JP2003120154A - シートシャッターの安全装置 - Google Patents
シートシャッターの安全装置Info
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- JP2003120154A JP2003120154A JP2001313428A JP2001313428A JP2003120154A JP 2003120154 A JP2003120154 A JP 2003120154A JP 2001313428 A JP2001313428 A JP 2001313428A JP 2001313428 A JP2001313428 A JP 2001313428A JP 2003120154 A JP2003120154 A JP 2003120154A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】人や物などの障害物に衝突したときに、緊急停
止させることができるシートシャッターの安全装置を提
供する。 【解決手段】衝突報知機構50は、下降するシート5の
下端が障害物Mに接触して、スカート部5aが撓んで主
バラスト5bと副バラスト5cとの間の間隔が狭くなる
と、駆動ロッド52が相対的に上昇して報知盤51を、
水平状態から垂直状態に向かって回動させる。衝突報知
機構50の上方に位置する衝突検知器11は、報知盤5
1の反射鏡に向けて光ビームを投光すると共に、その反
射光を受光する。報知盤51が垂直方向に向かって回動
することで、反射光が大幅に減衰もしくは途絶えるの
で、それを衝突検知器11が検知して、制御盤に向けて
衝突検出信号を出力し、この制御盤が、モータに対して
シート下降停止信号を送る。
止させることができるシートシャッターの安全装置を提
供する。 【解決手段】衝突報知機構50は、下降するシート5の
下端が障害物Mに接触して、スカート部5aが撓んで主
バラスト5bと副バラスト5cとの間の間隔が狭くなる
と、駆動ロッド52が相対的に上昇して報知盤51を、
水平状態から垂直状態に向かって回動させる。衝突報知
機構50の上方に位置する衝突検知器11は、報知盤5
1の反射鏡に向けて光ビームを投光すると共に、その反
射光を受光する。報知盤51が垂直方向に向かって回動
することで、反射光が大幅に減衰もしくは途絶えるの
で、それを衝突検知器11が検知して、制御盤に向けて
衝突検出信号を出力し、この制御盤が、モータに対して
シート下降停止信号を送る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートシャッター
の安全装置に関する。
の安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工場や倉庫等の出入口や間仕切りの通用
口には、ごく一般的な開閉扉をはじめとして、カーテン
式や引戸式の開閉扉または金属製シャッターやシートシ
ャッターなどが用いられている。
口には、ごく一般的な開閉扉をはじめとして、カーテン
式や引戸式の開閉扉または金属製シャッターやシートシ
ャッターなどが用いられている。
【0003】一方、近年の工場や倉庫等においては、作
業環境の改善や、製品および貯蔵品の品質管理の観点か
ら、温度および空気清浄度を制御する空調の適用が推進
され、それに伴って、出入口や通用口等の開閉部での遮
閉機能の向上が求められようになっている。
業環境の改善や、製品および貯蔵品の品質管理の観点か
ら、温度および空気清浄度を制御する空調の適用が推進
され、それに伴って、出入口や通用口等の開閉部での遮
閉機能の向上が求められようになっている。
【0004】ここで、シートシャッターは、シートの上
下方向の動きによって開閉するので、占有スペースが小
さくてすみ、しかも上記開閉扉や金属製シャッターに比
べて格段に速い速度で開閉することができて、開閉の際
における外気の流入を低く抑えられることから、上記工
場や倉庫への適用が拡大している。
下方向の動きによって開閉するので、占有スペースが小
さくてすみ、しかも上記開閉扉や金属製シャッターに比
べて格段に速い速度で開閉することができて、開閉の際
における外気の流入を低く抑えられることから、上記工
場や倉庫への適用が拡大している。
【0005】そして、種々の構成のシートシャッターが
実用に供されているが、基本的な例では、図5および図
6に示す構成とされている。なお、図5は従来のシート
シャッターの基本的な例の概要構成を一部を切欠いて示
す斜視図、図6は図5のA−A線における断面図であ
る。
実用に供されているが、基本的な例では、図5および図
6に示す構成とされている。なお、図5は従来のシート
シャッターの基本的な例の概要構成を一部を切欠いて示
す斜視図、図6は図5のA−A線における断面図であ
る。
【0006】図5及び図6において、シートシャッター
90は、左右両側に平行に直立する左右1対のシートガ
イド92と、この左右1対のシートガイド92の上端間
に設置され、内部に巻取ドラム94を配置するシートケ
ース93とで構成される門形形状の装置フレーム91を
有し、更に、巻取ドラム94に上端を固着されると共
に、左右1対のシートガイド92の内側面に設けられた
ガイド溝92aに両側端を昇降可能に嵌入させたシート
95を有し、そのシート95の昇降により出入口を開閉
可能に遮閉する構成とされている。
90は、左右両側に平行に直立する左右1対のシートガ
イド92と、この左右1対のシートガイド92の上端間
に設置され、内部に巻取ドラム94を配置するシートケ
ース93とで構成される門形形状の装置フレーム91を
有し、更に、巻取ドラム94に上端を固着されると共
に、左右1対のシートガイド92の内側面に設けられた
ガイド溝92aに両側端を昇降可能に嵌入させたシート
95を有し、そのシート95の昇降により出入口を開閉
可能に遮閉する構成とされている。
【0007】また、前記巻取ドラム94は、モータ97
によって駆動されて回転し、シート95を巻取・巻戻し
て昇降させる。一方、モータ97は図示省略の制御盤か
らの指令で作動し、また制御盤は、シートガイド92の
上下に設けた赤外線センサ98および光電管センサ99
からの情報または手動スイッチからの指令に基づいてモ
ータ97に作動指令を出力し、これら制御系の下でシー
ト95を自動昇降させる構成とされている。
によって駆動されて回転し、シート95を巻取・巻戻し
て昇降させる。一方、モータ97は図示省略の制御盤か
らの指令で作動し、また制御盤は、シートガイド92の
上下に設けた赤外線センサ98および光電管センサ99
からの情報または手動スイッチからの指令に基づいてモ
ータ97に作動指令を出力し、これら制御系の下でシー
