JP2003119243A - イソシアネート硬化剤 - Google Patents

イソシアネート硬化剤

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JP2003119243A
JP2003119243A JP2001312168A JP2001312168A JP2003119243A JP 2003119243 A JP2003119243 A JP 2003119243A JP 2001312168 A JP2001312168 A JP 2001312168A JP 2001312168 A JP2001312168 A JP 2001312168A JP 2003119243 A JP2003119243 A JP 2003119243A
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JP
Japan
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imide
curing agent
modified polyisocyanate
isocyanate curing
general formula
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Application number
JP2001312168A
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English (en)
Inventor
Tomoshi Suzuki
智志 鈴木
Hitoshi Yoshikawa
均 吉川
Kunio Ito
邦夫 伊東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐熱性に優れるとともに、高弾性率が得られる
イソシアネート硬化剤を提供する。 【解決手段】下記の一般式(1)で表されるイミド変性
ポリイソシアネートを主成分とし、かつ、一般式(1)
中のAが分子量14〜600の範囲の有機基であるイソ
シアネート硬化剤である。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イソシアネート硬
化剤に関するものであり、詳しくはOA(オフィス・オ
ートメイション:Office Automation )機器の各種部材
(ブレード部材、ロール部材、ベルト部材等)の形成材
料、各種フォーム(クッション材、吸水材、吸音材
等)、金属やプラスチックや木工用の塗料、磁気記録媒
体用塗料、外壁材、接着剤、シーリング材、ポッティン
グ材等として各分野で用いられるイソシアネート硬化剤
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、OA機器用の各種部材、例え
ば、クリーニングブレードの形成材料として耐摩耗性等
に優れていることからポリウレタンが用いられており、
耐熱性の観点から、ポリウレタンにイミド結合を導入し
たウレタンイミドがより好ましく用いられている。そし
て、上記ウレタンイミドは、例えば、分子量1000〜
3000のポリオールとポリイソシアネートとを反応さ
せてNCO両末端のプレポリマーを調製し、これに酸無
水物を反応させることにより作製されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のウレタンイミドは、プレポリマーを用いるため分子
量が大きくなり、導入できるイミド結合量が限られてし
まい、高弾性率が得られにくく、また耐熱性も不充分で
あるという難点があった。また、従来のウレタンイミド
は、ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチル−2
−ピロリドン(NMP)等の高沸点溶剤中でしか合成が
できないために、脱溶剤の工程が必要となってしまい、
しかも反応時間が長いという難点もあった。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、高弾性率および非常に優れた耐熱性が得られる
イソシアネート硬化剤の提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のイソシアネート硬化剤は、下記の一般式
(1)で表されるイミド変性ポリイソシアネートを主成
分とし、かつ、一般式(1)中のAが分子量14〜60
