JP2003119834A - 水の再利用システムおよび浄化装置 - Google Patents

水の再利用システムおよび浄化装置

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JP2003119834A
JP2003119834A JP2001313829A JP2001313829A JP2003119834A JP 2003119834 A JP2003119834 A JP 2003119834A JP 2001313829 A JP2001313829 A JP 2001313829A JP 2001313829 A JP2001313829 A JP 2001313829A JP 2003119834 A JP2003119834 A JP 2003119834A
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tank
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Kaoru Yamaoka
薫 山岡
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WAITEC KK
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02A20/108Rainwater harvesting

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Abstract

(57)【要約】 【課題】雨水や風呂の水を簡素な装置で安価に再利用で
きるようにして、資源循環型社会の構築に貢献するこ
と。 【解決手段】地中に埋設された既存の浄化槽20を部分
加工して、水を溜めうる貯留槽14を形成し、該貯留槽
14内に、水を浄化する浄水材16を装入するととも
に、上記貯留槽14には、雨水および/または雑排水を
導入し、上記貯留槽の上部に形成したオーバーフロー口
17から水を排出しながら溜めた水を浄化して、浄化さ
れた水を汲み上げて利用する水の再利用システム1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水の有効利用を
図るものであって、より詳しくは、雨水や風呂の水など
を庭の水まきや洗車、消火等、多角的に利用するための
ものである。
【0002】
【従来の技術】水を有効に利用することは、資源循環型
社会を構築するうえで大事なことである。このような
中、例えば雨水を溜めておいて利用しようとすることが
ごく一部で行われているが、単に溜めておくだけである
ので、長期間溜まったままであれば、菌が増殖して様々
な不都合が生じるとともに、あまりきれいではないの
で、そのまま利用するのにも利用範囲がおのずと限られ
てくる。
【0003】しかし、駆動源を用いて水を浄化したりす
れば、構造が複雑になり、コストがかかる、メンテナン
スが面倒である等の難点があり、普及しにくい。
【0004】また、雨水以外の水、例えば雑排水のう
ち、風呂の水などは、公共下水道未整備地域で合併処理
浄化槽を備えていない地域では、公共水域へ垂れ流しで
あるが、風呂の水のような比較的軽度の汚れの場合、あ
る程度浄化を行えば、洗車等、様々に再利用が可能であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、簡
単な構造でコストが掛からないようにして、多角的な水
の再利用を図ることができるようにすることを主たる課
題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのための手段は、地中
に埋設された既存の浄化槽を部分加工して、水を溜めう
る貯留槽を形成し、該貯留槽内に、水を浄化する浄水材
を装入するとともに、上記貯留槽には、雨水および/ま
たは雑排水を導入し、浄化された水を汲み上げて利用す