ト95を自動昇降させる構成とされている。
【0008】さらに、シート95は、バラスト96a
と、図示省略のエアスイッチとを内蔵する袋状の障害物
感知スカート96を下端に設け、バラスト96aの重さ
によって円滑かつ高速な下降を図っている。その一方、
人や物などの障害物等に接触した時に、空気袋状の障害
物感知スカート96で衝撃を緩和すると共に、障害物感
知スカート96内の空気が圧縮されてエアスイッチ(圧
力スイッチ)からの信号によって、シート95の下降を
緊急停止させるようになっている。
と、図示省略のエアスイッチとを内蔵する袋状の障害物
感知スカート96を下端に設け、バラスト96aの重さ
によって円滑かつ高速な下降を図っている。その一方、
人や物などの障害物等に接触した時に、空気袋状の障害
物感知スカート96で衝撃を緩和すると共に、障害物感
知スカート96内の空気が圧縮されてエアスイッチ(圧
力スイッチ)からの信号によって、シート95の下降を
緊急停止させるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、障害物
感知スカート96内の空気の温度が外気の温度により左
右され、エアスイッチの感度が変化しやすく、気温が低
い冬期にはエアスイッチがほとんど動作しないのが現実
である。また、障害物感知スカート96(空気袋)を人
や物で圧縮させる構造であるので、シートが前後に撓む
のを防ぐ補強パイプを設けることができず、風などでシ
ートが前後に撓み、シート最下部の床面との間に隙間が
できるようになる。このため、シートシャッターにより
内側を仕切ることができない。
感知スカート96内の空気の温度が外気の温度により左
右され、エアスイッチの感度が変化しやすく、気温が低
い冬期にはエアスイッチがほとんど動作しないのが現実
である。また、障害物感知スカート96(空気袋)を人
や物で圧縮させる構造であるので、シートが前後に撓む
のを防ぐ補強パイプを設けることができず、風などでシ
ートが前後に撓み、シート最下部の床面との間に隙間が
できるようになる。このため、シートシャッターにより
内側を仕切ることができない。
【0010】また、前記シートガイド92の上下に設け
た赤外線センサ98および光電管センサ99からの情報
に基づき、それらセンサ98,99のセンサ軸を人や物
などの障害物が塞ぐと、受光信号が途切れてシートシャ
ッターを停止するものがあるが、その停止は、シートの
最下部に人や物などの障害物が関係なく動作させるの
で、人や物などの障害物に対する衝突対策としては不十
分なものである。
た赤外線センサ98および光電管センサ99からの情報
に基づき、それらセンサ98,99のセンサ軸を人や物
などの障害物が塞ぐと、受光信号が途切れてシートシャ
ッターを停止するものがあるが、その停止は、シートの
最下部に人や物などの障害物が関係なく動作させるの
で、人や物などの障害物に対する衝突対策としては不十
分なものである。
【0011】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、人や物などの障害物に衝突したときに、緊急停
止させることができるシートシャッターの安全装置を提
供することを目的とする
もので、人や物などの障害物に衝突したときに、緊急停
止させることができるシートシャッターの安全装置を提
供することを目的とする
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るシートシャッターの安全装置は、左右
両側に平行に直立する左右1対のシートガイドおよび上
端部に設置するシートケースからなる門形形状の装置フ
レームと、前記シートケース内で回転可能に軸支された
水平方向の巻取ドラムと、前記巻取ドラムに上端が固着
されると共に両側端が前記シートガイドのガイド溝に案
内されながら昇降するシートと、前記シートの下端部に
設けられたスカート部と、前記スカート部に設けられた
バラストとを備えるシートシャッターの安全装置におい
て、前記バラストが、前記スカート部の上側に配置され
る主バラストと、前記スカート部の下部に配置される副
バラストとからなり、前記シートの下降時において、前
記シートの下端が障害物等に接触して前記主および副バ
ラスト間の間隔が所定間隔よりも狭くなったときに、前
記主および副バラストの接近動によって作動し、その接
近動をメカニカルな動きで外部に知らせる衝突報知手段
と、前記衝突報知手段の上方に設けられ、前記衝突報知
手段の動きを光学的または電子的に検知する衝突検知手
段とを備えることを特徴とする。
に、本発明に係るシートシャッターの安全装置は、左右
両側に平行に直立する左右1対のシートガイドおよび上
端部に設置するシートケースからなる門形形状の装置フ
レームと、前記シートケース内で回転可能に軸支された
水平方向の巻取ドラムと、前記巻取ドラムに上端が固着
されると共に両側端が前記シートガイドのガイド溝に案
内されながら昇降するシートと、前記シートの下端部に
設けられたスカート部と、前記スカート部に設けられた
バラストとを備えるシートシャッターの安全装置におい
て、前記バラストが、前記スカート部の上側に配置され
る主バラストと、前記スカート部の下部に配置される副
バラストとからなり、前記シートの下降時において、前
記シートの下端が障害物等に接触して前記主および副バ
ラスト間の間隔が所定間隔よりも狭くなったときに、前
記主および副バラストの接近動によって作動し、その接
近動をメカニカルな動きで外部に知らせる衝突報知手段
と、前記衝突報知手段の上方に設けられ、前記衝突報知
手段の動きを光学的または電子的に検知する衝突検知手
段とを備えることを特徴とする。
【0013】請求項1記載のシートシャッターの安全装
置によれば、シートの下端部に設けたスカート部は、主
バラストと副バラストとの2つのバラストを有するの
で、シートの下降・伸展のための重錘の役割を主として
主バラストに賦課させ、下端の副バラストにはスカート
部自体を伸展させる重錘の役割のみを賦課させればよく
なる。従って、下端の副バラストは比較的軽量なものと
することができる。
置によれば、シートの下端部に設けたスカート部は、主
バラストと副バラストとの2つのバラストを有するの
で、シートの下降・伸展のための重錘の役割を主として
主バラストに賦課させ、下端の副バラストにはスカート
部自体を伸展させる重錘の役割のみを賦課させればよく
なる。従って、下端の副バラストは比較的軽量なものと
することができる。
【0014】また、衝突報知手段のメカニカルな動き
を、それの上方に設けた衝突検知手段によって遠隔的に
検知することで、シートの下降を緊急停止ないしは反転
上昇させて障害物等に対する衝撃を低く抑えることがで
