JP2003120622A - 伸縮自在バーおよびこの伸縮自在バーを備えた柄付き用具 - Google Patents

伸縮自在バーおよびこの伸縮自在バーを備えた柄付き用具

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JP2003120622A JP2001312663A JP2001312663A JP2003120622A JP 2003120622 A JP2003120622 A JP 2003120622A JP 2001312663 A JP2001312663 A JP 2001312663A JP 2001312663 A JP2001312663 A JP 2001312663A JP 2003120622 A JP2003120622 A JP 2003120622A
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connecting body
outer cylinder
respect
cylinder
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JP2001312663A
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English (en)
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Iwao Furuta
巖 古田
Masaharu Teramoto
正治 寺本
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Teramoto Corp Ltd
Original Assignee
Teramoto Corp Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長さの調節を行うことができる伸縮自在バー
を提供する。 【解決手段】 外筒の内部に内筒が軸方向摺動可能に挿
入された伸縮自在バーであって、上記内筒の基端側に
は、手動により操作可能な操作手段が備えられており、
上記内筒の先端側には、上記内筒の内部を通るように配
置された連結体により上記操作手段と連結され、かつ上
記操作手段の操作により上記内筒の上記外筒に対する軸
方向摺動が規制されるロック状態を形成するロック機構
が備えられていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、長さの調節が可
能な伸縮自在バー、およびこの伸縮自在バーを柄として
備えた柄付き用具に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば家庭用品のなかで細長棒状体
(バー)を備えるものとして、ちりとりやほうきあるい
はモップなどの清掃用具があり、このような清掃用具で
はバーは、それらの柄として用いられている。このよう
な柄付き用具の代表的な構成例を図9に示す。この柄付
き用具100aは、ちりとりであって、柄として備えら
れたバー100と、このバー100の先端部に取付けら
れたちりとり本体9とを有している。この柄付き用具1
00aでは、バー100は、所定の長さを有しており、
バー100の基端側にはグリップ108が備えられてい
る。このグリップ108は、バー100の軸方向に対し
て所定の角度で交差するように配置された把持部82を
有しており、作業者が清掃作業を行いやすいように構成
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た柄付き用具100aでは、バー100の長さが固定さ
れているため、グリップ108を把持して運搬する際
に、ちりとり本体9が床や地面などに接触して破損する
ことがあった。また、グリップ108を把持して作業を
行う際に、作業者は、たとえば腰を曲げるなど、身体に
負担がかかる作業姿勢をとらなければならないことがあ
った。
【0004】本願発明は、上記した事情のもとで考え出
されたものであって、長さの調節を行うことができる伸
縮自在バー、およびこの伸縮自在バーを備えた柄付き用
具を提供することをその課題とする。
【0005】
【発明の開示】上記課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0006】すなわち、本願発明の第1の側面により提
供される伸縮自在バーは、外筒の内部に内筒が軸方向摺
動可能に挿入された伸縮自在バーであって、上記内筒の
基端側には、手動により操作可能な操作手段が備えられ
ており、上記内筒の先端側には、上記内筒の内部を通る
