JP2003121334A - 高分解能顕微鏡、及び位相緩和時間測定法 - Google Patents

高分解能顕微鏡、及び位相緩和時間測定法

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JP2003121334A
JP2003121334A JP2001318121A JP2001318121A JP2003121334A JP 2003121334 A JP2003121334 A JP 2003121334A JP 2001318121 A JP2001318121 A JP 2001318121A JP 2001318121 A JP2001318121 A JP 2001318121A JP 2003121334 A JP2003121334 A JP 2003121334A
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Takayoshi Kobayashi
孝嘉 小林
Naoki Fukutake
直樹 福武
繁弘 ▲高▼坂
Shigehiro Kosaka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試料の非線形光学応答を高空間分解能及び高
時間分解能で観測することのできる高分解能顕微鏡を提
供する。 【解決手段】 インコヒーレント光を発生させるインコ
ヒーレント光源1と、前記インコヒーレント光を2つに
分割するためのビームスプリッター7と、分割された一
方のインコヒーレント光Aを時間的に遅延させるための
光遅延回路20と、分割された他方のインコヒーレント
光Bの光路長を周期的に変化させて、インコヒーレント
光Bの遅延時間を制御するための光路長制御手段10
と、インコヒーレント光A及びインコヒーレント光Bを
重畳させて得たインコヒーレント重畳光を、近接場を介
して測定すべき試料に照射するための光プローブ30と
を具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非線形の光学的応
答を利用した種々の光学測定器などに好適に用いること
のできる高分解能顕微鏡、及び前記非線形光学的応答の
一種である位相緩和時間測定法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年においては、化学、物理学、生物学
などの様々な分野において、試料の有する非線形光学特
性に着目した数々の研究がなされ、これに伴って、前記
試料の非線形光学特性を微小領域で観測することに対す
る要求が高まってきている。
【0003】従来、試料の非線形光学特性を実時間で観
測するためには、時間幅が100フェムト秒程度であ
り、互いに時間差を有する2つのパルス光を、光ファイ
バプローブなどを具えた近接場光学顕微鏡を介して試料
に照射し、この試料からの透過光強度や前記試料の発光
強度の前記時間差に対する変化を測定する方法などが用
いられていた。さらに、所定のパルス光を対物レンズを
介して試料に入射させて励起し、次いで、前記パルス光
に対して時間差を有するパルス光を近接場光学顕微鏡を
介して前記試料に照射させ、その透過光強度及び発光強
度の時間差に対する変化を測定する方法などが用いられ
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近接場
光学顕微鏡内にパルス光を伝播させると、屈折率分散に
よる前記パルス光の時間幅が大きくなってしまう。この
ため、近接場光学顕微鏡を用いることに起因して、試料
の非線形光学応答を高い空間分解能で観測することはで
きるが、前記したパルス光の時間幅の増大に起因して前
記非線形光学応答を高い時間分解能で観測することはで
きないでいた。屈折率分散を補償するために追加の装置
を設けることも試みられているが、構成が複雑になると
ともに、これによっても十分な高時間分解能を実現でき
ないでいた。
【0005】本発明は、試料の非線形光学応答を高空間
分解能及び高時間分解能で観測することのできる高分解
能顕微鏡を提供するとともに、このような高分解能顕微
鏡を用いて前記試料の前記非線形光学応答の一種である
位相緩和時間を測定する方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は、インコヒーレント光を発生させるインコヒー
レント光源と、前記インコヒーレント光を2つに分割す
るためのビームスプリッターと、分割された一方のイン
コヒーレント光を時間的に遅延させるための光遅延回路
と、分割された他方のインコヒーレント光の光路長を周
期的に変化させて、前記他方のインコヒーレント光の遅
延時間を制御するための光路長制御手段と、前記分割さ
れた一方のインコヒーレント光及び前記分割された他方
のインコヒーレント光を重畳させて得たインコヒーレン
ト重畳光を、近接場を介して測定すべき試料に照射する
ための光プローブとを具えることを特徴とする、高分解
能顕微鏡に関する。
【0007】本発明の高分解能顕微鏡によれば、試料と
対向する側に近接場を形成する光プローブを用いている
ため、試料の非線形光学応答を従来と同様に高空間分解
能で観測することができる。また、従来の顕微鏡におい
ては、パルス光の時間幅で時間分解能が決定されるのに