きる。また、衝突報知手段は、主および副バラストの相
対的な接近動によってメカニカルに作動するので、作動
用の電力等が不要で、よってスカート部に電池を内蔵し
たり、シート内に回路を組み込む等の、管理および構成
上に問題を含む対処が不要となる。
を、それの上方に設けた衝突検知手段によって遠隔的に
検知することで、シートの下降を緊急停止ないしは反転
上昇させて障害物等に対する衝撃を低く抑えることがで
きる。また、衝突報知手段は、主および副バラストの相
対的な接近動によってメカニカルに作動するので、作動
用の電力等が不要で、よってスカート部に電池を内蔵し
たり、シート内に回路を組み込む等の、管理および構成
上に問題を含む対処が不要となる。
【0015】さらに、主バラストと副バラストとの間隔
を適宜に設定することで、緊急停止および反転上昇のた
めのタイムラグを補償して、続く主バラストによって衝
撃が加わるまでにシートの下降を緊急停止ないしは反転
上昇させることもできる。
を適宜に設定することで、緊急停止および反転上昇のた
めのタイムラグを補償して、続く主バラストによって衝
撃が加わるまでにシートの下降を緊急停止ないしは反転
上昇させることもできる。
【0016】請求項2に記載のように、前記衝突報知手
段は、上面に反射鏡を備えると共に、内端側を支点とし
て前記主バラストに水平状態と垂直状態との間で回動可
能に保持された報知盤と、棒状に形成された主体部が前
記報知盤の下方に位置すると共に垂直方向に延びるよう
に配置され、基端部を副バラストに保持された駆動ロッ
ドとを有し、前記主および副バラストの接近動によって
前記駆動ロッドが前記報知盤を水平状態から垂直状態に
向かって回動させるように構成され、前記衝突検知手段
は、前記報知盤の反射鏡に向けて光ビームを投光すると
共に、その反射光を受光し、前記報知盤が垂直方向に回
動したことを、反射光が大幅に減衰もしくは途絶えたこ
とにより検出する衝突検知器であるようにすることがで
きる。
段は、上面に反射鏡を備えると共に、内端側を支点とし
て前記主バラストに水平状態と垂直状態との間で回動可
能に保持された報知盤と、棒状に形成された主体部が前
記報知盤の下方に位置すると共に垂直方向に延びるよう
に配置され、基端部を副バラストに保持された駆動ロッ
ドとを有し、前記主および副バラストの接近動によって
前記駆動ロッドが前記報知盤を水平状態から垂直状態に
向かって回動させるように構成され、前記衝突検知手段
は、前記報知盤の反射鏡に向けて光ビームを投光すると
共に、その反射光を受光し、前記報知盤が垂直方向に回
動したことを、反射光が大幅に減衰もしくは途絶えたこ
とにより検出する衝突検知器であるようにすることがで
きる。
【0017】このようにすれば、シートの下降時におい
て下端が障害物に接触したときに、主および副バラスト
が接近動して、駆動ロッドが、反射鏡を備える報知盤を
水平状態から垂直状態に向かって回動させることとな
る。その報知盤の回動により、報知盤の反射鏡が上向き
状態から傾斜状態に変化するので、前記反射鏡により衝
突検知器に向かって反射される反射光が大幅に減衰もし
くは途絶えるようになり、それ(主および副バラストの
接近動を外部に知らせる報知盤のメカニカルな動き)を
衝突検知器が検出する。
て下端が障害物に接触したときに、主および副バラスト
が接近動して、駆動ロッドが、反射鏡を備える報知盤を
水平状態から垂直状態に向かって回動させることとな
る。その報知盤の回動により、報知盤の反射鏡が上向き
状態から傾斜状態に変化するので、前記反射鏡により衝
突検知器に向かって反射される反射光が大幅に減衰もし
くは途絶えるようになり、それ(主および副バラストの
接近動を外部に知らせる報知盤のメカニカルな動き)を
衝突検知器が検出する。
【0018】この検出により、衝突検知器より、衝突検
出信号が制御盤に送られ、この制御盤が、例えばシート
の駆動手段にシート下降停止信号を送り、シートの下降
を停止させることが可能になる。
出信号が制御盤に送られ、この制御盤が、例えばシート
の駆動手段にシート下降停止信号を送り、シートの下降
を停止させることが可能になる。
【0019】請求項3に記載のように、前記副バラスト
は、それの主体部下側に弾性シール材を貼着しているこ
とが望ましい。
は、それの主体部下側に弾性シール材を貼着しているこ
とが望ましい。
【0020】このようにすれば、副バラストの主体部下
側に弾性シール材を貼着していることから、シートの下
降時において下端が障害物等に接触した時の衝撃を大幅
に緩和できる。
側に弾性シール材を貼着していることから、シートの下
降時において下端が障害物等に接触した時の衝撃を大幅
に緩和できる。
【0021】請求項4に記載のように、前記主および副
バラストは、それぞれ中空パイプ状に形成されて水平方
向に配置される主体部と、扁平に形成される左右端部と
を有し、前記主および副バラストぞれぞれの両端が前記
シートの下端部の両側端と共に前記シートガイドのガイ
ド溝に昇降可能に嵌入されている構成とすることができ
る。
バラストは、それぞれ中空パイプ状に形成されて水平方
向に配置される主体部と、扁平に形成される左右端部と
を有し、前記主および副バラストぞれぞれの両端が前記
シートの下端部の両側端と共に前記シートガイドのガイ
ド溝に昇降可能に嵌入されている構成とすることができ
る。
【0022】このようにすれば、スカート部の主および
副バラストは、その主体部を中空パイプ状に形成してい
るので、シートおよびスカート部自体を平面に保持する
ための構造強度を確保し易く、また、それらの両端を扁
平に形成してスカート部の両側端と共にシートガイドの
ガイド溝に昇降可能に嵌入させているので、当該スカー
ト部の両側端および下端端における遮閉機能を高めるこ
とができる。
副バラストは、その主体部を中空パイプ状に形成してい
るので、シートおよびスカート部自体を平面に保持する
ための構造強度を確保し易く、また、それらの両端を扁
平に形成してスカート部の両側端と共にシートガイドの
ガイド溝に昇降可能に嵌入させているので、当該スカー
ト部の両側端および下端端における遮閉機能を高めるこ
とができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
施の形態を説明する。
【0024】図1〜図6は、本発明に係るシートシャッ
ターの安全装置の一実施形態を示し、図1は本例装置の
概要構成を、一部を切欠いて示す斜視図、図2は図1の
A−A線における断面図である。図3は同装置のシート
下端部の構成および作動を示す部分断面図、図4は同装
置のシート下端部が障害物に接触した状態を示す部分断
面図である。
ターの安全装置の一実施形態を示し、図1は本例装置の
