JP2003119008A - 精製過酸化水素水の製造方法 - Google Patents
精製過酸化水素水の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 酸化ケイ素系不純物を含む過酸化水素水を精
製して酸化ケイ素系不純物が極力除去された高純度な過
酸化水素水を製造する方法を提供する。 【解決手段】 酸化ケイ素系不純物を含む過酸化水素水
に、凝集化剤を添加した後、過酸化水素水に含まれる固
形分不純物を精密フィルターで濾過したのち、上記のよ
うにして得られた過酸化水素水を、SiF6の含有量が
0.05重量%以下であるフッ化ナトリウム、フッ化カ
リウムおよびフッ化アンモニウムからなる群から選ばれ
る少なくとも一種のフッ素化合物でフッ化物イオン型に
したキレート樹脂と接触させることにより、過酸化水素
水に含まれる酸化ケイ素系不純物を除去することを特徴
とする。
製して酸化ケイ素系不純物が極力除去された高純度な過
酸化水素水を製造する方法を提供する。 【解決手段】 酸化ケイ素系不純物を含む過酸化水素水
に、凝集化剤を添加した後、過酸化水素水に含まれる固
形分不純物を精密フィルターで濾過したのち、上記のよ
うにして得られた過酸化水素水を、SiF6の含有量が
0.05重量%以下であるフッ化ナトリウム、フッ化カ
リウムおよびフッ化アンモニウムからなる群から選ばれ
る少なくとも一種のフッ素化合物でフッ化物イオン型に
したキレート樹脂と接触させることにより、過酸化水素
水に含まれる酸化ケイ素系不純物を除去することを特徴
とする。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は精製過酸化水素水の製造方
法、特に、過酸化水素水中に不純物として含まれる酸化
ケイ素系不純物を、精度よく、pptオーダー(1012
分の1)まで除去することが可能な高純度過酸化水素水
の製造方法に関する。
法、特に、過酸化水素水中に不純物として含まれる酸化
ケイ素系不純物を、精度よく、pptオーダー(1012
分の1)まで除去することが可能な高純度過酸化水素水
の製造方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】過酸化水素水は、紙、パルプの漂
白、化学研磨液等の多くの分野で広く利用されている
が、近年、シリコンウエハの洗浄剤や半導体工程の洗浄
剤などの電子工業分野における利用が増大し、これにと
もない、過酸化水素水中の種々の不純物を極力低減した
高純度な品質が要求されている。
白、化学研磨液等の多くの分野で広く利用されている
が、近年、シリコンウエハの洗浄剤や半導体工程の洗浄
剤などの電子工業分野における利用が増大し、これにと
もない、過酸化水素水中の種々の不純物を極力低減した
高純度な品質が要求されている。
【0003】ところで一般に、過酸化水素は、現在で
は、主にアントラキノン法により製造されている。その
製造方法は、まず、2−アルキルアントラキノンなどの
アントラキノン誘導体を、水不溶性の溶媒中で水素化触
媒の存在下で水素化してアントラヒドロキノンとし、触
媒を除去した後、空気により酸化することによって2−
アルキルアントラキノンを再生するとともに、このとき
生成する過酸化水素を水で抽出することによって過酸化
水素含有水溶液を得る方法である。この方法をアントラ
キノン自動酸化法という。
は、主にアントラキノン法により製造されている。その
製造方法は、まず、2−アルキルアントラキノンなどの
アントラキノン誘導体を、水不溶性の溶媒中で水素化触
媒の存在下で水素化してアントラヒドロキノンとし、触
媒を除去した後、空気により酸化することによって2−
アルキルアントラキノンを再生するとともに、このとき
生成する過酸化水素を水で抽出することによって過酸化
水素含有水溶液を得る方法である。この方法をアントラ
キノン自動酸化法という。
【0004】この方法によって製造された過酸化水素水
中には、装置材質などに起因するAl、Fe、Cr、N
a、Siなどの無機イオン・化合物不純物が含まれてい
る。このため、過酸化水素水は、使用される品質要求に
応じて、これらの不純物を除去して、より高純度に精製
する操作が行われている。過酸化水素水に含まれるこれ
らの無機イオン・化合物不純物を除去して、過酸化水素
水を精製する方法として、たとえば、強酸性カチオン交
換樹脂に過酸化水素水を接触させる方法が知られてい
る。このように強酸性カチオン交換樹脂を使用すると、
たとえばNa、K、Caなどのカチオン性の金属イオン
不純物は比較的容易に除去することが可能である。ま
た、前記方法では、SO4 2-などのアニオン性不純物、
アニオン性の金属錯体不純物を形成するAlイオン、F
eイオン、Crイオン等は微量が残存してしまうため、
通常、アニオン性不純物、アニオン性の金属錯体不純物
は、強塩基性アニオン交換樹脂と接触させる処理によっ
て除去されている。
中には、装置材質などに起因するAl、Fe、Cr、N
a、Siなどの無機イオン・化合物不純物が含まれてい
る。このため、過酸化水素水は、使用される品質要求に
応じて、これらの不純物を除去して、より高純度に精製
する操作が行われている。過酸化水素水に含まれるこれ
らの無機イオン・化合物不純物を除去して、過酸化水素
水を精製する方法として、たとえば、強酸性カチオン交
換樹脂に過酸化水素水を接触させる方法が知られてい
る。このように強酸性カチオン交換樹脂を使用すると、
たとえばNa、K、Caなどのカチオン性の金属イオン
不純物は比較的容易に除去することが可能である。ま
た、前記方法では、SO4 2-などのアニオン性不純物、
アニオン性の金属錯体不純物を形成するAlイオン、F
eイオン、Crイオン等は微量が残存してしまうため、
通常、アニオン性不純物、アニオン性の金属錯体不純物
は、強塩基性アニオン交換樹脂と接触させる処理によっ
て除去されている。
【0005】しかしながら、上記のような従来の方法で
は、過酸化水素水中に含まれる酸化ケイ素系不純物に関
しては、ほとんど除去することはできないという問題が
あった。このため、過酸化水素水中の酸化ケイ素系不純
物を除去する方法として、数多くの提案がなされてい
る。
は、過酸化水素水中に含まれる酸化ケイ素系不純物に関
しては、ほとんど除去することはできないという問題が
あった。このため、過酸化水素水中の酸化ケイ素系不純
物を除去する方法として、数多くの提案がなされてい
る。
【0006】たとえば、特開平9−142812号公報
には、酸化ケイ素系不純物を含有する過酸化水素水をフ
ッ化物イオン型のアニオン交換樹脂と接触させることに
より酸化ケイ素系不純物を除去する方法が開示されてい
る。また、特開平9−221305号公報には、過酸化
水素水を限外濾過膜で濾過することによって、酸化ケイ
素系不純物を除去する方法が開示されている。この方法
では、過酸化水素のpHを、予め3〜5としておくこと
