JP3270962B2 - 雨水再利用システム - Google Patents
雨水再利用システムInfo
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- JP3270962B2 JP3270962B2 JP31966996A JP31966996A JP3270962B2 JP 3270962 B2 JP3270962 B2 JP 3270962B2 JP 31966996 A JP31966996 A JP 31966996A JP 31966996 A JP31966996 A JP 31966996A JP 3270962 B2 JP3270962 B2 JP 3270962B2
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- JP
- Japan
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- rainwater
- water
- tank
- container
- pipe
- Prior art date
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
- Y02A20/108—Rainwater harvesting
Landscapes
- Filtration Of Liquid (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雨水のpHを検出
して中性に近い適切な雨水のみを再利用するようにした
雨水再利用システムに関する。
して中性に近い適切な雨水のみを再利用するようにした
雨水再利用システムに関する。
【0002】
【従来の技術】資源の有効利用の観点から雨水を再利用
するための雨水再利用システムが提案され、既に実用に
供されている。
するための雨水再利用システムが提案され、既に実用に
供されている。
【0003】斯かる雨水再利用システムは、雨水を濾過
する濾過槽と、該濾過槽によって濾過された雨水を貯留
する貯水槽と、該貯水槽に貯留された雨水を水洗トイレ
や庭等に給送するポンプを含んで構成され、水道水に代
えて雨水を水洗トイレや洗車或は庭への散水等に使用し
て水道水を節減するシステムであり、所定の成果を納め
つつある。
する濾過槽と、該濾過槽によって濾過された雨水を貯留
する貯水槽と、該貯水槽に貯留された雨水を水洗トイレ
や庭等に給送するポンプを含んで構成され、水道水に代
えて雨水を水洗トイレや洗車或は庭への散水等に使用し
て水道水を節減するシステムであり、所定の成果を納め
つつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、公害
等の影響で特に都会においては酸性雨が降るケースが多
く、この酸性雨によって様々な環境破壊が引き起こされ
ているのが実情である。特に、降り始め時の雨水の酸性
度は高く、その酸性度は経時的に低下していくことが確
かめられている。
等の影響で特に都会においては酸性雨が降るケースが多
く、この酸性雨によって様々な環境破壊が引き起こされ
ているのが実情である。特に、降り始め時の雨水の酸性
度は高く、その酸性度は経時的に低下していくことが確
かめられている。
【0005】ところが、従来の雨水再利用システムにあ
っては、雨水の酸性度とは無関係に降り始めの酸性度の
高い(pHが小さい)雨水も含めて全ての雨水を再利用
の対象にしていたため、各種金属の腐食の促進や樹木等
への悪影響が懸念されていた。
っては、雨水の酸性度とは無関係に降り始めの酸性度の
高い(pHが小さい)雨水も含めて全ての雨水を再利用
の対象にしていたため、各種金属の腐食の促進や樹木等
への悪影響が懸念されていた。
【0006】
【0007】又、従来の雨水再利用システムに採用され
ていた濾過槽は、構成的に定期的な清掃等を含むメンテ
ナンスの作業性が悪く、メンテナンスに多大な時間と手
間を要していた。
ていた濾過槽は、構成的に定期的な清掃等を含むメンテ
ナンスの作業性が悪く、メンテナンスに多大な時間と手
間を要していた。
【0008】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、中性に近い適正な雨水のみを
再利用して種々の弊害を除くことができるとともに、濾
過槽のメンテナンスを作業性良く短時間で行うことがで
きる雨水再利用システムを提供することにある。
で、その目的とする処は、中性に近い適正な雨水のみを
再利用して種々の弊害を除くことができるとともに、濾
過槽のメンテナンスを作業性良く短時間で行うことがで
きる雨水再利用システムを提供することにある。
【0009】
【0010】
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、雨水を濾過する濾過槽と、
該濾過槽によって濾過された雨水を貯留する貯水槽と、
該貯水槽に貯留された雨水を給送するポンプを含んで構
成される雨水再利用システムにおいて、前記濾過槽の容
器内に枠体を出し入れ可能に収納し、該枠体にフィルタ
ーをセットし、該フィルターの上に袋詰めされた濾剤を
積み重ねるとともに、枠体の下部に汚泥受けを吊り下げ
支持するとともに、該濾過槽に連なる雨水導入経路の途
中に設けられたpHセンサーによって雨水のpHを検出
し、検出されたpHが設定値未満である雨水のみを濾過
槽に導入し、それ以外の雨水は前記濾過槽及び前記貯水
槽をパイパスさせて汚水管に流すようにしたことを特徴
とする。
め、請求項1記載の発明は、雨水を濾過する濾過槽と、
該濾過槽によって濾過された雨水を貯留する貯水槽と、
該貯水槽に貯留された雨水を給送するポンプを含んで構
成される雨水再利用システムにおいて、前記濾過槽の容
器内に枠体を出し入れ可能に収納し、該枠体にフィルタ
ーをセットし、該フィルターの上に袋詰めされた濾剤を
積み重ねるとともに、枠体の下部に汚泥受けを吊り下げ
支持するとともに、該濾過槽に連なる雨水導入経路の途
中に設けられたpHセンサーによって雨水のpHを検出
し、検出されたpHが設定値未満である雨水のみを濾過
槽に導入し、それ以外の雨水は前記濾過槽及び前記貯水
槽をパイパスさせて汚水管に流すようにしたことを特徴