る水の再利用システムであることを特徴とする。
【0007】すなわち、公共下水道未整備地域であって
浄化槽を有していた場所に、公共下水道が整備されるよ
うになった場合に、既存の浄化槽は不要となる。不要と
なった浄化槽は、掘り出されて廃棄処分されるわけでも
なく、埋め殺しにされているのが現状である。この不要
となった浄化槽を部分加工、すなわち余分な仕切り等を
取り除くとともに、必要な蓋を取り付けるなどして、水
を溜めうる貯留槽を形成する。
【0008】この貯留槽に、雨水あるいは雑排水、また
はこれら双方を導入する導入路を形成し、貯留槽内に
は、水を浄化する浄水材を装入する。浄水材には、木炭
や竹炭、天然石等のように水と接触しているだけで水を
浄化する適宜の材料を用いるとよい。このような浄水材
でも、合成洗剤の入っていない雑排水であれば、再利用
可能な程度にきれいにすることかできる。したがって、
風呂の水以外の雑排水を導入するようにしてもよい。
【0009】貯留槽内で浄水材によって浄化された水
は、ポンプなどにより汲み上げて、庭の樹木や花等の植
物への園芸水や、住環境への散水、打ち水、洗車水、防
火用水、工場等での作業用水などとして、多角的に利用
する。雨水だけであれば災害時の非常用生活用水として
も充分に利用できる。
【0010】なお、貯留槽内の水を導出する導出路に
は、補給水として上水を供給する補給水供給路を接続す
るとよい。使用中に貯留槽内の水がなくなってしまった
ときに補給水を利用すれば、作業が中断せずにそのまま
継続することができる。
【0011】前記貯留槽の上部には、内部の水をオーバ
ーフローさせるためのオーバーフロー口を形成すると、
貯留槽内の水を自然に動かすことができ、菌の増殖を防
ぎ、嫌気状態となるのを防いで、悪臭等を防止でき、水
をきれいに保つことができるのでよい。また、水を自然
に流動させるので、ポンプを設ける必要もなく、コスト
を抑えることができる。オーバーフローさせた水は、排
水路に流したり、付設する予備の貯留槽等に溜めたりす
るとよい。
【0012】また、前記貯留槽の後段には、前記貯留槽
と同様に水を浄化する浄水材を有した第2浄化装置を配
設し、該第2浄化装置を通らずに前記貯留槽内の浄化さ
れた水を導出する第1流路と、上記第2浄化装置を通る
第2流路とを切換え可能にするもよい。切換えは、例え
ばポンプを2種類設け、一方のポンプを駆動したときに
第1流路を、他方のポンプを駆動したときに第2流路を
通るようにすれば簡単である。
【0013】このように構成した場合には、水の利用目
的に応じて、いずれの流路を通る水を使用するか選択で
きる。すなわち、第1流路を通る水よりも第2流路を通
る水のほうがきれいであるので、例えば家庭菜園への水
や、洗車の仕上げの水、災害時の非常用生活水等に利用
するなど、適宜使い分ける。
【0014】別の手段は、導入した水を溜めうる貯留槽
を設け、該貯留槽内に、水を浄化する浄水材を装入する
とともに、上記貯留槽の上部には、内部の水をオーバー
フローさせるためのオーバーフロー口を形成した浄化装
置であることを特徴とする。
【0015】貯留槽内に導入された水は、浄水材で浄化
されるとともに、大量の雨が降ったり排水量が多かった
りして、貯留槽内にいっぱいになった水は、オーバーフ
ロー口から排出される。貯留槽内の水は自然に動くの
で、菌の増殖が防止され、嫌気状態となるのを防いで、
悪臭等を防止でき、水をきれいに保つことができる。
【0016】前記貯留槽の上に、該貯留槽に導入する水
を浄化する浄水材を装入した予浄化槽を着脱可能に積層
すると、貯留槽に溜まる前段で浄化ができるので、貯留
槽内の浄水材にかかる負担を軽減でき、浄化能力を高め
ることができる。
【0017】前記貯留槽は、地中に埋設した状態の、不
要になった既存の浄化槽を部分加工して形成し、雨水お
よび/または雑排水を導入可能にするとよい。廃物の有
効利用を図ることができ、コストの低減が可能であると
ともに、埋設された状態のものを使用するので、貯留槽
