JP2003118769A - 棒状材の包装体とその製造装置 - Google Patents

棒状材の包装体とその製造装置

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JP2003118769A
JP2003118769A JP2001317284A JP2001317284A JP2003118769A JP 2003118769 A JP2003118769 A JP 2003118769A JP 2001317284 A JP2001317284 A JP 2001317284A JP 2001317284 A JP2001317284 A JP 2001317284A JP 2003118769 A JP2003118769 A JP 2003118769A
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Mineo Isotani
峰男 磯谷
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Toyo Machine Manufacturing Co Ltd
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Toyo Machine Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】包装体を開封する際に、切れ端を分割すること
なく、また見映えのよい包装体を形成できる棒状材の包
装体及びその製造装置を提供すること。 【解決手段】包装体1は、四方周縁部を線状にシールす
る線シール部2と、内部に棒状材(箸)3を収納する棒
状材収納部4とを有して形成されている。包装体1の片
側の面には、箸3を出入するためのミシン目状の切り口
5を形成して、開封時に片面だけを開封して切れ端を出
さないようにする。この包装体1は、2枚のフィルム状
の包装紙を重ね合わせて、縦シール形成部、横シール形
成部を有する包装機で周縁部を線状にシールすると同時
に切断して製造される。この包装機では、2枚の包装紙
を重ね合わせる前の一方の包装紙を供給する際に、切り
口形成部を備えることによって片面にミシン目状の切り
口を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、箸やストロー等
の棒状材を包装する棒状材の包装体とその製造装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、箸やストロー等の棒状材は、紙
材あるいはフィルム材等の包装紙に包装されて使用され
ている。この場合、棒状材、例えば、箸の包装体では、
2枚の紙あるいはフィルム材を貼り合わせて形成する
か、又は1枚のフィルム材で箸を巻付けて長手方向の縦
両縁部をシールするかして形成されている。これらの包
装体は、収納されている箸を出入するために、予め一端
に開口部を形成するか、又は切取口を設けて切断可能に
形成している。
【0003】従来の具体的な棒状材の包装体は、特開平
11−349072号に示すものが知られている。これ
によると、この包装体は、図10に示すように、ストロ
ーを包装するものであり、2枚の熱接着フィルムを接着
して形成するとともに、ストロー52を封入可能なスト
ロー封入部53と、ストロー封入部53の四方外周回り
に形成される熱接着部54と、を有して形成されてい
る。、そして、熱接着部54の短手方向の一部に切取線
55を形成し、切取線55から短手方向に切断して開封
することによってストローを取り出せるようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この包装体5
1は、内部に収納されているストロー52を出し入れす
るために、切取線55から切り取って、ストロー52が
封入されているストロー封入部分と、ストローが封入さ
れないストロー封入部分の一部及びそれに連接された熱
接着部54の一部とを分割することになることから、切
り取られて分割された熱接着部54が切れ端となって散
在することになる。
【0005】一方、この包装体51を使用する料亭やレ
ストラン等の店では、店内を清潔にするために、常に、
テーブルや床を綺麗にする必要があり、そのために小さ
なごみや切れ端が散在することを特に嫌う。特に、箸や
ストローの包装体で切断された切れ端は、千切られて各
所に散在してその除去に手間と時間をかけてしまうこと
