JP2003120515A - 可変容量型斜板式液圧回転機 - Google Patents

可変容量型斜板式液圧回転機

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JP2003120515A
JP2003120515A JP2001310312A JP2001310312A JP2003120515A JP 2003120515 A JP2003120515 A JP 2003120515A JP 2001310312 A JP2001310312 A JP 2001310312A JP 2001310312 A JP2001310312 A JP 2001310312A JP 2003120515 A JP2003120515 A JP 2003120515A
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JP
Japan
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cylinder
casing
swash plate
cylindrical cylinder
cylindrical
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Application number
JP2001310312A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Numaguchi
和弘 沼口
Tetsuya Sakairi
哲也 坂入
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーシングと傾転アクチュエータとの間の耐
焼付き性、耐摩耗性等を高めることができると共に、材
料コストを低減できるようにする。 【解決手段】 ケーシング1全体を鋳鉄等の金属材料を
用いて形成する。そして、ケーシング本体2には斜板1
2と対向した位置にシリンダ取付穴2Bを設ける。ま
た、筒形シリンダ15を銅合金等からなる耐焼付き性、
耐摩耗性を有する材料を用いて形成し、この筒形シリン
ダ15を締結ボルト16を用いてケーシング本体2のシ
リンダ取付穴2Bに嵌合して取付ける。そして、この筒
形シリンダ15のピストン穴15C内には斜板12を傾
転駆動するための傾転制御ピストン17を摺動可能に挿
嵌して取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械において可変容量型の油圧ポンプまたは
油圧モータ等として好適に用いられる可変容量型斜板式
液圧回転機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に油圧ショベル等の建設機械に油圧
ポンプ、油圧モータ等として用いられる可変容量型斜板
式液圧回転機は、中空なケーシングと、該ケーシング内
に回転可能に設けられた回転軸と、周方向に離間して軸
方向に延びる複数のシリンダが穿設され前記ケーシング
内で該回転軸と一体的に回転するシリンダブロックと、
該シリンダブロックの各シリンダに往復動可能に挿嵌さ
れた複数のピストンと、該各ピストンの突出側の端部に
装着されたシューと、表面側が該各シューを摺動可能に
案内する平滑面となり、裏面側が前記ケーシングに対し
て傾転可能に支持された斜板とによって大略構成されて
いる。
【0003】そして、この種の従来技術による可変容量
型斜板式液圧回転機は、傾転制御ピストンによって斜板
を傾転駆動することにより、油圧ポンプとして用いる場
合には吐出容量を可変とし、油圧モータとして用いる場
合には回転速度、トルクを可変に制御する構成としてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による可変容量型斜板式液圧回転機は、例えば鋳
鉄等の鉄系材料からなるケーシングにシリンダ穴を設
け、このシリンダ穴に傾転制御ピストンを摺動可能に挿
嵌する構成としている。
【0005】このため、傾転制御ピストンがシリンダ穴
内を摺動するときには、傾転制御ピストンとシリンダ穴
との摺動面間に大きな摩擦抵抗が生じ、場合によって
は、両者の摺動面間に焼付き、摩耗等の不具合が生じる
ことがある。
【0006】そこで、このような問題を解決するため
に、例えば鉄系材料からなるケーシング全体を耐焼付き
