JP2003121747A - 手術用顕微鏡システム - Google Patents

手術用顕微鏡システム

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JP2003121747A
JP2003121747A JP2001313012A JP2001313012A JP2003121747A JP 2003121747 A JP2003121747 A JP 2003121747A JP 2001313012 A JP2001313012 A JP 2001313012A JP 2001313012 A JP2001313012 A JP 2001313012A JP 2003121747 A JP2003121747 A JP 2003121747A
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JP2001313012A
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Kazuhito Nakanishi
一仁 中西
Masakazu Mizoguchi
正和 溝口
Wataru Ono
渉 大野
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】顕微鏡視野内に表示させる画像を適宜制御する
ことにより、顕微鏡観察像に術者の所望する観察画像が
表示される手術用顕微鏡システムを提供すること。 【解決手段】観察光学系を介して術部の観察像を得る鏡
体部4と、内視鏡TVカメラ58や神経モニタ59より
入力される画像を表示させるコントローラ200と、画
像を鏡体部4の観察光学系の光路中に挿入する表示制御
部46と、画像の挿入位置を鏡体部4の光路に対して移
動させる操作部51と、画像の有効表示領域を検出する
映像変換回路部37と、操作部51による画像の移動量
を制御するXYテーブル45とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、術部を拡大観察す
る顕微鏡の観察視野内に顕微鏡像とは異なる画像を表示
させる画像表示手段を備える手術用顕微鏡システムに関
する。 【0002】 【従来の技術】従来より、手術用顕微鏡は、脳外科、耳
鼻咽喉科、眼科等の外科手術に用いられており、術部の
拡大観察を可能にして手術の能率を向上させるという重
要な役割を果たしている。また、手術をより確実に行う
ため、この手術用顕微鏡観察下で行っていた手術に内視
鏡観察を併用させている。 【0003】そして、手術用顕微鏡による観察像と内視
鏡による内視鏡画像とを手術用顕微鏡の視野内で同時に
観察したいという要望に対して、例えば特開昭62−1
66310号公報には顕微鏡の観察と第2の観察手段の
観察とを顕微鏡視野内で同時に行うための技術が開示さ
れている。また、特開平3−105305号公報には顕
微鏡と内視鏡の同時観察を実現するための技術が開示さ
れている。これらのことによって、内視鏡画像にとどま
らず、術前のCTやMRIの画像及び術中の神経モニタ
等の情報の同時観察も行えるようになる。 【0004】本出願人は、特願2000−193223
号に、観察像の中に、この観察像とは別の電子画像を表
示する視野内表示手段を持つ手術用顕微鏡を提案してい
る。この手術用顕微鏡では、視野内表示手段に顕微鏡の
死角観察のための内視鏡像や神経モニタの波形などを表
示させられる。このことにより、術者は顕微鏡画像を観
察すると同時に、視野内表示手段の画像の観察を行え
る。 【0005】また、視野内表示手段に表示させる画像が
内視鏡像や神経モニタなどの画像で、その画像の大きさ
が異なると、視野内表示手段に表示される画像に観察に
は意味のない領域が表示されて、観察していた顕微鏡観
察像が遮られてしまうことがある。この不具合を解消す
るため、特開2000―89123号公報には視野内表
示手段の表示位置を検出することによって、表示画像を
切り替え、顕微鏡観察視野を遮らないようにした視野内
表示手段を顕微鏡観察像視野内で移動させる手術用顕微
鏡が示されている。 【0006】さらに、本出願人は特願2000−189
9892号に、視野内表示手段の表示位置によって、表
示画像の縮尺を変え、視野内表示手段の表示位置が変化
しても表示画像の全体像が観察できる構成になってい
る。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記2
000―89123号公報の手術用顕微鏡では、術者が
視野内表示手段に表示させる複数の画像ソースの有効画
像範囲が予め分かっているとき以外は、視野内表示手段
の表示サイズと画像ソースの切替えとを連動させること
ができないという不具合があった。したがって、画像ソ
ースが内視鏡である場合のように、内視鏡の観察状態が
変わるたびに適切な有効画像範囲が変化するので、常に
最適なサイズで視野内表示画像を観察することが困難で
あった。 【0008】また、顕微鏡観察像に画像表示手段による
画像が表示されている場合、顕微鏡の観察位置を移動さ
せるとき、顕微鏡観察像の一部を画像表示手段による画
像が遮ることによって顕微鏡の位置決めが適切に行えな
い不具合が発生するおそれがあった。 【0009】さらに、内視鏡使用時に画像表示手段によ
る画像の表示領域に変化がないと、径の異なる内視鏡を
使用する場合や、内視鏡をズームアップ、ズームダウン
した場合、内視鏡に不要な領域が表示される不具合があ
った。 【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、顕微鏡視野内に表示させる画像を適宜制御するこ
とにより、顕微鏡観察像に術者の所望する観察画像が表
示される手術用顕微鏡システムを提供することを目的に
している。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明の手術用顕微鏡シ
ステムは、観察光学系を介して術部の観察像を得る鏡体
部と、外部装置より入力される画像を表示させる画像表
示手段と、この画像表示手段が表示させる前記画像を前
記鏡体部の前記観察光学系の光路中に挿入する画像挿入
手段と、この画像挿入手段で挿入された前記画像の挿入
位置を前記鏡体部の光路に対して移動させる画像移動手
段と、前記画像表示手段の表示させる前記画像の有効表
示領域を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果
に基づき、前記画像移動手段による前記画像の移動量を
