JP2003120968A - 透湿性エレメントおよび調湿装置 - Google Patents

透湿性エレメントおよび調湿装置

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JP2003120968A
JP2003120968A JP2002210438A JP2002210438A JP2003120968A JP 2003120968 A JP2003120968 A JP 2003120968A JP 2002210438 A JP2002210438 A JP 2002210438A JP 2002210438 A JP2002210438 A JP 2002210438A JP 2003120968 A JP2003120968 A JP 2003120968A
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moisture
heat
permeable
moisture permeable
permeable element
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JP2002210438A
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English (en)
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Kazuyuki Iguchi
和幸 井口
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一の目的は、透湿性に優れしかも種々の形状
に簡単に加工することができる透湿性エレメントを提供
し、他の目的は、優れた調湿性能を発揮することが可能
な調湿装置を提供する。 【解決手段】 透湿性エレメントは、多孔質膜1と、強
化部材としての不織布2とが積層されてなる。多孔質膜
1と不織布2とを透湿性樹脂からなる熱融着材でもって
熱融着した。透湿性エレメントにて槽部材を形成する。
槽部材の内部の水や吸湿液体等の液体に熱交換部材を浸
漬して、液体を加熱又は冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、透湿性エレメン
トおよび調湿装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、透湿性エレメントを使用した加湿
器が提案されている。すなわち、透湿性エレメントには
疎水性の多孔質膜を使用し、この多孔質膜の特性を利用
するものである。ここで、多孔質膜の特性とは、水蒸気
を透過させるが水を透過させない特性(透湿性)であ
る。この透湿性エレメントを境界面として、一方の領域
に水を配置し、他方の領域に空気を送ることにより、こ
の透湿性エレメントを経由して水蒸気を移動させ、空気
側を加湿するものである。
【0003】そして、透湿性エレメントとしては、図1
2に示すものや図13に示すものがある。図12に示す
透湿性エレメントは、透湿性の多孔質膜51を1対の不
織布52、52(強化部材となる)にてサンドイッチ状
に挟んで積層して熱融着したものである。この場合、多
孔質膜51はフッ素樹脂からなり、不織布52は2種類
の不織布を複合させた芯鞘構造体からなる。芯鞘構造体
は、芯部材と鞘部材とからなり、例えば、芯部材をPE
T(ポリエチレンテレフタレート)にて構成し、鞘部材
をPE(ポリエチレン)にて構成したものである。ま
た、不織布52には、PET不織布とPE不織布とを複
合したものもある。
【0004】ところで、この図12に示す透湿性エレメ
ントにおいて、多孔質膜51と不織布52、52とを熱
融着する場合、加熱板等の加熱手段にて例えば200℃
付近までこの積層体を加熱する。この際、PETの融点
は255〜260℃であり、PEの融点が125〜13
5℃であるので、融点が低いPEが溶け、多孔質膜51
の孔部に溶融樹脂50が浸入して、機械的接着効果が発
揮されてこれらが接着することになる。
【0005】また、図13の透湿性エレメントは、多孔
質膜51と不織布52との間に、透湿性ウレタン等から
なる接着材53を介装して、この接着材53を介して多
孔質膜51と不織布52とを接着するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図12に示す透湿性エ
レメントでは接着強度が増加するに伴ってPEの多孔質
膜51の孔部を塞ぐ比率が増加する。このように増加す