を改めて埋めたりする必要がなく、施工が容易である。
【0018】雨水のみを再利用しようとする場合には、
前記貯留槽を地上に設置し、雨樋から雨水を導入し、浄
化した水を自然流下させると、ポンプ等の駆動源を一切
不要にすることができるので、コストを抑えることが可
能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】この発明の一実施の形態を、以下
図面を用いて説明する。図1は、水の再利用システム1
の構成図で、この図に示すように、このシステム1は雨
水と風呂の水を浄化して、多角的に再利用しようとする
ものである。
【0020】すなわちこのシステム1は、雨水と風呂の
水が利用可能になるまでの間に、2つの浄化装置2,3
と、2つのポンプ4,5と、複数の切換え弁6,7,8
と、駆動ポンプ切換えスイッチ(図示せず)等を備え
て、1つの浄化装置2のみを通った水を供給する第1流
路Xと、2つの浄化装置2,3を通った水を供給する第
2流路Yとを形成している。
【0021】上記2つの浄化装置2,3は、第1浄化装
置2と、第2浄化装置3で、第1浄化装置2は地中に設
け、第2浄化装置3は地上に設けている。
【0022】雨水は、屋根9を伝い樋10に流れ込んだ
ものを、雨水導入路11を通して第1浄化装置2に導入
する。風呂桶12の水も、既存の排水管あるいは別途に
設けた排水管(風呂水導入路13)を通して、第1浄化
装置2に導入する。上記各導入路11,13には、図示
はしないが、水に混じったゴミ等を取り除くフィルタ装
置を設ける。
【0023】第1浄化装置2は、水を溜め得る貯留槽1
4を有したものである。図示例では、粗いゴミは通さな
いが、流体を通す蓋体15を上から被せ、雨水を直接導
入できるようにしている。
【0024】第1浄化装置2内には、水を浄化するため
の浄水材16を装入して、内部に溜まった水を浄化す
る。この浄水材16としては、雨水や風呂の水は汚れの
程度が軽度であるので、例えば、木炭や竹炭、自然石、
遠赤外線放射セラミックス等、水と接触しているだけで
水に作用してくれるものでよい。また、カートリッジ式
に構成して交換や洗浄、清掃等を容易に行えるようにす
るのが好ましい。以下の浄水材でも同様である。導入す
る水が、合成洗剤を使用していない水であれば、風呂の
水以外の排水でも浄化が可能である。
【0025】また、第1浄化装置2の上部には、所定量
以上たまった水をオーバーフローさせるオーバーフロー
口17を形成している。このオーバーフロー口17は、
地面に設けた排水路18に接続して、オーバーフローす
る水を側溝19等に流し込むようにしている。
【0026】第1浄化装置2の貯留槽14内には第1ポ
ンプ4を備え、浄化された水を汲み上げられるようにし
ている。
【0027】この第1浄化装置2の貯留槽14には、図
2に示したように、地中に埋設された既設の浄化槽20
を部分加工して利用する。図2の上段が既設の浄化槽2
0の概略構造を示した断面図で、必要な部分だけ残し
て、すなわち斜線に点を施した部分以外を取り除くとと
もに、上記蓋体15を着脱可能に取り付けるなど、足し
たり引いたりして適宜部分加工する。そして、浄水材1
6と第1ポンプ4を入れ、図2の下段に示したように、
上述のような構成の第1浄化装置2を得る。
【0028】この第1浄化装置1から延びる導出路21
には、枝分かれさせて上記第2浄化装置3を設け、この
第2浄化装置3から排出する浄化された水を上記導出路
21の後段側に合流させている。この第2浄化装置3を
通るのが上記第2流路Yであり、これを通らないのが上
記第1流路Xである。
【0029】第2浄化装置3は、基本的には上記第1浄
化装置2と同一の構成である。すなわち、水を溜め得る
貯留槽22を有し、この中に浄水材23を装入し、貯留
槽22の上部には、貯留槽22内の水をオーバーフロー
させるためのオーバーフロー口24を形成している。
【0030】この構成に加えて、この第2浄化装置3で
