JP2003121922A - 投写装置 - Google Patents

投写装置

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JP2003121922A
JP2003121922A JP2001320483A JP2001320483A JP2003121922A JP 2003121922 A JP2003121922 A JP 2003121922A JP 2001320483 A JP2001320483 A JP 2001320483A JP 2001320483 A JP2001320483 A JP 2001320483A JP 2003121922 A JP2003121922 A JP 2003121922A
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彰久 宮田
Shinji Okamori
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 照明光の利用効率を向上させることができる
投写装置を提供する。 【解決手段】 DMD等のライトバルブ1と、ランプ2
1と、柱状光学素子23と、オン状態光Lを投写する
投写レンズ4と、柱状光学素子23の第一端面25に備
えられた第一反射部材27と、第二端面26に備えられ
た第二反射部材28と、光回収光学系3とを有する。第
一反射部材27は、光通過領域27a及び第一端面25
を向く光反射領域27bを持つ。第二反射部材28は、
第二端面26に向かう光の一部を通過させ他の一部の光
の進行方向を第一反射部材27に向かう方向に変える。
光回収光学系3は、オフ状態光Lの進行方向をライト
バルブ1に向かう方向に変える。第一反射部材27は、
第二反射部材28で反射した光及び光回収光学系3によ
りライトバルブ1を経由して柱状光学素子23の第二端
面26に入射した光の一部を反射させて、照明光L
一部とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、照明光をライトバ
ルブに照射することによって画像を投写する投写装置に
関するものであり、特に、その光学系の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平3−75620号公報には、反射
型液晶ライトバルブを用いた投写装置において光源部か
らの照明光の利用効率を向上させるための提案が開示さ
れている。この投写装置においては、光源部からの照明
光を偏光ビームスプリッタに入射させ、偏光ビームスプ
リッタの偏光分離面で反射された第一偏光を反射型ライ
トバルブに照射し、偏光ブームスプリッタを透過した第
二偏光を反射鏡で反射させて光源部のリフレクタに戻す
構成が採用されている。光源部のリフレクタに向かう第
二偏光は、位相差素子を2回通過して第一偏光に変換さ
れ、偏光ビームスプリッタに再度入射するので、照明光
に含まれる第二偏光をも画像表示に利用することがで
き、照明光の利用効率が向上する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の投写装置においては、第二偏光を光源部のリフ
レクタに戻していたので、ランプの電極やガラスの温度
が上昇してランプ寿命が短くなるという問題がある。
【0004】また、テレビジョン画像においては、コン
ピュータグラフィックス画像とは異なり、画面中央付近
の輝度を幾分高くし画面周辺に近づくに従って輝度を低
下させた方が迫力ある映像を提供できることが経験的に
わかってきた。
【0005】そこで、本発明は、上記したような従来技
術の課題を解決するためになされたものであり、その目
的とするところは、光源の温度上昇を抑制しつつ照明光
の利用効率を向上させることができる投写装置を提供す
ることにある。
【0006】また、本発明の他の目的は、投写画像の中
央付近の輝度を高くすることができる投写装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の投写装置は、
規則的に配列された複数の表示素子を備えており、前記
複数の表示素子のぞれぞれを選択的にオン状態又はオフ
状態にすることができるライトバルブと、前記ライトバ
ルブに照射する照明光を発生する光源と、前記光源と前
記ライトバルブの間に配置された柱状光学素子と、前記
光源から前記柱状光学素子を通過して前記ライトバルブ
に照射された照明光のうちのオン状態にある表示素子を
経由したオン状態光を投写する投写レンズとを有し、前
記柱状光学素子の前記光源側の第一端面の近傍に備えら
れており、光通過領域及び前記第一端面に向く光反射領
域を含む反射手段と、前記反射手段の前記光通過領域を
通過し前記柱状光学素子の前記ライトバルブ側の第二端
面を通過した照明光のうちの一部の光を通過させ、前記
照明光のうちの他の一部の光の進行方向を前記反射手段
に向かう方向に変える光学手段とを有することを特徴と
している。
【0008】また、請求項2の投写装置は、前記反射手
段の前記光通過領域が、前記反射手段の中央に形成さ
れ、前記反射手段の前記光反射領域が、前記光通過領域
の外側に形成されたことを特徴としている。
【0009】また、請求項3の投写装置は、前記反射手
段の前記光通過領域が、円形であることを特徴としてい
る。
【0010】また、請求項4の投写装置は、前記光学手
段が、前記柱状光学素子の前記第二端面の近傍に配置さ
れたハーフミラーを含み、前記ハーフミラーは、中心に
近づくにつれて光透過率が高くなり、前記柱状光学素子
の前記第二端面側を光反射面とし、外周に近づくにつれ
て光反射率が高くなることを特徴としている。
【0011】また、請求項5の投写装置は、前記光学手
段が、前記柱状光学素子の前記第二端面の近傍に配置さ
れており、前記光学手段が、透明板と、前記透明板上に
点在させた複数の微小ミラー部とを含み、前記複数の微
小ミラー部が前記柱状光学素子の前記第二端面側を光反
射面とし、前記光学手段が、中心に近づくにつれて光透
過率が高くなり、外周に近づくにつれて光反射率が高く
なるように前記複数の微小ミラー部の直径、数、及び位
置を設定したことを特徴としている。
【0012】また、請求項6の投写装置は、前記柱状光
学素子の前記第二端面と前記ライトバルブの間に集光レ
ンズを備え、前記集光レンズにより、前記柱状光学素子
の前記第二端面の中心付近の点の像を前記ライトバルブ
上に結像させ、前記柱状光学素子の前記第二端面の辺付
近の点の像を前記ライトバルブからずれた位置に結像さ
せることを特徴としている。
【0013】また、請求項7の投写装置は、前記光学手
段が、入力映像信号に基づく画像のアスペクト比に対応
するアスペクト比の光通過領域である矩形領域と、前記
矩形領域の外側の光反射領域とを含むことを特徴として
いる。
【0014】また、請求項8の投写装置は、前記光学手
段が、入力映像信号に基づく複数種類の画像のアスペク
ト比に対応するアスペクト比の光通過領域である複数の
矩形領域と、前記複数の矩形領域の外側の光反射領域と
を含み、前記柱状光学素子の前記第二端面に対向する矩
形領域を前記複数の矩形領域のいずれかに切り替える切
替手段と、入力映像信号に応じて前記切替手段の動作を
制御する制御手段とを有することを特徴としている。
【0015】また、請求項9の投写装置は、前記反射手
段による光反射を前記柱状光学素子の前記第一端面全体
による反射とみなした場合における前記第一端面全体に
よる平均光線反射率が、前記光学手段による光反射を前