0の範囲の有機基であるという構成をとる。
【0006】
【化2】
【0007】すなわち、本発明者らは、高弾性率および
非常に優れた耐熱性が得られるイソシアネート硬化剤を
得るべく、鋭意研究を重ねた。その結果、上記一般式
(1)中のAの分子量が特定の範囲に調整された前記特
定の構造で表されるイミド変性ポリイソシアネートが、
イソシアネート硬化剤として、特に優れた性能を備えて
いることを見いだし、本発明に到達した。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
【0009】本発明のイソシアネート硬化剤は、下記の
一般式(1)で表されるイミド変性ポリイソシアネート
を主成分とするものであり、常温で液状のものが好まし
い。
【0010】
【化3】
【0011】なお、本発明において、上記イミド変性ポ
リイソシアネートを主成分とするとは、本発明のイソシ
アネート硬化剤が上記イミド変性ポリイソシアネートの
みからなる場合も含む趣旨である。また、本発明のイソ
シアネート硬化剤は、必要に応じて溶剤に溶解させても
差し支えない。
【0012】上記一般式(1)において、Aで表される
2価の有機基としては、例えば、芳香族系有機基、脂肪
族系有機基、複素環系有機基等があげられ、これらは置
換基を有していても差し支えない。
【0013】上記Aで表される2価の有機基としては、
分子量(数平均分子量:Mn)が14〜600の範囲の
ものを使用する必要があり、特に分子量が76〜300
の範囲のものが好適に用いられる。すなわち、分子量が
600を超えるものを用いると、高弾性率が得られにく
く、また耐熱性も不充分であるからである。なお、Aで
表される2価の有機基としては、−(CH2 )−が最小
であり、このものの分子量は14であるため、Aの分子
量は14が最低となる。
【0014】上記Aで表される2価の有機基のなかで
も、耐熱性に優れる点で、分子量14〜300の範囲の
炭化水素基が好ましい。
【0015】そして、分子構造中にAを誘導するための
原料としては、例えば、イソシアネート系化合物があげ
られる。上記イソシアネート系化合物としては、下記の
一般式(2)で表されるジイソシアネートが好ましく、
例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、
イソホロンジイソシアネート(IPDI)、4,4′−
ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、2,4
−トリレンジイソシアネート(2,4−TDI)、2,
6−トリレンジイソシアネート(2,6−TDI)、
3,3′−ビトリレン−4,4′−ジイソシアネート、
3,3′−ジメチルジフェニルメタン−4,4′−ジイ
ソシアネート、1,5−ナフチレンジイソシアネート、
メタフェニレンジイソシアネート、4,4′−ジシクロ
ヘキシルメタンジイソシアネート(水添MDI)、オル
トトルイジンジイソシアネート、キシレンジイソシアネ
ート、パラフェニレンジイソシアネート、リジンジイソ
シアネートメチルエステルおよびこれらのジイソシアネ
ートの二量体、三量体、TMPアダクト体、ビュレット
体、2,4−トリレンジイソシアネートウレチジンジオ
ン(2,4−TDIの二量体)、カルボジイミド変性M
DI、ポリメリックMDI等があげられる。これらは単
独でもしくは2種以上併せて用いられる。これらのなか
でも、生成したイミド変性ポリイソシアネートのハンド
リング性の観点から、液状化しやすい等の点で、HD
I、IPDIが好適に用いられる。
【0016】
【化4】OCN−A−NCO …(2) 〔式中、Aは前記一般式(1)と同様である。〕
【0017】また、前記一般式(1)において、Xで表
される4価の有機基としては、例えば、芳香族系有機
基、脂肪族系有機基、複素環系有機基等があげられ、こ
れらは置換基を有していても差し支えない。なかでも、
熱安定性の観点から、芳香族系有機基が好適に用いられ
る。
【0018】そして、分子構造中にXを誘導するための
原料としては、例えば、無水ピロメリット酸(AP
A)、4,4′−ビフタル酸無水物(BiPA)、4,
4′−オキシジフタル酸無水物(ODPA)、3,
3′,4,4′−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸
無水物(DPSA)、3,3′,4,4′−ベンゾフェ
ノンテトラカルボン酸無水物等の酸無水物があげられ