が好ましい旨が記載されており、さらに限外濾過膜処理
を行ったのち、さらにイオン交換樹脂に接触させてもよ
い旨が開示されている。
には、酸化ケイ素系不純物を含有する過酸化水素水をフ
ッ化物イオン型のアニオン交換樹脂と接触させることに
より酸化ケイ素系不純物を除去する方法が開示されてい
る。また、特開平9−221305号公報には、過酸化
水素水を限外濾過膜で濾過することによって、酸化ケイ
素系不純物を除去する方法が開示されている。この方法
では、過酸化水素のpHを、予め3〜5としておくこと
が好ましい旨が記載されており、さらに限外濾過膜処理
を行ったのち、さらにイオン交換樹脂に接触させてもよ
い旨が開示されている。
【0007】特開平9−235107号公報には、フッ
素化合物を添加した過酸化水素水を、スルホン酸基を有
するH+型カチオン交換樹脂と接触させて処理させた
後、さらにおよびアニオン交換樹脂と接触させる処理を
行うことが開示されている。さらに、特開平11−79
717号公報には、過酸化水素水を精製するに際し、
0.05ミリ当量/リットル−過酸化水素水以上のフッ
化水素を過酸化水素水に添加した後、水酸化物イオン型
強塩基性アニオン交換樹脂に接触させる精製過酸化水素
水の製造方法が開示されている。
素化合物を添加した過酸化水素水を、スルホン酸基を有
するH+型カチオン交換樹脂と接触させて処理させた
後、さらにおよびアニオン交換樹脂と接触させる処理を
行うことが開示されている。さらに、特開平11−79
717号公報には、過酸化水素水を精製するに際し、
0.05ミリ当量/リットル−過酸化水素水以上のフッ
化水素を過酸化水素水に添加した後、水酸化物イオン型
強塩基性アニオン交換樹脂に接触させる精製過酸化水素
水の製造方法が開示されている。
【0008】さらにまた、上記のような精製方法の他
に、RO(逆浸透膜)装置、カチオン交換樹脂塔、アニ
オン交換樹脂塔、Mixベッド(混床樹脂)、限外濾過
膜装置、キレート樹脂処理、吸着樹脂処理、吸着剤の添
加などを、複数組み合わせた精製方法も知られている。
しかしながら、これらの方法では、Si濃度は1ppbオ
ーダー程度にしか除去できず、このため、従来の方法で
精製された過酸化水素水は、電子工業分野のように高純
度な品質が要求される分野には、使用することが困難で
あった。しかも、上記した従来の精製方法では、酸化ケ
イ素系不純物の除去レベルの再現性が悪く、過酸化水素
水の精製効率が悪いという問題点もあった。
に、RO(逆浸透膜)装置、カチオン交換樹脂塔、アニ
オン交換樹脂塔、Mixベッド(混床樹脂)、限外濾過
膜装置、キレート樹脂処理、吸着樹脂処理、吸着剤の添
加などを、複数組み合わせた精製方法も知られている。
しかしながら、これらの方法では、Si濃度は1ppbオ
ーダー程度にしか除去できず、このため、従来の方法で
精製された過酸化水素水は、電子工業分野のように高純
度な品質が要求される分野には、使用することが困難で
あった。しかも、上記した従来の精製方法では、酸化ケ
イ素系不純物の除去レベルの再現性が悪く、過酸化水素
水の精製効率が悪いという問題点もあった。
【0009】このような情況のもと、本発明者らは、前
記問題点を解決すべく鋭意検討したところ、過酸化水素
水中に含まれている酸化ケイ素系不純物には、溶解性シ
リカと不溶性シリカ(懸濁粒子またはコロイド)と存在
していることを見出し、そして、不溶性シリカを過酸化
水素水に凝集化剤を添加したのち、精密フィルターで濾
過することによって除去し、さらに、SiF6の含有量
が0.05重量%以下であるフッ化ナトリウム、フッ化
カリウムおよびフッ化アンモニウムからなる群から選ば
れる少なくとも一種のフッ素化合物でフッ化物イオン型
にしたキレート樹脂を用いて、溶解性シリカを除去すれ
ば、過酸化水素水中のSi濃度をpptオーダー(10
12分の1)まで除去することが可能であり、しかも、こ
の精製方法は、酸化ケイ素系不純物除去レベルの再現性
が非常に高いことを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
記問題点を解決すべく鋭意検討したところ、過酸化水素
水中に含まれている酸化ケイ素系不純物には、溶解性シ
リカと不溶性シリカ(懸濁粒子またはコロイド)と存在
していることを見出し、そして、不溶性シリカを過酸化
水素水に凝集化剤を添加したのち、精密フィルターで濾
過することによって除去し、さらに、SiF6の含有量
が0.05重量%以下であるフッ化ナトリウム、フッ化
カリウムおよびフッ化アンモニウムからなる群から選ば
れる少なくとも一種のフッ素化合物でフッ化物イオン型
にしたキレート樹脂を用いて、溶解性シリカを除去すれ
ば、過酸化水素水中のSi濃度をpptオーダー(10
12分の1)まで除去することが可能であり、しかも、こ
の精製方法は、酸化ケイ素系不純物除去レベルの再現性
が非常に高いことを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0010】なお、前記した特開平9−142812号
公報にも、酸化ケイ素系不純物を含有する過酸化水素水
をフッ化物イオン型のアニオン交換樹脂と接触させるこ
とにより酸化ケイ素系不純物を除去する方法が開示され
ていたが、使用される樹脂はアニオン交換樹脂である。
アニオン交換樹脂では、酸化ケイ素系不純物とのイオン
交換が起こり、フッ化物イオンが大量に遊離する。さら
にアニオン交換樹脂をフッ化物イオン型にする際に使用
されるフッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化アン
モニウムなど(これらを再生剤という)には、通常、S
iF6などのケイ素化合物が不純物として多量に含まれ
ている。本発明者らの検討によれば、ホウ酸選択吸着樹
脂のキレート樹脂を使用することは新しい方法である。
キレート樹脂をフッ化物イオン型にすれば、酸化ケイ素
系不純物はキレート樹脂のキレートでもって酸化ケイ素
系不純物を吸着するので、遊離するフッ化物イオンは少
ない。さらに再生剤中のこのようなケイ素化合物不純物
はキレート樹脂から充分に除去されにくく、このためキ
レート樹脂と過酸化水素水とを接触させると、再生剤に
起因したケイ素化合物不純物が過酸化水素水中に混入す
ることがあり、精製された過酸化水素水中のSi濃度の
再現性を悪くしていることを見出した。これに対し、本
発明のようにSiF6量が特定量以下に制御された再生
剤を使用すれば、キレート樹脂から、ケイ素化合物不純
物がイオン交換樹脂中に残留することがなく、これによ
って、極めて高純度まで酸化ケイ素系不純物を除去する
ことができるとともに、除去レベルの再現性を高くする
ことが可能である。
公報にも、酸化ケイ素系不純物を含有する過酸化水素水
をフッ化物イオン型のアニオン交換樹脂と接触させるこ
とにより酸化ケイ素系不純物を除去する方法が開示され