記柱状光学素子の前記第二端面全体による反射とみなし
た場合における前記第二端面全体による平均光線反射率
より大きいことを特徴としている。
【0016】また、請求項10の投写装置は、前記ライ
トバルブの表示素子が、選択的に第一の方向又は第二の
方向に向けることができるマイクロミラー素子であり、
前記光学手段が、ライトバルブで反射されたオフ状態光
の進行方向を前記ライトバルブに向ける光回収光学系を
含むことを特徴としている。
【0017】また、請求項11の投写装置は、前記記ラ
イトバルブの表示素子が液晶素子であり、前記光学手段
が、照明光を第一偏光と第二偏光に分離して第一偏光を
前記ライトバルブに当てる偏光分離手段と、前記偏光分
離手段を通過した第二偏光の進行方向を前記柱状光学素
子の前記第二端面に向ける反射鏡とを含むことを特徴と
している。
【0018】請求項12の投写装置は、規則的に配列さ
れた複数の表示素子を備えており、前記複数の表示素子
のぞれぞれを選択的にオン状態又はオフ状態にすること
ができるライトバルブと、前記複数の表示素子を照射す
る照明光を発生する光源と、前記光源と前記ライトバル
ブの間に配置された柱状光学素子と、前記光源から前記
柱状光学素子を通過して前記ライトバルブに照射された
照明光のうちのオン状態にある表示素子を経由したオン
状態光を投写する投写レンズとを有し、前記柱状光学素
子の前記光源側の第一端面を通過し前記柱状光学素子の
前記ライトバルブ側の第二端面を通過した照明光のうち
の一部の光を通過させ、前記照明光のうちの他の一部の
光の進行方向を前記第一端面に向かう方向に変える光学
手段を有し、前記光学手段の中心付近の光透過率が外周
付近の光透過率より高く、前記光学手段の外周付近の光
反射率が中心付近の光反射率より高いことを特徴として
いる。
【0019】また、請求項13の投写装置は、前記光学
手段の中心に近づくにつれて光透過率が徐々に高くな
り、前記光学手段の外周に近づくにつれて光反射率が徐
々に高くなることを特徴としている。
【0020】また、請求項14の投写装置は、前記光学
手段が、ハーフミラーを含むことを特徴としている。
【0021】また、請求項15の投写装置は、前記光学
手段が、透明板と、前記透明板に点在させた複数の微小
ミラー部とを含み、前記光学手段が、中心に近づくにつ
れて平滑化された光透過率が高くなり、外周に近づくに
つれて平滑化された光反射率が高くなるように前記複数
の微小ミラー部の直径、数、及び位置を設定したことを
特徴としている。
【0022】
【発明の実施の形態】実施の形態1 図1は、本発明の実施の形態1に係る投写装置の構成を
概略的に示す図である。
【0023】図1に示されるように、実施の形態1に係
る投写装置は、ライトバルブ1と、このライトバルブ1
に照明光Lを照射する照明光学系2と、光回収光学系
3と、投写レンズ4とを有する。ライトバルブ1は、シ
リコンチップ上に規則的に配列された複数のマイクロミ
ラー素子を備えたデジタルマイクロミラーデバイス(D
MD:テキサスインスツルメンツ社の商標)である。光
回収光学系3は、ライトバルブ1で反射された照明光L
の一部(オフ状態光L)の進行方向を変えてライト
バルブ1のマイクロミラー素子に向ける。投写レンズ4
は、ライトバルブ1のマイクロミラー素子で反射された
照明光Lの一部(オン状態光L)を投写光Lとし
てスクリーン等の被照射面(図示せず)に投写する。
【0024】図2及び図3は、ライトバルブ1のマイク
ロミラー素子11の動作を示す説明図である。図2は、
オン方向を向く(オン状態にある)マイクロミラー素子
11を示し、図3は、オフ方向を向く(オフ状態にあ
る)マイクロミラー素子11を示す。
【0025】図2及び図3に示されるように、マイクロ
ミラー素子11は、入力映像信号に基づいて選択的にオ
ン方向又はオフ方向を向く(即ち、傾斜角を切り替え
る)可動式ミラーである。図2に示されるように、マイ
クロミラー素子11が、オン方向を向くとき(オン状態
のとき)には、マイクロミラー素子11は、マイクロミ
ラー素子11の静止位置基準面12に対して角度θだけ
(図2において左側に)傾斜する。図2に示されるよう
に、オン方向を向くマイクロミラー素子11に入射角θ
(マイクロミラー素子11の法線11nに対する角度が
θであり、基準面12の法線12nに対する角度が2θ
である。)で照明光Lが入射すると、オン状態光L
はマイクロミラー素子11で反射して基準面12の法線
12n方向に進む。また、図3に示されるように、マイ
クロミラー素子11が、オフ方向を向くときには、マイ
クロミラー素子11は、マイクロミラー11の静止位置
基準面12に対して角度θだけ(図3において右側に)
傾斜する。オフ状態のマイクロミラー素子11は、オン
状態のマイクロミラー素子11と反対に傾斜する。図3
に示されるように、オフ方向を向くマイクロミラー素子
11に照明光L(マイクロミラー素子11に対する照
明光Lの入射角は3θであり、基準面12の法線12
nに対する角度が2θである。)が入射すると、オフ状
態光Lはマイクロミラー素子11で反射して基準面1
2の法線12nに対して角度4θの方向に進む。
【0026】照明光学系2は、図1に示されるように、
ランプ21と、このランプ21で発生した光を所定方向
に向けて反射させるリフレクタ22と、光インテグレー
タである柱状光学素子23と、照明光Lの断面形状を
決める導光部24とを有する。また、照明光学系2は、
柱状光学素子23のランプ21側の第一端面25に備え
られた第一反射部材27と、柱状光学素子23のライト
バルブ1側の第二端面26に備えられた第二反射部材2
8とを有する。ランプ21は、例えば、高圧水銀灯であ
る。ただし、ランプ21としては、種々の方式の光源が
適用可能である。リフレクタ22は、回転放物面や回転
楕円面等のような凹面鏡である。ただし、リフレクタ2
2としては、ランプ21からの光を光インテグレータ2
3の第一端面25に向けることができる種々の形状を採
用することができる。
【0027】図4は、柱状光学素子23、第一反射部材
27、及び第二反射部材28を概略的に示す斜視図であ
る。
【0028】図4に示されるように、柱状光学素子23
は、側壁内面を全反射(TIR)面とした角柱ガラスで
ある。ただし、柱状光学素子23を、第一端面25及び
第二端面26を開口部とし、側壁内面を光反射面とした
中空角柱ミラー(ミラーパイプ)で構成することもでき
る。ランプ21で発生した光がリフレクタ22により反
射され、柱状光学素子23の第一端面25から柱状光学
素子23に入射すると、入射した光は柱状光学素子23
の側壁内面で反射されて第二端面26から出射される。
第一端面25から入射する光の進行方向には違いがある
ので、光の進行方向に応じて柱状光学素子23の内面に
おいて反射される回数が異なる。柱状光学素子23の寸
法を適切な値とすることにより、第二端面26から出射
される光の二次元的強度分布を一様な分布にすることが
できる。柱状光学素子23の第二端面26から出射した
光は導光部24により、ライトバルブ1を照明するのに
適した断面寸法の照明光Lに変換される。また、導光
部24は、例えば、1又は複数枚のレンズ及び照明光L
の断面寸法を決める開口部等を有する。
【0029】図5は、光回収光学系3の光学的特性を説
明するための図である。
【0030】図1及び図5に示されるように、光回収光
学系3は、集光レンズ31と、凹面鏡32とを有する。
図5において、IMはライトバルブ1の受光面のイメー
ジ、DはイメージIMから集光レンズ31までの実効