制御する移動量制御手段とを具備している。 【0012】この構成によれば、顕微鏡観察視野内の顕
微鏡観察像に対して、外部装置の画像を所望の状態で表
示させて、術者の所望する観察を行える。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図14は本発明の第1
実施形態に係り、図1は手術用顕微鏡システムの構成を
説明する図、図2は鏡体である双眼接眼鏡筒部の内部構
成を説明する図、図3は図2における側面図であり、鏡
体の接眼光学系及び第2の観察光学系の構成を説明する
図、図4は重畳ユニットを説明する図、図5はLCD光
学系の斜視図、図6はXYテーブルの内部構造を示す斜
視図及び制御系のブロック図、図7はコントローラ20
0内の電源構成を説明する図、図8は顕微鏡鏡体部と内
視鏡接続・保持装置とを説明する図、図9は顕微鏡鏡体
部と内視鏡との光学的及び機械的連結状態を上方向から
見た状態を説明する図、図10は滅菌アダプター近傍の
接続構成を説明する図、図11は内視鏡接続・保持装置
と接続される内視鏡を説明する図、図12は顕微鏡視野
内に内視鏡画像を表示させる過程を説明する図、図13
は内視鏡画像の顕微鏡視野内に対する位置の変更を説明
する図、図14は顕微鏡視野内に神経モニタの画像を表
示させる過程を説明する図である。 【0014】図1に示すように本実施形態の手術用顕微
鏡システム1は、手術用顕微鏡2と外部装置である例え
ば内視鏡装置3とで構成されている。ここで、外部装置
は内視鏡装置3に限らず、各種診断装置でも構わないこ
とは勿論、例えば内視鏡画像などの診断画像や参照画像
を記録したファイル装置などでも構わない。前記手術用
顕微鏡2は、左右光路共通の対物レンズ4a及び左右一
対の変倍光学系をそなえるズーム鏡体4b、接眼鏡筒4
cを備える鏡体部4と、この鏡体部4を3次元的に支持
する架台部5とで主に構成されている。一方、内視鏡装
置3は、例えば光学式の内視鏡3a、この内視鏡3aで
とらえた観察像を撮影するTVカメラ3b、このTVカ
メラ7で光電変換した電気信号を映像信号に変換するカ
メラコントロールユニット(CCUと記載する)3cと
で構成されている。なお、前記ズーム鏡体4bには、図
示しない光源及びライトガイドからの光を術部に照射す
るための照明光学系が内蔵されている。 【0015】図2及び図3に示すように、手術用顕微鏡
2の固定ハウジング7aの内部には左右一対の結像レン
ズ8a,8bが配置されており、これら結像レンズ8
a,8bは鏡体から出射される左右観察光束を入射させ
るべく、鏡体の観察光学系と光学的に接続されている。
符号9a,9bは前記結像レンズ8a,8bを介した光
束を各々90°外方に反射させるミラーであり、その出
射光軸上にはイメージローテータプリズム10a,10
bが配置されている。 【0016】前記イメージローテータプリズム10a,
10bの後方には、両観察光束を各々180°反転させ
るプリズム11a,11bが配置され、さらにその後方
には前記プリズム11a,11bからの出射光軸を、後
述する接眼光学系による観察光軸OL、ORと並行方向
に反射させる三角プリズム12a,12bが配置固定さ
れている。そして、これら三角プリズム12a,12b
の後方に、前記結像レンズ8a,8bにより結像された
第1の中間結像点13a,13bが位置している。 【0017】前記第1の中間結像点13a近傍には後述
する導光手段としてのプリズム14a,14bの上面が
略一致するよう設けられている。また、前記第1の中間
結像点13a,13bの後方には像をリレーするリレー
レンズ15a,15bが設置固定されている。これらプ
リズム11a,11b、三角プリズム12a,12b、
リレーレンズ15a,15bは可動ハウジング7b内に
内蔵されている。 【0018】前記可動ハウジング7bは、接続部17
a,17bを介して軸O、すなわち前記プリズム11
a,11bの入射光軸まわりに回転可能になっている。
前記ローテータプリズム10a,10bは図示しないカ
ム機構等により、前記可動ハウジング7bの固定ハウジ
ング7aに対する回転に対して1/2の角度だけ軸O中
心に回転可能になっている。 【0019】また、符号18a,18bは入射反射面1
9a,19bと出射反射面20a,20bとを備え、前
記接眼鏡筒4cを構成する眼幅調整ハウジング6a,6
bに内蔵された反射部材としての平行プリズムである。
前記第1の中間結像点13a,13bから前記リレーレ
ンズ15a,15bにより伝達された像は、前記平行プ
リズム18a,18bの出射反射面20a,20bから
各々第2の中間結像点21a,21bに結像される。そ
して、前記接眼鏡筒4cを構成する接眼ハウジング6
c,6dに内蔵された一対の接眼光学系22a,22b
に導かれ、顕微鏡光学観察像としての観察光軸OR ,O
L を構成している。 【0020】ここで前記眼幅調整ハウジング6a,6b
は、前記可動ハウジング7bに対し三角プリズム12
a,12bからの出射光軸(図中垂直方向)と略一致し
た軸周りに回転自在である一方、図3に示すように、抜
け止め部材23a,23b(図中23aのみ)により軸
方向には不動に支持されている。本構造と前記平行プリ
ズム18a,18bによって、いわゆるジーテントップ
眼幅調整機構を構成している。 【0021】図4に示すように鏡体4には、対物光学系
61と、変倍光学系62と、接眼光学系とが内蔵され、
各々左右一対の光路が設けられている。前記対物光学系
61には焦点可変機構及び焦点距離検出用センサが設け
られ、前記変倍光学系62には変倍機構及び変倍検出用
センサが設けられている。 【0022】鏡体4にはハーフミラーからなる光路挿入
手段63及び画像挿入光学系64が設けられ、この画像
挿入光学系64は画像重畳用モニタ60から出射した光
束をアフォーカル光束にして光路挿入手段63に入射さ
せるようになっている。なお、符号60aは画像重畳用
モニタ60に画像信号を送るためにケーブルである。 【0023】図5に示す符号24a,24bは、図示し
ないコントローラからの制御によって内視鏡画像を電子
画像として表示する小型LCDモニタである。符号25
a,25bは前記LCDモニタ24a,24bの出射光
軸上に配置される投影光学系としての結像レンズで、L
CDモニタ24a,24bの画像を前記プリズム14
a,14bの上面に結像させるよう配置固定されてい
る。これらLCDモニタ24a、結像レンズ25a、プ
リズム14aで、LCD光学系26aを構成し、LCD
モニタ24b、結像レンズ25b、プリズム14bで、
LCD光学系26bを構成している。 【0024】なお、前記LCD光学系26a,26b