ように配置された連結体により上記操作手段と連結さ
れ、かつ上記操作手段の操作により上記内筒の上記外筒
に対する軸方向摺動が規制されるロック状態を形成する
ロック機構が備えられていることを特徴としている。
【0007】本願発明の第2の側面により提供される柄
付き用具は、本願発明の第1の側面に係る伸縮自在バー
を柄として備えている。
【0008】具体的には、上記柄付き用具は、上記外筒
の先端部にちりとり本体が備えられている。
【0009】本願発明においては、上記内筒が上記外筒
に対して軸方向摺動可能とされ、かつこの軸方向摺動を
上記ロック機構により規制することができるので、作業
者は、この伸縮自在バーの長さを所望の長さに調節して
使用することができる。
【0010】したがって、上記柄付き用具を運搬する際
に、従来例のように、たとえば上記ちりとり本体など、
上記外筒の先端部に取付けた道具が床や地面などに接触
して破損するのを防止することができる。また、この柄
付き用具を使用すれば、作業者は、従来例のように、身
体に負担がかかる作業姿勢をとらなくともよい。
【0011】また、上記操作手段は、内筒の基端側に備
えられているので、作業者は、上記伸縮自在バーの長さ
調節を立ったままの姿勢で行うことができる。
【0012】好ましい実施の形態においては、上記ロッ
ク機構は、横断面における占有面積が拡大させられるこ
とにより、上記外筒の内面に接触して上記ロック状態を
形成するロック部材を備えている構成とされる。
【0013】具体的には、上記ロック部材は、弾性部材
により形成されており、上記連結体が上記内筒に対して
基端側に引っ張られた際に、上記内筒の先端側の端面と
上記連結体の先端に設けたフランジ部との間で圧縮され
ることにより、横断面における占有面積が拡大する構成
とされる。
【0014】このような構成によれば、上記内筒の上記
外筒に対する軸方向摺動は、上記ロック部材と上記外筒
の内面との接触により規制されるので、上記伸縮自在バ
ーの長さを無段階に調節することができる。
【0015】好ましい実施の形態においてはまた、上記
外筒の内面には、軸方向に所定の長さ延びるように形成
された平面部が設けられており、上記内筒における上記
外筒の内部に挿入されうる挿入部の外面には、上記平面
部に当接して上記内筒の上記外筒に対する回動を規制す
る当接面が設けられている構成とされる。
【0016】このような構成によれば、上記柄付き用具
の使用時あるいは長さ調節時などにおいて、上記ちりと
り本体が上記伸縮自在バーに対して軸回転するのを防止
することができるので、作業者は、作業を効率的に行う
ことが可能となる。
【0017】好ましい実施の形態においてはさらに、上
記内筒の基端部には、グリップが備えられており、上記
操作手段は、上記グリップを握った手で操作可能な操作
レバーを有している構成とされる。
【0018】具体的には、上記操作レバーは、回動可能
な状態で上記連結体の基端部に接続されており、かつ、
その回動軸の周りには、上記グリップ内の所定の部位に
形成した平面に対して、上記連結体を上記内筒に対して
基端側に引っ張った状態で当接するロック面が形成され
ている。
【0019】具体的にはまた、上記操作手段は、上記連
結体を上記内筒に対して常時基端側に引っ張るように付
勢する付勢体をさらに備えており、上記操作レバーは、
操作された際に、上記付勢体の付勢力に反して、上記連
結体が上記内筒に対して基端側に引っ張られている状態
を解除するように構成されている。
【0020】このような構成によれば、作業者は、上記
伸縮自在バーの長さ調節作業を片手で行うことができ
る。したがって、もう一方の手で、たとえばほうきな
ど、他の用具を掴んだまま、上記伸縮自在バーの長さ調
節を行うことができ、効率的に作業を行うことができ
る。
【0021】本願発明のその他の特徴および利点につい
ては、以下に行う発明の実施の形態の説明から、より明
らかになるであろう。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0023】図1は、本願発明に係る伸縮自在バーおよ
びこれを備えた柄付き用具の一例を示す概略斜視図、図
2(a)および図2(b)は、図1に示す伸縮自在バー
の作用を説明するための図である。図3(a)は、図2
(a)のIII−III線に沿う断面図、図3(b)は、図2
(b)のIII′−III′線に沿う断面図である。図4は、
図1におけるグリップを示す図、図5は、図1に示す伸
縮自在バーの内部構造を示す斜視図である。また、図6
は、図5のVI−VI線に沿う断面図である。なお、これら
の図において、従来例を示す図9に表された部材、部分
等と同等のものにはそれぞれ同一の符号を付してある。