光路長、Fは集光レンズ31の焦点距離、Fは凹面
鏡32の焦点距離である。焦点距離Fは焦点距離F
とほぼ同じ長さである。実際の投写装置においては、イ
メージIMと集光レンズ31の間にプリズムが配置され
る。実効光路長Dは焦点距離Fのほぼ2倍となるよ
う設定される。イメージIM上の任意の点から発した光
は集光レンズ31により集光され、凹面鏡32上に結像
して反射され、再度集光レンズ31により集光されて、
イメージIM上の点に戻る。このように構成すれば、オ
フ状態にあるマイクロミラー素子11で反射したオフ状
態光Lは、同じマイクロミラー素子11に戻って来
る。光回収光学系3によりオフ状態のマイクロミラー素
子11に入射した光は、照明光Lの進行方向とは逆向
きに進み、柱状光学素子23の第二端面26に向かう。
【0031】図6は、照明光学系2の第一反射部材27
を柱状光学素子23側から見た正面図である。また、図
7(a)及び(b)は、第一反射部材27の光透過率特
性を示すグラフであり、図7(a)は水平方向の光透過
率分布を示し、図7(b)は垂直方向の光透過率分布を
示す。また、図8(a)及び(b)は、第一反射部材2
7の光反射率特性を示すグラフであり、図8(a)は水
平方向の光反射率分布を示し、図8(b)は垂直方向の
光反射率分布を示す。
【0032】図6に示されるように、第一反射部材27
は、透明の光通過領域27aと、柱状光学素子23に反
射面を向けた光反射領域27bとを有する。光通過領域
27aは、第一反射部材27の中央に円形に形成されて
いる。光反射領域27bは、光通過領域27aの外側を
囲うように形成されている。第一反射部材27の外形
は、横縦比が16対9の矩形である。ただし、横縦比を
他の値にしてもよい。図6において、P及びPは第
一反射部材27の下辺及び上辺の中央位置であり、P
及びPは第一反射部材27の左辺及び右辺の中央位置
である。また、光通過領域27aの直径は、第一反射部
材27の高さの80%の長さである。ただし、光通過領
域27aの直径は、他の値としてもよい。また、図7
(a)及び(b)並びに図8(a)及び(b)に示され
るように、光通過領域27aにおける光透過率T27
ほぼ100%であり、光反射率R27はほぼ0%であ
る。また、図7(a)及び(b)並びに図8(a)及
(b)に示されるように、光反射領域27bにおける光
透過率T27はほぼ0%であり、光反射率R27はほぼ
100%である。
【0033】図9は、照明光学系2の第二反射部材28
を柱状光学素子23側から見た正面図である。また、図
10(a)及び(b)は、第二反射部材28の光透過率
特性を示すグラフであり、図10(a)は水平方向の光
透過率分布を示し、図10(b)は垂直方向の光透過率
分布を示す。また、図11(a)及び(b)は、第二反
射部材28の光反射率特性を示すグラフであり、図11
(a)は水平方向の光反射率分布を示し、図11(b)
は垂直方向の光反射率分布を示す。
【0034】第二反射部材28は、柱状光学素子23の
第二端面26に接して配置されている。第二反射部材2
8の外形は、第一反射部材27の外形と同一である。第
二反射部材28は、第二端面26を通過した照明光のう
ちの一部の光を通過させ、他の一部の光を反射させるハ
ーフミラー(半透鏡)である。第二反射部材28の外形
は、横縦比が16対9の矩形である。ただし、第二端面
の大きさ及び形状に応じて他の値を採用してもよい。図
9において、P及びPは第二反射部材28の下辺及
び上辺の中央位置であり、P及びPは第二反射部材
28の左辺及び右辺の中央位置である。図10(a)及
び(b)並びに図11(a)及(b)に示されるよう
に、第二反射部材28は、中心に近づくにつれて光透過
率T28が高くなり外周に近づくにつれて光反射率R
28が高くなる。図10(a)及び(b)並びに図11
(a)及び(b)に示されるように、第二反射部材28
の中心付近おける光透過率T28はほぼ100%であ
り、光反射率R28はほぼ0%である。また、図10
(a)及び(b)並びに図11(a)及び(b)に示さ
れるように、第二反射部材28の光透過率T28は外周
に近づくにつれてなだらかに低下し、点P,Pでは
約70%の光透過率となる。また、図10(a)及び
(b)並びに図11(a)及び(b)に示されるよう
に、第二反射部材28の中心付近における光反射率R
28はほぼ0%であり、外周に近づくにつれて反射率R
28が増加し、点P、Pでは約30%の光反射率と
なる。
【0035】第二反射部材28の光透過率特性は、テレ
ビジョン画面の中央部がやや明るく表示されるように設
定されたものである。第二反射部材28を通過する光の
中央周辺光量比及び反射光の中央周辺光量比は、照明光
を有効に利用することができ、かつ、テレビジョン画像
を迫力十分に表示することを可能にするように設定す
る。投写レンズ4を通過した光の中央周辺光量比と組み
合わされることで、投写画像の中央周辺光量比が40%
から60%程度となるように設定することが望ましい。
【0036】第一反射部材27の反射領域27b及び第
二反射部材28であるハーフミラーは、金属膜又は誘電
体多層膜を透明部材の表面に付加することにより製造で
きる。第二反射部材28における光透過率特性の連続的
又は段階的な変化は、例えば、光反射用の金属膜の厚さ
を連続的に変化させるか、又は、多層膜の膜厚又は膜数
を段階的に変化させることにより実現することができ
る。
【0037】第一反射部材27及び第二反射部材28は
面全体として平均すると、それぞれ約72%、約22%
の平均光線反射率となる。光回収光学系3により回収さ
れたオフ状態光Lは、第二反射部材28に導かれ、一
部は反射し、他の一部は通過する。第二反射部材28を
通過した光は柱状光学素子23の内部に入射して進行
し、第一端面24近傍に装着された第一反射部材27に
おいて、約72%が反射され、照明光Lの一部とな
る。
【0038】柱状光学素子23の内部をライトバルブ1
に向かう方向に進行する光は、第二端面26近傍に装着
された第二反射部材28に導かれ、約78%の光が通過
するとともに、約22%の光が反射される。反射された
光は、回収されたオフ状態光と同様に、第一反射部材2
7において、約72%が反射され、照明光Lの一部と
なる。柱状光学素子23の内部を通過する光の一部は第
一反射部材27及び第二反射部材28により複数回反射
するので、第一反射部材27及び第二反射部材28の光
線透過率をもとにして、ランプ21からの光の伝達率
(順方向伝達率)及びオフ状態光の伝達率(逆方向伝達
率)を計算により求めることができる。第一反射部材2
7の平均光線透過率をα%、第二反射部材28の平均光
線透過率をβ%とするとき、第一反射部材27の平均光
線反射率は近似的に(100−α)%であり、第二反射
部材28の平均光線反射率は近似的に(100−β)%
である。
【0039】図12は、図1に示される柱状光学素子2
3、第一反射部材27、及び第二反射部材28の機能を
説明するための説明図である。
【0040】以下、順方向をライトバルブ1に向かう方
向(図12における右方向)とし、逆方向をランプ21
に向かう方向(図12における左方向)とする。図12
において、Lは順方向進行光、Lは回収したオフ状
態光などの逆方向進行光である。また、図12におい
て、LFIは繰り返し反射が無い場合の柱状光学素子2
3に入力される順方向入力光を示し、LFOは柱状光学
素子23から出力される順方向出力光を示し、LRI
柱状光学素子23に入力される逆方向入力光を示し、L
ROは柱状光学素子23から出力される逆方向出力光を