は、図3に示したように、上記貯留槽22の上に、該貯
留槽22に導入する水を浄化する予浄化槽25を着脱可
能に積層して、連続2段階で浄化を行うようにしてい
る。すなわち、予浄化槽25は箱状で、上面を開口して
降り注ぐ雨水が入るようにするとともに、中央には上記
雨水導入路11の下端の放出口26を位置させている。
放出口26は、ラッパ状に形成して、放出された水がは
ねるのを抑えている。
【0031】予浄化槽25の下端には比較的小さな流出
口27を形成し、内部には水を浄化する浄化材28を装
入している。この浄水材28の上と上記流出口27の上
には、ステンレスやナイロン等からなるメッシュ状のフ
ィルタ29,30を配設している。
【0032】この予浄化槽25に入った水は、上段のフ
ィルタ29によりゴミ等が取り除かれて、浄水材28に
よる浄化作用を受けた後、下段のフィルタ30により物
理的にろ過されて、上記流出口27を通って貯留槽22
内に落ちる。そこでさらに浄化作用を受ける。予浄化槽
25は着脱可能であるので、清掃は容易である。
【0033】貯留槽22の下部には、浄化された水を導
出する供給口31を設け、この供給口31から延びる導
出路32に、開閉切換えを行う第1切換え弁6を設け、
この先に備えた第2ポンプ5で、浄化された水を汲み出
せるようにしている。
【0034】貯留槽22の下端には、ドレン管33を設
け、貯留層22の清掃を容易にしている。仮想線で示し
たように補給水供給路34を接続して上水を導入可能に
すると、清掃がさらに容易になる。
【0035】また、図示はしないが上記駆動ポンプ切換
えスイッチを備えて、第1流路Xの水を利用するのか、
第2流路Yの水を利用するのかを選択できるようにして
いる。上記駆動ポンプ切換えスイッチは、周知の装置で
構成すればよく、例えば手動で操作して切換えるように
構成しておく。そして、例えば水圧を検知してON・O
FFするスイッチを接続して、水を供給する蛇口のタッ
プ35をひねったときに、予め選択されたいずれか一方
のポンプ(第1ポンプ4あるいは第2ポンプ5)が駆動
するようにしている。
【0036】上記第2浄化装置3からの導出路32との
合流点より先には、補給水として上水を供給する補給水
供給路36を接続して、第1浄化装置2および/または
第2浄化装置3内の水をすべて使い果たしたときに、水
の利用ができなくなることを防止するようにしている。
【0037】図1中、7は第2切換え弁、8は第3切換
え弁である。
【0038】また、第1浄化装置2に既存の浄化槽20
を部分加工して利用した場合などで、その容量よりも多
い大量の水を再利用したいときには、図1に仮想線で示
したように、第2浄化装置3の後段に予備浄化装置36
を設けるとよい。この予備浄化装置37は、前述の各浄
化装置2,3と同様に、水を貯め得る貯留槽38の中
に、浄化材39を装入して構成しているが、この予備浄
化装置37の場合には、上端の開口部を液体が入らない
ように蓋体40で閉塞するとともに、前述ようなオーバ
ーフローはさせないようにしている。しかし、この予備
浄化装置37には浄水材39を備えており、しかも、第
2浄化装置3を通ったきれいな水が溜まるので、水の腐
敗は抑えられる。この貯留槽38には、新設の貯留槽を
使用するもよいが、あるならば、不要となった既設の浄
化槽を、前述のようにして利用するとよい。
【0039】このように構成した水の再利用システム1
では、上記各ポンプ4,5および各切換え弁6,7,8
等を電気的に制御している。
【0040】初期状態では、すべての切換え弁6,7,
8を閉じておき、いずれのポンプ4,5も駆動させな
い。この状態では、雨が降り、また風呂の水が排出され
れば、各導入路11,13を通って水が第1浄化装置2
に流れ込む。そして、浄水材16による浄化作用を自然
に受ける。貯留槽14がいっぱいになっても水が入る場
合には、水が貯留槽14内で動いて、オーバーフロー口
17から排出される。貯留槽14内に溜まった水が動く