とする。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記濾過槽の容器と汚泥受けとの間に全周
に亘ってシール部材を設けたことを特徴とする。
明において、前記濾過槽の容器と汚泥受けとの間に全周
に亘ってシール部材を設けたことを特徴とする。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記容器をFRPで構成し、前記シール部
材を容器の内周壁に一体に形成したことを特徴とする。
明において、前記容器をFRPで構成し、前記シール部
材を容器の内周壁に一体に形成したことを特徴とする。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】従って、請求項1記載の発明によれば、濾
過槽の容器内に出し入れ可能に収納された枠体に、袋詰
めされた濾剤を積み重ねるようにしたため、濾過槽の定
期的な清掃に際しては、先ず、袋詰めされた濾剤を容器
から取り出した後に枠体を汚泥受けと共に容器外に取り
出し、汚泥受けに沈殿した汚泥を廃棄した後に以上とは
逆の手順で枠体と濾剤を容器内に順次収納することによ
って濾過槽が使用状態に組み付けられ、該濾過槽のメン
テナンスを作業性良く短時間に行うことができる。又、
濾過槽に連なる雨水導入経路の途中に設けられたpHセ
ンサーによって雨水のpHを検出し、検出されたpHが
設定値未満である雨水のみを濾過槽に導入し、それ以外
の雨水は前記濾過槽及び前記貯水槽をパイパスさせて汚
水管に流して再利用の対象から除外するようにしたた
め、再利用に適した中性に近い雨水のみを有効に再利用
することができ、酸性雨に伴う種々の弊害を除去するこ
とができる。
過槽の容器内に出し入れ可能に収納された枠体に、袋詰
めされた濾剤を積み重ねるようにしたため、濾過槽の定
期的な清掃に際しては、先ず、袋詰めされた濾剤を容器
から取り出した後に枠体を汚泥受けと共に容器外に取り
出し、汚泥受けに沈殿した汚泥を廃棄した後に以上とは
逆の手順で枠体と濾剤を容器内に順次収納することによ
って濾過槽が使用状態に組み付けられ、該濾過槽のメン
テナンスを作業性良く短時間に行うことができる。又、
濾過槽に連なる雨水導入経路の途中に設けられたpHセ
ンサーによって雨水のpHを検出し、検出されたpHが
設定値未満である雨水のみを濾過槽に導入し、それ以外
の雨水は前記濾過槽及び前記貯水槽をパイパスさせて汚
水管に流して再利用の対象から除外するようにしたた
め、再利用に適した中性に近い雨水のみを有効に再利用
することができ、酸性雨に伴う種々の弊害を除去するこ
とができる。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】請求項2又は3記載の発明によれば、濾過
槽の容器と汚泥受けとの間がシール部材によってシール
されるため、容器と汚泥受けとの間に汚泥が落下して堆
積するのを防ぐことができる。
槽の容器と汚泥受けとの間がシール部材によってシール
されるため、容器と汚泥受けとの間に汚泥が落下して堆
積するのを防ぐことができる。
【0026】
【0027】
【0028】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【0029】図1は本発明に係る雨水再利用システムの
全体構成を示す側断面図、図2は同平面図であり、本発
明に係る雨水再利用システムは、図1に示すように、地
中に埋設された雨水桝1、濾過槽2及び3つの貯水槽
3,4,5と地上に設置されたポンプ6を含んで構成さ
れており、これらの雨水桝1、濾過槽2及び貯水槽3,
4,5は接続パイプ7,8,9,10によってそれぞれ
接続されている。
全体構成を示す側断面図、図2は同平面図であり、本発
明に係る雨水再利用システムは、図1に示すように、地
中に埋設された雨水桝1、濾過槽2及び3つの貯水槽
3,4,5と地上に設置されたポンプ6を含んで構成さ
れており、これらの雨水桝1、濾過槽2及び貯水槽3,
4,5は接続パイプ7,8,9,10によってそれぞれ
接続されている。
【0030】一方、図1及び図2において、11はSU
S若しくは塩化ビニル製のメッシュで保護された不図示
の雨樋によって集められた雨水を流すための集水パイプ
であり、該集水パイプ11は前記雨水桝1に接続されて
いる。
S若しくは塩化ビニル製のメッシュで保護された不図示
の雨樋によって集められた雨水を流すための集水パイプ
であり、該集水パイプ11は前記雨水桝1に接続されて
いる。
【0031】又、上記雨水桝1内にはpHセンサー13
が設置されており、前記接続パイプ7の途中には常閉の
電磁弁14が設置されている。そして、図2に示すよう
に、接続パイプ7の電磁弁14よりも上流からは再利用
に適さない雨水(具体的には、降水初期の酸性の強い雨
水)を前記雨水桝1から濾過槽2及び貯水槽3,4,5
をバイパスして流すための排水パイプ15が導出してい
る。
が設置されており、前記接続パイプ7の途中には常閉の
電磁弁14が設置されている。そして、図2に示すよう
に、接続パイプ7の電磁弁14よりも上流からは再利用
に適さない雨水(具体的には、降水初期の酸性の強い雨
水)を前記雨水桝1から濾過槽2及び貯水槽3,4,5
をバイパスして流すための排水パイプ15が導出してい
る。
【0032】ところで、前記pHセンサー13は雨水桝
1に流れ込む雨水のpHを検出するセンサーであって、
その検出信号はコントローラ16に入力され、コントロ
ーラ16はpHセンサー13によって検出された雨水の
pHに応じて前記電磁弁14の開閉を制御する。具体的
には、コントローラ16は、pHセンサー13によって
検出された雨水のpHが6未満(pH<6)である場合
には電磁弁14をOFFしてこれを閉じたままの状態と
し、検出されたpHが6以上(pH≧6)となると電磁
弁14をONしてこれを開く。
1に流れ込む雨水のpHを検出するセンサーであって、
その検出信号はコントローラ16に入力され、コントロ
ーラ16はpHセンサー13によって検出された雨水の
pHに応じて前記電磁弁14の開閉を制御する。具体的
には、コントローラ16は、pHセンサー13によって
検出された雨水のpHが6未満(pH<6)である場合
には電磁弁14をOFFしてこれを閉じたままの状態と