対し、インコヒーレント光を用いる本願の顕微鏡におい
ては、前記インコヒーレント光の、スペクトル幅の逆数
で規定される相関時間で時間分解能が決定される。この
ような相関時間は、前記インコヒーレント光が前記光プ
ローブ内を通る際において屈折率分散を受けることがな
い。したがって、屈折率分散を補償するために追加の装
置などを設ける必要がない。
【0008】さらに、インコヒーレント光を試料に対し
て照射する際には、分割した2つのインコヒーレント光
を重畳させて得た干渉光を用いており、この干渉光は櫛
状のスペクトルを有する。したがって、その時間分解能
はそのスペクトル幅の半値幅の逆数で規定させる時間、
およそ10フェムト秒程度と極めて高くなる。すなわ
ち、本発明の高分解能顕微鏡は、従来の同等の高空間分
解能を有するとともに、従来に比して格段に優れた高時
間分解能を簡易な構成で実現することができる。
【0009】また、本発明は、インコヒーレント光源か
ら発生したインコヒーレント光を2つに分割する工程
と、分割した一方のインコヒーレント光を時間的に遅延
させる工程と、分割した他方のインコヒーレント光の光
路長を周期的に変化させて、前記他方のインコヒーレン
ト光の遅延時間を制御する工程と、前記分割した一方の
インコヒーレント光及び前記分割した他方のインコヒー
レント光を干渉させて得たインコヒーレント重畳光を、
近接場を介して試料に照射し、この試料内に電子励起を
生ぜしめるとともに、この電子励起から前記試料の位相
緩和時間を測定する工程とを含むことを特徴とする、位
相緩和時間測定法に関する。
【0010】本発明の位相緩和時間測定法は、上述した
ような高空間分解能及び高時間分解能を有する本発明の
高分解能顕微鏡の発明によって可能となったものであ
り、従来の顕微鏡では観測することのできなかった、非
線形光学応答の観測を実現したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を発明の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。図1は、所定の試料の非線
形光学応答を観測するための、本発明の高分解能顕微鏡
を含む測定系のブロック図である。
【0012】インコヒーレント光源1から発せられたイ
ンコヒーレント光は、集光レンズ2で集光された後、フ
ィルタ3に至り、特定の波長領域、すなわち特定のエネ
ルギー領域にあるもののみが選択的に透過される。次い
で、選択的に透過したインコヒーレント光は透過領域制
限板4に至り、中心部に設けられた開口部4A内を通過
することによって、インコヒーレント光の空間的コヒー
レンスが改善される。次いで、集光レンズ5に至って平
行光とされた後、ミラー6で下方に反射されてビームス
プリッタ7に至る。
【0013】ビームスプリッタ7において、前記インコ
ヒーレント光は2つに分割され、分割された一方のイン
コヒーレント光Aは光遅延回路20に導入され、回路を
構成するミラー21及び22で反射され、時間的に遅延
された状態でハーフミラー18に至る。また、分割され
た他方のインコヒーレント光Bは光路長制御手段10に
導入され、この光路長制御手段10に設けられたミラー
11及び12で反射されてハーフミラー18に至る。
【0014】ハーフミラー18においては、分割された
インコヒーレント光A及びBは互いに重畳されて櫛状の
スペクトル分布を有するインコヒーレント重畳光が生成
される。このインコヒーレント重畳光は集光レンズ9で
集光された後、導入部31を介して光プローブ30内に
導入される。そして、容器40内に設置された試料Xに
対して前記インコヒーレント重畳光が照射される。な
お、光プローブ30は支持部材32を介して容器40に
固定されている。
【0015】図1に示すブロック図において、インコヒ
ーレント光源1から集光レンズ9、ミラー11及び12
を含む光路長制御手段10、ミラー21及び22を含む
光遅延回路20、光プローブ30、導入部31、支持部
材32、並びに容器40が本発明の高分解能顕微鏡を構
成する。
【0016】このとき、光プローブ30と試料Xとの距
離を約10nm以下に設定すると、光プローブ30の先
端に生じた近接場に起因して前記インコヒーレント重畳
光と試料Xとの相互作用が生じ、試料Xの微小領域の観
測が可能になって、試料Xにおける非線形光学応答を高
空間分解能で観測することができる。また、時間分解能
は前記インコヒーレント重畳光のスペクトル強度半値幅
の逆数で規定されるため、約10フェムト秒程度の高時
間分解能が実現される。
【0017】次に、図1に示す本発明の高分解能顕微鏡
を含む測定系を用いて、試料の位相緩和時間を測定する
場合について説明する。
【0018】試料Xに前記インコヒーレント重畳光が照
射されると、試料Xは励起されて、内部には電子分極が
生じるようになる。個々の電子分極は前記インコヒーレ
ント重畳光を構成する個々の波長の光による励起によっ
て生じるものであるため、それぞれ異なる振動数で振動
し、試料Xにおける電子分極を全体として見た場合はラ
ンダムな位相分布を有するようになる。
【0019】しかしながら、インコヒーレント光Aが光
遅延回路20に導入されて時間τだけ遅延されたとする
と、電子分極が生成されて時間τが経過した後は、これ