は、固定板27に固定されており、この固定板27には
光束を避ける穴部27a,27bが形成されている。ま
た、前記固定板27は、駆動手段であるXYテーブル2
8のXテーブル28a上に固定されており、前記Xテー
ブル28aは光軸と直交する平面をXY方向に移動可能
に設けられている。 【0025】図6に示すようにXYテーブル28のXテ
ーブル28aは、ラック部29aと軸受部29bとを備
えている。前記ラック部29aにはモータ30aの回転
軸に固定されたピニオンギア31aが噛合している。ま
た、軸受部29bにはガイド軸32aが貫通している。
前記モータ30aとガイド軸32aとは後述するYテー
ブル33aに固定されている。 【0026】一方、前記Yテーブル33aはラック部3
3aと軸受部33abとを備えている。ラック部33a
にはモータ34aの回転軸に固定されたピニオンギア3
5aが噛合している。また、軸受部33bにはガイド軸
36aが貫通している。 【0027】前記モータ30a及び前記モータ34a
は、エンコーダを内蔵するとともに、後述する制御系と
電気的に接続されている。すなわち、モータ30aはモ
ータ駆動回路41に接続され、エンコーダはXテーブル
位置検出部42に接続されている。一方、モータ34a
はモータ駆動回路43に接続され、エンコーダはYテー
ブル位置検出部44に接続されている。そして、モータ
駆動回路41、Xテーブル位置検出部42、モータ駆動
回路43及びXテーブル位置検出部44は移動量制御手
段であるXYテーブル制御部45に接続されている。 【0028】符号51は術者が操作する画像移動手段と
しての操作部である。この操作部51にはXYテーブル
28を所望のXY方向に操作する四方向スイッチ52、
観察部選択スイッチ53及び表示選択スイッチ54が設
けられている。この操作部51は、画像挿入手段である
表示制御部46に接続されており、この表示制御部46
には前記XYテーブル制御部45が接続されている。 【0029】前記表示制御部46は、検出手段である映
像変換回路部37及び視野内表示セレクタ38に接続さ
れている。この視野内表示セレクタ38には例えば外部
装置である内視鏡TVカメラ58及び神経モニタ59が
接続されている。前記映像変換回路部37は、表示駆動
回路65を介して前記LCDモニタ24aに接続される
とともに、表示駆動回路66を介して前記LCDモニタ
24bに接続されている。そして、前記映像変換回路部
37には画像の表示領域を選択する画像選択手段として
の画像選択スイッチ300が接続されている。 【0030】なお、本図中の破線内はモータ制御を行っ
て画像を表示させる画像表示手段となるコントローラ2
00である。 【0031】図7に示すように前記コントローラ200
内には電源スイッチ70が設けられている。この電源ス
イッチ70には、商用電源201と、リレー駆動電源7
1と、リレー接点73とが接続されている。前記リレー
駆動電源71には切替部203が接続され、この切替部
203にリレーコイル72、モータ駆動電源74、電源
監視部75が接続されている。 【0032】前記リレー接点73にはモータ駆動電源7
4が接続されており、このモータ駆動電源74には表示
用LCD202とXYテーブル制御部45とが接続され
ている。このXYテーブル制御部45は、電源監視部7
5とモータ駆動回路41,43とXテーブル位置検出部
42とYテーブル位置検出部44とに接続されている。 【0033】図8及び図9に示すように前記手術用顕微
鏡2の顕微鏡鏡体部76には、内視鏡接続・保持装置7
7が変位手段である軸Bを中心に回動自在に軸支されて
いる。この顕微鏡鏡体部76内に配置されるフランジ7
7aは、前記内視鏡接続・保持装置77が顕微鏡鏡体部
76から抜け出るのを防止している。これにより、内視
鏡接続・保持装置77は、顕微鏡鏡体部76に対し、軸
B周りで回転自在である。 【0034】前記内視鏡接続・保持装置77には、この
内視鏡接続・保持装置77を顕微鏡鏡体部76に固定す
るための固定ねじ84を収納するケーシング77bが設
けられている。前記固定ねじ84には、抜け止め用のフ
ランジ84aが設けられ、圧縮バネ85により顕微鏡鏡
体部76側に付勢されている。顕微鏡鏡体部76には内
視鏡接続・保持装置77が水平状態になった時に固定ね
じ84に対向する雌ねじ76a,76bが設けられてい
る。 【0035】なお、前記顕微鏡鏡体部76内の軸B上に
はカメラヘッド100が配置されており、これと対向す
る向きに内視鏡接続・保持装置77内の軸B上にレン
ズ、プリズム等の光学要素からなる観察光学系87(太
い実線で記載)が配置されている。これらの観察光学系
87とカメラヘッド100とが、共に軸B上に同軸に配
置されている。このため、顕微鏡鏡体部76に対し内視
鏡接続・保持装置77が(軸B上で)回転しても、偏心
することなく、像だけを回転させることができる。上記
観察光学系87は、図示しないプリズム等の光学要素で
方向を変換され、内視鏡接続・保持装置77の先端Cま
で導かれている。 【0036】また、前記顕微鏡鏡体部76内の軸Bより
左側にはライトガイドファイバ101が配置されてい
る。このライトガイドファイバ101と対向する内視鏡
接続・保持装置77内には、第1の照明光伝達部86が
設けられている。軸Bに対して第1の照明光伝達部86
と点対称な位置には第2の照明光伝達部85が設けられ
ている。これらの照明光伝達部86,85には、例えば
プラスチック製の単ファイバーを使用している。これら
も内視鏡接続・保持装置77の先端まで導かれ、第1の
照明光伝達部86が紙面向かって手前側、第2の照明光
伝達部85が紙面向かって奥側に配置されている。つま
り図8において、第1の照明光伝達部86が上、第2の
照明光伝達部85が下側に位置することになる。 【0037】一方、内視鏡接続・保持装置77を、前記
顕微鏡鏡体部76に対して図8及び図9に示す位置とは
反対側にセットする場合、軸Bを中心に180度回転さ
れる。このことによって、ライトガイドファイバ101
は、第2の照明光伝達部85と対向し、この第2の照明
光伝達部85が上に配置され、第1の照明光伝達部86
が下側に配置されることになる。つまり、ライトガイド
ファイバ101と対向する照明伝達部は常に上側に位置
することになる。 【0038】図8に戻り、符号78は前記観察光学系8
7の伝達像を回転させる像回転リングである。この像回
転リング48は、観察光学系内の図示しないイメージロ
ーテータを回転させる。 【0039】符号79はズームリングで、観察光学系8
7内の図示しないズームレンズを軸方向に動かすことに