れば、PEは非透湿材料(水蒸気を透過させにくい材料)
であるので、水蒸気移動性能が低下することになり、透
湿性エレメントとしての機能が低下する。そこで、図1
3に示すように、透湿性ウレタン等からなる接着材53
を使用することによって、水蒸気移動性能の低下を防止
するものが提案された。この場合、例えば、接着材53
を膜面積の約30%比率でグラビヤ印刷等にて塗布する
ものである。しかしながら、この接着材53の透湿性
(水蒸気を透過させる性質)は、多孔PTFE(多孔質
膜51)に比べて劣っており、形成される透湿性エレメ
ントの全体としての透湿性は低下する。また、接着材5
3は面状に塗布されるので、この接着材53が固化すれ
ば、加工(湾曲・折曲加工)等が行いにくいものとな
り、無理に加工すれば、「割れ」等が発生して接着強度
が低下するおそれもあった。
【0007】この発明は、上記従来の欠点を解決するた
めになされたものであって、その一の目的は、透湿性に
優れしかも種々の形状に簡単に加工することができる透
湿性エレメントを提供することにあり、他の目的は、優
れた調湿性能を発揮することが可能な調湿装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の透湿性
エレメントは、多孔質膜1と、強化部材としての不織布
2とが積層されてなる透湿性エレメントであって、上記
多孔質膜1と不織布2とを透湿性樹脂からなる熱融着材
でもって熱融着したことを特徴としている。
【0009】請求項1の透湿性エレメントでは、透湿性
樹脂の溶融樹脂が多孔質膜1の孔部に浸入して、多孔質
膜1と不織布2とが機械的に接着される。この場合、多
孔質膜1の孔部は溶融樹脂にて塞がれるが、この溶融樹
脂は透湿性樹脂であるので、多孔質膜1の全体としての
透湿性は低下せず、水分移動性能の劣化を防止すること
ができる。これにより、この透湿性エレメントは優れた
透湿性(水蒸気を透過させるが水を透過させない性質)
を発揮することができる。
【0010】請求項2の透湿性エレメントは、上記不織
布2が、非透湿材にて形成される第1層3と、少なくと
もその一部が上記熱融着材となる透湿材にて形成される
第2層4とからなり、上記第2層4の融点を、上記第1
層3及び多孔質膜1の融点よりも低くしたことを特徴と
している。
【0011】上記請求項2の透湿性エレメントでは、熱
融着材となる透湿材にて形成された第2層4の融点が一
番低いので、熱融着工程において、多孔質膜1と不織布
2の第1層3とを溶融させることなく、第2層4のみを
溶融させて多孔質膜1と不織布2との一体化を図ること
ができる。
【0012】請求項3の透湿性エレメントは、上記多孔
質膜1と上記不織布2との間に、少なくともその一部が
上記熱融着材となる透湿性非多孔フィルム7を介在させ
たことを特徴としている。
【0013】上記請求項3の透湿性エレメントでは、加
熱することによって、透湿性非多孔フィルム7が溶融し
て、その溶融樹脂が多孔質膜1の孔部に浸入して、多孔
質膜1と不織布2とを機械的に接着することができる。
しかも、透湿性非多孔フィルム7を介在させることによ
って、通気性が低下するが、耐水圧性の向上を図ること
ができる。
【0014】請求項4の透湿性エレメントは、上記不織
布2とは反対側に、少なくともその一部が上記熱融着材
となる透湿性非多孔フィルム7を配置して、多孔質膜1
をこの透湿性非多孔フィルム7と上記不織布2との間に
介在させたことを特徴としている。
【0015】上記請求項4の透湿性エレメントでは、上
記請求項3と同様、加熱することによって、透湿性非多
孔フィルム7が溶融して、その溶融樹脂が多孔質膜1の
孔部に浸入して、多孔質膜1と不織布2とを機械的に接
着することができる。しかも、耐水圧性の向上を図るこ
とができる。
【0016】請求項5の透湿性エレメントは、上記熱融
着材を、その融点が上記多孔質膜1の融点よりも低い1
50〜200℃であるポリエステル系熱可塑性エラスト
マーとしたこと特徴としている。
【0017】上記請求項5の透湿性エレメントでは、熱
融着材は融点が低いため比較的に低温にて熱融着するこ
とができる。これにより、熱融着による多孔質膜と不織
布との破壊を確実に防止することができる。また、この
熱融着材は透湿性に優れ、透湿性エレメントとして優れ
た機能を発揮する。
【0018】請求項6の透湿性エレメントは、水や吸湿
液体等の液体を保持する給液部材8を挟む少なくとも一
方の面に多孔質膜1を配置して成る透湿性エレメントに
おいて、上記多孔質膜1の表面側に透湿性樹脂から成る