性材料、耐摩耗性材料を用いて形成したり、ケーシング
に熱処理等を施すことによって、ケーシングのシリンダ
穴の耐焼付き性、耐摩耗性を高める方法が考えられる。
しかし、この場合は、ケーシング全体を耐焼付き性等を
有する高価な材料を用いて形成するするため、材料コス
トが高くつくという問題がある。
【0007】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、ケーシングと傾転アク
チュエータとの間の耐焼付き性、耐摩耗性等を高めるこ
とができ、斜板の傾転制御を円滑に行なえると共に、材
料コストを低減できるようにした可変容量型斜板式液圧
回転機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明による可変容量型斜板式液圧回転機は、中
空なケーシングと、該ケーシング内に回転可能に設けら
れた回転軸と、周方向に離間して軸方向に延びる複数の
シリンダが穿設され前記ケーシング内で該回転軸と一体
的に回転するシリンダブロックと、該シリンダブロック
の各シリンダに往復動可能に挿嵌された複数のピストン
と、該各ピストンの突出側の端部に装着されたシュー
と、表面側が該各シューを摺動可能に案内する平滑面と
なり、裏面側が前記ケーシングに対して傾転可能に支持
された斜板と、該斜板を傾転駆動する傾転アクチュエー
タとによって構成している。
【0009】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記傾転アクチュエータは、前記ケーシングに
設けられ前記ケーシングとは別の材料によって形成され
た筒形シリンダと、前記斜板を傾転駆動するため該筒形
シリンダ内に摺動可能に挿嵌された傾転制御ピストンと
により構成したことにある。
【0010】このように構成したことにより、ケーシン
グと筒形シリンダとを互いに別体に形成でき、ケーシン
グを比較的安価な材料を用いて形成することができる。
そして、筒形シリンダに対して耐摩耗性に優れた材料を
用いることにより斜板の傾転制御を円滑に行なえると共
に、傾転制御ピストンが摺動するシリンダ穴の耐焼付き
性、耐摩耗性を高めることができる。
【0011】また、傾転制御ピストンが筒形シリンダ内
を摺動することにより例え筒形シリンダに摩耗、焼付き
等が生じたとしても、ケーシングと筒形シリンダのうち
筒形シリンダのみを交換すればよく、ケーシング全体を
交換する必要をなくすことができる。
【0012】また、請求項2の発明は、筒形シリンダは
ケーシングよりも耐摩耗性の優れた材料を用いて形成し
ている。このように構成したことにより、筒形シリンダ
と傾転制御ピストンとの間に生じる摩耗、焼付き等を低
減することができる。
【0013】また、請求項3の発明は、ケーシングには
斜板と対向した位置にシリンダ取付穴を設け、筒形シリ
ンダは該シリンダ取付穴内に嵌合して取付ける構成とし
ている。このように構成したことにより、筒形シリンダ
の取付時には筒形シリンダをシリンダ取付穴に嵌合する
ことにより、筒形シリンダをシリンダ取付穴内に位置決
めした状態で容易に取付けることができる。
【0014】また、請求項4の発明は、筒形シリンダは
締結具を用いてケーシングに着脱可能に固定する構成と
している。このように構成したことにより、筒形シリン
ダを締結具を用いてケーシングに強固に固定できると共
に、締結具により筒形シリンダの取外しを容易に行なう
ことができる。
【0015】さらに、請求項5の発明は、前記筒形シリ
ンダの外周には雄ねじを形成すると共に、前記シリンダ
取付穴には雌ねじを形成し、前記筒形シリンダは前記雄
ねじと雌ねじを螺合することにより固定する構成として
いる。このように構成した場合でも、請求項4の発明と
ほぼ同様に筒形シリンダをシリンダ取付穴に螺合して強
固に取付けることができる。
【0016】さらに、請求項6の発明は、ケーシングに
は、筒形シリンダを抜止め状態に保持する抜止め具を設
ける構成としている。このように構成したことにより、
筒形シリンダをケーシングに対し抜止め状態に保持で
き、筒形シリンダをケーシングに安定して取付けること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
可変容量型斜板式液圧回転機を可変容量型斜板式油圧ポ
ンプとして用いた場合を例に挙げ、添付図面に従って詳
細に説明する。
