JP2003121667A - フォトニック結晶導波路及びその製造方法 - Google Patents
フォトニック結晶導波路及びその製造方法Info
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Abstract
造方法を提供する。 【解決手段】 酸化物層3の空孔4の形成されていない
領域からなる酸化物パターン5上にパルス幅が1000
フェムト秒以下の超短パルスレーザビームを照射して酸
化物パターン5の屈折率を増加させることで、光信号を
酸化物パターン5内に効率よく閉じ込めて伝搬させるこ
とができる。この結果、空孔4の形成された領域が不均
一な構造になっても、不均一さによる散乱損失の誘発を
抑えることができ、低損失なフォトニック結晶型光回路
を実現することができる。超短パルスレーザビーム照射
により酸化物パターン5の屈折率を1%程度までに増加
させることができ、この高屈折率化により、さらに低損
失化が可能となる。
Description
導波路及びその製造方法に関する。
て、フォトニック結晶を用いた光回路の研究が盛んに行
われるようになってきた。フォトニック結晶とは、ある
波長の光を全く通さなかったり、わずかな波長の変化で
光の屈折率が大きく変わるといったユニークな光学特性
を示す人工材料と言われている。
の従来例を示す図である。
ウェットエッチングにより形成され、同図(b)は深い
回折格子構造を示し、ドライエッチングにより形成され
る。同図(a)、(b)は共に一次元フォトニック結晶
である。
エッチング陽極化成により形成され、同図(d)はピラ
ー型構造を示し、ドライエッチング選択成長により形成
される。同図(c)、(d)は共に二次元フォトニック
結晶である。
エッチングにより形成され、同図(f)は積み木型構造
を示し、貼り付けにより形成される。同図(e)、
(f)は共に三次元フォトニック結晶である。尚、図中
矢印は光の進行方向を示す。
(c)、(d)に示す二次元フォトニック結晶は、基板
上に空孔や柱を形成したものが典型的な例である。同図
(e)、(f)に示す三次元フォトニック結晶は、立体
的なモザイク構造からなり、角材状の結晶を積み重ねた
ものや小さな球を重ねたものなどがある。すなわち、2
種類の媒質の屈折率の差が大きくて周期構造がある条件
を満たすと、特定の波長の光が全く伝搬しなくなり、外
部からの光は結晶に進入できずに反射されてしまう。こ
の波長の範囲がフォトニックバンドギャップと言われて
いる。
示す図である。
ス膜51中に複数の屈折率変化領域52を所定の間隔を
隔てて面方向に形成し、その屈折率変化領域の中に屈折
率変化領域52の存在しない領域(以下「欠落領域」と
いう。)53を設けることにより、光ファイバ54−1
からの光信号55−1を欠落領域53の一方の端面(図
では下側)からその欠落領域53内を通して他方の端面
(図では上側)から光ファイバ54−2を通して光信号
55−2を取り出すようにしたフォトニック結晶導波路
である。
た従来のフォトニック結晶を用いた光回路はまだ研究の
段階にあり、多くの解決しなければならない課題があ
る。これらの課題を以下に示す。 (1)フォトニック結晶を容易に製造することができる
構造及びその製造方法はまだ見出されていない。 (2)低損失なフォトニック結晶型光回路が見出されて
いない。 (3)空孔は、通常、エッチング、レーザビーム加工等
により形成されるが、その空孔の形状は数μm以下の直
径の微小サイズであるので、楕円形状であったり、径の
周辺が均一でなかったりする。そのため、欠落部を伝搬
する光信号は空孔の不均一形状に影響を及ぼされて散乱
損失を大幅に増大させている。
し、低損失なフォトニック結晶導波路及びその製造方法
を提供することにある。
に本発明のフォトニック結晶導波路は、光信号が伝搬す
る透明な酸化物からなる酸化物層の面方向に所定の間隔
で所望形状の空孔がマトリクス状に形成され、酸化物層
の空孔の形成されていない領域からなる酸化物パターン