熱融着材を配置し、上記給液部材8と多孔質膜1とを上
記熱融着材でもって部分熱融着したことを特徴としてい
る。
【0019】請求項6の透湿性エレメントでは、部分熱
融着によって溶融された透湿性樹脂の溶融樹脂が、多孔
質膜1の孔部を介して浸入し、多孔質膜1と給液部材8
とを連通接着させる。これによって、従来のような接着
材にて部分接着する場合よりも接着強度を増大させるこ
とができる。また上記連通接着の場合、上記多孔質膜1
の孔部は溶融樹脂にて塞がれるが、この溶融樹脂は透湿
性樹脂であるので、多孔質膜1の全体としての透湿性は
低下せず、水分移動性能の劣化を防止することができ
る。これにより、この透湿性エレメントは優れた透湿性
を発揮することができる。
【0020】請求項7の透湿性エレメントは、上記熱融
着材に、透湿性樹脂から成る不織布9を用いたことを特
徴としている。
【0021】上記請求項7の透湿性エレメントでは、熱
融着材に透湿性樹脂から成る不織布9を用いることによ
って、実施に好適に使用される。
【0022】請求項8の透湿性エレメントは、上記熱融
着材に、透湿性樹脂から成る透湿性非多孔フィルム7を
用いたことを特徴としている。
【0023】上記請求項8の透湿性エレメントでは、上
記熱融着材に、透湿性非多孔フィルム7を用いたことに
よって、通気性は低下するが、耐水圧性の向上を図るこ
とができる。
【0024】請求項9の透湿性エレメントは、上記熱融
着材は、ポリエステル系熱可塑性エラストマーであるこ
と特徴としている。
【0025】上記請求項9の透湿性エレメントでは、上
記ポリエステル系熱可塑性エラストマーは、融点が低い
ため比較的に低温にて熱融着することができる。これに
より、熱融着による多孔質膜1と給液部材8との破壊を
確実に防止することができる。また上記ポリエステル系
熱可塑性エラストマーは、透湿性にも優れているため、
透湿性エレメントとして優れた機能を発揮する。
【0026】請求項10の調湿装置は、請求項1〜請求
項9のいずれかの透湿性エレメントにて形成される槽部
材10と、その内部の水や吸湿液体等の液体に浸漬され
てこの液体を加熱又は冷却する熱交換部材11とを備え
たことを特徴としている。
【0027】上記請求項10の調湿装置では、透湿性エ
レメントには接着材が面状に塗布されないので、接着材
固化による加工性の低下が発生せず、この透湿性エレメ
ントにて槽部材10を簡単に組立てることができ、しか
も湾曲加工等によって「割れ」等が生じない。また、槽
部材10に向かって空気を流せば、この空気に対して水
蒸気を移動させることができる。すなわち、熱交換部材
11にて内部の水や吸湿液体等の液体が加熱されれば、
この槽部材10の外部の空気中の水蒸気に比べて、槽部
材10の内部の液体の圧力を上昇させることができ、空
気に水蒸気(水分)を付与して加湿することが可能であ
る。また、熱交換部材11にて内部の水や吸湿液体等の
液体が冷却すれば、空気から水蒸気を奪って除湿(及び
脱臭)することが可能である。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、この発明の透湿性エレメン
トの具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳
細に説明する。図1はこの透湿性エレメントの構造説明
図を示し、この透湿性エレメントは、多孔質膜1と、強
化部材としての不織布2、2とが積層されてなる。多孔
質膜1はふっ素樹脂(PTFE)の多孔膜からなり、例
えば、平均孔径を0.1〜1.0μとし、膜厚を5〜1
00μとし、空孔率を5〜95%とする。また、一方の
不織布2は、非透湿材(水蒸気を透過させにくい材料)
にて形成される第1層3と、透湿材(水蒸気を透過させ
やすい材料)にて形成される第2層4とからなり、他方
の不織布2は、上記第2層4と同様の透湿材にて形成さ
れる透湿層5からなる。そして、第1層3は、例えば、
PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプ
ロピレン)、PE(ポリエチレン)等からなり、第2層
4及び透湿層5は、JISZ0208塩化カルシウムカ
ップ透湿度試験で1000g/m2・24h以上の材料
からなる。
【0029】ここで、多孔質膜1の融点(PTFEの融
点)は327℃であり、第1層3の融点(例えばPET
の融点)は255〜260℃であるので、第2層4及び
透湿層5は、その融点が150〜200℃であるポリエ
ステル系熱可塑性エラストマーものを選ぶ。熱可塑性エ
ラストマーは、ゴムライクな物性特性をもち溶融成形、
