JP2003118729A - 耐熱水性を有する複合容器およびその製造方法 - Google Patents
耐熱水性を有する複合容器およびその製造方法Info
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Abstract
を特徴とする複合容器であって、従来の耐水性を有する
複合容器と比較し、熱水湿潤状態における各接合部の大
幅は強度向上を計り、ボイル殺菌処理のみならず、レト
ルト殺菌処理による調理が可能な、耐熱水性に優れる耐
水性を有する複合容器を提供することを課題とする。 【解決手段】プラスチックからなる内装容器を、耐熱水
性を有するポリイソシアネート樹脂含浸紙からなる外装
容器で被覆接合した複合容器において、前記プラスチッ
クからなる内装容器が2種以上の材質により2層以上の
構成からなり、その外装容器との貼合面が接着性樹脂か
らなり、その接着性樹脂の融点が121℃以上で耐熱水
性を有することを特徴とする複合容器としたものであ
る。
Description
剤、シャンプー、リンスなどのトイレタリー用品や化粧
品をはじめとする耐水性を必要とする紙製容器のみなら
ず、加工食品や飲料など加圧熱水処理による殺菌および
調理を必要とする内容物を収納する耐水性紙製容器に関
するものである。詳しくは、耐熱水性を有する紙を外装
容器に用いた複合容器により、外装容器の耐水性、強度
向上を計り、ボイル殺菌処理、レトルト殺菌処理、熱水
処理による調理が可能な複合容器に関するものである。
ならびに包装材料の易廃棄性が必要とされ、易焼却性、
リサイクル性、またはリサイクル材料使用の需要が高ま
っている。そこでプラスチック製の容器の外側をはじめ
とする繊維構造物で被覆した耐水性を有する容器が考案
されている。さらに、プラスチック使用量を大幅に低減
した耐水性を有する複合紙容器や、廃棄時には紙とプラ
スチックの分別が可能な耐水性を有する紙を用いた容器
が種々提案されている。また、発明者らは、紙基材およ
びパルプモールド成型体にポリイソシアネート樹脂を含
浸処理することにより、耐熱水性に優れる含浸紙および
その構造物を提案している。
用いた紙容器は撥水性に優れるが、とりわけ紙部材の端
面から吸水した場合に紙基材の強度が著しく低下し、十
分な強度を維持できず、耐水性を有するとは言い難いも
のであった。そこで発明者らは、紙基材およびパルプモ
ールド成型体にポリイソシアネート樹脂を含浸処理する
ことにより、耐熱水性に優れる含浸紙およびその構造物
を提案したが、内装プラスチック容器と外装紙容器の接
着材や耐熱水化された紙容器を製函するための接合部分
の接着材は、耐熱水性が十分とはいえないものであっ
た。そのため、食品類や飲料類を収納する容器において
は、121℃の熱水によるレトルト殺菌処理や加熱調理
が必要とされるもの容器としては使用することが出来な
かった。
点に鑑みなされたものであり、優れた耐水物性および耐
熱水物性を有することを特徴とする複合容器であって、
従来の耐水性を有する複合容器と比較し、熱水湿潤状態
における各接合部の大幅な強度向上を計り、ボイル殺菌
処理のみならず、レトルト殺菌処理による調理が可能
な、耐熱水性に優れる耐水性を有する複合容器を提供す
ることを課題とする。
によって解決できる。
る内装容器を、耐熱水性を有するポリイソシアネート樹
脂含浸紙からなる外装容器で被覆接合した複合容器にお
いて、前記プラスチックからなる内装容器が2種以上の
材質により2層以上の構成からなり、その外装容器との
貼合面が接着性樹脂からなり、その接着性樹脂の融点が
121℃以上で耐熱水性を有することを特徴とする複合
容器としたものである。
くとも3種類以上の樹脂からなり、そのいずれの樹脂も
融点が121℃以上で耐熱水性を有し、その少なくとも
1層以上にEVOH(エチレン−ビニルアルコール共重
合体)からなるバリア層を有することを特徴とする、請
