JP2003119499A - 柿の葉粉末を配合した固形石鹸およびその製造方法 - Google Patents

柿の葉粉末を配合した固形石鹸およびその製造方法

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JP2003119499A
JP2003119499A JP2001312378A JP2001312378A JP2003119499A JP 2003119499 A JP2003119499 A JP 2003119499A JP 2001312378 A JP2001312378 A JP 2001312378A JP 2001312378 A JP2001312378 A JP 2001312378A JP 2003119499 A JP2003119499 A JP 2003119499A
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persimmon
persimmon leaf
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Yoshihiro Yamamoto
義廣 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固形石鹸への配合物として従来考えられてい
なかった特定の生薬について、その効用が最高に発揮さ
れる条件で生薬を処理し、これを石鹸材料に配合するこ
とで、美容と健康に優れた効果のある固形石鹸を提供す
る。 【解決手段】 柿の生葉を切断し、水蒸気で蒸した後、
揉捻機で揉み、乾燥機で乾燥した後、粉末にして石鹸チ
ップに添加する工程により得られた柿の葉粉末を石鹸製
造工程の中間工程において添加する。これにより得られ
た柿の葉粉末を配合した石鹸は、柿の葉固有の茶褐色な
いし黄緑色に着色され、抗菌性を有する石鹸となり、さ
らに石鹸使用時に柿の葉に含まれるカテキンが溶出し、
このカテキンが有する抗菌性が人の肌に有効に作用して
美容効果をも発揮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石鹸本来の洗浄機
能に加えて人体の健康増進機能を持たせた固形石鹸およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】固形石鹸を含む洗剤は主たる使用者を基
準にして、家庭用、業務用、工業用に分類される。家庭
用洗剤は、もっぱら一般家庭で使用される洗剤であり、
業務用洗剤は、たとえば美容院用洗剤、料飲業や給食施
設向けの食器洗い用洗剤、クリーニング用洗剤、ビル清
掃用洗剤などであり、工業用洗剤は、各種産業分野にお
ける製造工程の一環として、工程に用いられる原材料や
部品あるいは機械設備などの洗浄に用いられる洗剤であ
る。
【0003】本発明において対象とする石鹸は、家庭
用、業務用の洗剤のうち、主として洗顔用や入浴用とし
ての化粧石鹸といわれる固形石鹸を主体とし、そのほか
洗濯用、台所用の固形石鹸を含むものである。これらの
固形石鹸は、石鹸本来の洗浄力のほかに、用途に応じて
各種の特性が要求される。たとえば石鹸全般を通じて、
人体に対して安全で、刺激、肌荒れなどの少ない石鹸が
要求され、さらに台所用石鹸では、野菜、果物などの外
観、味、匂いなどを損ねることのないことが要求され
る。また、石鹸全般について使用後の排水による環境汚
染が少ないことが要求される。
【0004】化粧石鹸は、一般に植物性油脂を水酸化ナ
トリウムで鹸化して製造されるが、この化粧石鹸には添
加物として種々のものが用いられている。とくに近年で
は、安全性や健康面、自然志向の面などから、生薬を中
心とした植物成分を配合した石鹸が提案されている。た
とえば、特公昭63−20880号公報には、よもぎを
高級脂肪酸塩と混合してなる着色着香料を石鹸に添加す
ることが記載されている。この着色着香料を添加した石
鹸は、使用に際して顕著な香りを発散するとともに、ニ
キビの減少にも効果がある、とされている。
【0005】また、特公平5−82440号公報には、
N−アシルグルタミン酸塩を基材とし、20メッシュ全
通の粒度を有しかつ水分が15%以下の生薬を固形洗剤
に配合することが記載されている。この固形洗剤によれ
ば、生薬の薬効性があるうえに、生薬の変質が起こら
ず、使用感が優れている、とされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記の特公昭63−2
0880号公報に記載の着色着香料は、天然のよもぎを
採取し、生のまま湿式粉砕などにより粉末にしたもの、
または風通しのよい日陰で乾燥したものをそのまま、ま
たは粉砕したもの、低温乾燥したものをそのまま配合す
る方法により製造されるが、このような生薬の配合方法
では石鹸製品としては外観の悪いものしか得られず、使
用時に表面のザラツキが多いという問題があり、生薬の
抽出物を配合する方法が採られている。しかし、生薬を
水やアルコールで抽出処理した場合、有効成分が抽出時
に空気酸化や熱によって劣化する。このような問題点を
解決するものとして、前記特公平5−82440号公報
に記載の固形洗剤が提案されたものである。
【0007】前記特公平5−82440号公報に記載の
固形洗剤においては、配合する生薬として200種以上
が挙げられているが、これらの生薬の処理方法および配
合する基材はすべて同じである。しかし実際には、生薬
の種類および葉、茎、つる、種子、実、根、球根などの
部位によって生薬の処理方法には最適の処理方法がある
べきで、すべて同一の処理方法では個々の生薬の効用を
最高に発揮させることは難しい。