加硫が省け、さらにリサイクルが可能である。熱可塑性
エラストマーには、スチレン系、塩ビ系、オレフィン
系、ウレタン系、ポリエステル系、ニトルリ系、ポリア
ミド系、ふっ素系、塩素化ポリエチレン、1・2PB
系、トランス1・41R、シリコーン系、塩素化エチレ
ンコポリマー架橋体アロイ、エステル・ハロゲン系ポリ
マーアロイの種類があり、ハードセグメントとソフトセ
グメントを単純にブレンドしたタイプ、架橋タイプ、共
重合タイプに分類される。また、ポリエステル系熱可塑
性エラストマーは、例えば、ハードセグメント(PB
T:ポリブチレンテレフタレート)とソフトセグメント
(ポリエーテル)とのブロック共重合であり、ソフトセ
グメントの比率を多くしたり、親水基と重合させたりす
ることによって、透湿性や融点特性等を変化させること
ができる。
【0030】そこで、市販の透湿性を高めた樹脂につい
ての透気性と透湿性とについて調べた。この場合、強度
部材(強化部材)としてユニチカ社の不織布スパンポン
ドPET20g/m2を採用し、これに、各熱可塑性エ
ラストマーを30μに加工したものを熱融着でラミネー
トした。そして、JISP8117にて透気度試験を実
施し、JISZ0208カップ透湿度試験を実施した。
その結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】この結果から、図13の従来の透湿性エレ
メント等に使用されているようなウレタン系に比べて、
ポリエステル系は透湿性において大幅な改善が達成され
たことを確認することができた。また、ポリエステル系
エラストマーの溶融温度は150〜200℃の範囲で強
度部材(強化部材)の材料のPET(溶融温度255〜
260℃)を破壊することなく熱融着できることも分か
った。すなわち、上記第2層4及び透湿層5として、そ
の融点が150〜200℃であるポリエステル系熱可塑
性エラストマーを選ぶのが好ましいことが分かる。
【0033】従って、図1に示すように、多孔質膜1を
上記のように採用した材質の不織布2、2にて挟持して
積層体を形成して、図示省略の加熱板等の加熱手段にて
加熱すれば、融点が低い第2層4及び透湿層5がまず溶
融する。これによって、溶けた透湿樹脂が矢印のよう
に、多孔質膜1の両面側からこの多孔質膜1の孔部に浸
入して、多孔質膜1と不織布2、2とが機械的に接着さ
れて一体化して、透湿性エレメントが形成されることに
なる。すなわち、第2層4及び透湿層5が透過材にて構
成され、その一部が熱融着材となって、多孔質膜1と不
織布2が熱融着される。ところで、多孔質膜1及び不織
布2の第1層3の融点が第2層4等よりも融点が高いの
で、熱融着の際には多孔質膜1及び不織布2の第1層3
は溶融しない。すなわち、第2層4及び透湿層5は、そ
の融点が150〜200℃であり、多孔質膜1の融点は
327℃であり、第1層3の融点は255〜260℃で
あるので、例えば、200℃に加熱した場合、この20
0℃は、多孔質膜1及び第1層3の融点より充分に低い
温度であり、これら(多孔質膜1及び第1層3)は溶融
しない。そのため、多孔質膜1及び第1層3が熱融着工
程において破壊されず、透湿性エレメントとしての機能
の劣化を防止することができる。しかも、この熱融着工
程において使用するラミネート設備(熱融着設備)とし
ても、既設の設備にて対応することができる利点もあ
る。
【0034】このように形成された透湿性エレメントは
多孔質膜1の孔部を樹脂にて塞ぐことになるが、この樹
脂は透湿性樹脂であり、しかも透湿溶融樹脂の面積も小
さく、透湿性エレメントとしての透湿性の低下を招か
ず、水分移動性能の低下を防止することができる。ま
た、接着材を面状に塗布する場合と相違して、固化によ
る湾曲加工規制を有するものではなく、湾曲加工等が容
易であって、直径の比較的小さい円筒体に加工でき、こ
の透湿性エレメントを使用した加湿器等の組立てが容易
となる。
【0035】次に、図2は他の透湿性エレメントを示
し、この場合、図1の透湿層5からなる不織布2に変え
て、非透湿性の非透湿層6からなる不織布2を使用して
いる。この非透湿層6は、不織布2の第1層3と同様の
非透湿性材料を使用する。従って、熱融着工程において
加熱すれば、一方の不織布2の第2層4のみが溶けて、
透湿溶融樹脂が矢印のように多孔質膜1の片面側から多
孔質膜1の孔部に浸入し、多孔質膜1と不織布2とが一
体化する。
【0036】また、図3の透湿性エレメントでは、第1
層3と第2層4とからなる1対の不織布2、2にて多孔
質膜1を挟持したものである。この場合も、熱融着工程