ていたが、使用される樹脂はアニオン交換樹脂である。
アニオン交換樹脂では、酸化ケイ素系不純物とのイオン
交換が起こり、フッ化物イオンが大量に遊離する。さら
にアニオン交換樹脂をフッ化物イオン型にする際に使用
されるフッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化アン
モニウムなど(これらを再生剤という)には、通常、S
iF6などのケイ素化合物が不純物として多量に含まれ
ている。本発明者らの検討によれば、ホウ酸選択吸着樹
脂のキレート樹脂を使用することは新しい方法である。
キレート樹脂をフッ化物イオン型にすれば、酸化ケイ素
系不純物はキレート樹脂のキレートでもって酸化ケイ素
系不純物を吸着するので、遊離するフッ化物イオンは少
ない。さらに再生剤中のこのようなケイ素化合物不純物
はキレート樹脂から充分に除去されにくく、このためキ
レート樹脂と過酸化水素水とを接触させると、再生剤に
起因したケイ素化合物不純物が過酸化水素水中に混入す
ることがあり、精製された過酸化水素水中のSi濃度の
再現性を悪くしていることを見出した。これに対し、本
発明のようにSiF6量が特定量以下に制御された再生
剤を使用すれば、キレート樹脂から、ケイ素化合物不純
物がイオン交換樹脂中に残留することがなく、これによ
って、極めて高純度まで酸化ケイ素系不純物を除去する
ことができるとともに、除去レベルの再現性を高くする
ことが可能である。
【0011】
【発明の目的】本発明は、酸化ケイ素系不純物を含む過
酸化水素水を精製して酸化ケイ素系不純物が極力除去さ
れた高純度な過酸化水素水を製造する方法を提供するこ
とを目的としている。
酸化水素水を精製して酸化ケイ素系不純物が極力除去さ
れた高純度な過酸化水素水を製造する方法を提供するこ
とを目的としている。
【0012】
【発明の概要】本発明に係る精製過酸化水素水の製造方
法は、酸化ケイ素系不純物を含む過酸化水素水に、凝集
化剤を添加し、過酸化水素に含まれる固形分不純物を精
密フィルターで濾過したのち、上記のようにして得られ
た過酸化水素水を、SiF6の含有量が0.05重量%
以下である、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ
化アンモニウムからなる群から選ばれる少なくとも一種
のフッ素化合物でフッ化物イオン型にしたキレート樹脂
と接触させることにより、過酸化水素水に含まれる酸化
ケイ素系不純物を除去することを特徴としている。
法は、酸化ケイ素系不純物を含む過酸化水素水に、凝集
化剤を添加し、過酸化水素に含まれる固形分不純物を精
密フィルターで濾過したのち、上記のようにして得られ
た過酸化水素水を、SiF6の含有量が0.05重量%
以下である、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ
化アンモニウムからなる群から選ばれる少なくとも一種
のフッ素化合物でフッ化物イオン型にしたキレート樹脂
と接触させることにより、過酸化水素水に含まれる酸化
ケイ素系不純物を除去することを特徴としている。
【0013】このように、予め過酸化水素水に、凝集化
剤を添加して、精密フィルターで濾過しておくことによ
って、不溶性シリカ成分が除去され、次いで、特定量以
下に制御されたフッ素化合物でフッ化物イオン型にした
アニオン交換樹脂を使用すると、溶解性シリカ成分が除
去され、その結果、過酸化水素水中の酸化ケイ素系不純
物をpptオーダー(1012分の1)まで除去すること
が可能となる。しかもこの製造方法によればこのような
酸化ケイ素系不純物除去レベルの再現性も高い。
剤を添加して、精密フィルターで濾過しておくことによ
って、不溶性シリカ成分が除去され、次いで、特定量以
下に制御されたフッ素化合物でフッ化物イオン型にした
アニオン交換樹脂を使用すると、溶解性シリカ成分が除
去され、その結果、過酸化水素水中の酸化ケイ素系不純
物をpptオーダー(1012分の1)まで除去すること
が可能となる。しかもこの製造方法によればこのような
酸化ケイ素系不純物除去レベルの再現性も高い。
【0014】また、本発明に係る精製過酸化水素水の製
造方法は、酸化ケイ素系不純物を含む過酸化水素水に、
凝集化剤を添加し、過酸化水素水に含まれる固形分不純
物を精密フィルターで濾過したのち、得られた過酸化水
素水を、(i)H+カチオン交換樹脂と接触させ、(ii)Si
F6の含有量が0.05重量%以下である、フッ化ナト
リウム、フッ化カリウムおよびフッ化アンモニウムから
なる群から選ばれる少なくとも一種のフッ素化合物でフ
ッ化物イオン型にしたキレート樹脂と接触させ、(iii)
炭酸イオン型または炭酸水素イオン型アニオン交換樹脂
と接触させたのち、(iv)H+カチオン交換樹脂と接触さ
せることにより、過酸化水素水に含まれる不純物を極め
て高度に除去することを特徴としている。
造方法は、酸化ケイ素系不純物を含む過酸化水素水に、
凝集化剤を添加し、過酸化水素水に含まれる固形分不純
物を精密フィルターで濾過したのち、得られた過酸化水
素水を、(i)H+カチオン交換樹脂と接触させ、(ii)Si
F6の含有量が0.05重量%以下である、フッ化ナト
リウム、フッ化カリウムおよびフッ化アンモニウムから
なる群から選ばれる少なくとも一種のフッ素化合物でフ
ッ化物イオン型にしたキレート樹脂と接触させ、(iii)
炭酸イオン型または炭酸水素イオン型アニオン交換樹脂
と接触させたのち、(iv)H+カチオン交換樹脂と接触さ
せることにより、過酸化水素水に含まれる不純物を極め
て高度に除去することを特徴としている。
【0015】本発明では、過酸化水素中の過酸化水素の
濃度が40〜70重量%であることが好ましく、このよ
うな過酸化水素濃度のものは、特に酸化ケイ素不純物を
効率よく除去することができる。凝集化剤としては、リ
ン酸、ポリリン酸、酸性ピロリン酸ナトリウム、アミノ
トリ(メチレンホスホン酸)およびその塩、エチレンジア
ミンテトラ(メチレンホスホン酸)およびその塩からなる
群から選ばれる少なくとも一種のリン系化合物が好まし
い。このようなリン系化合物は、リン原子換算で、過酸
化水素中に含まれる酸化ケイ素系不純物(ケイ素原子換
算)に対し、Si/P原子比が0.0001以下となる
ように添加されることが好ましい。
濃度が40〜70重量%であることが好ましく、このよ
うな過酸化水素濃度のものは、特に酸化ケイ素不純物を
効率よく除去することができる。凝集化剤としては、リ
ン酸、ポリリン酸、酸性ピロリン酸ナトリウム、アミノ
トリ(メチレンホスホン酸)およびその塩、エチレンジア
ミンテトラ(メチレンホスホン酸)およびその塩からなる
群から選ばれる少なくとも一種のリン系化合物が好まし
い。このようなリン系化合物は、リン原子換算で、過酸
化水素中に含まれる酸化ケイ素系不純物(ケイ素原子換
算)に対し、Si/P原子比が0.0001以下となる
ように添加されることが好ましい。