が酸化物層の面方向に直線状、曲線状あるいはこれらを
組合せた形状に形成され、かつ酸化物パターン上にパル
ス幅が1000フェムト秒以下の超短パルスレーザビー
ムが照射されて酸化物パターンの屈折率が増加したもの
である。
導波路は、酸化物パターン内の光伝搬方向に幅が2μm
以下の高屈折率層が複数本平行配置されているのが好ま
しい。
導波路は、酸化物層としてSiO2、SiO2にGe、T
i、F、B、Ta、Sn等の屈折率制御用添加物を少な
くとも1種類添加したもの、Nを添加したSiN、Si
3N4、酸化物に希土類元素を少なくとも1種類添加した
もの等を用いるのが好ましい。
法は、基板上に透明な酸化物からなる酸化物層を形成す
る工程と、酸化物層の上面に直線状、曲線状あるいはこ
れらを組み合わせた形状の光路となる酸化物パターン以
外の領域に1000フェムト秒以下のパルス幅で所定出
力の超短パルスレーザビームを照射して酸化物の面方向
に所定の間隔で所望形状の空孔をマトリクス状に形成す
る工程と、酸化物パターン上に1000フェムト秒以下
のパルス幅で酸化物パターンの屈折率を増加させるのに
必要な出力の超短パルスレーザビームを照射する工程と
を備えたものである。
領域からなる酸化物パターン上にパルス幅が1000フ
ェムト秒以下の超短パルスレーザビームを照射して酸化
物パターンの屈折率を増加させることにより、光信号を
酸化物パターン内に効率よく閉じ込めて伝搬させること
ができる。この結果、空孔の形成された領域が不均一な
構造になっても、不均一さによる散乱損失の誘発を抑え
ることができ、低損失なフォトニック結晶型光回路を実
現することができる。
酸化物パターンの屈折率を1%程度までに増加させるこ
とができ、この高屈折率化により、さらに低損失化が可
能となる。
O2、SiO2にGe、Ti、F、B、Ta、Sn等の屈
折率制御用添加物を少なくとも1種類添加したもの、N
を添加したSiN、Si3N4、酸化物に希土類元素を少
なくとも1種類添加したもの等を用いることにより、波
長1.3μm、1.55μmの通信用波長帯において、
より低損失なフォトニック結晶導波路を実現することが
できる。
ーム照射により空孔を形成することができ、かつそのレ
ーザビームの出力を制御することにより、酸化物パター
ンの屈折率を増加させることができ、その高屈折率化の
制御も容易となる。
ンの高屈折率化を連続的に行う工程でフォトニック結晶
導波路を形成することができる。
パッタリング法等で成膜されているので、レーザビーム
照射による空孔形成及び酸化物パターンへの加工を容易
に行うことができる。
ォトニック結晶導波路を形成することにより、三次元光
回路を構成したり、各酸化物層間のフォトニック結晶導
波路で光結合させることができる。
率層を形成しておくことにより、酸化物パターンへの光
の閉じ込め性をより一層強くすることができ、光ファイ
バからの光信号を酸化物パターン内に効率よく閉じ込め
て伝搬させることができ、空孔の上下面内への不要な伝
搬を抑えることができる。この結果、必要とする伝搬光
と必要としない不要光とのアイソレーション特性を大き
くすることができる。
図面に基づいて詳述する。
物層に超短パルスレーザビームを照射することにより、
所望形状の微小な空孔を周期的にマトリクス状に構成し
てフォトニックバンドギャップ構造を形成し、マトリク
ス状のバンドギャップ構造の中に空孔の形成されていな
い酸化物パターンを設け、酸化物パターンに超短パルス
レーザビームを照射することにより、酸化物パターンの
屈折率を増加させて光信号を効率よく伝搬させるように
したものである。
波路の製造方法を適用したフォトニック結晶導波路の一
実施の形態を示す上面図、図1(a)は図1(b)の1
a−1a線断面図、図1(c)は1a−1a線断面内屈
折率分布を示す図である。
屈折率層2を形成し、その低屈折率層2の上に透明な酸
化物層3を形成した構造を有している。酸化物層3内に
は所望径Dの超短パルスレーザビームが照射されて得ら
れる空孔(貫通孔ではなく凹部である。)4−4−1〜