求項1に記載の複合容器としたものである。
くとも3種類以上の樹脂からなり、そのいずれの材料も
融点が121℃以上で耐熱水性を有し、その少なくとも
1層以上にアルミからなるバリア層を有することを特徴
とする、請求項1に記載の複合容器としたものである。
貼合部分が、耐水性を有し軟化点が121℃以上のホッ
トメルト型接着剤により貼合されていることを特徴とす
る、請求項1乃至請求項3に記載の複合容器としたもの
である。
貼合部分が、耐水性を有する反応性ホットメルト型接着
剤により貼合されていることを特徴とする、請求項4に
記載の複合容器としたものである。
ルト型接着剤が、分子内に少なくともイソシアネート基
を1つ以上有し、水分・湿気硬化性ホットメルト型接着
剤であり耐熱水性を有することを特徴とする、請求項5
に記載の複合容器としたものである。
ルト型接着剤のイソシアネート種が、キシリレンジイソ
シアネート、またはイソホロジイソシアネートのいずれ
か、またはそれらの混合物からなることを特徴とする、
請求項6に記載の複合容器としたものである。
ポリイソシアネート樹脂含浸紙のイソシアネート種が、
キシリレンジイソシアネート、またはイソホロジイソシ
アネートのいずれか、またはそれらの混合物からなるこ
とを特徴とする、請求項1乃至請求項7のいずれか1項
に記載の複合容器としたものである。
られた印刷インキが、主剤となる樹脂がアクリル酸を有
し、且つカルボジイミド系硬化剤による硬化反応により
耐熱水性を有するインキであることを特徴とする、請求
項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の複合容器とし
たものである。
レイであることを特徴とする請求項1乃至請求項9のい
ずれか1項に記載の複合容器としたものである。
空成形もしくは真空圧空成形されたトレイであることを
特徴とする請求項10に記載の複合容器としたものであ
る。
いて、金型内部に外装容器を挿入し、この金型内部で内
装容器が成形され、外装容器と内装容器を接合すること
を特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に
記載の複合容器の製造方法としたものである。
れる樹脂と外装容器に用いられる含浸紙に含浸された樹
脂の重量比率が、容器全体重量の50%未満であること
を特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか1項に
記載の複合容器としたものである。
て、さらに詳細に説明する。
アネート樹脂含浸紙からなるが、この外装容器に用いる
含浸紙は、100%バ−ジンパルプのものから古紙を含
んだコ−トボ−ル、片面にクレイコート処理されたもの
など様々な種類の原紙の紙基材を用いることが可能であ
る。これらの紙基材に抄紙段階における内添および噴
霧、あるいは抄紙後の二次加工として外添により、ポリ
イソシアネート樹脂を作用させることにより、剛性、耐
水性、耐熱水性を付与できる樹脂を含浸したものであ
る。ただし、ここでの紙基材はパルプからなる板状の繊
維構造物を全て包含し、いわゆる紙の種類に限定される
ものではない。そして厚みは、20g/m2〜600g
/m2の範囲で目的に応じて適宜選択すれば良い。
用する紙基材の種類として、100%バ−ジンパルプの
ものや故紙からなるコ−トボ−ル、再生故紙を一部含む
もの、NBKP材やLBKP材の使用率、木材パルプ以
外のケナフ、バンブーから抄紙された紙、片面にクレイ
コート処理された紙など様々な種類の原紙を用いること
が可能である。ここでの紙基材はパルプからなる板状の
繊維構造物を全て包含し、いわゆる紙の種類や形状(板
紙またはパルプモールド成型体)に限定されるものでは
ない。すなわち複合容器の形状や内容物の種類や重量に
より、基材として使用可能なものを任意に選択すればよ
い。