から、包装体を製造するメーカに対して、切れ端がでな
いような包装体を提供することが望まれていた。
【0006】さらに、料亭やレストラン等においては、
包装体に形成された耳部(熱接着部)が多いと見映えを
低下させることから、見映えをよくして少しでも高級感
を出せるような箸やストローの包装体が望まれていた。
【0007】図10に示すような従来の包装体51は、
箸やストロー52を出入するために、切取線55から切
断して箸やストロー52が収納されている部分と、先端
部とを分割するように形成されることから、どうしても
切れ端が散在することになるとともに、ストロー封入部
53のまわりに熱接着部54が形成されていることか
ら、見た見においても大衆向きの感じを与えていた。
【0008】この発明は、上述の課題を解決するもので
あり、見映えに品のあり、しかも棒状際を出入する際
に、切れ端の発生を防止できる棒状材の包装体とその製
造装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明にかかわる棒状
材の包装体では、上記の課題を解決するために、以下の
ように構成するものである。すなわち、2枚のフィルム
状の包装紙を貼り合わせて周縁をシールするとともに、
棒状材を収納するための棒状材収納部を形成する棒状材
の包装体であって、前記包装体における片面の包装紙に
は、一方の端部付近に、短手方向に向かって棒状材を出
入可能なミシン目状の切り口が形成されていることを特
徴とするものである。
【0010】また、前記包装体の全周縁は線状にシール
される線シール部で接合されているものであってもよ
い。
【0011】また、この発明にかかわる棒状材の包装体
の製造装置は、内部に棒状材を収納可能な棒状材収納部
を有する包装体を製造するものであって、フィルム状の
包装紙を装置に対して対称位置に配置するとともに前記
包装紙を装置内に供給する一対の包装紙供給部と、一方
の前記包装紙供給部内に配置されて、前記包装紙にミシ
ン目状の切り口を形成する切り口形成部と、長手方向の
縁部に、線状にシールされる線シール部を形成する第1
のシールカット部と、棒状材が挿入された包装体の短手
方向縁部に、線状にシールされる線シール部を形成する
第2のシールカット部と、前記一対の包装紙間に棒状材
を供給する棒状材供給部と、を備えて構成されることを
特徴とするものである。
【0012】また好ましくは、前記第1のシールカット
部が、超音波を発信させる超音波ホーンと、前記包装紙
を間にして配置されて前記超音波ホーンの先端部に向か
って接触可能な受けローラとを備え、前記受けローラ
を、前記超音波ホーンに接触させて、前記2枚の包装紙
の周縁部を線状にシールすると同時に切断可能に構成す
るものであればよい。
【0013】さらに、前記第2のシールカット部が、加
熱することによって一対の包装紙を線状にシールすると
同時に切断する加熱手段を有しているものであればよ
い。
【0014】また、前記切り口形成部が、ミシン目状に
形成される固定刃と、前記固定刃に接触可能な回転刃と
を有して構成されているものであればなおよい。
【0015】
【発明の効果】本発明の棒状材の包装体は、2枚で貼り
合わせた包装紙の一方の包装紙の短手方向の一部に、ミ
シン目状の切り口が形成されていることから、開封は、
一方の包装紙側に形成された切り口を開封することとな
って、分割されずに他方の包装紙に接続された状態で残
ることになる。従って、切れ端を出さずに処分すること
ができて、小さなごみとして散在させることがない。
【0016】また、この包装体の周縁部は線状にシール
されていることから、面状のシール部を除くことができ
て、見映えを向上させるとともに高級感を出すことがで
きる。
【0017】また、本発明の棒状材の包装体の製造装置
は、2枚の包装紙を貼り合わせることによって周縁部を
線状にシールするとともに、棒状材を挿入するように構
成していることから、一方の包装紙側にミシン目状の切
り口を形成する切り口形成部を設けることによって、片
側シールを容易に形成することができる。しかも、第1
のシールカット部と第2のシールカット部で包装体の長
手方向と短手方向の周縁部を線状にシールすることがで
きることから、面状のシール部を除去することによって
高級感を出すことのできる包装体を提供することができ
る。
【0018】また、第1のシールカット部が、超音波ホ
ーンを使用することによって、微振動を発生することか
ら、連続的に形成された長手方向の周縁部を安定した線