【0018】ここで、図1ないし図5は本発明の第1の
実施の形態で、当該油圧ポンプの外殻をなすケーシング
で、該ケーシング1は、例えば鋳鉄等の金属材料を用い
て図1、図2に示す如く中空な筒状体として形成されて
いる。そして、このケーシング1は、段付筒状のケーシ
ング本体2と、該ケーシング本体2の前側を施蓋するフ
ロントケーシング3と、ケーシング本体2の後側を施蓋
するリアケーシング4とによって構成されている。
【0019】また、ケーシング本体2は、その内周側が
シリンダブロック収容穴2Aとなっている。また、この
ケーシング本体2には後述の斜板12と対向して有底の
円形穴からなる2個のシリンダ取付穴2B,2Bが周方
向に離間して形成されている。
【0020】5はケーシング1内に軸受等を介して回転
可能に設けられた回転軸で、該回転軸5は、その両端側
がフロントケーシング3、リアケーシング4に回転可能
に支持されている。そして、回転軸5は、フロントケー
シング3から外部に突出し、その突出端側には例えばデ
ィーゼルエンジン等の原動機(図示せず)が連結され、
これによって回転軸5は外部から回転駆動される。
【0021】6はケーシング本体2のシリンダブロック
収容穴2A内に回転軸5を介して回転可能に設けられた
シリンダブロックで、該シリンダブロック6は、回転軸
5の外周側にスプライン結合して取付けられ、回転軸5
と一体に回転駆動される。また、シリンダブロック6に
は軸方向に延びる複数のシリンダ7(2本のみ図示)が
回転軸5の周囲に穿設されると共に、シリンダブロック
6の後側端面は後述の弁板11に摺接している。
【0022】8,8,…はシリンダブロック6のシリン
ダ7内にそれぞれ摺動可能に挿嵌された複数のピストン
(2個のみ図示)で、該ピストン8はシリンダ7内を往
復動し、このときに弁板11側から各シリンダ7内に作
動油を吸込ませつつ、これを各シリンダ7内で高圧の圧
油に加圧するものである。また、各シリンダ7から突出
する各ピストン8の端部にはシュー9がそれぞれ揺動可
能に装着され、該各シュー9は環状のシュー押え10等
により後述の斜板12側に向けて押圧されている。
【0023】11はリアケーシング4側に固定して設け
られた弁板で、該弁板11は、円板状に形成され、シリ
ンダブロック6の後側端面に摺接している。また、弁板
11には、眉形状(三日月状)をなす一対の給排ポート
11A,11Bが形成され、該給排ポート11A,11
Bはリアケーシング4に設けられた給排通路(図示せ
ず)と常時連通している。
【0024】12はケーシング1のフロントケーシング
3側に傾転可能に設けられた斜板で、該斜板12は、表
面側がシュー9を摺動可能に案内する平滑面12Aとな
り、裏面側はフロントケーシング3との間に配設された
傾転支持部材13の凹湾曲面13Aに摺動可能に嵌合し
ている。そして、斜板12は、シュー9が平滑面12A
上を摺動することによりピストン8をシリンダ7内でス
トロークさせるものである。
【0025】14,14は斜板12を傾転駆動する傾転
アクチュエータで、該傾転アクチュエータ14は、後述
の筒形シリンダ15および傾転制御ピストン17等によ
り構成されている。
【0026】15はケーシング本体2のシリンダ取付穴
2B内に着脱可能に設けられた筒形シリンダで、該筒形
シリンダ15は、自己潤滑性、耐焼付き性、耐摩耗性を
有する材料、例えば、銅に亜鉛を含んだ黄銅、銅にニッ
ケルを含んだ白銅、銅に錫を含んだ砲金等を用いて図3
ないし図5に示す如く形成されている。
【0027】ここで、筒形シリンダ15は、軸方向一側
の外周が小径筒部15Aとなり、軸方向他側の外周は大
径筒部15Bとなっている。また、筒形シリンダ15の
内周側はピストン穴15Cとなり、該ピストン穴15C
には後述の傾転制御ピストン17が挿嵌されている。さ
らに、筒形シリンダ15の外周側には小径筒部15Aと
大径筒部15Bとの境界に位置してフランジ部15D,
15Dが一体形成され、このフランジ部15Dにはボル
ト挿通穴15Eが穿設されている。
【0028】そして、筒形シリンダ15は、小径筒部1
5Aをケーシング1のシリンダ取付穴2B内に嵌合する
と共に、締結具となる締結ボルト16をボルト挿通穴1
5Eに差込むことにより、ケーシング本体2に一体に締
結されている。
【0029】17は筒形シリンダ15のピストン穴15
C内に摺動可能に挿嵌された傾転制御ピストンで、該傾
転制御ピストン17は、筒形シリンダ15のピストン穴
