JP2003120295A - 流量制御弁 - Google Patents

流量制御弁

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JP2003120295A JP2001316349A JP2001316349A JP2003120295A JP 2003120295 A JP2003120295 A JP 2003120295A JP 2001316349 A JP2001316349 A JP 2001316349A JP 2001316349 A JP2001316349 A JP 2001316349A JP 2003120295 A JP2003120295 A JP 2003120295A
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重孝 吉川
Isao Takagi
功 高木
Zenichi Shinpo
善一 新保
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Aisan Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ラジエータ流量を制御する第1の弁体とバイパ
ス流量を制御する第2の弁体をステップモータで一体的
に駆動する流量制御弁で、ステップモータの断線故障時
等に、ラジエータ流量を最大にしてエンジンオーバヒー
トを防止する。 【解決手段】流量制御弁1は、水冷式エンジン冷却装置
に使用され、ラジエータからポンプへ戻るラジエータ流
量を制御する第1弁体31及び第1弁座35と、ラジエータ
を介さずにポンプへ戻るバイパス流量を制御する第2弁
体32及び第2弁座36と、両弁体31,32を一体駆動するス
テップモータ24とを備える。第1弁体31を所定付勢力で
開方向へ付勢するスプリング46を設け、ステップモータ
24がトルク低下したとき、スプリング付勢力とモータ推
力との併用により両弁体31,32を一体駆動させ、第1弁
体31で第1弁座35を開弁可能にかつ第2弁体32で第2弁
座36を閉弁可能にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、冷却水を循環さ
せてエンジンを冷却する水冷式の冷却装置に使用され、
冷却水の流量を制御するのに使用される流量制御弁に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のエンジンに設けられる水冷式の冷
却装置は、一般には、エンジンの運転状態に拘わらず、
冷却水をサーモスタットにより80℃程度の一定温度に
調整するものが主流をなしていた。ところが、エンジン
のフリクション低減、燃費の向上、ノッキング性能の向
上及び冷却水温度の過上昇防止等を図るためには、エン
ジンの運転状態(負荷状態や回転速度等)に応じて冷却
度合いを変えることが有効であることが確かめられてき
た。そこで、エンジンの運転状態に応じて冷却度合いを
制御するようにした水冷式の冷却装置が幾つか提案され
ている。
【0003】この種の冷却装置として、例えば、特開平
9−195768号公報に開示されたもの(第1従来
例)がある。この冷却装置は、エンジンから流れ出てラ
ジエータを介してウォータポンプへ戻る冷却水の流量
(ラジエータ流量)を制御するための第1の弁体と、エ
ンジンから流れ出てラジエータを介さずにウォータポン
プへ戻る冷却水の流量(バイパス流量)を制御する第2
の弁体と、第1及び第2の弁体を一体的に駆動する電磁
アクチュエータとを含む流量制御弁を備えている。この
流量制御弁の電磁アクチュエータは、電磁コイルに通電
することにより、磁性材製のシャフトを吸引してスプリ
ングのばね力に抗して下方へ変位させ、電磁コイルに対
する通電を遮断することにより、シャフトをスプリング
のばね力により上方へ変位させるものである。このシャ
フトの変位に伴い第1及び第2の弁体を一体的に駆動さ
せるようになっている。
【0004】一方、冷却装置には限らずエンジンの各部
で使用される流量制御弁として、例えば、特開平8−4
632号公報に開示されたもの(第2従来例)がある。
この流量制御弁は、所定の流体流量を制御するバルブ
(弁体)と、その弁体を閉方向へ付勢するスプリングと
を備え、弁体を駆動するための電磁アクチュエータとし
てステップモータが使用されている。この流量制御弁で
は、ステップモータのコイルが所定の推力を発生しなく
なったときに、スプリングの付勢力とコイルの推力との
併用により弁体の閉弁を可能にしている。
【0005】従って、第1従来例と第2従来例の組み合
わせにより、第1従来例の流量制御弁の電磁アクチュエ
ータにステップモータを使用し、スプリングの付勢力と
ステップモータの推力との併用により第1及び第2の弁
体の閉弁を可能にすることも考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記第1従
来例と第2従来例との組み合わせによる流量制御弁で