【0024】図1に表れているように、柄付き用具Aa
は、いわゆるちりとりであって、ちりとり本体9が伸縮
自在バーAに取付けられている。ちりとり本体9は、使
用に際して床面上などに載置された状態でその上面の一
部から前方にかけて開放するように形成されており、略
コ字のアーム部材92が回動可能に連結しているととも
に、このアーム部材92の回動と連動する蓋体93が備
えられている。アーム部材92には、伸縮自在バーAを
取付けるための取付け部94が備えられており、ちりと
り本体9は、この取付け部94で、伸縮自在バーAの軸
を中心として回動しないように、後述する外筒1の先端
部に取付けられている。蓋体93は、この柄付き用具A
a(ちりとり)を運搬するために作業者が伸縮自在バー
Aを把持して持ち上げた場合に、ちりとり本体9がアー
ム部材92に対して回動することによって、ちりとり本
体の開放部91を封鎖するように構成されている。な
お、このような場合においては、ちりとり本体9は、開
放部91を上方に向けて起立した状態となり、この柄付
き用具Aaの全長が比較的長くなる。
【0025】上記伸縮自在バーAは、柄付き用具Aaの
柄として形成されたものであって、外筒1と、内筒2
と、連結体5と、操作手段3Aと、ロック機構4とを有
しており、全体としての長さ調節を行うことができるよ
うに構成されている。
【0026】上記外筒1は、たとえば金属など、所定の
剛性を有する部材により、全体として略円筒形状に形成
されている。外筒1は、軸方向長さが所定の長さとされ
ており、外筒1の基端部には、図3(a)、図3(b)
および図5に示すように、筒状のストッパ6が取付けら
れている。このストッパ6は、外筒1内に嵌合して固定
されており、所定の肉厚を有している。
【0027】また、この外筒1の内面には、その軸方向
に所定の長さ延びるように形成された平面部11が形成
されている。具体的には、この平面部11は、図6に示
すように、ストッパ6の内周面の一部として形成されて
おり、ストッパ6の軸方向全体にわたって延びるように
形成されている。
【0028】上記内筒2は、図1に示すように、外筒1
の内部に挿入された筒状の部材であって、外筒1に対し
て軸方向に摺動可能とされている。内筒2は、たとえば
金属など、所定の剛性を有する部材により所定の長さを
有するように形成されており、その先端側が、外筒1の
内部に挿入されうる挿入部2aとされている。挿入部2
aの外周面は、図6に示すように、ストッパ6の内周面
に対応するように形成されており、外筒1の平面部11
に当接して内筒2の外筒1に対する回動を規制する当接
面21が設けられている。この当接面21は、図5に示
すように、内筒2の軸方向全体にわたって延びる平面と
して形成されている。したがって、この伸縮自在バーA
(内筒2)に対するちりとり本体9の回転姿勢が変化す
るのを防止することができる。
【0029】なお、本実施形態では、上記したように、
ストッパ6の内周面に平面部11を形成し、かつ内筒2
の外周面に軸方向全体にわたって延びる当接面21を形
成することによって、内筒2が外筒1に対して回動する
のを防止しているが、これに限らず、たとえば、上記平
面部11を、外筒1の内周面に軸方向全体にわたって延
びるように形成された平面とし、かつ、上記当接面21
を、後述するキャップ7の板部72の外周面に形成され
た平面としてもよい。
【0030】この内筒2は、図2(a)および図2
(b)に示すように、その先端側に平面状に形成された
端面7aを有している。より詳細には、この端面7a
は、図3(a)および図3(b)に示すように、内筒2
に嵌合する嵌合部71を有するキャップ7に設けられた
板部72に形成されている。このキャップ7には、連結
体5の横断面積と略同等あるいはこれよりも若干広くな
るように貫通形成された孔部73が設けられており、連
結体5が内筒2に対して軸方向に移動できるように構成
されている。板部72は、内筒2の半径方向外側にはみ
出すようにフランジ状に形成されており、内筒2が外筒
1に対して基端側に摺動した際に、上記ストッパ6に当
接しうるように構成されている。これにより、内筒2
は、外筒1から抜け落ちるのが防止される。
【0031】内筒2の基端部には、図1に示すように、
作業者がこの伸縮自在バーA(柄付き用具Aa)を使用
する際に手で把持するためのグリップ8が備えられてい
る。グリップ8は、内筒2の基端部が挿入される略筒状
の固定部81と、内筒2の軸方向に対して交差するよう
に配置された把持部82とを有している。また、グリッ
プ8は、図2(a)、図2(b)および図4に示すよう
に、互いに対称な第1部材8aおよび第2部材8bから
なる2分割構成とされており、たとえば樹脂などにより