状にシールできると同時に綺麗な線状で切断できる。
【0019】さらに、第2シールカット部が、多列状の
包装紙の短手方向の周縁部を熱融着によって線状にシー
ルすると同時に切断できることから、多列状の包装紙を
ばらつきなく安定して切断した線状シール部を形成でき
る。
【0020】また、一方の包装紙側に配置された切り口
形成部が、回転する一方の回転刃を固定刃に接触するこ
とによってミシン目状の切り口を形成できることから、
両刃を往復運動で接触する場合と比べて、衝撃が少なく
安定した切り口を形成することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。本発明の棒状材の包装体(以下、
包装体という。)は、棒状材(以下、箸で説明する。)
を収納する棒状材収納部を形成するとともに、片側の面
にミシン目状の切り口を設けるようにして形成するもの
であり、しかも表面と裏面とをそれぞれ周縁部で接着し
て形成するものである。つまり、表面と裏面との周縁部
での接着は、周縁部を重ね合わせることなくそれぞれの
端縁で線状にシールするものであり、以下、これを線シ
ール部と呼ぶ。
【0022】実施形態の包装体1は、図1〜3に示すよ
うに、2枚の単体フィルムを貼り合わせて四方の周縁部
に線状シール部2を形成することによって、内部に箸3
を収納する袋状の箸収納部4を形成している。
【0023】包装体1を袋状に形成する包装紙Fの材料
は、透明又は半透明状のポリエチレンテレフタレートフ
ィルム、又はポリエチレンフィルム等で形成され、一方
の包装紙側には端部付近にミシン目状の切り口5が形成
されている。
【0024】この包装体1は、図4に示すような製造装
置(以下、包装機という。)10によって製造される。
この包装機10は、2枚の包装紙を送給して袋状に形成
する包装体形成装置11と、箸3を収納した包装体1を
排出する排出装置21と包装体形成装置11に、順次、
箸3を供給する箸供給装置31とからなる。そして、リ
ールに巻装される2枚の包装紙F・Fを上下に一対配置
し、供給されたそれぞれの包装紙F・Fを中央部で水平
方向に沿って移送して重ね合わせるとともに、箸供給装
置31から供給された箸3を内部に収納してシールでき
るように構成される。なお、それぞれの包装紙F・F
は、包装体1を多列にして複数製造できるように幅方向
(送り方向に対して直交する方向)に幅広に形成されて
いる。
【0025】実施形態の包装体形成装置11は、包装体
形成装置11の上下両側から一対配置されるリール12
1・121に巻装されたフィルム状の包装紙F・Fを、
案内ローラ群122・122を介して順次水平方向に送
給する包装紙供給部12・12と、一方の包装紙供給部
12内に配置されて包装紙Fの幅方向にミシン目状の切
り口5を形成する切り口形成部14と、箸供給装置31
から供給された箸3を内部に収納しながら2枚の包装紙
F・Fを重ね合わせるようにして次工程側に送り込むと
ともに送り方向に沿って一対配置された送り込みローラ
15A・15Bと、一対の送り込みローラ15A・15
B間に配置されて包装紙Fの縦方向(送り方向)に沿っ
て線シール部2を形成する縦シール形成部16と、ブラ
シローラ17及び引っ張りローラ18を介して配置され
る横シール形成部19と、を備えて構成され、横シール
形成部19で切断された包装体1を排出装置21に送り
込んで排出する。
【0026】リール121・121に巻装された各包装
紙F・Fには、レジマーク等の印刷がされていることか
ら、ローラ群122・122内に印刷の一か所を読み込
むセンサ123・123を配置してマークセンサ位置合
わせを行ない、包装紙F・Fの進み・遅れを判断してリ
ール121・121のブレーキを制御している。
【0027】切り口形成部14は、図5〜6に示すよう
に、機枠に支持された固定刃141と、機枠に回転可能
に支持された回転刃142とを有している。固定刃14
1は、機枠に固定されたブラケット143にねじどめさ
れているとともに、回転刃142に対抗する面にミシン
目状の刃部141aを形成し、回転刃142は回転する
ローラ本体144に埋設されて刃部142aを固定刃1
41の刃部141aと対抗して配置させている。従っ
て、ローラ本体144が1回転するごとに回転刃142
の刃部142aが固定刃141の刃部141aに接触し
て包装紙Fにミシン目状の切り口5を形成することとな
る。
【0028】送り込みローラ15A・15Bは、2枚の
包装紙F・Fを挟持して送り方向に沿って送給するため