15Cとの間に設けられたスプリング18により斜板1
2に常時押付けられた状態で当接している。
【0030】そして、傾転制御ピストン17は、筒形シ
リンダ15のピストン穴15C内に外部から傾転制御圧
が給排されることにより、ピストン穴15Cから斜板1
2側に向けて進退し、斜板12を傾転駆動する構成とな
っている。
【0031】本実施の形態による可変容量型斜板式油圧
ポンプは上述の如き構成を有するもので、次にその作動
について説明する。
【0032】まず、原動機により回転軸5を回転駆動す
ると、シリンダブロック6が回転軸5と一体に回転する
ことにより、各ピストン8に設けたシュー9が斜板12
上を摺動すると共に、シリンダブロック6が弁板11上
を摺動する。これによって、シリンダブロック6の各シ
リンダ7内で各ピストン8が往復動され、このときに各
シリンダ7は、給排ポート11A,11Bに間欠的に連
通し、シリンダ7内に吸込んだ油液を順次圧油として外
部に吐出させる。
【0033】このように油圧ポンプの作動時には、各シ
ュー9を斜板12に案内させることにより、各ピストン
8を各シリンダ7内で往復動させ、吸込行程と吐出行程
とを繰返してポンプ作用を行うものである。
【0034】また、可変容量型油圧ポンプとしてのポン
プ容量を変化させる場合には、各傾転アクチュエータ1
4の傾転制御ピストン17により斜板12を傾転駆動
し、斜板12の傾転角を変化させる。この結果、各シリ
ンダ7内の各ピストン8は、斜板12の傾転角に応じて
ストローク量が増,減し、これによってポンプ容量(圧
油の吐出量)が可変に制御される。
【0035】ここで、本実施の形態では、傾転制御ピス
トン17が摺動可能に挿嵌される筒形シリンダ15を、
耐焼付き性、耐摩耗性に優れた銅合金を用いて形成し、
この筒形シリンダ15を締結ボルト16を用いてケーシ
ング1のシリンダ取付穴2Bに締結する構成としてい
る。
【0036】このため、斜板12の傾転駆動時に傾転制
御ピストン17を筒形シリンダ15に対して摺動変位さ
せるときには、筒形シリンダ15と傾転制御ピストン1
7との摺動面間に焼付き、摩耗等が生じるのを防止で
き、筒形シリンダ15の耐久性、寿命等を高めることが
でき、傾転制御ピストン17を筒形シリンダ15に対し
長期に亘って円滑に摺動させることができる。
【0037】かくして、本実施の形態では、従来技術で
述べたようにケーシング全体を耐摩耗性を有する高価な
材料で形成する必要がなくなり、ケーシング1を比較的
安価な金属材料を用いて形成でき、当該油圧ポンプ全体
の材料コストを低減することができる。
【0038】また、筒形シリンダ15を締結ボルト16
を用いてケーシング本体2に着脱可能に取付ける構成と
したので、例え筒形シリンダ15に焼付き、摩耗等が生
じたとしても筒形シリンダ15のみを交換すればよく、
材料コストを低減することができる。
【0039】さらに、ケーシング本体2には斜板12と
対向した位置にシリンダ取付穴2Bを設け、このシリン
ダ取付穴2B内に筒形シリンダ15を嵌合して取付ける
構成としたので、筒形シリンダ15の取付時には筒形シ
リンダ15をシリンダ取付穴2B内に嵌合して取付ける
ことにより、筒形シリンダ15をケーシング本体2に位
置決めして取付けることができ、筒形シリンダの取付性
を高めることができる。
【0040】次に、図6は本発明の第2の実施の形態を
示し、本実施の形態の特徴は、ケーシングのシリンダ取
付穴には雌ねじを形成すると共に、筒形シリンダの外周
には雄ねじを形成し、筒形シリンダの雄ねじをシリンダ
取付穴の雌ねじに螺合して取付ける構成としたことにあ
る。なお、本実施の形態の特徴では、前記第1の実施の
形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を
省略するものとする。
【0041】21は本実施の形態に係るケーシングで、
該ケーシング21は、第1の実施の形態で述べたケーシ
ング本体2とほぼ同様に、ケーシング本体22、フロン
トケーシングおよびリアケーシング(いずれも図示せ
ず)により構成されている。また、ケーシング本体22
は、シリンダブロック収容穴22Aとシリンダ取付穴2
2Bとを有している。ここで、ケーシング本体22のシ
リンダ取付穴22Bには雌ねじ22B1が形成されてい
る。
【0042】23は本実施の形態に用いる傾転アクチュ
エータで、該傾転アクチュエータ23は、第1の実施の