容易に形成することができるようにされている。固定部
の内面には、図4に示すように、複数の突起83が形成
されている一方、内筒2の基端部には、図5に示すよう
に、突起83に対応するように形成された複数の貫通孔
22が形成されており、グリップ8は、各突起83が各
貫通孔22に係合した状態で内筒2に取付けられること
により、内筒2に対する回転姿勢が固定される。また、
把持部82には、たとえばポリクロロプレンやポリウレ
タンなどにより形成された外皮部が外嵌しており、作業
者が握りやすい構成とされている。
【0032】上記連結体5は、図1ないし図3(b)に
示すように、内筒2の内部を通るように配置されてお
り、操作手段3とロック機構4とを連結している。この
連結体5は、本実施形態では、所定の剛性を有するロッ
ドとして形成されている。連結体5の先端には、図3
(a)および図3(b)からよくわかるように、後述す
るロック部材41を圧縮するとともにロック部材41が
連結体5から抜け落ちるのを防止するためのフランジ部
51が設けられている。このフランジ部51は、たとえ
ば、連結体5の先端部よりも外径が大なるワッシャを連
結体5にねじ止めするなどして形成される。
【0033】上記操作手段3Aは、内筒2の外筒1に対
する軸方向摺動が規制されたロック状態と、内筒2の外
筒1に対する軸方向摺動が許容されたアンロック状態と
を切り替えるためのものであって、図1に示すように、
内筒2の基端側に備えられている。この操作手段3Aに
は、グリップ8を握った手で操作可能な操作レバー31
Aが備えられている。この操作レバー31Aは、図2
(a)および図2(b)に示すように、連結体5の基端
部に軸支されており、作業者がグリップ8の把持部82
を把持した状態で、親指により回動操作できるように構
成されている。なお、この操作レバー31Aの回動軸、
すなわち操作レバー31Aを軸支している支軸32は、
グリップ8には固定されておらず、連結体5が内筒2に
対して軸方向に移動できるように構成されている。
【0034】また、操作手段3Aは、支軸32の周りに
形成された平面状のロック面33およびアンロック面3
4と、グリップ8内の所定の部位に形成された平面35
とを有しており、ロック面33およびアンロック面34
は以下のように配置されている。すなわち、ロック面3
3は、図2(a)に示すように、連結体5が内筒2に対
して基端側に引っ張られた第1位置をとった状態で、平
面35に対して当接するように、支軸32との間の距離
1が規定されており、また、アンロック面34は、図
2(b)に示すように、連結体5が内筒2に対して先端
側に押された第2位置をとった状態で、平面35に対し
て当接するように、支軸32との間の距離L2が規定さ
れている。これらロック面33とアンロック面34との
間の角度は、所定の角度とされており、操作レバー31
Aを回動操作しない限りロック面33と上記平面35と
が当接した状態が維持されるように構成されている。
【0035】上記ロック機構4は、図1に示すように、
内筒2の先端側に備えられており、操作手段3Aの操作
に連動して上記ロック状態とアンロック状態とを形成す
るように構成されている。このロック機構4は、横断面
における占有面積、すなわち、外筒1あるいは内筒2の
軸方向に対して垂直な方向に切断したときの全体として
の断面積(以下、単に「横断面積」という)が可変とさ
れたロック部材41を有しており、このロック部材41
は、その横断面積が拡大させられることによって外筒1
の内周面に接触し、これにより上記ロック状態を形成可
能とされている。
【0036】具体的には、ロック部材41は、たとえば
ゴムなどの弾性部材により形成されており、図3(a)
に示すように、外筒1あるいは内筒2の軸方向に圧縮さ
れることによって横断面積が拡大する。ロック部材41
は、連結体5の先端部に套挿されており、内筒2の先端
側の端面7a(キャップ7の板部72)と、連結体5の
フランジ部51との間に配置されている。ロック部材4
1は、図3(a)に示すように、連結体5が上記した第
1位置をとる場合に端面7aとフランジ部51と間で圧
縮されることによって内筒2の内周面に接触するよう
に、かつ、図3(b)に示すように、連結体5が上記し
た第2位置をとる場合に内筒2の内周面に接触しないよ
うに、横断面積および横断面の形状が規定されている。
また、ロック部材41を連結体5に套挿させるための孔
42の広さは、連結体5が上記第1位置をとりロック部
材41が圧縮された場合でも、その内周面が連結体5に
接触しないように規定されており、これにより、ロック
部材41の圧縮途中で、孔42の内壁が連結体5に接触
して、連結体5の内筒2に対する移動が制限されるのを
防止している。