において加熱すれば、各不織布2、2の第2層4、4が
溶けて透湿溶融樹脂が矢印のように多孔質膜1の孔部に
浸入し、多孔質膜1と不織布2、2とが一体化する。
【0037】この図2〜図3に示す透湿性エレメントに
おいても、図1に示す透湿性エレメントと同様、透湿性
エレメントとしての透湿性の低下を招かず、水分移動性
能の低下を防止することができ、また、湾曲加工等が容
易であって、この透湿性エレメントを使用した加湿器等
の組立てが容易となる。
【0038】さらに、図4に示すように、多孔質膜1と
不織布2との間に、少なくともその一部が上記熱融着材
となる透湿性非多孔フィルム7を介在させたものであっ
てもよい。この場合、透湿性非多孔フィルム7側の不織
布2は、非透湿層6のみからなり、この透湿性非多孔フ
ィルム7と反対側の不織布2は、第1層3と第2層4と
なる。また、透湿性非多孔フィルム7は、不織布2の第
2層4と同様の融点が150〜200℃のポリエステル
系熱可塑性エラストマーから構成する。なお、透湿性非
多孔フィルム7の厚さとしては、透湿性能があまり低下
しないように3〜30μの範囲に設定するのが好まし
い。
【0039】この場合であっても、熱融着工程における
加熱によって、透湿性非多孔フィルム7及び不織布2の
第2層4とは溶融して、矢印のように、透湿溶融樹脂が
多孔質膜1の孔部に浸入して、多孔質膜1と不織布2、
2等が一体化して透湿性エレメントを形成することがで
きる。ここで、非多孔とは、孔がなく材料の親水基で水
蒸気を溶解移動するものである。
【0040】このため、図4に示すように透湿性非多孔
フィルム7を使用したものでは、透湿性を重視して通気
性を必要としない場合に最適となる。すなわち、透湿性
非多孔フィルム7を複合させることによって、通気性が
低下するが、耐水圧の増加を図ることができ、この透湿
性エレメントを加湿器の加湿膜等に使用した際の液漏れ
の信頼性向上を達成することができる。ところで、通気
性を有する場合、ふっ素膜(多孔質膜1)の欠損や接着
部の不良箇所の検出するためには、多くの工数を必要と
する。これに対して、透湿性非多孔フィルム7を複合さ
せることによって通気性を低下させたものでは、漏れ検
査(欠損や接着部の不良箇所の検出)を簡単に行うこと
ができ、製作コストの低減に寄与する。
【0041】また、図5に示す透湿性エレメントは、非
透湿層6からなる不織布2と、透湿性非多孔フィルム7
と、多孔質膜1と、透湿層5からなる不織布2とが積層
されてなり、透湿性非多孔フィルム7及び透湿層5から
の透湿溶融樹脂が多孔質膜1の孔部に浸入して一体化し
たものである。また、図6に示す透湿性エレメントは、
上記図5の透湿性エレメントにおいて、非透湿層6から
なる不織布2を省略したものである。すなわち、不織布
2とは反対側に、上記透湿性非多孔フィルム7を配置し
て、多孔質膜1をこの透湿性非多孔フィルム7と不織布
2との間に介在させたものである。この図5と図6の透
湿性エレメントにおいても、図4の透湿性エレメントと
同様、透湿性を重視して通気性を必要としない場合に使
用することができる。
【0042】次に、図7に示す透湿性エレメントは、水
や吸湿液体等の液体を保持する給液部材8を挟む両側の
面に多孔質膜1がそれぞれ配置されると共に、さらにそ
の両側、すなわち上記各多孔質膜1、1の表面側に、透
湿性樹脂の不織布9から成る熱融着材が配置されたもの
を示している。ここで、上記給液部材8には、例えばP
ET(ポリエチレンテレフタレート)等のポリエステル
系の不織布、又は織布が用いられる。なおこの給液部材
8は、上記図1〜図6において不織布2として示したも
のと同一機能のものである。また上記多孔質膜1には上
記ふっ素樹脂(PTFE)の多孔膜が用いられる。さら
に上記熱融着材には、上記給液部材8、及び多孔質膜1
よりも低い融点を有する透湿性樹脂の不織布9、例え
ば、150〜200℃の融点を有するポリエステル系の
熱可塑性エラストマーを用いるのが好適である。そして
同図に示すように、上記のような積層構造で形成される
積層体に、部分熱融着(部分的面積で熱融着する)を施
すことによって上記熱融着材を溶融し、この溶融樹脂が
多孔質膜1の孔部を介して内部に浸入することによっ
て、上記多孔質膜1と給液部材8とを連通接着させるよ
うに構成している。
【0043】このように、上記図7に示す透湿性エレメ
ントにおいては、上記多孔質膜1の表面側に熱融着材で
ある透湿性樹脂の不織布9を配置し、これに部分熱融着
を施して連通接着を行うように構成したことによって、
従来のような接着材(例えば、ウレタン接着材)にて多