は、ステップモータのコイル線に断線故障等が生じる
と、第1の弁体が閉弁されてしまい、開弁することがで
きないことから、ラジエータ流量が不足する事態を招
き、エンジンにオーバーヒートが生じるおそれがある。
【0007】そこで、この発明は上記の事情に鑑みてな
されたものであって、その目的は、ラジエータ流量を制
御する第1の弁体及び第1の弁座と、バイパス流量を制
御する第2の弁体及び第2の弁座を備え、第1及び第2
の弁体をステップモータにより一体的に駆動することを
前提にして、ステップモータのコイル線に断線故障等が
生じたときに、ラジエータ流量を最大にしてエンジンの
オーバヒートを未然に防止することを可能にした流量制
御弁を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、冷却水を循環させてエン
ジンを冷却する水冷式の冷却装置に使用され、エンジン
から流れ出てラジエータを介してウォータポンプへ戻る
ラジエータ流量を制御するための第1の弁体及び第1の
弁座と、エンジンから流れ出てラジエータを介さずにウ
ォータポンプへ戻るバイパス流量を制御する第2の弁体
及び第2の弁座と、第1及び第2の弁体を一体的に駆動
するためのステップモータとを備えた流量制御弁におい
て、第1の弁体を所定の付勢力で開弁方向へ付勢するた
めのバックスプリングを設け、ステップモータのトルク
が低下したとき、バックスプリングの付勢力とステップ
モータの推力との併用により第1及び第2の弁体を一体
的に駆動させて、第1の弁体で第1の弁座を開弁可能
に、かつ第2の弁体で第2の弁座を閉弁可能にすること
を趣旨とする。
【0009】上記発明の構成によれば、ステップモータ
のコイル線に断線故障等が生じてステップモータのトル
クが低下したとき、バックスプリングが第1の弁体で第
1の弁座を開弁方向へ付勢することから、その付勢力が
ステップモータにも作用してステップモータにバックス
プリングの付勢力と同一方向の推力が得られる。そし
て、バックスプリングの付勢力とステップモータの推力
との併用により第1の弁体及び第2の弁体が一体的に駆
動され、第1の弁体で第1の弁座が開弁され、かつ、第
2の弁体で第2の弁座が閉弁されて、ラジエータ流量が
確保される。
【0010】上記目的を達成するために、請求項2に記
載の発明は、冷却水を循環させてエンジンを冷却する水
冷式の冷却装置に使用され、エンジンから流れ出てラジ
エータを介してウォータポンプへ戻るラジエータ流量を
制御するための第1の弁体及び第1の弁座と、エンジン
から流れ出てラジエータを介さずにウォータポンプへ戻
るバイパス流量を制御する第1の弁体、第2の弁体及び
第2の弁座と、第1及び第2の弁体を一体的に駆動する
ためのステップモータとを備えた流量制御弁において、
第1の弁体を所定の付勢力で開弁方向へ付勢するための
バックスプリングを設け、ステップモータのトルクが低
下したとき、バックスプリングの付勢力とステップモー
タの推力との併用により第1及び第2の弁体を一体的に
駆動させて、第1の弁体で第1の弁座を開弁可能に、か
つ第1の弁体で第2の弁座を閉弁可能にすることを趣旨
とする。
【0011】上記発明の構成によれば、ステップモータ
のコイル線に断線故障等が生じてステップモータのトル
クが低下したとき、バックスプリングが第1の弁体で第
1の弁座を開く方向へ付勢することから、その付勢力が
ステップモータにも作用してステップモータにバックス
プリングの付勢力と同一方向の推力が得られる。そし
て、バックスプリングの付勢力とステップモータの推力
との併用により第1の弁体及び第2の弁体が一体的に駆
動され、第1の弁体で第1の弁座が開弁され、かつ、第
1の弁体で第2の弁座が閉弁されて、ラジエータ流量が
確保される。
【0012】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]以下、本発
明の流量制御弁を具体化した第1の実施の形態を図面を
参照して詳細に説明する。
【0013】図1には、本実施の形態の流量制御弁1の
側面図を、図2には、同じく流量制御弁1の平面図を、
図3には、図2のA−A線に沿った断面図をそれぞれ示
す。
【0014】この流量制御弁1は、車両用エンジンの冷
却装置に組み込まれて、冷却水の流量を制御するために
使用されるものである。図4には、冷却装置の概略構成
図を示す。図4において、エンジン2には、ウォータジ
ャケット等を含む冷却水通路3が設けられる。流量制御
弁1の出口側は、ポンプ通路4を介してウォータポンプ
(W/P)5に接続される。ウォータポンプ5は冷却水
通路3の入口側に接続される。冷却水通路3の出口側
は、ラジエータ通路6、バイパス通路7及びヒータ通路
8にそれぞれ接続される。ラジエータ通路6は、ラジエ
ータ9を介して流量制御弁1に接続される。バイパス通
路7は、ラジエータ9を介さずに流量制御弁1に直接接
続される。ヒータ通路8は、ヒータ10を介してポンプ
通路4に接続される。
【0015】従って、流量制御弁1が開いた状態で、エ
ンジン2の運転に連動してウォータポンプ5が作動する