【0016】本発明で使用される精密フィルターの平均
孔径は、0.2μm以下であることが好ましい。
孔径は、0.2μm以下であることが好ましい。
【0017】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る精製過酸化水
素水の精製方法について具体的に説明する。なお、本明
細書中において、ppm、ppbおよびpptは、いずれも重量p
pm、重量ppbおよび重量pptを示す。本発明で使用される
原料過酸化水素水としては、アントラキノン自動酸化
法、水素と酸素を直接反応させる直接合成法など、公知
の製造法によって製造されたものが使用される。
素水の精製方法について具体的に説明する。なお、本明
細書中において、ppm、ppbおよびpptは、いずれも重量p
pm、重量ppbおよび重量pptを示す。本発明で使用される
原料過酸化水素水としては、アントラキノン自動酸化
法、水素と酸素を直接反応させる直接合成法など、公知
の製造法によって製造されたものが使用される。
【0018】この過酸化水素水中には、通常酸化ケイ素
系不純物が、数ppbから数十ppmのオーダーで含まれてい
る。この酸化ケイ素系不純物は、たとえば製造時(抽
出、蒸留、希釈)に使用される水、空気中に浮遊してい
るシリカ成分、製造設備の材質に由来する。このような
酸化ケイ素系不純物には、不溶性シリカ成分と溶解性シ
リカ成分とがあり、不溶性シリカ成分は、微粒子または
コロイド状のシリカであり、溶解性シリカはケイ酸塩な
どである。
系不純物が、数ppbから数十ppmのオーダーで含まれてい
る。この酸化ケイ素系不純物は、たとえば製造時(抽
出、蒸留、希釈)に使用される水、空気中に浮遊してい
るシリカ成分、製造設備の材質に由来する。このような
酸化ケイ素系不純物には、不溶性シリカ成分と溶解性シ
リカ成分とがあり、不溶性シリカ成分は、微粒子または
コロイド状のシリカであり、溶解性シリカはケイ酸塩な
どである。
【0019】本発明に係る精製過酸化水素水の製造方法
では、まず、過酸化水素水に凝集化剤を添加したのち、
精密フィルターで濾過し、過酸化水素水中に含まれる不
溶性シリカを固形分不純物として除去する。このような
過酸化水素水中の過酸化水素の濃度は、40〜70重量
%、好ましくは45〜65重量%であることが望まし
く、このような過酸化水素濃度のものを使用すると、特
に酸化ケイ素系不純物を効率よく除去することができ
る。
では、まず、過酸化水素水に凝集化剤を添加したのち、
精密フィルターで濾過し、過酸化水素水中に含まれる不
溶性シリカを固形分不純物として除去する。このような
過酸化水素水中の過酸化水素の濃度は、40〜70重量
%、好ましくは45〜65重量%であることが望まし
く、このような過酸化水素濃度のものを使用すると、特
に酸化ケイ素系不純物を効率よく除去することができ
る。
【0020】凝集化剤は、過酸化水素水中の不溶性シリ
カ成分を凝集させて濾過可能とするために添加されるも
のであり、通常、リン系化合物が使用される。リン系化
合物としては、リン酸、ポリリン酸、酸性ピロリン酸ナ
トリウム、アミノトリ(メチレンホスホン酸)およびその
塩、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)およ
びその塩からなる群から選ばれる少なくとも一種のリン
系化合物が好適に使用される。
カ成分を凝集させて濾過可能とするために添加されるも
のであり、通常、リン系化合物が使用される。リン系化
合物としては、リン酸、ポリリン酸、酸性ピロリン酸ナ
トリウム、アミノトリ(メチレンホスホン酸)およびその
塩、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)およ
びその塩からなる群から選ばれる少なくとも一種のリン
系化合物が好適に使用される。
【0021】このようなリン系化合物は、リン原子換算
で、過酸化水素水中に含まれる酸化ケイ素系不純物(ケ
イ素原子換算)に対し、Si/P原子比が0.0001
以下、好ましくは、0.00001〜0.0001とな
るように添加されることが望ましい。リン系化合物を添
加したのち、通常、1日以上、好ましくは1日〜5日間
熟成することが望ましい。熟成は撹拌条件下であっても
非撹拌条件下であってもよい。この熟成によって、不溶
性シリカ成分が濾過可能な程度まで凝集・成長する。
で、過酸化水素水中に含まれる酸化ケイ素系不純物(ケ
イ素原子換算)に対し、Si/P原子比が0.0001
以下、好ましくは、0.00001〜0.0001とな
るように添加されることが望ましい。リン系化合物を添
加したのち、通常、1日以上、好ましくは1日〜5日間
熟成することが望ましい。熟成は撹拌条件下であっても
非撹拌条件下であってもよい。この熟成によって、不溶
性シリカ成分が濾過可能な程度まで凝集・成長する。
【0022】この不溶性シリカ成分をカートリッジタイ
プの精密フィルターで濾過する。本発明で使用される精
密フィルターの平均孔径は0.2μm以下、好ましくは
0.1μm以下であることが望ましい。このような精密
フィルターを構成する材質としては、過酸化水素水に溶
出する成分が含まれていなければ特に制限されるもので
はないが、フッ素樹脂、ポリエチレンやポリプロピレン
などのポリオレフィン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂などからなるものが使用される。このう
ち特に、フッ素樹脂からなるものが好ましい。
プの精密フィルターで濾過する。本発明で使用される精
密フィルターの平均孔径は0.2μm以下、好ましくは
0.1μm以下であることが望ましい。このような精密
フィルターを構成する材質としては、過酸化水素水に溶
出する成分が含まれていなければ特に制限されるもので
はないが、フッ素樹脂、ポリエチレンやポリプロピレン
などのポリオレフィン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂などからなるものが使用される。このう
ち特に、フッ素樹脂からなるものが好ましい。
【0023】なお、本発明では、このような過酸化水素
水に凝集化剤を添加し、精密フィルターで濾過したの
ち、吸着樹脂と過酸化水素水とを接触させてもよい。吸
着樹脂と接触させると、さらに極めて高度に有機不純物
を除去することができる。吸着樹脂としてはイオン交換
能を有していない多孔質樹脂が使用される。このような
多孔質樹脂としては、スチレン−ジビニルベンゼン共重
合体からなり交換基を有していないものが使用される。
多孔質樹脂は、約200〜約900m2/g、より好ましくは400
〜900m2/g(乾燥樹脂基準)の比表面積(BET法(N2))
を有するものが望ましく、また連続した多孔として、水
銀圧入法による測定評価で約0.6〜1.2ml/g、好ましくは
0.7〜1.12ml/gの細孔容積(乾燥樹脂基準)を有するも