形態による傾転アクチュエータ14とほぼ同様に、筒形
シリンダ24および傾転制御ピストン25等により構成
されている。
【0043】ここで、筒形シリンダ24は軸方向一側の
外周が小径筒部24Aとなり、軸方向他側の外周は大径
筒部24Bとなっている。また、この筒形シリンダ24
は内周側がシリンダ穴24Cとなっている。さらに、筒
形シリンダ24の小径筒部24A外周側には雄ねじ24
A1が形成されている。そして、筒形シリンダ24は、
雄ねじ24A1を雌ねじ22B1に螺合することによりケ
ーシング本体22のシリンダ取付穴22Bに着脱可能に
取付けられている。
【0044】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得
ることができる。特に、本実施の形態では、筒形シリン
ダ24をケーシング本体22のシリンダ取付穴22Bに
螺合して取付ける構成としたので、筒形シリンダ24の
取付時には筒形シリンダ24を回転するだけで該筒形シ
リンダ24をシリンダ取付穴22Bに容易に取付けるこ
とができ、取付時の作業性を高めることができる。
【0045】次に、図7は本発明の第3の実施の形態を
示し、本実施の形態の特徴は、ケーシングのシリンダ取
付穴に止め輪を設け、この止め輪を筒形シリンダの端面
に取付けけることにより筒形シリンダをシリンダ取付穴
内に抜止め状態に保持する構成としたことにある。な
お、本実施の形態の特徴では、前記第1の実施の形態と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
【0046】31は本実施の形態に係るケーシングで、
該ケーシング31は、ケーシング本体32、フロントケ
ーシングおよびリアケーシング(いずれも図示せず)に
より構成されている。また、ケーシング本体32は、シ
リンダブロック収容穴32Aとシリンダ取付穴32Bと
を有し、シリンダ取付穴32Bの開口端側には環状凹溝
32Cが形成されている。
【0047】33は本実施の形態に用いる傾転アクチュ
エータで、該傾転アクチュエータ33は、第1の実施の
形態による傾転アクチュエータ14とほぼ同様に、筒形
シリンダ34および傾転制御ピストン35等により構成
されている。また、筒形シリンダ34は、同一の径をも
った同径筒部34Aと、同径筒部34Aの内周側に設け
られたシリンダ穴34Bとにより構成され、シリンダ穴
34B内には傾転制御ピストン35が挿嵌されている。
【0048】36はケーシング31の環状凹溝32C内
に嵌合して設けられた抜止め具としての止め輪で、該止
め輪36は筒形シリンダ34の同径筒部34A端面に当
接することにより、この筒形シリンダ34をケーシング
31のシリンダ取付穴32B内に抜止め状態に保持する
ものである。
【0049】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得
ることができる。特に、本実施の形態では、筒形シリン
ダ34を止め輪36を用いてシリンダ取付穴32B内に
抜止め状態に保持する構成としたので、筒形シリンダ3
4を軸方向にストレートに伸びる円筒体として形成で
き、筒形シリンダ34の形状を簡略化することができ
る。
【0050】次に、図8は本発明の第4の実施の形態を
示し、本実施の形態の特徴は、筒形シリンダを抜止めね
じを用いてケーシングのシリンダ取付穴に抜止め状態に
保持する構成としたことにある。なお、本実施の形態の
特徴では、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同
一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0051】41は本実施の形態に係るケーシングで、
該ケーシング41は、ケーシング本体42、フロントケ
ーシングおよびリアケーシング(いずれも図示せず)に
より構成されている。また、ケーシング本体42は、シ
リンダブロック収容穴42Aとシリンダ取付穴42Bと
を有している。また、ケーシング本体42にはケーシン
グ本体42の外周側からからシリンダ取付穴42Bに向
けて貫通するねじ穴42Cが設けられている。
【0052】43は本実施の形態に用いる傾転アクチュ
エータで、該傾転アクチュエータ43は、筒形シリンダ
44および傾転制御ピストン45等により構成されてい
る。ここで、筒形シリンダ44は、軸方向一側の外周が