概要構成を、一部を切欠いて示す斜視図、図2は図1の
A−A線における断面図である。図3は同装置のシート
下端部の構成および作動を示す部分断面図、図4は同装
置のシート下端部が障害物に接触した状態を示す部分断
面図である。
【0025】図1および図2に示す本例のシートシャッ
ター装置10は、左右両側で左右1対のシートガイド2
および上端部のシートケース3からなる門形形状の装置
フレーム1と、シートケース3内に設けられた水平方向
の巻取ドラム4と、巻取ドラム4で巻取・巻戻されるこ
とで昇降するシート5と、シートケース3の外側下端辺
に沿って配置された吸塵ノズル6とを主要部として備え
ている。
ター装置10は、左右両側で左右1対のシートガイド2
および上端部のシートケース3からなる門形形状の装置
フレーム1と、シートケース3内に設けられた水平方向
の巻取ドラム4と、巻取ドラム4で巻取・巻戻されるこ
とで昇降するシート5と、シートケース3の外側下端辺
に沿って配置された吸塵ノズル6とを主要部として備え
ている。
【0026】装置フレーム1の、両側のシートガイド2
は、互いに平行に立設され、対向する内側面の上下方向
に、シート5の両側端を昇降可能に嵌入させるガイド溝
2aを設けている。
は、互いに平行に立設され、対向する内側面の上下方向
に、シート5の両側端を昇降可能に嵌入させるガイド溝
2aを設けている。
【0027】シートケース3は、両側のシートガイド2
の上端間に配置され、その下側面のシートガイド2のガ
イド溝2aに対応する部位の軸方向に、シート5を通過
させる開口部3aを設けている。
の上端間に配置され、その下側面のシートガイド2のガ
イド溝2aに対応する部位の軸方向に、シート5を通過
させる開口部3aを設けている。
【0028】巻取ドラム4は、シートケース3内におい
て回転可能に軸支されると共に、同シートケース3の側
方に配置された減速器付のモータ41によって、正逆方
向に制御回転させられる。また、モータ41は、図示省
略の制御盤からの指令で作動し、一方、制御盤は、図1
に示すように、両側のフレーム2の上部に配置した赤外
線センサ12および下部に配置した光電管センサ13か
らの情報と、図示省略の手動スイッチからの指令に基づ
いてモータ41に作動指令を出力して、シート5を自動
昇降させる構成としている。
て回転可能に軸支されると共に、同シートケース3の側
方に配置された減速器付のモータ41によって、正逆方
向に制御回転させられる。また、モータ41は、図示省
略の制御盤からの指令で作動し、一方、制御盤は、図1
に示すように、両側のフレーム2の上部に配置した赤外
線センサ12および下部に配置した光電管センサ13か
らの情報と、図示省略の手動スイッチからの指令に基づ
いてモータ41に作動指令を出力して、シート5を自動
昇降させる構成としている。
【0029】シート5は、上端を巻取ドラム4に固着さ
れると共に、両側端をシートガイド2のガイド溝2aに
挿入され、巻取ドラム4で巻取・巻戻されことで、両側
端をガイド溝2aに案内されながら昇降する。また下端
部には、後述する構成のスカート部5aを設けている。
れると共に、両側端をシートガイド2のガイド溝2aに
挿入され、巻取ドラム4で巻取・巻戻されことで、両側
端をガイド溝2aに案内されながら昇降する。また下端
部には、後述する構成のスカート部5aを設けている。
【0030】吸塵ノズル6は、両端部を閉塞した角形の
中空パイプ状に形成されると共に、軸方向にシート5の
全幅に渡る長さのスリット状の吸引口6aを設けてい
る。また吸引口6aの反対側の軸方向2箇所に接続ポー
ト6bを設けている。
中空パイプ状に形成されると共に、軸方向にシート5の
全幅に渡る長さのスリット状の吸引口6aを設けてい
る。また吸引口6aの反対側の軸方向2箇所に接続ポー
ト6bを設けている。
【0031】そして、この吸塵ノズル6は、吸引口6a
をシート5に所定間隔をおいて近接させた状態で、両側
のシートガイド2間に架け渡したマグサ60に保持され
ると共に、2つの接続ポート6bを、連結管9aを介し
て、装置フレーム1の側下方に設置した真空集塵器9に
接続されている。また吸塵ノズル6とシートケース3と
の間は、ノズルカバー61によって閉塞されている。
をシート5に所定間隔をおいて近接させた状態で、両側
のシートガイド2間に架け渡したマグサ60に保持され
ると共に、2つの接続ポート6bを、連結管9aを介し
て、装置フレーム1の側下方に設置した真空集塵器9に
接続されている。また吸塵ノズル6とシートケース3と
の間は、ノズルカバー61によって閉塞されている。
【0032】前記シート5の下端部に設けたスカート部
5aは、その上端寄りに配置された水平方向の主バラス
ト5bと、下端に配置された水平方向の副バラスト5c
との2つのバラストを備えている。また、このスカート
部5aの幅方向中央部に、衝突報知機構50を取付ける
と共に、その衝突報知機構50の真上に位置するマグサ
60の下面部に、光ビームの投光部および受光部を備え
る光電管式の衝突検知器11を取付けている。
5aは、その上端寄りに配置された水平方向の主バラス
ト5bと、下端に配置された水平方向の副バラスト5c
との2つのバラストを備えている。また、このスカート
部5aの幅方向中央部に、衝突報知機構50を取付ける
と共に、その衝突報知機構50の真上に位置するマグサ
60の下面部に、光ビームの投光部および受光部を備え
る光電管式の衝突検知器11を取付けている。
【0033】そして、このスカート部5aの、主バラス
ト5bおよび副バラスト5cは、主体部を中空パイプ状
に形成されると共に両端を扁平に形成され、それぞれの
両端をスカート部5aの両側端と共にシートガイド2の
ガイド溝2aに昇降可能に嵌入させている。また副バラ
スト5cの主体部の下側面には、弾性シール材5dを貼
着している。また主バラスト5bは、シート5を下降・
伸展させるに必要な重さを有し、また副バラスト5c
は、スカート部5a自体を伸展させるだけの重さがあれ
ば良いので、比較的軽量なものとされている。
ト5bおよび副バラスト5cは、主体部を中空パイプ状
に形成されると共に両端を扁平に形成され、それぞれの
両端をスカート部5aの両側端と共にシートガイド2の
ガイド溝2aに昇降可能に嵌入させている。また副バラ
スト5cの主体部の下側面には、弾性シール材5dを貼
着している。また主バラスト5bは、シート5を下降・
伸展させるに必要な重さを有し、また副バラスト5c
は、スカート部5a自体を伸展させるだけの重さがあれ
ば良いので、比較的軽量なものとされている。
【0034】一方、衝突報知機構50は、図3および図
4に示すように、主バラスト5bに保持された支持部材
51aと、この支持部材51aに支持されて水平方向に