【0037】次に、上記構成を有する伸縮自在バーAの
作用について説明する。
【0038】伸縮自在バーAの使用時には、操作レバー
31Aは、図2(a)に示すように、上記ロック面33
が上記平面35に当接した状態とされる。このような場
合、連結体5は、上述したように、内筒2に対して基端
側に引っ張られた第1位置をとり、上記フランジ部51
と内筒2の端面7aとの間でロック部材41が圧縮され
るので、ロック部材41と外筒1の内周面とが接触した
状態となる。これにより、内筒2が外筒1に固定された
状態となり、内筒2の外筒1に対する軸方向摺動が規制
される。したがって、伸縮自在バーAの軸方向に押圧力
が加わっても、伸縮自在バーAは、その全体としての長
さが容易に短くならない。
【0039】次いで、伸縮自在バーAの長さを調節する
際には、図2(b)に示すように、操作レバー31Aを
時計回りに回動させて、上記アンロック面34を平面3
5に当接させる。このような場合、連結体5は、上述し
たように、内筒2に対して先端側に押された第2位置を
とり、ロック部材41が外筒1の内周面に接触しない状
態とされる。したがって、内筒2の外筒1に対する軸方
向摺動が許容されるので、内筒2を外筒1に対して軸方
向摺動させることにより、伸縮自在バーAの長さを所望
の長さに設定することができる。その後、図2(a)に
示すように、操作レバー31Aを再び倒して、ロック面
33と平面35とが当接するように操作すれば、伸縮自
在バーAの長さが固定される。このようにして、伸縮自
在バーAの長さを容易に調節することができる。しか
も、内筒2の外筒1に対する軸方向摺動は、ロック部材
41と外筒1の内周面との接触により規制されるので、
伸縮自在バーAの長さを無段階に調節することができ
る。
【0040】なお、上記連結体5は、本実施形態では、
上述したように、所定の剛性を有するロッドとして形成
されているが、ワイヤやひもなどの索体により連結体5
を形成してもよい。このような場合、連結体5は、上記
操作レバー31Aを支軸32により軸支していなくとも
よく、たとえば、その基端部が支軸32に結び付けられ
るなどして、操作レバー31Aが回動可能な状態で連結
体5の基端部に接続されるように構成されていればよ
い。このような連結体5は、操作レバー31Aのロック
面33がグリップ8内の平面35に当接した際には、内
筒2に対して基端側に引っ張られ、その張力によってロ
ック部材41を圧縮させることができる一方、操作レバ
ー31Aのアンロック面34がグリップ8内の平面35
に当接した際には、たるむことにより内筒2に対して基
端側に引っ張られた状態が解除されることによって、ロ
ック部材41を圧縮された状態から元の状態に戻すこと
ができる。これにより、上記ロック状態とアンロック状
態とを形成することが可能となる。
【0041】図7は、本願発明に係る伸縮自在バーおよ
びこれを用いた柄付き用具の他の例を示す概略斜視図、
図8(a)および図8(b)は、図7に示す伸縮自在バ
ーの作用を説明するための図である。なお、以下におい
て先の実施形態(伸縮自在バーAおよび柄付き用具A
a)と同一または類似の要素には、先の実施形態と同一
符号を付している。
【0042】図7に示す柄付き用具Baは、先の伸縮自
在バーAの代わりに伸縮自在バーBが備えられており、
この点が先の柄付き用具Aaとは異なっている。この伸
縮自在バーBは、柄付き用具Baの柄として形成された
ものであって、外筒1と、内筒2と、連結体5′と、操
作手段3Bと、ロック機構4とを有している。
【0043】上記連結体5′は、先の伸縮自在バーAに
おける連結体5と同様に、内筒2の内部を通るように配
置されており、その先端には上記フランジ部51が設け
られている。一方、連結体5′は、その基端に、後述す
る付勢体36が当接する押え部37が固定されている。
この押え部37は、たとえば、連結体5′の基端部に付
勢体36およびワッシャ37aを順に套挿し、この上か
らねじ37bを螺合するなどして設けられる。
【0044】上記操作手段3Bは、上記操作手段3Aと
同様に、内筒2の外筒1に対する軸方向摺動が規制され
たロック状態と、内筒2の外筒1に対する軸方向摺動が
許容されたアンロック状態とを切り替えるためのもので
あって、図7に示すように、内筒2の基端側に備えられ
ており、連結体5′を内筒2に対して常時基端側に引っ
張るように付勢する付勢体36(図8(a)および図8
(b)参照)と、グリップ8を握った手で操作可能な操
作レバー31Bとを有している。
【0045】上記付勢体36は、いわゆるコイルばねで
あって、図8(a)に示すように、連結体5′が内筒2
に対して基端側に引っ張られた第1位置をとる際に、連
結体5′のフランジ部51と内筒2の先端側の端面7a