示す。また、FIは順方向入力光LFIの光量を示し、
FOは順方向出力光LFOの光量を示し、RIは逆方向
入力光LRIの光量を示し、ROは逆方向出力光LRO
の光量を示す。
【0041】初めて柱状光学素子23の第一端面25に
入射した順方向の光の光量をFIとすると、光量FI
は次の(式1)のようになる。ここで、変数名末尾の
数字(変数名「FI」の末尾の数字「0」)は、第一反
射部材27及び第二反射部材28間の繰り返し反射によ
る光の往復回数を示す。 FI=FI …(式1)
【0042】光量FIの順方向光LFI0が第二反射
部材28によって反射されずに柱状光学素子23から順
方向に出力される光量をFOとすると、光量FO
次の(式2)のようになる。 FO=FI×(β/100) …(式2)
【0043】柱状光学素子23に入射した光Lが、第
二反射部材28で反射され、さらに第一反射部材27で
反射されることにより一往復して順方向に進む光の光量
をFIとすると、光量FIは次の(式3)のように
なる。 FI=FI×{(100−β)/100}×{(100−α)/100} …(式3)
【0044】柱状光学素子23に入射した光Lが、第
一反射部材27及び第二反射部材28間の繰り返し反射
によりn回往復した後の順方向に進む光の光量をFI
(nは正の整数)とすると、光量をFIは次の(式
4)のようになる。 FI=FI×{(100−β)/100}×{(100−α)/100} …(式4)
【0045】光量FIの順方向光LFInが第二反射
部材28によって反射されずに柱状光学素子23から順
方向に出力される光量をFOとすると、光量FO
次の(式5)のようになる。 FO=FI×(β/100) …(式5)
【0046】(式5)に(式4)を代入すると(即ち、
(式5)のFIを(式4)の右辺で置きかえると)、
(式6)を得る。 FO=FI×{(100−β)/100}×{(100−α)/100} ×(β/100) …(式6)
【0047】第一反射部材27及び第二反射部材28に
よる繰り返し反射がある場合の順方向出力光量の総和を
FOSUMとすると、FOSUMは次の(式7)で表す
ことができる。
【数1】
【0048】(式7)に(式6)を代入し、等比級数の
公式を用いると、FOSUMは次の(式8)で表すこと
ができる。
【数2】
【0049】また、逆方向出力光量の総和ROSUM
同様に次の(式9)で表すことができる。
【数3】
【0050】図13は、柱状光学素子23、第一反射部
材27、及び第二反射部材28の順方向伝達率Feff
を示すグラフであり、図14は、柱状光学素子23、第
一反射部材27、及び第二反射部材28の逆方向伝達率
effを示すグラフである。
【0051】ここで、順方向伝達率FeffをFO
SUM/FIと定義し、逆方向伝達率R effをRO
SUM/RIと定義する。図13及び図14において、
一点鎖線は、β=78%のときの特性を示す曲線であ
り、破線は、β=60%のときの特性を示す曲線であ
り、黒点は、α=28%かつβ=78%ときの伝達率を
示す点である。これらは、図2に示した柱状光学素子の
光伝達特性を表し、順方向伝達率Feffが約94%、
逆方向伝達率Reffが約35%である。順方向伝達率
effが大きいとランプ21の光が効率良く照明光L
として伝達され、逆方向伝達率Reffが小さいとラ
イトバルブ1方向から反射されてきた光がランプ21に
伝達される割合が少ないことを表すので良好な特性であ
る。αが小さく、βが大きいほど順方向伝達率Feff
を大きく、逆方向伝達率Reffを小さくすることがで
きる。
【0052】図13において、一点鎖線はαが100%
のときFeffが78%の位置にあり、これは第一反射
部材27全体が透明であれば第一反射部材27の平均光
線透過率αは100%であり、順方向伝達率Feff
反射部材32の平均光線透過率βで定まることによる。
平均光線透過率βが一定のまま、第一反射部材27の平
均光線透過率αを28%まで小さくしたとしたときに
は、第二反射部材28により反射された逆方向に進行す
る光が再度第一反射部材27により反射されて順方向の
光となるので、順方向伝達率Feffが94%まで向上
する。94%/78%=1.2であるので、順方向伝達
率Feff自体は100%を下回っているが、柱状光学
素子23の第二端面26中央部について見ると、第二反
射部材28の中央部は透過率が100%であるので、柱
状光学素子23内部での繰り返し反射により、1.2倍
に光量が増加される。このため、明るい照明光を所定の
2次元的強度分布によりライトバルブ1に向けて出力す
ることができる。第二反射部材28としてハーフミラー
を使用しているが、材用によっては光損失が発生する場
合がある。破線は、第二反射部材28の平均反射率が一
例として60%まで低下した場合の順方向伝達率F
eff及び、逆方向伝達率Reffを表し、αが28%
のときにはFeffは約83%、Reffは約42%で
あり、83%/78%=1.06であるから、この条件
においても約6%の光量増加効果がある。損失の少ない
ハーフミラーを使用することにより、光量増加効果を大
きく保つことができる。
【0053】逆方向進行光Lの強さは、ライトバルブ
1全体のマイクロミラー素子の状態に依存する。ライト
バルブ1のマイクロミラー素子のオン率が20%であ
り、オフ状態光Lが光回収光学系3に入射する割合
(オフ状態光伝達率)が60%であり、光回収光学系3
の光回収率が100%であるとしたときに、照明光が逆
方向進行光Lとして、柱状光学素子23上のハーフミ
ラーに向かう割合は、次式で計算できる。 (オフ状態光の割合)×(オフ状態光伝達率(照明光に
関して))×(光回収率)×(オフ状態光伝達率(回収
光に関して)) =(100−20)%×60%×100%×60% =29%
【0054】仮に、この逆方向進行光Lが柱状光学素
子23に入射して、入射した光が全てランプ21に伝達
されると、ランプ21の発光部近傍の光量が約29%増
加するので、ランプ21のガラスや電極(図示せず)の
温度が、光吸収に起因する温度上昇については29%増
加する。図14に示されるように、逆方向伝達率R
ffは約35%であるので、29%×35%=10%か
ら、温度上昇を約10%にまで軽減することができる。
逆方向伝達率Reffを小さくするためには、まずαを
小さく、次にβを大きくすることが有効であり、例え
ば、光透過領域27aの直径を光反射領域27bの高さ
の70%とすることにより、αは約22%と小さくでき
る。ランプ21の光を集光することにより、光透過領域
27aの面積をさらに小さくすることができる場合には
αを一層小さくすることができる。
【0055】以上説明したように、実施の形態1の投写
装置においては、ランプ21から発した光はリフレクタ
22にて反射され、第一反射部材27の光通過領域27
aを通過し柱状光学素子23内に進行する。光は柱状光
学素子23内部において反射されながら進行して第二端
面26を通過し、第二反射部材28において、一部が反
射され、他の一部が通過する。第二反射部材28を通過
した光は、導光部24に入射して導かれ、マイクロミラ
ー素子であるライトバルブ1に向けて照明光L として
照射される。照明光Lがライトバルブ1上に照射され
ると、例えば、点1aのマイクロミラー素子がオン状態
であるときには、オン状態光Lを投写レンズ4の配置
された第一の方向に反射し、その場合、投写レンズ4
は、オン状態光Lを受け入れて投写光Lとし、スク
リーンなどの被照射面(図示せず)に投写する。