小径筒部44Aとなり、軸方向他側の外周が大径筒部4
4Bとなっている。また、この筒径シリンダ44の内周
側はシリンダ穴44Cとなっている。さらに、小径筒部
44Aの外周側には後述の抜止めねじ46が係合するね
じ係合凹部44A1が形成されている。
【0053】46はケーシング本体42のねじ穴42C
に螺合して設けられた抜止め具としての抜止めねじで、
該抜止めねじ46は筒形シリンダ44のねじ係合凹部4
4A1に嵌合(係合)することにより、筒形シリンダ4
4をケーシング本体42のシリンダ取付穴42B内に抜
止め状態に保持するものである。
【0054】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。特に、本実施の形態では、抜止め
ねじ46を用いて筒形シリンダ44をケーシング本体4
2のシリンダ取付穴42B内に抜止め状態に保持する構
成としたので、抜止めねじ46の締付力を利用すること
により筒形シリンダ44をケーシング本体42のシリン
ダ取付穴42B内に強固に固定することができる。
【0055】なお、各実施の形態では、可変容量型斜板
式液圧回転機として油圧ポンプを例に挙げて説明した
が、本発明はこれに限らず、例えば可変容量型斜板式の
油圧モータ等にも広く適用できる。
【0056】また、ケーシング本体に対する筒形シリン
ダの取付方法は、実施の形態のものに限らず、シリンダ
取付穴に筒形シリンダを単に嵌合するだけのカートリッ
ジ式として構成してもよい。
【0057】また、シリンダ取付穴の内周面と筒形シリ
ンダの外周面とにそれぞれ廻止め用のスプラインを設
け、両者をスプライン結合させてもよい。
【0058】さらに、前記筒形シリンダは銅合金に限る
ことなく、金属材料の内周面に二硫化モリブデンを溶射
した筒形シリンダを用いてもよく、またフッ化樹脂等の
樹脂材料を用いて筒形シリンダを形成してもよい。
【0059】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、斜板を傾転駆動する傾転アクチュエータを、ケー
シングに設けられ該ケーシングとは別の材料によって形
成された筒形シリンダと、筒形シリンダ内に傾転可能に
挿嵌された傾転制御ピストンとにより構成したので、傾
転制御ピストンが筒形シリンダ内を摺動することにより
例え筒形シリンダに摩耗、焼付き等が生じたとしても、
ケーシングと筒形シリンダのうち筒形シリンダのみを交
換すればよく、ケーシング全体を交換する必要をなくす
ことができ、当該液圧回転機の材料コストを低減するこ
とができる。
【0060】また、請求項2の発明は、筒形シリンダを
ケーシングよりも耐摩耗性の優れた材料を用いて形成し
たので、筒形シリンダと傾転制御ピストンとの間に生じ
る摩耗、焼付き等を低減することができ、筒形シリンダ
の耐久性、寿命等を高めることができる。
【0061】また、請求項3の発明は、ケーシングには
斜板と対向した位置にシリンダ取付穴を設け、筒形シリ
ンダは該シリンダ取付穴内に嵌合して取付ける構成とし
たので、筒形シリンダの取付時には筒形シリンダをシリ
ンダ取付穴に嵌合することにより、筒形シリンダをシリ
ンダ取付穴内に位置決めした状態で容易に取付けること
ができ、筒形シリンダの取付性を高めることができる。
【0062】また、請求項4の発明は、筒形シリンダを
締結具を用いてケーシングに着脱可能に固定する構成と
したので、筒形シリンダを締結具を用いてケーシングに
強固に固定できると共に、締結具により筒形シリンダの
取外しを容易に行なうことができる。
【0063】さらに、請求項5の発明は、筒形シリンダ
の外周に雄ねじを形成すると共に、シリンダ取付穴には
雌ねじを形成し、筒形シリンダは雄ねじと雌ねじを螺合
することにより固定する構成としたので、この場合につ
いても、請求項4の発明とほぼ同様に筒形シリンダをシ
リンダ取付穴に対して螺合状態で強固に取付けることが
できる。
【0064】さらに、請求項6の発明は、ケーシングに
は、筒形シリンダを抜止め状態に保持する抜止め具を設
ける構成としたので、筒形シリンダをケーシングに抜止
め状態で安定して取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による可変容量型斜板式の
油圧ポンプを示す縦断面図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた断面図であ