との間でロック部材41が圧縮されるのに充分な付勢力
を生じることができるように形成されている。付勢体3
6は、連結体5′の基端部に套挿されており、連結体
5′の押え部37と、グリップ8内の所定の部位に形成
した平坦部38との間で支持されている。
【0046】上記操作レバー31Bは、図8(a)およ
び図8(b)に示すように、グリップ8の把持部82の
下面側に軸支されており、作業者がグリップ8の把持部
82を把持した状態で、親指を除く4本の指などにより
容易に回動操作できるように構成されている。操作レバ
ー31Bは、上記押え部37に作用する作用部39を有
しており、操作された際に、作用部39が押え部37を
押し下げるように構成されている。これにより、付勢体
36の付勢力に反して、連結体5′が内筒2に対して先
端側に押された第2位置をとる。
【0047】次に、上記構成を有する伸縮自在バーBの
作用について説明する。
【0048】伸縮自在バーBの使用時には、図2(a)
に示すように、作業者は、操作レバー31Bには触れず
にグリップ8の把持部82のみを握っておけばよい。こ
のような場合、連結体5′は、付勢体36の付勢力によ
り、上述したように、内筒2に対して基端側に引っ張ら
れた第1位置をとるので、先の伸縮自在バーAの場合と
同様に、上記フランジ部51と内筒2の端面7aとの間
でロック部材41が圧縮される。これにより、ロック部
材41と外筒1の内周面とが接触し、内筒2が外筒1に
固定された状態となる。したがって、内筒2の外筒1に
対する軸方向摺動が規制される。
【0049】次いで、伸縮自在バーBの長さを調節する
際には、図8(b)に示すように、操作レバー31B
を、グリップ8の把持部82とともに握るなどして、反
時計回りに回動させる。これにより、上記押え部37が
グリップ8の作用部39で押圧されるので、連結体5′
は、上述したように、内筒2に対して先端側に押された
第2位置をとる。したがって、先の伸縮自在バーAの場
合と同様に、ロック部材41が外筒1の内周面に接触し
ない状態となり、内筒2の外筒1に対する軸方向摺動が
許容される。ここで、内筒2を外筒1に対して軸方向摺
動させることにより、伸縮自在バーAの長さを所望の長
さに設定することができる。その後、図8(a)に示す
ように、操作レバー31Bを把持する力を解除すれば、
付勢体36の付勢力により、操作レバー31Bが元の位
置に戻るとともに連結体5′が第1位置まで戻るので、
伸縮自在バーBの長さが固定される。このようにして、
伸縮自在バーBの長さを容易に調節することができる。
【0050】なお、上記連結体5′もまた、先の連結体
5と同様に、ワイヤやひもなどの索体により形成されて
いてもよい。このような連結体5′は、操作レバー31
Bを操作していない場合には、連結体5′の基端に固定
された押え部37に付勢体36が作用することにより内
筒2に対して基端側に引っ張られ、その張力によってロ
ック部材41を圧縮させることができる一方、操作レバ
ー31Bを操作した場合には、押え部37が付勢体36
の付勢力に反して押し下げられることによりたるみ、こ
れにより、内筒2に対して基端側に引っ張られた状態が
解除され、ロック部材41を圧縮された状態から元の状
態に戻すことができる。これにより、上記ロック状態と
アンロック状態とを形成することが可能となる。
【0051】以上、説明してきたように、本願発明に係
る伸縮自在バーA,Bは、その長さが所望の長さになる
ように調節可能とされる。したがって、これらの伸縮自
在バーA,Bを柄として備えた柄付き用具Aa,Ba
は、運搬する際に、ちりとり本体9が床や地面などに接
触して破損するのが防止される。また、これらの柄付き
用具Aa,Baを使用すれば、作業者は、従来例のよう
に、身体に負担がかかる作業姿勢をとらなくともよい。
さらに、これらの柄付き用具Aa,Baを収納する際
に、伸縮自在バーA,Bの長さが短くなるように調節し
ておけば、収納スペースを小とすることができる。
【0052】また、操作レバー31A,31B(操作手
段3A,3B)は、内筒2の基端側に備えられているの
で、作業者は、上記した長さ調節における一連の作業を
立ったままの姿勢で行うことができる。さらに、操作レ
バー31A,31Bは、グリップ8を握った手で操作可
能とされているので、作業者は、上記した長さ調節作業
を片手で行うことができる。
【0053】もちろん、本願発明は、上述した実施形態
に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した
事項の範囲内でのあらゆる設計変更はすべて本願発明の
範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る伸縮自在バーおよびこれを備え