より、像の拡大、縮小を行う。符号80は偏心調整ツマ
ミを示し、X調整ツマミ80aと、Y調整ツマミ80b
と、Z調整ツマミ80cとを有する。Y調整ツマミ80
bは軸Bを中心に反対側に回した時にもツマミを上側か
ら操作できるように、上下方向に貫通させて設けられて
いる。X調整ツマミ80aとY調整ツマミ80bとは、
観察光学系87内の図示しない調整レンズをX,Y方向
に動かすことで内視鏡から観察光学系87間の伝達像の
偏心を補正する。調整ツマミ80cは観察光学系87内
の図示しないフォーカスレンズを軸方向に動かすことで
内視鏡から観察光学系87間の焦点の調整を行う。これ
らのツマミは、術者が間隔で操作方向を確認することが
できるように、図8に示す配置で設けられており、内部
の図示しないリンク等の機構部によってレンズを動かす
構造になっている。符号81は接続部としての滅菌アダ
プタである。 【0040】図10に示すように内視鏡接続・保持装置
77の先端には、滅菌アダプター接続部88が形成され
ている。滅菌アダプター接続部88には長方形凹部89
が設けられ、この長方形凹部89内には観察光入射部8
9aと、第1の照明光出射端89bと、第2の照明光出
射端89cとが設けられている。これらの基端には、そ
れぞれ観察光学系87と第1の照明光伝達部86と第2
の照明光伝達部85が設けられている。この滅菌アダプ
ター接続部88の外周面には、突起88aが設けられて
いる。 【0041】符号90は顕微鏡鏡体部76と内視鏡接続
・保持装置77とを覆う滅菌ドレープである。前記滅菌
アダプター接続部88に取り付ける弾性材料からなる取
付リング91が設けられており、このリング91の内面
には溝91aが設けられている。 【0042】滅菌アダプタ81には例えばステンレス等
の高圧蒸気滅菌やEOG(エチレンオキサイドガス)滅
菌に耐え得る材質で構成されており、長方形凸部92
と、U型凹部93と、フック94とが設けられている。
U型凹部93内には観察光出射端93aと照明光出射端
93bとが設けられている。これら観察光出射端93a
と照明光出射端93bには、図示しないカバーガラスが
設けられており、滅菌できないために不潔な観察光入射
部89aと、第1の照明光出射端89bと、第2の照明
光出射端89cとを、後述する滅菌して清潔に保つ必要
がある内視鏡コネクターの観察系接続部及び照明光接続
部とからなる分離している。 【0043】符号95は内視鏡コネクターであり、前記
滅菌アダプタ81のU型凹部93に嵌る形状をしてい
る。この内視鏡コネクタ95には観察系接続部95aと
照明系接続部95bとが設けられている。これらのコネ
クタにはそれぞれ図示しないイメージガイドファイバ
ー、対物レンズ等の観察光学系、及び、ライトガイドフ
ァイバー等の照明光学系が接続されている。 【0044】ここで、内視鏡の内視鏡コネクタ95はU
型凹部93に1方向にしか嵌らない形状をしているが、
滅菌アダプタ81の長方形凸部92は滅菌アダプター接
続部88の長方形凹部89に上下入れ替えて2方向に嵌
るようになっている。 【0045】図11に示す内視鏡は、図示しない撮像装
置を挿入部に内蔵した電子式の内視鏡96であり、挿入
部96aと本体部96bを備え、本体部96bからは、
内視鏡ケーブル96cが延出し、その端部にコネクタ9
5が設けられている。 【0046】上述のように構成した手術用顕微鏡システ
ム1の作用を説明する。術者は顕微鏡の鏡体部を所望の
位置に移動する。そして、術部の観察を行うため、ま
ず、顕微鏡の観察像に加え、内視鏡画像等外部装置から
の画像の観察も行えるように、コントローラ200に付
した電源スイッチ70をオン状態にする。 【0047】この電源スイッチ70がオン状態にされる
ことによって、リレー駆動電源71が動作し、このリレ
ー駆動電源71によってリレーコイル72が通電状態に
なり、このリレーコイル72が通電状態になりことによ
りリレー接点73がオン状態になって商用電源201と
モーター駆動電源74とが接続される。このことによ
り、モーター駆動電源74で作られた電圧がXYテーブ
ル制御部45を介してモータ駆動回路41,43に伝達
されるようになる。 【0048】この状態のとき、前記XYテーブル制御部
45から前記モータ駆動回路41及びモータ駆動回路4
3に対して指示信号を出力させることにより、モータ3
0a及びモータ34aを駆動制御して例えば内視鏡映像
による画像が顕微鏡視野を遮らない位置に退避移動させ
られる。 【0049】前記Xテーブル位置検出部42及びYテー
ブル位置検出部44では、前記XYテーブル28が退避
位置に移動したことを検出すると、XYテーブル制御部
45にその検出信号を出力する。XYテーブル制御部4
5では、Xテーブル位置検出部42及びYテーブル位置
検出部44からの検出信号を受け取ると、モータ駆動回
路41、43に指示信号を出力して、四方向スイッチ5
2からの入力を受付可能な状態にする。 【0050】ここで、術者が、四方向スイッチ52を操
作すると、前記コントローラ200が表示させる画像の
位置が顕微鏡視野内で変更される。なお、所定時間を経
過後、Xテーブル位置検出部42及びYテーブル位置検
出部44によって、前記XYテーブル28が退避位置に
移動しないことが確認された場合、XYテーブル制御部
45ではモータ30a、34aが駆動されないように制
限するようになっている。 【0051】したがって、術者が、コントローラ200
のスイッチ70を操作して例えば外部装置である内視鏡
像の顕微鏡視野内への表示を指示したなら、四方向スイ
ッチ52を操作することにより、コントローラ200に
よって表示される画像の顕微鏡視野内での位置を決めら
れる。 【0052】このとき、表示選択スイッチ54を押す
と、表示制御部46ではそれを検知して視野内表示セレ
クタ38に信号を伝達する。すると、視野内表示セレク
タ38では、前記表示選択スイッチ54が押されるたび
に、この視野内表示セレクタ38に接続されている内視
鏡TVカメラ58からの画像と神経モニタ59の画像と
に切り替えられる。また、観察部選択スイッチ53によ
って選択された画像は、視野内表示セレクタ38から映
像変換回路部37に伝達される。このことにより、内視
鏡96による撮像画像は、内視鏡TVカメラ58に伝達
されて映像信号化される。 【0053】前記表示制御部46は、予め記録されてい
る内視鏡TVカメラ58の画像の表示位置を設定した表
示形態データをXYテーブル制御部45に伝達する。す
ると、XYテーブル制御部45は、モータ駆動回路41
及びモータ駆動回路43を表示形態データに基づいて駆
動させる。 【0054】具体的には、内視鏡TVカメラ58を選択