ことにより、同ポンプ5から冷却水が吐出され、その冷
却水が冷却水通路3へ流れる。そして、冷却水通路3の
出口側から流れ出る冷却水の一部が、ラジエータ通路6
及びラジエータ9を経由して流量制御弁1に流れる。
又、冷却水通路3の出口側から流れ出る冷却水の一部
は、バイパス通路7を経由して流量制御弁1に流れる。
そして、ラジエータ通路6から流量制御弁1に流れるラ
ジエータ流量と、バイパス通路7から流量制御弁1に流
れるバイパス流量とが、共に流量制御弁1で調整され、
ポンプ通路4を通じてウォータポンプ5へ送られて再び
冷却水通路3へと吐出される。この冷却水の循環によ
り、エンジン2が冷却される。一方、冷却水通路3の出
口側から流れ出た冷却水の一部は、ヒータ通路8、ヒー
タ10及びポンプ通路4を経由してウォータポンプ5へ
送られて再び冷却水通路3へと吐出される。この冷却水
の循環に伴いヒータ−10が放熱によって機能する。
【0016】図4に示すように、流量制御弁1は、エン
ジン2を制御するための電子制御装置(ECU)11に
接続される。流量制御弁1は、エンジン2の運転状態に
応じてエンジン2の冷却度合いを調整するために、この
ECU11により制御される。流量制御弁1の制御を実
行するために、ECU11には、図示しない各種センサ
からエンジン回転速度、吸気圧、エンジン出口水温(冷
却水通路3の出口における冷却水温)及びラジエータ出
口水温(ラジエータ9の出口における冷却水温)等の信
号が取り込まれる。ECU11は、これらの信号に基づ
き、エンジン2の運転状態に応じて流量制御弁1を制御
することになる。
【0017】図1に示すように、流量制御弁1は、エン
ジン2のブロックに形成されたサーモスタットハウジン
グ21に組み付けられる。このハウジング21には、ウ
ォータポンプ5に通じるポンプ通路4と、バイパス通路
7が連通する。このハウジング21は、通常は、周知の
サーモスタットが設けられるものであるが、ここでは、
流量制御弁1を装着するために使用される。
【0018】図1,2に示すように、流量制御弁1は、
第1のボディ22と、第2のボディ23と、ステップモ
ータ24との三つの部分で構成される。第1のボディ2
2と第2のボディ23は、ともにネジ25によりエンジ
ン2に固定される。第1のボディ22とエンジン2との
間には、シールリング26が設けられる。ステップモー
タ24は、ネジ27により第1のボディ22に固定され
る。第1のボディ22には、ラジエータ通路6に接続さ
れる継手管28が突設される。ステップモータ24と第
1のボディ22との間には、開弁ステップ調整用のシム
29が挟み込まれる。ステップモータ24には、配線用
のコネクタ30が設けられる。
【0019】流量制御弁1の断面構造を図3を参照して
説明する。流量制御弁1は、エンジン2の冷却水通路3
から流れ出てラジエータ通路6及びラジエータ9等を介
してウォータポンプ5へ戻るラジエータ流量と、同じく
冷却水通路3から流れ出てラジエータ9を介さずにウォ
ータポンプ5へ戻るバイパス流量とを制御するものであ
る。そのために、流量制御弁1は、ラジエータ流量を制
御するための第1の弁体31及び第1の弁座35と、バ
イパス流量を制御するための第2の弁体32及び第2の
弁座36とを備え、第1及び第2の弁体31,32をス
テップモータ24により一体的に駆動するように構成さ
れる。
【0020】図3において、第2のボディ23は筒状を
なし、その下部には、バイパス通路7に通じるバイパス
ポート33が設けられ、上部には、ポンプ通路4に通じ
るポンプポート34が設けられる。第2のボディ23に
は、ポンプポート34の上側及び下側に対応して上記し
た第1の弁座35と第2の弁座36が設けられる。第1
の弁座35は、第1の弁体31に対応するものであり、
第2の弁座36は、第2の弁体32に対応するものであ
る。バイパスポート33は、第2の弁座36の弁孔36
aを介してポンプポート34に連通可能である。第2の
ボディ23の下端には、バイパス通路7と、サーモスタ
ットハウジング21との間をシールするシールリング3
7が設けられる。第1のボディ22は、隔壁38により
上下の部屋39,40に区画される。下側の部屋40
は、継手管28の内部のラジエータポート41に通じ
る。ラジエータポート41は、第1の弁座35の弁孔3
5aを介してポンプポート34に連通可能である。
【0021】第1及び第2の弁体31,32は、一本の
弁軸42上に固定される。この弁軸42は、隔壁38と
第2のボディ23のボス部43に対し、軸受44,45
を介してスラスト方向(図3における上下方向)へ移動
可能に支持される。第1の弁体31は、弁軸42上に組
み付けられる管状体をなし、上部に位置する計量部31
aと、下部に位置する最大流量規制部31bとにより構
成される。この計量部31aが第1の弁座35に整合す
るようになっている。第1の弁体31が弁軸42と一体
に上下に移動することにより、同弁体31と第1の弁座
35との隙間により定義されるラジエータ側開度が変え