ら電子分極の位相が互いに一致するようになる。電子分
極の位相が互いに一致するようになると、フォトンエコ
ーして光を放出する。
【0020】一方、光路長制御手段10を駆動させるこ
とにより、ミラー11及び12を例えば図中矢印で示す
方向に駆動させるとすると、ミラー11及び12が左側
に移動した際には、インコヒーレント光Bは時間的に進
んだ状態となり、ミラー11及び12が右側に移動した
際には、インコヒーレント光Bは時間的に遅延した状態
になる。したがって、光路長制御手段10を駆動させて
ミラー11及び12を左右に振動させると、インコヒー
レント光Bの遅延時間が適宜制御されることになる。
【0021】上述したような時間τ経過後の電子分極の
位相合致により発生するエコー光は、インコヒーレント
光Bが光路長制御手段10を駆動させない状態の、ある
特定の初期の遅延状態にある場合に生じる。したがっ
て、光路長制御手段10を駆動させて、インコヒーレン
ト光Bの遅延時間をこのような初期状態から変化させる
と、発生するエコー光の強度が減少する。
【0022】しかしながら、インコヒーレント光Bの遅
延時間がある特定の値になると、上述した初期状態と同
様の状態になって再度エコー光強度が増大する場合が生
じる。例えば、光駆動手段10を駆動させてミラー11
及び12をインコヒーレント光Bの半波長の振幅で振動
させ、その遅延時間を制御すると、1回の振動の間にエ
コー光の強度が2回強くなる場合が生じる。したがっ
て、ミラー11及び12の振動数fの2倍の振動数2f
でロックイン検出することによって前記エコー光強度を
検出することができる。
【0023】実際の検出は、試料Xからの透過光を分光
器51で単色化した後、光電変換素子52で電気信号に
変換され、増幅器53で増幅される。その後、増幅され
た電気信号は演算処理装置54に導かれ、所定の演算処
理がなされることによって遂行される。
【0024】また、光遅延回路20においてインコヒー
レント光Aの遅延時間τを種々変化させ、そのときのエ
コー光強度を計測すると、遅延時間τとエコー強度Eと
は図2に示すように、遅延時間τが増大するにつれてエ
コー光強度は指数関数的に減少するようになる。
【0025】一方、エコー光強Eは、E∝exp(−
(2×τ)/T2)(T2:位相緩和時間)なる関係が
ある。したがって、図2に示すようにして得られた遅延
時間τとエコー光強度Eとの関係を示すグラフに対して
上式を当てはめることによって、位相緩和時間T2を得
ることができる。すなわち、従来は測定することのでき
なかった位相緩和時間の測定が可能となるものである。
【0026】インコヒーレント光源1としては、白熱
球、ハロゲンランプ、及びキセノンランプなどの白色光
源又はLEDなどを用いることができる。したがって、
このような白色光源を用いた場合、上述したインコヒー
レント光は白色光から構成される。
【0027】また、光路長制御手段10は、圧電素子か
ら構成することが好ましい。この場合は、図示しない関
数発生器(function generator)から所定の電気信号を
光路長制御手段に付加するのみで、ミラー11及び12
を左右に振動させることができ、光路長の変化を通じて
インコヒーレント光Bの遅延時間を簡易に制御すること
ができる。
【0028】さらに、光プローブ30は、例えば試料X
の対向する側の先端において10nm〜100nmの開
口部を有する光ファイバなどから構成することが好まし
い。これによって、前記開口部の周囲に近接場を簡易に
形成することができ、試料Xの微小領域を高空間分解能
で観測することができる。
【0029】また、フィルタ3は、上述したような白色
光源を用いて位相緩和時間を測定する場合、発せられた
白色光の比較的長波長領域のものだけを透過する、いわ
ゆるローパスフィルタから構成することが好ましい。こ
れによって、試料内部の最低エネルギー準位を選択的に
励起することができる。
【0030】なお、集光レンズ2、5、及び9、フィル
タ3、透過領域制限板4などは必ずしも必要とされるも
のではなく、使用するインコヒーレント光源の種類及び
測定すべき非線形光学応答などの種類などに依存して適
宜に使用するものである。また、それらの設置位置及び
数などについても適宜に設定することができる。
【0031】以上、具体例を挙げながら発明の実施の形
態に基づいて本発明を詳細に説明してきたが、本発明は
上記内容に限定されるものではなく、本発明の範疇を逸
脱しない限りにおいて、あらゆる変形や変更が可能であ
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
試料の非線形光学応答を高空間分解能及び高時間分解能
で観測することのできる高分解能顕微鏡を提供すること
ができる。また、このような高分解能顕微鏡を用いるこ
とによって、従来の測定することができなかった、非線
形光学応答の一種である位相緩和時間を測定することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の高分解能顕微鏡を含む、非線形光学
応答測定のための測定系を示すブロック図である。
【図2】 位相緩和時間を測定する際における、インコ
ヒーレント重畳光による試料内部の電子励起に起因した
エコー光強度Eと、前記インコヒーレント重畳光を構成