し、検出されたpHが6以上(pH≧6)となると電磁
弁14をONしてこれを開く。
【0033】次に、前記濾過槽2の構成の詳細を図3乃
至図7に基づいて説明する。尚、図3は濾過槽の側断面
図、図4は濾過槽のメンテナンスの要領を示す側断面
図、図5は濾過槽に対して出し入れされる枠体の斜視
図、図6は濾過槽上部の側断面図、図7は濾過槽上部の
構成を示す分解斜視図である。
至図7に基づいて説明する。尚、図3は濾過槽の側断面
図、図4は濾過槽のメンテナンスの要領を示す側断面
図、図5は濾過槽に対して出し入れされる枠体の斜視
図、図6は濾過槽上部の側断面図、図7は濾過槽上部の
構成を示す分解斜視図である。
【0034】図3に示すように、濾過槽2は、FRP
(ガラス繊維強化プラスチック)によって一体成形され
た有底筒状の容器17内に枠体18を出し入れ可能に収
納し、この枠体18に円板状のFRP製の簀の子19と
フィルター20をセットし、これらの上に袋詰めされた
濾剤である砂利21、木炭22、中砂23及び細砂24
をこの順に積み重ね、更にその上に多孔質の円板状の抗
火石25を載置して構成されている。
(ガラス繊維強化プラスチック)によって一体成形され
た有底筒状の容器17内に枠体18を出し入れ可能に収
納し、この枠体18に円板状のFRP製の簀の子19と
フィルター20をセットし、これらの上に袋詰めされた
濾剤である砂利21、木炭22、中砂23及び細砂24
をこの順に積み重ね、更にその上に多孔質の円板状の抗
火石25を載置して構成されている。
【0035】上記容器17は、底板17aから上方に向
かって拡径するテーパ壁17bの上部に大径のストレー
ト壁17cを形成して構成されており、その上面には円
形の開口部17dが開口しており、この開口部17dは
円板状の蓋26によって閉塞されている。そして、容器
17のテーパ壁17bの下部には接続口17eが開口し
ており、ストレート壁17cの下部には接続口17fが
開口しており、下方の接続口17eには前記接続パイプ
7が接続され、上方の接続口17fには前記接続パイプ
8が接続されている。
かって拡径するテーパ壁17bの上部に大径のストレー
ト壁17cを形成して構成されており、その上面には円
形の開口部17dが開口しており、この開口部17dは
円板状の蓋26によって閉塞されている。そして、容器
17のテーパ壁17bの下部には接続口17eが開口し
ており、ストレート壁17cの下部には接続口17fが
開口しており、下方の接続口17eには前記接続パイプ
7が接続され、上方の接続口17fには前記接続パイプ
8が接続されている。
【0036】又、容器17のテーパ壁17bの前記開口
部17eよりも上方の内周面には突部17gが全周に亘
って一体に形成されており、同内周面の開口部17eよ
りも下方の部位にはバルブシート状の撓曲自在なシール
部材17hが全周に亘って一体に形成されている。
部17eよりも上方の内周面には突部17gが全周に亘
って一体に形成されており、同内周面の開口部17eよ
りも下方の部位にはバルブシート状の撓曲自在なシール
部材17hが全周に亘って一体に形成されている。
【0037】ところで、前記枠体18は、図5に示すよ
うに、逆U字状に折り曲げられた2本のSUSパイプ2
7の計4本の支柱部27aの上下にSUSパイプによっ
てリング状に成形されたリング部材28,29を水平に
溶着して構成されており、その下部には皿状の汚泥受け
30が4本のSUS製のチェーン31によって吊り下げ
支持されている。尚、各チェーン31はその上端がフッ
クによってリング部材29に脱着可能に掛けられてい
る。又、SUSパイプ27の上部は互いに平行を成す水
平のグリップ部27bを構成している(図5参照)。
うに、逆U字状に折り曲げられた2本のSUSパイプ2
7の計4本の支柱部27aの上下にSUSパイプによっ
てリング状に成形されたリング部材28,29を水平に
溶着して構成されており、その下部には皿状の汚泥受け
30が4本のSUS製のチェーン31によって吊り下げ
支持されている。尚、各チェーン31はその上端がフッ
クによってリング部材29に脱着可能に掛けられてい
る。又、SUSパイプ27の上部は互いに平行を成す水
平のグリップ部27bを構成している(図5参照)。
【0038】而して、図3に示すように、枠体18の下
側のリング部材29上には前記簀の子19が載置され、
この簀の子19はその周囲が容器17の内壁に形成され
た前記突部17gによって支持されている。そして、こ
の簀の子19上に前記フィルター20が載せられ、この
フィルター20の上に前述のように袋詰めされた砂利2
1、木炭22、中砂23及び細砂24がこの順に下から
順次積み重ねられ、枠体18の上側のリング部材28上
に多孔質の前記抗火石25が載置されている。
側のリング部材29上には前記簀の子19が載置され、
この簀の子19はその周囲が容器17の内壁に形成され
た前記突部17gによって支持されている。そして、こ
の簀の子19上に前記フィルター20が載せられ、この
フィルター20の上に前述のように袋詰めされた砂利2
1、木炭22、中砂23及び細砂24がこの順に下から
順次積み重ねられ、枠体18の上側のリング部材28上
に多孔質の前記抗火石25が載置されている。
【0039】そして、図3に示す状態においては、枠体
18の下部にチェーン31によって吊り下げられた前記
汚泥受け30の外周面には容器17の内周面に一体に形
成された前記シール部材17hが当接している。
18の下部にチェーン31によって吊り下げられた前記
汚泥受け30の外周面には容器17の内周面に一体に形
成された前記シール部材17hが当接している。
【0040】一方、図6及び図7に示すように、容器1
7上部のストレート壁17cの内周壁には、前記接続パ
イプ8の配管方向に2つの支持部材32,33が取り付
けられており、これらの支持部材32,33の相対向す
る開口部の周縁には弾性体から成るシール部材34,3
5が取り付けられている。
7上部のストレート壁17cの内周壁には、前記接続パ
イプ8の配管方向に2つの支持部材32,33が取り付
けられており、これらの支持部材32,33の相対向す
る開口部の周縁には弾性体から成るシール部材34,3
5が取り付けられている。
【0041】そして、上記支持部材32,33にはU字