られる。図3には、ラジエータ側開度が全開となる状態
が示される。この状態から、第1の弁体31が下方へ移
動することにより、ラジエータ側開度が全開から全閉へ
向かって小さくなる。第1の弁体31の下側に位置する
第2の弁体32は、第1の弁体31の計量部31aとほ
ぼ同径な筒状体をなし、その上下に位置する一対の計量
部32a,32bと、中間に位置する最大流量規制部3
2cとにより構成される。これら上下の計量部32a,
32bが第2の弁座36に整合するようになっている。
この第2の弁体32が弁軸42及び第1の弁体31と一
体に上下に移動することにより、同弁体32の両計量部
32a,32bと、第2の弁座36との隙間により定義
されるバイパス側開度が変えられる。図3には、下側の
計量部32bにより第2の弁座36が閉じられた状態が
示される。この状態から、第2の弁体32が下方へ移動
することにより、下側の計量部32bが第2の弁座36
から徐々に離れ、最大流量規制部32cを通過して上側
の計量部32aが同弁座36に徐々に近付く。従って、
バイパス側開度は、全閉状態から全開状態へ向かって開
き再び全閉状態に戻ることになる。
【0022】図3に示すように、第2の弁体32には、
ボス部43との間にバックスプリング46が設けられ
る。このバックスプリング46は、第2の弁体32を第
1の弁体31と共に所定の付勢力で押圧することによ
り、第1の弁体31を開弁方向へ付勢するためのもので
ある。この実施の形態で、バックスプリング46の付勢
力は、ステップモータ24の出力トルク(推力)との関
係から最小限の大きさに設定される。
【0023】この他、第1のボディ22と第2のボディ
23との間は、Oリング47によりシールされる。第1
のボディ22には、隔壁38と弁軸42との間をシール
するためのシール部材48が設けられる。このシール部
材48により、第1のボディ22の下側の部屋40を流
れる冷却水が、ステップモータ24に通じる上側の部屋
39に浸入しないようになっている。
【0024】次に、ステップモータ24とそれに関連し
た構造について説明する。ステップモータ24は、2つ
のステータ51a,51bと、その内周に配置されたロ
ータ52とを備える。ステータ51a,51bは、それ
ぞれ上下から互い違いに形成された三角歯状のコア53
と、そのコア53の内周に配置されたボビン54に巻か
れた巻き方向の異なる2つのコイル55,55とを含
む。2つのコイル55,55のうち、いずれに通電する
かによってコア53の磁極の方向が変えられる。2つの
ステータ51a,51bは、そのコア53の位置をずら
して重ねて固定される。
【0025】このステップモータ24の等価回路を図5
に示す。一方のステータ51aには、S2相及びS4相
が設けられ、他方のステータ51bにはS1相及びS3
相が設けられる。ここで、S2相とS3相が互いに同じ
方向に巻かれ、S1相とS4相が互いに同じ方向に巻か
れる。S1相〜S4相の端子と、コモン端子Bとは、コ
ネクタ30の内部に設けられる。
【0026】ここで、ロータ52は、マグネットにより
構成され、マグネットの外周はN極とS極に交互に着磁
されている。図3に示すように、ロータ52の中心に
は、中心軸56がロータ52と一体回転可能に設けられ
る。この中心軸56の下部外周には、雄ネジ56aが形
成される。この中心軸56の下部には、ガイド57が装
着される。ガイド57には、中心軸56の雄ネジ56a
に噛み合う雌ネジ57aが形成される。このような構成
により、ロータ52の回転が中心軸56を介してガイド
57のスラスト方向の移動に変換されるようになってい
る。
【0027】ガイド57は、ジョイント58を介して弁
軸42に連結される。ガイド57とジョイント58との
間には、リリーフスプリング59が設けられる。図6に
は、流量制御弁1からステップモータ24を取り外した
状態を平面図に示す。ジョイント58の上端はコ字型の
部分が向かい合った形状をなしている。このジョイント
58に嵌め合わされるステップモータ24の端面側を、
図7に示す。ステップモータ24のガイド57は、その
下面が略長方形状をなす。このガイド57をジョイント
58に対して切り欠きに合わせて重ね合わせ、リリーフ
スプリング59を押し縮めた状態でステップモータ24
を全体的に回動させることにより、図8に示すように、
ガイド57とジョイント58とが互いに嵌め合わされ
る。図8は、図3のB−B線に沿った断面図を示してい
る。
【0028】次に、ステップモータ24の動作について
説明する。図9には、ステップモータ24の動作シーケ
ンスを示し、その動作シーケンスに対応した各ステータ
51a,51bの励磁状態と、ロータ52の位置との関
係を図10(a)〜(d)に展開して模式的に示す。
【0029】図9に示すように、励磁順では、S1相
とS2相がONされるので、図10(a)に示すよう
に、ステータ51a,51bは互いに逆向きに励磁され
る。ここで、ロータ52のN極が最も近くにあるため、
両ステータ51a,51bが共にS極となる位置に引き
寄せられる。
【0030】更に、励磁順では、S2相とS3相がO