4−9−17を縦、横に所定の間隔を隔ててマトリック
ス状に形成されている。マトリクス構造の中の空孔4−
4−1〜4−9−17の形成されていない領域(以下
「酸化物パターン」という。)5に超短パルスレーザビ
ームが照射されて屈折率が増加している。光信号は酸化
物パターン5に沿って酸化物層3内を矢印6から矢印7
のように伝搬するようになっている。超短パルスレーザ
ビームのスポットサイズDを2μm以下にすることがで
きるので、超短パルスレーザビームの照射されて空孔4
−4−1〜4−9−17の直径も2μm以下にするのが
好ましい。
μm以下にするのが好ましい。直線状の酸化物パターン
5の幅は4μm以下にするのが好ましい。これらの構造
パラメータはシングルモード伝搬条件、酸化物層3と空
孔4−4−1〜4−9−17の囲む屈折率の低下した領
域、酸化物パターン5の屈折率との比屈折率差、フォト
ニックバンドギャップ条件を考慮に入れて決めることが
できる。
む屈折率の低下した領域の屈折率は1であり、酸化物層
3に、例えばSiO2を用いれば屈折率は約1.46
(波長633μm)、酸化物パターン5の屈折率はSi
O2に比べて比屈折率差で約1%程度大きい値を実現す
ることができる。
孔4−4−1〜4−9−17が囲む屈折率低下領域の形
成用のレーザとして、波長800nmで発振する超短パ
ルスレーザビームを用い、パルス幅を1000フェムト
秒(以下「fs」と記す。)以下にすることにより、そ
のパルス幅内で極めて大きなエネルギーを得ることがで
きるので、マトリクス状に構成した屈折率低下領域に空
孔4−4−1〜4−9−17を形成することができ、よ
り一層の大きな屈折率変化構造を実現することができ、
小型のフォトニック結晶導波路を実現することができ
る。
成は超短パルスレーザビームの平均出力値、パルス値、
繰り返し周波数、基板の移動速度等を制御することで実
現することができる。また、酸化物層3の厚さはシング
ルモード伝搬条件を考慮に入れて6μm以下にすること
が好ましい。
スチック、半導体、強誘電体、ガラスとプラスチックと
の複合材、さらには上記材料の組合せた材料等を用いる
ことができる。
e、P、Ti、B、Zn、Sn、Ta、F等の屈折率制
御用ドーパントを少なくとも1種類添加したもの、ポリ
マ層、有機と無機との複合層等を用いることができる。
e、P、Ti、B、Zn、Sn、Ta、F等の屈折率制
御用ドーパントを少なくとも1種類添加したもの、Nを
添加したSiON、Si3N4、上記酸化物に希土類元素
を少なくとも1種類添加したもの等を用いることができ
る。
照射して低屈折率に変化した空孔4からなる領域を形成
する方法について説明する。
00nmのチタニウムドープのサファイア結晶を用いた
モードロックのフェムト秒レーザか、その第二あるいは
第三高調波レーザ等を用いることができる。発振出力は
パルス幅が1000フェムト秒以下のパルス発振のもの
を用いる。
ラス基板)1上の低屈折率層(SiO2層、膜厚約10
μm)2上にCVD法によってSiO2を15モル%添
加した層を得た。この酸化物層3上に発振波長800n
mのレーザビームをスポット径約1.6μmで、所望の
パルス幅200fsに保持し、基板1を100μm/s
の速度で移動させながら超短パルスレーザを50mm×
50mmの低屈折率層2の形成された基板1上の酸化物
層3に照射し、空孔4−1−1〜4−1−17からなる
領域を形成した。なお、空孔4−4−1〜4−9−17
の直径D及び間隔Sは、超短パルスレーザビームの繰り
返し周波数を最適化して約1.5μmにすることで実現
することができた。また、酸化物パターン5の幅Wcは
約3μmであった。
ルスレーザビームの出力を低減させて3回繰り返し照射
し、酸化物パターン5の中心部近傍の屈折率を増加さ
せ、酸化物層3の屈折率よりも比屈折率差で0.2%増
加させたフォトニック結晶導波路を形成することができ
た。
ち、基板1の移動速度だけを50μm/sにして酸化物
パターンの高屈折率化を図った結果、比屈折率差を0.