る。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられ
る。これらのなかでも、機械強度の観点から、無水ピロ
メリット酸(APA)が好適に用いられる。
【0019】上記特定のイミド変性ポリイソシアネート
は、前記分子構造中にAを誘導するための原料と、分子
構造中にXを誘導するための原料とを、窒素雰囲気下、
所定の条件(例えば、150℃×5時間)で攪拌しなが
ら反応させることにより得ることができる。例えば、前
記一般式(2)で表されるジイソシアネートと、無水ピ
ロメリット酸とを用いた場合は、下記の一般式(3)で
表されるイミド変性ポリイソシアネートを得ることがで
きる。
【0020】
【化5】
【0021】そして、上記イソシアネート系化合物とし
てHDIを用いた場合は、上記一般式(3)中のAが−
(CH2 6 −で表され、Aの分子量が84のイミド変
性ポリイソシアネートが得られる。
【0022】また、上記イソシアネート系化合物として
IPDIを用いた場合は、上記一般式(3)中のAが下
記の式(4)で表され、Aの分子量が138のイミド変
性ポリイソシアネートが得られる。
【0023】
【化6】
【0024】上記イソシアネート系化合物のNCOのモ
ル数(α)と、酸無水物中の酸無水官能基のモル数
(β)の混合比は、α/β>1の範囲が好ましく、特に
好ましくは1<α/β<100である。すなわち、α/
β≦1であると、生成物中のNCO基が少なくなり、活
性水素との反応性がなくなる傾向がみられるからであ
る。
【0025】なお、本発明においては、上記特定のイミ
ド変性ポリイソシアネートとともに、イミド変性してい
ないポリイソシアネート(非イミド変性ポリイソシアネ
ート)を混合して用いることができ、両者を併用する
と、得られる硬化剤の粘度が低下し、加工性が向上する
ため好ましい。
【0026】上記特定のイミド変性ポリイソシアネート
とともに用いられる非イミド変性ポリイソシアネートと
しては、前記分子構造中にAを誘導するための原料とし
て例示したものと同様のものが用いられる。なかでも、
機械的強度の点で、MDI、ポリメリックMDIが好適
に用いられる。また、上記非イミド変性ポリイソシアネ
ートは、常温で液状のものが好ましい。
【0027】そして、本発明のイソシアネート硬化剤
は、活性水素を有する化合物とともにポリウレタン組成
物として用いることが好ましい。上記活性水素を有する
化合物としては、例えば、OH、NH2 、SH等の活性
水素を有するポリオール、ジアミノ化合物、鎖延長剤お
よびこれらの混合物等があげられる。
【0028】上記活性水素を有するポリオールとして
は、具体的には、ポリエチレンアジペート(PEA)、
ポリブチレンアジペート(PBA)、ポリヘキシレンア
ジペート、エチレンアジペートとブチレンアジペートと
の共重合体等のポリエステルポリオール、ポリカプロラ
クトン、ポリカーボネート、ポリプロピレングリコール
(PPG)、ポリオキシテトラメチレングリコール(P
TMG)、ポリオキシプロピレングリコール等のポリエ
ーテルポリオール、変性シリコーンオイル、変性パーフ
ルオロエーテル等があげられる。これらは単独でもしく
は2種以上併せて用いられる。なかでも、耐熱性に優れ
るという点から、変性シリコーンオイル、変性パーフル
オロエーテルを用いることが好ましい。また、加工性の
点で、常温で液状の化合物を用いることが好ましい。
【0029】上記活性水素を有するポリオールの数平均
分子量(Mn)は、450〜5000の範囲が好まし
く、特に好ましくは500〜3000である。
【0030】上記活性水素を有するジアミノ化合物とし
ては、特に限定するものではないが、分子構造中に芳香
環を有するものが好ましく、例えば、下記の式(5)で
表される2,2′,3,3′−テトラクロロ−4,4′
−ジアミノジフェニルメタン、3,3′−ジクロロ−
4,4′−ジアミノジフェニルメタン、トリメチレン−
ビス(4−アミノベンゾエート)、4,4′−ジアミノ
−3,3′−ジエチル−5,5′−ジメチルジフェニル
メタン等があげられる。これらは単独でもしくは2種以
上併せて用いられる。これらのなかでも、加工性に優れ
る点で、2,2′,3,3′−テトラクロロ−4,4′
−ジアミノジフェニルメタンが好適に用いられる。
【0031】
【化7】
【0032】上記活性水素を有する鎖延長剤としては、
例えば、1,4−ブタンジオール(1,4−BD)、
1,4−ビス(ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール、ヘキサンジオール、