【0056】マイクロミラー素子がオフ状態であるとき
には、点1aにおいてオフ状態光L が、光回収光学系
3の配置された第二の方向に反射される。光回収光学系
3は集光レンズ31及び凹面鏡32により構成され、オ
フ状態光Lを集光及び反射することで点1a又はその
近傍の位置に向ける。点1aに向けて反射されたオフ状
態光はオフ状態のマイクロミラー素子に反射されて照明
光Lの光路を逆方向に進行し、導光部24を通過して
第二反射部材28を通過して柱状光学素子23に入射す
る。
【0057】以上に説明したように、実施の形態1の投
写装置によれば、柱状光学素子23の第二端面26を通
過した光の一部が第二反射部材28及び光回収光学系3
ににより柱状光学素子23の第一端面25側の第一反射
部材27に向けられ、第一反射部材27が第二反射部材
28及び光回収光学系3からの光を反射してライトバル
ブ1に向かう照明光の一部とするので、ランプ21から
出射される光の利用効率を向上させることができる。ま
た、第一反射部材27により、第二反射部材28及び光
回収光学系3からランプ21に戻る光を少なくしている
ので、ランプ21の温度上昇を抑制できる。
【0058】また、第二反射部材28をハーフミラーと
し、このハーフミラーは、中心に近づくにつれて光透過
率が高くなり、柱状光学素子23の第二端面26側を光
反射面とし、外周に近づくにつれて光反射率が高くなる
ようにしたので、投写画像の中心付近の輝度を外周付近
の輝度よりも高くすることができ、テレビジョン画像を
表示させる場合に、迫力ある映像を提供できる。
【0059】実施の形態2 本発明の実施の形態2における投写装置の構成は、図1
に示した実施の形態1の構成と、第二反射部材及び導光
部を除いて同一である。
【0060】図15は、本発明の実施の形態2に係る投
写装置における第二反射部材50を示し、同図(a)は
柱状光学素子23から見た正面図であり、同図(b)は
第二反射部材50の一部拡大図である。
【0061】図15(a)に示されるように、第二反射
部材50は、透明板の中央部である矩形の透明領域51
と、透明板に微小な面積の微小ミラー部52を多数配置
した反射領域53とを有する。図15(b)に示される
ように、微小ミラー部52は、第二反射部材50の中央
の透明領域51に近づくに従って面積が小さくなるよう
に大きさが設定されている。微小ミラー部52は、ほと
んどの入射光を反射し、透明部材51はほとんどの入射
光を透過させる。微小ミラー部52の大きさを、投写画
像に影響しない程度に小さくすると、反射領域53の平
滑化された光透過率及び平滑化された光反射率は、反射
領域53の面積に対する微小ミラー部52の面積の割合
によって決まる。
【0062】図16は、図15の第二反射部材50の垂
直方向の平滑化された光透過率特性を示すグラフであ
る。図16は、図15(a)の第二反射部材50におけ
る下辺の中心点P及び上辺の中心点P間の平滑化し
た光透過率を示す。図16の曲線は、中央部では100
%のレベルで平坦であり、周辺の点P及びP近傍に
近づくにつれてなだらかに平滑化された光透過率が低下
し、最も外側の点P及びPで平滑化された透過率は
約70%となる。
【0063】図17は、図15の第二反射部材50の垂
直方向の平滑化された光反射率特性を示すグラフであ
る。図17に示されるように、平滑化された光反射率
は、周辺部で約30%であり、中央に近づくに従って緩
やかに低下する特性でである。微小ミラー部52は全反
射ミラーにより構成されるので、ハーフミラーを使用す
る場合よりも光の損失が少なく、柱状光学素子23の順
方向伝達率Feffを低下させることがなく、光反射部
材の光損失に伴う温度上昇が少なくできるので、光反射
部材の信頼性を高くすることができる。
【0064】図18は、実施の形態2における導光部5
3について、その近傍の光路を示した図である。図18
に示されるように、実施の形態2の導光部54内には、
集光レンズ55が備えられている。この集光レンズ55
により、第二反射部材50の中心点P11の像はライト
バルブ1上の点P12に結像される。しかし、第二反射
部材50の微小ミラー部52上の点P13の像はライト
バルブ1よりも遠い(ライトバルブ1からずれた)の点
14に結像される。このように、実施の形態2におい
ては、第二反射部材50の微小ミラー部52の像がライ
トバルブ1の表面に形成されないように構成しているの
で、投写画像に微小ミラー部52に起因する輝度ムラを
発生させることはない。
【0065】以上に説明したように、実施の形態2の投
写装置は、第二反射部材50として複数の微小ミラー部
52を備えた透明板51を含み、中心に近づくにつれて
平滑化された光透過率が高くなり、外周に近づくにつれ
て平滑化された光反射率が高くなるようにしたので、投
写画像の中心付近の輝度が外周付近の輝度よりも高くす
ることができ、テレビジョン画像を表示させる場合に、
迫力ある映像を提供できる。
【0066】また、実施の形態2の投写装置の微小ミラ
ー部52は、リソグラフィ技術により微小ミラー部の面
積を正確に設定できるので、製品毎の平均光線透過率分
布及び平均光線反射率分布のバラツキを小さくすること
ができる。さらに、また、微小ミラー部52は、蒸着等
の種々の方法で製造できるので、生産性の向上、製造コ
ストの低減を図ることができる。
【0067】また、実施の形態2の投写装置によれば、
柱状光学素子23の第二端面26とライトバルブ1の間
に集光レンズ55を備え、集光レンズ55により、柱状
光学素子23の第二端面26の中心付近の点P11の像
をライトバルブ1上(点P )に結像させ、柱状光学
素子23の第二端面26の辺付近の点P13の像をライ
トバルブ1からずれた位置(点P14)に結像させてい
るので、微小ミラー部52による照明光の明暗が平滑化
された照明光をライトバルブ1に照射できる。
【0068】なお、光反射領域52及びミラー部52b
の形状は、図15に示されたものに限定されない。光反
射領域53の微小ミラー部52の形状は、ライトバルブ
1のマイクロミラー素子との干渉模様が発生せず、ま
た、投写画像に輝度ムラが発生しないものであればよ
く、縞状や多角形等の他の形状であってもよい。また、
微小ミラー部52の配置は周期的である必要はなく、不
規則な配列等の、種々の変形が可能である。
【0069】また、導光部54は、図18に示された構
成に限定されるものではなく、複数のレンズ又はミラー
などを用いることにより構成してもよい。
【0070】また、実施の形態2において、上記以外の
点は、上記実施の形態1と同じである。
【0071】実施の形態3 図19は、本発明の実施の形態3に係る投写装置の構成
を概略的に示す図である。図19において、図1と同一
又は対応する構成には、同じ符号を付す。
【0072】図19に示されるように、実施の形態3の
投写装置は、位相差板61と、偏光ビームスプリッタ
(偏光分離プリズム)62と、反射型液晶ライトバルブ
63と、反射鏡64とを有する。この投写装置において
は、2次元的広がりにおいて中央部の明るい光を導光部
24に向けて発し、導光部24は受け入れた光をライト
バルブ63を照明するのに適した断面寸法の光に変換し
て位相差板61に向けて進行させる。位相差板61は第
一方向の偏光(第一偏光)と第二方向の偏光(第二偏
光)に4分の1波長だけ位相差を与えられて出射し、こ
れらは偏光ビームスプリッタ62に照明光L11として
入射する。照明光L11のうち第一偏光(例えば、S偏
光)L11aは偏光分離面62aで反射されてライトバ
ルブ63を照明する。照明光L11のうち第二偏光(例
