に画像を付加する
画像付与手段と、該画像付与手段により画像が付与され
た被記録材を該シリンダ上に装着された状態で加熱定着
を行う加熱定着手段とを有する画像形成装置において、
該加熱定着手段が画像を付与された該記録材を非接触で
加熱する第一定着手段と、該第一定着手段により加熱さ
れた被記録材に更に加熱と同時に圧力を加える第二定着
手段を有し、該第二定着手段により定着を行う前に第二
定着手段を被接触部材に接触させる予備接触手段を有
し、更に該第二定着手段の表面にクリーニングパッドを
押し当てて、該表面の塵埃等を該クリーニングパッドに
より通過阻止及び若しくは蓄積する塵埃除去手段を有す
ることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項3】 前記クリーニングパッドを連続空気層を
含む材料層より構成することを特徴とする請求項2記載
の画像形成装置。 - 【請求項4】 前記材料層がフェルト状、不織布状、多
孔質状、スポンジ状の単体、混合体及び若しくは重層体
であることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。 - 【請求項5】 前記材料層がポリテトラフルオロエチレ
ン(PTFE)、パーフルオロアルコキシ(PFA)、
フッ化エチレンプロピレン(FEP)、ポリジメチルシ
ロキサン樹脂のうちの少なくとも1種を含むことことを
特徴とする請求項4記載の画像形成装置。 - 【請求項6】 前記クリーニングパッドが前記材料層と
基体より成り、該基体が前記材料層と同材質若しくはそ
の一部を含む材質の各スポンジ又はフィルター、又は、
ナイロンのフェルト、シリコンのゴム若しくはスポン
ジ、ウレタンのゴム若しくはスポンジ、から選ばれる材
料の単層、多層、又は混合層であることを特徴とする請
求項5記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001319363A JP2003122169A (ja) | 2001-10-17 | 2001-10-17 | 画像形成方法および画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001319363A JP2003122169A (ja) | 2001-10-17 | 2001-10-17 | 画像形成方法および画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003122169A true JP2003122169A (ja) | 2003-04-25 |
Family
ID=19136927
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001319363A Pending JP2003122169A (ja) | 2001-10-17 | 2001-10-17 | 画像形成方法および画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003122169A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103103861A (zh) * | 2012-12-14 | 2013-05-15 | 中冶美利纸业股份有限公司 | 一种压光机的加热和冷却装置 |
-
2001
- 2001-10-17 JP JP2001319363A patent/JP2003122169A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103103861A (zh) * | 2012-12-14 | 2013-05-15 | 中冶美利纸业股份有限公司 | 一种压光机的加热和冷却装置 |
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