状横断面を有するチャンネル状の樋36の長手方向両端
部が上方から嵌め込まれ、この樋36はその長手方向両
端部が複数の蝶ビス37によって螺着されることによっ
て両支持部材32,33に脱着可能に取り付けられてい
る。尚、この樋36はその底面36aが接続パイプ8に
向かって下がる傾斜面を構成している。
状横断面を有するチャンネル状の樋36の長手方向両端
部が上方から嵌め込まれ、この樋36はその長手方向両
端部が複数の蝶ビス37によって螺着されることによっ
て両支持部材32,33に脱着可能に取り付けられてい
る。尚、この樋36はその底面36aが接続パイプ8に
向かって下がる傾斜面を構成している。
【0042】次に、前記貯水槽3,4,5について説明
する。
する。
【0043】貯水槽3,4,5は何れもFRPにて矩形
ボックス状に一体成形されており、これらの底面は雨水
の流れ方向(図1の右方)に向かって下方に傾斜してお
り、図2に示すように、各上面にはマンホール3a,4
a,5aがそれぞれ開口しており、各マンホール3a,
4a,5aは円板状の蓋38,39,40によってそれ
ぞれ閉じられている。そして、図1に示すように、濾過
槽2と貯水槽3の各上部は前記接続パイプ8によって接
続されており、貯水槽3と貯水槽4及び貯水槽4と貯水
槽5の各下部は前記接続パイプ9,10によってそれぞ
れ接続されている。
ボックス状に一体成形されており、これらの底面は雨水
の流れ方向(図1の右方)に向かって下方に傾斜してお
り、図2に示すように、各上面にはマンホール3a,4
a,5aがそれぞれ開口しており、各マンホール3a,
4a,5aは円板状の蓋38,39,40によってそれ
ぞれ閉じられている。そして、図1に示すように、濾過
槽2と貯水槽3の各上部は前記接続パイプ8によって接
続されており、貯水槽3と貯水槽4及び貯水槽4と貯水
槽5の各下部は前記接続パイプ9,10によってそれぞ
れ接続されている。
【0044】ここで、貯水槽5の構成の詳細を図8に基
づいて説明する。尚、図8は貯水槽5の構成を示す側断
面図である。
づいて説明する。尚、図8は貯水槽5の構成を示す側断
面図である。
【0045】貯水槽5はFRPによって一体成形された
容器41で構成されており、該容器41の底部には沈殿
物を貯留するための凹部41aが形成されており、同容
器41の上面の凹部41aに対応する位置に前記マンホ
ール5aが開口している(図2参照)。そして、この容
器41の一方(上流側)の側壁下部には接続口41bが
形成され、反対側(下流側)の側壁上部には接続口41
cが形成されている。そして、一方の接続口41bには
前記接続パイプ10が接続され、他方の接続口41cに
は図1及び図2に示すオーバーフローパイプ42の一端
が接続されており、該オーバーフローパイプ42の他端
は図2に示すように前記排水パイプ15に合流してい
る。尚、排水パイプ15は不図示の汚水管に接続されて
いる。
容器41で構成されており、該容器41の底部には沈殿
物を貯留するための凹部41aが形成されており、同容
器41の上面の凹部41aに対応する位置に前記マンホ
ール5aが開口している(図2参照)。そして、この容
器41の一方(上流側)の側壁下部には接続口41bが
形成され、反対側(下流側)の側壁上部には接続口41
cが形成されている。そして、一方の接続口41bには
前記接続パイプ10が接続され、他方の接続口41cに
は図1及び図2に示すオーバーフローパイプ42の一端
が接続されており、該オーバーフローパイプ42の他端
は図2に示すように前記排水パイプ15に合流してい
る。尚、排水パイプ15は不図示の汚水管に接続されて
いる。
【0046】而して、貯水槽5には水道水(上水)を自
動的に補給するための上水自動補給装置が設置されてい
る。
動的に補給するための上水自動補給装置が設置されてい
る。
【0047】上記上水自動補給装置は、渇水時等におい
て貯水槽5の水位が所定値以下に下がると自動的に水道
水を補給して貯水槽5に少なくとも所定量の水を常時貯
留しておくための装置である。この上水自動補給装置
は、貯水槽5内の水位を検出するための水位センサーを
構成する長さの異なる複数本の電極棒43〜47と、水
道水を貯水槽5に補給するための補給水パイプ50と、
停電等の異常時に貯水槽5に水道水を補給するための補
給水パイプ51と、補給水パイプ50に設けられた電磁
弁52と、補給水パイプ50を流れる水道水を電磁弁5
2をバイパスして補給水パイプ51へと流すバイパスパ
イプ53と、該バイパスパイプ53に設けられた手動弁
54と、前記電極棒43〜47によって検出された貯水
槽5内の水位に応じて前記電磁弁52の開閉を制御する
コントローラ55と、該コントローラ55及び電磁弁5
2を駆動するための電力を供給するための電源56及び
制御盤57を含んで構成されている。
て貯水槽5の水位が所定値以下に下がると自動的に水道
水を補給して貯水槽5に少なくとも所定量の水を常時貯
留しておくための装置である。この上水自動補給装置
は、貯水槽5内の水位を検出するための水位センサーを
構成する長さの異なる複数本の電極棒43〜47と、水
道水を貯水槽5に補給するための補給水パイプ50と、
停電等の異常時に貯水槽5に水道水を補給するための補
給水パイプ51と、補給水パイプ50に設けられた電磁
弁52と、補給水パイプ50を流れる水道水を電磁弁5
2をバイパスして補給水パイプ51へと流すバイパスパ
イプ53と、該バイパスパイプ53に設けられた手動弁
54と、前記電極棒43〜47によって検出された貯水
槽5内の水位に応じて前記電磁弁52の開閉を制御する
コントローラ55と、該コントローラ55及び電磁弁5
2を駆動するための電力を供給するための電源56及び
制御盤57を含んで構成されている。
【0048】ところで、前記補給水パイプ50はその一
端が不図示の水道管に接続されており、他端は図示のよ
うに貯水槽5内に開口しており、その途中の前記電磁弁
52を挟む部位には手動弁58,59とバキュームブレ
ーカ60が設けられている。
端が不図示の水道管に接続されており、他端は図示のよ
うに貯水槽5内に開口しており、その途中の前記電磁弁
52を挟む部位には手動弁58,59とバキュームブレ
ーカ60が設けられている。
【0049】又、前記補給水パイプ51は補給水パイプ