ことによって、浄水材16による浄化作用と相俟って、
水が嫌気状態になるのを防いで、水をきれいに保つこと
ができる。
【0041】この状態のままでは、第2浄化装置3は空
の状態であるので、第1浄化装置2がいっぱいになった
時や第2流路Yの水が欲しいときなど適宜に、第2切換
え弁7を閉じた状態で、第1ポンプ4を駆動する。第2
浄化装置3の貯留槽22の水位と第1浄化装置2の貯留
槽14の水位とを適宜の検出手段(図示せず)で自動的
に検知して、第1ポンプ4を自動的に駆動するように制
御するもよい。
【0042】第1ポンプ4の駆動により第1浄化装置2
の貯留槽14内の浄化された水は汲み出され、第2浄化
装置3に移送される。
【0043】第2浄化装置3に入った水は、予浄化槽2
5での浄化を経て、さらに貯留槽22に溜められ、浄化
される。この第2浄化装置3においても、貯留層22に
入りきらない水があれば、オーバーフロー口24より排
出される。このため、水をきれいな状態に保つことがで
きる。
【0044】このように第1ポンプ4を適宜駆動するこ
とで、第2浄化装置3に水が溜まった状態を得られる。
【0045】図1に仮想線で示したように、予備浄化装
置37を設けた場合には、前段の第2浄化装置3を地上
に設置するとともに後段の予備浄化装置37を地中に設
けたので高低差があるため、第2浄化装置3に水が溜ま
った状態で第1切換え弁6を開くと、予備浄化装置37
の貯留槽38内に水を自動的に溜めることができる。こ
の予備浄化装置37では、装入しておいた浄水材39の
浄化作用により水がきれいな状態に保たれる。
【0046】第1浄化装置2にも第2浄化装置3にも、
あるいは予備浄化装置37にも水を溜めた状態におい
て、浄化された水を利用しようとする場合には、利用目
的に応じて、第1流路Xの水を使うか、第2流路Yの水
を使うかを選択し、上述の駆動ポンプ切換えスイッチを
操作する。そして、第2切換え弁7を手動あるいは自動
で開く。
【0047】蛇口のタップ35と各ポンプ4,5との間
には、上述のように水圧に基づいてON・OFFする周
知のスイッチを介在して、タップ35のひねりにより、
予め設定された一方のポンプ(第1ポンプ4あるいは第
2ポンプ5)が自動的に駆動するようにしている。
【0048】第1ポンプ4を駆動した場合には、第1流
路Xを通った水が供給される。このとき一部は、第2流
路Yに流れるが、第2浄化装置3内の水を動かせるの
で、水をきれいに保つことに貢献できる。もし必要でな
いならば、切換え弁を枝分かれ位置に設けておけばよ
い。
【0049】第2ポンプ5を駆動する場合には、前もっ
て第1切換え弁6を自動的に開放する。そして第2ポン
プ5を駆動すると、第2流路Yを通った水が供給され
る。予備浄化装置37を設けた場合には、この貯留槽3
8内の水も供給される。
【0050】もし水の利用中にいずれの浄化装置2,3
内の水もなくなってしまった場合には、第3切換え弁8
を開いて、補給水を供給する。これにより、作業を中断
させずに、最後までやり通すことができる。
【0051】上述のようにこの水の再利用システム1に
よれば、雨水や風呂の水を無駄にすることなく有効に利
用できる。利用目的は、庭の樹木や花等の植物への園芸
水や、住環境への散水、打ち水、洗車水、災害時の非常
用生活用水、防火用水等、必要に応じて様々に設定でき
る。
【0052】しかも、浄化の回数を違えた2つの流路
X,Yを形成し、いずれの流路X,Yを通った水を得る
かを選択できるようにしたので、例えば家庭菜園の野菜
に与える場合など、よりきれいな水が必要なときには第
2流路Yの水を、また単になる打ち水等にする場合に
は、第1流路Xの水というように、その利用目的に応じ
て選択し、有効に利用できる。
【0053】その上、水を浄化する各浄化装置2,3
は、水が過剰に流入して余った水がオーバーフローして
ゆくように構成しているので、貯留槽14,22内の水
を自動的に動かすことができ、装入した浄水材16,2
3の作用と相俟って、水をきれいに保つことができる。