【0008】本発明の目的は、固形石鹸への配合物とし
て従来考えられていなかった特定の生薬について、その
効用が最高に発揮される条件で生薬を処理し、これを石
鹸材料に配合することで、美容と健康に優れた効果のあ
る固形石鹸を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、固形石鹸に
配合する種々の生薬についてその処理方法と効用につい
て実験を繰り返し、とくに化粧石鹸として使用したとき
に美容と健康に大きな影響を与える抗菌性に関して、柿
の葉を配合することが最も効果的であるとの知見を得
て、本発明を完成した。
【0010】すなわち本発明は、石鹸の中間素材である
石鹸チップに柿の葉の粉末を混合して練り合わせ成型し
た固形石鹸である。柿の葉には可溶性成分であるカテキ
ンが含まれており、柿の葉の粉末を石鹸に配合すること
により、石鹸使用時にカテキンが溶出して、カテキンが
有する抗菌性が人の肌に有効に作用する。さらに柿の葉
にはビタミンCやカリウムなどが含まれており、これら
の成分が石鹸使用時に溶出することで美容効果があるも
のと考えられる。
【0011】石鹸に配合する柿の葉の粉末は、茶葉の製
造方法に準じた処理方法により得るのが最適である。す
なわち、柿の葉が成葉となる頃に摘取し、この生葉をカ
ッターで2〜3mmに切断し、水蒸気で2〜3分間蒸し
た後、揉捻機で揉み、乾燥機で乾燥した後、ミールポッ
ト機で200メッシュ以下の粉末にすることにより柿の
葉粉末が得られる。この柿の葉の粉末を石鹸製造工程の
中間工程において石鹸チップに対して0.5〜2.0%
の割合で添加する。
【0012】摘取直後の生葉を高温で蒸すことにより、
生葉に存在する酵素の働きをほぼ停止させ、これ以後の
石鹸への混合工程での成分変化を最小限に抑えることが
できる。さらに石鹸チップに対して柿の葉粉末を添加す
ることで、以後の工程で柿の葉粉末の臭気の発生や色の
変化が生じにくくなる。
【0013】上記のような処理方法により得られた柿の
葉粉末を配合した石鹸は、柿の葉固有の茶褐色ないし黄
緑色に着色され、抗菌性を有する石鹸となる。なお、石
鹸には柿の葉の粉末以外に保湿や皮膚保護などを目的と
して、植物エキス、ヒアルロン酸、多糖類、アミノ酸
類、ヒマワリ油、月見草油、オリーブ油などを添加する
こともできる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、実験例に基づいて本発明の
実施の形態を説明する。石鹸の製造工程は、石鹸の中間
素材であるニートソープをつくる工程と、ニートソープ
を熱風乾燥しながら破砕して石鹸チップとし、この石鹸
チップに添加物を加え混練し、製品とする工程とに大別
できる。実験に供した石鹸は、ニートソープをつくる工
程は中和法により、製品化工程は機械練り法により製造
した。
【0015】中和法によるニートソープ工程は、原料油
脂を加水分解して脂肪酸とグリセリンに分解し、蒸留を
して純度を高めた脂肪酸に水酸化ナトリウムを添加して
中和することで水分20〜30%、石鹸分65〜80%
の流動性をもつニートソープとする。製品工程は、この
ニートソープを熱風乾燥しながら破砕することで水分1
6%以下の石鹸チップとし、この石鹸チップを練り合わ
せ成型して石鹸製品とする工程である。柿の葉その他の
添加物は、石鹸チップを練り合わせる前に添加し、機械
練り法により混合することで最も効果的に石鹸内に混合
できる。
【0016】〔実験例1〕上記方法により製造した本発
明の石鹸と柿の葉を配合していない従来の通常の石鹸
を、それぞれ10人づつ6ヶ月にわたり使用してもら
い、肌の状態を評価した結果を表1に示す。
【0017】
【表1】 注)表中の数値は10人中の人数を示す。
【0018】表1からわかるように、本発明品の石鹸
は、従来品の石鹸に比して長期間使用した場合の肌の状
態がよくなり、美容効果に優れているといえる。
【0019】〔実験例2〕本発明の石鹸を、ニキビをも
つ人50人に3ヶ月にわたり使用してもらい、3ヶ月後
のニキビの減少を評価した結果を表2に示す。
【0020】
【表2】 注)表中の数値は50人中の人数を示す。
【0021】表2からわかるように、本発明品の石鹸を
使用することによりニキビが減少ないし治癒する人が多
く、柿の葉添加による抗菌作用が効いているものと考え
られる。
【0022】
【発明の効果】(1)柿の葉の粉末を石鹸に配合するこ
とにより、石鹸使用時に柿の葉に含まれるカテキンが溶
出し、このカテキンが有する抗菌性が人の肌に有効に作
用して美容効果を発揮する。 (2)柿の葉の粉末を茶葉の製造方法に準じた処理方法
によって処理し石鹸に配合することにより、柿の葉が均
一に分散され美容効果が発揮される石鹸を製造すること
ができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石鹸の中間素材である石鹸チップに柿の
    葉の粉末を混合して練り合わせ成型したことを特徴とす
    る柿の葉粉末を配合した固形石鹸。
  2. 【請求項2】 柿の生葉を切断し、水蒸気で蒸した後、
    揉捻機で揉み、乾燥機で乾燥した後、粉末にして石鹸チ
    ップに添加する工程を含むことを特徴とする柿の葉粉末
    を配合した固形石鹸の製造方法。
JP2001312378A 2001-10-10 2001-10-10 柿の葉粉末を配合した固形石鹸およびその製造方法 Pending JP2003119499A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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