50から分岐して貯水槽5内に開口しており、その途中
には手動弁61とバキュームブレーカ62が設けられて
いる。そして、この補給水パイプ51の貯水槽5内に臨
む端部にはレバー63が回動自在に連結されており、こ
のレバー63の端部には浮子64が取り付けられてい
る。尚、バキュームブレーカ60,62は雨水と上水と
を所定距離だけ離して雨水に含まれる雑菌等の上水への
侵入を防ぐためのものである。
50から分岐して貯水槽5内に開口しており、その途中
には手動弁61とバキュームブレーカ62が設けられて
いる。そして、この補給水パイプ51の貯水槽5内に臨
む端部にはレバー63が回動自在に連結されており、こ
のレバー63の端部には浮子64が取り付けられてい
る。尚、バキュームブレーカ60,62は雨水と上水と
を所定距離だけ離して雨水に含まれる雑菌等の上水への
侵入を防ぐためのものである。
【0050】更に、前記バイパスパイプ53は補給水パ
イプ50の手動弁58の上流側から分岐して補給水パイ
プ51の手動弁61とバキュームブレーカ62との間に
合流しており、その途中には前記手動弁54が取り付け
られている。
イプ50の手動弁58の上流側から分岐して補給水パイ
プ51の手動弁61とバキュームブレーカ62との間に
合流しており、その途中には前記手動弁54が取り付け
られている。
【0051】他方、貯水槽5内には吸水パイプ65が臨
んでおり、該吸水パイプ65の貯水槽5内に臨む一端に
はフィルター66が取り付けられており、同吸水パイプ
65の他端は貯水槽5外へ延出して地上に設置された前
記ポンプ6の吸入側に接続されている。そして、ポンプ
6の吐出側からは吐出パイプ67が導出しており、この
吐出パイプ67は例えば水洗トイレや庭等の雨水を再利
用する場所まで配管されている。
んでおり、該吸水パイプ65の貯水槽5内に臨む一端に
はフィルター66が取り付けられており、同吸水パイプ
65の他端は貯水槽5外へ延出して地上に設置された前
記ポンプ6の吸入側に接続されている。そして、ポンプ
6の吐出側からは吐出パイプ67が導出しており、この
吐出パイプ67は例えば水洗トイレや庭等の雨水を再利
用する場所まで配管されている。
【0052】次に、以上のように構成される本発明に係
る雨水再利用システムの作用について説明する。
る雨水再利用システムの作用について説明する。
【0053】降水時に家屋の屋根に設置された不図示の
雨樋によって集められた雨水は集水パイプ11を通って
雨水桝1内に流れ込むが、この雨水はpHセンサー13
によってそのpH値が検出され、その検出信号はコント
ローラ16に送信される。すると、コントローラ16
は、その検出信号をデジタル変換し、検出された雨水の
pH値が6未満である場合(つまり、雨水の酸性が強い
場合)には前述のように電磁弁14を閉じたまま状態に
保つ。
雨樋によって集められた雨水は集水パイプ11を通って
雨水桝1内に流れ込むが、この雨水はpHセンサー13
によってそのpH値が検出され、その検出信号はコント
ローラ16に送信される。すると、コントローラ16
は、その検出信号をデジタル変換し、検出された雨水の
pH値が6未満である場合(つまり、雨水の酸性が強い
場合)には前述のように電磁弁14を閉じたまま状態に
保つ。
【0054】すると、雨水は濾過槽2側へは流れず、そ
のまま排水パイプ15を通って不図示の汚水管へと流
れ、再利用に供されない。
のまま排水パイプ15を通って不図示の汚水管へと流
れ、再利用に供されない。
【0055】ところで、降水初期の雨水は酸性が強く、
一般にはpH値が6より小さいために再利用には適さ
ず、従って、本実施の形態では、降水初期の酸性の強い
雨水は再利用されないで排水パイプ15を経てそのまま
汚水管へと流すようにしている。
一般にはpH値が6より小さいために再利用には適さ
ず、従って、本実施の形態では、降水初期の酸性の強い
雨水は再利用されないで排水パイプ15を経てそのまま
汚水管へと流すようにしている。
【0056】而して、雨水のpH値が経時的に下がり、
pHセンサー13によって検出された雨水のpH値が6
以上となって中性に近づくと、コントローラ16は前述
のように電磁弁14を開く。すると、雨水は雨水桝1か
ら接続パイプ7を通って濾過槽2に導入される。
pHセンサー13によって検出された雨水のpH値が6
以上となって中性に近づくと、コントローラ16は前述
のように電磁弁14を開く。すると、雨水は雨水桝1か
ら接続パイプ7を通って濾過槽2に導入される。
【0057】濾過槽2では雨水が図3に示す容器17の
下部に開口する接続口17eから導入され、該雨水は容
器17内を上方へ向かって流れる過程で濾過されて浄化
される。即ち、雨水は簀の子19を経てフィルター2
0、砂利21、木炭22、中砂23、細砂24及び抗火
石25を通過する過程で濾過されて浄化され、この浄化
された雨水は容器17の上部に貯留され、その水位が樋
36の高さを越えるとオーバーフローして樋36の内部
へと流下し、該樋36の底面36aの勾配に沿って接続
パイプ8側へと流れ、該接続パイプ8を通って貯水槽3
に導入される。
下部に開口する接続口17eから導入され、該雨水は容
器17内を上方へ向かって流れる過程で濾過されて浄化
される。即ち、雨水は簀の子19を経てフィルター2
0、砂利21、木炭22、中砂23、細砂24及び抗火
石25を通過する過程で濾過されて浄化され、この浄化
された雨水は容器17の上部に貯留され、その水位が樋
36の高さを越えるとオーバーフローして樋36の内部
へと流下し、該樋36の底面36aの勾配に沿って接続
パイプ8側へと流れ、該接続パイプ8を通って貯水槽3
に導入される。
【0058】ところで、本実施の形態においては、濾過
槽2は下方から雨水を導入してこれを上方に向かって流
す逆洗濾過方式を採用するため、フィルター20に付着
した汚泥は汚泥受け30に落下して沈殿する。尚、容器
17内の底部においては、汚泥受け30と容器17との
間の隙間は容器17側に一体に形成された前記シール部
材17hによってシールされているため、汚泥が汚泥受
け30と容器17との間の隙間に落下してそこに堆積す
ることがない。
槽2は下方から雨水を導入してこれを上方に向かって流
す逆洗濾過方式を採用するため、フィルター20に付着
した汚泥は汚泥受け30に落下して沈殿する。尚、容器