張り出す報知盤51と、棒状に形成された主体部を報知
盤51の下方に位置する垂直方向に配置されると共に、
基端部を副バラスト5cに保持された駆動ロッド52と
を備えている。
4に示すように、主バラスト5bに保持された支持部材
51aと、この支持部材51aに支持されて水平方向に
張り出す報知盤51と、棒状に形成された主体部を報知
盤51の下方に位置する垂直方向に配置されると共に、
基端部を副バラスト5cに保持された駆動ロッド52と
を備えている。
【0035】また報知盤51は、上面に反射鏡を備える
と共に、内端側を支点として水平方向から垂直方向に向
けて回動可能に配置されている。また駆動ロッド52
は、主体部の上端を球状に形成されると共に、その上端
を報知盤51の内端寄りの下面に近接させて配置されて
いる。
と共に、内端側を支点として水平方向から垂直方向に向
けて回動可能に配置されている。また駆動ロッド52
は、主体部の上端を球状に形成されると共に、その上端
を報知盤51の内端寄りの下面に近接させて配置されて
いる。
【0036】この衝突報知機構50では、下降するシー
ト5の下端が障害物Mに接触して、図4に示すように、
スカート部5aが撓んで主バラスト5bと副バラスト5
cとの間の間隔が狭くなったときに、駆動ロッド52が
相対的に上昇して報知盤51を垂直方向に回動させる。
ト5の下端が障害物Mに接触して、図4に示すように、
スカート部5aが撓んで主バラスト5bと副バラスト5
cとの間の間隔が狭くなったときに、駆動ロッド52が
相対的に上昇して報知盤51を垂直方向に回動させる。
【0037】一方、この衝突報知機構50の上方に配置
した衝突検知器11は、図3に示すように、報知盤51
の反射鏡に向けて光ビームを投光すると共に、その反射
光を受光しており、図4に示すように、報知盤51が垂
直方向に回動することで、反射光が大幅に減衰もしくは
途絶えたときに、それ(主および副バラスト5b,5c
の接近動を外部に知らせる報知盤51のメカニカルな動
き)を衝突検知器11が検出する。
した衝突検知器11は、図3に示すように、報知盤51
の反射鏡に向けて光ビームを投光すると共に、その反射
光を受光しており、図4に示すように、報知盤51が垂
直方向に回動することで、反射光が大幅に減衰もしくは
途絶えたときに、それ(主および副バラスト5b,5c
の接近動を外部に知らせる報知盤51のメカニカルな動
き)を衝突検知器11が検出する。
【0038】この検出により、衝突検知器11より、衝
突検出信号が制御盤(図示せず)に送られ、この制御盤
が、モータ41に対してシート下降停止信号を送り、シ
ート5の下降を緊急停止させる。
突検出信号が制御盤(図示せず)に送られ、この制御盤
が、モータ41に対してシート下降停止信号を送り、シ
ート5の下降を緊急停止させる。
【0039】また、前記吸塵ノズル6の上側と下側に
は、図2に示すように、ゴム材からなる薄肉帯板状の上
側ベロー7と下側ベロー8とを設けている。また、上側
ベロー7と下側ベロー8とは、基端側とする一方の長手
側縁部が吸塵ノズル6側に固着され、先端側とする他方
の長手側縁部がシート5の表面に全幅に渡り接触すると
共に、シート5の昇降に伴ってその昇降方向に向かって
湾曲するように配置されている。また両側のシートガイ
ド2には、上側ベロー7と下側ベロー8の両側端に摺動
可能に接して、両者の側端間を閉塞する側板状のシール
部材(図示省略)が配置されている。
は、図2に示すように、ゴム材からなる薄肉帯板状の上
側ベロー7と下側ベロー8とを設けている。また、上側
ベロー7と下側ベロー8とは、基端側とする一方の長手
側縁部が吸塵ノズル6側に固着され、先端側とする他方
の長手側縁部がシート5の表面に全幅に渡り接触すると
共に、シート5の昇降に伴ってその昇降方向に向かって
湾曲するように配置されている。また両側のシートガイ
ド2には、上側ベロー7と下側ベロー8の両側端に摺動
可能に接して、両者の側端間を閉塞する側板状のシール
部材(図示省略)が配置されている。
【0040】そして、シート5の上昇時に、真空集塵器
9を作動させて吸塵ノズル6による真空吸引を行い、シ
ートケース3内に向かって巻取られるシート5の外表面
に付着している塵埃や昆虫等の付着物を吸引除去する。
なお、吸塵ノズル6には、真空集塵器9に接続させる接
続ポート6bを軸方向の2箇所に設けているので、幅広
に構成されたシート5に対応するために、その吸塵ノズ
ル6の軸方向の長さを長くした場合でも、軸方向の吸引
力を均等なものとして、シート5表面の付着物を全幅に
渡り安定に吸引除去することができる。
9を作動させて吸塵ノズル6による真空吸引を行い、シ
ートケース3内に向かって巻取られるシート5の外表面
に付着している塵埃や昆虫等の付着物を吸引除去する。
なお、吸塵ノズル6には、真空集塵器9に接続させる接
続ポート6bを軸方向の2箇所に設けているので、幅広
に構成されたシート5に対応するために、その吸塵ノズ
ル6の軸方向の長さを長くした場合でも、軸方向の吸引
力を均等なものとして、シート5表面の付着物を全幅に
渡り安定に吸引除去することができる。
【0041】このような吸塵ノズル6による真空吸引
は、シート5を上昇させる開放時のみに行うので、遮閉
時におけるシート5の下降速度を低下させることがな
く、高速遮閉が容易に行える。また、遮閉時には、図2
に示すように、上側ベロー7と下側ベロー8は、シート
5の下降に伴って上向きに湾曲した状態で同シート5に
接触しており、昆虫等がシートケース4内に向けて侵入
することを阻止する。従って、外部の塵埃や昆虫等が、
シートケース3内に侵入し、またはシート5の外表面に
付着したままで巻取ドラム4に巻取られて内表面に転移
付着したりして、シート5内を経て内部に入り込むこと
を確実に防止できる。
は、シート5を上昇させる開放時のみに行うので、遮閉
時におけるシート5の下降速度を低下させることがな
く、高速遮閉が容易に行える。また、遮閉時には、図2
に示すように、上側ベロー7と下側ベロー8は、シート
5の下降に伴って上向きに湾曲した状態で同シート5に
接触しており、昆虫等がシートケース4内に向けて侵入
することを阻止する。従って、外部の塵埃や昆虫等が、
シートケース3内に侵入し、またはシート5の外表面に
付着したままで巻取ドラム4に巻取られて内表面に転移
付着したりして、シート5内を経て内部に入り込むこと
を確実に防止できる。
【0042】以上説明したように、前記シート5の下端
部に設けたスカート部5aは、その上側に配置される主
バラスト5bにシート5の下降・伸展のための重錘の役
割を賦課させることで、それの下側に配置される副バラ
スト5cを比較的軽量なものとしている。それと共にそ
の副バラスト5cの下側面に弾性シール材5dを貼着し