のが望ましい。このような多孔質樹脂としては、スチレ
ンを重合し、ジビニルベンゼンで架橋して網目状分子構
造を持つような樹脂が使用される。このような吸着樹脂
としてはRohm & Haas社のアンバーライトXAD-2、XAD-4
など、また三菱化学社のHP10、HP20、HP21、HP30、HP40、HP5
0、SP800、SP900などが挙げられる。
水に凝集化剤を添加し、精密フィルターで濾過したの
ち、吸着樹脂と過酸化水素水とを接触させてもよい。吸
着樹脂と接触させると、さらに極めて高度に有機不純物
を除去することができる。吸着樹脂としてはイオン交換
能を有していない多孔質樹脂が使用される。このような
多孔質樹脂としては、スチレン−ジビニルベンゼン共重
合体からなり交換基を有していないものが使用される。
多孔質樹脂は、約200〜約900m2/g、より好ましくは400
〜900m2/g(乾燥樹脂基準)の比表面積(BET法(N2))
を有するものが望ましく、また連続した多孔として、水
銀圧入法による測定評価で約0.6〜1.2ml/g、好ましくは
0.7〜1.12ml/gの細孔容積(乾燥樹脂基準)を有するも
のが望ましい。このような多孔質樹脂としては、スチレ
ンを重合し、ジビニルベンゼンで架橋して網目状分子構
造を持つような樹脂が使用される。このような吸着樹脂
としてはRohm & Haas社のアンバーライトXAD-2、XAD-4
など、また三菱化学社のHP10、HP20、HP21、HP30、HP40、HP5
0、SP800、SP900などが挙げられる。
【0024】また吸着樹脂としては、ハロゲンを含有す
る多孔性樹脂も使用することができる。ハロゲン含有多
孔性樹脂としては、たとえば、スチレン、ビニルトルエ
ン等の芳香族モノビニルモノマーとジビニルベンゼン、
トリビニルベンゼン等の芳香族ポリビニルモノマーとの
架橋重合体のハロゲン化物、モノクロルスチレン、モノ
ブロムスチレン等のハロゲン化芳香族モノビニルモノマ
ーと芳香族ポリビニルモノマーとの架橋重合体、ハロゲ
ン化芳香族モノビルモノマー、芳香族モノビニルモノマ
ーおよび芳香族ポリビニルモノマーの架橋重合体が好適
に用いられる。このようなハロゲン含有多孔性樹脂とし
ては、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体のハロゲン
化物が特に好適に使用され、例えば商品名『セパビーズ
SP207』(臭素化されたスチレン−ジビニルベンゼンの
共重合体であり比重約1.2を示す)が挙げられる。ま
た、吸着樹脂として、芳香族モノビニルモノマーと芳香
族ポリビニルモノマーとの架橋重合体に、水酸基、クロ
ルアルキル基あるいは水酸化アルキル基などの親水性基
を導入したものも用いることができる。クロルアルキル
基は−(CH2)nClで表され、水酸化アルキル基は、−
(CH2)nOHで表される。直鎖が長くなると親水性が弱
くなるため、実際にはn=1〜5のものが好ましい。こ
れらの樹脂は市販品として入手が可能である。例えば商
品名「ボファチット EP63」(バイエル社製)など
が知られている。
る多孔性樹脂も使用することができる。ハロゲン含有多
孔性樹脂としては、たとえば、スチレン、ビニルトルエ
ン等の芳香族モノビニルモノマーとジビニルベンゼン、
トリビニルベンゼン等の芳香族ポリビニルモノマーとの
架橋重合体のハロゲン化物、モノクロルスチレン、モノ
ブロムスチレン等のハロゲン化芳香族モノビニルモノマ
ーと芳香族ポリビニルモノマーとの架橋重合体、ハロゲ
ン化芳香族モノビルモノマー、芳香族モノビニルモノマ
ーおよび芳香族ポリビニルモノマーの架橋重合体が好適
に用いられる。このようなハロゲン含有多孔性樹脂とし
ては、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体のハロゲン
化物が特に好適に使用され、例えば商品名『セパビーズ
SP207』(臭素化されたスチレン−ジビニルベンゼンの
共重合体であり比重約1.2を示す)が挙げられる。ま
た、吸着樹脂として、芳香族モノビニルモノマーと芳香
族ポリビニルモノマーとの架橋重合体に、水酸基、クロ
ルアルキル基あるいは水酸化アルキル基などの親水性基
を導入したものも用いることができる。クロルアルキル
基は−(CH2)nClで表され、水酸化アルキル基は、−
(CH2)nOHで表される。直鎖が長くなると親水性が弱
くなるため、実際にはn=1〜5のものが好ましい。こ
れらの樹脂は市販品として入手が可能である。例えば商
品名「ボファチット EP63」(バイエル社製)など
が知られている。
【0025】このような多孔性樹脂による処理工程を行
うことによって、過酸化水素水中に含まれる有機不純物
などの不純物(TOC)をより高度に除去することがで
きる。次に、過酸化水素水を、SiF6の含有量が極め
て少ないフッ化ナトリウム、フッ化カリウムおよびフッ
化アンモニウムからなる群から選ばれる少なくとも一種
のフッ素化合物(このようなフッ素化合物を再生剤とい
う)でフッ化物イオン型にしたキレート樹脂と接触させ
る。
うことによって、過酸化水素水中に含まれる有機不純物
などの不純物(TOC)をより高度に除去することがで
きる。次に、過酸化水素水を、SiF6の含有量が極め
て少ないフッ化ナトリウム、フッ化カリウムおよびフッ
化アンモニウムからなる群から選ばれる少なくとも一種
のフッ素化合物(このようなフッ素化合物を再生剤とい
う)でフッ化物イオン型にしたキレート樹脂と接触させ
る。
【0026】フッ化物イオン型にしたキレート樹脂と接
触させることにより、過酸化水素水中に溶解している溶
解性シリカが、キレート樹脂に捕捉され、除去される。
再生剤であるフッ素化合物中のSiF6の量は、0.0
5重量%以下、好ましくは0.01重量%以下であるこ
とが好ましい。再生剤に含まれるSiF6の含有量がこ
のような量であれば、過酸化水素水中の酸化ケイ素系不
純物をpptオーダー(1012分の1)まで除去するこ
とが可能であり、このような酸化ケイ素系不純物除去レ
ベルの再現性も高い。
触させることにより、過酸化水素水中に溶解している溶
解性シリカが、キレート樹脂に捕捉され、除去される。
再生剤であるフッ素化合物中のSiF6の量は、0.0
5重量%以下、好ましくは0.01重量%以下であるこ
とが好ましい。再生剤に含まれるSiF6の含有量がこ
のような量であれば、過酸化水素水中の酸化ケイ素系不
純物をpptオーダー(1012分の1)まで除去するこ
とが可能であり、このような酸化ケイ素系不純物除去レ
ベルの再現性も高い。
【0027】再生剤中のSiF6の量が、前記範囲より
も多いと、フッ化物イオン型キレート樹脂の再生後の水
洗では、SiF6が除去しきれなくなり、このため過酸
化水素水とフッ化物イオン型キレート樹脂とを接触させ
ると、再生剤に起因したSiF6がリークして、精製し
た過酸化水素水中に混入することがあり、さらに精製さ