【0054】また、地下に設ける浄化装置、すなわち第
1浄化装置2を、埋設された既設の浄化槽20を部分加
工して形成すれば、廃物の有効利用も図れ、施工作業の
容易化も図れる利点がある。
【0055】以上の一実施の形態は一例であって、この
発明は上述の構成のみに限定されるものではない。
【0056】例えば、一段階の浄化水のみでよい場合に
は、図4に示したように、先の例における第1浄化装置
2のみで水の再利用システム1を構成するとよい。すな
わち、先の例と同一の構成の導入路11,13と第1浄
化装置2を設け、該第1浄化装置の後段には、第1切換
え弁41を設けて、この後段に、補給水を供給する補給
水供給路42を接続すればよい。貯留槽14に水が溜ま
ってからポンプ42を駆動すれば、浄化された水を供給
できる。この場合の蛇口のタップ35と第1切換え弁4
1とポンプ42は、タップ35を回すと、第1切換え弁
41を開いて、ポンプ42を駆動するように制御してい
る。先の説明と同一の部分については、同一の符号を付
して詳しい説明を省略する。
【0057】また、既設の浄化槽20を部分加工して貯
留槽14を形成した場合でも、予浄化槽25を上に重ね
て、連続して2段階での浄化ができる浄化装置43を得
ることもできる。
【0058】すなわち図5に示したように、前述の説明
(図2参照)のように、既設の浄化槽20を部分加工す
るとともに、上部に、前述の蓋体15に代えて、予浄化
槽25を積層する。予浄化槽25は、前述の第2浄化装
置3の予浄化装置25と同一に構成すればよい。構成は
同一であるので、同一の符号を付して、その説明を省略
する。なお、水は予浄化槽25から入るので、既設の浄
化槽20に存在する流入口は塞いでいる。
【0059】このように予浄化槽25を設けると、1つ
の浄化装置43でよりきれいな水を得ることができるの
で、図4に示したような水の再利用システムでも、多目
的に利用できる水を得ることができる。
【0060】また、先の例における第2浄化装置3は、
地上に設置するものであるが、図6にに示したようにし
て、雨水のみを浄化して使用するために利用することも
できる。すなわち、樋10に流れる雨水を導入する雨水
導入路11の下端の放出口26を、前記第2浄化槽3と
同様に構成した浄化装置44の上端開口部に位置させ、
下端部の流出口27から延びる導出路32を蛇口に接続
する。導出路32には、切換え弁45を設け、タップ3
5の回転により切換え弁45が開くように制御してい
る。
【0061】この浄化装置44の構成は、先の第2浄化
装置3のそれと略同一であるので、同一の符号を付して
その説明を省略する。なお、オーバーフロー口24から
放出する水は、側溝19へ流すも、隣設する予備タンク
(図示せず)に溜めるもよい。また、上記切換え弁45
の後段には、仮想線で示したように、上水を供給する補
給水供給路34を接続するとよい。水が切れたときにも
使用できるとともに、貯留槽22の洗浄の時にも役立
つ。
【0062】このように地上に設けた浄化装置44で、
屋根を伝う雨水を導入するようにした場合には、下方に
導出路32を形成することで、自然流下させて水を供給
できる。このため、水を汲み出すためのポンプを不要に
することができ、水の浄化が浄水材23に接しておくだ
けであることと相俟って、駆動源を一切不要にして、安
価に構成できる。にもかかわらず、水はオーバーフロー
させて動くようにしているので、きれいに保つことがで
きる。
【0063】
【発明の効果】以上のようにこの発明の水の再利用シス
テムによれば、溜めた雨水や雑排水を浄水材で浄化させ
て利用する構成であるので、単に溜めておくだけの構成
とは異なり、水を積極的に浄化できる上に、水を溜める
貯留槽には、不要となった浄化槽を部分加工して利用す
るので、廃物の有効利用も図れる。しかも、地中に埋設
された浄化槽を掘り出すことなくそのまま利用できるの
で、施工作業は容易で、コストを抑えることも可能であ
る。