する遅延したインコヒーレント光の遅延時間τとの相関
を概念的に示すグラフである。
【符号の説明】
1 インコヒーレント光源 2、5、9 集光レンズ 3 フィルタ 4 透過領域制限板 6、11、12、21、22 ミラー 7 ビームスプリッタ 10 光路長制御手段 18 ハーフミラー 20 光遅延回路 30 光プローブ 40 容器 51 分光器 52 光電変換素子 53 増幅器 54 演算処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲高▼坂 繁弘 東京都豊島区北大塚3丁目32−15 大越マ ンション403号 Fターム(参考) 2H041 AA23 AB14 AC08 AZ02 AZ05 2K002 AA04 AB14 BA02 HA13

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インコヒーレント光を発生させるインコ
    ヒーレント光源と、 前記インコヒーレント光を2つに分割するためのビーム
    スプリッターと、 分割された一方のインコヒーレント光を時間的に遅延さ
    せるための光遅延回路と、 分割された他方のインコヒーレント光の光路長を周期的
    に変化させて、前記他方のインコヒーレント光の遅延時
    間を制御するための光路長制御手段と、 前記分割された一方のインコヒーレント光及び前記分割
    された他方のインコヒーレント光を重畳させて得たイン
    コヒーレント重畳光を、近接場を介して測定すべき試料
    に照射するための光プローブと、 を具えることを特徴とする、高分解能顕微鏡。
  2. 【請求項2】 前記インコヒーレント光源は白色光源か
    ら構成されることを特徴とする、請求項1に記載の高分
    解能顕微鏡。
  3. 【請求項3】 前記光路長制御手段は、圧電素子と、こ
    の圧電素子上に設けられたミラーとから構成されること
    を特徴とする、請求項1又は2に記載の高分解能顕微
    鏡。
  4. 【請求項4】 前記光プローブは、前記試料と対向する
    側の先端において10nm〜100nmの開口部を有す
    ることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一に記載
    の高分解能顕微鏡。
  5. 【請求項5】 前記インコヒーレント光源から発生した
    前記インコヒーレント光の空間的なコヒーレンスを向上
    させるための、中心部において開口部を有する透過領域
    制限板を具えることを特徴とする、請求項1〜4のいず
    れか一に記載の高分解能顕微鏡。
  6. 【請求項6】 前記インコヒーレント光源から発生した
    前記インコヒーレント光の、長波長領域にあるもののみ
    を透過させる低域通過フィルタを具えることを特徴とす
    る、請求項1〜5のいずれか一に記載の高分解能顕微
    鏡。
  7. 【請求項7】 インコヒーレント光源から発生したイン
    コヒーレント光を2つに分割する工程と、 分割した一方のインコヒーレント光を時間的に遅延させ
    る工程と、 分割した他方のインコヒーレント光の光路長を周期的に
    変化させて、前記他方のインコヒーレント光の遅延時間
    を制御する工程と、 前記分割した一方のインコヒーレント光及び前記分割し
    た他方のインコヒーレント光を干渉させて得たインコヒ
    ーレント重畳光を、近接場を介して試料に照射し、この
    試料内に電子励起を生ぜしめるとともに、この電子励起
    から前記試料の位相緩和時間を測定する工程と、 を含むことを特徴とする、位相緩和時間測定法。
  8. 【請求項8】 前記インコヒーレント光を前記試料と対
    向する先端側において10nm〜100nmの開口部を
    有する光プローブに導入した後、この光プローブの前記
    開口部から前記試料に照射し、前記試料のnmオーダ領
    域における位相緩和時間を測定することを特徴とする、
    請求項7に記載の位相緩和時間測定法。
  9. 【請求項9】 前記インコヒーレント光源から発生した
    前記インコヒーレント光を2つに分割する以前におい
    て、前記インコヒーレント光の透過を空間的に制限する
    ことによって、前記インコヒーレント光の空間コヒーレ
    ンスを向上させる工程を含むことを特徴とする、請求項
    7又は8に記載の位相緩和時間測定法。
  10. 【請求項10】 前記インコヒーレント光源から発生し
    た前記インコヒーレント光の長波長領域のもののみを選
    択し、前記試料を比較的低いエネルギー状態に励起させ
    ることによって、前記試料の位相緩和時間を測定するこ
    とを特徴とする、請求項7〜9のいずれか一に記載の位
    相緩和時間測定法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010516977A (ja) * 2007-01-30 2010-05-20 ピルツ ゲーエムベーハー アンド コー.カーゲー 安全装置

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