れた過酸化水素水中のSi濃度残量の再現性が悪い原因
となることがある。
も多いと、フッ化物イオン型キレート樹脂の再生後の水
洗では、SiF6が除去しきれなくなり、このため過酸
化水素水とフッ化物イオン型キレート樹脂とを接触させ
ると、再生剤に起因したSiF6がリークして、精製し
た過酸化水素水中に混入することがあり、さらに精製さ
れた過酸化水素水中のSi濃度残量の再現性が悪い原因
となることがある。
【0028】本発明で使用されるキレート樹脂は、ホウ
酸イオンを選択的に吸着するホウ酸選択吸着樹脂であ
る。一般にはスチレン−ジビニルベンゼン架橋共重合体
を基体し、N−メチルグルカミン基を交換基とした樹脂
である。このようなキレート樹脂としては、次のものが
市販されている。たとえばダイヤイオンのCRB01,
CRB02やアンバーライトのIRA743が挙げられ
る。これらの樹脂は一般に水酸化物イオン型で上市され
ている。
酸イオンを選択的に吸着するホウ酸選択吸着樹脂であ
る。一般にはスチレン−ジビニルベンゼン架橋共重合体
を基体し、N−メチルグルカミン基を交換基とした樹脂
である。このようなキレート樹脂としては、次のものが
市販されている。たとえばダイヤイオンのCRB01,
CRB02やアンバーライトのIRA743が挙げられ
る。これらの樹脂は一般に水酸化物イオン型で上市され
ている。
【0029】本発明において、フッ化物イオン型に変換
する前のイオン型としては、上市されている水酸化物イ
オン型をそのまま用いることができる。キレート樹脂の
フッ化物イオン型への変換は、キレート樹脂に前記した
再生剤を含む水溶液と接触させることにより行うことが
できる。キレート樹脂と再生剤水溶液との接触方法は、
連続通液方式でイオン交換樹脂塔(再生塔)にキレート
樹脂を充填し、再生剤を含む水溶液を下方に通液した
後、超純水を再生塔の下方より上方に通液する操作を一
工程とし、その工程を2回以上、好ましくは2〜12回
繰り返すことによって再生されたものが好ましい。
する前のイオン型としては、上市されている水酸化物イ
オン型をそのまま用いることができる。キレート樹脂の
フッ化物イオン型への変換は、キレート樹脂に前記した
再生剤を含む水溶液と接触させることにより行うことが
できる。キレート樹脂と再生剤水溶液との接触方法は、
連続通液方式でイオン交換樹脂塔(再生塔)にキレート
樹脂を充填し、再生剤を含む水溶液を下方に通液した
後、超純水を再生塔の下方より上方に通液する操作を一
工程とし、その工程を2回以上、好ましくは2〜12回
繰り返すことによって再生されたものが好ましい。
【0030】通常、キレート樹脂と再生剤水溶液との接
触は、再生剤水溶液を通液したのち、押出し、超純水で
水洗することによって行われるが、本発明では、特に2
回以上、再生剤通液・超純水水洗のサイクルを繰り返す
ことが望ましい。このようにフッ素化合物水溶液-超純
水通液を繰り返すことで、効率よく均一に再生でき、さ
らにキレート樹脂が収縮・膨潤するため、交換樹脂の内
部まで洗浄できる。
触は、再生剤水溶液を通液したのち、押出し、超純水で
水洗することによって行われるが、本発明では、特に2
回以上、再生剤通液・超純水水洗のサイクルを繰り返す
ことが望ましい。このようにフッ素化合物水溶液-超純
水通液を繰り返すことで、効率よく均一に再生でき、さ
らにキレート樹脂が収縮・膨潤するため、交換樹脂の内
部まで洗浄できる。
【0031】再生剤濃度は通常1〜4重量%、好ましく
は2〜4重量%であり、通液させる再生剤水溶液量は、
樹脂量(体積)の3倍以上、好ましくは4〜12倍の範
囲にあることが望ましい。このような再生剤の通液は、
通常SV(空間速度)=1〜5Hr-1、BV(BedVolume
イオン交換樹脂の体積の何倍量を処理したかを表す。単
位はL/L-R)=0.5〜1L/L-Rの下降流で行
い、次いでSV=10〜30Hr-1、BV=0.1〜0.
5L/L-Rの超純水上昇流を通液して洗浄する。
は2〜4重量%であり、通液させる再生剤水溶液量は、
樹脂量(体積)の3倍以上、好ましくは4〜12倍の範
囲にあることが望ましい。このような再生剤の通液は、
通常SV(空間速度)=1〜5Hr-1、BV(BedVolume
イオン交換樹脂の体積の何倍量を処理したかを表す。単
位はL/L-R)=0.5〜1L/L-Rの下降流で行
い、次いでSV=10〜30Hr-1、BV=0.1〜0.
5L/L-Rの超純水上昇流を通液して洗浄する。
【0032】また、再生剤および超純水通液後、さらに
超純水の下降流および超純水の上昇流の通液を一工程と
する超純水洗浄を、4回〜9回繰り返し行い、再生後の
イオン交換樹脂をさらに洗浄する。超純水の上昇流通液
は、SV=10〜30Hr-1、BV=3〜5L/L-Rで
行い、下降流通液は、SV=10〜30Hr-1、BV=3
〜5L/L-Rで行うことが望ましい。また、樹脂量に
対し、30〜60倍の体積の超純水で洗浄することが望
ましい。
超純水の下降流および超純水の上昇流の通液を一工程と
する超純水洗浄を、4回〜9回繰り返し行い、再生後の
イオン交換樹脂をさらに洗浄する。超純水の上昇流通液
は、SV=10〜30Hr-1、BV=3〜5L/L-Rで
行い、下降流通液は、SV=10〜30Hr-1、BV=3
〜5L/L-Rで行うことが望ましい。また、樹脂量に
対し、30〜60倍の体積の超純水で洗浄することが望
ましい。
【0033】このようにフッ素化合物水溶液-超純水通
液を繰り返すことで、効率よく均一に再生でき、さらに
キレート樹脂が収縮・膨潤するため、交換樹脂の内部ま
で洗浄できる。本発明において、不純物を含む過酸化水
素水とフッ化物イオン型キレート樹脂との接触は、連続
通液方式で行われ、樹脂層を通過させる過酸化水素水
は、空間速度(SV)が、5〜40Hr-1、好ましくは
10〜30Hr-1の範囲で行うことが好ましい。
液を繰り返すことで、効率よく均一に再生でき、さらに
キレート樹脂が収縮・膨潤するため、交換樹脂の内部ま
で洗浄できる。本発明において、不純物を含む過酸化水
素水とフッ化物イオン型キレート樹脂との接触は、連続
通液方式で行われ、樹脂層を通過させる過酸化水素水
は、空間速度(SV)が、5〜40Hr-1、好ましくは
10〜30Hr-1の範囲で行うことが好ましい。
【0034】なお、本発明のようにフッ化物イオン型の
キレート樹脂を使用する場合、過酸化水素水は分解しな
いため、分解ガス、安全性の対策については、ほとんど
必要としない。過酸化水素水をフッ化物イオン型のキレ
ート樹脂と接触させ酸化ケイ素系不純物を低減した後、
さらに公知のスルホン酸基を有する強酸性カチオン交換
樹脂および炭酸水素イオン型などの強塩基性キレート樹
脂と接触させてもよい。また、フッ化物イオン型キレー
ト樹脂では、一般には酸化ケイ素系不純物を二つの交換
基で挟むように捕捉するので、処理された精製過酸化水
素水中には、フッ化物イオンが生じないはずであるが、