【0064】また、貯留槽の上部に、オーバーフロー口
を形成して、所定量以上になった水を排出するようにす
れば、貯留槽内の水を動かすことができ、菌の増殖を防
ぐなど、水をきれいに保つことに貢献でき、水を様々な
用途に利用できる。しかも、水をきれいに保つためにポ
ンプ等の駆動源は必要ないので、この点からもコストを
抑えることができる。
【0065】さらに、この発明の浄化装置によれば、貯
留槽に溜めた水を浄水材で積極的に浄化するとともに、
所定量以上になった水をオーバーフローさせて貯留槽内
の水を動かすので、菌の増殖を防ぐなど、水をきれいに
保つこともでき、水の多角的な利用がしやすい。
【0066】貯留槽には、導入する水が排出される位置
や導入する水の種類に応じて、地下や地上に設ければよ
く、目的に応じた浄化装置を得ることができる。特に、
上述したように不要となった浄化槽を部分加工して利用
すれば、廃物の有効利用も図れるなど、多くの利点が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 水の再利用システムの構成図。
【図2】 第1浄化装置の構成を示す説明図。
【図3】 第2浄化装置の構成を示す説明図。
【図4】 他の例に係る水の再利用システムの構成図。
【図5】 他の例に係る浄化装置の断面図。
【図6】 浄化装置の使用例を示す説明図。
【符号の説明】
1…水の再利用システム 2…第1浄化装置 3…第2浄化装置 11…雨水導入路 13…風呂水導入路 14…貯留槽 16…浄水材 17…オーバーフロー口 20…既設の浄化槽 22…貯留槽 23…浄水材 24…オーバーフロー口 25…予浄化槽 28…浄水材 43…浄化装置 44…浄化装置 X…第1流路 Y…第2流路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地中に埋設された既存の浄化槽を部分加工
    して、水を溜めうる貯留槽を形成し、該貯留槽内に、水
    を浄化する浄水材を装入するとともに、上記貯留槽に
    は、雨水および/または雑排水を導入し、浄化された水
    を汲み上げて利用する水の再利用システム。
  2. 【請求項2】前記貯留槽の上部には、内部の水をオーバ
    ーフローさせるためのオーバーフロー口を形成した請求
    項1に記載の水の再利用システム。
  3. 【請求項3】前記貯留槽の後段には、前記貯留槽と同様
    に水を浄化する浄水材を有した第2浄化装置を配設し、
    該第2浄化装置を通らずに前記貯留槽内の浄化された水
    を導出する第1流路と、上記第2浄化装置を通る第2流
    路とを切換え可能にした請求項1または請求項2に記載
    の水の再利用システム。
  4. 【請求項4】導入した水を溜めうる貯留槽を設け、該貯
    留槽内に、水を浄化する浄水材を装入するとともに、上
    記貯留槽の上部には、内部の水をオーバーフローさせる
    ためのオーバーフロー口を形成した浄化装置。
  5. 【請求項5】前記貯留槽の上に、該貯留槽に導入する水
    を浄化する浄水材を装入した予浄化槽を着脱可能に積層
    した請求項4に記載の浄化装置。
  6. 【請求項6】前記貯留槽を、地中に埋設した既存の浄化
    槽を部分加工して形成し、雨水および/または雑排水を
    導入可能にした請求項4または請求項5に記載の浄化装
    置。
  7. 【請求項7】前記貯留槽を地上に設置し、雨水を導入可
    能にして、浄化した水を自然流下させる請求項4から請
    求項5のうちのいずれか一項に記載の浄化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104088326A (zh) * 2014-07-07 2014-10-08 杨海蓉 一种园林景观雨水收集循环利用系统

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