に単ローラ151を一対配置して単ローラ組を構成する
とともに、一対の単ローラ組を送り方向に対して直交す
る方向に、多列分、並設されている。
【0029】縦シール形成部16は、包装紙Fを多列に
分割するために、幅広の包装紙Fを単体の包装体として
シールすると同時に縦方向(送り方向に)に切断する。
実施形態の縦シール形成部16は、図7に示すように、
包装紙Fを挟んで下部側に超音波ホーン161を配置
し、上部側に超硬で形成された受けローラ162を配置
して構成されている。そして超音波ホーン161の先端
ノズル161aを受けローラ162に押しつけながら超
音波を発生させることによって包装紙Fに微振動を与え
て線状シール部2を形成すると同時に切断する。なお、
超音波ホーン161は、包装紙Fを多列に切断するため
に、送り方向に対して直交する方向に千鳥状にそれぞれ
配置されている。
【0030】ブラシローラ17は、図8に示すように、
ローラ本体171のまわりに多数のブラシ172を有し
て形成され、ブラシ縦シール形成部16によって、縦方
向に10列に分割されて内部に箸3を収納した予備包装
体(四方がシールされた1個の包装体となる前の包装
体)1Aを、1列ごとに整理するための案内枠173内
に上方から押し込むように配置されている。
【0031】横シール形成部19は、前工程の縦シール
形成部16において縦方向に多列状に切断した予備包装
体1Aの横縁部をシールして切断するために、図9に示
すように、予備包装体1Aを挟んで下部側にウレタンゴ
ム製の受けローラ191を配置し、上部側にヒータブロ
ック192を配置して構成されている。ヒータブロック
192の両側には、シール際を押えてシールしわを除去
するためのフィルム押え板193・193が配置されて
いる。そして、ヒータブロック192及び受けローラ1
91は、初め離れた位置にあり予備包装体1Aの送給速
度と同調しながら送り方向にスライドし、スライド中間
位置において加熱されたヒータブロック192がフィル
ム押え板193・193とともに下降して、フィルム押
え板193・193でシール部際を押えた直後、受けロ
ーラ191に接触することによって予備包装体1Aの横
縁部を線状に加熱シールすると同時に、ヒータブロック
192の先端の尖状刃部192aでシールされた予備包
装体1Aの横縁部を切断することとなる。
【0032】排出装置21は、図4に示すように、包装
体1を挟んで下部側に平ベルトコンベア22、上部側に
ブラシローラ23を配置して、シールカットされた包装
体1を素早く排出するように構成されている。
【0033】箸供給装置31は、図示しない搬送コンベ
アで搬送されて多列(実施形態では10列)に並設され
た箸3をまとめて包装体形成装置11内に送給するもの
であり、図4に示すように、多列に並設された箸3を載
置するバケット32と、図示しない駆動部で箸3を左右
・上下方向に移動させるプッシャー33とを備えてい
る。包装体形成装置11内に挿入する前の箸3は、送り
込みローラ15Aの後方(図4中、左側)に配置され
て、包装体形成装置11の送り高さ位置より上方に配置
されている。そして、箸3は、プッシャー33で包装体
形成装置11内に挿入される際に、送り込み単体ローラ
組で挟持された2枚の包装紙F・F間の高さ位置と同一
高さまで下降移動されて、プッシャー33で押し込まれ
る。
【0034】次に、上記のように構成された包装機10
の作用について説明する。
【0035】包装紙供給部12において、上下一対に配
置された包装紙F・Fは10列取りするために幅広に形
成されて左右一対に配置されたリール121・121に
巻装されている。そして、包装紙F・Fはリール121
・121の回転によって、案内ロール群122・122
に送給される。この際、一方の包装紙F(図例では上方
に配置された包装紙F)は、切り口形成部14を挿通す
ることによって、回転刃142の回転による固定刃14
1への接触で横方向(進行方向に対して直交する方向)
にミシン目状の切り口5が形成される。
【0036】案内ローラ群122・122を挿通するそ
れぞれの包装紙F・Fは、マーク合わせセンサ123・
123により、レジマークが検出されて、位置合わせを
行ないながら、最初の送り込みローラ15Aに向かって
送給される。
【0037】一方、箸供給装置31においては、箸3が
順次コンベアで送られて、包装体形成装置11の送り込
みローラ15Aに対抗する位置に移動されてバケット3
2に10列に並設されて収納されている。バケット32