ているので、シート5の下降時において下端が障害物M
に接触した時の衝撃を大幅に緩和することができるよう
になっている。
部に設けたスカート部5aは、その上側に配置される主
バラスト5bにシート5の下降・伸展のための重錘の役
割を賦課させることで、それの下側に配置される副バラ
スト5cを比較的軽量なものとしている。それと共にそ
の副バラスト5cの下側面に弾性シール材5dを貼着し
ているので、シート5の下降時において下端が障害物M
に接触した時の衝撃を大幅に緩和することができるよう
になっている。
【0043】また、主バラスト5bと副バラスト5cと
の間隔を適宜に設定することで、緊急停止および反転上
昇のためのタイムラグを補償して、続く主バラスト5b
によって衝撃が加わるまでにシート5の下降を緊急停止
ないしは反転上昇させることもできる。
の間隔を適宜に設定することで、緊急停止および反転上
昇のためのタイムラグを補償して、続く主バラスト5b
によって衝撃が加わるまでにシート5の下降を緊急停止
ないしは反転上昇させることもできる。
【0044】さらに、主バラスト5bおよび副バラスト
5cは、主体部を中空パイプ状に形成しているので、シ
ート5およびスカート部5a自体を平面に保持するため
の構造強度を確保し易く、また、それらの両端を扁平に
形成してスカート部5aの両側端と共にシートガイド2
のガイド溝2aに昇降可能に嵌入させ、更に副バラスト
の主体部下側面に弾性シール材5dを貼着しているの
で、当該スカート部5aの両側端および下端端における
遮閉機能を高めることができる。
5cは、主体部を中空パイプ状に形成しているので、シ
ート5およびスカート部5a自体を平面に保持するため
の構造強度を確保し易く、また、それらの両端を扁平に
形成してスカート部5aの両側端と共にシートガイド2
のガイド溝2aに昇降可能に嵌入させ、更に副バラスト
の主体部下側面に弾性シール材5dを貼着しているの
で、当該スカート部5aの両側端および下端端における
遮閉機能を高めることができる。
【0045】そして、このシート5の下降時において下
端が障害物Mに接触したときに、スカート部5aに設け
た衝突報知機構50の報知盤51を回動させると共に、
その報知盤51の回動を、上方に配置した衝突検知器1
1で検知して、制御盤(図示せず)に向けて衝突検出信
号を出力し、この制御盤が、モータ41に対してシート
下降停止信号を送るようにしているので、シート5の下
降を緊急停止ないしは反転上昇させて障害物Mに対する
衝撃を低く抑えることができる。
端が障害物Mに接触したときに、スカート部5aに設け
た衝突報知機構50の報知盤51を回動させると共に、
その報知盤51の回動を、上方に配置した衝突検知器1
1で検知して、制御盤(図示せず)に向けて衝突検出信
号を出力し、この制御盤が、モータ41に対してシート
下降停止信号を送るようにしているので、シート5の下
降を緊急停止ないしは反転上昇させて障害物Mに対する
衝撃を低く抑えることができる。
【0046】また、衝突報知機構50の報知盤51は、
主バラスト5bと副バラスト5cとの相対的な接近動に
よってメカニカルに作動するので、作動用の電力等が不
要で、よってスカート部2aに電池を内蔵したり、シー
ト2内に回路を組み込む等の、管理および構成上に問題
を含む対処が不要となる。
主バラスト5bと副バラスト5cとの相対的な接近動に
よってメカニカルに作動するので、作動用の電力等が不
要で、よってスカート部2aに電池を内蔵したり、シー
ト2内に回路を組み込む等の、管理および構成上に問題
を含む対処が不要となる。
【0047】それに加えて、本装置では、シートのスカ
ート部の両側端部および下端部の遮閉性も高めると共
に、吸塵ノズル6による真空吸引により塵埃・昆虫など
の異物が上部のシートケース内を経て内部に入り込むこ
とを防止しているので、塵埃・昆虫などの侵入に対する
遮閉機能を大幅に向上させることができる。
ート部の両側端部および下端部の遮閉性も高めると共
に、吸塵ノズル6による真空吸引により塵埃・昆虫など
の異物が上部のシートケース内を経て内部に入り込むこ
とを防止しているので、塵埃・昆虫などの侵入に対する
遮閉機能を大幅に向上させることができる。
【0048】よって、電子・精密機械、薬品工業、医療
関係などの業界で用いられ高度な無塵・無菌状態が要求
されるクリーンルームが知られているが、そのようなク
リーンルームの出入り口に設置したエアシャワー室(例
えば天井部からの除塵エアーと前面ノズルからのジェッ
トエアーで入室者・物品の除塵が効率よく行われる部
屋)の出入り口に自動ドアとして、前記シートシャッタ
ーの安全装置を採用することによってエアシャワー効果
をさらに高め、クリーンルームへの入室管理を確実に行
うことができるようにすることも可能となる。
関係などの業界で用いられ高度な無塵・無菌状態が要求
されるクリーンルームが知られているが、そのようなク
リーンルームの出入り口に設置したエアシャワー室(例
えば天井部からの除塵エアーと前面ノズルからのジェッ
トエアーで入室者・物品の除塵が効率よく行われる部
屋)の出入り口に自動ドアとして、前記シートシャッタ
ーの安全装置を採用することによってエアシャワー効果
をさらに高め、クリーンルームへの入室管理を確実に行
うことができるようにすることも可能となる。
【0049】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明に係るシー
トシャッターの安全装置は、スカート部に設けた衝突報
知手段のメカニカルな動きを、それの上方に設けた衝突
検知手段によって遠隔的に検知するようにすれば、シー
トの下降を緊急停止させて、障害物等に対する衝撃を低
く抑えることができる。また、衝突報知手段は、主およ
び副バラストの相対的な接近動によってメカニカルに作
動するので、作動用の電力等が不要で、よってスカート
部に電池を内蔵させたり、シート内に回路を組み込む等
の、管理および構成上に問題を含む対処が不要となる。
トシャッターの安全装置は、スカート部に設けた衝突報
知手段のメカニカルな動きを、それの上方に設けた衝突
検知手段によって遠隔的に検知するようにすれば、シー
トの下降を緊急停止させて、障害物等に対する衝撃を低
く抑えることができる。また、衝突報知手段は、主およ
び副バラストの相対的な接近動によってメカニカルに作
動するので、作動用の電力等が不要で、よってスカート
部に電池を内蔵させたり、シート内に回路を組み込む等
の、管理および構成上に問題を含む対処が不要となる。
【0050】とくに、シートの下端部に設けられたバラ
ストを、主バラストと副バラストとの2つのバラストを
有するようにしているので、シートの下降・伸展のため