1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキ
サンジメタノール、キシレングリコール、トリエチレン
グリコール、トリメチロールプロパン(TMP)、グリ
セリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、1,
2,6−ヘキサントリオール等の、分子量300以下の
ポリオール等があげられる。これらは単独でもしくは2
種以上併せて用いられる。
【0033】本発明のイソシアネート硬化剤中のNCO
のモル数(A)と、活性水素を有する化合物中の活性水
素のモル数(B)の混合比は、A/B=0.8/1〜3
/1の範囲が好ましく、特に好ましくはA/B=0.9
/1〜1.5/1である。
【0034】なお、本発明のイソシアネート硬化剤と、
活性水素を有する化合物を含有するポリウレタン組成物
には、必要に応じて、触媒、界面活性剤、難燃剤、着色
剤、充填剤、可塑剤、安定剤、離型剤、溶剤等を配合し
ても差し支えない。
【0035】上記触媒としては、第三級アミン等のアミ
ン系化合物、有機錫化合物等の有機金属化合物等があげ
られる。なかでも、アミン系化合物が好適に用いられ
る。
【0036】上記第三級アミンとしては、例えば、トリ
エチルアミン等のトリアルキルアミン、N,N,N′,
N′−テトラメチル−1,3−ブタンジアミン等のテト
ラアルキルジアミン、ジメチルエタノールアミン等のア
ミノアルコール、エトキシル化アミン、エトキシル化ジ
アミン、ビス(ジエチルエタノールアミン)アジペート
等のエステルアミン、トリエチレンジアミン、N,N−
ジメチルシクロヘキシルアミン等のシクロヘキシルアミ
ン誘導体、N−メチルモルホリン、N−(2−ヒドロキ
シプロピル)−ジメチルモルホリン等のモルホリン誘導
体、N,N′−ジエチル−2−メチルピペラジン、N,
N′−ビス−(2−ヒドロキシプロピル)−2−メチル
ピペラジン等のピペラジン誘導体等があげられる。
【0037】上記有機錫化合物としては、例えば、ジブ
チル錫ジラウレート、ジブチル錫ジ(2−エチルヘキソ
エート)等のジアルキル錫化合物や、2−エチルカプロ
ン酸第1錫、オレイン酸第1錫等があげられる。
【0038】本発明のイソシアネート硬化剤は、活性水
素を有する化合物および必要に応じてその他の成分とと
もに、ポリウレタン組成物の硬化剤として、OA機器用
の各種部材、例えば、電子写真複写機のクリーニングブ
レード等のブレード部材、定着ロール等のロール部材、
中間転写ベルト等のベルト部材等の形成材料として好ま
しく用いられる。
【0039】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0040】まず、実施例および比較例に先立ち、下記
に示すイミド変性ポリイソシアネートを調製した。
【0041】〔イミド変性ポリイソシアネートA〕ヘキ
サメチレンジイソシアネート(HDI)33.6部と、
無水ピロメリット酸(APA)21.8部とを、窒素雰
囲気下、150℃で5時間攪拌しながら反応させること
により、前記一般式(3)で表されるイミド変性ポリイ
ソシアネートA(NCO含量:18重量%)を調製し
た。なお、式中、Aは−(CH2 6−を示し、Aの分
子量は84である。
【0042】〔イミド変性ポリイソシアネートB〕イソ
ホロンジイソシアネート(IPDI)44.4部と、無
水ピロメリット酸(APA)21.8部とを、窒素雰囲
気下、150℃で5時間攪拌しながら反応させることに
より、前記一般式(3)で表されるイミド変性ポリイソ
シアネートB(NCO含量:14重量%)を調製した。
なお、式中、Aは前記式(4)で表される基を示し、A
の分子量は138である。
【0043】〔イミド変性ポリイソシアネートC〕メタ
ンジイソシアネート19.6部と、無水ピロメリット酸
21.8部とを、窒素雰囲気下、150℃で5時間攪拌
しながら反応させることにより、前記一般式(3)で表
されるイミド変性ポリイソシアネートC(NCO含量:
25重量%)を調製した。なお、式中、Aは−(C
2 )−を示し、Aの分子量は14である。
【0044】〔イミド変性ポリイソシアネートD〕前記
一般式(2)で表されるジイソシアネート(Aの分子
量:582)666部と、無水ピロメリット酸21.8
部とを、DMF679部中で、窒素雰囲気下、150℃
で5時間攪拌しながら反応させることにより、前記一般
式(3)で表されるイミド変性ポリイソシアネートD溶