孔質膜1と給液部材8とを部分接着する場合よりも、そ
の接着強度を増大させることができる。また上記連通接
着の場合、上記多孔質膜1の孔部は溶融樹脂にて塞がれ
るが、この溶融樹脂は透湿性が高いため、多孔質膜1の
全体としての透湿性は低下せず、水分移動性能の劣化を
防止することができる。また特に、上記熱融着材に融点
が低いポリエステル系熱可塑性エラストマーを用いれ
ば、低温にて熱融着することができるため、熱融着によ
る多孔質膜1と給液部材8との破壊を確実に防止するこ
とができると共に、これは透湿性にも優れているため、
透湿性エレメントとして優れた機能を発揮する。
【0044】一方図8は、上記図7に示す給液部材8
(図1〜図6における不織布2と同一機能のもの)と多
孔質膜1とから成る積層体の両側に配置した熱融着材
に、透湿性樹脂から成る透湿性非多孔フィルム7を用い
た場合を示している。ここで、上記透湿性非多孔フィル
ム7としては、例えば、上記ポリエステル系の熱可塑性
エラストマーを、厚さ5〜40μm程度のシート状に形
成したものが用いられる。そしてこの場合も、上記図7
と同様に、部分熱融着を施すことによって上記熱融着材
を溶融し、この溶融樹脂が多孔質膜1の孔部を介して内
部に浸入することによって、上記多孔質膜1と給液部材
8とを連通接着させるように構成している。
【0045】ここで、上記図8に示すような熱融着材に
透湿性非多孔フィルム7を用いた透湿性エレメントは、
透湿性を重視して通気性を必要としない場合に好適に使
用される。すなわち、上記透湿性非多孔フィルム7を用
いることによって、通気性は低下するが、耐水圧の増加
を図ることができるため、この透湿性エレメントを加湿
器の加湿膜等に使用すれば、液漏れの信頼性を向上する
ことが可能となる。また、上記熱融着材に不織布9を用
いた場合と同様に、接着強度を増大させることができる
と共に、透湿性能低下幅を小さくすることもできる。
【0046】なお、上記図7及び図8に示す透湿性エレ
メントにおいては、上記給液部材8の両側に多孔質膜
1、1を配置し、さらにその表面に熱融着材を配置した
場合について述べたが、上記多孔質膜1、1のいずれか
一方側を、非多孔質膜とすることも可能である。この場
合、上記非多孔質膜は孔を有さないため、上記熱融着材
は給液部材8と非多孔質膜との間に介在されることにな
る。ここで、上記非多孔質膜としては、例えばPETを
厚さ50μm程度にフィルム化したものを用いるのが好
ましい。またこの他、多孔質膜1の一方の面に、熱融着
材としての透湿性非多孔質フィルム7を配置し、他方の
面に給液部材8を配置し、この給液部材8上にさらに透
湿性非多孔質フィルム7を配置した多孔質膜片側配置構
造等を使用できるが、加工性、伝熱性、及び密封性が確
保できるものであれば何でもよい。
【0047】次に、図9(a)は調湿装置を示し、この
調湿装置は、この発明に係る透湿性エレメントを使用し
た槽部材10と、この槽部材10内の水や吸湿液体等の
液体に浸漬される熱交換部材11とを備える。
【0048】上記槽部材10としては、例えば、図5に
示した透湿性エレメントを使用して、図10に示すよう
に、この透湿層5からなる不織布2が外側に配置される
ように筒状体12(この場合、円筒体、楕円筒体、及び
角筒体等の種々の形状の筒体を採用することができる)
に形成する。そして、図11に示すように、短筒状に形
成された液体ヘッダーである樹脂成形品14を基板13
上に設け、この樹脂成形品14に上記筒状体12を外嵌
する。そして、接着力強化のためにフィルム体15を介
在させ、外側から加熱板16、16にて加熱する。これ
によって、樹脂成形品14と筒状体12とが一体化し
て、槽部材10を形成することができる。なお、組立て
られた槽部材10は上方に開口している。また、基板1
3上には複数の槽部材10・・を立設させている。
【0049】上記熱交換部材11は冷媒が注入されたパ
イプ17を備え、この冷媒が循環することによって、凝
縮器として機能したり、蒸発器として機能したりして、
槽部材10の内部の液体を加熱したり冷却したりする。
なお、パイプ17は支持板18に支持され、槽部材10
・・内の液体に浸漬される。この状態では各槽部材10
・・は密封状とされる。また、この調湿装置には、図示
省略のファン等にて矢印のように、槽部材10・・に向
かう空気の流れを発生するための空気流発生手段が設け
られている。ところで、上記熱交換部材11において、
図9(b)のように、熱的性能増加のために、パイプ1
7にフィン(例えば、銅伝熱板等からなる)20を付加
して伝熱面積増加を図ってもよい。この場合、一対の銅