実際には少量存在する。その量はフッ化物型アニオン交
換樹脂で処理した場合の1/10以下という少なさであ
る。この少量のフッ化物イオンは、通常の炭酸水素イオ
ン型などのアニオン交換樹脂と接触させることによって
除去することができる。このように、フッ化物イオン型
キレート樹脂と、公知のアニオンおよびカチオン交換樹
脂とを組み合わせる場合、通液の順序は、目的とする精
製過酸化水素水の含有成分に応じて適宜選択される。
キレート樹脂を使用する場合、過酸化水素水は分解しな
いため、分解ガス、安全性の対策については、ほとんど
必要としない。過酸化水素水をフッ化物イオン型のキレ
ート樹脂と接触させ酸化ケイ素系不純物を低減した後、
さらに公知のスルホン酸基を有する強酸性カチオン交換
樹脂および炭酸水素イオン型などの強塩基性キレート樹
脂と接触させてもよい。また、フッ化物イオン型キレー
ト樹脂では、一般には酸化ケイ素系不純物を二つの交換
基で挟むように捕捉するので、処理された精製過酸化水
素水中には、フッ化物イオンが生じないはずであるが、
実際には少量存在する。その量はフッ化物型アニオン交
換樹脂で処理した場合の1/10以下という少なさであ
る。この少量のフッ化物イオンは、通常の炭酸水素イオ
ン型などのアニオン交換樹脂と接触させることによって
除去することができる。このように、フッ化物イオン型
キレート樹脂と、公知のアニオンおよびカチオン交換樹
脂とを組み合わせる場合、通液の順序は、目的とする精
製過酸化水素水の含有成分に応じて適宜選択される。
【0035】アニオンおよびカチオン交換樹脂の組み合
わせとしては、カチオン交換樹脂、フッ化物イオン型キ
レート樹脂、アニオン交換樹脂、カチオン交換樹脂の順
で通液することが望ましく、とくにH+カチオン交換樹
脂、フッ化物イオン型キレート樹脂、炭酸イオン型また
は炭酸水素イオン型カチオン交換樹脂、H+カチオン交
換樹脂の順に通液すると、酸化ケイ素系不純物以外の不
純物成分をも極めて少量まで除去することができる。
わせとしては、カチオン交換樹脂、フッ化物イオン型キ
レート樹脂、アニオン交換樹脂、カチオン交換樹脂の順
で通液することが望ましく、とくにH+カチオン交換樹
脂、フッ化物イオン型キレート樹脂、炭酸イオン型また
は炭酸水素イオン型カチオン交換樹脂、H+カチオン交
換樹脂の順に通液すると、酸化ケイ素系不純物以外の不
純物成分をも極めて少量まで除去することができる。
【0036】こうして得られた過酸化水素水は、さらに
必要に応じて、超純水を加えて過酸化水素濃度を調製し
てもよい。使用される超純水としては、不純物が高度に
除去されたものが好適に使用される。以上のような操作
によって、酸化ケイ素系不純物がpptオーダーまで除去
された高純度精製過酸化水素水を製造することができ
る。
必要に応じて、超純水を加えて過酸化水素濃度を調製し
てもよい。使用される超純水としては、不純物が高度に
除去されたものが好適に使用される。以上のような操作
によって、酸化ケイ素系不純物がpptオーダーまで除去
された高純度精製過酸化水素水を製造することができ
る。
【0037】また、本発明では、公知の方法により、予
め他の金属イオン不純物等を高度に除去する精製した過
酸化水素水を用いてもよく、また本発明による製造方法
によって得られた高純度過酸化水素水に、公知の方法を
用いて、他の金属イオン不純物等を除去してもよい。他
の金属イオン不純物等を除去する公知の方法としては、
蒸留、限外濾過膜、吸着樹脂、キレート樹脂等を使用す
る方法が挙げられる。これらの方法と本発明の方法とを
組み合わせることで、酸化ケイ素系不純物のみならず、
他の金属イオン不純物等をも高度に除去することができ
る。
め他の金属イオン不純物等を高度に除去する精製した過
酸化水素水を用いてもよく、また本発明による製造方法
によって得られた高純度過酸化水素水に、公知の方法を
用いて、他の金属イオン不純物等を除去してもよい。他
の金属イオン不純物等を除去する公知の方法としては、
蒸留、限外濾過膜、吸着樹脂、キレート樹脂等を使用す
る方法が挙げられる。これらの方法と本発明の方法とを
組み合わせることで、酸化ケイ素系不純物のみならず、
他の金属イオン不純物等をも高度に除去することができ
る。
【0038】
【発明の効果】本発明により、過酸化水素水中に含まれ
る酸化ケイ素系不純物を効果的に除去することができ、
Si濃度の含有量が50ppt以下と極めて高品質の過酸
化水素水を製造することができる。また、本発明の方法
では、Si濃度の含有量の再現性がよく安定している。
る酸化ケイ素系不純物を効果的に除去することができ、
Si濃度の含有量が50ppt以下と極めて高品質の過酸
化水素水を製造することができる。また、本発明の方法
では、Si濃度の含有量の再現性がよく安定している。
【0039】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれらの実施例によりなんら限定されるものでな
い。ここで、金属イオン不純物の測定はフレームレス原
子吸光法、ICP−AES法により行なった。なお、pp
m、ppb及びpptは、重量ppm、重量ppb及び重量pptであ
る。
発明はこれらの実施例によりなんら限定されるものでな
い。ここで、金属イオン不純物の測定はフレームレス原
子吸光法、ICP−AES法により行なった。なお、pp
m、ppb及びpptは、重量ppm、重量ppb及び重量pptであ
る。
【0040】
【実施例1】酸化ケイ素系不純物(Si濃度:1.2p
pb)を含有する60重量%過酸化水素水に、酸性ピロ
リン酸ナトリウムを0.077g/リットルとなるよう
に添加したのち、3日間放置して熟成したのち、0.1
μmの平均孔径のフィルターにて濾過した。添加した酸
性ピロリン酸ナトリウム中のP原子と、酸化ケイ素系不
純物中のSi原子との比(Si/P原子比)は、0.0
0005であった。
pb)を含有する60重量%過酸化水素水に、酸性ピロ
リン酸ナトリウムを0.077g/リットルとなるよう
に添加したのち、3日間放置して熟成したのち、0.1
μmの平均孔径のフィルターにて濾過した。添加した酸
性ピロリン酸ナトリウム中のP原子と、酸化ケイ素系不
純物中のSi原子との比(Si/P原子比)は、0.0
0005であった。
【0041】濾過した過酸化水素水を、フッ化物イオン
型キレート樹脂が充填されたカラム内に、空間速度SV
=15Hr-1で連続的に通液して、キレート樹脂と接触
させ、精製した。フッ化物イオン型キレート樹脂として
は、市販のIRA743を使用した。再生剤としては3
重量%フッ化ナトリウム(SiF6量が100ppm以下)
水溶液を用いた。フッ化物イオン型キレート樹脂の再生
は、精製とは別の再生塔に市販のキレート樹脂を充填
し、再生剤を含む水溶液をSV=2.25Hr-1、BV
=0.75L/L-Rで下降流通液したのち、再生剤通
液を止め、超純水をSV=13.2Hr-1、BV=0.