添することにより、紙部材の厚み方向全体にわたり均等
に前述の樹脂を配することができる。また抄紙段階で樹
脂を含浸することで、複合容器として所望する紙基材の
機能レベルに応じて、含浸紙の密度や厚み、内添する樹
脂量など任意に決定することができる。また含浸紙が多
層抄きにて抄紙される場合、あるいはパルプモールド成
型体に成型される場合においては、抄紙時の層間に噴霧
してもよい。
性、耐熱水性を付与できる樹脂を含浸する外添による含
浸方法としては、繊維構造物を含浸剤中に浸し過剰量の
含浸剤を一時的に付与できるディッピング法や、繊維構
造物に含浸剤を目的とする量だけ噴霧する方法などがあ
る。さらに繊維構造物が板紙状の場合には、好ましく
は、含浸剤を一定量だけ塗工または含浸させるグラビア
コーティング法やロールコーティング法などがあり、基
材繊維構造物の表裏から含浸剤を含浸することも可能で
ある。
法では、はじめに紙基材内部に含浸させる含浸剤を片面
もしくは両面より施し、基材内部にまで含浸剤を浸透さ
せる。その後の最後のユニットで紙基材の表面にコーテ
ィング被膜層の形成等が可能となる。そこで得られた含
浸紙は、例えば含浸紙の内部全体にわたり湿潤紙力増強
剤などが含浸され高い湿潤強度を有し、含浸紙表層には
はっ水剤等を配することにより高いはっ水効果を有する
ことができる。すなわち紙基材に含浸剤を供給できる方
法であれば、使用される紙基材や含浸剤の種類にもよる
が、それらに応じて、いずれの方法を任意に選択するこ
とができる。さらにはこれらの加工は二次加工的に行わ
れるため、抄紙工程に比較すると少量の加工が安価に行
うことができる。
ート系樹脂を用いると、耐水性、耐熱性が向上し、より
好ましい。
とにより紙の湿潤強度が向上するもので、イソシアネー
トと紙中の水分で形成される尿素化合物により、イソシ
アネート含浸紙は極めて高い耐熱性、耐水性、耐熱水性
を有し、吸水性も著しく低減する。外装容器としてイソ
シアネート樹脂含浸紙を用いることにより、複合容器が
乾燥状態のみならす、湿潤状態にあっても、保形性、座
屈強度などが極めてすぐれた容器とすることができる。
またボイル殺菌やレトルト殺菌工程においても、イソシ
アネート樹脂含浸紙を外装容器として用いた複合容器で
あれば、それらの熱水条件下においても極めて高い保形
性を示し、耐熱水性を有する容器とすることがでいる。
イソシアネート化合物として、これまで知られている各
種のもの、例えばフェニレンジイソシアネート(PD
I)、トリレンジイソシアネート(TDI)、ナフタレ
ンジイソシアネート(NDI)、4,4‘ジイソシアネ
ートジフェニルメタン(MDI)、等の芳香族ジイソシ
アネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)等の
芳香族脂肪族ジイソシアネート、水添TDI、水添XD
I、水添MDI、ヘキサメチレンジイソシアネート(H
MDI)イソホロンジイソシアネート(IPDI)等の
脂肪族、若しくは脂環状ジイソシアネートおよびこれら
の誘導体であるポリオール付加物、ビュレット体、3量
体である3官能以上のポリイソシアネート、リジントリ
イソシアネート(LTI)等の3官能イソシアネートの
他、イソシアネートを含む各種のオリゴマー、ポリマー
を使用することができる。この中で、この含浸紙を用い
た複合容器を食品用途に使用する場合は、XDI、また
はIPDIのいずれかおよびそれらの混合体を用いるこ
とが好ましい。
量は、含浸紙の湿潤時引っ張り強度が、乾燥時の10%
以上有するように定めればよい。このように設定するこ
とにより、耐熱性、耐水性が向上し、湿潤時における容
器の保形性、剛性を維持することができる。
ルド成型体とすることもでき、前記の樹脂含浸方法と同
様に、内添、外添、噴霧などの方法により、剛性、耐水
性、耐熱性を付与できる樹脂を含浸することができる。