伝熱板にてパイプ17を挟むものであって、この銅伝熱
板は図示省略のビス等にて連結される。
【0050】従って、熱交換部材11にて槽部材10・
・内の液体を加熱すれば、この槽部材10・・の外部の
空気中の水蒸気に比べてこの液体の圧力を上昇させるこ
とができる。この際、矢印のように、槽部材10・・を
空気が通過すれば、この空気に水分(湿分)を付与する
ことができ、これによって加湿空気を送出することがで
きる。また、交換部材11にて槽部材10・・内の液体
を冷却すれば、逆に、この通過する空気の水分(湿分)
を吸収することができ、脱臭や除湿を行うことができ
る。
【0051】このように、上記のように構成された調湿
装置によれば、槽部材10にこの発明に係る透湿性エレ
メントを使用するので、透湿性エレメントを湾曲させて
槽部材10を形成する場合、面状の接着材を使用してい
ないので、接着材固化による加工性の低下が発生せず、
「割れ」等を生じさせることなく槽部材10を組立てる
ことができる。また、槽部材10は透湿性に優れ、この
槽部材10を備えたこの調湿装置は調湿装置として優れ
た機能を発揮する。
【0052】以上にこの発明の具体的な実施の形態につ
いて説明したが、この発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施するこ
とができる。例えば、不織布2として、芯鞘構造を採用
し、芯に融点が高い非透湿材料を使用し、鞘に融点が低
い透湿材料を使用したものであってもよい。また、多孔
質膜1、不織布2、不織布2の第1層3及び第2層4、
不織布2の透湿層5及び非透湿層6等の厚さ寸法は、形
成される透湿性エレメントとして、透湿性及び接着性等
が低下しない範囲で増減可能である。さらに、図4及び
図5等においては、非透湿層6からなる不織布2を使用
しているが、この不織布2に代えて、透湿層5からなる
不織布2を使用したものであってもよい。また、図2及
び図4において、多孔質膜1とその右側の不織布2と
は、従来法によって予め一体化されたものを用いてもよ
い。さらに、調湿装置において、槽部材10を構成する
透湿性エレメントとしては、勿論図1〜図6に示す種々
のものを使用することができ、また、槽部材10の数の
増減や大きさの変更等も自由である。
【0053】
【発明の効果】請求項1の透湿性エレメントによれば、
多孔質膜の透湿性は低下せず、水分移動性能の劣化を防
止することができるので、透湿性エレメントとして優れ
た透湿性を示し、加湿器の加湿膜等に使用すれば、優れ
た加湿機能を発揮することができる。また、従来のよう
に接着材を面状の塗布するものではないので、接着材固
化による加工性の低下も発生せず、優れた加工性を発揮
することができる。
【0054】請求項2の透湿性エレメントによれば、熱
融着工程において、加熱による多孔質膜及び不織布の破
壊を防止することができ、安定した透湿性を発揮する膜
体となる。
【0055】請求項3又は請求項4の透湿性エレメント
によれば、耐水圧性の向上を図って、液漏れ信頼性に優
れた透湿性エレメントとなる。しかも、通気性が低下す
るので、漏れ検査の単純化を図って製作コストを低減で
きる。
【0056】請求項5の透湿性エレメントによれば、熱
融着材は融点が低いため、比較的低い温度にて熱融着す
ることができ、熱融着による多孔質膜と不織布との破壊
を確実に防止することができ、優れた透湿性を安定して
発揮することができる。
【0057】請求項6の透湿性エレメントによれば、従
来のような接着材にて部分接着する場合よりも接着強度
を増大させることができる。また上記連通接着の場合、
多孔質膜の透湿性は低下せず、水分移動性能の劣化を防
止することができるので、透湿性エレメントとして優れ
た透湿性を示し、加湿器の加湿膜等に使用すれば、優れ
た加湿機能を発揮することができる。
【0058】請求項7の透湿性エレメントによれば、実
施に好適に使用される。
【0059】請求項8の透湿性エレメントによれば、耐
水圧性の向上を図って、液漏れ信頼性に優れた透湿性エ
レメントとなる。
【0060】請求項9の透湿性エレメントによれば、上
記ポリエステル系熱可塑性エラストマーは融点が低いた
め、比較的低い温度にて熱融着することができ、熱融着
による多孔質膜と給液部材との破壊を確実に防止するこ
とができ、優れた透湿性を安定して発揮することができ
る。
【0061】請求項10の調湿装置によれば、接着材が
面状に塗布されないので、接着材固化による加工性の低
下も発生せず、この透湿性エレメントによる槽部材の組