したことが伝達された場合、視野内表示セレクタ38
は、内視鏡TVカメラ58からの画像信号を映像変換回
路部37に伝達する。そして、図12(a)に示すよう
な内視鏡観察像151の映像信号が映像変換回路部37
に伝達されると、図12(b)に示すように内視鏡画像
152を下方に移動する。この図12(b)の内視鏡画
像152の映像信号は、映像LCD表示駆動回路65、
66に伝達されて、小型LCDモニタ24a、24bに
伝達される。 【0055】これら小型LCDモニタ24a、24bに
伝達された映像信号は、前記プリズム14aにより図1
2(c)に示すような点線153の内部領域のみが観察
光学系に導光され、術者には図12(d)に示すような
顕微鏡観察像154と内視鏡観察画像155との観察を
行える状態にする。 【0056】また、図12(d)に示す内視鏡観察画像
155の斜線部156に、内視鏡観察画像155以外の
画像を表示させたい場合には、前記画像選択スイッチ3
00を押して表示画像の調整を行う。画像選択スイッチ
300を押すことにより、映像変換回路部37では、映
像変換回路部37内での画像の変換と、表示制御部46
への制御信号の伝達を行う。 【0057】例えば、映像変換回路部37では内視鏡観
察画像の処理を行い、前記図12(c)に示した点線1
53内部に内接するような映像信号を生成し、小型LC
Dモニタ24a、24bに生成した映像信号を伝達す
る。すると、映像変換回路部37から制御信号を受けた
表示制御部46では、XYテーブル制御部45にモータ
駆動するように信号を伝達する。このことによって、術
者には、図12(e)に示すように顕微鏡観察像154
と拡大された内視鏡観察画像157との観察を行える。 【0058】なお、前記映像変換回路56に内視鏡画像
150が入力されると、この映像変換回路56では入力
された画像の輝度分布を検出し、その結果から実際に観
察部位の映像が映し出されている領域のみをハイレベル
にし、他の部分であるマスクのかかっている部分をロー
レベルであると検出する。このことによって、内視鏡画
像150中の領域を認識して、この領域を移動させる際
には、この領域の内視鏡画像中の場所が判明しているの
で、例えば画像の読み出し番地を繰り下げたりして移動
を行う。 【0059】ここで、例えば術者が画像を、顕微鏡観察
視野の左側に表示したいと考えた場合には、四方向スイ
ッチ52を操作して表示位置を切り替える。具体的に
は、映像変換回路57に伝達されている内視鏡観察画像
が図12(a)のような場合、図13(a)に示す位置
に内視鏡画像152を移動させることによって、表示駆
動回路65、66を介して小型LCDモニタ24a、2
4bに伝達されることによって、術者には、図13
(b)に示すような顕微鏡観察像154と内視鏡観察画
像158との観察を行える。 【0060】また、表示される画像を切り替えるため、
表示選択スイッチ54を押すと、視野内表示セレクタ3
8では表示画像を内視鏡TVカメラ58から神経モニタ
59に切り替える。 【0061】つまり、視野内表示セレクタ38は、映像
変換回路部37に神経モニタ59の画像を伝達するとと
もに、表示制御部46に映像を切り替えたことを伝達す
る信号を伝達する。そして、表示駆動回路65、66で
は、前記内視鏡画像と同様な画像処理を行い、小型LC
Dモニタ24a、24bに神経モニタ59の画像を伝達
する。このとき、前記表示制御部46では、予め設定さ
れた神経モニタ59の表示位置を示す表示形態データを
読み出す。この読み出されたデータは、XYテーブル制
御部45に伝達されてモータ30a、34aが駆動され
る。このことによって、術者には、図14(a)に示す
ように顕微鏡観察像161と神経モニタ59による画像
162との観察を行える。 【0062】なお、図14(b)に示すような複数の波
形を含む画像163が表示された場合には、画像選択ス
イッチ300を操作することによって波形の選択を行え
る。具体的には、映像変換回路部37に入力されている
画像を表示する図示しないモニタに神経モニタ59にか
らの前記画像163が表示された場合、画像選択スイッ
チ300を操作して図14(b)の破線164に示すよ
うに選択範囲を指定する。すると、映像変換回路部37
では、選択した画像を前記内視鏡画像と同様に画像処理
し、表示駆動回路65、66に映像信号を伝達する一
方、映像変換回路部37は画像が選択された選択領域を
表すデータを表示制御部46に伝達する。すると、表示
制御部46では、映像変換回路部37から送られたデー
タを基に、XYテーブル制御部45に表示位置データを
伝達し、モータ30a、34aを駆動する。このことに
よって、術者には、図14(c)に示すように顕微鏡観
察像161と選択された画像164との観察を行える。 【0063】そして、このコントローラ200を介して
の観察を終える場合には、コントローラ200の電源ス
イッチ70を操作して、電源スイッチ70をOFF状態
にする。すると、リレー駆動電源71がオフ状態にな
り、このオフ状態なったことが電源監視部75によって
検出される。このことにより、電源監視部75では、切
替部203に制御信号を伝達し、リレーコイル72とモ
ータ駆動電源74とが接続されるように切替部203の
スイッチを切替える。リレーコイル72には、モータ駆
動電源74から電源が供給されて、リレー接点73がオ
ン状態を保つ。 【0064】また、前記電源監視部75は、XYテーブ
ル28に信号を伝達する。この信号を受信したXYテー
ブル制御部45では、モータ駆動回路41、43に対
し、視野内表示画像が退避するようにモータ30a、3
4aに信号を伝達して、顕微鏡視野内の画像を退避させ
る。そして、Xテーブル位置検出部42及びYテーブル
位置検出部44が退避されたことを検出すると、Xテー
ブル位置検出部42及びYテーブル位置検出部44はX
Yテーブル制御部45に信号を伝達する。 【0065】ここで、XYテーブル制御部45は、電源
監視部75に信号を伝達し、電源監視部75は切替部2
03のスイッチがリレーコイル72とリレー駆動電源7
1とが接続されるように切り替える。このことによっ
て、モータ駆動電源74からリレーコイル72に対する
電源供給がなくなり、リレー接点73のスイッチが切
れ、モータ駆動電源74と商用電源201との接続状態
が切断されて、コントローラ200に対する商用電源2
01からの電源供給が終了する。 【0066】なお、Xテーブル位置検出部42及びYテ
ーブル位置検出部44が退避されたことを検出しない場
合には、XYテーブル制御部45に予め記録された所定