る。
【図3】図1中の傾転アクチュエータ等を拡大して示す
部分拡大断面図である。
【図4】傾転アクチュエータ等を図3中の矢示IV−IV方
向からみた断面図である。
【図5】図2中の筒形シリンダを単体で示す斜視図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施の形態による傾転アクチュ
エータ等を図3と同様位置からみた部分断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態による傾転アクチュ
エータ等を図3と同様位置からみた部分断面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態による傾転アクチュ
エータ等を図3と同様位置からみた部分断面図である。
【符号の説明】
1,21,31,41 ケーシング 2,22,32,42 ケーシング本体 2B,22B,32B,42B シリンダ取付穴 5 回転軸 6 シリンダブロック 7 シリンダ 8 ピストン 9 シュー 12 斜板 14,23,33,43 傾転アクチュエータ 15,24,34,44 筒形シリンダ 16 締結ボルト(締結具) 17,25,35,45 傾転制御ピストン 22B1 雌ねじ 24A1 雄ねじ 36 止め輪(抜止め具) 46 抜止めねじ(抜止め具)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H070 AA01 BB04 BB06 CC07 DD01 DD91 EE15 3H071 AA03 BB01 CC26 DD06 EE03 3H084 AA08 AA16 BB09 CC02 CC58 CC70

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空なケーシングと、該ケーシング内に
    回転可能に設けられた回転軸と、周方向に離間して軸方
    向に延びる複数のシリンダが穿設され前記ケーシング内
    で該回転軸と一体的に回転するシリンダブロックと、該
    シリンダブロックの各シリンダに往復動可能に挿嵌され
    た複数のピストンと、該各ピストンの突出側の端部に装
    着されたシューと、表面側が該各シューを摺動可能に案
    内する平滑面となり、裏面側が前記ケーシングに対して
    傾転可能に支持された斜板と、該斜板を傾転駆動する傾
    転アクチュエータとからなる可変容量型斜板式液圧回転
    機において、 前記傾転アクチュエータは、前記ケーシングに設けられ
    前記ケーシングとは別の材料によって形成された筒形シ
    リンダと、前記斜板を傾転駆動するため該筒形シリンダ
    内に摺動可能に挿嵌された傾転制御ピストンとにより構
    成したことを特徴とする可変容量型斜板式液圧回転機。
  2. 【請求項2】 前記筒形シリンダは前記ケーシングより
    も耐摩耗性の優れた材料を用いて形成してなる請求項1
    に記載の可変容量型斜板式液圧回転機。
  3. 【請求項3】 前記ケーシングには前記斜板と対向した
    位置にシリンダ取付穴を設け、前記筒形シリンダは該シ
    リンダ取付穴内に嵌合して取付ける構成としてなる請求
    項1または2に記載の可変容量型斜板式液圧回転機。
  4. 【請求項4】 前記筒形シリンダは締結具を用いて前記
    ケーシングに着脱可能に固定する構成としてなる請求項
    1,2または3に記載の可変容量型斜板式液圧回転機。
  5. 【請求項5】 前記筒形シリンダの外周には雄ねじを形
    成すると共に、前記シリンダ取付穴には雌ねじを形成
    し、前記筒形シリンダは前記雄ねじと雌ねじを螺合する
    ことにより固定する構成としてなる請求項3に記載の可
    変容量型斜板式液圧回転機。
  6. 【請求項6】 前記ケーシングには、前記筒形シリンダ
    を抜止め状態に保持する抜止め具を設けてなる請求項
    1,2または3に記載の可変容量型斜板式液圧回転機。
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JP4740983B2 (ja) * 2008-06-18 2011-08-03 三菱電機株式会社 燃料供給装置

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