8%にすることができた。
路の波長1.3μmでの伝搬損失を比較した結果、後者
の方が損失が約60%低損失になることが分かった。す
なわち、酸化物パターン5内への光信号の閉じ込めがよ
いほど低損失化を実現できることが分かった。なお、図
1(a)〜(c)で説明したレーザビーム照射は、上部
クラッド層8を形成した後で酸化物層3にレーザビーム
を集光、照射してもよい。
波路の製造法を適用した他の実施の形態を示す上面図、
図2(a)は図2(b)の2a−2a線断面図、図2
(c)は2a−2a線断面内屈折率分布を示す図であ
る。以下、図1(a)、(b)に示した部材と同様の部
材には共通の符号を用いた。
物層3の表面に低屈折率の上部クラッド層8を形成した
構造を有している。この上部クラッド層8は低屈折率層
2と同じ性質の層である。すなわち、本フォトニック結
晶導波路は、酸化物層3の上に上部クラッド層8を形成
して埋め込み導波路としたものである。
示したフォトニック結晶導波路と同様の効果が得られ
る。
波路の製造方法を適用したフォトニック結晶導波路の他
の実施の形態を示す上面図、図3(a)は図3(b)の
3a−3a線断面図、図3(c)は3a−3a線断面内
屈折率分布を示す図である。
ーン5に凸状の屈折率分布をもたせたものであり、酸化
物層3の内部に超短パルスレーザビームを集光、照射し
て略球形状の低屈折率領域(すなわち、孔が開けられた
領域)を形成したものである。
(c)に示したフォトニック結晶導波路と同様の効果が
得られる。
波路の製造方法を適用した他の実施の形態を示す上面図
であり、図4(a)は図4(b)の4a−4a線断面図
である。
内の表面近傍に超短パルスレーザビームを集光、照射し
て略球形状の低屈折率領域(孔が形成された領域)4−
4−1〜4−9−17を形成したものである。
(c)に示したフォトニック結晶導波路と同様の効果が
得られる。
波路の製造方法を適用したフォトニック結晶導波路の他
の実施の形態を示す上面図であり、図5(a)は図5
(b)の5a−5a線断面図である。
(c)に示したフォトニック結晶導波路の上面に上部ク
ラッド層8を形成したものである。
(c)に示したフォトニック結晶導波路と同様の効果が
得られる。
波路の製造方法を適用したフォトニック結晶導波路の上
面図であり、図6(a)は図6(b)の6a−6a線断
面図である。
ーンを5−2、5−5のように直角に曲げた光路とし、
この光路の屈折率をレーザビーム照射で増加させ、矢印
6方向の光信号を精度よく直角に曲げて矢印7のように
伝搬させるようにしたものである。
場合にはその光路の高屈折率化は、低損失化に対して極
めて有効である。このように光路が高屈折率化されてい
ないと、折り曲げ部で光信号が散乱を生じ、低損失伝搬
が難しく、また空孔の加工精度が悪くなるほど散乱損失
を誘発する。
製造方法を適用したフォトニック結晶導波路の他の実施
の形態を示す上面図である。
ーン5−1〜5−5をY字形状に形成し、かつ酸化物パ
ターン5−1〜5−5を高屈折率化することにより、光
信号を二つの矢印6−1、6−2方向に低損失で分岐さ
せて伝搬させ、矢印7−1、7−2方向に出射させるよ
うにした分岐導波路である。
(c)に示したフォトニック結晶導波路と同様の効果が
得られる。
波路の製造を適用したフォトニック結晶導波路の他の実
施の形態を示す上面図であり、図8(a)は図8(b)
の8b−8b線断面図、図8(c)は図8(b)の8c
−8c線断面図である。
低屈折率層2と、二つの酸化物層3−1、3−2と、上
部クラッド層8とを順次積層したものであり、上部の酸
化物層3−2の酸化物パターン5−1に光信号を入射さ
せて伝搬させ、途中から下部の酸化物層3−1内の酸化
物パターン5−2内に直角に折り曲げて伝搬させ、矢印
7方向に出射させるようにしたものである。すなわち、
本フォトニック結晶導波路は、三次元光導波路である。
図中、4a−1−1〜4a−13−21、4b−1−1
〜4b−12−21は、超短パルスレーザビームを集
光、照射して略球形状の低屈折率領域(孔が形成された
領域)である。
酸化物層を積層させ、それぞれの酸化物層内に酸化物パ
ターンを形成することで、より複雑な構造の三次元光回
路を実現することができる。