の時間経過後に、モータ電源74を介して、例えば表示
用LED202を点滅させて使用者にその旨を告知す
る。その後、上述と同様にコントローラ200への商用
電源201の供給を終了する。 【0067】このように、顕微鏡視野内にコントローラ
ーを介して画像を表示させるとき、この画像の大きさの
違いによって、顕微鏡視野内に表示させる領域を変えら
れるので、コントローラを介して表示される画像が不必
要に顕微鏡観察像を遮ることを確実に防止することがで
きる。 【0068】また、モータの初期動作状態を確認し、異
常がある場合にはモータの動作を制御することによっ
て、不安定な状態でのモータ動作をなくして、術中にモ
ータの不具合によって顕微鏡観察像がコントローラを介
して表示される画像によって遮ることを防止することが
できる。 【0069】なお、コントローラ200の電源OFF時
に、モータを退避させたことによって、使用していない
ときに故障が発生した場合、次回使用時に顕微鏡観察視
野が遮られることが防止されている。 【0070】図15ないし図21は本発明の第2実施形
態に係り、図15は他の構成のXYテーブルの内部構造
を示す斜視図及び制御系のブロック図、図16は顕微鏡
視野内に神経モニタの画像と顕微鏡観察像とが表示され
ている状態を示す図、図17は顕微鏡観察像中の内視鏡
観察画像が表示される領域を説明する図、図18は顕微
鏡視野内に内視鏡観察画像と顕微鏡観察像とが表示され
ている状態を示す図、図19は顕微鏡が異動されている
ときの顕微鏡観察像を示す図、図20は顕微鏡移動前に
表示されていた内視鏡観察画像と顕微鏡異動後の顕微鏡
観察像中の内視鏡観察画像が表示される領域を説明する
図、図21は顕微鏡視野内に内視鏡観察画像と顕微鏡観
察像とが表示されている状態を示す図である。 【0071】図15に示すように本実施形態においては
表示制御部46に重畳画像制御部205が接続されてい
る。この重畳画像制御部205には、メモリ204と、
顕微鏡架台操作スイッチ106と、重畳画像生成部10
4と前記操作部51が接続されている。重畳画像生成部
104には表示駆動回路105が接続され、この表示駆
動回路105には重畳用のLCDモニタ60が接続され
ている。その他の構成は前記第1実施形態と同様であり
同部材には同符合を付して説明を省略する。 【0072】上述のように構成した手術用顕微鏡システ
ム1Aの作用を説明する。前記第1実施形態と同様に、
顕微鏡観察及び視野内表示観察の状態に入る。このと
き、術者が神経モニタ59の画像を表示させていると、
図16に示すように神経モニタの画像107と顕微鏡観
察像108とを同時に観察することが可能である。 【0073】ここで、視野内表示セレクタ38から内視
鏡TVカメラ58からの映像を表示するように切り替え
られると、操作部51から表示制御部46に内視鏡画像
の表示位置を表すデータが重畳画像制御部205に伝達
される。すると、この重畳画像制御部205では、重畳
画像生成部104の表示制御部46から伝達された内視
鏡画像の表示位置を表すデータを伝達する。 【0074】重畳画像生成部104では、重畳画像制御
部205から伝達された内視鏡画像の表示位置を表すデ
ータを基に画像を生成する。すると、術者は、図17に
示すような顕微鏡観察像108と、神経モニタの画像1
07に追加された内視鏡TVカメラ58からの映像を表
示する画像領域を示す重畳線109とを観察することが
できる。 【0075】ここで、術者が、内視鏡TVカメラ58の
表示境域を示す重畳線109の位置が顕微鏡観察像10
8を遮っても差し支えない領域であると確認したなら、
前記表示制御部46に接続された図示しない操作スイッ
チを押す。このことにより、表示制御部46では、視野
内表示セレクタ38に画像を切り替える信号を送るとと
もに、重畳画像制御部205に伝達した内視鏡TVカメ
ラ58の表示位置データをXYテーブル制御部45に伝
達し、モータ30a、34aを制御する。このことによ
って、術者には、図18に示すように顕微鏡観察像10
8と、前記画像107と重畳線109とで示された領域
内に表示された内視鏡観察画像110との観察を同時に
行える。 【0076】ここで、術者が顕微鏡観察位置を移動させ
るために手術用顕微鏡2の架台部5及びアーム部に付け
られた図示しない電磁クラッチをフリーにするために架
台制御操作スイッチ106を操作したとする。すると、
この架台制御操作スイッチ106が操作されたことを重
畳画像制御部205が検知し、この重畳画像制御部20
5から表示制御部46に制御信号を伝達する。 【0077】ここで、表示制御部46では、XYテーブ
ル制御部45に現在のモータ位置情報を重畳画像制御部
205に伝達するように信号を伝達する。一方、前記X
Yテーブル制御部45では、Xテーブル位置検出部4
2,Yテーブル位置検出部44を介してモータ30a、
34bを制御して内視鏡観察画像110を顕微鏡視野か
ら退避させる。 【0078】前記重畳画像制御部205では、XYテー
ブル制御部45から送られたモータ位置情報を重畳画像
生成部104とメモリ204に伝達する。重畳画像生成
部104では、送られたデータに基づいて、視野内表示
画像の表示位置を示す重畳線を生成する。そして、表示
駆動回路105を介して、LCD60に伝達する。ま
た、メモリ204にはXYテーブル制御部45から送ら
れたデータが記録される。このとき、術者は、図19に
示すように、内視鏡観察画像が表示されていた領域を示
す線111と、顕微鏡観察像108とが観察される。 【0079】そして、術者が観察位置の移動を終える
と、前記架台制御スイッチ106の操作が停止される。
すると、重畳画像制御部205は、前記メモリ204に
対して記録した表示位置データを読み出すよう信号を送
る。このとき、読み出された表示位置データは、重畳画
像制御部205を介して、XYテーブル制御部45に伝
達される。 【0080】一方、重畳画像制御部205は、表示制御
部46に信号を伝達し、表示制御部46ではXYテーブ
ル制御部45に対し重畳画像制御部205から送られた
表示位置データに基づいて、モータ駆動回路41、43
を駆動させるよう信号を送る。このことによって、術者
には、前記図18で示した顕微鏡観察像108と内視鏡
観察画像110とが観察される。 【0081】また、前記図18のような表示状態のとき
に、四方向スイッチ52を操作すると、表示制御部46
が操作内容に対応した表示位置データを重畳画像制御部
205とXYテーブル制御部45に伝達する。すると、
上記と同様に、表示位置の重畳による線を重畳画像生成
部104により生成し、顕微鏡観察視野に表示する。こ