Nされるので、図10(b)に示すように、ステータ5
1bの磁極が反転され、ロータ52が両ステータ51
a,51bが共にS極となる位置に引き寄せられる。
【0031】更に、励磁順では、3相とS4相がON
されるので、図10(c)に示すように、ステータ51
aの磁極が反転され、ロータ52が両ステータ51a,
51bが共にS極となる位置に引き寄せられる。
【0032】更に、励磁順では、S4相とS1相がO
Nされるので、図10(d)に示すように、ステータ5
1bの磁極が反転され、ロータ52が両ステータ51
a,51bが共にS極となる位置に引き寄せられる。
【0033】そして、励磁順では、S1相とS2相が
ONされるので、図10(a)に示すように、ステータ
51aの磁極が反転され、ロータ52が両ステータ51
a,51bが共にS極となる位置に引き寄せられる。
【0034】従って、両ステータ51a,51bが、各
励磁順〜の順あるいは励磁順〜の順に励磁され
ることにより、ロータ52がモータステップ数に対応し
た角度だけ正転あるいは逆転し、その回転が中心軸5
6、ガイド57及びジョイント58を介して弁軸42の
スラスト方向の移動に変換される。ロータ52の回転方
向及び回転角と、弁軸42の移動方向及び移動距離と
は、1対1に対応するので、モータステップ数を制御す
ることにより、第1及び第2の弁体31,32を一体的
に移動させ、ラジエータ側開度及びバイパス側開度を変
えることができる。ここでは、図9の励磁順〜の方
向をモータステップ数の増加方向とし、これに応じてロ
ータ52が正転するものとする。そして、モータステッ
プ数の増加に従い弁軸42が上方向へ移動するので、第
1の弁体31で第1の弁座35が開いてラジエータ側開
度が増大すると共に、第2の弁体32で第2の弁座36
が開閉されてバイパス側開度が増減する。又、図9の励
磁順〜の方向をモータステップ数の減少方向とし、
これに応じてロータ52が逆転する。そして、モータス
テップ数の減少に従い弁軸42が下方向へ移動するの
で、第1の弁体31で第1の弁座35が閉じてラジエー
タ側開度が減少すると共に、第2の弁体32で第2の弁
座36が開閉されてバイパス側開度が増減する。
【0035】図11に、この流量制御弁1の流量特性を
グラフに示す。このグラフは、横軸にステップモータ2
4のモータステップ数を、縦軸に冷却水の流量をそれぞ
れ示す。このグラフからも明らかなように、ラジエータ
流量は、モータステップ数が増大するにつれて徐々に増
えるが、バイパス流量は、モータステップ数が増大する
に連れてあるピークをもって増減することが分かる。
【0036】ところで、このステップモータ24に断線
等の異常が発生すると、ステータ51a,51bが適正
に励磁されなくなり、ステップモータ24の出力トルク
が低下する。例えば、S2相に断線が発生した場合、図
10(a)(b)に示すように、励磁順及びで励磁
される予定のS2相が通電されなくなり、ステータ51
aが励磁されなくなる。このため、図12(a)に示す
ように、励磁順では、ロータ52がステータ51bの
S極の中央に引き寄せられる。次に、励磁順では、ス
テータ51bの磁極が変化するが、ロータ52はその両
側のS極から等距離の位置にあるので、左右どちらへも
回転できる状態となる。
【0037】このとき、バックスプリング46の付勢力
が弁軸42を上方へ押圧するように働くので、ガイド5
7が上方へ押圧され、ガイド57と中心軸56との関係
から、ロータ52には正転方向の回転力が与えられる。
ここで、ステータ51bがロータ52を引き寄せる磁力
は正転方向と逆転方向で均衡しているので、このわずか
な回転力によって、ロータ52は、正転方向のS極へ引
き寄せられることになる。この引き寄せ力は推力に相当
する。すなわち、ステップモータ24の異常時には、バ
ックスプリング46の付勢力と、その付勢力によってス
テップモータ24で発生する推力との協働により、ロー
タ52の回転が許容される。これにより、弁軸42と共
に第1及び第2の弁体31,32が上方へ移動し、図1
1に示すようにラジエータ流量が最大となるまで、第1
の弁体31で第1の弁座35が全開まで開かれる。
【0038】以上説明したように、この実施の形態の流
量制御弁1によれば、ステップモータ24のコイル55
に断線故障等が生じてステップモータ24の出力トルク
が低下したとき、バックスプリング46が第1の弁体3
1で第1の弁座35を全開方向へ付勢することから、そ
の付勢力が弁軸42、ジョイント58及びガイド57を
介してステップモータ24に作用する。そして、ステッ
プモータ24のロータ52に正転方向の付勢力が与えら
れ、その付勢力と同一方向の推力がステップモータ24
で得られる。そして、これらバックスプリング46の付
勢力とステップモータ24の推力との併用により、第1
弁体31及び第2弁体32が一体的に駆動され、第1の
弁体31で第1の弁座35が開弁され、かつ、第2の弁
体32で第2の弁座36が閉弁されて、ラジエータ流量
が最大限に確保される。従って、ステップモータ24の