外装容器をパルプモールド成型体とすることにより、貼
り合わせや罫線折り加工は不要となる。そのため、板紙
成型体が必然的に有する、貼り合わせ部分の紙の端面の
露出や、罫線折り曲げ加工部分などをなくすことがで
き、容器として強度低下や外観不良を引き起こしにくく
できる。またパルプモールド成型体を外装容器にもちい
ることにより、複合容器の形状は、筒形状やオーバル形
状など、容器の剛性や意匠性に合わせ自由に選択でき
る。
面、あるいは紙の両面に樹脂層を有する積層体を設ける
ことも可能であり、外装容器となる含浸紙の、外側面に
ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂がラミネートさ
れた構成のもの等が好ましく用いられる。さらに、内面
側にもポリエチレンやポリプロピレンのようなポリオレ
フィン系樹脂のほか、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹
脂やエチレン−ビニルアルコ−ル共重合体のようなバリ
ア性樹脂の単体やもしくはこれらの樹脂を組み合わせた
複合フィルムなども使用可能である。
熱水性を付与することによって、外装容器の乾燥時の剛
性、湿潤時および熱水湿潤時の剛性を高めることができ
る。これにより複合容器の容器強度を大幅に向上でき、
複合容器が濡れた場合においても外装紙容器の強度低下
を大幅に低減させることにより十分な容器強度を確保
し、耐水性および耐熱水性を有する複合容器とすること
ができる。
樹脂材料としては、まず容器内面側には、ポリエチレン
テレフタレ−ト樹脂やポリエチレンナフタレート樹脂、
あるいはそれらの混合物やポリエチレン樹脂、ポリプロ
ピレン樹脂、環状ポリオレフィン樹脂等のポリオレフィ
ン系樹脂、そしてポリアクリロニトリル樹脂などが用い
られる。さらに、この内装プラスチック容器の外側に
は、外装紙容器と接着するための接着性樹脂が設けられ
ている。これにより外装紙容器と内装プラスチック容器
が接着され、複合容器の湿潤時の強度低下を抑えること
ができる。さらに、この内装プラスチック容器および接
着性樹脂の樹脂材料は、真空成形、圧空成型、射出成
型、ブロ−成形が可能な樹脂で、かつ所望する熱水条件
に耐える樹脂材料であれば何れを選択してもよく、ま
た、プラスチック容器のいずれの製造方法を用いてもよ
い。
される樹脂として、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン
樹脂などポリオレフィン系の樹脂のほか、ポリエステル
樹脂などが使用される。また、外装紙容器との接合面に
は接着性樹脂が用いられる。さらに第3の層として、ポ
リアミド樹脂やエチレン−ビニルアルコ−ル共重合体の
ようなバリア性樹脂を設け、多層構成とした内装容器と
することにより、複合容器に酸素バリア性や保香性を付
与することができる。耐熱水性やガスバリア性の面か
ら、EVOH樹脂を使用することがより好ましい。
層構成とした内装容器とすることにより、複合容器に酸
素バリア性や保香性を付与することができる。耐熱水性
やガスバリア性の面から、アルミを使用することがより
好ましい。
分に、耐水性を有し軟化点が121℃以上のホットメル
ト型接着剤を用いている。外装となる紙容器は、製函さ
れて容器形態となる。この製函時に紙容器を折り曲げ接
着するが、この接着剤にホットメルト型接着剤を使用す
ることが好ましい。融点が121℃以上のホットメルト
型接着剤を使用することにより、製函時の接着部分の耐
熱水性を付与することができる。また軟化点が121℃
以上のホットメルト型接着剤であれば、121℃のレト
ルト殺菌処理にて接着部分が熱により融解することもな
く容器形状を維持できる。
ットメルト型接着剤を用いることがより好ましい。反応
性ホットメルト型接着剤は、接着後に硬化反応が進行す
ることにより極めて耐熱性、耐水性に優れた効果を現す