のとき、術者は、図20のように内視鏡観察画像110
と顕微鏡観察像108と重畳線109aとを観察する。 【0082】ここで、前記重畳線206の位置に、視野
内に表示されている画像が移動されても差し支えない場
合には、表示制御部46に接続された図示しない操作ス
イッチを押す。すると、表示制御部46は、XYテーブ
ル制御部45に対し、表示位置のデータを伝達して、モ
ータ駆動回路41、43を駆動させ、図21に示すよう
に重畳線109aで示された位置に内視鏡観察画像11
2を変更表示させる。 【0083】なお、コントローラ200から他の画像を
表示される指示が伝達されていない場合でも、前記視野
内表手段による表示を開始させるスイッチが操作された
場合には、最初に画像が出る位置を顕微鏡観察像上に前
記図19に示すように表示させるようにしてもよい。 【0084】このように、画面の大きな画像を表示させ
る場合や、表示位置に変更のある場合、或いは顕微鏡視
野内に画像が表示されていない場合、顕微鏡視野内に画
像が表示される前に、画像が表示される輪郭を表示させ
て、顕微鏡観察像が不用意に遮られることを確実に防止
することができる。 【0085】このことによって、顕微鏡観察像が遮られ
た状態になってから、顕微鏡を移動させるという手間が
なくなる。 【0086】また、顕微鏡移動中には顕微鏡視野内に表
示されていた画像によって顕微鏡観察像が遮られないの
で顕微鏡の視野を広く活用する事ができる。 【0087】図22ないし図25は本発明の第3実施形
態にかかり、図22は別の構成のXYテーブルの内部構
造を示す斜視図及び制御系のブロック図、図23は顕微
鏡視野内に内視鏡観察画像と顕微鏡観察像とが表示され
ている状態を示す図、図24は顕微鏡視野内に内視鏡観
察画像と顕微鏡観察像とが表示されている第1の状態を
示す図、図25は顕微鏡視野内に内視鏡観察画像と顕微
鏡観察像とが表示されている第2の状態を示す図であ
る。 【0088】図22に示すように本実施形態においては
表示制御部46に、前述した実施形態に加えて表示領域
生成部206が接続されている。この表示領域生成部2
06には前記内視鏡接続保持装置77に設置されたズー
ムリング79の回転に同期して動作するズームエンコー
ダ201と、内視鏡接続保持装置77に設置される内視
鏡の径を検出する内視鏡検知部202とが接続されてい
る。 【0089】なお、内視鏡検知部202は例えば、前記
内視鏡接続保持装置77の滅菌アダプタ81に設置され
たスイッチであり、径寸法が2mmの内視鏡の内視鏡コ
ネクタ95には前記スイッチを押し込まないように切り
込み(不図示)が形成されており、径寸法が4mmの内
視鏡の内視鏡コネクタ95は前記スイッチを押し込む構
成になっている。その他の構成は上述した実施形態と同
様であり、同部材には同符合を付して説明を省略する。 【0090】上述のように構成した手術用顕微鏡システ
ム1Bの作用を説明する。前記第1実施形態と同様に、
微鏡観察及び視野内表示観察の状態に入る。このとき、
図23に示すように内視鏡TVカメラ58の画像を表示
した内視鏡観察画像124と、顕微鏡観察像125とが
表示されている。 【0091】ここで、術者がズームリング79を操作し
て内視鏡観察画像124のズームダウン操作を行うと、
図示しないエンコーダが回転量を検出してズームの度合
いを表示領域生成部206に伝達する。一方、内視鏡の
径を検出している内視鏡検出部のスイッチ状態が表示領
域生成部206に伝達される。 【0092】前記表示領域生成部206に伝達されたエ
ンコーダ201の値と内視鏡検知部202による内視鏡
の径とを基に演算を行い、顕微鏡視野内に表示する画像
の領域及び表示位置のデータを生成する。そして、この
生成し他データを表示制御部46に伝達する。 【0093】表示制御部46では、XYテーブル制御部
45に表示領域生成部206で演算された表示位置デー
タを伝達する。すると、このXYテーブル制御部45
は、伝達されたデータを基にモータ駆動回路41、43
を駆動させる。このことによって、術者には、図24に
示すような顕微鏡観察像125aと内視鏡観察画像12
4aとが観察される。 【0094】一方、術者が内視鏡観察像のズームアップ
操作を行うと、同様に、図25に示すようにズームアッ
プされた内視鏡観察画像124bと顕微鏡観察像125
bとが表示位置が制御された状態で表示される。 【0095】なお、このとき、例えば径2mmの内視鏡
を使用して前記図24に示した画像を観察していたとき
に、径4mmの内視鏡が内視鏡接続保持装置77に差し
込まれた場合、内視鏡検知部202が径寸法が2mmか
ら4mmになったことを検出して表示領域生成部206
に伝達する。すると、表示領域の演算を行い、表示位置
の変更制御を行って、術者は前記図25に示した状態で
観察を行える。 【0096】このように、内視鏡のズーム操作、又は、
内視鏡の径に合わせて、顕微鏡視野内に表示させる画像
の位置を変更させる制御を行うことによって、顕微鏡視
野内に表示される画像に観察に不要な部分を少なくし
て、顕微鏡観察視野が遮られることを防止することがで
きる。 【0097】なお、本発明は、以上述べた実施形態のみ
に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。 【0098】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。 【0099】(1)観察光学系を介して術部の観察像を
得る鏡体部と、外部装置より入力される画像を表示させ
る画像表示手段と、この画像表示手段が表示させる前記
画像を前記鏡体部の前記観察光学系の光路中に挿入する
画像挿入手段と、この画像挿入手段で挿入された前記画
像の挿入位置を前記鏡体部の光路に対して移動させる画
像移動手段と、前記画像表示手段の表示させる前記画像
の有効表示領域を検出する検出手段と、この検出手段の
検出結果に基づき、前記画像移動手段による前記画像の
移動量を制御する移動量制御手段と、を具備することを
特徴とする手術用顕微鏡システム。 【0100】(2)前記画像表示手段の表示させる画像
は、外部装置である内視鏡撮像装置から出力された内視
鏡画像であることを特徴とする請求項1に記載の手術用
顕微鏡システム。 【0101】(3)術部を拡大観察する観察光学系を持
つ顕微鏡部と、この顕微鏡部の観察視野内に顕微鏡像と
は異なる外部装置からの画像を表示させる画像表示手段
と、この画像表示手段で表示される前記画像の視野内の
表示位置を変更する画像移動手段(表示位置移動手段)
とを有する手術用顕微鏡システムにおいて、前記画像表