向に直角、斜め方向等に曲げて伝搬させたり、各酸化物
層間で光結合させて伝搬させたりすることができる。
製造方法を適用したフォトニック結晶導波路の他の実施
の形態を示す上面図である。
の光信号を矢印6−1〜6−7方向に伝搬させて矢印7
方向に出射させるように酸化物層3内にジグザグ状の酸
化物パターン5−1〜5−7を形成したものである。
(c)に示したフォトニック結晶導波路と同様の効果が
得られる。
導波路の製造方法を適用したフォトニック結晶導波路の
他の実施の形態を示す上面図であり、図10(a)は図
10(b)の側面図である。
酸化物層3−1〜3−9を9層積層させ、各酸化物層3
−1〜3−9内に空孔4からなる低屈折率領域を周期的
にフォトニックバンドギャップ構造を形成するように設
け、酸化物層3−5内に直線状の酸化物パターン5を形
成したものである。このフォトニック結晶導波路は、酸
化物パターン5に矢印6方向に光信号を入射させ、矢印
7方向に出射させるようにしたものである。
(c)に示したフォトニック結晶導波路と同様の効果が
得られる。
3−5内のみに酸化物パターンを形成したが、各酸化物
層内に酸化物パターンを形成し、各層全体で三次元光伝
搬や三次元光回路を形成するようにしてもよい。
導波路の製造方法を適用したフォトニック結晶導波路の
他の実施の形態を示す側面図であり、図11(a)は図
11(b)の11b−11b線断面図である。
(a)、(b)に示した実施の形態は、空孔4からなる
低屈折率領域を直径Dの略円形状構造のものであった
が、図11(a)、(b)に示す実施の形態は、幅Wa
を有する線状構造とし、この幅Waを2μm以下、各線
4L間の間隔S3も2μm以下とすることにより、フォ
トニックバンドギャップ構造を構成したものである。な
お、Wcは酸化物パターン5の幅である。
(c)に示したフォトニック結晶導波路と同様の効果が
得られる。
く、中実部で構成してもよい。
の製造方法を適用したフォトニック結晶導波路の他の実
施の形態を示す上面図である。
印6方向から矢印7方向に直角に折り曲げて伝搬させる
酸化物パターンを構成した例である。
(c)において、酸化物パターン5内の高屈折率パター
ンは、光伝搬方向に幅が2μm以下で少なくとも1本形
成されていればよいが、2本以上平行配置して形成する
ようにしてもよい。光伝搬方向に直角方向の屈折率分布
を種々の階段状分布や収束状分布(山型分布)に構成し
てもよい。このようにすることで、酸化物パターン内へ
の光信号の閉じ込めをより一層強くし、低損失特性を実
現することができる。このように複数本の高屈折率パタ
ーンを光伝搬方向に併置するように形成するためには、
超短パルスレーザビームスポット径を0.2μmから1
μmの範囲に制御して照射すればよい。各パターンの屈
折率を変えるには、超短パルスレーザビームの照射エネ
ルギーを変えればよい。超短パルスレーザビームとし
て、酸化物層の材質により、波長は600nmから16
00nmの範囲(好ましくは800nmの波長)から選
び、パルス幅として、数千fsから数十fsの範囲から
選び、パルスの繰り返しを10Hzから200kHzの
範囲から選ぶ。平均出力は数十mWから数百mWの範囲
から選ぶのが好ましい。なお、レーザビームのパルス幅
を狭くすればするほどそのパルス幅内のエネルギーは非
常に高くなり、熱的なダメージを全く受けないで高屈折
率化を実現することができる。
ON、Si3N4を用いれば、その層の屈折率を1.5〜
2.4程度の範囲で変えることができるので、半導体レ
ーザやフォトダイオード等の半導体光素子との屈折率の
ミスマッチングを小さくすることができる。また、酸化
物に超短パルスレーザビームを照射することで、より大
きい屈折率変化を得ることができ、酸化物パターン内へ
の光信号の閉じ込めをより一層強くすることができる。
ム)、Nd(ネオジム)、Sm(サマリウム)、Tm
(ツリウム)、Yb(イッテルビウム)等の希土類元素
を少なくとも1種類添加したガラス層を用いてもよい。
このような材料で構成した酸化物パターン内に希土類元
素を励起する励起光と共に信号光を伝搬させるようにす
れば、信号光を増幅しながら伝搬させることができる。
また、フォトニック結晶導波路の入出力端面に半透過ミ