ものである。したがって、この反応性ホットメルト型接
着剤を塗布、接着するときの温度が、121℃未満であ
っても、硬化反応が進行すると、121℃の熱でも軟化
せず、耐水性も得られるため、耐熱水性を得ることがで
きる。
て、イソシアネート基の水分・湿気硬化反応の接着剤が
さらに好ましく用いられる。この反応性ホットメルト型
接着剤のイソシアネート基は、これまで知られている各
種のもの、例えばフェニレンジイソシアネート(PD
I)、トリレンジイソシアネート(TDI)、ナフタレ
ンジイソシアネート(NDI)、4,4‘ジイソシアネ
ートジフェニルメタン(MDI)、等の芳香族ジイソシ
アネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)等の
芳香族脂肪族ジイソシアネート、水添TDI、水添XD
I、水添MDI、ヘキサメチレンジイソシアネート(H
MDI)イソホロンジイソシアネート(IPDI)等の
脂肪族、若しくは脂環状ジイソシアネートおよびこれら
の誘導体であるポリオール付加物等があり、使用でき
る。
着剤として、イソシアネート種が、キシリレンジイソシ
アネート、またはイソホロジイソシアネートのいずれ
か、またはそれらの混合物からなるものを用いている。
さらにこの中で、この含浸紙を用いた複合容器を食品用
途に使用する場合は、そのイソシアネート種は、XD
I、またはIPDIのいずれかおよびそれらの混合体を
用いることが好ましい。
イソシアネート樹脂含浸剤として、ポリイソシアネート
化合物として、これまで知られている各種のもの、例え
ばフェニレンジイソシアネート(PDI)、トリレンジ
イソシアネート(TDI)、ナフタレンジイソシアネー
ト(NDI)、4,4‘ジイソシアネートジフェニルメ
タン(MDI)、等の芳香族ジイソシアネート、キシリ
レンジイソシアネート(XDI)等の芳香族脂肪族ジイ
ソシアネート、水添TDI、水添XDI、水添MDI、
ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)イソホロ
ンジイソシアネート(IPDI)等の脂肪族、若しくは
脂環状ジイソシアネートおよびこれらの誘導体であるポ
リオール付加物、ビュレット体、3量体である3官能以
上のポリイソシアネート、リジントリイソシアネート
(LTI)等の3官能イソシアネートの他、イソシアネ
ートを含む各種のオリゴマー、ポリマーを使用すること
ができる。この中で、この含浸紙を用いた複合容器を食
品用途に使用する場合は、XDI、またはIPDIのい
ずれかおよびそれらの混合体を用いることが好ましい。
剤となる樹脂がアクリル酸を有し、且つカルボジイミド
系硬化剤による硬化反応により耐熱水性を有するインキ
を用いることにより、アクリル酸とカルボジイミドの硬
化反応して耐水性、耐熱性、耐熱水性を得ることができ
る。さらにこれらのインキは水とアルコールに分散で
き、操作性にも優れるものである。
示すボトル容器、または図2に示すトレイ容器などがあ
る。
には、内装容器を真空成形もしくは圧空成形により所定
のトレイ形状の容器とすることができる。
るためには、ブロー成形、または延伸ブロー成形により
所定のボトル形状の容器とすることができる。
形状の複合容器は、外装容器が挿入された金型内部で内
装容器とプラスチック容器を成形する方法が好ましい。
は、ブロー成形、延伸ブロー成形、射出延伸ブロー成形
により特に好ましく成形されるが、含浸紙からなる外装
容器の内面に接着剤をあらかじめ塗布し金型内部に挿入
しておき、その金型内部でプラスチック容器からなる内
装容器を成形することにより工程数を少なくできる。
合には、真空シート成形、圧空シート成形により好まし
く成形されるが、内装容器となる樹脂シート外面に接着
剤をあらかじめ塗布しておき、含浸紙からなる外装容器
を金型内部に挿入した後にプラスチック容器からなる内