えば、P偏光)L11bは偏光分離面62aを通過し、
反射鏡64で反射し、偏光分離面62aを通過し、逆方
向進行光Lの一部となる。ライトバルブ63は反射型
液晶素子で構成され、オン状態の素子は第一偏光L
11aの偏光方向をオン状態光(第二偏光)(例えば、
P偏光)として反射し、オン状態光は偏向分離面62a
を通過して投写光L12となって投写レンズ4によりス
クリーン等の被照射面(図示せず)に投写される。
【0073】ライトバルブ63に照射される照明光L
11は光線断面の中央部が明るい光であるので、投写レ
ンズ4によりスクリーンに投写される時にも投写画像の
中央部を明るく表示する。このため、テレビジョン画像
を迫力ある画像に表示できる。ライトバルブ63のオフ
状態の素子は照明光L11の偏向方向を第一方向に保っ
て反射し、反射された光は偏向分離面16aにおいて反
射され、照明光L11と逆方向に進行する逆方向進行光
(第一方向の偏光)Lとなる。位相差板61及び導光
部24は逆方向進行光Lを受け入れて通過させ、柱状
光学素子23の第二端面26に装着された第二反射部材
28が逆方向進行光Lを受け入れ柱状光学素子23へ
の逆方向入射光とする。柱状光学素子23の第一反射部
材27は柱状光学素子23に入射した逆方向入射光のう
ち65%を反射して順方向進行光とし、35%を通過さ
せてランプ21の方向に進行する逆方向進行光とする。
【0074】逆方向進行光Lを反射することによって
発生した順方向進行光は照明光L に加えられれ、照
明光L11の一部となるが、その際、位相差板61を通
過する。逆方向進行光Lは、上に述べた順序により照
明光L11とされるが、その過程で位相差板62を2回
通過することにより、偏向方向が90度回転して第二偏
光として偏光ビームスプリッタ62に入射する。偏光ビ
ームスプリッタ62に入射した第二偏光は偏向分離面6
2aを通過して直進しミラー64において反射され、再
度偏光分離面62aを通過して、逆方向進行光(第二偏
光)となる。この逆方向進行光は、柱状光学素子23に
おいて65%が反射されることにより、位相差板62を
2回通過し、第一偏光である照明光L11となり、偏光
分離面62aで反射してライトバルブ63を照明する。
ライトバルブ63の反射するオフ状態光と、ミラー18
の反射する不要光の両者が柱状光学素子23において反
射されることによりライトバルブ63を照明する光L
11として再利用され、その結果光の利用効率が高くで
き、投写画像を明るく表示することができる。
【0075】なお、実施の形態3において、上記以外の
点は、上記実施の形態1又は2と同じである。
【0076】実施の形態4 図20は、本発明の実施の形態4に係る投写装置の構成
を示す図である。図20において、図1と同一又は対応
する構成には、同じ符号を付す。また、図21は、図2
0に示される可動式反射部材としての円形ミラー板71
を示す正面図である。
【0077】図20に示されるように、実施の形態4の
投写装置は、実施の形態1の第二反射部材28に代え
て、円形ミラー板71を備えている。図21に示される
ように、円形ミラー板71は、4種類の異なるアスペク
ト比(横縦比)の光透過領域を有する。図21に示され
るように、円形ミラー板71は、光を反射するミラー領
域72と、4つの透明領域73,74,75,76を有
する。透明領域73は、ビスタビジョンと同じアスペク
ト比(1.85対1)を持ち、透明領域74は、ハイデ
ィフィニション放送方式のアスペクト比(16対9)を
持つ。また、透明領域75は、NTSC放送方式のアス
ペクト比(4対3)を持ち、透明領域76は、シネマス
コープのアスペクト比(2.35対1)を持つ。
【0078】また、図20に示されるように、実施の形
態4の投写装置は、円形ミラー板71を回転させるモー
タ81と、このモータ81を駆動させるモータ駆動回路
82と、このモータ駆動回路82を制御する制御回路8
3と、表示画像のアスペクト比を検出するアスペクト検
出回路84と、画像信号入力端子85と、信号処理回路
86と、DMD駆動回路87とを有する。
【0079】投写装置の入力端子85には種々のアスペ
クト比の映像信号が入力される。入力された信号は、信
号処理回路86及びアスペクト検出回路84に伝達され
る。信号処理回路86は入力した信号にレターボックス
領域(画面の上下又は左右の黒領域)を付加するなどの
処理を行い、処理後の信号をDMD駆動回路87に出力
する。DMD駆動回路87は、入力された信号に基づい
てライトバルブ1を構成するマイクロミラー素子を駆動
させる。アスペクト検出回路84は入力映像信号のアス
ペクト比を検出する。入力映像信号が、例えば、ビスタ
ビジョン用信号であるときには、アスペクト検出回路8
4は、入力映像信号がビスタビジョン用信号であるこれ
を示す信号を制御回路83に送る。制御回路83は、ア
スペクト比を示す信号を受けて、信号処理回路85にレ
ターボックス領域を付加する制御を行うように制御信号
を送る。また、制御回路83は、モータ駆動回路82を
制御することによりモータ81を駆動させ、円形ミラー
板71のビスタビジョン用の透明領域73が柱状光学素
子23の第二端面26に対向するように円形ミラー板7
1を回転させる。柱状光学素子23の第二端面26はハ
イディフィニション用の透明領域74と同じ形状であ
る。このため、ハイディフィニション用の透明領域73
が第二端面26に対向するとき、第二端面26の上下に
ミラー領域71の一部が対向することになる。従って、
レターボックス表示における黒領域を表示するライトバ
ルブ領域に向けて照明光は進行せず、反射して逆方向進
行光とし、第一反射部材27が逆方向進行光を反射して
順方向進行光とし、照明光として再利用する。NTSC
画像、シネマスコープ画像についても同様にレターボッ
クス表示の黒領域を表示するライトバルブ1の領域に照
明光が行かないように反射することにより、照明光とし
て再利用することで光の利用効率を改善し、明るく投写
画像を表示する。
【0080】なお、実施の形態4において、上記以外の
点は、上記実施の形態1又は3と同じである。
【0081】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1から1
1までの投写装置によれば、柱状光学素子の第二端面を
通過した光の一部が光学手段により柱状光学素子の第一
端面側の反射手段に向けられ、反射手段が光学手段から
の光を反射してライトバルブに向かう照明光の一部とす
るので、光源から出射される光の利用効率を向上させる
ことができる。また、反射手段により、光学手段から光
源に戻る光を少なくしているので、光源の温度上昇を抑
制できる。
【0082】また、請求項4の投写装置は、光学手段と
してハーフミラーを備え、このハーフミラーは、中心に
近づくにつれて光透過率が高くなり、柱状光学素子の第
二端面側を光反射面とし、外周に近づくにつれて光反射
率が高くなるようにしたので、投写画像の中心付近の輝
度を外周付近の輝度よりも高くすることができ、テレビ
ジョン画像を表示させる場合に、迫力ある映像を提供で
きる。
【0083】また、請求項5及び6の投写装置は、光学
手段として複数の微小ミラー部を備えた透明板を含み、
中心に近づくにつれて平滑化された光透過率が高くな
り、外周に近づくにつれて平滑化された光反射率が高く
なるようにしたので、投写画像の中心付近の輝度が外周
付近の輝度よりも高くすることができ、テレビジョン画
像を表示させる場合に、迫力ある映像を提供できる。ま
た、請求項5及び6の投写装置の微小ミラー部は、リソ