示手段によって表示される前記画像の有効表示領域を検
出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づい
て、前記画像移動手段(表示位置移動手段)を制御する
移動量制御手段(制御部)と、を具備する手術用顕微鏡
システム。 【0102】(4)術部を拡大観察する観察光学系をも
つ顕微鏡部と、この顕微鏡部の観察視野内に顕微鏡像と
は異なる外部装置からの画像を表示させる画像表示手段
と、この顕微鏡部の観察視野、又は、前記画像表示手段
によって表示される前記画像の移動の指示を行う画像移
動手段とを具備する手術用顕微鏡システムにおいて、前
記画像移動手段の操作指示に応じて、移動前、又は、移
動中に前記画像の表示領域の最終位置を前記観察視野内
に重畳する重畳手段を有する手術用顕微鏡システム。 【0103】(5)前記外部装置は撮像手段を備えた内
視鏡装置である付記3又は付記4記載の手術用顕微鏡シ
ステム。 【0104】(6)前記検出手段は、内視鏡装置に備え
られる撮像手段の撮像倍率を検出する撮像倍率検出手段
である付記5記載の手術用顕微鏡システム。 【0105】(7)前記検出手段は、内視鏡装置を構成
する内視鏡の種類を識別する内視鏡識別手段である付記
5記載の手術用顕微鏡システム。 【0106】(8)前記検出手段は、所定の画像の表示
領域を選択する選択手段と、この選択手段によって選択
された表示領域を検出する表示領域検出手段とを有する
付記4記載の手術用顕微鏡システム。 【0107】(9)前記画像移動手段は、前記画像表示
手段の移動操作を行う画像移動操作手段である付記4記
載の手術用顕微鏡システム。 【0108】(10)前記画像移動手段は、前記顕微鏡
部の観察視野を移動させる顕微鏡観察視野移動手段であ
る付記4記載の手術用顕微鏡システム。 【0109】(11)前記顕微鏡観察視野移動手段によ
る操作中に、前記画像表示手段を前記観察視野から一時
的に退避させる画像表示制御手段を有する付記10記載
の手術用顕微鏡システム。 【0110】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、顕
微鏡視野内に表示させる画像を適宜制御することによ
り、顕微鏡観察像に術者の所望する観察画像が表示され
る手術用顕微鏡システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】図1ないし図14は本発明の第1実施形態に係
り、図1は手術用顕微鏡システムの構成を説明する図、 【図2】鏡体である双眼接眼鏡筒部の内部構成を説明す
る図 【図3】図2における側面図であり、鏡体の接眼光学系
及び第2の観察光学系の構成を説明する図 【図4】重畳ユニットを説明する図 【図5】LCD光学系の斜視図 【図6】XYテーブルの内部構造を示す斜視図及び制御
系のブロック図 【図7】コントローラ200内の電源構成を説明する図 【図8】顕微鏡鏡体部と内視鏡接続・保持装置とを説明
する図 【図9】顕微鏡鏡体部と内視鏡との光学的及び機械的連
結状態を上方向から見た状態を説明する図 【図10】滅菌アダプター近傍の接続構成を説明する図 【図11】内視鏡接続・保持装置と接続される内視鏡を
説明する図 【図12】顕微鏡視野内に内視鏡画像を表示させる過程
を説明する図 【図13】内視鏡画像の顕微鏡視野内に対する位置の変
更を説明する図 【図14】顕微鏡視野内に神経モニタの画像を表示させ
る過程を説明する図 【図15】図15ないし図21は本発明の第2実施形態
に係り、図15は他の構成のXYテーブルの内部構造を
示す斜視図及び制御系のブロック図 【図16】顕微鏡視野内に神経モニタの画像と顕微鏡観
察像とが表示されている状態を示す図 【図17】顕微鏡観察像中の内視鏡観察画像が表示され
る領域を説明する図 【図18】顕微鏡視野内に内視鏡観察画像と顕微鏡観察
像とが表示されている状態を示す図 【図19】顕微鏡が異動されているときの顕微鏡観察像
を示す図 【図20】顕微鏡移動前に表示されていた内視鏡観察画
像と顕微鏡異動後の顕微鏡観察像中の内視鏡観察画像が
表示される領域を説明する図 【図21】顕微鏡視野内に内視鏡観察画像と顕微鏡観察
像とが表示されている状態を示す図 【図22】図22ないし図25は本発明の第3実施形態
にかかり、図22は別の構成のXYテーブルの内部構造
を示す斜視図及び制御系のブロック図 【図23】顕微鏡視野内に内視鏡観察画像と顕微鏡観察
像とが表示されている状態を示す図 【図24】顕微鏡視野内に内視鏡観察画像と顕微鏡観察
像とが表示されている第1の状態を示す図 【図25】顕微鏡視野内に内視鏡観察画像と顕微鏡観察
像とが表示されている第2の状態を示す図 【符号の説明】 28…XYテーブル 37…映像変換回路部 38…視野内表示セレクタ 41,43…モータ駆動回路 42…Xテーブル位置検出部 44…Yテーブル位置検出部 45…XYテーブル 46…表示制御部 51…操作部 200…コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 渉 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H052 AA13 AB14 AB19 AB23 AD04 AD31 AF01 AF21 AF22

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 観察光学系を介して術部の観察像を得る
    鏡体部と、 外部装置より入力される画像を表示させる画像表示手段
    と、 この画像表示手段が表示させる前記画像を前記鏡体部の
    前記観察光学系の光路中に挿入する画像挿入手段と、 この画像挿入手段で挿入された前記画像の挿入位置を前
    記鏡体部の光路に対して移動させる画像移動手段と、 前記画像表示手段の表示させる前記画像の有効表示領域
    を検出する検出手段と、 この検出手段の検出結果に基づき、前記画像移動手段に
    よる前記画像の移動量を制御する移動量制御手段と、 を具備することを特徴とする手術用顕微鏡システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016147060A (ja) * 2015-02-12 2016-08-18 カール・ツアイス・メディテック・アーゲー 可視化システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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