装容器を成形することにより工程数を少なくできる。
て、図3に示す筒状容器、図4に示すカップ容器、図5
に示す丼状容器、図6に示す袋状容器、図7に示す4面
体容器、図8に示す6面体容器、図9に示す屋根型容器
などがあるが、これに限定されるものではない。
重量比は容器全体の50%未満とすることが好ましい。
イソシアネート樹脂含浸紙は紙基材に対しイソシアネー
ト樹脂の含浸量が10%以下で耐熱水性を発現できる。
さらに好ましくは、紙基材の重量に対し2%から5%と
すると、湿潤強度は著しく向上する。この紙容器に使用
する内装プラスチック樹脂は、必要最小限の重量にとど
めることが好ましいが、容器全体の重量比でこれらの樹
脂使用量が50%未満とすることにより、容器使用後に
は紙ゴミとして廃棄でき、利便性に優れる。
説明する。
の紙基材として坪量300g/m2のノーコートカップ
原紙を使用し、イソシアネート樹脂をディッピング法に
より含浸処理を行い含浸紙を得た。含浸量は乾燥重量で
8g/m2である。この含浸紙にさらに本発明に記載方
法により印刷を施した。これをトレイ形状の外装容器と
なるよう打ち抜き、さらに接着部に、融点が142℃の
ポリエステル系樹脂のホットメルト接着剤により製函
し、複合容器の外装容器を得た。この外装容器を、真空
シート成型機の金型内に挿入し、内装容器の外面となる
側に予め融点が134℃の接着性樹脂層を設けた接着性
樹脂/ポリプロピレン/接着性樹脂/EVOH/接着性
樹脂/ポリプロピレン構成のシートにて真空成形を行う
と同時に外装容器と接着し、トレイ形状の複合容器を得
た。複合容器の容量は250mlである。得られた複合
容器は食品が充填され、蓋材がシールされた後にレトル
ト処理を行ったが、複合容器はレトルト処理に十分耐え
うるものであった。またレトルト処理した後に複合容器
が乾燥すると、複合容器は酸素バリア性、水蒸気バリア
性に優れるものであり、食品等の内容物の保存適性に優
れるものであった。さらに、トレイ形状の複合容器は、
内容物を食するときの簡便なトレー容器として利用でき
るものであった。(EVOH:エチレン−ビニルアルコ
ール共重合体)
の紙基材は、実施例1と同じ坪量300g/m2のノー
コートカップ原紙を使用した。この紙に一般紙容器に使
用されているインキを用い印刷を施した。これをトレイ
形状の外装容器となるよう打ち抜き、さらに接着部に、
融点75℃のエチレンビニルアルコール系の接着剤によ
り製函し、複合容器の外装容器を得た。この外装容器
を、真空シート成型機の金型内に挿入し、内装容器の外
面となる側に予め融点が98℃の接着性樹脂を設けた接
着性樹脂/ポリプロピレンのシートにて真空成形を行う
と同時に外装容器と接着し、トレイ形状の複合容器を得
た。複合容器の容量は250mlである。得られた複合
容器は食品が充填され、蓋材がシールされた後にレトル
ト処理を行った。複合容器は、製函時に接着した部分が
剥がれ、印刷部分の剥がれが発生した。また複合容器は
湿潤時の強度が小さく、内容物の重量を保持することが
できず、レトルト処理に耐えるとは言い難いものであっ
た。
装容器の外側を紙からなる外装容器で被覆接合した複合
容器において、外装容器を樹脂含浸紙とすることによ
り、容器強度、耐水性、耐熱水性に極めて優れる複合容
器を得ることが可能になった。
視図。
視図。
図。
視図。
図。
図。
視図。
視図。
視図。
Claims (13)
- 【請求項1】プラスチックからなる内装容器を、耐熱水
性を有するポリイソシアネート樹脂含浸紙からなる外装
容器で被覆接合した複合容器において、前記プラスチッ
クからなる内装容器が2種以上の材質により2層以上の
構成からなり、その外装容器との貼合面が接着性樹脂か
らなり、その接着性樹脂の融点が121℃以上で耐熱水
性を有することを特徴とする複合容器。 - 【請求項2】前記内装容器が少なくとも3種類以上の樹