コイル55に断線故障等が生じたときでも、ラジエータ
流量を最大にすることができ、エンジン2を最大限に冷
却することができ、これによってエンジン2のオーバヒ
ートを未然に防止することができる。
【0039】ところで、この流量制御弁1において、ス
テップモータ24が正常に機能する場合には、同モータ
24を正転させる力により第1の弁体31で第1の弁座
35を全開させる方向へ両弁体31,32を移動させる
ことができる。従って、バックスプリング46に要求さ
れる付勢力は、両弁体31,32のがたつきを防止でき
る程度のものであればよく、かつ、ステップモータ24
の異常時に、ステータ51a,51bの一方で発生する
少ない磁力によりロータ52を正転方向へ回転させる契
機となり得る大きさのものであればよいことになる。
【0040】[第2の実施の形態]次に、この発明の流
量制御弁を具体化した第2の実施の形態を図面を参照し
て詳細に説明する。尚、以下の説明において、前記第1
の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を付
して説明を省略するものとする。
【0041】図13に、本実施の形態の流量制御弁70
の側面図を、図14に、同じく流量制御弁70の平面図
を、図15に、図14のC−C線に沿った断面図を、図
16に、図14のD−D線に沿った断面図をそれぞれ示
す。
【0042】この流量制御弁70は、流量制御弁1と同
様に、図4に示す冷却装置で使用されるものである。第
1の実施の形態の流量制御弁1は、エンジン2のブロッ
クのサーモスタットハウジング21に組み込まれるもの
であったのに対し、本実施の形態の流量制御弁70は、
サーモスタットハウジング21ではなくエンジン2のブ
ロック等に対して外付けされるものである。
【0043】図13,14に示すように、流量制御弁7
0は、第1のボディ71と、第2のボディ72と、ステ
ップモータ24との三つの部分で構成される。第1のボ
ディ71と第2のボディ72は、ネジ73により互いに
連結される。ステップモータ24は、ネジ74により第
1のボディ71に固定される。第1のボディ71には、
バイパス通路7に接続される第1の継手管75と、ヒー
タ通路8に接続される第2の継手管76が突設される。
又。第2のボディ72には、ラジエータ通路6に接続さ
れる第3の継手管77が突設される。第2のボディ72
には、エンジン2のブロック等に外付けするためのネジ
孔78が設けられる。
【0044】流量制御弁70の断面構造を図15,16
を参照して説明する。流量制御弁70は、ラジエータ通
路6からのラジエータ流量を制御するための第1の弁体
81及び第1の弁座86と、バイパス通路7からのバイ
パス流量を制御するための第1の弁体81、第2の弁体
82及び第2の弁座88とを備え、第1及び第2の弁体
81,82をステップモータ24により一体的に駆動す
るように構成される。
【0045】図15に示すように、第2のボディ72の
下部には、ラジエータ通路6に連通するラジエータポー
ト83が設けられる。第2のボディ72の上部には、部
屋84が設けられる。図16に示すように、第2のボデ
ィ72には、ポンプ通路4に通じるポンプポート85が
設けられる。ポンプポート85は、部屋84に連通す
る。第2のボディ72において、ラジエータポート83
と部屋84との間に、第1の弁体81に対応する第1の
弁座86が設けられる。ラジエータポート83は、第1
の弁座86の弁孔86aを通じて部屋84及びポンプポ
ート85に連通可能である。第1のボディ71の下部に
は、第1の継手管75に連通する部屋87が設けられ
る。この部屋87の下端には、第2の弁体82に対応す
る第2の弁座88が設けられる。第2のボディ72の部
屋84は、第2の弁座88の弁孔88aを介して第1の
ボディ71の部屋87及びポンプポート85に連通可能
である。第1のボディ71は、隔壁38により下側の部
屋87と、その上側の部屋39とに区画される。
【0046】第1及び第2の弁体81,82を固定した
弁軸42は、隔壁38と第2のボディ72のボス部43
に対し、軸受44,45を介してスラスト方向(図1
5,16における上下方向)へ移動可能に支持される。
第1の弁体81は、笠形状に形成される。その下部には
最大流量規制部81aが形成される。この弁体81の下
側が第1の弁座86に整合し、この弁体81の上側が第
2の弁座88に整合するようになっている。第1の弁体
81が弁軸42と一体に上下に移動することにより、同
弁体81と第1の弁座86との隙間により定義されるラ
ジエータ側開度が変えられる。図15,16には、ラジ
エータ側開度が全開となる状態が示される。この状態か
ら、第1の弁体81が下方へ移動することにより、ラジ
エータ側開度が全開から全閉へ向かって小さくなる。第
1の弁体81の上側に位置する第2の弁体82は、第1
の弁体81とほぼ同径な笠形状をなし、その下面がテー
パをなしている。その下部には最大流量規制部82aが
形成される。この弁体82のテーパ面が第2の弁座88