立ては容易であり、湾曲加工等によって「割れ」等が生
じない。このため安定して装置を提供することができ
る。また、槽部材は優れた透湿性を示すので、調湿装置
として優れた調湿機能を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の透湿性エレメントの第1の実施形態
を示す構造説明図である。
【図2】この発明の透湿性エレメントの第2の実施形態
を示す構造説明図である。
【図3】この発明の透湿性エレメントの第3の実施形態
を示す構造説明図である。
【図4】この発明の透湿性エレメントの第4の実施形態
を示す構造説明図である。
【図5】この発明の透湿性エレメントの第5の実施形態
を示す構造説明図である。
【図6】この発明の透湿性エレメントの第6の実施形態
を示す構造説明図である。
【図7】この発明の透湿性エレメントの第7の実施形態
を示す構造説明図である。
【図8】この発明の透湿性エレメントの第8の実施形態
を示す構造説明図である。
【図9】この発明の調湿装置の実施形態を示し、(a)
は分解斜視図であり、(b)は要部斜視図である。
【図10】上記調湿装置の槽部材の構造説明図である。
【図11】上記調湿装置の組立方法を説明する簡略斜視
図である。
【図12】従来の透湿性エレメントを示す構造説明図で
ある。
【図13】従来の他の透湿性エレメントを示す構造説明
図である。
【符号の説明】
1 多孔質膜 2 不織布 3 第1層 4 第2層 7 透湿性非多孔フィルム 8 給液部材 9 不織布 10 槽部材 11 熱交換部材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔質膜(1)と、強化部材としての不
    織布(2)とが積層されてなる透湿性エレメントであっ
    て、上記多孔質膜(1)と不織布(2)とを透湿性樹脂
    からなる熱融着材でもって熱融着したことを特徴とする
    透湿性エレメント。
  2. 【請求項2】 上記不織布(2)が、非透湿材にて形成
    される第1層(3)と、少なくともその一部が上記熱融
    着材となる透湿材にて形成される第2層(4)とからな
    り、上記第2層(4)の融点を、上記第1層(3)及び
    多孔質膜(1)の融点よりも低くしたことを特徴とする
    請求項1の透湿性エレメント。
  3. 【請求項3】 上記多孔質膜(1)と上記不織布(2)
    との間に、少なくともその一部が上記熱融着材となる透
    湿性非多孔フィルム(7)を介在させたことを特徴とす
    る請求項1の透湿性エレメント。
  4. 【請求項4】 上記不織布(2)とは反対側に、少なく
    ともその一部が上記熱融着材となる透湿性非多孔フィル
    ム(7)を配置して、多孔質膜(1)をこの透湿性非多
    孔フィルム(7)と上記不織布(2)との間に介在させ
    たことを特徴とする請求項1の透湿性エレメント。
  5. 【請求項5】 上記熱融着材を、その融点が上記多孔質
    膜(1)の融点よりも低い150〜200℃であるポリ
    エステル系熱可塑性エラストマーとしたこと特徴とする
    請求項1〜請求項4のいずれかの透湿性エレメント。
  6. 【請求項6】 水や吸湿液体等の液体を保持する給液部
    材(8)を挟む少なくとも一方の面に多孔質膜(1)を
    配置して成る透湿性エレメントにおいて、上記多孔質膜
    (1)の表面側に透湿性樹脂から成る熱融着材を配置
    し、上記給液部材(8)と多孔質膜(1)とを上記熱融
    着材でもって部分熱融着したことを特徴とする透湿性エ
    レメント。
  7. 【請求項7】 上記熱融着材に、透湿性樹脂から成る不
    織布(9)を用いたことを特徴とする請求項6の透湿性
    エレメント。
  8. 【請求項8】 上記熱融着材に、透湿性樹脂から成る透
    湿性非多孔フィルム(7)を用いたことを特徴とする請
    求項6の透湿性エレメント。
  9. 【請求項9】 上記熱融着材は、ポリエステル系熱可塑
    性エラストマーであること特徴とする請求項6〜請求項
    8のいずれかの透湿性エレメント。
  10. 【請求項10】 請求項1〜請求項9のいずれかの透湿
    性エレメントにて形成される槽部材(10)と、その内
    部の水や吸湿液体等の液体に浸漬されてこの液体を加熱
    又は冷却する熱交換部材(11)とを備えたことを特徴
    とする調湿装置。
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