17内の底部においては、汚泥受け30と容器17との
間の隙間は容器17側に一体に形成された前記シール部
材17hによってシールされているため、汚泥が汚泥受
け30と容器17との間の隙間に落下してそこに堆積す
ることがない。
【0059】而して、濾過槽2はそのメンテナンスとし
て定期的に清掃されるが、本実施の形態に係る濾過槽2
においては汚泥受け30が容器17の最下部に収容され
ているため、容器17の上方から水を流せば、簀の子1
9、フィルター20、砂利21、木炭22、中砂23、
細砂24及び抗火石25への付着物は水と共に落下して
汚泥受け30に収容される。
て定期的に清掃されるが、本実施の形態に係る濾過槽2
においては汚泥受け30が容器17の最下部に収容され
ているため、容器17の上方から水を流せば、簀の子1
9、フィルター20、砂利21、木炭22、中砂23、
細砂24及び抗火石25への付着物は水と共に落下して
汚泥受け30に収容される。
【0060】そして、濾過槽2の清掃に際しては、先
ず、図6及び図7に示す蝶ビス37を取り外して樋36
を支持部材32,33から外してこれを容器17外へ取
り出した後、枠体18にセットされた抗火石25、袋詰
めされた細砂24、中砂23、木炭22、砂利21及び
フィルター20を順次容器外へ取り出す。
ず、図6及び図7に示す蝶ビス37を取り外して樋36
を支持部材32,33から外してこれを容器17外へ取
り出した後、枠体18にセットされた抗火石25、袋詰
めされた細砂24、中砂23、木炭22、砂利21及び
フィルター20を順次容器外へ取り出す。
【0061】次に、枠体18のSUSパイプ27上部の
水平のグリップ部27b(図5参照)を掴んで該枠体1
8を汚泥受け30と共に持ち上げてこれを図4に示すよ
うに容器17外へ取り出し、チェーン31を枠体18か
ら取り外して汚泥受け30内に堆積した汚泥を廃棄し、
汚泥受け30を水で洗浄した後、チェーン31を枠体1
8に掛けて汚泥受け30を再び枠体18の下部に吊り下
げ、枠体18を汚泥受け30と共に容器17内に収納す
る。尚、容器17には上方に向かって拡径するテーパ壁
17bが設けられているため、枠体18の容器17に対
する出し入れを容易に行うことができる。
水平のグリップ部27b(図5参照)を掴んで該枠体1
8を汚泥受け30と共に持ち上げてこれを図4に示すよ
うに容器17外へ取り出し、チェーン31を枠体18か
ら取り外して汚泥受け30内に堆積した汚泥を廃棄し、
汚泥受け30を水で洗浄した後、チェーン31を枠体1
8に掛けて汚泥受け30を再び枠体18の下部に吊り下
げ、枠体18を汚泥受け30と共に容器17内に収納す
る。尚、容器17には上方に向かって拡径するテーパ壁
17bが設けられているため、枠体18の容器17に対
する出し入れを容易に行うことができる。
【0062】そして、その後は以上とは逆の手順で枠体
18の簀の子19上にフィルター20を載せ、その上に
袋詰めされた砂利21、木炭22、中砂23及び細砂2
4と抗火石25をこの順に下から順次積み重ね、最後に
樋36を支持部材32,33に取り付ければ、濾過槽2
は図3に示す使用可能な状態にセットされる。
18の簀の子19上にフィルター20を載せ、その上に
袋詰めされた砂利21、木炭22、中砂23及び細砂2
4と抗火石25をこの順に下から順次積み重ね、最後に
樋36を支持部材32,33に取り付ければ、濾過槽2
は図3に示す使用可能な状態にセットされる。
【0063】以上のように、本実施の形態では、濾過槽
2に逆洗濾過方式を採用し、該濾過槽2の容器17内に
枠体18を出し入れ可能に収納し、この枠体18に袋詰
めされた砂利21、木炭22、中砂23及び細砂24と
抗火石25をこの順に下から順次積み重ねるようにする
とともに、枠体18の下部に汚泥受け30を吊り下げる
ようにしたため、濾過槽2の清掃を含むメンテナンスを
作業性良く短時間に行うことができる。
2に逆洗濾過方式を採用し、該濾過槽2の容器17内に
枠体18を出し入れ可能に収納し、この枠体18に袋詰
めされた砂利21、木炭22、中砂23及び細砂24と
抗火石25をこの順に下から順次積み重ねるようにする
とともに、枠体18の下部に汚泥受け30を吊り下げる
ようにしたため、濾過槽2の清掃を含むメンテナンスを
作業性良く短時間に行うことができる。
【0064】而して、以上のようにして濾過槽2によっ
て濾過された雨水は前述のように接続パイプ8を通って
貯水槽3に導入された後、接続パイプ9を通って貯水槽
4へと流れ、更に接続パイプ10を通って貯水槽5へと
流れるが、貯水槽3,4,5は接続パイプ9,10によ
ってその下部が互いに連通されているため、濾過された
雨水は各貯水槽3,4,5において同一水位を保ちなが
ら貯留される。
て濾過された雨水は前述のように接続パイプ8を通って
貯水槽3に導入された後、接続パイプ9を通って貯水槽
4へと流れ、更に接続パイプ10を通って貯水槽5へと
流れるが、貯水槽3,4,5は接続パイプ9,10によ
ってその下部が互いに連通されているため、濾過された
雨水は各貯水槽3,4,5において同一水位を保ちなが
ら貯留される。
【0065】而して、各貯水槽3,4,5においては雨
水はオーバーフローパイプ42の高さ以上の水位には貯
留されず、それ以上の量の雨水はオーバーフローしてオ
ーバーフローパイプ42から貯水槽5外へ排出され、オ
ーバーフローパイプ42から排水パイプ15を通って汚
水管へと流される。従って、各貯水槽3,4,5におい
ては、雨水は図8に示す水位h 0 まで貯留され得る。
水はオーバーフローパイプ42の高さ以上の水位には貯
留されず、それ以上の量の雨水はオーバーフローしてオ
ーバーフローパイプ42から貯水槽5外へ排出され、オ
ーバーフローパイプ42から排水パイプ15を通って汚
水管へと流される。従って、各貯水槽3,4,5におい
ては、雨水は図8に示す水位h 0 まで貯留され得る。
【0066】ところで、本実施の形態では、降水初期の
pH6未満の酸性の強い雨水及び貯水槽5からオーバー
フローした雨水を共に汚水管に流すようにしたため、汚
水管がこれらの雨水によって洗浄され、該汚水管の詰ま
り等の不具合の発生が防がれる。尚、汚水管の途中には
臭気の逆流を防ぐための不図示のSトラップが設けられ
ている。