3L/L-Rで上昇流通液する操作を一工程とし、この
工程を6回繰り返した。次に超純水をSV=13.2H
r-1、BV=3.3L/L-Rで下降流通液したのち、
同SV、BVで上昇流通液する操作を一工程とし、この
工程を6回繰り返し超純水水洗してフッ化物イオン型ア
ニオン交換樹脂を調製した。
型キレート樹脂が充填されたカラム内に、空間速度SV
=15Hr-1で連続的に通液して、キレート樹脂と接触
させ、精製した。フッ化物イオン型キレート樹脂として
は、市販のIRA743を使用した。再生剤としては3
重量%フッ化ナトリウム(SiF6量が100ppm以下)
水溶液を用いた。フッ化物イオン型キレート樹脂の再生
は、精製とは別の再生塔に市販のキレート樹脂を充填
し、再生剤を含む水溶液をSV=2.25Hr-1、BV
=0.75L/L-Rで下降流通液したのち、再生剤通
液を止め、超純水をSV=13.2Hr-1、BV=0.
3L/L-Rで上昇流通液する操作を一工程とし、この
工程を6回繰り返した。次に超純水をSV=13.2H
r-1、BV=3.3L/L-Rで下降流通液したのち、
同SV、BVで上昇流通液する操作を一工程とし、この
工程を6回繰り返し超純水水洗してフッ化物イオン型ア
ニオン交換樹脂を調製した。
【0042】こうして再生したF-キレート樹脂をスラ
リー状で精製塔(イオン交換樹脂塔)に充填して使用し
た。その後、超純水(Si濃度50ppt以下)で希釈し
て、過酸化水素濃度が31重量%の過酸化水素水を調製
した。得られた精製過酸化水素水中のSi濃度を測定し
たところ、50ppt以下であった。
リー状で精製塔(イオン交換樹脂塔)に充填して使用し
た。その後、超純水(Si濃度50ppt以下)で希釈し
て、過酸化水素濃度が31重量%の過酸化水素水を調製
した。得られた精製過酸化水素水中のSi濃度を測定し
たところ、50ppt以下であった。
【0043】過酸化水素水中の不純物物量を表1に示
す。
す。
【0044】
【表1】
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
B01J 45/00 B01J 45/00 H
47/02 47/02 A
(72)発明者 山 本 晃 久
宮城県仙台市青葉区芋沢字大竹新田10番地
2号 三徳化学工業株式会社内
Fターム(参考) 4D006 GA02 KA01 KA71 KB11 KB13
MB01 MC22 MC28 MC49 MC62
PA01 PB22 PB23 PC80
4D015 BA19 BB05 CA20 DA39 DB41
DC02 EA35 FA22
Claims (6)
- 【請求項1】酸化ケイ素系不純物を含む過酸化水素水
に、凝集化剤を添加し、過酸化水素水に含まれる固形分
不純物を精密フィルターで濾過したのち、 上記のようにして得られた過酸化水素水を、SiF6の
含有量が0.05重量%以下である、フッ化ナトリウ
ム、フッ化カリウムおよびフッ化アンモニウムからなる
群から選ばれる少なくとも一種のフッ素化合物でフッ化
物イオン型にしたキレート樹脂と接触させることによ
り、 過酸化水素水に含まれる酸化ケイ素系不純物を除去する
ことを特徴とする精製過酸化水素水の製造方法。 - 【請求項2】酸化ケイ素系不純物を含む過酸化水素水
に、凝集化剤を添加し、過酸化水素水に含まれる固形分
不純物を精密フィルターで濾過したのち、 得られた過酸化水素水を、(i)H+カチオン交換樹脂と接
触させ、(ii)SiF6の含有量が0.05重量%以下で
ある、フッ化ナトリウム、フッ化カリウムおよびフッ化
アンモニウムからなる群から選ばれる少なくとも一種の
フッ素化合物でフッ化物イオン型にしたキレート樹脂と
接触させ、(iii)炭酸イオン型または炭酸水素イオン型
アニオン交換樹脂と接触させたのち、(iv)H+カチオン
交換樹脂と接触させることにより、 過酸化水素水に含まれる不純物を除去することを特徴と
する精製過酸化水素水の製造方法。 - 【請求項3】過酸化水素水中の過酸化水素の濃度が40
〜70重量%である請求項1または2に記載の精製過酸
化水素水の製造方法。 - 【請求項4】前記凝集化剤が、リン酸、ポリリン酸、酸
性ピロリン酸ナトリウム、アミノトリ(メチレンホスホ
ン酸)およびその塩、エチレンジアミンテトラ(メチレン
ホスホン酸)およびその塩からなる群から選ばれる少な
くとも一種のリン系化合物であること特徴とする請求項
1〜3のいずれかに記載の精製過酸化水素水の製造方
法。 - 【請求項5】前記リン系化合物は、リン原子換算で、過
酸化水素中に含まれる酸化ケイ素系不純物(ケイ素原子
換算)に対し、Si/P原子比が0.0001以下とな
るように添加されることを特徴とする請求項4に記載の
精製過酸化水素水の製造方法。 - 【請求項6】精密フィルターの平均孔径が0.2μm以
下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記
載の精製過酸化水素水の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001312901A JP2003119008A (ja) | 2001-10-10 | 2001-10-10 | 精製過酸化水素水の製造方法 |
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JP2001312901A JP2003119008A (ja) | 2001-10-10 | 2001-10-10 | 精製過酸化水素水の製造方法 |
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ID=19131477
Family Applications (1)
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JP2001312901A Pending JP2003119008A (ja) | 2001-10-10 | 2001-10-10 | 精製過酸化水素水の製造方法 |
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JP (1) | JP2003119008A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005330159A (ja) * | 2004-05-21 | 2005-12-02 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 食塩から化学パルプの無塩素漂白用薬品の製造方法 |
JP2008127231A (ja) * | 2006-11-17 | 2008-06-05 | Santoku Kagaku Kogyo Kk | 過酸化水素水の精製方法及び精製装置 |
CN115650179A (zh) * | 2022-11-02 | 2023-01-31 | 中盐常州化工股份有限公司 | 一种电子级双氧水品质提升方法 |
CN115650178A (zh) * | 2022-11-17 | 2023-01-31 | 安徽金禾实业股份有限公司 | 一种精制电子级双氧水的方法 |
-
2001
- 2001-10-10 JP JP2001312901A patent/JP2003119008A/ja active Pending
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