ラーと全反射ミラーとを設け入射端面側から励起光を入
射して励起することにより、レーザ発振させることもで
きる。
各酸化物層の材質は異なっていてもよい。すなわち、屈
折率の異なる材質の酸化物層で構成しておけば、各フォ
トニック結晶導波路の特性も異ならせることができるの
で、より自由度をもたせた積層型フォトニック結晶導波
路を構成することができる。
の間隔で所望形状の空孔をマトリクス状に形成し、かつ
酸化物層の空孔の形成されていない領域からなる酸化物
パターンを直線、曲線あるいはこれらの組合せたものか
らなるようにし、かつ酸化物パターン上に1000fs
以下のパルス幅の超短パルスレーザビームを照射してそ
の酸化物パターンの屈折率を増加させ、光信号を酸化物
パターン内に効率よく閉じ込めるようにしたものであ
る。この結果、空孔部が不均一な構造になっても、その
構造による散乱損失の誘発を抑えることができ、結果的
に低損失なフォトニック結晶導波路を実現することがで
きる。また、超短パルスレーザビームを照射により酸化
物パターンの屈折率を1%程度まで増加させることが容
易にできるので、この高屈折率化で、より一層の低損失
化を実現することができる。
SiO2にGe、Ti、F、B、Ta、Sn等の屈折率
制御用添加物を少なくとも1種類添加したもの、Nを添
加したSiN、Si3N4、酸化物に希土類元素を少なく
とも1種類添加したもの等を用いることにより、波長
1.3μm、1.55μmの通信用波長帯において、よ
り低損失なフォトニック結晶導波路を実現することがで
きる。また、酸化物層には超短パルスレーザビーム照射
により空孔を開けることができ、かつそのレーザビーム
の出力を制御することにより、酸化物パターンの屈折率
を増加させることができ、その高屈折率化の制御も容易
である。さらに、空孔形成プロセスの後に直ぐに酸化物
パターンの高屈折率化を行うことができるという、連続
的なプロセスでフォトニック結晶導波路を実現すること
ができる。
法、スパッタリング法等で成膜されているので、レーザ
ビーム照射による空孔形成及び酸化物パターンの加工を
容易に行うことができる。
ク結晶導波路を形成することで、三次元光回路を構成し
たり、各酸化物層間のフォトニック結晶導波路同士を光
結合させることもできる。
屈折率層を形成しておくことにより、酸化物パターンへ
の光の閉じ込めをより一層強くし、光ファイバからの光
信号を酸化物パターン内に効率よく閉じ込めて伝搬させ
ることができるので、空孔の上下面内への不要な伝搬を
抑えることができる。これにより、必要な伝搬光と不要
な光とのアイソレーション特性を大きくとることができ
る。
モニタしながら酸化物パターン内へのレーザビーム照射
でできる。例えば、酸化物パターン内の光伝搬方向に屈
折率を所定の間隔で変化させて光フィルタリング特性を
もたせたり、光信号の集光、拡大用の屈折率分布特性を
もたせたりできる。
をもたせた酸化物層は略平坦な面を保持しているので、
その酸化物層の上に上部クラッド層を形成してもその面
も平坦な面を保持できる。その結果、上面に電子部品、
電子回路、光回路等を高寸法精度で実装することができ
る。
フォトニック結晶導波路及びその製造方法の実現を提供
することができる。
造方法を適用したフォトニック結晶導波路の一実施の形
態を示す上面図、(a)は(b)の1a−1a線断面
図、(c)は1a−1a線断面内屈折率分布を示す図で
ある。
造法を適用した他の実施の形態を示す上面図、(a)は
(b)の2a−2a線断面図、(c)は2a−2a線断
面内屈折率分布を示す図である。
造方法を適用したフォトニック結晶導波路の他の実施の
形態を示す上面図、(a)は(b)の3a−3a線断面
図、(c)は3a−3a線断面内屈折率分布を示す図で
ある。
造方法を適用した他の実施の形態を示す上面図であり、
(a)は(b)の4a−4a線断面図である。
造方法を適用したフォトニック結晶導波路の他の実施の
形態を示す上面図であり、(a)は(b)の5a−5a
線断面図である。
造方法を適用したフォトニック結晶導波路の上面図であ
り、(a)は(b)の6a−6a線断面図である。
適用したフォトニック結晶導波路の他の実施の形態を示
す上面図である。
造を適用したフォトニック結晶導波路の他の実施の形態