pH6未満の酸性の強い雨水及び貯水槽5からオーバー
フローした雨水を共に汚水管に流すようにしたため、汚
水管がこれらの雨水によって洗浄され、該汚水管の詰ま
り等の不具合の発生が防がれる。尚、汚水管の途中には
臭気の逆流を防ぐための不図示のSトラップが設けられ
ている。
【0067】そして、必要に応じてポンプ6を駆動すれ
ば、貯水槽5内に貯留された中性に近い雨水はフィルタ
ー66を経て吸水パイプ65を通ってポンプ6に吸引さ
れ、該ポンプ6によって所定圧に昇圧された後、吐出パ
イプ67から水洗トイレや庭等の雨水再利用場所に供給
されて洗車や庭への散水等に供されて有効に利用され、
これによって水道水の使用量を削減することができる。
ば、貯水槽5内に貯留された中性に近い雨水はフィルタ
ー66を経て吸水パイプ65を通ってポンプ6に吸引さ
れ、該ポンプ6によって所定圧に昇圧された後、吐出パ
イプ67から水洗トイレや庭等の雨水再利用場所に供給
されて洗車や庭への散水等に供されて有効に利用され、
これによって水道水の使用量を削減することができる。
【0068】ところで、本発明に係る雨水再利用システ
ムにおいては、渇水等のために貯水槽3,4,5の水位
が低下しても、前記上水自動補給装置によって各貯水槽
3,4,5には所定量(本実施の形態では、計400リ
ットル(平均世帯の2日分の使用量))の水が最低限で
も確保されるようになっている。
ムにおいては、渇水等のために貯水槽3,4,5の水位
が低下しても、前記上水自動補給装置によって各貯水槽
3,4,5には所定量(本実施の形態では、計400リ
ットル(平均世帯の2日分の使用量))の水が最低限で
も確保されるようになっている。
【0069】ここで、上水自動補給装置の作用を図8に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0070】水位センサーを構成する前記電極棒43〜
47のうち、1本の電極棒47はアースのためのもので
あって、他の長さの異なる4本の電極棒43〜46はそ
の下端から水面が離れて電気的な導通が遮断されること
によって貯水槽5内の水位を検出するものである。
47のうち、1本の電極棒47はアースのためのもので
あって、他の長さの異なる4本の電極棒43〜46はそ
の下端から水面が離れて電気的な導通が遮断されること
によって貯水槽5内の水位を検出するものである。
【0071】而して、渇水等のために貯水槽5の水位
(他の貯水槽3,4の水位も同じ)が図8に示すh2 よ
り下がると、電極棒45はこれを検知してその信号をコ
ントローラ55に送信する。すると、コントローラ55
は電磁弁52を開き、補給水パイプ50から水道水を貯
水槽5に補給する。尚、水道水の補給中の水の使用によ
って貯水槽5の水位が図8に示すh2 から更に下がって
h1 に達すると、このことが電極棒46によって検知さ
れ、コントローラ55は低水位警報を発する。
(他の貯水槽3,4の水位も同じ)が図8に示すh2 よ
り下がると、電極棒45はこれを検知してその信号をコ
ントローラ55に送信する。すると、コントローラ55
は電磁弁52を開き、補給水パイプ50から水道水を貯
水槽5に補給する。尚、水道水の補給中の水の使用によ
って貯水槽5の水位が図8に示すh2 から更に下がって
h1 に達すると、このことが電極棒46によって検知さ
れ、コントローラ55は低水位警報を発する。
【0072】そして、補給水パイプ50から貯水槽5へ
の水道水の補給によって貯水槽5の水位が図8に示すh
3 に達したことが電極棒44によって検出されると、コ
ントローラ55はその信号を受け取って満水位警報を発
し、水位が更に上昇して図示のh4 に達したことが電極
棒43によって検出されると、コントローラ55はその
検出信号を受け取って電磁弁52を閉じる。すると、貯
水槽5への水道水の補給は中止され、各貯水槽3,4,
5の水位はh4 に保たれ、前述のように各貯水槽3,
4,5には最低でも所定量(計400リットル)の水が
確保される。
の水道水の補給によって貯水槽5の水位が図8に示すh
3 に達したことが電極棒44によって検出されると、コ
ントローラ55はその信号を受け取って満水位警報を発
し、水位が更に上昇して図示のh4 に達したことが電極
棒43によって検出されると、コントローラ55はその
検出信号を受け取って電磁弁52を閉じる。すると、貯
水槽5への水道水の補給は中止され、各貯水槽3,4,
5の水位はh4 に保たれ、前述のように各貯水槽3,
4,5には最低でも所定量(計400リットル)の水が
確保される。
【0073】尚、その後の水の使用によって貯水槽5の
水位が図8に示すh2 まで低下すると、コントローラ5
5によって電磁弁52が開かれ、補給水パイプ50から
水道水が貯水槽5に再び補給され、以後は前記と同様に
電磁弁52が制御されて貯水槽3,4,5には少なくと
も所定量(計400リットル)の水が確保されるように
なっている。
水位が図8に示すh2 まで低下すると、コントローラ5
5によって電磁弁52が開かれ、補給水パイプ50から
水道水が貯水槽5に再び補給され、以後は前記と同様に
電磁弁52が制御されて貯水槽3,4,5には少なくと
も所定量(計400リットル)の水が確保されるように
なっている。
【0074】ところで、停電や電磁弁52の故障等のた
めに上水自動補給装置が機能しない異常発生時には、バ
イパスパイプ53の手動弁54を開き、水道水を補給水
パイプ50から電磁弁52をバイパスさせてバイパスパ
イプ53及び補給水パイプ51を経て貯水槽5に補給す
る。このため、異常発生時においても、当該雨水再利用
シテスムを使用して所期の目的を達成することができ
る。
めに上水自動補給装置が機能しない異常発生時には、バ
イパスパイプ53の手動弁54を開き、水道水を補給水
パイプ50から電磁弁52をバイパスさせてバイパスパ
イプ53及び補給水パイプ51を経て貯水槽5に補給す
る。このため、異常発生時においても、当該雨水再利用
シテスムを使用して所期の目的を達成することができ
る。
【0075】そして、貯水槽5(他の貯水槽3,4も同
じ)の水位が次第に上昇し、水位が図8に示すh0 に達
すると、水面と共に上動する浮子64によってレバー6
3が回動し、補給水パイプ51からの水道水の補給が中
止されて各貯水槽3,4,5の水位はh0 に保たれ、水