液(NCO含量:8.5重量%)を調製した。なお、式
中、Aは下記の式(6)で表される基を示す。
【0045】
【化8】
【0046】〔イミド変性ポリイソシアネートa〕前記
一般式(2)で表されるジイソシアネート(Aの分子
量:676)152部と、無水ピロメリット酸21.8
部とを、DMF165部中で、窒素雰囲気下、150℃
で5時間攪拌しながら反応させることにより、前記一般
式(3)で表されるイミド変性ポリイソシアネートa溶
液(NCO含量:2.5重量%)を調製した。なお、式
中、Aは下記の式(7)で表される基を示す。
【0047】
【化9】
【0048】
【実施例1】上記イミド変性ポリイソシアネートAから
なるイソシアネート硬化剤100部と、ポリエステルポ
リオール(日本ポリウレタン工業社製のN1100、O
H価:213KOHmg/g)102部と、溶剤(酢酸
エチル:トルエン:酢酸ブチル:酢酸セロソルブアセテ
ート=1:1:1:1)中で攪拌羽根を用いて混合しウ
レタン組成物を調製した。なお、このウレタン組成物中
の樹脂分(溶剤以外の成分)の割合を35重量%とし
た。そして、このウレタン組成物を用いて、バーコータ
ーにてその乾燥膜厚が100μmとなるように、離型処
理されたPET樹脂上に塗布し、その後140℃×1時
間加熱処理して、ウレタンシート(厚み100μm)を
作製した。
【0049】
【実施例2】上記イミド変性ポリイソシアネートBに、
4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(MD
I)(NCO含量:33.6重量%)50部を添加し、
窒素雰囲気下、150℃で1時間攪拌混合して、イミド
変性ポリイソシアネートBとMDIとの混合物からなる
イソシアネート硬化剤(NCO含量:22重量%)を調
製した。そして、このイソシアネート硬化剤100部
と、ポリエステルポリオール(日本ポリウレタン工業社
製のN1100、OH価:213KOHmg/g)12
5部を配合し、減圧下60℃にて攪拌羽根で1分間混合
攪拌してウレタン組成物を調製した。そして、このウレ
タン組成物を用いて、実施例1と同様にして、ウレタン
シートを作製した。
【0050】
【実施例3】上記イミド変性ポリイソシアネートBに、
ポリメリックMDI(NCO含量:31重量%)50部
を添加し、窒素雰囲気下、150℃で1時間攪拌混合し
て、イミド変性ポリイソシアネートBとポリメリックM
DIとの混合物からなるイソシアネート硬化剤(NCO
含量:21重量%)を調製した。そして、このイソシア
ネート硬化剤100部と、ポリエステルポリオール(日
本ポリウレタン工業社製のN1100、OH価:213
KOHmg/g)130部を配合し、減圧下常温にて攪
拌羽根で1分間混合攪拌してウレタン組成物を調製し
た。そして、このウレタン組成物を用いて、実施例1と
同様にして、ウレタンシートを作製した。
【0051】
【実施例4】ポリエステルポリオールの配合割合を90
部に変更するとともに、1,4−ビス(ヒドロキシエト
キシ)ベンゼン5部をさらに配合する以外は、実施例1
と同様にしてウレタンシートを作製した。
【0052】
【実施例5】ポリエステルポリオールの配合割合を89
部に変更するとともに、2,2′,3,3′−テトラク
ロロ−4,4′−ジアミノジフェニルメタン9部をさら
に配合する以外は、実施例1と同様にしてウレタンシー
トを作製した。
【0053】
【実施例6】ポリエステルポリオールの配合割合を14
2部に変更するとともに、上記イミド変性ポリイソシア
ネートA〔一般式(3)中のAの分子量が84〕からな
るイソシアネート硬化剤に代えて、上記イミド変性ポリ
イソシアネートC〔一般式(3)中のAの分子量が1
4〕からなるイソシアネート硬化剤を用いた。それ以外
は、実施例1と同様にしてウレタンシートを作製した。
【0054】
【実施例7】ポリエステルポリオールの配合割合を53
部に変更するとともに、上記イミド変性ポリイソシアネ
ートA〔一般式(3)中のAの分子量が84〕からなる
イソシアネート硬化剤に代えて、上記イミド変性ポリイ
ソシアネートD溶液〔一般式(3)中のAの分子量が5
82〕からなるイソシアネート硬化剤を用いた。それ以
外は、実施例1と同様にしてウレタンシートを作製し
た。
【0055】
【比較例1】ポリエステルポリオールの配合割合を14
部に変更するとともに、上記イミド変性ポリイソシアネ
ートA〔一般式(3)中のAの分子量が84〕からなる
イソシアネート硬化剤に代えて、上記イミド変性ポリイ