グラフィ技術により微小ミラー部の面積を正確に設定で
きるので、製品毎の平滑化された光透過率分布及び平滑
化された光反射率分布のバラツキを小さくすることがで
きる。さらに、また、請求項5及び6の投写装置の微小
ミラー部は、蒸着等の種々の方法で製造できるので、生
産性の向上、製造コストの低減を図ることができる。
【0084】また、請求項6の投写装置によれば、柱状
光学素子の第二端面とライトバルブの間に集光レンズを
備え、集光レンズにより、柱状光学素子の第二端面の中
心付近の点の像をライトバルブ上に結像させ、柱状光学
素子の第二端面の辺付近の点の像をライトバルブからず
れた位置に結像させているので、微小ミラー部による照
明光の明暗が平滑化された照明光をライトバルブに照射
できる。
【0085】また、請求項7及び8の投写装置によれ
ば、入力映像信号に基づく画像のアスペクト比に対応す
るアスペクト比の光通過領域である矩形領域と、矩形領
域の外側の光反射領域とを備えることにより、投写に必
要なライトバルブ上の領域にのみ照明光を照射し、レタ
ーボックス表示における黒い領域については光を反射さ
せて、第一端面側の反射部材により再度反射して照明光
の一部としているので、光源からの光の利用効率を向上
させることができる。
【0086】また、請求項8の投写装置によれば、入力
映像信号に基づいて、光通過領域である矩形領域を切り
替えているので、投写に必要なライトバルブ上の領域に
のみ照明光を照射し、レターボックス表示における黒い
領域については光を反射させて、第一端面側の反射部材
により再度反射して照明光の一部としているので、光源
からの光の利用効率を向上させることができる。
【0087】また、請求項12から15までの投写装置
によれば、柱状光学素子の第一端面及び第二端面を通過
した照明光のうちの一部の光を通過させ他の一部の光の
進行方向を第一端面に向かう方向に変える光学手段を有
し、光学手段の中心付近の光透過率が外周付近の光透過
率より高く、光学手段の外周付近の光反射率が中心付近
の光反射率より高くなるように構成したので、投写画像
の中心付近の輝度を外周付近の輝度よりも高くすること
ができ、テレビジョン画像を表示させる場合に、迫力あ
る映像を提供できる。また、光学手段は柱状光学素子の
第二端面を通過した光の一部を反射するので、光学手段
における光の損失に伴う発熱を低減することができる。
【0088】また、請求項15の投写装置は、光学手段
として複数の微小ミラー部を備えた透明板を含み、中心
に近づくにつれて平滑化された光透過率が高くなり、外
周に近づくにつれて平滑化された光反射率が高くなるよ
うにしたので、投写画像の中心付近の輝度が外周付近の
輝度よりも高くすることができ、テレビジョン画像を表
示させる場合に、迫力ある映像を提供できる。また、請
求項15の投写装置の微小ミラー部は、リソグラフィ技
術により微小ミラー部の面積を正確に設定できるので、
製品毎の平滑化された光透過率分布及び平滑化された光
反射率分布のバラツキを小さくすることができる。さら
に、また、請求項15の投写装置の微小ミラー部は、蒸
着等の種々の方法で製造できるので、生産性の向上、製
造コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る投写装置の構成
を概略的に示す図である。
【図2】 図1のライトバルブのマイクロミラー素子
(オン状態)を示す説明図である。
【図3】 図1のライトバルブのマイクロミラー素子
(オフ状態)を示す説明図である。
【図4】 図1の柱状光学素子、第一反射部材、及び第
二反射部材を概略的に示す斜視図である。
【図5】 図1の光回収光学系の光学的特性を説明する
ための図である。
【図6】 図1の第一反射部材を柱状光学素子側から見
た正面図である。
【図7】 図1の第一反射部材の光透過率特性を示すグ
ラフであり、同図(a)は水平方向の光透過率分布を示
し、同図(b)は垂直方向の光透過率分布を示す。
【図8】 図1の第一反射部材の光反射率特性を示すグ
ラフであり、同図(a)は水平方向の光反射率分布を示
し、同図(b)は垂直方向の光反射率分布を示す。
【図9】 図1の第二反射部材を柱状光学素子側から見
た正面図である。
【図10】 図1の第二反射部材の光透過率特性を示す
グラフであり、同図(a)は水平方向の光透過率分布を
示し、同図(b)は垂直方向の光透過率分布を示す。
【図11】 図1の第二反射部材の光反射率特性を示す
グラフであり、同図(a)は水平方向の光反射率分布を
示し、同図(b)は垂直方向の光反射率分布を示す。
【図12】 図1の柱状光学素子、第一反射部材、及び
第二反射部材の機能を説明するための説明図である。
【図13】 図1の柱状光学素子、第一反射部材、及び
第二反射部材の順方向伝達率を示すグラフである。
【図14】 図1の柱状光学素子、第一反射部材、及び
第二反射部材の逆方向伝達率を示すグラフである。
【図15】 本発明の実施の形態2に係る投写装置にお
ける第二反射部材を示し、同図(a)は柱状光学素子か
ら見た正面図であり、同図(b)は第二反射部材の一部
拡大図である。
【図16】 図15の第二反射部材の垂直方向の平滑化
された光透過率特性を示すグラフである。
【図17】 図15の第二反射部材の垂直方向の平滑化
された光反射率特性を示すグラフである。
【図18】 実施の形態2における導光部について、そ
の近傍の光路を示した図である。
【図19】 本発明の実施の形態3に係る投写装置の構
成を概略的に示す図である。
【図20】 本発明の実施の形態4に係る投写装置の構
成を概略的に示す図である。
【図21】 図20の円形ミラー板を柱状光学素子側か
ら見た正面図である。
【符号の説明】
1 ライトバルブ、 2 照明光学系、 3 光回収光
学系、 4 投写レンズ、 11 マイクロミラー素
子、 21 ランプ、 22 リフレクタ、 23 柱
状光学素子、 24 導光部、 25 第一端面、 2
6 第二端面、27 第一反射部材、 28 第二反射
部材、 31 集光レンズ、 32 凹面鏡、 50
第二反射部材、 51 透明板、 52 微小ミラー
部、 53反射領域、 54 導光部、 55 集光レ
ンズ、 61 位相差板、 62偏光ビームスプリッ
タ、 63 反射型液晶ライトバルブ、 64 反射
鏡、71 円形ミラー板、 72 ミラー領域、 7
3,74,75,76 透明領域、 81 モータ、
82 モータ駆動回路、 83 制御回路、 84アス
ペクト検出回路、 85 画像信号入力端子、 86
信号処理回路、 87 DMD駆動回路、 L 照明
光、 L オン状態光、 L オフ状態光。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/1335 520 G03B 21/16 1/13357 H04N 5/74 A G03B 21/16 B H04N 5/74 F21Y 101:00 F21M 1/00 R // F21Y 101:00 (72)発明者 岡森 伸二 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2H088 EA12 HA20 HA21 HA24 HA28 MA06 2H091 FA14Z FA15Z FA26X FB07 FD11 LA04 LA16 LA30 3K042 AA01 AC06 BE08 5C058 AB06 BA05 BA06 EA11 EA13 EA27 EA51