道水のオーバーフローパイプ42への無駄な排出が防が
れる。
じ)の水位が次第に上昇し、水位が図8に示すh0 に達
すると、水面と共に上動する浮子64によってレバー6
3が回動し、補給水パイプ51からの水道水の補給が中
止されて各貯水槽3,4,5の水位はh0 に保たれ、水
道水のオーバーフローパイプ42への無駄な排出が防が
れる。
【0076】而して、以上のように、本発明に係る雨水
再利用システムにおいては、雨水のpHをpHセンサー
13によって常時検出し、降水初期のpH6未満の酸性
の強い雨水を再利用の対象から除外するようにしたた
め、再利用に適した中性に近い適切な水のみを有効に再
利用することができる。
再利用システムにおいては、雨水のpHをpHセンサー
13によって常時検出し、降水初期のpH6未満の酸性
の強い雨水を再利用の対象から除外するようにしたた
め、再利用に適した中性に近い適切な水のみを有効に再
利用することができる。
【0077】尚、本実施の形態では、再利用の対象から
除外される雨水のpHを6未満に設定したが、この値は
雨水の使用形態等によってその都度任意に設定すること
ができることは勿論である。
除外される雨水のpHを6未満に設定したが、この値は
雨水の使用形態等によってその都度任意に設定すること
ができることは勿論である。
【0078】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、雨水を濾過する濾過槽と、該濾過槽によって濾
過された雨水を貯留する貯水槽と、該貯水槽に貯留され
た雨水を給送するポンプを含んで構成される雨水再利用
システムにおいて、前記濾過槽の容器内に枠体を出し入
れ可能に収納し、該枠体にフィルターをセットし、該フ
ィルターの上に袋詰めされた濾剤を積み重ねるととも
に、枠体の下部に汚泥受けを吊り下げ支持するととも
に、該濾過槽に連なる雨水導入経路の途中に設けられた
pHセンサーによって雨水のpHを検出し、検出された
pHが設定値未満である雨水のみを濾過槽に導入し、そ
れ以外の雨水は前記濾過槽及び前記貯水槽をパイパスさ
せて汚水管に流すようにしたため、中性に近い適正な雨
水のみを再利用して種々の弊害を除くことができるとと
もに、濾過槽のメンテナンスを作業性良く短時間で行う
ことができるという効果が得られる。
よれば、雨水を濾過する濾過槽と、該濾過槽によって濾
過された雨水を貯留する貯水槽と、該貯水槽に貯留され
た雨水を給送するポンプを含んで構成される雨水再利用
システムにおいて、前記濾過槽の容器内に枠体を出し入
れ可能に収納し、該枠体にフィルターをセットし、該フ
ィルターの上に袋詰めされた濾剤を積み重ねるととも
に、枠体の下部に汚泥受けを吊り下げ支持するととも
に、該濾過槽に連なる雨水導入経路の途中に設けられた
pHセンサーによって雨水のpHを検出し、検出された
pHが設定値未満である雨水のみを濾過槽に導入し、そ
れ以外の雨水は前記濾過槽及び前記貯水槽をパイパスさ
せて汚水管に流すようにしたため、中性に近い適正な雨
水のみを再利用して種々の弊害を除くことができるとと
もに、濾過槽のメンテナンスを作業性良く短時間で行う
ことができるという効果が得られる。
【0079】
【0080】
【0081】
【0082】
【0083】
【0084】
【図1】本発明に係る雨水再利用システムの全体構成を
示す側断面図である。
示す側断面図である。
【図2】本発明に係る雨水再利用システムの全体構成を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図3】濾過槽の側断面図である。
【図4】濾過槽のメンテナンスの要領を示す側断面図で
ある。
ある。
【図5】濾過槽に対して出し入れされる枠体の斜視図で
ある。
ある。
【図6】濾過槽上部の側断面図である。
【図7】濾過槽上部の構成を示す分解斜視図である。
【図8】貯水槽の構成を示す側断面図である。
2 濾過槽 3,4,5 貯水槽 6 ポンプ 11 集水パイプ(雨水導入経路) 13 pHセンサー 14 電磁弁 15 排水パイプ 16 コントローラ 17 容器 17h シール部材 18 枠体 20 フィルター 21 砂利(濾剤) 22 木炭(濾剤) 23 中砂(濾剤) 24 細砂(濾剤) 25 抗火石(濾剤) 30 汚泥受け 43〜47 電極棒(水位センサー) 50,51 補給水パイプ(上水供給経路) 52 電磁弁 53 バイパスパイプ 55 コントローラ(制御手段)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−48535(JP,A) 特開 昭61−102922(JP,A) 実開 昭57−41978(JP,U) 実開 昭63−41660(JP,U) 登録実用新案3022958(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03B 3/02 - 3/03 B01D 35/02 C02F 1/00
Claims (3)
- 【請求項1】 雨水を濾過する濾過槽と、該濾過槽によ
って濾過された雨水を貯留する貯水槽と、該貯水槽に貯
留された雨水を給送するポンプを含んで構成される雨水
再利用システムにおいて、前記濾過槽の容器内に枠体を出し入れ可能に収納し、該
枠体にフィルターをセットし、該フィルターの上に袋詰
めされた濾剤を積み重ねるとともに、枠体の下部に汚泥
受けを吊り下げ支持するとともに、該濾過槽に連なる雨
水導入経路の途中に設けられたpHセンサーによって雨
水のpHを検出し、検出されたpHが設定値未満である
雨水のみを濾過槽に導入し、それ以外の雨水は 前記濾過
槽及び前記貯水槽をパイパスさせて汚水管に流すように
したことを特徴とする雨水再利用システム。 - 【請求項2】 前記濾過槽の容器と汚泥受けとの間に全
周に亘ってシール部材を設けたことを特徴とする請求項
1記載の雨水再利用システム。 - 【請求項3】 前記容器をFRPで構成し、前記シール
部材を容器の内周壁に一体に形成したことを特徴とする
請求項2記載の雨水再利用システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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