に収納された箸3は、プッシャー33により、送り込み
ローラ15Aに送給されている一対の包装紙F・F間に
挿入されて、包装紙F・Fとともに重ね合わせられなが
ら進行方向に沿って送られる。
【0038】送り込みローラ15Aで重ね合わせられた
2枚の包装紙F・Fは、縦シール形成部16において、
超音波ホーン161から出された超音波によって、縦方
向(進行方向)に沿って線状にシールされながら10列
に切断される。切断された包装紙Fの縦方向の両縁部は
超音波による微振動で、縁部どうしを接着して線シール
部2が形成されることとなる。
【0039】そして、縦方向に10列に分割されて内部
に箸3を収納した予備包装体1Aは、後工程の送り込み
ローラ15Bで進行方向に沿って前方に送られると、後
工程の送りローラ15Bの前方に配置されたブラシロー
ラ17によって、10列に分割された予備包装体1Aを
1列ごとに整理するための案内枠173内に上方から押
し込まれる。
【0040】1列ごと整理された予備包装体1Aは、引
っ張りローラ18で引っ張られて横シール形成部19に
送給される。横シール形成部19では、進行方向に沿っ
て前後移動するヒータブロック192の先端の尖状刃部
192aが、受けローラ191から離れた位置にあり、
予備包装体1Aの送給速度と同じ速度で送り方向にスラ
イドするとともに、スライド中間位置において加熱され
たヒータブロック192が下降して受けローラ191に
接触することによって、予備包装体1Aを横方向(進行
方向に対して直交する方向)に線状に加熱シールすると
同時に、尖状刃部192aでシールされた予備包装体1
Aを切断することとなる。
【0041】そして、切断された予備包装体1Aは、箸
3を収納部4に収納した1個の包装体1として形成され
て、排出装置21の入口に配置されるブラシローラ23
で排出装置21の平ベルトコンベア22に移載され、製
品として排出されることとなる。
【0042】上記のように、実施形態の棒状材の包装体
1は、2枚で貼り合わせた包装紙F・Fの一方の包装紙
Fの短手方向の一部に、ミシン目状の切り口5が形成さ
れていることから、開封は、一方の包装紙F側に形成さ
れた切り口5を開封することとなって、分割されずに他
方の包装紙Fに接続したまま残ることになる。従って、
切れ端を出さずに処分することができて、小さなごみと
して散在させることがない。
【0043】また、この包装体1の周縁部は線シール部
2として形成されていることから、面状のシール部を除
くことができて、見映えを向上させるとともに高級感を
出すことができる。
【0044】また、本発明の棒状材の包装体の包装機1
0は、2枚の包装紙F・Fを貼り合わせることによって
周縁部を線状にシールするとともに、箸3を挿入するよ
うに構成していることから、一方の包装紙F側にミシン
目状の切り口5を形成する切り口形成部16を設けるこ
とによって、片側シールを容易に形成することができ
る。しかも、第1のシールカット部としての縦シール形
成部16と第2のシールカット部としての横シール形成
部19で包装体の長手方向と短手方向の周縁部を線状に
シールすることができることから、面状のシール部を除
去することによって高級感を出すことのできる包装体1
を提供することができる。
【0045】また、縦シール形成部16が、超音波ホー
ン161を使用することによって微振動を発生すること
から、連続的に形成された長手方向の周縁部に線シール
部2を形成できると同時に綺麗で安定した線状に切断で
きる。
【0046】さらに、横シール形成部19が、多列状の
予備包装体1Aの短手方向の周縁部を熱融着によって線
シール部2を形成できる同時に切断できることから、多
列状の予備包装体1Aをばらつきなく安定して切断する
ことができる。
【0047】また、一方の包装紙F側に配置された切り
口形成部14が、回転する一方の回転刃142を固定刃
141に接触することによってミシン目状の切り口を形
成できることから、両刃を往復運動で接触する場合と比
べて、衝撃が少なく安定した切り口を形成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態を示す棒状材の包装体を示す平
面図である。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【図3】図1におけるIII −III 断面図である。
【図4】図1の包装体を製造する包装機を示す簡略正面
図である。
【図5】図4における切り口形成部の一部を示す正面図
である。