た柄付き用具の一例を示す概略斜視図である。
【図2】図1に示す伸縮自在バーの作用を説明するため
の図であり、(a)はロック状態を示し、(b)はアン
ロック状態を示す。
【図3】(a)は、図2(a)のIII−III線に沿う断面
図であり、(b)は、図2(b)のIII′−III′線に沿
う断面図である。
【図4】図1におけるグリップを示す図である。
【図5】図1に示す伸縮自在バーの内部構造を示す斜視
図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】本願発明に係る伸縮自在バーおよびこれを用い
た柄付き用具の他の例を示す概略斜視図である。
【図8】図7に示す伸縮自在バーの作用を説明するため
の図であり、(a)はロック状態を示し、(b)はアン
ロック状態を示す。
【図9】従来の柄付き用具の一例を示す概略斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 外筒 2 内筒 2a 挿入部 3A,3B 操作手段 4 ロック機構 5,5′ 連結体 8 グリップ 9 ちりとり本体 11 平面部 21 当接面 31A,31B 操作レバー 33 ロック面 36 付勢体 41 ロック部材 51 フランジ部 A,B 伸縮自在バー Aa,Ba 柄付き用具
フロントページの続き Fターム(参考) 3B074 HH02 HH03 3J039 AA03 AB05 BB01 CA07 CA12 MA02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒の内部に内筒が軸方向摺動可能に挿
    入された伸縮自在バーであって、 上記内筒の基端側には、手動により操作可能な操作手段
    が備えられており、 上記内筒の先端側には、上記内筒の内部を通るように配
    置された連結体により上記操作手段と連結され、かつ上
    記操作手段の操作により上記内筒の上記外筒に対する軸
    方向摺動が規制されるロック状態を形成するロック機構
    が備えられていることを特徴とする、伸縮自在バー。
  2. 【請求項2】 上記ロック機構は、横断面における占有
    面積が拡大させられることにより、上記外筒の内面に接
    触して上記ロック状態を形成するロック部材を備えてい
    る、請求項1に記載の伸縮自在バー。
  3. 【請求項3】 上記ロック部材は、弾性部材により形成
    されており、上記連結体が上記内筒に対して基端側に引
    っ張られた際に、上記内筒の先端側の端面と上記連結体
    の先端に設けたフランジ部との間で圧縮されることによ
    り、横断面における占有面積が拡大させられる、請求項
    2に記載の伸縮自在バー。
  4. 【請求項4】 上記外筒の内面には、軸方向に所定の長
    さ延びるように形成された平面部が設けられており、 上記内筒における上記外筒の内部に挿入されうる挿入部
    の外面には、上記平面部に当接して上記内筒の上記外筒
    に対する回動を規制する当接面が設けられている、請求
    項1ないし3のいずれかに記載の伸縮自在バー。
  5. 【請求項5】 上記内筒の基端部には、グリップが備え
    られており、 上記操作手段は、上記グリップを握った手で操作可能な
    操作レバーを有している、請求項1ないし4のいずれか
    に記載の伸縮自在バー。
  6. 【請求項6】 上記操作レバーは、回動可能な状態で上
    記連結体の基端部に接続されており、かつ、その回動軸
    の周りには、上記グリップ内の所定の部位に形成した平
    面に対して、上記連結体を上記内筒に対して基端側に引
    っ張った状態で当接するロック面が形成されている、請
    求項5に記載の伸縮自在バー。
  7. 【請求項7】 上記操作手段は、上記連結体を上記内筒
    に対して常時基端側に引っ張るように付勢する付勢体を
    さらに備えており、 上記操作レバーは、操作された際に、上記付勢体の付勢
    力に反して、上記連結体が上記内筒に対して基端側に引
    っ張られている状態を解除するように構成されている、
    請求項5に記載の伸縮自在バー。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7に記載の伸縮自在バー
    を柄として備えている、柄付き用具。
  9. 【請求項9】 上記外筒の先端部にちりとり本体が取付
    けられている、請求項8に記載の柄付き用具。
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