脂からなり、そのいずれの樹脂も融点が121℃以上で
耐熱水性を有し、その少なくとも1層以上にEVOH
(エチレン−ビニルアルコール共重合体)からなるバリ
ア層を有することを特徴とする、請求項1に記載の複合
容器。 - 【請求項3】前記内装容器が少なくとも3種類以上の樹
脂からなり、そのいずれの材料も融点が121℃以上で
耐熱水性を有し、その少なくとも1層以上にアルミから
なるバリア層を有することを特徴とする、請求項1に記
載の複合容器。 - 【請求項4】外装容器の製函時の貼合部分が、耐水性を
有し軟化点が121℃以上のホットメルト型接着剤によ
り貼合されていることを特徴とする、請求項1乃至請求
項3に記載の複合容器。 - 【請求項5】外装容器の製函時の貼合部分が、耐水性を
有する反応性ホットメルト型接着剤により貼合されてい
ることを特徴とする、請求項4に記載の複合容器。 - 【請求項6】前記反応性ホットメルト型接着剤が、分子
内に少なくともイソシアネート基を1つ以上有し、水分
・湿気硬化性ホットメルト型接着剤であり耐熱水性を有
することを特徴とする、請求項5に記載の複合容器。 - 【請求項7】前記反応性ホットメルト型接着剤のイソシ
アネート種が、キシリレンジイソシアネート、またはイ
ソホロジイソシアネートのいずれか、またはそれらの混
合物からなることを特徴とする、請求項6に記載の複合
容器。 - 【請求項8】前記外装容器となるポリイソシアネート樹
脂含浸紙のイソシアネート種が、キシリレンジイソシア
ネート、またはイソホロジイソシアネートのいずれか、
またはそれらの混合物からなることを特徴とする、請求
項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の複合容器。 - 【請求項9】前記外装容器に設けられた印刷インキが、
主剤となる樹脂がアクリル酸を有し、且つカルボジイミ
ド系硬化剤による硬化反応により耐熱水性を有するイン
キであることを特徴とする、請求項1乃至請求項8のい
ずれか1項に記載の複合容器。 - 【請求項10】前記複合容器がトレイであることを特徴
とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の複
合容器。 - 【請求項11】前記内装容器が真空成形もしくは真空圧
空成形されたトレイであることを特徴とする請求項10
に記載の複合容器。 - 【請求項12】前記複合容器において、金型内部に外装
容器を挿入し、この金型内部で内装容器が成形され、外
装容器と内装容器を接合することを特徴とする請求項1
乃至請求項11のいずれか1項に記載の複合容器の製造
方法。 - 【請求項13】内装容器に用いられる樹脂と外装容器に
用いられる含浸紙に含浸された樹脂の重量比率が、容器
全体重量の50%未満であることを特徴とする請求項1
乃至請求項12のいずれか1項に記載の複合容器。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002209292A JP2003118729A (ja) | 2001-07-19 | 2002-07-18 | 耐熱水性を有する複合容器およびその製造方法 |
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-
2002
- 2002-07-18 JP JP2002209292A patent/JP2003118729A/ja active Pending
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JP2014051327A (ja) * | 2013-12-03 | 2014-03-20 | Toppan Printing Co Ltd | トレー状複合容器 |
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