の重錘の役割を主として主バラストに賦課させことで、
下端の副バラストは比較的軽量なものとすることがで
き、衝突による衝撃を緩和させることで有利な構造とな
る。
ストを、主バラストと副バラストとの2つのバラストを
有するようにしているので、シートの下降・伸展のため
の重錘の役割を主として主バラストに賦課させことで、
下端の副バラストは比較的軽量なものとすることがで
き、衝突による衝撃を緩和させることで有利な構造とな
る。
【0051】請求項2に記載のように、シートの下降時
において下端が障害物に接触したときに、主および副バ
ラストが接近動して、駆動ロッドが、反射鏡を備える報
知盤を水平状態から鉛直状態に向かって回動させるよう
にすれば、その報知盤の回動により、衝突検知器が受け
る反射鏡による反射光が大幅に減衰もしくは途絶えるの
で、それにより衝突検知器が、シートを停止させる必要
がある障害物との衝突を簡単に検出することができる。
において下端が障害物に接触したときに、主および副バ
ラストが接近動して、駆動ロッドが、反射鏡を備える報
知盤を水平状態から鉛直状態に向かって回動させるよう
にすれば、その報知盤の回動により、衝突検知器が受け
る反射鏡による反射光が大幅に減衰もしくは途絶えるの
で、それにより衝突検知器が、シートを停止させる必要
がある障害物との衝突を簡単に検出することができる。
【0052】また、請求項3に記載のように、副バラス
トの主体部の下側面に弾性シール材を貼着すれば、シー
トの下降時において下端が障害物等に接触した時の衝撃
力を大幅に緩和することができる。
トの主体部の下側面に弾性シール材を貼着すれば、シー
トの下降時において下端が障害物等に接触した時の衝撃
力を大幅に緩和することができる。
【0053】さらに、請求項4に記載のように、スカー
ト部の主および副バラストは、その主体部を中空パイプ
状に形成すれば、シートおよびスカート部自体を平面に
保持するための構造強度を確保し易く、また、それらの
両端を扁平に形成してスカート部の両側端と共にシート
ガイドのガイド溝に昇降可能に嵌入させれば、スカート
部の両側端および下端端における遮閉機能を高める上で
有利となる。
ト部の主および副バラストは、その主体部を中空パイプ
状に形成すれば、シートおよびスカート部自体を平面に
保持するための構造強度を確保し易く、また、それらの
両端を扁平に形成してスカート部の両側端と共にシート
ガイドのガイド溝に昇降可能に嵌入させれば、スカート
部の両側端および下端端における遮閉機能を高める上で
有利となる。
【図1】本発明に係るシートシャッター装置の一実施形
態の概要構成を、一部を切欠いて示す斜視図である。
態の概要構成を、一部を切欠いて示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線における拡大断面図である。
【図3】同装置のシート下端部の構成および作動を示す
部分断面図である。
部分断面図である。
【図4】同装置のシート下端部が障害物に接触した状態
を示す部分断面図である。
を示す部分断面図である。
【図5】従来のシートシャッターの基本的な例の概要構
成を、一部を切欠いて示す斜視図である。
成を、一部を切欠いて示す斜視図である。
【図6】図5のA−A線における拡大断面図である。
1 装置フレーム
2 シートガイド
2a ガイド溝
3 シートケース
3a 開口部
4 巻取ドラム
5 シート
5a スカート部
5b 主バラスト
5c 副バラスト
5d 弾性シール材
10 シートシャッター装置
11 衝突検知器
12 赤外線センサ
13 光電管センサ
41 モータ
50 衝突報知機構
51 報知盤
51a 支持部材
52 駆動ロッド
M 障害物
Claims (4)
- 【請求項1】 左右両側に平行に直立する左右1対のシ
ートガイドおよび上端部に設置するシートケースからな
る門形形状の装置フレームと、前記シートケース内で回
転可能に軸支された水平方向の巻取ドラムと、前記巻取
ドラムに上端が固着されると共に両側端が前記シートガ
イドのガイド溝に案内されながら昇降するシートと、前
記シートの下端部に設けられたスカート部と、前記スカ
ート部に設けられたバラストとを備えるシートシャッタ
ーの安全装置において、 前記バラストが、前記スカート部の上側に配置される主
バラストと、前記スカート部の下部に配置される副バラ
ストとからなり、 前記シートの下降時において、前記シートの下端が障害
物等に接触して前記主および副バラスト間の間隔が所定
間隔よりも狭くなったときに、前記主および副バラスト
の接近動によって作動し、その接近動をメカニカルな動
きで外部に知らせる衝突報知手段と、 前記衝突報知手段の上方に設けられ、前記衝突報知手段
の動きを光学的または電子的に検知する衝突検知手段と
を備えることを特徴とするシートシャッターの安全装
置。 - 【請求項2】 前記衝突報知手段は、上面に反射鏡を備
えると共に、内端側を支点として前記主バラストに水平
状態と垂直状態との間で回動可能に保持された報知盤
と、棒状に形成された主体部が前記報知盤の下方に位置
すると共に垂直方向に延びるように配置され、基端部を
副バラストに保持された駆動ロッドとを有し、前記主お
よび副バラストの接近動によって前記駆動ロッドが前記
報知盤を水平状態から垂直状態に向かって回動させるよ
うに構成され、 前記衝突検知手段は、前記報知盤の反射鏡に向けて光ビ
ームを投光すると共に、その反射光を受光し、前記報知
盤が垂直方向に回動したことを、反射光が大幅に減衰も
しくは途絶えたことにより検出する衝突検知器である請
求項1に記載のシートシャッターの安全装置。 - 【請求項3】 前記副バラストは、それの主体部下側に
弾性シール材を貼着している請求項1又は2記載のシー
トシャッターの安全装置。 - 【請求項4】 前記主および副バラストは、それぞれ中
空パイプ状に形成されて水平方向に配置される主体部
と、扁平に形成される左右端部とを有し、 前記主および副バラストぞれぞれの両端が前記シートの
下端部の両側端と共に前記シートガイドのガイド溝に昇
降可能に嵌入されている請求項1〜3のいずれかに記載
のシートシャッターの安全装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001313428A JP2003120154A (ja) | 2001-10-11 | 2001-10-11 | シートシャッターの安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001313428A JP2003120154A (ja) | 2001-10-11 | 2001-10-11 | シートシャッターの安全装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003120154A true JP2003120154A (ja) | 2003-04-23 |