に整合するようになっている。この第2の弁体82が弁
軸42及び第1の弁体81と一体に上下に移動すること
により、両弁体81,82と、第2の弁座88との隙間
により定義されるバイパス側開度が変えられる。図1
5,16には、第1の弁体81により第2の弁座88が
閉じられた状態が示される。この状態から、両弁体8
1,82が下方へ移動することにより、第1の弁体81
が第2の弁座88から徐々に離れ、その一方で、第2の
弁体82が同弁座88に徐々に近付く。従って、バイパ
ス側開度は、全閉状態から全開状態へ開き再び全閉状態
に戻ることになる。図17に、この流量制御弁70の流
量特性をグラフに示す。
【0047】図15,16に示すように、第1の弁体8
1には、ボス部43との間にバックスプリング46が設
けられる。このバックスプリング46は、第1の弁体8
1を第2の弁体82と共に所定の付勢力で押圧すること
により、第1の弁体81で第1の弁座86を開弁方向へ
付勢するためのものである。この実施の形態でも、バッ
クスプリング46の付勢力は、ステップモータ24の持
つ推力との関係から最小限の大きさに設定される。
【0048】尚、第1のボディ71の上側の部屋39に
収容されるジョイント58と弁軸42との関係、ジョイ
ント58とその上のガイド57等との関係、並びにステ
ップモータ24の構造は、第1の実施の形態の流量制御
弁1と同じであるので、ここでは説明を省略する。
【0049】この実施の形態の流量制御弁70において
も、ステップモータ24に断線等の異常が発生すると、
ステータ51a,51bが適正に励磁されなくなって駆
動トルクが低下して、冷却水の流量を適正に制御ができ
なくなる。バックスプリング46の付勢力が弁軸42を
上方へ押圧するように常に作用しており、ガイド57が
上方へ押圧され、ガイド57と中心軸56を介してロー
タ52に正転方向の回転力が加わる。ここで、この回転
力により、ステップモータ24にこの回転力と同一方向
の推力が発生し、バックスプリング46の付勢力と、E
CU11がステップモータ24の断線を検出したときの
ステップモータ24の第1の弁体81の全開方向への推
力との協働により、ロータ52の回転が許容となる。こ
れにより、弁軸42と共に第1及び第2の弁体81,8
2が上方へ容易に移動し、図17に示すようにラジエー
タ流量が最大となるまで、ECU11が駆動信号を発し
て第1の弁体81を全開にする。
【0050】以上説明したように、この実施の形態の流
量制御弁70によっても、第1の実施の形態の流量制御
弁1と同様、ステップモータ24のコイル55に断線故
障等が生じてステップモータ24の出力トルクが低下す
ると、バックスプリング46が第1弁体81を全開方向
へ付勢し、その付勢力によりステップモータ24に全開
方向の推力が得られる。そして、これらバックスプリン
グ46の付勢力とステップモータ24の低下した推力と
の併用により、第1及び第2の弁体81,82が一体的
に駆動され、第1の弁体81で第1の弁座86が開弁さ
れ、かつ、第1の弁体81で第2の弁座88が閉弁され
て、ラジエータ流量が最大限に確保される。このため、
ステップモータ24のコイル55に断線故障等が生じた
ときでも、ラジエータ流量を最大にすることができ、エ
ンジン2を最大限に冷却することができ、これによって
エンジン2のオーバヒートを未然に防止することができ
る。
【0051】尚、この発明は前記各実施の形態に限定さ
れるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範
囲で、構成の一部を適宜に変更して実施することもでき
る。
【0052】
【発明の効果】請求項1に記載の発明の構成によれば、
第1の弁体を所定の付勢力で開弁方向へ付勢するための
バックスプリングを設け、ステップモータのトルクが低
下したとき、バックスプリングの付勢力とステップモー
タの推力との併用により第1及び第2の弁体を一体的に
駆動させて、第1の弁体で第1の弁座を開弁可能に、か
つ第2の弁体で第2の弁座を閉弁可能にしているので、
ステップモータに断線故障等が生じたときでも、ラジエ
ータ流量を最大にすることができ、エンジンを最大限に
冷却することができ、これによってエンジンのオーバヒ
ートを未然に防止することができる。
【0053】請求項2に記載の発明の構成によれば、第
1の弁体を所定の付勢力で開弁方向へ付勢するためのバ
ックスプリングを設け、ステップモータのトルクが低下
したとき、バックスプリングの付勢力とステップモータ
の推力との併用により第1及び第2の弁体を一体的に駆
動させて、第1の弁体で第1の弁座を開弁可能に、かつ
第1の弁体で第2の弁座を閉弁可能にしているので、ス
テップモータに断線故障等が生じたときでも、ラジエー
タ流量を最大にすることができ、エンジンを最大限に冷
却することができ、これによってエンジンのオーバヒー
トを未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係り、流量制御弁を示す側
面図である。