を示す上面図であり、(a)は(b)の8b−8b線断
面図、(c)は(b)の8c−8c線断面図である。
適用したフォトニック結晶導波路の他の実施の形態を示
す上面図である。
製造方法を適用したフォトニック結晶導波路の他の実施
の形態を示す上面図であり、(a)は(b)の側面図で
ある。
製造方法を適用したフォトニック結晶導波路の他の実施
の形態を示す側面図であり、(a)は(b)の11b−
11b線断面図である。
を適用したフォトニック結晶導波路の他の実施の形態を
示す上面図である。
を示す図である。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 光信号が伝搬する透明な酸化物からなる
酸化物層の面方向に所定の間隔で所望形状の空孔がマト
リクス状に形成され、上記酸化物層の空孔の形成されて
いない領域からなる酸化物パターンが上記酸化物層の面
方向に直線状、曲線状あるいはこれらを組合せた形状に
形成され、かつ上記酸化物パターン上にパルス幅が10
00フェムト秒以下の超短パルスレーザビームが照射さ
れて上記酸化物パターンの屈折率が増加したことを特徴
とするフォトニック結晶導波路。 - 【請求項2】 上記酸化物パターン内の光伝搬方向に幅
が2μm以下の高屈折率層が複数本平行配置されている
請求項1に記載のフォトニック結晶導波路。 - 【請求項3】 上記酸化物層としてSiO2、SiO2に
Ge、Ti、F、B、Ta、Sn等の屈折率制御用添加
物を少なくとも1種類添加したもの、Nを添加したSi
N、Si3N4、上記酸化物に希土類元素を少なくとも1
種類添加したもの等を用いた請求項1に記載のフォトニ
ック結晶導波路。 - 【請求項4】 基板上に透明な酸化物からなる酸化物層
を形成する工程と、上記酸化物層の上面に直線状、曲線
状あるいはこれらを組み合わせた形状の光路となる酸化
物パターン以外の領域に1000フェムト秒以下のパル
ス幅で所定出力の超短パルスレーザビームを照射して上
記酸化物の面方向に所定の間隔で所望形状の空孔をマト
リクス状に形成する工程と、上記酸化物パターン上に1
000フェムト秒以下のパルス幅で上記酸化物パターン
の屈折率を増加させるのに必要な出力の超短パルスレー
ザビームを照射する工程とを備えたことを特徴とするフ
ォトニック結晶導波路の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001316834A JP3921987B2 (ja) | 2001-10-15 | 2001-10-15 | フォトニック結晶導波路及びその製造方法 |
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JP3921987B2 JP3921987B2 (ja) | 2007-05-30 |
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JP (1) | JP3921987B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100403606C (zh) * | 2004-09-09 | 2008-07-16 | 中国科学院光电技术研究所 | 脉冲激光线性材料光子晶体倍频器 |
JP2011070777A (ja) * | 2009-09-24 | 2011-04-07 | Nichia Corp | 導光板、導光板の製造方法及びバックライトユニット |
US20130183775A1 (en) * | 2011-09-21 | 2013-07-18 | BIAS Bremer Institut fur angewandte Strahltechnik GmbH | Process and device for producing at least one photonic component |
JP2021527848A (ja) * | 2018-09-06 | 2021-10-14 | 三菱電機株式会社 | 光学ビームを分割するフォトニックデバイス |
-
2001
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