Family
ID=19131896
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001313428A Pending JP2003120154A (ja) | 2001-10-11 | 2001-10-11 | シートシャッターの安全装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003120154A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005314897A (ja) * | 2004-04-27 | 2005-11-10 | Optex Co Ltd | シャッター移動検出装置及び防犯シャッターシステム |
FR2877684A1 (fr) * | 2004-11-08 | 2006-05-12 | Nergeco Sa | Porte rapide a rideau souple |
WO2006100394A2 (fr) | 2005-03-25 | 2006-09-28 | Maviflex | Dispositif de detection d'un obstacle et de limitation d'effort d'un tablier d'une porte de manutention |
JP2007177534A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Sanwa Shutter Corp | シートシャッター装置 |
FR2918697A1 (fr) * | 2007-07-10 | 2009-01-16 | Nergeco Sa | Porte rapide |
KR100925749B1 (ko) * | 2008-01-30 | 2009-11-11 | 곽병철 | 다단으로 승강절첩 및 확개되는 출입구 개폐용 문 |
JP2016017392A (ja) * | 2014-07-11 | 2016-02-01 | 積水ハウス株式会社 | 電動スクリーンおよびその制御方法 |
-
2001
- 2001-10-11 JP JP2001313428A patent/JP2003120154A/ja active Pending
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005314897A (ja) * | 2004-04-27 | 2005-11-10 | Optex Co Ltd | シャッター移動検出装置及び防犯シャッターシステム |
FR2877684A1 (fr) * | 2004-11-08 | 2006-05-12 | Nergeco Sa | Porte rapide a rideau souple |
WO2006051213A1 (fr) * | 2004-11-08 | 2006-05-18 | Nergeco | Porte rapide a rideau souple |
US8783327B2 (en) | 2004-11-08 | 2014-07-22 | Nergeco | Flexible curtain rapid door |
JP4847463B2 (ja) * | 2004-11-08 | 2011-12-28 | ネルジェコ | 柔軟なカーテン高速ドア |
AU2005303701B2 (en) * | 2004-11-08 | 2010-07-29 | Nergeco | Flexible curtain rapid door |
JP2008519185A (ja) * | 2004-11-08 | 2008-06-05 | ネルジェコ | 柔軟なカーテン高速ドア |
US7762304B2 (en) | 2005-03-25 | 2010-07-27 | Maviflex | Device for detecting an obstacle and limiting the force of an apron in a goods-handling door |
JP2008534817A (ja) * | 2005-03-25 | 2008-08-28 | マヴィフレックス | 荷物取扱ドアにおいて障害物を検知し、エプロンにかかる力を制限する装置 |
WO2006100394A3 (fr) * | 2005-03-25 | 2007-04-05 | Maviflex | Dispositif de detection d'un obstacle et de limitation d'effort d'un tablier d'une porte de manutention |
WO2006100394A2 (fr) | 2005-03-25 | 2006-09-28 | Maviflex | Dispositif de detection d'un obstacle et de limitation d'effort d'un tablier d'une porte de manutention |
JP2007177534A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Sanwa Shutter Corp | シートシャッター装置 |
FR2918697A1 (fr) * | 2007-07-10 | 2009-01-16 | Nergeco Sa | Porte rapide |
WO2009034259A2 (fr) * | 2007-07-10 | 2009-03-19 | Nergeco | Porte rapide |
WO2009034259A3 (fr) * | 2007-07-10 | 2009-05-07 | Nergeco Sa | Porte rapide |
KR100925749B1 (ko) * | 2008-01-30 | 2009-11-11 | 곽병철 | 다단으로 승강절첩 및 확개되는 출입구 개폐용 문 |
JP2016017392A (ja) * | 2014-07-11 | 2016-02-01 | 積水ハウス株式会社 | 電動スクリーンおよびその制御方法 |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060530 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061010 |