【図6】図5におけるVI−VI断面図である。
【図7】図4における縦シール形成部を示す一部拡大正
面図である。
【図8】図4におけるブラシローラ部を示す側面断面図
である。
【図9】図4における横シール形成部を示す一部拡大正
面図である。
【図10】従来の棒状材の包装体を示す平面図である。
【符号の説明】
1…包装体 2…線シール部 3…箸(棒状材) 4…箸収納部 5…切り口 10…収納部 11…包装体形成部 12…包装紙供給部 14…切り口形成部 141…固定刃 142…回転刃 15…送り込みローラ 16…縦シール形成部 161…超音波ホーン 162…受けローラ 17…ブラシローラ 18…引っ張りローラ 19…横シール形成部 191…受けローラ 192…ヒータブロック 21…排出装置 22…平ベルトコンベア 31…箸供給装置 F…包装紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65B 51/10 B65B 51/10 W B65D 75/30 B65D 75/30 Z 85/20 85/20 C Fターム(参考) 3E043 AA03 BA08 CA09 DA03 DB03 EA09 EA15 EA17 3E051 AA04 AA05 AB06 AB09 BA01 CA02 CB02 DA05 DB05 EA03 EB10 GA05 HE01 JA08 KA02 KA07 KB05 LA02 LA07 LB01 3E067 AA14 AB99 BA31A BB01A BB14A EB03 FA01 FC01 3E068 AA23 AC02 BB15 CC21 CE03 DD02 DE13 DE15 EE25 EE32 3E094 AA12 BA20 CA22 DA06 EA02 FA13 HA13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚のフィルム状の包装紙を貼り合わせ
    て周縁をシールするとともに、棒状材を収納するための
    棒状材収納部を形成する棒状材の包装体であって、 前記包装体における片面の包装紙には、一方の端部付近
    に、短手方向に向かって棒状材を出入可能なミシン目状
    の切り口が形成されていることを特徴とする棒状材の包
    装体。
  2. 【請求項2】 前記包装体の全周縁は線状にシールされ
    る線シール部で接合されていることを特徴とする請求項
    1記載の棒状材の包装体。
  3. 【請求項3】 内部に棒状材を収納可能な棒状材収納部
    を有する包装体を製造する棒状材の包装体の製造装置で
    あって、 フィルム状の包装紙を装置に対して対称位置に配置する
    とともに前記包装紙を装置内に供給する一対の包装紙供
    給部と、 一方の前記包装紙供給部内に配置されて、前記包装紙に
    ミシン目状の切り口を形成する切り口形成部と、 長手方向の縁部に、線状にシールされる線シール部を形
    成する第1のシールカット部と、 棒状材が挿入された包装体の短手方向縁部に、線状にシ
    ールされる線シール部を形成する第2のシールカット部
    と、 前記一対の包装紙間に棒状材を供給する棒状材供給部
    と、を備えて構成されることを特徴とする棒状材の包装
    体の製造装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のシールカット部が、超音波を
    発信させる超音波ホーンと、前記包装紙を間にして配置
    されて前記超音波ホーンの先端部に向かって接触可能な
    受けローラとを備え、前記受けローラを、前記超音波ホ
    ーンに接触させて、前記2枚の包装紙の周縁部を線状に
    シールすると同時に切断可能に構成することを特徴とす
    る請求項3記載の棒状材の包装体の製造装置。
  5. 【請求項5】 前記第2のシールカット部が、加熱する
    ことによって一対の包装紙を線状にシールすると同時に
    切断する加熱手段を有していることを特徴とする請求項
    3又は4記載の棒状材の包装体の製造装置。
  6. 【請求項6】 前記切り口形成部が、ミシン目状に形成
    される固定刃と、前記固定刃に接触可能な回転刃とを有
    して構成されていることを特徴とする請求項3,4又は
    5記載の棒状材の包装体の製造装置。
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