ソシアネートa溶液〔一般式(3)中のAの分子量が6
76〕からなるイソシアネート硬化剤を用いた。それ以
外は、実施例1と同様にしてウレタンシートを作製し
た。
【0056】
【比較例2】ヘキサメチレンジイソシアネート(HD
I)300部と、触媒としてカプリン酸カリウム0.3
部を配合し、窒素雰囲気下、40℃で6時間攪拌しなが
ら、イソシアヌレート化反応を行った。この反応液に停
止剤としてリン酸2.1部を添加し、反応温度で1時間
攪拌後、分子蒸留装置により遊離HDIを除去し、HD
Iイソシアヌレート変性体(NCO含量:21重量%)
を調製した。そして、このHDIイソシアヌレート変性
体100部と、ポリエステルポリオール(日本ポリウレ
タン工業社製のN1100、OH価:213KOHmg
/g)132部を用いて、実施例1と同様にしてウレタ
ンシートを作製した。
【0057】
【比較例3】比較例2と同様にして調製したHDIイソ
シアヌレート変性体(NCO含量:21重量%)100
部と、ポリエステルポリオール(日本ポリウレタン工業
社製のN1100、OH価:213KOHmg/g)1
18部と、2,2′,3,3′−テトラクロロ−4,
4′−ジアミノジフェニルメタン9部を用いて、実施例
1と同様にしてウレタンシートを作製した。
【0058】このようにして得られた実施例および比較
例のウレタンシートを用いて、下記の基準に従い各特性
の評価を行った。これらの結果を後記の表1および表2
に併せて示した。
【0059】〔σM 、εB 〕JIS K 7127に準
じて、各ウレタンシートの高温環境放置前後の引張強さ
(σM )および引張破壊ひずみ(εB )を測定し、それ
ぞれの保持率を調査した。放置条件は、50℃×60日
および150℃×3時間とした。
【0060】〔引張弾性率〕JIS K 7127に準
じて、各ウレタンシートの引張弾性率を測定した。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】上記結果から、実施例品のウレタンシート
は、いずれも耐熱性に優れ、高弾性率が得られることが
わかる。
【0064】比較例1品は、イミド変性ポリイソシアネ
ートを用いているため、耐熱性に優れているが、一般式
中のAの分子量が大きすぎるため、高弾性率が得られな
いことがわかる。また、比較例2,3品は、イミド変性
ポリイソシアネートを用いていないため、耐熱性に劣る
とともに、高弾性率が得られないことがわかる。
【0065】
【発明の効果】以上のように、本発明のイソシアネート
硬化剤は、前記一般式(1)で表されるイミド変性ポリ
イソシアネートを主成分と、かつ、一般式(1)中のA
の分子量が14〜600の範囲に調整されている。その
ため、この硬化剤を用いて得られる硬化物は、耐熱性に
優れるとともに、高弾性率も発現することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊東 邦夫 愛知県小牧市東三丁目1番地 東海ゴム工 業株式会社内 Fターム(参考) 4J034 CA03 CA04 CA05 CA14 CB03 CC03 CC12 CC22 CC26 CC45 CC52 CC61 CC67 CD06 CD13 DF02 DF03 DF12 DF16 DF20 DG04 DG06 DG29 DM01 HA01 HA02 HA07 HB06 HC03 HC12 HC13 HC17 HC22 HC25 HC32 HC34 HC35 HC45 HC46 HC52 HC54 HC61 HC64 HC65 HC69 HC71 HC73 KC17 KD11 KD12 KE02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(1)で表されるイミド変
    性ポリイソシアネートを主成分とし、かつ、一般式
    (1)中のAが分子量14〜600の範囲の有機基であ
    ることを特徴とするイソシアネート硬化剤。 【化1】
  2. 【請求項2】 上記一般式(1)のAが、分子量14〜
    300の範囲の炭化水素基である請求項1記載のイソシ
    アネート硬化剤。
  3. 【請求項3】 上記一般式(1)で表されるイミド変性
    ポリイソシアネートと、非イミド変性ポリイソシアネー
    トとの混合物である請求項1または2記載のイソシアネ
    ート硬化剤。
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