【図2】流量制御弁を示す平面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】エンジン冷却装置を示す概略構成図である。
【図5】ステップモータの等価回路図である。
【図6】ステップモータを取り外した状態の流量制御弁
を示す平面図である。
【図7】ステップモータの底面図である。
【図8】図3のB−B線断面図である。
【図9】ステップモータの動作シーケンスを示す説明図
である。
【図10】(a)〜(d)は、ステップモータの動作を
示す説明図である。
【図11】流量制御弁の流量特性図である。
【図12】(a),(b)は、ステップモータの異常時
の動作を示す説明図である。
【図13】第2の実施の形態に係り、流量制御弁を示す
側面図である。
【図14】流量制御弁を示す平面図である。
【図15】図14のC−C線断面図である。
【図16】図14のD−D線断面図である。
【図17】流量制御弁の流量特性図である。
【符号の説明】
1 流量制御弁 2 エンジン 5 ウォータポンプ 9 ラジエータ 24 ステップモータ 31 第1弁体 32 第2弁体 35 第1の弁座 36 第2の弁座 46 バックスプリング 70 流量制御弁 81 第1弁体 82 第2弁体 86 第1の弁座 88 第2の弁座
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 広久 愛知県大府市共和町一丁目1番地の1 愛 三工業株式会社内 (72)発明者 山本 大介 愛知県大府市共和町一丁目1番地の1 愛 三工業株式会社内 (72)発明者 吉川 重孝 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 高木 功 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 新保 善一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3H062 AA02 AA15 CC02 DD01 DD11 EE06 HH03 HH07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却水を循環させてエンジンを冷却する
    水冷式の冷却装置に使用され、前記エンジンから流れ出
    てラジエータを介してウォータポンプへ戻るラジエータ
    流量を制御するための第1の弁体及び第1の弁座と、前
    記エンジンから流れ出て前記ラジエータを介さずに前記
    ウォータポンプへ戻るバイパス流量を制御する第2の弁
    体及び第2の弁座と、前記第1及び第2の弁体を一体的
    に駆動するためのステップモータとを備えた流量制御弁
    において、 前記第1の弁体を所定の付勢力で開弁方向へ付勢するた
    めのバックスプリングを設け、前記ステップモータのト
    ルクが低下したとき、前記バックスプリングの付勢力と
    前記ステップモータの推力との併用により前記第1及び
    第2の弁体を一体的に駆動させて、前記第1の弁体で前
    記第1の弁座を開弁可能に、かつ前記第2の弁体で前記
    第2の弁座を閉弁可能にすることを特徴とする流量制御
    弁。
  2. 【請求項2】 冷却水を循環させてエンジンを冷却する
    水冷式の冷却装置に使用され、前記エンジンから流れ出
    てラジエータを介してウォータポンプへ戻るラジエータ
    流量を制御するための第1の弁体及び第1の弁座と、前
    記エンジンから流れ出て前記ラジエータを介さずに前記
    ウォータポンプへ戻るバイパス流量を制御する前記第1
    の弁体、第2の弁体及び第2の弁座と、前記第1及び第
    2の弁体を一体的に駆動するためのステップモータとを
    備えた流量制御弁において、 前記第1の弁体を所定の付勢力で開弁方向へ付勢するた
    めのバックスプリングを設け、前記ステップモータのト
    ルクが低下したとき、前記バックスプリングの付勢力と
    前記ステップモータの推力との併用により前記第1及び
    第2の弁体を一体的に駆動させて、前記第1の弁体で前
    記第1の弁座を開弁可能に、かつ前記第1の弁体で前記
    第2の弁座を閉弁可能にすることを特徴とする流量制御
    弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8973537B2 (en) 2012-12-27 2015-03-10 Hyundai Motor Company Engine having thermostat and system thereof

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JP2013092250A (ja) * 2011-10-07 2013-05-16 Denso Corp バルブ装置
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