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 規則的に配列された複数の表示素子を備
    えており、前記複数の表示素子のぞれぞれを選択的にオ
    ン状態又はオフ状態にすることができるライトバルブ
    と、 前記ライトバルブに照射する照明光を発生する光源と、 前記光源と前記ライトバルブの間に配置された柱状光学
    素子と、 前記光源から前記柱状光学素子を通過して前記ライトバ
    ルブに照射された照明光のうちのオン状態にある表示素
    子を経由したオン状態光を投写する投写レンズとを有す
    る投写装置において、 前記柱状光学素子の前記光源側の第一端面の近傍に備え
    られており、光通過領域及び前記第一端面に向く光反射
    領域を含む反射手段と、 前記反射手段の前記光通過領域を通過し前記柱状光学素
    子の前記ライトバルブ側の第二端面を通過した照明光の
    うちの一部の光を通過させ、前記照明光のうちの他の一
    部の光の進行方向を前記反射手段に向かう方向に変える
    光学手段とを有することを特徴とする投写装置。
  2. 【請求項2】 前記反射手段の前記光通過領域が、前記
    反射手段の中央に形成され、 前記反射手段の前記光反射領域が、前記光通過領域の外
    側に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の投写
    装置。
  3. 【請求項3】 前記反射手段の前記光通過領域が、円形
    であることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記
    載の投写装置。
  4. 【請求項4】 前記光学手段が、前記柱状光学素子の前
    記第二端面の近傍に配置されたハーフミラーを含み、 前記ハーフミラーは、中心に近づくにつれて光透過率が
    高くなり、前記柱状光学素子の前記第二端面側を光反射
    面とし、外周に近づくにつれて光反射率が高くなること
    を特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の投
    写装置。
  5. 【請求項5】 前記光学手段が、前記柱状光学素子の前
    記第二端面の近傍に配置されており、 前記光学手段が、透明板と、前記透明板上に点在させた
    複数の微小ミラー部とを含み、 前記複数の微小ミラー部が前記柱状光学素子の前記第二
    端面側を光反射面とし、 前記光学手段が、中心に近づくにつれて平滑化された光
    透過率が高くなり、外周に近づくにつれて平滑化された
    光反射率が高くなるように前記複数の微小ミラー部の直
    径、数、及び位置を設定したことを特徴とする請求項1
    から3までのいずれかに記載の投写装置。
  6. 【請求項6】 前記柱状光学素子の前記第二端面と前記
    ライトバルブの間に集光レンズを備え、 前記集光レンズにより、前記柱状光学素子の前記第二端
    面の中心付近の点の像を前記ライトバルブ上に結像さ
    せ、前記柱状光学素子の前記第二端面の辺付近の点の像
    を前記ライトバルブからずれた位置に結像させることを
    特徴とする請求項5に記載の投写装置。
  7. 【請求項7】 前記光学手段が、入力映像信号に基づく
    画像のアスペクト比に対応するアスペクト比の光通過領
    域である矩形領域と、前記矩形領域の外側の光反射領域
    とを含むことを特徴とする請求項1から3までのいずれ
    かに記載の投写装置。
  8. 【請求項8】 前記光学手段が、入力映像信号に基づく
    複数種類の画像のアスペクト比に対応するアスペクト比
    の光通過領域である複数の矩形領域と、前記複数の矩形
    領域の外側の光反射領域とを含み、 前記柱状光学素子の前記第二端面に対向する矩形領域を
    前記複数の矩形領域のいずれかに切り替える切替手段
    と、 入力映像信号に応じて前記切替手段の動作を制御する制
    御手段とを有することを特徴とする請求項1から3まで
    のいずれかに記載の投写装置。
  9. 【請求項9】 前記反射手段による光反射を前記柱状光
    学素子の前記第一端面全体による反射とみなした場合に
    おける前記第一端面全体による平均光線反射率が、前記
    光学手段による光反射を前記柱状光学素子の前記第二端
    面全体による反射とみなした場合における前記第二端面
    全体による平均光線反射率より大きいことを特徴とする
    請求項1から8までのいずれかに記載の投写装置。
  10. 【請求項10】 前記ライトバルブの表示素子が、選択
    的に第一の方向又は第二の方向に向けることができるマ
    イクロミラー素子であり、 前記光学手段が、前記ライトバルブで反射されたオフ状
    態光の進行方向を前記ライトバルブに向ける光回収光学
    系を含むことを特徴とする請求項1から9までのいずれ
    かに記載の投写装置。
  11. 【請求項11】 前記記ライトバルブの表示素子が液晶
    素子であり、 前記光学手段が、照明光を第一偏光と第二偏光に分離し
    て第一偏光を前記ライトバルブに当てる偏光分離手段
    と、前記偏光分離手段を通過した第二偏光の進行方向を
    前記柱状光学素子の前記第二端面に向ける反射鏡とを含
    むことを特徴とする請求項1から9までのいずれかに記
    載の投写装置。
  12. 【請求項12】 規則的に配列された複数の表示素子を
    備えており、前記複数の表示素子のぞれぞれを選択的に
    オン状態又はオフ状態にすることができるライトバルブ
    と、 前記複数の表示素子を照射する照明光を発生する光源
    と、 前記光源と前記ライトバルブの間に配置された柱状光学
    素子と、 前記光源から前記柱状光学素子を通過して前記ライトバ
    ルブに照射された照明光のうちのオン状態にある表示素
    子を経由したオン状態光を投写する投写レンズとを有す
    る投写装置において、 前記柱状光学素子の前記光源側の第一端面を通過し前記
    柱状光学素子の前記ライトバルブ側の第二端面を通過し
    た照明光のうちの一部の光を通過させ、前記照明光のう
    ちの他の一部の光の進行方向を前記第一端面に向かう方
    向に変える光学手段を有し、 前記光学手段の中心付近の光透過率が外周付近の光透過
    率より高く、前記光学手段の外周付近の光反射率が中心
    付近の光反射率より高いことを特徴とする投写装置。
  13. 【請求項13】 前記光学手段の中心に近づくにつれて
    光透過率が徐々に高くなり、前記光学手段の外周に近づ
    くにつれて光反射率が徐々に高くなることを特徴とする
    請求項12に記載の投写装置。
  14. 【請求項14】 前記光学手段が、ハーフミラーを含む
    ことを特徴とする請求項12又は13のいずれかに記載
    の投写装置。
  15. 【請求項15】 前記光学手段が、透明板と、前記透明
    板に点在させた複数の微小ミラー部とを含み、 前記光学手段が、中心に近づくにつれて平滑化された光
    透過率が高くなり、外周に近づくにつれて平滑化された
    光反射率が高くなるように前記複数の微小ミラー部の直
    径、数、及び位置を設定したことを特徴とする請求項1
    2又は13のいずれかに記載の投写装置。
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